JP6318100B2 - 全固体二次電池、これに用いる固体電解質組成物および電池用電極シートならびに電池用電極シートおよび全固体二次電池の製造方法 - Google Patents
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Description
全固体二次電池のさらなる利点としては、電極のスタックによる高エネルギー密度化に適していることが挙げられる。具体的には、電極と電解質を直接並べて直列化した構造を持つ電池にすることができる。このとき、電池セルを封止する金属パッケージ、電池セルをつなぐ銅線やバスバーを省略することができるので、電池のエネルギー密度が大幅に高められる。また、高電位化が可能な正極材料との相性の良さなども利点として挙げられる。
そこで本発明は、高いイオン伝導性(高い電池電圧)、サイクル特性および耐湿性をも実現できる全固体二次電池、これに用いる固体電解質組成物および電池用電極シートならびに電池用電極シートおよび全固体二次電池の製造方法の提供を目的とする。
本発明の課題は以下の手段により解決された。
正極活物質層、負極活物質層および無機固体電解質層の少なくともいずれかの層がポリマーおよび無機固体電解質を含み、
ポリマーが、主鎖中に、下記式(I)で表される構造単位およびヘテロ原子を含有し、
無機固体電解質が、周期律表第1族または第2族に属する金属のイオンの伝導性を有する
全固体二次電池。
(2)式(I)で表される構造単位が、下記式(IIa)または(IIb)で表される構造単位の少なくともいずれか一方であって、
ポリマーの主鎖中に含有されるヘテロ原子が、下記式(IIb)で表される構造単位を構成するエーテル酸素原子とは異なるヘテロ原子である(1)に記載の全固体二次電池。
(3)ポリマーが、質量平均分子量15,000以上500,000未満である(1)または(2)に記載の全固体二次電池。
(4)ポリマーが、エステル結合、アミド結合、イミド結合、ウレタン結合、カーボネート結合、ウレア結合、エーテル結合およびスルフィド結合からなる群から選択される結合を、主鎖中に少なくとも一種類有する(1)〜(3)のいずれか1つに記載の全固体二次電池。
(5)ポリマーが、アミド結合、イミド結合、ウレタン結合およびウレア結合からなる群から選択される結合を、主鎖中に少なくとも一種類有する(1)〜(4)のいずれか1つに記載の全固体二次電池。
(6)ポリマーが、ウレタン結合を主鎖中に少なくとも有する(1)〜(5)のいずれか1つに記載の全固体二次電池。
(7)ポリマーが、官能基群(I)から選ばれる官能基を少なくとも一つ含有する(1)〜(6)のいずれか1つに記載の全固体二次電池。
官能基群(I)群
カルボキシ基、スルホン酸基、リン酸基、ヒドロキシ基、−CONRN 2、シアノ基、−NRN 2、メルカプト基、エポキシ基、(メタ)アクリル基。ただし、RNは水素原子、アルキル基またはアリール基を表す。
(8)ポリマーが、ガラス転移温度が50℃未満である(1)〜(7)のいずれか1つに記載の全固体二次電池。
(9)ポリマーに含まれる、炭素原子に対するフッ素原子のモル比が0.01〜1である(1)〜(8)のいずれか1つに記載の全固体二次電池。
(10)無機固体電解質が硫化物系の無機固体電解質である(1)〜(9)のいずれか1つに記載の全固体二次電池。
(11)無機固体電解質が酸化物系の無機固体電解質である(1)〜(9)のいずれか1つに記載の全固体二次電池。
(12)無機固体電解質が下記式の化合物から選ばれる(11)に記載の全固体二次電池。
・LixaLayaTiO3
xa=0.3〜0.7、ya=0.3〜0.7
・Li7La3Zr2O12
・Li3.5Zn0.25GeO4
・LiTi2P3O12、
・Li1+xb+yb(Al,Ga)xb(Ti,Ge)2−xbSiybP3−ybO12
0≦xb≦1、0≦yb≦1
・Li3PO4
・LiPON
・LiPOD
Dは、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、
Zr、Nb、Mo、Ru、Ag、Ta、W、PtおよびAu
から選ばれた少なくとも1種
・LiAON
Aは、Si、B、Ge、Al、CおよびGaから選ばれた
少なくとも1種
(13)主鎖中に、下記式(I)で表される構造単位およびヘテロ原子を含有するポリマーと、
周期律表第1族または第2族に属する金属のイオンの伝導性を有する無機固体電解質とを含有する、
全固体二次電池に用いる固体電解質組成物。
(14)無機固体電解質100質量部に対して、ポリマーを0.01質量部以上20質量部以下で含有させてなる(13)に記載の固体電解質組成物。
(15) (13)または(14)に記載の固体電解質組成物を金属箔上に製膜した電池用電極シート。
(16) (13)または(14)に記載の固体電解質組成物を金属箔上に製膜する電池用電極シートの製造方法。
(17) (15)または(16)に記載の電池用電極シートを用いて全固体二次電池を製造する全固体二次電池の製造方法。
本明細書において、特定の符号で表示された置換基や連結基が複数あるとき、あるいは複数の置換基等(置換基数の規定も同様)を同時もしくは択一的に規定するときには、それぞれの置換基等は互いに同一でも異なっていてもよい。また、複数の置換基等が近接するときにはそれらが互いに結合したり縮合したりして環を形成していてもよい。
また、本発明の固体電解質組成物および電池用電極シートは、上記の優れた性能を有する全固体二次電池の製造を可能にする。また、本発明の製造方法によれば、本発明の電池用電極シートおよび上記の優れた性能を有する全固体二次電池を効率良く製造することができる。
本発明の固体電解質組成物は、主鎖中に、式(I)で表される構造単位およびヘテロ原子を含有するポリマーと、無機固体電解質を有する。
本発明の固体電解質組成物は、全固体二次電池における固体電解質用に好ましく用いられ、無機固体解質用により好ましく用いられる。
(無機固体電解質)
無機固体電解質とは、無機物質からなる固体電解質のことであり、固体電解質とは、その内部においてイオンを移動させることができる固体状の電解質のことである。この観点から、後述の電解質塩(支持電解質)であるリチウム塩との区別を考慮し、イオン伝導性の無機固体電解質と呼ぶことがある。
硫化物系無機固体電解質(以下、単に硫化物固体電解質とも称す)は、硫黄原子(S)を含有し、かつ、周期律表第1族または第2族に属する金属のイオン伝導性を有し、かつ、電子絶縁性を有するものが好ましい。例えば下記式(1)で示される組成式を満たすリチウムイオン伝導性無機固体電解質が挙げられる。
より具体的には、例えば、Li2S−P2S5、Li2S−GeS2、Li2S−GeS2−ZnS、Li2S−Ga2S3、Li2S−GeS2−Ga2S3、Li2S−GeS2−P2S5、Li2S−GeS2−Sb2S5、Li2S−GeS2−Al2S3、Li2S−SiS2、Li2S−Al2S3、Li2S−SiS2−Al2S3、Li2S−SiS2−P2S5、Li2S−SiS2−LiI、Li2S−SiS2−Li4SiO4、Li2S−SiS2−Li3PO4、Li10GeP2S12が挙げられる。なかでも、Li2S−P2S5、Li2S−GeS2−Ga2S3、Li2S−GeS2−P2S5、Li2S−SiS2−P2S5、Li2S−SiS2−Li4SiO4、Li2S−SiS2−Li3PO4からなる結晶質およびまたは非晶質の原料組成物が、高いリチウムイオン伝導性を有するので好ましい。
このような原料組成物を用いて硫化物固体電解質材料を合成する方法としては、例えば非晶質化法を挙げることができる。非晶質化法は、例えば、メカニカルミリング法および溶融急冷法を挙げることができる。なかでも、常温での処理が可能になり、製造工程の簡略化を図ることができるため、メカニカルミリング法が好ましい。
酸化物系無機固体電解質(以下、単に酸化物系固体電解質とも称す)は、酸素原子(O)を含有し、かつ、周期律表第1族または第2族に属する金属を含み、イオン伝導性を有し、かつ、電子絶縁性を有するものが好ましい。
またLi、PおよびOを含むリン化合物も好ましい。例えば、リン酸リチウム(Li3PO4)、リン酸リチウムの酸素原子の一部を窒素原子で置換したLiPON、LiPOD(Dは、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zr、Nb、Mo、Ru、Ag、Ta、W、Pt、Au等から選ばれる少なくとも1種を示す)が挙げられる。また、LiAON(Aは、Si、B、Ge、Al、C、Ga等から選ばれる少なくとも1種を示す)等も好ましく用いることができる。
その中でも、Li1+xb+yb(Al,Ga)xb(Ti,Ge)2−xbSiybP3−ybO12(ただし、0≦xb≦1、0≦yb≦1である)は、高いリチウムイオン伝導性を有し、化学的に安定で取り扱いが容易なため、好ましい。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
なお、本明細書において固形成分とは、170℃で6時間乾燥処理を行ったときに、揮発ないし蒸発して消失しない成分を言う。典型的には、後記分散媒体以外の成分を指す。
本発明に用いられるポリマーは、主鎖中に、下記式(I)で表される構造単位およびヘテロ原子を含有する。
なお、L1、L2およびf1のいずれかが異なる上記式(I)で表される構造単位は、ポリマー中に、1種に限定するものでなく2種以上有していてもよい。
アリーレン基の炭素数は、6〜22が好ましく、6〜14がより好ましく、6〜10がさらに好ましい。
シクロアルキレン基の炭素数は、3〜22が好ましく、6〜14がより好ましく、6〜10がさらに好ましく、形成される環は、3〜8員環が好ましく、5〜8員環がより好ましく、5または6員環がさらに好ましい。
ヘテロアリーレン基は、少なくとも1つの酸素原子、硫黄原子または窒素原子を有する5員環また6員環が好ましく、炭素数は2〜20が好ましい。
イミノ基におけるRNNは、後述の連結基におけるRと同義であり、好ましい範囲も同じである。
さらにL1およびL2は同一であることがより好ましい。
L1とL2の組み合わせは、例えば、単結合と単結合、エーテル基とエーテル基、単結合とエーテル基、カルボニル基とカルボニル基、エーテル基−アルキレン基とエーテル基−アルキレン基、アリーレン基とアリーレン基、アルキレン基とアルキレン基が挙げられ、好ましい。単結合と単結合、エーテル基とエーテル基、エーテル基−アルキレン基とエーテル基−アルキレン基またはアルキレン基とアルキレン基がより好ましい。
f1は、1〜20が好ましく、2〜10がより好ましく、2〜8がさらに好ましい。
なお、式(I)で表される構造単位の分子中のモル%は、ポリマーの合成時に配合したモノマー量で特定することができる。合成されたポリマーについては、ポリマーの13C−NMR定量スペクトル(インバースゲートデカップリング法)を測定し、その積分比から計算することで分子中のモル%を算出することができる。
なお、ポリマー主鎖中に、上記式(IIa)または(IIb)で表される構造単位を両方有していてもよい。また、L1a、L2aおよびf2aのいずれかが異なる上記式(IIa)で表される構造単位や、f2bが異なる上記式(IIb)で表される構造単位は、ポリマー中に、1種に限定するものでなく2種以上有していてもよい。
イミノ基におけるRNNは、式(I)のイミノ基におけるRNNと同義であり、好ましい範囲も同じである。
さらにL1aおよびL2aは同一であることがより好ましい。
L1aとL2aの組み合わせは、例えば、エーテル基とエーテル基、カルボニル基とカルボニル基、エーテル基−アルキレン基とエーテル基−アルキレン基、アリーレン基とアリーレン基、アルキレン基とアルキレン基が挙げられ、好ましい。エーテル基とエーテル基、エーテル基−アルキレン基とエーテル基−アルキレン基またはアルキレン基とアルキレン基がより好ましい。
f2bは、2〜6が好ましく、2〜4がより好ましく、2がさらに好ましい。
主鎖中に上記式(IIb)で表される構造単位を有すると、上記式(IIb)で表される構造単位がソフトセグメントとして機能することで、全固体二次電池のイオン伝導度、耐湿性に優れるため好ましい。また、無機固体電解質と活物質間での結着性が向上され、全固体二次電池のサイクル特性に優れるため好ましい。
具体的には、重縮合反応に用いられるモノマー類が、重縮合によりポリマー主鎖を構成する部分に式(I)で表される構造を有すると、重縮合によりポリマー主鎖中に式(I)で表される構造が取り込まれる。また、重縮合反応に用いられるモノマー類が、末端などにヘテロ原子を含む官能基を有すると、これらの官能基が重縮合することで、ヘテロ原子がポリマー主鎖中に取り込まれる。
本発明に用いられるポリマーの主鎖中に有するヘテロ原子は、ポリマーの構造単位における連結基を形成し、連結基としては例えば、エステル結合(−C(=O)O−)、アミド結合(−C(=O)NR−)、イミド結合(−C(=O)NRC(=O)−)、ウレタン結合(−NRC(=O)O−)、カーボネート結合(−OC(=O)O−)、ウレア結合(−NRC(=O)NR−)、エーテル結合(−O−)およびスルフィド結合(−S−)が挙げられる。ここで、各連結基におけるRは、水素原子または有機基を表し、−C(=O)が連結する炭素骨格と環構造を形成してもよい。
ポリマーの結着性が高くなり、全固体二次電池は、より良好なサイクル特性を示す点から、本発明に用いられるポリマーは、ウレタン結合を主鎖中に少なくとも有することがさらに好ましい。
エステル結合を有するポリマーとしてはポリエステルが挙げられ、ポリエステルは、対応するジカルボン酸またはジカルボン酸クロリドと、ジオールとの縮合反応によって合成できる。
ポリエーテルジオール化合物としては、例えば、いずれも商品名で、三洋化成工業(株)製のPTMG650、PTMG1000、PTMG20000、PTMG3000、ニューポールPE−61、ニューポールPE−62、ニューポールPE−64、ニューポールPE−68、ニューポールPE−71、ニューポールPE−74、ニューポールPE−75、ニューポールPE−78、ニューポールPE−108、ニューポールPE−128、ニューポールBPE−20、ニューポールBPE−20F、ニューポールBPE−20NK、ニューポールBPE−20T、ニューポールBPE−20G、ニューポールBPE−40、ニューポールBPE−60、ニューポールBPE−100、ニューポールBPE−180、ニューポールBP−2P、ニューポールBPE−23P、ニューポールBPE−3P、ニューポールBPE−5P、ニューポール50HB−100、ニューポール50HB−260、ニューポール50HB−400、ニューポール50HB−660、ニューポール50HB−2000、ニューポール50HB−5100が挙げられる。
ポリエステルジオール化合物としては、例えば、いずれも商品名で、ポリライトシリーズ(DIC社製)やクラレポリオールPシリーズ、クラレポリオールFシリーズ、クラレポリオールNシリーズ、クラレポリオールPMNAシリーズ((株)クラレ社製)、プラクセルシリーズ((株)ダイセル化学社製)が挙げられる。
ポリカーボネートジオール化合物としては、例えば、いずれも商品名で、デュラノールシリーズ(旭化成ケミカルズ(株)社製)、エタナコールシリーズ(宇部興産(株)社製)、プラクセルCDシリーズ((株)ダイセル化学社製)、クラレポリオールCシリーズ((株)クラレ社製)が挙げられる。
アミド結合を有するポリマーとしてはポリアミドが挙げられ、ポリアミドは、対応するジカルボン酸またはジカルボン酸クロリドと、ジアミンとの縮合反応や、ラクタムの開環重合反応によって合成できる。
イミド結合を有するポリマーとしてはポリイミドが挙げられ、ポリイミドは、対応するジカルボン酸無水物とジアミンとの縮合反応によって合成できる。
テトラカルボン酸成分は、少なくともs−BPDAおよび/またはPMDAを含むことが好ましい。例えば、テトラカルボン酸成分100モル%中に、s−BPDAを好ましくは50モル%以上、より好ましくは70モル%以上、さらに好ましくは75モル%以上含む。テトラカルボン酸二水和物はハードセグメントとして機能することが望ましいため、剛直なベンゼン環を有していることが好ましい。
1)パラフェニレンジアミン(1,4−ジアミノベンゼン;PPD)、1,3−ジアミノベンゼン、2,4−トルエンジアミン、2,5−トルエンジアミン、2,6−トルエンジアミンなどのベンゼン核1つのジアミン、
ウレタン結合を有するポリマーとしてはポリウレタンが挙げられ、ポリウレタンは、対応するジイソシアネートとジオールとの縮合反応によって合成できる。
ジイソシアネート化合物としては、特に制限はなく、適宜選択することができ、例えば、下記式(M1)で表される化合物などが挙げられる。
式(M1)で表されるジイソシアネート化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。なお、下記式(M2)で表される基を含むことが好ましい。
1価の有機基としては、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルケニル基、−ORM7〔ただし、RM7は1価の有機基(好ましくは炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基等)を表す〕、アルキルアミノ基(炭素数は、1〜20が好ましく、1〜6がより好ましい)、アリールアミノ基(炭素数は、6〜40が好ましく、6〜20がより好ましい)などが挙げられる。
RM2〜RM5は、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基または−ORM7が好ましく、水素原子または炭素数1〜20のアルキル基がより好ましく、水素原子がさらに好ましい。ハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子が挙げられる。
カーボネート結合を有するポリマーとしてはポリカーボネートが挙げられ、ポリカーボネートは、ビスフェノールA等のジオールと塩化カルボニルをアルカリ触媒存在下、界面重縮合によって合成することができる。また、ビスフェノールAとジフェニルカーボネートをエステル交換反応によって合成することができる。
また、一般に市販されている、分子鎖中にポリカーボネート結合を有し、末端に反応性基を有するものを使用することもでき、具体的には、例えば、いずれも商品名で、デュラノールシリーズ(旭化成ケミカルズ(株)社製)、エタナコールシリーズ(宇部興産(株)社製)、プラクセルCDシリーズ((株)ダイセル化学社製)、クラレポリオールCシリーズ((株)クラレ社製)が挙げられる。
ウレア結合を有するポリマーとしてはポリウレアが挙げられ、ポリウレアは、ジイソシアネート化合物とジアミン化合物をアミン触媒存在下で縮重合によって合成することができる。
エーテル結合を有するポリマーとしてはポリエーテルが挙げられ、ポリエーテルは、環状エーテル化合物を開環重合することにより合成することができる。
また、一般に市販されている、分子鎖中にポリエーテル結合を有し、末端に反応性基を有するものを使用することもできる。
スルフィド結合を有するポリマーとしてはポリスルフィドが挙げられ、ポリスルフィドは、ジハロゲン化物と多硫化物イオンのアルカリ金属塩の間での重縮合によって合成することができる。
また、一般に市販されている、分子鎖中にポリスルフィド構造を有し、末端に反応性基を有するものを使用することもできる。
市販されている原料としては、たとえば下記のものを適宜組み合わせて使用できる。ただし本発明はこれに限定されるものではない。
式(I)で表される構造単位を有するジカルボン酸またはジカルボン酸クロリド化合物の市販品としては、2,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロペンタンジオイルジクロリド、テトラフルオロコハク酸、ヘキサフルオログルタル酸、オクタフルオロアジピン酸、ドデカフルオロスベリン酸、ヘキサデカフルオロセバシン酸および、これらのビス酸クロリド化化合物を好適に用いることができる。
また、ポリエステルにおけるジカルボン酸成分として記載したジカルボン酸成分をフッ素化して合成することができる。
式(I)で表される構造単位を有するジカルボン酸無水物は、ポリイミドにおけるカルボン酸無水物として記載したジカルボン酸無水物をフッ素化して合成することができる。
式(I)で表される構造単位を有するジカルボン酸無水物は、例えば、4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物が挙げられる。
式(I)で表される構造単位を有するジアミン化合物は、ポリイミドにおけるジアミン成分として記載したジアミン化合物をフッ素化して合成することができる。
式(I)で表される構造単位を有するジアミン化合物は、例えば、2,2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ブタンジアミン、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロ−1,6−ヘキサンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニル−1,1−ジフルオロメタン、1H,1H,10H,10H−ヘキサデカフルオロ−1,10−デカンジアミン、が挙げられる。
式(I)で表される構造単位を有する短鎖ジオール化合物は、たとえば2,2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ブタンジオール、2,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロ−1,5−ペンタンジオール、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロ−1,6−ヘキサンジオール、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7−ドデカフルオロ−1,8−オクタンジオール、1H,1H,10H,10H−ヘキサデカフルオロ−1,10−デカンジオールなどを好適に用いることができる。
式(IIb)で表される構造単位を有する化合物は、たとえば、パーフルオロポリエーテルの末端に官能基を有する化合物が挙げられる。
官能基群(I)より選ばれる官能基(I)は、上記の群から選ばれる1種であっても、2種以上であってもよい。
官能基(I)は、カルボキシ基、スルホン酸基、リン酸基、ヒドロキシ基または(メタ)アクリル基から選ばれることがより好ましく、カルボキシ基、ヒドロキシ基または(メタ)アクリル基から選ばれることがさらに好ましい。
すなわち、式(I)で表される構造単位は、ブロック構造を形成していても、その他の構造単位との間で交互共重合体やランダム共重合体を形成していてもよい。
含水率は、80℃で真空乾燥した後のポリマーを試料とし、カールフィッシャー液アクアミクロンAX(商品名、三菱化学(株)製)を用い、カールフィッシャー法により試料中の水分量(g)を測定し、水分量(g)を試料質量(g)で除して算出する。
測定室内の雰囲気:窒素(50mL/min)
昇温速度:5℃/min
測定開始温度:−100℃
測定終了温度:200℃
試料パン:アルミニウム製パン
測定試料の質量:5mg
Tgの算定:DSCチャートの下降開始点と下降終了点の中間温度の小数点以下を四捨五入することでTgを算定する。
ポリマーの質量平均分子量が上記範囲内にあることで、より良好な結着性が発現するとともにハンドリング性(製造適性)が良好となる。
測定機器:EcoSEC HLC−8320(商品名、東ソー社製)
カラム:TOSOH TSKgel Super AWM−H(商品名、東ソー社製)を2本つなげる
キャリア:10mM LiBr/N−メチルピロリドン
測定温度:40℃
キャリア流量:1.0ml/min
試料濃度:0.1質量%
検出器:RI(屈折率)検出器
標準試料:ポリスチレン
測定機器:同上
カラム:TOSOH TSKgel Super HZM−H、
TOSOH TSKgel Super HZ4000、
TOSOH TSKgel Super HZ2000(いずれも商品名、東ソー社製)
をつないだカラムを用いる
キャリア:テトラヒドロフラン
測定温度:40℃
キャリア流量:1.0ml/min
試料濃度:0.1質量%
検出器:RI(屈折率)検出器
標準試料:ポリスチレン
炭素原子に対するフッ素原子のモル比が上記上限値内にあることで、集電体と正極または負極活物質層との間で剥離を生じることなく良好な結着性やサイクル特性が得られ、上記下限値内にあることで、フッ素による耐湿性効果が十分に得られる。
また、ポリマーのF/Cモル比は、1HNMR、13CNMR、19FNMR(いずれも核磁気共鳴)、MALDI−MS(マトリックス支援レーザー脱離イオン化法)等からポリマー構造を推定し、推定した化学式から算出することもできる。
なお、化合物中の数字は、括弧内の構造単位のモル比を表し、化合物中のx、y、pおよびqは任意の0以上の整数であり、括弧内の構造単位のモル比を表す。ただしx+y=0ではない。ここで、本発明に用いられるポリマーとしては、例えばxおよびyが4.5であり、pおよびqが7であるポリマーを好適に用いることができる。
また、各ポリマーは、ブロック共重合体、交互共重合体、ランダム共重合体のいずれであってもよい。
アルキル基(好ましくは炭素原子数1〜20のアルキル基、例えばメチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、ペンチル、ヘプチル、1−エチルペンチル、ベンジル、2−エトキシエチル、1−カルボキシメチル等)、アルケニル基(好ましくは炭素原子数2〜20のアルケニル基、例えば、ビニル、アリル、オレイル等)、アルキニル基(好ましくは炭素原子数2〜20のアルキニル基、例えば、エチニル、ブタジイニル、フェニルエチニル等)、シクロアルキル基(好ましくは炭素原子数3〜20のシクロアルキル基、例えば、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、4−メチルシクロヘキシル等)、アリール基(好ましくは炭素原子数6〜26のアリール基、例えば、フェニル、1−ナフチル、4−メトキシフェニル、2−クロロフェニル、3−メチルフェニル等)、ヘテロ環基(好ましくは炭素原子数2〜20のヘテロ環基、好ましくは、少なくとも1つの酸素原子、硫黄原子、窒素原子を有する5または6員環のヘテロ環基が好ましく、例えば、テトラヒドロピラン、テトラヒドロフラン、2−ピリジル、4−ピリジル、2−イミダゾリル、2−ベンゾイミダゾリル、2−チアゾリル、2−オキサゾリル等)、
また、これらの置換基Tで挙げた各基は、上記の置換基Tがさらに置換していてもよい。
固体電解質組成物に対しては、その固形分中、バインダーが0.01質量%以上であることが好ましく、0.1質量%以上であることがより好ましく、0.5質量%以上であることが特に好ましい。上限としては、20質量%以下であることが好ましく、15質量%以下であることがより好ましく、10質量%以下であることが特に好ましい。
なお、本発明に適用されるバインダーは上記特定のポリマーからなるもの以外に、その他のバインダーや各種の添加剤を組み合わせて用いてもよい。上記の配合量はバインダーの総量として規定しているが、上記特定のポリマーの量としてみることがより好ましい。
本発明に用いることができるリチウム塩としては、通常この種の製品に用いられるリチウム塩が好ましく、特に制限はなく、例えば、以下に述べるものが好ましい。
これらのなかで、LiPF6、LiBF4、LiAsF6、LiSbF6、LiClO4、Li(Rf1SO3)、LiN(Rf1SO2)2、LiN(FSO2)2、及びLiN(Rf1SO2)(Rf2SO2)が好ましく、LiPF6、LiBF4、LiN(Rf1SO2)2、LiN(FSO2)2、及びLiN(Rf1SO2)(Rf2SO2)などのリチウムイミド塩がさらに好ましい。ここで、Rf1およびRf2はそれぞれ独立にパーフルオロアルキル基を表す。
なお、リチウム塩は、1種を単独で使用しても、2種以上を任意に組み合わせてもよい。
本発明の固体電解質組成物においては、上記の各成分を分散させる分散媒体を用いてもよい。分散媒体は、例えば、水溶性有機溶媒が挙げられる。分散媒体の具体例としては下記のものが挙げられる。
本発明において、固体電解質組成物における分散媒体の量は、固体電解質組成物の粘度と乾燥負荷とのバランスで任意の量とすることができる。一般的に、固体電解質組成物中、20〜99質量%であることが好ましい。
本発明の固体電解質組成物には、正極活物質を含有させてもよい。正極活物質を含有する固体電解質組成物は、正極材料用の組成物として用いることができる。正極活物質には遷移金属酸化物を用いることが好ましく、中でも、遷移元素Ma(Co、Ni、Fe、Mn、Cu、Vから選択される1種以上の元素)を有することが好ましい。また、混合元素Mb(リチウム以外の金属周期律表の第1(Ia)族の元素、第2(IIa)族の元素、Al、Ga、In、Ge、Sn、Pb、Sb、Bi、Si、P、Bなど)を混合してもよい。
遷移金属酸化物は、例えば、下記式(MA)〜(MC)のいずれかで表されるものを含む特定遷移金属酸化物、またはその他の遷移金属酸化物としてV2O5、MnO2等が挙げられる。正極活物質には、粒子状の正極活性物質を用いてもよい。
具体的に、可逆的にリチウムイオンを挿入・放出できる遷移金属酸化物を用いることができ、上記特定遷移金属酸化物を用いることが好ましい。
リチウム含有遷移金属酸化物としては中でも下式で表されるものが好ましい。
式(MA)で表される遷移金属酸化物は典型的には層状岩塩型構造を有する。
(MA−2) LigNiOk
(MA−3) LigMnOk
(MA−4) LigCojNi1−jOk
(MA−5) LigNijMn1−jOk
(MA−6) LigCojNiiAl1−j−iOk
(MA−7) LigCojNiiMn1−j−iOk
これらの遷移金属化合物の具体例としては、LiCoO2(コバルト酸リチウム[LCO])、LiNi2O2(ニッケル酸リチウム)LiNi0.85Co0.01Al0.05O2(ニッケルコバルトアルミニウム酸リチウム[NCA])、LiNi0.33Co0.33Mn0.33O2(ニッケルマンガンコバルト酸リチウム[NMC])、LiNi0.5Mn0.5O2(マンガンニッケル酸リチウム)が挙げられる。
代表的なもの:
LigNi1/3Mn1/3Co1/3O2
LigNi1/2Mn1/2O2
代表的なもの:
LigNi0.8Co0.15Al0.05O2
リチウム含有遷移金属酸化物としては中でも下記式(MB)で表されるものも好ましい。
(MB−2) LimMnhAl2−hOn
(MB−3) LimMnhNi2−hOn
これらの遷移金属化合物は、例えば、LiMn2O4、LiMn1.5Ni0.5O4が挙げられる。
(b) Li2FeMn3O8
(c) Li2CuMn3O8
(d) Li2CrMn3O8
(e) Li2NiMn3O8
リチウム含有遷移金属酸化物は、リチウム含有遷移金属リン酸化物が好ましく、なかでも下記式(MC)で表されるものも好ましい。
本発明の固体電解質組成物には、負極活物質を含有させてもよい。負極活物質を含有する固体電解質組成物は、負極材料用の組成物として用いることができる。負極活物質としては、可逆的にリチウムイオンを挿入・放出できるものが好ましい。このような材料は、特に制限はなく、炭素質材料、酸化錫や酸化ケイ素等の金属酸化物、金属複合酸化物、リチウム単体やリチウムアルミニウム合金等のリチウム合金、及び、SnやSi等のリチウムと合金形成可能な金属等が挙げられる。これらは、1種を単独で用いても、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用しても良い。なかでも炭素質材料又はリチウム複合酸化物が安全性の点から好ましく用いられる。また、金属複合酸化物としては、リチウムを吸蔵、放出可能であることが好ましい。その材料は、特には制限されないが、構成成分としてチタン及び/又はリチウムを含有していることが、高電流密度充放電特性の観点で好ましい。
例えば、上記特定のポリマーでない一般のポリマーを用いて正極活物質ないし負極活物質を含むペーストを調製してもよい。ただし、本発明においては、上述したとおり、上記特定のポリマーを正極活物質や負極活物質と組み合わせて用いることが好ましい。
また、正極および負極の活物質層には、適宜必要に応じて導電助剤を含有させてもよい。一般的な導電助剤としては、電子伝導性材料として、黒鉛、カーボンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、炭素繊維や金属粉、金属繊維、ポリフェニレン誘導体などを含ませることができる。
正・負極の集電体は、化学変化を起こさない電子伝導体が好ましい。正極の集電体としては、アルミニウム、ステンレス鋼、ニッケル、チタンなどの他にアルミニウムやステンレス鋼の表面にカーボン、ニッケル、チタンあるいは銀を処理させたものが好ましく、その中でも、アルミニウム、アルミニウム合金がより好ましい。負極の集電体としては、アルミニウム、銅、ステンレス鋼、ニッケル、チタンが好ましく、アルミニウム、銅、銅合金がより好ましい。
上記集電体の厚みとしては、特に限定されないが、1μm〜500μmが好ましい。また、集電体表面は、表面処理により凹凸を付けることも好ましい。
全固体二次電池の作製は常法によればよい。具体的には、本発明の固体電解質組成物を集電体となる金属箔上に塗布し、塗膜を形成した電池用電極シートとする方法が挙げられる。
例えば、正極集電体である金属箔上に正極材料となる組成物を塗布後、乾燥し、正極活物質層を形成する。次いでその電池用正極シート上に、固体電解質組成物を塗布後、乾燥し、固体電解質層を形成する。さらに、その上に、負極材料となる組成物を塗布後、乾燥し、負極活物質層を形成する。その上に、負極側の集電体(金属箔)を重ねることで、正極層と負極層の間に、固体電解質層が挟まれた全固体二次電池の構造を得ることができる。なお、上記の各組成物の塗布方法は常法によればよい。このとき、正極活物質層をなす組成物、無機固体電解質層をなす組成物(固体電解質組成物)、及び負極活物質層をなす組成物のそれぞれの塗布の後に、乾燥処理を施しても良いし、重層塗布した後に乾燥処理をしても良い。乾燥温度は特に限定されないが、30℃以上が好ましく、60℃以上がより好ましい。上限は、300℃以下が好ましく、250℃以下がより好ましい。このような温度範囲で加熱することで、分散媒体を除去し、固体状態とさせることができる。これにより、全固体二次電池において、良好な結着性を得ることができる。
本発明に係る全固体二次電池は種々の用途に適用することができる。適用態様には特に限定はないが、例えば、電子機器に搭載する場合、ノートパソコン、ペン入力パソコン、モバイルパソコン、電子ブックプレーヤー、携帯電話、コードレスフォン子機、ページャー、ハンディーターミナル、携帯ファックス、携帯コピー、携帯プリンター、ヘッドフォンステレオ、ビデオムービー、液晶テレビ、ハンディークリーナー、ポータブルCD、ミニディスク、電気シェーバー、トランシーバー、電子手帳、電卓、メモリーカード、携帯テープレコーダー、ラジオ、バックアップ電源、メモリーカードなどが挙げられる。その他民生用として、自動車、電動車両、モーター、照明器具、玩具、ゲーム機器、ロードコンディショナー、時計、ストロボ、カメラ、医療機器(ペースメーカー、補聴器、肩もみ機など)などが挙げられる。更に、各種軍需用、宇宙用として用いることができる。また、太陽電池と組み合わせることもできる。
(1)周期律表第1族または第2族に属する金属のイオンの挿入放出が可能な活物質を含んでいる固体電解質組成物(正極または負極の電極用組成物)。
(2)上記固体電解質組成物を金属箔上に製膜した電池用電極シート。
(3)正極活物質層と負極活物質層と固体電解質層とを具備する全固体二次電池であって、上記正極活物質層、負極活物質層、および固体電解質層の少なくともいずれかを上記固体電解質組成物で構成した層とした全固体二次電池。
(4)上記固体電解質組成物を金属箔上に配置し、これを製膜する電池用電極シートの製造方法。
(5)上記電池用電極シートの製造方法を介して、全固体二次電池を製造する全固体二次電池の製造方法。
また、本発明の好ましい実施形態においては、界面活性剤を入れずにバインダー粒子を形成することができ、それに伴う副反応等の阻害因子を低減することができるという利点を有する。また、それに伴い、転層乳化工程を省略できることができ、相対的に製造効率の向上にもつながる。
無機固体電解質とは、上述した高分子化合物をイオン伝導媒体とする電解質(高分子電解質)とは区別されるものであり、無機化合物がイオン伝導媒体となるものである。具体例としては、上記のLi−P−SやLLT、LLZが挙げられる。無機固体電解質は、それ自体が陽イオン(Liイオン)を放出するものではなく、イオンの輸送機能を示すものである。これに対して、電解液ないし固体電解質層に添加して陽イオン(Liイオン)を放出するイオンの供給源となる材料を電解質と呼ぶことがあるが、上記のイオン輸送材料としての電解質と区別するときにはこれを「電解質塩」または「支持電解質」と呼ぶ。電解質塩としては例えばLiTFSI(リチウムビストリフルオロメタンスルホニルイミド)が挙げられる。
本発明において「組成物」というときには、2種以上の成分が均一に混合された混合物を意味する。ただし、実質的に均一性が維持されていればよく、所望の効果を奏する範囲で、一部において凝集や偏在が生じていてもよい。
例示化合物(A−1)の合成
300mLの3つ口フラスコに、2,2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ブタンジオール(東京化成工業(株)製)16.0gとトリエチルアミン5.0gを加え、クロロホルム100mLで希釈した。この溶液を50℃で加熱撹拌しながら、テレフタル酸クロリド20.3gを加え、さらに50℃で3時間撹拌を続けた。得られた反応液をヘキサン500mLに加え、ポリマーの再沈を行った。得られた粉末をろ取し、80℃で真空乾燥し、例示化合物(A−1)に示すポリマーを得た。GPCによる質量平均分子量は36,800であった。また、ガラス転移温度は55℃であった。
300mLの3つ口フラスコに、2,2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ブタンジオール(東京化成工業(株)製)4.6gとエタナコールUH−100(商品名、宇部興産(株)製)8.5gとイソホロンジイソシアネート8.5g(和光純薬工業(株)製)を加え、DMF100mLに希釈した。この溶液にネオスタン(登録商標)U−600(商品名、ビスマス系触媒、日東化成(株)製)0.12g加え、これを80℃に加熱し、80℃で6時間撹拌を続けた。得られた反応液をメタノール500mLに加え、ポリマーの再沈を行った。上澄み溶液をデカントし、得られたゴム状固体をろ取し、80℃で真空乾燥し、例示化合物(A−26)に示すポリマーを得た。GPCによる質量平均分子量は34,900であった。また、ガラス転移温度は12℃であった。
300mLの3つ口フラスコに、1,4−ブタンジオール(東京化成工業(株)製)1.8g、2,2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ブタンジオール(東京化成工業(株)製)0.4g、フルオロリンク5174X(商品名、末端PEO変性、ソルベイジャパン(株)製)5.0g、さらにジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート(東京化成工業(株)製)6.5gを加え、1,4−ジオキサン100mLに希釈した。この溶液にネオスタン(登録商標)U−600(商品名、ビスマス系触媒、日東化成(株)製)0.08g加え、これを80℃に加熱し、80℃で6時間撹拌を続けた。得られた反応液をメタノール500mLに加え、ポリマーの再沈を行った。上澄み溶液をデカントし、得られたゴム状固体をろ取し、80℃で真空乾燥し、例示化合物(A−30)に示すポリマーを得た。GPCによる質量平均分子量は58,300であった。またガラス転移温度は21℃であった。
300mLの3つ口フラスコに、2,2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ブタンジオール(東京化成工業(株)製)0.3g、フォンブリンD2(商品名、分子量1500、ソルベイジャパン(株)製)4.3g、2,2−(ジヒドロキシメチル)ブタン酸0.1g、さらにイソホロンジイソシアネート(和光純薬工業(株)製)4.5gを加え、1,4−ジオキサン100mLに希釈した。この溶液にネオスタン(登録商標)U−600(商品名、ビスマス系触媒、日東化成(株)製)0.08g加え、これを80℃に加熱し、80℃で6時間撹拌を続けた。反応液をメタノール500mLに加え、ポリマーの再沈を行った。上澄み溶液をデカントし、得られたゴム状固体をろ取し、80℃で真空乾燥し、例示化合物(A−36)に示すポリマーを得た。GPCによる質量平均分子量は42,900であった。また、ガラス転移温度は−10℃であった。
上記例示化合物(A−1)、(A−26)、(A−30)および(A−36)の合成と同様にして、例示化合物(A−12)、(A−13)、(A−22)、(A−23)、(A−27)〜(A−29)および(A−31)〜(A−33)に示すポリマーを得た。
ここで、合成した例示化合物におけるx、y、pおよびqはいずれも、xおよびyは4.5であり、pおよびqは7である。
なお、質量平均分子量およびガラス転移温度は、表1および2にまとめて記載した。
ポリマーの含水率は、いずれも100ppm以下であった。
合成した例示化合物のガラス転移温度(Tg)は、得られたポリマーについて、示差走査熱量計「X−DSC7000」(商品名、SII・ナノテクノロジー(株)製)を用いて下記の条件で測定した。測定は同一の試料で二回実施し、二回目の測定結果を採用した。
測定室内の雰囲気:窒素(50mL/min)
昇温速度:5℃/min
測定開始温度:−100℃
測定終了温度:200℃
試料パン:アルミニウム製パン
測定試料の質量:5mg
Tgの算定:DSCチャートの下降開始点と下降終了点の中間温度の小数点以下を四捨五入することでTgを算定した。
本発明の硫化物固体電解質は、T.Ohtomo,A.Hayashi,M.Tatsumisago,Y.Tsuchida,S.Hama,K.Kawamoto,Journal of Power Sources,233,(2013),pp231−235およびA.Hayashi,S.Hama,H.Morimoto,M.Tatsumisago,T.Minami,Chem.Lett.,(2001),pp872−873の非特許文献を参考にして合成した。
ジルコニア製45mL容器(フリッチュ社製)に、直径5mmのジルコニアビーズを66個投入し、上記硫化リチウムと五硫化二リンの混合物全量を投入し、アルゴン雰囲気下で容器を完全に密閉した。フリッチュ社製の遊星ボールミルP−7(商品名)に容器をセットし、温度25℃、回転数510rpmで20時間メカニカルミリングを行い、黄色粉体の硫化物固体電解質材料(Li−P−S系ガラス)6.20gを得た。
固体電解質組成物の製造
(1)固体電解質組成物(K−1)の製造
ジルコニア製45mL容器(フリッチュ社製)に、直径5mmのジルコニアビーズを180個投入し、無機固体電解質LLZ(Li7La3Zr2O12 ランタンジルコン酸リチウム、平均粒子径5.06μm、豊島製作所製)9.0g、ポリマー(A−1)0.3g、分散媒体としてトルエン15.0gを投入した。その後、フリッチュ社製遊星ボールミルP−7(商品名)に容器をセットし、温度25℃、回転数300rpmで2時間分散を続け、固体電解質組成物(K−1)を製造した。
ジルコニア製45mL容器(フリッチュ社製)に、直径5mmのジルコニアビーズを180個投入し、上記で合成したLi−P−S系ガラス9.0g、ポリマー(A−1)0.3g、分散媒体としてヘプタン15.0gを投入した。その後、フリッチュ社製遊星ボールミルP−7(商品名)に容器をセットし、温度25℃、回転数300rpmで2時間分散を続け、固体電解質組成物(K−2)を製造した。
下記表1に記載の構成に変えた以外は、上記固体電解質組成物(K−1)および(K−2)と同様の方法で、固体電解質組成物(K−3)〜(K−10)および(HK−1)〜(HK−3)を製造した。
ここで、固体電解質組成物(K−1)〜(K−10)が本発明の固体電解質組成物であり、固体電解質組成物(HK−1)〜(HK−3)が比較の固体電解質組成物である。
LLZ:Li7La3Zr2O12 ランタンジルコン酸リチウム(平均粒子径5.06μm、(株)豊島製作所製)
Li−P−S:上記で合成したLi−P−S系ガラス
PVdF:ポリビニレンジフルオリド
HSBR:水素添加スチレンブタジエンゴム
F/C比:ポリマーに含まれる、炭素原子に対するフッ素原子のモル比(仕込み量から算出)
無機固体電解質粒子の平均粒子径の測定は、以下の手順で行った。無機粒子を水(水に不安定な物質の場合はヘプタン)を用いて1質量%の分散液を調製した。この分散液試料を用い、「レーザ回折/散乱式粒度分布測定装置LA−920」(商品名、HORIBA社製)を用いて、無機固体電解質粒子の体積平均粒子径を測定した。
(1)正極用組成物(U−1)の製造
ジルコニア製45mL容器(フリッチュ社製)に、直径5mmのジルコニアビーズを180個投入し、無機固体電解質LLZ(Li7La3Zr2O12 ランタンジルコン酸リチウム、平均粒子径5.06μm、豊島製作所製)2.7g、ポリマー(A−1)0.3g、分散媒体としてトルエン12.3gを投入した。フリッチュ社製遊星ボールミルP−7(商品名)に容器をセットし、温度25℃、回転数300rpmで2時間分散を続けた後、活物質としてLCO(LiCoO2 コバルト酸リチウム、日本化学工業(株)製)7.0gを容器に投入し、同様に、遊星ボールミルP−7(商品名)に容器をセットし、温度25℃、回転数100rpmで15分間分散を続け、正極用組成物(U−1)を製造した。
ジルコニア製45mL容器(フリッチュ社製)に、直径5mmのジルコニアビーズを180個投入し、上記で合成したLi−P−S系ガラス2.7g、ポリマー(A−1)0.3g、分散媒体としてヘプタン12.3gを投入した。フリッチュ社製遊星ボールミルP−7(商品名)に容器をセットし、温度25℃、回転数300rpmで2時間分散を続けた後、活物質としてNMC(Li(Ni1/3Mn1/3Co1/3)O2 ニッケル、マンガン、コバルト酸リチウム、日本化学工業(株)製)7.0gを容器に投入し、同様に、遊星ボールミルP−7(商品名)に容器をセットし、温度25℃、回転数200rpmで15分間分散を続け、正極用組成物(U−2)を製造した。
下記表2に記載の構成に変えた以外は、上記正極用組成物(U−1)および(U−2)と同様の方法で、正極用組成物(U−3)〜(U−10)および(HU−1)〜(HU−3)を製造した。
ここで、正極用組成物(U−1)〜(U−10)が本発明の正極用組成物であり、正極用組成物(HU−1)〜(HU−3)が比較の正極用組成物である。
LLZ:Li7La3Zr2O12 ランタンジルコン酸リチウム(平均粒子径5.06μm、(株)豊島製作所製)
Li−P−S:上記で合成したLi−P−S系ガラス
LCO:LiCoO2 コバルト酸リチウム
NMC:Li(Ni1/3Mn1/3Co1/3)O2 ニッケル、マンガン、コバルト酸リチウム
PVdF:ポリビニレンジフルオリド
PMMA:ポリメタクリル酸メチル
AC−1:ポリビニレンジフルオリド−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン(PVdF−TFE−HFP)共重合体(各単量体のモル組成比=PVdF:TFE:HFP=55:25:20、(株)クレハ製)
F/C比:ポリマーに含まれる、炭素原子に対するフッ素原子のモル比(仕込み量から算出)
(1)負極用組成物(S−1)の製造
ジルコニア製45mL容器(フリッチュ社製)に、直径5mmのジルコニアビーズを180個投入し、無機固体電解質LLZ(Li7La3Zr2O12 ランタンジルコン酸リチウム、平均粒子径5.06μm、豊島製作所製)5.0g、ポリマー(A−1)0.3g、分散媒体としてトルエン12.3gを投入した。フリッチュ社製遊星ボールミルP−7(商品名)に容器をセットし、温度25℃、回転数300rpmで2時間分散を続けた後、アセチレンブラック7.0gを容器に投入し、同様に、遊星ボールミルP−7(商品名)に容器をセットし、温度25℃、回転数100rpmで15分間分散を続け、負極用組成物(S−1)を製造した。
ジルコニア製45mL容器(フリッチュ社製)に、直径5mmのジルコニアビーズを180個投入し、上記で合成したLi−P−S系ガラス2.7g、ポリマー(A−1)0.3g、分散媒体としてヘプタン12.3gを投入し。フリッチュ社製遊星ボールミルP−7(商品名)に容器をセットし、度25℃、回転数300rpmで2時間分散を続けた後、活物質としてアセチレンブラック7.0gを容器に投入し、同様に、遊星ボールミルP−7(商品名)に容器をセットし、温度25℃、回転数200rpmで15分間分散を続け、負極用組成物(S−2)を製造した。
下記表3に記載の構成に変えた以外は、上記負極用組成物(S−1)および(S−2)と同様の方法で、負極用組成物(S−3)〜(S−10)および(HS−1)〜(HS−4)を製造した。
ここで、負極用組成物(S−1)〜(S−10)が本発明の負極用組成物であり、負極用組成物(HS−1)〜(HS−4)が比較の負極用組成物である。
LLZ:Li7La3Zr2O12 ランタンジルコン酸リチウム(平均粒子径5.06μm、(株)豊島製作所製)
Li−P−S:上記で合成したLi−P−S系ガラス
PVdF:ポリビニレンジフルオリド
HSBR:水素添加スチレンブタジエンゴム
PMMA:ポリメタクリル酸メチル
AB:アセチレンブラック
F/C比:ポリマーに含まれる、炭素原子に対するフッ素原子のモル比(仕込み量から算出)
上記で製造した二次電池正極用組成物を厚み20μmのアルミ箔上に、クリアランスが調節可能なアプリケーターにより塗布し、80℃で1時間加熱後、さらに110℃で1時間加熱し、塗布溶媒を乾燥した。その後、ヒートプレス機を用いて、任意の密度になるように加熱および加圧し、二次電池用正極シートを製造した。
上記で製造した二次電池用正極シート上に、上記で製造した固体電解質組成物を、クリアランスが調節可能なアプリケーターにより塗布し、80℃で1時間加熱後、さらに110℃で1時間加熱した。その後、上記で製造した二次電池負極用組成物を、乾燥した固体電解質組成物上にさらに塗布し、80℃で1時間加熱後、さらに110℃で1時間加熱した。負極層上に厚み20μmの銅箔を合わせ、ヒートプレス機を用いて、任意の密度になるように加熱および加圧し、下記表4に記載の二次電池用極シートの試験No.101〜110およびc11〜c14を製造した。二次電池用電極シートは図1の構成を有する。正極層、負極層および固体電解質層は、それぞれ下記表4に記載の膜厚を有する。
上記で製造した二次電池用電極シート15を直径14.5mmの円板状に切り出し、露点−60℃の湿度条件下、スペーサーとワッシャーを組み込んだステンレス製の2032型コインケース14に入れ、図2に示した試験体を用いて、コインケース14の外部から拘束圧(ネジ締め圧:8N)をかけ、下記表4に記載の試験No.101〜110およびc11〜c14の全固体二次電池13を製造した。なお、図2において、11が上部支持板、12が下部支持板、Sがネジである。
上記で製造した試験No.101〜110およびc11〜c14の全固体二次電池について、以下の評価を行った。
上記で製造した全固体二次電池の電池電圧を、東洋システム(株)製の充放電評価装置「TOSCAT−3000」により測定した。
充電は、電流密度2A/m2で電池電圧が4.2Vに達するまで行い、4.2Vに到達後は、電流密度が0.2A/m2未満となるまで、定電圧充電を実施した。放電は、電流密度2A/m2で電池電圧が3.0Vに達するまで行った。これを繰り返し、3サイクル目の5mAh/g放電後の電池電圧を読み取り、以下の基準で評価した。なお、評価「C」以上が本試験の合格レベルである。
A:4.0V以上
B:3.9V以上4.0V未満
C:3.8V以上3.9V未満
D:3.8V未満
上記で製造した全固体二次電池のサイクル特性を、東洋システム(株)製の充放電評価装置「TOSCAT−3000」により測定した。
充放電は、上記電池電圧評価と同様の条件で行った。3サイクル目の放電容量を100とし、放電容量が80未満となったときのサイクル数から、以下の基準で評価した。なお、評価「C」以上が本試験の合格レベルである。
A:50回以上
B:40回以上50回未満
C:30回以上40回未満
D:30回未満
上記で製造した二次電池用電極シートを直径14.5mmの円板状に2つ切り出し、1つは、アルゴン雰囲気下(露点−40℃)でコインケースに入れ、上記全固体二次電池の製造と同様の方法により、一般的な作成法による全固体二次電池を作成した。もう1つは、耐湿性を評価するため、湿度5%のアルゴン雰囲気下でコインケースに入れ、上記全固体二次電池の製造と同様の方法により、高湿度での作成法による全固体二次電池を作成した。
2つの異なる全固体二次電池について、上記サイクル特性の評価と同様の条件により、それぞれ放電容量が80未満となったときのサイクル数を測定した。下記式により、電池の性能維持率を求め、耐湿性を以下の基準で評価した。なお、評価「B」以上が本試験の合格レベルである。
B:性能維持率が70%以上90%未満
C:性能維持率が30%以上70%未満
D:性能維持率が30%未満
ここで、試験No.101〜110が本発明に用いられるポリマーを使用した二次電池用電極シートおよび全固体二次電池であり、試験No.c11〜c14が比較のポリマーを使用した二次電池用電極シートおよび全固体二次電池である。
なお、下記表4において、電池電圧は電圧と省略して記載した。
一方、いずれの層もポリマーを有さない比較例のc11は、電池電圧、サイクル特性、耐湿性のいずれも不十分であった。主鎖中に、式(I)で表される構造単位およびヘテロ原子を有さないポリマーを用いた比較例のc13は、電池電圧、耐湿性が不十分であった。また、主鎖中にヘテロ原子を有さない、ポリビニレンジフルオリドまたはポリビニレンジフルオリド−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体を用いた比較例のc12、c14およびc15では、いずれも結着性が低く、サイクル特性が不十分であった。
2 負極活物質層
3 固体電解質層
4 正極活物質層
5 正極集電体
6 作動部位
10 全固体二次電池
11 上部支持板
12 下部支持板
13 コイン電池
14 コインケース
15 二次電池用電極シート
S ネジ
Claims (17)
- 前記ポリマーが、質量平均分子量15,000以上500,000未満である請求項1または2に記載の全固体二次電池。
- 前記ポリマーが、エステル結合、アミド結合、イミド結合、ウレタン結合、カーボネート結合、ウレア結合、エーテル結合およびスルフィド結合からなる群から選択される結合を、主鎖中に少なくとも一種類有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の全固体二次電池。
- 前記ポリマーが、アミド結合、イミド結合、ウレタン結合およびウレア結合からなる群から選択される結合を、主鎖中に少なくとも一種類有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の全固体二次電池。
- 前記ポリマーが、ウレタン結合を主鎖中に少なくとも有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の全固体二次電池。
- 前記ポリマーが、官能基群(I)から選ばれる官能基を少なくとも一つ含有する請求項1〜6のいずれか1項に記載の全固体二次電池。
官能基群(I)群
カルボキシ基、スルホン酸基、リン酸基、ヒドロキシ基、−CONRN 2、シアノ基、−NRN 2、メルカプト基、エポキシ基、(メタ)アクリル基。ただし、RNは水素原子、アルキル基またはアリール基を表す。 - 前記ポリマーが、ガラス転移温度が50℃未満である請求項1〜7のいずれか1項に記載の全固体二次電池。
- 前記ポリマーに含まれる、炭素原子に対するフッ素原子のモル比が0.01〜1である請求項1〜8のいずれか1項に記載の全固体二次電池。
- 前記無機固体電解質が硫化物系の無機固体電解質である請求項1〜9のいずれか1項に記載の全固体二次電池。
- 前記無機固体電解質が酸化物系の無機固体電解質である請求項1〜9のいずれか1項に記載の全固体二次電池。
- 前記無機固体電解質が下記式の化合物から選ばれる請求項11に記載の全固体二次電池。
・LixLayTiO3
x=0.3〜0.7、y=0.3〜0.7
・Li7La3Zr2O12
・Li3.5Zn0.25GeO4
・LiTi2P3O12
・Li1+x+y(Al,Ga)x(Ti,Ge)2−xSiyP3−yO12
0≦x≦1、0≦y≦1
・Li3PO4
・LiPON
・LiPOD
Dは、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、
Zr、Nb、Mo、Ru、Ag、Ta、W、Pt、及びAu
から選ばれた少なくとも1種
・LiAON
Aは、Si、B、Ge、Al、C、及びGaから選ばれた
少なくとも1種 - 前記無機固体電解質100質量部に対して、前記ポリマーを0.01質量部以上20質量部以下で含有させてなる請求項13に記載の固体電解質組成物。
- 請求項13または14に記載の固体電解質組成物を金属箔上に製膜した電池用電極シート。
- 請求項13または14に記載の固体電解質組成物を金属箔上に製膜する電池用電極シートの製造方法。
- 請求項15または16に記載の電池用電極シートを用いて全固体二次電池を製造する全固体二次電池の製造方法。
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