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JP7774271B1 - 栗皮パウダー、栗皮パウダーを湯に溶かした飲料、及び栗皮パウダーの製造方法 - Google Patents

栗皮パウダー、栗皮パウダーを湯に溶かした飲料、及び栗皮パウダーの製造方法

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JP7774271B1 JP2025004486A JP2025004486A JP7774271B1 JP 7774271 B1 JP7774271 B1 JP 7774271B1 JP 2025004486 A JP2025004486 A JP 2025004486A JP 2025004486 A JP2025004486 A JP 2025004486A JP 7774271 B1 JP7774271 B1 JP 7774271B1
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skin
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正洋 湯浅
正明 若杉
宏美 若杉
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Kobe University NUC
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Abstract

【課題】栗の鬼皮や渋皮を一括して利用して廃棄物を減らすとともに、健康によく飲みやすい栗皮パウダーを原料とする飲料を実現することを課題とする。
【解決手段】栗の鬼皮及び渋皮を主成分とした栗皮パウダーであって、食物繊維を少なくとも50重量%含有することを特徴とする栗皮パウダーとした。また、栗の鬼皮及び渋皮を主成分とした栗皮パウダーを原料とする飲料であって、カフェインを含有せず、抗酸化性を有することを特徴とする栗皮パウダーを原料とする飲料とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、栗皮を主成分とする栗皮パウダー、栗皮パウダーを原料とする飲料、及び栗皮パウダーの製造方法に関するものである。
栗は、種実(可食部)を利用した後、栗の50%を占める皮は廃棄されている。この栗皮の廃棄物を減らす目的で一部では栗の皮を利用する研究が行われている。
栗の皮にはポリフェノールが豊富に含まれており、ポリフェノールは炎症を抑制し、心血管疾患やがんなどの疾患の予防に寄与することが知られている。
特許文献1には、栗の鬼皮を粉末にして焼き菓子等の食品とした事項が記載されている。
特許文献1:特開2022-175270号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものは、鬼皮の再利用を図る目的で焼き菓子等の菓子の製造については記載されているが、渋皮の積極的な利用や、栗の皮を利用した飲料についての記載がなく、栗の鬼皮及び渋皮を主成分とした飲料を製造するための方法が不明であるという問題がある。
本発明は、上記問題点を解決して、栗の鬼皮や渋皮を一括して利用して、健康によく飲みやすい栗皮パウダーを原料とする飲料を実現することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明は、栗の種実を利用した後の鬼皮及び渋皮を含む栗皮パウダーであって、
乾燥した前記栗皮パウダーの重量に対して食物繊維を少なくとも50重量%含有するとともに、
加熱することで総ポリフェノールを少なくとも5重量%含有することを特徴とする栗皮パウダーを提供するものである。
この構成により、栗の鬼皮及び渋皮の両方を利用して栗皮パウダーを原料とする飲料をつくることができ、食物繊維を非常に多く含有する栗皮を主成分とする栗皮パウダーを提供できる。ここで、鬼皮及び渋皮を主成分とするが種実が含まれていてもよい。
また、総ポリフェノールを多く含有することで、栗皮パウダーが抗酸化性を備えることができる。渋皮には鬼皮と同等のポリフェノール及びフラボノイドが含まれているといわれており、鬼皮のみの利用に比べても総ポリフェノールを非常に多く含有する栗皮を主成分とする栗皮パウダーを提供できる。
また、上記課題を解決するために本発明は、栗の種実を利用した後の鬼皮及び渋皮を含む平均粒径50μm以下の栗皮パウダーを湯に溶かした飲料であって、カフェインを含有せず、抗酸化性を有することを特徴とする栗皮パウダーを湯に溶かした飲料を提供するものである。
この構成により、抗酸化性を有することで健康によく、またカフェインを含まないため、妊婦や子供でも安心して飲用することができる。
栗皮パウダーを原料とする飲料であって、糖分を含有する構成としてもよい。
この構成により、渋味が抑制され、さらに飲みやすい飲料とすることができる。
さらに、上記課題を解決するために本発明は、栗の種実を利用した後の鬼皮及び渋皮を含む栗皮パウダーの製造方法であって、
少なくとも栗の鬼皮及び渋皮を含む栗皮を加熱する加熱工程と、
前記加熱工程で加熱した栗皮を乾燥させる乾燥工程と、
前記乾燥工程で乾燥された栗皮を焙煎する焙煎工程と、
前記焙煎工程で焙煎された栗皮を粉砕する粉砕工程と、
を実行する栗皮パウダーの製造方法を提供するものである。
この構成により、栗皮を加熱してから乾燥させることで、栗皮に含まれる水分量を大幅に減らすことができ、容易に粉砕することができる。また、加熱工程を経ないで製造された栗皮パウダーに比べて、加熱工程を経て製造された栗皮パウダーは抗酸化性に優れている。
また、焙煎工程を経ることで、焙煎香が付されて飲用しやすくなるとともに、酸味に特徴を与えることができるとともに、より抗酸化性に優れた飲料とすることができる。
栗皮パウダーの製造方法であって、前記粉砕工程の後に、粉砕された栗皮をふるいにかけるふるい工程を実行する構成としてもよい。
この構成により、粒度の揃った栗皮パウダーとすることができ、飲料にしたときの雑味が軽減される。
本発明の栗皮を主成分とする栗皮パウダー、栗皮パウダーを原料とする飲料、及び栗皮パウダーの製造方法により、栗の鬼皮や渋皮を一括して利用して廃棄物を減らすとともに、健康によく飲みやすい栗皮パウダーを原料とする飲料を実現することを課題とする。
本発明の実施例1における栗皮を主成分とする栗皮パウダーの製造方法の説明図。 本発明の実施例1における栗皮を主成分とする栗皮パウダーの成分分析結果。 本発明の実施例1における栗皮を主成分とする栗皮パウダーの抗酸化性を示すグラフ。 本発明の実施例1における栗皮パウダーを原料とする飲料の味認識装置に基づく味覚応答を示すグラフ。 本発明の実施例1における栗皮パウダーを原料とする飲料の抗酸化性を示すグラフ。 本発明の実施例1における栗皮パウダーを原料とする飲料のカフェイン量を示すグラフ。 本発明の実施例2における栗皮パウダーを原料とする飲料の抗酸化性を示すグラフ。 本発明の実施例2における栗皮パウダーを原料とする飲料のカフェイン量を示すグラフ。
(栗皮を主成分とする栗皮パウダーの製造方法) 本発明の実施例1における栗皮を主成分とする栗皮パウダーの製造方法について、図1を参照して説明する。図1は、本発明の実施例1における栗皮を主成分とする栗皮パウダーの製造方法の説明図である。
まず、栗の種実を利用した後の栗の鬼皮、及び渋皮を含む栗皮を加熱する加熱工程10を実施する。このとき、栗の鬼皮、及び渋皮に加えて種実の一部が含まれていてもよい。実施例1における加熱工程10においては、スチームにより100℃で60分間加熱した。しかしながら、温度や時間を変えて加熱してもよいし、スチーム以外の方法で加熱してもよい。加熱工程10を実施(加熱)することにより、加熱しない場合(非加熱)に比べて、栗皮パウダーの抗酸化性(総ポリフェノール、DPPHラジカル消去活性)が向上した。特に、総ポリフェノールが2倍近くまで向上した(図3参照)。
次に、加熱工程10で加熱した栗皮を乾燥させる乾燥工程20を実施する。実施例1における乾燥工程20は、東明テック株式会社製の食品乾燥機プチマレンギDXにより70℃で15時間乾燥させる低温乾燥法を実施した。これにより、乾燥後の重量が乾燥前の重量の約半分となった。
なお、実施例1における乾燥工程20においては、70℃で15時間乾燥させたが、必ずしもこれに限定されず適宜変更が可能である。例えば、60℃であっても80℃であってもよく、時間も14時間以下でも16時間以上であってもよい。
また、実施例1においては、低温乾燥法を実施したが、必ずしもこれに限定されず適宜変更が可能である。例えば、高価であるが、真空凍結乾燥法を用いてもよい。
乾燥工程20の次には、焙煎工程30を実施する。実施例1における焙煎工程30は、TAYTHIコーヒーロースターで、回転数20rpm、190℃で15分間焙煎した後、200℃で5分間焙煎した。焙煎工程30を実施することにより、後述のように、焙煎しない場合に比べて栗皮パウダーを原料とする飲料における抗酸化性が向上した。
なお、実施例1においては、回転数20rpm、190℃で15分間焙煎した後、200℃で5分間焙煎したが、必ずしもこれに限定されず適宜変更が可能である。例えば、190℃で20分間焙煎してもよいし、200℃で10分間焙煎してもよい。
また、焙煎工程30は、必ずしも必須ではなく、実施しなくてもよい。
焙煎工程30の次に、粉砕工程40を実施する。実施例1における粉砕工程40では、ラボネクト株式会社製の家庭用粉砕機コナッピーを60秒間作動して栗皮を粉砕した。
なお、実施例1においては、粉砕機を60秒間作動させて栗皮を粉砕したが、必ずしもこれに限定されず適宜変更が可能である。例えば、50秒間以下の作動でもよいし、70秒間以上の作動時間であってもよい。
最後に、ふるい工程50を実施して粒径を整えた。実施例1におけるふるい工程50では、32メッシュでふるい、約500μm以下の粒径に整えた。これにより、後述する飲料において、雑味の少ないものとすることができ、大きな粒子を除き一定の物性にできるるが、ふるい工程50は、必ずしも実施しなくてもよい。後述のように、湯に溶かして飲料うる場合は、さらに微細化することが望ましい。これにより、湯に溶かした時の舌ざわりを良くできる。
(栗皮を主成分とする栗皮パウダー)
前述の製造方法で製造した、栗皮を主成分とする栗皮パウダーについて、図2、図3を参照して説明する。図2は、本発明の実施例1における栗皮を主成分とする栗皮パウダーの成分分析結果、図3は、本発明の実施例1における栗皮を主成分とする栗皮パウダーの抗酸化性を示すグラフである。
まず、栗皮を主成分とする栗皮パウダーの製造方法で製造した栗皮パウダー100gの成分分析を財団法人食品分析開発センターSUNATECで行った結果を、加熱工程10を経て製造した場合(加熱)と加熱工程10を経ないで製造した場合(非加熱)を分けて図2に示す。また、参考値として小麦粉の成分表を併せて示す。図2に示すように実施例1における栗皮を主成分とする栗皮パウダー100gに、加熱工程10を経た製造方法では食物繊維が53.6g含まれ、加熱工程10を経ない製造方法でも食物繊維が50.7g含まれていることが判明した。つまり、実施例1における栗皮を主成分とする栗皮パウダーには、食物繊維が少なくとも50重量%含まれていることがわかる。図2には記載していないが、食物繊維が比較的多く含まれているとされるココアパウダーでも23.9重量%であり、飲料の原料となる他のパウダーと比較してもかなり多いといえる。
食物繊維は「ヒトの消化酵素で分解されない食物中の総体」といわれており、多くは単糖がたくさん結合した多糖類の仲間だが消化されにくいためエネルギー源にはなりにくく、大腸内の細菌により発酵・分解され、ビフィズス菌などの善玉腸内細菌の餌になるため、善玉菌が増え、腸内環境が改善されるといわれている。また、排便を促して便秘の予防に効果的である。
(栗皮を主成分とする栗皮パウダーの抗酸化性)
図3に実施例1における栗皮を主成分とする栗皮パウダーの抗酸化性を示す。図3(a)は、総ポリフェノールの含有量について、前述の加熱工程10を経たもの(加熱)と加熱工程10を経ていないもの(非加熱)の比較データを示すものであり、図3(b)は、DPPHラジカル消去活性について、前述の加熱工程10を経た栗皮パウダーと加熱工程10を経ていない栗皮パウダーの比較データを示すものである。数値は3回の実験の平均値±標準偏差を示す。異符号(a-f)間で有意差あり(p < 0.05、TukeyのHSD検定)。
図3(a)に示すように、加熱工程10を経た栗皮パウダーの方が、加熱工程10を経ていない栗皮パウダーよりも総ポリフェノールが2倍近く(1.6倍)多いことがわかる。また、図3(b)に示すように、DPPHラジカル消去活性についても加熱工程10を経た栗皮パウダーの方が、加熱工程10を経ていない栗皮パウダーより抗酸化性が高いことが確認できた。
抗酸化性とは、体内で増えた活性酸素を除去していくことができる機能をいい、抗酸化性が高いと、老化や、がん、生活習慣病などの予防になるといわれている。通常、活性酸素は体内の酵素によって分解されるが、活性酸素の生成量が多いと、無毒化が間に合わずダメージを受けてしまう。この無毒化に効果を有するのが抗酸化性の高い物質である。本発明の実施例1においては、鬼皮及び渋皮の両方を利用している。渋皮には鬼皮と同等のポリフェノール及びフラボノイドが含まれているといわれており、鬼皮のみの利用に比べても総ポリフェノールを非常に多く含有する栗皮を主成分とする栗皮パウダーを提供できる。
(栗皮パウダーを原料とする飲料)
本発明の実施例1における栗皮パウダーを原料とする飲料について、図4―図6を参照して説明する。図4は、本発明の実施例1における栗皮パウダーを原料とする飲料の味認識装置に基づく味覚応答を示すグラフ、図5は、本発明の実施例1における栗皮パウダーを原料とする飲料の抗酸化性を示すグラフ、図6は、本発明の実施例1における栗皮パウダーを原料とする飲料のカフェイン量を示すグラフである。
上述の栗皮を主成分とする栗皮パウダー10gを熱湯500gに溶かし2分間蒸らしてコーヒーフィルタで漉して飲料とした。この栗皮パウダーを原料とする飲料について、味覚応答、抗酸化性、及びカフェイン量について評価した。
(栗皮パウダーを原料とする飲料の味覚応答)
図4に味覚応答について味認識装置TS―5000Zで評価した結果を示す。図4に示しているものは、焙煎工程30を経た栗皮パウダーを原料として抽出した飲料と麦茶との比較を示す(数値は3回の実験の平均値を示す。)。これによると、実施例1における焙煎工程30を経た栗皮パウダーを原料として抽出した飲料の方が、苦味雑味の値が低く渋味刺激の値が高い結果が得られた。
(栗皮パウダーを原料とする飲料の抗酸化性)
図5に、実施例1における栗皮パウダーを原料として抽出した飲料の抗酸化性を示す評価結果を示す。図5(a)は、総ポリフェノールの量を示しており、緑茶や紅茶と同等レベルの総ポリフェノールを含有し、烏龍茶、ほうじ茶、麦茶よりも多くの総ポリフェノールを含有していることがわかった。また、栗皮パウダーの製造工程において、焙煎工程30を経たもの(焙煎有り)の方が焙煎工程30を経ていないもの(焙煎無し)よりも総ポリフェノールを多く含有していることも判明した。数値は3回の実験の平均値±標準偏差を示す。異符号(a-f)間で有意差あり(p < 0.05、TukeyのHSD検定)。
図5(b)は、栗皮パウダーを含有する飲料のDPPHラジカル消去活性の評価結果を示しており、紅茶やコーヒーと同等レベルの値を示し、烏龍茶、ほうじ茶、麦茶よりも高い値を示している。また、栗皮パウダーの製造工程において、焙煎工程30を経たもの(焙煎有り)の方が焙煎工程30を経ていないもの(焙煎無し)よりもDPPHラジカル消去活性の値が大きいことも判明した。
つまり、実施例1における栗皮パウダーを抽出した飲料の抗酸化性は、緑茶や紅茶と同等レベルであり、烏龍茶、ほうじ茶、麦茶よりも高い。また、栗皮パウダーの製造工程において、焙煎工程30を経たものの方が焙煎工程30を経ていないものよりも抗酸化性が向上している。また、飲料においても鬼皮及び渋皮の両方を利用している。渋皮には鬼皮と同等のポリフェノール及びフラボノイドが含まれているといわれており、鬼皮のみの利用に比べても総ポリフェノールを非常に多く含有する栗皮を主成分とする栗皮パウダーを原料とする飲料を提供できる。
(栗皮パウダーを原料とする飲料のカフェイン量)
次に、実施例1における栗皮パウダーを原料として抽出した飲料のカフェイン量について、図6を参照して説明する。図6に示すように、栗皮パウダーを原料とする飲料では、焙煎工程30を経たもの(焙煎有り)でも焙煎工程30を経ていないもの(焙煎無し)でもカフェインが検出されなかった。数値は3回の実験の平均値±標準偏差を示す。異符号(a-f)間で有意差あり(p < 0.05、TukeyのHSD検定)。
つまり、コーヒーには多くのカフェインが含まれ、緑茶、紅茶、烏龍茶、ほうじ茶にもカフェインが含まれているが、実施例1における栗皮パウダーを原料とする飲料にはカフェインが含まれておらず、妊婦や子供でも安心して飲用することができる。
(糖分の含有)
実施例1における栗皮パウダーを原料として抽出した飲料には、砂糖などの糖分を含有してもよい。これにより、飲みやすくすることができる。8名による官能評価の結果、Newell & Farlaneの検定表を用いて順位合計で評価すると、砂糖を添加する前における栗皮パウダーを含有する飲料の渋味が相当改善されて、ほうじ茶や麦茶と同等の値となった。
(他の健康飲料との混合)
実施例1における栗皮パウダーを抽出した飲料又は栗皮パウダーを他の健康飲料(大麦若葉茶、青汁、明日葉茶、等)に混ぜて飲用することもできる。
このように、本発明の実施例1においては、栗の鬼皮及び渋皮を主成分とする栗皮パウダーであって、
食物繊維を少なくとも50重量%含有することを特徴とする栗皮パウダーにより、栗の鬼皮や渋皮を一括して利用して廃棄物を減らすとともに、栗皮のもつ栄養素を含み、健康によく飲みやすい栗皮パウダーを原料とする飲料を実現することができる。
また、本発明の実施例1においては、栗の鬼皮及び渋皮を主成分とする栗皮パウダーを原料とする飲料であって、カフェインを含有せず、抗酸化性を有することを特徴とする飲料により、健康によく、またカフェインを含まないため、妊婦や子供でも安心して飲用することができる。
さらに、本発明の実施例1においては、栗の皮を主成分とする栗皮パウダーの製造方法であって、
少なくとも栗の鬼皮及び渋皮を含む栗皮を加熱する加熱工程と、
前記加熱工程で加熱した栗皮を乾燥させる乾燥工程と、
前記乾燥工程で乾燥させた栗皮を粉砕する粉砕工程と、
を実行する栗皮パウダーの製造方法により、栗皮を加熱してから乾燥することで、栗皮に含まれる水分量を大幅に減らすことができ、容易に粉砕することができる。また、抗酸化性を向上させることができる。
本発明の実施例2における栗皮パウダーを原料とする飲料は、微細(平均粒径50μm以下)に粉砕した栗皮パウダーを湯に混ぜて飲料とした点で実施例1と異なっている。
実施例2では、平均粒径37μmに粉砕した栗皮パウダー20gをフライパンにて中火で1分間加熱して焙煎した後、当該栗皮パウダー6gを300mlの沸騰した湯に混ぜて飲料とした。この飲料は、栗皮パウダーが微細に粉砕されているので湯によく溶けた。一部は沈殿したが、緑茶粉末など他の茶飲料と同等レベルであった。なお、実施例2においては、平均粒径37μmとしたが、平均粒径37μm以下でもよいし、38μm以上であってもよい。ただし、湯に溶けやすい効果を得るには平均粒径50μm以下であることが好ましい。
(官能評価)
実施例2における栗皮パウダーを原料とする飲料(以下「栗皮飲料」ともいう。)について、他の飲料であるほうじ茶、柿の葉茶、グァバの葉茶、及び桑の葉茶とともに官能評価を実施した。このとき、栗皮飲料以外のサンプルもそれぞれのパウダー6gを300mlの湯に混ぜて評価した。官能評価は、6名で実施し、Newell & Farlaneの検定表を用いて順位合計で評価した。この評価方法は、栗皮飲料を含む計3種の飲料の特性に対して、パネルに1位~3位の順位を回答させ、その順位の合計を比較する方法である。1位の回答割合が多い場合、すなわち順位合計の数字の少ない方が評価がよい結果となる。また、順位合計に9以上の差がある場合に,統計学的に有意に順位差があると判断される。栗皮飲料とほうじ茶、及び柿の葉茶との評価結果を表1に示し、栗皮飲料とグァバの葉茶、及び桑の葉茶との評価結果を表2に示す。
表1
表1に示す結果から、栗皮パウダー飲料(栗皮飲料)は、柿の葉茶よりも外観が有意に好まれた。また、舌ざわりの強さ、舌ざわりの好み、味の好み、総合評価で、ほうじ茶・柿の葉茶と同等であった。栗皮パウダー飲料における舌ざわりの強さ、舌ざわりの好みについては、平均粒径37μmと微細化したことで高評価になったと思われる。
表2
表2示す結果から、栗皮パウダー飲料(栗皮飲料)は、外観、舌ざわりの強さ、舌ざわりの好み、味の好み、総合評価で、グァバの葉茶・桑の葉茶と同等であった。栗皮パウダー飲料における舌ざわりの強さ、舌ざわりの好みについては、平均粒径37μmと微細化したことで高評価になったと思われる。
以上の結果、他の飲料に比べて、格段においしいという評価結果ではないが、健康茶として飲用可能な範囲にある飲料であるといえる。
(栗皮パウダーを原料とする飲料の抗酸化性)
図7に、実施例2における栗皮パウダーを原料とする飲料(栗皮パウダーを湯に混ぜた飲料)の抗酸化性について、他の健康飲料との比較を行った評価結果を示す。数値は3回の実験の平均値±標準偏差を示す。異符号(a-f)間で有意差あり(p < 0.05、TukeyのHSD検定)。図7(a)は、総ポリフェノールの量を示しており、グァバの葉茶と同等レベルの総ポリフェノールを含有し、ほうじ茶、柿の葉茶、ビワの葉茶、桑の葉茶よりも多くの総ポリフェノールを含有していることがわかった。なお、実施例2における栗皮パウダーを原料とする飲料は、栗皮パウダーの製造工程において、焙煎工程30を経たもの(焙煎有り)である。
図7(b)は、実施例2における栗皮パウダーを原料とする飲料のDPPHラジカル消去活性の評価結果を示しており、グァバの葉茶と同等レベルの値を示し、ほうじ茶、柿の葉茶、ビワの葉茶、桑の葉茶よりも高い値を示している。
つまり、実施例2における栗皮パウダーを原料とする飲料の抗酸化性は、グァバの葉茶と同等レベルであり、ほうじ茶、柿の葉茶、ビワの葉茶、桑の葉茶よりも高い。また、実施例2における飲料においても鬼皮及び渋皮の両方を利用している。渋皮には鬼皮と同等のポリフェノール及びフラボノイドが含まれているといわれており、鬼皮のみの利用に比べても総ポリフェノールを非常に多く含有する栗皮を主成分とする栗皮パウダーを原料とする飲料を提供できる。
(栗皮パウダーを原料とする飲料のカフェイン量)
図8に、実施例2における栗皮パウダーを原料とする飲料(栗皮パウダーを湯に混ぜた飲料)のカフェイン量について、他の健康飲料等との比較を行った評価結果を示す。数値は3回の実験の平均値±標準偏差を示す。異符号(a-f)間で有意差あり(p < 0.05、TukeyのHSD検定)。これによると、緑茶、ほうじ茶のみカフェインが含まれており、グァバの葉茶、柿の葉茶、ビワの葉茶、桑の葉茶ではカフェインは検出されなかった。なお、実施例2における栗皮パウダーを原料とする飲料は、栗皮パウダーの製造工程において、焙煎工程30を経たもの(焙煎有り)である。
つまり、実施例1における栗皮パウダーを原料とする飲料(栗皮パウダーをコーヒーフィルタで濾した飲料)、及び実施例2における栗皮パウダーを原料とする飲料(栗皮パウダーを湯に混ぜた飲料)には、カフェインが含有されておらず妊婦や子供でも安心して飲用することができる。
また、実施例2における栗皮パウダーを原料とする飲料は、栗皮パウダーをコーヒーフィルタなどで漉して飲料としたものではない。栗皮パウダーに含まれる食物繊維はほとんどが不溶性であり、実施例2における飲料は直接に湯に混ぜて飲料としたことから多くの食物繊維が含まれていると考えられる。
このように、本発明の実施例2においても、栗の鬼皮及び渋皮を主成分とする栗皮パウダーを原料とする飲料であって、カフェインを含有せず、抗酸化性を有することを特徴とする飲料により、健康によく、妊婦や子供でも栗茶として飲用することができる。
本発明における栗皮を主成分とする栗皮パウダー、栗皮パウダーを原料とする飲料、及び栗皮パウダーの製造方法は、栗の鬼皮及び渋皮を利用する分野に広く適用することができる。
10:加熱工程 20:乾燥工程 30:焙煎工程 40:粉砕工程 50:ふるい工程

Claims (5)

  1. 栗の種実を利用した後の鬼皮及び渋皮を含む栗皮パウダーであって、
    乾燥した前記栗皮パウダーの重量に対して食物繊維を少なくとも50重量%含有するとともに、
    加熱することで総ポリフェノールを少なくとも5重量%含有することを特徴とする栗皮パウダー。
  2. 栗の種実を利用した後の鬼皮及び渋皮を含む平均粒径50μm以下の栗皮パウダーを湯に溶かした飲料であって、カフェインを含有せず、抗酸化性を有することを特徴とする栗皮パウダーを湯に溶かした飲料。
  3. 糖分を含有することを特徴とする請求項2に記載の栗皮パウダーを湯に溶かした飲料。
  4. 栗の種実を利用した後の鬼皮及び渋皮を含む栗皮パウダーの製造方法であって、
    少なくとも栗の鬼皮及び渋皮を含む栗皮を加熱する加熱工程と、
    前記加熱工程で加熱した栗皮を乾燥させる乾燥工程と、
    前記乾燥工程で乾燥された栗皮を焙煎する焙煎工程と、
    前記焙煎工程で焙煎された栗皮を粉砕する粉砕工程と、
    を実行する栗皮パウダーの製造方法。
  5. 前記粉砕工程の後に、粉砕された栗皮をふるいにかけるふるい工程を実行することを特徴とする請求項4に記載の栗皮パウダーの製造方法。
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