JP7527515B1 - 弾性繊維用処理剤及びその利用 - Google Patents
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Abstract
鉱物油(A)を含有する弾性繊維用処理剤であって、前記鉱物油(A)のアニリン点が110℃超~170℃であり、シリコーン成分(B)の含有量が0重量%~50重量%未満である、弾性繊維用処理剤。前記鉱物油(A)に占めるナフテン成分の含有量が0重量%~60重量%であるとこのましい。
Description
そのため、弾性繊維には、平滑性及び繊維膠着防止性を改善する目的でシリコーン成分、鉱物油及びエステル油等を平滑成分とした弾性繊維用処理剤が用いられている。(特許文献1~3)
従って、本発明の目的は精練工程での脱脂性に優れる弾性繊維用処理剤及び該処理剤が付与された弾性繊維及び該処理剤が付与された弾性繊維の製造方法を提供することにある。
<1> 鉱物油(A)を含有する弾性繊維用処理剤であって、前記鉱物油(A)のアニリン点が110℃超~170℃であり、シリコーン成分(B)の含有量が0重量%~50重量%未満である弾性繊維用処理剤。
<2> 前記鉱物油(A)に占めるナフテン成分の含有量が0重量%~60重量%である、<1>に記載の弾性繊維用処理剤。
<3> 前記鉱物油(A)に占めるナフテン成分100重量部に対する、パラフィン成分の比率が、50重量部~10000重量部である、<1>又は<2>に記載の弾性繊維用処理剤。
<4> 有機リン酸エステル、有機リン酸エステル塩、脂肪酸及び脂肪酸金属塩から選ばれる少なくとも1種をさらに含有する、<1>~<3>のいずれかに記載の弾性繊維用処理剤。
<5> ICP発光分析法によって処理剤から検出されるMg元素の含有量が50ppm~1000ppmである、<1>~<4>のいずれかに記載の弾性繊維用処理剤。
<6> 酸価が0.01mgKOH/g~20mgKOH/gである、<1>~<5>のいずれかに記載の弾性繊維用処理剤。
<7> <1>~<6>のいずれかに記載の弾性繊維用処理剤を弾性繊維本体に対して付与してなる、弾性繊維。
<8> <1>~<6>のいずれかに記載の弾性繊維用処理剤を弾性繊維本体に対して付与する工程を含む、弾性繊維の製造方法。
本発明の弾性繊維の製造方法で製造した弾性繊維は、精練工程での脱脂性に優れるため、染色時のトラブルを低減できる。
本発明の弾性繊維用処理剤はアニリン点が110℃超~170℃である鉱物油(A)を含む。鉱物油(A)のアニリン点が該範囲であることで、鉱物油(A)と弾性繊維との親和性が強くなり過ぎることなく、鉱物油(A)自身のみならず他の処理剤成分も含めて弾性繊維内部への過度な浸透を抑制できるため、優れた脱脂性を発揮できると考えている。
一方、鉱物油(A)のアニリン点が110℃以下であると、弾性繊維との強い親和性により弾性繊維内部へ浸透しやすくなるため脱脂性が悪くなり、170℃超であると他の弾性繊維用処理剤成分との相溶性が悪くなり、処理剤としての安定性が悪くなる。
鉱物油(A)のアニリン点は110℃超~170℃であれば特に限定はないが、本願の効果である脱脂性をより発揮できる観点で、該アニリン点の上限は、160℃が好ましく、150℃がより好ましく、140℃がさらに好ましく、135℃が特に好ましい。一方、該アニリン点の下限は、113℃がより好ましく、115℃がさらに好ましく、118℃が特に好ましい。また、例えば113℃~160℃が好ましく、118℃~150℃がより好ましい。
本発明の弾性繊維用処理剤はシリコーン成分(B)の含有量が0重量%~50重量%未満である。シリコーン成分(B)の含有量が該範囲であることで、撥水性の高いシリコーン層が繊維表面を強固に覆って本発明の鉱物油(A)の効果を阻害してしまうことを抑制できるため、優れた脱脂性を発揮できると考えている。
一方、該重量割合が50重量%以上であると、鉱物油(A)を使用しているといえどもシリコーン層が繊維表面を強固に覆ってしまったり、また逆にシリコーン成分の一部が繊維内部に浸透したりして、脱脂性に劣る。また、シリコーンの過剰な繊維/繊維間摩擦低下効果により、チーズの巻き形状が悪くなる場合がある。
該含有量の上限は好ましくは45重量%、より好ましくは40重量%、さらに好ましくは35重量%、特に好ましくは30重量%である。一方、該含有量の下限は好ましくは1重量%、より好ましくは5重量%、さらに好ましくは10重量%、特に好ましくは20重量%である。また、例えば1重量%~45重量%が好ましく、5重量%~40重量%がより好ましい。
シリコーン成分(B)のシロキサン結合(SiORaRb:Ra及びRbは、それぞれ独立して、有機基を示す)の平均結合量は、3~900が好ましく、5~500がより好ましく、7~200がさらに好ましい。Ra、Rbの有機基は、炭素数1~24の炭化水素基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、シクロプロピル基、シクロヘキシル基、フェニル基、ベンジル基等を挙げることができ、特に、メチル基、フェニル基が好ましい。
本発明の弾性繊維用処理剤は、上記で説明した鉱物油(A)及びシリコーン成分(B)以外にポリαオレフィン、及び、エステル油から選ばれる少なくとも1種または2種以上を平滑成分として使用してもよい。
ポリαオレフィンは、αオレフィンを重合させた化合物である。ポリαオレフィンの40℃における動粘度は、良好な対金属平滑性が得られる点で、好ましくは10~100mm2/sであり、より好ましくは15~70mm2/sであり、さらに好ましくは15~50mm2/sである。ポリαオレフィン化合物の動粘度は、JIS K 2283に準拠して測定されたものである。
ポリαオレフィンの好適な製造例としては、エチレンの低重合またはワックスの熱分解によって炭素数6~18のαオレフィンを合成、このαオレフィン3~8単位を重合、水添反応を行うことによって合成される。
ポリαオレフィンの1分子当りの平均炭素数としては、上記の40℃動粘度範囲である限り特に制限しないが、好ましくは18~150であり、より好ましくは24~140であり、さらに好ましくは30~100である。
本発明の弾性繊維用処理剤は、上記で説明した鉱物油(A)及びシリコーン成分(B)以外の平滑成分としてエステル油を使用してもよい。
本発明の弾性繊維用処理剤がエステル油を含む場合、処理剤に占めるエステル油の重量割合は特に限定はないが、好ましくは1重量%~80重量%である。該重量割合の上限はより好ましくは70重量%、さらに好ましくは60重量%、特に好ましくは50重量%である。一方、該重量割合の下限はより好ましくは5重量%、さらに好ましくは10重量%、特に好ましくは20重量%である。また、例えば5重量%~70重量%がより好ましく、10重量%~60重量%がさらに好ましい。
芳香族アルコールとしては、フェノール、ベンジルアルコール等が挙げられる。
脂環式アルコールとしては、シクロオクタノール、シクロドデカノール、シクロヘキサノール、シクロヘプタノール、シクロペンタノール、メントール等が挙げられる。
本発明の弾性繊維用処理剤はさらに脂肪酸及び脂肪酸金属塩から選ばれる少なくとも1種を含有してもよい。該処理剤が脂肪酸及び脂肪酸金属塩から選ばれる少なくとも1種を含有する場合、該処理剤に占める脂肪酸及び脂肪酸金属塩の合計の重量割合は特に限定はないが、好ましくは0.001重量%~5重量%である。脂肪酸及び脂肪酸金属塩の合計の重量割合が前述の範囲内であると、チーズ内層部における膠着防止性に優れる傾向がある。該重量割合の上限はより好ましくは3重量%、更に好ましくは1.5重量%、特に好ましくは1重量%である。一方、該重量割合の下限はより好ましくは0.01重量%、更に好ましくは0.05重量%、特に好ましくは0.15重量%である。また、例えば0.01重量%~3重量%がより好ましく、0.05重量%~1.5重量%がさらに好ましい。
脂肪酸としては、例えば、2-エチルヘキシル酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、ベヘニン酸、トリベヘニン酸等を挙げることができる。
脂肪酸金属塩としては、例えば、ラウリン酸カルシウム、パルミチン酸カルシウム、ミリスチン酸バリウム、ミリスチン酸マグネシウム、パルミチン酸マグネシウム、ラウリン酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、2-エチルヘキシル酸マグネシウム、ベヘニン酸亜鉛、トリベヘニン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、2-エチルヘキシル酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム、パルミチン酸アルミニウム、ステアリン酸バリウム、カプリン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛等を挙げることができる。
本発明の弾性繊維用処理剤はさらに有機リン酸エステル及び有機リン酸エステル塩から選ばれる少なくとも1種を含有してもよい。該処理剤が有機リン酸エステル及び有機リン酸エステル塩から選ばれる少なくとも1種を含有する場合、該処理剤に占める有機リン酸エステル及び有機リン酸エステル塩の重量割合は特に限定はないが、好ましくは0.1重量%~10重量%である。有機リン酸エステル及び有機リン酸エステル塩の重量割合が前述の範囲内であると、制電性が優れる傾向がある。該重量割合の上限はより好ましくは5重量%、更に好ましくは3重量%、特に好ましくは1重量%である。一方、該重量割合の下限はより好ましくは0.2重量%、更に好ましくは0.4重量%、特に好ましくは0.5重量%である。また、例えば0.2重量%~5重量%がより好ましく、0.4重量%~3重量%がさらに好ましい。
有機リン酸エステルと塩を形成するアルカリ金属及びアルカリ土類金属としては、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムが好ましく、カルシウム、マグネシウムがより好ましく、マグネシウムが特に好ましい。
本発明の弾性繊維用処理剤は、平滑性、解舒性及び制電性の性能向上、チーズの巻き形状の改善という観点から、上記で説明した各成分以外の、高級アルコール、多価アルコール、有機アミン、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤及びアニオン界面活性剤から選ばれる少なくとも1種のその他成分をさらに含有してもよい。その他成分は、1種または2種以上を使用してもよい。
多価アルコールとしては、上記の多価アルコールが使用できる。
本発明の弾性繊維用処理剤は、前述の通り鉱物油(A)を含有し、鉱物油(A)のアニリン点が110℃超~170℃であり、シリコーン成分(B)の含有量が0重量%~50重量%未満である。
本発明の弾性繊維用処理剤に含まれる鉱物油(A)100重量部に対するシリコーン成分(B)の重量割合は、特に限定はないが、優れた脱脂性が得られる点で5重量部~80重量部が好ましい。該重量割合の上限は、より好ましくは70重量部、さらに好ましくは50重量部、特に好ましくは40重量部である。一方、該重量割合の下限は、より好ましくは10重量部、さらに好ましくは20重量部、特に好ましくは25重量部である。また、例えば10重量部~70重量部がより好ましく、20重量部~50重量部がさらに好ましい。
本発明の弾性繊維用処理剤に含まれるマグネシウム元素はマグネシウム含有化合物に由来すると好ましい。マグネシウム含有化合物としては、マグネシウム元素を含む化合物であれば特に限定はないが、例えば酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、スルホン酸マグネシウム、ハイドロタルサイトや、前述の脂肪酸のマグネシウム塩や有機リン酸エステルのマグネシウム塩等が挙げられ、チーズ内層部における膠着防止性がさらに優れる点で脂肪酸のマグネシウム塩や有機リン酸エステルのマグネシウム塩が好ましい。
本発明の弾性繊維用処理剤の製造方法については、特に限定はなく、公知の方法を採用することができる。例えば、いくつかの成分を予め配合していて、それ以外の成分と混合する方法でもよく、全成分を一挙に混合する方法でもよい。また、本発明の弾性繊維用処理剤が高級脂肪酸金属塩を含有する場合、既に粉砕された高級脂肪酸金属塩を平滑成分等と混合して製造してもよく、平滑成分等に高級脂肪酸金属塩を混合し、従来公知の湿式粉砕機を用いて、所定の平均粒子径になるように粉砕して製造してもよい。
本発明の弾性繊維は、弾性繊維本体に、本発明の弾性繊維用処理剤が付与されたものである。弾性繊維全体に占める弾性繊維用処理剤の付着割合は特に限定は無いが、0.1~15重量%が好ましく、0.5~10重量%がさらに好ましい。弾性繊維本体に本発明の弾性繊維用処理剤を付与する方法としては、特に限定はなく、公知の方法を採用できる。
本発明の弾性繊維の製造方法は、本発明の弾性繊維用処理剤を弾性繊維に給油することにより得られる。処理剤の給油方法としては、希釈することなくニート給油法により、弾性繊維の紡糸工程において弾性繊維に付着させる方法が好ましい。付着方法としては、例えば、ローラー給油法、ガイド給油法、スプレー給油法等の公知の方法が適用できる。給油ローラーは、通常口金から巻き取りトラバースまでの間に位置することが一般的である。これらの中でも延伸ローラーと延伸ローラーの間に位置する給油ローラーにて弾性繊維用処理剤を弾性繊維(例えば、ポリウレタン系弾性繊維)に付着させることが本願効果を奏するため好ましい。
鉱物油(A)のアニリン点は、JIS K 2256に準拠して測定した。
(1)前処理
白金坩堝に弾性繊維用処理剤5gを秤取し、電熱ヒーター上で炭化した後、硫酸(有害金属測定用)4mlを加え電気炉で灰化させた。最後に硝酸(有害金属測定用)0.5mlおよび超純水を加え50mlとし測定試料とした。
(2)検量線
予め調整したマグネシウム濃度が既知の10ppm標準液及び100ppm標準液をそれぞれICP(測定機器名:島津製作所製ICPS-8100、ICP発光分析装置)に供し、検量線を作成した。
(3)測定
上記(1)で作製した測定試料をICP(測定機器名:島津製作所製ICPS-8100、ICP発光分析装置)に供し、上記(2)で作製した検量線を用いて弾性繊維用処理剤中のマグネシウム元素の含有量を測定した。
処理剤の酸価についてはJIS K 2501に準拠して測定した。
処理剤の水分率についてはJIS K 0068に準拠して測定した。
図1において、解舒速度比測定機の解舒側に処理剤を付与した繊維のチーズ(1)をセットし、巻き取り側紙管(2)をセットした。巻取速度を一定速度にセットした後、ローラー(3)および(4)を同時に起動させた。この状態では糸(5)に張力はほとんどかからないため、糸はチーズ上で膠着して離れず、解舒点(6)は図1に示す状態にあった。解舒速度を変えることによって、チーズからの糸(5)の解舒点(6)が変わるので、この点がチーズとローラーとの接点(7)と一致するように解舒速度を設定した。解舒速度比は下記式(1)によって求めた。この値が小さいほど、解舒性が良いことを示す。
解舒速度比(%)=((巻取速度-解舒速度)/解舒速度)×100 式(1)
チーズの巻き量が残り50g以下となった時点での解舒速度比(%)を内層部の解舒速度比(%)とし、膠着防止性を以下の指標で○以上を合格とした。
(指標)
◎:解舒速度比が100未満(非常に良好)
○:解舒速度比が100以上、130未満(良好)
△:解舒速度比が130以上、180未満(やや不良)
×:解舒速度比が180以上(不良)
制電性評価の代用評価として、静電気発生量測定方法により行った。図2において、(17)の位置に春日式静電気測定器をセットし、100m/分で巻き取りながら、20℃、60%RHの条件下において発生する静電気量を測定した。
以下の評価基準で、○以上を合格とした。
◎:4kV未満(非常に良好)
○:4kV以上10kV未満(良好)
△:10kV以上15kV未満(やや不良)
×:15kV以上(不良)
大隈シングル丸編機(30インチ24ゲージ)を用いて、処理剤を付与した繊維チーズより弾性繊維をドラフト比1.7倍下で8本1口に引き揃えて、ナイロン6繊維(東レ株式会社製ミラコスモ(登録商標))56dtex/17フィラメント3本を1本につき1口使用し、計4口で引き揃えて交編編地を作成した。
次に、精練剤として、ポリオキシエチレン9モル付加ラウリルエーテルおよび水をミニカラー専用染色ポット(テクサム技研株式会社製)に入れ、キレート剤としてマーポンA-20(松本油脂製薬株式会社製)を加えて、精練剤濃度が5g/Lである精練浴を調製した。
得られた精練交編編地について、n-ヘキサンを用いてソックスレー抽出装置で2時間抽出し、残脂量を測定した。ここでの残脂量は、繊維に対して抽出された処理剤の重量%をいう。
尚、上記精練処理を行う前の交編編地(生機)のソックスレー抽出における油分は1.98%であった。そして下記式(2)により、油剤の脱落率(%)を算出した。
(紡糸原液の調整)
数平均分子量2000のポリテトラメチレンエーテルグリコールと4,4’―ジフェニルメタンジイソシアネートをモル比率1:2で反応させ、次いで1,2-ジアミノプロパンのジメチルホルムアミド溶液を用いて鎖延長し、ポリマー濃度27%のジメチルホルムアミド溶液を得た。30℃での粘度は1500mPaSであった。
ポリウレタン紡糸原液を190℃のN2気流中に吐出して乾式紡糸した。紡糸中走行糸に表2~5に記載の成分を用いて作製した処理剤(表中の配合量は重量%)をオイリングローラーにより繊維に対して6重量%付与した後毎分500mの速度でボビンに巻き取り、22dtexモノフィラメントチーズ(巻き量400g)を得た。得られたチーズによる処理剤性能の評価結果を表2~5に示した。
尚、表2~表5中で使用した鉱物油のアニリン点、ナフテン成分、パラフィン成分及びアロマ成分の重量割合については表1の通りであった。
b-1:25℃における動粘度が10mm2/sであるジメチルシリコーン
b-2:25℃における動粘度が6mm2/sであるジメチルシリコーン
b-3:シリコーンレジン(MQレジン)(500mm2/s(25℃))
b-4:ポリエーテル変性シリコーン
c-2:40℃における動粘度が19mm2/sであるポリアルファオレフィン
d-1:イソセチルリン酸エステル
d-2:ポリオキシエチレン3mol付加ラウリルエーテルリン酸エステルマグネシウム
e-1:ステアリン酸マグネシウム:平均粒子径0.5μm、針状(1:5)
e-2:パルミチン酸
x-1:イソステアリルアルコール
x-2:ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム
一方、比較例1~10は、アニリン点が110℃超~170℃以下を満たす鉱物油を用いていない、または、シリコーン成分(B)の含有量が0重量%~50重量%未満でないため、本願課題である脱脂性が不十分である。
2 巻取り用紙管
3 ローラー
4 ローラー
5 走行糸条
6 解舒点
7 チーズとローラーの接点
8 弾性繊維のチーズ
9 糸
10 コンペンセーター
11 ローラー
12 編針
13 Uゲージ
14 ローラー
15 速度計
16 巻取りローラー
17 春日式電位測定装置
Claims (7)
- 鉱物油(A)を含有する弾性繊維用処理剤であって、前記鉱物油(A)のアニリン点が110℃超~170℃であり、前記鉱物油(A)の含有量が55重量%以上であり、シリコーン成分(B)の含有量が0重量%~45重量%である、弾性繊維用処理剤。
- 鉱物油(A)を含有する弾性繊維用処理剤であって、前記鉱物油(A)のアニリン点が118℃以上170℃以下であり、シリコーン成分(B)の含有量が0重量%~50重量%未満である、弾性繊維用処理剤。
- 前記シリコーン成分(B)の含有量が0重量%~40重量%である、請求項1に記載の弾性繊維用処理剤。
- 前記シリコーン成分(B)の含有量が1重量%以上であり、前記鉱物油(A)100重量部に対する前記シリコーン成分(B)の重量割合が5重量部~80重量部である、請求項1又は3に記載の弾性繊維用処理剤。
- 前記鉱物油(A)に占めるナフテン成分100重量部に対する、パラフィン成分の比率が、50重量部~10000重量部である、請求項1又は3に記載の弾性繊維用処理剤。
- 請求項1又は2に記載の弾性繊維用処理剤を弾性繊維本体に対して付与してなる、弾性繊維。
- 請求項1又は2に記載の弾性繊維用処理剤を弾性繊維本体に対して付与する工程を含む、弾性繊維の製造方法。
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