JP6152681B2 - パワーモジュール用基板およびその製造方法 - Google Patents
パワーモジュール用基板およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6152681B2 JP6152681B2 JP2013068989A JP2013068989A JP6152681B2 JP 6152681 B2 JP6152681 B2 JP 6152681B2 JP 2013068989 A JP2013068989 A JP 2013068989A JP 2013068989 A JP2013068989 A JP 2013068989A JP 6152681 B2 JP6152681 B2 JP 6152681B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat dissipation
- substrate
- dissipation layer
- brazing material
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- H10W90/734—
Landscapes
- Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
Description
この製造方法では、まずセラミックス基板の一方の面にAl‐Si系等のろう材を介して回路層を積層し、セラミックス基板の他方の面にろう材を介して放熱層を積層して、これを積層方向に加圧するとともに加熱し、セラミックス基板と回路層及び放熱層とを接合する。
次に、放熱層のセラミックス基板が接合されている面とは反対側の面に、ろう材を介してヒートシンクの天板部を積層し、積層方向に加圧するとともに加熱して、放熱層とヒートシンクとを接合するようにしている。
一方、放熱層とヒートシンクとの間の接合方法としては、高価な設備が不要で比較的容易に安定したろう付けが可能なフラックスろう付け法として、フッ化物系のフラックスをろう材面に塗布してろう材面の酸化物を除去し、非酸化性雰囲気中で加熱して接合するろう付け法が適用されている。
ところで、セラミックス基板と放熱層との接合時に、接合に寄与しない余剰分のろう材が接合部から押し出される等によって、放熱層の側面部に付着した場合、その放熱層の側面部に付着した余剰分ろう材中には、接合部間を流れる間に取り込まれた摩耗粉等の酸化物(残留酸化物)が多く含まれる。このため、フラックスの余剰分が放熱層の側面部を伝って、残留酸化物に接触した場合、さらにフラックスが接合部間に引き込まれ易くなる。
そこで、本発明では、セラミックス基板と放熱層とのろう付け時において、セラミックス基板と放熱層との接合部界面の端部を除く内側部分でろう材を留めておくことで、放熱層の界面端部の残留酸化物に接触することを防いでいる。
したがって、酸化物とフラックスとの反応を防ぎ、セラミックス基板と放熱層との剥離を防止することができるので、接合信頼性を高めることができる。
なお、ろう材痕跡層は、EBSD法等の結晶方位解析法によって確認することができる。
このようなクッションシートを用いた加圧治具で基板積層体を加圧する構成としたので、放熱層の熱膨張に応じて基板積層体に大きな押圧力を負荷して、放熱層の周縁部をセラミックス基板に接触させた状態に塑性変形させることができる。
放熱層とろう材の箔とを溶接して一体にしているので、セラミックス基板との積層時や、ろう付け接合時に、放熱層とろう材の箔との位置がずれることがなく、組立作業性を向上させることができる。また、ろう材の箔は、放熱層の周縁部よりも面方向内側に位置するように溶接部が設けられており、放熱層の周縁部とは固定されない状態となっていることから、放熱層を塑性変形させた際に、ろう材を介在させることなく、放熱層の周縁部をセラミックス基板と接触させることができる。
図1に示すパワーモジュール100は、パワーモジュール用基板10と、パワーモジュール用基板10の表面に搭載された半導体チップ等の電子部品20と、パワーモジュール用基板10の裏面に接合されたヒートシンク30とから構成されている。
また、図2(b)に示すように、セラミックス基板11と放熱層用金属板13との接合部界面には、その接合部界面の周縁から面方向に80μm以上離れた内側部分にろう材痕跡層70が形成されている。
また、回路層用金属板12は、厚さ0.1mm以上1.1mm以下の純アルミニウム板(好ましくは純度99.99質量%以上の4N‐Al板)からなる。パワーモジュール100においては、回路層用金属板12はエッチング等により所定の回路パターン状に成形されており、その上に電子部品20がはんだ材等によって接合されている。
放熱層用金属板13は、回路層用金属板12よりも厚く、厚さ0.1mm以上5.0mm以下の純アルミニウム板(好ましくは純度99.0質量%以上のAl板)からなる。パワーモジュール100においては、この放熱層用金属板13の表面にヒートシンク30がろう付け等によって接合されている。
なお、各金属板12,13には、Al板の他、Cu板を用いることもできる。
また、本実施形態のパワーモジュール用基板の好ましい組合せ例としては、各部材は、例えばセラミックス基板11が厚み0.635mmのAlN、回路層用金属板12が厚み0.6mmの4N‐Al板、放熱層用金属板13が厚み1.6mmのAl板で構成される。
まず、図3に示すように、回路層用金属板12を、ろう材箔17を介在させてセラミックス基板11の一方の面に積層するとともに、そのセラミックス基板11の他方の面に、放熱層用金属板13をろう材箔17を介在させて積層することにより、基板積層体40を形成する。
この基板積層体40を、カーボングラファイト層からなる板状のクッションシート50との間に挟んだ状態とし、複数の基板積層体40を、図4に示すような加圧治具110によって積層した状態で保持する。
このセラミックス基板11と両金属板12,13とのろう付け接合時においては、加熱にしたがって、金属板12,13の熱膨張が大きくなる。また、加熱によりクッションシート50も熱膨張する。基板積層体40とクッションシート50とは、ベース板111と押圧板113との間に固定ナット114によって保持された状態であるので、クッションシート50の間に挟まれた基板積層体40は、加熱に伴うクッションシート50の熱膨張にしたがって、加圧力が付加されて積層方向に押圧されることになる。
セラミックス基板11と放熱層用金属板13とが、その接合部界面の周縁部で接触した状態では、溶融したろう材が接合部から押し出されることが防止される。そして、接合部界面の内側部分にろう材を留めた状態で、セラミックス基板11と放熱層用金属板13とをろう付けして、パワーモジュール用基板10を製造することができる。
この場合、接合部界面の内側にろう材を留めた部分においては、放熱層(母材)の結晶方位とは無関係にろう材が凝固するため、その痕跡がろう材痕跡層70として残る。そして、ろう材痕跡層70を、セラミックス基板11と放熱層との接合部界面の周縁から面方向に80μm以上離れた内側部分に形成して、接合部界面の周縁から一定の距離を確保することで、フラックスが接合部の間に入り込むことを防ぐことができる。
したがって、ろう材とフラックスとの反応を防ぎ、セラミックス基板11と放熱層との剥離を防止することができるので、接合信頼性を高めることができる。
また、ろう材箔17の溶接部18は、図6に示すように、金属板12,13の周縁部よりも面方向内側に位置するように設けられており、ろう材箔17の周縁17aは、金属板12,13の周縁部とは固定されない状態となっている。このため、熱膨張した金属板12,13を塑性変形させた際に、金属板12,13の周縁部とセラミックス基板11との間にろう材箔17の周縁17aが引き込まれることがない。したがって、ろう材を介在させることなく、金属板12,13の周縁部をセラミックス基板11と接触させることができる。
厚み0.6mmで26mm×26mm(26mm角)の回路層用金属板12、厚み1.6mmで28mm×28mm(28mm角)の放熱層用金属板13、厚み0.635mmで30mm×30mm(30mm角)のセラミックス基板11を用意し、これらをろう付けすることによりパワーモジュール用基板を製造した。
回路層用金属板12には4N‐Al板、放熱層用金属板13には純度99.0質量%のAl板、セラミックス基板11にはAlNを用いた。
「初期接合率」の評価は、超音波深傷装置を用いて放熱層とセラミックス基板との接合部を評価したもので、初期接合率=(接合面積−剥離面積)/接合面積×100(%)の式から算出した。ここで、剥離面積は、接合面を撮影した超音波深傷像において剥離は接合部内の白色部で示されることから、この白色部の面積を測定したものである。また、接合面積は、接合前における接合すべき面積である放熱層の接合面の面積とした。評価結果を表1に示す。
また、ろう材痕跡層70をEBSDで分析した結果を図7に示す。図7は、セラミックス基板11と放熱層用金属板13との接合部界面を観察したEBSDによるIQマップとIPFマップとを組み合わせた画像であり、(a)がろう材痕跡層70を有する場合、(b)がろう材痕跡層70を有さない場合を示す。
なお、比較例2の試料には、ろう材痕積層70が形成されなかった。ろう材痕跡層70の有無は、図7に示すように、EBSDのマップ画像によって確認することができる。接合部界面の内側にろう材を留めた部分においては、図7(a)に示されるように、母材である放熱層と異なる結晶方位を有するろう材痕跡層70が確認できる。また、接合部界面にろう材痕跡層70が無い場合には、図7(b)に示されるように、放熱層全体で均一な結晶方位となる。
11 セラミックス基板
12 回路層用金属板
13 放熱層用金属板
17 ろう材箔
17a 周縁
18 溶接部
19 放熱層部材
20 電子部品
30 ヒートシンク
40 基板積層体
50 クッションシート
70 ろう材痕跡層
100 パワーモジュール
110 加圧治具
111 ベース板
112 ガイドポスト
113 押圧板
114 固定ナット
Claims (4)
- セラミックス基板の一方の面に回路層が形成され、他方の面に放熱層がろう付け接合されたパワーモジュール用基板であって、前記セラミックス基板と前記放熱層との接合部界面の周縁から面方向に80μm以上離れた内側部分における前記セラミックス基板と前記放熱層との接合部界面にEBSD法により測定した母材との結晶方位差が5°以上となっているろう材痕跡層が形成されていることを特徴とするパワーモジュール用基板。
- セラミックス基板の一方の面にろう材を介して回路層を重ね合わせるとともに、他方の面にろう材を介して放熱層を重ね合わせた基板積層体を、その積層方向に加圧した状態で加熱することにより、前記セラミックス基板と前記放熱層とを接合するパワーモジュール用基板の製造方法であって、前記基板積層体の加熱時において、熱膨張した前記放熱層を押圧することにより該放熱層の周縁部を前記ろう材の周縁よりも面方向に突出させた状態に塑性変形させ、該放熱層の周縁部を前記セラミックス基板に接触させた状態で接合することを特徴とするパワーモジュール用基板の製造方法。
- 前記基板積層体の加圧には、該基板積層体をクッションシートの間に挟んだ状態で、その積層方向に加圧する加圧治具が用いられ、前記基板積層体を前記加圧治具ごと加熱して、前記クッションシートの熱膨張により前記基板積層体に加圧力を付加して、前記放熱層を塑性変形させる構成とされることを特徴とする請求項2に記載のパワーモジュール用基板の製造方法。
- 前記基板積層体は、前記放熱層に前記ろう材の箔を積層状態に仮固定した放熱層部材に、前記セラミックス基板を積層することにより構成されており、前記放熱層部材は、前記放熱層の表面に前記ろう材の箔を溶接することで形成された溶接部が、前記放熱層の周縁部よりも面方向内側に位置するように設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載のパワーモジュール用基板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2013068989A JP6152681B2 (ja) | 2013-03-28 | 2013-03-28 | パワーモジュール用基板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2013068989A JP6152681B2 (ja) | 2013-03-28 | 2013-03-28 | パワーモジュール用基板およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2014192478A JP2014192478A (ja) | 2014-10-06 |
| JP6152681B2 true JP6152681B2 (ja) | 2017-06-28 |
Family
ID=51838440
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2013068989A Active JP6152681B2 (ja) | 2013-03-28 | 2013-03-28 | パワーモジュール用基板およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP6152681B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3688884B2 (ja) * | 1998-03-24 | 2005-08-31 | 京セラ株式会社 | セラミック回路基板 |
| JP3849381B2 (ja) * | 1999-12-20 | 2006-11-22 | 株式会社日立製作所 | 絶縁回路基板の製造方法 |
| JP2002009212A (ja) * | 2000-06-23 | 2002-01-11 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 放熱構造体の製造方法 |
| JP2004207449A (ja) * | 2002-12-25 | 2004-07-22 | Kyocera Corp | 複合基板及びその製造方法 |
| JP5141566B2 (ja) * | 2009-01-14 | 2013-02-13 | 三菱マテリアル株式会社 | 絶縁回路基板の製造方法及び絶縁回路基板並びにパワーモジュール用基板 |
-
2013
- 2013-03-28 JP JP2013068989A patent/JP6152681B2/ja active Active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2014192478A (ja) | 2014-10-06 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP6550971B2 (ja) | 接合体の製造方法、多層接合体の製造方法、パワーモジュール用基板の製造方法及びヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 | |
| TWI601465B (zh) | A method of manufacturing a power module substrate | |
| KR102300972B1 (ko) | 파워 모듈용 기판 유닛 및 파워 모듈 | |
| JP5892281B2 (ja) | ヒートシンク付きパワーモジュール用基板及びパワーモジュール | |
| JP5786569B2 (ja) | パワーモジュール用基板の製造方法 | |
| JP6201827B2 (ja) | 放熱板付パワーモジュール用基板の製造方法 | |
| KR20150133191A (ko) | 파워 모듈용 기판의 제조 방법 | |
| JP6024477B2 (ja) | ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 | |
| WO2007142261A1 (ja) | パワー素子搭載用基板、その製造方法、パワー素子搭載用ユニット、その製造方法、およびパワーモジュール | |
| JP6417834B2 (ja) | 冷却器付パワーモジュール用基板及び冷却器付パワーモジュール用基板の製造方法 | |
| JP6020256B2 (ja) | ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 | |
| JP5914968B2 (ja) | ヒートシンク付パワーモジュール用基板及びその製造方法 | |
| JP6028497B2 (ja) | パワーモジュール用基板およびその製造方法 | |
| JP2013157464A (ja) | ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 | |
| JP5987418B2 (ja) | ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 | |
| CN110325310B (zh) | 接合体的制造方法、绝缘电路基板的制造方法及自带散热片的绝缘电路基板的制造方法 | |
| JP6264822B2 (ja) | ヒートシンク付パワーモジュール用基板及びその製造方法 | |
| JP6481409B2 (ja) | パワーモジュール用基板及びパワーモジュール | |
| JP6152681B2 (ja) | パワーモジュール用基板およびその製造方法 | |
| JP5131205B2 (ja) | パワーモジュール用基板の製造方法 | |
| JP2018046106A (ja) | 銅/チタン/アルミニウム接合体、絶縁回路基板、ヒートシンク付き絶縁回路基板、パワーモジュール、ledモジュール、熱電モジュール | |
| JP6102271B2 (ja) | ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 | |
| JP5691580B2 (ja) | パワーモジュール用基板の製造装置および製造方法 | |
| JP2008124134A (ja) | 熱電変換モジュールおよびその製造方法 | |
| JP6471465B2 (ja) | 冷却器付パワーモジュール用基板 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150929 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160819 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160823 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161021 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161213 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170210 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170502 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170515 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6152681 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |