JP6268143B2 - 車両用動力伝達装置 - Google Patents
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Description
本発明は、車両の駆動源に接続された入力軸と、前記入力軸と平行に配置された出力軸と、前記入力軸と一体に偏心回転する偏心部材と、前記偏心部材の偏心量を変更する変速アクチュエータと、前記出力軸に揺動可能に支持された揺動リンクと、前記偏心部材および前記揺動リンクを接続するコネクティングロッドと、前記出力軸および前記揺動リンク間に配置され、前記コネクティングロッドが押し方向に移動したときに係合して引き方向に移動したときに係合解除するワンウェイクラッチとを備える車両用動力伝達装置に関する。
かかる車両用動力伝達装置のクランク式の無段変速機において、そのコネクティングロッドの中央部に貫通孔を形成して剛性を低下させることで、コネクティングロッドの大端部を偏心ディスクに支持するベアリングに作用する荷重のピーク値を低減して寿命の延長を図るものが、下記特許文献1により公知である。
ところで、クランク式の無段変速機が、コネクティングロッドで揺動リンクを押す行程でワンウェイクラッチが係合して駆動力を伝達するように構成されている場合、本明細書の「発明を実施するための形態」の欄で詳述するように、コネクティングロッドの押し行程が終了してワンウェイクラッチが係合解除する瞬間に大きな振動や騒音が発生することが知られており、この振動や騒音を低減することが望まれている。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、クランク式の無段変速機のワンウェイクラッチの係合解除時に発生する振動や騒音を低減することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、車両の駆動源に接続された入力軸と、前記入力軸と平行に配置された出力軸と、前記入力軸と一体に偏心回転する偏心部材と、前記偏心部材の偏心量を変更する変速アクチュエータと、前記出力軸に揺動可能に支持された揺動リンクと、前記偏心部材および前記揺動リンクを接続するコネクティングロッドと、前記出力軸および前記揺動リンク間に配置され、前記コネクティングロッドが押し方向に移動したときに係合して引き方向に移動したときに係合解除するワンウェイクラッチとを備える車両用動力伝達装置であって、前記コネクティングロッドは、前記偏心部材の外周に設けたベアリングに支持される大端部と、前記揺動リンクにピンを介して連結される小端部と、前記大端部および前記小端部を接続するロッド部とを備え、前記ロッド部および前記小端部を連結する連結部の側面には、前記コネクティングロッドが押し方向に移動したときの圧縮荷重により弾性変形する変形部が形成され、前記変形部は前記コネクティングロッドの長手方向に直交する方向に形成された溝からなることを特徴とする車両用動力伝達装置が提案される。
なお、実施の形態の偏心ディスク19は本発明の偏心部材に対応し、実施の形態のローラベアリング32は本発明のベアリングに対応し、実施の形態の溝33fは本発明の変形部に対応し、実施の形態のエンジンEは本発明の駆動源に対応する。
請求項1の構成によれば、偏心部材が入力軸と一体に偏心回転すると、偏心部材に大端部を接続されたコネクティングロッドが往復運動し、コネクティングロッドの小端部が接続された揺動リンクが往復揺動する。揺動リンクがコネクティングロッドの押し方向に揺動したときにワンウェイクラッチが係合し、揺動リンクがコネクティングロッドの引き方向に揺動したときにワンウェイクラッチが係合解除することで、入力軸の回転が変速されて出力軸に伝達される。変速アクチュエータで偏心部材の偏心量を変化させると、コネクティングロッドの往復ストロークが変化して動力伝達装置の変速比が変更される。
コネクティングロッドは、偏心部材の外周に設けたベアリングに支持される大端部と、揺動リンクにピンを介して連結される小端部と、大端部および小端部を接続するロッド部とを備え、ロッド部および小端部を連結する連結部の側面には、コネクティングロッドが押し方向に移動したときの圧縮荷重により弾性変形する変形部が形成されるので、コネクティングロッドの押し行程の初期に圧縮荷重により潰れるように弾性変形した変形部が、コネクティングロッドの押し行程の末期に圧縮荷重が消滅すると元の形状に復帰することで、ワンウェイクラッチが係合解除する瞬間に発生する急激なトルク抜けを緩和し、ワンウェイクラッチが係合解除する際の振動や騒音を低減することができる。
しかも変形部はコネクティングロッドの長手方向に直交する方向に形成された溝からなるので、変形部の加工が容易であるだけでなく、圧縮荷重で溝が潰れるとコネクティングロッドが剛体化され、コネクティングロッドの駆動力を揺動リンクに確実に伝達することができる。
以下、図1〜図7に基づいて本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1〜図3に示すように、自動車用のクランク式の無段変速機Tのミッションケース11の一対の側壁11a,11bに入力軸12および出力軸13が相互に平行に支持されており、エンジンEに接続された入力軸12の回転が6個の伝達ユニット14…、出力軸13および図示せぬディファレンシャルギヤを介して図示せぬ駆動輪に伝達される。中空に形成された入力軸12の内部に、その入力軸12と軸線Lを共有する変速軸15が7個のニードルベアリング16…を介して相対回転可能に嵌合する。
6個の伝達ユニット14…の構造は実質的に同一構造であるため、以下、一つの伝達ユニット14を代表として構造を説明する。
伝達ユニット14は変速軸15の外周面に設けられたピニオン17を備えており、このピニオン17は入力軸12に形成した開口12a(図2参照)から露出する。ピニオン17を挟むように、入力軸12の外周に軸線L方向に2分割された円板状の偏心カム18がスプライン結合される。偏心カム18の中心O1は入力軸12の軸線Lに対して距離dだけ偏心している。また6個の伝達ユニット14…の6個の偏心カム18…は、その偏心方向の位相が相互に60°ずつずれている。
偏心カム18の外周面には、円板状の偏心ディスク19の軸線L方向両端面に形成した一対の偏心凹部19a,19aが、一対のニードルベアリング20,20を介して回転自在に支持される。偏心ディスク19の中心O2に対して偏心凹部19a,19aの中心O1(つまり偏心カム18の中心O1)は距離dだけずれている。すなわち、入力軸12の軸線Lおよび偏心カム18の中心O1間の距離dと、偏心カム18の中心O1および偏心ディスク19の中心O2間の距離dとは同一である。
軸線L方向に2分割された偏心カム18の割り面の外周には、その偏心カム18の中心O1と同軸に一対の三日月状のガイド部18a,18aが設けられており、偏心ディスク19の一対の偏心凹部19a,19aの底部間を連通させるように形成されたリングギヤ19bの歯先が、偏心カム18のガイド部18a,18aの外周面に摺動可能に当接する。そして変速軸15のピニオン17が、入力軸12の開口12aを通して偏心ディスク19のリングギヤ19bに噛合する。
入力軸12の右端側はボールベアリング21を介してミッションケース11の右側の側壁11aに直接支持される。また入力軸12の左端側に位置する1個の偏心カム18に一体に設けた筒状部18b(図1参照)が、ボールベアリング22を介してミッションケース11の左側の側壁11bに支持されており、その偏心カム18の内周にスプライン結合された入力軸12の左端側はミッションケース11に間接的に支持される。
入力軸12に対して変速軸15を相対回転させて無段変速機Tの変速比を変更する変速アクチュエータ23は、モータ軸24aが軸線Lと同軸になるようにミッションケース11に支持された電動モータ24と、電動モータ24に接続された遊星歯車機構25とを備える。遊星歯車機構25は、電動モータ24にニードルベアリング26を介して回転自在に支持されたキャリヤ27と、モータ軸24aに固定されたサンギヤ28と、キャリヤ27に回転自在に支持された複数の2連ピニオン29…と、中空の入力軸12の軸端(厳密には、前記1個の偏心カム18の筒状部18b)にスプライン結合された第1リングギヤ30と、変速軸15の軸端にスプライン結合された第2リングギヤ31とを備える。各2連ピニオン29は大径の第1ピニオン29aと小径の第2ピニオン29bとを備えており、第1ピニオン29aはサンギヤ28および第1リングギヤ30に噛合し、第2ピニオン29bは第2リングギヤ31に噛合する。
コネクティングロッド33は、大端部33a、ロッド部33b,33bおよび小端部33cを備えるもので、大端部33aがローラベアリング32を介して偏心ディスク19の外周に支持される。
出力軸13はミッションケース11の一対の側壁11a,11bに一対のボールベアリング34,35で支持されており、その外周にワンウェイクラッチ36が設けられる。ワンウェイクラッチ36は、コネクティングロッド33の小端部33cにピン37を介して枢支された揺動リンク42と、揺動リンク42の内周に固定されたリング状のアウター部材38と、アウター部材38の内部に配置されて出力軸13に固定されたリング状のインナー部材39と、アウター部材38の内周面とインナー部材39の外周面との間に形成された楔状の空間に配置されて複数個のスプリング40…で付勢された複数個のローラ41…とを備える。
図5は、コネクティングロッド33の形状を更に詳細に示すものである。
コネクティングロッド33の2本のロッド部33b,33bは大端部33a側から小端部33c側に向かって相互に接近するように延び、三角形状をなす大端部33aおよび2本のロッド部33b,33bの内部に三角形状に肉抜きされた開口部33dが形成される。ロッド部33b,33bおよび小端部33cは、コネクティングロッド33の長手方向に直線状に延びる連結部33eで連結されており、この連結部33eの両側面(ピン37の両端側の面)には、コネクティングロッド33の長手方向に直交する方向に延びる直線状の溝33f,33fが形成される。溝33f,33fは一定の幅および深さを有しており、その両端はコネクティングロッド33の連結部33eの上面および下面に達している。
次に、無段変速機Tの一つの伝達ユニット14の作用を説明する。
図2および図4(A)〜図4(D)から明らかなように、入力軸12の軸線Lに対して偏心ディスク19の中心O2が偏心しているとき、エンジンEによって入力軸12が回転するとコネクティングロッド33の大端部33aが軸線Lまわりに偏心回転することで、コネクティングロッド33が往復運動する。
その結果、コネクティングロッド33が往復運動する過程で図中右側に押されると、揺動リンク42と共にアウター部材38が図2において反時計方向に揺動し、スプリング40…に付勢されたローラ41…がアウター部材38およびインナー部材39間の楔状の空間に噛み込み、アウター部材38およびインナー部材39がローラ41…を介して結合されることで、ワンウェイクラッチ36が係合してコネクティングロッド33の動きが出力軸13に伝達される。逆にコネクティングロッド33が往復運動する過程で図中左側に引かれると、揺動リンク42と共にアウター部材38が図2において時計方向に揺動し、ローラ41…がスプリング40…を圧縮しながらアウター部材38およびインナー部材39間の楔状の空間から押し出され、アウター部材38およびインナー部材39が相互にスリップすることで、ワンウェイクラッチ36が係合解除してコネクティングロッド33の動きが出力軸13に伝達されなくなる。
このようにして、入力軸12が1回転する間に、入力軸12の回転が所定時間だけ出力軸13に伝達されるため、入力軸12が連続回転すると出力軸13は間欠回転する。6個の伝達ユニット14…の偏心ディスク19…の偏心量εは全て同一であるが、偏心方向の位相が相互に60°ずつずれているため、6個の伝達ユニット14…が入力軸12の回転を交互に出力軸13に伝達することで、出力軸13は連続的に回転する。
このとき、偏心ディスク19の偏心量εが大きいほど、コネクティングロッド33の往復ストロークが大きくなって出力軸13の1回の回転角が増加し、無段変速機Tの変速比が小さくなる。逆に、偏心ディスク19の偏心量εが小さいほど、コネクティングロッド33の往復ストロークが小さくなって出力軸13の1回の回転角が減少し、無段変速機Tの変速比が大きくなる。そして偏心ディスク19の偏心量εがゼロになると、入力軸12が回転してもコネクティングロッド33が移動を停止するために出力軸13は回転せず、無段変速機Tの変速比が最大(無限大)になる。
入力軸12に対して変速軸15が相対回転しないとき、つまり入力軸12および変速軸15が同一速度で回転するとき、無段変速機Tの変速比は一定に維持される。入力軸12および変速軸15を同一速度で回転させるには、入力軸12と同速度で電動モータ24を回転駆動すれば良い。その理由は、遊星歯車機構25の第1リングギヤ30は入力軸12に接続されて該入力軸12と同一速度で回転するが、それと同一速度で電動モータ24を駆動するとサンギヤ28および第1リングギヤ30が同一速度で回転するため、遊星歯車機構25はロック状態になって全体が一体に回転する。その結果、一体に回転する第1リングギヤ30および第2リングギヤ31に接続された入力軸12および変速軸15は一体化され、相対回転することなく同速度で回転するからである。
入力軸12の回転数に対して電動モータ24の回転数を増速あるいは減速すると、入力軸12に結合された第1リングギヤ30と電動モータ24に接続されたサンギヤ28とが相対回転するため、キャリヤ27が第1リングギヤ30に対して相対回転する。このとき、相互に噛合する第1リングギヤ30および第1ピニオン29aの歯数比と、相互に噛合する第2リングギヤ31および第2ピニオン29bの歯数比とが僅かに異なるため、第1リングギヤ30に接続された入力軸12と第2リングギヤ31に接続された変速軸15とが相対回転する。
このようにして入力軸12に対して変速軸15が相対回転すると、各伝達ユニット14のピニオン17にリングギヤ19bを噛合させた偏心ディスク19の偏心凹部19a,19aが、入力軸12と一体の偏心カム18のガイド部18a,18aに案内されて回転し、入力軸12の軸線Lに対する偏心ディスク19の中心O2の偏心量εが変化する。
図4(A)は変速比が最小の状態(変速比:TD)を示すもので、このとき入力軸12の軸線Lに対する偏心ディスク19の中心O2の偏心量εは、入力軸12の軸線Lから偏心カム18の中心O1までの距離dと、偏心カム18の中心O1から偏心ディスク19の中心O2までの距離dとの和である2dに等しい最大値になる。入力軸12に対して変速軸15が相対回転すると、入力軸12と一体の偏心カム18に対して偏心ディスク19が相対回転することで、図4(B)および図4(C)に示すように、入力軸12の軸線Lに対する偏心ディスク19の中心O2の偏心量εは最大値の2dから次第に減少して変速比が増加する。入力軸12に対して変速軸15が更に相対回転すると、入力軸12と一体の偏心カム18に対して偏心ディスク19が更に相対回転することで、図4(D)に示すように、ついには入力軸12の軸線Lに偏心ディスク19の中心O2が重なり合って偏心量εがゼロになり、変速比が最大(無限大)の状態(変速比:UD)になって出力軸13に対する動力伝達が遮断される。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
コネクティングロッド33が溝33f,33fを備えていない比較例を示す図6(A)において、コネクティングロッド33の往復運動に伴ってワンウェイクラッチ36のアウター部材38は往復揺動し、アウター部材38が往復揺動する角速度は正弦波状に変化するが、複数の伝達ユニット14…から交互に駆動力が伝達されるワンウェイクラッチ36のインナー部材39の回転角速度は一定値となる。ワンウェイクラッチ36が伝達する伝達トルクTowは、コネクティングロッド33が揺動リンク42を押す行程でのみ発生し、コネクティングロッド33が揺動リンク42を引く行程では、ワンウェイクラッチ36が係合解除するために伝達トルクTowがゼロになる。コネクティングロッド33が揺動リンク42を押す行程の最後において、ワンウェイクラッチ36の伝達トルクTowは急激に減少する(a部参照)。
図6(B)は、図6(A)のワンウェイクラッチ36の伝達トルクTowの時間変化率を示すもので、コネクティングロッド33が揺動リンク42を押す行程の最後、すなわちワンウェイクラッチ36が係合加除するときに、ワンウェイクラッチ36の伝達トルクTowの時間変化率dTow/dtが負方向に急増することで(b部参照)、ワンウェイクラッチ36の係合解除時に伝達トルクTowが急激に消滅することが分かる。
図7に示すように、ワンウェイクラッチ36の係合解除時に伝達トルクTowが急激に消滅すると(c部参照)、ワンウェイクラッチ36に強い振動が発生することが分かる(d部参照)。
一方、本実施の形態では、コネクティングロッド33が押し方向に移動を開始して圧縮荷重が作用すると、剛性が局部的に低くなる溝33f,33fの部分で連結部33eが縮むように弾性変形し、溝33f,33fが完全に潰れた時点でコネクティングロッド33は実質的に剛体となり、コネクティングロッド33はワンウェイクラッチ36の揺動リンク42に駆動力を伝達する。その結果、図6(C)に示すように、ワンウェイクラッチ36の伝達トルクTowの立ち上がりが、溝33f,33fの弾性変形により緩和されて緩やかになる(e部参照)。ワンウェイクラッチ36が駆動力を伝達している間は、溝33f,33fは潰れた状態に維持され、揺動リンク42への駆動力の伝達は支障なく行われる。
コネクティングロッド33が押し方向の移動端に達して圧縮荷重が減少すると、それまで潰れるように弾性変形していた溝33f,33fが元の状態に伸びるため、コネクティングロッド33が押し方向の移動端に達した後にも、コネクティングロッド33の小端部33cは揺動リンク42を短時間だけ押し続ける。その結果、図6(C)、(D)に示すように、コネクティングロッド33の伝達トルクTowは一気に消滅せず、緩やかに消滅する(f部およびg部参照)。このようにして、ワンウェイクラッチ36の係合解除時に伝達トルクTowが緩やかに消滅することで、ワンウェイクラッチ36が急激に係合解除する際に発生する振動や騒音を抑制することができる。
コネクティングロッド33には、その長手方向に沿う圧縮力や引張力が作用する以外に、連結部33eに曲げモーメントMが作用する(図5参照)。このとき、図5に想像線で示すように、仮に溝33f´,33f´が連結部33eの上面および下面に形成されていると、曲げモーメントMにより溝33f´,33f´の部分でコネクティングロッド33が変形したり折損したりする可能性があるため、溝33f,33fは連結部33eの両側面に形成する必要がある。
またコネクティングロッド33の2本のロッド部33b,33bに溝33f,33fを形成することも考えられるが、コネクティングロッド33の長手方向に対して傾斜している2本のロッド部33b,33bは連結部33eに比べて撓み変形し易く、そこに溝33f,33fを形成すると剛性が更に低下することでロッド部33b,33bが振動を起こし易くなり、振動や騒音を悪化させる虞がある。このような理由から、ロッド部33b,33bに溝33f,33fを形成することは好ましくない。
以上のように、本実施の形態によれば、ワンウェイクラッチ36の小端部33cの近傍の側面に溝33f,33fを形成するだけの簡単な構造で、ワンウェイクラッチ36が係合解除する際に振動や騒音が発生するのを防止することができる。しかも溝33f,33fは、一定幅および一定深さの直線状に形成されるので、その加工が容易であるだけでなく、圧縮荷重で溝33f,33fが完全に潰れるとコネクティングロッド33が剛体化されるため、コネクティングロッド33の駆動力を揺動リンク42に確実に伝達することができる。
次に、図8に基づいて本発明の第2の実施の形態を説明する。
第1の実施の形態では、コネクティングロッド33の連結部33eの各側面に1本の溝33fが形成されているが、第2の実施の形態は、その1本の溝33fを中央部で2分割したものである。本実施の形態によれば、溝33fの分断部の長さを調整することで、連結部33eの剛性の調整が容易になる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
12 入力軸
13 出力軸
19 偏心ディスク(偏心部材)
23 変速アクチュエータ
32 ローラベアリング(ベアリング)
33 コネクティングロッド
33a 大端部
33b ロッド部
33c 小端部
33e 連結部
33f 溝(変形部)
36 ワンウェイクラッチ
37 ピン
42 揺動リンク
E エンジン(駆動源)
13 出力軸
19 偏心ディスク(偏心部材)
23 変速アクチュエータ
32 ローラベアリング(ベアリング)
33 コネクティングロッド
33a 大端部
33b ロッド部
33c 小端部
33e 連結部
33f 溝(変形部)
36 ワンウェイクラッチ
37 ピン
42 揺動リンク
E エンジン(駆動源)
Claims (1)
- 車両の駆動源(E)に接続された入力軸(12)と、
前記入力軸(12)と平行に配置された出力軸(13)と、
前記入力軸(12)と一体に偏心回転する偏心部材(19)と、
前記偏心部材(19)の偏心量を変更する変速アクチュエータ(23)と、
前記出力軸(13)に揺動可能に支持された揺動リンク(42)と、
前記偏心部材(19)および前記揺動リンク(42)を接続するコネクティングロッド(33)と、
前記出力軸(13)および前記揺動リンク(42)間に配置され、前記コネクティングロッド(33)が押し方向に移動したときに係合して引き方向に移動したときに係合解除するワンウェイクラッチ(36)とを備える車両用動力伝達装置であって、
前記コネクティングロッド(33)は、前記偏心部材(19)の外周に設けたベアリング(32)に支持される大端部(33a)と、前記揺動リンク(42)にピン(37)を介して連結される小端部(33c)と、前記大端部(33a)および前記小端部(33c)を接続するロッド部(33b)とを備え、前記ロッド部(33b)および前記小端部(33c)を連結する連結部(33e)の側面には、前記コネクティングロッド(33)が押し方向に移動したときの圧縮荷重により弾性変形する変形部(33f)が形成され、前記変形部(33f)は前記コネクティングロッド(33)の長手方向に直交する方向に形成された溝からなることを特徴とする車両用動力伝達装置。
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2015
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