JP7774271B1 - 栗皮パウダー、栗皮パウダーを湯に溶かした飲料、及び栗皮パウダーの製造方法 - Google Patents
栗皮パウダー、栗皮パウダーを湯に溶かした飲料、及び栗皮パウダーの製造方法Info
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Abstract
【解決手段】栗の鬼皮及び渋皮を主成分とした栗皮パウダーであって、食物繊維を少なくとも50重量%含有することを特徴とする栗皮パウダーとした。また、栗の鬼皮及び渋皮を主成分とした栗皮パウダーを原料とする飲料であって、カフェインを含有せず、抗酸化性を有することを特徴とする栗皮パウダーを原料とする飲料とした。
【選択図】図1
Description
乾燥した前記栗皮パウダーの重量に対して食物繊維を少なくとも50重量%含有するとともに、
加熱することで総ポリフェノールを少なくとも5重量%含有することを特徴とする栗皮パウダーを提供するものである。
また、総ポリフェノールを多く含有することで、栗皮パウダーが抗酸化性を備えることができる。渋皮には鬼皮と同等のポリフェノール及びフラボノイドが含まれているといわれており、鬼皮のみの利用に比べても総ポリフェノールを非常に多く含有する栗皮を主成分とする栗皮パウダーを提供できる。
少なくとも栗の鬼皮及び渋皮を含む栗皮を加熱する加熱工程と、
前記加熱工程で加熱した栗皮を乾燥させる乾燥工程と、
前記乾燥工程で乾燥された栗皮を焙煎する焙煎工程と、
前記焙煎工程で焙煎された栗皮を粉砕する粉砕工程と、
を実行する栗皮パウダーの製造方法を提供するものである。
また、焙煎工程を経ることで、焙煎香が付されて飲用しやすくなるとともに、酸味に特徴を与えることができるとともに、より抗酸化性に優れた飲料とすることができる。
また、焙煎工程30は、必ずしも必須ではなく、実施しなくてもよい。
前述の製造方法で製造した、栗皮を主成分とする栗皮パウダーについて、図2、図3を参照して説明する。図2は、本発明の実施例1における栗皮を主成分とする栗皮パウダーの成分分析結果、図3は、本発明の実施例1における栗皮を主成分とする栗皮パウダーの抗酸化性を示すグラフである。
図3に実施例1における栗皮を主成分とする栗皮パウダーの抗酸化性を示す。図3(a)は、総ポリフェノールの含有量について、前述の加熱工程10を経たもの(加熱)と加熱工程10を経ていないもの(非加熱)の比較データを示すものであり、図3(b)は、DPPHラジカル消去活性について、前述の加熱工程10を経た栗皮パウダーと加熱工程10を経ていない栗皮パウダーの比較データを示すものである。数値は3回の実験の平均値±標準偏差を示す。異符号(a-f)間で有意差あり(p < 0.05、TukeyのHSD検定)。
本発明の実施例1における栗皮パウダーを原料とする飲料について、図4―図6を参照して説明する。図4は、本発明の実施例1における栗皮パウダーを原料とする飲料の味認識装置に基づく味覚応答を示すグラフ、図5は、本発明の実施例1における栗皮パウダーを原料とする飲料の抗酸化性を示すグラフ、図6は、本発明の実施例1における栗皮パウダーを原料とする飲料のカフェイン量を示すグラフである。
図4に味覚応答について味認識装置TS―5000Zで評価した結果を示す。図4に示しているものは、焙煎工程30を経た栗皮パウダーを原料として抽出した飲料と麦茶との比較を示す(数値は3回の実験の平均値を示す。)。これによると、実施例1における焙煎工程30を経た栗皮パウダーを原料として抽出した飲料の方が、苦味雑味の値が低く渋味刺激の値が高い結果が得られた。
図5に、実施例1における栗皮パウダーを原料として抽出した飲料の抗酸化性を示す評価結果を示す。図5(a)は、総ポリフェノールの量を示しており、緑茶や紅茶と同等レベルの総ポリフェノールを含有し、烏龍茶、ほうじ茶、麦茶よりも多くの総ポリフェノールを含有していることがわかった。また、栗皮パウダーの製造工程において、焙煎工程30を経たもの(焙煎有り)の方が焙煎工程30を経ていないもの(焙煎無し)よりも総ポリフェノールを多く含有していることも判明した。数値は3回の実験の平均値±標準偏差を示す。異符号(a-f)間で有意差あり(p < 0.05、TukeyのHSD検定)。
次に、実施例1における栗皮パウダーを原料として抽出した飲料のカフェイン量について、図6を参照して説明する。図6に示すように、栗皮パウダーを原料とする飲料では、焙煎工程30を経たもの(焙煎有り)でも焙煎工程30を経ていないもの(焙煎無し)でもカフェインが検出されなかった。数値は3回の実験の平均値±標準偏差を示す。異符号(a-f)間で有意差あり(p < 0.05、TukeyのHSD検定)。
実施例1における栗皮パウダーを原料として抽出した飲料には、砂糖などの糖分を含有してもよい。これにより、飲みやすくすることができる。8名による官能評価の結果、Newell & Farlaneの検定表を用いて順位合計で評価すると、砂糖を添加する前における栗皮パウダーを含有する飲料の渋味が相当改善されて、ほうじ茶や麦茶と同等の値となった。
実施例1における栗皮パウダーを抽出した飲料又は栗皮パウダーを他の健康飲料(大麦若葉茶、青汁、明日葉茶、等)に混ぜて飲用することもできる。
食物繊維を少なくとも50重量%含有することを特徴とする栗皮パウダーにより、栗の鬼皮や渋皮を一括して利用して廃棄物を減らすとともに、栗皮のもつ栄養素を含み、健康によく飲みやすい栗皮パウダーを原料とする飲料を実現することができる。
少なくとも栗の鬼皮及び渋皮を含む栗皮を加熱する加熱工程と、
前記加熱工程で加熱した栗皮を乾燥させる乾燥工程と、
前記乾燥工程で乾燥させた栗皮を粉砕する粉砕工程と、
を実行する栗皮パウダーの製造方法により、栗皮を加熱してから乾燥することで、栗皮に含まれる水分量を大幅に減らすことができ、容易に粉砕することができる。また、抗酸化性を向上させることができる。
実施例2における栗皮パウダーを原料とする飲料(以下「栗皮飲料」ともいう。)について、他の飲料であるほうじ茶、柿の葉茶、グァバの葉茶、及び桑の葉茶とともに官能評価を実施した。このとき、栗皮飲料以外のサンプルもそれぞれのパウダー6gを300mlの湯に混ぜて評価した。官能評価は、6名で実施し、Newell & Farlaneの検定表を用いて順位合計で評価した。この評価方法は、栗皮飲料を含む計3種の飲料の特性に対して、パネルに1位~3位の順位を回答させ、その順位の合計を比較する方法である。1位の回答割合が多い場合、すなわち順位合計の数字の少ない方が評価がよい結果となる。また、順位合計に9以上の差がある場合に,統計学的に有意に順位差があると判断される。栗皮飲料とほうじ茶、及び柿の葉茶との評価結果を表1に示し、栗皮飲料とグァバの葉茶、及び桑の葉茶との評価結果を表2に示す。
図7に、実施例2における栗皮パウダーを原料とする飲料(栗皮パウダーを湯に混ぜた飲料)の抗酸化性について、他の健康飲料との比較を行った評価結果を示す。数値は3回の実験の平均値±標準偏差を示す。異符号(a-f)間で有意差あり(p < 0.05、TukeyのHSD検定)。図7(a)は、総ポリフェノールの量を示しており、グァバの葉茶と同等レベルの総ポリフェノールを含有し、ほうじ茶、柿の葉茶、ビワの葉茶、桑の葉茶よりも多くの総ポリフェノールを含有していることがわかった。なお、実施例2における栗皮パウダーを原料とする飲料は、栗皮パウダーの製造工程において、焙煎工程30を経たもの(焙煎有り)である。
図8に、実施例2における栗皮パウダーを原料とする飲料(栗皮パウダーを湯に混ぜた飲料)のカフェイン量について、他の健康飲料等との比較を行った評価結果を示す。数値は3回の実験の平均値±標準偏差を示す。異符号(a-f)間で有意差あり(p < 0.05、TukeyのHSD検定)。これによると、緑茶、ほうじ茶のみカフェインが含まれており、グァバの葉茶、柿の葉茶、ビワの葉茶、桑の葉茶ではカフェインは検出されなかった。なお、実施例2における栗皮パウダーを原料とする飲料は、栗皮パウダーの製造工程において、焙煎工程30を経たもの(焙煎有り)である。
Claims (5)
- 栗の種実を利用した後の鬼皮及び渋皮を含む栗皮パウダーであって、
乾燥した前記栗皮パウダーの重量に対して食物繊維を少なくとも50重量%含有するとともに、
加熱することで総ポリフェノールを少なくとも5重量%含有することを特徴とする栗皮パウダー。 - 栗の種実を利用した後の鬼皮及び渋皮を含む平均粒径50μm以下の栗皮パウダーを湯に溶かした飲料であって、カフェインを含有せず、抗酸化性を有することを特徴とする栗皮パウダーを湯に溶かした飲料。
- 糖分を含有することを特徴とする請求項2に記載の栗皮パウダーを湯に溶かした飲料。
- 栗の種実を利用した後の鬼皮及び渋皮を含む栗皮パウダーの製造方法であって、
少なくとも栗の鬼皮及び渋皮を含む栗皮を加熱する加熱工程と、
前記加熱工程で加熱した栗皮を乾燥させる乾燥工程と、
前記乾燥工程で乾燥された栗皮を焙煎する焙煎工程と、
前記焙煎工程で焙煎された栗皮を粉砕する粉砕工程と、
を実行する栗皮パウダーの製造方法。 - 前記粉砕工程の後に、粉砕された栗皮をふるいにかけるふるい工程を実行することを特徴とする請求項4に記載の栗皮パウダーの製造方法。
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2025
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