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JP7120062B2 - 組電池の充放電制御装置および組電池の充放電制御方法 - Google Patents

組電池の充放電制御装置および組電池の充放電制御方法 Download PDF

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Description

本開示は、並列接続された複数の電池を含む組電池の充放電制御に関する。
従来より、複数の電池を並列接続した組電池を保護する技術が公知である。たとえば、特開2002-142370号公報(特許文献1)には、直列電池群を並列に接続される並列回路において、直列電池群の少なくとも1つの電圧が他の直列電池群の電圧と相対的に異なる場合に直列電池群を並列回路から切り離すことで組電池を保護する技術が開示される。
特開2002-142370号公報
組電池の保護は、上述のように異常が発生している部分を検出し、異常が発生した部分を切り離すことによって図られるほか、組電池への負担が過大とならない範囲で充放電制御を実施することによって図られる場合がある。しかしながら、特に複数の電池が並列接続される組電池においては、複数の電池が直列接続される組電池と比較して、各電池に流れる電流の偏差が大きくなる場合があるため、直列に接続される組電池と同様に充放電を制御しても、複数の電池のいずれかの電池において想定以上の電流が流れ、組電池を適切に保護することができない場合がある。
本開示は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、並列接続された複数の電池を含む組電池を適切に保護する組電池の充放電制御装置および組電池の充放電制御方法を提供することである。
本開示のある局面に係る組電池の充放電制御装置は、並列に接続された複数の電池要素を含む組電池の充放電を制御する充放電制御装置である。充放電制御装置は、並列に接続された複数の電池要素間の温度偏差から複数の電池要素に流れる電流のうちの大きさが最大となる最大電流と複数の電池要素に流れる電流の平均値との電流比を推定する推定部と、推定された電流比を用いて組電池の充電電力の制限値および放電電力の制限値のうちの少なくとも一方を設定する設定部と、設定された制限値を超えないように組電池の充放電を制御する制御部とを備える。
このようにすると、並列に接続された複数の電池要素に流れる電流のうちの最大電流を考慮して充電電力の制限値または放電電力の制限値を設定することができる。そのため、制限値を超えないように組電池の充放電が制御されることによって、組電池における異常の発生を抑制して、組電池を適切に保護することができる。
ある実施の形態においては、電池要素は、リチウムイオン二次電池を含む。設定部は、組電池の充電時において、複数の電池要素のうちの少なくともいずれかの電池要素の負極において金属リチウムが析出されない充電電流の大きさの上限値を電流比を用いて設定し、当該電池要素に流れる電流の大きさが、設定された上限値を超えないように充電電力の制限値を設定する。
このようにすると、電流比を用いて充電電流の大きさの上限値が設定されるので、電池要素に流れる電流の大きさが上限値を超えないように充電電力の制限値が設定される。そのため、電池要素の負極において金属リチウムが析出しないようにすることができる。
さらにある実施の形態においては、電池要素は、リチウムイオン二次電池を含む。設定部は、複数の電池要素のうちの少なくともいずれかの電池要素の充放電の強度と、当該電池要素の正負極間の塩濃度の偏りに起因する劣化の進行度合いとを電流比を用いて算出し、算出された充放電の強度と劣化の進行度合いとのうちの少なくともいずれかを用いて充電電力の制限値と放電電力の制限値とのうちの少なくともいずれかを設定する。
このようにすると、充放電の強度または劣化の進行度合いとが電流比を用いて算出されるので、充放電の強度または劣化の進行度合いに応じた適切な制限値を設定することができる。そのため、いわゆるハイレート劣化を抑制することができる。
本開示の他の局面に係る組電池の充放電制御装置は、並列に接続された複数の電池要素を含む並列電池ブロックを複数個直列に接続して構成される組電池の充放電を制御する充放電制御装置である。充放電制御装置は、並列に接続された複数の電池要素間の温度偏差と、複数の並列電池ブロックのうちの第1ブロックの内部抵抗の第1合成抵抗値と、第2ブロックの内部抵抗の第2合成抵抗値との抵抗比とから複数の電池要素に流れる電流のうちの大きさが最大となる最大電流と複数の電池要素に流れる電流の平均値との電流比を推定する推定部と、推定された電流比を用いて組電池の充電電力の制限値および放電電力の制限値のうちの少なくとも一方を設定する設定部と、設定された制限値を超えないように組電池の充放電を制御する制御部とを備える。
このようにすると、並列に接続された複数の電池要素に流れる電流のうちの最大電流を考慮して充電電力の制限値または放電電力の制限値を設定することができる。そのため、制限値を超えないように組電池の充放電が制御されることによって、組電池における異常の発生を抑制して、組電池を適切に保護することができる。
ある実施の形態においては、設定部は、推定された電流比を用いて組電池に流れる電流の二乗平均値を算出し、算出された二乗平均値を用いて組電池の温度の上限値を設定し、組電池の温度が上限値を超えないように充電電力の制限値と放電電力の制限値とのうちの少なくともいずれかを設定する。
このようにすると、発熱量に相関する電流の二乗平均値のばらつきを考慮した値を精度高く算出することができる。そのため、組電池の温度が、二乗平均値を用いて設定された上限値を超えないように充電電力の制限値または放電電力の制限値が設定されることによって、組電池が過熱状態になることを抑制して組電池を適切に保護することができる。
さらにある実施の形態においては、充放電制御装置は、推定された電流比を用いて組電池に流れる電流の二乗平均値を算出し、算出された二乗平均値がしきい値よりも大きい場合に、組電池が過熱状態であると判定する判定部をさらに備える。
このようにすると、発熱量に相関する電流の二乗平均値のばらつきを考慮した値を精度高く算出することができる。そのため、組電池が過熱状態であるか否かを精度高く判定することができる。
本開示のさらに他の局面に係る組電池の充放電制御方法は、並列に接続された複数の電池要素を含む組電池の充放電を制御する充放電制御方法である。充放電制御方法は、並列に接続された複数の電池要素間の温度偏差から複数の電池要素に流れる電流のうちの大きさが最大となる最大電流と複数の電池要素に流れる電流の平均値との電流比を推定するステップと、推定された電流比を用いて組電池の充電電力の制限値および放電電力の制限値のうちの少なくとも一方を設定するステップと、設定された制限値を超えないように組電池の充放電を制御するステップとを含む。
本開示のさらに他の局面に係る組電池の充放電制御方法は、並列に接続された複数の電池要素を含む並列電池ブロックを複数個直列に接続して構成される組電池の充放電を制御する充放電制御方法である。充放電制御方法は、並列に接続された複数の電池要素間の温度偏差と、複数の並列電池ブロックのうちの第1ブロックの内部抵抗の第1合成抵抗値と、第2ブロックの内部抵抗の第2合成抵抗値との抵抗比とから複数の電池要素に流れる電流のうちの大きさが最大となる最大電流と複数の電池要素に流れる電流の平均値との電流比を推定するステップと、推定された電流比を用いて組電池の充電電力の制限値および放電電力の制限値のうちの少なくとも一方を設定するステップと、設定された制限値を超えないように組電池の充放電を制御するステップとを含む。
本開示によると、並列接続された複数の電池を含む組電池を適切に保護する組電池の充放電制御装置および組電池の充放電制御方法を提供することができる。
本実施の形態に係る組電池の充放電制御装置を搭載した車両の構成の一例を示す図である。 図1に示した組電池の詳細な構成の一例を示した図である。 ECUで実行される処理の一例を示すフローチャートである。 並列ゲイン算出処理の一例を示すフローチャートである。 組電池の充電時における電流の変化とIlim(t)の変化との一例を示す図である。 並列ゲインが一乗の値となる理由を説明するための図である。 NWin/NWoutの算出処理を説明するための図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<車両の構成について>
以下では、本開示の実施の形態に係る組電池の充放電制御装置が車両に搭載される場合を一例として説明する。図1は、本実施の形態に係る組電池の充放電制御装置を搭載した車両1の構成の一例を示す図である。
本実施の形態において、車両1は、たとえば、電気自動車である。車両1は、モータジェネレータ(MG:Motor Generator)10と、動力伝達ギア20と、駆動輪30と、電力制御ユニット(PCU:Power Control Unit)40と、システムメインリレー(SMR:System Main Relay)50と、組電池100と、監視ユニット200と、電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)300とを備える。
MG10は、たとえば三相交流回転電機であって、電動機(モータ)としての機能と発電機(ジェネレータ)としての機能を有する。MG10の出力トルクは、減速機および差動装置等を含んで構成された動力伝達ギア20を介して駆動輪30に伝達される。
車両1の制動時には、駆動輪30によりMG10が駆動され、MG10が発電機として動作する。これにより、MG10は、車両1の運動エネルギーを電力に変換する回生制動を行なう制動装置としても機能する。MG10における回生制動力により生じた回生電力は、組電池100に蓄えられる。
PCU40は、MG10と組電池100との間で双方向に電力を変換する電力変換装置である。PCU40は、たとえば、ECU300からの制御信号に基づいて動作するインバータとコンバータとを含む。
コンバータは、組電池100の放電時に、組電池100から供給された電圧を昇圧してインバータに供給する。インバータは、コンバータから供給された直流電力を交流電力に変換してMG10を駆動する。
一方、インバータは、組電池100の充電時に、MG10によって発電された交流電力を直流電力に変換してコンバータに供給する。コンバータは、インバータから供給された電圧を組電池100の充電に適した電圧に降圧して組電池100に供給する。
また、PCU40は、ECU300からの制御信号に基づいてインバータおよびコンバータの動作を停止することによって充放電を休止する。なお、PCU40は、コンバータを省略した構成であってもよい。
SMR50は、組電池100とPCU40とを結ぶ電力線に電気的に接続されている。SMR50がECU300からの制御信号に応じて閉成されている(すなわち、導通状態である)場合、組電池100とPCU40との間で電力の授受が行なわれ得る。一方、SMR50がECU300からの制御信号に応じて開放されている(すなわち、遮断状態である)場合、組電池100とPCU40との間の電気的な接続が遮断される。
組電池100は、MG10を駆動するための電力を蓄える蓄電装置である。組電池100は、再充電が可能な直流電源であり、たとえば、複数個のセル(電池要素)が並列に接続されて構成される並列電池ブロックが複数個直列に接続されて構成される。セルは、たとえば、リチウムイオン二次電池等の二次電池を含む。組電池100の詳細な構成については後述する。
監視ユニット200は、電圧検出部210と、電流検出部220と、温度検出部230とを含む。電圧検出部210は、複数の並列電池ブロックの各々の端子間の電圧VBを検出する。電流検出部220は、組電池100に入出力される電流IBを検出する。温度検出部230は、複数のセルの各々の温度TBを検出する。各検出部は、その検出結果をECU300に出力する。
ECU300は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ(たとえば、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等を含む)302とを含む。ECU300は、監視ユニット200から受ける信号、メモリ302に記憶されたマップおよびプログラム等の情報に基づいて、車両1が所望の状態となるように各機器を制御する。
組電池100の蓄電量は、一般的に、満充電容量に対する、現在の蓄電量を百分率で示した、SOC(State Of Charge)によって管理される。ECU300は、電圧検出部210、電流検出部220、および、温度検出部230による検出値に基づいて、組電池100のSOC(後述する並列電池ブロック毎のSOCあるいはセル毎のSOC)を逐次算出する機能を有する。SOCの算出方法としては、たとえば、電流値積算(クーロンカウント)による手法、または、開回路電圧(OCV:Open Circuit Voltage)の推定による手法など、種々の公知の手法を採用できる。
ECU300は、組電池100の充電電力の上限値を示す充電電力制限値Winと、組電池100の放電電力の上限値を示す放電電力制限値Woutとに基づいて、組電池100の充放電電力を制御するように構成される。ECU300は、組電池100への充電電力が充電電力の制限値Winを超えないように、組電池100への充電電力を調整する。また、ECU300は、組電池100からの放電電力が放電電力の制限値Woutを超えないように、組電池100からの放電電力を調整する。これらの調整は、たとえば、PCU40が制御されることにより行なわれる。ECU300は、組電池100の状態に基づいて充電電力の制限値Winおよび放電電力の制限値Woutを設定する。本実施の形態における充電電力の制限値Winおよび放電電力の制限値Woutの詳細な設定方法については後述する。
車両1の運転中には、MG10による回生電力または放電電力によって、組電池100が充電または放電される。ECU300は、ドライバから要求された車両の駆動力(アクセル開度に応じて設定される要求駆動力)または制動力(ブレーキペダル踏み込み量や車速に応じて設定される要求減速力)を発生するためのパワーがMG10から出力されるようにMG10の出力(すなわち、PCU40)を制御する。
<組電池100の詳細な構成について>
図2は、図1に示した組電池100の詳細な構成の一例を示した図である。図2を参照して、この組電池100は、複数(たとえば、N個)のセルが並列接続されて並列電池ブロックを構成し、複数(たとえば、M個)の並列電池ブロックが直列接続されて構成される。
具体的には、組電池100は、直列に接続される並列電池ブロック100-1~100-Mを含み、並列電池ブロック100-1~100-Mの各々は、並列接続されたN個のセルを含んで構成される。
電圧検出部210は、電圧センサ210-1~210-Mを含む。電圧センサ210-1~210-Mは、並列電池ブロック100-1~100-Mの端子間電圧をそれぞれ検出する。すなわち、電圧センサ210-1は、並列電池ブロック100-1の端子間電圧VB1を検出する。同様に、電圧センサ210-2~210-Mは、並列電池ブロック100-2~100-Mの端子間電圧VB2~VBMをそれぞれ検出する。電圧検出部210は、検出した端子間電圧VB1~VBMを電圧VBとしてECU300に送信する。電流検出部220は、各並列電池ブロック100-1~100-Mに流れる電流IBを検出する。すなわち、電流検出部220は、各並列電池ブロックのN個のセルに流れる総電流(以下の説明においてItotalと記載する場合がある)を検出する。
<充電電力の制限値Winおよび放電電力の制限値Woutの設定について>
以上のような構成を有する車両1に搭載される組電池100の保護は、組電池100への負担が過大とならない範囲で充放電制御を実施することによって図られる。しかしながら、特に複数のセルが並列接続される組電池100においては、複数のセルが直列接続される組電池と比較して、各電池に流れる電流の偏差が大きくなる場合があるため、直列接続のみで構成される組電池と同様に充放電を制御しても、複数の電池のいずれかのセルにおいて想定以上の電流が流れ、組電池100を適切に保護することができない場合がある。
そこで、本実施の形態においては、ECU300は、並列に接続された複数のセル間の温度偏差から複数のセルに流れる電流のうちの大きさが最大となる最大電流と複数のセルに流れる電流の平均値との電流比を推定し、推定された電流比を用いて組電池100の充電電力の制限値および放電電力の制限値のうちの少なくとも一方を設定し、設定された制限値を超えないように組電池100の充放電を制御するものとする。
このようにすると、並列に接続された複数のセルに流れる電流のうちの最大電流を考慮して充電電力の制限値または放電電力の制限値を設定することができる。そのため、制限値を超えないように組電池100の充放電が制御されることによって、組電池100における異常の発生を抑制して、組電池100を適切に保護することができる。
以下、図3を参照して、ECU300で実行される、充電力の制限値Winおよび放電電力の制限値Woutを設定する処理について説明する。図3は、ECU300で実行される処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示される制御処理は、図1で示したECU300により、所定期間が経過する毎(たとえば、前回の処理が終了した時点から所定期間が経過した時点)に実行される。
ステップ(以下、ステップをSと記載する)10にて、ECU300は、各並列電池ブロックの電圧VB、組電池100に流れる電流IBおよび各セルの温度TBを取得する。ECU300は、監視ユニット200から電圧VB、電流IBおよび温度TBを取得する。
S12にて、ECU300は、各セルのSOCを推定する。SOCの推定方法については、上述したとおりであるため、その詳細な説明は繰り返さない。
S14にて、ECU300は、並列ゲイン算出処理を実行する。並列ゲインは、電流のばらつきを示し、たとえば、検出された電流の平均値に対してばらつき最大の電流(以下、最大電流とも記載する)の算出に用いられる。すなわち、並列ゲインは、最大電流と電流検出部220によって検出される電流の平均値との電流比を示す。並列ゲイン算出処理の詳細については後述する。
S16にて、ECU300は、並列ゲインを用いてIWinを算出するための算出処理(以下、IWin算出処理と記載する)を実行する。IWinは、組電池100の充電時において組電池100に含まれるセルの負極表面にリチウム金属が析出しないように設定される充電電力の制限値を示す。IWin算出処理の詳細な処理内容については後述する。
S18にて、ECU300は、並列ゲインを用いてDWinおよびDWoutを算出するための算出処理(以下、DWin/DWout算出処理と記載する)を実行する。DWinは、組電池100の充電時において、各セルのハイレート劣化を抑制するために設定される充電電力の制限値を示す。また、DWoutは、組電池100の放電時において、各セルのハイレート劣化を抑制するために設定される放電電力の制限値を示す。DWin/DWout算出処理の詳細な処理内容については後述する。
S20にて、ECU300は、NWinおよびNWoutを算出するための算出処理(以下、NWin/NWout算出処理と記載する)を実行する。NWinは、組電池100の充電時において、各セルの温度が上限温度を超えないように設定される充電電力の制限値を示す。また、NWoutは、組電池100の放電時において、各セルの温度が上限温度を超えないように設定される放電電力の制限値を示す。NWin/NWout算出処理の詳細な処理内容については後述する。
S22にて、ECU300は、充電電力の制限値Winおよび放電電力の制限値Woutを設定する。具体的には、ECU300は、たとえば、IWin、DWinおよびNWinのうちの大きさの最も小さい値を充電電力の制限値Winとして設定する。さらに、ECU300は、DWoutおよびNWoutのうちの大きさの小さいいずれか一方を放電電力の制限値Woutとして設定する。
図3に示される処理によって、充電電力の制限値Winおよび放電電力の制限値Woutが設定されると、ECU300は、組電池100の充電時においては、充電電力が制限値Winを超えないようにPCU40を用いて組電池100の電流あるいは電圧を制御する。一方、ECU300は、組電池100の放電時においては、放電電力が制限値Woutを超えないようにPCU40を用いて組電池100の電流あるいは電圧を制御する。電流および電圧の制御については、公知の技術が用いられればよく、その詳細な説明は行なわない。
<並列ゲイン算出処理について>
以下、図4を参照して、並列ゲイン算出処理について説明する。図4は、並列ゲイン算出処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、図1に示したECU300により、組電池100を構成する並列電池ブロック毎に実行される。
S100にて、ECU300は、組電池100内の最低温度TBminおよび冷却風の温度TCを取得する。ECU300は、温度検出部230を用いて検出される各セルの温度のうちの最低温度を最低温度TBminとして取得する。ECU300は、組電池100に吸気される空気の温度(吸気温度)等から冷却風の温度TCを取得する。吸気温度は、たとえば、組電池100の筐体の冷却風が導入される導入口に設けられる温度センサ(図示せず)を用いて検出される。
S102にて、ECU300は、冷却係数hを算出する。ECU300は、組電池100の冷却装置(たとえば、ファン等)の作動量と、作動量と冷却係数hとの関係を示すマップ(あるいは数式等)とを用いて冷却係数hを設定する。作動量と冷却係数hとの関係を示すマップは、実験等によって適合される。作動量と冷却係数hとの関係は、たとえば、風量が多くなるほど冷却係数hの値が大きくなる関係を有する。
S104にて、ECU300は、並列接続された複数のセルのうちの最低温度セルの抵抗値Rtminを算出する。ECU300は、たとえば、以下の式(1)によってRtminを算出する。
Figure 0007120062000001
式(1)におけるRivmaxは、セル間に存在する初期抵抗のばらつき(製品ばらつき)の最高値を示す。Rivmaxについては、実験等により予め求められる。fは、初期抵抗値(Rivmaxや後述するRivmin)からの抵抗の低下を示す係数であり、セルの温度と残存容量(RAHR)とを引数とする関数(マップ)である。
また、式(1)において、「t」は今回の演算周期における演算値を示す。RAHRminは、各ブロックのRAHRのうちの最も低いRAHRを示す。
S106にて、ECU300は、電流IBの二乗平均値IBaを算出する。ECU100は、たとえば、以下の式(2)に示すように、電流検出部220によって検出された電流の今回値と、直前の予め定められた期間において検出された予め定められた個数の検出結果を用いて電流の二乗平均値IBaを算出する。なお、ECU100は、たとえば、以下の式(3)に示すように、式(2)に代えて、前回値と今回の二乗平均値との差分に所定の定数(なまし定数)kを乗算した値を前回値に加算して今回値を算出してもよい。
Figure 0007120062000002
S108にて、ECU300は、オフセット温度TBoffset1を設定する。オフセット温度TBoffset1は、最低温度セルの温度を用いて最高温度セルの温度を算出するためのオフセット温度であって、並列接続される複数のセルの温度ばらつきを示す。ECU300は、たとえば、二乗平均値の今回値IBa(t)と、二乗平均値とオフセット温度TBoffset1との関係を示すマップ(あるいは数式等)とを用いてオフセット温度TBofset1を設定する。二乗平均値とオフセット温度TBoffset1との関係を示すマップは、実験等によって適合される。二乗平均値とオフセット温度TBoffset1との関係は、たとえば、二乗平均値が大きくなるほど組電池100内での発熱量が増加し、温度ばらつきが拡大するためオフセット温度TBoffset1の値が大きくなる関係を有する。
S110にて、ECU300は、並列接続された複数のセルのうちの最高温度セルの抵抗値Rtmaxを算出する。ECU300は、たとえば、以下の式(4)によってRtmaxを算出する。
Figure 0007120062000003
式(4)におけるRivminは、セル間に存在する初期抵抗のばらつき(製品ばらつき)の最低値を示す。なお、最高温度セルの方が最低温度セルよりもセル温度が高く抵抗は低いことから、最高温度セルの抵抗Rtmaxの算出にはRivminが用いられ、最低温度セルの抵抗Rtminの算出にはRivmaxが用いられている。Rivminについては、実験等により予め求められる。
fは、上述したとおり、初期抵抗値(RivminやRivmax)からの抵抗の低下を示す係数であり、セルの温度と残存容量(RAHR)とを引数とする関数(マップ)である。式(4)においては、最高温度セルの温度、すなわち、最低温度セルの温度(TBminにオフセット温度TBoffset1を加算した値がセルの温度の引数とされている。オフセット量RAHRoffsetは、RAHRminを用いて各ブロックのRAHRのうちの最も高いRAHRを示すRAHRmaxを算出するための所定値である。
式(1)および式(4)で用いられる係数fは、セルの温度と残存容量(RAHR)とに基づいて決定される。基本的には、低温・低RAHRであるほど係数fは大きい値となり、高温・高RAHRであるほど係数fは小さい値となる。なお、マップの具体的な値は、実験等を通じて予め決定される。
S112にて、ECU300は、並列接続された複数のセルのうち最高温度セルの温度指標Ftmax(第2の温度指標)を次式によって算出する。
Figure 0007120062000004
各式において、Qtmaxは、最高温度セルの発熱量(通電に伴なう発熱項)を示し、Ctmaxは、最高温度セルの冷却量(冷却装置による冷却項)を示す。Fkは、所定の補正係数である。式(6)において、Itmaxは、最高温度セルの電流を示し、Qktmaxは、所定の定数(なまし定数)である。Itmaxは、後述の式(11)によって算出される。
また、式(7)において、TBoffset2は、この最高温度セルの冷却項を後述の最低温度セルの冷却項よりも大きく算出させるためのオフセット値である。
ECU300は、RtmaxおよびItmaxを算出し、算出したRtmaxおよびItmaxを用いて、式(6)により最高温度セルの発熱量Qtmaxを算出する。そして、ECU300は、算出した発熱量Qtmaxと、式(7)により算出される冷却量Ctmaxとを用いて、式(5)により最高温度セルの温度指標Ftmax(第2の温度指標)を算出する。
S114にて、ECU300は、並列接続された複数のセルのうち最低温度セルの温度指標Ftmin(第1の温度指標)を次式によって算出する。
Figure 0007120062000005
Qtminは、最低温度セルの発熱量(通電に伴なう発熱項)を示し、Ctminは、最低温度セルの冷却量(冷却装置による冷却項)を示す。式(9)において、Itminは、最低温度セルの電流を示し、Qktminは、所定の定数(なまし定数)である。Itminは、後述の式(12)によって算出される。
ECU300は、RtminおよびItminを算出し、算出したRtminおよびItminを用いて、式(9)により最低温度セルの発熱量Qtminを算出する。そして、ECU300は、算出した発熱量Qtminと、式(10)により算出される冷却量Ctminとを用いて、式(8)により最低温度セルの温度指標Ftmin(第1の温度指標)を算出する。
また、上述の式(6)におけるItmax(最高温度セルの電流)および式(9)におけるItmin(最低温度セルの電流)については、並列接続される複数のセルは最高温度セルか最低温度セルのいずれかであるとし、また、あるセルの断線も考慮して(断線すると他のセルの電流が増加し、電流ばらつきが増大し得る。)、次式によって推定される。
Figure 0007120062000006
Nは、各ブロックにおけるセルの並列数である(図2)。N1は、並列接続されたN個のセルのうち最高温度セルの数であり、N2は、断線しているセルの数である。この式(11)および(12)は、上記の式(4),(1)で算出されるRtmax(最高温度セルの抵抗)およびRtmin(最低温度セルの抵抗)等を用いて容易に導出することができる。
なお、この実施の形態では、組電池100を使用可能な状況において最も電流ばらつきが大きくなる状態として、N1=1とされ(最高温度セルの電流集中度が最も高くなる。)、N2には、組電池100が使用可能な状態の最悪値(たとえば、N=15に対してN2=2が設定される。
図4に戻って、S116にて、ECU300は、以下の式(13)に示すように、最高温度セルの温度指標Ftmaxから最低温度セルの温度指標Ftminを差引くことによって、セル間の温度ばらつきの度合いを示す評価関数ΔFを算出する。
Figure 0007120062000007
S118にて、ECU100は、算出した評価関数ΔFと、組電池100内の最低温度を示す温度TBminとを用いて、セル間の電流ばらつきの度合いを示す並列ゲインPara_Gainを算出する。
並列ゲインPara_Gainは、セル間の温度ばらつきの度合いを示す評価関数ΔFと、温度TBminとにより決定される。この並列ゲインPara_Gainは、値が大きいほど電流のばらつきが大きいことを示し、大略的には、評価関数ΔFの値が大きいほど(温度ばらつきが大きいほど)、また、温度TBminが低いほど、並列ゲインPara_Gainは大きい値となる。並列ゲインPara_Gainは、たとえば、並列内の各セルに流れる電流のうちの最大電流と、電流検出部220によって検出される電流をセル数で除算した値(平均電流)との電流比を示す。本実施の形態において、並列ゲインPara_Gainは、平均電流に対する最大電流の比を示す。
<IWin算出処理について>
以下、IWin算出処理について説明する。ECU300は、組電池100の充電時において(すなわち、電流IBが負値となる場合において)、電流IBの変動に対して電流IBが許容充電電流値(以下、Ilimとも記載する)よりも大きくなるように(すなわち、電流IBの大きさが許容充電電流値の大きさよりも小さくなるように)IWinを設定する。具体的には、ECU300は、以下に示す式(14)を用いてIWinを算出する。
Figure 0007120062000008
ここで、IWin(t)は、時刻tにおけるIWinを示し、Win_nb(t)は、ベース電力を示し、Itag(t)とVtag(t)とを用いて算出されるフィードフォワード項である。Kpは、フィードバック係数を示す。Itag(t)は、電流IBが許容入力電流値を下回らないように充電電力の制限値のフィードバック制御を開始するしきい値(許容充電電流目標値)を示す。ECU300は、以下の式(15)を用いてWin_nb(t)を算出する。
Figure 0007120062000009
ここで、Vtag(t)は、仮にItag(t)の電流で充電されたときの電圧を示す。ECU300は、以下の式(16)を用いてVtag(t)を算出する。
Figure 0007120062000010
ここで、VAocv(t)は、並列電池ブロック毎の推定起電圧を示し、電圧検出部210によって検出される電圧VBを用いて算出される。R(TB(t),SOC(t))は、時刻tにおける温度TB(t)およびSOC(t)での並列電池ブロックの内部抵抗を示す。また、ECU300は、以下の式(17)を用いてItag(t)を算出する。
Figure 0007120062000011
ここで、Itag_offsetは、予め定められた値であってもよいし、あるいは、温度TB(t)およびSOC(t)のうちの少なくともいずれかを用いて設定されてもよい。また、Ilim(t)は、許容充電電流値を示す。ECU300は、以下の式(18)を用いてIlim(t)を算出する。
Figure 0007120062000012
ここで、式(18)の等号よりも右側の第1項(すなわち、Ilim(0))は、充放電履歴の影響がない状態から充電した場合に、単位時間以内にリチウム金属が析出しない最大電流値を示す。式(18)の等号よりも右側の第2項は、充放電履歴無しの状態から時間Tまで継続された充電による許容電流値の減少項を示し、第3項は、時間の経過による回復項を示す。なお、ECU300は、充電中において(すなわち、充放電履歴がある場合において)、以下の式(19)を用いてIlim(t)を算出する。
Figure 0007120062000013
図5は、組電池100の充電時における電流IBの変化とIlim(t)の変化との一例を示す図である。図5の縦軸は、電流を示す。図5の横軸は、時間を示す。図5に示すように、時間t1にて、電流IBがItagに到達するまでは、IWinによる制限が行なわれず、時間t1にて、電流IBがItagに到達すると、IWinによる制限が開始される。
すなわち、ECU300は、たとえば、電流IBがItagを下回ると上述の式(14)を用いてIWin(t)を算出する。そして、電流IBとItagとの偏差が大きくなればなるほどIWinの変化量も大きくなる。これにより、電流IBがIlim(t)に到達することが抑制される。そして、ECU300は、電流IBがIlim(t)に到達する(低下する)場合には、IWin=0として設定する。なお、ECU300は、IWinの算出に電流検出部220の検出誤差やセルの劣化等を考慮してもよい。また、ECU300は、IWinの単位時間当たりの変化量の大きさに上限値を設定してもよい。ECU300は、並列電池ブロック毎にIWinを算出し、算出された複数のIWinのうちの絶対値が最も小さい値が最終的なIWinとして設定する。
<DWin/DWout算出処理について>
以下、DWin/DWout算出処理について説明する。ECU300は、組電池100の充電時または放電時において、組電池100を構成する複数のセルがハイレート劣化しないようにDWinおよびDWoutを設定する。
ECU300は、たとえば、各セルの充放電強度からハイレートな充電であるか否かを判定し、ハイレートな充電であると判定される場合に電力制限を行なう。同様に、ECU300は、たとえば、劣化の進行度合いからハイレート劣化の兆候を示すか否かを判定し、ハイレート劣化の兆候を示すと判定される場合に電力制限を行なう。
より具体的には、ECU300は、充放電強度指標D_powに基づいて設定される電力制限値DWin_pow/DWout_powと、正負極間塩濃度ムラ指標D_damに基づいて設定される電力制限値DWin_dam/DWout_damとの比較結果に基づいてDWin/DWoutを設定する。ECU300は、たとえば、DWin_powおよびDWin_damのうちのいずれか大きい方(絶対値が小さい方)をDWinとして設定する。同様に、ECU300は、たとえば、DWout_powおよびDWout_damのうちのいずれか小さい方(絶対値が小さい方)をDWoutとして設定する。
以下、DWin_pow/DWout_powおよびDWin_dam/DWout_damの算出方法について説明する。
ECU300は、以下の式(20)および式(21)を用いてDWin_powおよびDWout_powをそれぞれ算出する。
Figure 0007120062000014
ここで、SWinは、予め設定された充電電力の制限値の基準値であって、たとえば、組電池100の温度等に基づいて設定される。SWoutは、予め設定された放電電力の制限値の基準値であって、たとえば、組電池100の温度等に基づいて設定される。DWin_pow補正量およびDWout_pow補正量は、いずれも充放電強度指標D_powが予め定められた電池使用限界を示すしきい値を超過しないように設定される。
DWinを算出する場合の充放電強度指標D_powは、充電時と放電時とで分けられ、以下の式(22)および式(23)を用いて算出される。
Figure 0007120062000015
さらに、DWoutを算出する場合の充放電強度指標D_powは、上述の同様に充電時と放電時とで分けられ、以下の式(24)および式(25)を用いて算出される。
Figure 0007120062000016
ここで、上述の式(22)~式(25)において、Δtは、演算周期(たとえば、0.1秒)を示す。αは、忘却係数を示し、たとえば、セルのSOCと電池温度とによって設定される。βは、電流係数を示し、たとえば、セルのSOCと電池温度とによって設定される。c0_pow_ch1、c0_pow_ch2、c0_pow_dc1およびc0_pow_dc2は、算出対象がDWinおよびDWoutのいずれかであるか、また、放電時および充電時のいずれかであるかによって設定される限界しきい値を示す。これらの値は、セルのSOCと電池温度とによって設定される。c0_pow_ch1、c0_pow_ch2、c0_pow_dc1およびc0_pow_dc2は、たとえば、電池使用限界状態においてD_pow_chが-1に、D_pow_dcが1となるように設定される。D_pow_chが-1を超えないように、かつ、D_pow_dcが1を超えないように充放電が制御されることで並列電池ブロックが電池使用限界に到達することが抑制される。
このように算出される充放電強度指標D_powを用いて以下の式(26)および式(27)を用いてDWin_pow補正量およびDWout_pow補正量とがそれぞれ算出される。
Figure 0007120062000017
ここで、上述の式(26)および式(27)におけるKp_inおよびKp_outは、D_pow_chおよびD_pow_dcをそれぞれDtag_inおよびDtag_outに推移させるためのフィードバック制御におけるP制御ゲインを示す。さらに、上述の式(26)および式(27)におけるKi_inおよびKi_outは、上述のフィードバック制御におけるI制御ゲインを示す。さらに、Dtag_inおよびDtag_outは、D_pow_chおよびD_pow_dcが許容値(-1,1)を超過しないようにするための目標値を示し、たとえば、SOCや電池温度TBを用いて設定される。なお、DWin_pow補正量およびDWout_pow補正量には、所定の上限ガードあるいは下限ガードが設定されてもよい。
また、ECU300は、以下の式(28)および式(29)を用いてDWin_damおよびDWout_damをそれぞれ算出する。
Figure 0007120062000018
ここで、DWin_dam補正量およびDWout_dam補正量は、いずれもセルに対する累積ダメージが許容値を超えないように設定される。
DWinを算出する場合の正負極間塩濃度ムラ指標D_damは、充電時と放電時とで分けられ、以下の式(30)および式(31)を用いて算出される。
Figure 0007120062000019
さらに、DWoutを算出する場合の正負極間塩濃度ムラ指標D_damは、上述の同様に充電時と放電時とで分けられ、以下の式(32)および式(33)を用いて算出される。
Figure 0007120062000020
ここで、上述の式(28)~式(33)において、Δtは、演算周期(たとえば、0.1秒)を示す。α_ch1およびα_ch2は、いずれも忘却係数を示し、たとえば、セルのSOCと電池温度とによって設定される。βは、電流係数を示し、たとえば、セルのSOCと電池温度とによって設定される。c0_dam_ch1、c0_dam_ch2、c0_dam_dc1およびc0_dam_dc2は、算出対象がDWinおよびDWoutのいずれかであるか、また、放電時および充電時のいずれかであるかによって設定される限界しきい値を示す。これらの値は、セルのSOCと電池温度とによって設定される。c0_dam_ch1、c0_dam_ch2、c0_dam_dc1およびc0_dam_dc2は、たとえば、累積ダメージと面内方向(たとえば、直方体のセルを形成する面のうちの比較的面積の大きい2面のいずれかに沿う方向)の塩濃度ムラとの適切な相関関係が形成されるように設定される。
このように算出される正負極間塩濃度ムラ指標D_damを用いて累積ダメージが算出される。なお、累積ダメージは、充電側累積ダメージと放電側累積ダメージとを分けて算出されるとともに、D_damが0以上のときと0よりも小さいときとで分けて算出される。ECU300は、以下の式(34)および式(35)を用いて充電側累積ダメージDam_chを算出する。
Figure 0007120062000021
さらに、ECU300は、以下の式(36)および式(37)を用いて放電側累積ダメージDam_dcを算出する。
Figure 0007120062000022
ここで、上述の式(34)~式(37)において、Δtは、演算周期(たとえば、0.1秒)を示す。γ_chおよびγ_dcは、減衰係数を示し、累積ダメージおよびセル毎の電池温度とを引数としたマップ等を用いて設定される。η_ch1は、充電側累積ダメージ算出時の第1比例係数を示し、η_dc1は、放電側累積ダメージ算出時の第1比例係数を示し、電流IB×Para_Gainと温度TBとを引数としたマップ等を用いて設定される。η_ch2は、充電側累積ダメージ算出時の第2比例係数を示し、η_dc2は、放電側累積ダメージ算出時の第2比例係数を示し、電流IB×Para_GainとSOCとを引数としたマップ等を用いて設定される。上述の式(34)~式(37)からborder(+側)とborder(-側)との間の不感帯を超えた分だけが累積ダメージとして加算されることになる。
また、ECU300は、上述の式(28)のDWin_dam補正量および上述の式(29)のDWput_dam補正量を以下の式(38)および式(39)を用いて算出する。
Figure 0007120062000023
そして、ECU300は、以下の式(40)~(43)を用いて、DWin_dam補正量1、DWin_dam補正量2、DWout_dam補正量1およびDWout_dam補正量2を算出する。
Figure 0007120062000024
ここで、kp_dam_in_1、kp_dam_out_1、kp_dam_in_2およびkp_dam_out_2は、係数であって、SOCと電池温度とを引数としたマップを用いて設定される。Dam(t)は、上述のDam_ch(t)およびDam_dc(t)のうちのいずれかを示す。Dam_tagは、累積ダメージの許容値よりも低い値であってDWinまたはDWoutによって制限を開始するしきい値を示す。ECU300が、累積ダメージDam(t)がDam_tagを超えた分に相当する補正量を算出し、DWin/DWoutを設定することによって、累積ダメージが許容値に達することが抑制される。なお、ECU300は、たとえば、放置中の電池温度の変化やドライバビリティの悪化を抑制することをさらに考慮して、上述のDWin_dam補正量1、DWin_dam補正量2、DWout_dam補正量1およびDWout_dam補正量2を設定してもよい。また、ECU300は、DWinの変化量の大きさやDWoutの変化量の大きさに上限値を設定してもよい。ECU300は、並列電池ブロック毎にDWinおよびDWoutを算出する。ECU300は、算出された複数のDWinのうちの最も絶対値の小さい値を最終的なDWinとして設定し、算出された複数のDWoutのうちの最も絶対値の小さい値を最終的なDWoutとして設定する。
<NWin/NWout算出処理について>
以下、NWin/NWout算出処理について説明する。ECU300は、組電池100の充電時または放電時において、組電池100内の温度が上限値に到達しないようにNWinおよびNWoutを設定する。
具体的には、ECU300は、吸気温度と電流IBの二乗平均値と冷却風量とから上限温度を設定し、設定された上限温度を超えないようにNWin/NWoutを設定する。
ECU300は、たとえば、冷却風の温度TCを吸気温度として取得する。さらに、EFCU300は、以下の式(44)を用いて電流の二乗平均値Fbatを算出する。
Figure 0007120062000025
ここで、Kbatは、Fbatの値に対してなまし処理(徐変処理)を実行するために用いられる定数を示し、予め定められた値である。なお、電流の二乗平均値の算出に用いられる並列ゲインPara_Gain’は、以下の理由から二乗の値でなく一乗の値となる。
図6は、並列ゲインPara_Gain’が一乗の値となる理由を説明するための図である。図6に示すように、たとえば、説明の便宜上、並列電池ブロックが1個である場合を想定する。この場合、並列ゲインは、(Rtotal/Rmin)×Nで表わすことができる。ここで、Rtotalは、組電池100の内部抵抗の合成値を示し、Rminは、N個のセルのうちの最小の内部抵抗の値を示し、Rtotal/Rminは、最小の内部抵抗の値に対する組電池100の内部抵抗の合成値の比を示す。このとき、並列電流の最大電流は、Itotal×並列ゲインで表わすことができ、N個のセルのうちの最大電流ImaxにN個を乗算した値に相当する。なお、Itotalは、I~Iの合算値を示す。そのため、組電池100の発熱量は、一般的に、R +R +・・・R と表わすことができる。なお、R~Rは、並列電池ブロックの各セルの内部抵抗を示す。I~Iは、並列電池ブロックの各々のセルに流れる電流を示す。ここで、RがN個のセルで構成される並列電池ブロックにおいて最小の抵抗値であるとすると、R=Rminとし、かつ、I=Imaxとすることができる。そして、N個のセルのすべてにおいて内部抵抗値Rminとなり、電流がImaxとなるとすると、N×Rminmax を発熱量の最大値として見積もることができる。この発熱量の最大値を上記の並列電流の最大電流と、上記の並列ゲインとを用いて表わすと(すなわち、代入すると)、以下の式(45)で表わすことができる。そのため、並列ゲインPara_Gain’は、一乗の値となる。
Figure 0007120062000026
また、並列電池ブロックは、複数個直列で接続されるため、式(44)に示されるように、NWin/NWoutの算出に用いられる並列ゲインPara_Gain’は、上述の並列ゲインPara_Gainにセル間抵抗比Rrを乗算した値となる。ここで、セル間抵抗比Rrは、並列電池ブロックが複数直列に接続された場合において、複数の並列電池ブロックの合成抵抗値のうちの電池温度が近い2つの比を示す。ECU300は、たとえば、複数の並列電池ブロックのうちの電池温度の温度差の大きさが最も小さい第1並列電池ブロックの第1合成抵抗値と第2並列電池ブロックの第2合成抵抗値(<第1合成抵抗値)とを特定し、第2合成抵抗値に対する第1合成抵抗値の抵抗比をセル間抵抗比として算出する。
図7は、NWin/NWoutの算出処理を説明するための図である。図7に示すように、ECU300は、電流IBの二乗平均値と、吸気温度と、冷却風量とに基づいて、内外温度差、R起因温度差、センサ接触状態起因温度差、センサ起因温度差が、組電池100の使用上限温度に順次加算されて、組電池100の内部の最大温度(以下、推定最大温度と記載する)を推定する。
なお、内外温度差は、組電池100の表面温度と内部温度との温度差を示す。R起因温度差は、各並列電池ブロックの内部抵抗の相違に起因する組電池100内の温度差を示す。センサ接触状態起因温度差は、温度検出部230と組電池100の表面との接触状態に起因して組電池100の実際の表面温度と温度検出部230の検出との間に生じる偏差の最大値を示す。センサ起因温度差は、温度検出部230が複数の温度センサを含む場合において、複数の温度センサ間の検出特性の相違による温度差を示す。
ECU300は、たとえば、電流IBの二乗平均値と、吸気温度と、冷却風量と、各種温度差に対応した予め定められたマップとを用いて上述した各種温度差を算出する。上述した各種温度差に対応した予め定められたマップは、電流IBの二乗平均値と、吸気温度と、冷却風量と、各種温度差との関係を示すマップであって、実験等によって適合される。なお、ECU300は、たとえば、電流IBの二乗平均値と、吸気温度と、冷却風量とのうち少なくとも電流IBの二乗平均値と予め定められたマップとを用いて各種温度差を算出すればよい。
ECU300は、推定最大温度と、発煙防止温度と比較し、比較結果に基づいて上限温度を設定する。ECU300は、たとえば、推定最大温度が発煙防止温度を超える場合には、直近に算出された上限温度から、推定最大温度と発煙防止温度との差分の大きさに応じて設定される値(あるいは、所定値)を減算した値を今回の上限温度として設定してもよい。あるいは、ECU300は、たとえば、推定最大温度が発煙防止温度以下である場合には、直近に算出された上限温度に、推定最大温度と発煙防止温度との差分の大きさに応じて設定される値(あるいは、所定値)を加算した値を今回の上限温度として設定してもよい。
ECU300は、温度検出部230によって検出された温度TBが設定された上限温度を超えないようにNWinおよびNWoutを設定する。ECU300は、たとえば、温度検出部230によって検出された温度TBと設定された上限温度との差分に応じてNWinおよびNWoutを設定する。ECU300は、たとえば、温度TBが上限温度を超える場合には、温度TBと上限温度との差分の大きさが大きくなるほどNWinおよびNWoutの大きさが小さくなるようにNWinおよびNWoutを設定してもよい。なお、温度TBが上限温度よりも低い場合には、温度TBと上限温度との差分の大きさが大きくなるほどNWinおよびNWoutの大きさが大きくなるようにNWinおよびNWoutを設定してもよい。
<ECU300の動作について>
以上のような構成およびフローチャートに基づくECU300の動作について説明する。
たとえば、車両1の運転中においては、走行時や回生制動時など車両1に要求されるパワーに応じて組電池100の充放電が行なわれる。このとき、組電池100の充電電力の制限値Winおよび放電電力の制限値Woutは、以下のように設定される。
すなわち、電圧VB、電流IBおよび電池温度TBが取得されるとともに(S10)、各セルのSOCが推定されると(S12)、並列ゲイン算出処理が実行される(S14)。
並列ゲイン算出処理においては、組電池100内の最低温度TBminおよび冷却風温度TCが取得されるとともに(S100)、冷却係数hが設定される(S102)。
冷却係数hが設定されると、最低温度セルの抵抗値Rtminが算出され(S104)、電流の二乗平均値IBaが算出され(S106)、算出された二乗平均値IBaに応じたオフセット温度TBoffset1が算出される(S108)。
そして、最低温度セルの温度にオフセット温度TBoffset1を加算して算出される温度を最高温度セルの温度として設定され、最高温度セルの抵抗値Rtmaxが算出される(S110)。
算出されたRtmaxおよびRtminを用いて温度指標Ftmaxおよび温度指標Ftminが算出され(S112,S114)、評価関数ΔFが算出される(S116)。
算出された評価関数ΔFと温度TBminとに基づいて並列ゲインPara_Gainが算出される(S118)。
そして、IWin算出処理が実行され(S12)、算出された並列ゲインPara_Gainを用いてIWinが設定される。すなわち、Ilimが算出されるとともに、算出されたIlimにItag_offsetが加算されてItagが算出される。電流IBがItagを下回る場合には、電流IBがIlimを下回らないように充電電力の制限値IWinが設定される。
IWin算出処理が実行された後においては、DWin/DWout算出処理が実行され(S18)、算出された並列ゲインPara_Gainを用いてDWinおよびDWoutが設定される。すなわち、充放電強度指標D_powに基づいてDWin_pow/DWout_powが設定されるとともに、正負極間塩濃度ムラ指標D_damに基づいてDWin_dam/DWout_damが設定される。そして、DWin_powおよびDWin_damのうちのいずれか絶対値が小さい方がDWinとして設定され、DWout_powおよびDWout_damのうちのいずれか絶対値が小さい方がDWoutとして設定される。
DWin_in/DWout算出処理が実行された後においては、NWin/NWout算出処理が実行され(S20)、並列ゲインPara_Gainにセル間抵抗比Rrを乗算した並列ゲインPara_Gain’を用いて二乗平均値が算出される。算出された二乗平均値と吸気温度と冷却風量とから上限温度が設定される。設定された上限温度を超えないようにNWinおよびNWoutが設定される。
このように設定されたIWin、DWinおよびNWinのうちの絶対値が小さい値が制限値Winとして設定され、DWoutおよびNWoutのうちの絶対値が小さい値が制限値Woutとして設定される(S22)。
そのため、たとえば、車両1の回生制動時などにおける充電電力は、制限値Winを超えないように制御されるとともに、車両1の走行時などにおける放電電力は、制限値Woutを超えないように制御される。
以上のようにして、本実施の形態に係る組電池の充放電制御装置によると、並列に接続された複数のセルに流れる電流のうちの最大電流を考慮して充電電力の制限値Winまたは放電電力の制限値Woutを設定することができる。そのため、制限値WinまたはWoutを超えないように組電池100の充放電が制御されることによって、組電池100における異常の発生を抑制して、組電池100を適切に保護することができる。したがって、並列接続された複数の電池を含む組電池を適切に保護する組電池の充放電制御装置および組電池の充放電制御方法を提供することができる。
さらに、組電池100の充電時において、セルに流れる電流の大きさがIlimを超えないように充電電力の制限値IWinが設定されるので、セルの負極において金属リチウムが析出しないようにすることができる。
さらに、充放電強度指標D_powおよび劣化の進行度合いを示す正負極間塩濃度ムラ指標D_damが並列ゲインPara_Gainを用いて算出されるので、充放電強度指標Dpowまたは正負極間塩濃度ムラ指標D_damに応じた適切な制限値DWinおよびDWoutを設定することができる。そのため、いわゆるハイレート劣化を抑制することができる。
さらに、並列ゲインPara_Gainにセル間抵抗比Rrを乗算して算出される並列ゲインPara_Gain’を用いて電流の二乗平均値が算出されるので、発熱量に相関する電流の二乗平均値のばらつきを考慮した値を精度高く算出することができる。そのため、組電池100の温度が、二乗平均値を用いて設定された上限温度を超えないように充電電力の制限値NWinおよび放電電力の制限値NWoutが設定され、組電池100が過熱状態になることを抑制して組電池100を適切に保護することができる。
以下、変形例について説明する。
上述の実施の形態では、車両1が電気自動車であるものとして説明したが、車両1は、少なくとも駆動用回転電機と、駆動用回転電機と電力を授受する蓄電装置とを搭載した車両であればよく、特に電気自動車に限定されるものではない。車両1は、たとえば、駆動用電動機とエンジンとを搭載したハイブリッド車両(プラグインハイブリッド車を含む)であってもよい。
さらに上述の実施の形態では、車両1は、単数のモータジェネレータを搭載する構成を一例として説明したが、車両1は、複数のモータジェネレータを搭載する構成であってもよい。
さらに上述の実施の形態では、並列Para_Gain’を用いて二乗平均値を算出し、算出された二乗平均値を用いてNWin/NWoutを算出するものとして説明したが、NWin/NWoutの算出に加えて、組電池100が過熱状態になることを抑制するために、ECU300において高温異常判定処理が実行されてもよい。
高温異常判定処理は、並列Para_Gain’を用いて電流の二乗平均値を算出し、算出された二乗平均値がしきい値よりも大きい場合に、組電池100が過熱状態であると判定する処理を含む。なお、高温異常判定処理は、二乗平均値がしきい値よりも大きい場合に加えて、電池温度が上述の上限温度に一定のマージンを加算した値よりも大きくかつ、電池温度が上昇中である場合に、組電池100が過熱状態であると判定してもよい。
このようにすると、発熱量に相関する電流の二乗平均値のばらつきを考慮した値を精度高く算出することができるため、組電池100が過熱状態であるか否かを精度高く判定することができる。
さらに上述の実施の形態では、制限値Winおよび制限値Woutの両方を設定するものとして説明したが、制限値Winおよび制限値Woutのうちの少なくともいずれか一方を設定するようにしてもよい。DWin/DWoutおよびNWin/NWoutについても同様に、それぞれ少なくともいずれか一方を設定するようにしてもよい。
なお、上記した変形例は、その全部または一部を適宜組み合わせて実施してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、10 MG、20 動力伝達ギア、30 駆動輪、40 PCU、50 SMR、100 組電池、200 監視ユニット、210 電圧検出部、220 電流検出部、230 温度検出部、300 ECU、301 CPU、302 メモリ。

Claims (4)

  1. 並列に接続された複数の電池要素を含む並列電池ブロックを複数個直列に接続して構成される組電池の充放電を制御する充放電制御装置であって、
    並列に接続された前記複数の電池要素間の温度偏差と、複数の前記並列電池ブロックのうちの第1ブロックの内部抵抗の第1合成抵抗値と、第2ブロックの内部抵抗の第2合成抵抗値との抵抗比とから前記複数の電池要素に流れる電流のうちの大きさが最大となる最大電流と前記複数の電池要素に流れる電流の平均値との電流比を推定する推定部と、
    推定された前記電流比を用いて前記組電池の充電電力の制限値および放電電力の制限値のうちの少なくとも一方を設定する設定部と、
    設定された前記制限値を超えないように前記組電池の充放電を制御する制御部とを備え
    前記第1ブロックと前記第2ブロックとは、複数の前記並列電池ブロックのうちの電池温度の温度差の大きさが最も小さい2つの並列電池ブロックである、組電池の充放電制御装置。
  2. 前記設定部は、推定された前記電流比を用いて前記組電池に流れる電流の二乗平均値を算出し、算出された前記二乗平均値を用いて前記組電池の温度の上限値を設定し、前記組電池の温度が前記上限値を超えないように前記充電電力の制限値と前記放電電力の制限値とのうちの少なくともいずれかを設定する、請求項に記載の組電池の充放電制御装置。
  3. 前記充放電制御装置は、推定された前記電流比を用いて前記組電池に流れる電流の二乗平均値を算出し、算出された前記二乗平均値がしきい値よりも大きい場合に、前記組電池が過熱状態であると判定する判定部をさらに備える、請求項1または2に記載の組電池の充放電制御装置。
  4. 並列に接続された複数の電池要素を含む並列電池ブロックを複数個直列に接続して構成される組電池の充放電を制御する充放電制御方法であって、
    並列に接続された前記複数の電池要素間の温度偏差と、複数の前記並列電池ブロックのうちの第1ブロックの内部抵抗の第1合成抵抗値と、第2ブロックの内部抵抗の第2合成抵抗値との抵抗比とから前記複数の電池要素に流れる電流のうちの大きさが最大となる最大電流と前記複数の電池要素に流れる電流の平均値との電流比を推定するステップと、
    推定された前記電流比を用いて前記組電池の充電電力の制限値および放電電力の制限値のうちの少なくとも一方を設定するステップと、
    設定された前記制限値を超えないように前記組電池の充放電を制御するステップとを含み、
    前記第1ブロックと前記第2ブロックとは、複数の前記並列電池ブロックのうちの電池温度の温度差の大きさが最も小さい2つの並列電池ブロックである、組電池の充放電制御方法。
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