定義
用語「抗体」および「免疫グロブリン」は、あらゆるアイソタイプの抗体または免疫グロブリン、抗原に対して特異的な結合を保持する抗体のフラグメント(Fab、Fv、scFv、およびFdフラグメントが挙げられるが、それらに限定されない)、キメラ抗体、ヒト化抗体、単鎖抗体(scAb)、シングルドメイン抗体(dAb)、シングルドメイン重鎖抗体、シングルドメイン軽鎖抗体、二重特異性抗体、多重特異性抗体、および抗体と非抗体タンパク質の抗原−結合(本明細書では抗原結合とも呼ぶ)部分を含む融合タンパク質を包含している。抗体は、例えば、放射性同位元素、検出可能な生成物を発生する酵素、および蛍光タンパク質などで、検出できるように標識することができる。抗体は、他の部分に、例えば特異的結合ペアのメンバー、例えばビオチン(ビオチン−アビジン特異的結合ペアのメンバー)などに、さらにコンジュゲートすることができる。抗体は、固体担体に結合させることもでき、例えばポリスチレンプレートまたはビーズなどが挙げられるが、それらに限定されない。また、前記用語は、抗原に対して特異的結合を保持しているFab’、Fv、F(ab’)2、および/または他の抗体フラグメント、およびモノクローナル抗体も包含している。本明細書で使用する場合、モノクローナル抗体は、一群の同一細胞によって産生される抗体であり、そのすべては、反復性細胞複製(repetitive cellular replication)によって単細胞から産生された。すなわち、細胞のクローンは、単一の抗体種のみを産生する。モノクローナル抗体はハイブリドーマ産生技術を使用して製造することができるが、当業者に知られている他の製造法を使用することもできる(例えば、抗体ファージディスプレイライブラリー由来の抗体)。抗体は、一価または二価であり得る。抗体は、Igモノマーであることができ、それは4つのポリペプチド鎖:すなわち、ジスルフィド結合によって結びつけられた2つの重鎖と2つの軽鎖から成る「Y字型」分子である。
本明細書で使用される用語「ヒト化免疫グロブリン」は、異なる起源の免疫グロブリン部分を含む免疫グロブリンを指しており、少なくとも一部分はヒト起源のアミノ酸配列を含む。例えば、ヒト化抗体は、必要な特異性を有する非ヒト起源の、例えばマウスの免疫グロブリン由来の部分、および、従来の技術(例えば合成)によって化学的に一緒に結合された、または遺伝子工学技術(例えばキメラ抗体のタンパク質部分をコードするDNAを発現させて近接ポリペプチド鎖を産生させることができる)を使用して近接ポリペプチドとして調製されたヒト起源の免疫グロブリン配列(例えばキメラ免疫グロブリン)由来の部分を含むことができる。ヒト化免疫グロブリンの別の例は、非ヒト起源抗体由来のCDRと、ヒト起源の軽鎖および/または重鎖に由来するフレームワーク領域とを含む1つ以上の免疫グロブリン鎖を含む免疫グロブリン(例えば、フレームワーク変化を有するまたは有しないCDRグラフト抗体)である。キメラまたはCDRグラフト単鎖抗体も、ヒト化免疫グロブリンという用語に包含される。例えば、Cabilly ら, U.S. Pat. No. 4,816,567; Cabilly ら, European Patent No. 0,125,023 B1; Boss ら, U.S. Pat. No. 4,816,397; Boss ら, European Patent No. 0,120,694 B1; Neuberger, M. S. ら, WO 86/01533; Neuberger, M. S. ら, European Patent No. 0,194,276 B1; Winter, U.S. Pat. No. 5,225,539; Winter, European Patent No. 0,239,400 B1; Padlan, E. A. ら, European Patent Application No. 0,519,596 A1を参照されたい。また、例えば、単鎖抗体に関してはLadnerら、U.S. Pat. No.4,946,778;Huston,U.S. Pat. No.5,476,786;およびBird,R.E.ら、Science,242:423−426(1988))も参照されたい。
例えば、ヒト化免疫グロブリンは、所望のヒト化鎖をコードする遺伝子(例えばcDNA)を調製するための合成および/または組換え核酸を使用して、製造することができる。例えば、ヒト化可変領域をコードする核酸(例えばDNA)配列は、ヒトまたはヒト化鎖をコードするDNA配列(例えば、予めヒト化された可変領域由来のDNA鋳型)を改変するためのPCR突然変異誘発法を使用して構築することができる(例えば、Kamman, M.ら, Nucl. Acids Res., 17: 5404 (1989); Sato, K. ら, Cancer Research, 53: 851−856 (1993); Daugherty, B. L. ら, Nucleic Acids Res., 19(9): 2471−2476 (1991); ならびにLewis, A. P. および J. S. Crowe, Gene, 101: 297−302 (1991)を参照されたい)。これらの方法または他の適当な方法を使用して、バリアントもまた容易に製造することができる。例えば、クローン化された可変領域は、突然変異を起すことができ、所望の特異性を有するバリアントをコードする配列が選択され得る(例えばファージライブラリーから;例えばKrebber ら、U.S. Pat. No.5,514,548;1993年4月1日に公開されたHoogenboom ら、WO93/06213号を参照されたい)。
「抗体フラグメント」は、完全な抗体の部分、例えば、完全な抗体の抗原結合領域または可変領域を含む。抗体フラグメントの例としては、Fab、Fab’、F(ab’)2、およびFvフラグメント;ダイアボディ;線形抗体(Zapata ら, Protein Eng. 8(10): 1057−1062 (1995));ドメイン抗体(dAb; Holt ら (2003)Trends Biotechnol. 21:484); 単鎖抗体分子;および抗体フラグメントから形成される多重特異性抗体が挙げられる。抗体のパパイン消化は、それぞれ単一の抗原結合部位を有する「Fab」フラグメントと呼ばれる2つの同一の抗原結合フラグメントと、容易に結晶化する能力を名称が表している残りの「Fc」フラグメントを産生する。ペプシンによる処理は、2つの抗原結合部位を有し、依然として抗原を架橋することができるF(ab’)2フラグメントを生じる。
「Fv」は、完全な抗原認識部位および抗原結合部位を含む最小の抗体フラグメントである。この領域は、固く非共有結合した、1つの重鎖可変ドメインと1つの軽鎖可変ドメインとの二量体から成る。この構成において、各々の可変ドメインの3つのCDRが相互作用して、VH−VL二量体の表面上に抗原結合部位を画定する。合わせて、6つのCDRが抗体に対する抗原結合特異性を付与する。しかしながら、単一の可変ドメイン(または抗原に対して特異的な3つのCDRのみを含むFvの半分)でも、抗原を認識し結合する能力を有するが、完全な結合部位に比べて親和性は低い。
「Fab」フラグメントは、軽鎖の定常ドメインと重鎖の第1定常ドメイン(CH1)を含む。Fabフラグメントは、重鎖CH1ドメインのカルボキシル末端における2つ、3つの残基の付加、例えば抗体ヒンジ部由来の1つ以上のシステインの付加によって、Fab’フラグメントとは異なる。Fab’−SHは、定常ドメインのシステイン残基(単数または複数)が遊離のチオール基を有するFab’についての本明細書での名称である。F(ab’)2抗体フラグメントは、元来、それらの間にヒンジシステインを有する Fab’フラグメントのペアとして生成された。抗体フラグメントの他の化学カップリングも知られている。
任意の脊椎動物種由来の抗体(免疫グロブリン)の「軽鎖」は、それらの定常ドメインのアミノ酸配列に基づいて、2つの明らかに異なる型(カッパおよびラムダと呼ばれる)に分類することができる。それらの重鎖の定常ドメインのアミノ酸配列に従って、免疫グロブリンを種々のクラスに分類することができる。免疫グロブリンには、IgA、IgD、IgE、IgG、およびIgMの5つの主要なクラスが存在し、さらに、サブクラス(アイソタイプ)、例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA、およびIgA2に分けることができる。前記サブクラスは、さらに、例えば、IgG2aおよびIgG2bに分けることができる。
「単鎖Fv」または「sFv」または「scFv」抗体フラグメントは、抗体のVHおよびVLドメインを含み、これらのドメインは、単一ポリペプチド鎖中に存在する。いくつかの実施形態では、Fvポリペプチドは、VHとVLドメインとの間にポリペプチドリンカーをさらに含み、それによりsFvは抗体結合のための所望の構造を形成することができる。sFvのレビューについては、Pluckthun in The Pharmacology of Monoclonal Antibodies, vol. 113, Rosenburg and Moore eds, Springer−Verlag, New York, pp. 269−315 (1994)を参照されたい。
用語「ダイアボディ(diabody)」は、二つの抗原結合部位を有する小型の抗体フラグメントを指し、そのフラグメントは、同じポリペプチド鎖(VH−VL)中に軽鎖可変ドメイン(VL)に連結された重鎖可変ドメイン(VH)を含む。同一鎖上の2つのドメイン間に、短すぎて対形成できないリンカーを用いることによって、ドメインは、別の鎖の相補的ドメインと対形成を強いられ、2つの抗原結合部位が作られる。ダイアボディは、例えば、 EP 404,097; WO 93/11161;および Hollinger ら による(1993)Proc. Natl. Acad. Sci. USA 90:6444−6448でさらに詳細に記載されている。
本明細書で使用する場合、用語「親和性」は、2種の薬剤の(例えば、抗体と抗原)の可逆結合に関する平衡定数を指しており、解離定数(KD)として表される。親和性は、無関係なアミノ酸配列に関する抗体の親和性に比べて、少なくとも1倍超、少なくとも2倍超、少なくとも3倍超、少なくとも4倍超、少なくとも5倍超、少なくとも6倍超、少なくとも7倍超、少なくとも8倍超、少なくとも9倍超,少なくとも10倍超、少なくとも20倍超、少なくとも30倍超、少なくとも40倍超、少なくとも50倍超、少なくとも60倍超、少なくとも70倍超、少なくとも80倍超、少なくとも90倍超、少なくとも100倍超、または少なくとも1,000倍超、またはそれを超える親和性であり得る。標的タンパク質に対する抗体の親和性は、例えば、約100ナノモル(nM)〜約0.1nM、約100nM〜約1ピコモル(pM)、または約100nM〜約1フェムトモル(fM)またはそれを超える親和性であり得る。本明細書で使用する場合、用語「アビディティ」は、希釈後の解離に対する、2種以上の薬剤を含む複合体の抵抗性を指している。用語「免疫反応性」および「好ましく結合する」は、抗体および/または抗原結合フラグメントに関して、本明細書では互換的に使用される。
「結合」という用語は、例えば、共有結合、静電、疎水性、そしてイオン結合および/または水素結合の相互作用(例えば塩橋および水橋のような相互作用を含む)に起因する2分子間の直接会合(direct association)を指している。被験の抗C1s抗体は、補体C1sタンパク質内にあるエピトープに特異的に結合する。「特異的結合」とは、少なくとも約10−7M以上、例えば5x10−7M、10−8M、5×10−8M、およびそれを超える親和性を有する結合を指している。「非特異的結合」とは、約10−7M未満の親和性を有する結合、例えば10−6M、10−5M、10−4Mなどの親和性を有する結合を指している。
本明細書で使用する場合、「CDR」または「相補性決定領域」という用語は、重鎖および軽鎖ポリペプチド両方の可変領域内に見出される非隣接抗原結合部位を意味することを意図している。CDRは、Kabat ら, J. Biol. Chem. 252:6609−6616 (1977); Kabat ら, U.S. Dept. of Health and Human Services, ”Sequences of proteins of immunological interest” (1991)(Kabat 1991としても本明細書で言及している)によって; Chothia ら, J. Mol. Biol. 196:901−917 (1987)(Chothia 1987としても本明細書で言及している)によって; およびMacCallum ら, J. Mol. Biol. 262:732−745 (1996)によって記載されており、その定義は、互いに比較したときに、アミノ酸残基の部分的な一致またはサブセットを包含している。にもかかわらず、抗体またはそのグラフト抗体またはそのバリアントのCDRに言及しているいずれの定義の適用も、本明細書で規定され使用される用語の範囲内であることを意図している。上記引用文献のそれぞれによって規定されるCDRを含むアミノ酸残基を、比較として表1に下記する。表2に記載したCDRは、Kabat 1991に従って規定した。
本明細書で使用する場合、用語「CDR−L1」、「CDR−L2」、および「CDR−L3」は、それぞれ、軽鎖可変領域における第一CDR、第二CDR、および第三CDRを指している。本明細書で使用する場合、用語「CDR−H1」、「CDR−H2」、および「CDR−H3」は、それぞれ、重鎖可変領域における第一CDR、第二CDR、および第三CDRを指している。本明細書で使用する場合、用語「CDR−1」、「CDR−2」、および「CDR−3」は、それぞれ、どちらかの鎖中の可変領域における第一CDR、第二CDR、および第三CDRを指している。
本明細書で使用する場合、抗体可変領域に関連して使用されるときの用語「フレームワーク」は、抗体の可変領域内にあるCDR領域の外側にあるすべてのアミノ酸残基を意味することを意図している。可変領域フレームワークは、一般的に、長さが約100〜120の間のアミノ酸の不連続アミノ酸配列であるが、CDR以外のそれらのアミノ酸のみについて言及することを意図している。本明細書で使用する場合、用語「フレームワーク領域」は、CDRによって分離されるフレームワークの各ドメインを意味することを意図している。
「単離された」抗体とは、その天然環境の成分から同定され、分離され、かつ/または回収されたものである。その天然環境の汚染成分は、抗体の診断用途または治療用途を妨げるであろう材料であり、酵素、ホルモン、および他のタンパク様または非タンパク様の溶質を挙げることができる。いくつかの実施形態では、抗体は、(1)ローリー法で測定した場合に、抗体の重量を基準として90%超、95%超、または98%超まで、例えば99重量%超まで、(2)スピニングカップシークエネーターを使用することによって、少なくとも15残基のN末端もしくは内部アミノ酸配列を得るのに十分な程度まで、または(3)クーマシーブルーあるいは銀染色を使用して、還元もしくは非還元条件下でのドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)により均一になるまで、精製される。単離された抗体には、抗体の天然環境の少なくとも1つの成分が存在しないので、組換え細胞内のその場の抗体が含まれる。場合によっては、単離された抗体は少なくとも1つの精製工程によって調製される。
本明細書で互換的に使用される用語「ポリペプチド」、「ペプチド」、および「タンパク質」は、任意の長さのアミノ酸のポリマー形態を指しており、遺伝的にコードされたおよび非遺伝的にコードされたアミノ酸、化学的または生化学的に修飾されたまたは誘導されたアミノ酸、および修飾されたペプチド骨格を有するポリペプチドが挙げられる。前記用語は、融合タンパク質を包含し、例えば、異種アミノ酸配列との融合タンパク質、異種リーダー配列および相同リーダー配列との融合体(N末端メチオニン残基を有するまたは有していない);免疫学的に標識されたタンパク質などが挙げられるが、それらに限定されない。
本明細書で使用する場合、「治療」、「治療すること」「治療する」など(”treatment” ”treating” ”treat”)の用語は、所望の薬理学的および/または生理的効果を得ることを指している。その効果は、その疾患または症状を完全または部分的に防止する観点から予防的であることができ、かつ/または、疾患および/または疾患に起因している副作用の部分的治癒または完全治癒の観点から治療的であることができる。本明細書で使用される「治療」は、哺乳類における、特にヒトにおける疾患のあらゆる治療に及び:(a)疾患の体質であり得るが、疾患を有するとまだ診断されていなかった被験体において疾患が起こるのを防止すること;(b)疾患を抑制すること、すなわちその発症を抑えること;および(c)疾患を緩和すること、すなわち疾患の退縮を生じさせること、を含む。
本明細書で互換的に使用される用語「個体」、「被験体」、「宿主」、および「患者」は、哺乳類を指しており、ネズミ(ラット、マウス)、ヒト以外の霊長類、ヒト、イヌ科の動物、ネコ科の動物、有蹄類(例えば、ウマ科の動物、ウシ属の動物、ヒツジ、豚、ヤギ)が挙げられるが、それらに限定されない。これらの用語によって、補体系を有するあらゆる動物、例えば哺乳類、魚類、および若干の無脊椎動物も包含される。そのように、これらの用語は、補体系含有哺乳類、魚類、および無脊椎伴侶動物、農業動物、使役動物、動物園動物、および研究室動物を含む。
「治療的有効量」または「効能量」とは、疾患を治療するために哺乳類または他の被検者に投与するとき、疾患の治療を達成するのに十分な抗補体C1s抗体の量を指している。「治療的有効量」は、治療を受ける被験体の抗補体C1s抗体、疾患とその重症度、および年齢、体重などに従って変化する。
「生体試料」は、個体から得られる種々の試料を包含し、診断画定アッセイまたはモニタリングアッセイで使用することができる。前記の定義は、血液および生体由来の他の液体試料、固形組織試料、例えば生検材料または組織培養物またはそれら由来の細胞、およびそれらの子孫を包含している。前記の定義は、それらの入手後あらゆる方法で、例えば試薬による処理、可溶化、またはある種の成分、例えばポリヌクレオチドの濃縮によって、巧みに処理されてきた試料も含む。用語「生体試料」は、臨床試料を包含し、また、培養細胞、細胞上清、細胞可溶化物、血清、血漿、生物学的液体、および組織試料を含む。用語「生体試料」は、尿、唾液、脳脊髄液、間質液、眼液、滑液、血液画分、例えば血漿と血清などを含む。用語「生体試料」は、固形組織試料、組織培養試料、および細胞試料も含む。
本発明をさらに説明する前に、本発明は、記載した特定の実施形態に限定されず、それ自体、当然改変できることを理解すべきである。本発明の範囲は、添付のクレームによってのみ限定されることから、本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を単に説明するだけのものであり、限定することを意図していないことも理解しておくべきである。
数値の範囲が提示されている場合、その範囲の上限と下限の間の各介在値、特に明確に指摘しない限りは下限の1/10の単位までの各介在値、及び言及された範囲内における任意の他の表示値または介在値が、本発明内に含まれることが理解される。これらのより狭い範囲の上限と下限は、表示範囲における任意の特定の除外される限度を条件として、より狭い範囲に独立に含まれることができ、また本発明範囲内にも包含される。表示範囲が限度の一方または両方を含む場合、それらの含まれる限度の一方または両方を除く範囲も本発明に含まれる。
別に定義する場合を除き、本明細書で用いるすべての技術用語及び科学用語は、本発明が属する当業者が一般に理解しているものと同じ意味を持つ。本明細書に記載されるものと同様なまたは等価な任意の方法および材料も、本発明の実施または試験に使用できるが、好ましい方法および材料を以下に記載する。本明細書で言及するすべての刊行物は、その刊行物の引用と関係のある方法および/または材料を開示および記載するために本明細書に参照によって組み込まれる。
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用している単数形 “a” “an”および“the”は、明確に断りがなければ、複数も含むことに留意しなければならない。而して、例えば、「ヒト化抗補体C1s抗体(a humanized anti−complement C1s antibody)」に関する言及は、複数の前記抗体を含み、「補体媒介疾患」に関する言及は、1種以上の補体媒介疾患および当業者に公知のそれらの代理症などを含む。また、特許請求の範囲は、任意の選択的要素を排除するように記載できることにも留意されたい。したがって、本明細書は、特許請求の範囲の要素の詳説と関連させて「単に(solely)」、「のみ(only)」などのような排他的用語を使用するための、または、「消極的な(negative)」限定を使用するための先例となる根拠として役立つように意図されている。
明確にするために別々の実施形態の文脈で説明される本発明の特定の特徴も、単一の実施形態の組み合わせで提供できることが認められる。それとは反対に、簡潔にするために単一の実施形態の文脈で説明される本発明の様々な特徴も、別々に、または任意の適当な副次的な組み合わせ(sub−combination)で提供することができる。本発明に関連する実施形態のすべての組み合わせは、本発明によって具体的に包含され、そしてあたかもどの組み合わせも、個別にかつ明確に開示されるかのように本明細書で開示される。さらに、本発明の様々な実施形態と要素のすべての組み合わせも、本発明によって具体的に包含され、そしてあたかもどの副次的な組み合わせも、本明細書で個別にかつ明確に開示されるかのように本明細書で開示される。
本明細書で論じている刊行物は単に本出願の出願日前の開示内容を提供する目的でのみ提供される。本明細書中のいかなる記載も、本発明が、先行発明に基づいて前記刊行物に先行する権利を有していないと容認していると解されるべきではない。さらに、提供される刊行物の日付は実際の刊行日とは異なる可能性があり、それらは個別に確認する必要があるかもしれない。
詳細な説明
本開示は、補体C1sタンパク質を結合する抗体(すなわち、抗補体C1s抗体、また本明細書では、抗C1s抗体およびC1s抗体とも呼ぶ)および前記抗体をコードする核酸分子を提供する。いくつかの実施形態では、前記の抗C1s抗体は、C1sのタンパク質分解活性を阻害する。また、本開示は、前記抗体を含む組成物と、前記の抗体、核酸分子、および組成物を製造し使用する方法も提供する。本開示は、抗C1s抗体を投与することを含む、補体媒介疾患または障害を治療する方法を提供する。さらに、本開示は、本明細書で説明される抗C1s抗体を使用するin vitro および in vivoでの検出方法を提供する。
抗補体C1s抗体
本開示は、抗補体C1s抗体、および前記抗体を含む医薬組成物を提供する。補体C1sは、補体カスケードの上流に存在する興味深い標的であり、小幅な基質特異性を有する。さらに、C1sの活性型を特異的に結合する抗体(例えばモノクローナル抗体、それらに限定されない)を得ることができる。
本開示は、補体C1sタンパク質内のエピトープを特異的に結合する単離された抗体を提供する。本明細書で使用する場合、特に断りが無ければ、補体C1sタンパク質は活性化C1sタンパク質である。さらに、本開示の抗C1s抗体は、補体C1sタンパク質の活性型を結合する。場合によっては、抗体はヒト化され、例えば、重鎖可変領域および/または軽鎖可変領域の1つ以上のフレームワーク領域は、ヒト免疫グロブリンフレームワークに由来する配列を含む。
フレームワーク領域(単数又は複数)の人間化により、抗体がヒトにおいてヒト−抗−マウス−抗体(HAMA)反応を誘発するリスクを低下させる。免疫応答を測定する当該技術分野で公知の方法を実施して、特定の患者でまたは臨床試験中に、HAMA反応をモニターすることができる。ヒト化抗体を投与した患者を、治療の開始時点および治療の執行を通じて、免疫原性について評価することができる。HAMA反応は、例えば、表面プラズモン共鳴技術(BIACORE)および/または固相酵素標識イムノソルベント検定法(ELISA)分析を含む当業者に公知の方法を使用して、患者の血清試料において、ヒト化された治療試薬に対する抗体を検出することによって、測定する。多くの場合、被験ヒト化抗C1s抗体は、ヒト被験者におけるHAMA反応を実質的には誘発しない。
ヒト可変領域フレームワーク残基由来の特定のアミノ酸は、CDR立体配座および/または結合抗原に関して前記アミノ酸の起こし得る影響に基づいて、置換のために選択される。ヒト可変フレームワーク領域とネズミCDR領域の不自然な近位は、結果として配座を不自然に制限することがあり、特定のアミノ酸残基を置換することによって修正されない限り、結合親和性の損失をもたらす。
置換のためのアミノ酸残基の選択は、コンピュータモデリングによって部分的に決定することができる。免疫グロブリン分子の3次元イメージを作製するコンピュータハードウェアとソフトウェアは、当該技術分野で公知である。一般的に、分子模型は、免疫グロブリン鎖またはそのドメインに関する解析済みの構造から出発して生成される。モデル化される鎖は、解析済みの三次元構造の鎖またはドメインと類似のアミノ酸配列について比較され、最大の配列類似性を示している鎖またはドメインが、分子模型構築のための出発点として選択される。少なくとも50%の配列同一性を共有している鎖またはドメインが、モデリングのために選択され、例えば、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%の配列同一性またはそれを超える配列同一性を共有している鎖またはドメインがモデリングのために選択される。モデル化される免疫グロブリン鎖またはドメイン中の実際のアミノ酸と、解析済み出発構造中のアミノ酸との間の差異に対処するために、解析済み出発構造を修飾する。次いで、その修飾構造を、複合免疫グロブリンに組み立てる。最後に、モデルは、エネルギー最少化により、かつ、すべての原子が互いに適した距離内にあること、ならびに結合の長さおよび角度が化学的に許容できる限界内にあることを確認することにより、精緻化される。
CDR領域およびフレームワーク領域は、Kabat, Sequences of Proteins of Immunological Interest (National Institutes of Health, Bethesda, Md., 1987 and 1991)によって定義される。別の構造定義は、Chothia ら, J. Mol. Biol. 196:901 (1987); Nature 342:878 (1989);およびJ. Mol. Biol. 186:651 (1989)(まとめて「Chothia」と呼ぶ)によって提案されてきた。前掲のKabatによって定義されたフレームワーク残基が、前掲のChothiaによって定義された構造ループ残基を構成するとき、マウス抗体中に存在するアミノ酸を、ヒト化抗体中での置換に選択することができる。「CDR領域に隣接している」残基は、ヒト化免疫グロブリン鎖の一次配列中のCDRの1つ以上に直接隣接している位置の、例えば、Kabatによって定義されたCDRまたはChothiaによって定義されたCDRに直接隣接している位置のアミノ酸残基を含む(例えばChothia and Lesk JMB 196:901 (1987)を参照されたい)。アクセプターから選択される場合、これらのアミノ酸は、特に、CDR中のアミノ酸と相互作用して、ドナーCDRを変形させ、親和性を低下させる可能性がある。さらに、隣接アミノ酸は、抗原と直接に相互作用することができ(Amit ら, Science, 233:747 (1986))、これらのアミノ酸をドナーから選択することは、オリジナルの抗体における親和性を提供するすべての抗原接触を保つのに望ましいことで有り得る。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M1抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M1抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、VHおよびVL CDRは、Kabat(例えば、上記の表1およびKabat 1991)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域 (FR)を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M1抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M1抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Chothia(例えば、上記の表1およびChothia 1987を参照されたい)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M2抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M2抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Kabat(例えば、上記の表1およびKabat 1991を参照されたい)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M2抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M2抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Chothia(例えば、上記の表1およびChothia 1987を参照されたい)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M3抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M3抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Kabat(例えば、上記の表1およびKabat 1991)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M3抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M3抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Chothia (例えば、上記の表1およびChothia 1987を参照されたい)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M8抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M8抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Kabat(例えば、上記の表1およびKabat 1991を参照されたい)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M8抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M8抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Chothia(例えば、上記の表1およびChothia 1987を参照されたい)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M9抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M9抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Kabat(例えば、上記の表1およびKabat 1991)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M9抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M9抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Chothia (例えば、上記の表1およびChothia 1987を参照されたい)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M10抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M10抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Kabat(例えば、上記の表1およびKabat 1991)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M10抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M10抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Chothia(例えば、上記の表1およびChothia 1987を参照されたい)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M11抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M11抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Kabat(例えば、上記の表1およびKabat 1991)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M11抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M11抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Chothia(例えば、上記の表1およびChothia 1987を参照されたい)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M13抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M13抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Kabat(例えば、上記の表1およびKabat 1991)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M13抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M13抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Chothia(例えば、上記の表1およびChothia 1987を参照されたい)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M14抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M14抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Kabat(例えば、上記の表1およびKabat 1991)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M14抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M14抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Chothia(例えば、上記の表1およびChothia 1987を参照されたい)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M15抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M15抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Kabat(例えば、上記の表1およびKabat 1991)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M15抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M15抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Chothia(例えば、上記の表1およびChothia 1987を参照されたい)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M18抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M18抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Kabat(例えば、上記の表1およびKabat 1991)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M18抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M18抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Chothia (例えば、上記の表1およびChothia 1987を参照されたい)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M23抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M23抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Kabat(例えば、上記の表1およびKabat 1991)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M23抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M23抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Chothia(例えば、上記の表1およびChothia 1987を参照されたい)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M24抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M24抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Kabat(例えば、上記の表1およびKabat 1991)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M24抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M24抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Chothia(例えば、上記の表1およびChothia 1987を参照されたい)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M27抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M27抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Kabat(例えば、上記の表1およびKabat 1991)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M27抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M27抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Chothia(例えば、上記の表1およびChothia 1987を参照されたい)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M28抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M28抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Kabat(例えば、上記の表1およびKabat 1991)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M28抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M28抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Chothia(例えば、上記の表1およびChothia 1987を参照されたい)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M29抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M29抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Kabat(例えば、上記の表1およびKabat 1991)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M29抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M29抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Chothia(例えば、上記の表1およびChothia 1987を参照されたい)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M33抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M33抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Kabat(例えば、上記の表1およびKabat 1991)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)IPN−M33抗体の1、2、または3つのVL CDRを含む軽鎖領域;およびb)IPN−M33抗体の1、2、または3つのVH CDRを含む重鎖領域を含み、前記のVHおよびVL CDRは、Chothia(例えば、上記の表1およびChothia 1987を参照されたい)によって定義されている。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
抗体IPN−M1、抗体IPN−M2、抗体IPN−M3、抗体IPN−M10、抗体IPN−M11、抗体IPN−M13、抗体IPN−M14、抗体IPN−M15、抗体IPN−M18、抗体IPN−M23、抗体IPN−M24、抗体IPN−M27、抗体IPN−M28、抗体IPN−M29、および抗体IPN−M33のCDR(Kabat 1991によって定義されている)、VL、およびVHのアミノ酸配列は、表2に提供してある。表2には、アミノ酸配列の各々に割り当てられた配列番号も提供してある。抗体 IPN−M1、IPN−M3、およびIPN−M13は同じVLおよびVHアミノ酸配列を共有していることが認められる。抗体IPN−M2およびIPN−M8が同じVLおよびVHアミノ酸配列を共有していることも認められる。
図3は、表2を提供している。表2には、上記した抗体のCDR、VL、およびVHのアミノ酸配列と、ならびにそれらの配列の各々に対応している配列番号とが提供してある。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)配列番号:1、配列番号:2、および配列番号:3から選択される1、2、または3つのCDRを含む軽鎖領域;およびb)配列番号:4、配列番号:5、および配列番号:6から選択される1、2、または3つのCDRを含む重鎖領域を含む。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)配列番号:9、配列番号:10、および配列番号:11から選択される1、2、または3つのCDRを含む軽鎖領域;およびb)配列番号:12、配列番号:13、および配列番号:14から選択される1、2、または3つのCDRを含む重鎖領域を含む。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)配列番号:17、配列番号:18、および配列番号:19から選択される1、2、または3つのCDRを含む軽鎖領域;およびb)配列番号:20、配列番号:21、および配列番号:22から選択される1、2、または3つのCDRを含む重鎖領域を含む。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)配列番号:25、配列番号:26、および配列番号:27から選択される1、2、または3つのCDRを含む軽鎖領域;およびb)配列番号:28、配列番号:29、および配列番号:30から選択される1、2、または3つのCDRを含む重鎖領域を含む。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)配列番号:33、配列番号:34、および配列番号:35から選択される1、2、または3つのCDRを含む軽鎖領域;およびb)配列番号:36、配列番号:37、および配列番号:38から選択される1、2、または3つのCDRを含む重鎖領域を含む。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)配列番号:41、配列番号:42、および配列番号:43から選択される1、2、または3つのCDRを含む軽鎖領域;およびb)配列番号:44、配列番号:45、および配列番号:46から選択される1、2、または3つのCDRを含む重鎖領域を含む。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)配列番号:49、配列番号:50、および配列番号:51から選択される1、2、または3つのCDRを含む軽鎖領域;およびb)配列番号:52、配列番号:53、および配列番号:54から選択される1、2、または3つのCDRを含む重鎖領域を含む。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)配列番号:57、配列番号:58、および配列番号:59から選択される1、2、または3つのCDRを含む軽鎖領域;およびb)配列番号:60、配列番号:61、および配列番号:62から選択される1、2、または3つのCDRを含む重鎖領域を含む。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)配列番号:65、配列番号:66、および配列番号:67から選択される1、2、または3つのCDRを含む軽鎖領域;およびb)配列番号:68、配列番号:69、および配列番号:70から選択される1、2、または3つのCDRを含む重鎖領域を含む。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)配列番号:73、配列番号:74、および配列番号:75から選択される1、2、または3つのCDRを含む軽鎖領域;およびb)配列番号:76、配列番号:77、および配列番号:78から選択される1、2、または3つのCDRを含む重鎖領域を含む。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)配列番号:81、配列番号:82、および配列番号:83から選択される1、2、または3つのCDRを含む軽鎖領域;およびb)配列番号:84、配列番号:85、および配列番号:86から選択される1、2、または3つのCDRを含む重鎖領域を含む。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)配列番号:89、配列番号:90、および配列番号:91から選択される1、2、または3つのCDRを含む軽鎖領域;およびb)配列番号:92、配列番号:93、および配列番号:94から選択される1、2、または3つのCDRを含む重鎖領域を含む。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)配列番号:97、配列番号:98、および配列番号:99から選択される1、2、または3つのCDRを含む軽鎖領域;および
2、または3つのCDRを含む重鎖領域を含む。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体(例えば、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する被験抗体)は:a)配列番号:105、配列番号:106、および配列番号:107から選択される1、2、または3つのCDRを含む軽鎖領域;およびb)配列番号:108、配列番号:109、および配列番号:110から選択される1、2、または3つのCDRを含む重鎖領域を含む。これらの実施形態のいくつかでは、抗C1s抗体は、ヒト化VHおよび/またはVLフレームワーク領域を含む。
場合によっては、ヒト化VHフレームワークまたはヒト化VLフレームワークは、コンセンサスヒトフレームワークである。コンセンサスヒト化フレームワークは、ヒト免疫グロブリンVLまたはVHフレームワーク配列の選択において最も一般的に生じるアミノ酸残基を表すことができる。
本明細書記載のVH CDRと一緒に使用するのに適するコンセンサスヒトVHフレームワーク領域の非限定的な例としては(サブグループIIIコンセンサス):
a)VH FR1: EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAAS (配列番号:136);
b)VH FR2: WVRQAPGKGLEWV (配列番号:137);
c)VH FR3: RFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYYC (配列番号:138);および
d)VH FR4: WGQGTLVTVSS (配列番号:139)が挙げられる。
場合によっては、VH FR3は、71位、73位、および/または78位においてアミノ酸置換を含み;例えば、RFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYYC (配列番号:138)中の下線付き太字のRはアミノ酸71位であり(Kabat番号付け);RFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYYC(配列番号:138)中の下線付き太字のNはアミノ酸73位であり(Kabat番号付け);そしてRFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYYC(配列番号:138)中の下線付き太字のLはアミノ酸78位である(Kabat番号付け)。例えば、場合によっては、アミノ酸71位はAであり;かつ/またはアミノ酸73位はTであり;かつ/またはアミノ酸78位はAである。一例として、場合によっては、適当なコンセンサスヒト化VH FR3はアミノ酸配列:RFTISADTSKNTAYLQMNSLRAEDTAVYYC(配列番号:140)を含む。
本明細書記載のVH CDRと一緒に用いるのに適するコンセンサスヒトVHフレームワーク領域の非限定的な例としては(サブグループIコンセンサス):
a)VH FR1: QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKAS(配列番号:141);
b)VH FR2: WVRQAPGQGLEWM(配列番号:142);
c)VH FR3: RVTITADTSTSTAYMELSSLRSEDTAVYYC(配列番号:143);および
d)VH FR4: WGQGTLVTVSS(配列番号:139)が挙げられる。
本明細書記載のVH CDRと一緒に使用するのに適するコンセンサスヒトVHフレームワーク領域の非限定的な例としては(サブグループIIコンセンサス):
a)VH FR1: QVQLQESGPGLVKPSQTLSLTCTVS(配列番号:144);
b)VH FR2: WIRQPPGKGLEWI(配列番号:145);
c)VH FR3: RVTISVDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYC(配列番号:146);および
d)VH FR4: WGQGTLVTVSS(配列番号:139)が挙げられる。
本明細書記載のVL CDRと一緒に使用するのに適するコンセンサスヒトVLフレームワーク領域の非限定的な例としては(サブグループIコンセンサス):
a)VL FR1: DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITC(配列番号:147);
b)VL FR2: WYQQKPGKAPKLLIY(配列番号:148);
c)VL FR3: GVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYC(配列番号:149);および
d)VL FR4: FGQGTKVEIK(配列番号:150)が挙げられる。
本明細書記載のVL CDRと一緒に使用するのに適するコンセンサスヒトVLフレームワーク領域の非限定的な例としては(サブグループIIコンセンサス):
a)VL FR1: DIVMTQSPLSLPVTPGEPASISC(配列番号:151);
b)VL FR2: WYLQKPGQSPQLLIY(配列番号:152);
c)VL FR3: GVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEAEDVGVYYC(配列番号:153);および
d)VL FR4: FGQGTKVEIK(配列番号:150)が挙げられる。
本明細書記載のVL CDRと一緒に使用するのに適するコンセンサスヒトVLフレームワーク領域の非限定的な例としては(サブグループIIIコンセンサス):
a)VL FR1: DIVMTQSPDSLAVSLGERATINC(配列番号:157);
b)VL FR2: WYQQKPGQPPKLLIY(配列番号:158);
c)VL FR3: GVPDRFSGSGSGTDFTLTISSLQAEDFAVYYC(配列番号:159);および
d)VL FR4: FGQGTKVEIK(配列番号:150)が挙げられる。
本明細書記載のVL CDRと一緒に使用するのに適するコンセンサスヒトVLフレームワーク領域の非限定的な例としては(サブグループIVコンセンサス):
a)VL FR1: DIVMTQSPDSLAVSLGERATINC(配列番号:157);
b)VL FR2: WYQQKPGQPPKLLIY(配列番号:158);
c)VL FR3: GVPDRFSGSGSGTDFTLTISSLQAEDFAVYYC(配列番号:159);および
d)VL FR4: FGQGTKVEIK(配列番号:150)が挙げられる。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:1、配列番号:2、配列番号:3、配列番号:4、配列番号:5、および配列番号:6から成る群より選択されるアミノ酸配列を有するCDRを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:9、配列番号:10、配列番号:11、配列番号:12、配列番号:13、および配列番号:14から成る群より選択されるアミノ酸配列を有するCDRを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:17、配列番号:18、配列番号:19、配列番号:20、配列番号:21、および配列番号:22から成る群より選択されるアミノ酸配列を有するCDRを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:25、配列番号:26、配列番号:27、配列番号:28、配列番号:29、および配列番号:30から成る群より選択されるアミノ酸配列を有するCDRを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:33、配列番号:34、配列番号:35、配列番号:36、配列番号:37、および配列番号:38から成る群より選択されるアミノ酸配列を有するCDRを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:41、配列番号:42、配列番号:43、配列番号:44、配列番号:45、および配列番号:46から成る群より選択されるアミノ酸配列を有するCDRを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:49、配列番号:50、配列番号:51、配列番号:52、配列番号:53、および配列番号:54から成る群より選択されるアミノ酸配列を有するCDRを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:57、配列番号:58、配列番号:59、配列番号:60、配列番号:61、および配列番号:62から成る群より選択されるアミノ酸配列を有するCDRを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:65、配列番号:66、配列番号:67、配列番号:68、配列番号:69、および配列番号:70から成る群より選択されるアミノ酸配列を有するCDRを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:73、配列番号:74、配列番号:75、配列番号:76、配列番号:77、および配列番号:78から成る群より選択されるアミノ酸配列を有するCDRを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:81、配列番号:82、配列番号:83、配列番号:84、配列番号:85、および配列番号:86から成る群より選択されるアミノ酸配列を有するCDRを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:89、配列番号:90、配列番号:91、配列番号:92、配列番号:93、および配列番号:94から成る群より選択されるアミノ酸配列を有するCDRを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:97、配列番号:98、配列番号:99、配列番号:100、配列番号:101、および配列番号:102から成る群より選択されるアミノ酸配列を有するCDRを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:105、配列番号:106、配列番号:107、配列番号:108、配列番号:109、および配列番号:110から成る群より選択されるアミノ酸配列を有するCDRを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:1、配列番号:2、および配列番号:3のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:4、配列番号:5、および配列番号:6のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:9、配列番号:10、および配列番号:11のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:12、配列番号:13、および配列番号:14のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:17、配列番号:18、および配列番号:19のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:20、配列番号:21、および配列番号:22のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:25、配列番号:26、および配列番号:27のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:28、配列番号:29、および配列番号:30のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:33、配列番号:34、および配列番号:35のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:36、配列番号:37、および配列番号:38のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:41、配列番号:42、および配列番号:43のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:44、配列番号:45、および配列番号:46のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:49、配列番号:50、および配列番号:51のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:52、配列番号:53、および配列番号:54のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:57、配列番号:58、および配列番号:59のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:60、配列番号:61、および配列番号:62のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:65、配列番号:66、および配列番号:67のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:68、配列番号:69、および配列番号:70のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:73、配列番号:75、および配列番号:75のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:76、配列番号:77、および配列番号:78のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:81、配列番号:82、および配列番号:83のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:84、配列番号:85、および配列番号:86のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:89、配列番号:90、および配列番号:91のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:92、配列番号:93、および配列番号:94のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:97、配列番号:98、および配列番号:99のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:100、配列番号:101、および配列番号:102のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:105、配列番号:106、および配列番号:107のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:108、配列番号:109、および配列番号:110のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:1のアミノ酸配列を有するCDR−L1、配列番号:2のアミノ酸配列を有するCDR−L2、配列番号:3のアミノ酸配列を有するCDR−L3、配列番号:4のアミノ酸配列を有するCDR−H1、配列番号:5のアミノ酸配列を有するCDR−H2、および配列番号:6のアミノ酸配列を有するCDR−H3を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:9のアミノ酸配列を有するCDR−L1、配列番号:10のアミノ酸配列を有するCDR−L2、配列番号:11のアミノ酸配列を有するCDR−L3、配列番号:12のアミノ酸配列を有するCDR−H1、配列番号:13のアミノ酸配列を有するCDR−H2、および配列番号:14のアミノ酸配列を有するCDR−H3を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:17のアミノ酸配列を有するCDR−L1、配列番号:18のアミノ酸配列を有するCDR−L2、配列番号:19のアミノ酸配列を有するCDR−L3、配列番号:20のアミノ酸配列を有するCDR−H1、配列番号:21のアミノ酸配列を有するCDR−H2、および配列番号:22のアミノ酸配列を有するCDR−H3を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:25のアミノ酸配列を有するCDR−L1、配列番号:26のアミノ酸配列を有するCDR−L2、配列番号:27のアミノ酸配列を有するCDR−L3、配列番号:28のアミノ酸配列を有するCDR−H1、配列番号:29のアミノ酸配列を有するCDR−H2、および配列番号:30のアミノ酸配列を有するCDR−H3を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:33のアミノ酸配列を有するCDR−L1、配列番号:34のアミノ酸配列を有するCDR−L2、配列番号:35のアミノ酸配列を有するCDR−L3、配列番号:36のアミノ酸配列を有するCDR−H1、配列番号:37のアミノ酸配列を有するCDR−H2、および配列番号:38のアミノ酸配列を有するCDR−H3を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:41のアミノ酸配列を有するCDR−L1、配列番号:42のアミノ酸配列を有するCDR−L2、配列番号:43のアミノ酸配列を有するCDR−L3、配列番号:44のアミノ酸配列を有するCDR−H1、配列番号:45のアミノ酸配列を有するCDR−H2、および配列番号:46のアミノ酸配列を有するCDR−H3を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:49のアミノ酸配列を有するCDR−L1、配列番号:50のアミノ酸配列を有するCDR−L2、配列番号:51のアミノ酸配列を有するCDR−L3、配列番号:52のアミノ酸配列を有するCDR−H1、配列番号:53のアミノ酸配列を有するCDR−H2、および配列番号:54のアミノ酸配列を有するCDR−H3を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:57のアミノ酸配列を有するCDR−L1、配列番号:58のアミノ酸配列を有するCDR−L2、配列番号:59のアミノ酸配列を有するCDR−L3、配列番号:60のアミノ酸配列を有するCDR−H1、配列番号:61のアミノ酸配列を有するCDR−H2、および配列番号:62のアミノ酸配列を有するCDR−H3を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:65のアミノ酸配列を有するCDR−L1、配列番号:66のアミノ酸配列を有するCDR−L2、配列番号:67のアミノ酸配列を有するCDR−L3、配列番号:68のアミノ酸配列を有するCDR−H1、配列番号:69のアミノ酸配列を有するCDR−H2、および配列番号:70のアミノ酸配列を有するCDR−H3を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:73のアミノ酸配列を有するCDR−L1、配列番号:74のアミノ酸配列を有するCDR−L2、配列番号:75のアミノ酸配列を有するCDR−L3、配列番号:76のアミノ酸配列を有するCDR−H1、配列番号:77のアミノ酸配列を有するCDR−H2、および配列番号:78のアミノ酸配列を有するCDR−H3を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:81のアミノ酸配列を有するCDR−L1、配列番号:82のアミノ酸配列を有するCDR−L2、配列番号:83のアミノ酸配列を有するCDR−L3、配列番号:84のアミノ酸配列を有するCDR−H1、配列番号:85のアミノ酸配列を有するCDR−H2、および配列番号:86のアミノ酸配列を有するCDR−H3を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:89のアミノ酸配列を有するCDR−L1、配列番号:90のアミノ酸配列を有するCDR−L2、配列番号:91のアミノ酸配列を有するCDR−L3、配列番号:92のアミノ酸配列を有するCDR−H1、配列番号:93のアミノ酸配列を有するCDR−H2、および配列番号:94のアミノ酸配列を有するCDR−H3を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:97のアミノ酸配列を有するCDR−L1、配列番号:98のアミノ酸配列を有するCDR−L2、配列番号:99のアミノ酸配列を有するCDR−L3、配列番号:100のアミノ酸配列を有するCDR−H1、配列番号:101のアミノ酸配列を有するCDR−H2、および配列番号:102のアミノ酸配列を有するCDR−H3を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:105のアミノ酸配列を有するCDR−L1、配列番号:106のアミノ酸配列を有するCDR−L2、配列番号:107のアミノ酸配列を有するCDR−L3、配列番号:108のアミノ酸配列を有するCDR−H1、配列番号:109のアミノ酸配列を有するCDR−H2、および配列番号:110のアミノ酸配列を有するCDR−H3を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:7、配列番号:15、配列番号:23、配列番号:31、配列番号:39、配列番号:47、配列番号:55、配列番号:63、配列番号:71、配列番号:79、配列番号:87、配列番号:95、配列番号:103、および配列番号:111から成る群より選択されるアミノ酸配列と85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:7に記載のアミノ酸配列と85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:15に記載のアミノ酸配列と85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:23に記載のアミノ酸配列と85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:31に記載のアミノ酸配列と85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:39に記載のアミノ酸配列と85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:47に記載のアミノ酸配列と85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:55に記載のアミノ酸配列と85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:63に記載のアミノ酸配列と85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:71に記載のアミノ酸配列と85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:79に記載のアミノ酸配列と85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:87に記載のアミノ酸配列と85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:95に記載のアミノ酸配列と85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:103に記載のアミノ酸配列と85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:111に記載のアミノ酸配列と85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:8、配列番号:16、配列番号:24、配列番号:32、配列番号:40、配列番号:48、配列番号:56、配列番号:64、配列番号:72、配列番号:80、配列番号:88、配列番号:96、配列番号:104、および配列番号:112から成る群より選択されるアミノ酸配列と85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:8に記載のアミノ酸配列と85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:16に記載のアミノ酸配列と85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:24に記載のアミノ酸配列と85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:32に記載のアミノ酸配列と85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:40に記載のアミノ酸配列と85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:48に記載のアミノ酸配列と85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:56に記載のアミノ酸配列と85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:64に記載のアミノ酸配列と85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:72に記載のアミノ酸配列と85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:80に記載のアミノ酸配列と85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:88に記載のアミノ酸配列と85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:96に記載のアミノ酸配列と85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:104に記載のアミノ酸配列と85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:112に記載のアミノ酸配列と85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:7のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:8のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:15のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:16のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:23のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:24のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:31のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:32のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:39のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:40のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:47のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:48のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:55のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:56のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:63のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:64のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:71のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:72のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:79のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:80のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:87のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:88のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:95のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:96のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:103のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:104のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:111のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:112のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:7のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:8のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:15のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:16のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:23のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:24のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:31のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:32のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:39のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:40のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:47のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:48のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:55のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:56のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:63のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:64のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:71のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:72のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:79のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:80のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:87のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:88のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:95のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:96のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:103のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:104のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:111のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:112のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:7のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域と、配列番号:8のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域とを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:15のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域と、配列番号:16のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域とを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:23のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域と、配列番号:24のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域とを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:31のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域と、配列番号:32のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域とを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:39のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域と、配列番号:40のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域とを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:47のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域と、配列番号:48のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域とを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:55のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域と、配列番号:56のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域とを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:63のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域と、配列番号:64のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域とを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:71のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域と、配列番号:72のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域とを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:79のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域と、配列番号:80のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域とを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:87のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域と、配列番号:88のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域とを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:95のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域と、配列番号:96のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域とを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:103のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域と、配列番号:104のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域とを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:111のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域と、配列番号:112のアミノ酸配列と90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域とを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:7のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域と、配列番号:8のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域とを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:15のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域と、配列番号:16のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域とを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:23のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域と、配列番号:24のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域とを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:31のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域と、配列番号:32のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域とを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:39のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域と、配列番号:40のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域とを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:47のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域と、配列番号:48のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域とを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:55のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域と、配列番号:56のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域とを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:63のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域と、配列番号:64のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域とを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:71のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域と、配列番号:72のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域とを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:79のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域と、配列番号:80のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域とを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:87のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域と、配列番号:88のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域とを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:95のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域と、配列番号:96のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域とを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:103のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域と、配列番号:104のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域とを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:111のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域と、配列番号:112のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域とを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、補体C1sタンパク質内のエピトープを特異的に結合し、前記抗体は、前記エピトープを結合することについて、配列番号:7のアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変領域の軽鎖CDRおよび配列番号:8のアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変領域の重鎖CDRを含む抗体と競合する。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、補体C1sタンパク質内のエピトープを特異的に結合し、前記抗体は、前記エピトープを結合することについて、配列番号:15のアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変領域の軽鎖CDRおよび配列番号:16のアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変領域の重鎖CDRを含む抗体と競合する。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、補体C1sタンパク質内のエピトープを特異的に結合し、前記抗体は、前記エピトープを結合することについて、配列番号:23のアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変領域の軽鎖CDRおよび配列番号:24のアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変領域の重鎖CDRを含む抗体と競合する。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、補体C1sタンパク質内のエピトープを特異的に結合し、前記抗体は、前記エピトープを結合することについて、配列番号:31のアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変領域の軽鎖CDRおよび配列番号:32のアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変領域の重鎖CDRを含む抗体と競合する。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、補体C1sタンパク質内のエピトープを特異的に結合し、前記抗体は、前記エピトープを結合することについて、配列番号:39のアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変領域の軽鎖CDRおよび配列番号:40のアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変領域の重鎖CDRを含む抗体と競合する。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、補体C1sタンパク質内のエピトープを特異的に結合し、前記抗体は、前記エピトープを結合することについて、配列番号:47のアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変領域の軽鎖CDRおよび配列番号:48のアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変領域の重鎖CDRを含む抗体と競合する。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、補体C1sタンパク質内のエピトープを特異的に結合し、前記抗体は、前記エピトープを結合することについて、配列番号:55のアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変領域の軽鎖CDRおよび配列番号:56のアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変領域の重鎖CDRを含む抗体と競合する。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、補体C1sタンパク質内のエピトープを特異的に結合し、前記抗体は、前記エピトープを結合することについて、配列番号:63のアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変領域の軽鎖CDRおよび配列番号:64のアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変領域の重鎖CDRを含む抗体と競合する。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、補体C1sタンパク質内のエピトープを特異的に結合し、前記抗体は、前記エピトープを結合することについて、配列番号:71のアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変領域の軽鎖CDRおよび配列番号:72のアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変領域の重鎖CDRを含む抗体と競合する。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、補体C1sタンパク質内のエピトープを特異的に結合し、前記抗体は、前記エピトープを結合することについて、配列番号:79のアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変領域の軽鎖CDRおよび配列番号:80のアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変領域の重鎖CDRを含む抗体と競合する。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、補体C1sタンパク質内のエピトープを特異的に結合し、前記抗体は、前記エピトープを結合することについて、配列番号:87のアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変領域の軽鎖CDRおよび配列番号:88のアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変領域の重鎖CDRを含む抗体と競合する。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、補体C1sタンパク質内のエピトープを特異的に結合し、前記抗体は、前記エピトープを結合することについて、配列番号:95のアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変領域の軽鎖CDRおよび配列番号:96のアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変領域の重鎖CDRを含む抗体と競合する。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、補体C1sタンパク質内のエピトープを特異的に結合し、前記抗体は、前記エピトープを結合することについて、配列番号:103のアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変領域の軽鎖CDRおよび配列番号:104のアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変領域の重鎖CDRを含む抗体と競合する。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、補体C1sタンパク質内のエピトープを特異的に結合し、前記抗体は、前記エピトープを結合することについて、配列番号:111のアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変領域の軽鎖CDRおよび配列番号:112のアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変領域の重鎖CDRを含む抗体と競合する。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:7のアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変領域の軽鎖CDRおよび配列番号:8のアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変領域の重鎖CDRを含む抗体。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:15のアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変領域の軽鎖CDRおよび配列番号:16のアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変領域の重鎖CDRを含む抗体。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:23のアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変領域の軽鎖CDRおよび配列番号:24のアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変領域の重鎖CDRを含む抗体。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:31のアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変領域の軽鎖CDRおよび配列番号:32のアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変領域の重鎖CDRを含む抗体。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:39のアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変領域の軽鎖CDRおよび配列番号:40のアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変領域の重鎖CDRを含む抗体。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:47のアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変領域の軽鎖CDRおよび配列番号:48のアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変領域の重鎖CDRを含む抗体。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:55のアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変領域の軽鎖CDRおよび配列番号:56のアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変領域の重鎖CDRを含む抗体。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:63のアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変領域の軽鎖CDRおよび配列番号:64のアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変領域の重鎖CDRを含む抗体。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:71のアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変領域の軽鎖CDRおよび配列番号:72のアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変領域の重鎖CDRを含む抗体。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:79のアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変領域の軽鎖CDRおよび配列番号:80のアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変領域の重鎖CDRを含む抗体。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:87のアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変領域の軽鎖CDRおよび配列番号:88のアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変領域の重鎖CDRを含む抗体。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:95のアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変領域の軽鎖CDRおよび配列番号:96のアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変領域の重鎖CDRを含む抗体。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:103のアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変領域の軽鎖CDRおよび配列番号:104のアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変領域の重鎖CDRを含む抗体。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:111のアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変領域の軽鎖CDRおよび配列番号:112のアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変領域の重鎖CDRを含む抗体。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、補体系を有する個体由来の補体C1sタンパク質を結合する。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、補体系を有する哺乳類、魚類、または無脊椎動物由来の補体C1sタンパク質を結合する。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、哺乳類補体C1sタンパク質を結合する。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、ヒト補体C1sタンパク質を結合する。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、配列番号:113を有する補体C1sタンパク質を結合する。配列番号:113のアミノ酸配列は、ヒト補体C1sタンパク質を表しており、図1に記載のアミノ酸配列を有する。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、2.5nM以下の解離定数(KD)で補体C1sタンパク質を結合する。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、2nM以下のKDで補体C1sタンパク質を結合する。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、1nM以下のKDで補体C1sタンパク質を結合する。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、0.9nM以下、0.8nM以下、0.7nM以下、0.6nM以下、0.5nM以下、0.4nM以下、0.3nM以下、0.2nM以下、0.1nM以下のKDで補体C1sタンパク質を結合する。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、0.3nM以下のKDで補体C1sタンパク質を結合する。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、0.2nM以下のKDで補体C1sタンパク質を結合する。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、0.1nM以下のKDで補体C1sタンパク質を結合する。C1sタンパク質に対する抗体の結合を測定する方法は、当業者によって決定することができる。いくつかの実施形態では、実施例に記載した結合アッセイを用いて抗体とC1sタンパク質との間のKDを測定する。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、90pM以下、80pM以下、70pM以下、60pM以下、50pM以下、40pM以下、30pM以下、20pM以下、10pM以下、9pM以下、8pM以下、7pM以下、6pM以下、5pM以下、4pM以下、3pM以下、2pM以下、1pM以下のKDで補体C1sタンパク質を結合する。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、2.5nM以下の解離定数(KD)でヒト補体C1sタンパク質を結合する。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、2nM以下のKDでヒト補体C1sタンパク質を結合する。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、1nM以下のKDでヒト補体C1sタンパク質を結合する。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、0.9nM以下、0.8nM以下、0.7nM以下、0.6nM以下、0.5nM以下、0.4nM以下、0.3nM以下、0.2nM以下、0.1nM以下のKDでヒト補体C1sタンパク質を結合する。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、0.3nM以下のKDでヒト補体C1sタンパク質を結合する。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、0.2nM以下のKDでヒト補体C1sタンパク質を結合する。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、0.1nM以下のKDでヒト補体C1sタンパク質を結合する。ヒトC1sタンパク質に対する抗体の結合を測定する方法は、当業者によって決定することができる。いくつかの実施形態では、実施例に記載した結合アッセイを用いて抗体とヒトC1sタンパク質との間のKDを測定する。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、90pM以下、80pM以下、70pM以下、60pM以下、50pM以下、40pM以下、30pM以下、20pM以下、10pM以下、9pM以下、8pM以下、7pM以下、6pM以下、5pM以下、4pM以下、3pM以下、2pM以下、1pM以下のKDでヒト補体C1sタンパク質を結合する。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、変性した補体C1sタンパク質を結合する場合に比べて、より大きな(すなわち、より高い)親和性(例えば、少なくとも2倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、少なくとも20倍、またはそれ超える)で、天然補体C1sタンパク質を結合する。本明細書で使用される「天然タンパク質」とは、その自然発生の生理学的状態で折り畳まれているタンパク質を意味しており、変性タンパク質を除外している。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、天然のC1sタンパク質を結合するが、変性したC1sタンパク質を検出可能に結合しない。いくつかの実施形態では、結合の検出は、ウェスタンブロットによって行う。前記実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、天然ゲルに適用されたC1sタンパク質を結合するが、変性(例えば、SDS)ゲルに適用したC1sタンパク質を検出可能に結合しない。本開示の抗C1s抗体のこの特徴は、前記抗体が、線状エピトープに比べて、天然C1sタンパク質で見出される高次構造エピトープ(conformational epitope)をより良く認識することを示唆している。抗体が、天然C1sタンパク質または変性C1sタンパク質を結合するかどうかを測定する方法は、当業者に公知である。いくつかの実施形態では、実施例に記載したゲル電気泳動を用いて、抗体が、天然C1sタンパク質または変性C1sタンパク質を結合するかどうかを測定する。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、プロテアーゼアッセイにおいて、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、または100%まで、補体C1s活性を阻害する。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、プロテアーゼアッセイにおいて、補体C1s活性を少なくとも50%阻害する。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、プロテアーゼアッセイにおいて、補体C1s活性を少なくとも65%阻害する。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、プロテアーゼアッセイにおいて、補体C1s活性を少なくとも75%阻害する。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、プロテアーゼアッセイにおいて、補体C1s活性を少なくとも85%阻害する。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、プロテアーゼアッセイにおいて、補体C1s活性を少なくとも85%阻害する。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、プロテアーゼアッセイにおいて、補体C1s活性を少なくとも90%阻害する。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、プロテアーゼアッセイにおいて、補体C1s活性を少なくとも95%阻害する。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、プロテアーゼアッセイにおいて、補体C1s活性を100%阻害する。C1sのタンパク質分解活性の阻害を測定する方法は、当該技術分野で公知である。いくつかの実施形態では、実施例に記載したプロテアーゼアッセイを用いてC1sプロテアーゼ活性の阻害を測定する。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、補体C1sタンパク質によって開裂される少なくとも1種の基質の開裂を阻害する。いくつかの実施形態では、基質は、補体C2と補体C4から成る群より選択される。いくつかの実施形態では、基質は補体C2である。いくつかの実施態様では、基質は補体C4である。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、補体の開裂を阻害する。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、補体C4の開裂を阻害する。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、補体C2と補体C4の開裂を阻害する。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、ヒト補体C1sタンパク質によって開裂される少なくとも1種の基質の開裂を阻害する。いくつかの実施形態では、基質は、ヒト補体C2およびヒト補体C4から成る群より選択される。いくつかの実施形態では、基質はヒト補体C2である。いくつかの実施態様では、基質はヒト補体C4である。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、ヒト補体C2の開裂を阻害する。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、ヒト補体C4の開裂を阻害する。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、ヒト補体C2およびヒト補体C4の開裂を阻害する。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、活性部位抗体であり、すなわち、前記抗体は、C1sの活性部位を結合し、そのようにしてC1s活性を阻害する。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、C1s活性部位へのアクセスを立体配置的に妨害することによって、または基質へのアクセスを立体配置的に妨害することによって、C1s活性を阻害する。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、2nM以下の解離定数(KD)でヒト補体C1sタンパク質を結合し、変性補体C1sタンパク質を結合する場合に比べて、より大きな親和性で、天然ヒト補体C1sタンパク質を結合し、プロテアーゼアッセイにおいてヒト補体C1s活性を少なくとも50%阻害する。いくつかの実施形態では、前記抗C1s抗体は、0.3nM以下のKDでヒト補体C1sタンパク質を結合する。いくつかの実施形態では、前記抗C1s抗体は、プロテアーゼアッセイで、ヒト補体C1s活性を少なくとも85%阻害する。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、抗体IPN−M1、抗体IPN−M2、抗体IPN−M3、抗体IPN−M8、抗体IPN−M9、抗体IPN−M10、抗体IPN−M11、抗体IPN−M13、抗体IPN−M14、抗体IPN−M15、抗体IPN−M18、抗体IPN−M23、抗体IPN−M24、抗体IPN−M27、抗体IPN−M28、抗体IPN−M29、および抗体IPN−M33から成る群より選択される抗体によって結合されるエピトープを結合することについて競合する。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、抗体IPN−M1、抗体IPN−M2、抗体IPN−M3、抗体IPN−M8、抗体IPN−M9、抗体IPN−M10、抗体IPN−M11、抗体IPN−M13、抗体IPN−M14、抗体IPN−M15、抗体IPN−M18、抗体IPN−M23、抗体IPN−M24、抗体IPN−M27、抗体IPN−M28、抗体IPN−M29、および抗体IPN−M33から成る群より選択される抗体の可変ドメインを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、抗体IPN−M1、抗体IPN−M2、抗体IPN−M3、抗体IPN−M8、抗体IPN−M9、抗体IPN−M10、抗体IPN−M11、抗体IPN−M13、抗体IPN−M14、抗体IPN−M15、抗体IPN−M18、抗体IPN−M23、抗体IPN−M24、抗体IPN−M27、抗体IPN−M28、抗体IPN−M29、および抗体IPN−M33から成る群より選択される。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、抗体IPN−M1である。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、抗体IPN−M2である。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、抗体IPN−M3である。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、抗体IPN−M8である。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、抗体IPN−M9である。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、抗体IPN−M10である。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、抗体IPN−M11である。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、抗体IPN−M13である。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、抗体IPN−M14である。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、抗体IPN−M15である。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、抗体IPN−M18である。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、抗体IPN−M23である。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、抗体IPN−M24である。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、抗体IPN−M27である。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、抗体IPN−M28である。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、抗体IPN−M29である。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、抗体IPN−M33である。
本開示は、ヒト化される、実施形態のあらゆる抗C1s抗体を提供する。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、ヒト化フレームワーク領域を含む。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、ヒト化軽鎖フレームワーク領域を含む。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、ヒト化重鎖フレームワーク領域を含む。
いくつかの実施形態では、被験抗C1s抗体は、1つ以上のヒト化フレームワーク領域(FR)を含む。いくつかの実施形態では、被験抗C1s抗体は、ヒト化された1つ、2つ、3つ、または4つの軽鎖FRを含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、被験抗体は、N末端からC末端への順序で:ヒト化軽鎖FR1;本明細書記載のCDR−L1;ヒト化軽鎖FR2;本明細書記載のCDR−L2;ヒト化軽鎖FR3;本明細書記載のCDR−L3;そしてヒト化軽鎖FR4を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、CDR−L1、CDR−L2、およびCDR−L3のそれぞれのアミノ酸配列は、以下の組み合わせ:すなわち、配列番号:1、配列番号:2、および配列番号:3;配列番号:9、配列番号:10、および配列番号:11;配列番号:17、配列番号:18、および配列番号:19;配列番号:25、配列番号:26、および配列番号:27;配列番号:33、配列番号:34、および配列番号:35;配列番号:41、配列番号:42、および配列番号:43;配列番号:49、配列番号:50、および配列番号:51;配列番号:57、配列番号:58、および配列番号:59;配列番号:60、配列番号:61、および配列番号:62;配列番号:65、配列番号:66、および配列番号:67;配列番号:73、配列番号:74、および配列番号:75;配列番号:81、配列番号:82、および配列番号:83;配列番号:89、配列番号:90、および配列番号:91;配列番号:97、配列番号:98、および配列番号:99;または配列番号:105、配列番号:106、および配列番号:107のうちの1つである。
例えば、被験抗体は、N末端からC末端への順序で:ヒト化軽鎖FR1;配列番号:1のアミノ酸配列を含むCDR−L1;ヒト化軽鎖FR2;配列番号:2のアミノ酸配列を含むCDR−L2;ヒト化軽鎖FR3;配列番号:3のアミノ酸配列を含むCDR−L3;そしてヒト化軽鎖FR4を含む軽鎖可変領域を含むことができる。
いくつかの実施形態では、対象抗C1s抗体は、ヒト化された1つ、2つ、3つ、または4つの重鎖FRを含む重鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、被験抗体は、N末端からC末端への順序で:ヒト化重鎖FR1;本明細書記載のCDR−H1;ヒト化重鎖FR2;本明細書記載のCDR−H2;ヒト化重鎖FR3;本明細書記載のCDR−H3;およびヒト化重鎖FR4を含む重鎖可変領域を含む。例えば、被験抗体は、N末端からC末端への順序で:ヒト化重鎖FR1;配列番号:4のアミノ酸配列を含むCDR−H1;ヒト化重鎖FR2;配列番号:5のアミノ酸配列を含むCDR−H2;ヒト化重鎖FR3;配列番号:6のアミノ酸配列を含むCDR−H3;そしてヒト化重鎖FR4を含む重鎖可変領域を含むことができる。いくつかの実施形態では、CDR−H1、CDR−H2、およびCDR−H3のそれぞれのアミノ酸配列は、以下の組み合わせ:すなわち、配列番号:4、配列番号:5、および配列番号:6;配列番号:12、配列番号:13、および配列番号:14;配列番号:20、配列番号:21、および配列番号:22;配列番号:28、配列番号:29、および配列番号:30;配列番号:36、配列番号:37、および配列番号:38;配列番号:44、配列番号:45、および配列番号:46;配列番号:52、配列番号:53、および配列番号:54;配列番号:60、配列番号:61、および配列番号:62;配列番号:68、配列番号:69、および配列番号:70;配列番号:76、配列番号:77、および配列番号:78;配列番号:84、配列番号:85、および配列番号:86;配列番号:92、配列番号:93、および配列番号:94;配列番号:100、配列番号:101、および配列番号:102;または配列番号:108、配列番号:109、および配列番号:110のうちの1つである。
例えば、被験抗体は、N末端からC末端への順序で:ヒト化重鎖FR1;配列番号:4のアミノ酸配列を含むCDR−L1;ヒト化重鎖FR2;配列番号:5のアミノ酸配列を含むCDR−L2;ヒト化重鎖FR3;配列番号:6のアミノ酸配列を含むCDR−L3;そしてヒト化重鎖FR4を含む重鎖可変領域を含むことができる。
いくつかの実施形態では、ヒト補体C1sタンパク質を結合する本開示の抗C1s抗体は、別の種の補体C1sタンパク質も結合する。いくつかの実施形態では、ヒト補体C1sタンパク質を結合する本開示の抗C1s抗体は、げっ歯類の補体C1sタンパク質も結合する。げっ歯類の補体C1sタンパク質の例としては、モルモットC1sタンパク質、ハムスターC1sタンパク質、マウスC1sタンパク質、ウサギC1sタンパク質、およびラットC1sタンパク質が挙げられるが、それらに限定されない。いくつかの実施形態では、交差反応を起こし得る抗体は、前記抗体がヒト補体C1sタンパク質を結合するのと同程度のオーダーのKDで、別の種の補体C1sタンパク質を結合する。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、補体C1sタンパク質を結合するIgモノマーまたはその抗原結合フラグメントである。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、Igモノマーである。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、補体C1sタンパク質を結合するIgモノマーの抗原結合フラグメントである。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、Igモノマー、Fabフラグメント、F(ab’)2フラグメント、Fdフラグメント、scFv、scAb、dAb、Fv、シングルドメイン重鎖抗体、およびシングルドメイン軽鎖抗体から成る群より選択される。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、単一特異性抗体、二重特異性抗体、および多重特異性抗体から成る群より選択される。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、分離したポリペプチドで存在する軽鎖領域と重鎖領域を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、単一ポリペプチドで存在する軽鎖領域と重鎖領域を含む。
いくつかの実施形態では、被験抗体は、単一ポリペプチド鎖の抗C1s重鎖CDRと抗C1s軽鎖CDRを含み、例えば、いくつかの実施態様では、被験抗体はscFvである。いくつかの実施形態では、被験抗体は、N末端からC末端への順序で:長さ約5アミノ酸〜約25アミノ酸の第1アミノ酸配列;CDR−L1;長さ約5アミノ酸〜約25アミノ酸の第2アミノ酸配列;CDR−L2;長さ約5アミノ酸〜約25アミノ酸の第3アミノ酸配列;CDR−L3;長さ約5アミノ酸〜約25アミノ酸の第4アミノ酸配列;CDR−H1;長さ約5アミノ酸〜約25アミノ酸の第5アミノ酸配列;CDR−H2;長さ約5アミノ酸〜約25アミノ酸の第6アミノ酸配列;CDR−H3;そして長さ約5アミノ酸〜約25アミノ酸の第7アミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、CDR−L1、CDR−L2、CDR−L3、CDR−H1、CDR−H2、およびCDR−H3のそれぞれのアミノ酸配列は、以下の組み合わせ:すなわち、配列番号:1、配列番号:2、配列番号:3、配列番号:4、配列番号:5、および配列番号:6;配列番号:9、配列番号:10、配列番号:11、配列番号:12、配列番号:13、および配列番号:14;配列番号:17、配列番号:18、配列番号:19、配列番号:20、配列番号:21、および配列番号:22;配列番号:25、配列番号:26、配列番号:27、配列番号:28、配列番号:29、および配列番号:30;配列番号:33、配列番号:34、配列番号:35、配列番号:36、配列番号:37、および配列番号:38;配列番号:41、配列番号:42、配列番号:43、配列番号:44、配列番号:45、および配列番号:46;配列番号:49、配列番号:50、配列番号:51、配列番号:52、配列番号:53、および配列番号:54;配列番号:57、配列番号:58、配列番号:59、配列番号:60、配列番号:61、および配列番号:62;配列番号:65、配列番号:66、配列番号:67、配列番号:68、配列番号:69、および配列番号:70;配列番号:73、配列番号:74、配列番号:75、配列番号:76、配列番号:77、および配列番号:78;配列番号:81、配列番号:82、配列番号:83、配列番号:84、配列番号:85、および配列番号:86;配列番号:89、配列番号:90、配列番号:91、配列番号:92、配列番号:93、および配列番号:94;配列番号:97、配列番号:98、配列番号:99、配列番号:100、配列番号:101、および配列番号:102;または配列番号:105、配列番号:106、配列番号:107、配列番号:108、配列番号:109、および配列番号:110のうちの1つである。例えば、いくつかの実施形態では、被験抗体は、N末端からC末端への順序で:長さ約5アミノ酸〜約25アミノ酸の第1アミノ酸配列;配列番号:1のアミノ酸配列を含むCDR−L1;長さ約5アミノ酸〜約25アミノ酸の第2アミノ酸配列;配列番号:2のアミノ酸配列を含むCDR−L2;長さ約5アミノ酸〜約25アミノ酸の第3アミノ酸配列;配列番号:3のアミノ酸配列を含むCDR−L3;長さ約5アミノ酸〜約25アミノ酸の第4アミノ酸配列;配列番号:4のアミノ酸配列を含むCDR−H1;長さ約5アミノ酸〜約25アミノ酸の第5アミノ酸配列;配列番号:5のアミノ酸配列を含むCDR−H2;長さ約5アミノ酸〜約25アミノ酸の第6アミノ酸配列;配列番号:6のアミノ酸配列を含むCDR−H3;そして長さ約5アミノ酸〜約25アミノ酸の第7アミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、被験抗体は、N末端からC末端への順序で:軽鎖FR1領域;CDR−L1;軽鎖FR2領域;CDR−L2;軽鎖FR3領域;CDR−L3;任意に軽鎖FR4領域;リンカー領域;任意に重鎖FR1領域;CDR−H1;重鎖FR2領域;CDR−H2;重鎖FR3領域;CDR−H3;そして重鎖FR4領域を含む。いくつかの実施形態では、CDR−L1、CDR−L2、CDR−L3、CDR−H1、CDR−H2、およびCDR−H3のそれぞれのアミノ酸配列は、以下の組み合わせ:すなわち、配列番号:1、配列番号:2、配列番号:3、配列番号:4、配列番号:5、および配列番号:6;配列番号:9、配列番号:10、配列番号:11、配列番号:12、配列番号:13、および配列番号:14;配列番号:17、配列番号:18、配列番号:19、配列番号:20、配列番号:21、および配列番号:22;配列番号:25、配列番号:26、配列番号:27、配列番号:28、配列番号:29、および配列番号:30;配列番号:33、配列番号:34、配列番号:35、配列番号:36、配列番号:37、および配列番号:38;配列番号:41、配列番号:42、配列番号:43、配列番号:44、配列番号:45、および配列番号:46;配列番号:49、配列番号:50、配列番号:51、配列番号:52、配列番号:53、および配列番号:54;配列番号:57、配列番号:58、配列番号:59、配列番号:60、配列番号:61、および配列番号:62;配列番号:65、配列番号:66、配列番号:67、配列番号:68、配列番号:69、および配列番号:70;配列番号:73、配列番号:74、配列番号:75、配列番号:76、配列番号:77、および配列番号:78;配列番号:81、配列番号:82、配列番号:83、配列番号:84、配列番号:85、および配列番号:86;配列番号:89、配列番号:90、配列番号:91、配列番号:92、配列番号:93、および配列番号:94;配列番号:97、配列番号:98、配列番号:99、配列番号:100、配列番号:101、および配列番号:102;または配列番号:105、配列番号:106、配列番号:107、配列番号:108、配列番号:109、および配列番号:110のうちの1つである。これらの実施形態のいくつかでは、FR領域の1つ以上は、ヒト化FR領域である。これらの実施形態のいくつかでは、FR領域のそれぞれは、ヒト化FR領域である。リンカー領域は、長さ約5アミノ酸(aa)〜約50アミノ酸であることができ、例えば、長さ約5aa〜約10aa、約10aa〜約15aa、約15aa〜約20aa、約20aa〜約25aa、約25aa〜約30aa、約30aa〜約35aa、約35aa〜約40aa、約40aa〜約45aa、または約45aa〜約50aaであることができる。
いくつかの実施形態では、被験抗体は、N末端からC末端への順序で:重鎖FR1領域;CDR−H1;重鎖FR2領域;CDR−H2;重鎖FR3領域;CDR−H3;任意に重鎖FR4領域;リンカー;任意に軽鎖FR1領域;CDR−L1;軽鎖FR2領域;CDR−L2;軽鎖FR3領域;CDR−L3;そして軽鎖FR4領域を含む。いくつかの実施形態では、CDR−L1、CDR−L2、CDR−L3、CDR−H1、CDR−H2、およびCDR−H3のそれぞれのアミノ酸配列は、以下の組み合わせ:すなわち、配列番号:1、配列番号:2、配列番号:3、配列番号:4、配列番号:5、および配列番号:6;配列番号:9、配列番号:10、配列番号:11、配列番号:12、配列番号:13、および配列番号:14;配列番号:17、配列番号:18、配列番号:19、配列番号:20、配列番号:21、および配列番号:22;配列番号:25、配列番号:26、配列番号:27、配列番号:28、配列番号:29、および配列番号:30;配列番号:33、配列番号:34、配列番号:35、配列番号:36、配列番号:37、および配列番号:38;配列番号:41、配列番号:42、配列番号:43、配列番号:44、配列番号:45、および配列番号:46;配列番号:49、配列番号:50、配列番号:51、配列番号:52、配列番号:53、および配列番号:54;配列番号:57、配列番号:58、配列番号:59、配列番号:60、配列番号:61、および配列番号:62;配列番号:65、配列番号:66、配列番号:67、配列番号:68、配列番号:69、および配列番号:70;配列番号:73、配列番号:74、配列番号:75、配列番号:76、配列番号:77、および配列番号:78;配列番号:81、配列番号:82、配列番号:83、配列番号:84、配列番号:85、および配列番号:86;配列番号:89、配列番号:90、配列番号:91、配列番号:92、配列番号:93、および配列番号:94;配列番号:97、配列番号:98、配列番号:99、配列番号:100、配列番号:101、および配列番号:102;または配列番号:105、配列番号:106、配列番号:107、配列番号:108、配列番号:109、および配列番号:110のうちの1つである。これらの実施形態のいくつかでは、FR領域の1つ以上は、ヒト化FR領域である。これらの実施形態のいくつかでは、FR領域のそれぞれは、ヒト化FR領域である。リンカー領域は、長さ約5アミノ酸〜約50アミノ酸であることができ、例えば、長さ約5aa〜約10aa、約10aa〜約15aa、約15aa〜約20aa、約20aa〜約25aa、約25aa〜約30aa、約30aa〜約35aa、約35aa〜約40aa、約40aa〜約45aa、または約45aa〜約50aaであることができる。
被験抗体を使用するのに適するリンカーとしては「可撓性リンカー」が挙げられる。存在する場合、リンカー分子は、一般的に、連結された領域間で可撓性運動を可能にする十分な長さを有する。いくつかの実施形態では、リンカー分子は一般的に約6〜50原子長である。リンカー分子は、例えば、アリールアセチレン、2〜10のモノマー単位を含むエチレングリコールオリゴマー、ジアミン、二酸、アミノ酸、またはそれらの組み合わせでもあり得る。ポリペプチドを結合することができる他のリンカー分子を、この開示を考慮して使用することができる。
適当なリンカーは、容易に選択することができ、また複数の適当な長さのいずれかであることができ、例えば、1アミノ酸(例えば、グリシン)〜20アミノ酸、2アミノ酸〜15アミノ酸、3アミノ酸〜12アミノ酸、例えば、4アミノ酸〜10アミノ酸、5アミノ酸〜9アミノ酸、6アミノ酸〜8アミノ酸、または7アミノ酸〜8アミノ酸であることができ、そして、1、2、3、4、5、6、または7アミノ酸であることができる。
例示の可撓性リンカーとしては、グリシンポリマー(G)n、グリシン−セリンポリマー(例えば(GS)n、(GSGGS)n(配列番号:114)および(GGGS)n(配列番号:115)(前記式中、nは少なくとも1つの整数である)を含む)、グリシン−アラニンポリマー、アラニン−セリンポリマー、および当該技術分野で公知の他の可撓性リンカーが挙げられる。グリシンポリマーおよびグリシン−セリンポリマーは、これらのアミノ酸の両方が比較的構造化されていないので、興味深く、したがって、単一ポリペプチド成分間において中性のつなぎ鎖(tether)として役立つことができる。グリシンは、アラニンに比べても有意にさらに(φ,ψ)空間に接近し、かつ、より長い側鎖を有する残基に比べてはるかに制限されないので、グリシンポリマーは、特に興味深い(Scheraga, Rev. Computational Chem. 11173−142 (1992)を参照されたい)。例示の可撓性リンカーとしては、GGSG(配列番号:116)、GGSGG(配列番号:117)、GSGSG(配列番号:118)、GSGGG(配列番号:119)、GGGSG(配列番号:120)、GSSSG(配列番号:121)などが挙げられるが、それらに限定されない。リンカーが、可撓性リンカーと、ならびに可撓性の劣る構造を付与する1つ以上の部分とを含むことができるように、上記した任意の要素にコンジュゲートされるペプチドに関する設計が、すべてまたは部分的に可撓性であるリンカーを含み得ることを当業者は認識するだろう。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、scFv多量体を含む。例えば、いくつかの実施形態では、被験抗体は、scFv二量体(例えば、2つの直列型scFv(scFv2)を含む)、scFv三量体(例えば、3つの直列型scFv(scFv3)を含む)、scFv四量体(例えば、4つの直列型scFv(scFv4)を含む)であるか、または4つ以上のscFv多量体(例えば、直列型)である。scFvモノマーは、長さ約2アミノ酸〜約10アミノ酸(aa)、例えば長さ2aa、3aa、4aa、5aa、6aa、7aa、8aa、9aa、または10aaのリンカーを介して直列に連結することができる。適当なリンカーとしては、例えば(Gly)x(式中、xは2〜10の整数である)が挙げられる。他の適当なリンカーは、上記のリンカーである。いくつかの実施形態では、上記したように、対象scFV多量体におけるscFvモノマーのそれぞれをヒト化する。
場合によっては、被験抗体は、免疫グロブリンの定常領域(例えばFc領域)を含む。存在する場合、Fc領域は、ヒトFc領域または補体系を有する任意の動物由来のFc領域であることができる。いくつかの実施形態では、存在する場合、Fc領域はヒトFc領域である。定常領域が存在する場合、抗体は、軽鎖定常領域と重鎖定常領域の両方を含むことができる。適当な重鎖定常領域としては、CH1、ヒンジ、CH2、CH3、およびCH4領域が挙げられる。本明細書記載の抗体は、すべてのタイプの定常領域、例えばIgM、IgG、IgD、IgA、およびIgE、そしてあらゆるアイソタイプ、例えばIgG1、IgG2、IgG3、およびIgG4を有する抗体を含む。適当な重鎖Fc領域の例は、ヒトアイソタイプIgG1 Fcである。適当な重鎖Fc領域のもう一つの例は、ヒトアイソタイプIgG2a Fcである。適当な重鎖Fc領域のさらにもう一つの例は、ヒトアイソタイプIgG2b Fcである。軽鎖定常領域は、ラムダまたはカッパであることができる。被験抗体(例えば、対象ヒト化抗体)は、1を超えるクラスまたはアイソタイプ由来の配列を含むことができる。抗体は、2つの軽鎖と2つの重鎖を含む四量体として、分離した重鎖、軽鎖として、Fab、Fab’F(ab’)2およびFvとして、または重鎖可変ドメインおよび軽鎖可変ドメインがスペーサーを介して連結している単一鎖抗体として発現され得る。
場合によっては、重鎖領域はアイソタイプIgG4である。これらの実施形態のいくつかでは、ヒンジ領域はS241P置換を含む。例えばAngal ら (1993)Mol. Immunol. 30:105を参照されたい。これらの実施形態のいくつかでは、ヒンジ領域はL236E置換を含む。例えば、Reddy ら (2000)J. Immunol. 164:1925; および Klechevsky ら (2010)Blood 116:1685を参照されたい。これらの実施形態のいくつかでは、ヒンジ領域は、S241P置換およびL236E置換を含む。
被験抗体は、カルボキシル末端で遊離チオール(−SH)基を含むことができ、前記遊離チオール基を使用して、抗体を、第2ポリペプチド(例えば、被験抗体を含む別の抗体)、足場(scaffold)、担体などに対して結合させることができる。
いくつかの実施形態では、被験抗体は、1種以上の非自然発生アミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、天然にコードされていないアミノ酸は、カルボニル基、アセチル基、アミノオキシ基、ヒドラジン基、ヒドラジド基、セミカルバジド基、アジド基、またはアルキン基を含む。適当な非自然発生アミノ酸に関しては、例えばU.S. Patent No. 7,632,924を参照されたい。非自然発生アミノ酸を含有させることにより、ポリマー、第2ポリペプチド、足場などへの結合を提供することができる。例えば、水溶性ポリマーに連結された被験抗体は、カルボニル基を含む水溶性ポリマー(例えばPEG)を抗体に反応させることによって作製することができ、ここで、前記抗体は、アミノオキシ、ヒドラジン、ヒドラジド、またはセミカルバジト(semiexample ecarbazide)基を含む天然にコードされていないアミノ酸を含む。別の例として、水溶性ポリマーに連結された被験抗体は、アルキン含有アミノ酸を含む被験抗体を、アジド部分を含む水溶性ポリマー(例えばPEG)と反応させることによって作製することができ;いくつかの実施形態では、アジドまたはアルキン基は、アミド結合を介してPEG分子に連結される。「天然にコードされていないアミノ酸」とは、20種の一般的なアミノ酸またはピロリシンまたはセレノシステインのうちの1つではないアミノ酸を指している。「天然にコードされていないアミノ酸(non−naturally encoded amino acid)」という用語と同義的に使用することができる他の用語は、「非天然アミノ酸(non−natural amino acid)」、「不自然アミノ酸(unnatural amino acid)」、「非自然発生アミノ酸(non−naturally−occurring amino acid)」、およびそれらの様々なハイフンでつないだものやハイフンでつないでいないバージョンである。用語「天然にコードされないアミノ酸」は、天然にコードされるアミノ酸(20の一般的なアミノ酸またはピロリシンおよびセレノシステインが挙げられるが、それらに限定されない)を修飾(例えば翻訳後修飾)することによって生じるアミノ酸も含むが、それらに限定されず、翻訳複合体によって伸長ポリペプチド鎖中に天然には組み込まれないアミノ酸も含むが、それらに限定されない。そのような非自然発生アミノ酸の例としては、N−アセチルグルコサミニル−L−セリン、N−アセチルグルコサミニル−L−トレオニン、およびO−ホスホチロシンが挙げられるが、それらに限定されない。
いくつかの実施形態では、被験抗体は、ポリマー(例えばポリペプチド以外のポリマー)に連結される(例えば共有結合される)。適当なポリマーとしては、例えば、生体適合性ポリマーおよび水溶性生体適合性ポリマーが挙げられる。適当なポリマーとしては、合成ポリマーおよび自然発生ポリマーが挙げられる。適当なポリマーとしては、例えば、置換もしくは未置換の直鎖もしくは分枝鎖のポリアルキレン、ポリアルケニレン、またはポリオキシアルキレンポリマー、または分枝鎖もしくは非分枝鎖多糖類、例えば単一多糖類または複合多糖類が挙げられる。適当なポリマーとしては、例えば、エチレンビニルアルコールコポリマー(一般名EVOHまたは商品名EVALによって一般的に知られている);ポリブチルメタクリレート;ポリ(ヒドロキシバレレート);ポリ(L−乳酸);ポリカプロラクトン;ポリ(ラクチド−コ−グリコリド);ポリ(ヒドロキシブチレート);ポリ(ヒドロキシブチレート−コ−バレレート);ポリディオキサノン;ポリオルトエステル;ポリ無水物;ポリ(グリコール酸);ポリ(D,L−乳酸);ポリ(グリコール酸−コ−トリメチレンカーボネート);ポリホスホエステル;ポリホスホエステルウレタン;ポリ(アミノ酸);シアノアクリレート;ポリ(トリメチレンカーボネート);ポリ(イミノカーボネート);コポリ(エーテルエステル)(例えば、ポリ(エチレンオキシド)−ポリ(乳酸)(PEO/PLA)コポリマー);ポリアルキレンオキサレート;ポリホスファゼン;生体分子、例えばフィブリン、フィブリノゲン、セルロース、澱粉、コラーゲン、およびヒアルロン酸;ポリウレタン;シリコーン;ポリエステル;ポリオレフィン;ポリイソブチレンとエチレン−α−オレフィン共重合体;アクリルポリマーおよびコポリマー;ビニルハリドポリマーおよびコポリマー、例えばポリビニルクロリド;ポリビニルエーテル、例えばポリビニルメチルエーテル;ポリビニリデンハリド、例えばポリビニリデンフルオリドおよびポリビニリデンクロリド;ポリアクリロニトリル;ポリビニルケトン;ポリビニル芳香族化合物、例えばポリスチレン;ポリビニルエステル、例えばポリビニルアセテート;互いにビニルモノマーのコポリマーおよびオレフィン、例えばエチレン−メチルメタクリレートコポリマー、アクリロニトリル−スチレンコポリマー、ABS樹脂、およびエチレン−酢酸ビニルコポリマー;ポリアミド、例えばナイロン66およびポリカプロラクタム;アルキド樹脂;ポリカーボネート;ポリオキシメチレン;ポリイミド;ポリエーテル;エポキシ樹脂;ポリウレタン;レーヨン;レーヨントリアセテート;セルロース;セルロースアセテート;セルロースブチレート;セルロースアセテートブチレート;セロハン;セルロースエステル;セルロースプロピオネート;セルロースエーテル;アモルファステフロン;ポリ(エチレングリコール);およびカルボキシメチルセルロースが挙げられる。
適当な合成ポリマーとしては、未置換および置換の直鎖または分枝鎖のポリ(エチレングリコール)、ポリ(プロピレングリコール)ポリ(ビニルアルコール)、およびそれらの誘導体、例えば置換ポリ(エチレングリコール)、例えばメトキシポリ(エチレングリコール)、およびその誘導体が挙げられる。適当な自然発生ポリマーとしては、例えば、アルブミン、アミロース、デキストラン、グリコゲン、およびそれらの誘導体が挙げられる。
適当なポリマーは、500Da〜50,000Da、例えば5,000Da〜40,000Da、または25,000〜40,000Daの平均分子量を有することができる。例えば、いくつかの実施形態では、被験抗体は、ポリ(エチレングリコール)(PEG)またはメトキシポリ(エチレングリコール)ポリマーを含み、前記のPEGまたはメトキシポリ(エチレングリコール)ポリマーは、約0.5キロダルトン(kDa)〜1kDa、約1kDa〜5kDa、5kDa〜10kDa、10kDa〜25kDa、25kDa〜40kDa、または40kDa〜60kDaの分子量を有することができる。
上記したように、いくつかの実施形態では、被験抗体は、非ペプチド合成ポリマーに共有結合される。いくつかの実施形態では、被験抗体は、PEGポリマーに共有結合される。いくつかの実施形態では、被験scFv多量体は、PEGポリマーに共有結合される。例えば、Albrecht ら(2006)J. Immunol. Methods 310:100を参照されたい。タンパク質のPEG化に適する方法および試薬は、当該技術分野で公知であり、例えばU.S. Pat. No. 5,849,860で見出すことができる。タンパク質へのコンジュゲーションに適するPEGは、一般的に、室温で水に溶解し、一般式R(O−CH2−CH2)nO−R(式中、Rは水素または保護基、例えばアルキルまたはアルカノール基であり、nは1〜1,000の整数である)を有する。式中、Rは保護基であり、一般的に1〜8個の炭素を有する。
いくつかの実施形態では、被験抗体にコンジュゲートされるPEGは直鎖である。いくつかの実施形態では、被験抗体にコンジュゲートされるPEGは分枝鎖である。U.S. Pat. No. 5,643,575に記載されている分枝鎖PEG誘導体、Shearwater Polymers, Inc. カタログ “Polyethylene Glycol Derivatives 1997−1998.”に記載されている「星形PEG」および多アームPEG。星形PEGは、例えばU.S. Patent No. 6,046,305を含む技術に記載されている。
被験抗体はグリコシル化することができ、例えば、被験抗体は、共有結合された炭水化物部分または多糖部分を含むことができる。抗体のグリコシル化は、典型的にはN結合型またはO結合型である。N結合型とは、炭水化物部分がアスパラギン残基の側鎖へ結合することを意味している。トリペプチド配列アスパラギン−X−セリンおよびアスパラギン−X−スレオニン(ここでXは、プロリン以外の任意のアミノ酸である)は、アスパラギン側鎖への炭水化物部分の酵素的結合のための認識配列である。したがって、これらのトリペプチド配列のいずれかがポリペプチド中に存在すると、潜在的なグリコシル化部位が作り出される。O結合型グリコシル化とは、糖N−アセチルガラクトサミン、ガラクトース、またはキシロースのうちの一つが、ヒドロキシアミノ酸、最も一般的にはセリンまたはスレオニンに結合することを指すが、5−ヒドロキシプロリンまたは5−ヒドロキシリシンが使用されることもある。
抗体へのグリコシル化部位の付加は、(N結合型グリコシル化部位用に)上記トリペプチド配列のうちの1つ以上を含むように上記アミノ酸配列を改変することによって、都合よく達成される。上記改変はまた、元の抗体の配列に対して、(O結合型グリコシル化部位用に)1つ以上のセリンもしくはスレオニン残基を付加することによって、または、これらの残基で置換することによって、行うこともできる。同様に、グリコシル化部位の除去は、抗体の元から存在しているグリコシル化部位内でアミノ酸を改変することによって達成することができる。
いくつかの実施形態では、被験抗体は、「放射線不透過性」標識を、例えばX線用に使用される容易に視覚化することができる標識を含む。放射線不透過性物質は、当業者に公知である。最も一般的な放射線不透過性物質は、ヨウ化物塩、臭化物塩、またはバリウム塩が挙げられる。他の放射線不透過性物質も知られており、有機ビスマス誘導体(例えばU.S. Pat. No. 5,939,045を参照されたい)、放射線不透過性マルチウレタン(U.S. Pat. No. 5,346,981を参照されたい)、有機ビスマス複合材料(例えばU.S. Pat. No. 5,256,334を参照されたい)、放射線不透過性バリウム多量体錯体(例えばU.S. Pat. No. 4,866,132を参照されたい)などが挙げられるが、それらに限定されない。
被験抗体は、例えばグルタルアルデヒド、ホモ二官能性架橋剤、またはヘテロ二官能性架橋剤を使用して、第2部分(例えば脂質、被験抗体以外のポリペプチド、合成ポリマー、炭水化物など)に対して共有結合され得る。グルタルアルデヒドは、それらのアミノ部分を介して、ポリペプチドを架橋する。ホモ二官能性架橋剤(例えば、ホモ二官能性イミドエステル、ホモ二官能性N−ヒドロキシスクシンイミジル(NHS)エステル、またはホモ二官能性スルフヒドリル反応性架橋剤)は、二つ以上の同一の反応性部分を含み、そして、架橋剤を、連結されるポリペプチドの混合物を含む溶液に加えるワンステップ反応手順で使用することができる。ホモ二官能性NHSエステルとイミドエステルは、ポリペプチドを含むアミンを架橋する。軽度のアルカリ性pHにおいて、イミドエステルは、一級アミンとのみ反応してイミドアミドを形成し、そして架橋ポリペプチドの総電荷は影響を受けない。ホモ二官能性スルフヒドリル反応性架橋剤としては、ビスマレイミドヘキサン(BMH)、1,5−ジフルオロ−2,4−ジニトロベンゼン(DFDNB)と1,4−ジ−(3’,2’−ピリジルジチオ)プロピノアミドブタン(DPDPB)が挙げられる。
ヘテロ二官能性架橋剤は、2つ以上の異なる反応性部分(例えば、アミン反応性部分およびスルフヒドリル反応性部分)を有し、アミンまたはスルフヒドリル反応性部分を介してポリペプチドのうちの1つと架橋し、次いで未反応部分を介して他のポリペプチドと反応する。複数のヘテロ二官能性ハロアセチル架橋剤が利用可能であり、ピリジルジスルフィド架橋剤である。カルボジイミドは、カルボキシルをアミンに対してカップリングさせ、アミド結合を生じさせるヘテロ二官能性架橋試薬の古典的な例である。
被験抗体は、固体担体上に固定することができる。適当な担体は、当該技術分野で公知であり、とりわけ、市販のカラム材料、ポリスチレンビーズ、ラテックスビーズ、磁性ビーズ、コロイド金属粒子、ガラスおよび/またはシリコンのチップおよび表面、ニトロセルロースストリップ、ナイロン膜、シート、デュラサイト(duracytes)、反応トレイのウェル(例えばマルチウェルプレート)、プラスチックチューブなどを含む。固体担体は、例えばガラス、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、デキストラン、ナイロン、アミロース、天然および改質セルロース、ポリアクリルアミド、アガロースおよび磁鉄鉱を含む種々の物質のいずれかを含むことができる。固体担体上へ被験抗体を固定する適当な方法は、公知であって、イオン相互作用、疎水性相互作用、および共有結合相互作用などが挙げられるが、それらに限定されない。固体担体は、例えば水溶液中で、可溶性または不溶性であり得る。いくつかの実施形態では、適当な固体担体は、一般的に、水溶液中で不溶性である。
いくつかの実施形態では、被験抗体は、検出可能な標識を含む。適当な検出可能な標識は、分光学的手段、光化学的手段、生化学的手段、免疫化学的手段、電気的手段、光学的手段、または化学的手段によって検出可能な任意の組成物を含む。適当な標識としては、磁性ビーズ(例えばDynabeads(商標))、蛍光染料(例えば、フルオレセインイソチオシアネート、テキサスレッド、ローダミン、緑色蛍光タンパク質、赤色蛍光タンパク質、および黄色蛍光タンパク質など)、標識に用いる放射性同位元素(例えば、3H、125I、35S、14Cまたは32P)、酵素(例えば、ワサビペルオキシダーゼ、アルカリホスファターゼ、ルシフェラーゼ、および酵素標識イムノソルベント検定法(ELISA)で一般的に使用される他の標識)、および比色標識、例えば、金コロイドまたは色ガラスまたはプラスチック(例えばポリスチレン、ポリプロピレン、ラテックスなど)ビーズが挙げられるが、それらに限定されない。
いくつかの実施形態では、被験抗体は、造影剤または放射性同位元素を含み、前記造影剤または放射性同位元素は、画像化において、例えば、ヒトに関して実行される画像化手順において使用するのに適するものである。標識の非限定的な例としては、放射性同位元素、例えば1231I(ヨウ素)、18F(フッ素)、99Tc(テクネチウム)、111In(インジウム)、および67Ga(ガリウム)、および造影剤、例えばガドリニウム(Gd)、ジスプロシウム、および鉄が挙げられる。放射性Gd同位元素(153Gd)も利用可能であり、ヒト以外の哺乳類での画像化手順に適する。被験抗体は、標準的な技術を使用して標識することができる。例えば、被験抗体は、クロラミンTまたは1,3,4,6−テトラクロロ−3α,6αジフェニルグライコウリルを使用してヨウ素化することができる。フッ化するために、フッ化物イオン置換反応による合成中に、フッ素を被験抗体に加える。そのような放射性同位元素によるタンパク質合成についてのレビューに関してはMuller−Gartner, H., TIB Tech., 16:122−130 (1998)およびSaji, H., Crit. Rev. Ther. Drug Carrier Syst., 16(2):209−244 (1999)を参照されたい。被験抗体は、標準的な技術によって、造影剤で標識することもできる。例えば、被験抗体は、Gdジエチレントリアミンペンタ酢酸(GdDTPA)またはGd テトラアザシクロドデカンテトラ酢酸(GdDOTA)のような低分子Gdキレートを前記抗体にコンジュゲートすることによって、Gdで標識することができる。Caravan ら, Chem. Rev. 99:2293−2352 (1999)およびLauffer ら, J. Magn. Reson. Imaging, 3:11−16 (1985)を参照されたい。被験抗体は、例えば、ポリリジン−Gdキレートを抗体にコンジュゲートすることによって、Gdで標識することができる。例えばCurtet ら, Invest. Radiol., 33(10):752−761 (1998)を参照されたい。または、被験抗体は、アビジンとビオチニル化抗体と一緒にGdキレート剤脂質を含む常磁性重合リポソームをインキュベートすることによって、Gdで標識することができる。例えばSipkins ら, Nature Med., 4:623−626(1998)を参照されたい。
被験抗体に連結させることができる適当な蛍光タンパク質としては、例えばU.S. Patent No. 6,066,476; 6,020,192; 5,985,577; 5,976,796; 5,968,750; 5,968,738; 5,958,713; 5,919,445; 5,874,304に記載されている、Aequoria victoriaから市販されている緑色蛍光タンパク質またはその変異体またはその誘導体;例えば、強化GFP、その多くは、例えばClontech, Inc.から市販されている;赤色蛍光タンパク質;黄色蛍光タンパク質;例えばMatz ら(1999)Nature Biotechnol. 17:969−973に記載されている、 Anthozoan speciesから市販されている種々の蛍光タンパク質および着色タンパク質のいずれかなどが挙げられるが、それらに限定されない。
いくつかの実施形態では、被験抗体を治療にコンジュゲートする。本明細書で開示される被験抗体のいずれかを使用して抗体−薬剤コンジュゲートを形成することができる。薬剤は、軽鎖のN末端、軽鎖のC末端、重鎖のN−末端、または重鎖のC末端に結合させることができる。いくつかの実施形態では、薬剤は、抗体のヒンジまたは抗体上にある1つ以上の他の部位に結合させる。単鎖抗体では、薬剤は、単鎖抗体のN末端またはC末端に結合させることができる。薬剤は、当業者に公知の技術を使用して、直接に抗体にコンジュゲートすることができるか、またはリンカーを介して抗体にコンジュゲートすることができる。リンカーは、開裂性または非開裂性であり得る。そのような治療薬(例えば、治療用)の例は当業者に公知である。
いくつかの実施形態では、被験抗体は、融合パートナー、例えばリガンド;エピトープタグ;ペプチド;抗体以外のタンパク質などに連結される(例えば、共有結合的にまたは非共有結合的に結合される)。適当な融合パートナーは、増強された安定性(例えば、延長された血清半減期)をin vivoで付与し;精製の容易さを提供し、例えば(His)n、例えば6Hisなど;細胞由来の融合タンパク質の分泌を提供し;エピトープタグ、例えばGST、赤血球凝集素(HA;例えばYPYDVPDYA;配列番号:122)、FLAG(例えばDYKDDDDK;配列番号:123)、c−myc(例えばEQKLISEEDL;配列番号:124)などを提供し;検出可能な信号、例えば、検出可能な生成物を生成する酵素(例えば、β−ガラクトシダーゼ、ルシフェラーゼ)、または、それ自体が検出可能であるタンパク質、例えば、緑色蛍光タンパク質、赤色蛍光タンパク質、黄色蛍光タンパク質などを提供し;多量体化、例えば、免疫グロブリンのFc部分のような多量体化ドメインを提供し、そして他のものも提供するペプチドおよびポリペプチドを含む。
前記融合は、結合パートナー、例えば同定または精製に役立つ固体担体上に固定された結合パートナーと相互作用することができるペプチド配列を含む親和性ドメインを含むこともできる。タンパク質に融合する際に、例えばヒスチジンのような連続単一アミノ酸は、例えばニッケルセファロースのような樹脂カラムに対する高親和性結合によって、融合タンパク質のワンステップ精製用に使用することができる。例示の親和性ドメインとしては、His5(HHHHH)(配列番号:125)、HisX6(HHHHHH)(配列番号:126)、C−myc(EQKLISEEDL)(配列番号:124)、Flag(DYKDDDDK)(配列番号:123)、StrepTag(WSHPQFEK)(配列番号:127)、血液凝集素、例えばHA Tag(YPYDVPDYA)(配列番号:122)、グルタチノン−S−トランスフェラーゼ(GST)、チオレドキシン、セルロース結合ドメイン、RYIRS(配列番号:128)、Phe−His−His−Thr(配列番号:129)、キチン結合ドメイン、S−ペプチド、T7ペプチド、SH2ドメイン、C末端RNAタグ、WEAAAREACCRECCARA(配列番号:130)、金属結合ドメイン、例えば、亜鉛結合ドメインまたはカルシウム結合ドメイン(例えばカルシウム結合タンパク質由来のそれら)、例えばカルモジュリン、トロポニンC、カルシニューリンB、ミオシン軽鎖、リカバリン、S−モジュリン、ビシニン(visinin)、VILIP、ニューロカルシン(neurocalcin)、ヒポカルシン(hippocalcin)、フリケニン(frequenin)、カルトラクチン、カルパイン大サブユニット、S100タンパク質、パルブアルブミン、カルビンジンD9K、カルビンジンD28K、およびカルレチニン、インテイン、ビオチン、ストレプトアビジン、MyoD、ロイシンジッパー配列、およびマルトース結合タンパク質が挙げられる。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、血液脳関門(BBB)の通過を容易にする薬剤と一緒に処方される。いくつかの実施形態では、抗体は、BBBの通過を促進する化合物に対して、直接にまたはリンカーを介して、融合される。そのような化合物の例としては、担体分子、ペプチド、またはタンパク質が挙げられるが、それらに限定されない。いくつかの実施形態では、被験抗体は、内因性BBB受容体を結合するポリペプチドに融合される。例えば、必要性がある個体に対して被験抗体を投与することを含む被験体治療法(下記参照)において、内因性BBB受容体を結合するポリペプチドに被験抗体を結合させると、BBBの通過が容易になる。内因性BBB受容体を結合する適当なポリペプチドとしては、内因性BBB受容体を特異的に結合する抗体、例えばモノクローナル抗体、またはそれらの抗原結合性フラグメントが挙げられる。適当な内因性BBB受容体としては、インスリン受容体、トランスフェリン受容体、レプチン受容体、リポ蛋白受容体、およびインスリン様成長因子受容体が挙げられるが、それらに限定されない。U.S. Patent Publication No. 2009/0156498を参照されたい。
一例として、被験抗C1s抗体は、補体C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する第1抗原結合性部分と;内因性BBB受容体を結合する第2抗原結合性部分とを含む二重特異性抗体であり得る。例えば、場合によっては、被験抗C1s抗体は、C1sタンパク質中のエピトープを特異的に結合する第1抗原結合性部分と;トランスフェリン受容体を結合する第2抗原結合性部分とを含む二重特異性抗体である。
例えば、本開示の抗C1s抗体は、BBBの通過を容易にするペプチドに融合することができ、前記ペプチドは、約15アミノ酸〜約25アミノ酸の長さを有し、そして次のペプチド:すなわち、アンギオペップ−1(Angiopep−1)(TFFYGGCRGKRNNFKTEEY)(配列番号:131);アンギオペップ−2(TFFYGGSRGKRNNFKTEEY)(配列番号:132);シス−アンギオペップ−2(cys−Angiopep−2)(CTFFYGGSRGKRNNFKTEEY)(配列番号:133);アンギオペップ−2−シス(TFFYGGSRGKRNNFKTEEYC)(配列番号:134);およびアプロチニンフラグメント(TFVYGGCRAKRNNFKS)(配列番号:135)のうちの1つと少なくとも約85%同一であるアミノ酸配列を含む。例えば、U.S. Patent Publication Nos. 2011/0288011;および2009/0016959を参照されたい。BBBの通過を容易にするペプチドは、抗C1s軽鎖領域のN末端に、抗C1s軽鎖領域のC末端に、抗C1s重鎖領域のN末端に、抗C1s重鎖領域のC末端に、被験抗C1s単鎖抗体のN末端に、被験抗C1s単鎖抗体のC末端などに融合させることができる。
いくつかの実施形態では、被験抗体は、ポリアミン修飾を含む。被験抗体のポリアミン修飾は、BBBでの前記修飾抗体の透過性を強化する。被験抗体は、天然または合成のいずれかであるポリアミンで修飾され得る。例えばU.S. Pat. No. 5,670,477を参照されたい。有用な天然ポリアミンとしては、プトレシン、スペルミジン、スペルミン、1,3−ジアミノプロパン、ノルスペルミジン、syn−ホモスペルミジン、テルミン、テルモスペルミン、カルドペンタミン、ホモカルドペンタミン、およびカナバルミンが挙げられる。プトレシン、スペルミジン、およびスペルミンは、特に有用である。合成ポリアミンは、実験式CXHYNZで構成され、1〜6のNRまたはN(R)2部分(式中、RはH、(C1−C4)アルキル、フェニル、またはベンジルである)をさらに含む3〜12個の炭素原子を有する環式または非環式の分枝鎖または非分枝鎖の炭化水素鎖であることができる。ポリアミンは、任意の標準的な架橋法を使用して抗体に連結させることができる。
いくつかの実施形態では、被験抗体は、炭水化物部分を含むように修飾され、前記炭水化物部分は抗体に共有結合され得る。いくつかの実施形態では、被験抗体は、脂質部分を含むように修飾され、前記脂質部分は抗体に共有結合され得る。適当な脂質部分としては、例えば、N脂肪アシル基、例えばN−ラウロイル、N−オレオイルなど;脂肪族アミン、例えばドデシルアミン、オレオイルアミンなど;C3〜C16長鎖脂肪族脂質などが挙げられる(例えばU.S. Pat. No. 6,638,513を参照されたい)。いくつかの実施形態では、被験抗体は、リポソーム中に組み込まれる(例えば、封入される)。
被験抗体を製造する方法
被験抗体は、任意の公知の方法、例えば、タンパク質合成のための従来の合成法;組換えDNA法などによって製造することができる。いくつかの実施形態では、被験抗体は、組換え製造および化学的合成から成る群より選択される方法によって製造される。
被験抗体が一本鎖ポリペプチドである場合、標準的な化学ペプチド合成技術を使用して合成することができる。ポリペプチドが化学的に合成される場合、合成は液相または固相によって進行することができる。配列のC−末端アミノ酸が不溶性担体に結合され、次いでその配列に残留アミノ酸を連続して添加する固相ポリペプチド合成(SPPS)は、被験抗体を化学的に合成するための適当な方法の一例である。SPPSの様々な形態、例えばFmocおよびBocは、被験抗体を合成するために利用できる。固相合成法に関する技術は、BaranyおよびMerrifield, Solid−Phase Peptide Synthesis; pp. 3−284 in The Peptides: Analysis, Synthesis, Biology. Vol. 2: Special Methods in Peptide Synthesis, Part A., Merrifield, et.al J. Am. Chem. Soc., 85: 2149−2156(1963); Stewart et.al, Solid Phase Peptide Synthesis, 2nd ed. Pierce Chem. Co., Rockford, Ill.(1984); and Ganesan A. 2006 Mini Rev. Med Chem. 6:3−10 and Camarero JA et.al 2005 Protein Pept Lett. 12:723−8に記載されている。端的に言えば、小さい不溶性の多孔質ビーズは、その上にペプチド鎖が作られる機能単位によって処理される。カップリング/脱保護のサイクルを繰り返した後、結合された固相の遊離N末端アミンは、単一のN−保護アミノ酸単位へと結合される。次いで、この単位は、脱保護され、更なるアミノ酸を結合することができる新しいN末端アミンが曝露される。ペプチドは、固相に固定されたままであり、開裂される前に、濾過プロセスを受ける。
標準組換え法を、被験抗体を製造するために使用することができる。例えば、定常領域に選択的に連結される軽鎖および重鎖可変領域をコードする核酸を発現ベクター中に挿入する。軽鎖および重鎖は、同じかまたは異なる発現ベクターでクローンすることができる。免疫グロブリン鎖をコードするDNAセグメントは、免疫グロブリンポリペプチドの発現を保証する発現ベクター(1種又は複数種)中の制御配列に作動可能に連結される。発現制御配列としては、プロモーター(例えば、天然に会合された、または異種のプロモーター)、シグナル配列、エンハンサーエレメント、リプレッサーエレメント、および転写終止配列が挙げられるが、それらに限定されない。発現制御配列は、真核生物宿主細胞(例えば、COSまたはCHO細胞)を形質転換またはトランスフェクションさせることができるベクターにおける真核生物プロモーター系であることができる。一旦ベクターが適当な宿主に組み込まれると、宿主は、ヌクレオチド配列の高レベルの発現および抗体の捕集と精製に適する条件下で、維持される。
コードの縮重の故に、様々な核酸配列が、それぞれの免疫グロブリンアミノ酸配列をコードすることができる。所望の核酸配列は、新規の固相DNA合成によって、または、所望のポリヌクレオチドのはじめに調製したバリアントのポリメラーゼ連鎖反応(PCR)変異誘発によって、製造することができる。オリゴヌクレオチド媒介変異誘発は、標的ポリペプチドDNAの置換、欠失、および挿入によりバリアントを調製する適当な方法の一例である。Adelman ら, DNA 2:183(1983)を参照されたい。端的に言えば、所望の突然変異をコードしているオリゴヌクレオチドを、一本鎖DNA鋳型へとハイブリッド形成させることによって、標的ポリペプチドDNAは改変される。ハイブリダイゼーションの後、DNAポリメラーゼを使用してオリゴヌクレオチドプライマーを組み込む鋳型の完全な第2相補鎖を合成し、標的ポリペプチドDNAにおける選択改変をコードする。
適当な発現ベクターは、典型的には、宿主染色体DNAのエピソームとして、または不可欠な部分として、宿主生物において複製可能である。一般的に、発現ベクターは、所望のDNA塩基配列によって改変された細胞の検出を可能にする選択標識(例えば、アンピシリン−耐性、ヒグロマイシン−耐性、テトラサイクリン耐性、カナマイシン耐性、またはネオマイシン耐性)を含む。
大腸菌は、被験抗体をコードしているポリヌクレオチドをクローニングするために使用することができる原核生物宿主細胞の一例である。使用に適する他の微生物宿主は、桿菌、例えば枯草、および、他の腸内細菌、例えばサルモネラ属、セラチア属、および様々なシュードモナス種が挙げられる。これらの原核生物宿主中では、宿主細胞と適合性の発現制御配列(例えば、複製起点)を典型的に含む発現ベクターも作製することができる。さらに、ラクトースプロモーター系、トリプトファン(trp)プロモーター系、ベーターラクタマーゼプロモーター系、またはλファージ由来のプロモーター系といった、任意の数の様々な公知のプロモーターが存在する。これらのプロモーターは、任意にはオペレーター配列と一緒に、発現を典型的に制御し、そして転写および翻訳を開始し完了するために、リボソーム結合部位配列などを有する。
他の微生物、例えば酵母も発現に役立つ。サッカロミセス(例えば、S.セレビシエ)およびピキアは、適当な酵母宿主細胞の例であり、適当なベクターは、望み通りに、発現制御配列(例えば、プロモーター)、複製起点、終止配列などを有する。典型的なプロモーターとしては、3‐ホスホグリセレートキナーゼおよび他の解糖酵素を含む。誘導性酵母プロモーターとしては、特に、アルコールデヒドロゲナーゼ由来の、イソシトクロームC由来の、およびマルトースとガラクトースの利用に関与する酵素由来のプロモーターが挙げられる。
微生物に加えて、哺乳動物細胞(例えば、in vitro細胞培養で生長した哺乳動物細胞)を使用して、本開示の抗C1s抗体を発現し製造することもできる(例えば、被験抗C1s抗体をコードするポリヌクレオチド)。Winnacker, From Genes to Clones, VCH Publishers, N.Y., N.Y.(1987)を参照されたい。適当な哺乳動物宿主細胞としては、CHO細胞系、種々のCos細胞系、HeLa細胞、骨髄腫細胞系、および形質転換されたB細胞、またはハイブリドーマが挙げられる。これらの細胞のための発現ベクターは、発現制御配列、例えば複製起点、プロモーター、およびエンハンサー(Queen ら, Immunol. Rev. 89:49(1986))、および必要なプロセシング情報部位、例えばリボソーム結合部位、RNAスプライス部位、ポリアデニル化部位、および転写ターミネーター配列を含むことができる。適当な発現制御配列の例は、免疫グロブリン遺伝子、SV40,アデノウイルス、ウシ乳頭腫ウイルス、サイトメガロウイルスなどに由来するプロモーターである。Co ら, J. Immunol. 148:1149(1992)を参照されたい。
合成されたら(化学的にまたは組換えにより)、本発明の完全抗体、これらの二量体、個々の軽鎖および重鎖、または被験抗体の他の形態(例えば、scFvなど)は、硫酸アンモニウム沈殿、アフィニティーカラム、カラムクロマトグラフィー、高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)精製、ゲル電気泳動など(一般に、Scopes、Protein Purification(Springer−Verlag、N.Y.、(1982)を参照されたい)を含む当業の技術の標準的な手順に従って精製することができる。被験抗体は、実質的に純粋であることができ、例えば、少なくとも約80%〜85%、少なくとも約85%〜90%、少なくとも約90%〜95%、または98%〜99%、またはそれを超える純度であることができ、例えば細胞片、被験抗体以外の高分子などのような汚染物質を含んでいない場合がある。
組成物
本開示は、被験抗体を含む組成物を提供する。被験抗体組成物は、被験抗体に加えて:塩、例えば、NaCl、MgCl2、KCl、MgSO4など;緩衝剤、例えば、トリス緩衝液、N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−N’−(2−エタンスルホン酸)(HEPES)、2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸(MES)、2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸ナトリウム塩(MES)、3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸(MOPS)、N−トリス[ヒドロキシメチル]メチル−3−アミノプロパンスルホン酸(TAPS)など;可溶化剤;洗剤、例えば、非イオン性界面活性剤、例えばトウィーン−20(Tween−20)など;プロテアーゼ阻害剤;グリセロールなどのうちの1種以上を含むことができる。
核酸分子、発現ベクター、および宿主細胞
本開示は、被験抗C1s抗体をコードするヌクレオチド配列を含む核酸分子を提供する。
いくつかの実施形態では、本開示の核酸分子は、配列番号:7、配列番号:15、配列番号:23、配列番号:31、配列番号:39、配列番号:47、配列番号:55、配列番号:63、配列番号:71、配列番号:79、配列番号:87、配列番号:95、配列番号:103、および配列番号:111から成る群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一なアミノ酸配列である軽鎖可変領域を含む被験抗C1s抗体をコードする。いくつかの実施形態では、本開示の核酸分子は、配列番号:7、配列番号:15、配列番号:23、配列番号:31、配列番号:39、配列番号:47、配列番号:55、配列番号:63、配列番号:71、配列番号:79、配列番号:87、配列番号:95、配列番号:103、および配列番号:111から成る群より選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む被験抗C1s抗体をコードする。
いくつかの実施形態では、本開示の核酸分子は、配列番号:8、配列番号:16、配列番号:24、配列番号:32、配列番号:40、配列番号:48、配列番号:56、配列番号:64、配列番号:72、配列番号:80、配列番号:88、配列番号:96、配列番号:104、および配列番号:112から成る群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一なアミノ酸配列である重鎖可変領域を含む被験抗C1s抗体をコードする。いくつかの実施形態では、本開示の核酸分子は、配列番号:8、配列番号:16、配列番号:24、配列番号:32、配列番号:40、配列番号:48、配列番号:56、配列番号:64、配列番号:72、配列番号:80、配列番号:88、配列番号:96、配列番号:104、および配列番号:112から成る群より選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む被験抗C1s抗体をコードする。
いくつかの実施形態では、本開示の核酸分子は、次の組み合わせ:すなわち配列番号:1、配列番号:2、および配列番号:3;配列番号:9、配列番号:10、および配列番号:11;配列番号:17、配列番号:18、および配列番号:19;配列番号:25、配列番号:26、および配列番号:27;配列番号:33、配列番号:34、および配列番号:35;配列番号:41、配列番号:42、および配列番号:43;配列番号:49、配列番号:50、および配列番号:51;配列番号:57、配列番号:58、および配列番号:59;配列番号:60、配列番号:61、および配列番号:62;配列番号:65、配列番号:66、および配列番号:67;配列番号:73、配列番号:74、および配列番号:75;配列番号:81、配列番号:82、および配列番号:83;配列番号:89、配列番号:90、および配列番号:91;配列番号:97、配列番号:98、および配列番号:99;または配列番号:105(配列番号):106、および配列番号:107のうちの1つにおいて、CDR−L1、CDR−L2、およびCDR−L3を含む軽鎖可変領域を含む被験抗C1s抗体をコードする。
いくつかの実施形態では、本開示の核酸分子は、次の組み合わせ:すなわち配列番号:4、配列番号:5、および配列番号:6;配列番号:12、配列番号:13、および配列番号:14;配列番号:20、配列番号:21、および配列番号:22;配列番号:28、配列番号:29、および配列番号:30;配列番号:36、配列番号:37、および配列番号:38;配列番号:44、配列番号:45、および配列番号:46;配列番号:52、配列番号:53、および配列番号:54;配列番号:60、配列番号:61、および配列番号:62;配列番号:68、配列番号:69、および配列番号:70;配列番号:76、配列番号:77、および配列番号:78;配列番号:84、配列番号:85、および配列番号:86;配列番号:92、配列番号:93、および配列番号:94;配列番号:100、配列番号:101、および配列番号:102;または配列番号:108、配列番号:109、および配列番号:110のうちの1つにおいて、CDR−H1、CDR−H2、およびCDR−H3を含む重鎖可変領域を含む被験抗C1s抗体をコードする。
いくつかの実施形態では、本開示の核酸分子は、軽鎖可変領域と重鎖可変領域とを含む被験抗C1s抗体をコードする。
被験抗体をコードする核酸分子は、意図した標的細胞(例えば、コードされた抗体を合成するように遺伝子組換えされている細胞)においてヌクレオチド配列の発現を可能にするプロモーターおよびエンハンサーのような1つ以上の制御エレメントに作動可能に連結され得る。
適当なプロモーターエレメントおよびエンハンサーエレメントは、当該技術分野で公知である。原核生物宿主細胞で使用するのに適するプロモーターとしては;バクテリオファージT7 RNAポリメラーゼプロモーター;T3プロモーター;T5プロモーター;ラムダPプロモーター;trpプロモーター;lacオペロンプロモーター;ハイブリッドプロモーター、例えば、lac/tacハイブリッドプロモーター、tac/trcハイブリッドプロモーター、trp/lacプロモーター、T7/lacプロモーター;trcプロモーター;tacプロモーターなど;gptプロモーター;araBADプロモーター;in vivo 制御プロモーター、例えばssaG プロモーターまたは関連のプロモーター(例えばU.S. Patent Publication No. 20040131637を参照されたい)、pagC プロモーター (PulkkinenおよびMiller, J. Bacteriol., 1991: 173(1): 86−93; Alpuche−Aranda ら, PNAS, 1992; 89(21): 10079−83)、 nirBプロモーター(Harborne ら (1992)Mol. Micro. 6:2805−2813)など(例えばDunstan ら (1999)Infect. Immun. 67:5133−5141; McKelvie ら (2004)Vaccine 22:3243−3255;およびChatfield ら(1992)Biotechnol. 10:888−892);シグマ70プロモーター、例えばコンセンサスシグマ70プロモーター (例えばGenBank Accession Nos. AX798980, AX798961、およびAX798183を参照されたい);定常相プロモーター、例えばdpsプロモーター、spvプロモーターなど;病原性island SPI−2(例えばWO96/17951を参照されたい)由来のプロモーター;actAプロモーター(例えばShetron−Rama ら(2002)Infect. Immun. 70:1087−1096を参照されたい);rpsMプロモーター(例えばValdivia and Falkow(1996). Mol. Microbiol. 22:367を参照されたい);tetプロモーター(例えばHillen,W. and Wissmann, A. (1989)In Saenger,W.およびHeinemann, U.(eds), Topics in Molecular and Structural Biology, Protein−Nucleic Acid Interaction. Macmillan, London, UK, Vol. 10, pp. 143−162を参照されたい);SP6プロモーター(例えばMelton ら(1984)Nucl. Acids Res. 12:7035を参照されたい)などが挙げられるが、それらに限定されない。大腸菌のような原核生物で使用する適当な強力なプロモーターとしてはTrc、Tac、T5、T7およびPλが挙げられるが、それらに限定されない。細菌宿主細胞で使用するためのオペレーターの非限定的な例としては、ラクトースプロモーターオペレーター(LacIリプレッサータンパク質は、乳糖と接触すると立体配座を変え、それによってLacIリプレッサータンパク質がオペレーターを結合するのを防止する)、トリプトファンプロモーターオペレーター(トリプトファンと複合体を形成すると、TrpRリプレッサータンパク質はオペレーターを結合する立体配座を有する;トリプトファンが存在していない場合、TrpRリプレッサータンパク質は、オペレーターを結合しない立体配座を有する)、およびtacプロモーターオペレーター(例えばdeBoer ら(1983)Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 80:21−25を参照されたい)が挙げられる。
いくつかの実施形態では、例えば、酵母菌での発現のために、適当なプロモーターは、構成的プロモーター、例えばADH1プロモーター、PGK1プロモーター、ENOプロモーター、PYK1プロモーターなど;または調節可能なプロモーター、例えばGAL1プロモーター、GAL10プロモーター、ADH2プロモーター、PHO5プロモーター、CUP1プロモーター、GAL7プロモーター、MET25プロモーター、MET3プロモーター、CYC1プロモーター、HIS3プロモーター、ADH1プロモーター、PGKプロモーター、GAPDHプロモーター、ADC1プロモーター、TRP1プロモーター、URA3プロモーター、LEU2プロモーター、ENOプロモーター、TP1プロモーター、およびAOX1(例えばピキア属で使用するため)である。
真核細胞での発現のために、適当なプロモーターとしては、軽鎖および/または重鎖免疫グロブリン遺伝子プロモーターおよびエンハンサーエレメント;サイトメガロウイルス前初期プロモーター;単純ヘルペスウイルスチミジンキナーゼプロモーター;初期および後期SV40プロモーター;レトロウイルス由来末端長反復配列に存在するプロモーター;マウスメタロチオネイン−Iプロモーター;および様々な当該技術分野で公知の組織特異的プロモーターが挙げられるが、それらに限定されない。
適当なベクターおよびプロモーターの選択は、当業者のレベルでは公知である。
被験抗体をコードする核酸分子は、発現ベクターおよび/またはクローニングベクター中に存在することができる。本開示は、組換えベクターを提供し、それは、クローニングベクター中に被験抗体をコードする核酸分子を含む。本開示は、組換え分子も提供し、前記分子は、コードされた抗体の発現を保証する発現ベクターにおいて適当な調節配列(1種又は複数種)に作動可能に連結された被験抗体をコードする核酸分子を含む。被験抗体が2つの分離ポリペプチドを含む場合、前記2つのポリペプチドをコードする核酸分子は、同じかまたは別々のベクターでクローンされて、1つ以上の組換え分子を形成することができる。組換え分子は、選択可能な標識、複製起点、そして、組換え分子の複製および/または維持を提供する他の特徴を含むことができる。
多数の適当なベクターおよびプロモーターは当該技術分野で公知であり;その多くは被験組換え分子を生成させるために市販されている。例として次のベクターを提示する。細菌:pBs、ファージスクリプト(Phagescript)、PsiX174、pBluescript SK、pBs KS、pNH8a、pNH16a、pNH18a、pNH46a(米国カリフォルニア州ラホーヤにあるStratagene);pTrc99A、pKK223−3、pKK233−3、pDR540、およびpRIT5(スウェーデン国ウプサラにあるPharmacia)。真核生物:pWLneo、pSV2cat、pOG44、PXR1、pSG(Stratagene)pSVK3、pBPV、pMSG、およびpSVL(Pharmacia)。
発現ベクターは、一般的に、異種タンパク質をコードする核酸配列の挿入を提供するために、プロモーター配列の近くに配置された便利な制限酵素認識部位を有する。発現宿主で作動可能な選択標識を存在させることができる。適当な発現ベクターとしては、ウィルスベクターが挙げられるが、それらに限定されない。ウィルスベクターの例としては:ワクシニアウイルス;ポリオウイルス;アデノウイルス(例えばLi ら, Invest Opthalmol Vis Sci 35:2543 2549, 1994; Borras ら, Gene Ther 6:515 524, 1999; Li and Davidson, PNAS 92:7700 7704, 1995; Sakamoto ら, H Gene Ther 5:1088 1097, 1999; WO 94/12649, WO 93/03769; WO 93/19191; WO 94/28938; WO 95/11984 and WO 95/00655を参照されたい);アデノ随伴ウイルス(例えば、Ali ら, Hum Gene Ther 9:81 86, 1998, Flannery ら, PNAS 94:6916 6921, 1997; Bennett ら, Invest Opthalmol Vis Sci 38:2857 2863, 1997; Jomary ら, Gene Ther 4:683 690, 1997, Rolling ら, Hum Gene Ther 10:641 648, 1999; Ali ら, Hum Mol Genet 5:591 594, 1996; Srivastava in WO 93/09239, Samulski ら, J. Vir. (1989)63:3822 3828; Mendelson ら, Virol.(1988)166:154−165;およびFlotte ら, PNAS(1993)90:10613−10617を参照されたい);SV40;単純ヘルペスウイルス;レトロウイルスベクター(例えば、ネズミ白血病ウイルス(Murine Leukemia Virus)、脾臓壊死ウイルス、およびレトロウイルス由来ベクター、例えばニワトリ肉腫ウイルス、ハーヴェイ肉腫ウイルス、ニワトリ白血病ウイルス、ヒト免疫不全ウイルス(例えばMiyoshi ら, PNAS 94:10319 23, 1997; Takahashi ら, J Virol 73:7812 7816, 1999を参照されたい)、骨髄増殖性肉腫ウイルス、および乳癌ウイルス)などをベースとするウイルスが挙げられるが、それらに限定されない。
上記したように、被験核酸分子は、本開示の抗C1s抗体をコードするヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、被験核酸分子は、抗体IPN−M1、抗体IPN−M2、抗体IPN−M3、抗体IPN−M8、抗体IPN−M9、抗体IPN−M10、抗体IPN−M11、抗体IPN−M13、抗体IPN−M14、抗体IPN−M15、抗体IPN−M18、抗体IPN−M23、抗体IPN−M24、抗体IPN−M27、抗体IPN−M28、抗体IPN−M29、および抗体IPN−M33から成る群より選択される被験抗体の重鎖および軽鎖CDRをコードするヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、被験核酸分子は、被験抗体の重鎖CDRおよび軽鎖CDRをコードするヌクレオチド配列を含み、前記CDRコード化配列にはFRコード化ヌクレオチド配列が点在している。いくつかの実施形態では、FRコード化ヌクレオチド配列は、ヒトFR−コード化ヌクレオチド配列である。
宿主細胞
本開示は、被験核酸分子で遺伝子的に修飾された単離された遺伝子組換え宿主細胞(例えば、in vitro細胞)を提供する。いくつかの実施形態では、被験単離遺伝子組換え宿主細胞は、被験抗体を産生することができる。そのような細胞は、組換え細胞と呼ばれる。組換え細胞は、被験抗体をコードする組換え分子を含む。
適当な宿主細胞としては、真核生物宿主細胞、例えば哺乳動物細胞、昆虫宿主細胞、酵母菌;および原核細胞、例えば細菌細胞が挙げられる。宿主細胞への被験核酸の導入は、例えば、リン酸カルシウム沈殿、DEAEデキストラン媒介トランスフェクション、リポソーム媒介トランスフェクション、電気穿孔法、または他の公知の方法によって達成できる。
適当な哺乳動物細胞としては、一次細胞および不死化細胞系が挙げられる。適当な哺乳動物細胞系としては、ヒト細胞系、人間以外の霊長類細胞系、げっし類(例えば、マウス、ラット)細胞系などが挙げられる。適当な哺乳動物細胞系は、HeLa細胞(例えば、アメリカンタイプカルチャーコレクション(ATCC)No. CCL−2)、CHO細胞(例えば、ATCC Nos. CRL9618, CCL61, CRL9096)、293細胞(例えば、ATCC番号CRL−1573)、ベロ細胞、アメリカ国立衛生研究所3T3細胞(例えば、ATCC番号CRL−1658)、Huh−7細胞、BHK細胞(例えば、ATCC番号CCL10)、PC12細胞(ATCC番号CRL1721)、COS細胞、COS−7細胞(ATCC番号CRL1651)、RAT1細胞、マウスL細胞(ATCC番号CCLI.3)、ヒト胎生腎(HEK)細胞(ATCC番号CRL1573)、HLHepG2細胞などが挙げられるが、それらに限定されない。場合によっては、細胞はHEK細胞である。場合によっては、細胞は、CHO細胞、例えば、CHO−K1細胞(ATCC番号CCL−61)、CHO−M細胞、CHO−DG44細胞(ATCC番号PTA−3356)などである。いくつかの実施形態では、宿主細胞はCOS細胞である。いくつかの実施形態では、宿主細胞は293の細胞である。いくつかの実施形態では、宿主細胞はCHO細胞である。
適当な酵母菌は、ピキアパストリス(Pichia pastoris)、ピキアフィンランディカ(Pichia finlandica)、ピキアトレハロフィラ(Pichia trehalophila)、ピキアコクラメ(Pichia koclamae)、ピキアメンブラネファシエンス(Pichia membranaefaciens)、ピキアオプンチエ(Pichia opuntiae)、ピキアテルモトレランス(Pichia thermotolerans)、ピキアサリクタリア(Pichia salictaria)、ピキアグエルクウム(Pichia guercuum)、ピキアピエペリ(Pichia pijperi)、ピキアスチプティス(Pichia stiptis)、ピキアメタノリカ(Pichia methanolica)、ピチア属種(Pichia sp.)、サッカロミセスセレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)、サッカロミセス属種(Saccharomyces sp.)、ハンゼヌラポリモルファ(Hansenula polymorpha)、クライベロミセス属種(Kluyveromyces sp.)、クライベロミセスラクチス(Kluyveromyces lactis)、カンジダアルビカンス(Candida albicans)、アスペルギルスニデュランス(Aspergillus nidulans)、アスペルギルスニガー(Aspergillus niger)、アスペルギルスオリゼ(Aspergillus oryzae)、トリコデルマレーゼイ(Trichoderma reesei)、クリソスポリウムルックノウエンス(Chrysosporium lucknowense)、フザリウム属種(Fusarium sp.)、フザリウムグラミネウム(Fusarium gramineum)、フザリウムベネナツム(Fusarium venenatum)、ニューロスポラクラッサ(Neurospora crassa)、クラミドモナスレインハルトチイ(Chlamydomonas reinhardtii)などが挙げられるが、それらに限定されない。いくつかの実施形態では、宿主細胞はサッカロミセスである。いくつかの実施形態では、宿主細胞はピキアである。
適当な原核生物細胞は、大腸菌、バチルス属(例えば、B. subtilis)、および乳酸杆菌属などの種々の研究室菌株のうちのいずれかが挙げられるが、それらに限定されない。例えばCarrier ら.(1992)J. Immunol. 148:1176−1181; U.S. Patent No. 6,447,784; および Sizemore ら.(1995)Science 270:299−302を参照されたい。典型的には、研究室菌株は、非病原性のものである。いくつかの実施形態では、宿主細胞は大腸菌である。いくつかの実施形態では、宿主細胞は枯草菌である。
医薬組成物
本開示は、被験抗体を含む医薬組成物を含む組成物を提供する。一般的に、医薬組成物は、本明細書では、有効量の被験抗体を含む製剤とも呼ばれる。「有効量」とは、所望の結果をもたらすのに十分な用量、例えば、補体媒介疾患または障害と関連のある有害症状の減少、補体媒介疾患または障害の症状の改善、補体媒介疾患または障害の進行の緩徐化をもたらすのに十分な用量を意味している。一般的に、対照と比較した場合に、所望の結果は、少なくとも補体媒介疾患または障害の症状の減少である。いくつかの実施形態では、被験抗体は、抗体が血液脳関門を通過できるように処方されかつ/または修飾される。いくつかの実施形態では、被験抗体は、血液脳関門を回避するような方法で送達される。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、血液脳関門の通過を容易にする薬剤と一緒に処方される。いくつかの実施形態では、被験抗体は、血液脳関門の通過を促進する化合物に対して、直接にまたはリンカーを介して、融合される。
製剤
被験方法では、被験抗体は、所望の治療効果または診断効果を得ることができる任意の簡便な手段を使用して、宿主に投与することができる。而して、薬剤は、治療的投与のために種々の製剤に組み込むことができる。とりわけ、被験抗体は、適当な薬学的に許容される担体、薬学的に許容される希釈剤、または他の薬学的に許容される賦形剤と組み合わせることによって、医薬組成物に処方することができ、また、固体、半固体、液体またはガス形態、例えば錠剤、カプセル、粉、顆粒、軟膏、溶液、坐剤、注射、吸入剤、およびエアロゾル剤で調製物に処方することができる。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、被験抗体および薬学的に許容される賦形剤を含む。
製薬剤形では、被験抗体は、それらの薬学的に許容される塩類の形態で投与することができるか、または、単独で、もしくは他の薬学的に有効な化合物と適当に関連させて、ならびに組み合わせて、使用することもできる。以下の方法および賦形剤は、単なる例示であり、決して限定ではない。
経口調製物のために、被験抗体は、単独で、または、錠剤、散剤、顆粒剤、またはカプセル剤を製造するための適当な添加剤、例えば、従来の添加剤、例えば乳糖、マンニトール、トウモロコシデンプンまたは馬鈴薯澱粉;結合剤、例えば結晶セルロース、セルロース誘導体、アカシア、トウモロコシデンプン、またはゼラチン;崩壊剤、例えばトウモロコシデンプン、馬鈴薯澱粉、またはカルボキシメチルセルロースナトリウムで;潤滑剤、例えば滑石またはステアリン酸マグネシウム;所望ならば、希釈剤、緩衝剤、湿潤剤、防腐剤、および香味物質と組み合わせて使用することができる。
被験抗体は、水性溶媒または非水溶媒中に、例えば植物油または他の類似のオイル、プロピレングリコール、合成脂肪酸グリセリド、注射可能な有機エステル、例えば、オレイン酸エチル、より高級な脂肪酸のエステルまたはプロピレングリコール中に;所望ならば、従来の添加剤、例えば可溶化剤、等張性薬剤、懸濁化剤、乳化剤、安定剤、および防腐剤と一緒に、前記抗体を、溶解、懸濁、または乳化させることによって、注射用の調製物に処方することができる。非経口ビヒクルとしては、塩化ナトリウム溶液、リンゲルのデキストロース、ブドウ糖および塩化ナトリウム、乳酸加リンゲル液、固定油が挙げられる。静脈内用のビヒクルとしては、流体及び栄養補充物、電解質補充物(例えばデキストロース加リンゲル液をベースとしたもの)などが挙げられる。さらに、本開示の医薬組成物は、医薬組成物の使用目的に応じて、ドーパミンまたは精神薬理学的薬物のような更なる薬剤を含むことができる。
被験抗体を含む医薬組成物は、所望の純度を有する被験抗体を、任意の生理学的に許容される担体、他の賦形剤、安定剤、界面活性剤、緩衝剤、および/または等張化剤と混合することによって調製される。許容可能な担体、他の賦形剤、および/または安定剤は、用いられる用量および濃度においてレシピエントに非毒性であり、例えば緩衝剤、例えばホスフェート、シトレート、および他の有機酸;アスコルビン酸、グルタチオン、システイン、メチオニン、およびクエン酸を含む抗酸化物質;防腐剤(例えばエタノール、ベンジルアルコール、フェノール、m−クレゾール、p−クロル−m−クレゾール、メチルまたはプロピルパラベン、塩化ベンザルコニウム、またはその組み合わせ);アミノ酸、例えばアルギニン、グリシン、オルニチン、リシン、ヒスチジン、グルタミン酸、アスパラギン酸、イソロイシン、ロイシン、アラニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、メチオニン、セリン、プロリン、およびそれらの組み合わせ;単糖類、二糖類、および他の炭水化物;低分子量(約10未満の残基)ポリペプチド;タンパク質、例えばゼラチンまたは血清アルブミン;EDTAのようなキレート剤;糖、例えばトレハロース、スクロース、乳糖、グルコース、マンノース、マルトース、ガラクトース、フルクトース、ソルボース、ラフィノース、グルコサミン、N−メチルグルコサミン、ガラクトサミン、およびノイラミン酸;および/または非イオン性界面活性剤、例えばトウィーン、Brijプルロニックス(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、トリトン−X、またはポリエチレングリコール(PEG)が挙げられる。
医薬組成物は、液体形態、凍結乾燥形態、または凍結乾燥形態から再構成された液体形態であることができ、前記凍結乾燥調製物は、投与前に無菌液で再構成しなければならない。凍結乾燥された組成物を再構成するための標準的な手順は、ある体積の純水(典型的には凍結乾燥中に除かれた量に等しい)を加えることであるが;抗菌剤を含む溶液を、非経口投与用医薬組成物の製造に使用することができる;Chen(1992)Drug Dev Ind Pharm 18, 1311−54も参照されたい。
被験医薬組成物における例示の抗体濃度は、約1mg/mL〜約200mg/mL、または約50mg/mL〜約200mg/mL、または約150mg/mL〜約200mg/mLであり得る。
抗体の水性製剤は、例えばpH約4.0〜約7.0、約5.0〜約6.0、または約5.5のpH緩衝液中で調製することができる。この範囲内のpHに適する緩衝剤の例としては、ホスフェート−、ヒスチジン−、シトレート−、スクシネート−、アセテート−緩衝剤および他の有機酸緩衝剤が挙げられる。緩衝剤濃度は、例えば緩衝剤と、製剤の所望の張性に応じて、約1mM〜約100mM、または約5mM〜約50mMであり得る。
等張化剤を抗体製剤に含有させて製剤の張性を調節することができる。等張化剤としては、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、グリセリン、およびアミノ酸、糖、ならびにそれらの組み合わせの群からの任意の成分が挙げられる。いくつかの実施形態では、水性製剤は、等張性であるが、高張液または低張液が適当であり得る。用語「等張性」とは、比較した他の溶液、例えば生理食塩水または血清と同じ張性を有する溶液を意味している。等張化剤は、約5mM〜約350mM、例えば100mM〜350nMの量で使用することができる。
界面活性剤は、処方された抗体の凝集を低下させ、かつ/または製剤における微粒子物の形成を最少化し、かつ/または吸着を減らすために、抗体製剤に加えることもできる。例示の界面活性剤は、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(Tween)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(Brij)、アルキルフェニルポリオキシエチレンエーテル(Triton−X)、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンコポリマー(Poloxamer, Pluronic)、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)が挙げられる。適当なポリオキシエチレンソルビタン−脂肪酸エステルの例は、ポリソルベート20、(Tween 20という商標で市販されている)およびポリソルベート80(Tween 80という商標で市販されている)である。適当なポリエチレン−ポリプロピレンコポリマーの例は、Pluronic(商標)F68またはPoloxamer 188(商標)の名称で市販されているものである。適当なポリオキシエチレンアルキルエーテルの例は、Brij(商標)で市販されている。界面活性剤の例示の濃度は、約0.001%〜約1%w/vであり得る。
リオプロテクタントは、凍結乾燥プロセス中の不安定条件に対して不安定な活性成分(例えばタンパク質)を保護するために、加えることもできる。例えば、公知のリオプロテクタントとしては、糖(グルコースおよびスクロースを含む);ポリオール(マンニトール、ソルビトール、およびグリセロールを含む);およびアミノ酸(アラニン、グリシン、およびグルタミン酸を含む)が挙げられる。リオプロテクタントは、約10mM〜500nMの量で含まれ得る。
いくつかの実施形態では、被験製剤は、被験抗体と、上記薬剤(例えば界面活性剤、緩衝剤、安定剤、等張化剤)の1種以上とを含み、そして1種以上の防腐剤、例えばエタノール、ベンジルアルコール、フェノール、m−クレゾール、p−クロロ−m−クレゾール、メチルまたはプロピルパラベン、塩化ベンザルコニウム、およびそれらの組み合わせを実質的に含んでいない。他の実施形態では、防腐剤は、例えば約0.001〜約2%(w/v)濃度で、製剤中に含まれる。
例えば、被験製剤は、非経口投与に適する液体製剤または凍結乾燥製剤であることができ、そして:約1mg/mL〜約200mg/mLの被験抗体;約0.001%〜約1%の少なくとも1種の界面活性剤;約1mM〜約100mMの緩衝剤;任意に、約10mM〜約500mMの安定剤;および約5mM〜約305mMの等張化剤を含むことができ、そして約4.0〜約7.0のpHを有する。
別の例として、被験非経口製剤は:約1mg/mL〜約200mg/mLの被験抗体;0.04%(w/v)のトウィーン20;20mMのL−ヒスチジン;および250mMのスクロースを含む液体製剤または凍結乾燥製剤であり、そして5.5のpHを有する。
別の例として、被験非経口製剤は:1)15mg/mLの被験抗体;0.04%(w/v)のトウィーン20;20mMのL−ヒスチジン;および250mMのスクロースを含む凍結乾燥製剤を含み;そして5.5のpHを有する;または2)75mg/mLの被験抗体;0.04%(w/v)のトウィーン20;20mMのL−ヒスチジン;および250mMのスクロースを含む凍結乾燥製剤を含み;そして5.5のpHを有する;または3)75mg/mLの被験抗体;0.02%(w/v)のトウィーン20;20mMのL−ヒスチジン;および250mMのスクロースを含む凍結乾燥製剤を含み;そして5.5のpHを有する;または4)75mg/mLの被験抗体;0.04%(w/v)のトウィーン20;20mMのL−ヒスチジン;および250mMのトレハロースを含む凍結乾燥製剤を含み;そして5.5のpHを有する;または5)75mg/mLの被験抗体;0.02%(w/v)のトウィーン20;20mMのL−ヒスチジン;および250mMのトレハロースを含む凍結乾燥製剤を含み;そして5.5のpHを有する。
別の例として、被験非経口製剤は:1)7.5mg/mLの被験抗体;0.02%(w/v)のトウィーン20;120mMのL−ヒスチジン;および250 125mMのスクロースを含む液体製剤であり;そして5.5のpHを有する;または2)37.5mg/mLの被験抗体;0.02%(w/v)のトウィーン20;10mMのL−ヒスチジン;および125mMのスクロースを含む液体製剤であり;そして5.5のpHを有する;または3)37.5mg/mLの被験抗体;0.01%(w/v)のトウィーン20;10mMのL−ヒスチジン;および125mMのスクロースを含む液体製剤であり;そして5.5のpHを有する;または4)37.5mg/mLの被験抗体;0.02%(w/v)のトウィーン20;10mMのL−ヒスチジン;および125mMのトレハロースを含む液体製剤であり;そして5.5のpHを有する;または5)37.5mg/mLの被験抗体;0.01%(w/v)のトウィーン20;10mMのL−ヒスチジン;および125mMのトレハロースを含む液体製剤であり;そして5.5のpHを有する;または6)5mg/mLの被験抗体;0.02%(w/v)のトウィーン20;20mMのL−ヒスチジン;および250mMのトレハロースを含む液体製剤であり;そして5.5のpHを有する;または7)75mg/mLの被験抗体;0.02%(w/v)のトウィーン20;20mMのL−ヒスチジン;および250mMのマンニトールを含む液体製剤であり;そして 5.5のpHを有する;または8)75mg/mLの被験抗体;0.02%(w/v)のトウィーン20;20mMのLヒスチジン;および140mMの塩化ナトリウムを含む液体製剤であり;そして5.5のpHを有する;または9)150mg/mLの被験抗体;0.02%(w/v)のトウィーン20;20mMのL−ヒスチジン;および250mMのトレハロースを含む液体製剤であり;そして5.5のpHを有する;または10) 150mg/mLの被験抗体;0.02%(w/v)のトウィーン20;20mMのL−ヒスチジン;および250mMのマンニトールを含む液体製剤であり;そして5.5のpHを有する;または11)150mg/mLの被験抗体;0.02%(w/v)のトウィーン20;20mMのL−ヒスチジン;および140mMの塩化ナトリウムを含む液体製剤であり;そして5.5のpHを有する;または12)10mg/mLの被験抗体;0.01%(w/v)のトウィーン20;20mMのL−ヒスチジン;および40mMの塩化ナトリウムを含む液体製剤であり;そして5.5のpHを有する。
被験抗体は、吸入によって投与されるエアロゾル製剤で利用することができる。被験抗体は、ジクロロジフルオロメタン、プロパン、窒素などのような加圧された許容し得る噴射剤に処方することができる。鼻内噴霧製剤のようなエアロゾル製剤は、保存剤および等張剤と一緒に活性剤の精製された水溶液または他の溶液を含む。前記製剤は、鼻粘膜と適合性のpHおよび等張状態に調整される。
さらに、被験抗体は、乳化塩基または水溶性塩基のような種々の塩基と混合することによって坐剤にすることができる。被験抗体は、坐剤によって直腸に投与することができる。坐剤は、例えば体温で溶解し、室温で固化される、カカオ脂、カーボワックス、およびポリエチレングリコールのようなビヒクルを含むことができる。
例えばシロップ、エリキシル、および懸濁液のような経口投与または直腸投与のための単位投与量形態(unit dosage form)を提供することができ、投与量単位(dosage unit)のそれぞれは、例えば茶さじ一杯、大さじ一杯、錠剤、または坐剤は、所定量の組成物を含む。同様に、注射又は静脈内投与のための単位投与量形態は、無菌水中溶液、通常生理食塩溶液中溶液または別の薬学的に許容される担体中溶液として、組成物中に本発明の被験抗体を含むことができる。
「単位投与量形態」とは、本明細書で使用される場合、ヒトおよび動物の被験体のための一体的投与量として適する物理的に個々の単位を指しており、各単位は、薬学的に許容される希釈剤、担体、またはビヒクルと組み合わせて、所望の効果を生じさせるのに十分な量で計算された、本開示の抗C1s抗体の所定量を含む。被験抗体に関する仕様は、使用される特有の抗体および達成される効果、そして宿主での各抗体と関連のある薬理学によって決めることができる。
他の投与形態も、本開示の方法と一緒に使用される。例えば、被験抗体は、坐剤で、場合によっては、エアロゾルおよび鼻腔内用組成物で処方することができる。坐剤の場合、ビヒクル組成物は、例えばポリアルキレングリコールまたはトリグリセリドのような従来のバインダーまたは担体を含む。そのような坐剤は、活性成分を約0.5%〜約10%(w/w)、例えば約1%〜約2%の範囲で含有する混合物から形成することができる。
鼻腔内用製剤は、鼻粘膜を刺激せず、また繊毛機能も有意に阻害しないビヒクルを通常含む。希釈剤、例えば水、生理的食塩水、または他の公知の物質を使用することができる。鼻腔内用製剤は、防腐剤、例えばクロロブタノールおよび塩化ベンズアルコニウムも含有し得るが、それらに限定されない。界面活性剤は、鼻粘膜による被験抗体の吸収を増強させるために存在させることができる。
被験抗体は、注射可能な製剤として投与することができる。典型的には、注射可能な組成物は、溶液(liquid solution)または懸濁液として調製され;注射前に液状ビヒクル中溶液または液状ビヒクル中懸濁液にするのに適する固体形態も調製され得る。その調製物は、乳化させることもでき、または、リポソームビヒクル中にカプセル封入された抗体であることもできる。
適切な賦形剤は、例えば、水、生理的食塩水、デキストロース、グリセロール、エタノールなど、ならびにそれらの組み合わせである。さらに、必要に応じて、ビヒクルは、半量未満の補助物質、例えば湿潤剤または乳化剤またはpH緩衝剤を含むことができる。そのような剤形を調製する実際の方法は、公知であるか、または、当業者にとっては明らかである。Remington’s Pharmaceutical Sciences, Mack Publishing Company, Easton, Pennsylvania, 17版,1985を参照されたい。投与される組成物または製剤は、いずれにしても、治療を受けている被験体において所望の状態を達成するのに十分な量の被験抗体を含む。
薬学的に許容される賦形剤、例えばビヒクル、アジュバント、担体、または希釈剤は、容易に入手できる。さらに、薬学的に許容される補助物質、例えばpH調節剤および緩衝剤、等張化剤、安定剤、湿潤剤などは、容易に入手できる。
いくつかの実施形態では、被験抗体は、放出制御製剤で処方される。持続放出性調製物は、当該技術分野で公知の方法を使用して調製することができる。持続放出性調製物の適当な例としては、マトリックスが造形品の形態である、例えばフィルムまたはマイクロカプセルの形態である抗体を含む固体疎水性ポリマーの半透性マトリックスが挙げられる。徐放性マトリックスの例としては、ポリエステル、L−グルタミン酸とエチル−L−グルタメートとのコポリマー、非分解性エチレン−ビニルアセテート、ヒドロゲル、ポリ乳酸、分解性乳酸−グリコール酸コポリマー、およびポリ−D−(−)−3−ヒドロキシ酪酸が挙げられる。生物活性の起こり得る損失と、持続放出性調製物に含まれる抗体の免疫原性の起こり得る変化は、適当な添加剤を用いることによって、含水量を制御することによって、そして特定の高分子マトリックス組成物を開発することによって、防止することができる。
本開示の範囲内にある放出制御(controlled release)は、複数の徐放性剤形のうちのいずれか1つを意味するものと考えることができる。本開示の目的のために、次の用語は、放出制御と実質的に同等であると考えることができる:連続放出(continuous release)、放出制御、遅延放出(delayed release)、デポー(depot)、徐放(extended release)、緩徐な放出(gradual release)、即時放出(immediate release)、長期放出(long−term release)、プログラムされた放出(programmed release)、持続放出(prolonged release)、比例放出(proportionate release)、遅延性放出(protracted release)、レポジトリー(repository)、遅滞(retard)、スロー放出(slow release)、間隔をあけての放出(spaced release)、長時間放出(sustained release)、タイムコート(time coat)、時限放出(timed release)、遅効性作用(delayed action)、長期作用(extended action)、多層時間作用(layered−time action)、長時間作用性(long acting)、延長作用(prolonged action)、反復作用(repeated action)、スローアクティング(slowing acting)、持続作用(sustained action)、および持続作用投薬。これらの用語に関する更なる考察は、Lesczek Krowczynski, Extended−Release Dosage Forms, 1987 (CRC Press, Inc.)に見られる。
様々な放出制御技術は、非常に広範な薬物剤形を網羅している。放出制御技術としては、物理システムおよび化学システムが挙げられるが、それらに限定されない。
物理システムとしては、速度制御膜を有する貯蔵庫システム、例えばマイクロカプセル化、マクロカプセル化、および膜システム;速度制御膜によらない貯蔵庫システム、例えば中空繊維、超微多孔性三酢酸セルロース、および多孔性ポリマー基質および発泡体;モノリシックシステム、例えば非多孔性マトリックス、ポリマーマトリックス、またはエラストマーマトリックスに物理的に溶解されたモノリシックシステム(例えば非浸食性、浸食性、環境因子移入性、および分解性)、および非多孔性マトリックス、ポリマーマトリックス、またはエラストマーマトリックスに物理的に分散された物質(例えば、非浸食性、浸食性、環境因子移入性、および分解性);ラミネート構造、例えば外部の制御層と化学的に同じかまたは異なる貯蔵庫層;および他の物理的方法、例えば浸透圧ポンプ、またはイオン交換樹脂への吸着が挙げられるが、それらに限定されない。
化学システムとしては、ポリマーマトリックスの化学浸食(例えば不均一浸食、または均一浸食)またはポリマーマトリックスの生物学的浸食(例えば、不均一浸食、または均一浸食)が挙げられるが、それらに限定されない。放出制御用システムのカテゴリーに関する更なる考察は、Agis F. Kydonieus, Controlled Release Technologies: Methods, Theory and Applications, 1980(CRC Press, Inc.)に見られる。
複数の放出制御薬剤が経口投与用に開発されている。これらのものとしては、浸透圧制御胃腸送達システム;流体力学圧制御胃腸送達シシテム;微多孔性膜浸透制御胃腸送達デバイスを含む膜浸透制御胃腸送達システム;胃液耐性腸標的放出制御胃腸送達デバイス;ゲル拡散制御胃腸送達システム;またはカチオン性およびアニオン性薬剤を含むイオン交換制御胃腸送達システムが挙げられるが、それらに限定されない。放出制御薬物送達システムに関する更なる情報は、Yie W. Chien, Novel Drug Delivery Systems, 1992(Marcel Dekker, Inc.)に見られる。
投与量
適当な投与量は、様々な臨床因子に基づいて、主治医または他の有資格の医療関係者によって、決定され得る。医療技術では公知であるように、任意の1人の患者についての投与量は、多くの因子によって、例えば、患者の身体サイズ、体表面積、年齢、投与される特定の化合物、患者の性別、時間、および投与経路、健康状態、および同時に投与される他の薬物によって決まる。被験抗体は、一用量あたり、1ng/kg体重および20mg/kg体重、例えば0.1mg/kg体重〜10mg/kg体重、例えば0.5mg/kg体重〜5mg/kg体重の量で投与することができるが;特に上記因子を考慮すると、この例示の範囲を下回ったりまたは上回ったりすることが想定される。療法が持続点滴である場合、1分間あたり1キログラムの体重につき1μg〜10mg/kgであることもできる。
いくつかの実施形態では、被験抗C1s抗体の用量は、0.001μg〜1000μgであるが;特に上記因子を考慮すると、この例示の範囲を下回ったりまたは上回ったりすることが想定される。いくつかの実施形態では、投与量は、例えば、約0.0001〜100mg/kg、または約0.01〜5mg/kg(例えば、0.02mg/kg、0.25mg/kg、0.5mg/kg、0.75mg/kg、1mg/kg、2mg/kgなど)体重の範囲であり得る。例えば、投与量は、1mg/kg体重もしくは10mg/kg体重であり得るか、または1〜10mg/kgの範囲内、もしくは少なくとも1mg/kgであり得る。上記範囲における中間の用量も本発明の範囲内であることが意図される。
個体には、前記用量を、毎日、隔日で、毎週、または実証的分析によって決定された他の任意のスケジュールに従って、投与することができる。例示の治療は、長期にわたって、例えば少なくとも6ヵ月にわたって、複数の投与量で投与することを必要とする。更なる例示の治療計画は、2週間毎に1回、1か月に1回、または3〜6ヵ月毎に1回投与することを必要とする。例示の投与計画は、連続日で1〜10mg/kgまたは15mg/kg、隔日で30mg/kg、または毎週60mg/kgを含む。いくつかの方法では、異なる結合特異性を有する2種以上のモノクローナル抗体を、同時に投与し、その場合、各抗体の投与量は、示した範囲内にある。経過は、定期的評価によってモニターすることができる。
投与量レベルおよび投与計画は、特定の抗体、症状の重症度、および副作用に対する被験体の感受性の関数として変化し得ることは当業者には容易に理解される。所定の化合物の好ましい投与量および投与計画は、様々な手段により、当業者によって、容易に決定できる。
投与経路
被験抗体は、生体内および生体外での方法ならびに全身の投与経路および局所的な投与経路を含む、薬物送達に適する任意の利用可能な方法および経路を使用して、個体に投与する。
従来の投与経路および薬学的に許容される投与経路としては、鼻腔内、筋肉内、気管内、鞘内、頭蓋内、皮下、皮内、局所、静脈内、腹腔内、動脈内(例えば、頸動脈を介して)、脊髄または脳への送達、直腸、鼻、経口、そして他の腸内および非経口の投与経路が挙げられる。投与経路は、抗体および/または所望の効果に従って、所望ならば、組み合わせるかまたは調整することができる。被験抗体組成物は、1回用量または複数用量で投与することができる。いくつかの実施形態では、被験抗体組成物は経口投与される。いくつかの実施形態では、被験抗体組成物は、吸入経路を介して投与される。いくつかの実施形態では、被験抗体組成物は、鼻腔内に投与される。いくつかの実施形態では、被験抗体組成物は局所投与される。いくつかの実施形態では、被験抗体組成物は、頭蓋内に投与される。いくつかの実施形態では、被験抗体組成物は静脈内投与される。いくつかの実施形態では、被験抗体組成物は、くも膜下腔内に投与される。いくつかの実施形態では、被験抗体組成物は、皮下投与される。
本開示の抗体は、全身経路または局所経路を含む、従来の薬物を送達するのに適する任意の利用可能な従来の方法および経路を使用して、宿主に投与することができる。一般的に、本発明で企図される投与経路としては、腸内経路、非経口経路、または吸入経路が挙げることができるが、必ずしもそれらに限定されない。
吸入経路以外の非経口投与経路としては、局所、経皮的、皮下、筋肉内、眼窩内、包内、脊椎内、胸骨内、鞘内、および静脈内の経路、すなわち、消化管を通す以外の任意の投与経路が挙げられるが、必ずしもそれらに限定されない。非経口投与は、被験抗体の全身送達または局所送達を達成するために行うことができる。全身送達が望まれる場合、投与は、典型的には、薬学的調製物の侵襲性または全身吸収性の局所投与または粘膜投与を伴う。
被験抗体は、腸内投与によって被験体に送達することもできる。腸内投与経路としては、経口および直腸(例えば、坐剤を使用する)送達が挙げられるが、必ずしもこれらに限定されるものではない。
治療とは、宿主を苦しめる病理学的状態に関連する症状が少なくとも寛解することを意味し、この場合、寛解は広義の意味で使用され、例えば補体媒介疾患または障害のような治療される病理学的状態に関連するパラメータの大きさ、例えば症状の程度の少なくとも低減を意味している。したがって、治療には、宿主がもはやその病理学的状態もしくは少なくともその病理学的状態を特徴付ける症状に苦しまないように、病理学的状態または少なくともそれに関連する症状が、例えば発症が防止されるなど完全に阻害され、または停止、例えば終了される状態も含まれる。
いくつかの実施形態では、被験抗体は、例えば脳動脈中の部位または脳組織へ直接に、注射および/または送達によって投与される。被験抗体は、例えば標的部位に対して微粒子銃送達(biolistic delivery)によって、標的部位に直接に投与することもできる。
被験方法によって、様々な宿主(用語「宿主」は、本明細書では、用語「被験体」、「個体」、および「患者」と互換的に使用される)を治療することができる。一般的に、前記の宿主は「哺乳類」または「哺乳動物」であり、これらの用語は、肉食動物目(例えばネコ)、草食動物目(例えば牛、ウマ、およびヒツジ)、雑食目(例えば、イヌ、ヤギ、およびブタ)、げっ歯目(例えば、マウス、モルモット、およびラット)、および霊長類目(例えば、ヒト、チンパンジー、およびサル)を含む哺乳綱の生物を記載するために広く使用されている。いくつかの実施形態では、宿主は、補体系を有する個体、例えば哺乳類、魚類、または無脊椎動物である。いくつかの実施形態では、宿主は、補体系含有の哺乳類、魚類、または無脊椎動物コンパニオンアニマル、農業動物、使役動物、動物園動物、または研究室動物である。いくつかの実施形態では、宿主はヒトである。
実施形態は、個体へ投与するための被験C1s抗体を含む組成物を含むのに適する容器を含む組成物を含む。例えば、被験抗体は、医薬組成物を含むのに適する容器内に配置することができる。容器は、例えば、瓶(例えば、閉鎖装置、例えばキャップを有する)、ブリスター包装(例えば、ブリスター1つあたり1回以上用量の封入体を提供することができる)、バイアル、軟包装(例えば、密封されたマイラーまたはプラスチック袋)、アンプル(溶液中一回用量のための)、点滴注入器、注射器、薄膜、管などであり得る。いくつかの実施形態では、容器、例えば無菌容器は、被験医薬組成物を含む。いくつかの実施態様では、容器は瓶または注射器である。いくつかの実施態様では、容器は瓶である。いくつかの実施態様では、容器は注射器である。例えば経口用量または注射可能用量で、被験抗体の単位投与量を有するキットを提供する。そのようなキットでは、単位用量を含む容器に加えて、目的である病的状態を治療する際の抗体の使用および付随する利点を説明する情報提供の添付文書が存在する。好ましい化合物と単位用量は、本明細書で既に説明したものである。
補体媒介疾患または障害を治療する方法
本開示は、補体媒介疾患または障害を治療する方法を提供する。前記方法は、一般的に、必要に応じて個体に対して本開示の抗C1s抗体の有効量を投与することを含む。場合によっては、被験抗C1s抗体の投与によって、個体の細胞、組織、または体液における補体C1sの活性が調整され、補体媒介疾患または障害が治療される。
いくつかの実施形態では、補体によって媒介される疾患または障害を有する個体を治療するための本開示の方法は、前記個体に対して、本開示の抗C1s抗体を投与すること、または:a)本開示の抗C1s抗体と;前記個体に投与するのに適する薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態では、個体は哺乳類である。いくつかの実施形態では、個体はヒトである。投与は、当業者に知られている任意の経路によって、例えば本明細書で開示されている経路によって行うことができる。いくつかの実施形態では、投与は静脈内である。いくつかの実施形態では、投与は鞘内である。
本開示は、補体C1s活性を調整する方法を提供する。いくつかの実施形態では、本方法は補体C1s活性を阻害する。いくつかの実施形態では、本開示は、補体によって媒介される疾患または障害を有する個体における補体C1s活性を調整する方法を提供し、前記方法は、本開示の抗C1s抗体または本開示の医薬組成物を個体に投与することを含み、前記医薬組成物は本開示の抗C1s抗体を含む。いくつかの実施形態では、前記方法は補体C1s活性を阻害する。いくつかの実施形態では、個体は哺乳類である。いくつかの実施形態では、個体はヒトである。投与は、当業者に知られている任意の経路で、例えば本明細書で開示している経路で行うことができる。いくつかの実施形態では、投与は静脈内である。いくつかの実施形態では、投与は鞘内である。
補体媒介疾患または障害は、個体の細胞、組織、または体液における、異常な量の補体C1s、または、異常なレベルの補体C1sタンパク質分解活性によって特徴づけられる障害である。
場合によっては、補体媒介疾患または障害は、細胞、組織、または体液における、C1s量の上昇(正常に比べて高い)または補体C1s活性レベルの上昇によって特徴づけられる。例えば、場合によっては、補体媒介疾患または障害は、C1s量の上昇および/またはC1s活性の上昇が脳組織および/または脳脊髄液に存在することによって特徴づけられる。細胞、組織、または体液におけるC1sの「正常に比べて高い」量とは、細胞、組織、または体液におけるC1sの量が、正常な対照レベルに比べて高い、例えば、同じ年齢群の個体または個体集団の正常な対照レベルに比べて高いことを示している。細胞、組織、または体液におけるC1s活性の「正常に比べて高い」レベルとは、細胞、組織、または体液におけるC1sによってもたらされるタンパク質分解性開裂が、正常な対照レベルに比べて高い、例えば、同じ年齢群の個体または個体集団の正常な対照レベルに比べて高いことを示している。場合によっては、補体媒介疾患または障害を有する個体は、そのような疾患または障害の1つ以上の更なる症状を示す。
他の場合では、補体媒介疾患または障害は、細胞、組織、または体液における、C1s量が正常な量に比べて低いまたは補体C1s活性レベルが低いことによって特徴づけられる。例えば、場合によっては、補体媒介疾患または障害は、C1s量の低下および/またはC1s活性の低下が脳組織および/または脳脊髄液に存在することによって特徴づけられる。細胞、組織、または体液におけるC1sの「正常に比べて低い」量とは、細胞、組織、または体液におけるC1sの量が、正常な対照レベルに比べて低い、例えば、同じ年齢群の個体または個体集団の正常な対照レベルに比べて低いことを示している。細胞、組織、または体液におけるC1s活性の「正常に比べて低い」レベルとは、細胞、組織、または体液におけるC1sによってもたらされるタンパク質分解性開裂が、正常な対照レベルに比べて低い、例えば、同じ年齢群の個体または個体集団の正常な対照レベルに比べて低いことを示している。場合によっては、補体媒介疾患または障害を有する個体は、そのような疾患または障害の1つ以上の更なる症状を示す。
補体媒介疾患または障害は、補体C1sの量または活性が個体で疾患または障害を引き起こすような疾患または障害である。いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害は、自己免疫疾患、癌、血液疾患、感染症、炎症性疾患、虚血−再灌流障害、神経変性疾患、神経変性障害、眼性疾患、腎臓病、移植拒絶反応、脈管疾患、および脈管炎疾患から成る群より選択される。いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害は、自己免疫疾患である。いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害は、癌である。いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害は、感染症である。いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害は、炎症性疾患である。いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害は、血液疾患である。いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害は、虚血−再灌流障害である。いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害は、眼性疾患である。いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害は、腎臓病である。いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害は、移植拒絶反応である。いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害は、抗体媒介移植拒絶反応である。いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害は、脈管疾患である。いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害は、脈管炎障害である。いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害は、神経変性疾患または神経変性障害である。いくつかの実施形態では、補体媒介疾患は、神経変性疾患である。いくつかの実施形態では、補体媒介障害は、神経変性障害である。いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害は、タウオパチーである。
補体媒介疾患または障害としては、加齢性黄斑変性、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症、アナフィラキシー、嗜銀顆粒性認知症、関節炎(例えば、関節リウマチ)、喘息、アテローム性動脈硬化症、異型溶血性尿毒症症候群、自己免疫疾患、バラケル―ジーモンス症候群、ベーチェット病、英国型アミロイド血管症、水疱性天疱瘡、バーガー病、C1q腎症、癌、劇症型抗リン脂質症候群(catastrophic antiphosplipid syndrome)、脳アミロイドアンギオパチー、寒冷凝集素病、皮質基底核変性、クロイツフェルト・ヤコブ病、クローン病、クリオグロブリン血管炎、ボクサー認知症、レビー小体型認知症(DLB)、石灰沈着を伴うびまん性神経原線維変化病、円板状エリテマトーデス、ダウン症候群、巣状分節状糸球体硬化症、形式的思考障害、前頭側頭型認知症(FTD)、第17染色体に連鎖するパーキンソニズムを伴った前頭側頭型認知症、前頭側頭葉変性症、ゲルストマンシュトロイスラーシャインカー病、ギラン−バレー症候群、ハレルフォルデンスパッツ病、溶血尿毒症症候群、遺伝性血管浮腫、低フォスファターゼ症(hypophosphastasis)、特発性肺炎症候群、免疫複合体病、封入体筋炎、感染症(例えば、細菌(例えば、髄膜炎菌または連鎖球菌属)ウイルス(例えば、ヒト免疫不全ウイルス(HIV))、または他の感染因子に起因する疾患)、炎症性疾患、虚血/再灌流障害、軽度認知障害、免疫性血小板減少性紫斑病(ITP)、モリブデン補因子欠損症(MoCD)タイプA(molybdenum cofactor deficiency (MoCD)type A)、膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)I、膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)II(デンスデポジット病)、膜性腎炎、多発脳梗塞性認知症、狼瘡(例えば、全身性エリテマトーデス(SLE))、糸球体腎炎、川崎病、多巣性運動ニューロパチー、多発性硬化症、多系統萎縮、重症筋無力症、心筋梗塞、筋緊張性ジストロフィ、視神経脊髄炎、ニーマン−ピック病C型、神経原線維変化を伴う非グアム島住民運動ニューロン疾患(non−Guamanian motor neuron disease with neurofibrillary tangles)、パーキンソン病、認知症を伴うパーキンソン病、発作性夜間血色素尿症、尋常性天疱瘡、ピック病、脳炎後パーキンソン症候群、多発性筋炎、プリオンタンパク質大脳アミロイド脈管障害、進行性皮質下グリオーシス、進行性核上性麻痺、乾癬、敗血症、志賀毒素大腸桿菌(STEC)−HuS、脊髄性筋萎縮、脳卒中、亜急性硬化性全脳炎、神経原線維型老年認知症、移植拒絶反応、脈管炎(例えば、ANCA関連脈管炎)、ウェゲナー肉芽腫症、鎌状赤血球症、クリオグロブリン血症、混合性クリオグロブリン血症、本態性混合型クリオグロブリン血症、II型混合型クリオグロブリン血症、III型混合型クリオグロブリン血症、腎炎、ループス腎炎、水疱性類天疱瘡、後天性表皮水疱症、遅発性溶血性輸血副作用、および血小板不応状態が挙げられるが、それらに限定されない。
アルツハイマー病、および前頭側頭型認知症のある種の形態(ピック病、散発性前頭側頭型認知症、および17番染色体に連鎖したパーキンソン症候群を伴う前頭側頭型認知症)は、タウオパチーの最も一般的な形態である。一致において、本発明は、任意の上記方法に関するものであり、前記タウオパチーは、アルツハイマー病、ピック病、散発性前頭側頭型認知症、および17番染色体に連鎖したパーキンソン症候群を伴う前頭側頭型認知症である。他のタウオパチーとしては、進行性核上性麻痺(PSP)、皮質基底核変性(CBD)、および亜急性硬化性全脳炎が挙げられるが、それらに限定されない。
神経変性タウオパチーとしては、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症/パーキンソニズム認知症複合、嗜銀顆粒性認知症、英国型アミロイド血管症、脳アミロイドアンギオパチー、皮質基底核変性、クロイツフェルト・ヤコブ病、ボクサー認知症、石灰沈着を伴うびまん性神経原線維変化病、ダウン症候群、前頭側頭型痴呆、第17染色体に連鎖するパーキンソニズムを伴った前頭側頭型認知症、前頭側頭葉変性症、ゲルストマンシュトロイスラーシャインカー病、ハレルフォルデンスパッツ病、封入体筋炎、多系統萎縮、筋緊張性ジストロフィ、ニーマン−ピック病C型、神経原線維変化を伴う非グアム島住民運動ニューロン疾患、ピック病、脳炎後パーキンソン症候群、プリオンタンパク質大脳アミロイド脈管障害、進行性皮質下グリオーシス、進行性核上性麻痺、亜急性硬化性全脳炎、神経原線維型老年認知症、多発脳梗塞性認知症、虚血性発作、慢性外傷性脳障害(CTE)、外傷性脳損傷(TBI)、脳卒中が挙げられる。
本開示は、シヌクレイン病、例えば、パーキンソン病(PD);レビー小体型認知症(DLB);多系統萎縮(MSA)などを治療する方法も提供する。例えば、認知症(PDD)を有するPDは、被験方法で治療することができる。
いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害は、アルツハイマー病を含む。いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害は、パーキンソン病を含む。いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害は、移植拒絶反応を含む。いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害は、抗体媒介移植拒絶反応である。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、個体での補体媒介疾患または障害の少なくとも1つの症状の発症を防止または遅延させる。いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体は、個体での補体媒介疾患または障害の少なくとも1つの症状を減少または消失させる。症状の例としては、自己免疫疾患に関連する症状、癌、血液疾患、感染症、炎症性疾患、虚血−再灌流障害、神経変性疾患、神経変性障害、腎臓病、移植拒絶反応、眼性疾患、脈管疾患または脈管炎障害が挙げられるが、それらに限定されない。症状は、神経症状、例えば、障害された認知機能、記憶障害、運動機能の喪失などであり得る。症状は、個体の細胞、組織、または体液におけるC1sタンパク質の活性でもあり得る。症状は、個体の細胞、組織、または体液における補体活性化の度合いでもあり得る。
いくつかの実施形態では、個体に本開示の抗C1s抗体を投与して、個体の細胞、組織、または体液におけるC1sタンパク質の活性を調整する。いくつかの実施形態では、個体に被験抗C1s抗体を投与して、個体の細胞、組織、または体液におけるC1sタンパク質の活性を阻害する。例えば、いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害を有する個体に対して単独療法として1以上の用量で、または併用療法で投与すると、被験抗C1s抗体は、個体において、C1sタンパク質の活性を、抗C1s抗体による治療前の個体におけるC1sタンパク質の活性と比較して、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または90%を超えて低下させる。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体を投与すると:(a)補体活性化の減少;(b)認知機能の改善;(c)ニューロン損失の減少;(d)ニューロンにおけるリン酸化タウレベルの減少;(e)グリア細胞活性化の減少;(f)リンパ球浸潤の減少;(g)マクロファージ浸潤の減少;(h)抗体沈着の減少;(i)グリア細胞喪失の減少;(j)希突起膠細胞損失の減少;(k)樹状細胞浸潤の減少;(l)好中球浸潤の減少;(m)赤血球溶解の減少;(n)赤血球食作用の減少;(o)血小板食作用の減少;(p)血小板溶解の減少;(q)移植片生着の改善;(r)マクロファージ媒介食作用の減少;(s)視力の改善;(t)運動制御の改善;(u)血栓形成の改善;(v)凝固の改善;(w)腎機能の改善;(x)抗体によって媒介される補体活性化の減少;(y)自己抗体によって媒介される補体活性化の減少;(z)貧血の改善;(aa)脱髄の減少;(ab)好酸球増加の減少;(ac)自己抗体によって媒介される水疱形成の減少;(ad)自己抗体によって誘発される掻痒症の減少;(ae)自己抗体によって誘発される紅斑性狼瘡の減少;(af)自己抗体媒介皮膚びらんの減少;(ag)輸血反応による赤血球破壊の減少;(ah)同種抗体による赤血球溶解の減少;(ai)輸血反応による溶血の減少;(aj)同種抗体媒介血小板溶解の減少;および(ak)輸血反応による血小板溶解の減少から成る群より選択される転帰が得られる。
いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害を有する個体に対して単独療法として1以上の用量で、または併用療法で投与すると、抗C1s抗体による治療前の個体における転帰のレベルまたは程度と比較して、被験抗C1s抗体は、次の転帰:すなわち、(a)補体活性化;(b)認知機能の低下;(c)ニューロン損失;(d)ニューロンにおけるリン酸化タウのレベル;(e)グリア細胞活性化;(f)リンパ球浸潤;(g)マクロファージ浸潤;(h)抗体沈着、(i)グリア細胞喪失;(j)希突起膠細胞損失;(k)樹状突起細胞浸潤;(l)好中球浸潤;(m)赤血球溶解;(n)赤血球食作用;(o)血小板食作用;(p)血小板溶解;(q)移植片拒絶;(r)マクロファージ媒介食作用;(s)視力喪失;(t)抗体媒介補体活性化;(u)自己抗体媒介補体活性化;(v)脱髄;(w)好酸球増加のうちの1つ以上を、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または90%超低下させる。
いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害を有する個体に対して単独療法として1以上の用量で、または併用療法で投与すると、抗C1s抗体による治療前の個体における転帰のレベルまたは程度と比較して、被験抗C1s抗体は、次の転帰:すなわち、a)認知機能;b)移植片生着;c)視力;d)運動制御;e)血栓形成;f)凝固;g)腎機能;およびh)ヘマトクリット(赤血球数)のうちの1つ以上を、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または90%超改善する。
いくつかの実施形態では、個体に本開示の抗C1s抗体を投与すると、個体における補体活性化が低下する。例えば、いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害を有する個体に対して単独療法として1以上の用量で、または併用療法で投与すると、被験抗C1s抗体は、個体における補体活性を、抗C1s抗体による治療前の個体におけるC1sタンパク質の活性レベルと比較して、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または90%を超えて低下させる。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体を投与すると、個体における認知機能が改善される。例えば、いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害を有する個体に対して単独療法として1以上の用量で、または併用療法で投与すると、被験抗C1s抗体は、個体における認知機能を、抗C1s抗体による治療前の個体における認知機能と比較して、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または90%を超えて改善する。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体を投与すると、個体における認知機能の低下速度が遅くなる。例えば、いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害を有する個体に対して単独療法として1以上の用量で、または併用療法で投与すると、被験抗C1s抗体は、個体における認知機能の低下速度を、抗C1s抗体による治療前の個体における認知機能と比較して、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または90%を超えて遅くする。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体を個体に投与すると、個体におけるニューロン損失が減少する。例えば、いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害を有する個体に対して単独療法として1以上の用量で、または併用療法で投与すると、被験抗C1s抗体は、個体におけるニューロン損失を、抗C1s抗体による治療前の個体におけるニューロン損失と比較して、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または90%を超えて減少させる。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体を個体に投与すると、個体におけるリン酸化タウのレベルが低下する。例えば、いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害を有する個体に対して単独療法として1以上の用量で、または併用療法で投与すると、被験抗C1s抗体は、個体におけるリン酸化タウを、抗C1s抗体による治療前の個体におけるリン酸化タウのレベルと比較して、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または90%を超えて低下させる。
いくつかの実施形態では、個体に本開示の抗C1s抗体を投与すると、個体におけるグリア細胞の活性化が低下する。例えば、いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害を有する個体に対して単独療法として1以上の用量で、または併用療法で投与すると、被験抗C1s抗体は、個体におけるグリア細胞の活性化を、抗C1s抗体による治療前の個体におけるグリア細胞の活性化と比較して、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または90%を超えて低下させる。いくつかの実施形態では、グリア細胞は、星状細胞またはミクログリアである。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体を個体に投与すると、個体におけるリンパ球浸潤が減少する。例えば、いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害を有する個体に対して単独療法として1以上の用量で、または併用療法で投与すると、被験抗C1s抗体は、個体におけるリンパ球浸潤を、抗C1s抗体による治療前の個体におけるリンパ球浸潤と比較して、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または90%を超えて減少させる。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体を個体に投与すると、個体におけるマクロファージ浸潤が減少する。例えば、いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害を有する個体に対して単独療法として1以上の用量で、または併用療法で投与すると、被験抗C1s抗体は、個体におけるマクロファージ浸潤を、抗C1s抗体による治療前の個体におけるマクロファージ浸潤と比較して、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または90%を超えて減少させる。
いくつかの実施形態では、本開示の抗C1s抗体を個体に投与すると、個体における抗体沈着が減少する。例えば、いくつかの実施形態では、補体媒介疾患または障害を有する個体に対して単独療法として1以上の用量で、または併用療法で投与すると、被験抗C1s抗体は、個体における抗体沈着を、抗C1s抗体による治療前の個体における抗体沈着と比較して、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または90%を超えて減少させる。
本開示は、補体媒介疾患または障害を有する個体を治療するために、本開示の抗C1s抗体の使用、または、本開示の抗C1s抗体と薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物の使用を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、補体媒介疾患または障害を有する個体を治療するために、本開示の抗C1s抗体の使用を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、補体媒介疾患または障害を有する個体を治療するために、本開示の抗C1s抗体と薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物の使用を提供する。
本開示は、補体によって媒介される疾患または障害を有する個体を治療するための薬剤の製造における、本開示の抗C1s抗体の使用を提供する。
本開示は、補体C1s活性を阻害するために、本開示の抗C1s抗体の使用、または、本開示の抗C1s抗体と薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物の使用を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、補体媒介疾患または障害を有する個体において補体C1s活性を阻害するために、本開示の抗C1s抗体の使用、または、本開示の抗C1s抗体と薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物の使用を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、補体媒介疾患または障害を有する個体において補体C1s活性を阻害するために、本開示の抗C1s抗体の使用を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、補体媒介疾患または障害を有する個体において補体C1s活性を阻害するために、本開示の抗C1s抗体と薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物の使用を提供する。
本開示は、補体C1s活性を調整するための薬剤の製造における本開示の抗C1s抗体の使用を提供する。いくつかの実施形態では、前記薬剤は補体C1s活性を阻害する。いくつかの実施形態では、前記薬剤は、補体媒介疾患または障害を有する個体において補体C1s活性を阻害する。
本開示は、薬物療法で使用するために、本開示の抗C1s抗体を提供するか、または、本開示の抗C1s抗体と薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、薬物療法で使用するために、本開示の抗C1s抗体を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、薬物療法で使用するために、本開示の抗C1s抗体と、薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物を提供する。
本開示は、補体媒介疾患または障害を有する個体を治療するために、本開示の抗C1s抗体を提供するか、または、本開示の抗C1s抗体と薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、補体媒介疾患または障害を有する個体を治療するために、本開示の抗C1s抗体を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、補体媒介疾患または障害を有する個体を治療するために、本開示の抗C1s抗体と薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物を提供する。
本開示は、補体C1sタンパク質活性を調整するために、本開示の抗C1s抗体を提供するか、または、本開示の抗C1s抗体と薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、補体C1sタンパク質活性を調整するために、本開示の抗C1s抗体を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、補体C1sタンパク質活性を調整するために、本開示の抗C1s抗体と、薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物を提供する。いくつかの実施形態では、抗C1s抗体は、補体C1sタンパク質活性を阻害する。
併用療法
本開示の抗C1s抗体は、個体に対して、必要に応じて、単独で(例えば、単独療法として);または1種以上の追加の治療薬を使用する併用療法で、投与することができる。
ADの治療に関して、適当な追加の治療薬としては、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬、例えばアリセプト(ドネペジル)、エクセロン(Exelon)(リバスティグミン)、メトリフォネート、およびタクリン(コグネックス(Cognex));抗Aβ抗体;非ステロイド性消炎薬、例えばイブプロフェンおよびインドメタシン;シクロオキシゲナーゼ−2(Cox2)阻害薬、例えばセレブレックス(Celebrex);およびモノアミンオキシダーゼ阻害薬、例えばセレギレン(Selegilene)(エルデプリル(Eldepryl)またはデプレニル(Deprenyl))が挙げられるが、それらに限定されない。上記の薬剤の各々に関する投与量は当該技術分野で公知である。
ADの治療において別の適当な追加の治療薬は、U.S. Pat. No.7,605,179に記載されているように、タウ凝集を阻害する薬剤、例えばタウ凝集を阻害するナフトキノン誘導体である。もう一つの別の適当な追加の治療薬は、U.S.Pat.No.7,572,793に記載されているように、タウのリン酸化を阻害する薬剤、例えばタウプロテインキナーゼ1を阻害する3−置換−4−ピリミドン誘導体を阻害する薬剤である。
本明細書で使用される「と組み合わせて」とは、例えば、第1化合物を、第2化合物を投与しているすべての過程で投与し;第1化合物を、第2化合物の投与とオーバーラップしている間に投与することを指しており、例えば、第2化合物を投与する前に第1化合物の投与を開始し、そして第2化合物の投与を終了する前に第1化合物の投与を終了し;第1化合物を投与する前に第2化合物の投与を開始し、そして第1化合物の投与を終了する前に第2化合物の投与を終了し;第2化合物の投与を開始する前に第1化合物の投与を開始し、そして第1化合物の投与を終了する前に第2化合物の投与を終了し;第1化合物の投与を開始する前に第2化合物の投与を開始し、そして第2化合物の投与を終了する前に第1化合物の投与を終了することを指している。このように、「組み合わせて」とは、2種以上の化合物を投与することを含む投与計画も指すことができる。本明細書で使用される「と組み合わせて」とは、同じかまたは異なる製剤で、同じかまたは異なる経路によって、そして同じかまたは異なる剤形タイプで投与され得る2種以上の化合物を投与することも指している。
治療される個体
被験抗C1s抗体による治療に適する個体としては、補体媒介疾患または障害を有すると診断された個体;補体媒介疾患または障害の発症に関して一般集団に比べてより大きなリスクを有する個体(例えば、補体媒介疾患または障害を発症する遺伝素因を有する個体);認知症を伴うパーキンソン病(PDD)の個体;アルツハイマー病の個体などが挙げられる。場合によっては、個体はヒト成人である。場合によっては、ヒト成人は、20歳以上、30歳以上;40歳以上、50歳以上、60歳以上、70歳以上、または80歳以上である。例えば、ヒト成人は、20歳〜30歳、30歳〜40歳、40歳〜50歳、50歳〜60歳、60歳〜70歳、または70歳を超えていることができる。場合によっては、個体はヒト小児である。場合によっては、ヒト小児は、20歳未満、10歳未満、または5歳未満である。
In vitro試験および動物モデル
本開示は、in vitroまたはin vivoでの被験抗体の有効性を試験する方法を提供する。in vitro試験としては、補体C1sタンパク質への被験抗体の結合をアッセイする方法、C1sタンパク質分解活性を阻害する被験抗体の能力をアッセイする方法、本開示の抗C1s抗体が結合するエピトープまたはエピトープの特徴を確認する方法が挙げられる。被験抗体の有効性を試験する動物モデルとしては、実験的自己免疫性脳脊髄炎(例えばWeerth ら, Am J Path. 163:1069−1080(2003); Theien ら, J. Clin. Invest. 107:995−1006(2001)を参照されたい)、重症筋無力症(例えばMorgan ら, Clin. Exp. Immun. 146:294−302(2006)を参照されたい)、心筋虚血および再潅流(例えばBusche ら, GMS Ger. Med. Sci. 8:Doc20(2010)を参照されたい)、および肺炎連鎖球菌属(例えばBrown ら, Proc. Natl. Acad. Sci. 99:16969−16974)を参照されたい)のモデルが挙げられる。いくつかの実施形態では、モデルはネズミモデルである。前記モデルは、当業者に公知である。
検出法
本開示は、個体から得られる生体試料中の補体C1sタンパク質を検出するin vitro法;および生きている個体においてC1sタンパク質を検出するin vivo法を提供する。被験in vitro検出法は定量的であり得る。而して、C1sタンパク質は、補体媒介疾患または障害の進行に関するバイオマーカー、または補体媒介疾患または障害のための治療に対する応答に関するバイオマーカーとして役立ち得る。
検出され/数量化される補体C1sタンパク質は、本開示の抗C1s抗体が結合するエピトープを含む、全長C1sタンパク質またはその任意のフラグメントであり得る。
適当な生体試料としては、血液、血清、血漿、尿、唾液、脳脊髄液、間質液、眼液、滑液、固形組織試料、組織培養試料、細胞試料、および当業者に公知の他の生体試料が挙げられるが、それらに限定されない。
本開示は、個体から得られる生体試料中の補体C1sタンパク質を検出する本開示のin vitro法は、一般的に:(a)前記生体試料を、本開示の抗C1s抗体と接触させること;および(b)前記試料中に存在するC1sタンパク質に対する前記抗体の結合を検出することを含む。
本開示の検出方法を使用して、個体が、補体媒介疾患または障害を有するか、または補体媒介疾患または障害のリスクにさらされているか否かを測定することができる。本開示の検出方法を使用して、補体媒介疾患または障害の段階(重症度)を決定することができる。本開示の検出方法を使用して、個体における補体媒介疾患または障害の進行をモニターすることができる。本開示の検出方法を使用して、補体媒介疾患または障害を治療するための治療計画に対する個体の応答を測定することができる。生体試料は、被験検出法を使用して試験することができ、前記生体試料は、補体媒介疾患または障害を有すると疑われる個体から、補体媒介疾患または障害を有すると診断されてきた個体から、補体媒介疾患または障害を発症する遺伝素因を有する個体などから得られる。
本開示は、個体における補体媒介疾患または障害を診断する方法を提供する。前記方法は、一般的に、(a)個体から得られる生体試料中の補体C1sタンパク質の量を測定する工程;および(b)補体C1sタンパク質の量を、基準(reference)、標準(standard)、または健常対照被験体における補体C1sタンパク質の量を示す健常対照値と比較する工程を含む。生体試料中のC1sタンパク質の量と健常対照値との間の有意差は、個体が補体媒介疾患または障害を有することを示している。いくつかの実施形態では、測定する工程は、生体試料を本開示の抗C1s抗体と接触させ、試料中に存在する補体C1sタンパク質に対する前記抗体の結合を定量する工程を含む。
本開示は、個体における補体媒介疾患または障害の進行をモニターする方法を提供する。前記方法は、一般的に、第1時点で個体から得られる生体試料中の補体C1sタンパク質の量を、第2時点で個体から得られる生体試料中の補体C1sタンパク質の量と比較することを含む。第1時点で個体から得られる生体試料中の補体C1sタンパク質の量と比較した、第2時点で個体から得られる生体試料中の補体C1sタンパク質の量における差は:i)補体媒介疾患または障害が進行しているか否か、または、前記疾患の進行が低下もしくは停止したか否か;かつ/またはii)補体媒介疾患または障害がどのくらい迅速に進行しているのか;かつ/またはiii)個体が、補体媒介疾患または障害を治療するための薬剤または他の治療計画による治療に対する有益な臨床応答を示しているか否かに関する指標を提供することができる。いくつかの実施形態では、測定する工程は、生体試料を本開示の抗C1s抗体と接触させ、前記試料中に存在する補体C1sタンパク質に対する前記抗体の結合を定量することを含む。いくつかの実施形態では、比較工程は、疾患または障害が進行しているかどうかを示す。
本開示は、個体における補体媒介疾患または障害の治療に対する応答をモニターする方法を提供する。前記方法は、一般的に、第1時点で個体から得られる生体試料中の補体C1sタンパク質の量を、第2時点で個体から得られる生体試料中の補体C1sタンパク質の量と比較することを含む。第1時点で個体から得られる生体試料中の補体C1sタンパク質の量と比較した、第2時点で個体から得られる生体試料中の補体C1sタンパク質の量における差は、個体が、補体媒介疾患または障害を治療するための薬剤または他の治療計画による治療に対する有益な臨床応答を示しているか否かに関する指標を提供することができる。いくつかの実施形態では、測定する工程は、生体試料を本開示の抗C1s抗体と接触させ、そして前記試料中に存在する補体C1sタンパク質に対する前記抗体の結合を定量することを含む。いくつかの実施形態では、比較工程は、前記疾患の進行が低下または停止しているかどうかを示す。場合によっては、治療計画(例えば、薬物の用量、治療のタイミング(例えば、投与間隔)、治療の継続期間)は、第2時点でのC1sの測定量に基づいて調整される。例えば、第2時点でのC1sの量が、疾患の進行が低下していることを示している場合、治療計画を調整して、薬物の用量および/または投与間隔を増減することができる。
本開示は、補体媒介疾患または障害を病期分類する方法を提供する。例えば、被験方法は、アルツハイマー病を病期分類するのに提供することができる。例えば、生きている個体からの生体試料中の補体C1sタンパク質の量は、ADのブラークステージ(Braak stage)に関する指標を提供することができる。Braak and Braak(1995)Neurobiol. Aging 16:271.例えば、生きている個体由来の生体試料中の補体C1sタンパク質の量は、個体が、ADの内嗅領皮質ステージ(transentorhinal stages)I〜II;ADの辺縁系ステージ(limbic stages)III〜IV;またはADの新皮質ステージ(neocortical stages)V〜VIにあるか否かに関する指標を提供することができる。
生体試料中の補体C1sタンパク質の量は、当該技術分野で公知である任意の適当な方法によって評価することができる。適当な方法としては、タンパク質(ウエスタン(Western))プロット、免疫沈降、酵素標識イムノソルベント検定法(ELISA)、ラジオイムノアッセイ(RIA)、蛍光活性細胞選別(FACS)、二次元ゲル電気泳動、質量分析(MS)、マトリックス支援レーザ脱離/イオン化−飛行時間−MS(MALDI−TOF)、表面増強レーザ脱離イオン化−飛行時間(SELDI−TOF)、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、高速タンパク質液体クロマトグラフィー(FPLC)、多次元液体クロマトグラフィー(LC)とその後のタンデム型質量分析(MS/MS)、およびレーザーデンシトメトリーが挙げられるが、それらに限定されない。
本開示は、個体における補体媒介疾患または障害の進行をモニターする方法を提供し、前記方法は、一般的に:(a)第1時点で個体から得られた生体試料中の補体C1sタンパク質の第1量を測定する工程;(b)第2時点で個体から得られた生体試料中の補体C1sタンパク質の第2量を測定する工程;および(c)補体C1sタンパク質の第2量を、補体C1sタンパク質の第1量と比較する工程を含む。いくつかの実施形態では、測定工程は:(i)前記生体試料を、被験抗C1s抗体と接触させる工程;および(ii)前記試料中に存在する補体C1sタンパク質に対する前記抗体の結合を定量する工程を含む。いくつかの実施形態では、比較は、疾患が進行したかどうかを示す。
場合によっては、第1時点は治療計画の開始前の時点であり、第2時点は治療計画の開始後の時点である。而して、本開示は、補体媒介疾患または障害を治療する薬剤による治療に対する応答をモニターする方法を提供し、前記方法は:a)補体媒介疾患または障害を治療する薬剤による治療が開始される前の第1時点で個体から得られる生体試料中の補体C1sタンパク質の第1量を測定する工程;b)補体媒介疾患または障害を治療する薬剤による治療の開始後の第2時点で個体から得られる生体試料中の補体C1sタンパク質の第2量を測定する工程;およびc)補体C1sタンパク質の第2量を、補体C1sタンパク質の第1量と比較する工程を含む。
補体媒介疾患または障害の進行をモニターする被験方法は、タウオパチーまたはシヌクレイン病、例えばパーキンソン病(PD);レビー小体型認知症(DLB)などの進行をモニターする方法に適用することもできる。例えば、認知症(PDD)を伴うPDの進行は、被験方法でモニターすることができる。
被験方法は、被験抗C1s抗体を含む、キットまたはアッセイ装置の使用を含むことができる。本開示は、本明細書記載の方法を実行するための、キットおよびアッセイ装置を提供する。被験キットは、本開示の抗C1s抗体を含む。
抗C1s抗体は、不溶性担体(例えば、試験ストリップ、マルチウェルプレートのウェル、ビーズ(例えば、磁性ビーズ)など)上に固定することができる。適当な担体は、当該技術分野で公知であり、とりわけ、市販のカラム材料、ポリスチレンビーズ、ラテックスビーズ、磁性ビーズ、コロイド金属粒子、ガラスおよび/またはシリコンのチップおよび表面、ニトロセルロースストリップ、ナイロン膜、シート、反応トレイのウェル(例えばマルチウェルプレート)、プラスチックチューブなどを含む。固体担体は、例えばガラス、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、デキストラン、ナイロン、アミロース、天然および改質セルロース、ポリアクリルアミド、アガロースおよび磁鉄鉱を含む種々の物質のいずれかを含むことができる。固体担体上へ対象抗体を固定する適当な方法は、公知であって、イオン相互作用、疎水性相互作用、および共有結合相互作用などが挙げられるが、それらに限定されない。固体担体は、例えば水溶液中で、可溶性または不溶性であり得る。いくつかの実施形態では、適当な固体担体は、一般的に、水溶液中で不溶性である。
本開示の抗C1s抗体は、検出可能な標識を含むことができる。前記抗体が検出可能な標識を含む場合、被験キットは、検出可能な標識を展開する1種以上の試薬を含むことができる。標識抗体は、標識、例えば化学発光薬剤、粒状標識、比色剤、エネルギー転移剤、酵素、蛍光剤、または放射性同位元素を含むことができる。適当な検出可能な標識は、分光学的手段、光化学的手段、生化学的手段、免疫化学的手段、電気的手段、光学的手段、または化学的手段によって検出可能な任意の組成物を含む。適当な検出可能な標識としては、蛍光染料(例えば、フルオレセインイソチオシアネート、テキサスレッド、ローダミン、緑色蛍光タンパク質、赤色蛍光タンパク質、および黄色蛍光タンパク質など)、標識に用いる放射性同位元素(例えば、3H、125I、35S、14C、または32P);および酵素(例えば、ワサビペルオキシダーゼ、アルカリホスファターゼ、ルシフェリン酵素、および蛍光定量手段、比色手段、または分光光度手段によって検出され得る生成物を生成する基質に作用する他の酵素)が挙げられるが、それらに限定されない。
被験キットは、1種以上の追加の成分をさらに含むことができ、適当な追加の成分として:1)陽性対照;2)緩衝剤(例えば結合緩衝剤;洗浄緩衝剤など);3)検出可能な信号を発生させる際に使用するための試薬などが挙げられる。キットの他の任意選択成分としては:プロテアーゼ阻害剤;検出可能な標識などが挙げられる。必要に応じて、キットの様々な成分は別々の容器に存在することができるか、または、特定の互換性のある成分は単一容器の中で予め組み合わせることができる。
上記成分に加えて、被験キットは、被験方法を行うためのキットの成分を使用するための使用説明書を含むことができる。被験方法を実施するための使用説明書は、適当な記録媒体に一般的に記録される。例えば、使用説明書は基板に、例えば紙またはプラスチックなどに印刷することができる。このように、使用説明書は、キットまたはその成分の容器のラベル付け(すなわち、包装または分包と組み合わせて)などの時に添付文書としてキットに存在させることができる。他の実施形態では、使用説明書は、適当なコンピュータで読取り可能な記憶媒体、例えばコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD−ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ディスケットなどに存在する電子記憶データファイルとして存在する。さらに他の実施形態では、有効な使用説明書はキットに存在しないが、リモートソースから、例えばインターネットを経由して、使用説明書を得る手段が提供される。この実施形態の例は、使用説明書を見ることができ、かつ/または、使用説明書をダウンロードすることができるウェブアドレスを含むキットである。使用説明書と同様に、使用説明書を得るためのこの手段は、適当な基板に記録される。
アッセイ装置は、固形基質の上に固定された被験抗C1s抗体を含むことができる。アッセイ装置は、種々のフォーマット、例えば試験ストリップ、計量棒などのいずれかであることができる。
In vivo画像化
上記したように、本開示は、例えばin vivo画像化技術により、生きている個体において補体C1sタンパク質を検出する方法を提供する。例えば、一つの実施形態では、C1sタンパク質のin vivo画像化は、陽電子断層撮影法(PET)、単一光子放射型断層撮影法(SPECT)、近赤外線(NIR)光学画像化、または磁気共鳴画像法(MRI)によって達成することができる。いくつかの実施形態では、in vivo画像化は、例えばIVIS(登録商標)スペクトルのようなIVIS(登録商標)機器を使用して行われる。被験抗C1s抗体を個体に投与し、補体C1sタンパク質の存在および/または量を検出する。抗C1s抗体は、PET、SPECT、NIR、MRI、またはIVISに適する標識を含むことができる。前記標識は、造影剤または放射性同位元素を含み、前記の造影剤または放射性同位元素は、上記したように、画像化において、例えば、ヒトに関して実行される画像化手順で使用するのに適するものである。
レポートの生成
場合によっては、被験検出法は、個体から得られる生体試料において補体C1sタンパク質を検出することを含み;そして、検出された補体C1sタンパク質の量に基づいて、生体試料が得られた個体に関するレポートを生成し、かつ/または個体の療法または管理を指示することを含む。
レポートは:個体が補体媒介疾患または障害を恐らく有するか否かに関する指標;補体媒介疾患または障害の重症度の指標;個体が補体媒介疾患または障害のための治療に対する有益な臨床応答を示しているか否かに関する徴候などのうちの1つを含むことができる。
而して、レポートは、情報を、例えば、個体が、補体媒介疾患または障害を有するか、または発症する予測可能性;更なる評価に関しての勧告;治療薬および/または他の健康管理による介入に関しての勧告などを含むことができる。
例えば、本明細書で開示される方法は、被験評価の結果を提供するレポートを生成するかまたは出力する工程をさらに含むことができ、前記リポートは、電子媒体(例えば、コンピュータモニター上の電子ディスプレイ)の形態で、または、有形的表現媒体(例えば、紙または他の有形的表現媒体に印刷されたレポート)の形態で提供することができる。補体媒介疾患または障害を有する可能性または発症するリスクにさらされている可能性に関する評価は、「リスク報告」、「リスクスコア」、または「可能性スコア(likelihood score)」と呼ぶことができる。レポート(「レポート生成」)を作成する個人または団体は、試料収集、試料処理などのような工程を行うこともできる。または、レポート作成者以外の他の主体は、試料収集、試料処理などのような工程を行うことができる。リスク評価レポートは、使用者に提供することができる。「使用者」とは、医療専門家(例えば、臨床家、検査技師、または医師)であることができる。
健康管理の指示
場合によっては、被験検出法は、個体から得られる生体試料中の補体C1sタンパク質を検出することを含み;そして、検出された補体C1sタンパク質の量に基づいて、生体試料が得られた個体に関するレポートを生成し、かつ/または個体の療法または管理を指示することを含む。
而して、例えば、被験検出方法の結果に応じて、補体媒介疾患または障害のための治療介入(治療)を個体が受けるようにという勧告、および/または個体が特別な健康管理を考慮すべきであるという勧告を行うことができる。治療介入としては、例えば、アルツハイマー病を治療するための薬物療法が挙げられる。アルツハイマー病を治療するための適当な薬物療法としては、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬、例えばアリセプト(ドネペジル)、エクセロン(Exelon)(リバスティグミン)、メトリフォネート、およびタクリン(コグネックス(Cognex));抗Aβ抗体(例えばソラネズマブ);抗C1s抗体;非ステロイド性消炎薬、例えばイブプロフェンおよびインドメタシン;シクロオキシゲナーゼ−2(Cox2)阻害薬、例えばセレブレックス(Celebrex);およびモノアミンオキシダーゼ阻害薬、例えばセレギレン(Selegilene)(エルデプリル(Eldepryl)またはデプレニル(Deprenyl))が挙げられるが、それらに限定されない。上記薬剤の各々に関する投与量は当該技術分野で公知である。例えば、アリセプトは、6週間、1日当たり経口で50mg投与することができ、そして個体の忍容性が高い場合は、その後、1日当たり10mgを投与することができる。
臓器保存および灌流
本開示は、臓器保存および灌流のための組成物および方法を提供する。
組成物
本開示は、本開示の抗C1s抗体を含む組成物を提供する。前記組成物は、薬学的に許容される賦形剤を含むことができる。
前記組成物は、臓器または組織への灌流のための1種以上の薬剤を含むことができる。灌流組成物は、例えば、組織もしくは臓器のその場灌流または生体外灌流のために使用することができる。灌流がその場で行われる場合、ドナーは、通常は、生きている健康な個体ではない。
組成物は、レシピエント個体への移植を目的とされている臓器または組織を維持する1種以上の薬剤を含むことができる。保存組成物は、例えば、組織または臓器の生体外灌流のために使用することができる。
例えば、ドナー個体から得られたまたは得られる予定の組織または臓器は、ドナー個体から取り出された時点でまたは取り出された後に、その場または生体外で、灌流溶液で灌流される。組織または臓器は、レシピエント個体に移植する前に、生体外で、しばらくの間保存液に保管することができる。場合によっては、灌流組成物および保存組成物は同じである。
場合によっては、被験組成物は:(a)本開示の抗C1s抗体と;(b):(i)塩;(ii)浮腫を軽減する薬剤;(iii)フリーラジカルを除去する薬剤(「活性酸素阻害剤」または「無酸素ラジカルスカベンジャー」);および(iv)エネルギー供給システム成分のうちの1種以上とを含む水溶液である。場合によっては、被験組成物は:(a)本開示の抗C1s抗体と;(b)(i)サッカライド(例えば、単糖類、二糖類、三糖類、多糖類);および(ii)pH緩衝特性を有する薬剤のうちの1種以上と;および任意に、(c):(iii)カルシウム輸送遮断剤;(iv)トロンボキサン阻害剤;(v)カルシウムキレート剤;および(vi)鉄キレート剤のうちの1種以上とを含む水溶液である。
適当なサッカライドとしては、スクロース、ラフィノース、およびマンニトールが挙げられるが、それらに限定されない。適当なpH緩衝剤としては、リン酸ナトリウム緩衝剤、リン酸水素二カリウム緩衝剤など;例えばNa2PO4、NaH2PO4、K2PO4、KH2PO4などが挙げられる。
適当な酸素フリーラジカルスカベンジャーとしては、アロプリノールおよび還元型グルタチオンが挙げられるが、それらに限定されない。適当なエネルギー供給システム成分としては、アデノシン(またはアデノシン三リン酸(ATP))が挙げられる。
適当なカルシウムキレート剤の例としては、シトレートおよびエチレングリコール四酢酸(EGTA)が挙げられる。適当な鉄キレート剤の例は、エチレンジアミン四酢酸 (EDTA)である。
浮腫を軽減する薬剤としては、不透過性陰イオンおよび膠質浸透圧剤が挙げられる。
本明細書で使用する場合、用語「不透過性陰イオン」は、低体温温度に曝露された臓器における腫脹を中和する化合物を指している。不透過性陰イオンの例としては、グルコネートおよびラクトビオン酸が挙げられるが、それらに限定されない。
浮腫を軽減する薬剤としては、膠質浸透圧剤(例えばポリ(エチレングリコール) (PEG)、コハク酸ゼラチン、フィコール(多糖類)、またはデンプン製品(例えばヒドロキシエチルデンプン)が挙げられる。
場合によっては、被験組成物は、アミノ酸、例えばグルタミン、グリシン、またはN−アセチルシステインも含む。
場合によっては、被験組成物は、抗菌剤、例えば抗生物質、抗かび剤なども含む。
被験組成物は、無機または有機溶質を含むことができる。適当な無機溶質は、例えばNa+、K+、Cl−、OH−、Ca2+、Mg2+などから選択される陽イオンおよび/または陰イオンを含む電解質である。電解質は、例えば:(i)Na+、約50mmol/L〜約150mmol/L;(ii)K+、約0mmol/L〜約25mmol/L;(iii)Cl−、約0mmol/L〜約100mmol/L;(iv)OH−、約0mmol/L〜約75mmol/L;(v)Ca2+、約0mmol/L〜約2mmol/L;(vi)Mg2+、約0mmol/L〜約10mmol/Lの濃度で存在し得る。
被験組成物の重量オスモル濃度は、約300mosmol/l〜約450mosmol/l、例えば、約300mosmol/l〜約325mosmol/l、約325mosmol/l〜約350mosmol/l、約350mosmol/l〜約375mosmol/l、約375mosmol/l〜約400mosmol/l、約400mosmol/l〜約425mosmol/l、または約425mosmol/l〜約450mosmol/lであり得る。
被験組成物のpHは、約6.9〜約7.8であることができ、例えば、被験組成物は、6.9、7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、または7.9のpHを有することができる。
場合によっては、被験組成物は:(a)本開示の抗C1s抗体と;(b)(i)ヒドロキシエチルデンプン;(ii)ラクトビオン酸;および(iii)ラフィノースのうちの1種以上とを含む水溶液である。
場合によっては、被験組成物は:(a)本開示の抗C1s抗体;(b)ラクトビオン酸カリウム(100mmol);(c)KH2PO4(25mmol);(d)MgSO4(45mmol);(e)ラフィノース(30mmol);(f)アデノシン(5mmol);(g)グルタチオン(3mmol);(h)インシュリン(100単位);(i)広域抗生物質、例えばトリメトプリム(16mg/ml);j)デキサメタゾン(8mg/L);k)アロプリノール(1mM);およびl)約200,000ダルトン〜約300,000ダルトンの分子量および約0.4〜0(50g/L)の置換度を有するヒドロキシエチルデンプン(例えばヒドロキシエチルデンプン)を含む水溶液である。
場合によっては、被験組成物は:(a)本開示の抗C1s抗体と;(i)ヒドロキシエチルデンプン(30g/L〜100g/L);(ii)NaCl(85mM〜145mM);(iii)KCl(3mM〜6mM);(iv)CaCl2(1.0mM〜1.6mM);(v)KH2PO4(0.7mM〜1.3mM);(vi)MgSO4(0.9mM〜1.5mM);(vii)アロプリノール(0.05mM〜5.0mM);(viii)デスフェリオキサミン(0.02mM〜2.0mM);(ix)グルタチオン(0.5mM〜10.0mM);(x)ニカルジピン(0.1μM〜5.0μM);(xi)アデノシン(0.1mM〜5.0mM);(xii)フルクトース(1.0mM〜50.0mM);(xiii)グルコース(1.0mM〜50.0mM);(xiv)インシュリン(5U/L〜250U/L);(xv)3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸(MOPS)(2mM〜40mM)のうちの1種以上とを含む水溶液である。
場合によっては、被験組成物は:
(a)本開示の抗C1s抗体;
(b)ラクトビオン酸カリウム(例えば、100mM);
(c)KH2PO4(例えば、5mM);
(d)ラフィノース(例えば、30mM);
(e)アデノシン(例えば、5mM);
(f)グルタチオン(例えば、3mM);
(g)アロプリノール(例えば、1mM);および
(h)ヒドロキシエチルデンプン(例えば、50g/L)を含む。
被験抗C1s抗体は、有効量で、被験組織/臓器保存液または臓器灌流液に存在する。被験抗C1s抗体の「有効量」とは、本開示の抗C1s抗体が、抗C1s抗体が存在していないときのC1s酵素活性レベルと比較して、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、または100%までC1s酵素活性を阻害する量である。前記組成物中の抗C1s抗体の濃度は、約1mg/mL〜約200mg/mL、例えば、約1mg/mL〜約5mg/mL;約5mg/mL〜約10mg/mL;約10mg/mL〜約25mg/mL;約25mg/mL〜約50mg/mL;約50mg/mL〜約100mg/mL;または約100mg/mL〜約150mg/mLの範囲で有り得る。
本開示は、上記のように保存液/灌流液中に存在する摘出された(例えば、生体外)臓器または組織を提供する。
臓器潅流の方法および臓器保存の方法
本開示は、本明細書記載の抗C1s抗体を含む組成物を使用する、組織または臓器潅流の方法、ならびに生体外組織または臓器保存の方法を提供する。
灌流方法は、一般的に、灌流液で組織または臓器を灌流するのに十分な量で、本開示の抗C1s抗体を含む灌流液を、その場または生体外で、ドナー組織またはドナー臓器の中にかつ/または周囲に導入することを含む。灌流がその場で行われる場合、ドナーは、通常は、生きている健康な個体ではない。灌流は、例えば、本開示の灌流液を、組織または臓器の血管床中に導入することよって達成することができる。灌流は、灌流液で組織または臓器をフラッシュして、例えば、血管系に存在する血液を少なくとも部分的に置換するように行うことができる。
保存方法は、一般的に、その後の使用のために、例えば移植で使用するために、組織または臓器を維持するのに十分な量で、本開示の抗C1s抗体を含む保存液を、生体外で、ドナー組織またはドナー臓器の中にかつ/または周囲に導入することを含む。
本明細書記載の灌流および保存方法は、一般的に、組織または臓器における補体C1s活性の阻害を提供する。而して、本開示は、組織または臓器で補体C1s活性を阻害する方法を提供し、前記方法は、その場でまたは生体外で、組織または臓器の中にまたは周囲に、本明細書記載の灌流液または保存液を導入することを含み、前記灌流液または保存液は、組織または臓器で補体C1s活性を阻害するのに十分な量で導入される。
被験方法を使用して保存することができる臓器および組織としては、腎臓、肝臓、膵臓、心臓、肺、皮膚、小腸、内皮組織、脈管組織、眼、胃、胸腺、骨、骨髄、角膜、心臓弁、ランゲルハンス島、または腱が挙げられるが、それらに限定されない。本明細書で使用する場合、「臓器」は、全臓器または臓器の一部を包含する。本明細書で使用する場合、「組織」は、全組織または組織の一部を包含する。
臓器または組織は、ヒト起源であり得る。臓器または組織は、非ヒト動物(例えば、ブタ)起源であり得る。場合によっては、組織または臓器は同種移植片であり、すなわち、組織または臓器は将来のレシピエントに対して同種異系である。場合によっては、組織または臓器は異種移植片であり、すなわち、組織または臓器は、将来のレシピエントに関して、異種源(xenogeneic source)由来である。臓器または組織は、生きている個体から、または最近死亡した個体から得ることができる(例えば、臓器または組織は、個体の死亡後約1分以内または数時間以内に個体から得られる)。
臓器または組織は、被験保存液または被験灌流液中に、低体温温度または正常体温温度で保存することができる。例えば、臓器または組織は、約1℃〜約10℃の低体温温度の被験保存液または被験灌流液中に保存することができる。別の例としては、臓器または組織は、約12℃〜約24℃の正常体温温度の被験保存液または被験灌流液中に保存することができる。
臓器または組織は、約1分〜約24時間、例えば、約1分〜約15分間、約15分〜約30分、約30分〜約1時間、約1時間〜約4時間、約4時間〜約8時間、約8時間〜約12時間、または約12時間〜約24時間、被験保存液または被験灌流液中に保存することができる。場合によっては、臓器または組織は、24時間を超える時間、被験保存液または被験灌流液中に保管することができる。臓器または組織は、約1分〜約24時間、例えば、約1分〜約15分間、約15分〜約30分、約30分〜約1時間、約1時間〜約4時間、約4時間〜約8時間、約8時間〜約12時間、または約12時間〜約24時間、被験保存液または被験灌流液で灌流することができる。
表2および以下の表3Aと3Bは、本出願で開示される配列番号のリストを提供している。核酸塩基配列決定技術には全く誤りがないわけではないことから、本明細書で示される核酸配列およびアミノ酸配列は、それぞれ、実施形態の核酸分子の見掛けの核酸配列および実施形態のタンパク質の見掛けのアミノ酸配列を示していると理解すべきである。
以下の実施例は、本発明を作製しかつ使用する方法に関する完全な開示と説明を当業者に提供するように提出されるが、発明者が自らの発明と考えるものの範囲を限定することを目的しておらず、また、下記の実験が、実施されるすべてのまたは唯一の実験であると示すことも目的としていない。使用される数(例えば量、温度など)に関して正確さを保証しようと努力したが、若干の実験誤差と偏差は考慮されるべきである。特に断りがない場合は、部は重量部であり、分子量は重量平均分子量であり、体温は摂氏であり、そして圧力は大気圧または大気圧近傍である。標準的な省略形、例えば、bp、塩基対(単数または複数);kb、キロ塩基(単数または複数);pl、ピコリットル(単数または複数);sまたはsec、秒(単数または複数);min、分(単数または複数);hまたはhr、時間(単数または複数);aa、アミノ酸(単数または複数);kb、キロ塩基(単数または複数);bp、塩基対(単数または複数);nt、ヌクレオチド(単数または複数);i.m.、筋肉内の(に);i.p.、腹腔内の(に);s.c.、皮下の(に)などを使用することができる。
実施例1:方法
この実施例は、抗原‐抗体結合アッセイおよびプロテアーゼ活性アッセイを実施する方法を提供する。
A.直接結合アッセイ(Direct Binding Assay)
このアッセイは、抗C1s抗体が補体C1sタンパク質を結合する程度を測定するために、例えば、本開示の抗C1s抗体に対するC1sタンパク質の結合に関する解離定数(KD)を決定するために、用いられる。
精製されたC1sタンパク質、例えばヒト精製C1sタンパク質を、リン酸塩緩衝生理的食塩水(PBS)で1ml当たり1マイクログラム(μg/mL)まで希釈した。精製C1sタンパク質および精製プロ−C1sタンパク質は、マサチューセッツ州ビレリカにあるEMD Milliporeから市販されている。希釈されたC1sタンパク質の100マイクロリットル(μL)のアリコートを、96穴EIA/RIA高結合プレート(米国マサチューセッツ州テュークスベリーにあるCorning Life Sciences,カタログ#3590)の各ウェルにコーティングした。そのプレートを、4℃で一晩または室温で2時間インキュベートした。プレートのウェルを吸引し、そして1%カゼインを含むPBS(Vector Labs #SP−5020 10x ストック、1ウェル当たり250μL)を加えて、室温で、1〜2時間、プレートをブロックした。次いで、プレートを、1ウェル当たり約300μLのPBSで二回洗浄した。
精製された抗体またはハイブリドーマ上清を、0.1%カゼインを含むPBSで希釈した。0.1%カゼインを含むPBSにおいて、希釈された抗体の一連の3倍希釈液を作り、精製されたC1sタンパク質で被覆されたプレートウェルに適用した。そのプレートを室温で1時間インキュベートした。例えば、モノクローナル抗体の相対的なKDを測定するために、精製された抗体の初期希釈を30μg/mL(200nM)に調整し、3倍希釈を12回行った。ハイブリドーマライブラリー上清を、3倍希釈を行う前に、0.1%カゼインを含むPBSによって1:2で希釈した。培養後、ウェルを、0.05%トウィーン−20を含むPBSによって、1ウェル当たり約300μLで5回洗浄した。
ヤギ抗マウスワサビペルオキシダーゼ(HRP)(Southern Biotech (アラバマ州バーミンガム),カタログ#1010−05)結合二次抗体を、PBSで1:2000で希釈し、ウェルに加え(1ウェル当たり100μL)、室温で1時間インキュベートした。次いで、ウェルを、0.05%トウィーン−20を含むPBSで5回および PBSで2回洗浄した。
SigmaFast o−フェニレンジアミンジヒドロクロリド(OPD)基質(Sigma(ミズーリ州セントルイス),カタログ#P9187)を、ウェルに加え(1ウェル当たり100μL)、暗所で、約15分間、室温でインキュベートした。反応は、1N H2SO4を20μL加えることによって停止させた。次いで、プレートを、490ナノメートルの光学濃度(OD−490nm)で読み取った。解離定数は、当業者に公知の手順を使用して、示度から計算した。
B.補体C1sプロテアーゼ活性アッセイ
このアッセイは、抗C1s抗体が補体C1sタンパク質分解活性を阻害する程度を測定するために、例えば、本開示の抗C1s抗体の存在下でのC1s活性の阻害率を測定するために、用いられる。
補体C1sタンパク質分解活性は、以下の材料を使用して測定した:アッセイ緩衝剤 (50nMのTris、250nMのNaCl、pH8.0);組換えヒト補体成分C1s(rhC1s)(R&D(ミネソタ州ミネアポリス),カタログ # 2060SE);トリプシンまたはトリプシン様基質Nカルボベンジルオキシリシンチオベンジルエステル(NCarbobenzyloxyLysThioBenzylester)(ZKCBz、Z−Lys−SBzl−HClとも呼ばれる)(Bachem(カリフォルニア州トランス)、カタログ#M1300、DMSO中10nMストック);5,5’ジチオビス(2ニトロ安息香酸)(DTNB)(Sigma、カタログ# D8130)、ジメチルスルホキシド(DMSO)中10nMストック;96穴透明プレート(Costar,カタログ#2592);およびプレートリーダー。
プロテアーゼ活性アッセイは、アッセイ緩衝剤で1ng/μLまでrhC1sを希釈し、かつ、アッセイ緩衝剤中で200μMのDTNBを含む200μMまで基質を希釈して、200μM基質/DTNB混合物を形成することによって、行った。96穴プレートのウェルに1ng/μLのrhC1sを50μL入れた。反応は、ウェルに200μMの基質/DTNB混合物を50μL加えて、0.050μgのrhC1sおよび100μMのDTNBおよび100μMの基質という最終アッセイ条件へと導くことによって、開始した。試料は、405nMの吸光度で、5分間、プレートリーダーの運動モードで読み取った。比活性は、以下のようにして算出した:
比活性(pmol/分/μg)= 調整Vmax *(OD/分) x ウェル容積(L)x 1012pmol/mol / 吸光係数**(M−1cm−1) x パス補正***(cm) x 酵素量(μg)
*基質の無いブランクを基準に調整。
**吸光係数13260M−1cm−1を使用。
***パス補正0.320cmを使用。
注:多くの分光光度計の出力はmOD単位である。
C1sプロテアーゼ活性を阻害するC1sモノクローナル抗体の能力を試験するために、上記のアッセイを、前記抗体を含む組織培養上清の存在下で行った。セリンタンパク分解酵素阻害剤ナファモスタット(nafamostat)(Sigma−Aldrich、ミズーリ州セントルイス;6−[アミノ(イミノ)メチル]−2−ナフチル4−{[アミノ(イミノ)メチル]アミノ}ベンゾエート)を、このアッセイで陽性対照として使用した。C1sプロテアーゼ活性の最大の阻害は、1x10−7Mのナファモスタット濃度で観察され、各モノクローナル抗体の阻害活性は、以下の式を用いて、これと関連させて表した:C1s活性の相対的阻害 =(1x10−7Mナファモスタットの存在下でのC1s活性)x100/(モノクローナル抗体の存在下でのC1s活性)
実施例2:本開示の抗補体C1s抗体の製造および分析
この実施例では、補体C1sを結合するマウスモノクローナル抗体の製造、およびその特性評価を述べる。
抗C1sモノクローナル抗体は、以下のようにして製造した:二本鎖形態の精製ヒト活性化C1sプロテイン(EMD Millipore, マサチューセッツ州ビレリカ)(配列番号:113)でBALB/cおよびNZBWマウスを免疫し、当業者に公知の技術 (例えば, Galfre ら, Methods in Enzymology 73:346(1981)を参照されたいを使用してC1sプロテインでスクリーニングした2つの独立したハイブリドーマライブラリーを作製した。フローサイトメトリーを使用して、単細胞クローンを作製し、そしてこれらの各クローンからの上清を、例えば Nix ら, in Immunoassays, A Practical Approach, editor J.P. Gosling, pp. 239−261, Oxford University Press(2000)で開示されているような溶液相モノクローナル抗体捕獲アッセイを用いて、ビオチン標識活性化C1sを結合することについてスクリーニングした。171のクローンは活性化C1sを高親和性で結合した。
NZBWマウスで産生された17の抗C1s抗体は、50%を超えてC1sプロテアーゼ活性を阻害し(陽性対照として使用したセリンタンパク分解酵素阻害剤ナファモスタットと比較して)、7の抗C1s抗体は、85%を超えてC1s活性を阻害した。結果は、 17すべての抗C1s抗体に関して表4に示してある。
図4には表4を提示してある。表4は、以下の抗体:すなわち、抗体IPN−M1、抗体IPN−M2、抗体IPN−M3、抗体IPN−M8、抗体IPN−M9、抗体IPN−M10、抗体IPN−M11、抗体IPN−M13、抗体IPN−M14、抗体IPN−M15、抗体IPN−M18、抗体IPN−M23、抗体IPN−M24、抗体IPN−M27、抗体IPN−M28、抗体IPN−M29、および抗体IPN−M33のそれぞれに関する本明細書記載の複数の特徴を提示している。
抗C1s抗体の更なるin vitroでの特性評価を、バイオ層干渉法(BLI)を使用して行った。各抗C1sの動態解析を、実施例1に記載してある各タンパク質ごとの抗C1s抗体の相対的特異性を測定するために、不活性(プロ)C1sと活性C1sの両方を使用して行った。17の抗Cs抗体のそれぞれは、活性化C1sを高親和性(1.33E−10〜1.98E−9 Mの範囲)で結合し、17の抗C1s抗体のうちの15は、C1sの活性型に関して選択性を示した。結果は表4に示してある。
天然および変性ゲル(4%〜16%のビス−トリスゲル(Bis−Tris gel)および4%〜16%のトリス−グリシンゲル(Tris−Glycine gel)、それぞれ)に関するウェスタンブロット解析は、17の抗C1s抗体のうちの17が天然のC1sタンパク質に結合したが、変性C1sタンパク質には結合しなかったことを示した。これは、これらの抗体が、直鎖エピトープよりも高次構造エピトープを認識することを示唆している。結果は表4に示してある。
表4は、Matsumoto ら, J. Immunol. 137:2907− 2912(1986)に記載されている抗体M81およびM241に関する比較解離定数も提供している。本開示の抗C1s抗体の解離定数は、Matsumoto抗体のそれらに比べて、有意に低かった。さらに、抗体M81および本開示の抗C1s抗体とは異なるSigma(カタログ#HPA018852)から入手した抗C1s抗体は、変性補体C1sタンパク質に結合した。
2a抗C1s抗体のアイソタイプ化を行った。その結果は表4に示してある。13の抗体はIgG2aであり、1つはIgG2bであり、そして3つはIgG1であった。
抗C1s抗体それぞれのVH領域およびVL領域の塩基配列決定を、当業者に公知の技術(MCLAB,カリフォルニア州サウスサンフランシスコ)を使用して行った。詳しくは、細胞ペレットを各モノクローナル抗体について調製し、RNAを、RNAqueous(登録商標)−4PCRキット (Life Technologies Inc., ニューヨーク州グランドアイランド)を使用して抽出した。V領域を、IgMVH、IgGVH、IgκVL、およびIgλVLのための定常領域プライマーと一緒に、ネズミ抗体シグナル配列のための縮重プライマープールを使用するRT−PCRによって増幅した。成功した増幅のそれぞれから得られたPCR産物を精製し、「TA」クローニングベクター(pGEM−T(登録商標)Easy, Promega,ウィスコンシン州マジソン)にクローニングし、配列を得た。各抗体のVH領域およびVL領域の推定されるアミノ酸配列は、表2に提示してある。また、Kabat 1991の方法を使用して決定された、各抗体のそれぞれのCDRも、表2に提示してある。
実施例3:パーキンソン病患者由来のCSFにおける補体タンパク質の検出
本実施例は、パーキンソン病(PD)患者の脳脊髄液(CSF)における異常量の補体タンパク質を証明する。
先のバイオマーカー研究により、PDにおける補体経路関連タンパク質の特異な発現が確認され、補体C3/アミロイドベータ(A−beta)42比率は、PDの重症度のみならず、認知障害または認知症の存在とも相関していることが証明された。本研究では、健常ボランティアおよびPD患者由来の脳脊髄液(CSF)における補体タンパク質の量を評価した。図2Aは、健常ボランティア(H)とPD患者(D)由来のCSFの同体積(10μl)を、C1sの存在について、ウェスタンブロットで分析した結果を示している。図2Bは、Odyssey LI−COR画像化システムを使用したC1s前駆体バンドの強度の測定を示している(平均±SEM; P<0.005、独立スチューデントt検定を使用)。図2にあるように、不活性C1sの量は、健常対照者と比較すると、PD患者では有意に減少した。同様に、C1q(古典的補体経路の主要パターン認識受容体)および高分子C1錯体(C1q、C1r、およびC1sから成る)の成分も、PD患者由来のCSFで有意に減少した(データ未記載)。対照的に、補体タンパク質C3の量は、PD患者由来のCSFで有意な差は認められなかった(データ未記載)。まとめると、これらのデータは、PD患者における補体消費の活性化と増強を示唆している。同様の観察は、視神経脊髄炎(NMO)、中枢神経系の炎症性疾患の患者で報告されてきた。
本発明を、その具体的な実施態様を参照しながら説明してきたが、当業者は、本発明の真の精神および範囲を逸脱することなく、様々な変更を加え得ること、および等価物を代わりに用い得ることを理解すべきである。さらに、特定の状況、材料、物質組成、プロセス、プロセス工程または複数のプロセス工程を、本発明の目的、精神、および範囲に適合させるために、多くの変更を加えることも可能である。このような変更はすべて本明細書に添付される請求の範囲に含まれるものとする。