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JP6883811B1 - 地殻応力測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】傾斜坑井を通じて、所定の深さの地盤に作用する三次元応力要素を正確に測定する方法を提供する。【解決手段】地盤を掘削して形成された坑井において、地表面から所定の深さに位置する地盤を坑井の内周面からくり抜いて、円柱状のサイドウォールコアを採取し、該サイドウォールコアに、長手方向に離間する少なくとも第一、第二及び第三の計測断面を設定し、これら第一、第二及び第三の計測断面の形状を測定して各計測断面の基準円直径に対する歪み量が最も大きい最大径の長さ、及び前記基準円直径に対する歪み量が最も小さい最小径の長さを採取し、各計測断面に沿って前記サイドウォールコアに作用する最大応力と最小応力との差を表す式、及び前記坑井の掘削方向と各計測断面における前記最大応力の作用方向とのなす角を表す式から、三次元応力要素を定める応力テンソルのうち独立した6成分を求める。【選択図】図5

Description

本発明は、地殻を構成する地盤の原位置に作用する三次元応力要素を測定する方法、すなわち地殻応力測定方法に関する。
石油、天然ガス等の地下資源の探鉱にあたっては、まず、リモートセンシングや航空写真解析などで石油地質評価を行い、続いて地質・地化学調査、地震探査などを実施して得られた複数のデータを総合的に解析して地下の地質構造を把握し、石油が多く埋蔵されている可能性が高い場所を選定する。油ガス井の候補地が選定されたら、現地に試掘井を掘削して地層の状況を把握する。試掘井を掘削した地盤に石油が埋まっていると期待される地層が見つかれば、その地層を含む地盤から岩石のコアを採取し、そのコアを観察して岩石の種類や鉱物組織等を把握し、さらに孔隙率や浸透率などその地層に含まれる岩石の性状を詳細に調べる。
圧密、地盤内応力、せん断、土圧など地盤の力学的挙動を解析することも、上記候補地の地盤の状況を把握するうえで重要である。解析結果をもとに油ガス井を掘削した地盤の応力状態を評価し、油ガス井が長期にわたって健全に維持され得ることが確認できれば、その油ガス井から石油を安定的に産出することができる。
地盤の応力環境の評価は、試掘井のみならず、石油の継続的な生産を目的とした油ガス井においても行われる。そのような油ガス井において三方向応力を精度よく測定できれば、地殻地盤を取り巻く力学的環境が正確に把握できるので、地殻地盤に対しフラクチャリングを効果的に行うことができる。その結果、フラクチャを介して石油の採取を効率よく行うことができる。
下記の特許文献1には、地盤に掘削された坑井において地表面から所定の深さに位置する地盤をその坑井の掘削方向にくり抜いて円柱状のボーリングコアを採取すると共に、同じ深さに位置する地盤を坑井の内周面からその掘削方向とは異なる方向にくり抜いて円柱状のサイドウォールコアとを採取し、ボーリングコアの計測断面の形状と、サイドウォールコアの形状とに基づいて、これらコアを採取した深さの地盤に作用する最大水平応力及び最少水平応力を求める地殻応力測定方法が開示されている。
特許第6332653号公報
ところで上記の特許文献1に開示された地殻応力測定方法は、鉛直方向又は実質的に鉛直と見なせる方向に掘削された坑井を対象としており、鉛直方向に対して明らかに傾斜した方向に掘削された坑井に対して実施すると、測定値の精度が担保されない可能性がある。
本発明は、鉛直方向に掘削された坑井のみならず、鉛直方向に対して傾斜した方向に掘削された坑井にも適用可能であり、地殻を構成する地盤において所定の深さの地盤に作用する三次元応力要素を正確に測定することができる方法を提供する。
本発明に係る地殻応力測定方法は、地盤を掘削して形成された坑井において、地表面から所定の深さに位置する地盤を、前記坑井の内周面から該坑井の掘削方向とは異なる方向にくり抜いて、少なくともひとつの円柱状のサイドウォールコアを採取し、
前記サイドウォールコアに、該サイドウォールコアの長手方向に離間する少なくとも第一、第二及び第三の計測断面を設定し、
前記第一、第二及び第三の計測断面の形状をそれぞれ測定して各計測断面の基準円直径に対する歪み量が最も大きい最大径(Dmax_1、Dmax_2、Dmax_3)の長さ、及び前記基準円直径に対する歪み量が最も小さい最小径(Dmin_1、Dmin_2、Dmin_3)の長さを採取し、
前記第一計測断面に沿って前記サイドウォールコアに作用する最大応力(σmax_1)と最小応力(σmin_1)との差(Δσ_1)を表す下記式(1)と、
Figure 0006883811
前記坑井の掘削方向と、前記第一計測断面における前記最大応力(σmax_1)の作用方向とのなす角(ωmax_1)を表す下記式(2)と、
Figure 0006883811
前記第二計測断面に沿って前記サイドウォールコアに作用する最大応力(σmax_2)と最小応力(σmin_2)との差(Δσ_2)を表す下記式(3)と、
Figure 0006883811
前記坑井の掘削方向と、前記第二計測断面における前記最大応力(σmax_2)の作用方向とのなす角(ωmax_2)を表す下記式(4)と、
Figure 0006883811
前記第三計測断面に沿って前記サイドウォールコアに作用する最大応力(σmax_3)と最小応力(σmin_3)との差(Δσ_3)を表す下記式(5)と、
Figure 0006883811
前記坑井の掘削方向と、前記第三計測断面における前記最大応力(σmax_3)の作用方向とのなす角(ωmax_3)を表す下記式(6)とから、
Figure 0006883811
地殻を構成する地盤に作用する三次元応力要素を定める応力テンソルのうち独立した6成分(σxx、σyy、σzz、τxy、τyz、τzx)を求める。ただし、以下の変数の大きさは既知とする。また、(r,θSWC)の値の組が同一にならないように、第一から第三の計測断面を設定するものとする。すなわち、異なる計測断面どうしで坑井の中心からの距離(r)及び基準方位とサイドウォールコアの掘削方向とのなす角θSWCの値の組が完全に一致しないように、各サイドウォールコアの掘削方向、及び坑井の中心から計測断面までの距離を設定するものとする。
R:坑井の半径、E:地盤のヤング率、μ:地盤のポアソン比、
max_1:第一計測断面の、基準円直径に対する歪み量が最も大きい最大径の長さ
min_1:第一計測断面の、基準円直径に対する歪み量が最も小さい最小径の長さ
max_2:第二計測断面の、基準円直径に対する歪み量が最も大きい最大径の長さ
min_2:第二計測断面の、基準円直径に対する歪み量が最も小さい最小径の長さ
max_3:第三計測断面の、基準円直径に対する歪み量が最も大きい最大径の長さ
min_3:第三計測断面の、基準円直径に対する歪み量が最も小さい最小径の長さ
1:坑井の中心から第一計測断面までの距離、
2:坑井の中心から第二計測断面までの距離、
3:坑井の中心から第三計測断面までの距離、
θswc_1、θswc_2、θswc_3:基準方位とサイドウォールコアの掘削方向とのなす角
ωmax_1:坑井の掘削方向と、第一計測断面における最大応力の作用方向となす角
ωmax_2:坑井の掘削方向と、第二計測断面における最大応力の作用方向となす角
ωmax_3:坑井の掘削方向と、第三計測断面における最大応力の作用方向となす角
本発明に係る地殻応力測定方法においては、前記地盤を、前記坑井の内周面から該坑井の掘削方向とは異なる方向にくりぬいて複数のサイドウォールコアを採取し、これら複数のサイドウォールコアにおいて前記第一、第二及び第三の計測断面を設定してもよい。
さらに、前記複数のサイドウォールコアにおいて、各サイドウォールコアを採取した際に前記地盤をくりぬいた方向が前記坑井の基準方位に対してなす角が、相互に異なっていてもよい。すなわち、相互に異なる方向に地盤をくりぬいて複数のサイドウォールコアを採取してもよい。
本発明に係る地殻応力測定方法によれば、鉛直方向に対して傾斜した方向に掘削された坑井においても、三方向応力を精度よく測定することができ、地殻地盤を取り巻く力学的環境を正確に把握することができる。これにより、石油、天然ガス等の地下化石燃料の採取を効率よく行うことが可能となる。さらに、メタンハイドレート採掘や地熱利用等のエネルギー開発分野、火山の噴火や地震の予測、二酸化炭素の地中貯蔵、放射性廃棄物の地層処分など、大深度における岩盤応力を把握することが非常に重要な各種プロジェクトにおいて、本発明を実施することで岩盤応力の測定を精度よく実施することが可能となる。
本発明に係る地殻応力測定方法の第一実施形態を説明するための図であって、地表面からある深度に位置する地殻地盤に作用する三次元応力のうち、最大水平応力(SHmax)と最小水平応力(Shmin)とが同地盤に作用する状況を模式的に示した図である。 本発明に係る地殻応力測定方法の第一実施形態を説明するための図であって、深度に位置する地盤から傾斜坑井掘削の過程で採取したボーリングコアの断面が変形する様を模式的に示した図である。 傾斜坑井内において、地表面から所定の深さに位置する地盤を、傾斜坑井Wの内周面から所定の方向にくり抜いてサイドウォールコアを採取する状況を示す図である。 ボーリングコアの径を測定するための測定装置の概略図であって、ボーリングコアを測定装置に装着した状態を示す斜視図である。 ボーリングコアの径を測定するための測定装置の概略図であって、照光部からボーリングコアに照射されたLED光が受光部に受光される様を模式的に示した図である。 ボーリングコアの断面径の長さをコアの全周にわたって測定した結果を示したグラフである。 地表面からある深度に位置する地殻地盤から、傾斜坑井を通じて採取すべきサイドウォールコアの位置を示した図である。 サイドウォールコアの地中での向きを把握するための情報を如何に取得すべきかについて説明するための図である。 本発明に係る地殻応力測定方法の第一変形例を説明するための図であって、地表面からある深度に位置する地殻地盤から、傾斜坑井を通じて採取すべき二つのサイドウォールコアの位置を示した図である。 本発明に係る地殻応力測定方法の第二変形例を説明するための図であって、地表面からある深度に位置する地殻地盤から、傾斜坑井から採取すべき三つのサイドウォールコアの位置を示した図である。
以下、図1Aから図8を参照して本発明に係る地殻応力測定方法の第一実施形態について詳細に説明する。
地殻地盤の三次元応力要素とは、最大水平応力、最小水平応力、鉛直応力、及び最大水平応力が作用する方向の四つを含んでおり、地表より下の地殻地盤には、如何なる場所においてもこれら上記の三次元応力要素で表現される様々な力が作用している。今、地表面からある深度に位置する地殻地盤のある場所について考えると、この場所には図1Aに示すように、その地盤Gの水平面内にはある方向に最大水平応力(SHmax)が作用し、最大水平応力(SHmax)が作用するある方向に対して直交する方向に最小水平応力(Shmin)が作用し、さらに鉛直方向には鉛直応力(SV)が作用しているとみなすことができる。
この地殻地盤を、地表面から鉛直下向きに掘削して坑井(以下、鉛直坑井という)を形成するとき、この鉛直坑井を掘削する過程においてある深度で地盤Gを掘削方向にくり抜いて図1Bに示す円柱状のコアを採取したとする。コアを採取すべき地盤Gには、上記のとおり最大水平応力(SHmax)、最小水平応力(Shmin)、鉛直応力(SV)が作用しているため、その地盤Gは水平面内において周囲から圧縮され、さらに長手方向に圧縮された状態にある。このような状態にある地盤Gから、円柱状のコアをボーリングコアBCとして取り出すと、そのボーリングコアBCは周囲の地盤から作用する応力から解放されるため、長手方向に伸長すると共に、径を拡大させるように膨張する。ボーリングコアBCの長手方向に直交する断面、すなわち地中では水平面内に存在した断面でみると、地中では正円であったものが拘束を解かれて中心から周囲の全ての方向に径を伸すように拡張する。
ここで、鉛直坑井から取り出したボーリングコアBCにおいてその長手方向のある位置に、長手方向に直交する方向に計測断面を設定し、その計測断面の形状を観察すると、図1Bに示すように、最大水平応力(SHmax)が作用していた方向の膨張量がもっとも大きく、最小水平応力(Shmin)が作用していた方向の膨張量がもっとも小さい。言い換えると、最大水平応力(SHmax)が作用していた方向には、計測断面の基準円直径(ボーリングコアBCが地中にあって水平応力を受けていたときの直径)に対する歪み量が最も大きく現れ、最小水平応力(Shmin)が作用していた方向には、計測断面の基準円直径に対する歪み量が最も小さく現れており、全体としては楕円形に変化する。
上記のようなコアの寸法の変化は、鉛直坑井から採取したボーリングコアBCに限らず、図2に示すように、地表面から鉛直方向に対して傾斜したZ軸方向に掘削された坑井W(以下、傾斜坑井という)から採取したコアにおいても現れる。すなわち、傾斜坑井W内において、地表面から所定の深さに位置する地盤を、傾斜坑井Wの内周面からその傾斜坑井Wの掘削方向(Z軸方向)とは異なる方向(r軸方向)にくり抜いて、円柱状のコア(以下、サイドウォールコアという)SWC1を採取すると、このサイドウォールコアSWC1も、ボーリングコアBCと同様に、周囲の地盤から作用する応力から解放されて長手方向に伸長すると共に、径を拡大させるように膨張する。
以下では、傾斜坑井Wから取得したサイドウォールコアSWC1に、その長手方向に離間する三箇所にそれぞれ第一、第二及び第三の計測断面を設定し、各計測断面において、基準円直径に対する歪み量が最も大きい最大径(Dmax_1,Dmax_2,Dmax_3)の長さ、及び基準円直径に対する歪み量が最も小さい最小径(Dmin_1,Dmin_2,Dmin_3)の長さを測定する。
図3Aに示すように、測定装置2に、試料としてサイドウォールコアSWC1を装着する。測定装置2には、並列に並んだ一対のローラ11,12が回動可能に設けられている。一方のローラ11は駆動装置13により回転される。両ローラ11,12の長手方向のほぼ中央には縮径部11a,12aが形成されている。サイドウォールコアSWC1は、両ローラ11,12上に跨がるように置かれ、両ローラ11,12を同じ方向に回転させることで両ローラとは逆に回転される。両ローラ11,12を中央に置いてその一方の側には、両ローラ11,12のほぼ中央に向けてLED光を照射する照光部14が設けられている。照光部14には指向性の高いLED光を放つ複数のLED素子14aが縦一列に配置されている。照光部14から照射されるLED光は、図3Bに示すように、両ローラ11,12上に置かれたサイドウォールコアSWC1をあたかもその断面方向に横切るように照射される。なお、LED光は両ローラ11,12の縮径部11a,12aを通じて照射されるので、両ローラに遮られることはない。両ローラ11,12の他方の側には、照光部14から照射されたLED光を受ける受光部15が設けられている。照光部14から照射されるLED光の幅はサイドウォールコアSWC1の直径よりも広いため、受光部15には、サイドウォールコアSWC1に遮られなかったLED光が上下に分かれて受光される。受光部15には、サイドウォールコアSWC1の直径を計測する計測器16が接続されている。
上記のように構成された測定装置2は、駆動装置13によりサイドウォールコアSWC1を一定速度で回転させながら、受光部15からサイドウォールコアSWC1の計測断面に向けてLED光を照射する。サイドウォールコアSWC1に照射されたLED光は、一部はコアに遮られるものの、上下に分かれて受光部15に受光される。計測器16は、受光部15に上下に分かれて受光されたLED光の間隔を特定してサイドウォールコアSWC1の計測断面の直径を計測する。つまり、サイドウォールコアSWC1にLED光を照射しつつサイドウォールコアSWC1を一回転させ、その回転角毎にサイドウォールコアSWC1の直径を対応付けて記録することで、サイドウォールコアSWC1の計測断面の直径をコアの全周にわたって測定することができる。
上記測定装置2によるサイドウォールコアSWC1の断面形状の測定結果をプロットすると、図4のグラフに示すことができる。このグラフは、基準方位に交わる外周の一点を始点として、基準方位からの角度に応じて変化するサイドウォールコアSWC1の直径を示している。プロットされた点は誤差を含んでいるので、最小二乗法等により近似曲線を求める(グラフ中の正弦曲線)。この近似曲線上に現れる最大値が計測断面の最大径の長さであり、その方向に最大応力が作用していたとみなすことができる。また、近似曲線上に現れる最小値が計測断面の最小径の長さであり、その方向に最小応力が作用していたとみなすことができる。
サイドウォールコアSWC1に、長手方向の互いに異なる部分に三つの計測断面を設定し、サイドウォールコアSWC1の外周面においてそれぞれの計測断面に対応する位置に、三度に分けてLED光を照射する。まず、最初のLED光照射にて、第一計測断面の、基準円直径に対する歪み量が最も大きい最大径(Dmax_1)の長さ、及び基準円直径に対する歪み量が最も小さい最小径(Dmin_1)の長さを測定する。次に、二度目のLED光照射にて、第二計測断面の、基準円直径に対する歪み量が最も大きい最大径(Dmax_2)の長さ、及び基準円直径に対する歪み量が最も小さい最小径(Dmin_2)の長さを測定する。さらに、三度目のLED光照射にて、第三計測断面の、基準円直径に対する歪み量が最も大きい最大径(Dmax_3)の長さ、及び基準円直径に対する歪み量が最も小さい最小径(Dmin_3)の長さを計測する。
ところで、サイドウォールコアSWC1を取得した地殻地盤の基準方位はどちらを向いているかは、例えば以下のような手法により知得することができる。すなわち、サイドウォールコアSWC1を採取した深度において、傾斜坑井Wの全周にわたって内周面を撮影したイメージデータを採取する。その際、内周面のイメージデータには、基準方位がどちらを向いているかを示す特徴(縞模様の傾斜、岩礫など)が現れるので、傾斜坑井Wの内周面のイメージデータとサイドウォールコアSWC1の外周の状態とを比較すれば、サイドウォールコアSWC1を取得した地殻地盤の基準方位がどちらを向いていたかが判明する。もしくは、サイドウォールコアSWC1を採取するために傾斜坑井Wに挿入する掘削装置に、サイドウォールコアSWC1を取得した地殻地盤の基準方位がどちらを向いているかを記録しておくことができる機能を追加しておいてもよい。
第一計測断面に沿ってサイドウォールコアSWC1に作用する最大応力(σmax_1)と最小応力(σmin_1)との差、すなわちサイドウォールコアSWC1の第一計測断面における差応力(σmax_1−σmin_1)は、下記式(1)によって表すことができる。
Figure 0006883811
傾斜坑井Wの掘削方向と、サイドウォールコアSWC1の第一計測断面における最大応力(σmax_1)の作用方向とのなす角、すなわちサイドウォールコアSWC1の第一計測断面における最大主応力軸方位と傾斜坑井Wの中心軸線(Z軸)とのずれ角(ωmax_1)は、下記式(2)によって表すことができる。
Figure 0006883811
第二計測断面に沿ってサイドウォールコアSWC1に作用する最大応力(σmax_2)と最小応力(σmin_2)との差、すなわちサイドウォールコアSWC1の第二計測断面における差応力(σmax_2−σmin_2)は、下記式(3)によって表すことができる。
Figure 0006883811
傾斜坑井Wの掘削方向と、サイドウォールコアSWC1の第二計測断面における前記最大応力(σmax_2)の作用方向とのなす角、すなわちサイドウォールコアSWC1の第二計測断面における最大主応力軸方位と傾斜坑井Wの中心軸線(Z軸)とのずれ角(ωmax_2)は、下記式(4)によって表すことができる。
Figure 0006883811
第三計測断面に沿ってサイドウォールコアSWC1に作用する最大応力(σmax_3)と最小応力(σmin_3)との差、すなわちサイドウォールコアSWC1の第三計測断面における差応力(σmax_3−σmin_3)は、下記式(5)によって表すことができる。
Figure 0006883811
傾斜坑井Wの掘削方向と、サイドウォールコアSWC1の第三計測断面における前記最大応力(σmax_3)の作用方向とのなす角、すなわちサイドウォールコアSWC1の第三計測断面における最大主応力軸方位と傾斜坑井Wの中心軸線(Z軸)とのずれ角(ωmax_3)は、下記式(6)によって表すことができる。
Figure 0006883811
ただし、上記式(1)、(3)、(5)に含まれる地盤のヤング率(E)の大きさ、及び地盤のポアソン比(μ)の大きさは、サイドウォールコアSWC1を観察して得られた情報によらず既知である。また、第一計測断面の最大径(Dmax_1)及び最小径(Dmin_1)の長さ、第二計測断面の最大径(Dmax_2)及び最小径(Dmin_2)の長さ、並びに第三計測断面の最大径(Dmax_3)及び最小径(Dmin_3)の長さは、測定装置2を使用してサイドウォールコアSWC1の各計測断面の形状を測定することにより知得することができる。
また、上記式(2)、(4)、(6)に含まれる変数のうち、傾斜坑井Wの半径(R)は実際に坑井の形状を測定することにより知得することができる。
サイドウォールコアSWC1が地中に存在した状態において、傾斜坑井Wの中心(Z軸)から第一計測断面MCS1までの距離(r1)は、図5に示すように、サイドウォールコアSWC1の内側端面から第一計測断面MCS1までの距離に傾斜坑井Wの半径(R)を加えた長さに等しい。同様に、サイドウォールコアSWC1が地中に存在した状態において、傾斜坑井Wの中心から第二計測断面MCS2までの距離(r2)は、サイドウォールコアSWC1の内側端面から第二計測断面MCS2までの距離に傾斜坑井Wの半径(R)を加えた長さに等しく、傾斜坑井Wの中心から第三計測断面MCS3までの距離(r3)は、サイドウォールコアSWC1の内側端面から第三計測断面MCS3までの距離に傾斜坑井Wの半径(R)を加えた長さに等しい。
サイドウォールコアSWC1の内側端面とは、サイドウォールコアSWC1が地中に存在した状態において傾斜坑井Wの内周面の一部をなしていた面を指す。サイドウォールコアSWC1のどちらの端面が内側端面にあたるのかは、サイドウォールコアSWC1の両方の端面を観察すれば明らかである。すなわち、図6に示すように、サイドウォールコアSWC1の一方の端面は、円筒形に掘削された傾斜坑井Wの内周面の一部であることからその形状は、円筒形の一部を切り取ったように曲率が円弧を描くように一様である。一方、サイドウォールコアSWC1は、地盤をくり抜いた後、傾斜坑井Wの掘削方向に沿って曲げ力を作用させて地盤から破断することによって採取されるので、他方の端面は、一方の端面のように整った形状ではなく、傾斜坑井Wの掘削方向に沿う方向に突き出すように突起が形成された不規則な破断面となる。このように、サイドウォールコアSWC1の両方の端面の形状の違いから、サイドウォールコアSWC1のどちらの端面が内側端面にあたるのかを特定することができる。さらに、他方の端面に形成された突起を確認できれば、サイドウォールコアSWC1が地中に存在した状態においてどの部分を上下に向けていたか特定することもできる。傾斜坑井Wの中心から各計測断面までの距離(r1、r2、r3)は、傾斜坑井Wの半径Rと、サイドウォールコアSWC1の一方の端面(内側端面)から計測断面までの距離との和として知得することができる。
傾斜坑井W内におけるサイドウォールコアSWC1の掘削方向、すなわち基準方位とサイドウォールコアの掘削方向とのなす角(θswc_1、θswc_2、θswc_3)は、検層ツールに内蔵されたジャイロスコープを使用することにより知得することができる。検層ツールとは、傾斜坑井Wを掘削したことによって生じた坑壁の崩落(Borehole Breakout)、引張亀裂(Drilling-Induced Tensile Fracture)など、傾斜坑井Wの内周面の状態を分析する機器であり、ダイポール音波による岩盤のS波速度異方性評価を行うこともできる。なお、本実施形態では、サイドウォールコアSWC1をひとつ採取しそのサイドウォールコアSWC1に三つの計測断面を設定するので、サイドウォールコアSWC1の掘削方向はいずれの計測断面においても同じである(θswc_1=θswc_2=θswc_3)。一方、基準方位は、例えば北の方角をそれとして考えれば分かり易い。
傾斜坑井Wの中心と、第一計測断面MCS1において最大応力(σmax_1)の作用する方向とはねじれの位置にあるが、図2を参照すれば、傾斜坑井Wの中心軸線と基準方位とがなす角と、第一計測断面MCS1において最大応力(σmax_1)の作用する方向と基準方位とがなす角とはそれぞれ明らかである。したがって、両者の関係から、サイドウォールコアSWC1の第一計測断面MCS1における最大主応力軸方位と傾斜坑井Wの中心(Z軸)とのずれ角(ωmax_1)を知得することができる。
同様に、サイドウォールコアSWC1の第二計測断面MCS2における最大主応力軸方位と傾斜坑井Wの中心(Z軸)とのずれ角(ωmax_2)、及び第二計測断面MCS2における最大主応力軸方位と傾斜坑井Wの中心(Z軸)とのずれ角(ωmax_3)も、傾斜坑井Wの中心軸線と基準方位とがなす角と、第二、第三の計測断面MCS2、MCS3において最大応力(σmax_2、σmax_3)の作用する方向と基準方位とがなす角との関係から知得することができる。
以上のように、上記式(1)〜(6)に含まれる変数のうち、応力テンソルの独立した6成分をさす6つの変数(σxx、σyy、σzz、τxy、τyz、τzx)を除くすべての変数の値は、現地の地盤、傾斜坑井W及び傾斜坑井Wを通じて現地の地盤から採取したサイドウォールコアを分析することによって知得することができるので、上記式(1)〜(6)の各変数にそれらの値を代入すれば、上記式(1)〜(6)は応力テンソルの6成分(σxx、σyy、σzz、τxy、τyz、τzx)を未知数とする六元連立方程式をなす。これら六元連立方程式の解として6成分(σxx、σyy、σzz、τxy、τyz、τzx)の値を求めれば、現地の地盤の三次元応力要素を知得することができる。
本発明に係る地殻応力測定方法の上記実施形態によれば、鉛直方向に対して傾斜した方向に掘削された坑井においても、三方向応力を精度よく測定することができ、地殻地盤を取り巻く力学的環境を正確に把握することができる。これにより、石油、天然ガス等の地下化石燃料の採取を効率よく行うことが可能となる。さらに、メタンハイドレート採掘や地熱利用等のエネルギー開発分野、火山の噴火や地震の予測、二酸化炭素の地中貯蔵、放射性廃棄物の地層処分など、大深度における岩盤応力を把握することが非常に重要な各種プロジェクトにおいて、本発明を実施することで岩盤応力の測定を精度よく実施することが可能となる。
上記実施形態においては、ひとつのサイドウォールコアSWC1に三つの計測断面を設定したが、複数のサイドウォールコアを取得し、それらに三つ又はそれ以上の計測断面を設定し、上記の要領で応力テンソルの独立した6成分をさす6つの変数(σxx、σyy、σzz、τxy、τyz、τzx)を求めてもよい。以下にふたつの変形例を説明する。
(第一変形例)
次に、本発明に係る地殻応力測定方法の第一の変形例について、図7を参照して説明する。なお、上記実施形態において説明した事項については、本変形例では簡略な説明に留める。
本変形例では、地表からある深度に存在する地殻地盤から取得した二つのサイドウォールコアSWC2、SWC3を観察して得られた情報をもとに、これら二つのコアを取得した地殻地盤に作用する三次元応力要素を求める。
まず、地表面から所定の深度に位置する地盤を、傾斜坑井Wの内周面からその傾斜坑井Wの掘削方向とは異なる方向にくり抜いて、円柱状のサイドウォールコアSWC2を取得する。さらに、サイドウォールコアSWC2を取得したのと同じ地表から所定の深度に位置する地盤を、傾斜坑井Wの内周面からその傾斜坑井Wの掘削方向に直交する方向であって、かつサイドウォールコアSWC2の掘削方向とは異なる方向に地盤をくり抜いて、円柱状のサイドウォールコアSWC3を取得する。
サイドウォールコアSWC2に第一計測断面MCS1及び第二計測断面MCS2を設定し、測定装置2を使用して、第一計測断面MCS1の、基準円直径に対する歪み量が最も大きい最大径(Dmax_1)の長さ、及び基準円直径に対する歪み量が最も小さい最小径(Dmin_1)の長さを測定すると共に、第二計測断面MCS2の、基準円直径に対する歪み量が最も大きい最大径(Dmax_2)の長さ、及び基準円直径に対する歪み量が最も小さい最小径(Dmin_2)の長さを測定する。また、サイドウォールコアSWC3に第三計測断面MCS3を設定し、測定装置2を使用して、第三計測断面MCS3の、基準円直径に対する歪み量が最も大きい最大径(Dmax_3)の長さ、及び基準円直径に対する歪み量が最も小さい最小径(Dmin_3)の長さを計測する。
傾斜坑井W及びサイドウォールコアSWC2、SWC3の形状を測定し、傾斜坑井Wの中心からサイドウォールコアSWC2の第一、第二の計測断面MCS1、MCS2までの距離(r1、r2)、及び傾斜坑井Wの中心からサイドウォールコアSWC3の第三の計測断面MCS3までの距離(r3)を、上記の要領により知得する。
サイドウォールコアSWC2が地中に存在した状態において、傾斜坑井Wの中心(Z軸)から第一計測断面MCS1までの距離(r1)は、サイドウォールコアSWC1の内側端面から第一計測断面MCS1までの距離に傾斜坑井Wの半径(R)を加えた長さに等しく、傾斜坑井Wの中心から第二計測断面MCS2までの距離(r2)は、サイドウォールコアSWC2の内側端面から第二計測断面までの距離に傾斜坑井Wの半径(R)を加えた長さに等しい。同様に、サイドウォールコアSWC3が地中に存在した状態において、傾斜坑井Wの中心(Z軸)から第三計測断面MCS3までの距離(r3)は、サイドウォールコアSWC3の内側端面から第三計測断面MCS3までの距離に傾斜坑井Wの半径(R)を加えた長さに等しい。
傾斜坑井W内におけるサイドウォールコアSWC2の掘削方向(θswc_1、θswc_2)、及びサイドウォールコアSWC3の掘削方向(θswc_3)を、検層ツールのジャイロスコープを使用して上記の要領により知得する。なお、本変形例では、サイドウォールコアSWC2に二つの計測断面を設定するので、サイドウォールコアSWC2の掘削方向はいずれの計測断面においても同じである(θswc_1=θswc_2)。
サイドウォールコアSWC2の第一計測断面MCS1における最大主応力軸方位と傾斜坑井Wの中心(Z軸)とのずれ角(ωmax_1)、及び第二計測断面MCS2における最大主応力軸方位と傾斜坑井Wの中心(Z軸)とのずれ角(ωmax_2)を知得する。さらに、サイドウォールコアSWC3の第三計測断面MCS3における最大主応力軸方位と傾斜坑井Wの中心(Z軸)とのずれ角(ωmax_3)を、上記の要領により知得する。
以上のように、現地の地盤、傾斜坑井W及び二つのサイドウォールコアSWC2、SWC3を分析することによって、上記式(1)〜(6)に含まれる変数のうち、6つの変数(σxx、σyy、σzz、τxy、τyz、τzx)を除くすべての変数の値を知得し、上記式(1)〜(6)の各変数にそれらの値を代入して6成分(σxx、σyy、σzz、τxy、τyz、τzx)の値を求める。
(第二変形例)
次に、本発明に係る地殻応力測定方法の第二の変形例について、図8を参照して説明する。なお、上記実施形態において詳述した事項については、本変形例では簡略な説明に留める。
本変形例では、地表からある深度に存在する地殻地盤から取得した三つのサイドウォールコアSWC4、SWC5及びSWC6を観察して得られた情報をもとに、同コアを取得した地殻地盤に作用する三次元応力要素を求める。
まず、地表面から所定の深度に位置する地盤を、傾斜坑井Wの内周面からその傾斜坑井Wの掘削方向とは異なる方向にくり抜いて、円柱状のサイドウォールコアSWC4を取得する。また、サイドウォールコアSWC4を取得したのと同じ地表から所定の深度に位置する地盤を、傾斜坑井Wの内周面からその傾斜坑井Wの掘削方向に直交する方向であって、かつサイドウォールコアSWC4の掘削方向とは異なる方向に地盤をくり抜いて、円柱状のサイドウォールコアSWC5を取得する。さらに、サイドウォールコアSWC4、SWC5を取得したのと同じ地表から所定の深度に位置する地盤を、傾斜坑井Wの内周面からその傾斜坑井Wの掘削方向に直交する方向であって、かつサイドウォールコアSWC4、SWC5のいずれの掘削方向とも異なる方向に地盤をくり抜いて、円柱状のサイドウォールコアSWC6を取得する。
サイドウォールコアSWC4に第一計測断面MCS1を設定し、測定装置2を使用して、第一計測断面MCS1の、基準円直径に対する歪み量が最も大きい最大径(Dmax_1)の長さ、及び基準円直径に対する歪み量が最も小さい最小径(Dmin_1)の長さを測定する。また、サイドウォールコアSWC5に第二計測断面MCS2を設定し、測定装置2を使用して、第二計測断面MCS2の、基準円直径に対する歪み量が最も大きい最大径(Dmax_2)の長さ、及び基準円直径に対する歪み量が最も小さい最小径(Dmin_2)の長さを測定する。さらに、サイドウォールコアSWC6に第三計測断面MCS3を設定し、測定装置2を使用して、第三計測断面MCS3の、基準円直径に対する歪み量が最も大きい最大径(Dmax_3)の長さ、及び基準円直径に対する歪み量が最も小さい最小径(Dmin_3)の長さを計測する。
傾斜坑井W及びサイドウォールコアSWC4、SWC5及びSWC6の形状を測定し、傾斜坑井Wの中心からサイドウォールコアSWC4の第一の計測断面MCS1までの距離(r1)、傾斜坑井Wの中心からサイドウォールコアSWC5の第二の計測断面MCS2までの距離(r2)、及び傾斜坑井Wの中心からサイドウォールコアSWC6の第三の計測断面MCS3までの距離(r3)を、上記の要領により知得する。
サイドウォールコアSWC4が地中に存在した状態において、傾斜坑井Wの中心(Z軸)から第一計測断面MCS1までの距離(r1)は、サイドウォールコアSWC4の内側端面から第一計測断面MCS1までの距離に傾斜坑井Wの半径(R)を加えた長さに等しい。同様に、サイドウォールコアSWC5が地中に存在した状態において、傾斜坑井Wの中心から第二計測断面MCS2までの距離(r2)は、サイドウォールコアSWC5の内側端面から第二計測断面MCS2までの距離に傾斜坑井Wの半径(R)を加えた長さに等しい。サイドウォールコアSWC6が地中に存在した状態において、傾斜坑井Wの中心(Z軸)から第三計測断面MCS3までの距離(r3)は、サイドウォールコアSWC6の内側端面から第三計測断面MCS3までの距離に傾斜坑井Wの半径(R)を加えた長さに等しい。
傾斜坑井W内におけるサイドウォールコアSWC4の掘削方向(θswc_1)、サイドウォールコアSWC5の掘削方向(θswc_2)、及びサイドウォールコアSWC6の掘削方向(θswc_3)を、検層ツールのジャイロスコープを使用して上記の要領により知得する。なお、本変形例では、サイドウォールコアSWC4、SWC5、SWC6にそれぞれひとつずつ計測断面を設定するので、サイドウォールコアSWC4、SWC5、SWC6の掘削方向(θswc_1、θswc_2、θswc_3)はすべて異なる。
サイドウォールコアSWC4の第一計測断面MCS1における最大主応力軸方位と傾斜坑井Wの中心(Z軸)とのずれ角(ωmax_1)、サイドウォールコアSWC5の第二計測断面MCS2における最大主応力軸方位と傾斜坑井Wの中心(Z軸)とのずれ角(ωmax_2)、サイドウォールコアSWC6の第三計測断面MCS3における最大主応力軸方位と傾斜坑井Wの中心(Z軸)とのずれ角(ωmax_3)を、上記の要領により知得する。
以上のように、現地の地盤、傾斜坑井W及び三つのサイドウォールコアSWC4、SWC5及びSWC6を分析することによって、上記式(1)〜(6)に含まれる変数のうち、6つの変数(σxx、σyy、σzz、τxy、τyz、τzx)を除くすべての変数の値を知得し、上記式(1)〜(6)の各変数にそれらの値を代入して6成分(σxx、σyy、σzz、τxy、τyz、τzx)の値を求める。
上記実施形態及び変形例1、2では、サイドウォールコアに三つの計測断面を設定し、それぞれの計測断面において所望の変数の値を取得し、上記式(1)〜(6)の各変数にそれらの値を代入して6成分(σxx、σyy、σzz、τxy、τyz、τzx)の値を求めたが、計測断面を四つ以上設定し、それぞれの計測断面において所望の変数の値を取得し、上記式(1)〜(6)及び計測断面の数に応じて新たに設けた数式の各変数にそれらの値を代入し、非線形最小二乗法により6成分(σxx、σyy、σzz、τxy、τyz、τzx)の値を求めてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態とその変形例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態又は変形例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変更が可能である。
本発明は、地殻を構成する地盤の原位置に作用する三次元応力要素を測定する方法、すなわち地殻応力測定方法に関する。本発明によれば、鉛直方向に対して傾斜した方向に掘削された坑井においても、三方向応力を精度よく測定することができ、地殻地盤を取り巻く力学的環境を正確に把握することができる。
G 地殻地盤
W 傾斜坑井
SWC1〜SWC6 サイドウォールコア
MCS1〜MCS3 計測断面

Claims (3)

  1. 地殻を構成する地盤に作用する三次元応力要素を測定する地殻応力測定方法であって、
    地盤を掘削して形成された坑井において、地表面から所定の深さに位置する地盤を、前記坑井の内周面から該坑井の掘削方向とは異なる方向にくり抜いて、少なくともひとつの円柱状のサイドウォールコアを採取し、
    前記サイドウォールコアに、該サイドウォールコアの長手方向に離間する少なくとも第一、第二及び第三の計測断面を設定し、
    前記第一、第二及び第三の計測断面の形状をそれぞれ測定して各計測断面の基準円直径に対する歪み量が最も大きい最大径(Dmax_1、Dmax_2、Dmax_3)の長さ、及び前記基準円直径に対する歪み量が最も小さい最小径(Dmin_1、Dmin_2、Dmin_3)の長さを採取し、
    前記第一計測断面に沿って前記サイドウォールコアに作用する最大応力(σmax_1)と最小応力(σmin_1)との差(Δσ_1)を表す下記式(1)と、
    Figure 0006883811
    前記坑井の掘削方向と、前記第一計測断面における前記最大応力(σmax_1)の作用方向とのなす角(ωmax_1)を表す下記式(2)と、
    Figure 0006883811
    前記第二計測断面に沿って前記サイドウォールコアに作用する最大応力(σmax_2)と最小応力(σmin_2)との差(Δσ_2)を表す下記式(3)と、
    Figure 0006883811
    前記坑井の掘削方向と、前記第二計測断面における前記最大応力(σmax_2)の作用方向とのなす角(ωmax_2)を表す下記式(4)と、
    Figure 0006883811
    前記第三計測断面に沿って前記サイドウォールコアに作用する最大応力(σmax_3)と最小応力(σmin_3)との差(Δσ_3)を表す下記式(5)と、
    Figure 0006883811
    前記坑井の掘削方向と、前記第三計測断面における前記最大応力(σmax_3)の作用方向とのなす角(ωmax_3)を表す下記式(6)とから、
    Figure 0006883811
    前記三次元応力要素を定める応力テンソルのうち独立した6成分(σxx、σyy、σzz、τxy、τyz、τzx)を求める地殻応力測定方法。
    ただし、以下の変数の大きさは既知とする。また、(r,θSWC)の値の組が同一にならないように、第一から第三の計測断面を設定するものとする。
    R:坑井の半径、E:地盤のヤング率、μ:地盤のポアソン比、
    max_1:第一計測断面の、基準円直径に対する歪み量が最も大きい最大径の長さ
    min_1:第一計測断面の、基準円直径に対する歪み量が最も小さい最小径の長さ
    max_2:第二計測断面の、基準円直径に対する歪み量が最も大きい最大径の長さ
    min_2:第二計測断面の、基準円直径に対する歪み量が最も小さい最小径の長さ
    max_3:第三計測断面の、基準円直径に対する歪み量が最も大きい最大径の長さ
    min_3:第三計測断面の、基準円直径に対する歪み量が最も小さい最小径の長さ
    1:坑井の中心から第一計測断面までの距離、
    2:坑井の中心から第二計測断面までの距離、
    3:坑井の中心から第三計測断面までの距離、
    θswc_1、θswc_2、θswc_3:基準方位とサイドウォールコアの掘削方向とのなす角
    ωmax_1:坑井の掘削方向と、第一計測断面における最大応力の作用方向となす角
    ωmax_2:坑井の掘削方向と、第二計測断面における最大応力の作用方向となす角
    ωmax_3:坑井の掘削方向と、第三計測断面における最大応力の作用方向となす角
  2. 前記地盤を、前記坑井の内周面から該坑井の掘削方向とは異なる方向にくりぬいて複数のサイドウォールコアを採取し、これら複数のサイドウォールコアにおいて前記第一、第二及び第三の計測断面を設定する、請求項1に記載の地殻応力測定方法。
  3. 前記複数のサイドウォールコアにおいて、各サイドウォールコアを採取した際に前記地盤をくりぬいた方向が前記坑井の基準方位に対してなす角が、相互に異なる、請求項2に記載の地殻応力測定方法。
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