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JP7752351B2 - 長波長光検出器 - Google Patents

長波長光検出器

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JP7752351B2 JP2020199090A JP2020199090A JP7752351B2 JP 7752351 B2 JP7752351 B2 JP 7752351B2 JP 2020199090 A JP2020199090 A JP 2020199090A JP 2020199090 A JP2020199090 A JP 2020199090A JP 7752351 B2 JP7752351 B2 JP 7752351B2
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Description

本発明は、長波長光を短波長光にアップコンバージョンして長波長光を検出する長波長光検出器に関する。
放射線を検出する方法として、一方向性を有する複数の柱状晶を有する第一の結晶相と、この第一の結晶相の側面を覆う第二の結晶相とを備え、第一の結晶相はアルカリ土類金属フッ化物を含み、第一の結晶相が放射線で励起されて発光するシンチレータが知られている(特許文献1、特許文献2)。
そして、赤外光を検出する方法として、InGaAsやInSbからなる量子型赤外光センサを用いた検出法が実用化されている。この量子型赤外光センサは高感度であることから人工衛星からの環境計測や気象観測用といった宇宙分野で実用化している。
しかしながら、量子型赤外光センサは、物質内のブラウン運動の影響を受けやすく、撮像素子自体が発する熱も同時に検出してしまうため、撮像素子を被写体に比べ十分に低温に保つ必要がある。したがって、量子型赤外光センサを検出器として用いるためには撮像素子を極低温に冷却する必要があり、量子型赤外光センサの作動に時間がかかるという問題がある。
この問題は、量子型赤外光センサの薄膜構造に工夫を加えることで、室温動作を可能にし、小型・薄型で樹脂パッケージされた量子型赤外光センサの実用化に成功することにより解決された。
しかしながら、この量子型赤外光センサのInやGaは、レアメタルのためコストが抑えられず、高額であるという問題がある。
強度の二乗に比例して発生する非線形現象である二光子吸収を用いた検出方法も赤外光検出方法として知られている。二光子吸収とは二個の光子を同時に吸収する励起過程である。
例えば、赤外光レーザ(1550nm)と、Nd3+:YVOレーザ(1064nm)との和周波光混合(sum frequency mixing:SFM)を利用して、赤外光QRコード(登録商標)のパターンを保ちつつ、変換材料により赤外光レーザを可視光に二光子吸収でアップコンバージョンする技術が知られている(非特許文献1)。このアップコンバージョンのための材料としては、バルク状の非線形光学結晶(KTP結晶)が用いられている。
特開2015-111107号公報 特開2017-149883号公報
Adrian J. Torregrosa et. al.,「Up-Conversion Sensing of 2D Spatially-Modulated Infrared Information-Carrying Beams with Si-Based Cameras」,Sensors 2020, 20, 3610; doi:10.3390/s20123610
しかしながら、上述の特許文献1及び2が開示しているものは、放射線を検出するシンチレータであり、赤外光の検出に係る知見は示唆されていない。
上記非線形現象である二光子吸収は遷移エネルギーの半分のエネルギーの光子を用いるため、近赤外光で励起することが可能である。しかしながら、中赤外光や遠赤外光ではエネルギーが小さいため光子が励起せず、実用化に至っていないという問題がある。
上述の非特許文献1は、赤外光を可視光にアップコンバージョンするに際して、強度の二乗に比例する非線形光学結晶の非線形動作を利用しているため、強度の弱い赤外光を可視光に変換する変換効率が低いという問題がある。
また、非特許文献1においては、赤外光を可視光にアップコンバージョンする非線形光学結晶がバルク状に構成されているので、赤外光により表される画像を検出することはできないという問題がある。
本発明の一態様は、長波長光を短波長光に変換して長波長光により表される画像を検出することができる長波長光検出器を実現することを目的とする。
本発明の他の一態様は、長波長光を短波長光に変換する変換効率に優れた長波長光検出器を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る長波長光検出器は、長波長光を短波長光に変換する、アレイ状に配列された複数の結晶と、前記複数の結晶により変換された短波長光を受光する受光器とを備え、前記結晶が希土類元素を含むことを特徴とする。
この特徴によれば、アレイ状に配列された複数の結晶に含まれる希土類元素が、長波長光を短波長光に変換し、このアレイ状に配列された複数の結晶の希土類元素が長波長光から変換した短波長光を受光器が受光する。従って、長波長光が、アレイ状に配列された複数の結晶の希土類元素により短波長光に変換される。この結果、長波長光を短波長光に変換して長波長光により表される画像を検出することができる長波長光検出器を実現することができる。
本発明の一態様に係る長波長光検出器は、前記長波長光が赤外光を含み、前記短波長光が可視光を含むことが好ましい。
上記構成によれば、赤外光を可視光に変換して赤外光により表される画像を検出することができる。
本発明の一態様に係る長波長光検出器は、前記結晶が、一方向性を有する柱状晶であることが好ましい。
上記構成によれば、長波長光を短波長光に変換する、アレイ状に配列された複数の結晶の構成が簡素且つコンパクトになる。
本発明の一態様に係る長波長光検出器は、前記希土類元素が、Nd、Er、Ho、Dy、Tm、及びSmのうちの少なくとも一つを含むことが好ましい。
上記構成によれば、Nd、Er、Ho、Dy、Tm、及びSmのうちの少なくとも一つを含む結晶により、長波長光で表される画像を検出することができる。
本発明の一態様に係る長波長光検出器は、前記複数の結晶のピッチが、前記長波長光の波長よりも短いことが好ましい。
上記構成によれば、アレイ状に配列された複数の結晶の空間分解能が向上し、当該結晶により長波長光から変換された短波長光に基づく画像データの解像度を向上させることができる。
本発明の一態様に係る長波長光検出器は、前記長波長光が、前記柱状晶の一方の端面に入射し、前記短波長光が、前記柱状晶の他方の端面から出射することが好ましい。
上記構成によれば、柱状晶の一方の端面で長波長光から変換された短波長光を、柱状晶の内部を全反射しながら進行させて、柱状晶の他方の端面から受光器に向かって出射させることができる。
本発明の一態様に係る長波長光検出器は、前記結晶は、第1準位と、前記第1準位より高い第2準位との間に中間準位を有し、前記長波長光により、前記結晶のエネルギー準位が、前記第1準位から前記中間準位に遷移し、または、前記中間準位から前記第2準位に遷移し、前記結晶は、前記第2準位から前記第1準位への遷移によって前記短波長光を放出することが好ましい。
上記構成によれば、希土類元素のエネルギー準位を第1準位から中間準位を経て第2準位に段階的に励起する線形動作を実現することができる。
本発明の一態様に係る長波長光検出器は、前記結晶による前記長波長光から前記短波長光への変換効率を向上させるためのポンプ光を前記結晶に照射する照射器をさらに備えることが好ましい。
上記構成によれば、希土類元素のエネルギー準位をポンプ光により段階的に励起することができる。
本発明の一態様に係る長波長光検出器は、前記受光器により受光された可視光に基づいて画像データを生成する画像データ生成器をさらに備えることが好ましい。
上記構成によれば、赤外光を可視光に変換して赤外光の画像を表す画像データを得ることができる。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る他の長波長光検出器は、長波長光を短波長光に変換する結晶と、前記結晶による前記長波長光から前記短波長光への変換効率を向上させるためのポンプ光を前記結晶に照射する照射器と、前記結晶により変換された短波長光を受光する受光器とを備え、前記結晶が希土類元素を含むことを特徴とする。
この特徴によれば、結晶に含まれる希土類元素のエネルギー準位がポンプ光と長波長光とにより段階的に励起される線形動作により、当該希土類元素が短波長光を放出する。このため、非線形現象である二光子吸収を用いることなく、長波長光を短波長光に変換することができる。この結果、長波長光を短波長光に変換する変換効率に優れた長波長光検出器を実現することができる。
本発明の一態様に係る長波長光検出器は、前記ポンプ光が、前記結晶のエネルギー準位を第1準位から中間準位に励起し、前記長波長光が、前記ポンプ光により前記中間準位に遷移した前記結晶のエネルギー準位を第2準位に励起し、前記結晶は、前記短波長光を放出することにより、前記エネルギー準位が前記第2準位から前記第1準位に遷移することが好ましい。
上記構成によれば、希土類元素のエネルギー準位を第1準位から中間準位を経て第2準位に段階的に励起する線形動作をポンプ光及び長波長光により実現することができる。
本発明の一態様に係る長波長光検出器は、前記長波長光が、前記結晶のエネルギー準位を第1準位から中間準位に励起し、前記ポンプ光が、前記長波長光により前記中間準位に遷移した前記結晶のエネルギー準位を第2準位に励起し、前記結晶は、前記短波長光を放出することにより、前記エネルギー準位が前記第2準位から前記第1準位に遷移することが好ましい。
上記構成によれば、希土類元素のエネルギー準位を第1準位から中間準位を経て第2準位に段階的に励起する線形動作を長波長光及びポンプ光により実現することができる。
本発明の一態様に係る長波長光検出器は、前記ポンプ光がレーザ光であることが好ましい。
上記構成によれば、結晶に含まれる希土類元素のエネルギー準位をレーザ光と長波長光とにより段階的に励起することができる。
本発明の一態様に係る長波長光検出器は、前記ポンプ光が、前記結晶の前記長波長光の入射側に照射されることが好ましい。
上記構成によれば、結晶の長波長光の入射側において、希土類元素のエネルギー準位を段階的に励起して長波長光を短波長光に変換することができる。
本発明の一態様に係る長波長光検出器は、前記結晶が、一方向性を有する柱状晶であり、前記ポンプ光が、前記柱状晶の前記長波長光の入射側の端面に照射されることが好ましい。
上記構成によれば、柱状晶の長波長光の入射側の端面において、希土類元素のエネルギー準位を段階的に励起して長波長光を短波長光に変換することができる。
本発明の一態様に係る長波長光検出器は、前記照射器が、複数方向から前記ポンプ光を前記結晶に照射することが好ましい。
上記構成によれば、結晶の複数の箇所において、希土類元素のエネルギー準位をポンプ光と長波長光とにより段階的に励起することができる。
本発明の一態様に係る長波長光検出器は、前記結晶が、アレイ状に配列された複数の結晶であり、前記結晶が、一方向性を有する柱状晶であることが好ましい。
上記構成によれば、長波長光が、アレイ状に配列された複数の結晶の希土類元素により短波長光に変換される。この結果、長波長光を短波長光に変換して長波長光により表される画像を検出することができる。
本発明の一態様によれば、長波長光を短波長光に変換して長波長光により表される画像を検出することができる長波長光検出器を提供することができる。
本発明の他の態様によれば、長波長光を短波長光に変換する変換効率に優れた長波長光検出器を提供することができる。
実施形態に係る赤外光検出器の原理を示す図である。 上記赤外光検出器の構成を示す斜視図である。 上記赤外光検出器に設けられた柱状晶のエネルギー準位の遷移を示す図である。 上記赤外光検出器に設けられたファイバーアレイの外観を示す画像である。 上記ファイバーアレイの端面及び側面の拡大画像である。 図5に示されるA部の拡大画像である。 上記柱状晶がNdを含む場合のエネルギー準位の遷移を示す図である。 上記柱状晶がNdを含む場合のエネルギー準位の遷移を示す図である。 上記柱状晶がErを含む場合のエネルギー準位の遷移を示す図である。 上記柱状晶がHoを含む場合のエネルギー準位の遷移を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
(概要)
本実施形態は、希土類元素イオンがドープされたマイクロメートルスケールのファイバーアレイ結晶にレーザ光を照射し、線形的なアップコンバージョン発光により赤外光を可視光に変換し、赤外光を検出するシステム方法である。ファイバーアレイ結晶を用いることで、変換後の可視光の伝送ロスを低減し、検出感度を向上させることができる。また、材料に使用する希土類元素の構成を適切に選ぶことによって、アップコンバージョン現象を効率よく誘起させ、検出感度を向上させることができる。本実施形態により、高価でハイエンドである赤外光カメラおよび赤外光検出器を安価にすることができるという経済的効果も得られる。
(赤外光検出器1の構成)
図1は実施形態に係る赤外光検出器1(長波長光検出器)の原理を示す図である。図2は赤外光検出器1の構成を示す斜視図である。図3は赤外光検出器1に設けられた柱状晶2(結晶)のエネルギー準位の遷移を示す図である。
赤外光検出器1は、赤外光10(長波長光)を可視光11(短波長光)に変換する、アレイ状に配列された複数の一方向性を有する柱状晶2(結晶)を含むファイバーアレイ6と、複数の柱状晶2により変換された可視光11を受光する受光器3とを備える。柱状晶2は希土類元素を含む。赤外光検出器1は、赤外光に限らず、長波長光を長波長光よりも波長の短い短波長光に変換してもよい。受光器3は、複数の画素を有する。
この柱状晶2の希土類元素は、Nd(ネオジム)、Er(エルビウム)、Ho(ホルミウム)、Dy(ジスプロシウム)、Tm(ツリウム)、及びSm(サマリウム)のうちの少なくとも一つを含む。
赤外光検出器1は、柱状晶2による赤外光10から可視光11への変換効率を向上させるためのレーザ光12(ポンプ光)を柱状晶2に照射する照射器4をさらに備える。受光器3は、赤外光10、レーザ光12を受光しないように、赤外光10、レーザ光12をカットするカットフィルタを備えてもよい。また、照射器4を設けることなく、アレイ状に配列された複数の柱状晶2の多光子吸収により赤外光10を可視光11に変換してもよい。
赤外光10の波長λMIRは例えば1550nm、2700nmである。柱状晶2により赤外光10から変換された可視光11の波長λσは例えば500-700nmである。チタン-サファイヤレーザ又はLD(laser diode、レーザダイオード)から発生するレーザ光12の波長λpumpは例えば690-990nmである。
レーザ光12は、柱状晶2のエネルギー準位を第1準位EL1から中間準位ELMに励起する。そして、赤外光10は、レーザ光12により中間準位ELMに遷移した柱状晶2のエネルギー準位を第2準位EL2に励起する。柱状晶2は、可視光11を放出することにより、エネルギー準位が第2準位EL2から第1準位EL1に遷移する。
また、赤外光10が柱状晶2のエネルギー準位を第1準位EL1から中間準位ELMに励起し、レーザ光12が赤外光10により中間準位ELMに遷移した柱状晶2のエネルギー準位を第2準位EL2に励起し、柱状晶2が可視光11を放出することにより、柱状晶2のエネルギー準位が第2準位EL2から第1準位EL1に遷移してもよい。
レーザ光12は、柱状晶2の赤外光10の入射側に照射されることが好ましく、柱状晶2の端面8に照射されることがより好ましい。レーザ光12は、柱状晶2のレンズ13側から照射してもよいし、レンズ14側から照射してもよい。側面15に向かってレーザ光12を照射してもよい。
レーザ光12は、複数方向から柱状晶2に照射されてもよい。例えば、レーザ光12を照射する照射器4を、ファイバーアレイ6を囲むように又は包むように構成すると、レーザ光12を複数方向から柱状晶2に均一に照射することができる。
レーザ光12に替えて、ライト、LED(Light Emitting Diode、発光ダイオード)による光を使用してもよい。
複数の柱状晶2のピッチは、赤外光10の波長よりも短いことが好ましい。但し、赤外光10の波長よりも長いピッチでも短いピッチでも、赤外光10の画像検出は成立する。
赤外光10はレンズ13を通って柱状晶2の一方の端面8に入射する。柱状晶2により赤外光10から変換された可視光11は、柱状晶2の他方の端面9からレンズ14を通って受光器3に向かって出射する。
赤外光検出器1は、受光器3により受光された可視光11に基づいて画像データを生成する画像データ生成器5をさらに備える。
本実施形態に係る赤外光検出器1は、前述した非特許文献1のようにSFG(和周波混合)や二光子吸収のような非線形現象に基づくのではなく、希土類元素の遷移準位を使った2ステップの線形現象に基づいている。そのため、赤外光検出器1は、観測しにくい弱い赤外光でも可視光に変換することができる。
ファイバーアレイ6の柱状晶2にドープする希土類元素は、Nd、Er、Ho、Dy、Tm、及びSmを含み、それぞれの希土類元素毎に、レーザ光12の波長、観測したい赤外光10の波長、変換先の可視光11の波長が異なる。
図4は赤外光検出器1に設けられたファイバーアレイ6の外観を示す画像である。図5はファイバーアレイ6の表面及び側面の拡大画像である。図6は図5に示されるA部の拡大画像である。
ファイバーアレイ6は、図4に示すように、数ミリメートルオーダーの寸法を有している。そして、ファイバーアレイ6は、互いに平行にアレイ状に配列された直径1μm程度で長さ1mm程度の複数の円柱状の柱状晶2を有している。
(Nd3+のエネルギー準位の遷移)
図7及び図8は柱状晶2がNdを含む場合のエネルギー準位の遷移を示す図である。
図7の左側の遷移図に示すように、まず、波長740nmのレーザ光12がNdのエネルギー準位を9/2から5/2に励起する。そして、波長1.3μmの赤外光10がNdのエネルギー準位を5/2から5/2に励起する。
又は、波長750nmのレーザ光12がNdのエネルギー準位を9/2から7/2に励起する。そして、波長1.9μmの赤外光10がNdのエネルギー準位を7/2から5/2に励起する。
又は、波長690nmのレーザ光12がNdのエネルギー準位を9/2から9/2に励起する。そして、波長2.5μmの赤外光10がNdのエネルギー準位を9/2から5/2に励起する。
次に、Ndは、波長568-578nmの可視光11を放出することにより、エネルギー準位が5/2から9/2に遷移する。
このように、レーザ光12が、柱状晶2のエネルギー準位を第1準位から中間準位に励起し、赤外光10が、レーザ光12により中間準位に遷移した柱状晶2のエネルギー準位を第2準位に励起し、柱状晶2は、可視光11を放出することにより、エネルギー準位が第2準位から第1準位に遷移する。
また、図7の右側の遷移図に示すように、波長2.5μmの赤外光10が柱状晶2のエネルギー準位を9/2から13/2に励起する。そして、波長1.06μmのレーザ光12が、柱状晶2のエネルギー準位を13/2から7/2に励起する。柱状晶2は、波長750nmの可視光を放出することにより、エネルギー準位が7/2から9/2に遷移する。
また、波長5.1μmの赤外光10が柱状晶2のエネルギー準位を9/2から11/2に励起する。そして、波長1.06μmのレーザ光12が、柱状晶2のエネルギー準位を11/2から3/2に励起する。柱状晶2は、波長880nmの可視光を放出することにより、エネルギー準位が3/2から9/2に遷移する。
このように、赤外光10が、柱状晶2のエネルギー準位を第1準位から中間準位に励起し、レーザ光12が、赤外光10により中間準位に遷移した柱状晶2のエネルギー準位を第2準位に励起し、柱状晶2は、可視光11を放出することにより、エネルギー準位が第2準位から第1準位に遷移する。
図8に示すように、波長794-862nmのレーザ光12が、柱状晶2のエネルギー準位を9/2から3/2に励起する。そして、波長1550nmの赤外光10が柱状晶2のエネルギー準位を3/2から5/2に励起する。次に、柱状晶2は、波長568-578nmの可視光を放出することにより、エネルギー準位が5/2から9/2に遷移する。
また、波長741-793nmのレーザ光12が、柱状晶2のエネルギー準位を9/2から9/2に励起する。そして、波長1550nmの赤外光10が柱状晶2のエネルギー準位を9/2から5/2に励起する。次に、柱状晶2は、波長568-578nmの可視光を放出することにより、エネルギー準位が5/2から9/2に遷移する。
柱状晶2のNdは、レーザ光12を吸収することにより、基底状態(9/2)から中間準位(9/2)に励起される(GSA(基底状態吸収))。そして、Ndは、中間準位(9/2)から他の中間準位(3/2)に、発光を伴うこと無くゆっくりと緩く遷移する(NR)。次に、Ndは、赤外光10を照射されることにより、他の中間準位(3/2)から励起状態(7/2)に励起される(RET(共鳴エネルギー移動、Resonant Energy Transfer))。
両プロセスとも、同じ波長の可視光11が放出されるのはNdのエネルギー準位が、5/29/2から3/2に緩く遷移するからである。
レーザ光12が励起するNdのエネルギー準位と、Ndにより検出しようとする赤外光10のエネルギー(cm-1)と、上記赤外光10の波長(nm)との関係を下記(表1)、(表2)、及び(表3)に示す。
(Er3+のエネルギー準位の遷移)
図9は柱状晶2がErを含む場合のエネルギー準位の遷移を示す図である。
図9に示すように、波長806-970nmのレーザ光12が、柱状晶2のErのエネルギー準位を15/2から11/2に励起する。そして、波長1550nmの赤外光10がErのエネルギー準位を11/2から9/2に励起する。次に、Erは、波長644-650nmの可視光を放出することにより、エネルギー準位が9/2から15/2に遷移する。
また、波長690-805nmのレーザ光12が、Erのエネルギー準位を15/2から9/2に励起する。そして、波長1550nmの赤外光10がErのエネルギー準位を9/2から3/2に励起する。次に、Erは、波長538-539nmの可視光を放出することにより、エネルギー準位が3/2から15/2に遷移する。
このように、レーザ光12が、Erのエネルギー準位を第1準位から中間準位に励起し、赤外光10が、レーザ光12により中間準位に遷移したErのエネルギー準位を第2準位に励起し、Erは、可視光11を放出することにより、エネルギー準位が第2準位から第1準位に遷移する。
レーザ光12により励起されるErのエネルギー準位と、Erにより検出しようとする赤外光10のエネルギー(cm-1)と、上記赤外光10の波長(nm)との関係を下記(表4)に示す。
(Ho3+のエネルギー準位の遷移)
図10は柱状晶2がHoを含む場合のエネルギー準位の遷移を示す図である。
図10に示すように、波長757-899nmのレーザ光12が、柱状晶2のHoのエネルギー準位をからに励起する。そして、波長1550nmの赤外光10がHoのエネルギー準位をからに励起する。次に、Hoは、波長649nmの可視光を放出することにより、エネルギー準位がからに遷移する。
また、波長690-756nmのレーザ光12が、Hoのエネルギー準位をからに励起する。そして、波長1550nmの赤外光10がHoのエネルギー準位をからに励起する。次に、Hoは、波長540-544nmの可視光11を放出することにより、エネルギー準位がからに遷移する。
このように、レーザ光12が、Hoのエネルギー準位を第1準位から中間準位に励起し、赤外光10が、レーザ光12により中間準位に遷移したHoのエネルギー準位を第2準位に励起し、Hoは、可視光11を放出することにより、エネルギー準位が第2準位から第1準位に遷移する。
本発明者らは、Ho3+が単一でドープされて980nm未満の波長で励起する機構に初めて着目した。
レーザ光12により励起されるHoのエネルギー準位と、Hoにより検出しようとする赤外光10のエネルギー(cm-1)と、上記赤外光10の波長(nm)との関係を下記(表5)に示す。
(Dy、Tm、及び、Smのエネルギー準位)
柱状晶2は、Dy、Tm、又は、Smを含んでもよい。
レーザ光12により励起されるDyのエネルギー準位と、Dyにより検出しようとする赤外光10のエネルギー(cm-1)と、上記赤外光10の波長(nm)との関係を下記(表6)に示す。
レーザ光12により励起されるTmのエネルギー準位と、Tmにより検出しようとする赤外光10のエネルギー(cm-1)と、上記赤外光10の波長(nm)との関係を下記(表7)に示す。
レーザ光12により励起されるSmのエネルギー準位と、Smにより検出しようとする赤外光10のエネルギー(cm-1)と、上記赤外光10の波長(nm)との関係を下記(表8)に示す。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 赤外光検出器(長波長光検出器)
2 柱状晶(結晶)
3 受光器
4 照射器
5 画像データ生成器
6 ファイバーアレイ
8 端面
9 端面
10 赤外光(長波長光)
11 可視光(短波長光)
12 レーザ光(ポンプ光)
EL1 第1準位
EL2 第2準位
ELM 中間準位

Claims (10)

  1. 長波長光を短波長光に変換する、アレイ状に配列された複数の結晶と、
    前記結晶による前記長波長光から前記短波長光への変換効率を向上させるためのポンプ光を前記結晶に照射する照射器と、
    前記複数の結晶により変換された短波長光を受光する受光器とを備え、
    前記結晶が希土類元素を含み、
    前記結晶は、第1準位と、前記第1準位より高い第2準位との間に中間準位を有し、
    前記長波長光により、前記結晶のエネルギー準位が、前記第1準位から前記中間準位に遷移し、または、前記中間準位から前記第2準位に遷移し、
    前記結晶は、前記第2準位から前記第1準位への遷移によって前記短波長光を放出し、
    前記結晶が、一方向性を有する柱状晶であり、
    前記長波長光が、前記柱状晶の一方の端面に入射し、
    前記短波長光が、前記柱状晶の他方の端面から出射し、
    前記照射器は、複数方向から前記ポンプ光を前記柱状晶に均一に照射するために、複数の前記柱状晶を有するファイバーアレイを囲むように配置されることを特徴とする長波長光検出器。
  2. 前記ポンプ光が、前記結晶のエネルギー準位を第1準位から中間準位に励起し、
    前記長波長光が、前記ポンプ光により前記中間準位に遷移した前記結晶のエネルギー準位を第2準位に励起し、
    前記結晶は、前記短波長光を放出することにより、前記エネルギー準位が前記第2準位から前記第1準位に遷移する請求項1に記載の長波長光検出器。
  3. 前記長波長光が、前記結晶のエネルギー準位を第1準位から中間準位に励起し、
    前記ポンプ光が、前記長波長光により前記中間準位に遷移した前記結晶のエネルギー準位を第2準位に励起し、
    前記結晶は、前記短波長光を放出することにより、前記エネルギー準位が前記第2準位から前記第1準位に遷移する請求項1に記載の長波長光検出器。
  4. 前記ポンプ光がレーザ光である請求項1に記載の長波長光検出器。
  5. 前記ポンプ光が、前記結晶の前記長波長光の入射側に照射される請求項1に記載の長波長光検出器。
  6. 前記ポンプ光が、前記柱状晶の前記長波長光の入射側の端面に照射される請求項1に記載の長波長光検出器。
  7. 前記長波長光が赤外光を含み、
    前記短波長光が可視光を含む請求項1に記載の長波長光検出器。
  8. 前記希土類元素が、Nd、Er、Ho、Dy、Tm、及びSmのうちの少なくとも一つを含む請求項1に記載の長波長光検出器。
  9. 前記複数の結晶のピッチが、前記長波長光の波長よりも短い請求項1に記載の長波長光検出器。
  10. 前記受光器により受光された可視光に基づいて画像データを生成する画像データ生成器をさらに備える請求項1に記載の長波長光検出器。
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