本発明が検討したところ、DHX33関連疾患の予防及び/又は治療において潜在的な価値を有する一連の小分子化合物を発見した。
第1の態様において、本発明は、式VIIで表れる構造を有する化合物又はその薬学的に許容される形態を提供する。
式中、
X1は、N、又はCR1から選択され、X2は、N、又はCR2から選択され、X3は、N、又はCR3から選択され、X4は、N、又はCR4から選択され、X5及びX6は、N、又はCから選択され、
R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、C1-6アルキル基、C1-6ハロゲン化アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロゲン化アルコキシ基、C1-6アルキルチオ基、C1-6ハロゲン化アルキルチオ基、-NH(C1-6アルキル)、-N(C1-6アルキル)2、C1-6ヒドロキシアルキル基、-O-(C1-6アルキレン)-O-(C1-6アルキル)、-S-(C1-6アルキレン)-O-(C1-6アルキル)、-C(=O)-NH-(C1-6アルキル)、-C(=O)-NH-(C1-6アルキレン)-N(C1-6アルキル)2、或いは-C(=O)-O-(C1-6アルキル)から選択され、
又は、R2及びR3が、それらに結合している原子と一緒になって、5~7員のヘテロシクリル基を形成してもよく、
X7及びX8は、N、NR5、CR5、又はCR5R11から選択され、X7及びX8の少なくとも1つは、N、又はNR5であり、R5及びR11は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1-6アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、-(C1-4アルキレン)-O-(C1-4アルキル)、或いは-(C1-4アルキレン)-S-(C1-4アルキル)から選択され、
L1は、-CR6=CR6-、-NR6C(=O)-、-NR6S(=O)2-、-NR6S(=O)-、-C(=O)NR6-、-S(=O)2NR6-、又は-S(=O)NR6-から選択され、
各R6は、それぞれ独立して、水素、シアノ基、ハロゲン、C1-6アルキル基、C1-6ハロゲン化アルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、C6-10アリール基、或いは6~10員のヘテロアリール基から選択され、
又は、R5及びR6が、それらに結合している原子と一緒になって、5~7員のヘテロシクリル基、又は5~7員のヘテロアリール基を形成してもよく、
環Aは、5~10員のヘテロアリール基、又は3~8員のヘテロシクリル基から選択され、環Aは、1つ又は複数のR7で置換されてもよく、
各R7は、それぞれ独立して、ハロゲン、C1-6アルキル基、又はC1-6ハロゲン化アルキル基から選択され、
L2は、単結合、O、S、又はCR8R9から選択され、
R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、又はC1-6アルキル基から選択され、
環Bは、C6-10アリール基、5~12員のヘテロアリール基、又は3~8員のヘテロシクリル基から選択され、環Bは、1つ又は複数のR10で置換されてもよく、ただし、環Bがフラン環である場合、R1、R2、R3及びR4は、同時に水素ではなく、
各R10は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、C1-6ハロゲン化アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロゲン化アルコキシ基、C1-6アルキルチオ基、C1-6ハロゲン化アルキルチオ基、C3-6シクロアルキル基、-C(=O)-O-(C1-6アルキル)、-C(=O)-NH2、-C(=O)-NH(C1-6アルキル)、-C(=O)-NH(C1-6アルキレン-NH2)、-C(=O)-N(C1-6アルキレン-NH2)-C(=O)-NH2、-C(=O)-N(C1-6アルキレン-NH2)-C(=O)-NH(C1-6アルキル)、-NH(C1-6アルキル)、-N(C1-6アルキル)2、-NH-C(=O)-(C1-6アルキル)、-C1-6アルキレン-NH-C(=O)-C1-6アルキル基、ベンジル基、C6-10アリール基、5-7員のヘテロシクリル基、又は5-7員のヘテロアリール基から選択され、前記5-7員のヘテロシクリル基、又は5-7員のヘテロアリール基は、水素、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、又はC1-6アルコキシル基から選択される1つ又は複数の置換基で置換されてもよい。
前記薬学的に許容される形態は、薬学的に許容される塩、エステル、立体異性体、互変異性体、溶媒和物、窒素酸化物、同位体標識体、代謝産物及びプロドラッグから選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式VIIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、C1-6アルキル基、C1-6ハロゲン化アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロゲン化アルコキシ基、-NH(C1-6アルキル)、-N(C1-6アルキル)2、C1-6ヒドロキシアルキル基、-O-(C1-6アルキレン)-O-(C1-6アルキル)、-C(=O)-NH-(C1-6アルキル)、-C(=O)-NH-(C1-6アルキレン)-N(C1-6アルキル)2、又は-C(=O)-O-(C1-6アルキル)から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式VIIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、C1-4アルキル基、C1-4ハロゲン化アルキル基、C1-4アルコキシ基、C1-4ハロゲン化アルコキシ基、-NH(C1-4アルキル)、-N(C1-4アルキル)2、C1-4ヒドロキシアルキル基、-O-(C1-4アルキレン)-O-(C1-4アルキル)、-C(=O)-NH-(C1-4アルキル)、-C(=O)-NH-(C1-4アルキレン)-N(C1-4アルキル)2、又は-C(=O)-O-(C1-4アルキル)から選択される。
いくつかのより好ましい実施形態において、上記した式VIIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-4アルキル基、C1-4ハロゲン化アルキル基、C1-4アルコキシ基、又はC1-4ハロゲン化アルコキシル基から選択される。
いくつかの特に好ましい実施形態において、上記した式VIIの化合物、又はその薬学的に許容される形態におけるR1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、メチル基、メトキシ基、又はトリフルオロメチル基から選択され、且つ、R1、R2、R3及びR4の少なくとも2つが共に水素である。
いくつかの実施形態において、上記した式VIIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR2及びR3は、それらに結合している原子と一緒になって、5~7員のヘテロシクリル基を形成した。
いくつかの実施形態において、上記した式VIIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR1、R2、R3及びR4が同時に水素ではない。
いくつかの実施形態において、上記した式VIIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR5及びR11は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1-6アルキル基、C2-4アルケニル基、-(C1-4アルキレン)-O-(C1-4アルキル)、又は-(C1-4アルキレン)-S-(C1-4アルキル)から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式VIIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR5及びR11は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、又はメチル基から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式VIIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるL1は、-CR6=CR6、-NR6C(=O)-、-NR6S(=O)2-、-C(=O)NR6-、又は-S(=O)2NR6-から選択され、各R6は、それぞれ独立して、水素、シアノ基、ハロゲン、C1-6アルキル基、C1-6ハロゲン化アルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、又はC6-10アリール基から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式VIIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるL1は、-CR6=CR6、-NHC(=O)-、-N(CH3)-C(=O)-、-NH-S(=O)2-、-C(=O)NH-、又は-S(=O)2NH-から選択され、各R6は、それぞれ独立して、水素、シアノ基、又はメチル基から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式VIIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR5及びR6は、それらに結合している原子と一緒になって、5~7員のヘテロシクリル基、又は5~7員のヘテロアリール基を形成する。
いくつかの実施形態において、上記した式VIIの化合物又はその薬学的に許容される形態における環Aは、5~10員のヘテロアリール基であり、環Aは、1つ又は複数のR7で置換されてもよく、各R7は、それぞれ独立して、ハロゲン、C1-4アルキル基、又はC1-4ハロゲン化アルキル基から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式VIIの化合物又はその薬学的に許容される形態における環Aは、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、チアゾリル基、チアジアゾリル基、又はオキサゾリル基から選択され、環Aは、1つ又は複数のR7で置換されてもよく、各R7は、それぞれ独立して、ハロゲン、メチル基、エチル基、又はトリフルオロメチル基から選択される。
いくつかのより好ましい実施形態において、上記した式VIIの化合物又はその薬学的に許容される形態における環Aは、ピロリル基、又はイミダゾリル基から選択され、環Aは、1つ又は複数のR7で置換されてもよく、各R7は、それぞれ独立して、ハロゲン、又はメチル基から選択される。
いくつかの特に好ましい実施形態において、上記した式VIIの化合物、又はその薬学的に許容される形態における環Aは、
、又は
から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式VIIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるL2は、単結合、O、S、又はCR8R9から選択され、R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、又はC1-4アルキル基から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式VIIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるL2は、単結合、又はCR8R9から選択され、R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、又はメチル基から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式VIIの化合物又はその薬学的に許容される形態における環Bは、C6-10アリール基、又は5~12員のヘテロアリール基から選択され、環Bは、1つ又は複数のR10で置換されてもよく、環Bがフラン環である場合、R1、R2、R3及びR4は、同時に水素ではなく、各R10は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、C1-6ハロゲン化アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロゲン化アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、-C(=O)-O-(C1-6アルキル)、-C(=O)-NH2、-C(=O)-NH(C1-6アルキル)、-NH(C1-6アルキル)、-N(C1-6アルキル)2、-NH-C(=O)-(C1-6アルキル)、-C1-6アルキレン-NH-C(=O)-C1-6アルキル基、ベンジル基、C6-10アリール基、5~7員のヘテロシクリル基、又は5~7員のヘテロアリール基から選択され、前記5~7員のヘテロシクリル基、又は5~7員のヘテロアリール基は、水素、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、C1-4アルキル基、又はC1-4アルコキシ基の置換基から選択される1つ又は複数の置換基で置換されてもよい。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式VIIの化合物又はその薬学的に許容される形態における環Bは、C6-10アリール基、又は5~10員のヘテロアリール基から選択され、環Bは、1つ又は複数のR10で置換されてもよく、各R10は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-4アルキル基、C1-4ハロゲン化アルキル基、C1-4アルコキシ基、C1-4ハロゲン化アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、-C(=O)-O-(C1-4アルキル)、-C(=O)-NH2、-C1-4アルキレン-NH-C(=O)-C1-4アルキル基、ベンジル基、C6-10アリール基、又は5~7員のヘテロアリール基から選択される。
いくつかのより好ましい実施形態において、上記した式VIIの化合物又はその薬学的に許容される形態における環Bは、フェニル基、ピラジニル基、ピリジル基、ピリミジニル基、フラニル基、オキサゾリル基、チエニル基、チアゾリル基、ピラゾリル基、又はイミダゾリル基から選択され、環Bは、1つ又は複数のR10で置換されてもよく、各R10は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、メチル基、エチル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、トリフルオロメトキシ基、-C(=O)-OCH3、-C(=O)-OCH2CH3、フェニル基、ベンジル基、ピリジル基、-C(=O)-NH2、又は-CH2-NH-C(=O)-CH3から選択される。
いくつかの特に好ましい実施形態において、上記した式VIIの化合物、又はその薬学的に許容される形態における環Bは、
から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式VIIの化合物又はその薬学的に許容される形態は、下記式VII-1から式VII-9で表れる構造を有する化合物又はその薬学的に許容される形態である。
ここで、R1、R2、R3、R4、R7、L1、L2及び環Bは、式VIIの記載と同義である。
いくつかの実施形態において、本発明は、下記式Iで表れる構造を有する化合物又はその薬学的に許容される形態を提供する。
式中、
各R1は、それぞれ独立して、ハロゲン、アミノ基、-NH(C1-4アルキル)、-N(C1-4アルキル)2、ニトロ基、C1-4アルキル基、C1-4ハロゲン化アルキル基、C1-4アルコキシ基、C1-4ハロゲン化アルコキシ基、C1-4ヒドロキシアルキル基、-O-(C1-4アルキレン)-O-(C1-4アルキル)、-C(=O)-NH-(C1-4アルキレン)-N(C1-4アルキル)2、或いは-C(=O)-O-(C1-4アルキル)から選択され、又は、複数のR1は、それらに結合している原子と一緒になって、5~7員環を形成してもよく、
R2は、水素、C1-4アルキル基、又は-(C1-4アルキレン)-O-(C1-4アルキル)から選択され、
X1は、N、又は-CR6から選択され、
R6は、水素、又はC1-4アルキル基から選択され、
R3は、水素、又はC1-4アルキル基から選択され、
R4は、水素、又はC1-4アルキル基から選択され、
X2は、N、又は-CR7から選択され、
R7は、水素、又はC1-4アルキル基から選択され、
各R5は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、C1-4ハロゲン化アルキル基、C1-4アルコキシ基、C1-4ハロゲン化アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、-C(=O)-O-(C1-4アルキル)、フェニル基、ベンジル基、ピリジル基、-C(=O)-NH2、又は-NH-C(=O)-(C1-4アルキル)から選択され、前記フェニル基、ベンジル基、ピリジル基は、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、C1-4アルキル基、又はC1-4アルコキシル基から選択される1つ又は複数の置換基で置換されてもよく、
mは、0、1、2、3、又は4から選択され、
nは、0、1、2、3、又は4から選択され、
ただし、
が
である場合、mは0ではない。
前記薬学的に許容される形態は、薬学的に許容される塩、エステル、立体異性体、互変異性体、溶媒和物、窒素酸化物、同位体標識体、代謝産物及びプロドラッグから選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式Iの化合物又はその薬学的に許容される形態における各R1は、それぞれ独立して、フッ素、塩素、臭素、メチル基、エチル基、イソプロピル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、トリフルオロメトキシ基、ニトロ基、アミノ基、-NH(CH3)、-NH(CH2CH3)、-N(CH3)2、-N(CH2CH3)2、-CH2OH、-CH2CH2OH、-O-(CH2)2-OCH3、-C(=O)-NH-(CH2)2-N(CH3)2、-C(=O)-NH-(CH2)3-N(CH3)2、-C(=O)-OCH3、或いは-C(=O)-OCH2CH3から選択され、又は、2つのR1とそれらが結合している原子が6員環を形成してもよい。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式Iの化合物又はその薬学的に許容される形態における各R1は、それぞれ独立して、フッ素、塩素、臭素、メチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、トリフルオロメトキシ基、ニトロ基、アミノ基、-NH(CH3)、-N(CH3)2、-CH2OH、-O-(CH2)2-OCH3、-C(=O)-NH-(CH2)2-N(CH3)2、或いは-C(=O)-OCH2CH3から選択され、又は、2つのR1がそれらに結合している原子と一緒になって、
を形成してもよい。
いくつかの実施形態において、上記した式Iの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR2は、水素、メチル基、エチル基、イソプロピル基、-(CH2)2-OCH3、又は-CH2OCH3から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式Iの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR2は、水素、メチル基、エチル基、又は-CH2OCH3から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式Iの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR6は、水素、メチル基、エチル基、又はイソプロピル基から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式Iの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR6は、水素、又はメチル基から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式Iの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR3は、水素、メチル基、エチル基、又はイソプロピル基から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式Iの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR3は、水素、又はメチル基から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式Iの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR4は、水素、メチル基、エチル基、又はイソプロピル基から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式Iの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR4は、水素、又はメチル基から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式Iの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR7は、水素、メチル基、エチル基、又はイソプロピル基から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式Iの化合物、又はその薬学的に許容される形態におけるR7は、水素、又はメチル基から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式Iの化合物又はその薬学的に許容される形態における各R5は、それぞれ独立して、フッ素、塩素、臭素、シアノ基、メチル基、エチル基、イソプロピル基、t-ブチル基、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、トリフルオロメトキシ基、-C(=O)-OCH3、-C(=O)-OCH2CH3、フェニル基、ベンジル基、ピリジル基、-C(=O)-NH2、-NH-C(=O)-CH3、又は-NH-C(=O)-CH2CH3から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式Iの化合物又はその薬学的に許容される形態における各R5は、それぞれ独立して、フッ素、塩素、臭素、シアノ基、メチル基、エチル基、イソプロピル基、t-ブチル基、シクロプロピル基、メトキシ基、トリフルオロメトキシ基、-C(=O)-OCH3、-C(=O)-OCH2CH3、フェニル基、ベンジル基、ピリジル基、-C(=O)-NH2、又は-NH-C(=O)-CH3から選択される。
いくつかのより好ましい実施形態において、上記した式Iの化合物又はその薬学的に許容される形態における各R5は、それぞれ独立して、シアノ基、メチル基、又はフェニルから選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式Iの化合物又はその薬学的に許容される形態は、下記式Ia-1の化合物又はその薬学的に許容される形態である。
式中、R1、R2、R5、m及びnは、式Iの記載と同義である。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式Iの化合物、又はその薬学的に許容される形態は、下記式Ib-1或いは下記式Ib-2化合物、又はその薬学的に許容される形態である。
、又は
式中、R1、R2及びmは、式Iの記載と同義である。
いくつかの実施形態において、本発明は、下記式IIで表れる構造を有する化合物又はその薬学的に許容される形態を提供する。
式中、
各R1は、それぞれ独立して、ハロゲン、アミノ基、-NH(C1-4アルキル)、-N(C1-4アルキル)2、ニトロ基、C1-4アルキル基、C1-4ハロゲン化アルキル基、C1-4アルコキシ基、C1-4ハロゲン化アルコキシ基、C1-4ヒドロキシアルキル基、-O-(C1-4アルキレン)-O-(C1-4アルキル)、-C(=O)-NH-(C1-4アルキレン)-N(C1-4アルキル)2、或いは-C(=O)-O-(C1-4アルキル)から選択され、又は、複数のR1がそれらに結合している原子と一緒になって、5~7員環を形成してもよく、
R2は、水素、C1-4アルキル基、又は-(C1-4アルキレン)-O-(C1-4アルキル)から選択され、
X1は、N、又は-CR6から選択され、
R6は、水素、ハロゲン、又はC1-4アルキル基から選択され、
R3は、水素、或いはC1-4アルキル基から選択され、又は、R3及びR2がそれらに結合している原子と一緒になって、5~6員環を形成してもよく、
X2は、N、又は-CR7から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、C1-4アルキル基、又はC1-4ハロゲン化アルキル基から選択され、
X3は、N、又は-CR4から選択され、
R4は、水素、ハロゲン、又はC1-4アルキル基から選択され、
Bは、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チエニル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、フェニル基、又はピリジル基から選択され、
各R5は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、C1-4ハロゲン化アルキル基、C1-4アルコキシ基、C1-4ハロゲン化アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、-C(=O)-O-(C1-4アルキル)、フェニル基、ベンジル基、ピリジル基、-C(=O)-NH2、又は-NH-C(=O)-(C1-4アルキル)から選択され、前記フェニル基、ベンジル基、ピリジル基は、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、C1-4アルキル基、又はC1-4アルコキシル基から選択される1つ又は複数の置換基で置換されてもよく、
mは、0、1、2、3、又は4から選択され、
nは、0、1、2、3、又は4から選択される。
前記薬学的に許容される形態は、薬学的に許容される塩、エステル、立体異性体、互変異性体、溶媒和物、窒素酸化物、同位体標識体、代謝産物及びプロドラッグから選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式IIの化合物又はその薬学的に許容される形態における各R1は、それぞれ独立して、フッ素、塩素、臭素、メチル基、エチル基、イソプロピル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、トリフルオロメトキシ基、ニトロ基、アミノ基、-NH(CH3)、-NH(CH2CH3)、-N(CH3)2、-N(CH2CH3)2、-CH2OH、-CH2CH2OH、-O-(CH2)2-OCH3、-C(=O)-NH-(CH2)2-N(CH3)2、-C(=O)-NH-(CH2)3-N(CH3)2、-C(=O)-OCH3、又は-C(=O)-OCH2CH3から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式IIの化合物又はその薬学的に許容される形態における各R1は、それぞれ独立して、フッ素、塩素、臭素、メチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、トリフルオロメトキシ基、ニトロ基、アミノ基、-NH(CH3)、-N(CH3)2、-CH2OH、-O-(CH2)2-OCH3、-C(=O)-NH-(CH2)2-N(CH3)2、又は-C(=O)-OCH2CH3から選択される。
いくつかのより好ましい実施形態において、上記した式IIの化合物又はその薬学的に許容される形態における各R1は、それぞれ独立して、フッ素、トリフルオロメチル基、メトキシ基、又はトリフルオロメトキシから選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式IIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるmは、0、1、2、又は3から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式IIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR2は、水素、メチル基、エチル基、イソプロピル基、-(CH2)2-OCH3、或いは-CH2OCH3から選択され、又は、R2及びR3がそれらに結合している原子と一緒になって、5~6員環を形成してもよく。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式IIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR2は、水素、メチル基、エチル基、又は-CH2OCH3から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式IIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR6は、水素、フッ素、塩素、臭素、メチル基、エチル基、又はイソプロピル基から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式IIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR6は、水素、又はメチル基から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式IIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR3は、水素、メチル基、エチル基、或いはイソプロピル基から選択され、又は、R3及びR2がそれらに結合している原子と一緒になって、5~6員環を形成してもよく。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式IIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR3は、水素、又はメチル基から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式IIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR7は、水素、フッ素、塩素、臭素、メチル基、エチル基、イソプロピル基、又はトリフルオロメチル基から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式IIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR7は、水素、又はメチル基から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式IIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR4は、水素、フッ素、塩素、臭素、メチル基、エチル基、又はイソプロピル基から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式IIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR4は、水素、又はメチル基から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式IIの化合物、又はその薬学的に許容される形態におけるBは、
から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式IIの化合物、又はその薬学的に許容される形態における各R5は、それぞれ独立して、フッ素、塩素、臭素、シアノ基、メチル基、エチル基、イソプロピル基、t-ブチル基、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、トリフルオロメトキシ基、-C(=O)-OCH3、-C(=O)-OCH2CH3、フェニル基、ベンジル基、ピリジル基、-C(=O)-NH2、-NH-C(=O)-CH3、又は-NH-C(=O)-CH2CH3から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式IIの化合物又はその薬学的に許容される形態における各R5は、それぞれ独立して、フッ素、塩素、臭素、シアノ基、メチル基、エチル基、イソプロピル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、トリフルオロメトキシ基、-C(=O)-OCH3、フェニル基、ベンジル基、ピリジル基、-C(=O)-NH2、又は-NH-C(=O)-CH3から選択される。
いくつかのより好ましい実施形態において、上記した式IIの化合物又はその薬学的に許容される形態における各R5は、それぞれ独立して、シアノ基、メチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、トリフルオロメトキシ基、-C(=O)-OCH3、又は-NH-C(=O)-CH3から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式IIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるnは、0、1、2、又は3から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式IIの化合物又はその薬学的に許容される形態は、下記式IIa-1から下記式IIa-5化合物、又はその薬学的に許容される形態である。
式中、B、R1、R5、m及びnは、式IIの記載と同義である。
いくつかの実施形態において、本発明は、下記式IIIで表れる構造を有する化合物、又はその薬学的に許容される形態を提供する。
式中、
X1は、N、又はCR1から選択され、X2は、N、又はCR2から選択され、X3は、N、又はCR3から選択され、X4は、N、又はCR4から選択され、ただし、X1、X2、X3及びX4の少なくとも1つが、Nであり、
R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-4アルキル基、C1-4ハロゲン化アルキル基、C1-4アルコキシ基、C1-4ハロゲン化アルコキシ基、-NH(C1-4アルキル)、-N(C1-4アルキル)2、C1-4ヒドロキシアルキル基、-O-(C1-4アルキレン)-O-(C1-4アルキル)、-C(=O)-NH-(C1-4アルキル)、-C(=O)-NH-(C1-4アルキレン)-N(C1-4アルキル)2、又は-C(=O)-O-(C1-4アルキル)から選択され、
X5は、N、又はCR5から選択され、X6は、NR6、又はCR7R8から選択され、ただし、X5及びX6の少なくとも1つがN、又はN含有基であり、
R5は、水素、又はC1-4アルキル基から選択され、
R6は、水素、C1-4アルキル基、又は-(C1-4アルキレン)-O-(C1-4アルキル)から選択され、
R7及びR8は、それぞれ独立して、水素、又はC1-4アルキル基から選択され、
R10は、水素、C1-4アルキル基、或いはC2-4アルケニル基から選択され、又は、R10及びX6が、それらに結合している原子と一緒になって、5~7員環を形成してもよく、
R9は、水素、シアノ基、ハロゲン、C1-4アルキル基、又はC2-4アルケニル基から選択され、
環Aは、ピロール環、ピラゾール環、イミダゾール環、チアゾール環、或いはオキサゾール環から選択され、又は、環A及びR9が、それらに結合している原子と一緒になって、インドール環、イソインドール環、ベンズイミダゾール環、ベンズチアゾール環、或いはベンズオキサゾール環を形成してもよく、
環Aは、1つ又は複数のR11で置換されてもよく、
各R11は、それぞれ独立して、ハロゲン、C1-4アルキル基、又はC1-4ハロゲン化アルキル基から選択され、
環Bは、ピロール環、ピラゾール環、イミダゾール環、トリアゾール環、フラン環、オキサゾール環、イソオキサゾール環、オキサジアゾール環、チオフェン環、チアゾール環、イソチアゾール環、チアジアゾール環、ベンゼン環、又はピリジン環から選択され、
環Bは、1つ又は複数のR12で置換されてもよく、
各R12は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-4アルキル基、C1-4ハロゲン化アルキル基、C1-4アルコキシ基、C1-4ハロゲン化アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、-C(=O)-O-(C1-4アルキル)、フェニル基、ベンジル基、ピリジル基、-C(=O)-NH2、又は-NH-C(=O)-(C1-4アルキル)から選択され、前記フェニル基、ベンジル基、ピリジル基は、水素、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、C1-4アルキル基、又はC1-4アルコキシル基から選択される1つ又は複数の置換基で置換されてもよい。
前記薬学的に許容される形態は、薬学的に許容される塩、エステル、立体異性体、互変異性体、溶媒和物、窒素酸化物、同位体標識体、代謝産物及びプロドラッグから選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式IIIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素、フッ素、塩素、臭素、アミノ基、ニトロ基、メチル基、エチル基、イソプロピル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、トリフルオロメトキシ基、-NH(CH3)、-NH(CH2CH3)、-N(CH3)2、-N(CH2CH3)2、-CH2OH、-CH2CH2OH、-O-(CH2)2-OCH3、-C(=O)-NH-CH3、-C(=O)-NH-(CH2)2-N(CH3)2、-C(=O)-NH-(CH2)3-N(CH3)2、-C(=O)-OCH3、又は-C(=O)-OCH2CH3から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式IIIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素、フッ素、塩素、臭素、アミノ基、ニトロ基、メチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、トリフルオロメトキシ基、-NH(CH3)、-N(CH3)2、-CH2OH、-O-(CH2)2-OCH3、-C(=O)-NH-CH3、-C(=O)-NH-(CH2)2-N(CH3)2、又は-C(=O)-OCH2CH3から選択される。
いくつかのより好ましい実施形態において、上記した式IIIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素、塩素、トリフルオロメチル基、メトキシ基、トリフルオロメトキシ基、-NH(CH3)、-N(CH3)2、-C(=O)-NH-CH3、又は-C(=O)-NH-(CH2)2-N(CH3)2から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式IIIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR5は、水素、メチル基、エチル基、又はイソプロピル基から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式IIIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR5は、水素、又はメチル基から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式IIIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR6は、水素、メチル基、エチル基、イソプロピル基、-(CH2)2-OCH3、又は-CH2OCH3から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式IIIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR6は、水素、メチル基、エチル基、又は-CH2OCH3から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式IIIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR7及びR8は、それぞれ独立して、水素、メチル基、エチル基、又はイソプロピル基から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式IIIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR7及びR8は、それぞれ独立して、水素、又はメチル基から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式IIIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR10は、水素、メチル基、エチル基、又はイソプロピル基から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式IIIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR10は、水素、又はメチル基から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式IIIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR10及びX6は、それらに結合している原子と一緒になって、5~7員環を形成する。
いくつかの好ましい実施形態において、R10及びX6がそれらに結合している原子と一緒になって環を形成する場合、
は、
から選択され、式中、R1、R3、R4及びR9は、式IIIの記載と同義である。
いくつかの実施形態において、上記した式IIIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR9は、水素、フッ素、塩素、臭素、シアノ基、メチル基、エチル基、又はイソプロピル基から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式IIIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR9はシアノ基である。
いくつかの実施形態において、上記した式IIIの化合物又はその薬学的に許容される形態における環Aは、
から選択され、式中、mは、0、1、2、又は3から選択され、R11は、式IIIの記載と同義である。
いくつかの実施形態において、上記した式IIIの化合物又はその薬学的に許容される形態における環A及びR9が、それらに結合している原子と一緒になって、
を形成する。式中、pは、0、1、又は2から選択され、R10及びR11は、式IIIの記載と同義である。
いくつかの実施形態において、上記した式IIIの化合物又はその薬学的に許容される形態における各R11は、それぞれ独立して、フッ素、塩素、臭素、メチル基、エチル基、イソプロピル基、又はトリフルオロメチル基から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式IIIの化合物又はその薬学的に許容される形態における各R11は、それぞれ独立して、塩素、メチル基、又はトリフルオロメチル基から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式IIIの化合物又はその薬学的に許容される形態における環Bは、
から選択され、式中、nは、0、1、2、3、又は4から選択され、R12は、式IIIの記載と同義である。
いくつかの実施形態において、上記した式IIIの化合物又はその薬学的に許容される形態における各R12は、それぞれ独立して、フッ素、塩素、臭素、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、メチル基、エチル基、イソプロピル基、t-ブチル基、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、トリフルオロメトキシ基、-C(=O)-OCH3、-C(=O)-OCH2CH3、フェニル基、ベンジル基、ピリジル基、-C(=O)-NH2、-NH-C(=O)-CH3、又は-NH-C(=O)-CH2CH3から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式IIIの化合物、又はその薬学的に許容される形態における各R12は、それぞれ独立して、フッ素、塩素、臭素、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、メチル基、エチル基、イソプロピル基、t-ブチル基、シクロプロピル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、トリフルオロメトキシ基、-C(=O)-OCH3、-C(=O)-OCH2CH3、フェニル基、ベンジル基、ピリジル基、-C(=O)-NH2、又は-NH-C(=O)-CH3から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式IIIの化合物又はその薬学的に許容される形態は、下記式IIIa-1から下記式IIIa-8の化合物、又はその薬学的に許容される形態である。
式中、環A、環B、R1、R2、R3、R4、R6、R9及びR10は、式IIIの記載と同義である。
いくつかの実施形態において、本発明は、下記式IVで表れる構造を有する化合物、又はその薬学的に許容される形態を提供する。
式中、
環Aは、カルバゾール環及びベンズ[4,5]イミダゾ[1,2-a]ピリジン環から選択され、
各R1は、それぞれ独立して、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-4アルキル基、C1-4ハロゲン化アルキル基、C1-4アルコキシ基、C1-4ハロゲン化アルコキシ基、-NH(C1-4アルキル)、-N(C1-4アルキル)2、又はC1-4ヒドロキシアルキル基から選択され、
各R2は、それぞれ独立して、ハロゲン、C1-4アルキル基、又はC1-4ハロゲン化アルキル基から選択され、
各R3は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-4アルキル基、C1-4ハロゲン化アルキル基、C1-4アルコキシ基、又はC1-4ハロゲン化アルコキシル基から選択され、
mは、0、1、2、3、又は4から選択され、
n及びpは、それぞれ独立して、0、1、2、又は3から選択される。
前記薬学的に許容される形態は、薬学的に許容される塩、エステル、立体異性体、互変異性体、溶媒和物、窒素酸化物、同位体標識体、代謝産物及びプロドラッグから選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式IVの化合物又はその薬学的に許容される形態における環Aは、
から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式IVの化合物又はその薬学的に許容される形態における各R1は、それぞれ独立して、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-4アルキル基、C1-4ハロゲン化アルキル基、C1-4アルコキシ基、又はC1-4ハロゲン化アルコキシル基から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式IVの化合物又はその薬学的に許容される形態における各R1は、それぞれ独立して、フッ素、塩素、臭素、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、メチル基、エチル基、イソプロピル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、又はトリフルオロメトキシから選択される。
いくつかのより好ましい実施形態において、上記した式IVの化合物又はその薬学的に許容される形態における各R1は、それぞれ独立して、メチル基、又はメトキシから選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式IVの化合物、又はその薬学的に許容される形態における各R2は、それぞれ独立して、ハロゲン、又はC1-4アルキル基から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式IVの化合物又はその薬学的に許容される形態における各R2は、それぞれ独立して、フッ素、塩素、臭素、メチル基、エチル基、又はイソプロピル基から選択される。
いくつかのより好ましい実施形態において、上記した式IVの化合物又はその薬学的に許容される形態における各R2は、それぞれ独立して、メチル基から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式IVの化合物又はその薬学的に許容される形態における各R3は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-4アルキル基、又はC1-4アルコキシル基から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式IVの化合物又はその薬学的に許容される形態における各R3は、それぞれ独立して、フッ素、塩素、臭素、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、メチル基、エチル基、イソプロピル基、メトキシ基、エトキシ基、又はイソプロポキシから選択される。
いくつかのより好ましい実施形態において、上記した式IVの化合物、又はその薬学的に許容される形態における各R3は、それぞれ独立して、シアノ基、又はメチル基から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式IVの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるmは、0、1、2、又は3から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式IVの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるmは、0、1、又は2から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式IVの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるnは、0、1、又は2から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式IVの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるpは、0、1、又は2から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式IVの化合物、又はその薬学的に許容される形態は、下記式IV-1から下記式IV-3化合物、又はその薬学的に許容される形態である。
式中、R1、R2、R3、n及びpは、式IVの記載と同義であり、qは、0、1、又は2から選択される。
いくつかの実施形態において、本発明は、下記式Vで表れる構造を有する化合物、又はその薬学的に許容される形態を提供する。
式中、
X1は、N、又はCR1から選択され、X2は、N、又はCR2から選択され、X3は、N、又はCR3から選択され、X4は、N、又はCR4から選択され、
R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、C1-6ハロゲン化アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロゲン化アルコキシ基、-NH(C1-6アルキル)、-N(C1-6アルキル)2、C1-6ヒドロキシアルキル基、-O-(C1-6アルキレン)-O-(C1-6アルキル)、-C(=O)-NH-(C1-6アルキル)、-C(=O)-NH-(C1-6アルキレン)-N(C1-6アルキル)2、又は-C(=O)-O-(C1-6アルキル)から選択され、
R5は、水素、ハロゲン、又はC1-6アルキル基から選択され、
環Aは、5~10員のヘテロアリール基、又は3~8員のヘテロシクリル基から選択され、環Aは、1つ又は複数のR6で置換されてもよく、
各R6は、それぞれ独立して、ハロゲン、C1-6アルキル基、又はC1-6ハロゲン化アルキル基から選択され、
Lは、O、S、又はCR7R8から選択され、
R7及びR8は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、又はC1-6アルキル基から選択され、
環Bは、C6-10アリール基、5~12員のヘテロアリール基、又は3~8員のヘテロシクリル基から選択され、環Bは、1つ又は複数のR9で置換されてもよく、
各R9は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、C1-6ハロゲン化アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロゲン化アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、-C(=O)-O-(C1-6アルキル)、フェニル基、ベンジル基、ピリジル基、-C(=O)-NH2、又は-NH-C(=O)-(C1-6アルキル)から選択され、前記フェニル基、ベンジル、ピリジル基は、水素、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、又はC1-6アルコキシル基から選択される1つ又は複数の置換基で置換されてもよい。
前記薬学的に許容される形態は、薬学的に許容される塩、エステル、立体異性体、互変異性体、溶媒和物、窒素酸化物、同位体標識体、代謝産物及びプロドラッグから選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式Vの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、C1-6ハロゲン化アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロゲン化アルコキシ基、-NH(C1-6アルキル)、-N(C1-6アルキル)2、又はC1-6ヒドロキシアルキル基から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式Vの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-4アルキル基、C1-4ハロゲン化アルキル基、C1-4アルコキシ基、又はC1-4ハロゲン化アルコキシル基から選択される。
いくつかのより好ましい実施形態において、上記した式Vの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、メチル基、又はメトキシ基から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式Vの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR5は、水素、ハロゲン、又はC1-4アルキル基から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式Vの化合物、又はその薬学的に許容される形態におけるR5は、水素、ハロゲン、又はメチル基から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式Vの化合物又はその薬学的に許容される形態における環Aは、5~10員のヘテロアリール基から選択され、環Aは、1つ又は複数のR6で置換されてもよく、各R6は、それぞれ独立して、ハロゲン、C1-4アルキル基、又はC1-4ハロゲン化アルキル基から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式Vの化合物又はその薬学的に許容される形態における環Aは、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、チアゾリル基、又はオキサゾリル基から選択され、環Aは、1つ又は複数のR6で置換されてもよく、各R6は、それぞれ独立して、ハロゲン、メチル基、エチル基、又はトリフルオロメチル基から選択される。
いくつかのより好ましい実施形態において、上記した式Vの化合物、又はその薬学的に許容される形態における環Aは、ピロリル基であり、環Aは、1つ又は複数のR6で置換されてもよく、各R6は、それぞれ独立して、ハロゲン、又はメチル基から選択される。
いくつかの特に好ましい実施形態において、上記した式Vの化合物又はその薬学的に許容される形態における環Aは、
である。
いくつかの実施形態において、上記した式Vの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるLは、CR7R8であり、R7及びR8は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、又はC1-4アルキル基から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式Vの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるLは、CR7R8であり、R7及びR8は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、又はメチル基から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式Vの化合物又はその薬学的に許容される形態における環Bは、C6-10アリール基、又は5~12員のヘテロアリール基から選択され、環Bは、1つ又は複数のR9で置換されてもよく、各R9は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、C1-6ハロゲン化アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロゲン化アルコキシ基、又はC3-6シクロアルキル基から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式Vの化合物又はその薬学的に許容される形態における環Bは、C6-10アリール基、又は5~10員のヘテロアリール基から選択され、環Bは、1つ又は複数のR9で置換されてもよく、各R9は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-4アルキル基、又はC1-4アルコキシル基から選択される。
いくつかのより好ましい実施形態において、上記した式Vの化合物又はその薬学的に許容される形態における環Bは、フェニル基、ピラジニル基、ピリジル基、ピリミジニル基、フラニル基、チエニル基、チアゾリル基、ピラゾリル基、又はイミダゾリル基から選択され、環Bは、1つ又は複数のR9で置換されてもよく、各R9は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、又はメチル基から選択される。
いくつかの特に好ましい実施形態において、上記した式Vの化合物又はその薬学的に許容される形態における環Bは、
いくつかの実施形態において、上記した式Vの化合物又はその薬学的に許容される形態は、下記式V-1から下記式V-3で表れる構造を有する化合物、又はその薬学的に許容される形態である。
式中、R1、R3、R4、R5、R6及び環Bは、式Vの記載と同義である。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式Vの化合物又はその薬学的に許容される形態は、下記式V-3或いは下記式V-4で表れる構造を有する化合物、又はその薬学的に許容される形態である。
式中、環Bは、式Vの記載と同義である。
いくつかの実施形態において、本発明は、下記式VIで表れる構造を有する化合物、又はその薬学的に許容される形態を提供する。
式中、
X1は、N、又はCR1から選択され、X2は、N、又はCR2から選択され、X3は、N、又はCR3から選択され、X4は、N、又はCR4から選択され、
R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、C1-6ハロゲン化アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロゲン化アルコキシ基、-NH(C1-6アルキル)、-N(C1-6アルキル)2、C1-6ヒドロキシアルキル基、-O-(C1-6アルキレン)-O-(C1-6アルキル)、-C(=O)-NH-(C1-6アルキル)、-C(=O)-NH-(C1-6アルキレン)-N(C1-6アルキル)2、又は-C(=O)-O-(C1-6アルキル)から選択され、
X5は、N、又はCR5から選択され、R5は、水素、ハロゲン、又はC1-6アルキル基から選択され、
L1は、-NR6C(=O)-、-NR6S(=O)2-、-NR6S(=O)-、-C(=O)NR6-、-S(=O)2NR6-、又は-S(=O)NR6-から選択され、
各R6は、それぞれ独立して、水素、C1-6アルキル基、C3-8シクロアルキル基、又はC6-10アリール基から選択され、
環Aは、5~10員のヘテロアリール基、又は3~8員のヘテロシクリル基から選択され、環Aは、1つ又は複数のR7で置換されてもよく、
各R7は、それぞれ独立して、ハロゲン、C1-6アルキル基、又はC1-6ハロゲン化アルキル基から選択され、
L2は、単結合、O、S、又はCR8R9から選択され、
R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、又はC1-6アルキル基から選択され、
環Bは、C6-10アリール基、5~12員のヘテロアリール基、又は3~8員のヘテロシクリル基から選択され、環Bは、1つ又は複数のR10で置換されてもよい。
各R10は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、C1-6ハロゲン化アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロゲン化アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、-C(=O)-O-(C1-6アルキル)、フェニル基、ベンジル基、ピリジル基、-C(=O)-NH2、又は-NH-C(=O)-(C1-6アルキル)から選択され、前記フェニル基、ベンジル、ピリジル基は、水素、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、又はC1-6アルコキシル基から選択される1つ又は複数の置換基で置換されてもよい。
前記薬学的に許容される形態は、薬学的に許容される塩、エステル、立体異性体、互変異性体、溶媒和物、窒素酸化物、同位体標識体、代謝産物及びプロドラッグから選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式VIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、C1-6ハロゲン化アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロゲン化アルコキシ基、-NH(C1-6アルキル)、-N(C1-6アルキル)2、又はC1-6ヒドロキシアルキル基から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式VIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-4アルキル基、C1-4ハロゲン化アルキル基、C1-4アルコキシ基、又はC1-4ハロゲン化アルコキシル基から選択される。
いくつかのより好ましい実施形態において、上記した式VIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、メチル基、又はメトキシ基から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式VIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR5は、水素、ハロゲン、又はC1-4アルキル基から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式VIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるR5は、水素、ハロゲン、又はメチル基から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式VIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるL1は、-NR6C(=O)-、-NR6S(=O)2-、-C(=O)NR6-、又は-S(=O)2NR6-から選択され、各R6は、それぞれ独立して、水素、C1-4アルキル基、又はC3-6シクロアルキル基から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式VIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるL1は、-NR6C(=O)-、-NR6S(=O)2-、-C(=O)NR6-、又は-S(=O)2NR6-から選択され、各R6は、それぞれ独立して、水素、又はC1-4アルキル基から選択される。
いくつかのより好ましい実施形態において、上記した式VIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるL1は、-NHC(=O)-、-N(CH3)-C(=O)-、-NHS(=O)2-、-C(=O)NH-、又は-S(=O)2NH-から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式VIの化合物又はその薬学的に許容される形態における環Aは、5~10員のヘテロアリール基から選択され、環Aは、1つ又は複数のR7で置換されてもよく、各R7は、それぞれ独立して、ハロゲン、C1-4アルキル基、又はC1-4ハロゲン化アルキル基から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式VIの化合物又はその薬学的に許容される形態における環Aは、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、チアゾリル基、又はオキサゾリル基から選択され、環Aは、1つ又は複数のR7で置換されてもよく、各R7は、それぞれ独立して、ハロゲン、メチル基、エチル基、又はトリフルオロメチル基から選択される。
いくつかのより好ましい実施形態において、上記した式VIの化合物又はその薬学的に許容される形態における環Aは、ピロリル基、又はイミダゾリル基から選択され、環Aは、1つ又は複数のR7で置換されてもよく、各R7は、それぞれ独立して、ハロゲン、又はメチル基から選択される。
いくつかの特に好ましい実施形態において、上記した式VIの化合物、又はその薬学的に許容される形態における環Aは、
、又は
から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式VIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるL2は、単結合、又はCR8R9から選択され、R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、又はC1-4アルキル基から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式VIの化合物又はその薬学的に許容される形態におけるL2は、単結合から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式VIの化合物又はその薬学的に許容される形態における環Bは、C6-10アリール基、又は5~12員のヘテロアリール基から選択され、環Bは、1つ又は複数のR10で置換されてもよく、各R10は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、C1-6ハロゲン化アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロゲン化アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、又は-C(=O)-NH2から選択される。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式VIの化合物又はその薬学的に許容される形態における環Bは、C6-10アリール基、又は5~10員のヘテロアリール基から選択され、環Bは、1つ又は複数のR10で置換されてもよく、各R10は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、又は-C(=O)-NH2から選択される。
いくつかのより好ましい実施形態において、上記した式VIの化合物、又はその薬学的に許容される形態における環Bは、フェニル基、ピラジニル基、ピリジル基、ピリミジニル基、フラニル基、オキサゾリル基、チエニル基、チアゾリル基、ピラゾリル基、又はイミダゾリル基から選択され、環Bは、1つ又は複数のR10で置換されてもよく、各R10は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、メチル基、又は-C(=O)-NH2から選択される。
いくつかの特に好ましい実施形態において、上記した式VIの化合物又はその薬学的に許容される形態における環Bは、
から選択される。
いくつかの実施形態において、上記した式VIの化合物又はその薬学的に許容される形態は、下記式VI-1、下記式VI-2、下記式VI-3、下記式VI-4、下記式VI-5、或いは下記式VI-6で表れる構造を有する化合物、又はその薬学的に許容される形態である。
式中、R1、R2、R3、R4、R6、L1、L2及び環Bは、式VIの記載と同義である。
いくつかの好ましい実施形態において、上記した式VIの化合物又はその薬学的に許容される形態は、下記式VI-7、下記式VI-8、下記式VI-9、下記式VI-10、下記式VI-11、下記式VI-12、下記式VI-13、下記式VI-14、下記式VI-15、下記式VI-16、下記式VI-17、或いは下記式VI-18で表れる構造を有する化合物、又はその薬学的に許容される形態である。
式中、R1、R2、R3、R4、R6及び環Bは、式VIの記載と同義である。
本発明は、様々な実施形態の任意の組み合わせから生じる化合物を包含することが当業者によって理解されるであろう。一実施形態における技術的特徴または好ましい技術的特徴を別の実施形態における技術的特徴または好ましい技術的特徴と組み合わせることによって得られる実施形態もまた、本発明の範囲に含まれる。
第2の態様において、本発明はまた、以下の化合物、又は、それらの薬学的に許容される塩、エステル、立体異性体、互変異性体、溶媒和物、窒素酸化物、同位体標識体、代謝産物、又はプロドラッグを提供する。
第3の態様において、本発明は、上記した式Iから式VIIの少なくとも1つの化合物又はその薬学的に許容される形態と、1つまたは複数の薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物を提供する。
第4の態様において、本発明は、少なくとも部分的にDHX33によって媒介された疾患又は病状を予防及び/又は治療のための、DHX33阻害剤とする上記した式Iから式VIIの化合物或いはその薬学的に許容される形態、又は上記の医薬組成物を提供する。
第5の態様において、本発明は、少なくとも部分的にDHX33によって媒介された疾患又は病状を予防及び/又は治療のための医薬品の製造における、上記した式Iから式VIIを有する化合物或いはその薬学的に許容される形態、又は上記の医薬組成物の使用を提供する。
第6の態様において、本発明は、上記式Iから式VII化合物或いはその薬学的に許容される形態、又は上記の医薬組成物の有効量を、それを必要とする個体に投与するステップを含む、少なくとも部分的にDHX33によって媒介された疾患又は病状を予防及び/又は治療するための方法を提供する。
本発明は、本明細書に記載の特定の実施形態に限定されない。本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明するためのものであり、限定する目的で使用するものではないことも理解されたい。
用語の定義
特に明記しない限り、以下の用語は、本発明において以下の意味を有する。
「含む」、「包含する」、「有する」或いは「含有する」、または、その他の任意の変形用語は、非排他的または制限のないものを包含することを意図している。例えば、一連の要素を含む組成物、方法または装置は、必ずしも明記された要素に限定されず、明記されていない要素、又は上記の組成物、方法或いは装置に固有の他の要素も含み得る。
数値範囲の下限および上限が開示された場合、その範囲内にある任意の数値または任意の部分範囲が具体的に開示されることを意図する。特に、具体的には、本明細書に開示されるパラメータのすべての数値範囲(例えば、「約aからb」、または同様な「aからb程度」や、同様な「約a~b」といった形式)は、その中のすべての数値および部分範囲を包含すると理解されるべきである。例えば、「C1-4」は、C2-4、C3-4、C1-2、C1-3、C1-4など、およびC1、C2、C3、C4などの部分範囲とその中の各ポイント値を含むと理解すべきである。さらに、例えば、「5~10員」は、5~6員、5~7員、5~8員、5~9員、6~7員、6~8員など、及び5、6、7、8、9、10員などの部分範囲とその中の各ポイント値とを含むと理解すべきである。
「医薬組成物」という用語とは、医薬品として使用できる組成物であって、医薬有効成分(または治療薬)と任意に選択された一種以上の医薬的に許容される担体とを含むものを意味する。「薬学的に許容される担体」という用語とは、治療薬と一緒に投与され、健全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー反応または合理的な利益/リスク比を伴う他の問題または合併症がないものを意味する。本発明における使用できる医薬的に許容される担体には、a)希釈剤;b)潤滑剤;c)結合剤;d)崩壊剤;e)吸収剤、着色剤、香味料及び/又は甘味料;f)乳化剤または分散剤;及び/又はg)化合物の吸収を増強する物質などが含まれるが、これらに限定されない。
上記の医薬組成物は、全身的及び/又は局所的に作用し得る。この目的のために、それらは、例えば、非経口、局所、静脈内、経口、皮下、動脈内、皮内、経皮、直腸、頭蓋内、腹腔内、鼻腔内、筋肉内などの適切な経路によって投与して、または吸入剤として投与することができる。
上記の投与経路は、適切な剤形によって達成することができる。本発明で使用できる剤形には、錠剤、カプセル、トローチ、ハードキャンディー、散剤、スプレー、クリーム、軟膏、坐剤、ゲル、ペースト、ローション、軟膏、水性懸濁液、注射剤、エリキシル剤、シロップなどが含まれるが、これらに限定されない。
経口投与される場合、上記の医薬組成物は、錠剤、カプセル、水溶液、水性懸濁液などの任意な経口投与が許容される製剤に製剤化することができるが、これらに限定されない。
上記の医薬組成物はまた、無菌の注射可能な水性或いは油性の懸濁液、または無菌の注射可能な水溶液或いは油性の溶液を含む、無菌の注射可能な調製物の形態で投与することができる。ここで、使用できる担体には、水、リンゲル液、および等張塩化ナトリウム溶液などが含まれるが、これらに限定されない。さらに、モノグリセリドまたはジグリセリドなどの滅菌不揮発性油は、溶媒または懸濁媒体として使用することもできる。
上記の医薬組成物は、0.01mg~1000mgの上記式Iから式VIIの少なくとも1つの化合物、またはその薬学的に許容される形態を含み得る。
「少なくとも部分的にDHX33によって媒介された疾患または病状」という用語とは、癌、ウイルス感染、および炎症などの、病因の少なくとも一部がDHX33に関連する疾患を意味する。
「有効量」という用語とは、細胞、組織、臓器または生体(例えば、個体)において生物学的または医学的応答を誘発可能、所望の予防的及び/又は治療的効果を達成するのに十分な量を意味する。
投与計画は、最適な所望応答を提供するように調整することができる。例えば、単回投与で投与されたり、経時的に分割された投与量で投与されたり、必要に応じて比例して減少または増加された用量で投与されることができる。特定の個人について、特定の投薬計画は、必要に応じて、組成物を投与する人または組成物の投与を監督する人の専門的判断に従って調整されるべきであることが理解されよう。
「それを必要とする」という用語とは、個人が必要になることや、予防及び/又は治療の過程から恩恵を受けるようになることといった医師または他の介護者の判断を意味する。この判断は、医師または他の介護者の所在専門分野における様々な要因に基づく。
「個体」(または対象)という用語とは、ヒトまたはヒト以外の動物を意味する。本発明の個体には、疾患及び/又は病状を有する個体(患者)と正常な個体とが含まれる。本発明の非ヒト動物には、鳥、両生類、爬虫類などの非哺乳動物、およびヒト以外の霊長類、家畜及び/又は家畜化動物(例えば、羊、犬、猫、牛、豚など)などの哺乳類などの脊椎動物がすべて含まれる。
「治療」という用語とは、目的の疾患及び/又は病態を軽減または排除することを意味する。被験者が治療有効量の本発明の化合物またはその薬学的に許容される形態または本発明の医薬組成物を受け取ると、該被験者の少なくとも1つの指標および症状から観察可能及び/又は検出可能な緩和及び/又は改善が確認された場合、該被験者が成功に「治療」されたことを示す。治療には、完全な治療だけでなく、不完全な治療や生物学的または医学的に関連する結果の達成も含まれることが理解される。具体的には、「治療」とは、本発明の化合物またはその薬学的に許容される形態または本発明の医薬組成物が、例えば以下の効果のうちの少なくとも1つを達成できることを意味する。(1)病気にかかる傾向があるが、まだ病気の病状や症候を経験していない又は示していない動物の中で、病気の発症を予防すること。(2)病気の病状や症候を経験している又は示している動物の病気を抑制する(即ち、病状及び/又は症候の進行を防ぐ)こと。(3)病気の病状または症候を経験しているまたは示している動物の疾患を改善すること(即ち、病状及び/又は症候の改善)。
「薬学的に許容される塩」という用語とは、生体に対して実質上無毒である本発明の化合物の塩を指す。
薬学的に許容される塩は、通常、本発明の化合物と薬学的に許容される無機/有機酸または無機/有機塩基との反応によって形成される塩を含むが、これらに限定されない。このような塩は、酸付加塩または塩基付加塩としても知られている。適切な塩のレビューについては、例えば、Jusiak, Soczewinski, et al., Remington’s Pharmaceutical Sciences [M], Mack Publishing Company, 2005、及びStahl, Wermuth, Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties, Selection, and Use [M], Wiley-VCH, 2002を参照されたい。本発明の化合物の薬学的に許容される塩を調製するための方法は、当業者に知られている。
「薬学的に許容されるエステル」という用語とは、生体に対して実質上無毒でありながら、生体内で本発明の化合物またはその塩に加水分解可能なエステルを意味する。製薬上許容されるエステルには、通常、本発明の化合物と、薬学的に許容されるカルボン酸またはスルホン酸とのエステル、例えば、カルボン酸塩またはスルホン酸塩としても知られるエステルなどが含まれるが、これらに限定されない。
「異性体」という用語とは、原子の数と種類が同じであるので分子量が同じである一方、原子の空間的配置または構成が異なる化合物を意味する。
「立体異性体」(または「光学異性体」)という用語とは、少なくとも1つのキラル要素(キラル中心、キラル軸、キラル平面などを含む)の存在に起因する非対称の垂直面を有し、それによって平面偏光を回転させることができる安定な異性体を意味する。本発明の化合物は、立体異性をもたらす可能性のある非対称中心および他の化学構造を有するので、本発明において、これらの立体異性体およびそれらの混合物も含む。特に明記しない限り、本発明の化合物のすべての立体異性体形態は、本発明の範囲内にある。
「互変異性体」(または「互変異性形態」)という用語とは、低エネルギー障壁を介して相互変換できるエネルギー相違の構造異性体を意味する。(例えば、溶液中で)互変異性が可能である場合、互変異性体の化学平衡を達成することができる。例えば、プロトン互変異性体(またはプロトン互変異性体)には、ケトエノール異性化、イミン-エナミン異性化、アミド-イミノアルコール異性化などのプロトン移動による相互変換などが含まれるが、これらに限定されない。特に明記しない限り、本発明の化合物のすべての互変異性形態は、本発明の範囲内にある。
「溶媒和物」という用語とは、非共有結合性相互作用を介して、本発明の化合物(またはその薬学的に許容される塩)と少なくとも1つの溶媒分子との会合によって形成される物質を意味する。例えば、溶媒和物には、水和物(半水和物、一水和物、二水和物、三水和物などを含む)、エタノレート、アセトネートなどが含まれるが、これらに限定されない。
「窒素酸化物」という用語とは、第三級アミンまたは窒素含有(芳香族)複素環式化合物構造中の窒素原子が酸化された化合物を意味する。例えば、式Iの化合物の骨格中の窒素原子は、対応する窒素酸化物を形成することができる。
「同位体標識体」という用語とは、本発明の化合物中の特定の原子を対応する同位体原子で置換することによって形成される誘導体化合物を意味する。特に明記しない限り、本発明の化合物には、H、C、N、O、F、P、S、Clの様々な同位体が含まれ、例えば2H(D)、3H(T)、13C、14C、15N、17O、18O、18F、31P、32P、35S、36S、及び37Clが挙げられますが、これらに限定されない。
「代謝物」という用語とは、本発明の化合物の代謝時に形成される誘導体化合物を意味する。代謝の詳細については、Goodman and Gilman's:The Pharmacological Basis of Therapeutics(9th ed.)[M], McGraw-Hill International Editions, 1996を参照されたい。本発明は、本発明の化合物のすべての可能な代謝産物形態、即ち、本発明の化合物が投与される個体の体内で形成される物質を包含する。化合物の代謝物は、当技術分野でよく知られている技術によって同定することができ、それらの活性は、実験により特徴付けることができる。
「プロドラッグ」という用語とは、個人への投与時に本発明の化合物を直接的または間接的に提供することができる誘導体化合物を意味する。特に好ましい誘導体化合物またはプロドラッグは、個体に投与されたときに、本発明の化合物のバイオアベイラビリティを増加させる(例えば、より容易に血液に吸収される)もの、または作用部位(例えば、リンパ系)への親化合物の送達を促進するものである。別段の説明がない限り、本発明の化合物のすべてのプロドラッグ形態は本発明の範囲内にあり、様々なプロドラッグ形態が当技術分野で知られている。例えばT. Higuchi, V. Stella, Pro-drugs as Novel Drug Delivery Systems [J], American Chemical Society, Vol. 14, 1975を参照されたい。さらに、本発明は、保護基を含む本発明の化合物も包含する。本発明の化合物を調製するための任意のプロセスにおいて、任意の関連する分子上の感受性基または反応性基を保護し、それによって本発明の化合物の化学的に保護された形態を形成することが必要及び/又は望ましい場合がある。この点について、例えば、T. W. Greene, P. G. M. Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis [M], John Wiley & Sons, 2006に記載されているような従来の保護基によって達成できる。これらの保護基は、当技術分野で知られている方法を利用して、適切な後続の段階で除去することができる。
「それぞれ独立して」という用語とは、構造内に存在する数値範囲が同じまたは類似する少なくとも2つの基(または環系)が、特定の状況下で同じまたは異なる意味を持ち得ることを指す。例えば、置換基X及び置換基Yは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、シアノ基、アルキル基、又はアリール基である場合、置換基Xは水素であると、置換基Yは、水素またはハロゲン、ヒドロキシル基、シアノ基、アルキル基またはアリール基のいずれでもよく、同様に、置換基Yは水素であると、置換基Xは、水素またはハロゲン、ヒドロキシル基、シアノ基、アルキル基またはアリール基のいずれでもよい。
本明細書で単独でまたは他の基と組み合わせて使用される「ハロゲン」という用語とは、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)およびヨウ素(I)を意味する。
本明細書で単独でまたは他の基と組み合わせて使用される「アルキル」という用語とは、直鎖または分岐状脂肪族炭化水素基を意味する。例えば、本発明で使用される「C1-6アルキル」という用語とは、1~6個の炭素原子を有するアルキル基を意味する。アルキル基には、例えばメチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、s-ブチル基、イソブチル基、またはtert-ブチル基などが含まれるが、これらに限定されない。アルキル基は置換されてもよく、また、置換されなくてもよい。
本明細書で単独でまたは他の基と組み合わせて使用される「アルキレン基」という用語とは、直鎖または分岐状の二価の飽和脂肪族炭化水素基を意味し、それに結合する2つの基(またはフラグメント)は、同じ炭素原子または異なる炭素原子に結合できる。例えば、本発明で使用される「C1-6アルキレン」という用語とは、1~6個の炭素原子を有するアルキレン基(メチレン、1,1-エチレン、1,2-エチレン、1,2-プロピレン、1,3-ブチレンなど)を指す。アルキレン基は置換されてもよく、また、置換されなくてもよい。
本明細書で単独でまたは他の基と組み合わせて使用される「ハロゲン化アルキル基」という用語とは、1つまたは複数の、例えば1~3個の同じまたは異なるハロゲン原子で置換されたアルキル基を意味する。例えば、本発明で使用される「C1~6ハロゲン化アルキル基」という用語とは、1~6個の炭素原子を有するハロゲン化アルキル基を意味する。ハロゲン化アルキル基は、例えば-CH2F、-CHF2、-CF3、-CH2CF3、-CF2CF3、-CH2CH2CF3、-CH2Clなどが含まれるが、これらに限定されない。ハロゲン化アルキルは置換されてもよく、また、置換されなくてもよい。
本明細書で単独でまたは他の基と組み合わせて使用される「ヒドロキシアルキル基」という用語とは、1つまたは複数(1から3など)のヒドロキシ基で置換されたアルキル基を意味する。例えば、本発明で使用される「C1-6ヒドロキシアルキル基」という用語とは、1~6個の炭素原子を有するヒドロキシアルキル基を意味する。ヒドロキシアルキルは、例えば
などが含まれるが、これらに限定されない。ヒドロキシアルキルは置換されてもよく、また、置換されなくてもよい。
本明細書で単独でまたは他の基と組み合わせて使用される「アルコキシル基」という用語とは、酸素原子を介して分子の残り部分に結合するアルキル基を意味する。アルコキシ基は、例えばメトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、イソプロポキシ基、n-ブトキシ基、イソブトキシ基、t-ブトキシ基などが含まれるが、これらに限定されない。アルコキシ基は置換されてもよく、また、置換されなくてもよい。
本明細書で単独でまたは他の基と組み合わせて使用される「ハロゲン化アルコキシル基」という用語とは、一価の直鎖または分岐鎖のハロゲン化アルキル-O-基を意味し、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素原子のいずれかで置換されるものであって、不飽和度を有してもよく、且つ酸素原子への単結合を介して他の基に結合する。例えばC1-6ハロゲン化アルコキシが挙げられる。ハロアルコキシは、例えばフルオロメトキシ(-OCH2F)、ジフルオロメトキシ(-OCHF2)、トリフルオロメトキシ(-OCF3)、1-フルオロエトキシ(-OCHFCH3)、2-フルオロエトキシ(-OCH2CH2F)、1,2-ジフルオロエトキシ(-OCHFCH2F)、2,2-ジフルオロエトキシ(-OCH2CHF2)、1,2,2-トリフルオロエトキシ(-OCHFCHF2)、2,2,2-トリフルオロエトキシ(-OCH2CF3)などが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で単独でまたは他の基と組み合わせて使用される「アルキルチオ基」という用語とは、硫黄原子を介して分子の残り部分に結合するアルキル基を意味する。アルキルチオ基は、例えばメチルチオ基、エチルチオ基、n-プロピルチオ基、イソプロピルチオ基などが含まれるが、これらに限定されない。アルキルチオ基は置換されてもよく、また、置換されなくてもよい。
本明細書で単独でまたは他の基と組み合わせて使用される「ハロゲン化アルキルチオ基」という用語とは、一価の直鎖または分岐鎖のハロアルキル-S-基を意味し、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素原子基のいずれかで置換されるものであって、不飽和度を有してもよく、且つ硫黄原子への単結合を介して他の基に結合する。例えば、C1-6ハロアルキルチオ基が挙げられる。ハロアルキルチオ基は、例えばフルオロメチルチオ(-SCH2F)、ジフルオロメチルチオ(-SCHF2)、トリフルオロメチルチオ(-SCF3)などが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で単独でまたは他の基と組み合わせて使用される「シクロアルキル基」という用語とは、飽和または部分的に飽和した単環式または多環式(二環式など)の非芳香族炭化水素基を意味する。例えば、本発明で使用される「C3-6シクロアルキル」という用語とは、3~6個の炭素原子を有するシクロアルキル基を意味する。シクロアルキル基は、例えばシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、又はシクロヘキシルなどが含まれるが、これらに限定されない。シクロアルキル基は置換されてもよく、また、置換されなくてもよい。
本明細書で単独でまたは他の基と組み合わせて使用される「ヘテロシクリル基」という用語とは、飽和または部分的に飽和する単環式または多環式(例えば、縮合環化などの二環式、架橋環式、またはスピロ環式)の非芳香族基を指し、その環原子は、炭素原子と、N、O、およびSから選択される少なくとも1つのヘテロ原子で構成される。S原子は、置換されてS(=O)、S(=O)2、又はS(=O)(=NRx)を形成してもよく。Rxは、それぞれ独立して、H、又はC1-4アルキル基から選択される。原子価の要件が満たされている場合、ヘテロシクリル基は、環原子のいずれか1つを介して分子の残り部分に結合してもよい。例えば、本発明で使用される「3~8員ヘテロシクリル基」という用語とは、3~8個の環原子を有するヘテロシクリル基を意味する。ヘテロシクリル基としては、通常、オキシラニル基、アジリジン、アゼチジニル基、オキセタニル基、テトラヒドロフランリル基、ジオキソリル基、ピロリジンニル基、ピロリジニル基、イミダゾリジニル基、ピラゾリジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ジチアニル基などが挙げられるが、これらに限定されない。本発明のヘテロシクリル基は、本明細書に記載の1つまたは複数の置換基で置換されてもよい。
本明細書で単独でまたは他の基と組み合わせて使用される「アリール基」という用語とは、共役π電子系を有する単環式または縮合多環式芳香族炭化水素基を意味する。例えば、本発明で使用される「C6-10アリール基」という用語とは、6~10個の炭素原子を有するアリール基を意味する。アリール基としては、通常、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、フェナントリル基、アセナフチル基、アズレニル基、フルオレニル基、インデニル基、ピレニル基などが挙げられるが、これらに限定されない。本発明のアリール基は、本明細書に記載の1つまたは複数の置換基で置換もよい。
本明細書で単独でまたは他の基と組み合わせて使用される「ヘテロアリール基」という用語とは、共役π電子系を有する単環式または縮合多環式芳香族基を意味し、その環原子は、炭素原子と、N、O、およびSから選択された少なくとも1つのヘテロ原子で構成されている。原子価の要件が満たされている場合、ヘテロアリール基は、環原子のいずれか1つを介して分子の残りの部分に結合してもよい。例えば、本発明で使用される「5~10員のヘテロアリール基」という用語とは、5~10個の環原子を有するヘテロアリールを意味する。ヘテロアリールとしては、通常、チエニル基、フラニル基、ピロリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、イソオキサゾリル基、イソチアゾリル基、オキサジアゾリル基、トリアゾール基、チアジアゾリル基、ピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、トリアジニル基及びそのベンズ誘導体、ピロロピリジル基、ピロロピラジニル基、ピラゾロピリジル基、イミダゾピリジル基、ピロロピリミジニル基、ピラゾロピリミジニル基、プリニル基などが挙げられるが、これらに限定されない。本発明におけるヘテロアリール基は、本明細書に記載の1つまたは複数の置換基(例えば、ハロゲン、C1-6アルキル基など)で置換されてもよい。
本明細書で単独でまたは他の基と組み合わせて使用される「ヒドロキシル基」とは、-OHを意味する。
本明細書で単独でまたは他の基と組み合わせて使用される「シアノ基」とは、-CNを意味する。
本明細書で単独でまたは他の基と組み合わせて使用される「アミノ基」とは、-NH2を意味する。
本明細書で単独でまたは他の基と組み合わせて使用される「ニトロ基」とは、-NO2を意味する。
本発明の目的および技術的構成をより明確にするために、実施例を参照しながら、本発明の実施形態を以下のとおりに詳細に説明する。なお、当業者としては、以下の実施例が、本発明を説明するために使用されるものだけであり、本発明の範囲を限定するものとして解釈すべきではないことを理解できるであろう。
実施例で使用される試薬または装置は、商業的に入手できる通常のものである。具体的な条件が指定されていない場合は、従来の条件またはメーカーが推奨する条件に従って実行される。本発明で使用される「室温」という用語とは、20℃±5℃を意味する。数値または数値範囲を規定するために使用される場合、本明細書で記載の「約」という用語とは、数値または数値範囲と、該数値または数値範囲について当業者に許容される誤差の範囲とを含むことを意味する。例えば、誤差範囲は±10%、±5%、±4%、±3%、±2%、±1%、±0.5%などである。
以下の実施例に記載されている化合物の構造は、核磁気共鳴(NMR)及び/又は質量分析(MS)によって確認する。
核磁気共鳴(NMR)測定装置は、Bruker 400 MHz核磁気共鳴装置を使用し、測定溶媒は重メタノール(CD3OD)、重水素化クロロホルム(CDCl3)、ヘキサジュウテロジメチルスルホキシド(DMSO-d6)であり、内部標準物質はテトラメチルシラン(TMS)である。1H NMRでは、塩や溶媒からの干渉により、一部の水素がピークとして表示されない場合がある。
下記例の核磁気共鳴(NMR)データの略語の意味は次の通りである。
s:シングレット、d:ダブレット、t:トリプレット、q:カルテット、dd:ダブルダブレット、qd:クアドラプレット、ddd:ダブルダブルダブレット、ddt:ダブルダブルトリプレット、dddd:ダブルダブルダブルダブレット、m:マルチプレット、br:ブロードピーク、J:結合定数、Hz:ヘルツ、δ:化学シフト。
すべての化学シフト(δ)値は、百万分率(ppm)で示される。
質量分析(MS)の測定装置としてAgilent 6120B質量分析計を使用し、イオン源はエレクトロスプレーイオン源(ESI)であった。
HPLCアッセイは、Agilent 1200DAD高圧液体クロマトグラフ(Sunfirc C18、150X 4.6mm、5μmカラム)およびWaters 2695-2996高圧液体クロマトグラフ(Gimini C18、150X 4.6mm、5μmカラム)を利用して実施した。
薄層クロマトグラフィーシリカゲルプレートはQingdaoOceanGF254シリカゲルプレートを使用し、薄層クロマトグラフィー(TLC)に使用されるシリカゲルプレートのサイズは0.15mm~0.2mmであり、薄層クロマトグラフィーによる生成物の分離・精製の場合、0.4mm~0.5mmシリカゲルプレートを使用する。
カラムクロマトグラフィーは通常、QingdaoOcean200-300メッシュシリカゲルを担体として使用する。
実施例において、反応進行のモニタリングは薄層クロマトグラフィー(TLC)を採用し、反応に使用される展開溶媒系には、A:ジクロロメタンおよびメタノール系; B:石油エーテルおよび酢酸エチル系が含まれ、溶媒の体積比は、化合物の極性に応じて調整されることができ、また、少量のトリエチルアミンと酸性または塩基性試薬を添加して調整することもできる。
化合物を精製するために使用されるカラムクロマトグラフィー用の溶離液系および薄層クロマトグラフィー用の展開溶媒系には、A:ジクロロメタンおよびメタノール系、B:石油エーテルおよび酢酸エチル系が含まれ、溶媒の体積比は、化合物の極性に応じて調整されることができ、また、少量のトリエチルアミンと酸性または塩基性試薬を添加して調整することもできる。
化合物の合成
実施例1:化合物AB29502(1-(4-シアノ-2-メチルチアゾール-5-イル)-N-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボキサミド)の合成
(1)化合物3(5-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボン酸エチル)の調製方法
化合物1(5-アミノ-2-メチル-1,3-チアゾール-4-カルボン酸エチル)(5g、26.84mmol、1.0eq)をトルエン(100mL)に溶解し、化合物2(2,5-ヘキサンジオン)(4.6g、40.26mmol、1.5eq)、3Aモレキュラーシーブ(10g)、及びp-トルエンスルホン酸(1.8g、10.73mmol、0.4eq)を加えた。混合物を一晩撹拌しながら加熱還流した。固形物をろ過し、濃縮して、残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)によって分離して、白色の固体化合物3(5-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボン酸エチル)(3g、収率:42.8%)が得られた。MS(ESI)m/z:265 [M+H]+。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(5/1)、Rf(化合物1)=0.2、Rf(化合物3)=0.5。
(2)化合物4(5-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボキサミド)の調製方法
化合物3(5-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボン酸エチル)(3.0g、11.4mmol、1.0eq)をアンモニア/メタノール混合物(40mL)に溶解し、混合物を反応管に密封し、80℃で16時間加熱して攪拌した。固形物をろ過して、白色の固体化合物4(5-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボキサミド)(1.9g、収率:71.2%)が得られた。MS(ESI)m/z:236 [M+H]+。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(3/1)、Rf(化合物3)=0.6、Rf(化合物4)=0.4。
(3)化合物5(5-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-ニトリル)の調製方法
窒素ガスの保護下で、0℃でオキシ塩化リン(2.48g、16.2mmol、2.0eq)をジメチルホルムアミド(30mL)に1滴ずつ滴下した。混合物を0℃で30分間攪拌し、次に室温に昇温した。ジメチルホルムアミド(4mL)に溶解した化合物4(5-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボキサミド)(1.9g、8.09mmol、1.0eq)を上記の反応系に加えた。その後、窒素ガスの保護下で、上記の反応液を100℃に加熱し、1時間撹拌した。反応液を冷却した後、混合物を氷水に注ぎ、次に30%NaOH水溶液でpH=10に調整した。混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=2/1)により精製して、化合物である白色の固体化合物5(5-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-ニトリル)(1.3g、収率:65.6%)が得られた。MS(ESI)m/z:246 [M+H]+。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(2/1)、Rf(化合物4)=0.3、Rf(化合物5)=0.5。
(4)化合物6(1-(4-シアノ-2-メチルチアゾール-5-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボン酸)の調製方法
化合物5(5-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-ニトリル)(1.7g、6.93mmol、1.0eq)をテトラヒドロフラン/tert-ブタノール/水(1/1/1、45mL)に溶解し、0℃の条件下で、リン酸二水素カリウム(4.71g、34.65mmol、5.0eq)、2-メチル-1-ブテン(4.86g、69.3mmol、10.0eq)、及び亜塩素酸ナトリウム(3.76g、41.58mmol、6.0eq)を加えた。反応物を室温で16時間撹拌および還流したが、反応が終了した後、混合物を濃縮して、次に分取型高圧液体クロマトグラフィーにより精製して、白色の固体化合物6(1-(4-シアノ-2-メチルチアゾール-5-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボン酸)(450mg、収率:25%)が得られた。MS(ESI)m/z:262[M+H+]。
(5)化合物AB29502(1-(4-シアノ-2-メチルチアゾール-5-イル)-N-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボキサミド)の調製方法
化合物6(1-(4-シアノ-2-メチルチアゾール-5-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボン酸)(55mg、0.21mmol、1.0eq)をアセトニトリル(2.0mL)に溶解し、化合物8(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-アミン)(46mg、0.273mmol、1.3eq)、2-メチルイミダゾールNMI(69mg、0.84mmol、4.0eq)、及びテトラメチルクロロホルムアミジニウムヘキサフルオロホスファートTCFH(71mg、0.25mmol、1.2eq)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。反応が終了した後、混合物を濃縮して、次に分取型高圧液体クロマトグラフィーにより精製して、黄色の固体化合物AB29502(1-(4-シアノ-2-メチルチアゾール-5-イル)-N-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボキサミド)(2.5mg、収率:2.9%)が得られた。MS(ESI)m/z:408.3[M+H+]。1H NMR(400 MHz、CD3OD-d4)δ 8.33(s、1H)、7.21(s、1H)、6.70(s、1H)、4.09(s、3H)、2.78(s、3H)、2.48(s、3H)、2.15(s、3H)。
実施例2:化合物AB29509(1-(4-シアノ-2-メチルチアゾール-5-イル)-N-(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボキサミド)の調製方法
化合物6(1-(4-シアノ-2-メチルチアゾール-5-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボン酸)(100mg、0.38mmol、1.0eq)をアセトニトリル(5.0mL)に溶解し、化合物9(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-アミン)(81mg、0.50mmol、1.3eq)、2-メチルイミダゾールNMI(126mg、1.53mmol、4.0eq)、及びテトラメチルクロロホルムアミジニウムヘキサフルオロホスファートTCFH(129mg、0.46mmol、1.2eq)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。反応が終了した後、混合物を濃縮して、分取型高圧液体クロマトグラフィーにより精製して、黄色の固体化合物AB29509(1-(4-シアノ-2-メチルチアゾール-5-イル)-N-(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボキサミド)(3.0mg、収率:1.9%)が得られた。MS(ESI)m/z:407.10 [M+H+]。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 7.45(d、J =10 Hz、1H)、7.10(s、1H)、6.88(d、J =8.8 Hz、1H)、6.81(s、1H)、3.76(s、3H)、2.76(s、3H)、2.42(s、3H)、2.09(s、3H)。
実施例3:化合物AB24386(1-(3-シアノ-5-メチルチオフェン-2-イル)-N-(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボキサミド)の合成
(1)化合物3(2-アセチル-4-レブリン酸エチル)の調製方法
化合物1(アセト酢酸エチル)(5g、38.42mmol、1.0eq)をトリエチルアミン(75mL)に溶解し、化合物2(クロロアセトン)(3.5g、38.42mmol、1.0eq)を加えた。窒素ガスの保護下で、反応物を110℃で2時間反応させた。濃縮した後、残存物を水(100mL)に溶解し、次にジクロロメタン(1回で50mL)で2回抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して濃縮した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100/1~50/1~20/1)により精製して、無色の油状物としての化合物3(2-アセチル-4-レブリン酸エチル)(1.3g、収率:18.3%)が得られた。MS(ESI)m/z:187 [M+H+]。TLC:PE/EA(2/1)、Rf(化合物1)=0.6、Rf(化合物3)=0.4。
(2)化合物5(1-(3-シアノ-5-メチルチオフェン-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボン酸エチル)の調製方法
化合物3(2-アセチル-4-レブリン酸エチル)(1g、7.23mmol、1.0eq)をトルエン(20mL)に溶解し、化合物4(2-アミノ-3-シアノ-5-メチルチオフェン)(1.6g、8.68mmol、1.2eq)、及びp-トルエンスルホン酸(249mg、1.45mmol、0.2eq)を加えた。反応物を110℃で16時間攪拌した。固形物をろ過して濃縮させた。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=50/1~30/1)により精製して、黄色の油状化合物5(1-(3-シアノ-5-メチルチオフェン-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボン酸エチル)(860mg、収率:41%)が得られた。MS(ESI)m/z:289[M+H+]。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(10/1)、Rf(化合物3)=0.2、Rf(化合物5)=0.4。
(3)化合物AB24386(1-(3-シアノ-5-メチルチオフェン-2-イル)-N-(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボキサミド)の調製方法
化合物5(1-(3-シアノ-5-メチルチオフェン-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボン酸エチル)(50mg、0.306mmol、1.0eq)、及び1mLのトルエンに溶解した化合物7(5-メトキシ-1H-ベンズイミダゾール-2-アミン)(88mg、0.306mmol、1.0eq)にトリメチルアルミニウム(0.15mL、0.306mmol、1.0eq、2Mトルエンに溶解)を加えた。反応物を100℃で16時間攪拌した。混合物を室温に冷却し、メタノール(10mL)でクエンチングし、次に3M塩酸でpH3に調整した。混合物を水(30mL)で希釈し、次に酢酸エチルで3回抽出し、一回で20mlであった。有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して濃縮した。残存物を分取型高圧液体クロマトグラフィーPrep-HPLC(アセトニトリル/水(1%ギ酸を含む))により精製して、白色の固体化合物AB24386(1-(3-シアノ-5-メチルチオフェン-2-イル)-N-(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボキサミド)(5mg、収率:4%)が得られた。MS(ESI)m/z:406 [M+H+]。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6):δ 12.04(s、1H)、11.20(s、1H)、7.32(s、1H)、7.29(s、1H)、6.98(s、1H)、6.89(s、1H)、6.69(d、J=7.2 Hz、1H)、3.73(s、3H)、2.47(s、3H)、2.38(s、3H)、2.04(s、3H)。
実施例4:化合物AB24387(1-(3-アミノホルミル-5-メチルチオフェン-2-イル)-N-(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボキサミド)の調製方法
化合物AB24386(1-(3-シアノ-5-メチルチオフェン-2-イル)-N-(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボキサミド)(15mg、0.037mmol、1.0eq)をエタノール(4mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(0.5mL、4M in H2O)を加えた。混合物を80℃で2時間攪拌した。反応系が冷却された後、混合物を水(10mL)で希釈し、次に3N塩酸でpH=6~7に調整した。混合物を酢酸エチルで3回抽出し(20mL×3)、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して濃縮した。残存物を分取型高圧液体クロマトグラフィー(アセトニトリル/水/0.1%ギ酸)により精製して、白色の固体化合物AB24387(1-(3-アミノホルミル-5-メチルチオフェン-2-イル)-N-(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボキサミド)(6mg、収率:38.4%)が得られた。MS(ESI)m/z:424[M+H+]。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6):δ 11.98(s、1H)、11.02(s、1H)、7.27(s、2H)、7.23(s、1H)、6.95(s、1H)、6.76(s、1H)、6.66(d、J=8.4Hz、1H)、3.71(s、3H)、3.31(s、3H)、2.31(s、3H)、1.94(s、3H)。
実施例5:化合物AB29505(1-(2,4-ジメチルチアゾール-5-イル)-N-(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボキサミド)の合成
(1)化合物2(tert-ブチル(2,4-ジメチルチアゾール-5-イル)カルバメート)の合成方法
化合物1(2,4-ジメチル-1,3-チアゾール-5-カルボン酸)(2g、12.72mmol、1.0eq)をtert-ブタノール(40mL)に溶解し、ジフェニルリン酸アジドDPPA(4.5g、16.53mmol、1.3eq)、及びトリエチルアミン(TEA)(3.2g、31.8mmol、2.5eq)を加えた。混合物を窒素ガスの保護下で、85℃で3時間攪拌した。その後、反応物を濃縮して、残存物を水(80mL)に溶解し、次に酢酸エチルで3回抽出した(80mL×3)。その後、有機層を合わせ、無水Na2SO4で乾燥させ、ろ過して濃縮した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより(ジクロロメタン/メタノール=200/1~150/1)精製して、黄色の固体化合物2(tert-ブチル(2,4-ジメチルチアゾール-5-イル)カルバメート)(2.7g、収率:93.1%)が得られた。MS(ESI)m/z:229.0 [M+H]+。TLC:ジクロロメタン/メタノール(20:1)、Rf(化合物1)=0.2、Rf(化合物2)=0.7。
(2)化合物3(2,4-ジメチルチアゾール-5-アミン塩酸塩)の調製方法
化合物2(tert-ブチル(2,4-ジメチルチアゾール-5-イル)カルバメート)(1.7g、7.44mmol、1.0eq)を酢酸エチル/塩酸の混合液HCl/EA(20mL、4M)に溶解し、室温で3時間攪拌した。その後、固形物をろ過し、エチルエーテルで2回洗浄し(5mL×2)、次に濃縮して、黄色の固体化合物3(2,4-ジメチルチアゾール-5-アミン塩酸塩)(1.1g、収率:91.6%)が得られた。MS(ESI)m/z:129.0 [M+H]+。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(1:1)、Rf(化合物2)=0.5、Rf(化合物3)=0.2。
(3)化合物5(1-(2,4-ジメチルチアゾール-5-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボン酸メチル)の調製方法
化合物3(2,4-ジメチルチアゾール-5-アミン塩酸塩)(1.1g、6.68mmol、1.0eq)をトルエン(20mL)に溶解し、化合物4(2-アセチル-4-レブリン酸メチル)(1.7g、10.02mmol、1.5eq)、3Aモレキュラーシーブ(2g)、及びp-トルエンスルホン酸(459mg、2.67mmol、0.4eq)を加えた。混合物を85℃で4時間攪拌した。その後、固形物をろ過して濃縮させた。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=30/1)により精製して、黄色の固体化合物5(1-(2,4-ジメチルチアゾール-5-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボン酸メチル)(1.6g、収率:90.9%)が得られた。MS(ESI)m/z:265 [M+H]+。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(5:1)、Rf(化合物3)=0.1、Rf(化合物5)=0.7。
(4)化合物6(1-(2,4-ジメチルチアゾール-5-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボン酸)の調製方法
化合物5(1.6g、6.05mmol、1eq)をメタノール/水溶液MeOH/H2O(10mL/10mL)に溶解し、次に水酸化リチウムLiOH(579mg、24.2mmol、4eq)を加えた。混合物を50℃で1時間攪拌した。反応が終了した後、生成物を濃縮して、次に水(50mL)で希釈し、次に3N塩酸でpH=5に調整した。固形物をろ過し、濃縮して、黄色の固体化合物6(1-(2,4-ジメチルチアゾール-5-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボン酸)(950mg、収率:62.7%)が得られた。MS(ESI)m/z:251 [M+H]+。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(5:1)、Rf(化合物5)=0.7、Rf(化合物6)=0.2。
(5)化合物AB29505(1-(2,4-ジメチルチアゾール-5-イル)-N-(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボキサミド)の調製方法
化合物6(1-(2,4-ジメチルチアゾール-5-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボン酸)(100mg、0.399mmol、1.0eq)をジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、次に化合物7(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-アミン)(65mg、0.399mmol、1.0eq)、N,N-ジイソプロピルエチルアミンDIEA(206mg、1.596mmol、4.0eq)、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N′,N′-テトラメチル尿素HATU(167mg、0.439mmol、1.1eq)を加えた。混合物を室温で16時間攪拌した。反応が終了した後、反応物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、飽和塩化ナトリウム水溶液で3回洗浄した(20mL×3)。有機層を乾燥させ、ろ過して濃縮した。残存物を分取型高圧液体クロマトグラフィーにより精製して、黄色の固体化合物AB29505(1-(2,4-ジメチルチアゾール-5-イル)-N-(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボキサミド)(10.8mg、収率:6.8%)が得られた。MS(ESI)m/z:395 [M+H]+。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 7.30(d、J =8.8 Hz、1 H)、6.98(s、1 H)、6.83(s、1 H)、6.70-6.68(m、1 H)、3.73(s、3 H)、2.64(s、3 H)、2.31(s、3 H)、2.01(s、3 H)、1.96(s、3 H)。
実施例6:化合物AB29510(1-(3-シアノ-4,5-ジメチルフラン-2-イル)-N-(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボキサミド)の合成
(1)化合物2(1-(3-シアノ-4,5-ジメチルフラン-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボン酸)の調製方法
化合物1(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-カルボニトリル)(1.2g、4.9mmol、1.0eq)をテトラヒドロフラン、tert-ブタノール、及び水の混合液THF/t-BuOH/ H2O(1/1/1、30mL)に溶解し、0℃の条件下で、リン酸二水素カリウムKH2PO4(2.9g、24.7mmol、5.0eq)、2-メチル-1-ブテン(3.0g、49.5mmol、10.0eq)、及び亜塩素酸ナトリウム(2.4g、29.7mmol、6.0eq)を加えた。混合物を室温で16時間攪拌した。反応が終了した後、混合物を濃縮して、次に分取型高圧液体クロマトグラフィーにより精製して、白色の固体化合物6(1-(3-シアノ-4,5-ジメチルフラン-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボン酸)(1.0g、収率:78.1%)が得られた。MS(ESI)m/z:259 [M+H+]。
(2)化合物AB29510(1-(3-シアノ-4,5-ジメチルフラン-2-イル)-N-(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボキサミド)の調製方法
化合物2(1-(3-シアノ-4,5-ジメチルフラン-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボン酸)(60mg、0.23mmol、1.0eq)をアセトニトリル(2.0mL)に溶解し、化合物3(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-アミン塩酸塩)(50mg、0.30mmol、1.3eq)、N-メチルイミダゾールNMI(77mg、0.94mmol、4.0eq)、及びN,N,N',N'-テトラメチルクロロホルムアミジニウムヘキサフルオロホスファートTCFH(79mg、0.28mmol、1.2eq)を加えた。混合物を室温で16時間攪拌した。反応が終了した後、混合物を濃縮して、次に分取型高圧液体クロマトグラフィーにより精製して、黄色の固体化合物AB29510(1-(3-シアノ-4,5-ジメチルフラン-2-イル)-N-(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボキサミド)(2.4mg、収率:78.1%)が得られた。MS(ESI)m/z:404.30 [M+H+]。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)7.49(d、J=8.8 Hz、1H)、7.11(s、1H)、6.91(d、J=8.8 Hz、1H)、6.74(s、1H)、3.77(s、3H)、2.41(s、3H)、2.29(s、3H)、2.10(s、3H)、2.07(s、3H)。
実施例7:化合物AB29513(N-(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)-2,5-ジメチル-1-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド)の合成
(1)化合物3(2,5-ジメチル-1-(((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-1H-ピロール-3-カルボン酸メチル)の合成方法
化合物1(4-(アミノメチル)-1-メチルピラゾール)(500mg、4.5mmol、1.0eq)をトルエン(20mL)に溶解し、化合物2(2-アセチル-4-レブリン酸メチル)(1.16g、6.75mmol、1.5eq)、3Aモレキュラーシーブ(1g)、及びp-トルエンスルホン酸(310mg、1.8mmol、0.4eq)を加えた。混合物を100℃で8時間攪拌した。固形物をろ過し、濃縮して、残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1~5/1)により精製して、黄色の固体化合物3(2,5-ジメチル-1-(((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-1H-ピロール-3-カルボン酸メチル)(650mg、収率:58.4 %)が得られた。MS(ESI)m/z:248 [M+H]+。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(2:1)、Rf(化合物1)=0.1、Rf(化合物3)=0.6。
(2)化合物4(2,5-ジメチル-1-(((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-1H-ピロール-3-カルボン酸)の調製方法
化合物3(2,5-ジメチル-1-(((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-1H-ピロール-3-カルボン酸メチル)(300mg、1.21mmol、1eq)をメタノール/水溶液(10mL/10mL)に溶解し、次に水酸化リチウム(43mg、1.81mmol、1.5eq)を加えた。混合物を85℃までに加熱し、3時間攪拌した。反応物を濃縮した後、水(20mL)で希釈し、次に3N塩酸でpH=5に調整した。固形物をろ過して濃縮させ、黄色の固体化合物4(2,5-ジメチル-1-(((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-1H-ピロール-3-カルボン酸)(110mg、収率:39%)が得られた。MS(ESI)m/z:234 [M+H]+。TLC:ジクロロメタン/メタノール(20:1)、Rf(化合物3)=0.7、Rf(化合物4)=0.3。
(3)化合物AB29513(N-(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)-2,5-ジメチル-1-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド)の調製方法
化合物4(2,5-ジメチル-1-(((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-1H-ピロール-3-カルボン酸)(110mg、0.47mmol、1.0eq)をアセトニトリル(5mL)に溶解し、化合物5(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-アミン)(100mg、0.61mmol、1.0eq)、N-メチルイミダゾールNMI(154mg、1.88mmol、4.0eq)、及びテトラメチルクロロホルムアミジニウムヘキサフルオロホスファートTCFH(158mg、0.56mmol、1.2eq)を加えた。混合物を室温で16時間攪拌した。反応が終了した後、混合物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、飽和塩化ナトリウム水溶液で3回洗浄した(20mL×3)。有機層を乾燥させ、ろ過して濃縮した。残存物を分取型高圧液体クロマトグラフィーにより精製して、黄色の固体化合物AB29513(N-(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)-2,5-ジメチル-1-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド)(35mg、収率:19.6%)が得られた。MS(ESI)m/z:379[M+H]+。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 7.55(s、1H)、7.49(d、J=8.8Hz、1H)、7.25(s、1H)、7.13(s、1H)、6.93(d、J=8.8 Hz、1H)、6.52(s、1H)、4.90(s、2H)、3.76(d、J=10.8 Hz、6H)、2.59(s、3H)、2.23(s、3H)。
実施例8:化合物(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル(AB24254)の合成
(1)化合物6(6-メトキシピリジン-3,4-ジアミン)の合成
化合物5(2-メトキシ-5-ニトロピリジン-4-アミン)(3.0g、17.74mmol、1.0eq)をメタノール(30mL)に溶解し、パラジウム炭素触媒(300mg、0.1wt%)を加えた。混合物を水素ガスの存在下、室温で16時間攪拌した。固形物をろ過した後、濾液を濃縮して、褐色の固体化合物6(6-メトキシピリジン-3,4-ジアミン)(2.6g、収率:100%)が得られた。MS(ESI)m/z:140[M+H]+。TLC:DCM:MeOH(10:1)、Rf(化合物5)=0.7、Rf(化合物6)=0.5。
(2)化合物7(2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)の合成
化合物6(6-メトキシピリジン-3,4-ジアミン)(1.5g、10.2mmol、1.0eq)、及び化合物2(シアノ酢酸エチル)(3.5g、30.6mmol、3.0eq)をジメチルホルムアミド(6mL)に溶解し、180℃で5時間攪拌した。冷却後、溶媒を除去した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=200:1~50:1)により精製して、褐色の固体粉末化合物7(2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(500mg、収率:26.0%)が得られた。MS(ESI)m/z:188 [M+H]+。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(1:1)、Rf(化合物6)=0.5、Rf(化合物7)=0.2。
(3)化合物AB24254(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリルの合成
化合物7(2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(80mg、0.42mmol、1.0eq)を1mLエタノールに溶解し、化合物4(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-カルボニトリル)(103mg、0.42mmol、1.0eq)、及びピペリジン(36mg、0.42mmol、1.0eq)を加えた。混合物を1時間加熱還流しながら攪拌した。反応が終了した後、反応物を室温に冷却し、ろ過した。固体を採取し、乾燥させ、黄色の粉末化合物AB24254((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル)(95mg、収率:54.3%)が得られた。MS(ESI)m/z:382 [M+H]+。1H NMR(400 MHz、DMSO)δ 8.48(s、1H)、8.13(s、1H)、6.95(s、1H)、6.79(s、1H)、3.85(s、3H)、2.31(d、J =15.1 Hz、6H)、2.10(d、J =20.0 Hz、6H)。
実施例9:化合物(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル(AB24288)の合成
実施例8と同じ方法でAB24288(収率:13.6%)を合成した。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 8.53(s、1H)、8.16(s、1H)、7.31(s、1H)、6.96(s、1H)、6.89(s、1H)、3.89(s、3H)、2.51(s、3H)、2.30(s、3H)、2.08(s、3H)。
実施例10:化合物(E)-3-(1-(3-クロロピリジン-4-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-イル)-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アクリロニトリル(AB24289)の合成
実施例8と同じ方法でAB24289(収率:40.3%)を合成した。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 8.96(s、1H)、8.77(d、J =4.2 Hz、1H)、8.45(s、1H)、8.14(s、1H)、7.71(d、J =4.1 Hz、1H)、6.96(s、1H)、6.77(s、1H)、3.84(s、3H)、2.16(s、3H)、1.95(s、3H)。
実施例11:化合物(E)-3-(2,5-ジメチル-1-(3-メチルピリジン-4-イル)-1H-ピロール-3-イル)-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アクリロニトリル(AB24295)の合成
実施例8と同じ方法でAB24295(収率:52.3%)を合成した。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 8.72(s、1H)、8.62(s、1H)、8.45(s、1H)、8.15(s、1H)、7.39(s、1H)、6.96(s、1H)、6.78(s、1H)、3.84(s、3H)、2.12(s、3H)、1.93(d、J =19.2 Hz、6H)。
実施例12:化合物(E)-3-(1-(3-フルオロピリジン-4-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-イル)-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アクリロニトリル(AB24300)の合成
実施例8と同じ方法でAB24300(収率:50%)を合成した。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 12.91(s、1H)、8.91(s、1H)、8.67(d、J =4.5 Hz、1H)、8.47(s、1H)、8.16(s、1H)、7.72(s、1H)、6.98(s、1H)、6.79(s、1H)、3.85(s、3H)、2.24(s、3H)、2.03(s、3H)。
実施例13:化合物(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(5-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル(AB24281)の合成
(1)化合物9(6-メトキシ-2,3-ジアミノピリジン)の合成
化合物8(2-アミノ-3-ニトロ-6-メトキシピリジン)(3.0g、17.76mmol、1.0eq)をメタノール(30mL)に溶解し、パラジウム炭素触媒(450mg、0.15wt%)を加えた。混合物を水素ガスの存在下、室温で16時間攪拌した。固体をろ過し、濾液を濃縮して、褐色の固体粉末化合物9(6-メトキシ-2,3-ジアミノピリジン)(2.6g、収率:100%)が得られた。MS(ESI)m/z:140 [M+H]+。TLC:DCM/MeOH(10:1)、Rf(化合物8)=0.7、Rf(化合物9)=0.3。
(2)化合物10(2-(5-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)の合成
化合物9(6-メトキシ-2,3-ジアミノピリジン)(300mg、2.16mmol、1.0eq)、及び化合物2(シアノ酢酸エチル)(732mg、6.47mmol、3.0eq)をジメチルホルムアミド(3mL)に溶解し、180℃までに加熱して5時間攪拌した。冷却後、溶媒を除去し、残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=200:1~50:1)により精製して、褐色の固体粉末化合物10(2-(5-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(90mg、収率:22.2%)が得られた。MS(ESI)m/z:188[M+H]+。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(1:1)、Rf(化合物9)=0.6、Rf(化合物10)=0.5。
(3)化合物AB24281((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(5-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル)の合成
化合物10(2-(5-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(90mg、0.48mmol、1.0eq)をエタノール(1.5mL)に溶解し、化合物4(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-カルボニトリル)(116mg、0.48mmol、1.0eq)、及びピペリジン(40mg、0.48mmol、1.0eq)を加えた。混合物を1時間加熱還流した。反応が終了した後、混合物を室温に冷却し、ろ過した。固形物を採取し、乾燥させ、黄色の固体粉末化合物AB24281((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(5-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル)(100mg、収率:54.3%)が得られた。MS(ESI)m/z:411.0 [M-H]-。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 8.08(s、1H)、7.90(d、J =8.2 Hz、1H)、6.93(s、1H)、6.66(d、J =8.6 Hz、1H)、3.87(s、3H)、2.31(d、J =11.5 Hz、6H)、2.10(d、J =18.4 Hz、6H)。
実施例14:化合物(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(7-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジル-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルチオフェン-3-ニトリル(AB24302)の合成
(1)化合物12(3-メトキシ-5-ニトロピリジン-4-アミン)の合成
硫酸(15mL)、及び硝酸(1.1g、15.48mmol、1.2eq)を0℃に冷却した後、化合物11(4-アミノ-3-メトキシピリジン)(1.6g、12.90mmol、1.0eq)を加えた。混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を0℃で水酸化ナトリウム水溶液でクエンチングした。濾過物を濃縮して、褐色の固体粉末化合物12(3-メトキシ-5-ニトロピリジン-4-アミン)(1.2g、収率:55%)が得られた。MS(ESI)m/z:170[M+H]+。TLC:DCM/MeOH(50:1)、Rf(化合物11)=0.2、Rf(化合物12)=0.5。
(2)化合物13(5-メトキシピリジン-3,4-ジアミン)の合成
化合物12(3-メトキシ-5-ニトロピリジン-4-アミン)(700mg、4.14mmol、1.0eq)をメタノール(10mL)に溶解し、パラジウム炭素触媒(200mg、0.3wt%)を加えた。混合物を室温で水素ガスの条件下で、16時間攪拌した。固形物をろ過除去し、濾液を濃縮し乾燥させ、褐色の固体化合物13(5-メトキシピリジン-3,4-ジアミン)(520mg、収率:90%)が得られた。MS(ESI)m/z:140 [M+H]+。TLC:DCM/MeOH(20:1)、Rf(化合物12)=0.5、Rf(化合物13)=0.1。
(3)化合物14(2-(7-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)の合成
化合物13(5-メトキシピリジン-3,4-ジアミン)(580mg、4.17mmol、1.0eq)、及び化合物2(シアノ酢酸エチル)(950mg、8.34mmol、2.0eq)をジメチルホルムアミド(6mL)に溶解し、180℃までに加熱して5時間攪拌した。冷却後、溶媒を除去した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=200:1~50:1)により精製して、褐色の固体粉末化合物14(2-(7-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(200mg、収率:26.0%)が得られた。MS(ESI)m/z:189[M+H]+。TLC:DCM/MeOH(20:1)、Rf(化合物13)=0.1、Rf(化合物14)=0.3。
(4)化合物AB24302((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(7-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジル-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルチオフェン-3-ニトリル)の合成
化合物14(2-(7-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(58mg、0.31mmol、1.0eq)をエタノール(2.0mL)に溶解し、化合物15(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルチオフェン-3-カルボニトリル)(79mg、0.31mmol、1.0eq)、及びピペリジン(52mg、0.62mmol、2.0eq)を加えた。混合物を1時間加熱還流しながら攪拌した。反応が終了した後、冷却濃縮して、固形物を採取し、乾燥させ、黄色の固体粉末化合物AB24302((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(7-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジル-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルチオフェン-3-ニトリル)(50mg、収率:37.8%)が得られた。MS(ESI)m/z:429 [M+H]+。1H NMR(400 MHz、dmso)δ 8.55(s、1H)、8.27(s、1H)、8.02(s、1H)、6.97(s、1H)、4.03(s、3H)、2.42(s、3H)、2.31(s、3H)、2.24(s、3H)、2.09(s、3H)。
実施例15:化合物(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルチオフェン-3-ニトリル(AB24301)の合成
(1)化合物17(5-メトキシピリジン-2,3-ジアミン)の合成
化合物16(5-メトキシ-2-ニトロピリジン-3-アミン)(1.0g、5.91mmol、1.0eq)をメタノール(30mL)に溶解し、パラジウム炭素触媒(300mg、0.3wt%)を加えた。混合物を室温で水素ガスが存在する条件下で、16時間攪拌した。固形物をろ過し、濾液を濃縮して、褐色の固体粉末化合物17(5-メトキシピリジン-2,3-ジアミン)(700mg、収率:85%)が得られた。MS(ESI)m/z:140[M+H]+。TLC:EA、Rf(化合物16)=0.4、Rf(化合物17)=0.1。
(2)化合物18(2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)の合成
化合物17(5-メトキシピリジン-2,3-ジアミン)(500mg、3.59mmol、1.0eq)、及び化合物2(シアノ酢酸エチル)(812mg、7.19mmol、2.0eq)をジメチルホルムアミド(2mL)に溶解し、180℃で5時間攪拌した。冷却後、溶媒を除去した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=200:1~50:1)により精製して、褐色の固体粉末化合物18(2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(500mg、収率:73.9%)が得られた。MS(ESI)m/z:189[M+H]+。TLC:DCM/MeOH(20:1)、Rf(化合物17)=0.2、Rf(化合物18)=0.5。
(3)化合物AB24301((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルチオフェン-3-ニトリル)の調製方法
化合物18(50mg、0.265mmol、1.0eq)をエタノール(1.0mL)に溶解し、化合物15(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルチオフェン-3-カルボニトリル)(68.6mg、0.265mmol、1.0eq)、及びピペリジン(45mg、0.530mmol、2.0eq)を加えた。混合物を1時間加熱還流しながら攪拌した。反応が終了した後、室温に冷却し、ろ過した。固体を採取し、乾燥させ、黄色の固体粉末化合物AB24301((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルチオフェン-3-ニトリル)(10mg、収率:9.66%)が得られた。MS(ESI)m/z:429 [M+H]+。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 13.16(s、1H)、8.15(s、1H)、8.06(s、1H)、7.55(s、1H)、6.97(s、1H)、3.83(s、3H)、2.42(s、3H)、2.30(s、3H)、2.24(s、3H)、2.09(s、3H)。
実施例16:化合物(E)-5-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボン酸エチル(AB24314)の合成
(1)化合物21(5-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボン酸エチル)の合成
化合物19(5-アミノ-2-メチル-1,3-チアゾール-4-カルボン酸エチル)(0.5g、2.7mmol、1.0eq)を、テトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、2,5-ヘキサンジオン(456mg、4mmol、1.5eq)、p-トルエンスルホン酸一水和物(TsOH-H2O)(186mg、1.04mmol、0.4eq)、及び3Aモレキュラーシーブ(1g)を加えた。混合物を加熱還流し、一晩撹拌した。固形物を濾別し、濾液を濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(FCC)(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)を利用して残存物を精製して、黄色の固形物、即ち化合物21(5-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボン酸エチル)(462mg、収率:64.8%)が得られた。MS(ESI)m/z:265 [M+H]+。TLC:PE/EA(5/1)、Rf(化合物19)=0.2、Rf(化合物21)=0.5。1H NMR(400 MHz、CDCl3)δ 5.89(s、2 H)、4.22(q、J =7.1 Hz、2H)、2.75(s、3H)、2.01(s、6H)、1.16(t、J =7.1Hz、3H)。
(2)化合物22(5-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボン酸エチル)の合成
0℃、窒素ガスの条件下で、オキシ塩化リン(690mg、4.51mmol、1.0eq)をジメチルホルムアミド(5mL)に1滴ずつ滴下した。混合物を0℃で30分間攪拌した後、室温に戻し、次にジメチルホルムアミド(5mL)に溶解した化合物21(5-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボン酸エチル)(1.19g、4.51mmol、1.0eq)を上記の混合物に加えた。混合物を100℃までに加熱し、窒素雰囲気で5時間攪拌した。冷却後、混合物を氷水に注ぎ、Na2CO3溶液でpH値が9になるように調整した。混合物を酢酸エチルで抽出してブラインで洗浄した。有機相をNa2SO4で乾燥させ、ろ過して濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(FCC)(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)を利用して残存物を精製して、黄色の固形物、即ち化合物22(5-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボン酸エチル)(285mg、収率78.5%)が得られた。MS(ESI)m/z:293 [M+H]+。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(2/1)、Rf(化合物21)=0.7、Rf(化合物22)=0.3。1H NMR(400 MHz、CDCl3)δ 9.87(s、1H)、6.40(d、J =0.9 Hz、1H)、4.23(q、J =7.1 Hz、2H)、2.80(s、3H)、2.32(s、3H)、2.02(d、J =0.5 Hz、3H)、1.15(t、J =7.1 Hz、3H)。
(3)化合物AB24314((E)-5-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボン酸エチル)の合成
化合物22(5-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボン酸エチル)(77.6mg、0.266mmol、1.0eq)を、エタノール(1mL)に溶解し、化合物7(2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(50mg、0.266mmol、1.0eq)、及び2滴のピペリジンを加えた。混合物を加熱還流して2時間攪拌した。混合物を室温まで冷却してろ過した。分取型高圧液体クロマトグラフィーを利用して残存物を精製して、黄色の固形物、即ちAB24314(10mg、収率:8.15%)が得られた。MS(ESI)m/z:463.0 [M+H]+。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 8.59(s、1H)、8.21(s、1H)、6.96(d、J =7.0 Hz、2H)、4.11(q、J =6.6 Hz、2H)、3.94(s、3H)、2.75(s、3H)、2.27(s、3H)、2.03(s、3H)、1.06(t、J =6.8 Hz、3H)。
実施例17:化合物(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルチオフェン-3-ニトリル(AB24308)の合成
実施例8と同じ方法でAB24308(78mg、収率:69.2%)を合成した。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 12.99(s、1H)、8.51(s、1H)、8.17(s、1H)、7.00(s、1H)、6.83(s、1H)、3.89(s、3H)、2.45(s、3H)、2.33(s、3H)、2.27(s、3H)、2.12(s、3H)。
実施例18:化合物(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボン酸メチル(AB24311)の合成
実施例8と同じ方法でAB24311を合成した(30mg、収率:37.2%)。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 8.57(s、1H)、8.16(s、1H)、7.24(s、1H)、6.90(s、1H)、6.86(s、1H)、3.92(s、3H)、3.66(s、3H)、2.53(s、3H)、2.25(s、3H)、2.02(s、3H)。
実施例19:化合物(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-エチルチオフェン-3-ニトリル(AB24317)の合成
実施例8と同じ方法でAB24317を合成した(40mg、収率:48.1%)。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 8.51(s、1H)、8.17(s、1H)、7.41(s、1H)、7.01(s、1H)、6.83(s、1H)、3.89(s、3H)、2.51(s、3H)、2.34(s、3H)、2.13(s、3H)。
実施例20:化合物(E)-5-クロロ-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)チオフェン-3-カルボン酸メチル(AB24318)の合成
(1)化合物24(2-アミノ-5-クロロチオフェン-3-カルボン酸メチル)の合成
化合物23(2-アミノチオフェン-3-カルボン酸メチル)(1g、6.369mmol、1.0eq)を、テトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、N-クロロスクシンイミド(0.847g、6.369mmol、1.0eq)を加え、混合物を一晩攪拌した。固形物を濾別し、濾液を濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=20:1)を利用して残存物を精製して、白色の固体、即ち化合物24(2-アミノ-5-クロロチオフェン-3-カルボン酸メチル)(420mg、収率34.4%)が得られた。MS(ESI)m/z:192 [M+H]+。TLC:PE/EA(5:1)、Rf(化合物23)=0.5、Rf(化合物24)=0.4、1H NMR(400 MHz、CDCl3)δ 6.87 -6.71(m、1H)、5.83(s、2H)、3.78(s、3H)。
(2)化合物25(5-クロロ-2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)チオフェン-3-カルボン酸メチル)の合成
化合物24(2-アミノ-5-クロロチオフェン-3-カルボン酸メチル)(420mg、2.356mmol、1.0eq)をトルエン(10mL)に加え、2,5-ヘキサンジオン(403mg、3.534mmol、1.5eq)、p-トルエンスルホン酸一水和物(81mg、0.2mmol、0.471eq)、及び3Aモレキュラーシーブ(500mg)を加えた。混合物を加熱還流しながら、一晩撹拌した。固形物を濾別し、濾液を濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=50:1)を利用して残存物を精製して、無色の液体、即ち化合物25(5-クロロ-2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)チオフェン-3-カルボン酸メチル)(480mg、収率81.2%)が得られた。MS(ESI)m/z:270 [M+H]+。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(20:1)、Rf(化合物24)=0.2、Rf(化合物25)=0.7、1H NMR(400 MHz、CDCl3)δ 7.29(s、1H)、5.89(s、2H)、3.69(s、3H)、2.03(s、6H)。
(3)化合物26(5-クロロ-2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)チオフェン-3-カルボン酸メチル)の合成
0℃、窒素ガスの条件下で、オキシ塩化リン(340mg、2.319mmol、1.2eq)をジメチルホルムアミド(30mL)に1滴ずつ滴下した。混合物を0℃で30分間攪拌し、次に室温に戻した。化合物25(5-クロロ-2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)チオフェン-3-カルボン酸メチル)(520mg、1.933mmol、1.0eq)をジメチルホルムアミド(4mL)に加え、混合物を100℃までに加熱し、窒素下で1時間攪拌した。冷却後、混合物を氷水に注ぎ、30%NaOH溶液でpH値が10になるように調整した。混合物を酢酸エチルで抽出してブラインで洗浄した。有機相をNa2SO4で乾燥させ、ろ過して濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=100:1)を利用して残存物を精製して、黄色の固形物、即ち化合物26(5-クロロ-2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)チオフェン-3-カルボン酸メチル)(300mg、収率:52.8%)が得られた。MS(ESI)m/z:298 [M+H]+。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(20:1)、Rf(化合物25)=0.2、Rf(化合物26)=0.7、1H NMR(400 MHz、CDCl3)δ 9.85(s、1H)、7.34(s、1H)、6.37(s、1H)、3.69(s、3H)、2.02(d、J =4.2 Hz、6H)。
(4)化合物AB24318((E)-5-クロロ-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)チオフェン-3-カルボン酸メチル)の合成
化合物26(5-クロロ-2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)チオフェン-3-カルボン酸メチル)(84mg、0.38mmol、1.0eq)を、エタノール(1mL)に溶解し、化合物7(2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(53mg、0.32mmol、1.0eq)、及びピペリジン(47mg、0.32mmol、2.0eq)を加えた。混合物を加熱還流しながら1時間撹拌した。混合物を室温まで冷却してろ過した。固形物を採取し、乾燥させ、黄色の固形物、即ちAB24318(E)-5-クロロ-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)チオフェン-3-カルボン酸メチル)(40mg、収率:28.8%)が得られた。MS(ESI)m/z:468 [M+H]+。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 12.96(s、1H)、8.49(s、1H)、8.12(s、1H)、7.68-7.47(m、1H)、6.92(s、1H)、6.78(s、1H)、3.86(s、3H)、3.65(s、3H)、2.27(s、3H)、2.04(s、3H)。
実施例21:化合物(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(7-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルチオフェン-3-ニトリル(AB24310)の合成
(1)化合物31(4-メトキシ-3-ニトロピリジン-2-アミン)の合成
化合物30(2-アミノ-3-ニトロ-4-クロロピリジン)(1.5g、8.64mmol、1.0eq)をメタノール(30mL)に溶解し、ナトリウムメトキシド(933mg、17.3mmol、2.0eq)を加えた。混合物を80℃、窒素雰囲気で16時間攪拌し、冷却した後、真空で濃縮した。残存物を酢酸エチル及び水で抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空で濃縮して粗生成物を得、シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=100:1)により精製して、黄色の化合物31(4-メトキシ-3-ニトロピリジン-2-アミン)(1248mg、7.38mmol、85.4%)が得られた。MS(ESI)m/z:170 [M+H]+。TLC:DCM:MeOH=10:1。Rf(化合物30)=0.7、Rf(化合物31)=0.6。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 7.97(s、1H)、6.84(s、2H)、6.43(s、1H)、3.80(s、3H)。
(2)化合物32(4-メトキシピリジン-2,3-ジアミン)の合成
化合物31(4-メトキシ-3-ニトロピリジン-2-アミン)(1.248g、7.38mmol、1.0eq)のメタノール溶液(20mL)にパラジウム炭素(120mg、0.2wt%)を加えた。水素雰囲気、室温の条件下で16時間攪拌した。固形物をろ過した。ろ過後、濾液を濃縮して、褐色の固体化合物32(4-メトキシピリジン-2,3-ジアミン)(940mg、収率:91.6%)が得られた。MS(ESI)m/z:140 [M+H]+。TLC:DCM/MeOH(10:1)、Rf(化合物31)=0.7、Rf(化合物32)=0.2。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 7.22(s、1H)、6.24(s、1H)、5.16(s、2H)、3.99(s、2H)、3.68(s、3H)。
(3)化合物33(2-(7-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)の合成
化合物32(4-メトキシピリジン-2,3-ジアミン)(300mg、2.16mmol、1.0eq)、及び化合物2(シアノ酢酸エチル)(488mg、4.32mmol、2.0eg)をジメチルホルムアミド(2mL)で180℃の条件下で5時間攪拌して反応させた。冷却後、溶媒を除去した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=100:1~30:1)により精製して、褐色の固体化合物33(2-(7-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(193mg、収率:47.5%)が得られた。MS(ESI)m/z:189 [M+H]+。TLC:DCM/MeOH(10:1)、Rf(化合物32)=0.2、Rf(化合物33)=0.5。
(4)化合物AB24310((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(7-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルチオフェン-3-ニトリル)の合成
化合物33(2-(7-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(45mg、0.24mmol、1.0eg)のエタノール溶液(1.0mL)に化合物15(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルチオフェン-3-カルボニトリル)(62mg、0.24mmol、1.0eq)、及び2滴のピペリジンを加えた。混合物を2時間加熱還流しながら攪拌した。完成した後、冷却しろ過した。採取により黄色の固形物AB24310((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(7-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルチオフェン-3-ニトリル)(10mg、収率:8.8%)が得られた。MS(ESI)m/z:429.0 [M+H]+。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 13.19(s、1H)、8.17(s、2H)、6.97(s、1H)、6.83(s、1H)、4.02(s、3H)、2.42(s、3H)、2.30(s、3H)、2.24(s、3H)、2.09(s、3H)。
実施例22:化合物(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボキサミド(AB24313)の合成
(1)化合物35(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボキサミド)の合成
エタノール4mLに化合物34(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボニトリル)(200mg、0.82mmol、1.0eq)を溶解した溶液に4Mの水酸化ナトリウム(2mL)を加えた。混合物を100℃で0.5時間攪拌した。次に、採取して濃縮させ、残存物を水で希釈し、酢酸エチルで洗浄した。水溶液層を6N HClでpH=6になるように調整し、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥させ、ろ過して濃縮することによって黄色の固体化合物35(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボキサミド)(200mg、収率:93%)が得られた。MS(ESI)m/z:263 [M+H]+。TLC:DCM:MeOH(10:1)、Rf(化合物34)=0.7、Rf(化合物35)=0.1。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 9.74(s、1 H)、7.40(s、1 H)、7.28(s、1 H)、7.15(s、1 H)、6.19(s、1 H)、3.30(s、3 H)、2.22(s、3 H)、1.93(s、3 H)。
(2)化合物AB24313((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボキサミド)の合成
エタノール1mLに溶解した化合物35(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボニトリル)(50mg、0.19mmol、1.0eq)に、化合物7(2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(36mg、0.19mmol、1.0eq)、及びピペリジン(20mg、0.24mmol、1.0eq)を加えた。混合物を1時間加熱還流しながら攪拌し、次に混合物を室温まで冷却し、ろ過した。固形物を採取して乾燥させ、黄色の固体化合物AB24313(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボキサミド)(30mg、収率:36.5%)が得られた。MS(ESI)m/z:433 [M+H]+。1H NMR(400 MHz、DMSO)δ 12.92(s、1 H)、8.48(s、1H)、8.14(s、1H)、7.52(s、1H)、7.35(s、1H)、7.21(s、1H)、6.88(s、1H)、6.81(s、1H)3.88(s、3H)、2.51(s、3H)、2.29(s、3H)、2.04(s、3H)。
実施例23:化合物AB24333((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)の合成
化合物34(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボニトリル)(105mg、0.425mmol、1eq)をエタノール2mlに溶解し、化合物18(2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(80mg、0.425mmol、1eq)、及び2滴のピペリジンを加えた。混合物を1時間加熱還流しながら攪拌し、反応が終了した後、混合物を室温に冷却し、ろ過して、固形物を採取し乾燥させ、褐色の固体化合物AB24333((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)(150mg、収率:68.6%)が得られた。MS(ESI)m/z:415[M+H+]。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 13.15(s、1H)、8.16(s、1H)、8.06(s、1H)、7.55(s、1H)、7.33(s、1H)、6.98(s、1H)、3.84(s、3H)、2.53(s、3H)、2.31(s、3H)、2.10(s、3H)。
実施例24:化合物AB24334((E)-2-(4-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)の合成
(1)化合物42(2-メチル-4-シアノチオフェン)の合成
化合物41(4-ブロモ-2-メチルチオフェン)(10g、56.497mmol、1eq)をN-メチルピロリドンNMP(100mL)に懸濁させ、シアン化第一銅(10g、112.994mmol、2eq)を加えた。混合物を160℃に加熱し、窒素ガスの保護下で6時間攪拌した。反応が終了した後、反応物を炭酸ナトリウム水和物でクエンチングし、ジクロロメタンで2回抽出した。その後、有機層を乾燥、ろ過し、濃縮して、無色の液体として、粗抽出物である化合物42(2-メチル-4-シアノチオフェン)(5.6g、収率:80%)が得られた。TLC:PE/EA(20/1)、Rf(化合物41)=0.6、Rf(化合物42)=0.3、1H NMR(400 MHz、CDCl3):δ 7.68(s、1H)、6.93(s、1H)、2.50(d、J =5.0 Hz、3H)。
(2)化合物43(2-ヨード-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)の合成
粗抽出物である化合物42(2-メチル-4-シアノチオフェン)(5g、40.650mml、1.0eq)をテトラヒドロフラン(50mL)に溶解し、-78℃の条件下で、ジイソプロピルアミノリチウム(24.4ml、48.780mmol、1.2eq)を加え、30分間攪拌した。その後、ヨードを加え、混合物を1時間攪拌した。薄層クロマトグラフィー(PE/EA=20/1)を使用した分析では、化合物3が完全に消費されていることが示された。飽和塩化アンモニウム水溶液で反応混合物をクエンチングし、水層をジクロロメタンで抽出し、残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=50/1)により精製して、白色の固体化合物43(2-ヨード-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)(6.9g、収率:68.2%)が得られた。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(20/1)、Rf(化合物42)=0.6、Rf(化合物43)=0.7、1H NMR(400 MHz、CDCl3):δ 6.76(d、J =6.1 Hz、1H)、2.48(d、J =6.0 Hz、3H)。
(3)化合物45(1-(3-シアノ-5-メチルチオフェン-2-イル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸エチル)の合成
酸化第一銅(0.18g、1.299mmol、0.2eq)、炭酸セシウム(4.2g、12.987mmol、2eq)、化合物43(2-ヨード-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)(1.9g、7.792mmol、1.2eq)、及び化合物44(3-メチルピラゾール-4-カルボン酸エチル)(1g、6.493mmol、1.0eq)を20mLのジメチルホルムアミドに混合した。混合物を窒素ガスで3回置換し、110℃で8時間攪拌した。薄層クロマトグラフィーにて反応の進行状況をモニターリングした。反応が終了した後、ろ過して、ろ液を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧の条件下で濃縮したことで粗抽出物を得、次にカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=20:1~10:1)により精製して、黄色の油状の化合物45(1-(3-シアノ-5-メチルチオフェン-2-イル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸エチル)(160mg、収率:7.4%)が得られた。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(10/1)、Rf(化合物45)=0.4、1H NMR(400 MHz、CDCl3)δ 8.66(d、J =7.0 Hz、1H)、6.76(s、1H)、4.32(t、J =7.1 Hz、2H)、2.53(d、J =6.9 Hz、3H)、2.46(d、J =6.9 Hz、3H)、1.35(t、J =7.1 Hz、3H)。
(4)化合物46(2-(4-(ヒドロキシメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボニトリル)の合成
化合物45(1-(3-シアノ-5-メチルチオフェン-2-イル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸エチル)(125mg、0.454mmol、1eq)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、-5℃の条件下で、ジイソブチル水素化アルミニウム(1.2ml、1.816mmol、4eq)を加えた。窒素ガスの保護下で室温に戻して3時間を反応させた。反応物をLC-MSによってモニターリングした。反応物をろ過し、濃縮して、残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)により精製して、化合物46(2-(4-(ヒドロキシメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボニトリル)(80mg、収率:75.5%)が得られた。MS(ESI)m/z:234 [M+H+]。Rf(化合物45)=0.8、Rf(化合物46)=0.4。
(5)化合物47(2-(4-ホルミル-5-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)の合成
化合物46(2-(4-(ヒドロキシメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボニトリル)(120mg、0.515mmol、1eq)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、0℃でクロロクロム酸ピリジニウム(332mg、1.545mmol、3eq)を加えた。混合物を室温に戻して、2時間反応させた。LC-MSによって反応の進行状況をモニターリングした。混合物をろ過し、濃縮して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)により精製して、黄色の固体化合物47(2-(4-ホルミル-5-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)(60mg、収率=50%)が得られた。MS(ESI)m/z:232 [M+H+]。Rf(化合物46)=0.6、Rf(化合物47)=0.4、1H NMR(400 MHz、CDCl3)δ 9.99(s、1H)、8.72(s、1H)、6.78(s、1H)、2.55(d、J =6.4 Hz、3H)、2.47(d、J =6.9 Hz、3H)。
(6)化合物AB24334((E)-2-(4-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)の合成
化合物47(2-(4-ホルミル-5-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)(55mg、0.238mmol、1eq)をエタノール2mLに溶解し、化合物7(2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(45mg、0.238mmol、1eq)、及び2滴のピペリジンを加えた。混合物を1時間加熱還流しながら攪拌した。反応が終了した後、混合物を室温に冷却し、ろ過した。固形物を採取して乾燥させ、黄色の固体化合物AB24334((E)-2-(4-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)(65mg、収率:68%)が得られた。MS(ESI)m/z:402 [M+H+]。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 13.09(s、1H)、9.14(s、1H)、8.55(s、1H)、8.10(s、1H)、7.14(s、1H)、6.83(s、1H)、3.86(s、3H)、2.44(s、6H)。
実施例25:化合物AB24341((E)-2-(3-(2-(6-クロロ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-2-シアノビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)の合成
(1)化合物56(3,4-ジアミノ-6-クロロピリジン)の合成
化合物55(2-クロロ-4-アミノ-5-ニトロピリジン)(2g、11.52mmol、1eq)をメタノール30mLに溶解し、パラジウム炭素Pd/C(400mg、0.2wt%)を加えた。混合物を水素ガスの保護下、室温で16時間攪拌して反応させた。ろ過して濃縮した後、褐色の固形物として、粗抽出物である化合物56(3,4-ジアミノ-6-クロロピリジン)(1.8g、収率:100%)を得た。それ以上に精製する必要がない。MS(ESI)m/z:144 [M+H+]。TLC:ジクロロメタン/メタノール(10/1)、Rf(化合物55)=0.5、Rf(化合物56)=0.8。
(2)化合物58(N-(4-アミノ-6-クロロピリジン-3-イル)-2-シアノアセトアミド)の合成
化合物56(3,4-ジアミノ-6-クロロピリジン)(1.3g、9.09mmol、1.0eq)をジメチルホルムアミド(20mL)に溶解し、化合物57(シアノ酢酸)(1.16g、13.64mmol、1.5eq)、及びジシクロヘキシルカルボジイミド(2.1g、10.0mmol、1.1eq)を加えた。混合物を室温で16時間攪拌した。濃縮した後、残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=100/1~50/1~30/1)により精製して、黄色の油状の化合物58(N-(4-アミノ-6-クロロピリジン-3-イル)-2-シアノアセトアミド)(1.1g、収率:21.1%)が得られた。MS(ESI)m/z:211 [M+H+]。TLC:ジクロロメタン/メタノール(10/1)、Rf(化合物56)=0.6、Rf(化合物58)=0.2。
(3)化合物59(2-(6-クロロ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)の合成
化合物58(N-(4-アミノ-6-クロロピリジン-3-イル)-2-シアノアセトアミド)(1.1g、5.22mmol、1.0eq)を酢酸(20mL)に溶解し、100℃で3時間攪拌した。濃縮した後、残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=100/1~50/1~20/1~10/1)により精製して、褐色の固体化合物59(2-(6-クロロ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(730mg、収率:72.6%)が得られた。MS(ESI)m/z:193[M+H+]。TLC:ジクロロメタン/メタノール(10/1)、Rf(化合物58)=0.5、Rf(化合物59)=0.45。
(4)化合物AB24341((E)-2-(3-(2-(6-クロロ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-2-シアノビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)の合成
化合物59(2-(6-クロロ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(60mg、0.314mmol、1eq)をエタノール(1.5mL)に溶解し、化合物34(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボニトリル)(74mg、0.314mmol、1eq)、及びピペリジン(27mg、0.314mmol、1eq)を加えた。混合物を2時間加熱還流しながら攪拌した。反応が終了した後、混合物を濃縮して、分取型高圧液体クロマトグラフィーにより精製して、黄色の固体化合物AB24341((E)-2-(3-(2-(6-クロロ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-2-シアノビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)(55mg、収率:41.8%)が得られた。MS(ESI)m/z:419 [M+H+]。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 8.68(s、1H)、8.25(s、1H)、7.63(s、1H)、7.34(s、1H)、6.99(s、1H)、2.53(s、3H)、2.32(s、3H)、2.10(s、3H)。
実施例26:化合物AB24336((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-(ピリジン-2-イル)チオフェン-3-カルボニトリル)の合成
(1)化合物62(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-(ピリジン-2-イル)チオフェン-3-カルボニトリル)の合成
化合物60(5-ブロモ-2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)チオフェン-3-カルボニトリル)(50mg、0.162mmol、1.0eq)をジメチルホルムアミド1mLに溶解し、化合物61(2-ピリジンボロン酸ピナコールエステル)(40mg、0.323mmol、2.0eq)、炭酸セシウム(105mg、0.323mmol、2.0eq)、塩化第一銅(16mg、0.162mmol、1.0eq)、酢酸パラジウム(2mg、0.0081mmol、0.05eq)、及び1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンDPPF(9mg、0.0162mmol、0.1eq)を加えた。混合物を100℃で密閉試験管内に16時間反応させた。固形物を採取して、ろ過し、濃縮して、残存物を分取型薄層クロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)により精製した後、黄色の油状の化合物62(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-(ピリジン-2-イル)チオフェン-3-カルボニトリル)(23mg、収率:46%)が得られた。MS(ESI)m/z:308 [M+H]+。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(3/1)、Rf(化合物60)=0.6、Rf(化合物62)=0.3。
(2)化合物AB24336((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-(ピリジン-2-イル)チオフェン-3-カルボニトリル)の合成
エタノール1mLに化合物62(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-(ピリジン-2-イル)チオフェン-3-カルボニトリル)(21mg、0.068mmol、1.0eq)を溶解した溶液に、化合物7(2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(13mg、0.068mmol、1.0eq)、及びピペリジン(6mg、0.068mmol、1.0eq)を加えた。混合物を1時間加熱還流した。反応が終了した後、混合物を室温に冷却してろ過し、固形物を採取して乾燥させ、黄色の固体化合物AB24336((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-(ピリジン-2-イル)チオフェン-3-カルボニトリル)(19mg、収率:58%)が得られた。MS(ESI)m/z:478 [M+H]+。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 12.96(s、1H)、8.58(d、J =4.8 Hz、1H)、8.49(s、1H)、8.37(s、1H)、8.17-8.09(m、2H)、7.99-7.95(m、1H)、7.45-7.42(m、1H)、7.02(s、1H)、6.80(s、1H)、3.86(s、3H)、2.38(s、3H)、2.17(s、3H)。
実施例27:化合物AB24342((Z)-2-(3-(2-シアノ-2-(5-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)の合成
(1)化合物64(2-メトキシ-4-メチル-5-ニトロピリジン)の合成
化合物63(2-クロロ-5-ニトロ-4-メチルピリジン)(7.8g、45.348mmol、1eq)をメタノール(80mL)に溶解し、0℃でナトリウムメトキシド(2.93g、54.418mmol、1.2eq)を加えた。混合物を室温で8時間攪拌した。反応が終了した後、混合物を濃縮して、褐色の固形物且つ粗抽出物である化合物64(2-メトキシ-4-メチル-5-ニトロピリジン)(7g、収率:92.1%)を得た。それ以上に精製する必要がない。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(10/1)、MS(ESI)m/z:169 [M+H+]。Rf(化合物63)=0.3、Rf(化合物64)=0.5、1H NMR(400 MHz、CDCl3)δ 8.93(d、J =3.3 Hz、1H)、6.63(d、J =3.4 Hz、1H)、4.00(d、J =3.1 Hz、3H)、2.61(d、J =3.3 Hz、3H)。
(2)化合物65(3-(2-メトキシ-5-ニトロピリジン-4-イル)-2-オキソプロピオン酸エチル)の合成
カリウムt-ブトキシド(3.4g、29.761mmol、1.0eq)をテトラヒドロフラン(50mL)に溶解し、窒素ガスの保護下で、シュウ酸ジエチル(4.4g、29.761mmol、1.0eq)を加えた。反応物を室温で15分間攪拌し、次に化合物64(2-メトキシ-4-メチル-5-ニトロピリジン)(5g、29.761mmol、1.0eq)の溶液を上記の反応系に加え、混合物を4時間加熱還流した。反応物を室温に冷却し、2N塩酸でpH=3~4になるように調整した。水層を酢酸エチルで3回抽出し、残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1)により精製して、化合物65(3-(2-メトキシ-5-ニトロピリジン-4-イル)-2-オキソプロピオン酸エチル)(2.8g、収率:25%)が得られた。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(5/1)。MS(ESI)m/z:269 [M+H+]。Rf(化合物64)=0.8、Rf(化合物65)=0.2、1H NMR(400 MHz、CDCl3)δ 8.89(d、J =4.0 Hz、1H)、7.54(d、J =4.0 Hz、1H)、7.06(d、J =12.7 Hz、2H)、4.61-4.34(m、2H)、4.02(d、J =4.1 Hz、3H)、1.39(t、J =6.7 Hz、3H)。
(3)化合物66(5-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-2-カルボン酸エチル)の合成
化合物65(3-(2-メトキシ-5-ニトロピリジン-4-イル)-2-オキソプロピオン酸エチル)(2.5g、8.741mmol、1eq)をエタノール(30mL)に溶解し、パラジウム炭素Pd/C(0.5g、0.2wt%)を加えた。混合物を水素ガスの存在下、室温で8時間攪拌した。固形物をろ過し、濃縮して、残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=2/1)により精製して、化合物66(5-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-2-カルボン酸エチル)(1g、収率:48.7%)が得られた。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(2:1)、MS(ESI)m/z:221 [M+H+]。Rf(化合物65)=0.4、Rf(化合物66)=0.6、1H NMR(400 MHz、CDCl3)δ 9.34(s、1H)、8.53(s、1H)、7.07(s、1H)、6.94(s、1H)、4.43(d、J =7.3 Hz、2H)、3.96(d、J =2.8 Hz、3H)、1.41(t、J =7.1 Hz、3H)。
(4)化合物67((5-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-2-イル)メタノール)の合成
化合物66(5-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-2-カルボン酸エチル)(935mg、3.488mmol、1eq)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、-5℃の条件下で、水素化リチウムアルミニウム(123mg、3.523mmol、1.1eq)を加えた。窒素ガスの保護下で、室温で1時間反応させた。LC-MSによって反応の進行状況をモニターリングした。反応が終了した後、炭酸水素ナトリウムでクエンチングし、固形物をろ過して採取し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)により精製して、化合物67((5-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-2-イル)メタノール)(700mg、収率:92.5%)が得られた。MS(ESI)m/z:179 [M+H+]。Rf(化合物66)=0.2、Rf(化合物67)=0.6。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 11.16(s、1H)、8.22(s、1H)、6.73(s、1H)、6.17(s、1H)、5.40(d、J =5.8 Hz、1H)、4.59(d、J =5.4 Hz、2H)、3.78(s、3H)。
(5)化合物68(2-(クロロメチル)-5-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン)の合成
化合物67((5-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-2-イル)メタノール)(300mg、1.685mmol、1eq)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、0℃の条件下で、塩化スルホキシド(407mg、3.370mmol、2eq)、及び2滴のジメチルホルムアミドを加えた。窒素ガスの保護下で、反応を室温に戻し、8時間反応させた。LC-MSによって反応の進行状況をモニターリングした。反応が終了した後、炭酸水素ナトリウム溶液でpH=9~10になるように調整し、次にジクロロメタンで3回抽出した。有機層を乾燥させ、ろ過し、濃縮して、化合物68(2-(クロロメチル)-5-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン)(300mg、収率:90.6%)が得られた。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(1:1)、MS(ESI)m/z:197 [M+H+]。Rf(化合物67)=0.2、Rf(化合物68)=0.4。
(6)化合物69(2-(5-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)の合成
化合物68(2-(クロロメチル)-5-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン)(300mg、0.16mmol、1eq)をアセトニトリル/水の混合液10:1(10mL)に溶解し、シアン化カリウム(132mg、2.215mmol、1.3eq)を加えた。室温で2時間攪拌して反応した。LC-MSによって反応の進行状況をモニターリングした。反応が終了した後、ジクロロメタンで水相を3回抽出した。有機層を乾燥させ、ろ過し、濃縮して、残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)により精製して、化合物69(2-(5-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(60mg、収率=21%)が得られた。MS(ESI)m/z:188[M+H+]。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(1:1)、Rf(化合物68)=0.4、Rf(化合物69)=0.6。
(7)化合物AB24342((Z)-2-(3-(2-シアノ-2-(5-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)の合成
化合物69(2-(5-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(50mg、0.267mmol、1eq)をエタノール(2mL)に溶解し、化合物34(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボニトリル)(65mg、0.267mmol、1eq)、及び2滴のピペリジンを加えた。混合物を1時間加熱還流しながら攪拌した。反応が終了した後、混合物を室温に冷却し、固形物をろ過して採取し、乾燥させ、黄色の固体化合物AB24342((Z)-2-(3-(2-シアノ-2-(5-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)(27mg、収率:22.2%)が得られた。MS(ESI)m/z:414 [M+H]+。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 11.75(s、1H)、8.32(d、J =7.0 Hz、1H)、7.89(s、1H)、7.32(s、1H)、6.91(s、1H)、6.82(s、1H)、6.51(s、1H)、3.81(d、J =7.0 Hz、3H)、2.52(s、3H)、2.29(s、3H)、2.09(s、3H)。
実施例28:化合物AB24324((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-シクロプロピルチオフェン-3-ニトリル)の合成
(1)化合物75(2-アミノ-5-ブロモチオフェン-3-ニトリル)の合成
化合物74(2-アミノチオフェン-3-カルボニトリル)(2g、16.1mmol、1eq)をジクロロメタン(40mL)に懸濁させ、さらにN-ブロモスクシンイミド(2.87mg、16.1mmol、1eq)を加えた。混合物を窒素ガスの保護下で、室温で2時間攪拌した。反応が終了した後、炭酸ナトリウムでクエンチングし、ジクロロメタンで2回抽出し、次に有機層を濃縮して、褐色の固形物として、粗抽出物である化合物75(2-アミノ-5-ブロモチオフェン-3-ニトリル)(3.2g)を得た。それ以上に精製する必要がない。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(5/1)、Rf(化合物74)=0.3、Rf(化合物75)=0.32、1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 6.93(s、1H)、7.40(br s、2H)。
(2)化合物76(5-ブロモ-2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)チオフェン-3-ニトリル)の合成
粗抽出物である化合物75(2-アミノ-5-ブロモチオフェン-3-ニトリル)(3.2g、1.0eq)をテトラヒドロフラン(16mL)に溶解し、化合物20(2,5-ヘキサンジオン)(3.63g、31.8mmol、2eq)、3Aモレキュラーシーブ(3g)、及びp-トルエンスルホン酸一水和物(1.2g、6.36mmol、0.4eq)を加えた。混合物を4時間加熱還流しながら攪拌した。固形物をろ過し、ろ液を濃縮した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100/1)により精製して、黄色の油状の化合物76(5-ブロモ-2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)チオフェン-3-ニトリル)(945mg、2ステップ反応での合計収率:21.1%)が得られた。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(5/1)、Rf(化合物75)=0.55、Rf(化合物76)=0.7、1H NMR(400 MHz、CDCl3)δ 7.22(s、1H)、5.93(s、2H)、2.12(s、6H)。
(3)化合物77(5-ブロモ-2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)チオフェン-3-カルボニトリル)の合成
窒素ガスの保護下で、0℃でオキシ塩化リン(514mg、3.36mmol、1.0eq)をジメチルホルムアミド(5mL)に1滴ずつ滴下し、次に室温に戻した。ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解した化合物76(5-ブロモ-2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)チオフェン-3-ニトリル)(944mg、3.36mmol、1.0eq)を上記の混合物に加えた。反応物を100℃までに加熱し、次に窒素ガスの存在下で3時間攪拌した。反応物を冷却した後、混合物を氷水に注ぎ、30% NaOHでpH=10に調整した。混合物を酢酸エチルで抽出し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、次に有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して濃縮した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20/1)により精製して、黄色の固体粉末化合物77(5-ブロモ-2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)チオフェン-3-カルボニトリル)(667mg、収率:64.5%)が得られた。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(5:1)、Rf(化合物76)=0.8、Rf(化合物77)=0.3、1H NMR(400 MHz、CDCl3)δ 9.89(s、1H)、7.30(s、1H)、6.43(s、1H)、2.41(s、3H)、2.12(s、3H)。
(4)化合物79(5-シクロプロピル-2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)チオフェン-3-カルボニトリル)の合成
化合物77(5-ブロモ-2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)チオフェン-3-カルボニトリル)(50mg、0.16mmol、1eq)を2mLトルエンに溶解し、シクロプロピルボロン酸(41mg、0.48mmol、3eq)、酢酸パラジウム(16mg、0.012mmol、7.5%)、Sphos(10mg、0.024mmol、0.15eq)、リン酸カリウム(71mg、0.336mmol、2.1eq)を加えた。反応物を窒素ガスの存在下で100℃までに加熱した。LC-MSによって混合物をモニタリングし、ろ過して濃縮した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1)により精製して、黄色の固体化合物79(5-シクロプロピル-2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)チオフェン-3-カルボニトリル)(35mg、収率:83%)が得られた。MS(ESI)m/z:271[M+H+]。1H NMR(400 MHz、CDCl3)δ 9.86(s、1H)、6.89(s、1H)、6.39(s、1H)、2.36(s、3H)、2.07(s、4H)、1.13(d、J =7.3Hz、2H)、0.81(d、J =4.6Hz、2H)。
(5)化合物AB24324((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-シクロプロピルチオフェン-3-ニトリル)の合成
化合物79(5-シクロプロピル-2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)チオフェン-3-カルボニトリル)(35mg、0.133mmol、1eq)をエタノール2mLに溶解し、化合物7(2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(25mg、0.133mmol、1eq)、及び2滴のピペリジンを加えた。混合物を2時間加熱還流しながら攪拌した。反応が終了した後、混合物を室温に冷却してろ過し、固形物を採取して乾燥させ、黄色の固体粉末化合物AB24324((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-シクロプロピルチオフェン-3-ニトリル)(33mg、収率:57.7%)が得られた。MS(ESI)m/z:441 [M+H+]。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 8.44(s、1H)、8.09(s、1H)、7.27(s、1H)、6.92(s、1H)、6.75(s、1H)、3.81(s、3H)、2.26(s、3H)、2.24-2.15(m、1H)、2.05(s、3H)、1.04(d、J =6.1 Hz、2H)、0.79(d、J =6.0 Hz、2H)。
実施例29:化合物(E)-5-ブロモ-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)チオフェン-3-ニトリル(AB24323)の合成
実施例28と同じ方式で化合物(収率:21.2%)が得られた。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 8.51(s、1H)、8.15(s、1H)、7.93(s、1H)、6.99(s、1H)、6.81(s、1H)、3.88(s、3H)、2.35(s、3H)、2.14(s、3H)。
実施例30:化合物(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-イソプロピルチオフェン-3-ニトリル(AB24325)の合成
(1)化合物81(2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-イソプロピルチオフェン-3-ニトリル)の合成
化合物80(2-アミノ-5-イソプロピルチオフェン-3-ニトリル)(250mg、1.506mmol、1.0eq)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、化合物20(2,5-ヘキサンジオン)(257mg、2.259mmol、1.5eq)、3Aモレキュラーシーブ(500mg)、及びp-トルエンスルホン酸一水和物(52mg、0.211mmol、0.2eq)を加えた。反応物を4時間加熱還流した。固形物をろ過し、ろ液を濃縮して、次にフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=50/1)により精製して、無色の液体化合物81(2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-イソプロピルチオフェン-3-ニトリル)(270mg、収率:73.4%)が得られた。MS(ESI)m/z:245[M+H]+。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(50/1)、Rf(化合物80)=0.2、Rf(化合物81)=0.6。
(2)化合物82(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-イソプロピルチオフェン-3-カルボニトリル)の合成
窒素ガスの保護下で、0℃でオキシ塩化リン(242mg、1.598mmol、1.5eq)をジメチルホルムアミド(30mL)に1滴ずつ滴下した。反応物を0℃で30分間攪拌し、次に室温に戻し、4mLのジメチルホルムアミドに溶解した化合物81(2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-イソプロピルチオフェン-3-ニトリル)(260mg、1.065mmol、1.0eq)を上記の混合物に加えた。反応物を100℃までに加熱し、窒素ガスの存在下で1時間攪拌した。反応系が冷却された後、氷水に注ぎ、30% NaOH溶液でpH=10に調整した。混合物を酢酸エチルで抽出し、飽和塩化ナトリウムで洗浄し、次に有機層を分離させ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して濃縮した後フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)により精製して、化合物82(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-イソプロピルチオフェン-3-カルボニトリル)(200mg、収率:69%)が得られた。MS(ESI)m/z:273 [M+H]+。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(5:1)、Rf(化合物81)=0.8、Rf(化合物82)=0.2、1H NMR(400 MHz、CDCl3)δ 9.88(s、1H)、6.96(s、1H)、6.41(s、1H)、3.18(s、1H)、2.38(s、3H)、2.09(s、3H)、1.38(d、J =4.3 Hz、6H)。
(3)化合物AB24325((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-イソプロピルチオフェン-3-ニトリル)の合成
化合物7(2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(54mg、0.287mmol、1.0eq)を1.5mLエタノールに溶解し、化合物82(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-イソプロピルチオフェン-3-カルボニトリル)(78mg、0.287mmol、1.0eq)、及びピペリジン(48mg、0.574mmol、2.0eq)を加えた。混合物を1時間加熱還流しながら攪拌した。反応が終了した後、混合物を室温まで冷却し、ろ過した。固形物を採取して、乾燥させ、黄色の固体化合物AB24325((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-イソプロピルチオフェン-3-ニトリル)(80mg、収率:63%)が得られた。MS(ESI)m/z:443 [M+H]+。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 12.95(s、1H)、8.48(s、1H)、8.13(s、1H)、7.41(s、1H)、6.97(s、1H)、6.79(s、1H)、3.85(s、3H)、3.22(m、1H)、2.30(s、3H)、2.09(s、3H)、1.31(d、J =6.8 Hz、6H)。
実施例31:化合物(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-フェニルチオフェン-3-ニトリル(AB24327)の合成
実施例30と同じ方式で化合物AB24327(収率:64.3%)が得られた。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 8.49(s、1H)、8.13(s、1H)、8.01(s、1H)、7.75(s、2H)、7.50-7.44(m、3H)、7.01(s、1H)、6.80(s、1H)、3.86(s、3H)、2.37(s、3H)、2.16(s、3H)。
実施例32:化合物(E)-5-ベンジル-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)チオフェン-3-ニトリル(AB24328)の合成
実施例30と同じ方式で化合物AB24328(収率:53.8%)が得られた。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 12.95(s、1H)、8.48(s、1H)、8.12(s、1H)、7.41(s、1H)、7.34(d、J=7.2 Hz、4H)、7.28-7.24(m、1H)、6.96(s、1H)、6.78(s、1H)、4.24(s、2H)、3.85(s、3H)、2.28(s、3H)、2.07(s、3H)。
実施例33:化合物AB24351((E)-5-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボキサミド)の合成
(1)化合物88((E)エチル5-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボキシレート)の合成方法
エタノール2mLに溶解した化合物87(5-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボン酸エチル)(160mg、0.548mmol、1eq)に化合物7(2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(103mg、0.548mmol、1eq)、及びピペリジン(46mg、0.548mmol、1eq)を加えた。混合物を2時間加熱還流しながら攪拌した。反応が終了した後、混合物を室温に冷却してろ過した。固形物を採取して、次に乾燥させ、黄色の固体化合物88((E)エチル5-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボキシレート)(130mg、収率:51.3%)が得られた。MS(ESI)m/z:463[M+H+]。
(2)化合物AB24351((E)-5-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボキサミド)の調製方法
化合物88((E)エチル5-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボキシレート)(50mg、0.108mmol、1.0eq)をNH3-MeOH(2mL)に溶解し、80℃で16時間攪拌した。反応物を室温に冷却して濃縮して、残存物を分取型高圧液体クロマトグラフィーにより精製して、黄色の固体化合物AB24351((E)-5-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボキサミド)(61mg、収率:85.9%)が得られた。MS(ESI)m/z:434 [M+H+]。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 8.46(s、1H)、8.12(s、1H)、7.82(s、1H)、7.64(s、1H)、6.88(s、1H)、6.78(s、1H)、3.85(s、3H)、2.72(s、3H)、2.23(s、3H)、2.01(s、3H)。
実施例34:化合物AB24347((E)-2-(3-(1-シアノ-1-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)プロプ-1-エン-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)の合成
(1)化合物90(2-(3-アセチル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)の合成方法
0℃の条件下で、塩化アセチル(412mg、5.278mmol、1.2eq)を無水ジクロロエチレンDCE(20mL)に溶解し、慎重に四塩化スズ(1.14g、4.398mmol、1eq)を加え、混合物を0℃の条件下で10分間攪拌した。その後、ジクロロエチレン20mLに溶解した化合物89(2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)(950mg、4.398mmol、1eq)を上記の混合物に加えた。混合物を0℃で30分間攪拌し、次に室温に昇温して3時間保留した。反応液を50mL水で冷却した後、ジクロロメタンで3回抽出(一回で50mL)し、次に有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5:1~2:1)により精製して、黄色の固体化合物90(2-(3-アセチル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)(888mg、収率:78.3%)が得られた。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(1/1)、Rf(化合物89)=0.6、Rf(化合物90)=0.3。1H NMR(400 MHz、CDCl3)δ 6.93(s、1H)、6.33(s、1H)、2.53(s、3H)、2.40(s、3H)、2.39(s、3H)、2.08(s、3H)。
(2)化合物AB24347((E)-2-(3-(1-シアノ-1-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)プロプ-1-エン-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)の調製方法
化合物90(2-(3-アセチル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)(50mg、0.265mmol、1eq)をテトラヒドロフラン(1mL)に溶解し、化合物7(2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(68mg、0.265mmol、1eq)、チタン酸テトライソプロピル(225mg、0.795mmol、3eq)、及び2滴のピペリジンを加えた。混合物を室温で12時間攪拌し、固形物をろ過し、酢酸エチルで洗浄し、次にろ液を濃縮して、分取型高圧液体クロマトグラフィーにより精製して、黄色の固体化合物AB24347((E)-2-(3-(1-シアノ-1-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)プロプ-1-エン-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)(30mg、収率:36.1%)が得られた。MS(ESI)m/z:429.14 [M+H+]。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 8.43(s、1H)、7.19(s、1H)、6.66(s、1H)、6.27(s、1H)、3.81(s、3H)、3.14(s、3H)、2.44(s、3H)、2.04(s、3H)、1.33(s、3H)。
実施例35:化合物AB24348((E)-5-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボニトリル)の合成
(1)化合物92(5-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボキサミド)の調製方法
化合物91(5-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボン酸エチル)(1.5g、5.68mmol、1.0eq)をアンモニア水NH3-H2O(100mL)に溶解し、反応物を70℃までに加熱して、3時間攪拌した。反応が終了した後、反応物を室温に冷却してろ過した。固形物を採取して乾燥させることによって、白色の固体化合物92(5-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボキサミド)(1.0g、収率:74.9%)が得られた。MS(ESI)m/z:236 [M+H+]。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(3/1)、Rf(化合物91)=0.6、Rf(化合物92)=0.3。
(2)化合物93(5-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボニトリル)の調製方法
化合物92(5-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボキサミド)(500mg、2.10mmol、1.0eq)、及びピペリジン(198mg、2.50mmol、1.2eq)をアセトニトリル(40mL)に溶解し、0℃の条件下で、オキサリルクロライド(406mg、3.20mmol、1.5eq)を1滴ずつ滴下した。混合物を0℃の条件下で30分間反応させた。反応が終了した後、残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)により精製した後、無色の油状化合物93(5-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボニトリル)(180mg、収率:38.9%)が得られた。MS(ESI)m/z:218 [M+H+]。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(2/1)、Rf(化合物92)=0.5、Rf(化合物93)=0.6。
(3)化合物94(5-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボニトリル)の調製方法
窒素ガスの保護下で、0℃の条件下で、オキシ塩化リン(105mg、0.69mmol、1.0eq)にジメチルホルムアミド(10mL)を1滴ずつ滴下し、次に室温までに昇温した。5mLジメチルホルムアミドに溶解した化合物93(5-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボニトリル)(150mg、0.69mmol、1.0eq)を上記の反応系に加えた。窒素ガスの保護下で、混合物を100℃までに加熱し3時間攪拌した。反応系が冷却された後、混合物を氷水に注ぎ、30%の水酸化ナトリウム溶液でpH=9に調整した。酢酸エチルで抽出した後、ブラインで洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して濃縮した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)により精製して、白色の固体化合物94(5-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボニトリル)(60mg、収率:35.6%)が得られた。MS(ESI)m/z:246 [M+H+]。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(3:1)、Rf(化合物93)=0.4、Rf(化合物94)=0.2。
(4)化合物AB24348((E)-5-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボニトリル)の合成
エタノール4mLに溶解した化合物94(5-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボニトリル)(20mg、0.08mmol、1eq)の反応系に化合物7(2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(15mg、0.08mmol、1eq)、及びピペリジン(3mg、0.08mmol、1eq)を加えた。混合物を2時間加熱還流しながら攪拌した。反応が終了した後、混合物を室温に冷却し、ろ過した。固形物を採取し乾燥ろ過して、黄色の固体化合物AB24348((E)-5-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボニトリル)(13mg、収率:38.4%)が得られた。MS(ESI)m/z:416.3 [M+H+]。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 12.99(s、1H)、8.49(s、1H)、8.15(s、1H)、7.00(s、1H)、6.80(s、1H)、3.86(s、3H)、2.77(s、3H)、2.33(s、3H)、2.13(s、3H)。
実施例36:化合物AB24355((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-(ジメチルアミノ)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)の合成
(1)化合物97(N,N-ジメチル-5-ニトロピリジン-2,4-ジアミン)の合成方法
化合物95(2-クロロ-4-アミノ-5-ニトロピリジン)(300mg、1.57mmol、1eq)をイソプロパノール(5mL)に溶解し、化合物96(636mg、7.85mmol、5.0eq)、トリエチルアミン(1.1g、11.0mmol、7.0eq)を加えた。混合物を100℃で12時間攪拌した。反応が終了した後、濃縮して、残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(まず、石油エーテル/酢酸エチル=10:1の系を使用し、次にジクロロメタン:酢酸エチル=10:1の系を使用した)により精製して、褐色の固体かつ粗抽出物である化合物97(N,N-ジメチル-5-ニトロピリジン-2,4-ジアミン)(270mg、収率:94.5%)が得られた。MS(ESI)m/z:183.20 [M+H+]。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(1/1)、Rf(化合物95)=0.6、Rf(化合物97)=0.5。
(2)化合物98(N,N-ジメチルピリジン-2,4,5-トリアミン)の調製方法
化合物97(N,N-ジメチル-5-ニトロピリジン-2,4-ジアミン)(270mg、1.48mmol、1eq)をメタノール(10mL)に溶解し、パラジウム炭素(50mg、0.2wt%)を加えた。窒素ガスの存在下で、混合物を室温で16時間攪拌した。固形物をろ過し、濃縮して、褐色の固体かつ粗抽出物である化合物98(N,N-ジメチルピリジン-2,4,5-トリアミン)(270mg、収率:100%)が得られた。MS(ESI)m/z:153.25 [M+H+]。TLC:ジクロロメタン/メタノール(10/1)、Rf(化合物97)=0.6、Rf(化合物98)=0.1。
(3)化合物99(2-(6-(ジメチルアミノ)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)の調製方法
化合物98(N,N-ジメチルピリジン-2,4,5-トリアミン)(130mg、0.855mmol、1.0eq)をジメチルホルムアミド(2mL)に溶解し、化合物2(シアノ酢酸エチル)(290mg、2.56mmol、3.0eq)を加えた。混合物を150℃で5時間攪拌した。反応が終了した後、濃縮して残存物を得、分取型高圧液体クロマトグラフィーにより精製して、褐色の固体化合物99(2-(6-(ジメチルアミノ)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(78mg、収率:45.4%)が得られた。MS(ESI)m/z:202.25 [M+H+]。TLC:ジクロロメタン/メタノール(10/1)、Rf(化合物98)=0.1、Rf(化合物99)=0.5。
(4)化合物AB24355((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-(ジメチルアミノ)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)の調製方法
化合物99(2-(6-(ジメチルアミノ)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(78mg、0.388mmol、1.0eq)をエタノール(1.5mL)に溶解し、化合物34(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボニトリル)(94.7mg、0.388mmol、1eq)、及びピペリジン(33mg、0.388mmol、1eq)を加えた。混合物を1時間加熱還流しながら攪拌して、反応が終了した後、反応物を濃縮して、分取型高圧液体クロマトグラフィーにより精製して、黄色の固体化合物AB24355((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-(ジメチルアミノ)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)(60mg、収率:36.2%)が得られた。MS(ESI)m/z:428.35 [M+H+]。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 12.51(s、1H)、8.46(s、1H)、8.04(s、1H)、7.33(s、1H)、6.96(s、1H)、6.45(s、1H)、3.02(s、6H)、2.52(s、3H)、2.30(s、3H)、2.09(s、3H)。
実施例37:化合物AB24352((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3-メチル-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)の合成
(1)化合物101(2-(6-メトキシ-3-メチル-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)の調製方法
化合物100(2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(100mg、0.532mmol、1eq)をジメチルホルムアミドとアセトニトリル(3:1)との混合溶液(4mL)に溶解し、トリエチルベンジルアンモニウムクロリドTEBAC(9.7mg、0.04mmol、0.075eq)、炭酸カリウム(73mg、0.532mmol、1.0eq)、及び硫酸ジメチル(74mg、0.585mmol、1.1eq)を加えた。反応物を室温で16時間攪拌した。反応が終了した後、反応物を酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5:1~1:2)により精製して、黒色の固体化合物101(2-(6-メトキシ-3-メチル-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(80mg、収率:75%)が得られた。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(0/1)、Rf(化合物100)=0.3、Rf(化合物101)=0.5。MS(ESI)m/z:203 [M+H+]。
(2)化合物AB24352((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3-メチル-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)の調製方法
化合物101(2-(6-メトキシ-3-メチル-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(80mg、0.396mmol、1eq)をエタノール(1mL)に溶解し、化合物34(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボニトリル)(93mg、0.396mmol、1eq)、及び2滴のピペリジンを加えた。混合物を1時間加熱還流しながら攪拌した。反応が終了した後、混合物を室温に冷却してろ過し、固形物を採取して乾燥させ、黄色の固体化合物AB24352((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3-メチル-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)(61mg、収率:35.9%)が得られた。MS(ESI)m/z:429.10 [M+H+]。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 8.53(s、1H)、7.98(s、1H)、7.34(s、1H)、6.99(s、2H)、3.87(s、6H)、2.52(s、3H)、2.25(s、3H)、2.10(s、3H)。
実施例38:化合物(E)-2-(3-(2-(1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)-2-シアノビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル(AB24270)の合成
実施例23と同じ方式で化合物AB24270(収率:82.3%)が得られた。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 12.83(s、1H)、8.13(s、1H)、7.55(s、2H)、7.33(s、1H)、7.19(s、2H)、6.98(s、1H)、2.47(s、3H)、2.31(s、3H)、2.09(s、3H)。
実施例39:化合物(E)-2-(3-(2-(1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)-2-シアノビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5 -ジメチルチオフェン-3-カルボン酸メチル(AB24273)の合成
実施例23と同じ方式で化合物AB24273(収率:65.7%)が得られた。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 12.77(s、1H)、8.09(s、1H)、7.51(d、J =1.6 Hz、2H)、7.16(s、2H)、6.88(s、1H)、3.56(s、3H)、2.36(s、3H)、2.21(d、J =11.0 Hz、6H)、1.97(s、3H)。
実施例40:化合物(E)-5-(3-(2-(1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)-2-シアノビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-3-メチルチオフェン-2,4-ジニトリル(AB24274)の合成
実施例23と同じ方式で化合物AB24274(収率:76.9%)が得られた。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 12.87(s、1H)、8.14(s、1H)、7.55(s、2H)、7.21(s、2H)、7.01(s、1H)、2.48(s、3H)、2.35(s、3H)、2.15(s、3H)。
実施例41:化合物(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル]ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)ベンジルニトリル(AB24307)の合成
エタノール2mLに化合物8(2-(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)アセトニトリル)(84mg、0.45mmol、1.0eq)を溶解した溶液に化合物13(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)ベンジルニトリル)(100mg、0.45mmol、1.0eq)、及びピペリジン(39mg、0.45mmol、1.0eq)を加えた。混合物を1時間加熱還流しながら攪拌し、次に混合物を室温まで冷却してろ過した。固体を採取し、乾燥させることによって、黄色の固体化合物AB24307(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル]ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)ベンジルニトリル(100mg、収率:47.6%)が得られた。MS(ESI)m/z:394 [M+H]+。1H NMR(DMSO-d6、400 Hz):δ 12.68(s、1 H)、8.14(s、1 H)、8.09(s、1 H)、7.96(s、1 H)、7.78(s、1 H)、7.71(s、1 H)、7.45(s、1 H)、7.10-6.97(m、2H)、6.81(s、1 H)、3.78(s、3 H)、2.20(s、3 H)、1.99(s、3 H)。
実施例42:化合物(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルチオフェン-3-カルボン酸メチル(AB24322)の合成
実施例41と同じ方式で化合物AB24322(収率:52.0%)が得られた。1H NMR(DMSO-d6、400 Hz):δ 12.58(s、1 H)、8.03(s、1H)、7.42(s、1H)、7.00(s、1H)、6.87(s、1H)、6.80(s、1H)、3.77(s、3H)、3.57(s、3H)、2.38(s、3H)、2.22(d、J=14.8 Hz、6H)、1.98(s、3H)。
実施例43:化合物(E)-2-(1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)-3-(3,5-ジメチル-1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-ピラゾール-4-イル)アクリロニトリル(AB24285)の合成
(1)化合物16(3,5-ジメチル-1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-ピラゾール)の合成
化合物14(3-(トリフルオロメチル)フェニルヒドラジン塩酸塩)(1.0g、4.7mmol、1.0eq)をエタノール(15mL)に溶解し、化合物15(アセチルアセトン)(471mg、4.7mmol、1.0eq)を加えた。混合物を3時間加熱還流した。濃縮した後、残存物を水(20mL)に溶解し、酢酸エチルで3回抽出した(20mL×3)。有機層を乾燥ろ過して濃縮した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20/1)により精製して、黄色の固体粉末化合物16(3,5-ジメチル-1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-ピラゾール)(900mg、収率:79.7%)が得られた。MS(ESI)m/z:241 [M+H]+。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(3:1)、Rf(化合物14)=0.3、Rf(化合物16)=0.6。
(2)化合物17(3,5-ジメチル-1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-ピラゾール-4-カルバルデヒド)の合成
オキシ塩化リン(400mg、2.63mmol、0.7eq)を窒素ガスの存在下で0℃のジメチルホルムアミド(10mL)に加えた。混合物を0℃で30分間攪拌した後,室温までに加熱した。10mLのジメチルホルムアミドに溶解した化合物16(3,5-ジメチル-1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-ピラゾール)(900mg、3.75mmol、1.0eq)を上記の反応系に加えた。混合物を100℃までに加熱して窒素ガスの存在下で1時間攪拌した。反応物を冷却した後、全ての反応物を氷水に注ぎ、30%の水酸化ナトリウムでpH10に調整した。混合物を酢酸エチルで抽出した後、ブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して濃縮した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=50/1~10/1)により精製して、黄色の固体粉末化合物17(3,5-ジメチル-1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-ピラゾール-4-カルバルデヒド)(320mg、収率:31.8%)が得られた。MS(ESI)m/z:269 [M+H]+。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(3:1)、Rf(化合物16)=0.6、Rf(化合物17)=0.4。
(3)化合物AB24285((E)-2-(1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)-3-(3,5-ジメチル-1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-ピラゾール-4-イル)アクリロニトリル)の合成
化合物17(3,5-ジメチル-1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-ピラゾール-4-カルバルデヒド)(100mg、0.37mmol、1.0eq)をエタノール(2.0mL)に溶解し、化合物12(2-シアノメチルベンズイミダゾール)(59mg、0.37mmol、1.0eq)、及びピペリジン(32mg、0.371mmol、1.0eq)を加えた。混合物を1時間加熱還流しながら攪拌した。反応が終了した後、室温に冷却し、ろ過して濃縮した。固形物を採取し、乾燥させ、黄色の固体粉末AB24285((E)-2-(1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)-3-(3,5-ジメチル-1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-ピラゾール-4-イル)アクリロニトリル)(40mg、収率:26.3%)が得られた。MS(ESI)m/z:408 [M+H]+。1H NMR(400 MHz、DMSO)δ 8.11(s、1H)、7.80(s、3H)、7.75-7.61(m、5H)、7.55-7.40(m、4H)、7.22(s、4H)、2.37(s、6H)、2.01(s、1H)、1.80(s、1H)。
実施例44:化合物(E)-2-(1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)-3-(3,5-ジメチル-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-イル)アクリロニトリル(AB24284)の合成
実施例43と同じ方式でAB24284(収率:50%)が得られた。1H NMR(400 MHz、CDCl3)δ 9.59(s、1H)、8.45(s、1H)、7.78(s、1H)、7.58-7.39(m、6H)、7.32(d、J =6.6 Hz、2H)、2.48(s、6H)。
実施例45:化合物(E)-2-(1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)-3-(3,5-ジメチル-1-(2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-1H-ピラゾール-4-イル)アクリロニトリル(AB24290)の合成
実施例43と同じ方式でAB24290(収率:20%)が得られた。1H NMR(400 MHz、dmso)δ 8.21(s、2H)、7.82(s、1H)、7.75-7.35(m、20H)、7.21-7.19(m、8H)、7.05(s、1H)、6.92(s、1H)、2.37(s、6H)、2.00(s、3H)、1.79(s、3H)。
実施例46:化合物AB24331((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-(トリフルオロメチル)-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルチオフェン-3-ニトリル)の合成
化合物18(2-(6-(トリフルオロメチル)-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)アセトニトリル)(50mg、0.222mmol、1eq)をエタノール2mLに溶解し、化合物4(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルチオフェン-3-カルボニトリル)(68mg、0.222mmol、1eq)、及び2滴のピペリジンを加えた。混合物を2時間加熱還流しながら攪拌した。反応が終了した後、混合物を室温に冷却してろ過した。黄色の固形物を採取し、乾燥させた後、AB24331((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-(トリフルオロメチル)-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルチオフェン-3-ニトリル)(74mg、収率:71.8%)が得られた。MS(ESI)m/z:466.25 [M+H+]。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 8.21(s、1H)、7.90(s、1H)、7.73-7.71(m、1H)、7.50(d、J =8.4 Hz、1H)、6.98(s、1H)、2.42(s、3H)、2.32(s、3H)、2.24(s、3H)、2.10(s、3H)。
実施例47:化合物(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-(トリフルオロメトキシ)-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルチオフェン-3-ニトリル(AB24339)の合成
実施例46と同じ方式でAB24339(収率:73.7%)が得られた。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 8.16(s、1H)、7.61-7.55(m、2H)、7.18(d、J =7.6 Hz、1H)、6.97(s、1H)、2.42(s、3H)、2.28(d、J =25.2 Hz、6H)、2.10(s、3H)。
実施例48:化合物AB24343((Z)-2-(3-(2-シアノ-2-(5-メトキシ-1H-インドール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)の合成
(1)化合物21((5-メトキシ-1H-インドール-2-イル)メタノール)の合成
化合物20(5-メトキシインドール-2-カルボン酸)(2g、10.5mmol、1eq)を無水テトラヒドロフランTHF(20mL)に溶解し、0℃の条件下で、ゆっくりと水素化リチウムアルミニウム(0.438g、11.05mmol、1.05eq)を加え、混合物を室温で5時間攪拌した。反応物を0℃に冷却した後、5mLのNaOH溶液を加え、25℃で5分間攪拌した。反応物を酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5:1~2:1)により精製して、化合物21((5-メトキシ-1H-インドール-2-イル)メタノール)(956mg、収率:51.4%)が得られた。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(1/1)、Rf(化合物20)=0.3、Rf(化合物21)=0.6、1H NMR(400 MHz、CDCl3)δ 8.26(s、1H)、7.30-7.16(m、1H)、7.03(s、1H)、6.84(d、J =8.9 Hz、1H)、6.33(s、1H)、4.79(s、2H)、3.84(s、3H)。
(2)化合物22((5-メトキシ-1H-インドール-2-イル)安息香酸メチル)の合成
化合物21((5-メトキシ-1H-インドール-2-イル)メタノール)(356mg、2.03mmol、1.0eq)、及びトリエチルアミンTEA(410mg、4.06mmol、2eq)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、塩化ベンゾイル(430g、3.05mmol、1.5eq)を加えた。混合物を室温で10分間攪拌して反応させ、次に炭酸水素ナトリウム水和物で反応をクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機層をブラインで洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を濃縮して、化合物22((5-メトキシ-1H-インドール-2-イル)安息香酸メチル)(478mg、収率:83.7%)を得、さらに精製することなく、次のステップで直接使用した。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(3/1)、Rf(化合物21)=0.2、Rf(化合物22)=0.7、1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 11.11(s、1H)、7.95(d、J =7.7 Hz、2H)、7.61(t、J =7.6 Hz、1H)、7.48(t、J =7.7 Hz、2H)、7.22(d、J =8.8 Hz、1H)、6.97(s、1H)、6.70(d、J =8.7 Hz、1H)、6.42(s、1H)、5.38(s、2H)、3.68(s、3H)。
(3)化合物23(2-(5-メトキシ-1H-インドール-2-イル)アセトニトリル)の合成
化合物22((5-メトキシ-1H-インドール-2-イル)安息香酸メチル)(250mg、0.89mmol、1.0eq)をアセトニトリル(3mL)に溶解し、シアン化カリウム(116mg、1.78mmol、2.0eq)を加えた。混合物を80℃で24時間攪拌し、反応が終了した後、室温に冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた。混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮、残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3:1~1:1)により精製して、化合物23(2-(5-メトキシ-1H-インドール-2-イル)アセトニトリル)(30mg、収率:18.1%)が得られた。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(3/1)、Rf(化合物22)=0.25、Rf(化合物23)=0.5、1H NMR(400 MHz、CDCl3)δ 8.12(s、1H)、7.41-7.12(m、1H)、7.03(s、1H)、6.87(d、J =8.5 Hz、1H)、6.41(s、1H)、3.90(s、2H)、3.85(s、3H)。
(4)化合物AB24343((Z)-2-(3-(2-シアノ-2-(5-メトキシ-1H-インドール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)の合成
化合物23(2-(5-メトキシ-1H-インドール-2-イル)アセトニトリル)(30mg、0.16mmol、1eq)をエタノール(1mL)に溶解し、化合物19(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボニトリル)(39mg、0.16mmol、1eq)、及び2滴のピペリジンを加えた。混合物を2時間加熱還流しながら攪拌し、反応が終了した後、室温に冷却し、固形物をろ過して採取し、乾燥させ、黄色の固体化合物AB24343((Z)-2-(3-(2-シアノ-2-(5-メトキシ-1H-インドール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)(20mg、収率:30.3%)が得られた。MS(ESI)m/z:413.05 [M+H+]。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 11.41(s、1H)、7.68(s、1H)、7.29(s、1H)、7.21(d、J =8.6 Hz、1H)、6.99(s、1H)、6.86(s、1H)、6.73(d、J =8.4 Hz、1H)、6.49(s、1H)、3.70(s、3H)、2.49(s、3H)、2.24(s、3H)、2.06(s、3H)。
実施例49:化合物(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル]ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル(AB24202)の合成
(1)化合物3(2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル)の合成
50mLテトラヒドロフラン(THF)に化合物1(2-アミノ-4,5-ジメチル-3-フランカルボニトリル)(2.5g、18.36mmol、1.0eq)を溶解した溶液に、化合物2(2,5-ヘキサンジオン)(3.3g、29.38mmol、1.6eq)、3Aモレキュラーシーブ(50g)、及びp-トルエンスルホン酸(TsOH-H2O、1.4g、7.44mmol、0.4eq)を加えた。混合物を一晩加熱還流しながら攪拌した。固形物をろ過して、ろ液を濃縮して、残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100/1)により精製して、白色の固体化合物3(2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル)(2.8g、収率:71.2%)が得られた。MS(ESI)m/z:215.3 [M+H]+。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(10:1)、Rf(化合物1)=0.1、Rf(化合物3)=0.7。1H NMR(CDCl3、400 Hz):δ 5.87(s、2H)、2.24(s、3H)、2.11(s、6H)、2.08(s、3H)。
(2)化合物4(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-カルボニトリル)の合成
0℃及び窒素ガス(N2)の条件下で、オキシ塩化リン(POCl3、5.3g、35.04mmol、3.0eq)を30mLのジメチルホルムアミド(DMF)に1滴ずつ滴下して、混合物を0℃で30分間攪拌し、次に室温までに加熱した。その中に、4mL DMFに溶解した化合物3(2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル)(2.5g、11.68mmol、1.0eq)を加えた。混合物を100℃までに加熱し、N2下で2時間攪拌した。冷却後、混合物を氷水に置き、30%のNaOH水溶液でpH=10にアルカリ化した。混合物を酢酸エチル(EA)で抽出し、ブラインで洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、ろ過して濃縮した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100/1)により精製して、黄色の固体化合物4(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-カルボニトリル)(2.2g、収率:78.5%)が得られた。MS(ESI)m/z:243 [M+H]+。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(20:1)、Rf(化合物3)=0.7、Rf(化合物4)=0.5。1H NMR(CDCl3、400 Hz):δ 9.86(s、1 H)、6.35(s、1 H)、2.38(s、3 H)、2.27(s、3 H)、2.10(s、6 H)。
(3)化合物7(N-(2-アミノ-4-メトキシフェニル)-2-シアノアセトアミド)の合成
ジメチルホルムアミド(20mL)に化合物5(4-メトキシ-o-フェニレンジアミン)(2.0g、14.5mmol、1.1eq)を溶解した溶液に化合物6(シアノ酢酸)(1.36g、15.95mmol、1.1eq)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩EDCI(3.34g、17.4mmol、1.2eq)、及び1-ヒドロキシベンゾトリアゾールHOBT(1.96g、14.5mmol、1.0eq)を加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。混合物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して濃縮した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=200/1~30/1)により精製して、黒色の固体化合物7(N-(2-アミノ-4-メトキシフェニル)-2-シアノアセトアミド)(1.3g、収率:43.7%)が得られた。MS(ESI)m/z:206 [M+H]+。TLC:ジメチルホルムアミド/メタノール(10:1)、Rf(化合物5)=0.2、Rf(化合物7)=0.4。
(4)化合物8(2-(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)アセトニトリル)の合成
化合物7(N-(2-アミノ-4-メトキシフェニル)-2-シアノアセトアミド)(490mg、2.38mmol、1.0eq)を酢酸(5mL)に溶解し、110℃で一晩攪拌した。混合物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して濃縮した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=50/1~1/1)により精製して、黒色の化合物8(2-(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)アセトニトリル)(290mg、収率:64.8%)が得られた。MS(ESI)m/z:188 [M+H]+。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(10:1)、Rf(化合物7)=0.7、Rf(化合物8)=0.75。1H NMR(DMSO-d6、400Hz):δ 12.35(s、1 H)、7.44-7.31(m、1 H)、7.01(s、1H)、6.80-6.74(m、1 H)、4.28(s、2 H)、3.73(s、3 H)。
(5)化合物AB24202((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル]ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル)の合成
エタノール(1mL)に溶解した化合物8(2-(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)アセトニトリル)(46mg、0.24mmol、1.0eq)の溶液に、化合物4(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-カルボニトリル)(60mg、0.24mmol、1.0eq)、及びピペリジン(20mg、0.24mmol、1.0eq)を加えた。混合物を1時間加熱還流しながら攪拌し、次に混合物を室温まで冷却し、ろ過した。固形物を採取して乾燥させ、黄色の固体化合物AB24202(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル)(30mg、収率:30.3%)が得られた。MS(ESI)m/z:412.3 [M+H]+。1H NMR(DMSO-d6、400 Hz):δ 12.72(s、1 H)、8.04(s、1 H)、7.45(s、1 H)、7.01(s、1 H)、6.94(s、1 H)、6.82(d、J=8.4 Hz、1 H)、3.77(s、3 H)、2.32(s、3 H)、2.29(s、3 H)、2.13(s、3 H)、2.08(s、3 H)。
実施例50:化合物(E)-2-(3-(2-(6-クロロ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)-2-シアノビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル(AB24201)の合成
実施例49と同じ方式で化合物AB24201(収率:58.3%)が得られた。1H NMR(CDCl3、400 Hz):δ 9.49(s、1H)、8.32(d、J=4.4 Hz、1H)、7.68-7.60(m、1H)、7.36-7.24(m、1H)、6.99(s、1 H)、2.32(s、3H)、2.28(s、3H)、2.15(s、3H)、2.11(s、3H)。
実施例51:化合物(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メチル-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル]ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル(AB24203)の合成
実施例49と同じ方式で化合物AB24203(収率:30.6%)が得られた。1H NMR(DMSO-d6、400 Hz):δ 12.70(s、1H)、8.07(s、1H)、7.39-7.26(m、2H)、7.00-6.94(m、2H)、2.40(s、3H)、2.33(s、3H)、2.29(s、3H)、2.13(s、3H)、2.08(s、3H)。
実施例52:化合物(E)-2-(1-シアノ-2-(1-(3-シアノ-4,5-ジメチルフラン-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-イル)ビニル)-N-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-1H-ベンズ[d]イミダゾール-6-カルボキサミド(AB24206)の合成
実施例49と同じ方式で化合物AB24206(収率:15%)が得られた。1H NMR(400 MHz、DMSO)δ 9.40(s、1H)、8.71(t、J =5.8 Hz、1H)、8.21(s、1H)、8.13(s、1H)、7.78(d、J =8.5 Hz、1H)、7.64(d、J =8.5 Hz、1H)、6.99(s、1H)、3.63(t、J =2.4 Hz、2H)、3.30(t、J =6.0 Hz、2H)、2.87(d、J =4.4 Hz、6H)、2.38(s、3H)、2.33(s、3H)、2.17(s、3H)、2.11(s、3H)。
実施例53:化合物(E)-2-(1-シアノ-2-(1-(3-シアノ-4,5-ジメチルフラン-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-イル)ビニル)-1H-ベンズ[d]イミダゾール-6-カルボン酸エチル(AB24208)の合成
実施例49と同じ方式で化合物AB24208(収率:35%)が得られた。1H NMR(400 MHz、DMSO)δ 13.22(s、1H)、8.14(d、J =17.1 Hz、2H)、7.81(d、J =8.5 Hz、1H)、7.73-7.50(m、1H)、6.95(s、1H)、4.29(q、J =7.1 Hz、2H)、2.33(s、3H)、2.28(s、3H)、2.12(s、3H)、2.07(s、3H)、1.31(t、J =7.1 Hz、3H)。
実施例54:化合物(E)-2-(3-(2-(6-ブロモ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)-2-シアノビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル(AB24213)の合成
実施例49と同じ方式で化合物AB24213(収率:52.6%)が得られた。1H NMR(400 MHz、dmso)δ 13.03(s、1H)、8.13(s、1H)、7.74(s、1H)、7.50(s、1H)、7.32(d、J =8.4 Hz、1H)、6.95(s、1H)、2.33(s、3H)、2.29(s、3H)、2.12(s、3H)、2.07(s、3H)。
実施例55:化合物(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-ニトロ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル(AB24217)の合成
実施例49と同じ方式で化合物AB24217(収率:56.8%)が得られた。1H NMR(399 MHz、DMSO-d6)δ 8.42(s、1H)、8.22(s、1H)、8.10(d、J =8.9 Hz、1H)、7.71(d、J =8.9 Hz、1H)、6.96(s、1H)、2.36(s、3H)、2.31(s、3H)、2.14(s、3H)、2.09(s、3H)。
実施例56:化合物(E)-2-(3-(2-(6-アミノ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)-2-シアノビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル(AB24221)の合成
実施例49と同じ方式で化合物AB24221(収率:7.8%)が得られた。1H NMR(399 MHz、DMSO-d6)δ 8.16(s、1H)、7.49(d、J =8.4 Hz、1H)、7.18(s,1H)、7.04-6.98(m、2H)、2.36(s、3H)、2.31(s、3H)、2.15(s、3H)、2.12(s、3H)。
実施例57:化合物(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-(ジメチルアミノ)-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル(AB24222)の合成
実施例49と同じ方式で化合物AB24222(収率:39.3%)が得られた。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 12.44(s、1H)、7.94(s、1H)、7.41(d、J =8.9 Hz、1H)、6.92(s、1H)、6.74(d、J =8.7 Hz、1H)、6.61(s、1H)、2.90(s、6H)、2.30(d、J =8.3 Hz、6H)、2.10(d、J =18.4 Hz、6H)。
実施例58:化合物(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-(2-メトキシエトキシ)-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル(AB24230)の合成
実施例49と同じ方式で化合物AB24230(収率:30%)が得られた。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 8.04(s、0H)、7.43(s、0H)、7.03(s、0H)、6.93(s、1H)、6.82(d、J =8.6 Hz、1H)、4.09(s、1H)、3.65(s、1H)、2.30(d、J =10.7 Hz、3H)、2.10(d、J =19.0 Hz、3H)。
実施例59:化合物(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-(トリフルオロメチル)-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル(AB24243)の合成
実施例49と同じ方式で化合物AB24243(収率:80.7%)が得られた。1H NMR(400 MHz、dmso)δ 8.20(s、1H)、7.91(s、1H)、7.73(d、J =8.1 Hz、1H)、7.52(d、J =8.0 Hz、1H)、6.96(s、1H)、2.32(d、J =20.5 Hz、6H)、2.11(d、J =21.6 Hz、6H)。
実施例60:化合物(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-(トリフルオロメトキシ)-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル(AB24255)の合成
実施例49と同じ方式で化合物AB24255(収率:57.6%)が得られた。1H NMR(400 MHz、dmso)δ 8.16(s、1H)、7.63(d、J =8.7 Hz、1H)、7.56(s、1H)、7.19(d、J =8.7 Hz、1H)、6.95(s、1H)、2.34(s、3H)、2.29(s、3H)、2.13(s、3H)、2.08(s、3H)。
実施例61:化合物((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-(ヒドロキシメチル)-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル)(AB24225)の合成
(1)化合物10(2-(6-(ヒドロキシメチル)-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)アセトニトリル)の合成
化合物9(2-(シアノメチル)-1H-ベンズ[d]イミダゾール-6-カルボン酸)(157mg、0.78mmol、1.0eq)を6mLのテトラヒドロフラン(THF)に溶解し、ゆっくりとカルボニルジイミダゾール(CDI)(152mg、0.94mmol、1.2eq)を加え、次に軽く混ぜた後、ゆっくりと水に溶解した水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)(88mg、2.34mmol、3.0eq)5mLを加え、混合液を室温で16時間攪拌して反応させた。混合液を酢酸エチルで抽出し、有機層を乾燥させ、ろ過して濃縮した。得られた残存物を分取型TLCにより精製して、黄色の油状液体である化合物10(2-(6-(ヒドロキシメチル)-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)アセトニトリル)(59mg、収率:40.4%)が得られた。TLC:ジクロロメタン/メタノール(10:1)、Rf(化合物9)=0.1、Rf(化合物10)=0.3、1H NMR(400 MHz、CD3OD-d4)δ 7.86(s、1H)、7.57(s、1H)、7.53(d、J =8.1 Hz、1H)、7.28(d、J =8.1 Hz、1H)、7.13(s、1H)、4.71(s、2H)、3.34(s、2H)。
(2)化合物AB24225((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-(ヒドロキシメチル)-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル)の合成
エタノール1mLに化合物10を溶解した溶液に、化合物4(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-カルボニトリル)(75mg、0.31mmol、1.0eq)、及びピペリジン(26mg、0.31mmol、1.0eq)を加えた。混合物を1時間加熱還流しながら攪拌し、次に混合物を濃縮して、分取型高速液体クロマトグラフィーにより精製して、AB24225((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-(ヒドロキシメチル)-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル)(25mg、収率:19.7%)が得られた。MS(ESI)m/z:412 [M+H]+。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 8.16(s、1H)、7.55-7.51(m、2H)、7.22(d、J =8.4 Hz、1H)、6.96(s、1H)、4.59(s、2H)、2.28(d、J =11.2 Hz、6H)、2.07(d、J =12 Hz、6H)。
実施例62:化合物((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(5,7-ジクロロ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル]ビニル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル))(AB24239)の合成
(1)化合物12((2-アミノ-3,5-ジクロロベンゼン)アミンの合成
化合物11(2,4-ジクロロ-6-ニトロアニリン)(2.5g、12.1mmol、1.0eq)と亜鉛(6.3g、96.6mmol、8.0eq)との混合物をメタノール/酢酸(10/1、30mL)に溶解し、45℃で16時間攪拌した。冷却後、溶媒を除去した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって(石油エーテル/酢酸エチル=100/1~5/1)により分離・精製して、褐色の固形物である化合物12(2-アミノ-3,5-ジクロロベンゼンアミン)(1.56g、収率:72.9%)が得られた。MS(ESI)m/z:177 [M+H]+。TLC:石油エーテル:酢酸エチル=(5:1)、Rf(化合物11)=0.7、Rf(化合物12)=0.4。
(2)化合物13(N-(2-アミノ-4,6-ジクロロフェニル)-2-シアノアセトアミド)の合成
ジメチルホルムアミド20mLに溶解した化合物12(2-アミノ-3,5-ジクロロベンゼンアミン)(1.56g、8.8mmol、1.0eq)に、化合物6(シアノ酢酸)(0.9g、10.6mmol、1.2eq)、1-エチル-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(2.0g、10.6mmol、1.2eq)、及び1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.2g、8.8mmol、1.0eq)を加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。混合物を水で希釈後、ジクロロメタンで抽出した。有機層をブラインで洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して濃縮した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=100/1~50/1)により精製して、黒色の固体粉末である化合物13(N-(2-アミノ-4,6-ジクロロフェニル)-2-シアノアセトアミド)(1.0g、収率:46.6%)が得られた。MS(ESI)m/z:244 [M+H]+。TLC:DCM/MeOH(10:1)、Rf(化合物12)=0.5、Rf(化合物13)=0.7。
(3)化合物14(2-(5,7-ジクロロ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)アセトニトリル)の合成
化合物13(N-(2-アミノ-4,6-ジクロロフェニル)-2-シアノアセトアミド)(1.0g、4.10mmol、1.0eq)を酢酸20mLに溶解し、110℃で一晩攪拌した。混合物を水で希釈した後、ジクロロメタンで抽出した。有機層をブラインで洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=100/1~20/1)により精製して、黄色の固体粉末である化合物14(2-(5,7-ジクロロ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)アセトニトリル)(520mg、収率:56.2%)が得られた。MS(ESI)m/z:226[M+H]+。TLC:DCM/MeOH(20:1)、Rf(化合物13)=0.6、Rf(化合物14)=0.7。
(4)化合物AB24239((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(5,7-ジクロロ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル]ビニル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル)の合成
化合物14(2-(5,7-ジクロロ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)アセトニトリル)(56mg、0.25mmol、1.0eq)をエタノール(1.0mL)に溶解し、化合物4(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-カルボニトリル)(60mg、0.25mmol、1.0eq)、及びピペリジン(21mg、0.25mmol、1.0eq)を加えた。混合物を1時間加熱還流しながら攪拌した。反応が終了した後、室温に冷却し、ろ過した。固体を採取し、乾燥させた後、黄色の粉末であるAB24239((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(5,7-ジクロロ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル]ビニル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル)(74mg、収率:66.7%)が得られた。MS(ESI)m/z:450 [M+H]+。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 13.33(s、1H)、8.20(s、1H)、7.57(s、1H)、7.38(s、1H)、6.97(s、1H)、2.36(s、3H)、2.31(s、3H)、2.14(s、3H)、2.09(s、3H)。
実施例63:化合物(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(5-フルオロ-6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル]ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル(AB24246)の合成
(1)化合物16(2-シアノ-N-(5-フルオロ-4-メトキシ-2-ニトロフェニル)アセトアミド)の合成
0℃で、ジクロロメタン(DCM)20mLに化合物6(シアノ酢酸)(1.1g、12.9mmol、1.2eq)を溶解した溶液に、(COCl)2(1.36g、16.12mmol、1.2eq)を加え、混合物を0℃で30分間攪拌し、次に化合物15(5-フルオロ-4-メトキシ-2-ニトロアニリン)(2.0g、10.75mmol、1.0eq)を加え、室温で混合物を2時間攪拌し、次に混合物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して濃縮した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=200/1~30/1)により精製して、黄色の固体化合物16(2-シアノ-N-(5-フルオロ-4-メトキシ-2-ニトロフェニル)アセトアミド)(1.3g、収率:47.7%)が得られた。MS(ESI)m/z:254 [M+H]+。TLC:PE/EA(5:1)、Rf(化合物15)=0.6、Rf(化合物16)=0.4。
(2)化合物17(2-(5-フルオロ-6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)の合成
イソプロパノール5mL(iPrOH)に化合物16(2-シアノ-N-(5-フルオロ-4-メトキシ-2-ニトロフェニル)アセトアミド)(500mg、1.97mmol、1.0eq)を溶解した溶液に、亜鉛(1.0g、15.76mmol、8eq)、及び酢酸(5mL)を加え、110℃で一晩攪拌した。混合液を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して濃縮した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=50/1~1/1)により精製して、灰色の固体化合物17(2-(5-フルオロ-6-メトキシ-1H-ベンズ[d]-イミダゾール-2-イル)アセトニトリル)(100mg、収率:24.5%)が得られた。MS(ESI)m/z:206[M+H]+。TLC:DCM/MeOH=50/1、Rf(化合物16)=0.7、Rf(化合物17)=0.3。1H NMR(DMSO-d6、400Hz):δ 12.35(s、1H)、7.44-7.31(m、1H)、7.01(s、1H)、6.80-6.74(m、1H)、4.28(s、2H)、3.73(s、3H)。
(3)化合物AB24246((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(5-フルオロ-6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル]ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル)の合成
エタノール1mLに化合物17(2-(5-フルオロ-6-メトキシ-1H-ベンズ[d]-イミダゾール-2-イル)アセトニトリル)(50mg、0.24mmol、1.0eq)を溶解した溶液に、化合物4(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,4-ジメチルフラン-3-カルボニトリル)(60mg、0.24mmol、1.0eq)、及びピペリジン(20mg、0.24mmol、1.0eq)を加えた。混合物を1時間加熱還流しながら攪拌し、次に混合物を室温まで冷却し、ろ過した。固形物を採取して乾燥させ、黄色の固体化合物AB24246((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(5-フルオロ-6-メトキシ-1H-ベンズ[d]-イミダゾール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル)(85mg、収率:81%)が得られた。MS(ESI)m/z:412.3 [M+H]+。1H NMR(399 MHz、DMSO-d6)δ 8.06(s、1H)、7.42(d、J =11.2 Hz、0H)、7.22(s、1H)、6.94(s、0H)、3.86(s、2H)、2.32(d、J =10.2 Hz、3H)、2.11(d、J =18.9 Hz、3H)。
実施例64:化合物(E)-2-(3-(2-(5-ブロモ-6-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル]-2-シアノビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル(AB24266)の合成
実施例63と同じ方式で化合物AB24266(収率:82%)が得られた。1H NMR(399 MHz、DMSO-d6)δ 8.08(s、1H)、7.76(s、1H)、7.18(s、1H)、6.94(s、1H)、3.86(s、3H)、2.31(d、J =12.0 Hz、6H)、2.11(d、J =18.9 Hz、6H)。
実施例65:化合物(E)-2-(3-(2-(1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)-2-シアノビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-フェニルフラン-3-ニトリル(AB24283)の合成
実施例63と同じ方式で化合物AB24283(収率:63.5%)が得られた。1H NMR(DMSO-d6、400 Hz):δ 12.91(s、1H)、8.16(s、1H)、7.80(d、J =7.6 Hz、2H)、7.72(s、1H)、7.53-7.44(m、5H)、7.20(s、2H)、7.03(s、1H)、2.44(s、3H)、2.23(s、3H)。
実施例66:化合物(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(5,6-ジクロロ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル(AB24214)の合成
(1)化合物19(N-(2-アミノ-4,5-ジクロロフェニル)-2-シアノアセトアミド)の合成
化合物18(4,5-ジクロロ-1,2-フェニレンジアミン)(2.0g、11.3mmol、1.0eq)をジメチルホルムアミド(20mL)に溶解し、化合物6(シアノ酢酸)(1.2g、13.6mmol、1.2eq)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(2.61g、13.6mmol、1.2eq)、及び1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.53g、11.3mmol、1.0eq)を加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。その後、水で希釈し、さらにジクロロメタンで抽出した。有機層をブラインで洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して濃縮した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=100/1~30/1)により精製して、黒色の固体粉末化合物19(N-(2-アミノ-4,5-ジクロロフェニル)-2-シアノアセトアミド)(470mg、収率:17.2%)が得られた。TLC:DCM/MeOH(10:1)、Rf(化合物18)=0.4、Rf(化合物19)=0.5。
(2)化合物20(2-(5,6-ジクロロ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)アセトニトリル)の合成
化合物19(N-(2-アミノ-4,5-ジクロロフェニル)-2-シアノアセトアミド)(470mg、1.93mmol、1.0eq)を酢酸(10mL)に溶解し、110℃までに加熱して一晩攪拌した。混合物を水で希釈し、次にジクロロメタンで抽出した。有機層をブラインで洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100/1~20/1)により精製して、黒色の粉末化合物20(2-(5,6-ジクロロ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)アセトニトリル)(300mg、収率:22.4%)が得られた。TLC:EA、Rf(化合物19)=0.7、Rf(化合物20)=0.75。
(3)化合物AB24214((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(5,6-ジクロロ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル)の合成
化合物20(2-(5,6-ジクロロ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)アセトニトリル)(56mg、0.248mmol、1.0eq)をエタノール(1mL)に溶解し、化合物4(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-カルボニトリル)(60mg、0.248mmol、1.0eq)、及びピペリジン(21mg、0.248mmol、1.0eq)を加えた。混合物を2時間加熱還流しながら攪拌した。反応が終了した後、ろ過して乾燥させ、黄色の固体粉末化合物AB24214((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(5,6-ジクロロ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル)(37mg、収率:28.6%)が得られた。MS(ESI)m/z:450 [M+H]+。1H NMR(400 MHz、DMSO)δ 8.16(s、1H)、7.81(s、2H)、6.95(s、1H)、2.31(d、J =15.5 Hz、6H)、2.10(d、J =20.0 Hz、6H)。
実施例67:化合物(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(5,6-ジメトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル(AB24229)の合成
実施例66と同じ方式で化合物AB24229(収率:45.6%)が得られた。1H NMR(400 MHz、dmso)δ 12.60(s、1H)、7.96(s、1H)、7.16(s、1H)、6.91(s、2H)、3.76(s、6H)、2.29(d、J =5.8 Hz、6H)、2.09(d、J =18.5 Hz、6H)。
実施例68:化合物(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6,7-ジヒドロ-1H-[1,4]ダイオキシン[2',3':4,5]ベンズ[1,2-d]イミダゾール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル(AB24287)の合成
実施例66と同じ方式で化合物AB24287(収率:31.3%)が得られた。1H NMR(400 MHz、dmso)δ 8.06(s、1H)、6.92(s、3H)、4.22(s、4H)、2.31(d、J =12.6 Hz、6H)、2.10(d、J =17.2 Hz、6H)。
実施例69:化合物(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(7-メチル-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)ビニル]-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル(AB24242)の合成
(1)化合物22(N-(2-アミノ-6-メチルフェニル)-2-シアノアセトアミド)の合成
化合物21(2,3-ジアミノトルエン)(2.0g、16.37mmol、1.0eq)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、化合物6(シアノ酢酸)(2.1g、24.56mmol、1.5eq)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(4.71g、24.56mmol、1.5eq)、及び1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(3.32g、24.56mmol、1.5eq)を加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。その後、水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機層をブラインで洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して濃縮した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=100/1~50/1)により精製して、黒色の固体粉末化合物22(N-(2-アミノ-6-メチルフェニル)-2-シアノアセトアミド)(1.48g、収率:47.8%)が得られた。TLC:DCM/MeOH(10:1)、Rf(化合物21)=0.2、Rf(化合物22)=0.3。
(2)化合物23(2-(7-メチル-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)アセトニトリル)の合成
化合物22(N-(2-アミノ-6-メチルフェニル)-2-シアノアセトアミド)(1.478mg、7.82mmol、1.0eq)を酢酸(10mL)に溶解し、110℃までに加熱した後一晩攪拌した。その後、水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機層をブラインで洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して濃縮した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=100/1~20/1)により精製して、黒色の固体粉末化合物23(2-(7-メチル-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)アセトニトリル)(300mg、収率:22.4%)が得られた。TLC:DCM/MeOH(20:1)、Rf(化合物22)=0.7、Rf(化合物23)=0.75。1H NMR(400 MHz、CDCl3)δ 7.54(d、J =7.9 Hz、1H)、7.40(t、J =7.6 Hz、1H)、7.29(d、J =7.1 Hz、1H)、4.56(s、2H)、2.63(s、3H)。
(3)化合物AB24242((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(7-メチル-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)ビニル]-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル)の合成
化合物23(2-(7-メチル-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)アセトニトリル)(56mg、0.327mmol、1.0eq)をエタノール(1mL)に溶解し、化合物4(79mg、0.327mmol、1.0eq)、及びピペリジン(28mg、0.327mmol、1.0eq)を加えた。混合物を2時間加熱還流しながら攪拌した。反応が終了した後、ろ過し、黄色の固体粉末化合物AB24242((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(7-メチル-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル)(37mg、収率:28.6%)が得られた。MS(ESI)m/z:396 [M+H]+。1H NMR(400 MHz、DMSO)δ 12.66(d、J =10.8 Hz、1H)、8.11(s、1H)、7.35(d、J =45.7 Hz、1H)、7.02(d、J =43.9 Hz、3H)、2.47(s、4H)、2.32(d、J =19.9 Hz、6H)、2.11(d、J =20.7 Hz、6H)。
実施例70:化合物(E)-2-(3-(2-(7-クロロ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)-2-シアノビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル(AB24218)の合成
実施例69と同じ方式で化合物AB24218(収率:61%)が得られた。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 13.16(s、1H)、8.27-8.12(m、1H)、7.57-7.43(m、1H)、7.19-7.17(m、2H)、6.95(s、1H)、2.45(s、3H)、2.32(s、3H)、2.11(s、3H)、2.06(s、3H)。
実施例71:化合物(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-イソプロポキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル(AB24297)の合成
(1)化合物25(5-イソプロポキシ-2-ニトロアニリン)の合成
化合物24(5-フルオロ-2-ニトロアニリン)(3.0g、19.23mmol、1.0eq)をイソプロパノール(i-PrOH)(30mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(1.1g、27.5mmol、1.5eq)を加えた。混合物を90℃で4時間攪拌した。冷却後、混合物を氷水に注いだ。フラッシュカラムクロマトグラフィー(FCC)(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)により残存物を精製して、黄色の固形物である化合物25(5-イソプロポキシ-2-ニトロアニリン)(2.3g、収率63%)が得られた。MS(ESI)m/z:197[M+H]+。TLC:PE/EA(5/1)、Rf(化合物24)=0.5、Rf(化合物25)=0.2。
(2)化合物26(4-イソプロポキシベンゼン-1,2-ジアミン)の合成
化合物25(5-イソプロポキシ-2-ニトロアニリン)(1.0g、5.1mmol、1.0eq)をメタノール(10mL)に溶解し、パラジウム炭素(200mg、0.2wt%)を加えた。混合物を水素雰囲気で室温で16時間攪拌した。固形物をろ過し、濾液を濃縮して、褐色の固形物である化合物26(4-イソプロポキシベンゼン-1,2-ジアミン)(800mg、収率94.4%)が得られた。MS(ESI)m/z:167[M+H]+。TLC:DCM/MeOH(20:1)、Rf(化合物25)=0.7、Rf(化合物26)=0.2。
(3)化合物28(2-(6-イソプロポキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)アセトニトリル)の合成
化合物26(4-イソプロポキシベンゼン-1,2-ジアミン)(500mg、3.01mmol、1.0eq)、及び化合物27(シアノ酢酸エチル)(850mg、7.53mmol、2.5eq)をN-メチルピロリドン(NMP)(2ml)に加え、180℃で4時間攪拌した。冷却後、混合物を水で希釈し、混合溶液(ジクロロメタン:メタノール=10:1)で抽出した。有機層を乾燥させ、ろ過して濃縮した。分取型高圧液体クロマトグラフィーを利用して残存物を精製して、黄色の固形物である化合物28(2-(6-イソプロポキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)アセトニトリル)(310mg、収率47.9%)が得られた。MS(ESI)m/z:216.0[M+H]+。
(4)化合物AB24297((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-イソプロポキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル)の合成
化合物28(2-(6-イソプロポキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)アセトニトリル)(70mg、0.32mmol、1.0eq)をエタノール(1mL)に溶し、化合物4(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-カルボニトリル)(79mg、0.32mmol、1.0eq)、及びピペリジン(55mg、0.64mmol、2.0eq)を加えた。混合物を還流加熱して1時間撹拌した。混合物を室温まで冷却してろ過した。固体を採取、乾燥し、精製することによって、黄色の固形物であるAB24297(32mg、収率22.8%)が得られた。MS(ESI)m/z:440.0 [M+H]+。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 12.69(s、1H)、8.05(s、1H)、7.42(s、1H)、7.01(s、1H)、6.94(s、1H)、6.79(d、J =8 Hz、1H)、4.60-4.58(m、1H)、2.31(d、J =8 Hz、6H)、6.79(d、J =20 Hz、6H)、1.25(d、J =4 Hz、6H)。
実施例72:化合物(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(1-メチル-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル]ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル(AB24231)の合成
(1)化合物30(2-(1-メチル-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)アセトニトリル)の合成
ベンジルトリエチル塩化アンモニウム(TEBAC)(18mg、0.08mmol、0.08eq)をアセトニトリル(3mL)に溶解し、炭酸カリウム(138mg、1mmol、1eq)、及びジクロロメタン1mlに溶解した化合物29(2-シアノメチルベンズイミダゾール)(157mg、1mmol、1eq)を加えた。混合物を室温で30分間攪拌し、硫酸ジメチル(139mg、1.1mmol、1.1eq)を加えた。混合物を室温で16時間攪拌した。濃縮した後、残存物を水でクエンチし、次にジクロロメタンで抽出した。有機層を乾燥させ、ろ過して濃縮した。残存物を分取型薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=20/1)により精製して、黄色の油状化合物30(2-(1-メチル-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)アセトニトリル)(76mg、収率:44.4%)が得られた。MS(ESI)m/z:172 [M+H]+。TLC:ジクロロメタン/メタノール(20/1)、Rf(化合物29)=0.5、Rf(化合物30)=0.2、1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 7.76(d、J=8 Hz、1H)、7.36-7.31(m、3H)、4.08(s、2H)、3.86(s、3H)。
(2)化合物AB24231((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(1-メチル-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル]ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル)の合成
エタノール2mlに溶解した化合物30(2-(1-メチル-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)アセトニトリル)(75mg、0.436mmol、1.0eq)に、化合物4(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-カルボニトリル)(105mg、0.436mmol、1.0eq)、及びピペリジン(37mg、0.436mmol、1.0eq)を加え、混合物を1時間加熱還流しながら攪拌した。反応が終了した後、混合物を室温に冷却し、ろ過した。固形物を採取して乾燥させ、黄色の固体化合物AB24231((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(1-メチル-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル]ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル)(102mg、収率:67.7%)が得られた。MS(ESI)m/z:396 [M+H]+。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 7.89(s、1H)、7.62-7.45(m、2 H)、7.27-7.18(m、2H)、6.94(s、1H)、3.90(s、3H)、2.25(d、J=8 Hz、6H)、2.10(s、3H)、2.05(s、3H)。
実施例73:化合物(E)-2-(3-(2-シアノ-2-(1-(メトキシメチル)-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル(AB24263)の合成
(1)化合物31(2-(1-(メトキシメチル)-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)アセトニトリル)の合成
化合物29(2-シアノメチルベンズイミダゾール)(1.0g、6.36mmol、1.0eq)をテトラヒドロフラン16mlに溶解し、0℃でNaH(267mg、6.68mmol、1.05eq、60%in 鉱油)を加えた。混合物を0℃で15分間攪拌した。その後、クロロメチルメチルエーテル(665mg、8.27mmol、1.3eq)を加えた。混合物を室温で2時間攪拌した。反応物を炭酸水素ナトリウムでクエンチングし、次にを酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥させ、ろ過して濃縮した。残存物を分取型高圧液体クロマトグラフィーカラムにより精製して、黄色の油状液体化合物31(2-(1-(メトキシメチル)-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)アセトニトリル)(230mg、収率:17.9%)が得られた。MS(ESI)m/z:202 [M+H]+。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(2/1)、Rf(化合物29)=0.5、Rf(化合物31)=0.3。1H NMR(400 MHz、CDCl3)δ 7.64(d、J=9.2 Hz、2H)、7.29-7.20(m、2 H)、5.56(s、2 H)、4.50(s、2H)、3.18(s、3H)。
(2)化合物AB24263((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(1-(メトキシメチル)-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル)の合成
化合物31(2-(1-(メトキシメチル)-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)アセトニトリル)(50mg、0.249mmol、1.0eq)をエタノール1.5mlに溶解し、化合物4(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-カルボニトリル)(60mg、0.249mmol、1.0eq)、及びピペリジン(21mg、0.249mmol、1.0eq)を加えた。混合物を1時間加熱還流しながら攪拌した。反応が終了した後、混合物を室温に冷却し、ろ過して固形物を採取して、乾燥させ、黄色の固形物AB24263((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(1-(メトキシメチル)-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-ニトリル)(22mg、収率:20.9%)が得られた。MS(ESI)m/z:426 [M+H]+。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 8.05(s、1H)、7.67-7.58(m、2H)、7.27-7.20(m、2H)、6.98(s、1H)、5.66(s、2H)、3.38(s、3H)、2.29(s、3H)、2.24(s、3H)、2.14(s、3H)、2.08(s、3H)。
実施例74:化合物AB24350(2-(3-(7-メトキシ-9H-カルバゾール-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボニトリル)の合成
(1)化合物3(2-メトキシ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)-9H-カルバゾール)の調製
化合物1(2-ブロモ-7-メトキシカルバゾール)(300mg、1.08mmol、1eq)を1,4-ジオキサン(2mL)に溶解し、化合物2(ビス(ピナコラート)ジボロン)(331mg、1.30mmol、1.2eq)、酢酸カリウム(213mg、2.17mmol、2.0eq)、及び1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(24mg、0.032mmol、0.03eq)を加えた。窒素ガスの保護下で、混合物を90℃までに加熱して16時間反応させた。反応が終了した後、混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=50/1~25/1~10/1)により精製して、黄色の固体化合物3(2-メトキシ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)-9H-カルバゾール)(314mg、収率:89%)が得られた。MS(ESI)m/z:324 [M+H+]。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(5/1)、Rf(化合物1)=0.4、Rf(化合物2)=0.3、1H NMR(400 MHz、CDCl3)δ 7.98-7.93(m、3H)、7.85(s、1H)、7.65(d、J =7.2 Hz、1H)、6.91(s、1H)、6.84(d、J =8.4 Hz、1H)、3.89(s、3H)、1.38(s、12H)。
(2)化合物5(2-(3-ブロモ-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)の合成
粗抽出物である化合物4(2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)(300mg、1.38mmol、1.0eq)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、-78℃の条件下でN-ブロモスクシンイミド(269mg、1.51mmol、1.09eq)を加えた。混合物を-78℃の条件下で0.5時間攪拌した。混合物を水で希釈した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥させ、ろ過して濃縮した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)により精製して、黄色の固体化合物5(2-(3-ブロモ-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)(216mg、収率:53%)が得られた。MS(ESI)m/z:295 [M+H+]。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(10/1)、Rf(化合物4)=0.6、Rf(化合物5)=0.5。
(3)化合物AB24350(2-(3-(7-メトキシ-9H-カルバゾール-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボニトリル)の調製
化合物3((2-メトキシ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)-9H-カルバゾール))(164mg、0.508mmol、1.5eq)を1,4-ジオキサン、及び水の混合物(1.5mL/0.3mL)に溶解し、化合物5(2-(3-ブロモ-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)(100mg、0.339mmol、1.0eq)、炭酸セシウム(221mg、0.678mmol、2.0eq)、酢酸パラジウム(4mg、0.0169mmol、0.05eq)、及び1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(19mg、0.0339mmol、0.3eq)を加えた。混合物を密閉した試験管に置き、-78℃の条件下で3時間攪拌して反応させた。反応が終了した後、混合物を濃縮して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20/1~10/1)により、灰白色の固体化合物AB24350(2-(3-(7-メトキシ-9H-カルバゾール-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボニトリル)(27mg、収率:19.3%)が得られた。MS(ESI)m/z:412 [M+H+]。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 11.05(s、1H)、7.95-7.90(m、2H)、7.38(s、1H)、7.28(s、1H)、7.15(d、J =7.6 Hz、1H)、6.93(s、1H)、6.73(d、J =8 Hz、1H)、6.28(s、1H)、3.81(S、3H)、2.51(s、3H)、2.21(s、3H)、2.09(s、3H)。
実施例75:化合物AB24374(2-(3-(7-メトキシ-3-メチル-9H-カルバゾール-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボニトリル)の合成
(1)化合物7(4-ブロモ-5-メチル-2-ニトロベンゼンジアゾニウムテトラフルオロボレート)の合成
化合物6(4-ブロモ-5-メチル-2-ニトロアニリン)(1g、4.33mmol、1eq)をジクロロメタン(100mL)に溶解し、0℃で条件下で、三フッ化ホウ素エーテル錯体(737mg、5.19mmol、1.2eq)を加え、次に亜硝酸tert-ブチル(669mg、6.49mmol、1.5eq)を加えた。反応物を室温で40分間攪拌した。反応が終了した後、混合物をろ過し、固形物を真空乾燥させ、白色の固体化合物7(4-ブロモ-5-メチル-2-ニトロベンゼンジアゾニウムテトラフルオロボレート)(1.03g、収率:72.1%)が得られた。MS(ESI)m/z:330.0 [M-H+]。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(10/1)、Rf(化合物6)=0.2、Rf(化合物7)=0.7。
(2)化合物9(4-ブロモ-4'-メトキシ-5-メチル-2-ニトロ-1,1'-ビフェニル)の調製
化合物7(4-ブロモ-5-メチル-2-ニトロベンゼンジアゾニウムテトラフルオロボレート)(1.03g、3.16mmol、1.1eq)、及び化合物8((4-メトキシフェニル)ボロン酸)(436mg、2.87mmol、1.0eq)を1,4-ジオキサン(100mL)に溶解し、酢酸パラジウム(19mg、0.08mmol、0.03eq)を加えた。窒素ガスの保護下で、混合物を室温で2時間攪拌して反応させた。反応が終了した後、混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)により精製して、黄色の固体化合物9(4-ブロモ-4'-メトキシ-5-メチル-2-ニトロ-1,1'-ビフェニル)(611mg、収率:60.2%)が得られた。MS(ESI)m/z:322.1 [M+H+]。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(10/1)、Rf(化合物7)=0.7、Rf(化合物9)=0.6。
(3)化合物10(2-ブロモ-7-メトキシ-3-メチル-9H-カルバゾール)の調製
化合物9(4-ブロモ-4'-メトキシ-5-メチル-2-ニトロ-1,1'-ビフェニル)(300mg、0.93mmol、1eq)をリン酸トリエチル(3mL)に加え、反応物を200℃までに加熱して、30分間攪拌した。反応が終了した後、混合物を室温に冷却し、ろ過し、固形物を真空乾燥させることによって、白色の固体化合物10(2-ブロモ-7-メトキシ-3-メチル-9H-カルバゾール)(120mg、収率:60.2%)が得られた。MS(ESI)m/z:290.1 [M+H+]。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(10/1)、Rf(化合物9)=0.6、Rf(化合物10)=0.4。
(4)化合物11(7-メトキシ-3-メチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)-9H-カルバゾール)の調製
化合物10(2-ブロモ-7-メトキシ-3-メチル-9H-カルバゾール)(120mg、0.40mmol、1eq)、及び(Bpin)2(123mg、0.49mmol、1.2eq)を1,4-ジオキサン(10mL)に溶解し、酢酸カリウム(79mg、0.81mmol、2eq)、[1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]二塩化パラジウム(34mg、0.04mmol、0.1eq)を加えた。窒素ガスの保護下で、混合物を90℃までに加熱して2時間攪拌した。反応が終了した後、混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=100/1)により精製して、白色の固体化合物11(7-メトキシ-3-メチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)-9H-カルバゾール)(130mg、収率:94.2%)が得られた。MS(ESI)m/z:338.1 [M+H+]。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(5/1)、Rf(化合物10)=0.3、Rf(化合物11)=0.2。
(5)化合物AB24374(2-(3-(7-メトキシ-3-メチル-9H-カルバゾール-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボニトリル)の調製方法
化合物11((7-メトキシ-3-メチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)-9H-カルバゾール))(100mg、0.30mmol、1.5eq)、及び化合物5(2-(3-ブロモ-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)(60mg、0.20mmol、1.0eq)を、1,4-ジオキサンと水との混合物(3mL/0.6mL)に溶解し、次に炭酸セシウム(130mg、0.40mmol、2eq)、酢酸パラジウム(24mg、0.10mmol、0.5eq)、及び1,1'-ビスジフェニルホスフィノフェロセン(110mg、0.20mmol、0.1eq)を加えた。窒素ガスの保護下で、反応物を100℃までに加熱し、2時間攪拌して反応させた。反応が終了した後、混合物を水(20mL)で希釈し、次にジクロロメタンで3回抽出した(20mL×3)。有機層を乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残存物を分取型薄層クロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)により精製して、白色の固体化合物AB24374(2-(3-(7-メトキシ-3-メチル-9H-カルバゾール-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボニトリル)(6mg、収率:6.9%)が得られた。MS(ESI)m/z:426.15 [M+H+]。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 10.90(s、1H)、7.88(d、J=4 Hz、1H)、7.82(s、1H)、7.27(s、1H)、7.15(s、1H)、6.91(s、1H)、6.71(s、1H)、6.06(s、1H)、3.81(s、3H)、2.30(s、3H)、2.11(s、3H)、1.93(s、3H)、1.21(s、3H)。
実施例76:化合物AB24375(2-(3-(6-メトキシ-9H-カルバゾール-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボニトリル)の合成
実施例74と同じ方式で化合物AB24375(収率:8.5%)が得られた。1H NMR(400 MHz、CDCl3)δ 8.01(d、J=4 Hz、1H)、7.92(s、1H)、7.53(s、1H)、7.33(s、1H)、7.31(s、1H)、7.04(s、1H)、6.91(s、1H)、6.24(s,1H)、3.93(s、3H)、2.54(s、3H)、2.29(s、3H)、2.18(s、3H)。
実施例77:化合物AB24385(2-(3-(2-メトキシベンズ[4,5]イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)の合成
(1)化合物14(7-ブロモ-2-メトキシベンズ[4,5]イミダゾ[1,2-a]ピリジン)の合成
化合物12(4-ブロモ-2-ヨードベンゼンメチルアミン)(5g、16.78mmol、1eq)、及び化合物13(2-ブロモ-5-メトキシピリジン)(4.7g、25.17mmol、1.5eq)をキシレン(50mL)に溶解し、ヨウ化第一銅(639mg、3.35mmol、0.2eq)、炭酸セシウム(16.4g、50.34mmol、2eq)、及び1,10-フェナントロリン(1.2g、6.71mmol、0.4eq)を加えた。混合物を120℃までに加熱して16時間攪拌した。反応が終了した後、混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=300/1~250/1)により精製して、黒色の油状化合物14(7-ブロモ-2-メトキシベンズ[4,5]イミダゾ[1,2-a]ピリジン)(390mg、収率:8.3%)が得られた。MS(ESI)m/z:277.1 [M+H+]。TLC:ジクロロメタン/メタノール(20/1)、Rf(化合物12)=0.8、Rf(化合物14)=0.3。
(2)化合物16(2-メトキシ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)ベンズ[4,5]イミダゾ[1,2-a]ピリジン)の合成
化合物14(7-ブロモ-2-メトキシベンズ[4,5]イミダゾ[1,2-a]ピリジン)(330mg、1.19mmol、1eq)、及び化合物15(ビス(ピナコラート)ジボロン)(906mg、3.57mmol、3eq)を1,4-ジオキサン(10mL)に溶解し、炭酸カリウム(350mg、3.57mmol、3eq)、[1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]二塩化パラジウム(44mg、0.059mmol、0.05eq)、及び1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(66mg、0.119mmol、0.1eq)を加えた。反応物を100℃までに加熱して16時間攪拌した。反応が終了した後、混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=100/1)により精製して、黒色の油状化合物16(2-メトキシ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)ベンズ[4,5]イミダゾ[1,2-a]ピリジン)(210mg粗抽出物)が得られた。MS(ESI)m/z:415.10 [M+H+]。TLC:ジクロロメタン/メタノール(30/1)、Rf(化合物14)=0.4、Rf(化合物16)=0.4。
(3)化合物AB24385(2-(3-(2-メトキシベンズ[4,5]イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)の調製
1,4-ジオキサン/水(5mL/0.5mL)に化合物16(2-メトキシ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)ベンズ[4,5]イミダゾ[1,2-a]ピリジン)(210mg、0.648mmol、1eq)及び化合物5(2-(3-ブロモ-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)(247mg、0.842mmol、1.3eq)を入れた混合物に、炭酸セシウム(422mg、1.29mmol、2eq)、酢酸パラジウム(8mg、0.032mmol、0.05eq)、及び1,2-ジ(ジフェニルホスフィノ)エタン(36mg、0.064mmol、0.1eq)を加えた。混合物を100℃までに加熱して16時間攪拌した。反応が終了した後、混合物を水(20mL)で希釈し、ジクロロメタンで3回抽出した(20mL×3)。有機層を乾燥させ、ろ過し、濃縮して、残存物を分取型高圧液体クロマトグラフィーにより精製して、黄色の固形物AB24385(2-(3-(2-メトキシベンズ[4,5]イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)(9mg、収率:3.3%)が得られた。MS(ESI)m/z:413.1 [M+H+]。1H NMR(400 MHz、CD3OD-d4):δ 8.48(s、1H)、8.17(d、J=6.8 Hz、1H)、7.73(s、1H)、7.58(d、J=8.4 Hz、1H)、7.46(d、J=8.4 Hz、1H)、7.41(d、J=8.0 Hz、1H)、7.09(s、1H)、6.25(s、1H)、3.95(s、3H)、2.56(s、3H)、2.25(s、3H)、2.16(s、3H)。
実施例78:化合物AB24379(2-(3-(3-メトキシベンズ[4,5]イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)の合成
実施例77と同じ方式で化合物AB24379(収率:2.0%)が得られた。1H NMR(400 MHz、CD3OD-d4):δ 8.70(s、1H)、8.48(s、1H)、7.64(s、1H)、7.35(s、1H)、7.09(s、1H)、6.93(s、1H)、6.74(s、1H)、6.24(s、1H)、3.97(s、3H)、2.56(s、3H)、2.25(s、3H)、2.16(s、3H)。
実施例79:化合物AB29506((S,E)-3-(2,5-ジメチル-1-(1-フェネチル)-1H-ピロール-3-イル)-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アクリロニトリル)の合成
(1)化合物3((R)-2,5-ジメチル-1-(1-フェネチル)-1H-ピロール)の調製方法
化合物1(R(+)-α-メチルベンジルアミン)(1g、8.25mmol、1.0eq)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解し、化合物2(2,5-ヘキサンジオン)(1.4g、12.37mmol、1.5eq)、3Aモレキュラーシーブ(2g)、及びp-トルエンスルホン酸(567mg、3.3mmol、0.4eq)を加えた。混合物を80℃で16時間攪拌した。固形物をろ過し、濃縮して、残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=30/1)により精製して、黄色の固体化合物3((R)-2,5-ジメチル-1-(1-フェネチル)-1H-ピロール)(320mg、収率:19.4%)が得られた。MS(ESI)m/z:200 [M+H]+。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(5:1)、Rf(化合物1)=0.1、Rf(化合物3)=0.6。
(2)化合物4((R)-2,5-ジメチル-1-(1-フェネチル)-1H-ピロール-3-カルバルデヒド)の調製方法
窒素ガスの保護下で、0℃でオキシ塩化リン(115mg、0.75mmol、1.5eq)をジメチルホルムアミド(5mL)に1滴ずつ滴下した。混合物を0℃の条件下で30分間攪拌し、次に室温に昇温した。さらにジメチルホルムアミド(2mL)に溶解した化合物3((R)-2,5-ジメチル-1-(1-フェネチル)-1H-ピロール)(100mg、0.50mmol、1.0eq)を上記の混合液に加えた。窒素ガスの存在下で、混合物を100℃までに加熱した後2時間攪拌した。反応系が冷却された後、混合物を氷水に注ぎ、次に30%の水酸化ナトリウム水溶液でpH=10に調整した。混合物を酢酸エチルで抽出した後、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して濃縮した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=30/1)により精製して、黄色の固体化合物4((R)-2,5-ジメチル-1-(1-フェネチル)-1H-ピロール-3-カルバルデヒド)(110mg、収率:97.3%)が得られた。MS(ESI)m/z:228 [M+H]+。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(5:1)、Rf(化合物3)=0.6、Rf(化合物4)=0.4。
(3)化合物AB29506((S,E)-3-(2,5-ジメチル-1-(1-フェネチル)-1H-ピロール-3-イル)-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アクリロニトリル)の調製方法
化合物4((R)-2,5-ジメチル-1-(1-フェネチル)-1H-ピロール-3-カルバルデヒド)(60mg、0.26mmol、1eq)をエタノール(2mL)に溶解し、化合物5(2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(49mg、0.26mmol、1eq)、及びピペリジン(22mg、0.26mmol、1eq)を加えた。混合物を2時間加熱還流しながら攪拌した。反応系が冷却された後、固形物をろ過し、濃縮して、黄色の固体化合物AB29506((S,E)-3-(2,5-ジメチル-1-(1-フェネチル)-1H-ピロール-3-イル)-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アクリロニトリル)(32mg、収率:31%)が得られた。MS(ESI)m/z:398 [M+H+]。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 8.53(s、1H)、8.15(s、1H)、7.41-7.37(m、2H)、7.31-7.29(m、1H)、7.11(d、J=8 Hz、2H)、6.92(s、1H)、6.84(s、1H)、5.77-5.71(m、1H)、3.92(s、3H)、2.35(s、3H)、2.06(s、3H)、1.84(d、J=8 Hz、1H)。
実施例80:化合物AB29507((E)-3-(2,5-ジメチル-1-(ピリジン-2-イルメチル)-1H-ピロール-3-イル)-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アクリロニトリル)の合成
実施例79と同じ方式でAB29507(収率:42.2%)を合成した。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 12.82(s、1H)、8.51(d、J=5.2 Hz、1H)、8.44(s、1H)、8.08(s、1H)、7.53-7.51(m、1H)、7.26-7.24(m、1H)、6.98(d、J=7.2 Hz、1H)、6.82(s、1H)、6.73(s、1H)、5.25(s、2H)、3.84(s、3H)、2.39(s、3H)、2.16(s、3H)。
実施例81:化合物AB29508((E)-3-(2,5-ジメチル-1-(ピラジン-2-イルメチル)-1H-ピロール-3-イル)-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アクリロニトリル)の合成
実施例79と同じ方式でAB29508(収率:37.3%)を合成した。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 12.83(s、1H)、8.59(d、J=1.2 Hz、2H)、8.58(d、J=2.4 Hz、1H)、8.44(s、1H)、8.07(s、1H)、6.81(s、1H)、6.74(s、1H)、5.36(s、2H)、3.85(s、3H)、2.41(s、3H)、2.18(s、3H)。
実施例82:化合物AB29512((E)-3-(2,5-ジメチル-1-(ピリジン-4-イルメチル)-1H-ピロール-3-イル)-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アクリロニトリル)の合成
実施例79と同じ方式でAB29512(収率:41.2%)を合成した。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 12.84(s、1H)、8.52-8.50(m、2H)、8.44(s、1H)、8.10(s、1H)、6.92(d、J=8 Hz、2H)、6.88(s、1H)、6.74(s、1H)、5.26(s、2H)、3.84(s、3H)、2.33(s、3H)、2.12(s、3H)。
実施例83:化合物AB24397((E)-3-(1-(フラン-2-イルメチル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-イル)-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アクリロニトリル)の合成
(1)化合物3(1-(フラン-2-イルメチル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール)の合成方法
化合物1(2-フランメチルアミン)(3g、30.89mmol、1.0eq)をテトラヒドロフラン(50mL)に溶解し、化合物2(2,5-ヘキサンジオン)(5.3g、46.33mmol、1.5eq)、3Aモレキュラーシーブ(3g)、及びp-トルエンスルホン酸(2.1g、12.35mmol、0.4eq)を加えた。反応物を一晩加熱還流しながら攪拌した。固形物をろ過して濃縮させた。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィーFCC(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)により精製して、白色の固体化合物3(1-(フラン-2-イルメチル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール)(4.7g、収率:87%)が得られた。MS(ESI)m/z:176 [M+H]+。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(10:1)、Rf(化合物1)=0.1、Rf(化合物3)=0.6。
(2)化合物4(1-(フラン-2-イルメチル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルバルデヒド)の調製方法
窒素ガスの保護下で、0℃でオキシ塩化リン(1.3g、8.55mmol、1.5eq)をジメチルホルムアミド(10mL)に1滴ずつ滴下した。混合物を0℃で30分間攪拌して反応させ、次に室温に昇温した。化合物3(1-(フラン-2-イルメチル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール)(1g、5.7mmol、1.0eq)をジメチルホルムアミド(3mL)に溶解し、窒素ガスの保護下で、反応物を100℃までに加熱した後、1時間攪拌した。反応系が冷却された後、混合物を氷水に注ぎ、30%NaOH水溶液でpH=10に調整した。混合物を酢酸エチルで抽出し、次にブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ後、ろ過して濃縮した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=30/1)により精製して、白色の固体化合物4(1-(フラン-2-イルメチル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルバルデヒド)(630mg、収率:54.3%)が得られた。MS(ESI)m/z:204 [M+H]+。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(5:1)、Rf(化合物3)=0.7、Rf(化合物4)=0.5。
(3)化合物AB24397((E)-3-(1-(フラン-2-イルメチル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-イル)-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アクリロニトリル)の合成方法
化合物4(1-(フラン-2-イルメチル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルバルデヒド)(100mg、0.429mmol、1.0eq)をエタノール(2mL)に溶解し、化合物5(2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(92mg、0.492mmol、1eq)、及びピペリジン(42mg、0.492mmol、1eq)を加えた。混合物を2時間加熱還流しながら攪拌した。反応系が冷却された後、固形物をろ過して濃縮させ、黄色の固体化合物AB24397((E)-3-(1-(フラン-2-イルメチル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-イル)-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アクリロニトリル)(94mg、収率:51.1%)が得られた。MS(ESI)m/z:374 [M+H+]。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 12.81(s、1H)、8.42(s、1H)、8.07(s、1H)、7.59(s、1H)、6.76(s、2H)、6.40(s、2H)、5.14(s、2H)、3.84(s、3H)、2.49(s、3H)2.27(s、3H)。
実施例84:化合物AB24398((E)-3-(1-ベンジル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-イル)-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アクリロニトリル)の合成
実施例83と同じ方法でAB24398(収率:48.5%)を合成した。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 8.42(s、1H)、8.11(s、1H)、7.33-7.25(m、3H)、6.94(d、J=4 Hz、2H)、6.85(s、1H)、6.76(s、1H)、5.19(s、2H)、3.84(s、3H)、2.35(s、3H)2.13(s、3H)。
実施例85:化合物AB24399((E)-3-(2,5-ジメチル-1-(チオフェン-2-イルメチル)-1H-ピロール-3-イル)-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アクリロニトリル)の合成
実施例83と同じ方法でAB24399(収率:56.3%)を合成した。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 12.82(s、1H)、8.43(s、1H)、8.09(s、1H)、7.45(s、1H)、6.99-6.95(m、2H)、6.81(s、1H)、6.77(s、1H)、5.35(s、2H)、3.85(s、3H)、2.46(s、3H)2.25(s、3H)。
実施例86:化合物AB24264((E)-2-(3-(2-(1-(1-H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル]-2-シアノビニル])-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルチオフェン-3-ニトリル)の合成
(1)化合物3(2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルチオフェン-3-ニトリル)の合成
化合物1(2-アミノ-3-ニトリル-4,5-ジメチルチオフェン)(1.0g、6.57mmol、1.0eq)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解し、化合物2(2,5-ヘキサンジオン)(1.2g、10.51mmol、1.6eq)、3Aモレキュラーシーブ(2g)、及びp-トルエンスルホン酸一水和物(450mg、2.63mmol、0.4eq)を加えた。反応物を一晩加熱還流しながら攪拌した。固形物をろ過して、ろ液を濃縮して、残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100/1)により精製して、黄色の固体化合物3(2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルチオフェン-3-ニトリル)(650mg、収率:42.9%)が得られた。MS(ESI)m/z:231 [M+H]+。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(10:1)、Rf(化合物1)=0.2、Rf(化合物3)=0.7。
(2)化合物4(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-カルボニトリル)の合成
窒素ガスの保護下で、0℃でオキシ塩化リン(432mg、2.82mmol、1.0eq)をジメチルホルムアミド(5mL)に1滴ずつ滴下し、混合物を0℃で30分間攪拌し、次に室温に昇温した。ジメチルホルムアミド2mlに溶解した化合物3(2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルチオフェン-3-ニトリル)(650mg、2.82mmol、1.0eq)を上記の反応系に加えた。混合物を100℃までに加熱し、窒素ガスの保護下で、2時間攪拌した。反応系が冷却された後、反応物を氷水に注ぎ、次に30% NaOH溶液でpH=10に調整した。反応液を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、次に有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮して、残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100/1)により精製して、黄色の固体化合物4(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-カルボニトリル)(390mg、収率:52.5%)が得られた。MS(ESI)m/z:259 [M+H]+。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(20:1)、Rf(化合物3)=0.7、Rf(化合物4)=0.5。
(3)化合物AB24264((E)-2-(3-(2-(1-(1-H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル]-2-シアノビニル])-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルチオフェン-3-ニトリル)の調製
化合物4(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルフラン-3-カルボニトリル)(160mg、0.62mmol、1.0eq)をエタノール(3mL)に溶解し、化合物5(2-シアノメチルベンズイミダゾール)(98mg、0.62mmol、1.0eq)、及びピペリジン(53mg、0.62mmol、1.0eq)を加えた。混合物を1時間加熱還流しながら攪拌した。反応が終了した後、混合物を室温に冷却し、ろ過した。固形物を採取して乾燥させ、黄色の固体化合物AB24264((E)-2-(3-(2-(1-(1-H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル]-2-シアノビニル])-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-4,5-ジメチルチオフェン-3-ニトリル)(120mg、収率:48.8%)が得られた。MS(ESI)m/z:398 [M+H]+. HNMR 1H NMR(400 MHz、CDCl3)δ 8.12(s、1H)、7.53(s、2H)、7.18(d、J =3.1 Hz、2H)、6.96(s、1H)、2.41(s、3H)、2.30(s、3H)、2.23(s、3H)、2.09(s、3H)。
実施例87:化合物AB24354((E)-5-(3-(2-シアノ-2-(5-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メトキサゾール-4-ニトリル)の合成
(1)化合物3(5-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メトキサゾール-4-ニトリル)の合成
化合物1(5-アミノ-2-メトキサゾール-4-カルボニトリル)(2g、16.26mmol、1.0eq)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解し、次に化合物2(2,5-ヘキサンジオン)(2.78g、24.39mmol、1.5eq)、3Aモレキュラーシーブ3A MS(2.0g)、及びp-トルエンスルホン酸一水和物(300mg、3.252mmol、0.2eq)を加えた。混合物を一晩撹拌しながら加熱還流した。固形物を採取してろ過して濃縮した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20/1)により精製して、白色の固体化合物3(5-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メトキサゾール-4-ニトリル)(2.3g、収率:70.3%)が得られた。MS(ESI)m/z:202 [M+H]+. TLC:石油エーテル/酢酸エチル(10:1)、Rf(化合物1)=0.2、Rf(化合物3)=0.7。
(2)化合物4(5-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メトキサゾール-4-ニトリル)の合成
窒素ガスの保護下で、0℃でオキシ塩化リン(453mg、2.98mmol、1.2eq)をジメチルホルムアミド(30mL)に1滴ずつ滴下した。混合物を0℃で30分間攪拌し、次に室温に昇温した。ジメチルホルムアミド5mLに溶解した化合物3(5-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メトキサゾール-4-ニトリル)(500mg、2.48mmol、1.0eq)を上記の反応系に加えた。窒素ガスの保護下で、上記の混合物を100℃までに加熱して2時間攪拌した。反応系が冷却された後、混合物を氷水に注ぎ、30%の水酸化ナトリウム溶液でpH=10に調整した。混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して濃縮した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100/1)により精製して、黄色の固体化合物4(5-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メトキサゾール-4-ニトリル)(300mg、収率:52%)が得られた。MS(ESI)m/z:230 [M+H]+. TLC:石油エーテル/酢酸エチル(5:1)、Rf(化合物3)=0.7、Rf(化合物4)=0.3。
(3)化合物AB24354((E)-5-(3-(2-シアノ-2-(5-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メトキサゾール-4-ニトリル)の合成
化合物4(5-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メトキサゾール-4-ニトリル)(52mg、0.228mmol、1eq)を1mLエタノールに溶解し、化合物5(2-(5-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)アセトニトリル)(43mg、0.228mmol、1eq)、及び2滴のピペリジンを加えた。混合物を2時間加熱還流しながら攪拌した。反応が終了した後、混合物を室温に冷却し、ろ過した。固形物を採取して乾燥させ、黄色の固体化合物AB24354((E)-5-(3-(2-シアノ-2-(5-メトキシ-1H-ベンズ[d]イミダゾール-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メトキサゾール-4-ニトリル)(30mg、収率:33.2%)が得られた。MS(ESI)m/z:399 [M+H+]. 1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 12.76(s、1H)、8.50(s、1H)、7.45(s、1H)、6.98(s、2H)、6.82(d、J=8.8 Hz、1H)、3.77(s、3H)、2.54(s、3H)、2.39(s、3H)、2.20(s、3H)。
実施例88:化合物AB24359((E)-5-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジル-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メトキサゾール-4-ニトリル)の合成
上記の実施例87に従って化合物4を調製し、次に化合物4(5-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メトキサゾール-4-ニトリル)(80mg、0.349mmol、1eq)をエタノール(1ml)に溶解し、化合物6(2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(66mg、0.349mmol、1eq)、及び2滴のピペリジンを加えた。混合物を2時間加熱還流しながら攪拌した。反応が終了した後、反応物を室温に冷却し、ろ過した。固形物を採取して乾燥させ、黄色の固体化合物AB24359((E)-5-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジル-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-2-メトキサゾール-4-ニトリル)(30mg、収率:21.6%)が得られた。MS(ESI)m/z:400 [M+H+]. 1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 12.97(s、1H)、8.50(s、1H)、8.13(s、1H)、6.99(s、1H)、6.81(s、1H)、3.85(s、3H)、2.54(s、3H)、2.41(s、3H)、2.20(s、3H)。
実施例89:化合物AB24358((E)-2-(3-クロロ-4-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)の合成
(1)化合物2(2-(3-クロロ-4-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボニトリル)の合成
-78℃の条件下で、テトラヒドロフラン(8mL)に溶解した化合物1(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボニトリル)(320mg、1.31mmol、1.0eq)にNCS(192mg、1.44mmol、1.1eq)を加えた。混合物を室温の条件下で8時間攪拌した。反応が終了した後、反応物を濃縮して、残存物を分取型高圧液体クロマトグラフィーにより精製して、白色の固体化合物2(2-(3-クロロ-4-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボニトリル)(27mg、収率:7.4%)が得られた。MS(ESI)m/z:279.10 [M+H+]。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(3/1)、Rf(化合物1)=0.5、Rf(化合物2)=0. 55。
(2)化合物AB24358((E)-2-(3-クロロ-4-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)の合成
エタノール(1.0mL)に化合物2(2-(3-クロロ-4-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボニトリル)(27mg、0.10mmol、1.0eq)を溶解した溶液に化合物3(2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(18.2mg、0.1mmol、1.0eq)、及びピペリジン(8.5mg、0.1mmol、1eq)を加えた。混合物を1時間加熱還流しながら攪拌した。反応が終了した後、混合物を濃縮して、次に分取型高圧液体クロマトグラフィーにより精製して、黄色の固体化合物AB24358((E)-2-(3-クロロ-4-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)(12mg、収率:26.8%)が得られた。MS(ESI)m/z:449.00 [M+H+].1H NMR(400 MHz、CD3OD-d4):δ 8.67(s、1H)、8.32(s、1H)、7.25(s、1H)、7.16(s、1H)、4.12(s、3H)、2.58(s、3H)、2.30(s、3H)、2.06(s、3H)。
実施例90:化合物AB24370((E)-エチル3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5,5'-トリメチル-1'H-[1,2'-ビピロ]-3'-カルボン酸エチル)の合成
(1)化合物3(2,5,5'-トリメチル-1'H-[1,2'-ビピロール]-3'-カルボン酸エチル)の合成
化合物1(2-アミノ-5-メチル-1H-ピロール-3-カルボン酸エチル)(0.8g、4.761mmol、1.0eq)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、化合物2(2,5-ヘキサンジオン)(0.815g、7.142mmol、1.5eq)、3Aモレキュラーシーブ(50g)、及びp-トルエンスルホン酸一水和物(1.4g、7.44mmol、0.4eq)を加えた。混合物を一晩撹拌しながら加熱還流した。固形物をろ過し、濃縮して、残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1)により精製して、白色の固体化合物3(2,5,5'-トリメチル-1'H-[1,2'-ビピロール]-3'-カルボン酸エチル)(0.94g、収率:80.2%)が得られた。MS(ESI)m/z:247 [M+H]+. TLC:石油エーテル/酢酸エチル(5:1)、Rf(化合物1)=0.1、Rf(化合物3)=0.6。
(2)化合物4(3-ホルミル-2,5,5'-トリメチル-1'H-[1,2'-ビピロール]-3'-カルボン酸エチル)の合成
窒素ガスの存在下で、0℃でオキシ塩化リン(202mg、1.33mmol、1.5eq)をジメチルホルムアミド(30mL)に1滴ずつ滴下した。混合物を0℃で30分間攪拌し、次に室温に昇温した。その後、ジメチルホルムアミド(4ml)に溶解した化合物3(2,5,5'-トリメチル-1'H-[1,2'-ビピロール]-3'-カルボン酸エチル)(200mg、0.88mmol、1.0eq)を上記の反応系内に加えた。窒素ガスの存在下で、混合物を80℃までに加熱して1時間攪拌した。反応物を冷却した後、混合物を氷水に注ぎ、次に30%のNaOH水溶液でpH=10に調整した。混合物を酢酸エチルで抽出し、次に飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して濃縮した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=2/1)により精製して、白色の固体化合物4(3-ホルミル-2,5,5'-トリメチル-1'H-[1,2'-ビピロール]-3'-カルボン酸エチル)(150mg、収率:67%)が得られた。MS(ESI)m/z:275 [M+H]+. TLC:石油エーテル/酢酸エチル(2:1)、Rf(化合物3)=0.5、Rf(化合物4)=0.3。
(3)AB24370((E)-エチル3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5,5'-トリメチル-1'H-[1,2'-ビピロール]-3'-カルボン酸エチル)の合成
化合物4(3-ホルミル-2,5,5'-トリメチル-1'H-[1,2'-ビピロール]-3'-カルボン酸エチル)(68mg、0.268mmol、1.0eq)のEtOH(1.5mL)溶液に、化合物5(2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(50mg、0.268mmol、1eq)、及びピペリジン(45mg、0.536mmol、2eq)を加えた。混合物を1時間加熱還流しながら攪拌した。反応が終了した後、混合物を濃縮して分取型HPLCにより精製し、黄色の固形物AB24370((E)-エチル3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5,5'-トリメチル-1'H-[1,2'-ビピロール]-3'-カルボン酸エチル)(20mg、収率:18.1%)が得られた。MS(ESI)m/z:445 [M+H+]。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 12.91(s、1H)、11.95(s、1H)、8.48(s、1H)、8.16(s、1H)、6.89(s、1H)、6.80(s、1H)、6.27(s、1H)、4.01(s、2H)、3.88(s、3H)、2.20(s、6H)1.98(s、3H)、1.05(s、3H)。
実施例91:化合物AB24366((E)-3-(2,5-ジメチル-1-(4-メチルチアゾール-2-イル)-1H-ピロール-3-イル)-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アクリロニトリル)の合成
実施例90と同じ方式で化合物AB24366(収率:22.7%)が得られた。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 12.98(s、1H)、8.50(s、1H)、8.12(s、1H)、7.54(s、1H)、6.92(s、1H)、6.77(s、1H)、3.86(s、3H)、2.41(s、3H)、2.35(s、3H)、2.14(s、3H)。
実施例92:化合物AB24367((E)-3-(2,5-ジメチル-1-(5-メチル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)-1H-ピロール-3-イル)-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アクリロニトリル)の合成
実施例90と同じ方式で化合物AB24367(収率:48%)が得られた。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 12.99(s、1H)、8.49(s、1H)、8.16(s、1H)、6.97(s、1H)、6.80(s、1H)、3.85(s、3H)、2.81(s、3H)、2.37(s、3H)、2.16(s、3H)。
実施例93:化合物AB24368((E)-3-(2,5-ジメチル-1-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1H-ピロール-3-イル)-2-(6-メトキシ-3H)-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アクリロニトリル)の合成
実施例90と同じ方式で化合物AB24368(収率:29.5%)が得られた。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 8.55(s、1H)、8.16(s、1H)、6.97(s、1H)、6.87(s、1H)、3.88(s、3H)、2.56(s、3H)、2.47(s、3H)、2.29(s、3H)。
実施例94:化合物AB24376((E)-3-(1-(4,5-ジメチルチアゾール-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-イル)-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アクリロニトリル)の合成
実施例90と同じ方式で化合物AB24376(収率:24.2%)が得られた。1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 13.00(s、1H)、8.49(s、1H)、8.12(s、1H)、6.90(s、1H)、6.79(s、1H)、3.85(s、3H)、2.43(s、3H)、2.30(s、3H)、2.21(s、3H)、2.09(s、3H)。
実施例95:化合物AB24361((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メトキシチオフェン-3-ニトリル)の合成
(1)化合物2(2-アミノ-5-クロロチオフェン-3-ニトリル)の調製方法
化合物1(2-アミノチオフェン-3-カルボニトリル)(2.00g、16.1mmol、1eq)をピリジン(100mL)溶液に懸濁させ、NCS(2.57g、19.3mmol、1.2eq)を加えた。窒素ガスの存在下で、混合物を60℃までに加熱して4時間攪拌した。反応が終了した後、混合物を濃縮した後フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1)により精製して、白色の固体化合物2(2-アミノ-5-クロロチオフェン-3-ニトリル)(1.2g、収率:47.0%)が得られた。MS(ESI)m/z:159 [M+H+]. TLC:石油エーテル/酢酸エチル(5:1)、Rf(化合物1)=0.4、Rf(化合物2)=0.42。
(2)化合物4(5-クロロ-2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)チオフェン-3-ニトリル)の合成
粗抽出物である化合物2(2-アミノ-5-クロロチオフェン-3-ニトリル)(1g、6.33mmol、1.0eq)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶解し、化合物3(2,5-ヘキサンジオン)(1.08g、9.49mmol、1.5eq)、3Aモレキュラーシーブ(3 g)、及びp-トルエンスルホン酸一水和物(240mg、1.27mmol、0.2eq)を加えた。混合物を80℃までに加熱して24時間攪拌し、ろ過して濃縮して固形物を得、次にフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)により精製して、白色の固体化合物4(5-クロロ-2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)チオフェン-3-ニトリル)(400mg、収率:26.7%)が得られた。MS(ESI)m/z:237 [M+H+]. TLC:石油エーテル/酢酸エチル(5:1)、Rf(化合物2)=0.55、Rf(化合物4)=0.7。
(3)化合物5(2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メトキシチオフェン-3-ニトリル)の合成
粗抽出物である化合物4(5-クロロ-2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)チオフェン-3-ニトリル)(290mg、1.23mmol、1.0eq)をジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、次にメタノール(2ml)に溶解したMeONa(132mg、2.45mmol、2.0eq)を上記の粗抽出物に加えた。反応物を90℃までに加熱して2時間攪拌し、反応が終了した後、反応物を濃縮して、次にフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)により精製し、無色の油状化合物5(2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メトキシチオフェン-3-ニトリル)が得られた。MS(ESI)m/z:233 [M+H+]。TLC:石油エーテル/酢酸エチル(10:1)、Rf(化合物4)=0.6、Rf(化合物5)=0.4。
(4)化合物6(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メトキシチオフェン-3-ニトリル)の合成
窒素ガスの存在下で、0℃でオキシ塩化リン(105mg、0.68mmol、2.0eq)をジメチルホルムアミド(4mL)に1滴ずつ滴下し、次に室温に昇温した。化合物5(2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メトキシチオフェン-3-ニトリル)をジメチルホルムアミド(2mL)に溶解した。窒素ガスの存在下で、反応物を90℃までに加熱して1時間攪拌した。反応系が冷却された後、混合物を氷水に注ぎ、次に30% NaOH水溶液でpH=9に調整した。混合物を酢酸エチルで抽出し、次に飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して濃縮した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)により精製して、無色の油状化合物6(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メトキシチオフェン-3-ニトリル)が得られた。MS(ESI)m/z:261 [M+H+]。 TLC:石油エーテル/酢酸エチル(3:1)、Rf(化合物5)=0.8、Rf(化合物6)=0.3。
(5)化合物AB24361((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メトキシチオフェン-3-ニトリル)の合成
化合物6(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メトキシチオフェン-3-ニトリル)(30mg)をエタノール(1mL)に溶解し、化合物7(2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(22mg、0.11mmol、1eq)、及び1滴のピペリジンを加えた。反応物を2時間加熱還流しながら攪拌した。反応が終了した後、反応物を濃縮して、次に分取型高圧液体クロマトグラフィーにより精製して、黄色の固体化合物AB24361((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メトキシチオフェン-3-ニトリル)(30mg)が得られた。MS(ESI)m/z:431.25 [M+H+]. 1H NMR(400 MHz、DMSO-d6):δ 8.52(s、1H)、8.16(s、1H)、6.96(s、1H)、6.88(s、1H)、6.85(s、1H)、3.97(s、3H)、3.88(s、3H)、2.32(s、3H)、2.11(s、3H)。
実施例96:化合物AB24363((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)チオフェン-3-カルボニトリル)の合成
(1)化合物3(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)チオフェン-3-カルボニトリル)の合成
化合物1(5-ブロモ-2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)チオフェン-3-カルボニトリル)(20mg、0.06mmol、1eq)、及び化合物2(フルオロスルホニルジフルオロ酢酸メチル)(124mg、0.60mmol、10eq)をジメチルホルムアミド(2mL)に溶解し、ヨウ化第一銅CuI(34mg、0.18mmol、3.0eq)を加えた。窒素ガスの存在下で、混合物を100℃までに加熱しで1時間攪拌した。反応系が冷却された後、混合物を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して濃縮した。残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル =3/1)により精製し、無色の油状化合物3(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)チオフェン-3-カルボニトリル)(9mg、収率:46.7%)が得られた。MS(ESI)m/z:299 [M+H+]. TLC:石油エーテル/酢酸エチル(3:1)、Rf(化合物1)=0.4、Rf(化合物3)=0.6。
(2)化合物AB24363((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)チオフェン-3-カルボニトリル)の合成
化合物3(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)チオフェン-3-カルボニトリル)(9mg、0.03mmol、1eq)をエタノール(1mL)に溶解し、化合物4(2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(5mg、0.03mmol、1eq)、及び1滴のピペリジンを加えた。混合物を2時間加熱還流しながら攪拌し、反応が終了した後、混合物を室温に冷却してろ過した。固形物を採取して乾燥させ、黄色の固体化合物AB24363((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)チオフェン-3-カルボニトリル)(3mg、収率:21.2%)が得られた。MS(ESI)m/z:469.30 [M+H+]. 1H NMR(400 MHz、DMSO-d6):δ 8.46(d、J=12 Hz、2H)、8.16(s、1H)、7.01(s、1H)、6.79(s、1H)、3.85(s、3H)、2.35(s、3H)、2.14(s、3H)。
実施例97:化合物AB24369((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3-(メトキシメチル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)の合成
(1)化合物3((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)の合成
化合物1(2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(200mg、1.069mmol、1eq)をエタノール(4mL)に溶解し、化合物2(2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボニトリル)(260mg、1.069mmol、1eq)、及び5滴のピペリジンを加えた。混合物を2時間加熱還流しながら攪拌し、反応が終了した後、混合物を室温に冷却してろ過した。固形物を採取して乾燥させ、黄色の固体化合物3((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)(380mg、収率:86%)が得られた。MS(ESI)m/z:415.10 [M+H+]. 1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 8.53(s、1H)、8.16(s、1H)、7.31(s、1H)、6.96(s、1H)、6.89(s、1H)、3.89(s、3H)、2.51(s、3H)、2.30(s、3H)、2.08(s、3H)。
(2)化合物AB24369((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3-(メトキシメチル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)の合成
化合物3((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)(200mg、0.484mmol、1eq)をジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、0℃で水素化ナトリウムNaH(43mg、0.532mmol、1.1eq)を加え、次にクロロメチルメチルエーテルMOMCl(23.2mg 0.581mmol 1.2eq)を加えて30分間攪拌した。反応が終了した後、反応物を濃縮して、次に分取型高圧液体クロマトグラフィーにより精製して、黄色の固体化合物AB24369((E)-2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3-(メトキシメチル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)(150mg、51%)が得られた。MS(ESI)m/z:459.10 [M+H+]. 1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 8.70(s、1H)、8.17(s、1H)、7.33(s、1H)、7.18(s、1H)、7.00(s、1H)、5.69(s、1H)、5.60(s、1H)、3.90(s、3H)、3.37(s、3H)、2.52(s、3H)、2.22(s、3H)、2.09(s、3H)。
実施例98:化合物AB24395((E)-2-(4-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-イミダゾール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)の合成
(1)化合物3(1-(3-シアノ-5-メチルチオフェン-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-イミダゾール-4-カルボン酸エチル)の調製方法
化合物1(2-アセチルアミノ-3-オキソ酪酸メチル)(6.4g、46.2mmol、1.25eq)をトルエン/ジメチルホルムアミドの混合溶液(5/1、80mL)に溶解し、化合物2(2-アミノ-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)(6.4g、37.0mmol、1.0eq)、及びp-トルエンスルホン酸一水和物(1.2g、7.4mmol、0.2eq)を加えた。混合物を16時間加熱還流しながら撹拌した。固形物をろ過して濃縮させた後、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=10/1)により精製して、白色の固体化合物3(1-(3-シアノ-5-メチルチオフェン-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-イミダゾール-4-カルボン酸エチル)(1.76g、収率:16.4%)が得られた。MS(ESI)m/z:290 [M+H]+. TLC:ジクロロメタン/メタノール=(10/1)、Rf(化合物2)=0.7、Rf(化合物3)=0.3。
(2)化合物4(2-(4-(ヒドロキシメチル)-2,5-ジメチル-1H-イミダゾール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボニトリル)の調製方法
化合物3(1-(3-シアノ-5-メチルチオフェン-2-イル)-2,5-ジメチル-1H-イミダゾール-4-カルボン酸エチル)(1.23g、4.47mmol、1.0eq)をテトラヒドロフラン(15mL)に溶解し、水素化ホウ素ナトリウムNaBH4(338mg、8.94mmol、2.0eq)、及び塩化カルシウム(1.5g、13.4mmol、3.0eq)を加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。固形物をろ過して濃縮させた後、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=10/1)により精製して、白色の固体化合物4(2-(4-(ヒドロキシメチル)-2,5-ジメチル-1H-イミダゾール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボニトリル)(1.1g、収率:100%)が得られた。MS(ESI)m/z:248 [M+H]+. TLC:ジクロロメタン/メタノール=(10/1)、Rf(化合物3)=0.5、Rf(化合物4)=0.2。
(3)化合物5(2-(4-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-イミダゾール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボニトリル)の調製方法
化合物4(2-(4-(ヒドロキシメチル)-2,5-ジメチル-1H-イミダゾール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボニトリル)(400mg、1.62mmol、1.0eq)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、デス・マーチン超原子価ヨウ素DMP(1.37g、3.24mmol、2.0eq)を加えた。反応物を室温で6時間攪拌し、反応が終了した後、固形物をろ過し、濃縮して、残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=10/1)により精製して、白色の固体化合物5(2-(4-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-イミダゾール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボニトリル)(90mg、収率:22.8%)が得られた。MS(ESI)m/z:246 [M+H+]. TLC:ジクロロメタン/メタノール=(10/1)、Rf(化合物4)=0.3、Rf(化合物5)=0.6。
(4)化合物AB24395((E)-2-(4-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-イミダゾール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)の合成
化合物5(2-(4-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-イミダゾール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボニトリル)(50mg、0.204mmol、1.0eq)をエタノール(1mL)に溶解し、化合物6(2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(36mg、0.204mmol、1.0eq)、及び2滴のピペリジンを加えた。反応物を80℃までに加熱して2時間攪拌し、反応が終了した後、室温に冷却した後ろ過し、固形物を採取して乾燥させ、黄色の固体化合物AB24395((E)-2-(4-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-イミダゾール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-ニトリル)(34mg、収率:40.2%)が得られた。MS(ESI)m/z:416.25 [M+H+]. 1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 8.60(s、1H)、7.75(s、1H)、7.38(s、1H)、7.16(s、1H)、3.86(s、3H)、3.44(s、3H)、2.54(s、3H)、2.33(s、3H)。
実施例99:化合物AB29504((E)-N-((2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-イル)メチル)アセトアミド)の合成
(1)化合物3(-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボキサミド)の合成
化合物1(2-アミノ-5-メチルチオフェン-3-カルボキサミド)(5g、32mmol、1.0eq)のトルエン溶液(100mL)に、化合物2(2,5-ヘキサンジオン)(5.1g、44.8mmol、1.4eq)、3Aモレキュラーシーブ(10g)、及びp-トルエンスルホン酸((2.2g、12.8mmol、0.4eq)を加えた。混合物を一晩加熱還流しながら攪拌した。沈殿物をろ過し、ろ液を濃縮した。高圧液体クロマトグラフィー法(石油エーテル/酢酸エチル=50/1~10/1)により残存物を精製して、灰色の固体化合物3(2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボキサミド)(1.9g、収率:25.3%)が得られた。MS(ESI)m/z:235 [M+H]+. TLC:石油エーテル/酢酸エチル(1:1)、Rf(化合物1)=0.2、Rf(化合物3)=0.5。
(2)化合物4((2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-イル)メチルアミン)の合成
0℃で、水素化リチウムアルミニウム(776mg、20.49mmol、3.0eq)の無水テトラヒドロフラン溶液(10mL)に、化合物3(2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-カルボキサミド)(1.6g、6.83mmol、1.0eq)の無水テトラヒドロフラン溶液(10mL)を加えた。室温で混合物を3時間撹拌した。飽和NH4Cl溶液で混合物をクエンチングし、固体をろ過除去した。酢酸エチルでろ液を抽出し、濃ブラインで洗浄した。有機層を乾燥させ、ろ過して濃縮した。高圧液体クロマトグラフィー法(ジクロロメタン/メタノール=50/1~20/1)により残存物を精製して、黄色の油状の化合物4((2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-イル)メチルアミン)(1.1g、収率:73.3%)が得られた。MS(ESI)m/z:221[M+H]+. TLC:ジクロロメタン/メタノール(10:1)、Rf(化合物3)=0.8、Rf(化合物4)=0.3。
(3)化合物6(N-((2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-イル)メチル)アセトアミド)の合成
化合物4((2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-イル)メチルアミン)(1.1g、4.99mmol、1.0eq)のジクロロメタン(20mL)溶液にトリエチルアミン(1.0g、9.98mmol、2.0eq)、及び化合物5(392mg、4.99mmol、1.0eq)を加えた。室温で混合物を4時間撹拌した。ジクロロメタンで混合物を希釈して水で洗浄した。有機層を乾燥させてろ過して濃縮した。高圧液体クロマトグラフィー法(石油エーテル/酢酸エチル=20/1~5/1)により残存物を精製して、黄色の固体化合物6((2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-イル)メチルアミン)(1.2g、収率:92.3%)が得られた。MS(ESI)m/z:263 [M+H]+。TLC:ジクロロメタン/メタノール(10:1)、Rf(化合物4)=0.3、Rf(化合物6)=0.6。
(4)化合物7(N-((2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-イル)メチル)アセトアミド)の合成
N2の保護下、0℃でジメチルホルムアミド(10mL)にオキシ塩化リン(175mg、1.14mmol、1.5eq)を滴下した。0℃で混合物を30分間攪拌し、次に室温までに昇温した。その中に、化合物6(N-((2-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-イル)メチル)アセトアミド)(200mg、0.76mmol、1.0eq)のジメチルホルムアミド溶液(3mL)を加えた。N2の保護下で、混合物を80℃までに加熱して2時間撹拌した。冷却後、30% NaOH水溶液でpH=10に予めアルカリ化した氷水に混合物を注いだ。酢酸エチルで混合物を抽出し、濃ブラインで洗浄した。Na2SO4で有機層を乾燥させ、ろ過し、ろ液を濃縮した。ろ過残留物を高圧液体クロマトグラフィー法(石油エーテル/酢酸エチル=2/1)により精製して、ろ過し、黄色の固体化合物7(N-((2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-イル)メチル)アセトアミド)(132mg、収率:60%)が得られた。MS(ESI)m/z:291 [M+H]+. TLC:石油エーテル/酢酸エチル(2:1)、Rf(化合物6)=0.5、Rf(化合物7)=0.3。
(5)AB29504((E)-N-((2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-イル)メチル)アセトアミド)の合成
化合物7(N-((2-(3-ホルミル-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-イル)メチル)アセトアミド)(75mg、0.26mmol、1.0eq)のエタノール(2mL)溶液に化合物8(2-(2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(49mg、0.26mmol、1eq)、及びピペリジン(22mg、0.26mmol、1eq)を加えた。混合物を2時間加熱還流・撹拌した。冷却後、ろ過して残留物を取り、濃縮して、黄色の固形物AB29504((E)-N-((2-(3-(2-シアノ-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ビニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)-5-メチルチオフェン-3-イル)メチル)アセトアミド)(40mg、収率:33.4%)が得られた。MS(ESI)m/z:461 [M+H+]. 1H NMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 12.90(s、1H)、8.45(s、1H)、8.25-8.22(m、1 H)、8.11(s、1H)、6.89(s、1H)、6.78(s、2H)、3.84(s、3H)、3.80-3.78(m、2H)、2.43(s、3H)、2.23(s、3H)、2.02(s、3H)、1.75(s、3H)。
実施例100:化合物AB29511((E)-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-3-(1-メチル-2-フェニル-1H-イミダゾール-5-イル)アクリロニトリル)の合成
(1)化合物2(2-ブロモ-1-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸メチル)の合成
化合物1(1-メチル-イミダゾール-5-ギ酸メチル)(5g、35.6mmol、1.0eq)を四塩化炭素CCl4(100mL)に溶解し、N-ブロモスクシンイミドNBS(4.6g、39.16mmol、1.1eq)、及びアゾイソブチロニトリルAIBN(292mg、1.78mmol、0.05eq)を加えた。混合物を50℃で3時間攪拌し、次に固形物をろ過し、濃縮して、残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=50/1)により精製して、黄色の固体化合物2(2-ブロモ-1-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸メチル)(2.3g、収率:29.4%)が得られた。MS(ESI)m/z:219 [M+H]+. TLC:石油エーテル/酢酸エチル(10:1)、Rf(化合物1)=0.2、Rf(化合物3)=0.7。
(2)化合物4(1-メチル-2-フェニル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸メチル)の調製方法
化合物2(2-ブロモ-1-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸メチル)(450mg、2.05mmol、1.0eq)、及び化合物3(フェニルボロン酸)(375mg、3.07mmol、1.5eq)を1,4-ジオキサンと水との混合溶液(15mL/1.5mL)に溶解し、炭酸セシウム(2.0g、6.15mmol、3eq)、及び[1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]二塩化パラジウムPd(dppf)Cl2(75mg、0.102mmol、0.05eq)を加えた。混合物を100℃で5時間撹拌した。反応が終了して濃縮した後、残存物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20/1~15/1)により精製して、黄色の固体化合物4(1-メチル-2-フェニル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸メチル)(339mg、収率:76.5%)が得られた。MS(ESI)m/z:217 [M+H]+. TLC:石油エーテル/酢酸エチル(5:1)、Rf(化合物2)=0.7、Rf(化合物4)=0.3。
(3)化合物5((1-メチル-2-フェニル-1H-イミダゾール-5-イル)メタノール)の調製方法
0℃の条件下で、水素化リチウムアルミニウムLiAlH(105mg、2.77mmol、1.8eq)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、同様にテトラヒドロフラン(8mL)に溶解した化合物4(1-メチル-2-フェニル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸メチル)(339mg、1.56mmol、1.0eq)を加えた。混合物を室温で2時間攪拌し、次に混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(30mL)でクエンチングした後、固形物をろ過して、次に酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥させ、ろ過し、濃縮して、黄色の固体化合物である化合物5((1-メチル-2-フェニル-1H-イミダゾール-5-イル)メタノール)(254mg、収率:86.1%)が得られた。MS(ESI)m/z:189 [M+H]+. TLC:ジクロロメタン/メタノール(20:1)、Rf(化合物4)=0.7、Rf(化合物5)=0.3。
(4)化合物6(1-メチル-2-フェニル-1H-イミダゾール-5-カルバルデヒド)の調製方法
化合物5((1-メチル-2-フェニル-1H-イミダゾール-5-イル)メタノール)(100mg、0.53mmol、1.0eq)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、二酸化マンガン(462mg、5.31mmol、10eq)を加えた。混合物を室温で3時間攪拌し、次に固形物をろ過し、濃縮して、黄色の固体化合物6(1-メチル-2-フェニル-1H-イミダゾール-5-カルバルデヒド)(100mg、収率:100%)が得られた。MS(ESI)m/z:187 [M+H]+. TLC:石油エーテル/酢酸エチル(1:1)、Rf(化合物5)=0.1、Rf(化合物6)=0.5。
(5)化合物AB29511((E)-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-3-(1-メチル-2-フェニル-1H-イミダゾール-5-イル)アクリロニトリル)の合成
化合物6(1-メチル-2-フェニル-1H-イミダゾール-5-カルバルデヒド)(50mg、0.27mmol、1.0eq)をエタノール(1mL)に溶解し、化合物7(2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)アセトニトリル)(50mg、0.27mmol、1.0eq)、及びピペリジン(23mg、0.27mmol、1.0eq)を加えた。混合物を80℃までに加熱して2時間撹拌した。反応が完成して冷却後、固形物をろ過し、濃縮して、黄色の固体化合物AB29511((E)-2-(6-メトキシ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-3-(1-メチル-2-フェニル-1H-イミダゾール-5-イル)アクリロニトリル)(63.8mg、収率:66.8%)が得られた。MS(ESI)m/z:357.05 [M+H]+. HNMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 13.13(s、1H)、8.54(s、1H)、8.23(s、1H)、8.18(s、1H)、7.73(d、J=4 Hz、2H)、7.55-7.53(m、3H)、6.83(s、3H)、3.86(s、3H)、3.83(s、3H)。
薬理活性試験及び結果分析
組み換えDHX33の作製
タンパク質の単離と精製については、Wang X、Ge W、and Zhang Y. Recombinant DHX33 Protein Possesses Dual DNA/RNA Helicase Activity. Biochemistry. 2019;58(4):250-8を参照されたい。RNAヘリカーゼ遺伝子(マウスDHX33遺伝子)をpET32M-3CベクターにおけるBamH I/Not I制限部位の間にクローン化された。その後、プラスミドを大腸菌菌株BL-21pLysS(DE3)に形質転換し、イソプロピル1-チオ-β-D-ガラクトピラノシド(IPTG)0.5mMを添加し、16℃で組換えタンパク質の発現を16時間誘導した。細胞をペレット化し、細胞溶解バッファー[50mM Tris-HCl(pH7.2)、150mM NaCl、1%Triton X-100及びプロテアーゼ阻害剤添加イミダゾール50mM]に再懸濁した。その後、細胞を超音波処理し、13000rpmで25分間遠心した。上清をトリス緩衝液で平衡化したニッケル-ニトリロ三酢酸ビーズとともにインキュベートし、続いて徹底的に洗浄した。その後、精製したタンパク質を300mMイミダゾール(inトリス緩衝液)で溶出し、続いてイミダゾールを含まないトリス緩衝液に対して4℃で一晩透析した。
図1には、上記の方法で作製した組換えDHX33タンパク質をSDS-PAGEで分離し、クマシーブリリアントブルーで染色した後の結果を示す。図中の矢印は、目的組換えDHX33タンパク質(チオレドキシンタグを含む)を示しており、目的バンドの分子量は90kDaである。
DHX33のヘリカーゼ活性の分析
ヘリカーゼ活性に係る反応成分を96ウェル不透明白色プレートに加えた。方法の概要は次の通りである。96ウェルプレートを最終濃度10μg/mL(100μL/ウェル)のニュートラアビジンで4℃で一晩コーティングした。次に、ニュートラアビジンでコーティングされたプレートを、100μLの0.1%(w/v)BSA(通常のPBS中)で22℃で2時間ブロックした。洗浄後、2本のオリゴDNA一本鎖(一方の単鎖の配列はビオチン標識5'-GCTGACCCTGCTCCCAATCGTAATCTATAG-3'であり、もう一方の単鎖の配列はDIG標識5'-CGATTGGGAGCAGGGTCAGC-3'である)のアニーリングから生じたDNA二本鎖[2.5ng、アニーリング反応は、1MNaClを含む1MPBS(pH7.0)で行った]、22℃で4時間インキュベートした。90μLの反応混合物を添加した後、ヘリカーゼ反応を開始した[精製した全長DHX33タンパク質0.25μgを、25mM 4-MOPS(pH 7.0)、5mM ATP、2mM DTT、3mM MnCl2及び100μg/mL BSAに溶解]。反応は37℃で60分間行った。洗浄後、各ウェルをブロッキング溶液[0.1Mマレイン酸および0.15M NaCl(pH 7.5)中の10%(w/v)BSA]で30分間インキュベートし、次に20μLの抗体溶液(抗DIG-AP、Roche、ブロッキングバッファー中)30分間インキュベートした。100μLの検出バッファー[0.1M Tris-HCl及び0.1M NaCl(pH9.5)]で洗浄した後、1μLの化学発光基質(CSPD-0.25mM)を各ウェルに添加し、プレートを17℃で5分間インキュベートした。その後、プレートを軽くたたいて乾かし、37℃で30分間インキュベートした。各ウェルの残りのDIG-APマーカーは、発光マルチウェルプレートリーダー(Enspire、PerkinElmer)によって10分間照合下でカウントされた。読み取り値が大きいほど、ヘリカーゼ活性は弱くなる。
該活性の分析実験には、ポジティブコントロールとネガティブコントロールがある。ネガティブコントロールの1つは、ATPを添加しない以外、同じ条件下での比較であり、もう1つのネガティブコントロールは、DHX33タンパク質を添加しない以外、同じ条件下での比較である。ポジティブコントロールは、野生型DHX33タンパク質標準品との比較である。DHX33タンパク質標準品と比較することにより、上記の方法によって作製されたDHX33タンパク質がヘリカーゼ活性を有する結果を示した。
ヘリカーゼ活性の具体的な分析方法については、Wang X、Ge W、and Zhang Y. Recombinant DHX33 Protein Possesses Dual DNA/RNA Helicase Activity. Biochemistry. 2019;58(4):250-8を参照されたい。
定量的リアルタイムPCR
プライマーは、BGI(Shenzhen)社から購入したIDT(http://sg.idtdna.com/site)オンライン「リアルタイムPCRツール」によって設計された。全RNAはHighPureRNA Isolation Kit(Roche)で抽出し、PrimeScript Mix Kit(Takara)を利用してcDNAに転写した。リアルタイムPCRは、適切なソフトウェアを利用して管理されたABIワンステッププラスサイクラーを利用して実行された。mRNAレベルの分析には、SYBR green Supermix(Bio-Rad)を使用し、GAPDH値にて正規化した後のΔΔCT値から転写産物を定量化計算した。融解曲線を利用して、単一の産物の増幅を確認した。プライマー配列については、Yuan B、Wang X、Fan C、You J、Liu Y、Weber JD、Zhong H、and Zhang Y. DHX33 Transcriptionally Controls Genes Involved in the Cell Cycle. Molecular and cellular biology. 2016;36(23):2903-17を参照されたい。
化合物による既知のDHX33下流遺伝子への制御
U251細胞をAB24254(濃度はそれぞれ30nM、40nM及び50nM)または等容積のジメチルスルホキシドで16時間処理した。全RNAを抽出した後、cDNAに逆転写した。次に、リアルタイム定量PCRを実行して、各サンプルにおけるターゲット遺伝子(CCNE2、E2F1及びMCM3を含む)の転写レベルを分析し、GAPDHを内部参照として使用した。
図2は、本発明の化合物AB24254による既知のDHX33下流遺伝子への制御を示し、ここで、選択されたCCNE2、MCM3、E2F1遺伝子はすべて、既報文献にDHX33の調節を受ける下流遺伝子(Yuan B、Wang X、Fan C、You J、Liu Y、Weber JD、Zhong H、and Zhang Y. DHX33 Transcriptionally Controls Genes Involved in the Cell Cycle. Molecular and cellular biology. 2016;36(23):2903-17)として同定され、DHX33遺伝子がノックアウトまたは阻害された場合、これらの下流遺伝子は大幅にダウンレギュレートされる。図2から分かったように、本発明の化合物は、これらの下流遺伝子の転写に対して有意な阻害効果(*、Pが0.05未満、n=3、3回の独立した実験から得られたデータ)を有しており、用量依存的な効果があった。
化合物によるDHX33のヘリカーゼ活性への阻害
インビトロでのDHX33タンパク質のヘリカーゼ活性アッセイについて、化合物を一連な濃度(濃度が1nM、5nM、10nM、20nM、50nM、100nM、250nM、500nM、1000nMの範囲に設定した)で利用して実施した。表1は、DHX33タンパク質のヘリカーゼ活性に対する本発明の化合物の50%阻害濃度を示した。表1から、本発明の化合物は、DHX33タンパク質のヘリカーゼ活性に対して有意な阻害効果を有することが分かった。
細胞の培養とそのソース
U251-MG細胞は、中国科学院セルバンクから購入した。細胞は、10%ウシ胎児血清(FBS)、2mM L-グルタミン、ストレプトマイシンおよびペニシリンを含むMEM培地で増殖させ、増殖条件は、加湿セルインキュベーター内で37℃、5%CO2に設定された。細胞は3日ごとに継代され、10継代後に廃棄された。
細胞に対する50%阻害濃度(IC50)の測定
DHX33過剰発現癌細胞株U251-MG細胞を1×104/100ul/ウェルで96ウェルプレートにプレーティングした。細胞が完全に接着した後、化合物を5nM、10nM、25nM、50nM、100nM、250nM、500nM、1000nM、2000nM、5000nM、10μM、および20μMの濃度で細胞培養培地に添加し、マルチチャンネルスプレーガンで十分に混合した。化合物と細胞とのインキュベーション時間が48時間に達した後、標準的な手順に従って、CCK-8試薬(Yisheng Biotechnology(Shanghai)Co.、Ltd.)を96ウェルプレートの培地に添加し、2時間のインキュベーション後、プレートをマイクロプレートリーダー(OD=450nm)で読み取った。実験を3回繰り返し、個々の濃度での化合物の阻害曲線を描いて、化合物の50%阻害濃度(IC50)を計算した。
表2から、本発明の化合物は、DHX33過剰発現癌細胞株であるU251-MG細胞に対して有意な阻害効果を有することが分かった。
本発明は、下記態様を包含する:
[1] 式VIIで表れる構造を有する化合物又はその薬学的に許容される形態であって、
前記薬学的に許容される形態は、薬学的に許容される、塩、エステル、立体異性体、互変異性体、溶媒和物、窒素酸化物、同位体標識体、代謝産物及びプロドラッグから選択される、化合物又はその薬学的に許容される形態。
(式中、
X1は、N、又はCR1から選択され、X2は、N、又はCR2から選択され、X3は、N、又はCR3から選択され、X4は、N、又はCR4から選択され、X5及びX6は、N、又はCから選択され、
R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、C1-6アルキル基、C1-6ハロゲン化アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロゲン化アルコキシ基、C1-6アルキルチオ基、C1-6ハロゲン化アルキルチオ基、-NH(C1-6アルキル)、-N(C1-6アルキル)2、C1-6ヒドロキシアルキル基、-O-(C1-6アルキレン)-O-(C1-6アルキル)、-S-(C1-6アルキレン)-O-(C1-6アルキル)、-C(=O)-NH-(C1-6アルキル)、-C(=O)-NH-(C1-6アルキレン)-N(C1-6アルキル)2、或いは-C(=O)-O-(C1-6アルキル)から選択され、
又は、R2及びR3が、それらに結合している原子と一緒になって、5~7員のヘテロシクリル基を形成してもよく、
X7及びX8は、N、NR5、CR5、又はCR5R11から選択され、X7及びX8の少なくとも1つは、N、又はNR5であり、R5及びR11は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1-6アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、-(C1-4アルキレン)-O-(C1-4アルキル)、或いは-(C1-4アルキレン)-S-(C1-4アルキル)から選択され、
L1は、-CR6=CR6-、-NR6C(=O)-、-NR6S(=O)2-、-NR6S(=O)-、-C(=O)NR6-、-S(=O)2NR6-、又は-S(=O)NR6-から選択され、
各R6は、それぞれ独立して、水素、シアノ基、ハロゲン、C1-6アルキル基、C1-6ハロゲン化アルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、C6-10アリール基、或いは6~10員のヘテロアリール基から選択され、
又は、R5及びR6が、それらに結合している原子と一緒になって、5~7員のヘテロシクリル基、或いは5~7員のヘテロアリール基を形成してもよく、
環Aは、5~10員のヘテロアリール基、又は3~8員のヘテロシクリル基から選択され、環Aは、1つ又は複数のR7で置換されてもよく、
各R7は、それぞれ独立して、ハロゲン、C1-6アルキル基、又はC1-6ハロゲン化アルキル基から選択され、
L2は、単結合、O、S、又はCR8R9から選択され、
R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、又はC1-6アルキル基から選択され、
環Bは、C6-10アリール基、5~12員のヘテロアリール基、又は3~8員のヘテロシクリル基から選択され、環Bは、1つ又は複数のR10で置換されてもよく、ただし、環Bがフラン環である場合、R1、R2、R3及びR4は、同時に水素ではなく、
各R10は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、C1-6ハロゲン化アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロゲン化アルコキシ基、C1-6アルキルチオ基、C1-6ハロゲン化アルキルチオ基、C3-6シクロアルキル基、-C(=O)-O-(C1-6アルキル)、-C(=O)-NH2、-C(=O)-NH(C1-6アルキル)、-C(=O)-NH(C1-6アルキレン-NH2)、-C(=O)-N(C1-6アルキレン-NH2)-C(=O)-NH2、-C(=O)-N(C1-6アルキレン-NH2)-C(=O)-NH(C1-6アルキル)、-NH(C1-6アルキル)、-N(C1-6アルキル)2、-NH-C(=O)-(C1-6アルキル)、-C1-6アルキレン-NH-C(=O)-C1-6アルキル基、ベンジル基、C6-10アリール基、5-7員のヘテロシクリル基、又は5-7員のヘテロアリール基から選択され、前記5-7員のヘテロシクリル基、又は5-7員のヘテロアリール基は、水素、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、又はC1-6アルコキシ基から選択される1つ又は複数の置換基で置換されてもよい。)
[2] [1]に記載の化合物、又はその薬学的に許容される形態であって、
R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、C1-6アルキル基、C1-6ハロゲン化アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロゲン化アルコキシ基、-NH(C1-6アルキル)、-N(C1-6アルキル)2、C1-6ヒドロキシアルキル基、-O-(C1-6アルキレン)-O-(C1-6アルキル)、-C(=O)-NH-(C1-6アルキル)、-C(=O)-NH-(C1-6アルキレン)-N(C1-6アルキル)2、或いは-C(=O)-O-(C1-6アルキル)から選択され、又は、R2及びR3が、それらに結合している原子と一緒になって、5~7員のヘテロシクリル基を形成してもよく、
R5及びR11は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1-6アルキル基、C2-4アルケニル基、-(C1-4アルキレン)-O-(C1-4アルキル)、或いは-(C1-4アルキレン)-S-(C1-4アルキル)から選択され、
L1は、-CR6=CR6、-NR6C(=O)-、-NR6S(=O)2-、-C(=O)NR6-、又は-S(=O)2NR6-から選択され、各R6は、それぞれ独立して、水素、シアノ基、ハロゲン、C1-6アルキル基、C1-6ハロゲン化アルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、或いはC6-10アリール基から選択され、
又は、R5及びR6が、それらに結合している原子と一緒になって、5~7員のヘテロシクリル基、或いは5~7員のヘテロアリール基を形成してもよく、
環Aは、5~10員のヘテロアリール基であり、環Aは、1つ又は複数のR7で置換されてもよく、各R7は、それぞれ独立して、ハロゲン、C1-4アルキル基、又はC1-4ハロゲン化アルキル基から選択され、
L2は、単結合、O、S、又はCR8R9から選択され、R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、又はC1-4アルキル基から選択され、
環Bは、C6-10アリール基、又は5~12員のヘテロアリール基から選択され、環Bは、1つ又は複数のR10で置換されてもよく、ただし、環Bがフラン環である場合、R1、R2、R3及びR4は、同時に水素ではなく、各R10は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、C1-6ハロゲン化アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロゲン化アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、-C(=O)-O-(C1-6アルキル)、-C(=O)-NH2、-C(=O)-NH(C1-6アルキル)、-NH(C1-6アルキル)、-N(C1-6アルキル)2、-NH-C(=O)-(C1-6アルキル)、-C1-6アルキレン-NH-C(=O)-C1-6アルキル基、ベンジル基、C6-10アリール基、5-7員のヘテロシクリル基、又は5-7員のヘテロアリール基から選択され、前記5-7員のヘテロシクリル基、又は5-7員のヘテロアリール基は、水素、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、C1-4アルキル基、又はC1-4アルコキシ基から選択される1つ又は複数の置換基で置換されてもよい、化合物、又はその薬学的に許容される形態。
[3] [1]又は[2]に記載の化合物、又はその薬学的に許容される形態であって、
R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、メチル基、メトキシ基、又はトリフルオロメチル基から選択され、且つR1、R2、R3及びR4の少なくとも2つが共に水素であり、
R5及びR11は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、又はメチル基から選択され、
L1は、-CR6=CR6、-NHC(=O)-、-N(CH3)-C(=O)-、-NH-S(=O)2-、-C(=O)NH-、又は-S(=O)2NH-から選択され、各R6は、それぞれ独立して、水素、シアノ基、又はメチル基から選択され、
環Aは、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、チアゾリル基、チアジアゾリル基、又はオキサゾリル基から選択され、環Aは、1つ又は複数のR7で置換されてもよく、各R7は、それぞれ独立して、ハロゲン、メチル基、エチル基、又はトリフルオロメチル基から選択され、
L2は、単結合、又はCR8R9から選択され、R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、又はメチル基から選択され、
環Bは、フェニル基、ピラジニル基、ピリジル基、ピリミジニル基、フラニル基、オキサゾリル基、チエニル基、チアゾリル基、ピラゾリル基、又はイミダゾリル基から選択され、環Bは、1つ又は複数のR10で置換されてもよく、各R10は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、メチル基、エチル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、トリフルオロメトキシ基、-C(=O)-OCH3、-C(=O)-OCH2CH3、フェニル基、ベンジル基、ピリジル基、-C(=O)-NH2、又は-CH2-NH-C(=O)-CH3から選択される、化合物、又はその薬学的に許容される形態。
[4] 下記式VII-1~式VII-9で表れる構造を有する化合物、又はその薬学的に許容される形態である、[1]~[3]のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される形態。
(式中、R1、R2、R3、R4、R7、L1、L2及び環Bは、[1]~[3]のいずれか一項の記載と同義である。)
[5] 下記式Iで表れる構造を有する化合物、又はその薬学的に許容される形態であって、前記薬学的に許容される形態は、薬学的に許容される塩、エステル、立体異性体、互変異性体、溶媒和物、窒素酸化物、同位体標識体、代謝産物及びプロドラッグから選択される、化合物、又はその薬学的に許容される形態。
(式中、
各R1は、それぞれ独立して、ハロゲン、アミノ基、-NH(C1-4アルキル)、-N(C1-4アルキル)2、ニトロ基、C1-4アルキル基、C1-4ハロゲン化アルキル基、C1-4アルコキシ基、C1-4ハロゲン化アルコキシ基、C1-4ヒドロキシアルキル基、-O-(C1-4アルキレン)-O-(C1-4アルキル)、-C(=O)-NH-(C1-4アルキレン)-N(C1-4アルキル)2、或いは-C(=O)-O-(C1-4アルキル)から選択され、又は、複数のR1がそれらに結合している原子と一緒になって、5~7員環を形成してもよく、
R2は、水素、C1-4アルキル基、又は-(C1-4アルキレン)-O-(C1-4アルキル)から選択され、
X1は、N、又は-CR6から選択され、
R6は、水素、又はC1-4アルキル基から選択され、
R3は、水素、又はC1-4アルキル基から選択され、
R4は、水素、又はC1-4アルキル基から選択され、
X2は、N、又は-CR7から選択され、
R7は、水素、又はC1-4アルキル基から選択され、
各R5は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、C1-4ハロゲン化アルキル基、C1-4アルコキシ基、C1-4ハロゲン化アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、-C(=O)-O-(C1-4アルキル)、フェニル基、ベンジル基、ピリジル基、-C(=O)-NH2、又は-NH-C(=O)-(C1-4アルキル)から選択され、前記フェニル基、ベンジル基、ピリジル基は、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、C1-4アルキル基、又はC1-4アルコキシ基から選択される1つ又は複数の置換基で置換されてよく、
mは、0、1、2、3、又は4から選択され、
nは、0、1、2、3、又は4から選択され、
ただし、
が
である場合、mは0ではない。)
[6] [5]に記載の化合物、又はその薬学的に許容される形態であって、
各R1は、それぞれ独立して、フッ素、塩素、臭素、メチル基、エチル基、イソプロピル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、トリフルオロメトキシ基、ニトロ基、アミノ基、-NH(CH3)、-NH(CH2CH3)、-N(CH3)2、-N(CH2CH3)2、-CH2OH、-CH2CH2OH、-O-(CH2)2-OCH3、-C(=O)-NH-(CH2)2-N(CH3)2、-C(=O)-NH-(CH2)3-N(CH3)2、-C(=O)-OCH3、或いは-C(=O)-OCH2CH3から選択され、又は、2つのR1がそれらに結合している原子と一緒になって、6員環を形成してもよく、
R2は、水素、メチル基、エチル基、イソプロピル基、-(CH2)2-OCH3、又は-CH2OCH3から選択され、
R6は、水素、メチル基、エチル基、又はイソプロピル基から選択され、
R3は、水素、メチル基、エチル基、又はイソプロピル基から選択され、
R4は、水素、メチル基、エチル基、又はイソプロピル基から選択され、
R7は、水素、メチル基、エチル基、又はイソプロピル基から選択され、
各R5は、それぞれ独立して、フッ素、塩素、臭素、シアノ基、メチル基、エチル基、イソプロピル基、t-ブチル基、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、トリフルオロメトキシ基、-C(=O)-OCH3、-C(=O)-OCH2CH3、フェニル基、ベンジル基、ピリジル基、-C(=O)-NH2、-NH-C(=O)-CH3、又は-NH-C(=O)-CH2CH3から選択される、化合物、又はその薬学的に許容される形態。
[7] 下記式Ia-1で表れる化合物、又はその薬学的に許容される形態である、[5]又は[6]に記載の化合物、又はその薬学的に許容される形態。
(式中、R1、R2、R5、m及びnは、[5]又は[6]の記載と同義である。)
[8] 下記式IIで表れる構造を有する化合物、又はその薬学的に許容される形態であって、
前記薬学的に許容される形態は、薬学的に許容される塩、エステル、立体異性体、互変異性体、溶媒和物、窒素酸化物、同位体標識体、代謝産物及びプロドラッグから選択される、化合物、又はその薬学的に許容される形態。
(式中、
各R1は、それぞれ独立して、ハロゲン、アミノ基、-NH(C1-4アルキル)、-N(C1-4アルキル)2、ニトロ基、C1-4アルキル基、C1-4ハロゲン化アルキル基、C1-4アルコキシ基、C1-4ハロゲン化アルコキシ基、C1-4ヒドロキシアルキル基、-O-(C1-4アルキレン)-O-(C1-4アルキル)、-C(=O)-NH-(C1-4アルキレン)-N(C1-4アルキル)2、或いは-C(=O)-O-(C1-4アルキル)から選択され、又は、複数のR1がそれらに結合している原子と一緒になって、5~7員環を形成してもよく、
R2は、水素、C1-4アルキル基、又は-(C1-4アルキレン)-O-(C1-4アルキル)から選択され、
X1は、N、又は-CR6から選択され、
R6は、水素、ハロゲン、又はC1-4アルキル基から選択され、
R3は、水素、或いはC1-4アルキル基から選択され、又は、R3及びR2がそれらに結合している原子と一緒になって、5~6員環を形成してもよく、
X2は、N、又は-CR7から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、C1-4アルキル基、又はC1-4ハロゲン化アルキル基から選択され、
X3は、N、又は-CR4から選択され、
R4は、水素、ハロゲン、又はC1-4アルキル基から選択され、
Bは、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チエニル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、フェニル基、又はピリジル基から選択され、
各R5は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、C1-4ハロゲン化アルキル基、C1-4アルコキシ基、C1-4ハロゲン化アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、-C(=O)-O-(C1-4アルキル)、フェニル基、ベンジル基、ピリジル基、-C(=O)-NH2、又は-NH-C(=O)-(C1-4アルキル)から選択され、前記フェニル基、ベンジル基、ピリジル基は、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、C1-4アルキル基、又はC1-4アルコキシル基から選択される1つ又は複数の置換基で置換されてよく、
mは、0、1、2、3、又は4から選択され、
nは、0、1、2、3、又は4から選択される。)
[9] [8]に記載の化合物、又はその薬学的に許容される形態であって、
各R1は、それぞれ独立して、フッ素、塩素、臭素、メチル基、エチル基、イソプロピル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、トリフルオロメトキシ基、ニトロ基、アミノ基、-NH(CH3)、-NH(CH2CH3)、-N(CH3)2、-N(CH2CH3)2、-CH2OH、-CH2CH2OH、-O-(CH2)2-OCH3、-C(=O)-NH-(CH2)2-N(CH3)2、-C(=O)-NH-(CH2)3-N(CH3)2、-C(=O)-OCH3、又は-C(=O)-OCH2CH3から選択され、
R2は、水素、メチル基、エチル基、イソプロピル基、-(CH2)2-OCH3、或いは-CH2OCH3から選択され、又は、R2及びR3がそれらに結合している原子と一緒になって、5~6員環を形成してもよく、
R6は、水素、フッ素、塩素、臭素、メチル基、エチル基、又はイソプロピル基から選択され、
R3は、水素、メチル基、エチル基、或いはイソプロピル基から選択され、又は、R3及びR2がそれらに結合している原子と一緒になって、5~6員環を形成してもよく、
R7は、水素、フッ素、塩素、臭素、メチル基、エチル基、イソプロピル基、又はトリフルオロメチル基から選択され、
R4は、水素、フッ素、塩素、臭素、メチル基、エチル基、又はイソプロピル基から選択され、
Bは、下記式で表れるものから選択され、
各R5は、それぞれ独立して、フッ素、塩素、臭素、シアノ基、メチル基、エチル基、イソプロピル基、t-ブチル基、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、トリフルオロメトキシ基、-C(=O)-OCH3、-C(=O)-OCH2CH3、フェニル基、ベンジル基、ピリジル基、-C(=O)-NH2、-NH-C(=O)-CH3、又は-NH-C(=O)-CH2CH3から選択され、
mは、0、1、2、又は3から選択され、
nは、0、1、2、又は3から選択される、化合物、又はその薬学的に許容される形態。
[10] 下記式IIa-1~式IIa-5で表れる化合物、又はその薬学的に許容される形態である、[8]又は[9]に記載の化合物、又はその薬学的に許容される形態。
(式中、B、R1、R5、m及びnは、[8]又は[9]の記載と同義である。)
[11] 下記式IIIで表れる構造を有する化合物、又はその薬学的に許容される形態であって、
前記薬学的に許容される形態は、薬学的に許容される塩、エステル、立体異性体、互変異性体、溶媒和物、窒素酸化物、同位体標識体、代謝産物及びプロドラッグから選択される、化合物、又はその薬学的に許容される形態。
(式中、
X1は、N、又はCR1から選択され、X2は、N、又はCR2から選択され、X3は、N、又はCR3から選択され、X4は、N、又はCR4から選択され、ただし、X1、X2、X3及びX4の少なくとも1つが、Nであり、
R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-4アルキル基、C1-4ハロゲン化アルキル基、C1-4アルコキシ基、C1-4ハロゲン化アルコキシ基、-NH(C1-4アルキル)、-N(C1-4アルキル)2、C1-4ヒドロキシアルキル基、-O-(C1-4アルキレン)-O-(C1-4アルキル)、-C(=O)-NH-(C1-4アルキル)、-C(=O)-NH-(C1-4アルキレン)-N(C1-4アルキル)2、又は-C(=O)-O-(C1-4アルキル)から選択され、
X5は、N、又はCR5から選択され、X6は、NR6、又はCR7R8から選択され、ただし、X5及びX6の少なくとも1つがN、又はN含有基であり、
R5は、水素、又はC1-4アルキル基から選択され、
R6は、水素、C1-4アルキル基、又は-(C1-4アルキレン)-O-(C1-4アルキル)から選択され、
R7及びR8は、それぞれ独立して、水素、又はC1-4アルキル基から選択され、
R10は、水素、C1-4アルキル基、或いはC2-4アルケニル基から選択され、又は、R10及びX6が、それらに結合している原子と一緒になって、5~7員環を形成してもよく、
R9は、水素、シアノ基、ハロゲン、C1-4アルキル基、又はC2-4アルケニル基から選択され、
環Aは、ピロール環、ピラゾール環、イミダゾール環、チアゾール環、或いはオキサゾール環から選択され、又は、環A及びR9が、それらに結合している原子と一緒になって、インドール環、イソインドール環、ベンズイミダゾール環、ベンズチアゾール環、或いはベンズオキサゾール環を形成してもよく、
環Aは、1つ又は複数のR11で置換されてもよく、
各R11は、それぞれ独立して、ハロゲン、C1-4アルキル基、又はC1-4ハロゲン化アルキル基から選択され、
環Bは、ピロール環、ピラゾール環、イミダゾール環、トリアゾール環、フラン環、オキサゾール環、イソオキサゾール環、オキサジアゾール環、チオフェン環、チアゾール環、イソチアゾール環、チアジアゾール環、ベンゼン環、又はピリジン環から選択され、
環Bは、1つ又は複数のR12で置換されてもよく、
各R12は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-4アルキル基、C1-4ハロゲン化アルキル基、C1-4アルコキシ基、C1-4ハロゲン化アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、-C(=O)-O-(C1-4アルキル)、フェニル基、ベンジル基、ピリジル基、-C(=O)-NH2、又は-NH-C(=O)-(C1-4アルキル)から選択され、前記フェニル基、ベンジル基、ピリジル基は、水素、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、C1-4アルキル基、又はC1-4アルコキシル基から選択される1つ又は複数の置換基で置換されてもよい。)
[12] [11]に記載の化合物、又はその薬学的に許容される形態であって、
R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素、フッ素、塩素、臭素、アミノ基、ニトロ基、メチル基、エチル基、イソプロピル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、トリフルオロメトキシ基、-NH(CH3)、-NH(CH2CH3)、-N(CH3)2、-N(CH2CH3)2、-CH2OH、-CH2CH2OH、-O-(CH2)2-OCH3、-C(=O)-NH-CH3、-C(=O)-NH-(CH2)2-N(CH3)2、-C(=O)-NH-(CH2)3-N(CH3)2、-C(=O)-OCH3、又は-C(=O)-OCH2CH3から選択され、
R5は、水素、メチル基、エチル基、又はイソプロピル基から選択され、
R6は、水素、メチル基、エチル基、イソプロピル基、-(CH2)2-OCH3、又は-CH2OCH3から選択され、
R7及びR8は、それぞれ独立して、水素、メチル基、エチル基、又はイソプロピル基から選択され、
R10は、水素、メチル基、エチル基、又はイソプロピル基から選択され、
R9は、水素、フッ素、塩素、臭素、シアノ基、メチル基、エチル基、又はイソプロピル基から選択され、
環Aは、
から選択され、mは、0、1、2、又は3から選択され、
各R11は、それぞれ独立して、フッ素、塩素、臭素、メチル基、エチル基、イソプロピル基、又はトリフルオロメチル基から選択され、
環Bは、下記式で表れるものから選択され、
nは、0、1、2、3、又は4から選択され、
各R12は、それぞれ独立して、フッ素、塩素、臭素、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、メチル基、エチル基、イソプロピル基、t-ブチル基、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、トリフルオロメトキシ基、-C(=O)-OCH3、-C(=O)-OCH2CH3、フェニル基、ベンジル基、ピリジル基、-C(=O)-NH2、-NH-C(=O)-CH3、又は-NH-C(=O)-CH2CH3から選択される、化合物、又はその薬学的に許容される形態。
[13] 下記式IIIa-1~式IIIa-8で表れる化合物、又はその薬学的に許容される形態である、[11]又は[12]に記載の化合物、又はその薬学的に許容される形態。
(式中、環A、環B、R1、R2、R3、R4、R6、R9及びR10は、[11]又は[12]の記載と同義である。)
[14] 下記式IVで表れる構造を有する化合物、又はその薬学的に許容される形態であって、
前記薬学的に許容される形態は、薬学的に許容される塩、エステル、立体異性体、互変異性体、溶媒和物、窒素酸化物、同位体標識体、代謝産物及びプロドラッグから選択される、化合物、又はその薬学的に許容される形態。
(式中、
環Aは、カルバゾール環及びベンズ[4,5]イミダゾ[1,2-a]ピリジン環から選択され、
各R1は、それぞれ独立して、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-4アルキル基、C1-4ハロゲン化アルキル基、C1-4アルコキシ基、C1-4ハロゲン化アルコキシ基、-NH(C1-4アルキル)、-N(C1-4アルキル)2、又はC1-4ヒドロキシアルキル基から選択され、
各R2は、それぞれ独立して、ハロゲン、C1-4アルキル基、又はC1-4ハロゲン化アルキル基から選択され、
各R3は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-4アルキル基、C1-4ハロゲン化アルキル基、C1-4アルコキシ基、又はC1-4ハロゲン化アルコキシル基から選択され、
mは、0、1、2、3、又は4から選択され、
n及びpは、それぞれ独立して、0、1、2、又は3から選択される。)
[15] [14]に記載の化合物、又はその薬学的に許容される形態であって、
環Aは、
から選択され、
各R1は、それぞれ独立して、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-4アルキル基、C1-4ハロゲン化アルキル基、C1-4アルコキシ基、又はC1-4ハロゲン化アルコキシル基から選択され、
各R2は、それぞれ独立して、ハロゲン、又はC1-4アルキル基から選択され、
各R3は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-4アルキル基、又はC1-4アルコキシル基から選択され、
mは、0、1、2、又は3から選択され、
nは、0、1、又は2から選択され、
pは、0、1、又は2から選択される、化合物、又はその薬学的に許容される形態。
[16] 下記式IV-1~式IV-3で表れる化合物、又はその薬学的に許容される形態である、[14]又は[15]に記載の化合物、又はその薬学的に許容される形態。
(式中、R1、R2、R3、n及びpは、[14]又は[15]の記載と同義であり、qは、0、1、又は2から選択される。)
[17] 下記式Vで表れる構造を有する化合物、又はその薬学的に許容される形態であって、
前記薬学的に許容される形態は、薬学的に許容される塩、エステル、立体異性体、互変異性体、溶媒和物、窒素酸化物、同位体標識体、代謝産物及びプロドラッグから選択される、化合物、又はその薬学的に許容される形態。
(式中、
X1は、N、又はCR1から選択され、X2は、N、又はCR2から選択され、X3は、N、又はCR3から選択され、X4は、N、又はCR4から選択され、
R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、C1-6ハロゲン化アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロゲン化アルコキシ基、-NH(C1-6アルキル)、-N(C1-6アルキル)2、C1-6ヒドロキシアルキル基、-O-(C1-6アルキレン)-O-(C1-6アルキル)、-C(=O)-NH-(C1-6アルキル)、-C(=O)-NH-(C1-6アルキレン)-N(C1-6アルキル)2、又は-C(=O)-O-(C1-6アルキル)から選択され、
R5は、水素、ハロゲン、又はC1-6アルキル基から選択され、
環Aは、5~10員のヘテロアリール基、又は3~8員のヘテロシクリル基から選択され、環Aは、1つ又は複数のR6で置換されてもよく、
各R6は、それぞれ独立して、ハロゲン、C1-6アルキル基、又はC1-6ハロゲン化アルキル基から選択され、
Lは、O、S、又はCR7R8から選択され、
R7及びR8は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、又はC1-6アルキル基から選択され、
環Bは、C6-10アリール基、5~12員のヘテロアリール基、又は3~8員のヘテロシクリル基から選択され、環Bは、1つ又は複数のR9で置換されてもよく、
各R9は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、C1-6ハロゲン化アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロゲン化アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、-C(=O)-O-(C1-6アルキル)、フェニル基、ベンジル基、ピリジル基、-C(=O)-NH2、又は-NH-C(=O)-(C1-6アルキル)から選択され、前記フェニル基、ベンジル基、ピリジル基は、水素、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、又はC1-6アルコキシル基から選択される1つ又は複数の置換基で置換されてもよい。)
[18] [17]に記載の化合物、又はその薬学的に許容される形態であって、
R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、C1-6ハロゲン化アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロゲン化アルコキシ基、-NH(C1-6アルキル)、-N(C1-6アルキル)2、又はC1-6ヒドロキシアルキル基から選択され、
R5は、水素、ハロゲン、又はC1-4アルキル基から選択され、
環Aは、5~10員のヘテロアリール基から選択され、環Aは、1つ又は複数のR6で置換されてもよく、各R6は、それぞれ独立して、ハロゲン、C1-4アルキル基、又はC1-4ハロゲン化アルキル基から選択され、
Lは、CR7R8であり、R7及びR8は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、又はC1-4アルキル基から選択され、
環Bは、C6-10アリール基、又は5~12員のヘテロアリール基から選択され、環Bは、1つ又は複数のR9で置換されてもよく、各R9は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、C1-6ハロゲン化アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロゲン化アルコキシ基、又はC3-6シクロアルキル基から選択される、化合物、又はその薬学的に許容される形態。
[19] 下記式V-1~式V-3で表れる構造を有する化合物、又はその薬学的に許容される形態である、[17]又は[18]に記載の化合物、又はその薬学的に許容される形態。
(式中、R1、R3、R4、R5、R6及び環Bは、[17]又は[18]の記載と同義である。)
[20] 下記式VIで表れる構造を有する化合物、又はその薬学的に許容される形態であって、
前記薬学的に許容される形態は、薬学的に許容される塩、エステル、立体異性体、互変異性体、溶媒和物、窒素酸化物、同位体標識体、代謝産物及びプロドラッグから選択される、化合物、又はその薬学的に許容される形態。
(式中、
X1は、N、又はCR1から選択され、X2は、N、又はCR2から選択され、X3は、N、又はCR3から選択され、X4は、N、又はCR4から選択され、
R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、C1-6ハロゲン化アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロゲン化アルコキシ基、-NH(C1-6アルキル)、-N(C1-6アルキル)2、C1-6ヒドロキシアルキル基、-O-(C1-6アルキレン)-O-(C1-6アルキル)、-C(=O)-NH-(C1-6アルキル)、-C(=O)-NH-(C1-6アルキレン)-N(C1-6アルキル)2、又は-C(=O)-O-(C1-6アルキル)から選択され、
X5は、N、又はCR5から選択され、R5は、水素、ハロゲン、又はC1-6アルキル基から選択され、
L1は、-NR6C(=O)-、-NR6S(=O)2-、-NR6S(=O)-、-C(=O)NR6-、-S(=O)2NR6-、又は-S(=O)NR6-から選択され、
各R6は、それぞれ独立して、水素、C1-6アルキル基、C3-8シクロアルキル基、又はC6-10アリール基から選択され、
環Aは、5~10員のヘテロアリール基、又は3~8員のヘテロシクリル基から選択され、環Aは、1つ又は複数のR7で置換されてもよく、
各R7は、それぞれ独立して、ハロゲン、C1-6アルキル基、又はC1-6ハロゲン化アルキル基から選択され、
L2は、単結合、O、S、又はCR8R9から選択され、
R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、又はC1-6アルキル基から選択され、
環Bは、C6-10アリール基、5~12員のヘテロアリール基、又は3~8員のヘテロシクリル基から選択され、環Bは、1つ又は複数のR10で置換されてもよく、
各R10は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、C1-6ハロゲン化アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロゲン化アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、-C(=O)-O-(C1-6アルキル)、フェニル基、ベンジル基、ピリジル基、-C(=O)-NH2、又は-NH-C(=O)-(C1-6アルキル)から選択され、前記フェニル基、ベンジル基、ピリジル基は、水素、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、又はC1-6アルコキシル基から選択される1つ又は複数の置換基で置換されてもよい。)
[21] [20]に記載の化合物、又はその薬学的に許容される形態であって、
R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、C1-6ハロゲン化アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロゲン化アルコキシ基、-NH(C1-6アルキル)、-N(C1-6アルキル)2、又はC1-6ヒドロキシアルキル基から選択され、
R5は、水素、ハロゲン、又はC1-4アルキル基から選択され、
L1は、-NR6C(=O)-、-NR6S(=O)2-、-C(=O)NR6-、又は-S(=O)2NR6-から選択され、各R6は、それぞれ独立して、水素、C1-4アルキル基、又はC3-6シクロアルキル基から選択され、
環Aは、5~10員のヘテロアリール基から選択され、環Aは、1つ又は複数のR7で置換されてもよく、各R7は、それぞれ独立して、ハロゲン、C1-4アルキル基、又はC1-4ハロゲン化アルキル基から選択され、
L2は、単結合、又はCR8R9から選択され、R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、又はC1-4アルキル基から選択され、
環Bは、C6-10アリール基、又は5~12員のヘテロアリール基から選択され、環Bは、1つ又は複数のR10で置換されてもよく、各R10は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、C1-6ハロゲン化アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロゲン化アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、又は-C(=O)-NH2から選択される、化合物、又はその薬学的に許容される形態。
[22] 下記式VI-7、式VI-8、式VI-9、式VI-10、式VI-11、式VI-12、式VI-13、式VI-14、式VI-15、式VI-16、式VI-17、又は式VI-18で表れる構造を有する化合物、又はその薬学的に許容される形態である、[20]又は[21]に記載の化合物、又はその薬学的に許容される形態。
(式中、R1、R2、R3、R4、R6及び環Bは、[20]又は[21]の記載と同義である。)
[23] 下記式で表れる化合物、又は、それらの薬学的に許容される塩、エステル、立体異性体、互変異性体、溶媒和物、窒素酸化物、同位体標識体、代謝産物、又はプロドラッグ。
[24] [1]~[23]のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される形態と、1つまたは複数の薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
[25] 少なくとも部分的にDHX33によって媒介された疾患又は病状を予防及び/又は治療のための医薬品の製造における、[1]~[23]のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される形態、又は、[24]に記載の医薬組成物の使用。
[26] 前記疾患は、DHX33に媒介された癌、ウイルス感染及び炎症から選択される、[25]に記載の使用。