JP6798851B2 - クロメン化合物、及び該クロメン化合物を含む硬化性組成物 - Google Patents
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(I)紫外線を照射する前の可視光領域での着色度(以下、初期着色と言う。)が小さい、
(II)紫外線を照射し始めてから発色濃度(以下、発色濃度と言う。)が飽和に達するまでの速度が速い、
(III)紫外線を照射し始めてから発色濃度が飽和に達するまでの速度が速い(以下、発色感度が高いとも言う。)、
(IV)紫外線の照射を止めてから元の状態に戻るまでの速度(以下、退色速度と言う)が速い、
(V)この可逆作用の繰り返し耐久性がよい、及び
(VI)使用されるホスト材料への分散性が高くなるように、硬化後にホスト材料となるモノマー組成物に高濃度に溶解するといった特性が求められている。
R1、及びR2は、それぞれ独立に、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、アミノ基、置換アミノ基、又は複素環基であり、
R3は、水素原子であり、
R4、及びR5は、それぞれ独立に、ヒドロキシ基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、アミノ基、置換アミノ基、複素環基、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、ヒドロキシカルボニル基、炭素数2〜7のアルキルカルボニル基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、炭素数7〜11のアラルキル基、炭素数7〜11のアラルコキシ基、炭素数6〜12のアリール基、チオール基、炭素数1〜6のアルキルチオ基、炭素数2〜9のアルコキシアルキルチオ基、炭素数1〜6のハロアルキルチオ基、炭素数3〜8のシクロアルキルチオ基、又は炭素数6〜10のアリールチオ基であり、
aは0〜3の整数であり、aが2以上の場合には、R4は、互いに同一でも異なる基であってもよく
bは0〜2の整数であり、bが2である場合には、R5は、互いに同一でも異なる基であってもよく、
R6、及びR7は、それぞれ独立に、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、アミノ基、置換アミノ基、複素環基、ハロゲン原子、又は炭素数6〜12のアリール基であり、
cは0〜5の整数であり、cが2以上である場合には、R6は、互いに同一でも異なる基であってもよく、
dは0〜5の整数であり、dが2以上である場合には、R6は、互いに同一でも異なる基であってもよく、
下記式
R1は、ピラン骨格の6位の炭素原子と結合する置換基であり、R2は、ピラン骨格の11位の炭素原子と結合する置換基である。本発明においては、R1、及びR2は、それぞれ独立に、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、アミノ基、置換アミノ基、又は複素環基から選ばれる。
本発明のクロメン化合物においては、R3は、水素原子でなければならない。
R4、及びR5は、それぞれ独立に、ヒドロキシ基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、アミノ基、置換アミノ基、複素環基、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、ヒドロキシカルボニル基、炭素数2〜7のアルキルカルボニル基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、炭素数7〜11のアラルキル基、炭素数7〜11のアラルコキシ基、炭素数6〜12のアリール基、チオール基、炭素数1〜6のアルキルチオ基、炭素数2〜9のアルコキシアルキルチオ基、炭素数1〜6のハロアルキルチオ基、炭素数3〜8のシクロアルキルチオ基、又は炭素数6〜10のアリールチオ基である。
R6、及びR7は、それぞれ独立に、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、アミノ基、置換アミノ基、複素環基、ハロゲン原子、又は炭素数6〜12のアリール基である。ここで、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、置換アミノ基、複素環基、ハロゲン原子、炭素数6〜12のアリール基は、R1、R2、R4、及びR5で既に説明した基と同様の基が挙げられ、好ましい基も同様である。
下記式
本発明において、特に好適なクロメン化合物を具体的に例示すれば、
本発明のクロメン化合物は、一般に常温常圧で無色、あるいは淡黄色、淡緑色の固体又は粘稠な液体として存在し、次の(イ)〜(ハ)のような手段で確認できる。
本発明のクロメン化合物は、如何なる合成法によって製造してもよい。その1例を挙げると、前記式(1)で示されるクロメン化合物は次のような方法で好適に製造することができる。尚、以下の説明において、各式中の符号は、特記しないかぎり、前述した式について説明したとおりの意味を示す。
下記式(5):
下記式(6):
本発明のクロメン化合物は、フォトクロミックレンズとして要求される様々な色調を得るために他のフォトクロミック化合物と組み合わせて用いることもできる。組み合わせるフォトクロミック化合物は公知の化合物を何ら制限なく用いることができる。例えば、フルギド、フルギミド、スピロオキサジン、クロメン等が挙げられる。中でも、発退色時の色調を均一に保つことができ、フォトクロミック性の劣化に伴う発色時の色ずれを抑制でき、さらに、初期着色を小さくできるという点からクロメン化合物が特に好ましい。
下記式(3)
下記式(4)
<R400、及びR500>
R400、及びR500は、それぞれ独立に、ヒドロキシ基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、アミノ基、置換アミノ基、複素環基、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、ヒドロキシカルボニル基、炭素数2〜7のアルキルカルボニル基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、炭素数7〜11のアラルキル基、炭素数7〜11のアラルコキシ基、炭素数6〜12のアリール基、チオール基、炭素数1〜6のアルキルチオ基、炭素数2〜9のアルコキシアルキルチオ基、炭素数1〜6のハロアルキルチオ基、炭素数3〜8のシクロアルキルチオ基、又は炭素数6〜10のアリールチオ基である。これら例示した基は、前記<R4、及びR5>で説明した基と同様の基が挙げられ、好ましい基も、前記<R4、及びR5>で説明した基と同様の基が挙げられる。
R600、及びR700は、それぞれ独立に、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、アミノ基、置換アミノ基、複素環基、ハロゲン原子、又は炭素数6〜12のアリール基である。これら例示した基は、前記<R6、及びR7>で説明した基と同様の基が挙げられ、好ましい基も、前記<R6、及びR7>で説明した基と同様の基が挙げられる。
R8は、炭素数1〜6のアルコキシ基、アミノ基、置換アミノ基、複素環基、又は炭素数6〜12のアリール基であり、これら基は、前記<R1、及びR2>、前記<R4、及びR5>で既に説明した基と同様の基が挙げられ、好ましい基も同様である。
R9は、炭素数6〜12のアリール基であり、該アリール基は、前記<R4、及びR5>で既に説明した基と同様の基が挙げられる。中でも、好適なアリール基を例示すると、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、4−メチルフェニル基、4−エチルフェニル基、4−メトキシフェニル基、4−エトキシフェニル基、2,4−ジメトキシフェニル基、2,4,6−トリメトキシフェニル基、4−モルホリノフェニル基を挙げることができる。
R100、及びR110は、水素原子、ヒドロキシル基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数6〜12のアリール基である。特定の炭素数を有する基については、前記<R1、及びR2>、前記<R4、及びR5>で既に説明した基と同様の基が挙げられ、好ましい基も同様である。
また、R100及びR110は、それらが結合する13位の炭素原子と共に、環員炭素原子が3〜20である脂肪族環、前記脂肪族環に芳香族環もしくは芳香族複素環が縮環した縮合多環、環員原子数が3〜20の複素環、又は前記複素環に芳香族環もしくは芳香族複素環が縮環した縮合多環を形成してもよく、これら環基は、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、アミノ基、置換アミノ基、及びハロゲン原子からなる群より選ばれる少なくとも1種類の置換基を有していてもよい。なお、環基が有する置換基において、特定の炭素数を有する基、および置換アミノ基については、前記<R1、及びR2>で既に説明した基と同様の基が挙げられ、好ましい基も同様である。
前記式(3)で示されるクロメン化合物において、R11、及びR12は、以下の(i)、(ii)、および(iii)の組み合わせから選択される。
R13、及びR14は、それぞれ独立に、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、アミノ基、置換アミノ基、複素環基、ハロゲン原子、又は炭素数6〜12のアリール基であり、
eは0〜4の整数であり、eが2以上である場合には、R14は、互いに同一でも異なっていてもよい。)で示される含硫黄置換基である。
R12は水素原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、アミノ基、置換アミノ基、複素環基、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、ヒドロキシカルボニル基、炭素数2〜7のアルキルカルボニル基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、炭素数7〜11のアラルキル基、炭素数7〜11のアラルコキシ基、炭素数6〜12のアリール基である。
R11は水素原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、アミノ基、置換アミノ基、複素環基、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、ヒドロキシカルボニル基、炭素数2〜7のアルキルカルボニル基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、炭素数7〜11のアラルキル基、炭素数7〜11のアラルコキシ基、炭素数6〜12のアリール基である。
R401、及びR501は、それぞれ独立に、ヒドロキシ基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、アミノ基、置換アミノ基、複素環基、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、ヒドロキシカルボニル基、炭素数2〜7のアルキルカルボニル基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、炭素数7〜11のアラルキル基、炭素数7〜11のアラルコキシ基、炭素数6〜12のアリール基、チオール基、炭素数1〜6のアルキルチオ基、炭素数2〜9のアルコキシアルキルチオ基、炭素数1〜6のハロアルキルチオ基、炭素数3〜8のシクロアルキルチオ基、又は炭素数6〜10のアリールチオ基である。これら例示した基は、前記<R4、及びR5>で説明した基と同様の基が挙げられ、好ましい基も、前記<R4、及びR5>で説明した基と同様の基が挙げられる。
R601、及びR701は、それぞれ独立に、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、アミノ基、置換アミノ基、複素環基、ハロゲン原子、又は炭素数6〜12のアリール基である。これら例示した基は、前記<R6、及びR7>で説明した基と同様の基が挙げられ、好ましい基も、前記<R6、及びR7>で説明した基と同様の基が挙げられる。
R101及びR111は、それらが結合する13位の炭素原子と共に、環員炭素原子が3〜20である脂肪族環、前記脂肪族環に芳香族環もしくは芳香族複素環が縮環した縮合多環、環員原子数が3〜20の複素環、又は前記複素環に芳香族環もしくは芳香族複素環が縮環した縮合多環を形成してもよく、これら環基は、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、アミノ基、置換アミノ基、及びハロゲン原子からなる群より選ばれる少なくとも1種類の置換基を有していてもよい。
<R402、及びR502>
R402、及びR502は、それぞれ独立に、ヒドロキシ基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、アミノ基、置換アミノ基、複素環基、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、ヒドロキシカルボニル基、炭素数2〜7のアルキルカルボニル基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、炭素数7〜11のアラルキル基、炭素数7〜11のアラルコキシ基、炭素数6〜12のアリール基、チオール基、炭素数1〜6のアルキルチオ基、炭素数2〜9のアルコキシアルキルチオ基、炭素数1〜6のハロアルキルチオ基、炭素数3〜8のシクロアルキルチオ基、又は炭素数6〜10のアリールチオ基である。これら例示した基は、前記<R4、及びR5>で説明した基と同様の基が挙げられ、好ましい基も、前記<R4、及びR5>で説明した基と同様の基が挙げられる。
R602、及びR702は、それぞれ独立に、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、アミノ基、置換アミノ基、複素環基、ハロゲン原子、又は炭素数6〜12のアリール基である。これら例示した基は、前記<R6、及びR7>で説明した基と同様の基が挙げられ、好ましい基も、前記<R6、及びR7>で説明した基と同様の基が挙げられる。
R102、及びR112は、それらが結合する13位の炭素原子と共に、環員炭素原子が3〜20である脂肪族環、前記脂肪族環に芳香族環もしくは芳香族複素環が縮環した縮合多環、環員原子数が3〜20の複素環、又は前記複素環に芳香族環もしくは芳香族複素環が縮環した縮合多環を形成してもよく、これら環基は、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、アミノ基、置換アミノ基、及びハロゲン原子からなる群より選ばれる少なくとも1種類の置換基を有していてもよい。
M、及びM’は、いずれか一方又は両方が硫黄原子であり、一方が硫黄原子である場合は、他方は酸素原子である。
R15、及びR16は、それぞれ独立に水素原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、アミノ基、置換アミノ基、複素環基、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、ヒドロキシカルボニル基、炭素数2〜7のアルキルカルボニル基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、炭素数7〜11のアラルキル基、炭素数7〜11のアラルコキシ基、炭素数6〜12のアリール基である。これら基において、特定の炭素数を有する基、置換アミノ基、および複素環基は、具体的な基として、前記<R1、及びR2>、前記<R4、及びR5>で既に説明した基と同様の基が挙げられ、好ましい基も同様である。
本発明のクロメン化合物と他のクロメン化合物とを含むフォトクロミック組成物とする場合、各クロメン化合物の配合割合は、所望とする色調に応じて適宜決定される。
本発明のクロメン化合物、又は、本発明のクロメン化合物と他のクロメン化合物とを含むクロメン組成物を、重合性単量体と組み合わせて、フォトクロミック硬化性組成物とする場合には、以下の配合割合とすることが好ましい。具体的には、重合単量体100質量部に対し、本発明のクロメン化合物又はクロメン組成物を0.001〜10質量部とするのが好ましい。
本発明のクロメン化合物は、そのままでも耐久性が高いが、下記に示す紫外線吸収剤や光安定剤、酸化防止剤などを用いることにより、さらに耐久性を高くすることができる。紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、シアノアクリレート系化合物、トリアジン系化合物、ベンゾエート系化合物等の公知の紫外線吸収剤を使用することができ、特に、シアノアクリレート系化合物、ベンゾフェノン系化合物が好ましい。上記紫外線安定剤は、本発明のクロメン化合物を含む重合単量体100質量部に対し、0.001~5質量部の範囲で用いることが好ましい。また、光安定剤としては公知のヒンダードアミンを、酸化防止剤としては公知のヒンダードフェノールを使用することができる。上記の光安定剤、酸化防止剤は、本発明のクロメン化合物を含む重合単量体100質量部に対し、0.01~10質量部の範囲で用いることが好ましい。
また、本発明のクロメン化合物は、ホスト材料中でも同様なフォトクロミック特性を示す。かかる対象となるホスト材料としては、本発明のクロメン化合物が均一に分散するものであればよい。そのうち、光学的に好ましいものとしては、例えばポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)、ポリジメチルシロキサン、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂を挙げることができる。
さらに、ラジカル重合性多官能単量体を重合してなる熱硬化性樹脂も上記高分子マトリックスとして用いることができる。このようなラジカル重合性多官能単量体としては、例えばエチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、エチレングリコールビスグリシジルメタクリレート、ビスフェノールAジメタクリレート、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−メタクリロイルオキシエトキシフェニル)プロパンの如き多価アクリル酸エステル又は多価メタクリル酸エステル;ジアリルフタレート、ジアリルテレフタレート、ジアリルイソフタレート、酒石酸ジアリル、エポキシこはく酸ジアリル、ジアリルフマレート、クロレンド酸ジアリル、ヘキサフタル酸ジアリル、ジアリルカーボネート、アリルジグリコールカーボネート、トリメチロールプロパントリアリルカーボネートの如き多価アリル化合物;1,2−ビス(メタクリロイルチオ)エタン、ビス(2−アクリロイルチオエチル)エーテル、1,4−ビス(メタクリロイルチオメチル)ベンゼンの如き多価チオアクリル酸エステル又は多価チオメタクリル酸エステル;グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、β−メチルグリシジルメタクリレート、ビスフェノールA−モノグリシジルエーテル−メタクリレート、4−グリシジルオキシメタクリレート、3−(グリシジル−2−オキシエトキシ)−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、3−(グリシジルオキシ−1−イソプロピルオキシ)−2−ヒドロキシプロピルアクリレート、3−グリシジルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)−2−ヒドロキシプロピルアクリレートの如きアクリル酸エステル又はメタクリル酸エステル;ジビニルベンゼン等を挙げることができる。
また、上述したラジカル重合性多官能単量体を、ラジカル重合性単官能単量体と共重合させた共重合体も、前記高分子マトリックスとして使用することができる。このようなラジカル重合性単官能単量体としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸の如き不飽和カルボン酸;アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸フェニル、2−ヒドロキシエチルメタクリレートの如きアクリル酸エステル又はメタクリル酸エステル;フマル酸ジエチル、フマル酸ジフェニルの如きフマル酸エステル;メチルチオアクリレート、ベンジルチオアクリレート、ベンジルチオメタクリレートの如きチオアクリル酸エステル及びチオメタクリル酸エステル;スチレン、クロロスチレン、メチルスチレン、ビニルナフタレン、α−メチルスチレンダイマー、ブロモスチレンの如きビニル化合物が挙げられる。
(ナフトール化合物の準備;式(13)で示されるナフトール化合物の合成)
下記式(13)
前記方法で得られた前記式(13)で示されるナフトール化合物1.0g(2.8mmol)と、下記式(22)
実施例1と同様にして、表1(実施例2〜5)、表2(実施例6〜9)、及び表3(実施例10)に示したナフトール化合物、およびプロパルギルアルコール化合物を準備し、両者を反応させることにより、クロメン化合物を合成した。各実施例において、ナフトール化合物は、目的物が得られるように原料、反応物等を実施例1で使用したものと代えた以外は、実施例1に記載の方法に従って合成した。
(コーティング法により作製したフォトクロミックプラスチックレンズの物性評価)
上記実施例1で得られたクロメン化合物No.1を、光重合開始剤及び重合性単量体と混合後、レンズ基材表面に塗布し、さらに紫外線を照射してレンズ基材表面の塗膜を重合した。
比較のために、下記式(A)〜(E)で示される化合物を用い実施例と同様にしてフォトクロミックプラスチックレンズを得、その特性を評価した。その結果を表6に示す。
本発明の実施例5及び実施例9のクロメン化合物と下記式(24)で示されるクロメン化合物を表7で示したような組成(実施例21:実施例5で製造したクロメン化合物1.0質量部、式(24)で示されるクロメン化合物3.0質量部。実施例22:実施例9で製造したクロメン化合物1.0質量部、式(24)で示されるクロメン化合物3.0質量部。)で混合し、実施例11と同様の方法によりフォトクロミックプラスチックレンズを製造し、その特性を評価した。その結果をまとめて表8に示した。
Claims (1)
- 下記式(1)
(式中、
R1、及びR2は、それぞれ独立に、メチル基、シクロヘキシル基、メトキシ基、又はモルホリノ基であり、
R6 は、メトキシ基、モルホリノ基、又はピペリジノ基であり、
R 7 は、水素原子、メチル基、又はメトキシ基であり、
下記式
で示される13位の炭素原子とスピロ結合する環基は、シクロオクタン環、又は4,4−ジメチルシクロヘキサン環である。)
で示されるクロメン化合物。
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