以下、実施の形態について図面を参照しながら説明する。但し、実施の形態は多くの異なる形態で実施することが可能であり、趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は、以下の実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
また、以下に示される複数の実施の形態は、適宜組み合わせることが可能である。また、1つの実施の形態の中に複数の構成例が示される場合は、互いに構成例を適宜組み合わせることが可能である。
なお、本明細書に添付した図面では、構成要素を機能ごとに分類し、互いに独立したブロックとしてブロック図を示しているが、実際の構成要素は機能ごとに完全に切り分けることが難しく、一つの構成要素が複数の機能に係わることもあり得る。
また、図面等において、大きさ、層の厚さ、領域等は、明瞭化のため誇張されている場合がある。よって、必ずしもそのスケールに限定されない。図面は、理想的な例を模式的に示したものであり、図面に示す形状または値などに限定されない。
また、図面等において、同一の要素または同様な機能を有する要素、同一の材質の要素、あるいは同時に形成される要素等には同一の符号を付す場合があり、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
また、本明細書等において、「膜」という用語と、「層」という用語とは、互いに入れ替えることが可能である。例えば、「導電層」という用語を、「導電膜」という用語に変更することが可能な場合がある。または、例えば、「絶縁膜」という用語を、「絶縁層」という用語に変更することが可能な場合がある。
また、本明細書等において、「上」や「下」などの配置を示す用語は、構成要素の位置関係が、「直上」または「直下」であることを限定するものではない。例えば、「ゲート絶縁層上のゲート電極」の表現であれば、ゲート絶縁層とゲート電極との間に他の構成要素を含むものを除外しない。
また、本明細書等において、「第1」、「第2」、「第3」などの序数詞は、構成要素の混同を避けるために付したものであり、数的に限定するものではない。
また、本明細書等において、複数の要素に同じ符号を用いる場合、特にそれらを区別する必要があるときは、符号に、「_1」、「_2」、「[n]」、「[m,n]」等、識別用の符号を付して記載する場合がある。例えば、2番目の配線GLを、配線GL[2]と記載する。
また、本明細書等において、上限と下限の数値が規定されている場合は、自由に組み合わせる構成も開示されているものとする。
また、本明細書等において、「電気的に接続」とは、「何らかの電気的作用を有するもの」を介して接続されている場合が含まれる。ここで、「何らかの電気的作用を有するもの」は、接続対象間での電気信号の授受を可能とするものであれば、特に制限を受けない。例えば、「何らかの電気的作用を有するもの」には、電極や配線をはじめ、トランジスタなどのスイッチング素子、抵抗素子、インダクタ、容量素子、その他の各種機能を有する素子などが含まれる。また、「電気的に接続」と表現される場合であっても、実際の回路において、物理的な接続部分がなく、配線が延在しているだけの場合もある。
また、本明細書等において、「電極」や「配線」の用語は、これらの構成要素を機能的に限定するものではない。例えば、「電極」は「配線」の一部として用いられることがあり、その逆も同様である。
また、本明細書等において、電気回路における「電極」または「端子」とは、電流または電位の入力(または、出力)や、信号の受信(または、送信)が行なわれる部位を言う。よって、配線の一部が電極または端子として機能する場合がある。
一般に、「容量素子」は、2つの電極が絶縁体(誘電体)を介して向かい合う構成を有する。また、本明細書等において、「容量素子」は、2つの電極が絶縁体を介して向かい合う構成を有したもの以外に、2本の配線が絶縁体を介して向かい合う構成を有したもの、または、2本の配線が絶縁体を介して配置されたもの、である場合が含まれる。また、「容量素子」は、「キャパシタ」、または単に「容量」、ともいう。
また、本明細書等において、「電圧」とは、ある電位と基準の電位(例えば、グラウンド電位)との電位差のことを示す場合が多い。よって、電圧と電位差とは言い換えることができる。
また、本明細書等において、トランジスタとは、ソースと、ドレインと、ゲートとを含む、少なくとも三つの端子を有する素子である。そして、ソース(ソース端子、ソース領域、または、ソース電極)とドレイン(ドレイン端子、ドレイン領域、または、ドレイン電極)の間にチャネル形成領域を有しており、チャネル形成領域を介して、ソースとドレインとの間に電流を流すことができるものである。なお、本明細書等において、チャネル形成領域とは、電流が主として流れる領域をいう。
また、ソースやドレインの機能は、異なる極性のトランジスタを用いる場合や、回路動作において電流の方向が変化する場合などには入れ替わることがある。このため、本明細書等において、ソースやドレインの用語は、入れ替えて用いることができるものとする。
また、本明細書等において、特に断りがない場合、オフ電流とは、トランジスタがオフ状態(非導通状態、遮断状態、ともいう)にあるときのドレイン電流をいう。オフ状態とは、特に断りがない場合、nチャネル型のトランジスタでは、ソースに対するゲートの電圧Vgsがしきい値電圧Vthよりも低い状態、pチャネル型のトランジスタでは、ソースに対するゲートの電圧Vgsがしきい値電圧Vthよりも高い状態をいう。つまり、nチャネル型のトランジスタのオフ電流とは、ソースに対するゲートの電圧Vgsがしきい値電圧Vthよりも低いときのドレイン電流、という場合がある。
上記オフ電流の説明において、ドレインをソースと読み替えてもよい。つまり、オフ電流は、トランジスタがオフ状態にあるときのソース電流をいう場合がある。また、オフ電流と同じ意味で、リーク電流という場合がある。また、本明細書等において、オフ電流とは、トランジスタがオフ状態にあるときに、ソースとドレインとの間に流れる電流を指す場合がある。
また、本明細書等において、オン電流とは、トランジスタがオン状態(導通状態、ともいう)にあるときに、ソースとドレインとの間に流れる電流を指す場合がある。
また、本明細書等において、金属酸化物(metal oxide)とは、広い意味での金属の酸化物である。金属酸化物は、酸化物絶縁体、酸化物導電体(透明酸化物導電体、を含む)、酸化物半導体などに分類される。
例えば、トランジスタのチャネル形成領域に金属酸化物を用いた場合、当該金属酸化物を酸化物半導体と呼称する場合がある。つまり、金属酸化物が増幅作用、整流作用、およびスイッチング作用の少なくとも1つを有する場合、当該金属酸化物を、金属酸化物半導体(metal oxide semiconductor)と呼ぶことができる。すなわち、チャネル形成領域に金属酸化物を有するトランジスタを、「酸化物半導体トランジスタ」、「OSトランジスタ」と呼ぶことができる。同様に、「酸化物半導体を用いたトランジスタ」も、チャネル形成領域に金属酸化物を有するトランジスタである。
また、本明細書等において、窒素を有する金属酸化物も金属酸化物(metal oxide)と呼称する場合がある。また、窒素を有する金属酸化物を、金属酸窒化物(metal oxynitride)と呼称してもよい。金属酸化物の詳細については後述する。
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の一形態に係わる撮像装置の構成例について説明する。
本発明の一形態は、演算機能を有する撮像装置であり、撮像装置は、BNNの手法において画像データと重み係数とを掛けて足し合わせる、積和演算の機能を有する。なお、撮像装置は複数の画素を有し、画素のそれぞれは入射した光を電気信号に変換する機能を有し、本実施の形態において前記画像データは、画素のそれぞれが生成した電気信号によって構成される。
<撮像装置の構成例>
図1は、本発明の一形態に係わる撮像装置200の構成例を示すブロック図である。
撮像装置200は、画素アレイ210と、回路221と、回路222と、回路223と、回路231と、回路232とを有する。また、撮像装置200は、配線201と、配線202と、配線204と、配線205とを有する。なお、本明細書等で説明する図面においては、主な信号の流れを矢印または線で示しており、電源線等は省略する場合がある。
なお、本明細書等において、構成要素間の信号や電位の入出力を説明するために、「電極」または「端子」といった表現を用いている場合がある。そのため、実際の回路において、「電極」または「端子」といった物理的な接続部分は存在せず、配線等によって電気的に接続されているだけの場合がある。
画素アレイ210は、撮像機能および演算機能を有する。回路221および回路222は、選択機能を有する。回路223は、画素に電位を供給する機能および選択機能を有する。なお、選択機能を有する回路には、シフトレジスタまたはデコーダなどを用いることができる。回路231および回路232は必須の構成要素ではないが、回路231は相関二重サンプリング回路(CDS回路)としての機能、回路232はA/Dコンバータとしての機能を有していてもよい。
画素アレイ210は、複数の画素ブロック211を有する。画素ブロック211は、それぞれ、配線204を介して回路221と電気的に接続され、配線205を介して回路222と電気的に接続される。配線204および配線205は、トランジスタの導通を制御する信号線として機能させることができる。また、画素ブロック211は、それぞれ、配線201を介して回路223と電気的に接続され、配線202を介して回路231と電気的に接続される。
回路232は、配線207を介して回路231と電気的に接続され、回路232は、配線208を介して撮像装置200の外部に信号DOUTを出力する機能を有する。
画素ブロック211は、図2に示すように、マトリクス状(行列状、ともいう)に配置された複数の画素100と、回路110とを有し、それぞれの画素100は、配線101を介して回路110と電気的に接続される。
画素100のそれぞれは光電変換デバイスを有し、入射した光を電気信号(第1信号、と呼称する)に変換する機能を有する。また、画素100は、第1信号を2値化した第2信号を生成する機能を有し、第2信号と重み係数とを掛け合わせた第3信号を生成する機能を有する。
なお、図2において、画素ブロック211が3行3列(9個)の画素100を有する場合を示しているが、一例であり、これに限られない。例えば、画素ブロック211は、2行2列(4個)の画素100を有していてもよいし、4行4列(16個)の画素100を有していてもよい。または、行方向と列方向の画素100の数が異なっていてもよい。または、一部の画素100を隣り合う画素ブロック211で共有していてもよい。
3行3列の画素100は、それぞれ、第2信号と重み係数とを掛け合わせた第3信号を配線101に出力し、画素100が配線101に出力した第3信号は、配線101において足し合わされる。配線101において足し合わされた結果、生成される信号はアナログ信号であり、前記アナログ信号は回路110によって読み出され、配線202に出力される。
回路110は、スイッチSW3と、トランジスタ21乃至トランジスタ23とを有する。
トランジスタ21のゲート、およびスイッチSW3の一方の端子は、配線101と電気的に接続される。トランジスタ21のソースまたはドレインの一方は、トランジスタ22のソースまたはドレインの一方と電気的に接続される。トランジスタ22のソースまたはドレインの他方は、トランジスタ23のソースまたはドレインの一方、および配線202と電気的に接続される。なお、トランジスタ21乃至トランジスタ23は、pチャネル型のトランジスタとすることができる。
スイッチSW3の他方の端子は、配線111と電気的に接続される。トランジスタ21のソースまたはドレインの他方は、配線112と電気的に接続される。トランジスタ22のゲートは、配線SELBLと電気的に接続される。トランジスタ23のゲートは、配線VBLと電気的に接続され、トランジスタ23のソースまたはドレインの他方は、配線113と電気的に接続される。
配線111乃至配線113、および配線VBLは、電源線または電位が供給される配線としての機能を有することができる。例えば、配線111および配線VBLは所定の電位が供給される配線、配線112は低電位電源線、配線113は高電位電源線として機能させることができる。なお、配線111および配線VBLに供給される所定の電位は、回路110における調整用の電位またはバイアス電位としての機能を有することができる。また、配線SELBLは信号SELBを伝える信号線としての機能を有する。
<画素100の構成例>
図3Aは、画素100の構成例を示す模式図であり、図3Bは、画素100の構成例を示す回路図である。画素100は、図3Aに示すように、回路100bの上方に回路100aが積層して設けられた構造を有する。
回路100bは、例えば、基板に形成されたトランジスタを用いて構成することができる。基板には、シリコンや炭化シリコンなどを材料とした単結晶半導体基板、多結晶半導体基板、シリコンゲルマニウムなどを材料とした化合物半導体基板などを用いることができる。また、基板に、SOI基板や、半導体基板上に歪トランジスタやFIN型トランジスタなどの半導体素子を設けたもの、バリウムホウケイ酸ガラスやアルミノホウケイ酸ガラスなどのガラス基板、セラミック基板、石英基板、サファイア基板などを用いてもよい。さらに、基板に、可撓性基板(フレキシブル基板)を用いてもよい。本実施の形態においては、基板に、単結晶シリコン基板を用いた場合について説明する。なお、チャネル形成領域にシリコンを有するトランジスタを、Siトランジスタと呼ぶ。
回路100aは、OSトランジスタを用いて構成することが好ましい。OSトランジスタは薄膜法などの手法を用いて形成することができるため、回路100aを回路100bの上方に積層して設けることができる。すなわち、画素100の面積を小さくすることができる。
または、回路100aを、回路100bと同様、基板に形成されたトランジスタを用いて構成してもよい。例えば、回路100aを、回路100bとは別の基板に形成されたトランジスタを用いて構成し、後ほど、回路100bを有する基板と、回路100aを有する基板とを貼り合わせてもよい。
ここで、酸化物半導体のバンドギャップは2eV以上であるため、OSトランジスタは熱励起によるリーク電流が小さく、オフ電流が非常に小さい特徴を有する。OSトランジスタは、チャネル幅1μmあたりのオフ電流を、例えば、100zA/μm以下、または10zA/μm以下、または1zA/μm以下、または10yA/μm以下とすることができる。さらに、OSトランジスタのオフ電流は、高温環境下でも増加しにくい特徴を有する。例えば、室温以上200℃以下の温度環境下でも、OSトランジスタのオフ電流はほとんど増加しない。
また、OSトランジスタは、高温環境下でもオン電流が低下しにくい、ソースとドレインとの間の耐圧が高い、特徴を有する。すなわち、回路100aをOSトランジスタを用いて構成することで、高温環境下においても高い信頼性が得られる。また、回路100aをOSトランジスタを用いて構成することで、回路100aが有する光電変換デバイス(後述する)に高い電圧が必要な場合においても、回路100aを信頼性が高い回路とすることができる。
また、回路100bを構成するトランジスタには、耐圧が高いプロセスを用いる必要がない。回路100bを構成するトランジスタを、微細化することができる。
なお、OSトランジスタのチャネル形成領域に用いられる金属酸化物は、インジウム(In)および亜鉛(Zn)の少なくとも一方を含む酸化物半導体であることが好ましい。このような酸化物半導体としては、In-M-Zn酸化物(元素Mは、例えばAl、Ga、YまたはSn)が代表的である。電子供与体(ドナー)となる水分、水素などの不純物を低減し、かつ酸素欠損も低減することで、酸化物半導体をi型(真性)、または実質的にi型にすることができる。このような酸化物半導体は、高純度化された酸化物半導体と呼ぶことができる。OSトランジスタの詳細については、実施の形態2および実施の形態3で説明する。
<回路100a>
回路100aは、光電変換デバイス121と、トランジスタ11乃至トランジスタ15と、キャパシタC11とを有する。
光電変換デバイス121の一方の電極は、トランジスタ11のソースまたはドレインの一方と電気的に接続される。トランジスタ11のソースまたはドレインの他方は、トランジスタ12のソースまたはドレインの一方、トランジスタ13のゲート、およびキャパシタC11の一方の電極と電気的に接続される。トランジスタ13のソースまたはドレインの一方は、トランジスタ14のソースまたはドレインの一方と電気的に接続される。トランジスタ14のソースまたはドレインの他方は、トランジスタ15のソースまたはドレインの一方、および配線107と電気的に接続される。
光電変換デバイス121の他方の電極は、配線104と電気的に接続される。トランジスタ12のソースまたはドレインの他方は、配線102と電気的に接続される。キャパシタC11の他方の電極は、配線105と電気的に接続される。トランジスタ13のソースまたはドレインの他方は、配線106と電気的に接続される。トランジスタ15のソースまたはドレインの他方は、配線103と電気的に接続される。
なお、配線102乃至配線106は、電源線または電位が供給される配線としての機能を有することができる。例えば、配線102および配線103は高電位電源線、配線105は所定の電位が供給される配線、配線104および配線106は低電位電源線として機能させることができる。また、配線102および配線103は電気的に接続されていてもよく、配線104および配線106は電気的に接続されていてもよい。または、配線104乃至配線106は電気的に接続されていてもよい。
トランジスタ11のゲートは、配線TXLと電気的に接続される。トランジスタ12のゲートは、配線RESLと電気的に接続される。トランジスタ14のゲートは、配線EVALと電気的に接続される。トランジスタ15のゲートは、配線PRELと電気的に接続される。
なお、配線TXLは信号TXを伝える信号線としての機能を有し、配線RESLは信号RESを伝える信号線としての機能を有し、配線EVALは信号EVAを伝える信号線としての機能を有し、配線PRELは信号PREを伝える信号線としての機能を有する。
ここで、トランジスタ11のソースまたはドレインの他方と、トランジスタ12のソースまたはドレインの一方と、キャパシタC11の一方の電極と、トランジスタ13のゲートとの電気的な接続点を、ノードNFDと呼称する。
光電変換デバイス121としては、フォトダイオードを用いることができる。フォトダイオードの種類は問わず、シリコンを光電変換層に有するSiフォトダイオード、有機光導電膜を光電変換層に有する有機フォトダイオードなどを用いることができる。なお、低照度時の光検出感度を高めたい場合は、アバランシェフォトダイオードを用いることが好ましい。また、光電変換デバイス121として、シリコン、ゲルマニウム、セレンなどを用いて光電効果を利用した可変抵抗を形成してもよい。
トランジスタ12は、ノードNFDの電位を初期化する機能を有することができる。トランジスタ11は、ノードNFDの電位を制御する機能を有することができる。トランジスタ15は、配線107の電位を初期化する機能を有することができる。トランジスタ13およびトランジスタ14は、配線107の電位を制御する機能を有することができる。なお、トランジスタ11乃至トランジスタ15は、nチャネル型のトランジスタとすることができる。
また、トランジスタ13乃至トランジスタ15は、ダイナミックロジックインバータ120を構成することができる。トランジスタ15は配線107の電位を初期化し、トランジスタ13はノードNFDの電位(第1信号)に応じて導通状態が制御されることで、ダイナミックロジックインバータ120は、配線103を介して供給される高電位電源、または配線106を介して供給される低電位電源のいずれかを配線107に出力する機能を有することができる。すなわち、ダイナミックロジックインバータ120は、2値化された信号(第2信号)を出力することができる。
<回路100b>
回路100bは、XNOR回路122と、スイッチSW1およびスイッチSW2と、キャパシタC12とを有する。
XNOR回路122の一方の入力端子は、配線107と電気的に接続され、XNOR回路122の他方の入力端子は、配線WLと電気的に接続され、XNOR回路122の出力端子は、スイッチSW1の一方の端子と電気的に接続される。スイッチSW1の他方の端子は、キャパシタC12の一方の電極、およびスイッチSW2の一方の端子と電気的に接続される。スイッチSW2の他方の端子は、配線101と電気的に接続される。
キャパシタC12の他方の電極は、配線108と電気的に接続される。配線108は、電位が供給される配線としての機能を有することができる。例えば、配線108は所定の電位が供給される配線として機能させることができる。
なお、配線WLは、重み係数に相当する電位を供給する配線として機能させることができる。すなわち、XNOR回路122は、配線107に出力された信号(第2信号)と、重み係数との積を出力する機能を有することができる。XNOR回路122が出力した信号は、スイッチSW1が導通状態の時、キャパシタC12の一方の電極の電位を制御する機能を有し、スイッチSW1が非導通状態となった後、スイッチSW2は導通状態とすることができる。スイッチSW2が導通状態の時、キャパシタC12の一方の電極の電位(第3信号)は、配線101に出力される。
<画素ブロックの動作例>
図4は、画素ブロック211の動作例を示すタイミングチャートである。
図4に示すタイミングチャートは、信号TX、信号RES、信号PRE、信号EVA、信号SELB、およびスイッチSW1乃至スイッチSW3の状態について示している。なお、信号TX、信号RES、信号PRE、信号EVA、信号SELBは、ハイレベルまたはローレベル(HighまたはLow、HまたはL、1または0等と表される場合がある)で表されるデジタル信号であり、図4に示すタイミングチャートにおいて、スイッチSW1乃至スイッチSW3は、ハイレベルで導通状態、ローレベルで非導通状態を表している。
また、図4に示すタイミングチャートは、画素ブロック211の撮像期間Pimg、および画素ブロック211の読み出し期間Preadに分けて示している。さらに、撮像期間Pimgは、期間P1乃至期間P4に分けることができ、読み出し期間Preadは、期間P5乃至期間P8に分けることができる。
撮像期間Pimgにおいて、スイッチSW1乃至スイッチSW3は非導通状態(ローレベル)であり、信号SELBはハイレベルである。回路110において、トランジスタ22は非導通状態である。
撮像期間Pimgの期間P1において、信号TX、信号RES、信号PREはハイレベルとなり、信号EVAはローレベルである。トランジスタ12は、ノードNFDの電位を配線102に供給される高電位電源で初期化し、トランジスタ15は、配線107の電位を配線103に供給される高電位電源で初期化する。トランジスタ14は非導通状態である。
撮像期間Pimgの期間P2において、信号TX、信号RESはローレベルとなり、信号PREはハイレベルであり、信号EVAはローレベルである。
撮像期間Pimgの期間P3において、信号TXはハイレベルとなり、撮像が行われる。信号PREはハイレベルであり、信号RES、信号EVAはローレベルである。
撮像期間Pimgの期間P4において、信号TX、信号PREはローレベルとなり、信号EVAはハイレベルとなる。信号RESはローレベルである。トランジスタ14は導通状態となり、トランジスタ13およびトランジスタ14は、配線107の電位をノードNFDの電位に応じた電位とする。
読み出し期間Preadにおいて、信号TX、信号RES、信号PRE、信号EVAはローレベルである。トランジスタ11、トランジスタ12、トランジスタ14、トランジスタ15は非導通状態である。
読み出し期間Preadの期間P5において、信号SELBはローレベルとなり、スイッチSW1乃至スイッチSW3は非導通状態(ローレベル)である。回路110において、トランジスタ22は導通状態となる。
読み出し期間Preadの期間P6において、スイッチSW1およびスイッチSW3は導通状態(ハイレベル)となり、スイッチSW2は非導通状態(ローレベル)であり、信号SELBはローレベルである。キャパシタC12の一方の電極の電位は、XNOR回路122が出力した電位となり、配線101の電位は、配線111に供給される所定の電位となる。
読み出し期間Preadの期間P7において、スイッチSW1およびスイッチSW3は非導通状態(ローレベル)となり、スイッチSW2は導通状態(ハイレベル)となり、信号SELBはローレベルである。画素ブロック211が有する9個の画素100のそれぞれにおいて、キャパシタC12の一方の電極の電位が配線101に出力される。配線101に出力された電位は、配線101において加算され、アナログ信号が生成される。回路110は、配線101の電位に応じた電位を、配線202に出力する。
読み出し期間Preadの期間P8において、スイッチSW2は非導通状態(ローレベル)となり、信号SELBはハイレベルとなり、スイッチSW1およびスイッチSW3は非導通状態(ローレベル)である。回路110において、トランジスタ22は非導通状態となる。
<撮像装置>
上述したように、撮像装置200は複数の画素ブロック211を有し、画素ブロック211は、複数の画素100と、回路110とを有する。画素100のそれぞれは、入射した光を電気信号(第1信号)に変換する機能と、第1信号を2値化した第2信号を生成する機能と、第2信号と重み係数とを掛け合わせた第3信号を生成する機能とを有する。また、複数の画素100のそれぞれが第3信号を配線101に出力することで、第3信号は配線101において加算され、アナログ信号が生成される。前記アナログ信号は、回路110に入力される。
すなわち、画素ブロック211は、画素100のそれぞれに入射した光によって生成される第1信号と、重み係数とを、BNNの手法において掛け合わせる積和演算の機能を有することができる。画素ブロック211において、複数の画素100が第3信号を出力することで、第3信号を加算したアナログ信号が生成されるため、加算回路の回路規模を削減することができる。
また、画素100において、光電変換デバイスを有する回路100aを、OSトランジスタを用いて構成することで、回路100aを信頼性が高い回路とすることができる。また、回路100bを構成するトランジスタを微細化することができる。そのため、図3Aに示した画素100の構成例を示す模式図では、回路100aと回路100bの面積を同じとしたが、この限りではない。回路100bを構成するトランジスタを微細化することができるため、回路100bの面積を回路100aの面積よりも小さくすることができる。
例えば、回路100aと回路100bの面積を同じとした場合における、画素ブロック211の構成例を示す模式図を、図5Aに示す。図5Aには、回路100aと回路100bの面積が同じため、回路110が画素100の外側に設けられる様子が示されている。次に、回路100bの面積を回路100aの面積よりも小さくした場合における、画素ブロック211の構成例を示す模式図を、図5Bに示す。図5Bには、9個の回路100aの下方に、9個の回路100bと回路110とが設けられる様子が示されている。なお、9個の回路100aの下方には、9個の回路100bと回路110とに限られず、他の機能回路を設けてもよい。
なお、本実施の形態は、本明細書に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、本発明の一形態に係わる撮像装置の構造例などについて説明する。
<構造例>
図6Aは、撮像装置の画素の構造の一例を示す図であり、層561および層563の積層構造とすることができる。
層561は、光電変換デバイス121を有する。光電変換デバイス121は、図7Aに示すように層565aと、層565bを有することができる。なお、場合によって、層を領域と言い換えてもよい。
図7Aに示す光電変換デバイス121はpn接合型フォトダイオードであり、例えば、層565aにp型半導体、層565bにn型半導体を用いることができる。または、層565aにn型半導体、層565bにp型半導体用いてもよい。
上記pn接合型フォトダイオードは、代表的には単結晶シリコンを用いて形成することができる。
また、層561が有する光電変換デバイス121は、図7Bに示すように、層566aと、層566bと、層566cと、層566dとの積層としてもよい。図7Bに示す光電変換デバイス121はアバランシェフォトダイオードの一例であり、層566a、層566dは電極に相当し、層566b、層566cは光電変換部に相当する。
層566aは、低抵抗の金属層などとすることが好ましい。例えば、アルミニウム、チタン、タングステン、タンタル、銀またはそれらの積層を用いることができる。
層566dは、可視光に対して高い透光性を有する導電層を用いることが好ましい。例えば、インジウム酸化物、錫酸化物、亜鉛酸化物、インジウム-錫酸化物、ガリウム-亜鉛酸化物、インジウム-ガリウム-亜鉛酸化物、またはグラフェンなどを用いることができる。なお、層566dを省く構成とすることもできる。
光電変換部の層566b、層566cは、例えばセレン系材料を光電変換層としたpn接合型フォトダイオードの構成とするができる。層566bとしてはp型半導体であるセレン系材料を用い、層566cとしてはn型半導体であるガリウム酸化物などを用いることが好ましい。
セレン系材料を用いた光電変換デバイスは、可視光に対する外部量子効率が高い特性を有する。当該光電変換デバイスでは、アバランシェ増倍を利用することにより、入射される光の量に対する電子の増幅を大きくすることができる。また、セレン系材料は光吸収係数が高いため、光電変換層を薄膜で作製できるなどの生産上の利点を有する。セレン系材料の薄膜は、真空蒸着法またはスパッタ法などを用いて形成することができる。
セレン系材料としては、単結晶セレンや多結晶セレンなどの結晶性セレン、非晶質セレン、銅、インジウム、セレンの化合物(CIS)、または、銅、インジウム、ガリウム、セレンの化合物(CIGS)などを用いることができる。
n型半導体は、バンドギャップが広く、可視光に対して透光性を有する材料で形成することが好ましい。例えば、亜鉛酸化物、ガリウム酸化物、インジウム酸化物、錫酸化物、またはそれらが混在した酸化物などを用いることができる。また、これらの材料は正孔注入阻止層としての機能も有し、暗電流を小さくすることもできる。
また、層561が有する光電変換デバイス121は、図7Cに示すように、層567aと、層567bと、層567cと、層567dと、層567eとの積層としてもよい。図7Cに示す光電変換デバイス121は有機光導電膜の一例であり、層567aは下部電極、層567eは透光性を有する上部電極であり、層567b、層567c、層567dは光電変換部に相当する。
光電変換部の層567b、層567dのいずれか一方はホール輸送層、他方は電子輸送層とすることができる。また、層567cは光電変換層とすることができる。
ホール輸送層としては、例えば酸化モリブデンなどを用いることができる。電子輸送層としては、例えば、C60、C70などのフラーレン、またはそれらの誘導体などを用いることができる。
光電変換層としては、n型有機半導体およびp型有機半導体の混合層(バルクヘテロ接合構造)を用いることができる。
図6Aに示す層563としては、例えばシリコン基板を用いることができる。当該シリコン基板は、Siトランジスタ等を有する。当該Siトランジスタを用いて、画素回路を形成することができる。また、画素回路などを駆動する回路、画素回路の読み出し回路、画像処理回路、ニューラルネットワーク、通信回路等を形成することができる。
また、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの記憶回路、CPU(Central Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)などを形成してもよい。なお、本実施の形態では、実施の形態1で説明した回路100aおよび回路100bを画素回路、その他の上記回路を機能回路と呼ぶ。
例えば、回路100a、回路100b、および回路110が有するトランジスタにおいて、その一部または全てを層563に設けることができる。
また、層563は、図6Bに示すように複数の層の積層であってもよい。図6Bでは、層563a、層563b、層563cの三層を例示しているが、二層であってもよい。または、層563は四層以上の積層であってもよい。これらの層は、例えば貼り合わせ工程などを用いて積層することができる。当該構成とすることで、画素回路と機能回路を複数の層に分散させ、画素回路と機能回路を重ねて設けることができるため、小型で高機能の撮像装置を作製することができる。
また、画素は、図6Cに示すように層561、層562および層563の積層構造を有していてもよい。
層562は、OSトランジスタを有することができる。例えば、回路100aを層562に形成し、回路100bを層563に形成することができる。また、前述した機能回路の一つ以上をOSトランジスタで形成してもよい。または、層563が有するSiトランジスタと層562が有するOSトランジスタを用いて、機能回路の一つ以上を形成してもよい。または、層563をガラス基板などの支持基板とし、層562が有するOSトランジスタで画素回路および機能回路を形成してもよい。
例えば、OSトランジスタおよびSiトランジスタを用いて、ノーマリーオフCPU(「Noff-CPU」ともいう)を実現することができる。なお、Noff-CPUとは、ゲート電圧が0Vであっても非導通状態(オフ状態ともいう)であるノーマリーオフ型のトランジスタを含む集積回路である。
Noff-CPUは、Noff-CPU内の動作不要な回路への電力供給を停止し、当該回路を待機状態にすることができる。電力供給が停止され、待機状態になった回路では電力が消費されない。よって、Noff-CPUは、電力使用量を最小限にすることができる。また、Noff-CPUは、電力供給が停止されても設定条件などに必要な情報を長期間保持することができる。待機状態からの復帰は当該回路への電力供給を再開するだけでよく、設定条件などの再書き込みが不要である。すなわち、待機状態からの高速復帰が可能である。このように、Noff-CPUは、動作速度を大きく落とすことなく消費電力を低減できる。
また、層562は、図6Dに示すように複数の層の積層であってもよい。図6Dでは、層562a、層562bの二層を例示しているが、三層以上の積層であってもよい。これらの層は、例えば層563上に積み上げるように形成することができる。または、層563上に形成した層と、層561上に形成した層とを貼り合わせて形成してもよい。
OSトランジスタに用いる半導体材料としては、エネルギーギャップが2eV以上、好ましくは2.5eV以上、より好ましくは3eV以上である金属酸化物を用いることができる。代表的には、インジウムを含む酸化物半導体などであり、例えば、後述するCAAC-OSまたはCAC-OSなどを用いることができる。CAAC-OSは結晶を構成する原子が安定であり、信頼性を重視するトランジスタなどに適する。また、CAC-OSは、高移動度特性を示すため、高速駆動を行うトランジスタなどに適する。
OSトランジスタは半導体層のエネルギーギャップが大きいため、数yA/μm(チャネル幅1μmあたりの電流値)という極めて低いオフ電流特性を示す。また、OSトランジスタは、インパクトイオン化、アバランシェ降伏、および短チャネル効果などが生じないなどSiトランジスタとは異なる特徴を有し、高耐圧で信頼性の高い回路を形成することができる。また、Siトランジスタでは問題となる結晶性の不均一性に起因する電気特性のばらつきもOSトランジスタでは生じにくい。
OSトランジスタが有する半導体層は、例えばインジウム、亜鉛およびM(Mはアルミニウム、チタン、ガリウム、ゲルマニウム、イットリウム、ジルコニウム、ランタン、セリウム、スズ、ネオジムまたはハフニウム等の金属から選ばれた一つ、または複数)を含むIn-M-Zn系酸化物で表記される膜とすることができる。In-M-Zn系酸化物は、例えば、スパッタリング法、ALD(Atomic layer deposition)法、またはMOCVD(Metal organic chemical vapor deposition)法などを用いて形成することができる。また、半導体層をプラズマを利用したALD(PEALD(Plasma Enhanced ALD))法を用いて形成してもよい。
In-M-Zn系酸化物をスパッタリング法で成膜する場合、スパッタリングターゲットの金属元素の原子数比は、In≧M、Zn≧Mを満たすことが好ましい。このようなスパッタリングターゲットの金属元素の原子数比として、In:M:Zn=1:1:1、In:M:Zn=1:1:1.2、In:M:Zn=3:1:2、In:M:Zn=4:2:3、In:M:Zn=4:2:4.1、In:M:Zn=5:1:3、In:M:Zn=5:1:6、In:M:Zn=5:1:7、In:M:Zn=5:1:8、In:M:Zn=10:1:3、等が好ましい。なお、成膜される半導体層の原子数比はそれぞれ、上記のスパッタリングターゲットに含まれる金属元素の原子数比のプラスマイナス40%の変動を含む。
半導体層としては、キャリア密度の低い酸化物半導体を用いる。例えば、半導体層は、キャリア密度が1×1017/cm3以下、好ましくは1×1015/cm3以下、さらに好ましくは1×1013/cm3以下、より好ましくは1×1011/cm3以下、さらに好ましくは1×1010/cm3未満であり、1×10-9/cm3以上の酸化物半導体を用いることができる。そのような酸化物半導体を、高純度真性または実質的に高純度真性な酸化物半導体と呼ぶ。当該酸化物半導体は欠陥準位密度が低く、安定な特性を有する酸化物半導体であるといえる。
なお、これらに限られず、必要とするトランジスタの半導体特性および電気特性(電界効果移動度、しきい値電圧等)に応じて適切な組成のものを用いればよい。また、必要とするトランジスタの半導体特性を得るために、半導体層のキャリア密度や不純物濃度、欠陥密度、金属元素と酸素の原子数比、原子間距離、密度等を適切なものとすることが好ましい。
半導体層を構成する酸化物半導体において、第14族元素の一つであるシリコンや炭素が含まれると、酸素欠損が増加し、n型化してしまう。このため、半導体層におけるシリコンや炭素の濃度(二次イオン質量分析法により得られる濃度)を、2×1018atoms/cm3以下、好ましくは2×1017atoms/cm3以下とする。
また、アルカリ金属およびアルカリ土類金属は、酸化物半導体と結合するとキャリアを生成する場合があり、トランジスタのオフ電流が増大してしまうことがある。このため、半導体層におけるアルカリ金属またはアルカリ土類金属の濃度(二次イオン質量分析法により得られる濃度)を、1×1018atoms/cm3以下、好ましくは2×1016atoms/cm3以下にする。
また、半導体層を構成する酸化物半導体に窒素が含まれていると、キャリアである電子が生じてキャリア密度が増加し、n型化しやすい。この結果、窒素が含まれている酸化物半導体を用いたトランジスタはノーマリーオン特性となりやすい。このため半導体層における窒素濃度(二次イオン質量分析法により得られる濃度)は、5×1018atoms/cm3以下にすることが好ましい。
また、半導体層を構成する酸化物半導体に水素が含まれていると、金属原子と結合する酸素と反応して水になるため、酸化物半導体中に酸素欠損を形成する場合がある。酸化物半導体中のチャネル形成領域に酸素欠損が含まれていると、トランジスタはノーマリーオン特性となる場合がある。さらに、酸素欠損に水素が入った欠陥はドナーとして機能し、キャリアである電子が生成されることがある。また、水素の一部が金属原子と結合する酸素と結合して、キャリアである電子を生成する場合がある。したがって、水素が多く含まれている酸化物半導体を用いたトランジスタは、ノーマリーオン特性となりやすい。
酸素欠損に水素が入った欠陥は、酸化物半導体のドナーとして機能しうる。しかしながら、当該欠陥を定量的に評価することは困難である。そこで、酸化物半導体においては、ドナー濃度ではなく、キャリア濃度で評価される場合がある。よって、本明細書等では、酸化物半導体のパラメータとして、ドナー濃度ではなく、電界が印加されない状態を想定したキャリア濃度を用いる場合がある。つまり、本明細書等に記載の「キャリア濃度」は、「ドナー濃度」と言い換えることができる場合がある。
よって、酸化物半導体中の水素はできる限り低減されていることが好ましい。具体的には、酸化物半導体において、二次イオン質量分析法(SIMS:Secondary Ion Mass Spectrometry)により得られる水素濃度を、1×1020atoms/cm3未満、好ましくは1×1019atoms/cm3未満、より好ましくは5×1018atoms/cm3未満、さらに好ましくは1×1018atoms/cm3未満とする。水素などの不純物が十分に低減された酸化物半導体をトランジスタのチャネル形成領域に用いることで、安定した電気特性を付与することができる。
また、半導体層は、例えば非単結晶構造でもよい。非単結晶構造は、例えば、c軸に配向した結晶を有するCAAC-OS(C-Axis Aligned Crystalline Oxide Semiconductor)、多結晶構造、微結晶構造、または非晶質構造を含む。非単結晶構造において、非晶質構造は最も欠陥準位密度が高く、CAAC-OSは最も欠陥準位密度が低い。
非晶質構造の酸化物半導体膜は、例えば、原子配列が無秩序であり、結晶成分を有さない。または、非晶質構造の酸化物膜は、例えば、完全な非晶質構造であり、結晶部を有さない。
なお、半導体層が、非晶質構造の領域、微結晶構造の領域、多結晶構造の領域、CAAC-OSの領域、単結晶構造の領域のうち、二種以上を有する混合膜であってもよい。混合膜は、例えば上述した領域のうち、いずれか二種以上の領域を含む単層構造、または積層構造を有する場合がある。
以下では、非単結晶の半導体層の一態様であるCAC(Cloud-Aligned Composite)-OSの構成について説明する。
CAC-OSとは、例えば、酸化物半導体を構成する元素が、0.5nm以上10nm以下、好ましくは、1nm以上2nm以下、またはその近傍のサイズで偏在した材料の一構成である。なお、以下では、酸化物半導体において、一つあるいはそれ以上の金属元素が偏在し、該金属元素を有する領域が、0.5nm以上10nm以下、好ましくは、1nm以上2nm以下、またはその近傍のサイズで混合した状態をモザイク状、またはパッチ状ともいう。
なお、酸化物半導体は、少なくともインジウムを含むことが好ましい。特にインジウムおよび亜鉛を含むことが好ましい。また、それらに加えて、アルミニウム、ガリウム、イットリウム、銅、バナジウム、ベリリウム、ホウ素、シリコン、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、またはマグネシウムなどから選ばれた一種、または複数種が含まれていてもよい。
例えば、In-Ga-Zn酸化物におけるCAC-OS(CAC-OSの中でもIn-Ga-Zn酸化物を、特にCAC-IGZOと呼称してもよい)とは、インジウム酸化物(以下、InOX1(X1は0よりも大きい実数)とする)、またはインジウム亜鉛酸化物(以下、InX2ZnY2OZ2(X2、Y2、およびZ2は0よりも大きい実数)とする)と、ガリウム酸化物(以下、GaOX3(X3は0よりも大きい実数)とする)、またはガリウム亜鉛酸化物(以下、GaX4ZnY4OZ4(X4、Y4、およびZ4は0よりも大きい実数)とする)などと、に材料が分離することでモザイク状となり、モザイク状のInOX1、またはInX2ZnY2OZ2が、膜中に均一に分布した構成(以下、クラウド状ともいう)である。
つまり、CAC-OSは、GaOX3が主成分である領域と、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1が主成分である領域とが、混合している構成を有する複合酸化物半導体である。なお、本明細書において、例えば、第1の領域の元素Mに対するInの原子数比が、第2の領域の元素Mに対するInの原子数比よりも大きいことを、第1の領域は、第2の領域と比較して、Inの濃度が高いとする。
なお、IGZOは通称であり、In、Ga、Zn、およびOによる1つの化合物をいう場合がある。代表例として、InGaO3(ZnO)m1(m1は自然数)、またはIn(1+x0)Ga(1-x0)O3(ZnO)m0(-1≦x0≦1、m0は任意数)で表される結晶性の化合物が挙げられる。
上記結晶性の化合物は、単結晶構造、多結晶構造、またはCAAC構造を有する。なお、CAAC構造とは、複数のIGZOのナノ結晶がc軸配向を有し、かつa-b面においては配向せずに連結した結晶構造である。
一方、CAC-OSは、酸化物半導体の材料構成に関する。CAC-OSとは、In、Ga、Zn、およびOを含む材料構成において、一部にGaを主成分とするナノ粒子状に観察される領域と、一部にInを主成分とするナノ粒子状に観察される領域とが、それぞれモザイク状にランダムに分散している構成をいう。したがって、CAC-OSにおいて、結晶構造は副次的な要素である。
なお、CAC-OSは、組成の異なる二種類以上の膜の積層構造は含まないものとする。例えば、Inを主成分とする膜と、Gaを主成分とする膜との2層からなる構造は、含まない。
なお、GaOX3が主成分である領域と、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1が主成分である領域とは、明確な境界が観察できない場合がある。
なお、ガリウムの代わりに、アルミニウム、イットリウム、銅、バナジウム、ベリリウム、ホウ素、シリコン、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、またはマグネシウムなどから選ばれた一種、または複数種が含まれている場合、CAC-OSは、一部に該金属元素を主成分とするナノ粒子状に観察される領域と、一部にInを主成分とするナノ粒子状に観察される領域とが、それぞれモザイク状にランダムに分散している構成をいう。
CAC-OSは、例えば基板を意図的に加熱しない条件で、スパッタリング法により形成することができる。また、CAC-OSをスパッタリング法で形成する場合、成膜ガスとして、不活性ガス(代表的にはアルゴン)、酸素ガス、および窒素ガスの中から選ばれたいずれか一つまたは複数を用いればよい。また、成膜時の成膜ガスの総流量に対する酸素ガスの流量比は低いほど好ましく、例えば酸素ガスの流量比を0%以上30%未満、好ましくは0%以上10%以下とすることが好ましい。
CAC-OSは、X線回折(XRD:X-ray diffraction)測定法のひとつであるOut-of-plane法によるθ/2θスキャンを用いて測定したときに、明確なピークが観察されないという特徴を有する。すなわち、X線回折測定から、測定領域のa-b面方向、およびc軸方向の配向は見られないことが分かる。
また、CAC-OSは、プローブ径が1nmの電子線(ナノビーム電子線ともいう)を照射することで得られる電子線回折パターンにおいて、リング状に輝度の高い領域(リング領域)と、該リング領域に複数の輝点が観測される。したがって、電子線回折パターンから、CAC-OSの結晶構造が、平面方向、および断面方向において、配向性を有さないnc(nano-crystal)構造を有することがわかる。
また、例えば、In-Ga-Zn酸化物におけるCAC-OSでは、エネルギー分散型X線分光法(EDX:Energy Dispersive X-ray spectroscopy)を用いて取得したEDXマッピングにより、GaOX3が主成分である領域と、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1が主成分である領域とが、偏在し、混合している構造を有することが確認できる。
CAC-OSは、金属元素が均一に分布したIGZO化合物とは異なる構造であり、IGZO化合物と異なる性質を有する。つまり、CAC-OSは、GaOX3などが主成分である領域と、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1が主成分である領域と、に互いに相分離し、各元素を主成分とする領域がモザイク状である構造を有する。
ここで、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1が主成分である領域は、GaOX3などが主成分である領域と比較して、導電性が高い領域である。つまり、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1が主成分である領域を、キャリアが流れることにより、酸化物半導体としての導電性が発現する。したがって、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1が主成分である領域が、酸化物半導体中にクラウド状に分布することで、高い電界効果移動度(μ)が実現できる。
一方、GaOX3などが主成分である領域は、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1が主成分である領域と比較して、絶縁性が高い領域である。つまり、GaOX3などが主成分である領域が、酸化物半導体中に分布することで、リーク電流を抑制し、良好なスイッチング動作を実現できる。
したがって、CAC-OSを半導体素子に用いた場合、GaOX3などに起因する絶縁性と、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1に起因する導電性とが、相補的に作用することにより、高いオン電流(Ion)、および高い電界効果移動度(μ)を実現することができる。
また、CAC-OSを用いた半導体素子は、信頼性が高い。したがって、CAC-OSは、様々な半導体装置の構成材料として適している。
<積層構造1>
次に、撮像装置の積層構造について、断面図を用いて説明する。なお、以下に示す絶縁層および導電層などの要素は一例であり、さらに他の要素が含まれていてもよい。または、以下に示す要素の一部が省かれていてもよい。また、以下に示す積層構造は、必要に応じて、貼り合わせ工程、研磨工程などを用いて形成することができる。
図8は、層560、561、層563を有し、層563を構成する層563aと層563bの間に貼り合わせ面を有する積層体の断面図の一例である。
<層563b>
層563bは、シリコン基板610に設けられた回路100bの要素を有する。ここでは、回路100bの要素の一部として、トランジスタ17、トランジスタ18、およびトランジスタ19を示している。トランジスタ17、トランジスタ18、およびトランジスタ19は、例えば、XNOR回路122を構成することができる。
層563bには、シリコン基板610、絶縁層611、612、613、614、615、616、617、618が設けられる。また、導電層619が設けられる。絶縁層611は保護膜としての機能を有する。絶縁層612、613、614、615、616、617は、層間絶縁膜および平坦化膜としての機能を有する。絶縁層618および導電層619は、貼り合わせ層としての機能を有する。導電層619は、トランジスタ19と電気的に接続される。
保護膜としては、例えば、窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、酸化アルミニウム膜などを用いることができる。層間絶縁膜および平坦化膜としては、例えば、酸化シリコン膜などの無機絶縁膜、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂などの有機絶縁膜を用いることができる。キャパシタの誘電体層としては、窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、酸化アルミニウム膜などを用いることができる。貼り合わせ層に関しては後述する。
なお、デバイス間の電気的な接続に用いられる配線、電極およびプラグとして用いることのできる導電体には、アルミニウム、クロム、銅、銀、金、白金、タンタル、ニッケル、チタン、モリブデン、タングステン、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、マンガン、マグネシウム、ジルコニウム、ベリリウム、インジウム、ルテニウム、イリジウム、ストロンチウム、ランタンなどから選ばれた金属元素、または上述した金属元素を成分とする合金か、上述した金属元素を組み合わせた合金等を適宜選択して用いればよい。当該導電体は単層に限らず、異なる材料で構成された複数の層であってもよい。
<層563a>
層563aは、回路100aの要素を有する。ここでは、回路100aの要素の一部として、トランジスタ11およびトランジスタ14を示している。図8に示す断面図では、両者の電気的な接続は図示されていない。
層563aには、シリコン基板632、絶縁層631、633、634、635、637、638が設けられる。また、導電層636、639が設けられる。
絶縁層631および導電層639は、貼り合わせ層としての機能を有する。絶縁層634、635、637は、層間絶縁膜および平坦化膜としての機能を有する。絶縁層633は、保護膜としての機能を有する。絶縁層638は、シリコン基板632と導電層639を絶縁する機能を有する。絶縁層638は、他の絶縁層と同様の材料で形成することができる。また、絶縁層638は、絶縁層631と同一の材料で形成されていてもよい。
導電層639は、トランジスタ14のゲートおよび導電層619と電気的に接続される。また、導電層636は、配線104(図3参照)と電気的に接続される。
図8に示すSiトランジスタはシリコン基板(シリコン基板610、632)にチャネル形成領域を有するフィン型である。チャネル幅方向の断面(図8の層563aに示すA1-A2の断面)を図9Aに示す。なお、Siトランジスタは、図9Bに示すようにプレーナー型であってもよい。
または、図9Cに示すように、シリコン薄膜の半導体層545を有するトランジスタであってもよい。半導体層545は、例えば、シリコン基板632上の絶縁層546上に形成された単結晶シリコン(SOI(Silicon on Insulator))とすることができる。
<層561>
層561は、光電変換デバイス121を有する。光電変換デバイス121は、層563a上に形成することができる。図8では、光電変換デバイス121として、図7Cに示す有機光導電膜を光電変換層に用いた構成を示している。なお、ここでは、層567aをカソード、層567eをアノードとする。
層561には、絶縁層651、652、653、654、および導電層655が設けられる。
絶縁層651、653、654は、層間絶縁膜および平坦化膜としての機能を有する。また、絶縁層654は光電変換デバイス121の端部を覆って設けられ、層567eと層567aとの短絡を防止する機能も有する。絶縁層652は、素子分離層としての機能を有する。素子分離層としては、有機絶縁膜などを用いることが好ましい。
光電変換デバイス121のカソードに相当する層567aは、層563aが有するトランジスタ11のソースまたはドレインの一方と電気的に接続される。光電変換デバイス121のアノードに相当する層567eは、導電層655を介して、層563aが有する導電層636と電気的に接続される。
<層560>
層560は、層561上に形成される。層560は、遮光層671、光学変換層672およびマイクロレンズアレイ673を有する。
遮光層671は、隣接する画素への光の流入を抑えることができる。遮光層671には、アルミニウム、タングステンなどの金属層を用いることができる。また、当該金属層と反射防止膜としての機能を有する誘電体膜を積層してもよい。
光学変換層672には、カラーフィルタを用いることができる。カラーフィルタに(赤)、G(緑)、B(青)、Y(黄)、C(シアン)、M(マゼンタ)などの色を画素別に割り当てることにより、カラー画像を得ることができる。例えば、図15Aの斜視図(断面を含む)に示すように、カラーフィルタ672R(赤)、カラーフィルタ672G(緑)、カラーフィルタ672B(青)をそれぞれ異なる画素に割り当てることができる。
また、光学変換層672に偏光素子を用いれば、特定の方向に振動する光で構成される画像が得られる撮像素子とすることができる。さらに、回路100a、回路100b、および回路110を用いて演算処理を行うことで、例えば、ニューラルネットワークを用いた物体表面の検査を高性能に行うことができる。
また、光学変換層672に波長カットフィルタを用いれば、様々な波長領域における画像が得られる撮像装置とすることができる。
例えば、光学変換層672に可視光線の波長以下の光を遮る赤外線フィルタを用いれば、赤外線撮像装置とすることができる。また、光学変換層672に近赤外線の波長以下の光を遮るフィルタを用いれば、遠赤外線撮像装置とすることができる。また、光学変換層672に可視光線の波長以上の光を遮る紫外線フィルタを用いれば、紫外線撮像装置とすることができる。
なお、一つの撮像装置内に異なる光学変換層を複数配置してもよい。例えば、図15Bに示すように、カラーフィルタ672R(赤)、カラーフィルタ672G(緑)、カラーフィルタ672B(青)、赤外線フィルタ672IRをそれぞれ異なる画素に割り当てることができる。当該構成では、可視光画像および赤外光画像を同時に取得することができる。
または、図15Cに示すように、カラーフィルタ672R(赤)、カラーフィルタ672G(緑)、カラーフィルタ672B(青)、紫外線フィルタ672UVをそれぞれ異なる画素に割り当てることができる。当該構成では、可視光画像および紫外光画像を同時に取得することができる。
また、光学変換層672にシンチレータを用いれば、X線撮像装置などに用いる放射線の強弱を可視化した画像を得る撮像装置とすることができる。被写体を透過したX線等の放射線がシンチレータに入射されると、フォトルミネッセンス現象により可視光線や紫外光線などの光(蛍光)に変換される。そして、当該光を光電変換デバイス121で検出することにより画像データを取得する。また、放射線検出器などに当該構成の撮像装置を用いてもよい。
シンチレータは、X線やガンマ線などの放射線が照射されると、そのエネルギーを吸収して可視光や紫外光を発する物質を含む。例えば、Gd2O2S:Tb、Gd2O2S:Pr、Gd2O2S:Eu、BaFCl:Eu、NaI、CsI、CaF2、BaF2、CeF3、LiF、LiI、ZnOなどを樹脂やセラミクスに分散させたものを用いることができる。
光学変換層672上にはマイクロレンズアレイ673が設けられる。マイクロレンズアレイ673が有する個々のレンズを通る光が直下の光学変換層672を通り、光電変換デバイス121に照射されるようになる。マイクロレンズアレイ673を設けることにより、集光した光を光電変換デバイス121に入射することができるため、効率よく光電変換を行うことができる。マイクロレンズアレイ673は、撮像の対象の波長の光に対して透光性の高い樹脂またはガラスなどで形成することが好ましい。
<貼り合わせ>
次に、層563bと層563aの貼り合わせについて説明する。
層563bには、絶縁層618および導電層619が設けられる。導電層619は、絶縁層618に埋設された領域を有する。また、絶縁層618および導電層619の表面は、それぞれ高さが一致するように平坦化されている。
層563aには、絶縁層631および導電層639が設けられる。導電層639は、絶縁層631に埋設された領域を有する。また、絶縁層631および導電層639の表面は、それぞれ高さが一致するように平坦化されている。
ここで、導電層619および導電層639は、主成分が同一の金属元素であることが好ましい。また、絶縁層618および絶縁層631は、同一の成分で構成されていることが好ましい。
例えば、導電層619、639には、Cu、Al、Sn、Zn、W、Ag、PtまたはAuなどを用いることができる。接合のしやすさから、好ましくはCu、Al、W、またはAuを用いる。また、絶縁層618、631には、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、窒化チタンなどを用いることができる。
つまり、導電層619および導電層639のそれぞれに、上記に示す同一の金属材料を用いることが好ましい。また、絶縁層618および絶縁層631のそれぞれに、上記に示す同一の絶縁材料を用いることが好ましい。当該構成とすることで、層563bと層563aの境を接合位置とする、貼り合わせを行うことができる。
なお、導電層619および導電層639は複数の層の多層構造であってもよく、その場合は、表層(接合面)が同一の金属材料であればよい。また、絶縁層618および絶縁層631も複数の層の多層構造であってもよく、その場合は、表層(接合面)が同一の絶縁材料であればよい。
当該貼り合わせによって、導電層619および導電層639の電気的な接続を得ることができる。また、絶縁層618および絶縁層631の機械的な強度を有する接続を得ることができる。
金属層同士の接合には、表面の酸化膜および不純物の吸着層などをスパッタリング処理などで除去し、清浄化および活性化した表面同士を接触させて接合する表面活性化接合法を用いることができる。または、温度と圧力を併用して表面同士を接合する拡散接合法などを用いることができる。どちらも原子レベルでの結合が起こるため、電気的だけでなく機械的にも優れた接合を得ることができる。
また、絶縁層同士の接合には、研磨などによって高い平坦性を得たのち、酸素プラズマ等で親水性処理をした表面同士を接触させて仮接合し、熱処理による脱水で本接合を行う親水性接合法などを用いることができる。親水性接合法も原子レベルでの結合が起こるため、機械的に優れた接合を得ることができる。
層563bと層563aを貼り合わせる場合、それぞれの接合面には絶縁層と金属層が混在するため、例えば、表面活性化接合法および親水性接合法を組み合わせて行えばよい。
例えば、研磨後に表面を清浄化し、金属層の表面に酸化防止処理を行ったのちに親水性処理を行って接合する方法などを用いることができる。また、金属層の表面をAuなどの難酸化性金属とし、親水性処理を行ってもよい。なお、上述した方法以外の接合方法を用いてもよい。
上記の貼り合わせにより、層563bが有する要素と、層563aが有する要素を電気的に接続することができる。
<積層構造1の変形例>
図10は、図8に示す積層構造の変形例であり、層561が有する光電変換デバイス121の構成、および層563aの一部構成が異なり、層561と層563aとの間にも貼り合わせ面を有する構成である。
層561は、光電変換デバイス121、絶縁層661、662、664、665および導電層685、686を有する。
光電変換デバイス121は、シリコン基板に形成されたpn接合型のフォトダイオードであり、p型領域に相当する層565bおよびn型領域に相当する層565aを有する。光電変換デバイス121は埋め込み型フォトダイオードであり、層565aの表面側(電流の取り出し側)に設けられた薄いp型の領域(層565bの一部)によって暗電流を抑えノイズを低減させることができる。
絶縁層661、導電層685、686は、貼り合わせ層としての機能を有する。絶縁層662は、層間絶縁膜および平坦化膜としての機能を有する。絶縁層664は、素子分離層としての機能を有する。絶縁層665は、キャリアの流出を抑制する機能を有する。
シリコン基板には画素を分離する溝が設けられ、絶縁層665はシリコン基板上面および当該溝に設けられる。絶縁層665が設けられることにより、光電変換デバイス121内で発生したキャリアが隣接する画素に流出することを抑えることができる。また、絶縁層665は、迷光の侵入を抑制する機能も有する。したがって、絶縁層665により、混色を抑制することができる。なお、シリコン基板の上面と絶縁層665との間に反射防止膜が設けられていてもよい。
素子分離層は、LOCOS(LOCal Oxidation of Silicon)法を用いて形成することができる。または、STI(Shallow Trench Isolation)法等を用いて形成してもよい。絶縁層665としては、例えば、酸化シリコン、窒化シリコンなどの無機絶縁膜、ポリイミド、アクリルなどの有機絶縁膜を用いることができる。なお、絶縁層665は多層構成であってもよい。なお、素子分離層を設けない構成とすることもできる。
光電変換デバイス121の層565a(n型領域、カソードに相当)は、導電層685と電気的に接続される。層565b(p型領域、アノードに相当)は、導電層686と電気的に接続される。導電層685、686は、絶縁層661に埋設された領域を有する。また、絶縁層661および導電層685、686の表面は、それぞれ高さが一致するように平坦化されている。
層563aにおいて、絶縁層637上には、絶縁層638が形成される。また、トランジスタ11のソースまたはドレインの一方と電気的に接続される導電層683、および導電層636と電気的に接続される導電層684が形成される。
絶縁層638、導電層683、684は、貼り合わせ層としての機能を有する。導電層683、684は、絶縁層638に埋設された領域を有する。また、絶縁層638および導電層683、684の表面は、それぞれ高さが一致するように平坦化されている。
ここで、導電層683、684、685、686は、前述した導電層619、639と同様の貼り合わせ層である。また、絶縁層638、661は、前述した絶縁層618、631と同様の貼り合わせ層である。
したがって、導電層683と導電層685を貼り合わせることで、光電変換デバイスの層565a(n型領域、カソードに相当)とトランジスタ11のソースまたはドレインの一方を電気的に接続することができる。また、導電層684と導電層686を貼り合わせることで、光電変換デバイスの層565b(p型領域、アノードに相当)と配線104(図3参照)を電気的に接続することができる。また、絶縁層638と絶縁層661を貼り合わせることで、層561と層563aの電気的な接合および機械的な接合を行うことができる。
<積層構造2>
図11は、層560、561、562、563を有し、貼り合わせ面を有さない積層体の断面図の一例である。層563には、Siトランジスタが設けられる。層562には、OSトランジスタが設けられる。なお、層563、層561および層560の構成は、図8に示す構成と同一であるため、ここでは説明を省略する。
<層562>
層562は、層563上に形成される。層562は、OSトランジスタを有する。ここでは、回路100aの要素の一部として、トランジスタ11およびトランジスタ14を示している。図11に示す断面図では、両者の電気的な接続は図示されていない。
層562には、絶縁層621、622、623、624、625、626、628が設けられる。また、導電層627が設けられる。導電層627は、配線104(図3参照)と電気的に接続することができる。
絶縁層621は、ブロッキング層としての機能を有する。絶縁層622、623、625、626、628は、層間絶縁膜および平坦化膜としての機能を有する。絶縁層624は、保護膜としての機能を有する。
ブロッキング層としては、水素の拡散を防止する機能を有する膜を用いることが好ましい。Siデバイスにおいて、水素はダングリングボンドを終端するために必要とされるが、OSトランジスタの近傍にある水素は、酸化物半導体層中にキャリアを生成する要因の一つとなり、信頼性を低下させる。したがって、Siデバイスが形成される層とOSトランジスタが形成される層との間には、水素のブロッキング膜が設けられることが好ましい。
当該ブロッキング膜としては、例えば、酸化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム、酸化ガリウム、酸化窒化ガリウム、酸化イットリウム、酸化窒化イットリウム、酸化ハフニウム、酸化窒化ハフニウム、イットリア安定化ジルコニア(YSZ)等を用いることができる。
トランジスタ14のゲートは、配線EVALと電気的に接続される。
トランジスタ11のソースまたはドレインの一方は、層561が有する光電変換デバイス121の層567aと電気的に接続される。導電層627は、層561が有する光電変換デバイス121の層567eと電気的に接続される。
図12AにOSトランジスタの詳細を示す。図12Aに示すOSトランジスタは、酸化物半導体層および導電層の積層上に絶縁層を設け、当該酸化物半導体層に達する開口部を設けることでソース電極705およびドレイン電極706を形成するセルフアライン型の構成である。
OSトランジスタは、酸化物半導体層に形成されるチャネル形成領域、ソース領域703およびドレイン領域704のほか、ゲート電極701、ゲート絶縁膜702を有する構成とすることができる。上記開口部には少なくともゲート絶縁膜702およびゲート電極701が設けられる。当該開口部には、さらに酸化物半導体層707が設けられていてもよい。
OSトランジスタは、図12Bに示すように、ゲート電極701をマスクとして半導体層にソース領域703およびドレイン領域704を形成するセルフアライン型の構成としてもよい。
または、図12Cに示すように、ソース電極705またはドレイン電極706とゲート電極701とが重なる領域を有するノンセルフアライン型のトップゲート型トランジスタであってもよい。
OSトランジスタはバックゲート535を有する構造を示しているが、バックゲートを有さない構造であってもよい。バックゲート535は、図12Dに示すトランジスタのチャネル幅方向の断面図のように、対向して設けられるトランジスタのフロントゲートと電気的に接続してもよい。なお、図12Dは図12AのトランジスタのB1-B2の断面を例として示しているが、その他の構造のトランジスタも同様である。また、バックゲート535にフロントゲートとは異なる固定電位を供給することができる構成であってもよい。
<積層構造2の変形例1>
図13は、図11に示す積層構造の変形例であり、層561が有する光電変換デバイス121の構成、および層562の一部構成が異なり、層561と層562との間に貼り合わせ面を有する構成である。
層561が有する光電変換デバイス121は、シリコン基板に形成されたpn接合型のフォトダイオードであり、図10に示す構成と同様である。
層562において、絶縁層628上には、絶縁層648が形成される。また、トランジスタ11のソースまたはドレインの一方と電気的に接続される導電層688、および導電層627と電気的に接続される導電層689が形成される。
絶縁層648、導電層688、689は、貼り合わせ層としての機能を有する。導電層688、689は、絶縁層648に埋設された領域を有する。また、絶縁層648および導電層688、689の表面は、それぞれ高さが一致するように平坦化されている。
ここで、導電層688、689は、前述した導電層619、639と同様の貼り合わせ層である。また、絶縁層648は、前述した絶縁層618、631と同様の貼り合わせ層である。
したがって、導電層688と導電層685を貼り合わせることで、光電変換デバイスの層565a(n型領域、カソードに相当)とトランジスタ11のソースまたはドレインの一方を電気的に接続することができる。また、導電層689と導電層686を貼り合わせることで、光電変換デバイスの層565b(p型領域、アノードに相当)と配線104(図3参照)を電気的に接続することができる。また、絶縁層648と絶縁層661を貼り合わせることで、層561と層562の電気的な接合および機械的な接合を行うことができる。
Siデバイスを複数積層する場合、研磨工程や貼り合わせ工程が複数回必要になる。そのため、工程数が多い、専用の装置が必要、低歩留まりなどの課題があり、製造コストも高い。OSトランジスタは、デバイスが形成されたシリコン基板上に積層して形成することができるため、貼り合わせ工程を削減することができる。
<積層構造2の変形例2>
図14は、図13に示す積層構造の変形例であり、層561の構成、および層562の一部構成が異なり、層561と層562との間に貼り合わせ面を有する構成である。
当該変形例は、回路100aが有するトランジスタ11を層561に設けた構成である。層561において、トランジスタ11は、Siトランジスタで形成される。トランジスタ11のソースまたはドレインの一方は、光電変換デバイス121と直結され、ソースまたはドレインの他方は、ノードNFDとして作用する。
この場合、層562には、回路100aを構成するトランジスタのうち、少なくともトランジスタ11を除いたトランジスタが設けられる。図14では、トランジスタ13およびトランジスタ14が設けられた例を図示している。
<パッケージ、モジュール>
図16Aは、イメージセンサチップを収めたパッケージの上面側の外観斜視図である。当該パッケージは、イメージセンサチップ450(図16C参照)を固定するパッケージ基板410、カバーガラス420および両者を接着する接着剤430等を有する。
図16Bは、当該パッケージの下面側の外観斜視図である。パッケージの下面には、半田ボールをバンプ440としたBGA(Ball grid array)を有する。なお、BGAに限らず、LGA(Land grid array)やPGA(Pin Grid Array)などを有していてもよい。
図16Cは、カバーガラス420および接着剤430の一部を省いて図示したパッケージの斜視図である。パッケージ基板410上には電極パッド460が形成され、電極パッド460およびバンプ440はスルーホールを介して電気的に接続されている。電極パッド460は、イメージセンサチップ450とワイヤ470によって電気的に接続されている。
また、図16Dは、イメージセンサチップをレンズ一体型のパッケージに収めたカメラモジュールの上面側の外観斜視図である。当該カメラモジュールは、イメージセンサチップ451(図16F参照)を固定するパッケージ基板411、レンズカバー421、およびレンズ435等を有する。また、パッケージ基板411とイメージセンサチップ451の間には撮像装置の駆動回路および信号変換回路などの機能を有するICチップ490(図16F参照)も設けられており、SiP(System in package)としての構成を有している。
図16Eは、当該カメラモジュールの下面側の外観斜視図である。パッケージ基板411の下面および側面には、実装用のランド441が設けられたQFN(Quad flat no-lead package)の構成を有する。なお、当該構成は一例であり、QFP(Quad flat package)や前述したBGAが設けられていてもよい。
図16Fは、レンズカバー421およびレンズ435の一部を省いて図示したモジュールの斜視図である。ランド441は電極パッド461と電気的に接続され、電極パッド461はイメージセンサチップ451またはICチップ490とワイヤ471によって電気的に接続されている。
イメージセンサチップを上述したような形態のパッケージに収めることでプリント基板等への実装が容易になり、イメージセンサチップを様々な半導体装置、電子機器に組み込むことができる。
本実施の形態は、他の実施の形態の記載と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態3)
本発明の一形態に係る撮像装置を用いることができる電子機器として、表示機器、パーソナルコンピュータ、記録媒体を備えた画像記憶装置または画像再生装置、携帯電話、携帯型を含むゲーム機、携帯データ端末、電子書籍端末、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等のカメラ、ゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディオ、デジタルオーディオプレイヤー等)、複写機、ファクシミリ、プリンタ、プリンタ複合機、現金自動預け入れ払い機(ATM)、自動販売機などが挙げられる。これら電子機器の具体例を図17A乃至図17Fに示す。
図17Aは携帯電話機の一例であり、筐体981、表示部982、操作ボタン983、外部接続ポート984、スピーカ985、マイク986、カメラ987等を有する。当該携帯電話機は、表示部982にタッチセンサを備える。電話を掛ける、或いは文字を入力するなどのあらゆる操作は、指やスタイラスなどで表示部982に触れることで行うことができる。当該携帯電話機に本発明の一形態の撮像装置およびその動作方法を適用することができ、消費電力を抑えることができる。
図17Bは携帯データ端末であり、筐体911、表示部912、スピーカ913、カメラ919等を有する。表示部912が有するタッチパネル機能により情報の入出力を行うことができる。また、カメラ919で取得した画像から文字等を認識し、スピーカ913で当該文字を音声出力することができる。当該携帯データ端末に本発明の一形態の撮像装置およびその動作方法を適用することができ、消費電力を抑えることができる。
図17Cは監視カメラであり、支持台951、カメラユニット952、保護カバー953等を有する。カメラユニット952には回転機構などが設けられ、天井に設置することで全周囲の撮像が可能となる。当該カメラユニットにおける画像取得のための要素に本発明の一形態の撮像装置およびその動作方法を適用することができ、消費電力を抑えることができる。なお、監視カメラとは慣用的な名称であり、用途を限定するものではない。例えば監視カメラとしての機能を有する機器はカメラ、またはビデオカメラとも呼ばれる。
図17Dはビデオカメラであり、第1筐体971、第2筐体972、表示部973、操作キー974、レンズ975、接続部976、スピーカ977、マイク978等を有する。操作キー974およびレンズ975は第1筐体971に設けられており、表示部973は第2筐体972に設けられている。当該ビデオカメラに本発明の一形態の撮像装置およびその動作方法を適用することができ、消費電力を抑えることができる。
図17Eはデジタルカメラであり、筐体961、シャッターボタン962、マイク963、発光部967、レンズ965等を有する。当該デジタルカメラに本発明の一形態の撮像装置およびその動作方法を適用することができ、消費電力を抑えることができる。
図17Fは腕時計型の情報端末であり、表示部932、筐体兼リストバンド933、カメラ939等を有する。表示部932は、情報端末の操作を行うためのタッチパネルを備える。表示部932および筐体兼リストバンド933は可撓性を有し、身体への装着性が優れている。当該情報端末に本発明の一形態の撮像装置およびその動作方法を適用することができ、消費電力を抑えることができる。
本実施の形態は、他の実施の形態の記載と適宜組み合わせることができる。