この発明は、部品が接続された差動線路とグラウンド層とを有するプリント基板であって、差動線路からの放射ノイズを抑制し、かつ耐ノイズ性を向上させたプリント基板に関わるものである。以下に、この発明の実施の形態について説明する。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係るプリント回路基板について説明する。
図1は、この発明の実施の形態1に係るプリント回路基板の一例を示す構成図である。図1(A)は、プリント回路基板の模式平面図、図1(B)は図1(A)のA−A切断線に沿った模式断面図を示している。
図において、プリント回路基板1は、配線および部品を実装する層とグラウンド層とを有している。第1の導体11と第2の導体12は、配線および部品を実装する層に形成された差動線路を成す。第1の部品31および第2の部品32は、差動線路をはさみ近接した位置に置かれる。第1の接続導体21は、第1の部品31と第1の導体11とを接続する。第2の接続導体22は、第2の部品32と第2の導体12とを接続する。第1の金属パターン51は、配線および部品を実装する層およびグラウンド層の間の層に、第1の接続導体21および第1の部品31の直下の位置に形成される。第2の金属パターン52は、配線および部品を実装する層およびグラウンド層の間の層に、第2の接続導体22および第2の部品32の直下の位置に形成される。第1のビア41は、第1の導体11と第1の金属パターン51を電気的に接続する。第2のビア42は、第2の導体12と第2の金属パターン52を電気的に接続する。
このように、プリント回路基板1は、配線および部品を実装する層として第1の導体11、第2の導体12、第1の部品31、第2の部品32、第1の接続導体21、第2の接続導体22を配置する第1の層と、第1の金属パターン51、第2の金属パターン52が形成される第2の層と、グラウンド層としてグラウンド70が配置される第3の層から成る多層構造を持ち、第1のビア、第2のビアがそれぞれ第1の層と第2の層の間を電気的に接続する。
ここで、第1の接続導体21、第1の部品31が第1の金属パターン51のエリア内に配置される場合、第1の接続導体21とグラウンド層70の間のインピーダンスは第1の金属パターン51の面積にのみ依存する。
同様に、第2の接続導体22、第2の部品32が第2の金属パターン52のエリア内に配置される場合、第2の接続導体22とグラウンド層70の間のインピーダンスは第2の金属パターン52の面積にのみ依存する。
例えば、図1(A)に示すように、第1の接続導体21が第2の接続導体22より大きい場合には差動線路の平衡度が劣化するが、第1の金属パターン51の面積と第2の金属パターン52の面積の差分を設計目標の範囲内にすることで、差動線路の平衡度を高くすることができる。
すなわち、第1の金属パターン51とグラウンド層70との間に生じる静電容量(第1の容量)と第2の金属パターン52とグラウンド層70との間に生じる静電容量(第2の容量)の差分を設計目標の範囲内にすることで、差動線路の平衡度を高くすることができる。
このとき、第1の容量と第2の容量の差分を設計目標の範囲内となるように調整することには、第1の容量と第2の容量を等しく調整することも含む。このような調整により差動線路の平衡度を高めることができる。以下、この実施の形態1の説明でも同様とする。
ここから、まず、第1の金属パターン51の面積が第1の接続導体21と第1の部品31を合わせた面積に対して同一または大きく、かつ第2の金属パターン52の面積が第2の接続導体22と第2の部品32を合わせた面積に対して同一または大きい場合、について説明する。
このように、第1の接続導体21と第1の部品31が第1の金属パターン51のエリア内に配置され、かつ第2の接続導体22と第2の部品32が第2の金属パターンのエリア内に配置される場合、第1の金属パターン51とグラウンド層70との間に生じる静電容量(第1の容量)と、第2の金属パターン52とグラウンド層70との間に生じる静電容量(第2の容量)との差分が設計目標の範囲内となるように調整することで、差動線路の平衡度を高くすることができる。
このとき、調整の対象としては、第1の金属パターン51の面積および第2の金属パターン52の面積が挙げられる。
このように、接続導体と部品が金属パターンのエリア内に配置されるときには、金属パターンとグラウンド層との間に生じる静電容量だけ考慮すればよい。
続いて、第1の金属パターン51の面積が第1の接続導体21と第1の部品31を合わせた面積よりも小さければ、第1の接続導体21、第1の部品31の少なくとも一方の全部または一部が第1の金属パターン51のエリア外に配置され、また、第2の金属パターン52の面積が第2の接続導体22と第2の部品32を合わせた面積よりも小さければ、第2の接続導体22、第2の部品32の少なくとも一方の全部または一部が第2の金属パターン52のエリア外に配置される場合がある。
例えば、第1の接続導体21、第1の部品31の少なくとも一部が、第1の金属パターン51のエリア外に配置された場合、そのエリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量が、第1の金属パターン51とグラウンド70との間に生じる静電容量以外に発生することになる。また、例えば、第2の接続導体22、第2の部品32の少なくとも一部が、第2の金属パターン52のエリア外に配置された場合、そのエリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量が、第2の金属パターン52とグラウンド70との間に生じる静電容量以外に発生することになる。
このように、接続導体と部品が金属パターンのエリア外に配置されるときには、金属パターンとグラウンド層との間に生じる静電容量だけ考慮するのでは足りず、エリア外に配置された部分とグラウンド層との間に生じる静電容量との合成容量を考慮する必要がある。
まず、第1の金属パターン51の面積が第1の接続導体21と第1の部品31を合わせた面積よりも小さく、かつ第2の金属パターン52の面積が第2の接続導体22と第2の部品32を合わせた面積よりも小さくなる場合について説明する。
このように、第1の接続導体21と第1の部品31とにおける少なくともいずれかの一部が第1の金属パターン51のエリア外に配置され、かつ第2の接続導体22と第2の部品32とにおける少なくともいずれかの一部が第2の金属パターン52のエリア外に配置される場合、第1の接続導体21と第1の部品31とにおける第1の金属パターン51のエリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量と第1の金属パターン51とグラウンド層70との間に生じる静電容量との合成容量(第1の容量)と、第2の接続導体22と第2の部品32とにおける第2の金属パターン52のエリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量と第2の金属パターン52とグラウンド層70との間に生じる静電容量の合成容量(第2の容量)との差分が設計目標の範囲内となるように調整することで、差動線路の平衡度を高くすることができる。
このとき、調整の対象としては、第1の金属パターン51の面積と第1の接続導体21と第1の部品31とにおける第1の金属パターン51のエリア外に配置された部分の面積と該エリア外に配置された部分とグラウンド層70間の距離および第2の金属パターン52の面積と第2の接続導体22と第2の部品32とにおける第2の金属パターン52のエリア外に配置された部分の面積と該エリア外に配置された部分とグラウンド層70間の距離が挙げられる。
次に、第1の金属パターン51の面積が第1の接続導体21と第1の部品31を合わせた面積よりも同一または大きく、かつ第2の金属パターン52の面積が第2の接続導体22と第2の部品32を合わせた面積よりも小さくなる場合について説明する。
このように、第1の接続導体21と第1の部品31が第1の金属パターン51のエリア内に配置され、かつ第2の接続導体22と第2の部品32とにおける少なくともいずれかの一部が第2の金属パターン52のエリア外に配置される場合、第1の金属パターン51とグラウンド層70との間に生じる静電容量(第1の容量)と、第2の接続導体22と第2の部品32とにおける第2の金属パターン52のエリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量と第2の金属パターン52とグラウンド層70との間に生じる静電容量の合成容量(第2の容量)との差分が設計目標の範囲内となるように調整することで、差動線路の平衡度を高くすることができる。
このとき、調整の対象としては、第1の金属パターン51の面積および第2の金属パターン52の面積と第2の接続導体22と第2の部品32とにおける第2の金属パターン52のエリア外に配置された部分の面積が挙げられる。
なお、これまでの説明した第1の導体とその関連する第1の部品、第1の接続導体、第1の金属パターンと、第2の導体とその関連する第2の部品、第2の接続導体、第2の金属パターンについては、例えば第1、第2の金属パターンの配置と面積の大小関係などの解釈を逆にしても、条件内容に対応して調整することで、同様に差動線路の平衡度を高くすることができる。
図2は、この発明の実施の形態1に係るプリント回路基板の模式平面図の部分拡大図である。図に基づいて、金属パターンの形状とビアの配置について説明する。まず、図2(A)は、図1(A)のプリント回路基板の模式平面図における第1の導体11、第1の部品31、第1の接続導体21、第1の金属パターン51、第1のビア41の部分拡大図である。ここでは、第1の層の第1の導体11と第2の層の第1の金属パターン51との間を接続するように第1のビア41を第1の導体11上に配置している。このとき、第1の金属パターン51は、第1の導体11と接続するために、第1のビア41直下に及ぶような形状で配置されていればよい。また、第1の金属パターン51の形状と第1のビア41の配置の変形例を図2(B)から(D)に示す。図2(B)は、図2(A)から第1のビア41の配置は変えず、第1の金属パターン51の形状を変えた例である。図2(C)は、第1の金属パターン51の形状は変えず、第1のビア41の配置を第1の接続導体21上に変えた例である。また、図2(D)は、第1の金属パターン51の形状、第1のビア41の配置をともに変えた例である。このとき、第1の金属パターン51は、第1の接続導体21と接続するために、第1のビア41直下に及ぶような形状で配置されていればよい。なお、第1の金属パターン51の形状は、この図2(A)、(C)、(D)に示したような矩形や図2(B)に示したような形状に限らず、斜めや曲線でカットされた形状でもよく、第1層の第1の導体11または第1の接続導体21と第2層の第1の金属パターン51とが第1のビア41を介して電気的に接続できればよい。また、第2の導体12、第2の部品32、第2の接続導体22、第2の金属パターン52、第1のビア42における第2の金属パターン52の形状と第2のビア42の配置についても同様に説明できる。
この実施の形態1では、差動線路を成す第1の導体11、第2の導体21に対して、1対の第1の部品31、第2の部品32、第1の接続導体21、第2の接続導体22、第1の金属パターン51、第2の金属パターン52の実装について説明した。このプリント回路基板上に複数の配線や他の部品等が実装される場合や、差動線路の片側の導体にのみ接続導体や部品が実装される場合もあるが、個々の実装について差動線路の平衡度を改善することで全体の平衡度も高くできる。
また、この実施の形態1では、3層構成のプリント回路基板について実装を説明したが、3層に限らず、ここで説明した実装部分で直接使用しない他の層を含む多層構成のプリント回路基板に対しても適用することができる。
以上のように、この発明の実施の形態1によれば、差動線路を成す第1の導体、第2の導体に対して、第1の部品、第1の接続導体、第2の部品、第2の接続導体を実装する層とグラウンド層の間の同一層に第1の金属パターン、第2の金属パターンを形成し、差動線路の両側の容量の差分が設計目標の範囲内となるように調整するようにしたので、差動線路の平衡度を高くすることで、差動線路上のコモンモードノイズを抑制し、差動線路からの放射ノイズを抑制するとともに、差動線路の耐ノイズ性を向上させることができる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係るプリント回路基板について説明する。
図3は、この発明の実施の形態2に係るプリント回路基板の一例を示す構成図である。図3(A)は、プリント回路基板の模式平面図、図3(B)は図3(A)のB−B切断線に沿った模式断面図を示している。
図において、プリント回路基板1は、配線および部品を実装する層とグラウンド層とを有している。第1の導体11と第2の導体12は、配線および部品を実装する層に形成された差動線路を成す。第1の部品31および第2の部品32は、差動線路をはさみ近接した位置に置かれる。第1の接続導体21は、第1の部品31と第1の導体11とを接続する。第2の接続導体22は、第2の部品32と第2の導体12とを接続する。第1の金属パターン51は、配線および部品を実装する層およびグラウンド層の間の層に、第1の接続導体21および第1の部品31の直下の位置に形成される。第2の金属パターン52は、配線および部品を実装する層およびグラウンド層の間の第1の金属パターン51を形成した層と異なる層に、第2の接続導体22および第2の部品32の直下の位置に形成される。第1のビア41は、第1の導体11と第1の金属パターン51を電気的に接続する。第2のビア42は、第2の導体12と第2の金属パターン52を電気的に接続する。
このように、プリント回路基板1は、配線および部品を実装する層として第1の導体11、第2の導体12、第1の部品31、第2の部品32、第1の接続導体21、第2の接続導体22を配置する第1の層と、第1の金属パターン51が形成される第2の層と、第2の金属パターン52が形成される第3の層と、グラウンド層としてグラウンド70が配置される第4の層から成る多層構造を持ち、第1のビアが第1の層と第2の層の間を、また第2のビアが第1の層と第3の層の間を電気的に接続する。
ここで、第1の接続導体21、第1の部品31が第1の金属パターン51のエリア内に配置される場合、第1の導体11の第1の接続導体21とグラウンド層70の間のインピーダンスは第1の金属パターン51の面積と、第1の金属パターン51とグラウンド層70との間の距離に依存する。
同様に、第2の接続導体22、第2の部品32が第2の金属パターン52のエリア内に配置される場合、第2の接続導体22とグラウンド層70の間のインピーダンスは第2の金属パターン52の面積と、第2の金属パターン52とグラウンド層70との間の距離に依存する。
例えば、図3(A)に示すように、第1の接続導体21が第2の接続導体22より大きい場合には差動線路の平衡度が劣化するが、第1の金属パターン51の面積と第1の金属パターン51とグラウンド層70間の距離、第2の金属パターン52の面積と第2の金属パターン52とグラウンド層70間の距離を調整し、第1の金属パターン51とグラウンド層70との間の静電容量(第1の容量)と第2の金属パターン52とグラウンド層70との間の静電容量(第2の容量)の差分を設計目標の範囲内にすることで、差動線路の平衡度を高くすることができる。
このとき、第1の容量と第2の容量の差分を設計目標の範囲内となるように調整することには、第1の容量と第2の容量を等しく調整することも含む。このような調整により差動線路の平衡度を高めることができる。以下、この実施の形態2の説明でも同様とする。
ここから、まず、第1の金属パターン51の面積が第1の接続導体21と第1の部品31を合わせた面積に対して同一または大きく、かつ第2の金属パターン52の面積が第2の接続導体22と第2の部品32を合わせた面積に対して同一または大きい場合、について説明する。
このように、第1の接続導体21と第1の部品31が第1の金属パターン51のエリア内に配置され、かつ第2の接続導体22と第2の部品32が第2の金属パターンのエリア内に配置される場合、第1の金属パターン51とグラウンド層70との間に生じる静電容量(第1の容量)と、第2の金属パターン52とグラウンド層70との間に生じる静電容量(第2の容量)との差分が設計目標の範囲内となるように調整することで、差動線路の平衡度を高くすることができる。
このとき、調整の対象としては、第1の金属パターン51の面積と第1の金属パターン51とグラウンド層70間の距離および第2の金属パターン52の面積と第2の金属パターン52とグラウンド層70間の距離が挙げられる。
続いて、第1の金属パターン51の面積が第1の接続導体21と第1の部品31を合わせた面積よりも小さければ、第1の接続導体21、第1の部品31の少なくとも一方の全部または一部が第1の金属パターン51のエリア外に配置され、また、第2の金属パターン52の面積が第2の接続導体22と第2の部品32を合わせた面積よりも小さければ、第2の接続導体22、第2の部品32の少なくとも一方の全部または一部が第2の金属パターン52のエリア外に配置される場合がある。
例えば、第1の接続導体21、第1の部品31の少なくとも一部が、第1の金属パターン51のエリア外に配置された場合、そのエリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量が、第1の金属パターン51とグラウンド70との間に生じる静電容量以外に発生することになる。また、例えば、第2の接続導体22、第2の部品32の少なくとも一部が、第2の金属パターン52のエリア外に配置された場合、そのエリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量が、第2の金属パターン52とグラウンド70との間に生じる静電容量以外に発生することになる。
まず、第1の金属パターン51の面積が第1の接続導体21と第1の部品31を合わせた面積よりも小さく、かつ第2の金属パターン52の面積が第2の接続導体22と第2の部品32を合わせた面積よりも小さくなる場合について説明する。
このように、第1の接続導体21と第1の部品31とにおける少なくともいずれかの一部が第1の金属パターン51のエリア外に配置され、かつ第2の接続導体22と第2の部品32とにおける少なくともいずれかの一部が第2の金属パターン52のエリア外に配置される場合、第1の接続導体21と第1の部品31とにおける第1の金属パターン51のエリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量と第1の金属パターン51とグラウンド層70との間に生じる静電容量との合成容量(第1の容量)と、第2の接続導体22と第2の部品32とにおける第2の金属パターン52のエリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量と第2の金属パターン52とグラウンド層70との間に生じる静電容量の合成容量(第2の容量)との差分が設計目標の範囲内となるように調整することで、差動線路の平衡度を高くすることができる。
このとき、調整の対象としては、第1の金属パターン51の面積と第1の金属パターン51とグラウンド層70間の距離と第1の接続導体21と第1の部品31とにおける第1の金属パターン51のエリア外に配置された部分の面積と該エリア外に配置された部分とグラウンド層70間の距離および第2の金属パターン52の面積と第2の金属パターン52とグラウンド層70間の距離と第2の接続導体22と第2の部品32とにおける第2の金属パターン52のエリア外に配置された部分の面積と該エリア外に配置された部分とグラウンド層70間の距離が挙げられる。
次に、第1の金属パターン51の面積が第1の接続導体21と第1の部品31を合わせた面積よりも同一または大きく、かつ第2の金属パターン52の面積が第2の接続導体22と第2の部品32を合わせた面積よりも小さくなる場合について説明する。
このように、第1の接続導体21と第1の部品31が第1の金属パターン51のエリア内に配置され、かつ第2の接続導体22と第2の部品32とにおける少なくともいずれかの一部が第2の金属パターン52のエリア外に配置される場合、第1の金属パターン51とグラウンド層70との間に生じる静電容量(第1の容量)と、第2の接続導体22と第2の部品32とにおける第2の金属パターン52のエリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量と第2の金属パターン52とグラウンド層70との間に生じる静電容量の合成容量(第2の容量)との差分が設計目標の範囲内となるように調整することで、差動線路の平衡度を高くすることができる。
このとき、調整の対象としては、第1の金属パターン51の面積と第1の金属パターン51とグラウンド層70間の距離および第2の金属パターン52の面積と第2の金属パターン52とグラウンド層70間の距離と第2の接続導体22と第2の部品32とにおける第2の金属パターン52のエリア外に配置された部分の面積と該エリア外に配置された部分とグラウンド層70間の距離が挙げられる。
なお、これまでの説明した第1の導体とその関連する第1の部品、第1の接続導体、第1の金属パターンと、第2の導体とその関連する第2の部品、第2の接続導体、第2の金属パターンについては、例えば第1、第2の金属パターンの配置と面積の大小関係などの解釈を逆にしても、条件内容に対応して調整することで、同様に差動線路の平衡度を高くすることができる。
この実施の形態2における金属パターンの形状とビアの配置については、図2に示した実施の形態1における金属パターンの形状とビアの配置と同様に説明でき、複数の層間を電気的に接続することができる。
この実施の形態2では、差動線路を成す第1の導体11、第2の導体21に対して、1対の第1の部品31、第2の部品32、第1の接続導体21、第2の接続導体22、第1の金属パターン51、第2の金属パターン52の実装について説明した。このプリント回路基板上に複数の配線や他の部品等が実装される場合や、差動線路の片側の導体にのみ接続導体や部品が実装される場合もあるが、個々の実装について差動線路の平衡度を改善することで全体の平衡度も高くできる。
また、この実施の形態2では、4層構成のプリント回路基板について実装を説明したが、4層に限らず、ここで説明した実装部分で直接使用しない他の層を含む多層構成のプリント回路基板に対しても適用することができる。
以上のように、この発明の実施の形態2によれば、差動線路を成す第1の導体、第2の導体に対して、第1の部品、第1の接続導体、第2の部品、第2の接続導体を実装する層とグラウンド層の間の異なる層に第1の金属パターン、第2の金属パターンを形成し、差動線路の両側の容量の差分が設計目標の範囲内となるように調整するようにしたので、差動線路の平衡度を高くすることで、差動線路上のコモンモードノイズを抑制し、差動線路からの放射ノイズを抑制するとともに、差動線路の耐ノイズ性を向上させることができる。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係るプリント回路基板について説明する。
図4は、この発明の実施の形態3に係るプリント回路基板の一例を示す構成図である。図4(A)は、プリント回路基板の模式平面図、図4(B)は図4(A)のC−C切断線に沿った模式断面図を示している。
図において、プリント回路基板1は、配線および部品を実装する層とグラウンド層とを有している。第1の導体11と第2の導体12は、配線および部品を実装する層に形成された差動線路を成す。第1の部品31および第2の部品32は、差動線路をはさみ近接した位置に置かれる。第1の接続導体21は、第1の部品31と第1の導体11とを接続する。第2の接続導体22は、第2の部品32と第2の導体12とを接続する。第1の金属パターン51は、配線および部品を実装する層およびグラウンド層の間の層に、第1の接続導体21および第1の部品31の直下の位置に形成される。第2の金属パターン52は、グラウンド層をはさんで第1の金属パターン51を形成した層と異なる層に、第2の接続導体22および第2の部品32の直下の位置に形成される。第1のビア41は、第1の導体11と第1の金属パターン51を電気的に接続する。第2のビア42は、第2の導体12と第2の金属パターン52を電気的に接続する。
このように、プリント回路基板1は、配線および部品を実装する層として第1の導体11、第2の導体12、第1の部品31、第2の部品32、第1の接続導体21、第2の接続導体22を配置する第1の層と、第1の金属パターン51が形成される第2の層と、グラウンド層としてグラウンド70が配置される第3の層と、第2の金属パターン52が形成される第4の層から成る多層構造を持ち、第1のビア41が第1の層と第2の層の間を、また第2のビア42が第1の層と第4の層の間を電気的に接続する。このとき、第2のビア42はグラウンド層70と電気的に接触しないようにする。
ここで、第1の接続導体21、第1の部品31が第1の金属パターン51のエリア内に配置される場合、第1の接続導体21接続点でのグラウンド層70との間の静電容量は、第1の金属パターン51の面積と、第1の金属パターン51とグラウンド層70との間の距離に依存する。
第2の接続導体22接続点でのグラウンド層70との間の静電容量は、第2の接続導体22および第2の部品32とグラウンド層70との間の静電容量と、第2の金属パターン52とグラウンド層70との間の静電容量の合成容量となる。このとき、第2の接続導体22および第2の部品32とグラウンド層70との間の静電容量は、第2の接続導体22および第2の部品32の面積と、接続導体22および部品32とグラウンド層70との間の距離に依存する。また、第2の金属パターン52とグラウンド層70との間の静電容量は、第2の金属パターン52の面積と、第2の金属パターン52とグラウンド層70間の距離に依存する。
例えば、図4(A)に示すように、第1の接続導体21が第2の接続導体22より大きい場合には差動線路の平衡度が劣化するが、第1の金属パターン51の面積、第2の接続導体22および部品32の面積、第2の金属パターン52の面積と、第1の金属パターン51とグラウンド層70との間の距離、第2の接続導体22および第2の部品32とグラウンド層70との間の距離、第2の金属パターン52とグラウンド層70との間の距離を調整し、第1の金属パターン51とグラウンド層70間の静電容量(第1の容量)と、接続導体22および部品32とグラウンド層70間の静電容量と第2の金属パターン52とグラウンド層70間の静電容量の合成容量(第2の容量)の差分を設計目標の範囲内にすることで、差動線路の平衡度を高くすることができる。
このとき、第1の容量と第2の容量の差分を設計目標の範囲内となるように調整することには、第1の容量と第2の容量を等しく調整することも含む。このような調整により差動線路の平衡度を高めることができる。以下、この実施の形態3の説明でも同様とする。
ここから、まず、第1の金属パターン51の面積が第1の接続導体21と第1の部品31を合わせた面積に対して同一または大きい場合、について説明する。
このように、第1の接続導体21と第1の部品31が第1の金属パターン51のエリア内に配置される場合、第1の金属パターン51とグラウンド層70との間に生じる静電容量(第1の容量)と、第2の接続導体22とグラウンド面層70との間に生じる静電容量と第2の部品32とグラウンド層70との間に生じる静電容量と第2の金属パターン52とグラウンド層70との間に生じる静電容量の合成容量(第2の容量)との差分が設計目標の範囲内となるように調整することで、差動線路の平衡度を高くすることができる。
このとき、調整の対象としては、第1の金属パターン51の面積と第1の金属パターン51とグラウンド層70間の距離および第2の接続導体22と第2の部品32の面積と第2の金属パターン52の面積と第2の接続導体22とグラウンド層70間の距離と第2の部品32とグラウンド層70間の距離と第2の金属パターン52とグラウンド層70間の距離が挙げられる。
続いて、第1の金属パターン51の面積が第1の接続導体21と第1の部品31を合わせた面積よりも小さければ、第1の接続導体21、第1の部品31の少なくとも一方の全部または一部が第1の金属パターン51のエリア外に配置される場合がある。
例えば、第1の接続導体21、第1の部品31の少なくとも一部が、第1の金属パターン51のエリア外に配置された場合、そのエリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量が、第1の金属パターン51とグラウンド70との間に生じる静電容量以外に発生することになる。
まず、第1の金属パターン51の面積が第1の接続導体21と第1の部品31を合わせた面積よりも小さくなる場合について説明する。
このように、第1の接続導体21と第1の部品31とにおける少なくともいずれかの一部が第1の金属パターン51のエリア外に配置される場合、第1の接続導体21と第1の部品31とにおける第1の金属パターン51のエリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量と第1の金属パターン51とグラウンド層70との間に生じる静電容量との合成容量(第1の容量)と、第2の接続導体22とグラウンド面層70との間に生じる静電容量と第2の部品32とグラウンド層70との間に生じる静電容量と第2の金属パターン52とグラウンド層70との間に生じる静電容量の合成容量(第2の容量)との差分が設計目標の範囲内となるように調整することで、差動線路の平衡度を高くすることができる。
このとき、調整の対象としては、第1の金属パターン51の面積と第1の金属パターン51とグラウンド層70間の距離と第1の接続導体21と第1の部品31とにおける第1の金属パターン51のエリア外に配置された部分の面積と該エリア外に配置された部分とグラウンド層70間の距離および第2の接続導体22と第2の部品32の面積と第2の金属パターン52の面積と第2の接続導体22とグラウンド層70間の距離と第2の部品32とグラウンド層70間の距離と第2の金属パターン52とグラウンド層70間の距離が挙げられる。
また、変形例として、第1の金属パターン51がグラウンド層70より距離の離れた第2の金属パターン52と同一層に形成されたとき、第1の接続導体21とグラウンド面層70との間に生じる静電容量と第1の部品31とグラウンド層70との間に生じる静電容量と第1の金属パターン51とグラウンド層70との間に生じる静電容量の合成容量を第1の容量として、第1の容量と第2の容量の差分が設計目標の範囲内となるように調整することで、差動線路の平衡度を高くすることができる。
なお、これまでの説明した第1の導体とその関連する第1の部品、第1の接続導体、第1の金属パターンと、第2の導体とその関連する第2の部品、第2の接続導体、第2の金属パターンについては、例えば第1、第2の金属パターンの配置と面積の大小関係などの解釈を逆にしても、条件内容に対応して調整することで、同様に差動線路の平衡度を高くすることができる。
この実施の形態3における金属パターンの形状とビアの配置についても、図2に示した実施の形態1における金属パターンの形状とビアの配置と同様に説明でき、複数の層間を電気的に接続することができる。
この実施の形態3では、差動線路を成す第1の導体11、第2の導体21に対して、1対の第1の部品31、第2の部品32、第1の接続導体21、第2の接続導体22、第1の金属パターン51、第2の金属パターン52の実装について説明した。このプリント回路基板上に複数の配線や他の部品等が実装される場合や、差動線路の片側の導体にのみ接続導体や部品が実装される場合もあるが、個々の実装について差動線路の平衡度を改善することで全体の平衡度も高くできる。
また、この実施の形態3では、4層構成のプリント回路基板について実装を説明したが、4層に限らず、ここで説明した実装部分で直接使用しない他の層を含む多層構成のプリント回路基板に対しても適用することができる。
以上のように、この発明の実施の形態3によれば、差動線路を成す第1の導体、第2の導体に対して、第1の部品、第1の接続導体、第2の部品、第2の接続導体を実装する層とグラウンド層の間の異なる層に第1の金属パターン、グラウンド層をはさんだ異なる層に第2の金属パターンを形成し、差動線路の両側の容量の差分が設計目標の範囲内となるように調整するようにしたので、差動線路の平衡度を高くすることで、差動線路上のコモンモードノイズを抑制し、差動線路からの放射ノイズを抑制するとともに、差動線路の耐ノイズ性を向上させることができる。
実施の形態4.
この発明の実施の形態4に係るプリント回路基板について説明する。
図5は、この発明の実施の形態4に係るプリント回路基板の一例を示す構成図である。図5(A)は、プリント回路基板の模式平面図、図5(B)は図5(A)のD−D切断線に沿った模式断面図を示している。
図において、プリント回路基板1は、配線および部品を実装する層とグラウンド層とを有している。第1の導体11と第2の導体12は、配線および部品を実装する層に形成された差動線路を成す。第1の部品31および第2の部品32は、差動線路をはさみ近接した位置に置かれる。第1の接続導体21は、第1の部品31と第1の導体11とを接続する。第2の接続導体22は、第2の部品32と第2の導体12とを接続する。
ここで、第1の接続導体21とグラウンド層70との間のインピーダンスは、第1の接続導体21および第1の部品31とグラウンド層70との間の容量に依存する。
同様に、第2の接続導体22とグラウンド層70との間のインピーダンスは、第2の接続導体22および第2の部品32とグラウンド層70との間の容量に依存する。
よって、第1の接続導体21と第1の部品31を合わせた面積と第2の接続導体22と第2の部品32を合わせた面積を等しくすることで、あるいは、これら二つの面積の差分を設計目標の範囲内にすることで、差動線路の平衡度を高くすることができる。
この実施の形態4では、差動線路を成す第1の導体11、第2の導体21に対して、1対の第1の部品31、第2の部品32、第1の接続導体21、第2の接続導体22の実装について説明した。このプリント回路基板上に複数の配線や他の部品等が実装される場合や、差動線路の片側の導体にのみ接続導体や部品が実装される場合もあるが、個々の実装について差動線路の平衡度を改善することで全体の平衡度も高くできる。
また、この実施の形態4では、実施の形態1ないし3に比べて層数の少ない2層構成のプリント回路基板について実装を説明したが、2層に限らず、ここで説明した実装部分で直接使用しない他の層を含む多層構成のプリント回路基板に対しても適用することもできる。
以上のように、この発明の実施の形態4によれば、差動線路を成す第1の導体、第2の導体に対して、第1の導体、第2の導体を実装する層に第1の部品、第1の接続導体、第2の部品、第2の接続導体を実装し、第1の接続導体と第1の部品を合わせた面積と第2の接続導体と第2の部品を合わせた面積の差分を設計目標の範囲内となるように調整するようにしたので、差動線路の平衡度を高くすることで、差動線路上のコモンモードノイズを抑制し、差動線路からの放射ノイズを抑制するとともに、差動線路の耐ノイズ性を向上させることができる。
実施の形態5.
この発明の実施の形態5に係るプリント回路基板について説明する。
図6は、この発明の実施の形態5に係るプリント回路基板の一例を示す構成図である。図6(A)は、プリント回路基板の模式平面図、図6(B)は図6(A)のE−E切断線に沿った模式断面図を示している。
図において、プリント回路基板1は、配線および部品を実装する層とグラウンド層とを有している。第1の導体11と第2の導体12は、配線および部品を実装する層に形成された差動線路を成す。第1の接続導体21は、第1の導体11に接続される。第2の接続導体22は、第2の導体12に接続される。第1の部品31は、第1の絶縁体61をはさんで第1の接続導体21の上に置かれる。第2の部品32は、第2の絶縁体62をはさんで第2の接続導体22の上に置かれる。
ここで、第1の接続導体21とグラウンド層70との間のインピーダンスは、第1の接続導体21の面積にのみ依存する。
同様に、第2の接続導体22とグラウンド層70との間のインピーダンスは、第2の接続導体22の面積にのみ依存する。
よって、第1の接続導体21の面積と第2の接続導体22の面積を等しくすることで、あるいは、これら二つの面積の差分を設計目標の範囲内にすることで、差動線路の平衡度を高くすることができる。
この実施の形態5では、差動線路を成す第1の導体11、第2の導体21に対して、1対の第1の部品31、第2の部品32、第1の接続導体21、第2の接続導体22の実装について説明した。このプリント回路基板上に複数の配線や他の部品等が実装される場合や、差動線路の片側の導体にのみ接続導体や部品が実装される場合もあるが、個々の実装について差動線路の平衡度を改善することで全体の平衡度も高くできる。
また、この実施の形態5では、実施の形態1ないし3に比べて層数の少ない2層構成のプリント回路基板について実装を説明したが、2層に限らず、ここで説明した実装部分で直接使用しない他の層を含む多層構成のプリント回路基板に対しても適用することもできる。
以上のように、この発明の実施の形態5によれば、差動線路を成す第1の導体、第2の導体に対して、第1の導体、第2の導体を実装する層に第1の接続導体上に第1の部品、第2の接続導体上に第2の部品を実装し、第1の接続導体の面積と第2の接続導体の面積の差分を設計目標の範囲内となるように調整するようにしたので、差動線路の平衡度を高くすることで、差動線路上のコモンモードノイズを抑制し、差動線路からの放射ノイズを抑制するとともに、差動線路の耐ノイズ性を向上させることができる。
実施の形態6.
この発明の実施の形態6に係るプリント回路基板について説明する。
図7は、この発明の実施の形態6に係るプリント回路基板の一例を示す構成図である。図7(A)は、プリント回路基板の模式平面図、図7(B)は図7(A)のF−F切断線に沿った模式断面図を示している。
図において、プリント回路基板1は、グラウンド層をはさみ、配線を実装する層と部品を実装する層とを有している。第1の導体11と第2の導体12は、配線を実装する層に形成された差動線路を成す。第1の部品31および第2の部品32は、差動線路をはさみ近接した位置の真下に置かれる。第1の接続導体21は、第1の部品31に接続し、第1の導体11の直下の位置まで形成される。第2の接続導体22に接続し、第2の導体12の直下の位置まで形成される。第1の金属パターン51は、部品を実装する層およびグラウンド層の間の層に、第1の接続導体21および第1の部品31の直上の位置に形成される。第2の金属パターン52は、部品を実装する層およびグラウンド層の間の層に、第2の接続導体22および第2の部品32の直上の位置に形成される。第1のビア41は、第1の導体11と第1の金属パターン51と第1の接続導体21とを電気的に接続する。第2のビア42は、第2の導体12と第2の金属パターン52と第2の接続導体22とを電気的に接続する。
このように、プリント回路基板1は、配線を実装する層として第1の導体11、第2の導体12を配置する第1の層と、グラウンド層としてグラウンド70が配置される第2の層と、第1の金属パターン51、第2の金属パターン52が形成される第3の層と、部品を実装する層として第1の部品31、第2の部品32、第1の接続導体21、第2の接続導体22を配置する第4の層から成る多層構造を持ち、第1のビア41、第2のビア42が第1の層、第3の層、第4の層の間を電気的に接続する。このとき、第1のビア41、第2のビア42はグラウンド層70と電気的に接触しないようにする。
ここで、第1の接続導体21、第1の部品31が第1の金属パターン51のエリア内に配置される場合、第1の接続導体21とグラウンド層70の間のインピーダンスは第1の金属パターン51の面積にのみ依存する。
同様に、第2の接続導体22、第2の部品32が第2の金属パターン52のエリア内に配置される場合、第2の接続導体22とグラウンド層70の間のインピーダンスは第2の金属パターン52の面積にのみ依存する。
例えば、図7(A)に示すように、第1の接続導体21が第2の接続導体22より大きい場合には差動線路の平衡度が劣化するが、第1の金属パターン51の面積と第2の金属パターン52の面積の差分を設計目標の範囲内にすることで、差動線路の平衡度を高くすることができる。
すなわち、第1の金属パターン51とグラウンド層70との間に生じる静電容量(第1の容量)と第2の金属パターン52とグラウンド層70との間に生じる静電容量(第2の容量)の差分を設計目標の範囲内にすることで、差動線路の平衡度を高くすることができる。
このとき、第1の容量と第2の容量の差分を設計目標の範囲内となるように調整することには、第1の容量と第2の容量を等しく調整することも含む。このような調整により差動線路の平衡度を高めることができる。以下、この実施の形態6の説明でも同様とする。
ここから、まず、第1の金属パターン51の面積が第1の接続導体21と第1の部品31を合わせた面積に対して同一または大きく、かつ第2の金属パターン52の面積が第2の接続導体22と第2の部品32を合わせた面積に対して同一または大きい場合、について説明する。
このように、第1の接続導体21と第1の部品31が第1の金属パターン51のエリア内に配置され、かつ第2の接続導体22と第2の部品32が第2の金属パターンのエリア内に配置される場合、第1の金属パターン51とグラウンド層70との間に生じる静電容量(第1の容量)と、第2の金属パターン52とグラウンド層70との間に生じる静電容量(第2の容量)との差分が設計目標の範囲内となるように調整することで、差動線路の平衡度を高くすることができる。
このとき、調整の対象としては、第1の金属パターン51の面積および第2の金属パターン52の面積が挙げられる。
続いて、第1の金属パターン51の面積が第1の接続導体21と第1の部品31を合わせた面積よりも小さければ、第1の接続導体21、第1の部品31の少なくとも一方の全部または一部が第1の金属パターン51のエリア外に配置され、また、第2の金属パターン52の面積が第2の接続導体22と第2の部品32を合わせた面積よりも小さければ、第2の接続導体22、第2の部品32の少なくとも一方の全部または一部が第2の金属パターン52のエリア外に配置される場合がある。
例えば、第1の接続導体21、第1の部品31の少なくとも一部が、第1の金属パターン51のエリア外に配置された場合、そのエリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量が、第1の金属パターン51とグラウンド70との間に生じる静電容量以外に発生することになる。また、例えば、第2の接続導体22、第2の部品32の少なくとも一部が、第2の金属パターン52のエリア外に配置された場合、そのエリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量が、第2の金属パターン52とグラウンド70との間に生じる静電容量以外に発生することになる。
まず、第1の金属パターン51の面積が第1の接続導体21と第1の部品31を合わせた面積よりも小さく、かつ第2の金属パターン52の面積が第2の接続導体22と第2の部品32を合わせた面積よりも小さくなる場合について説明する。
このように、第1の接続導体21と第1の部品31とにおける少なくともいずれかの一部が第1の金属パターン51のエリア外に配置され、かつ第2の接続導体22と第2の部品32とにおける少なくともいずれかの一部が第2の金属パターン52のエリア外に配置される場合、第1の接続導体21と第1の部品31とにおける第1の金属パターン51のエリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量と第1の金属パターン51とグラウンド層70との間に生じる静電容量との合成容量(第1の容量)と、第2の接続導体22と第2の部品32とにおける第2の金属パターン52のエリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量と第2の金属パターン52とグラウンド層70との間に生じる静電容量の合成容量(第2の容量)との差分が設計目標の範囲内となるように調整することで、差動線路の平衡度を高くすることができる。
このとき、調整の対象としては、第1の金属パターン51の面積と第1の接続導体21と第1の部品31とにおける第1の金属パターン51のエリア外に配置された部分の面積と該エリア外に配置された部分とグラウンド層70間の距離および第2の金属パターン52の面積と第2の接続導体22と第2の部品32とにおける第2の金属パターン52のエリア外に配置された部分の面積と該エリア外に配置された部分とグラウンド層70間の距離が挙げられる。
次に、第1の金属パターン51の面積が第1の接続導体21と第1の部品31を合わせた面積よりも同一または大きく、かつ第2の金属パターン52の面積が第2の接続導体22と第2の部品32を合わせた面積よりも小さくなる場合について説明する。
このように、第1の接続導体21と第1の部品31が第1の金属パターン51のエリア内に配置され、かつ第2の接続導体22と第2の部品32とにおける少なくともいずれかの一部が第2の金属パターン52のエリア外に配置される場合、第1の金属パターン51とグラウンド層70との間に生じる静電容量(第1の容量)と、第2の接続導体22と第2の部品32とにおける第2の金属パターン52のエリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量と第2の金属パターン52とグラウンド層70との間に生じる静電容量の合成容量(第2の容量)との差分が設計目標の範囲内となるように調整することで、差動線路の平衡度を高くすることができる。
このとき、調整の対象としては、第1の金属パターン51の面積および第2の金属パターン52の面積と第2の接続導体22と第2の部品32とにおける第2の金属パターン52のエリア外に配置された部分の面積と該エリア外に配置された部分とグラウンド層70間の距離が挙げられる。
なお、これまでの説明した第1の導体とその関連する第1の部品、第1の接続導体、第1の金属パターンと、第2の導体とその関連する第2の部品、第2の接続導体、第2の金属パターンについては、例えば第1、第2の金属パターンの配置と面積の大小関係などの解釈を逆にしても、条件内容に対応して調整することで、同様に差動線路の平衡度を高くすることができる。
この実施の形態6における金属パターンの形状とビアの配置については、例えば接続導体21、22がビア41、42を接続するために導体11、12の直下まで配置されるため、図2(A)、(B)に示した実施の形態1における金属パターンの形状とビアの配置と同様に説明でき、複数の層間を電気的に接続することができる。
また、この実施の形態6では、第1、第2の金属パターンを同一層に形成したが、実施の形態2と同様に異なる層に形成してもよく、また、実施の形態3と同様にグウランド層をはさんだ異なる層に形成してもよい。
実施の形態2と同様に異なる層に形成する場合には、第1の金属パターン51とグラウンド層70との間に生じる静電容量(第1の容量)と第2の金属パターン52とグラウンド層70との間に生じる静電容量(第2の容量)との差分が設計目標の範囲内となるように、第1の金属パターン51の面積と第1の金属パターン51とグラウンド層70間の距離と第2の金属パターン52の面積と第2の金属パターン52とグラウンド層70間の距離を調整する。金属パターンのエリア外に、部品や接続導体の少なくとも一部が配置される場合は、実施の形態2で説明したように合成容量の調整を行えばよい。
また、実施の形態3と同様にグラウンド層をはさんだ異なる層に形成する場合には、第1の金属パターン51とグラウンド層70との間に生じる静電容量(第1の容量)と第2の接続導体22とグラウンド面層70との間に生じる静電容量と第2の部品32とグラウンド層70との間に生じる静電容量と第2の金属パターン52とグラウンド層70との間に生じる静電容量の合成容量(第2の容量)との差分が設計目標の範囲内となるように、第1の金属パターン51の面積と第1の金属パターン51とグラウンド層70間の距離と第2の金属パターン52の面積と第2の接続導体22と第2の部品32とグラウンド層70間の距離と第2の金属パターン52とグラウンド層70間の距離を調整する。第1の金属パターン51のエリア外に、第1の部品31や第1の接続導体21の少なくとも一部が配置される場合は、実施の形態3で説明したように合成容量の調整を行えばよい。
この実施の形態6では、差動線路を成す第1の導体11、第2の導体21に対して、1対の第1の部品31、第2の部品32、第1の接続導体21、第2の接続導体22、第1の金属パターン51、第2の金属パターン52の実装について説明した。このプリント回路基板上に複数の配線や他の部品等が実装される場合や、差動線路の片側の導体にのみ接続導体や部品が実装される場合もあるが、個々の実装について差動線路の平衡度を改善することで全体の平衡度も高くできる。
また、この実施の形態6では、4層構成のプリント回路基板について実装を説明したが、4層に限らず、ここで説明した実装部分で直接使用しない他の層を含む多層構成のプリント回路基板に対しても適用することができる。
以上のように、この発明の実施の形態6によれば、差動線路を成す第1の導体、第2の導体に対して、第1の導体、第2の導体を実装する層と第1の部品、第1の接続導体、第2の部品、第2の接続導体を実装する層をグラウンド層をはさんで形成し、第1の部品、第1の接続導体、第2の部品、第2の接続導体を実装する層とグラウンド層との間の同一層または異なる層に第1の金属パターン、第2の金属パターンを形成し、差動線路の両側の容量の差分が設計目標の範囲内となるように調整するようにしたので、差動線路の平衡度を高くすることができる。
また、この発明の実施の形態6によれば、差動線路を成す第1の導体、第2の導体に対して、第1の導体、第2の導体を実装する層と第1の部品、第1の接続導体、第2の部品、第2の接続導体を実装する層をグラウンド層をはさんで形成し、第1の導体、第2の導体を実装する層とグラウンド層との間の同一層または異なる層に第1の金属パターン、第2の金属パターンを形成し、差動線路の両側の容量の差分が設計目標の範囲内となるように調整するようにしたので、差動線路の平衡度を高くすることで,差動線路上のコモンモードノイズを抑制し,差動線路からの放射ノイズを抑制するとともに,差動線路の耐ノイズ性を向上させることができる。
なお、実装によっては、これらの実施の形態を組み合わせて実装しても構わない。
以上、説明したように、この発明の実施の形態によれば、差動線路に部品が接続された場合に、差動線路の各導体で容量を調整した設計を行い、グラウンド層に面する金属パターンと接続導体と部品とにおいてグラウンド層間に生じる差動線路間の静電容量の差分を設計目標の範囲内に調整するようにしたので、差動線路の平衡度を高くすることで,差動線路上のコモンモードノイズを抑制し,差動線路からの放射ノイズを抑制するとともに,差動線路の耐ノイズ性を向上させることができる。