JP6158465B1 - 歯付ベルト及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
図1〜6は、実施形態1に係る歯付ベルトBを示す。実施形態1に係る歯付ベルトBは、例えば自動車エンジンにおいて、クランクシャフトの動力を利用してオーバーヘッドカムシャフト(OHC)を回転駆動するための動力伝達部材として用いられるものである。実施形態1に係る歯付ベルトBは、例えば、ベルト長さが700mm以上2300mm以下、ベルト幅が10mm以上40mm以下、及びベルト厚さが4.5mm以上7.0mm以下である。
所定のゴム成分を素練りし、そこに各種のゴム配合剤を投入して混練することにより相対的にゴム硬さの高い第1ゴム組成物を形成する第1未架橋ゴム組成物を得る。そして、得られた第1未架橋ゴム組成物をカレンダー成形等することによりシート状の第1未架橋ゴム組成物151を作製する。
図7はベルト成形型20を示す。
図8Bに示すように、ベルト成形型20上の未架橋スラブS’にゴムスリーブ22を被せ、それを加硫缶内に配置して密閉すると共に、加硫缶内に高温及び高圧の蒸気を充填して所定の成型時間だけ保持する。こうして未架橋スラブS’をベルト成形型側に押圧すると共に加熱することにより、図8Cに示すように、第1及び第2未架橋ゴム組成物151,152を心線12間に通して歯部補強部を押圧させながらベルト成形型20の複数の歯部形成溝21のそれぞれに流入させると共に架橋させる。それと同時に、心線12、背面補強布13、及び歯部補強布14を複合一体化させ、最終的に、図8Dに示すように、円筒状のベルトスラブSを成型する。
加硫缶の内部を減圧して密閉を解き、ベルト成形型20とゴムスリーブ22との間に成型されたベルトスラブSを取り出して脱型し、所定幅に輪切りすることにより歯付ベルトBを得る。
図9及び10は、実施形態2に係る歯付ベルトBを示す。なお、実施形態1と同一名称の部分は、実施形態1と同一符号で示す。
上記実施形態1及び2では、高硬度ゴム層1121a及び低硬度ゴム層1121bのそれぞれのベルト横断面における層厚さがベルト厚さ方向に沿ってほぼ一定である構成を示したが、特にこれに限定されるものではなく、実施形態1に対応する図11A及び実施形態2に対応する図11Bに示すように、ベルト横断面における層厚さが基端側からベルト厚さ方向に沿って漸次大きくなった後に先端で急激に小さくなる断面形状が水滴形状に形成されていてもよい。なお、このような構成は、第1及び第2未架橋ゴム組成物151,152の配合設計によりそれらの流動性を調節することにより得ることができる。
高硬度の第1ゴム組成物及び低硬度の第2ゴム組成物をそれぞれ形成する第1及び第2未架橋ゴム組成物を調製した。それらの配合は表1にも示す。
密閉式のバンバリーミキサーのチャンバーにゴム成分としてのH−NBR(日本ゼオン社製 商品名:Zetpol2000)60質量%及び補強H−NBR(日本ゼオン社製 商品名:Zeoforte ZSC2195CX)40質量%を投入して素練りし、次いで、このゴム成分100質量部に対して、加硫促進助剤の酸化亜鉛5質量部、老化防止剤2.5質量部、補強材のカーボンブラック20質量部、補強材のシリカ20質量部、可塑剤5質量部、共架橋剤6質量部、アラミド短繊維(1mm)3質量部、架橋剤の硫黄0.3質量部、及び架橋剤の有機過酸化物3.2質量部を投入配合して混練して第1未架橋ゴム組成物を調製した。
密閉式のバンバリーミキサーのチャンバーにゴム成分としてのH−NBR(日本ゼオン社製 商品名:Zetpol2000)を投入して素練りし、次いで、このゴム成分100質量部に対して、加工助剤0.5質量部、加硫促進助剤の酸化亜鉛10質量部、老化防止剤2.5質量部、補強材のカーボンブラック40質量部、補強材の炭酸カルシウム10質量部、可塑剤10質量部、共架橋剤3質量部、架橋剤の硫黄0.5質量部、及び架橋剤の有機過酸化物3.2質量部を投入配合して混練して第2未架橋ゴム組成物を調製した。
以下の実施例並びに比較例1及び2の歯付ベルトを作製した。それらの構成は表2にも示す。
第1及び第2未架橋ゴム組成物のそれぞれをカレンダー成形によってシート状に成形した。これらのシート状の第1及び第2未架橋ゴム組成物を用い(第1未架橋ゴム組成物67体積%及び第2未架橋ゴム組成物33体積%)、背面補強布を有さないことを除いて上記実施形態1と同様の構成の歯付ベルトを作製し、それを実施例とした。
シート状の第1未架橋ゴム組成物のみを用いてベルト本体を形成したことを除いて実施例と同様にして歯付ベルトを作製し、それを比較例1とした。また、シート状の第2未架橋ゴム組成物のみを用いてベルト本体を形成したことを除いて実施例と同様にして歯付ベルトを作製し、それを比較例2とした。
(材料試験)
<ムーニー粘度>
第1及び第2未架橋ゴム組成物のそれぞれについて、JIS K6300に基づいて100℃におけるムーニー粘度を測定した。
第1及び第2未架橋ゴム組成物を架橋させた第1及び第2ゴム組成物のそれぞれについて、JIS K6253に基づいてタイプAデュロメーターを用いてゴム硬さを測定した。
第1及び第2未架橋ゴム組成物を架橋させた第1及び第2ゴム組成物のそれぞれについて、JIS K6301に基づく引張試験により、列理方向の引張強さTB、伸びEB、及び100%時引張応力M100を測定した。
<高負荷耐久試験>
図13は、高負荷耐久試験用のベルト走行試験機30のプーリレイアウトを示す。
図14は、耐衝撃性振動試験用のベルト試験機40のプーリレイアウトを示す。
試験結果を表3及び4に示す。
S ベルトスラブ
S’ 未架橋スラブ
10A 歯部
10B 歯底部
11 ベルト本体
111 背ゴム部
111a 心線被覆ゴム部分
111b 背面ゴム部分
112 歯ゴム部
1121 内部ゴム部分
1121a 高硬度ゴム層
1121b 低硬度ゴム層
1122 表面ゴム部分
12 心線
13 背面補強布
14 歯部補強布
151 第1未架橋ゴム組成物
152 第2未架橋ゴム組成物
20 ベルト成形型
21 歯部形成溝
22 ゴムスリーブ
30,40 ベルト走行試験機
31,41 駆動プーリ
32 従動プーリ
33,44 アイドラプーリ
42 第1従動プーリ
43 第2従動プーリ
45 張力付与プーリ
Claims (15)
- エンドレスの平帯状の背ゴム部と、前記背ゴム部の内周側に所定ピッチで間隔をおいて配設されて各々が前記背ゴム部に一体に設けられた複数の歯ゴム部と、を有するゴム製のベルト本体を備えた歯付ベルトであって、
前記複数の歯ゴム部のそれぞれは、相対的にゴム硬さの高い第1ゴム組成物で形成された高硬度ゴム層と相対的にゴム硬さの低い第2ゴム組成物で形成された低硬度ゴム層とがベルト幅方向に交互に積層された内部ゴム部分と、前記内部ゴム部分の内周側表面を被覆するように設けられ前記高硬度ゴム層と同一の相対的にゴム硬さの高い第1ゴム組成物で形成された表面ゴム部分と、を含む歯付ベルト。 - 請求項1に記載された歯付ベルトにおいて、
前記第1及び第2ゴム組成物のゴム硬さの差が5HA以上45HA以下である歯付ベルト。 - 請求項1又は2に記載された歯付ベルトにおいて、
前記第1ゴム組成物のゴム硬さの前記第2ゴム組成物のゴム硬さに対する比が1.1以上1.9以下である歯付ベルト。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載された歯付ベルトにおいて、
前記背ゴム部に、周方向に延びると共にベルト幅方向にピッチを有する螺旋を形成するように埋設された心線を更に備えた歯付ベルト。 - 請求項4に記載された歯付ベルトにおいて、
前記背ゴム部は、ベルト幅方向に間隔をおいて配設されていると共に、各々、前記心線を被覆するように設けられた、前記第1ゴム組成物で形成された複数の心線被覆ゴム部分を含む歯付ベルト。 - 請求項5に記載された歯付ベルトにおいて、
前記複数の心線被覆ゴム部分のそれぞれは、ベルト幅方向に相互に隣接する一対の前記心線を被覆するように設けられている歯付ベルト。 - 請求項5又は6に記載された歯付ベルトにおいて、
前記高硬度ゴム層は、前記複数の心線被覆ゴム部分のそれぞれに対応して設けられ、且つ前記対応する心線被覆ゴム部分と連続して構成されている歯付ベルト。 - 請求項4乃至7のいずれかに記載された歯付ベルトにおいて、
前記低硬度ゴム層は、ベルト幅方向に相互に隣接する前記心線の間隙から内周側に垂下するように形成されている歯付ベルト。 - 請求項4乃至8のいずれかに記載された歯付ベルトにおいて、
前記心線の最内周部から前記低硬度ゴム層の先端までの平均寸法が、前記歯ゴム部の高さに対して30%以上である歯付ベルト。 - 請求項1乃至9のいずれかに記載された歯付ベルトにおいて、
前記背ゴム部は、その背面層を構成する前記第2ゴム組成物で形成された背面ゴム部分を含む歯付ベルト。 - 請求項10に記載された歯付ベルトにおいて、
前記低硬度ゴム層は、前記背面ゴム部分と連続して構成されている歯付ベルト。 - 請求項1乃至11のいずれかに記載された歯付ベルトにおいて、
前記ベルト本体の前記複数の歯ゴム部が設けられた内周側の表面を被覆するように貼設された歯部補強布を更に備えた歯付ベルト。 - 請求項1乃至12のいずれかに記載された歯付ベルトの製造方法であって、
各々、軸方向に延びるように形成された複数の歯部形成溝が周方向に間隔をおいて配設された外周面を有するベルト成形型を用い、
前記ベルト成形型の外周面に心線を螺旋状に巻き付けた後、その上に前記相対的にゴム硬さの高い第1ゴム組成物を形成するシート状の第1未架橋ゴム組成物及び前記相対的にゴム硬さの低い第2ゴム組成物を形成するシート状の第2未架橋ゴム組成物を順に巻き付けて前記ベルト成形型上に未架橋スラブを成形し、前記未架橋スラブを前記ベルト成形型側に押圧すると共に加熱することにより、前記第1及び第2未架橋ゴム組成物を前記心線間に通して前記ベルト成形型の前記複数の歯部形成溝のそれぞれに流入させると共に架橋させる歯付ベルトの製造方法。 - 請求項13に記載された歯付ベルトの製造方法において、
前記第1未架橋ゴム組成物の100℃におけるムーニー粘度が前記第2未架橋ゴム組成物の100℃におけるムーニー粘度よりも高い歯付ベルトの製造方法。 - 請求項14に記載された歯付ベルトの製造方法において、
前記第1未架橋ゴム組成物の100℃におけるムーニー粘度の前記第2未架橋ゴム組成物の100℃におけるムーニー粘度に対する比が1よりも大きく且つ2.0以下である歯付ベルトの製造方法。
Applications Claiming Priority (3)
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|---|---|---|---|
| JP2016136193 | 2016-07-08 | ||
| JP2016136193 | 2016-07-08 | ||
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| JP6158465B1 true JP6158465B1 (ja) | 2017-07-05 |
| JPWO2018008204A1 JPWO2018008204A1 (ja) | 2018-07-05 |
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| JP2017516787A Active JP6158465B1 (ja) | 2016-07-08 | 2017-03-23 | 歯付ベルト及びその製造方法 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2020031607A1 (ja) * | 2018-08-08 | 2020-08-20 | バンドー化学株式会社 | 摩擦伝動ベルト |
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| JP2008115938A (ja) * | 2006-11-02 | 2008-05-22 | Gates Unitta Asia Co | 歯付きベルト |
| JP2010265920A (ja) * | 2009-05-12 | 2010-11-25 | Toyota Motor Corp | 歯付ベルト |
| WO2015045255A1 (ja) * | 2013-09-26 | 2015-04-02 | バンドー化学株式会社 | Vベルト及びその製造方法 |
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