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JP6285675B2 - センターピラー補強部材 - Google Patents

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JP6285675B2
JP6285675B2 JP2013193877A JP2013193877A JP6285675B2 JP 6285675 B2 JP6285675 B2 JP 6285675B2 JP 2013193877 A JP2013193877 A JP 2013193877A JP 2013193877 A JP2013193877 A JP 2013193877A JP 6285675 B2 JP6285675 B2 JP 6285675B2
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Description

本発明は、車両(例えばセダン型乗用車)が備えるセンターピラーを補強するためのセンターピラー補強部材に関する。
従来、車両の側面における衝突の際に搭乗者の安全性を高めるため、センターピラーの内部にセンターピラー補強部材が挿入されている。このセンターピラー補強部材は、軽量でかつ高強度なものが求められている。
軽量でかつ高強度なセンターピラー補強部材を製造する方法の一つとして、加熱した鋼板を、その鋼板とは相対的に低温のプレス型を用いてプレス加工する、いわゆる熱間プレス成形法(「ダイクエンチ工法」ともいう)が用いられている。この熱間プレス成形法を用いることにより、オーステナイト変態温度Ac以上に加熱された鋼板はプレス加工により急冷されて焼入れ硬化するため、強度が大幅に向上したセンターピラー補強部材を得ることができる。そのため、センターピラー補強部材の製造に用いる鋼板の板厚を薄くすることができ、軽量のセンターピラー補強部材を得ることができる。
また、車両の側面衝突の際に搭乗者の安全性を高めるため、センターピラー(センターピラー補強部材)を単に高強度化するだけでなく、側面衝突時にセンターピラーの変形モードを適切にコントロールすることも提唱されている。センターピラーの変形モードをコントロールする方法としては、例えばセンターピラー補強部材の強度を部分的に変える方法があり、このような部分的に強度を変えたセンターピラー補強部材は、例えば特許文献1および特許文献2に開示されている。
特許文献1は、引張強度の異なる複数の鋼板を一体的に溶接接合した結合鋼板(一般に「テーラードブランク材」と呼ばれる)を、プレス加工によって所定の形状に成形したセンターピラー補強部材について開示する(特許文献1の請求項1、段落0030および0031、並びに図1参照)。なお、特許文献1の技術は、冷間プレス加工および熱間プレス加工のいずれにも適用可能とされている(例えば段落0013、0017参照)。
特許文献2は、オーステナイト変態温度Ac以上融点未満の温度に加熱された鋼板を、金型を用いて成形しながら金型内部で焼入れ処理を行う際に、鋼板の少なくとも一部における冷却速度をその他の部位よりも低速とすることで、センターピラー補強部材の一部を軟化部位として形成したセンターピラー補強部材について開示する。具体的には、軟化部位としたい箇所では、鋼板と金型との間にクリアランスを設けることによって、金型による抜熱が行われずに緩冷となるため、軟化部位が形成されるというものである(特許文献2の請求項8、段落0050、段落0061および図3参照)。
特開2009−001121号公報 特開2009−274590号公報
ところで、センターピラー補強部材においては、当該補強部材の基本な骨格/形状をプレス加工で形作った後に、穴あけ加工やトリミング(トリム加工)などの後加工(二次又は三次加工)を施すことが多い。しかしながら、センターピラー補強部材の全部または大半の部分が熱間プレスによって予め焼入れ硬化されていると、事後的な加工に支障を来たす。具体的には、穴あけ加工やトリミング時に、穴あけ用のパンチ型やトリミング用の型が破損するという問題がある。また、焼入れ硬化された部位に無理に穴あけやトリミングを施すと、当該切断面での残留応力が高くなることによって遅れ破壊(被加工部位が時間遅れで自己崩壊する現象)が発生しやすくなるという問題がある。
この点、特許文献1のテーラードブランク材を採用する技術は、熱間プレス加工後の後加工が抱える問題について、特に解決策を示すものではない。
他方、特許文献2の技術は、基本的に焼き入れ硬化されるセンターピラー補強部材の一部を意図的に軟化部位(つまり、非焼き入れ部位または焼き入れ不完全部位)とするものであるため、穴あけ等の後加工を配慮しているのかもしれない。しかしながら、特許文献2に開示された方法では、軟化部位は抜熱が行われないため成形終了後でも製品に熱がそのまま残り、その結果、金型から外した後に熱収縮することで製品が変形してしまうおそれがある。そのため、あらかじめ熱収縮を見越した製品設計が必要となったり、あるいは熱収縮した製品の再加工が必要になったりするという別の課題が浮上する。
本発明の目的は、鋼板のプレス加工によって製造可能なセンターピラー補強部材であって、強度確保のために局部的な熱間プレス加工により焼入れ硬化された部位と、二次加工等を容易にするために焼入れ硬化されていない部位とを併せ持ったセンターピラー補強部材を提供することにある。
本発明のセンターピラー補強部材は、
柱状部と、ルーフサイドレールに連結されるべく前記柱状部の上端において車両前後方向に形成された上側取付け部と、サイドシルに連結されるべく前記柱状部の下端において車両前後方向に形成された下側取付け部と、を備え、
前記柱状部、前記上側取付け部および前記下側取付け部が、鋼板のプレス加工によって一体成形されると共に、前記柱状部、前記上側取付け部および前記下側取付け部の各部には、それぞれの少なくとも一部において、アウタ板部、腹板部およびフランジ部からなるクランク状の横断面形状が前記プレス加工により付与されてなるセンターピラー補強部材であって、
前記アウタ板部と前記腹板部との境界には、アウタ稜線部が形成されると共に、
前記腹板部と前記フランジ部との境界には、フランジ稜線部が形成されており、
前記上側取付け部のアウタ稜線部は、車両前後方向から車両高さ方向に次第に向きを変えるように湾曲しながら延びると共に、車両高さ方向に延びる前記柱状部のアウタ稜線部と連続しており、
前記上側取付け部のフランジ稜線部は、車両前後方向から車両高さ方向に次第に向きを変えるように湾曲しながら延びると共に、車両高さ方向に延びる前記柱状部のフランジ稜線部と連続しており、
前記上側取付け部および前記柱状部におけるアウタ稜線部およびフランジ稜線部局部的な熱間プレス加工によって焼入れ硬化されており、前記上側取付け部および前記柱状部におけるアウタ板部、腹板部およびフランジ部は焼入れ硬化されていない、ことを特徴としている。
上記特徴によれば、一般に、鋼板のプレス加工によって柱状部、上側取付け部および下側取付け部を一体成形すると共に、各部にクランク状の横断面形状を付与した場合、クランク状断面の折り曲げ点にあたるアウタ稜線部(アウタ板部と腹板部との境界部位)およびフランジ稜線部(腹板部とフランジ部との境界部位)が、他の平面状部位(アウタ板部、腹板部およびフランジ部)に比べて相対的に強度的な弱点となる。本発明では、この強度的な弱点となるアウタ稜線部およびフランジ稜線部を、局部的な熱間プレス加工によって選択的に焼入れ硬化することにより、センターピラー補強部材に必要な強度を確保している。その一方で、アウタ稜線部およびフランジ稜線部以外の部位は、基本的に熱間プレス加工ではなく温間プレス加工によって付形されるため、焼入れ硬化はなく、したがって穴あけ加工やトリミング等の後加工において支障をきたさない。
また、柱状部のアウタおよびフランジ稜線部が上側取付け部のアウタおよびフランジ稜線部にそれぞれ連続すると共に、当該上側取付け部のアウタおよびフランジ稜線部が上述のように次第に向きを変えるように湾曲していることで、柱状部の上端域及びその近傍(つまり、概ね、柱状部の上端と上側取付け部との境界領域)には、各稜線にとっての端点や折れ点となる箇所が存在しない。従って、これらの端点や折れ点が過負荷時における亀裂等の発生開始点となることが回避されることで、センターピラー補強部材の総合的な強化向上が図られている。
前記柱状部におけるアウタ稜線部およびフランジ稜線部は車両高さ方向全長にわたって焼入れ硬化されており、前記下側取付け部におけるアウタ稜線部およびフランジ稜線部も、局部的な熱間プレス加工によって焼入れ硬化されており、焼入れ硬化された前記柱状部におけるアウタ稜線部およびフランジ稜線部は焼入れ硬化された前記下側取付け部におけるアウタ稜線部およびフランジ稜線部とそれぞれ連続していることが好ましい。
なお、前記下側取付け部のアウタ稜線部が、車両高さ方向に延びる前記柱状部のアウタ稜線部と連続すると共に、車両高さ方向から車両前後方向に次第に向きを変えるように湾曲しながら延びており、且つ、前記下側取付け部のフランジ稜線部が、車両高さ方向に延びる前記柱状部のフランジ稜線部と連続すると共に、車両高さ方向から車両前後方向に次第に向きを変えるように湾曲しながら延びていることは、更に好ましい。
下側取付け部におけるアウタ稜線部およびフランジ稜線部も、局部的な熱間プレス加工によって焼入れ硬化されていることによって、より強度の高いセンターピラー補強部材を提供することができる。
前記柱状部には、前側のフランジ部から、前側の腹板部、中央のアウタ板部および後側の腹板部を経由して後側のフランジ部に到る横断線に沿って、局部的な熱間プレス加工により焼入れ硬化された線状または帯状の横断焼入れ硬化部が形成されており、
前記線状または帯状の横断焼入れ硬化部は、焼入れ硬化された前記柱状部におけるアウタ稜線部およびフランジ稜線部と交差していることが好ましい。
また、前記柱状部のアウタ稜線部およびフランジ稜線部のうち、前記横断焼入れ硬化部よりも下側の部位、並びに、前記下側取付け部のアウタ稜線部およびフランジ稜線部は、焼入れ硬化されていないことが好ましい。
線状または帯状の横断焼入れ硬化部と、柱状部におけるアウタ稜線部およびフランジ稜線部とが交差していることで、線状または帯状の横断焼入れ硬化部に沿った領域は、当該補強材中でも強度が最も高い部位となる。なお、下側取付け部のアウタおよびフランジ稜線部を焼入れ硬化させていない場合には、当該下側取付け部を含む、横断焼入れ硬化部よりも下方の部位がセンターピラー補強部材の中でも相対的に脆弱な部位になると共に、当該部位と上記線状または帯状の横断焼入れ硬化部との間の強度差が顕著になる。その結果、車両の側面衝突時には、柱状部の中でも、上記横断焼入れ硬化部の下側近傍に位置する部位が相対的に折れ易くなる。このような設計は、センターピラーの変形モードを適切にコントロールするための一手法として極めて有用である。
好ましくは、前記局部的な熱間プレス加工は、プレス加工される前の鋼板の焼入れ予定部位に対する近赤外線照射による局部的な加熱と、局部的に加熱された鋼板のプレス加工とによって達成される。
近赤外線は、光の照射領域を制限しやすく、かつ、高速加熱が可能である。そのため、各稜線部や柱状部を横断する横断線のような幅狭であるが線状に延びる部位だけを選択して局所加熱を短時間で行うことができる。
本発明によれば、強度確保のために局部的な熱間プレス加工により焼入れ硬化された部位と、二次加工等を容易にするために焼入れ硬化されていない部位とを併せ持ったセンターピラー補強部材を提供できる。
本発明の第一実施形態におけるセンターピラー補強部材の正面図である。 (a)は図1におけるA−A矢視断面図、(b)は図1におけるB−B矢視断面図、(c)は図1におけるC−C矢視断面図である。 (a)は鋼板を加熱装置にセットした状態を表す側面視での概略図、(b)は熱遮蔽プレートの概略平面図、(c)は熱間プレス加工後の鋼板に対して穴あけ加工およびトリミングを施した後の概略平面図である。 本発明の第二実施形態におけるセンターピラー補強部材の正面図である。 (a)は図4におけるD−D矢視断面図、(b)は図4におけるE−E矢視断面図である。 本発明の第二実施形態におけるセンターピラー補強部材を製造するために用いる熱遮蔽プレートの概略平面図である。
本発明のセンターピラー補強部材を、図面を参照しながら説明する。
[第一実施形態]
図1に示すように、本発明のセンターピラー補強部材1は、紙面の上下方向(即ち車両の高さ方向)に延びる柱状部2と、車両のルーフサイドレール(図示略)に連結されるべく柱状部2の上端において車両前後方向(紙面の左右方向)に張り出し形成された上側取付け部3と、車両のサイドシル(図示略)に連結されるべく柱状部2の下端において車両前後方向(紙面の左右方向)に張り出し形成された下側取付け部4とを備えている。なお、柱状部2、上側取付け部3および下側取付け部4は、単一の鋼板6(図2(a)参照)をプレス加工することで一体成形されている。また本実施形態では、柱状部2及び下側取付け部4において、例えばドアストライカーやドアヒンジやハーネスなどの他の部品を取り付けるための貫通孔5が複数設けられている。鋼板6としては、亜鉛やアルミニウム等のメッキ鋼板を使用することもできる。
図1及び図2(a)〜(c)に示すように、柱状部2、上側取付け部3および下側取付け部4には、鋼板6をプレス加工することによって、アウタ板部7、一対の腹板部8(前側腹板部8a、後側腹板部8b)、および一対のフランジ部9(前側フランジ部9a、後側フランジ部9b)から形成されるクランク状の横断面形状がそれぞれ付与されている。ここで、本明細書において「クランク状」とは、腹板部8とフランジ部9とが略L字状の連結関係にあり、腹板部8とアウタ板部7とが略逆L字状の連結関係にあり、腹板部8の両端にそれぞれ位置するフランジ部9とアウタ板部7とが互いに反対方向を向いているような、三者(アウタ板部7、腹板部8、フランジ部9)間の横断面形状をいう。
そして、アウタ板部7と一対の腹板部8との境界には一対のアウタ稜線部10が形成されているとともに、一対の腹板部8と一対のフランジ部9との境界には一対のフランジ稜線部11が形成されている。
上側取付け部3のアウタ稜線部10aは、車両前後方向から車両の高さ方向に次第に向きを変えるように湾曲しながら延びており、車両の高さ方向に延びる柱状部2のアウタ稜線部10bと連続している。そして、下側取付け部4のアウタ稜線部10cは、柱状部2のアウタ稜線部10bと連続しており、車両の高さ方向から車両の前後方向に次第に向きを変えるように湾曲しながら延びている。
また、アウタ稜線部10aと同様に、上側取付け部3のフランジ稜線部11aも、車両前後方向から車両の高さ方向に次第に向きを変えるように湾曲しながら延びており、車両の高さ方向に延びる柱状部2のフランジ稜線部11bと連続している。そして、下側取付け部4のフランジ稜線部11cは、柱状部2のフランジ稜線部11bと連続しており、車両の高さ方向から車両の前後方向に次第に向きを変えるように湾曲しながら延びている。
本実施形態のセンターピラー補強部材1のアウタ稜線部10(10a、10b、10c)とフランジ稜線部11(11a、11b、11c)とは、熱間プレス加工により焼入れ硬化されているが、その一方で、それ以外の部位であるアウタ板部7、腹板部8およびフランジ部9は焼入れされていない。アウタ稜線部10およびフランジ稜線部11は、クランク状断面の折り曲げ点にあたる部位であり、他の平面状部位であるアウタ板部7、腹板部8およびフランジ部9に比べて相対的に強度が弱くなる部位である。特に、アウタ稜線部10a、アウタ稜線部10c、フランジ稜線部11aおよびフンラジ稜線部11cにおける湾曲部位は強度的に弱くなる部位であり、強度を向上させることが求められる部位である。本発明では、この強度的に弱点となるアウタ稜線部10(10a、10b、10c)およびフランジ稜線部11(11a、11b、11c)を、局部的な熱間プレス加工によって選択的に焼入れ硬化することにより、センターピラー補強部材に必要な強度が確保されている。なお、アウタ稜線部10(10a、10b、10c)およびフランジ稜線部11(11a、11b、11c)は、所定の幅(例えば5〜10mm)を持った焼入れ硬化された部位であってもよい。
[センターピラー補強部材1の製造方法]
次に、本発明のセンターピラー補強部材1の製造方法について説明する。本発明のセンターピラー補強部材1は、主として鋼板6の加熱工程、プレス成形工程、穴あけ・トリミング工程を経て製造される。そして、プレス成形工程においては、熱間プレス成形法が用いられている。
鋼板6の加熱工程においては、図3(a)に示すように、上部に加熱源として複数の近赤外線ランプ20が配置された加熱装置21内に鋼板6が配置され、そして近赤外線ランプ20と鋼板6との間に熱遮蔽プレート22が配置された状態で加熱(即ち近赤外線の照射)が行われる。近赤外線ランプ20の数や強度は特に限定されないが、少なくとも鋼板6の焼入れ予定部位をオーステナイト変態温度Ac(例えば900℃)以上に加熱できるように設定されている。なお、近赤外線の波長λの範囲は、好ましくは0.76〜3マイクロメートルであり、より好ましくは0.8〜2マイクロメートルである。
図3(b)に示すように、熱遮蔽プレート22は、焼入れ予定部位以外の部位をオーステナイト変態温度Ac以上に加熱しないようにするための熱遮蔽部22aと、熱遮蔽プレート22を貫通する平面視線状の切欠き部22bおよび切欠き部22cと、から構成されている。そして、切欠き部22bおよび切欠き部22cは、焼入れ予定部位であるアウタ稜線部10およびフランジ稜線部11の形状に合わせてそれぞれ設けられている。
近赤外線ランプ20から発せされた近赤外線は、切欠き部22bおよび切欠き部22cを通過し、プレス加工前の鋼板6のうち、焼入れ予定部位であるアウタ稜線部10およびフランジ稜線部11に相当する位置に照射される。その結果、焼入れ予定部位のみを局部的にオーステナイト変態温度Ac以上に加熱することができる。
ここで、熱遮蔽プレート22は、例えばセラミックス(網目状多孔質セラミックス)や石英ガラスなどのような近赤外線ランプ20から発せられた近赤外線を部分的に透過又は吸収する材料で作製されていることが好ましい。熱遮蔽プレート22がこのような材料で構成されていることで、近赤外線ランプ20から発せられた近赤外線の一部は、熱遮蔽プレート22(熱遮蔽部22a)を透過し、鋼板6の焼入れ予定部位以外の部位に照射される。即ち、熱遮蔽部22aが近赤外線の二次放射源となる。近赤外線ランプ20から発せられた近赤外線のうち、一部は熱遮蔽部22aによって反射および/または吸収されるため、熱遮蔽部22aから焼入れ予定部位以外の部位に対して二次放射される近赤外線の強度は、切欠き部22bおよび切欠き部22cを通過して鋼板6に照射される近赤外線の強度よりも弱くなっている。その結果、プレス加工前の鋼板6のうち焼入れ予定部位以外の部位は、オーステナイト変態温度Ac未満の温度(例えば600℃)に加温される。したがって、焼入れ予定部位以外の部位は、焼入れには至らない加温状態でのプレス加工を受けることになる。なお、この焼入れ予定部位以外の部位は、例えば600℃といったある程度加温された状態でプレス加工が行われるため、プレス加工後におけるスプリングバックなどの問題が発生しなくなる。
プレス成形工程においては、加熱された鋼板6を、加熱された鋼板6よりも低温(例えば室温〜200℃程度)であるプレス型を用いて、プレス加工を行う。このプレス加工により、柱状部2、上側取付け部3および下側取付け部4には、アウタ板部7、腹板部8およびフランジ部9からなるクランク状の断面形状がそれぞれ付与される。そして、アウタ板部7と腹板部8との境界にアウタ稜線部10が形成され、腹板部8とフランジ部9との境界にフランジ稜線部11が形成される。このアウタ稜線部10およびフランジ稜線部11は、熱間プレス加工によるオーステナイト変態温度Ac以上からの急冷によって焼入れ硬化されることにより、強度が向上する。
穴あけ・トリミング工程においては、図3(c)に示すように、穴あけ用のパンチ型を用いて穴あけ加工を行うとともに、トリミング用の型を用いて不要な部分(図中、仮想線で示す部分)を切除する。このとき、アウタ稜線部10およびフランジ稜線部11以外の部位は焼入れされていないため、穴あけ加工やトリミングを施しても支障をきたさない。
[第二実施形態]
本発明のセンターピラー補強部材1の第二実施形態について説明する。なお、第一実施形態と同一の構成については説明を省略する。
図4および図5に示すように、本実施形態のセンターピラー補強部材1は、柱状部2において、前側のフランジ部9aから、前側の腹板部8a、中央のアウタ板部7および後側の腹板部8bを経由して後側のフランジ部9bに到る横断線に沿って線状に焼入れされた横断焼入れ硬化部12が形成されている。なお、この横断焼入れ硬化部12は、一定の幅(例えば5〜10mm)を持った帯状の部位であってもよい。
上側取付け部3のアウタ稜線部10aとフランジ稜線部11a、並びに、柱状部2のアウタ稜線部10bおよびフランジ稜線部11bのうち横断焼入れ硬化部12よりも上側の部位は、焼入れ硬化されている。その一方で、柱状部2のアウタ稜線部10bおよびフランジ稜線部11bのうち横断焼入れ硬化部12よりも下側の部位、並びに、下側取付け部4のアウタ稜線部10cとフランジ稜線部11cは焼入れ硬化されていない。なお、図4において焼入れ硬化されていないアウタ稜線部10およびフランジ稜線部11は破線で示されている。
上記のような構成により、本実施形態のセンターピラー補強部材1では、横断焼入れ硬化部12よりも上側の部位は高強度部位となり、一方、横断焼入れ硬化部12よりも下側の部位は相対的に低強度部位となる。そして、焼入れ硬化されたアウタ稜線部10bおよびフランジ稜線部11bと、横断焼入れ硬化部12とが交差・連結していることで、この交差連結部分を含む横断焼入れ硬化部12に沿った領域がセンターピラー補強部材1の中で最も強度が高くなる。このため、車両の側面衝突時には、柱状部2の中でも、上記横断焼入れ硬化部12の下側近傍に位置する部位が相対的に折れ易くなる。すなわち、この横断焼入れ硬化部12を適切な位置に設けることにより、車両の側面衝突時におけるセンターピラーの変形モードをコントロールすることができる。さらに、本実施形態のセンターピラー補強部材であれば、溶接が必要となるテーラードブランク材と比較して低コストで製造することができる。
第二実施形態のセンターピラー補強部材1の製造方法は、概ね第一実施形態のセンターピラー補強部材1の製造方法と同じである。図6には、第二実施形態のセンターピラー補強部材1の製造に用いられる熱遮蔽プレート22が示されている。第二実施形態で使用される熱遮蔽プレート22は、焼入れ予定部位以外の部位をオーステナイト変態温度Ac(例えば900℃)以上に加熱しないようにするための熱遮蔽部22aと、熱遮蔽プレート22を貫通する平面視線状の切欠き部22b、切欠き部22cおよび切欠き部22dとから構成されている。切欠き部22b、切欠き部22cおよび切欠き部22dは、焼入れ予定部位であるアウタ稜線部10、フランジ稜線部11および横断焼入れ硬化部12の形状に合わせてそれぞれ設けられている。
近赤外線ランプ20から発せられた近赤外線は、切欠き部22b、切欠き部22cおよび切欠き部22dを通過し、プレス加工前の鋼板6のうち、焼入れ予定部位であるアウタ稜線部10、フランジ稜線部11および横断焼入れ硬化部12に相当する位置に照射される。その結果、焼入れ予定部位のみを局部的にオーステナイト変態温度Ac以上に加熱することができる。そして、それらの各部位は、熱間プレス加工によるオーステナイト変態温度Ac以上からの急冷によって焼入れ硬化されることにより、強度が向上する。
[その他の実施形態]
鋼板6の加熱工程において、焼入れ予定部位とそれ以外の部位との温度差を大きくすることで、熱が高温側(焼入れ予定部位側)から低温側(焼入れ予定部位以外の部位側)へ移動し、それに伴って温度徐変部位が広くなる。その結果、成形加工後におけるセンターピラー補強部材1の強度変遷部位も広くなる。このように、鋼板6の加熱の際に、焼入れ予定部位とそれ以外の部位との温度差を適宜調節することにより、所望の強度分布を有するセンターピラー補強部材1を製造することが可能となる。
上記実施形態では、上側取付け部3および下側取付け部4を柱状部2に対して車両前後方向に張り出し形成したが、上側取付け部3および/または下側取付け部4を張り出さないように形成してもよい。
本発明は上記実施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 センターピラー補強部材
2 柱状部
3 上側取付け部
4 下側取付け部
5 貫通孔
6 鋼板
7 アウタ板部
8 腹板部
9 フランジ部
10 アウタ稜線部
10a 上側取付け部のアウタ稜線部
10b 柱状部のアウタ稜線部
10c 下側取付け部のアウタ稜線部
11 フランジ稜線部
11a 上側取付け部のフランジ稜線部
11b 柱状部のフランジ稜線部
11c 下側取付け部のフランジ稜線部
12 横断焼入れ硬化部
20 近赤外線ランプ
21 加熱装置
22 熱遮蔽プレート
22a 熱遮蔽部
22b 切欠き部
22c 切欠き部
22d 切欠き部

Claims (5)

  1. 柱状部と、ルーフサイドレールに連結されるべく前記柱状部の上端において車両前後方向に形成された上側取付け部と、サイドシルに連結されるべく前記柱状部の下端において車両前後方向に形成された下側取付け部と、を備え、
    前記柱状部、前記上側取付け部および前記下側取付け部が、鋼板のプレス加工によって一体成形されると共に、前記柱状部、前記上側取付け部および前記下側取付け部の各部には、それぞれの少なくとも一部において、アウタ板部、腹板部およびフランジ部からなるクランク状の横断面形状が前記プレス加工により付与されてなるセンターピラー補強部材であって、
    前記アウタ板部と前記腹板部との境界には、アウタ稜線部が形成されると共に、
    前記腹板部と前記フランジ部との境界には、フランジ稜線部が形成されており、
    前記上側取付け部のアウタ稜線部は、車両前後方向から車両高さ方向に次第に向きを変えるように湾曲しながら延びると共に、車両高さ方向に延びる前記柱状部のアウタ稜線部と連続しており、
    前記上側取付け部のフランジ稜線部は、車両前後方向から車両高さ方向に次第に向きを変えるように湾曲しながら延びると共に、車両高さ方向に延びる前記柱状部のフランジ稜線部と連続しており、
    前記上側取付け部および前記柱状部におけるアウタ稜線部およびフランジ稜線部局部的な熱間プレス加工によって焼入れ硬化されており、前記上側取付け部および前記柱状部におけるアウタ板部、腹板部およびフランジ部は焼入れ硬化されていない、ことを特徴とするセンターピラー補強部材。
  2. 前記柱状部におけるアウタ稜線部およびフランジ稜線部は車両高さ方向全長にわたって焼入れ硬化されており、前記下側取付け部におけるアウタ稜線部およびフランジ稜線部も、局部的な熱間プレス加工によって焼入れ硬化されており、焼入れ硬化された前記柱状部におけるアウタ稜線部およびフランジ稜線部は焼入れ硬化された前記下側取付け部におけるアウタ稜線部およびフランジ稜線部とそれぞれ連続している、ことを特徴とする請求項1に記載のセンターピラー補強部材。
  3. 前記柱状部には、前側のフランジ部から、前側の腹板部、中央のアウタ板部および後側の腹板部を経由して後側のフランジ部に到る横断線に沿って、局部的な熱間プレス加工により焼入れ硬化された線状または帯状の横断焼入れ硬化部が形成されており、
    前記線状または帯状の横断焼入れ硬化部は、焼入れ硬化された前記柱状部におけるアウタ稜線部およびフランジ稜線部と交差している、ことを特徴とする請求項1に記載のセンターピラー補強部材。
  4. 前記柱状部のアウタ稜線部およびフランジ稜線部のうち、前記横断焼入れ硬化部よりも下側の部位、並びに、前記下側取付け部のアウタ稜線部およびフランジ稜線部は、焼入れ硬化されていない、ことを特徴とする請求項3に記載のセンターピラー補強部材。
  5. 記局部的な熱間プレス加工は、プレス加工される前の鋼板の焼入れ予定部位に対する近赤外線照射による局部的な加熱と、局部的に加熱された鋼板のプレス加工とによって達成される、ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のセンターピラー補強部材。
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