以下では、一実施形態の非常用照明器具10について、図1〜図5を参照しながら説明する。
非常用照明器具10は、商用電源(図示せず)から給電されるように構成されている。また、非常用照明器具10は、天井材90(図2参照)に設置されるように構成されている。具体的に説明すると、非常用照明器具10は、天井材90に予め形成された孔91に、埋め込み配置されるように構成されている。
非常用照明器具10は、器具本体1と、光源ユニット3と、非常用電源5と、電源装置6と、端子台12とを備えている。
器具本体1は、例えば、有底筒状に形成されている。器具本体1は、ケース11と、ベース13とを備えている。
ケース11は、例えば、1枚の板材57(図3参照)により筒状に形成されている。板材57は、例えば、不燃材料により構成されている。不燃材料としては、例えば、アルミニウムが挙げられる。ケース11は、例えば、板材57にロール加工等を施すことによって形成されている。
ベース13は、例えば、円柱状に形成されている。ベース13は、例えば、不燃材料により形成されている。不燃材料としては、例えば、アルミニウムが挙げられる。
非常用照明器具10では、ケース11とベース13とで器具本体1を構成している。ケース11は、器具本体1の周壁に相当する。ベース13は、器具本体1の底壁に相当する。
光源ユニット3は、発光部2と、基板15と、放熱部材16と、レンズ17と、保持部材18とを備えている。光源ユニット3は、器具本体1の下端部に配置されている。なお、器具本体1の下端部とは、器具本体1においてケース11の中心軸A1に沿った下側の端部を意味する。つまり、器具本体1の下端部は、器具本体1の底壁に相当する。
発光部2は、例えば、白色光を得るように構成されている。発光部2は、複数のLED(図示せず)と、波長変換部19と、封止部20とを備えている。
複数のLEDの各々は、例えば、青色LEDチップである。複数のLEDの接続関係は、例えば、直列接続である。なお、複数のLEDの接続関係は、直列接続に限らず、例えば、並列接続であってもよい。また、複数のLEDの接続関係は、例えば、直列接続と並列接続とを組み合わせた接続であってもよい。LEDの数は、複数であるが、1つであってもよい。
波長変換部19は、複数のLEDすべてを覆うように構成されている。波長変換部19は、例えば、蛍光体粒子と透光性材料との混合体により構成されている。蛍光体粒子は、例えば、黄色蛍光体粒子である。黄色蛍光体粒子は、LEDから放射された青色光により励起されてブロードな黄色光を放射する。透光性材料は、例えば、シリコーン樹脂である。なお、蛍光体粒子は、黄色蛍光体粒子に限らず、例えば、赤色蛍光体粒子と緑色蛍光体粒子とを組み合わせた蛍光体粒子であってもよい。また、透光性材料は、シリコーン樹脂に限らず、例えば、エポキシ樹脂であってもよい。
封止部20は、波長変換部19を覆うように構成されている。また、封止部20は、透光性を有する封止材料により構成されている。封止材料は、例えば、シリコーン樹脂である。なお、封止材料は、シリコーン樹脂に限らず、例えば、エポキシ樹脂であってもよい。
発光部2は、青色LEDチップと黄色蛍光体粒子とで、白色光を得るように構成されているが、この構成に限らない。発光部2は、例えば、紫LEDチップと、赤色蛍光体粒子と緑色蛍光体粒子と青色蛍光体粒子とを組み合わせた蛍光体粒子とで、白色光を得るように構成されていてもよい。また、発光部2は、例えば、近紫外LEDチップと、赤色蛍光体粒子と緑色蛍光体粒子と青色蛍光体粒子とを組み合わせた蛍光体粒子とで、白色光を得るように構成されていてもよい。さらに、発光部2は、例えば、赤色LEDチップと緑色LEDチップと青色LEDチップとを組み合わせて、白色光を得るように構成されていてもよい。
基板15は、例えば、プリント基板である。なお、基板15は、プリント基板に限らず、例えば、セラミック基板であってもよい。
基板15の第1面(図1では、下面)には、複数のLEDが電気的に実装されている。すなわち、基板15の第1面には、発光部2が配置されている。また、基板15の第1面には、一対の端子部(図示せず)が設けられている。以下では、説明の便宜上、一対の端子部を、「一対の第1端子部」と称する。
一対の第1端子部の各々は、基板15に予め形成された配線(図示せず)の一部により構成されている。また、一対の第1端子部の各々は、発光部2と電気的に接続されている。具体的に説明すると、一対の第1端子部は、直列接続された複数のLEDと電気的に並列接続されている。
放熱部材16は、発光部2と基板15とで発生する熱を放熱するように構成されている。放熱部材16は、例えば、放熱シートである。放熱シートは、電気絶縁性および熱伝導性それぞれを有する。放熱部材16は、基板15の第2面(図1では、上面)に配置されている。
レンズ17は、発光部2から放射された白色光を配光制御するように構成されている。レンズ17は、例えば、シリコーン樹脂により形成されている。レンズ17は、発光部2を覆うように配置されている。なお、レンズ17は、シリコーン樹脂に限らず、例えば、アクリル樹脂により形成されていてもよい。
保持部材18は、基板15と放熱部材16とレンズ17とを保持するように構成されている。また、保持部材18は、ばね性を有するように構成されている。保持部材18は、例えば、金属板により形成されている。金属板としては、例えば、アルミニウム板が挙げられる。
非常用電源5は、本体部21と、複数の蓄電池4と、接続部22とを備えている。非常用電源5は、ケース11内に収納されている。以下では、説明の便宜上、接続部22を、「第1接続部22」と称する。
本体部21は、複数の蓄電池4を収納するように構成されている。本体部21は、例えば、中空円柱状に形成されている。本体部21は、例えば、合成樹脂により形成されている。なお、本体部21の形状は、中空円柱状に限らず、例えば、中空角柱状であってもよい。
複数の蓄電池4は、本体部21内に収納されている。複数の蓄電池4は、例えば、本体部21の中心軸に沿った方向に並べて配置されている。複数の蓄電池4の電気的な接続関係は、例えば、直列接続である。なお、複数の蓄電池4は、本体部21の中心軸に沿った方向に並べて配置されているが、この配置を特に限定するものではない。
第1接続部22は、直列接続された複数の蓄電池4と電源装置6とを電気的に接続するように構成されている。第1接続部22は、本体部21の上端部に設けられている。なお、以下では、説明の便宜上、直列接続された複数の蓄電池4を、単に「複数の蓄電池4」と称する。
電源装置6は、複数の蓄電池4を充電および放電可能に構成されている。電源装置6は、複数の電子部品が電気的に実装された基板23と、第2接続部(図示せず)とを備えている。電源装置6は、ケース11内に収納されている。
基板23は、例えば、プリント基板である。基板23は、例えば、平板状に形成されている。具体的に説明すると、基板23は、例えば、矩形板状に形成されている。
上記複数の電子部品のうち高さが比較的高い電子部品(以下、「第1電子部品」)は、基板23の第1面(図1では、右上面)に配置されている。上記複数の電子部品のうち高さが比較的低い電子部品(以下、「第2電子部品」)は、基板23の第2面(図1では、左下面)に配置されている。第1電子部品としては、例えば、トランス、電解コンデンサなどが挙げられる。第2電子部品としては、例えば、抵抗、ダイオードなどが挙げられる。
基板23には、充電回路と、放電回路とが設けられている。
充電回路は、複数の蓄電池4を充電するように構成されている。具体的に説明すると、充電回路は、商用電源からの交流電圧を所定の直流電圧に変換するように構成されている。また、充電回路は、上記所定の直流電圧を、複数の蓄電池4に供給するように構成されている。これにより、充電回路は、複数の蓄電池4を充電することが可能となる。
放電回路は、複数の蓄電池4を放電するように構成されている。具体的に説明すると、放電回路は、複数の蓄電池4に予め充電された直流電圧を、光源ユニット3に供給するように構成されている。これにより、放電回路は、発光部2を発光させることが可能となる。
基板23の第1面には、一対の第2端子部(図示せず)が設けられている。一対の第2端子部の各々は、基板23に予め形成された配線(図示せず)の一部により構成されている。また、一対の第2端子部の各々は、放電回路と電気的に接続されている。一対の第2端子部は、例えば、一対の第1電源線(図示せず)を介して、上記一対の第1端子部と電気的にそれぞれ接続されている。なお、一対の第2端子部は、基板23の第1面に設けられているが、基板23の第2面に設けられていてもよい。
また、基板23の第1面には、一対の第3端子部(図示せず)が設けられている。一対の第3端子部の各々は、基板23の上記配線の一部により構成されている。また、一対の第3端子部は、例えば、一対の第2電源線(図示せず)を介して、端子台12と電気的に接続されている。なお、一対の第3端子部は、基板23の第1面に設けられているが、基板23の第2面に設けられていてもよい。
基板23には、第1点検スイッチ35と、第2点検スイッチ36と、表示部37とが設けられている。具体的に説明すると、基板23の第1面には、第1点検スイッチ35と、第2点検スイッチ36と、表示部37とが電気的に実装されている。
第1点検スイッチ35は、例えば、発光部2が発光するか否かを点検するためのスイッチである。第2点検スイッチ36は、例えば、複数の蓄電池4の充電状態を点検するためのスイッチである。表示部37は、複数の蓄電池4の充電状態を表示するように構成されている。表示部37は、例えば、LEDである。
また、基板23には、第1点検回路と、第2点検回路と、点灯回路とが設けられている。第1点検回路は、例えば、発光部2が発光するか否かを点検するように構成されている。第2点検回路は、例えば、複数の蓄電池4の充電状態を点検するように構成されている。点灯回路は、例えば、第2点検回路の点検結果に基づいて、表示部37を点灯させるように構成されている。具体的に説明すると、点灯回路は、例えば、複数の蓄電池4に充電された直流電圧が規定電圧以上のとき、表示部37を点灯状態にする。また、点灯回路は、例えば、複数の蓄電池4に充電された直流電圧が規定電圧未満のとき、表示部37を消灯状態にする。
第2接続部は、非常用電源5と基板23とを電気的に接続するように構成されている。また、第2接続部は、第1接続部22と電気的および機械的に接続するように構成されている。第2接続部は、第1接続部22を着脱可能に構成されている。
第2接続部は、基板23に設けられている。具体的に説明すると、第2接続部は、例えば、基板23の第2面に配置されている。第2接続部は、充電回路および放電回路の両方と電気的に接続されている。
電源装置6は、商用電源からの給電時に、複数の蓄電池4を充電するように構成されている。電源装置6は、商用電源の停電時に、複数の蓄電池4を放電するように構成されている。また、電源装置6は、商用電源の停電時に、非常用電源5を電源として発光部2を発光させるように構成されている。これにより、非常用照明器具10は、例えば、商用電源の停電時などの非常時に、発光部2を発光させることが可能となる。
端子台12は、器具本体1の上端部に配置されている。端子台12は、上記一対の第2電源線を電気的および機械的に接続するように構成されている。また、端子台12は、一対の第3電源線(図示せず)を電気的および機械的に接続するように構成されている。一対の第3電源線は、商用電源と電気的に接続されている。また、一対の第3電源線は、例えば、天井材90の上面に予め配線されている。なお、器具本体1の上端部とは、器具本体1においてケース11の中心軸A1に沿った上側の端部を意味する。
ところで、電源装置6は、基板23を収納するボックス50(図4参照)を、更に備えている。ボックス50は、例えば、合成樹脂により形成されている。ボックス50は、非常用電源5を着脱可能に構成されていることが好ましい。これにより、非常用照明器具10では、非常用電源5および電源装置6の両方を器具本体1内に、同時に収納させることが可能となる。よって、非常用照明器具10では、非常用電源5と電源装置6とを器具本体1内に収納する作業性を向上させることが可能となる。なお、図1では、ボックス50の図示を省略している。
ベース13の下端部には、凹部24が形成されている。凹部24は、光源ユニット3を配置するように構成されている。凹部24の上壁49には、第1孔25(図5参照)が形成されている。第1孔25は、例えば、上記一対の第1電源線それぞれを通すように形成されている。
ベース13には、第2孔26が形成されている。第2孔26は、非常用電源5をベース13の下端部からベース13の上端部へ通すように形成されている。すなわち、第2孔26は、非常用電源5をベース13から器具本体1内に収納するように形成されている。
また、ベース13には、第3孔38と、第4孔39と、第5孔40とが形成されている。第3孔38は、第1点検スイッチ35を操作するための第1操作部41を、配置するように形成されている。第4孔39は、第2点検スイッチ36を操作するための第2操作部42を、配置するように形成されている。第5孔40は、表示部37から放射された光を導光する導光部材43を、配置するように形成されている。
ベース13の外周壁における下側の部位には、側方へ向かって突出する鍔部27が全周に亘って設けられている。鍔部27の外周形状は、例えば、円形状である。なお、鍔部27の外周形状は、円形状であるが、この形状を特に限定するものではない。
また、ベース13は、ケース11に着脱可能に構成されている。具体的に説明すると、ベース13の上端部には、上側へ向かって突出する引掛部28が複数箇所(例えば、2箇所)に設けられている。以下では、説明の便宜上、引掛部28を、「第1引掛部28」と称する。
2つの第1引掛部28,28は、ベース13の中心軸を基準として線対称となるように、ベース13の上端部に配置されている。2つの第1引掛部28,28の各々には、自身をケース11に引掛けるための引掛爪29が設けられている。以下では、説明の便宜上、引掛爪29を、「第1引掛爪29」と称する。なお、図2では、2つの第1引掛爪29,29のうち1つの第1引掛爪29が見えている。
ケース11の周壁8における下側の部位には、2つの第6孔30,30(図2参照)が形成されている。なお、図1では、2つの第6孔30,30の図示を省略している。また、図2では、2つの第6孔30,30のうち1つの第6孔30が見えている。
2つの第6孔30,30は、2つの第1引掛爪29,29をそれぞれ引掛けるように形成されている。これにより、非常用照明器具10では、ベース13をケース11に取り付けることが可能となる。
また、非常用照明器具10は、カバー14と、複数(例えば、2つ)の固定部材7,7とを備えている。
カバー14は、ベース13の下端部を覆うように構成されている。カバー14は、本体部31と、複数(例えば、2つ)の第2引掛部32,32とを備えている。カバー14は、例えば、合成樹脂により形成されている。なお、図1では、2つの第2引掛部32,32のうち1つの第2引掛部32が見えている。
本体部31は、例えば、円板状に形成されている。なお、本体部31の外周形状は、円形状であるが、この形状を特に限定するものではない。
本体部31には、第7孔33が形成されている。第7孔33は、光源ユニット3のレンズ17の光出射面34を露出させるように形成されている。
また、本体部31には、第8孔44と、第9孔45とが形成されている。第8孔44は、第1操作部41の操作面と、第2操作部42の操作面とが露出するように形成されている。第9孔45は、導光部材43の光出射面が露出するように形成されている。
2つの第2引掛部32,32の各々は、本体部31の第1面(図5では、右上面)から上側(図5では、右上側)へ向かって突出するように、構成されている。2つの第2引掛部32,32の各々は、本体部31と一体に構成されている。
2つの第2引掛部32,32の各々には、自身をベース13に引掛けるための第2引掛爪46が設けられている。
ベース13の第2孔26の内周壁47には、2つの突出部48,48(図5参照)が形成されている。なお、図5では、2つの突出部48,48のうち1つの突出部48が見えている。また、図1では、2つの突出部48,48の図示を省略している。
2つの突出部48,48は、2つの第2引掛爪46,46をそれぞれ引掛けるように形成されている。これにより、非常用照明器具10では、カバー14をベース13に取り付けることが可能となる。
2つの固定部材7,7の各々は、ケース11の周壁8に取り付けられるように構成されている。また、2つの固定部材7,7の各々は、器具本体1を天井材90に固定するように構成されている。具体的に説明すると、2つの固定部材7,7の各々は、ベース13の鍔部27とで天井材90を挟持するように構成されている。
また、2つの固定部材7,7の各々は、ばね性を有するように構成されている。2つの固定部材7,7の各々は、例えば、板材により形成されている。上記板材は、例えば、不燃材料により構成されている。不燃材料としては、例えば、アルミニウムが挙げられる。
ところで、ケース11の周壁8は、固定部材7が取り付けられる部位に、平坦部9(図1、図2および図4参照)が設けられている。すなわち、ケース11の周壁8には、2つの平坦部9,9が設けられている。なお、図1では、2つの平坦部9,9のうち1つの平坦部9が見えている。また、図2でも、2つの平坦部9,9のうち1つの平坦部9が見えている。
2つの平坦部9,9は、ケース11の中心軸A1を基準として線対称となるように、ケース11の周壁8に設けられている。
非常用照明器具10では、2つの固定部材7,7と2つの平坦部9,9とを、例えば、溶接により固着することで、2つの固定部材7,7が、2つの平坦部9,9にそれぞれ取り付けられている。
非常用照明器具10は、板材57により筒状に形成されたケース11を具備する器具本体1を備えている。また、非常用照明器具10は、ケース11の周壁8において固定部材7が取り付けられる部位に、平坦部9が設けられている。これにより、非常用照明器具10では、従来例の非常用照明器具に比べて、器具本体1の開口面積を小さくすることが可能となる。よって、非常用照明器具10では、従来例の非常用照明器具に比べて、小型化を図ることが可能となる。
基板23は、図1および図4に示すように、基板23の厚み方向における一面の第1法線と、平坦部9の厚み方向における一面の第2法線とが平行となるように配置されている。要するに、基板23は、基板23の厚み方向と平坦部9の厚み方向とが平行となるように配置されている。これにより、非常用照明器具10では、基板23を、基板23の第1法線と平坦部9の第2法線とが直交するように配置した場合に比べて、基板23の面積を大きくすることが可能となる。よって、非常用照明器具10では、基板23を、基板23の第1法線と平坦部9の第2法線とが直交するように配置した場合に比べて、基板23に予め形成されたグランド(図示せず)を多く確保することが可能となる。その結果、非常用照明器具10では、基板23を、基板23の第1法線と平坦部9の第2法線とが直交するように配置した場合に比べて、例えば、電源装置6で発生するノイズを、より抑制することが可能となる。なお、基板23は、基板23の第1法線と平坦部9の第2法線とが、完全に平行となるように配置されているのがより好ましいが、基板23の第1法線と平坦部9の第2法線とが略平行となるように配置されていてもよい。略平行とは、例えば、基板23の第1法線が、平坦部9の第2法線に対して、1度〜5度の範囲内の角度で傾いていることを意味する。
基板23は、基板23の第1法線と平坦部9の第2法線とが平行となるように配置されているが、この配置に限らない。基板23は、例えば、図6に示すように、基板23の第1法線と平坦部9の第2法線とが直交するように配置されていてもよい。要するに、基板23は、基板23の厚み方向と平坦部9の厚み方向とが直交するように配置されていてもよい。この場合、非常用照明器具10では、基板23を、基板23の第1法線と平坦部9の第2法線とが平行となるように配置した場合に比べて、基板23の第1面に実装される第1電子部品として、高さがより高い電子部品を採用することが可能となる。なお、基板23は、基板23の第1法線と平坦部9の第2法線とが、完全に直交するように配置されているのがより好ましいが、基板23の第1法線と平坦部9の第2法線とが略直交するように配置されていてもよい。略直交とは、例えば、基板23の第1法線と平坦部9の第2法線とのなす角度が、85度〜89度の範囲内の角度で交差することを意味する。
ケース11は、1枚の板材57により筒状に形成されているが、これに限らない。ケース11は、例えば、図7に示すように、第1板材51と、第2板材52とを結合して筒状に形成されていてもよい。一例を挙げて説明すると、ケース11は、板材57を分割した板材である第1板材51と、板材57を分割した残りの板材である第2板材52とを結合して筒状に形成されていてもよい。この場合、非常用照明器具10では、ケース11を1枚の板材57により筒状に形成した場合に比べて、ケース11を作製する作業性を向上させることが可能となる。また、非常用照明器具10では、ケース11を1枚の板材57により筒状に形成した場合に比べて、板材57に起因するケース11の復元力を抑制することが可能となる。
第1板材51および第2板材52の各々は、第1板材51と第2板材52とで筒状のケース11を形成するように構成されている。第1板材51および第2板材52の各々は、例えば、プレス加工により形成されている。第1板材51は、一対の第1結合部53,53を備えている。第2板材52は、一対の第2結合部54,54を備えている。
一対の第1結合部53,53の各々には、第3引掛部55が設けられている。一対の第2結合部54,54の各々には、第10孔56が形成されている。2つの第10孔56,56は、2つの第3引掛部55,55をそれぞれ引掛けるように形成されている。これにより、非常用照明器具10では、一対の第1結合部53,53と一対の第2結合部54,54とをそれぞれ結合させることが可能となる。よって、非常用照明器具10では、第1板材51と第2板材52とを結合させることが可能となる。なお、非常用照明器具10では、第1結合部53と第2結合部54とで、第1板材51と第2板材52とが結合された部位を構成している。また、図7では、2つの第3引掛部55,55のうち1つ第3引掛部55が見えている。
そして、ケース11の周壁8は、第1板材51と第2板材52とが結合された部位に、平坦部9が設けられていることが好ましい。言い換えれば、ケース11の周壁8は、一対の第1結合部53,53と一対の第2結合部54,54とがそれぞれ結合された部位に、平坦部9が設けられていることが好ましい。これにより、非常用照明器具10では、平坦部9を作製する作業性を向上させることが可能となる。
また、ケース11の周壁8は、例えば、図8に示すように、第1板材51と第2板材52とが結合される部位以外の部位に、平坦部9が設けられていてもよい。言い換えれば、ケース11の周壁8は、一対の第1結合部53,53と一対の第2結合部54,54とがそれぞれ結合された部位以外の部位に、平坦部9が設けられていてもよい。なお、図8では、2つの第3引掛部55,55のうち1つの第3引掛部55が見えている。
ケース11の周壁8における平坦部9以外の部位は、平面視において円弧状に形成されているが、この形状に限らない。ケース11の周壁8における平坦部9以外の部位は、例えば、図9に示すように、平面視において多角形状に形成されていてもよい。この場合、非常用照明器具10では、ケース11の周壁8における平坦部9以外の部位を、平面視において円弧状に形成した場合に比べて、器具本体1の開口面積をより一層小さくすることが可能となる。よって、非常用照明器具10では、ケース11の周壁8における平坦部9以外の部位を、平面視において円弧状に形成した場合に比べて、より一層の小型化を図ることが可能となる。また、非常用照明器具10では、ケース11の周壁8における平坦部9以外の部位を、平面視において円弧状に形成した場合に比べて、板材57に起因するケース11の復元力を抑制することが可能となる。
なお、非常用照明器具10は、非常時に発光部2を発光させる、いわゆる、専用形の非常用照明器具であるが、これに限らない。非常用照明器具10は、例えば、通常時および非常時に発光部2を発光させる、いわゆる、併用形の非常用照明器具であってもよい。なお、通常時とは、非常時以外のときを意味する。
また、複数の蓄電池4の電気的な接続関係は、直列接続であるが、この接続に限らない。複数の蓄電池4の電気的な接続関係は、例えば、並列接続であってもよい。また、複数の蓄電池4の電気的な接続関係は、例えば、直列接続と並列接続とを組み合わせた接続であってもよい。蓄電池4の数は、複数であるが、1つであってもよい。
以上説明した非常用照明器具10は、商用電源から給電され、かつ、天井材90に設置される非常用照明器具である。非常用照明器具10は、板材57により筒状に形成されたケース11を具備する器具本体1と、発光部2を具備する光源ユニット3と、蓄電池4を具備する非常用電源5とを備えている。また、非常用照明器具10は、蓄電池4を充電および放電可能な電源装置6と、器具本体1を天井材90に固定するための固定部材7とを備えている。光源ユニット3は、器具本体1においてケース11の中心軸A1に沿った下側の端部に配置されている。非常用電源5および電源装置6それぞれは、ケース11内に収納されている。電源装置6は、前記商用電源からの給電時に、蓄電池4を充電するように構成されている。また、電源装置6は、前記商用電源の停電時に、蓄電池4を放電しかつ非常用電源5を電源として発光部2を発光させるように構成されている。固定部材7は、ケース11の周壁8に取り付けられるように構成されている。ケース11の周壁8は、固定部材7が取り付けられる部位に、平坦部9が設けられている。これにより、非常用照明器具10では、従来例の非常用照明器具に比べて、器具本体1の開口面積を小さくすることが可能となる。よって、非常用照明器具10では、従来例の非常用照明器具に比べて、小型化を図ることが可能となる。
電源装置6は、複数の電子部品が実装された基板23を備えている。基板23は、平板状に形成されている。基板23は、基板23の厚み方向における一面の第1法線と、平坦部9の厚み方向における一面の第2法線とが平行となるように配置されている。これにより、非常用照明器具10では、基板23を、基板23の第1法線と平坦部9の第2法線とが直交するように配置した場合に比べて、基板23の面積を大きくすることが可能となる。よって、非常用照明器具10では、基板23を、基板23の第1法線と平坦部9の第2法線とが直交するように配置した場合に比べて、基板23に予め形成されたグランドの占有面積を大きくすることが可能となる。その結果、非常用照明器具10では、基板23を、基板23の第1法線と平坦部9の第2法線とが直交するように配置した場合に比べて、例えば、電源装置6で発生するノイズを、より抑制することが可能となる。
また、基板23は、基板23の厚み方向における一面の第1法線と、平坦部9の厚み方向における一面の第2法線とが直交するように配置されていてもよい。この場合、非常用照明器具10では、基板23を、基板23の第1法線と平坦部9の第2法線とが平行となるように配置した場合に比べて、基板23の第1面に実装される第1電子部品として、高さがより高い電子部品を採用することが可能となる。
電源装置6は、基板23を収納するボックス50を、更に備えている。ボックス50は、非常用電源5を着脱可能に構成されていることが好ましい。これにより、非常用照明器具10では、非常用電源5および電源装置6の両方を器具本体1内に、同時に収納させることが可能となる。よって、非常用照明器具10では、非常用電源5と電源装置6とを器具本体1内に収納する作業性を向上させることが可能となる。
ケース11は、第1板材51と、第2板材52とを結合して筒状に形成されていることが好ましい。ケース11の周壁8は、第1板材51と第2板材52とが結合された部位に、平坦部9が設けられていることが好ましい。これにより、非常用照明器具10では、ケース11を1枚の板材57により筒状に形成した場合に比べて、ケース11を作製する作業性を向上させることが可能となる。また、非常用照明器具10では、ケース11を1枚の板材57により筒状に形成した場合に比べて、板材57に起因するケース11の復元力を抑制することが可能となる。さらに、非常用照明器具10では、平坦部9を作製する作業性を向上させることが可能となる。
また、ケース11の周壁8は、第1板材51と第2板材52とが結合された部位以外の部位に、平坦部9が設けられていてもよい。この場合も、非常用照明器具10では、ケース11を1枚の板材57により筒状に形成した場合に比べて、ケース11を作製する作業性を向上させることが可能となる。また、非常用照明器具10では、ケース11を1枚の板材57により筒状に形成した場合に比べて、板材57に起因するケース11の復元力を抑制することが可能となる。さらに、非常用照明器具10では、平坦部9を作製する作業性を向上させることが可能となる。