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JP6277978B2 - 像担持体、及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

像担持体、及びこれを備えた画像形成装置 Download PDF

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JP6277978B2 JP2015040446A JP2015040446A JP6277978B2 JP 6277978 B2 JP6277978 B2 JP 6277978B2 JP 2015040446 A JP2015040446 A JP 2015040446A JP 2015040446 A JP2015040446 A JP 2015040446A JP 6277978 B2 JP6277978 B2 JP 6277978B2
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Description

本発明は、トナー像が担持される無端ベルト状の像担持体、これを備える画像形成装置に関する。
電子写真方式によって用紙に画像を形成する複写機やプリンター等の画像形成装置にはトナー像を保持するための環状のベルト部材が設けられている。ベルト部材には、現像装置から直接、或いは、感光体ドラムを介して間接に、トナー像が転写される。画像形成装置では、ベルト部材に担持されたトナー像が印刷用紙などのシードに転写される。これにより、シートに画像が形成される。この種のベルト部材として、表面が樹脂コート層で構成され、内部が弾性部材からなる弾性層で構成された複数層のものが知られている。
従来、複数層のベルト部材が使用されることにより、ベルト部材にフィルミングが生じることがある。フィルミングは、ベルト部材の表面にトナーが広範囲に薄く付着する現象である。前記フィルミングは、トナーに含まれる外添剤(アルミナ、酸化チタン、シリカなどの金属酸化物など)がベルト部材の表面に突き刺さることが発生要因の一つと考えられている。また、ベルト部材のトナーを除去するためのクリーニングブレードによってトナーが押圧されることも発生要因と考えられる。前記フィルミングの発生を防止する方法として、表面の樹脂コート層の硬度を大きくすることが知られている。しかしながら、樹脂コート層の硬度を大きくすると、樹脂コート層と弾性層との伸縮度合いの違いに起因して樹脂コート層に無数の微小なクラックが生じる。このクラックは、ベルト部材が所定の張力で支持されている場合に生じ易い。具体的には、前記張力に応じた応力が樹脂コート層及び弾性層それぞれに発生し、各応力の差による負荷が樹脂コート層と弾性層との界面に与えられ、その負荷に耐えきれなくなり樹脂コート層にクラックが生じる。樹脂コート層にクラックが生じると、そのクラックにトナーや外添剤が入り込み、却ってフィルミングが生じ易くなる。
国際公開第2008−146743号
前記クラックは、樹脂コート層の厚みを極めて薄くすることによりある程度改善できる(特許文献1参照)。しかしながら、ベルト部材にナノレベルの薄い樹脂コート層を設けることは容易ではない。また、樹脂コート層を薄くすると、摩耗によって樹脂コート層の劣化が早まり、製品寿命が短くなるという問題がある。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、フィルミング及びクラックの発生や摩耗による劣化を抑制することが可能であり、現像性及びクリーニング性が良好な像担持体、及びこれを備えた画像形成装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係る像担持体は、トナー像が担持される無端ベルト状のものである。前記像担持体は、弾性部材からなる弾性層と、前記弾性層の外表面に接合された樹脂材料からなる表面コート層とを含む。前記表面コート層は、その厚みが1.0μm以上4.0μm以下であり、鉛筆法によるひっかき硬度が3H以上5H以下であり、表面における摩擦係数が0.3以上0.6以下であることを満たすように構成されている。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、前記像担持体を備える。
本発明によれば、像担持体におけるフィルミング及びクラックの発生や摩耗による劣化を抑制することが可能であり、良好な現像性及びクリーニング性を実現することが可能でなる。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 図2は、中間転写ベルトの断面構造を示す図である。 図3は、クリーニングブレードの取り付け状態を示す図である。 図4は、中間転写ベルトについての比較例1A〜10、及び実施例2〜5を示す表である。 図5は、中間転写ベルト及びクリーニングブレードについての比較例11〜19、及び実施例7〜15を示す表である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[画像形成装置10]
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置10(本発明の画像形成装置の一例)の構成を示す図である。説明の便宜上、画像形成装置10が使用可能に設置された設置状態(図1に示される状態)で鉛直方向を上下方向8と定義する。また、前記設置状態において給紙カセット40が引き出される方向の面を正面(前面)として前後方向7を定義する。また、前記設置状態の画像形成装置10の正面を基準として左右方向9を定義する。
図1に示されるように、画像形成装置10は筐体10Aを有する。筐体10Aは、全体として略直方体形状である。筐体10Aの内部には、画像形成装置10を構成する各部が配設されている。
画像形成装置10は、制御部2、複数の画像形成ユニット4、中間転写ベルト5(本発明の像担持体の一例)、クリーニングブレード30(本発明のブレード部材の一例)、光走査装置13、二次転写ローラー20、定着装置16、シートトレイ18、給紙カセット40、操作表示部25、及び搬送経路26などを備えるカラープリンターである。そして、画像形成装置10は、入力される画像データに基づいてシートSにモノクロ画像又はカラー画像を形成する。シートSは、紙、コート紙、ハガキ、封筒、及びOHPシートなどのシート材料である。なお、本発明に係る画像形成装置の他の例として、ファクシミリー、コピー機、複合機などがある。
画像形成ユニット4(4C,4M,4Y,4K)各々は、感光体ドラム11、帯電装置12、現像装置14、一次転写ローラー15、及びクリーニング装置(不図示)などを備える電子写真方式の画像形成ユニットである。画像形成ユニット4は、中間転写ベルト5の走行方向(水平方向)に沿って並設されており、所謂タンデム方式の画像形成ユニットを構成している。具体的に、画像形成ユニット4CではC(シアン)、画像形成ユニット4MではM(マゼンタ)、画像形成ユニット4YではY(イエロー)、画像形成ユニット4KではK(ブラック)に対応するトナー像が形成される。中間転写ベルト5の移動方向(矢印19方向)の下流側から順に、シアン用の画像形成ユニット4C、マゼンタ用の画像形成ユニット4M、イエロー用の画像形成ユニット4Y、ブラック用の画像形成ユニット4Kがその順番で一列に配置されている。
中間転写ベルト5は、トナー像が担持される無端ベルト状のものである。言い換えると、中間転写ベルト5は、無端環状のベルトである。中間転写ベルト5は、画像形成ユニット4各々の感光体ドラム11に形成された各色のトナー像が中間転写される中間転写部材である。中間転写ベルト5は、駆動ローラー6A及び従動ローラー6B(本発明のプーリーの一例)によって張架されている。つまり、中間転写ベルト5は、駆動ローラー6A及び従動ローラー6Bによって所定の張力によって引っ張られた状態で回動可能に支持されている。駆動ローラー6A及び従動ローラー6Bによって支持されることにより、中間転写ベルト5は、その表面が各感光体ドラム11の表面に接しながら移動(走行)可能となる。中間転写ベルト5は、その表面が感光体ドラム11と一次転写ローラー15との間を通過する際に、各感光体ドラム11からトナー像が順に重ね合わせて転写される。
図2に示されるように、中間転写ベルト5は3層構造を有する。つまり、中間転写ベルト5は、ベース層51、弾性層52、及び表面コート層53の3つの層で構成されている。ベース層51は、PVDF樹脂(ポリフッ化ビニリデン樹脂)で構成されており、120μmの厚みを有する。弾性層52はウレタンなどの弾性を有する樹脂部材(弾性部材)で構成されており、200μmの厚みを有する。弾性層52は、ベース層51の外表面に蒸着などの手法によって接合されている。
表面コート層53は、弾性層52よりも硬度の高い樹脂材料で構成されており、1μm〜5μmの厚みを有する。樹脂材料としては、例えば、ウレタンアクリレート樹脂を主成分とする樹脂材料、或いは、エポキシ樹脂を主成分とする樹脂材料が用いられる。もちろん、これらの樹脂以外の樹脂材料が適用されてもよい。表面コート層53は、弾性層52の外表面に設けられている。表面コート層53は、ディッピング方式により、厚み1μm以上4μm以下の範囲内で弾性層52の外表面に形成される。表面コート層53は、スプレー塗布方式によって弾性層52の外表面に形成されてもよい。本実施形態は、後述するように、クラックを生じない粘度を得るために、表面コート層53は、モノマー(単量体)の分子量が500〜3500の範囲内の樹脂材料で形成されている。なお、表面コート層53の詳細については後述する。
クリーニングブレード30は、中間転写ベルト5の表面に残存したトナーを除去する。クリーニングブレード30は、可撓性を有する樹脂部材で構成されており、本実施形態では、板形状に形成されたものが用いられる。前記樹脂部材としては、例えばABS樹脂などの汎用樹脂や、或いは耐摩耗性の高いエンジニアリングプラスチック樹脂などが採用可能である。クリーニングブレード30は、画像形成ユニット4Cよりも中間転写ベルト5の移動方向の上流側に設けられている。より詳細には、クリーニングブレード30は、従動ローラー6Bとの間に中間転写ベルト5を配した状態で中間転写ベルト5に所定の圧接力で圧接している。クリーニングブレード30が中間転写ベルト5に圧接する圧接力は、従動ローラー6Bの軸方向に対する線圧で2N/mm程度である。例えば、中間転写ベルト5の幅が350mmの場合は、中間転写ベルト5の全幅に対して700Nの力が加えられる。
図3に示されるように、クリーニングブレード30の先端部31はその側面に対して垂直にカットされた垂直な先端面31Aを有する。このため、先端部31は、角度90°(直角)の2つの角部を有している。先端部31の角部のうち、その一方の角部32が中間転写ベルト5の表面コート層53の表面に圧接されている。つまり、クリーニングブレード30は、その先端部31を中間転写ベルト5の表面コート層53に圧接した状態で筐体10A内の支持フレーム35に固定されている。この状態で中間転写ベルト5が回転されると、クリーニングブレード30は、その表面に付着したトナーをはぎ取るようにして除去する。表面コート層53に対する先端部31の圧接力は、クリーニングブレード30を撓ませることによって生じる弾性力を利用している。具体的には、表面コート層53に対して先端部31が当接した状態でクリーニングブレード30を所定の角度だけ撓ませた状態で固定することによって、角部32から表面コート層53に前記圧接力が付与される。
本実施形態では、表面コート層53に対するクリーニングブレード30の角度θ(クリーニング角)は、圧接角A1から変位角A2を引いた角度に設定されている。ここで、圧接角A1は、表面コート層53における先端部31の角部32の接触点を通る接線P1と、撓まされていないと仮定したときのクリーニングブレード30の側面とがなす角度である。また、変位角A2は、撓まされていないと仮定したときのクリーニングブレード30の角部32が表面コート層53に食い込むとしたときに、先端部31の先端面31Aに沿う方向の食い込み量をGとし、同仮定における角部32と接線P1との隔たり量をLとしたときに、次式(1)で与えられる角度である。
変位角A2=(3G/2L)×(180°/π) ・・・(1)
光走査装置13には、各色のレーザー光を照射するレーザー光源、レーザー光を走査するポリゴンミラー、走査されたレーザー光を照射するミラー13C,13M,13Y,13K等を備えている。光走査装置13は、入力される各色の画像データに基づいてレーザー光を画像形成ユニット4各々の感光体ドラム11に照射することにより感光体ドラム11各々に静電潜像を形成する。
二次転写ローラー20は、中間転写ベルト5に転写されたトナー像を給紙カセット40から搬送されてきたシートSに転写させる。トナー像が転写されたシートSは、図示しない搬送ローラーによって定着装置16に搬送される。二次転写ローラー20は、駆動ローラー6Aに対向する位置に設けられている。二次転写ローラー20は、図示しないバネなどによって駆動ローラー6A側へ圧接されている。これにより、二次転写ローラー20のローラー面は駆動ローラー6Aによって支持された中間転写ベルト5に圧接している。二次転写ローラー20が中間転写ベルト5に圧接する圧接力は、中間転写ベルト5の全幅に対して70N程度である。
このように構成された画像形成装置10では、給紙カセット40から搬送経路26に沿って供給されるシートSに以下の手順でカラー画像が形成され、画像形成後のシートSがシートトレイ18に排出される。なお、搬送経路26には、給紙カセット40に積載されたシートSを二次転写ローラー20及び定着装置16を経てシートトレイ18に搬送する各種搬送ローラーが設けられている。
画像形成ユニット4各々では、帯電装置12により感光体ドラム11が所定の電位に一様に帯電される。次に、光走査装置13により感光体ドラム11各々の表面に画像データに基づくレーザー光が照射されることにより、感光体ドラム11各々の表面に静電潜像が形成される。そして、感光体ドラム11各々の静電潜像は現像装置14各々によって各色のトナー像として現像(可視像化)される。なお、現像装置14各々には、各色に対応する着脱可能なトナーコンテナ3(3C,3M,3Y,3K)からトナー(現像剤)が補給される。
続いて、画像形成ユニット4各々の感光体ドラム11に形成された各色のトナー像は、一次転写ローラー15各々によって中間転写ベルト5に順に重ね合わせて転写される。これにより、中間転写ベルト5に画像データに基づくカラー像が形成される。次に、中間転写ベルト5上のカラー像は、二次転写ローラー20により、給紙カセット40から搬送経路26を経て搬送されるシートSに転写される。カラー像が転写されたシートSは、図示しない搬送手段によって定着装置16に搬送される。定着装置16は、高温に加熱された加熱ローラー16Aと、この加熱ローラー16Aに対向配置された加圧ローラー16Bとを有する。定着装置16に搬送されたシートSは、加熱ローラー16Aと加圧ローラー16Bとによって挟持されつつ搬送される。これにより、カラー像がシートSに溶着される。その後、シートSはシートトレイ18に排出される。なお、感光体ドラム11各々の表面に残存したトナーは前記クリーニング装置各々で除去される。
また、画像形成装置10には、画像形成ユニット4C,4M,4Yの感光体ドラム11及び一次転写ローラー15と中間転写ベルト5とを接触及び離間させる離接機構(不図示)が設けられている。そして、画像形成装置10においてモノクロ画像が印刷される場合には、前記離接機構により画像形成ユニット4C,4M,4Yの感光体ドラム11及び一次転写ローラー15と中間転写ベルト5とが離間される。これにより、画像形成ユニット4Kから中間転写ベルト5にブラックのトナー像のみが転写され、中間転写ベルト5からシートSにモノクロの画像が転写される。なお、本実施形態では、電子写真方式の画像形成ユニット4を例にして説明したが、画像形成ユニット4は電子写真方式のものに限られず、インクジェット記録方式のものであっても、或いはそれ以外の記録方式又は印刷方式のものであってもかまわない。
このように、画像形成装置10は、複数の画像形成ユニット4(4C,4M,4Y,4K)によって各色のトナー像を走行中の中間転写ベルト5上に重ねて転写することにより、カラー像を中間転写ベルト5の表面に形成させる。さらに、画像形成装置10は、形成されたカラー像を二次転写ローラー20によって中間転写ベルト5からシートSへ転写することにより、シートS上にカラー画像を形成させる。なお、中間転写ベルト5を搬送ベルトとして用い、その搬送ベルト上に搬送されるシートSにカラー像が直接に重ね合わせて転写される構成や、中間転写ベルト5に代えてローラー状の中間転写部材を用いることも他の実施例として考えられる。
ところで、弾性層52を有する中間転写ベルト5では、表面コート層53の硬度を大きくすると、表面コート層53と弾性層52との伸縮度合いの違いに起因して表面コート層53の表面に無数の微小なクラックが生じる場合がある。このクラックは、中間転写ベルト5が所定の張力で張架されている場合に、その張力に応じた応力が表面コート層53及び弾性層52それぞれに発生することに起因して発生しやすい。具体的には、各応力の差による負荷が表面コート層53と弾性層52との界面に与えられ、その負荷に耐えきれなくなって表面コート層53の表面にクラックが生じる。表面コート層53にクラックが生じると、そのクラックに現像剤に含まれるトナーや外添剤が入り込み、フィルミングが生じ易くなる。このフィルミングの防止策として、表面コート層53の厚みを変えることが考えられる。しかし、厚みを薄くすることは製造上容易ではなく、更に摩耗が早まるといった問題も生じうる。一方、表面コート層53を厚くするとクラックが生じ易くなる。
そこで、本発明者等は、前記事情に鑑みて鋭意検討を行った結果、表面コート層53の厚み、鉛筆硬度(ひっかき硬度)、及び表面における静止摩擦係数それぞれの間に、クラックの発生状態、現像性、フィルミングの発生状態、及びクリーニング性を客観的に評価できる関係性を後述の実験1及び実験2それぞれの実験結果から見出した。そして、この関係性を満足する中間転写ベルト5を製作することにより、クラックの発生及びフィルミングの発生を効果的に抑制し、現像性及びクリーニング性を良好とすることに成功した。具体的には、本発明者等は、前記関係性として、表面コート層53の厚みが1.0μm以上4.0μm以下であり、鉛筆法による表面コート層53の鉛筆硬度が3H以上5H以下であり、表面コート層53の表面における静止摩擦係数が0.3以上0.6以下であることを満たした場合に、クラックの発生及びフィルミングの発生を効果的に抑制でき、しかも、現像性及びクリーニング性が良好となることを見出した。
以下、図4及び図5を参照して、中間転写ベルト5において表面コート層53のクラック発生及びフィルミングの発生が抑制され、現像性及びクリーニング性が良好となる条件について説明する。
実験1では、図4に示されるように、比較例1A〜10及び実施例2〜5の中間転写ベルト5を用意した。ここで、図4は、中間転写ベルト5についての比較例1A〜10、及び実施例2〜5を示す表である。当該実験1では、各比較例及び各実施例それぞれについて、表面コート層53をモノマーの分子量が500〜3500のウレタンアクリレート樹脂で構成し、表面コート層53の初期の静止摩擦係数、鉛筆硬度、及び厚みが異なる複数種の中間転写ベルト5を用意した。実験1は、各比較例及び各実施例それぞれを搭載した画像形成装置10を用いて、15万枚のシートに対して平均印字率5%の画像形成処理を行う耐久試験とした。また、実験1においては、各比較例及び各実施例それぞれについて、クリーニングブレード30の圧接角A1を20°とし、変位角A2を11°とした。つまり、クリーニング角θを9°とした。なお、表面コート層53の静止摩擦係数は、新東科学株式会社製の摩擦測定装置「トライボキア アミューズ94i」を用いて測定してその数値を確認した。また、表面コート層53の鉛筆硬度は、日本工業規格(JIS)の「K5600塗料一般試験方法」に定める引っかき硬度(鉛筆法)の測定方法に準じて測定してその数値を確認した。
前記実験1の耐久試験の結果から、表面コート層53におけるクラックの発生に関して評価した。以下、この評価をクラック評価と称する。また、本実施形態では、前記クラック評価に加え、現像性評価、フィルミング評価、クリーニング性評価それぞれについても評価した。各評価結果は図4の表に示されている。ここで、クラック評価は、耐久試験後の表面コート層53の表面を目視確認し、クラックが発生していない場合を良好として○(Good:良好)とし、クラックが発生していた場合は×(Poor:悪い)とした。現像性評価は、耐久試験後の印刷物の画像を目視確認し、中抜け(白点画像)や濃度むらがない良好な場合を○(Good:良好)とし、中抜けや濃度ムラが発生していた場合を×(Poor:悪い)とした。フィルミング評価は、耐久試験後の印刷物の画像を目視確認し、フィルミングが発生していない場合に良好として○(Good:良好)とし、フィルミングが発生していた場合を×(Poor:悪い)とした。クリーニング性評価は、耐久試験後の表面コート層53の表面を目視確認し、残留トナーが残っていない場合に良好として○(Good:良好)とし、残留トナーが残っていた場合を×(Poor:悪い)とした。
図4に示されるように、比較例1B,2A,3〜10は、前記クラック評価が悪いという結果となった。特に、比較例3についてはクラック評価に加えて現像性評価も悪いという結果となった。また、比較例10については、クラック評価に加えてフィルミング評価及びクリーニング性評価も悪いという結果となった。また、比較例1Aについては、クラック評価、フィルミング評価、及びクリーニング性評価は良好であるが、現像性評価が悪いという結果となった。比較例2Bについては、クラック評価及び現像性評価は良好であるが、フィルミング評価及びクリーニング性評価が悪いという結果となった。なお、その他の各比較例は、クラック評価のみが悪く、その他の評価は良好であった。
一方、実施例2〜5では、表面コート層53の静止摩擦係数が0.34の場合に前記クラック評価のみならず、現像性評価、フィルミング評価、及びクリーニング性評価の全ての評価が良好であるという結果が得られた。図4に示される表から明らかなように、前記クラック評価が良好の場合の表面コート層53の厚みの下限値が1.0μm(比較例1A,2B、実施例2,4)である。また、前記クラック評価が悪い場合の表面コート層53の厚みの上限値が5.0μm(比較例1B,2A,6,9)である。これらの下限値及び上限値から、表面コート層53の厚みが1.0μm以上5.0μm未満の範囲内であれば、前記クラック評価が良好であり、表面コート層53におけるクラックの発生を防止できることが分かる。また、前記クラック評価が良好の場合の表面コート層53の鉛筆硬度の下限値が2H(比較例2B)であり、前記クラック評価が良好の場合の表面コート層53の鉛筆硬度の上限値が6H(比較例1A)である。これらの下限値及び上限値から、表面コート層53の鉛筆硬度が2H以上6H以下の範囲内であれば、前記クラック評価が良好であり、表面コート層53におけるクラックの発生を防止できることが分かる。
とりわけ、表面コート層53の厚みが1.0μm以上4.0μm以下の範囲内であること、および、表面コート層53の鉛筆硬度が3H以上5H以下の範囲内であれば、クラック評価に加えて、現像性評価、フィルミング評価、クリーニング性評価のいずれもが良好であることが分かる(実施例2〜5参照)。つまり、表面コート層53の厚みが1.0μm以上4.0以下であり、且つ、表面コート層53の鉛筆硬度が3H以上5H以下であれば、クラック発生を防止でき、高い現像性を得ることができ、フィルミングの発生を防止でき、そして、残留トナーを確実に除去することができる。
実験2では、図5に示されるように、比較例11〜19及び実施例7〜15の中間転写ベルト5を用意した。ここで、図5は、中間転写ベルト5及びクリーニングブレード30についての比較例11〜19及び実施例7〜15を示す表である。当該実験2では、各比較例及び各実施例それぞれについて、厚みが1.0μmであり鉛筆硬度が5Hであり、初期の静止摩擦係数が異なる複数種の中間転写ベルト5を用意した。そして、実験2は、各比較例及び各実施例それぞれを搭載した画像形成装置10を用いて、クリーニングブレード30の変位角A2を1°〜18°の範囲内で1°刻みで変化させて、実験1と同様の耐久試験を行った。各変位角に対応する比較例及び実施例は図5に示すとおりである。なお、図示していないが、厚みが1.0μm以上4.0以下の範囲であり、鉛筆硬度が3H以上5H以下の範囲の表面コート層53について実験2を実施した場合も、図5に示される実験結果が得られた。
前記実験2の耐久試験の結果から、表面コート層53におけるクリーニング性評価、及びクラック評価について評価した。各評価結果は図5の表に示されている。ここで、クラック評価は、耐久試験後の表面コート層53の表面を目視確認し、クラックが発生していない場合を良好として○(Good:良好)とし、クラックが発生していた場合は×(Poor:悪い)とした。クリーニング性評価は、耐久試験後の表面コート層53の表面を目視確認し、残留トナーが残っていない場合に良好として◎(Good:良好)とし、残留トナーが残っていないがクリーニングブレード30の圧接による凹み跡が表面コート層53の表面に発生していた場合は中程度の評価を示す○(Fair:中程度)とし、残留トナーが残っていた場合を×(Poor:悪い)とした。なお、凹み跡については、クリーニングブレード30が圧接した状態で一定期間放置された場合に目視により確認した結果を評価した。
図5に示されるように、比較例11,12,17〜19は、静止摩擦係数を0.1〜0.7の範囲で変化させても、クリーニング性評価が悪いという結果となった。ただし、静止摩擦係数が0.3以上の場合はクラック評価が良いという結果が得られた。また、比較例13,14は、静止摩擦係数が0.1〜0.3の範囲ではクリーニング性評価は良好であるが、クラック評価が悪いという結果となり、静止摩擦係数が0.3以上ではクリーニング性評価は悪いが、クラック評価が良好であるという結果が得られた。また、比較例15,16は、静止摩擦係数が0.1〜0.2の範囲ではクリーニング性評価は良好であるが、クラック評価が悪いという結果となり、静止摩擦係数が0.2〜0.3の範囲ではクリーニング性評価及びクラック評価が悪いという結果となり、静止摩擦係数が0.3以上の場合ではクリーニング性評価は悪いが、クラック評価が良好であるという結果が得られた。
一方、実施例7〜15は、クリーニングブレード30の変位角A2が3°以上11°以下であり、且つ、静止摩擦係数が0.3以上0.6以下であれば、前記クラック評価が良好であるという結果が得られた。すなわち、図5に示される表から明らかなように、前記クラック評価が良好の場合の表面コート層53の静止摩擦係数の下限値が0.3であり、上限値が0.6である。これらの下限値及び上限値から、表面コート層53の静止摩擦係数が0.3以上0.6以下の範囲内であり、且つ、変位角A2が3°以上11°以下であれば、前記クラック評価が良好であり、表面コート層53におけるクラックの発生を防止できることが分かる。
とりわけ、クリーニングブレード30の変位角A2が3°以上7°以下であり、且つ表面コート層53の静止摩擦係数が0.5以上0.6以下の範囲内であれば、前記クラック評価が良好であり、且つ、クリーニング性評価が良好であることが分かる。つまり、この条件を満たすことにより、クラック発生を防止でき、そして、残留トナーを確実に除去することができる。
同様に、クリーニングブレード30の変位角A2が4°以上9°以下であり、且つ表面コート層53の静止摩擦係数が0.4以上0.5以下の範囲内であれば、前記クラック評価が良好であり、且つ、クリーニング性評価が良好であることが分かる。つまり、この条件を満たすことにより、クラック発生を防止でき、そして、残留トナーを確実に除去することができる。
同様に、クリーニングブレード30の変位角A2が5°以上11°以下であり、且つ表面コート層53の静止摩擦係数が0.3以上0.4以下の範囲内であれば、前記クラック評価が良好であり、且つ、クリーニング性評価が良好であることが分かる。つまり、この条件を満たすことにより、クラック発生を防止でき、そして、残留トナーを確実に除去することができる。
なお、上述の実施形態では、像担持体の一例として中間転写ベルト5を例示したが、本発明はこれに限られない。例えば、無端ベルト状のものであって、少なくとも表面コート層53及び弾性層52を有する像担持体であれば、本発明は適用可能である。
5:中間転写ベルト
10:画像形成装置
30:クリーニングブレード
51:ベース層
52:弾性層
53:表面コート層

Claims (7)

  1. トナー像が担持される無端ベルト状の像担持体であって、
    弾性部材からなる弾性層と、前記弾性層の外表面に接合された樹脂材料からなる表面コート層とを含み、
    前記表面コート層は、エポキシ樹脂を主成分とする樹脂材料で構成されており、その厚みが1.0μm以上4.0μm以下であり、鉛筆法によるひっかき硬度が3H以上5H以下であり、表面における摩擦係数が0.3以上0.6以下であることを満たすように構成されている像担持体。
  2. ベース層と、前記ベース層の外表面に接合された前記弾性層と、前記弾性層の外表面に接合された前記表面コート層とからなる3層構造を有する請求項に記載の像担持体。
  3. 請求項1又は2に記載の像担持体を備える画像形成装置。
  4. 前記像担持体の前記表面コート層に圧接して前記表面コート層に付着したトナーを除去する可撓性を有するブレード部材を更に備え、
    前記ブレード部材が前記表面コート層に圧接されたことによる前記表面コート層に対する前記ブレード部材の変位角は3°以上11°以下である請求項に記載の画像形成装置。
  5. 前記表面コート層の表面における摩擦係数が0.3以上0.4以下であり、前記ブレード部材の前記変位角は5°以上11°以下である請求項に記載の画像形成装置。
  6. 前記表面コート層の表面における摩擦係数が0.5以上0.6以下であり、前記ブレード部材の前記変位角は3°以上7°以下である請求項に記載の画像形成装置。
  7. 前記像担持体は少なくとも2つのプーリーによって張架されており、前記ブレード部材は前記プーリーとの間に前記像担持体を配した状態で前記表面コート層に圧接している請求項からのいずれかに記載の画像形成装置。
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