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JP7718211B2 - 熱転写シート及び印画物の製造方法 - Google Patents

熱転写シート及び印画物の製造方法

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JP7718211B2
JP7718211B2 JP2021159724A JP2021159724A JP7718211B2 JP 7718211 B2 JP7718211 B2 JP 7718211B2 JP 2021159724 A JP2021159724 A JP 2021159724A JP 2021159724 A JP2021159724 A JP 2021159724A JP 7718211 B2 JP7718211 B2 JP 7718211B2
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Description

本開示は、熱転写シート及び印画物の製造方法に関する。
従来、簡便な印刷方法として熱転写方法が使用されている。熱転写方法は、基材の一方の面上に色材層が設けられた熱転写シートと、必要に応じて画像受容層が設けられた熱転写受像シートとを重ね合わせ、サーマルヘッド等の加熱手段により熱転写シートの背面を画像状に加熱して、熱転写受像シート上に画像(熱転写画像)を形成する方法である。
熱転写方法は、溶融転写方式と昇華転写方式とに分けられる。
溶融転写方式により形成される画像は、高濃度で鮮鋭性に優れる。したがって、溶融転写方式は、文字等の2値画像の記録に適している。昇華転写方式は、印加されるエネルギー量に応じて昇華性染料の移行量を制御できることから、サーマルヘッドのドット毎に画像濃度を制御した階調画像を形成できる。昇華転写方式は、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラック等の異なる色の色材層を備える熱転写シートを用いて、熱転写受像シート上に各色染料を重ねて転写することにより、中間色の再現性に優れた高画質な写真調フルカラー画像の形成が可能である。
しかしながら、形成された上記画像は、耐久性に劣ることがある。この問題を解決すべく、基材と、基材から剥離可能に設けられた保護層とを有する熱転写シートを用い、画像上に保護層を転写することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008-238525号公報
本開示者らは、保護層による印画物の耐久性をさらに向上させるという観点から、熱転写画像を少なくとも覆うように保護層を熱転写した後に、転写した保護層上にさらに保護層を転写すること、すなわち熱転写画像上に保護層を2回以上転写することを検討した。しかしながら、本開示者らは、転写した保護層上にさらに保護層を転写すると、得られる印画物に印画シワが発生する場合があることを見出した。
本開示の課題は、同一の被転写体上に保護層を2回以上転写可能な熱転写シートであって、得られる印画物において印画シワの発生を抑制できる熱転写シートを提供することにある。
本開示の熱転写シートは、基材と、少なくとも一つの色材層と、転写性保護層とを備え、色材層及び保護層が、基材の一方の面上に面順次に設けられており、保護層の長さが、色材層の画面長の2倍以上であり、保護層における基材とは反対側の表面と、保護層における基材側の表面と、の動摩擦係数が、0.34以上0.85以下である。
本開示によれば、同一の被転写体上に保護層を2回以上転写可能な熱転写シートであって、得られる印画物において印画シワの発生を抑制できる熱転写シートを提供できる。
図1は、一実施形態の本開示の熱転写シートの模式断面図である。 図2は、一実施形態の本開示の熱転写シートの模式断面図である。 図3は、一実施形態の本開示の熱転写シートを用いて被転写体上に保護層を転写したときの状態の印画物の一例を示す模式断面図である。 図4は、一実施形態の本開示の熱転写シートを用いて被転写体上に保護層を転写したときの状態の印画物の一例を示す模式断面図である。 図5は、一実施形態の本開示の熱転写シートの模式上視図である。 図6は、一実施形態の本開示の熱転写シートの模式上視図である。 図7は、一実施形態の本開示の熱転写シートの模式断面図である。 図8は、一実施形態の本開示の熱転写シートの模式上視図である。
以下、本開示の実施形態について、詳細に説明する。本開示は多くの異なる形態で実施でき、以下に例示する実施形態の記載内容に限定して解釈されない。図面は、説明をより明確にするため、実施形態に比べ、各層の幅、厚さ及び形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本開示の解釈を限定しない。本明細書と各図において、既出の図に関してすでに説明したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
[熱転写シート]
本開示の熱転写シートは、
基材と、少なくとも一つの色材層と、転写性保護層と
を備える。
色材層及び転写性保護層は、基材の一方の面上に面順次に設けられている。
「転写性保護層」とは、熱転写シートの背面に熱エネルギー等のエネルギーを印加することにより、基材から剥離して被転写体上に転写される保護層を意味する。すなわち転写性保護層は、熱転写シートにおいて、エネルギーの印加により剥離しえる転写層を構成する。以下、転写性保護層を単に「保護層」ともいう。
保護層は、一実施形態において、基材側から剥離層と接着層とを備える。すなわち保護層は、一実施形態において、剥離層と、剥離層における基材とは反対側の面上に設けられた接着層とを備える。接着層は、一実施形態において、保護層を被転写体上に1回目に転写したときに、被転写体と接する。剥離層は、一実施形態において、保護層を被転写体上に例えば2回目に転写したときに、得られる印画物の表面層を構成する。
図1に示す実施形態の熱転写シート1は、基材10と、基材10の一方の面上に面順次に設けられた色材層30及び保護層20と、基材10の他方の面上に設けられた背面層40とを備える。図2に示す実施形態の熱転写シート1は、保護層20が剥離層22と接着層24とを備えること以外は図1に示す実施形態の熱転写シート1と同様である。図1及び図2に示す実施形態の熱転写シート1は、基材10と保護層20との間に位置する、図示せぬ離型層をさらに備えてもよい。図1及び図2に示す実施形態の熱転写シート1において、背面層40を省略してもよい。
図1及び図2に示す実施形態の熱転写シート1を用いて被転写体50上に画像を形成した後に該画像上に保護層20を2回転写すると、それぞれ図3及び図4に示すように、被転写体50と、被転写体50上に形成された図示せぬ画像と、該画像を覆うように被転写体50上に設けられた2層の保護層20,20とを備える印画物2が得られる。保護層20により、印画物2が備える図示せぬ画像等を良好に保護できる。
少なくとも一つの色材層と、該色材層に対して面順次に設けられた保護層との組合せを「ユニット」(U)と称する。本開示の熱転写シートは、長尺状の基材の一方の面上に、1ユニットを繰り返し、すなわち複数のユニットを、基材の長手方向に面順次に備えてもよい。図5に、一実施形態の熱転写シートの上視図を示す。図5に示す実施形態の熱転写シート1では、色材層30及び保護層20からなるユニット(U)が基材の長手方向に面順次に複数設けられている。
本開示の熱転写シートにおいて、保護層の長さは、色材層の画面長の2倍以上である。「色材層の画面長」とは、図5に示すように、熱転写シート1を平面視した場合において、熱転写シート1の長手方向(流れ方向)における一つの色材層30の長さL1を意味する。「保護層の長さ」とは、図5に示すように、熱転写シート1を平面視した場合において、熱転写シート1の長手方向(流れ方向)における保護層20の長さL2を意味する。「画面サイズ」とは、熱転写シート1における一つの色材層30の面積を意味する。
保護層の長さは、色材層の画面長の2倍以上であり、好ましくは2倍以上10倍以下、より好ましくは2倍以上5倍以下、さらに好ましくは2倍以上3倍以下である。一実施形態の本開示の熱転写シートにおいて、一つの保護層の大きさ(面積)は、画面サイズの2倍以上であり、好ましくは2倍以上10倍以下、より好ましくは2倍以上5倍以下、さらに好ましくは2倍以上3倍以下である。すなわち、本開示の熱転写シートは、画面サイズの少なくとも2回分の保護層を転写できる。これにより、同一の熱転写シートを用いて、被転写体の同一の熱転写画像上に保護層を2回以上転写できる。
保護層は、一実施形態において、第1の領域と第2の領域とを少なくとも有する。第1の領域及び第2の領域の長さは、それぞれ、色材層の画面長以上である。一実施形態において、一つの色材層、第1の領域の保護層及び第2の領域の保護層のそれぞれの面積は、同程度であり、被転写体の転写される全面(画面サイズ)の大きさである。
保護層において、第1の領域と第2の領域とは、面順次に位置する。第1の領域と第2の領域とは、連続していてもよい。すなわち、第1の領域と第2の領域との間に他の領域が存在せず、第1の領域と第2の領域とは仮想的な領域であって、両者を画する境界が存在しなくともよい。図6に示す実施形態の熱転写シート1において、符号20aが示す斜線領域が第1の領域であり、符号20bが示す斜線領域が第2の領域である。図6に示す実施形態の熱転写シート1では、一つの保護層20は、第1の領域20a及び第2の領域20bからなる。第1の領域と第2の領域とを含む保護層は、一つの保護層用塗工液を用いて形成された層でもよい。
保護層の長さが色材層の画面長の3倍以上である場合、保護層は、第3の領域をさらに有してもよい。この場合、同一の熱転写シートを用いて、同一の被転写体上に保護層を3回以上転写できる。
熱転写シートを用いて、被転写体に該熱転写シートの色材層を熱転写して画像を形成し、該画像上に、熱転写シートから保護層を少なくとも印画された部分を覆うように熱転写する画像形成方法において、本開示の熱転写シートを用いることにより、保護層の転写を同一の被転写体に2回以上行うことができる。すなわち、同一の画像上に保護層を2層以上積層できる。これによって、過酷な使用条件においても、熱転写画像の各種耐久性に優れた印画物が得られるとともに、後述するように印画シワの発生を抑制できる。
<基材>
基材としては、熱転写シートから保護層を被転写体上に転写する際の熱エネルギーに耐え得る耐熱性を有し、保護層を支持できる機械的強度及び耐溶剤性を有していれば、特に制限なく使用できる。
基材としては、例えば、樹脂材料により構成される樹脂フィルムが挙げられる。樹脂材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート-イソフタレート共重合体及びテレフタル酸-シクロヘキサンジメタノール-エチレングリコール共重合体などのポリエステル;ナイロン6及びナイロン6,6などのポリアミド;ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリメチルペンテンなどのポリオレフィン;ポリ塩化ビニル及び塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体などのビニル樹脂;ポリ(メタ)アクリレート及びポリメチル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル樹脂;ポリイミド;ポリカーボネート;ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルフィド、ポリアラミド、ポリエーテルケトン及びポリエーテルエーテルケトンなどのエンジニアリング樹脂;ポリスチレン、高衝撃ポリスチレン、アクリロニトリル-スチレン共重合体及びアクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体などのスチレン樹脂;セロファン、セルロースアセテート及びニトロセルロースなどのセルロース樹脂が挙げられる。樹脂フィルムの中でも、PET及びPENなどのポリエステルにより構成される樹脂フィルムは、耐熱性及び機械的強度に優れるという観点から好ましい。
樹脂フィルムは、樹脂材料を1種又は2種以上含有できる。
本開示において、「(メタ)アクリレート」とは、「アクリレート」と「メタクリレート」との両方を包含し、「(メタ)アクリル」とは、「アクリル」と「メタクリル」との両方を包含する。
基材は、例えば、グラシン紙、コンデンサ紙及びパラフイン紙等の紙基材でもよい。
基材は、複数層を備える積層体でもよい。基材として、例えば、樹脂フィルムの積層体を使用してもよい。樹脂フィルムの積層体は、例えば、ドライラミネーション法、ウェットラミネーション法又はエクストリュージョン法を利用することにより作製できる。基材は、延伸フィルムでもよく、未延伸フィルムでもよく、強度を向上させるという観点から、一軸方向又は二軸方向に延伸されたフィルムでもよい。
基材は、一実施形態において、長尺状である。
基材の厚さは、好ましくは0.5μm以上50μm以下、より好ましくは1μm以上20μm以下、さらに好ましくは1μm以上10μm以下である。これにより、例えば、機械的強度と保護層の転写性とのバランスをより向上できる。
<保護層>
保護層は、熱転写シートから被転写体上に転写された後は、被転写体の表面の保護を担う層である。本開示の熱転写シートにおいて、保護層における基材側の表面を第一表面といい、保護層における基材とは反対側の表面を第二表面という。すなわち保護層は、第一表面と、第一表面に対向する第二表面とを有する。図1及び図2において、第一表面の符号を26とし、第二表面の符号を28とした。一実施形態において、保護層が剥離層及び接着層を備える場合、剥離層が第一表面を構成し、接着層が第二表面を構成する。
本開示の熱転写シートは、保護層における基材とは反対側の表面(第二表面)と、保護層における基材側の表面(第一表面)と、の動摩擦係数が、0.34以上0.85以下であることを一つの特徴とする。上記動摩擦係数は、0.34以上0.60以下であることが好ましい。これにより、例えば、保護層を被転写体に2回以上熱転写した場合において、得られる印画物におけるシワの発生を抑制できる。
本開示において「動摩擦係数」とは、JIS K7125:1999「プラスチック-フィルム及びシート-摩擦係数試験方法」に準拠して測定される。動摩擦係数の測定条件は、滑り片の荷重:1.96N、滑り片の接触面積:22cm2、試験速度:1000mm/minとする。
上記動摩擦係数は、以下のようにして測定される。まず、第1の領域の保護層を、熱転写シートから被転写体上に転写する。次に、熱転写シートの第2の領域の保護層の第二表面と、被転写体上に転写された第1の領域の保護層の第一表面とを向かい合わせて、上記測定条件にて、動摩擦係数を測定する。
転写条件を以下に記載する。ポリ塩化ビニル(PVC)製カード(標準白色カード、大日本印刷(株)製)に、上記熱転写シートとカードプリンタ SD360(Enrast社)とを用いて、エネルギー設定±0で、保護層転写を行う。
(剥離層)
保護層は、一実施形態において、保護層を構成する層のうち、基材の最も近くに位置する層として剥離層を備える。剥離層を設けることにより、保護層の転写性をより向上できる。剥離層は、熱転写時に保護層の一部として転写され、最後の保護層転写後は熱転写画像の表面層となり、熱転写画像の耐擦過性を向上させる作用をする。
剥離層は、一実施形態において、バインダーを含有する。
バインダーとしては、例えば、樹脂材料が挙げられる。樹脂材料としては、例えば、(メタ)アクリル樹脂;スチレン樹脂;ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール及びポリビニルピロリドンなどのビニル樹脂;ポリエチレンテレフタレート及びポリエチレンナフタレートなどのポリエステル;エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、メチルセルロース及び酢酸セルロースなどのセルロース樹脂;ポリアミド;ポリウレタン;ポリカーボネート;フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂;これらの各樹脂をシリコーン変性させた樹脂、紫外線吸収性樹脂、並びに電離放射線硬化樹脂が挙げられる。
剥離層は、一実施形態において、(メタ)アクリル樹脂を含有する。(メタ)アクリル樹脂としては、例えば、(メタ)アクリル酸の重合体、(メタ)アクリル酸エステルの重合体、(メタ)アクリル酸と他のモノマーとの共重合体、及び(メタ)アクリル酸エステルと他のモノマーとの共重合体が挙げられる。(メタ)アクリル樹脂としては、具体的には、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリエチル(メタ)アクリレート、ポリプロピル(メタ)アクリレート、ポリブチル(メタ)アクリレート、ポリイソブチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート-メチル(メタ)アクリレート共重合体、ブチル(メタ)アクリレート-メチル(メタ)アクリレート共重合体、エチレン-メチル(メタ)アクリレート共重合体及びスチレン-メチル(メタ)アクリレート共重合体が挙げられる。
剥離層は、(メタ)アクリル樹脂を1種又は2種以上含有できる。
(メタ)アクリル樹脂の重量平均分子量(Mw)は、好ましくは5,000以上300,000以下、より好ましくは10,000以上150,000以下、さらに好ましくは15,000以上100,000以下、特に好ましくは20,000以上80,000以下である。本開示においてMwは、JIS K7252-1に準拠し、ポリスチレンを標準物質としてゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により測定される。
(メタ)アクリル樹脂のガラス転移温度(Tg)は、好ましくは30℃以上120℃以下、より好ましくは40℃以上120℃以下、さらに好ましくは50℃以上120℃以下である。本開示においてTgは、JIS K7121に準拠し、示差走査熱量測定(DSC)により得られる。
電離放射線硬化樹脂としては、例えば、ラジカル重合性ポリマー又はラジカル重合性オリゴマーを電離放射線照射により架橋及び硬化させて得られた樹脂が挙げられ、具体的には、ラジカル重合性ポリマー又はラジカル重合性オリゴマーに必要に応じて光重合開始剤を添加し、電子線又は紫外線照射によって重合架橋させた樹脂が挙げられる。
剥離層は、バインダーを1種又は2種以上含有できる。
剥離層におけるバインダーの含有割合は、剥離層の総質量に対して、好ましくは80質量%以上、より好ましくは85質量%以上である。これにより、例えば、剥離層に充分な耐久性を付与できる。
剥離層は、滑剤を含有してもよい。これにより、例えば、上記動摩擦係数をより低く設定することができ、例えば保護層を2回目に転写する際に、熱転写シートの走行性を良好に保つことができ、得られる印画物におけるシワの発生を抑制できる。
滑剤としては、例えば、ワックス;高級脂肪酸の金属塩;(メタ)アクリル樹脂、架橋ポリスチレン及びフッ素樹脂(例えばポリテトラフルオロエチレン)等の有機粒子;シリカ、クレー、タルク、酸化チタン、炭酸カルシウム及び硫酸バリウム等の無機粒子が挙げられる。
ワックスとしては、例えば、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、シリコーンワックス、酸化ワックス、オゾケライト、セレシン、ポリエステルワックス及びポリエチレンワックス等の合成ワックス;蜜蝋、鯨蝋、木蝋、米ぬか蝋、カルナバワックス、キャンデリラワックス及びモンタンワックス等の天然ワックス;マルガリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、フロイン酸及びベヘニン酸等の高級飽和脂肪酸;ステアリルアルコール及びベヘニルアルコール等の高級飽和一価アルコール;ソルビタンの脂肪酸エステル等の高級脂肪酸エステル;ステアリン酸アミド及びオレイン酸アミド等の高級脂肪酸アミドが挙げられる。高級脂肪酸の金属塩としては、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリルリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム及びステアリン酸マグネシウムが挙げられる。
粒子などの滑剤の平均粒子径は、好ましくは0.5μm以上10μm以下、より好ましくは0.5μm以上5μm以下である。これにより、例えば、上記動摩擦係数をより低く設定することができる。滑剤の平均粒子径は、体積平均粒子径を意味し、JIS Z8819-2:2019に準拠して測定する。
剥離層は、滑剤を1種又は2種以上含有できる。
剥離層における滑剤の含有割合は、剥離層の総質量に対して、例えば、1質量%以上20質量%以下でもよく、2質量%以上15質量%以下でもよい。これにより、例えば、滑剤による効果を発揮させつつ、透明性を確保できる。
剥離層は、添加剤を含有してもよい。添加剤としては、例えば、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾエート系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤、酸化チタン及び酸化亜鉛などの紫外線吸収剤;ヒンダードアミン系光安定剤及びNiキレート系光安定剤などの光安定剤;ヒンダードフェノール系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、リン系酸化防止剤及びラクトン系酸化防止剤などの酸化防止剤が挙げられる。
剥離層は、添加剤を1種又は2種以上含有できる。
剥離層における添加剤の含有割合は、剥離層の総質量に対して、例えば、20質量%以下でもよく、15質量%以下でもよい。
剥離層の厚さは、好ましくは0.1μm以上20μm以下、より好ましくは0.3μm以上10μm以下、さらに好ましくは0.5μm以上3μm以下である。これにより、例えば、保護層の転写不良などの発生を抑制できるとともに、充分な保護機能を被転写体に付与できる。
剥離層は、例えば、上記材料を含有する塗工液を、ロールコート、リバースロールコート、グラビアコート、リバースグラビアコート、バーコート及びロッドコートなどの公知の手段により、基材又は離型層に塗布し、乾燥させることにより形成できる。
(接着層)
保護層は、一実施形態において、剥離層における基材とは反対側の面上に設けられた接着層を備える。接着層は、保護層と被転写体との密着性を向上させる層である。接着層は、例えば、従来公知の感圧接着剤又は感熱接着剤により形成できる。
接着層は、一実施形態において、樹脂材料を含有する。
樹脂材料としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル及び塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体等のビニル樹脂、(メタ)アクリル樹脂、α-オレフィン-無水マレイン酸共重合体等の酸変性ポリオレフィン、ポリエステル、ポリウレタン、セルロース樹脂、シリコーン樹脂及びフッ素樹脂、シリコーン又はフッ素で変性された各種樹脂が挙げられる。これらの中でも、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリエステル及び(メタ)アクリル樹脂がより好ましく、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体及びポリエステルがさらに好ましい。
接着層に含まれる樹脂材料のガラス転移温度(Tg)は、好ましくは40℃以上90℃以下、より好ましくは50℃以上80℃以下、さらに好ましくは55℃以上75℃以下である。これにより、例えば、印画性能をより向上できる。
塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体は、塩化ビニルに由来する構成単位と、酢酸ビニルに由来する構成単位とを有する共重合体を意味するが、該共重合体は、塩化ビニル及び酢酸ビニル以外の化合物に由来する構成単位を有してもよい。
塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体における塩化ビニルに由来する構成単位の含有割合は、例えば、10質量%以上90質量%以下でもよく、30質量%以上90質量%以下でもよく、50質量%以上90質量%以下でもよい。塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体における酢酸ビニルに由来する構成単位の含有割合は、例えば、10質量%以上90質量%以下でもよく、10質量%以上70質量%以下でもよく、10質量%以上50質量%以下でもよい。
塩化ビニル及び酢酸ビニル以外の化合物としては、例えば、塩化ビニル及び酢酸ビニル以外のビニル系モノマーが挙げられる。塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体における塩化ビニル及び酢酸ビニル以外の化合物に由来する構成単位の含有割合は、8質量%以下でもよく、5質量%以下でもよく、3質量%以下でもよい。
塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体の重量平均分子量(Mw)は、例えば、5,000以上80,000以下でもよく、10,000以上70,000以下でもよい。
ポリエステルとは、ジカルボン酸化合物とジオール化合物との共重合体を意味する。
ジカルボン酸化合物としては、例えば、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、エイコサンジオン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、メチルマロン酸及びエチルマロン酸、アダマンタンジカルボン酸、ノルボルネンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、デカリンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、1,4-ナフタレンジカルボン酸、1,5-ナフタレンジカルボン酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸、1,8-ナフタレンジカルボン酸、4,4’-ジフェニルジカルボン酸、4,4’-ジフェニルエーテルジカルボン酸、5-ナトリウムスルホイソフタル酸、フェニルエンダンジカルボン酸、アントラセンジカルボン酸、フェナントレンジカルボン酸、9,9’-ビス(4-カルボキシフェニル)フルオレン酸及びこれらのエステル誘導体が挙げられる。
ジオール化合物としては、例えば、エチレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、ブタンジオール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、シクロヘキサンジエタノール、デカヒドロナフタレンジメタノール、デカヒドロナフタレンジエタノール、ノルボルナンジメタノール、ノルボルナンジエタノール、トリシクロデカンジメタノール、トリシクロデカンエタノール、テトラシクロドデカンジメタノール、テトラシクロドデカンジエタノール、デカリンジメタノール、デカリンジエタノール、5-メチロール-5-エチル-2-(1,1-ジメチル-2-ヒドロキシエチル)-1,3-ジオキサン、シクロヘキサンジオール、ビシクロヘキシル-4,4’-ジオール、2,2-ビス(4-ヒドロキシシクロヘキシルプロパン)、2,2-ビス(4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)プロパン、シクロペンタンジオール、3-メチル-1,2-シクロ
ペンタジオール、4-シクロペンテン-1,3-ジオール、アダマンジオール、パラキシレングリコール、ビスフェノールA、ビスフェノールS、スチレングリコール、トリメチロールプロパン及びペンタエリスリトールが挙げられる。
ポリエステルは、ジカルボン酸化合物及びジオール化合物以外の重合性化合物由来の構成単位を含んでもよい。上記構成単位の含有割合は、例えば、10質量%以下でもよく、5質量%以下でもよく、3質量%以下でもよい。
ポリエステルの数平均分子量(Mn)は、例えば、3,000以上30,000以下でもよく、6,000以上18,000以下でもよい。本開示においてMnは、JIS K7252-1に準拠し、ポリスチレンを標準物質としてゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により測定される。
接着層は、樹脂材料を1種又は2種以上含有できる。
接着層における樹脂材料の含有割合は、接着層の総質量に対して、好ましくは80質量%以上、より好ましくは85質量%以上である。
接着層は、滑剤を含有してもよい。これにより、例えば、上記動摩擦係数をより低く設定することができ、例えば保護層を2回目に転写する際に、熱転写シートの走行性を良好に保つことができ、得られる印画物におけるシワの発生を抑制できる。
滑剤の詳細は上述したとおりであり、ここでの記載は省略する。
接着層は、滑剤を1種又は2種以上含有できる。
接着層における滑剤の含有割合は、接着層の総質量に対して、例えば、1質量%以上20質量%以下でもよく、2質量%以上15質量%以下でもよい。これにより、例えば、滑剤による効果を発揮させつつ、透明性を確保できる。
接着層は、上記添加剤を1種又は2種以上含有してもよい。
接着層の厚さは、例えば、0.5μm以上10μm以下でもよく、0.5μm以上8μm以下でもよく、0.5μm以上5μm以下でもよい。
接着層は、例えば、上記材料を含有する塗工液を、ロールコート、リバースロールコート、グラビアコート、リバースグラビアコート、バーコート及びロッドコートなどの公知の手段により、剥離層に塗布し、乾燥させることにより形成できる。
<離型層>
本開示の熱転写シートは、一実施形態において、基材と保護層との間に位置する離型層を備える。離型層は、熱転写時に保護層を基材から容易に剥離できるように所望により設けられる層であり、熱転写時に基材側に留まる層である。
離型層は、一実施形態において、バインダーと、離型剤とを含有する。
バインダーとしては、例えば、(メタ)アクリル樹脂、ビニル樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、ポリイミド、メラミン樹脂、ポリオール樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン変性(メタ)アクリル樹脂、フッ素樹脂、フッ素変性樹脂及びセルロース樹脂等の樹脂材料が挙げられる。
離型層は、バインダーを1種又は2種以上含有できる。
離型剤としては、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリルリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム及びステアリン酸マグネシウム等の金属石鹸、シリコーンオイル、フッ素化合物、リン酸エステル、脂肪酸アミド、ポリエチレンワックス、カルナバワックス及びパラフィンワックス等のワックスが挙げられる。
離型層は、離型剤を1種又は2種以上含有できる。
離型層は、上記添加剤を1種又は2種以上含有してもよい。
離型層の厚さは、好ましくは0.5μm以上3μm以下、より好ましくは1μm以上1.5μm以下である。これにより、例えば、熱転写シートにおける保護層の転写性を向上できる。
離型層は、例えば、上記材料を含有する塗工液を、ロールコート、リバースロールコート、グラビアコート、リバースグラビアコート、バーコート及びロッドコートなどの公知の手段により、基材に塗布し、乾燥させることにより形成できる。
<色材層>
本開示の熱転写シートは、基材の一方の面上に、保護層と面順次に少なくとも一つの色材層を備える。すなわち本開示の熱転写シートにおいて、色材層及び保護層は、基材の一方の面上に面順次に設けられている。色材層及び保護層は、例えば、基材の長手方向に、面順次に設けられている。基材上に色材層及び保護層を設けることにより、例えば、同一の熱転写シートを用いて、被転写体上への熱転写画像の形成と、形成された熱転写画像上への保護層の転写とを行うことができる。
図1に示す実施形態の熱転写シート1では、基材10の一方の面上に、単一の色材層30が設けられている。基材の一方の面上に、複数の色材層、例えば、イエロー層、マゼンタ層、シアン層、必要に応じてブラック層を、例えば基材の長手方向に面順次に設けてもよい。図7に示す実施形態の熱転写シート1では、イエロー層(Y)、マゼンタ層(M)、シアン層(C)及びブラック層(BK)が面順次に設けられている。
本開示の熱転写シートは、基材の一方の面上に、上述した1ユニットを繰り返し、すなわち複数のユニットを、例えば基材の長手方向に面順次に備えてもよい。1ユニットに含まれる色材層は、単一でもよく、複数でもよい。1ユニットに含まれる色材層が複数である場合、すなわち色材層群である場合、それぞれの色材層は面順次に設けられている。1ユニットは、一実施形態において、イエロー層(Y)、マゼンタ層(M)、シアン層(C)、ブラック層(BK)及び保護層(OP)からなる(図8(a)参照)。1ユニットは、一実施形態において、ブラック層(BK)及び保護層(OP)からなる(図8(b)参照)。ここで、保護層の長さは、それぞれの色材層(例えば、イエロー層、マゼンタ層、シアン層及びブラック層)の画面長の2倍以上である。図8に示す実施形態の熱転写シート1では、各色材層の画面長に対して、保護層の長さは2倍に設定されている。
色材層は、例えば、昇華性染料をバインダー中に溶解又は分散させた昇華転写型色材層でよく、顔料及び染料などの色材を熱溶融性バインダー中に分散させた溶融転写型色材層でもよい。熱転写シートは、昇華転写型色材層及び溶融転写型色材層の両者を備えてもよく、例えば、イエロー、マゼンタ及びシアンの色材層を昇華転写型色材層とし、ブラックの色材層を溶融転写型色材層として、これらの色材層を基材上に面順次に設けてもよい。例えば、階調画像部を昇華転写型記録方式で形成し、文字部分を溶融転写型記録方式で形成してもよい。
色材層は、一実施形態において、バインダーと、色材とを含有する。
バインダーとしては、例えば、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリオレフィン、(メタ)アクリル樹脂、ビニル樹脂、スチレン樹脂、セルロース樹脂、フェノキシ樹脂及びアイオノマー樹脂などの樹脂材料が挙げられる。溶融転写型色材層におけるバインダーとしては、上記樹脂材料のほか、マイクロクリスタリンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラワックス、ペトロラクタム、ポリエステルワックス、一部変性ワックス、脂肪酸エステル及び脂肪酸アミドなどのワックスを使用してもよい。溶融転写型色材層は、樹脂材料及びワックスの両者を含有してもよい。
色材層は、バインダーを1種又は2種以上含有できる。
色材は、有機顔料及び無機顔料などの顔料でもよく、染料でもよい。染料は、昇華性染料でもよい。色材としては、具体的には、カーボンブラック、アセチレンブラック、ランプブラック、黒煙、鉄黒、アニリンブラック、シリカ、炭酸カルシウム、酸化チタン、カドミウムレッド、カドモポンレッド、クロムレッド、バーミリオン、ベンガラ、アゾ系顔料、アリザリンレーキ、キナクリドン、コチニールレーキペリレン、イエローオーカー、オーレオリン、カドミウムイエロー、カドミウムオレンジ、クロムイエロー、ジンクイエロー、ネイプルスイエロー、ニッケルイエロー、グリニッシュイエロー、ウルトラマリン、岩群青、コバルト、フタロシアニン、アントラキノン、インジコイド、シナバーグリーン、カドミウムグリーン、クロムグリーン、フタロシアニン、アゾメチン、ペリレン、アルミニウム顔料;並びに、ジアリールメタン染料、トリアリールメタン染料、チアゾール染料、メロシアニン染料、ピラゾロン染料、メチン染料、インドアニリン染料、アセトフェノンアゾメチン染料、ピラゾロアゾメチン染料、キサンテン染料、オキサジン染料、チアジン染料、アジン染料、アクリジン染料、アゾ染料、スピロピラン染料、インドリノスピロピラン染料、フルオラン染料、ナフトキノン染料、アントラキノン染料及びキノフタロン染料などの昇華性染料が挙げられる。色材の色相は、例えば、マゼンタ、イエロー、シアン及びブラックが挙げられる。
色材層は、色材を1種又は2種以上含有できる。
色材層は、上記添加剤を1種又は2種以上含有してもよい。
色材層は、一実施形態において、昇華転写型色材層である。
昇華転写型色材層におけるバインダーの含有割合は、例えば、20質量%以上95質量%以下でもよく、30質量%以上90質量%以下でもよい。昇華転写型色材層における昇華性染料の含有割合は、例えば、5質量%以上80質量%以下でもよく、10質量%以上70質量%以下でもよい。これにより、例えば、印画濃度及び保存性を向上できる。
昇華転写型色材層は、硬化剤により硬化されていてもよい。硬化剤としては、例えば、エポキシ樹脂、イソシアネート及びカルボジイミドが挙げられる。硬化剤は1種又は2種以上用いることができる。
基材と昇華転写型色材層との間に、染料プライマー層を設けてもよい。
色材層は、一実施形態において、溶融転写型色材層である。
溶融転写型色材層におけるバインダーの含有割合は、例えば、20質量%以上90質量%以下でもよく、30質量%以上80質量%以下でもよい。溶融転写型色材層における色材の含有割合は、例えば、10質量%以上60質量%以下でもよく、20質量%以上50質量%以下でもよい。
基材と溶融転写型色材層との間に、離型層を設けてもよい。
色材層の厚さは、好ましくは0.1μm以上20μm以下、より好ましくは0.1μm以上10μm以下、さらに好ましくは0.1μm以上5μm以下である。
色材層は、例えば、上記材料を含有する塗工液を、ロールコート、リバースロールコート、グラビアコート、リバースグラビアコート、バーコート及びロッドコートなどの公知の手段により、基材に塗布し、乾燥させることにより形成できる。
<背面層>
本開示の熱転写シートは、一実施形態において、基材における保護層が設けられた面とは反対側の面上に、背面層を備えてもよい。これにより、例えば、熱転写時におけるスティッキング及びシワ等の発生を抑制できる。
背面層は、一実施形態において、樹脂材料を含有する。樹脂材料としては、例えば、ポリオレフィン、スチレン樹脂、ビニル樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、ポリエーテル、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、セルロース樹脂、及びこれらのシリコーン変性物が挙げられる。
背面層は、樹脂材料を1種又は2種以上含有できる。
背面層は、一実施形態において、水酸基含有樹脂をイソシアネート硬化剤により硬化させた硬化樹脂を含有する。これにより、例えば、熱転写時におけるスティッキング及びシワ等の発生を抑制できる。
水酸基含有樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール及び(メタ)アクリルポリオールが挙げられる。水酸基含有樹脂における水酸基含有構成単位の含有割合は、好ましくは5質量%以上30質量%以下、より好ましくは10質量%以上20質量%以下である。これにより、例えば、背面層の耐熱性を向上でき、基材及び保護層へ伝達される熱エネルギーを低減できることから、印画性をより向上できる。「水酸基含有構成単位」とは、樹脂中の水酸基を有するモノマー構成単位の割合を意味し、樹脂全体の質量に対する水酸基を有するモノマー構成単位の割合(質量%)として算出される値である。
水酸基含有樹脂は1種又は2種以上用いることができる。
イソシアネート硬化剤としては、例えば、2,4-トリレンジイソシアネート、2,6-トリレンジイソシアネート、1,5-ナフタレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、p-フェニレンジイソシアネート、シクロヘキサン-1,4-ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート及びトリス(イソシアネートフェニル)チオフェスフェートが挙げられる。
イソシアネート硬化剤は1種又は2種以上用いることができる。
イソシアネート硬化剤が有するイソシアネート基(-NCO)と水酸基含有樹脂が有する水酸基(-OH)とのモル当量比(-NCO/-OH)は、好ましくは1.5以上である。これにより、例えば、背面層の耐熱性を向上でき、基材及び保護層へ伝達される熱エネルギーを低減できることから、印画性をより向上できる。
背面層における上記硬化樹脂の含有割合は、好ましくは50質量%以上90質量%以下、より好ましくは55質量%以上80質量%以下である。これにより、例えば、印画性をより向上できる。
背面層は、スリップ性等を向上させる目的で、ステアリン酸亜鉛、ステアリルリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム及びステアリン酸マグネシウム等の金属石鹸、シリコーンオイル、フッ素化合物、リン酸エステル、脂肪酸アミド、ポリエチレンワックス、カルナバワックス及びパラフィンワックス等のワックスなどの離型剤;フッ素樹脂等の有機粒子、シリカ、クレー、タルク及び炭酸カルシウム等の無機粒子、シリコーン樹脂等の有機無機粒子などの添加剤を含有してもよい。
背面層における上記添加剤の含有割合は、好ましくは10質量%以上50質量%以下、より好ましくは20質量%以上45質量%以下である。これにより、例えば、スリップ性をより向上できる。
背面層の厚さは、耐熱性及びスリップ性等の向上という観点から、好ましくは0.1μm以上5μm以下、より好ましくは0.3μm以上2μm以下である。
背面層は、例えば、上述した材料を含有する塗工液を、ロールコート、リバースロールコート、グラビアコート、リバースグラビアコート、バーコート及びロッドコートなどの公知の手段により、基材に塗布し、乾燥させることにより形成できる。
[印画物の製造方法]
本開示の印画物の製造方法は、熱転写シート及び被転写体を準備する工程(準備工程)と、画像形成工程と、一次転写工程と、二次転写工程とを含む。
本開示において、保護層の転写を2回以上行うことにより、画像上に保護層を2層以上積層できる。本開示の製造方法により、文字、線画、模様、記号及びこれらの組合せ等から構成される画像と、画像上に設けられた2層以上の保護層と、を備える印画物が得られる(図3及び図4参照)。
<準備工程>
準備工程では、熱転写シート及び被転写体を準備する。
熱転写シートは、基材と、少なくとも一つの色材層と、転写性保護層とを備える。色材層及び保護層は、基材の一方の面上に面順次に設けられている。保護層の長さは、色材層の画面長の2倍以上である。保護層は、第1の領域と第2の領域とを面順次に少なくとも有する。
本開示の印画物の製造方法で用いる熱転写シートについては、動摩擦係数に関する要件以外の構成(例えば、層構成、各層の組成及び厚さ)は上述した通りであることから、ここでは記載を省略する。本開示の印画物の製造方法で用いる熱転写シートとしては、上述した本開示の熱転写シートを用いることが好ましい。
被転写体としては、例えば、熱転写シートにおける基材として説明した上記樹脂フィルム、ガラス基材、金属基材、セラミック基材、布基材及び紙基材、並びにこれらの積層基材が挙げられる。被転写体は、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体又はポリカーボネートを主体として構成されるカード基材でもよい。布基材としては、例えば、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、アセテート繊維、アクリル繊維、ビニロン繊維、ポリプロピレン繊維及びポリ塩化ビニリデン繊維等の人造繊維;綿、絹、麻及び羊毛等の天然繊維等の繊維から形成された基材が挙げられる。紙基材としては、例えば、上質紙、普通紙、アート紙、コート紙、レジンコート紙、キャストコート紙、板紙、合成紙及び含浸紙が挙げられる。被転写体としては、例えば、基材と、基材の一方の面上に設けられた受容層とを備える熱転写受像シートでもよい。被転写体は、画像を有してもよく、着色されていてもよく、透明性を有してもよい。
<画像形成工程>
画像形成工程では、上記熱転写シートが備える色材層により、被転写体上に画像を形成する。例えば、熱転写シートの色材層と被転写体の表面とを接触させ、次いで、熱転写シートにおいて、所望の領域に熱を印加し、被転写体上に画像を形成する。
例えば、サーマルヘッド等の加熱デバイスを有する熱転写プリンタを用いて画像を形成できる。一実施形態において、熱転写シートと被転写体とを重ね合わせ、熱転写プリンタが備えるサーマルヘッドとプラテンロールとの間を通過させると共に、サーマルヘッドを用いて熱転写シートを加熱することにより、画像を形成する。被転写体へ画像を形成する熱転写記録方式は、昇華転写型でもよく、溶融転写型でもよく、これらの組合せでもよい。昇華転写型と溶融転写型とを組み合わせて、例えば、階調画像部を昇華転写型記録方式で形成し、文字部分を溶融転写型記録方式で形成してもよい。熱転写記録は、サーマルヘッド方式だけではなく、レーザー照射による加熱の熱転写手段でも適用可能である。
<一次転写工程>
一次転写工程では、被転写体上に形成された上記画像を少なくとも覆うように、熱転写シートが備える第1の領域の保護層の少なくとも一部を転写する。
例えば、サーマルヘッド等の加熱デバイスを有する熱転写プリンタを用いて保護層を転写できる。一実施形態において、熱転写シートと画像が形成された被転写体とを重ね合わせ、熱転写プリンタが備えるサーマルヘッドとプラテンロールとの間を通過させると共に、サーマルヘッドを用いて熱転写シートを加熱することにより、被転写体上に形成された画像を覆うように保護層を転写する。保護層の転写は、ヒートロール方式を用いて行ってもよい。保護層の転写は、熱転写シートと画像が形成された被転写体とを、それぞれ加熱した平板と平板とで挟み込み、又はそれぞれ加熱した平板とロールとで挟み込み、熱プレスして行ってもよい。
保護層の熱転写手段としてサーマルヘッドを用いる場合、画像形成時に用いたサーマルヘッドと同一のものを使用してもよく、別のサーマルヘッドを用いてもよい。本開示において、画像形成の熱転写手段と保護層の熱転写手段とを、一つの熱転写プリンタを用いてインラインで行うことが好ましく、また被転写体に画像形成された画像上に、保護層を2層以上重ねていく際に、保護層の積層もインラインで行うことが好ましい。
<二次転写工程>
二次転写工程では、画像上に転写された保護層上に、熱転写シートが備える第2の領域の保護層の少なくとも一部を転写する。例えば、サーマルヘッド等の加熱デバイスを有する熱転写プリンタを用い保護層を転写できる。二次転写工程における保護層の熱転写手段として、一次転写工程と同様の熱転写手段を採用できる。
本開示の印画物の製造方法において、一次転写工程で画像上に転写された保護層の表面と、熱転写シートが備える第2の領域の保護層の表面と、の動摩擦係数が、0.34以上0.85以下であることを特徴とする。上記動摩擦係数は、0.34以上0.60以下であることが好ましい。これにより、例えば、保護層を被転写体に2回以上熱転写した場合において、得られる印画物におけるシワの発生を抑制できる。
例えば、熱転写シートとして上述した本開示の熱転写シートを用いることにより、上記範囲の動摩擦係数を達成できる。あるいは、一次転写工程において保護層を転写エネルギーが高い条件で転写して、被転写体上に転写された保護層の表面に微小な凹凸を形成することにより、上記動摩擦係数を低減することもできる。
本開示は、例えば以下の[1]~[9]に関する。
[1]基材と、少なくとも一つの色材層と、転写性保護層とを備える熱転写シートであって、色材層及び保護層が、基材の一方の面上に面順次に設けられており、保護層の長さが、色材層の画面長の2倍以上であり、保護層における基材とは反対側の表面と、保護層における基材側の表面と、の動摩擦係数が、0.34以上0.85以下である、熱転写シート。
[2]転写性保護層が、基材側から剥離層と接着層とを備える、上記[1]に記載の熱転写シート。
[3]剥離層が、(メタ)アクリル樹脂を含有する、上記[2]に記載の熱転写シート。
[4]剥離層が、滑剤を含有する、上記[2]又は[3]に記載の熱転写シート。
[5]接着層が、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体及びポリエステルから選択される少なくとも1種を含有する、上記[2]~[4]のいずれかに記載の熱転写シート。
[6]接着層が、滑剤を含有する、上記[2]~[5]のいずれかに記載の熱転写シート。
[7]色材層が、イエロー層、マゼンタ層及びシアン層を少なくとも有し、イエロー層、マゼンタ層、シアン層及び保護層が面順次に設けられており、保護層の長さが、イエロー層、マゼンタ層及びシアン層それぞれの画面長の2倍以上である、上記[1]~[6]のいずれかに記載の熱転写シート。
[8]色材層が、ブラック層を少なくとも有し、ブラック層及び保護層が面順次に設けられており、保護層の長さが、ブラック層の画面長の2倍以上である、上記[1]~[6]のいずれかに記載の熱転写シート。
[9]熱転写シート及び被転写体を準備する工程と、画像形成工程と、一次転写工程と、二次転写工程とを含む印画物の製造方法であって、熱転写シートが、基材と、少なくとも一つの色材層と、転写性保護層とを備え、色材層及び保護層が、基材の一方の面上に面順次に設けられており、保護層の長さが、色材層の画面長の2倍以上であり、保護層が、第1の領域と第2の領域とを面順次に少なくとも有しており、画像形成工程が、熱転写シートが備える色材層により、被転写体上に画像を形成する工程であり、一次転写工程が、被転写体上に形成された画像を少なくとも覆うように、熱転写シートが備える第1の領域の保護層の少なくとも一部を転写する工程であり、二次転写工程が、画像上に転写された保護層上に、熱転写シートが備える第2の領域の保護層の少なくとも一部を転写する工程であり、一次転写工程で画像上に転写された保護層の表面と、熱転写シートが備える第2の領域の保護層の表面と、の動摩擦係数が、0.34以上0.85以下である、印画物の製造方法。
以下、実施例に基づき本開示の熱転写シートについて説明するが、本開示の熱転写シートは実施例に何ら限定されない。以下の記載において、「質量部」は単に「部」と記載する。以下に記載の塗工液の含有成分の量は、固形分量である。
[実施例1]
基材として、厚さ5μm以下のPETフィルム(ルミラー(登録商標)#5A-F53、東レ(株))を準備した。PETフィルムの一方の面に下記背面層用塗工液を塗布し、100℃で2分間乾燥して、厚さ1.2μmの背面層を形成した。PETフィルムにおける背面層が設けられた面とは反対の面に、下記イエロー染料層用塗工液、下記マゼンタ染料層用塗工液、及び下記シアン染料層用塗工液を面順次に塗布し、80℃で1分間乾燥して、厚さ1μmのイエロー染料層、厚さ1μmのマゼンタ染料層、及び厚さ1μmのシアン染料層をPETフィルム上に面順次に形成した。さらに、これらの染料層に対して面順次となるように下記剥離層用塗工液をPETフィルムに塗布し、100℃で1分間乾燥して、厚さ1μmの剥離層を形成した。剥離層に下記接着層用塗工液を塗布し、100℃で1分間乾燥して、厚さ1.5μmの接着層を形成した。保護層は、剥離層と接着層とから構成される。PETフィルムの長手方向における保護層の長さは、各染料層の画面長の2倍となるように設計した。
以上のようにして、熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液>
・ポリビニルアセタール 36部
(エスレック(登録商標)KS-1、積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート(NCO=17.3質量%) 25部
(バーノック(登録商標)D750、DIC(株))
・シリコーン樹脂微粒子(平均粒子径=4μm、多角形状) 1部
(トスパール240、
モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社)
・ステアリルリン酸亜鉛 10部
(LBT1830精製、堺化学工業(株))
・ステアリン酸亜鉛 10部
(SZ-PF、堺化学工業(株))
・ポリエチレンワックス 3部
(ポリワックス3000、東洋アドレ(株))
・エトキシ化アルコール変性ワックス 7部
(ユニトックス750、東洋アドレ(株))
・メチルエチルケトン(MEK) 200部
・トルエン 100部
<イエロー染料層用塗工液>
・ソルベントイエロー93 6部
・ポリビニルアセタール 5部
(積水化学工業(株)製、商品名:エスレック(登録商標)KS-5)
・MEK 50部
・トルエン 50部
<マゼンタ染料層用塗工液>
・ディスパースレッド60 3部
・ディスパースバイオレット26 4部
・ポリビニルアセタール 5部
(積水化学工業(株)製、商品名:エスレック(登録商標)KS-5)
・MEK 50部
・トルエン 50部
<シアン染料層用塗工液>
・ソルベントブルー63 4部
・ディスパースブルー354 4部
・ポリビニルアセタール 5部
(積水化学工業(株)製、商品名:エスレック(登録商標)KS-5)
・MEK 50部
・トルエン 50部
<剥離層用塗工液>
・(メタ)アクリル樹脂A 20部
(0403KA、大成ファインケミカル(株)、
Tg:105℃、Mw:73,000)
・MEK 40部
・トルエン 40部
<接着層用塗工液>
・塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体 20部
(VINNOL(登録商標)H14/36、Wacker Chemie AG、
塩化ビニル含量:86質量%、酢酸ビニル含量:14質量%、
Tg:69℃、Mw:30,000~40,000)
・MEK 40部
・トルエン 40部
[実施例2~12及び比較例1~5]
剥離層及び/又は接着層における固形分成分を表1に記載した成分に変更したこと以外は実施例1と同様にして、熱転写シートを得た。
実施例及び比較例で用いた成分を以下に記載する。
・(メタ)アクリル樹脂B:KV-4941、新中村化学(株)
Tg:61℃、Mw:33,000
・飽和共重合ポリエステル:UE-3380、ユニチカ(株)、
Tg:60℃
・ポリエチレンワックス:POLYWAX(登録商標)655、
Baker Hughes、融点:99℃
・シリカ粒子:NIPGEL(登録商標)AZ-400、東ソー・シリカ(株)、
平均2次粒子径:3.0μm
・シリコーンオイル:KF-96、信越化学工業(株)
[印画シワの評価方法]
PVCカード(標準白色カード、大日本印刷(株)製)に、実施例及び比較例で得られた熱転写シートとカードプリンタ SD360(Enrast社)とを用いて、エネルギー設定±0で、1回目の保護層転写を行った。保護層が転写されたPVCカードの保護層上に、カードプリンタ SD360(Enrast社)を用いて、エネルギー設定+10又は+20で、2回目の保護層転写を行った。
目視にて、印画シワの有無を確認した。
・AA:目視での確認において、保護層転写後のPVCカードに印画シワがない。
・BB:目視での確認において、保護層転写後のPVCカードに印画シワがある。
[動摩擦係数]
JIS K7125:1999「プラスチック-フィルム及びシート-摩擦係数試験方法」に準拠して、熱転写シートにおける保護層の表面(保護層の第二表面)と、1回目に保護層をPVCカードに転写して得られた印画物における保護層の表面(保護層の第一表面)と、の動摩擦係数を測定した。動摩擦係数の測定条件は、滑り片の荷重:1.96N、滑り片の接触面積:22cm2、試験速度:1000mm/minとした。
1 …熱転写シート
2 …印画物
10…基材
20…転写性保護層
20a…保護層の第1の領域
20b…保護層の第2の領域
22…剥離層
24…接着層
26…転写性保護層の第一表面
28…転写性保護層の第二表面
30…色材層
40…背面層
50…被転写体

Claims (9)

  1. 基材と、少なくとも一つの色材層と、転写性保護層とを備える熱転写シートであって、
    前記色材層及び前記保護層が、前記基材の一方の面上に面順次に設けられており、
    前記保護層の長さが、前記色材層の画面長の2倍以上であり
    前記保護層が、面順次に位置する第1の領域と第2の領域とを少なくとも有し、
    前記第1の領域の前記保護層の少なくとも一部が、前記熱転写シートから被転写体上に転写されるものであり、
    前記保護層における前記基材とは反対側の表面と、前記被転写体上に転写された前記保護層の表面と、の動摩擦係数が、0.34以上0.85以下である、
    熱転写シート。
  2. 前記転写性保護層が、前記基材側から剥離層と接着層とを備える、請求項1に記載の熱転写シート。
  3. 前記剥離層が、(メタ)アクリル樹脂を含有する、請求項2に記載の熱転写シート。
  4. 前記剥離層が、滑剤を含有する、請求項2又は3に記載の熱転写シート。
  5. 前記接着層が、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体及びポリエステルから選択される少なくとも1種を含有する、請求項2~4のいずれか一項に記載の熱転写シート。
  6. 前記接着層が、滑剤を含有する、請求項2~5のいずれか一項に記載の熱転写シート。
  7. 前記色材層が、イエロー層、マゼンタ層及びシアン層を少なくとも有し、前記イエロー層、前記マゼンタ層、前記シアン層及び前記保護層が面順次に設けられており、前記保護層の長さが、前記イエロー層、前記マゼンタ層及び前記シアン層それぞれの画面長の2倍以上である、請求項1~6のいずれか一項に記載の熱転写シート。
  8. 前記色材層が、ブラック層を少なくとも有し、前記ブラック層及び前記保護層が面順次に設けられており、前記保護層の長さが、前記ブラック層の画面長の2倍以上である、請求項1~6のいずれか一項に記載の熱転写シート。
  9. 熱転写シート及び被転写体を準備する工程と、
    画像形成工程と、
    一次転写工程と、
    二次転写工程と
    を含む印画物の製造方法であって、
    前記熱転写シートが、基材と、少なくとも一つの色材層と、転写性保護層とを備え、前記色材層及び前記保護層が、前記基材の一方の面上に面順次に設けられており、前記保護層の長さが、前記色材層の画面長の2倍以上であり、前記保護層が、第1の領域と第2の領域とを面順次に少なくとも有しており、
    前記画像形成工程が、前記熱転写シートが備える前記色材層により、前記被転写体上に画像を形成する工程であり、
    前記一次転写工程が、前記被転写体上に形成された前記画像を少なくとも覆うように、前記熱転写シートが備える第1の領域の保護層の少なくとも一部を転写する工程であり、
    前記二次転写工程が、前記画像上に転写された前記保護層上に、前記熱転写シートが備える第2の領域の保護層の少なくとも一部を転写する工程であり、前記一次転写工程で前記画像上に転写された前記保護層の表面と、前記熱転写シートが備える第2の領域の保護層の表面と、の動摩擦係数が、0.34以上0.85以下である、
    印画物の製造方法。
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