JP6019372B2 - 発光素子及び発光パネル - Google Patents
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Description
有機EL発光パネルは、基板の上に駆動回路(例えば、TFT(Thin Film Transistor)素子を含む)が設けられ、その駆動回路の上に絶縁層が設けられ、さらに複数の有機EL素子が配列されてなる構成が知られている。各有機EL素子は、絶縁層の上に第1電極(例えば陽極)、第1電極の上に有機発光材料からなる発光層を含む機能層が設けられ、その機能層を鋏んで第2電極(例えば陰極)が設けられた基本構造を有している。
有機EL素子は、駆動時には、第1電極と第2電極との間に電圧が印加され、発光層に注入されるホール(正孔)と電子との再結合に伴って発光する電流駆動型の発光素子である。このように、各素子が自発光を行うため、視認性に優れる。
一般に、基板上に形成された複数の有機EL素子同士は、絶縁材料からなる隔壁(バンク)で仕切られていて、絶縁層上の第1電極は、有機EL素子ごとに独立した電極(画素電極)となっている。隔壁の形状は、特許文献1に記載されているように、格子状(ボックス状)とストライプ状とがあり、基板上に配列された複数の第1電極同士の間に隔壁が配置されている。
ここで、エッジ発光を抑制するには、第1電極の縁端部を絶縁層などで覆うことも有効であるが、新たに絶縁層を設けると、製造工程において、その絶縁層をパターン形成する必要もあり、製造上の負担となる。
これに対して機能層の周辺部では、上記のように膜厚が中央部側から外方に向かって大きくなっている。
発光素子のエッジ発光を抑える方法としては、例えば、特許文献1に開示されているように、ライン状の隔壁に沿って並ぶ画素電極同士が隣接する箇所を画素規制層で覆うことも有効と考えられる。
しかし、画素規制層を基板上に形成するには、画素規制層の材料で成膜する成膜工程と、形成した膜をパターニングする工程が必要となり製造工程が増えることになる。従って、このような画素規制層を形成する工程を設けることなく、エッジ発光を抑えることが望まれる。
なお、本発明では、機能層において、発光量が、中央部における発光強度の1/2となる膜厚Dを基準とし、有機EL素子において、発光量が本来の素子の発光量に対して発光強度が1/2以下となる領域を「非発光領域」とみなしている。
本発明の一態様における表示素子においては、基板と、当該基板の上に設けられた絶縁層と、当該絶縁層の上に設けられた第1電極と、当該第1電極上に設けられた機能層と、機能層を介して第1電極に対向して設けられた第2電極と、を含み、機能層における第1電極と第2電極で挟まれた領域は、中央部と当該中央部の外側にある周辺部とを有し、機能層の中央部は、第1電極と第2電極との間に電圧を印加するときに発光する膜厚で平坦に形成され、機能層において、第1電極と第2電極との間に電圧印加する際の発光強度が中央部における発光強度の1/2となる膜厚をDとするとき、周辺部では、機能層の膜厚が、中央部側から外方に向かってDになるまで増加し、機能層の膜厚がDになる箇所よりも外側では、第1電極と前記機能層とが重なる領域の縁端に到るまで機能層の膜厚が常にD以上であるように設定した。なお、機能層は、発光層だけで形成してもよいし、発光層とホール輸送層などを積層して形成してもよい。
なお、機能層において、第1電極と第2電極との間に電圧印加する際の発光強度が中央部における発光強度の1/2となる膜厚は、中央部の平均膜厚のほぼ2倍である。すなわち、中央部の平均膜厚は、ほぼDの1/2である。
上記機能層の周辺部において、中央部側から外方に向かって、機能層の膜厚を単調増加させれば、中央部側から外方に向かって発光強度が漸次低下し、発光領域から非発光領域に漸次移行する。
ここで「中央部側から外方に向かって膜厚が単調増加する」というのは、「中央部側から外方に向かって膜厚は減少する部分がない」こと、すなわち機能層上の位置x1における膜厚d(x1)と、位置x1よりも外側にある位置x2における膜厚d(x2)とが、d(x1)≦d(x2)の関係にあることを意味している。ただし、平坦な基板上に形成した場合においても生じてしまう膜厚ムラは、誤差の範囲内とし、その誤差の範囲とは、膜厚に対して10%以内である。なお、ここでいう膜厚は設定された膜厚、または平均膜厚のことである。
この発光パネルにおいて、絶縁層には、周辺部が存在する領域に、基板に対して傾斜する傾斜面を形成し、第1電極が、傾斜面上に沿って設けられた電極傾斜部分を有するようにしてもよい。
これによって、機能層をウェット方式で形成するときに、周辺部における機能層の膜厚を上記のように設定することが容易にできる。
それによって、機能層をウェット方式で形成するときに、コンタクトホール内に塗布するインク量が少なくても、コンタクトホールにインクが充満するので、レベリングが良好になる。また、コンタクトホール内への上記ライン隔壁材料の埋め込みは、ライン隔壁を形成する工程において同時に行うことができるので、工程が増えることもない。
[表示パネル100の全体構成]
表示パネル100は、有機材料の電界発光現象を利用した有機ELパネルである。
図1(a)は、表示パネル100の構成を模式的に示す部分断面図、図1(b)は表示パネル100の部分平面図である。図2は、表示パネル100の概略構成を示す斜視図である。
図1(b)に示すように、この表示パネル100において、青色のサブピクセルを形成する有機EL素子20a,緑色のサブピクセルを形成する有機EL素子20b,赤色のサブピクセルを形成する有機EL素子20cが、横・縦方向(X−Y方向)にマトリック状に配列されている。
各有機EL素子20には、1つの陽極板5が配置されている。各陽極板5は縦方向に長い矩形状であって、層間絶縁膜3上において各サブピクセルに相当する領域に形成されている。従って、表示パネル100において、色ごとに複数の陽極板5が、縦方向(Y方向)に間隔をあけて列設されている。
そして、縦方向に列設された複数の陽極板5の両側に沿って、ライン状の隔壁6が形成されている。
表示パネル100における各層の積層構造について、図1(a)に示す。
TFT基板1は、ベース基板の主面上に、各有機EL素子20a〜20cをアクティブマトリクス方式で駆動するためのTFT及び配線(図示せず)などからなる。そのTFTは、陽極5に電流を供給する電極(ソース―ドレイン電極)2を含んでいる。
TFT基板1のベースとなる基板は、無アルカリガラス、ソーダガラス、無蛍光ガラス、燐酸系ガラス、硼酸系ガラス、石英、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエチレン、ポリエステル、シリコーン系樹脂、又はアルミナ等の絶縁性材料で形成されている。
基板4は、TFT基板1に層間絶縁膜3が形成されたものであって、この基板4の上に、陽極板5及び隔壁6が形成され、陽極板5上に、機能層7(ホール輸送層7a、発光層7b)、陰極層8、封止層9が順に積層されて、有機EL素子20a、20b、20cが形成されている。
[陽極板5,隔壁6、機能層7の構成]
陽極板5は、光反射性を有していることが好ましく、Ag(銀)の他、例えば、Al(アルミニウム)またはAl合金、APC(銀−パラジウム−銅の合金)、ARA(銀−ルビジウム−金の合金)、MoCr(モリブデンとクロムの合金)、NiCr(ニッケルとクロムの合金)等の金属材料をベースとする。そして、その金属層の上面には、無機系材料であるモリブデン、タングステン、ニッケル、クロム又はこれら金属の合金の酸化物、もしくは有機系材料であるPEDOTなどの材料で、ホール注入層が形成されている。
隣接する隔壁6同士で挟まれた領域に、陽極板5の上を覆うように機能層7が形成されている。この機能層7は、上記の陽極板5の直上に配設されたホール注入層(不図示)と、ホール輸送層7aと、ホール輸送層7aの上に配設された発光層7bからなる。
なお、陽極板5、ホール輸送層7aは、3色の有機EL素子20a,20b,20cで共通の材料が用いられている構成を好適としている。しかしながら、これに限定されることはなく、陽極板5、ホール輸送層7aは、3色の有機EL素子20a,20b,20cで共通の材料でなくてもよい。発光層7bは、3色の有機EL素子20a,20b,20cで、青色,緑色,赤色を発光する発光材料で形成されている。
陰極層8の上には、封止層9が設けられている。この封止層9は、例えばSiN(窒化シリコン)、SiON(酸窒化シリコン)等の光透過性の材料で形成される。
[層間絶縁膜3,陽極板5,機能層7の形状]
上記表示パネル100における層間絶縁膜3,陽極板5,機能層7の特徴について詳細に説明する。
各コンタクトホール15は、各有機EL素子20に対応してTFT基板1に設けられたTFTと陽極板5とを電気接続するためのものである。
図3に示すように、コンタクトホール15は、図1(b)に示すようにその開口部が矩形状であって、図1(a),図3に示すように、その内壁面が順テーパ状に傾斜した傾斜面15a,15cであって、底面15bよりも開口側で孔径の大きい角錐台形状となっている。コンタクトホール15の底面15bは、TFTのSD電極2に面している。
陽極板5は、縦方向(Y方向)の中央部分にある中央部51と、当該中央部51から縦方向(Y方向)の一方に伸長する部分(傾斜部52及び端部53)と他方に伸長する部分(傾斜部54)とを有している。
そして、端部53の縁端は、コンタクトホール15の中に存在している。
他方の傾斜部54は、隣のコンタクトホール15の傾斜面15cに沿って形成されているが、SD電極2には接続されていない。
コンタクトホール15は、上記のように平面視で矩形状に形成されているので、傾斜面15a,15c及び底面15bの形状も矩形状であり、それによって、陽極板5における傾斜部52,端部53及び傾斜部54の幅を確保することができる。
なお、コンタクトホール15の形状は、平面視で矩形以外、例えば、楕円形、円形などの形状であってもよいが、その場合、コンタクトホール15の底面側で傾斜面15a,15cの幅は狭くなる。
図4は、表示パネル100における有機EL素子20のY−Z断面構造を模式的に示す図、及び機能層7の膜厚、発光量を示す図である。
図4を参照しながら、機能層7の形状及び機能について説明する。
1つの有機EL素子20には、機能層7が1つの陽極板5と陰極層8とで挟まれた1つの領域70が存在している。この領域70は、陽極板5と陰極層8との間に電圧印加がされると、電圧が加わる領域である。
この1つの領域70の中には、機能層7が陽極板5の中央部51(TFT基板1と平行な平坦部分)と接触している中央部71と、上記中央部71を縦方向に挟んで一方に周辺部72、他方に周辺部73が存在する。
機能層7の中央部71における膜厚は平坦である。すなわち中央部71の中で領域ごとに膜厚に多少の変動があっても、中央部71の全体で膜厚d1は略一定に保たれている。
また、中央部71における平均膜厚d1は、駆動時に陽極板5と陰極層8との間に電圧が印加されるときに発光するだけの電流が流れるように、比較的小さい膜厚である。
図4中における点P1は、機能層7の膜厚d2が、中央部71における機能層7の平均膜厚d1の2倍となっている点である。この点P1は、発光強度が中央部71における発光強度のとなる点、即ち膜厚がおよそ中央部71の平均膜厚d1の2倍になる点に相当する。
また周辺部72において、陽極板5の端部53に接する部分の膜厚は、常に、中央部71における膜厚d1のおよそ2倍以上であって、陽極板5の縁端部55における機能層7の膜厚d3も膜厚d1のおよそ2倍以上である。
一方、周辺部73においても、陽極板5の傾斜部54に接する機能層7の膜厚d4は、中央部71側から外側(矢印Y方向)にかけて漸次増加している。
図4中、点P2は、機能層7の膜厚d4が、中央部71における機能層7の膜厚d1の2倍となっている点、すなわち、発光強度が中央部71における発光強度の1/2となる点(発光領域と非発光領域との境界)、即ち膜厚がおよそ平均膜厚d1の2倍になる点に相当する。
なお、上記内容から明らかであるが、周辺部72において、中央部71における機能層7の平均膜厚d1と、発光領域から非発光領域となる境界(点P1)における機能層7の膜厚d2と、縁端部55における機能層7の膜厚d3とは、d1<d2<d3の関係となる。また、中央部71における機能層7の平均膜厚d1と、発光領域から非発光領域となる境界(点P2)における機能層7の膜厚d4と、外側の縁端部56における機能層7の膜厚d5とは、d1<d4<d5の関係となる。
まず従来例にかかる有機EL素子において、エッジ発光が生ずる機構について、図9を参照しながら説明する。当図は、表示パネルを画素電極が列設された方向(縦方向)に切断した断面を示している。
図9に示す例では、層間絶縁膜103上に画素電極である陽極板105が形成され、陽極板105を覆うように、機能層107(ホール輸送層107a、発光層107bなど)、陰極層108が順に積層されている。この場合、陽極板105のエッジ部分105aの上(図中Aで示す部分)では、機能層107の厚みが局所的に薄くなることがある。その結果、陽極板105と陰極層108との間に電圧が印加されたときに機能層107の膜厚が薄くなった領域に電流が集中して流れることにより、エッジ発光が生じることがある。
これに対して、実施の形態にかかる表示パネル100においては、上記のように縦方向に列設された複数の陽極板5の両側に沿って、ライン状の隔壁6が形成されて、各有機EL素子20において、陽極板5の縁端部の中、隔壁6に沿って縦方向に伸長する縁端部、すなわち図1(b)においてY方向に伸長する縁端部は隔壁6で覆われるので、当該縁端部におけるエッジ発光は隔壁6によって抑制される。
すなわち、機能層7は、陽極板5と陰極層8とで挟まれた領域70において、縦方向(X方向)に対する中央部71が発光領域であり、周辺部72,73は、中央部側から外方にかけて膜厚が漸次増加し、発光領域から非発光領域に移行している。そして、その外側の領域は、縁端部も含めてすべて、発光領域と非発光領域との境界よりも膜厚が大きく、非発光領域となっている。
以上より、表示パネル100においては、各有機EL素子20において陽極板5の縁端部全周にわたってエッジ発光が抑えられ、画素規制層を形成する工程を設ける必要もない。
また、表示パネル100においては、各有機EL素子20において、機能層7の周辺部72,73において、中央部71側から外方に向かって、機能層7の膜厚は単調増加しているので、中央部71側から外方に向かって発光強度が漸次低下し、発光領域から非発光領域に滑らかに移行する。
図7は、上記表示パネル100を用いた表示装置200の構成を示す図である。
表示装置200は、表示パネル100と、これに接続された駆動制御部120とから構成されている。駆動制御部120は、4つの駆動回路121〜124と制御回路125とから構成されている。
表示パネル100が駆動される時には、各有機EL素子20a,20b,20cにおいて、陽極板5と陰極層8との間に電圧が印加され、機能層7において、陽極板5側から供給されるホールと陰極層8側から供給される電子とが結合して発光し、それによって表示パネル100全体で画像表示がなされる。
表示パネル100の製造方法について、以下に、図5を参照しながらその一例を説明する。
まず、図5(a)に示すTFT基板1を作製し、以下のように層間絶縁膜3をパターン形成する。
TFT基板1のTFT層を覆うように、TFT基板1上に厚み約4μmで層間絶縁膜3を形成する(図5(b))。このとき、層間絶縁膜3には、SD電極2上にコンタクトホール15を形成する。このようなコンタクトホール15を有する層間絶縁膜3は、公知の感光性有機材料(例えばシロキサン共重合型感光性ポリイミド)をスピンコートし、パターンマスクを用いたフォトリソグラフィー法でパターニングすることによって形成できる。
またコンタクトホール15の傾斜面15a,15cの傾斜角度α1,α2は、例えば、使用する感光性有機材料の選択、露光量の調整、使用するパターンマスクの選択、ベーク温度の設定などによって調整することができる。
すなわち、一様な層間絶縁膜上にフォトレジストを塗布し、フォトマスクを用いて露光してから現像することによって、所望のレジストパターンを作成する。その後、層間絶縁膜をウェットエッチング、または、ドライエッチングでパターニングした後、剥離液を用いてレジストを取り除くことによって、コンタクトホール15を形成できる。
このようにTFT基板1に層間絶縁膜3を形成した後、以下に説明するように、有機EL素子を構成する各層を形成する。
層間絶縁膜3の上に、陽極板5の金属材料を、スパッタ法で例えば50nm〜400nmの所定の厚みに薄膜成形して、ウェットエッチングでパターニングすることにより金属電極からなる陽極板5を形成する。
この金属電極の上に、モリブデンやタングステンの酸化物を代表的な製法(例えばスパッタリング法)で成膜し、フォトリソグラフィーとウェットエッチングでパターニングしてホール注入層を形成する。
隔壁6形成工程:
隔壁材料として、例えば、感光性のレジスト材料、もしくはフッ素系やアクリル系材料を含有するレジスト材料を、層間絶縁膜3上に塗布し、フォトリソグラフィー法でパターニングすることによって隔壁6を形成する。隔壁6の高さは約1μmとする。
機能層7形成工程:
ホール注入層の上に、次のようにホール輸送層7aを形成し、次に発光層7bを形成することによって機能層7を形成する。
すなわち、ホール輸送層7aの材料である有機材料と溶媒を所定比率で混合してインクを作製し、そのインクを、インクジェット方式で隣り合う隔壁6同士の間に塗布する。
塗布されたインクは、縦方向(Y方向)に配列された複数の陽極板5の上を全体的に被覆し、コンタクトホール15の中にも入り込み、コンタクトホール15の中では、傾斜部52、54に接する領域では、中央部側から外方にかけてインク層の厚みが漸増する。
また、乾燥後のホール輸送層7aの厚みは、図5(d)のインク塗布工程において各領域に塗布されるインク層の厚みにほぼ比例するので、コンタクトホール15内におけるインク層の厚みを、層間絶縁膜3上のインク層の厚みに対して2倍以上の適度な厚みとなるように設定すれば、乾燥後におけるホール輸送層7aの厚みも、コンタクトホール15内で層間絶縁膜3上に対してほぼ2倍以上の適度な厚みとなる。
次に、ホール輸送層7aの上に、ウェット方式で発光層7bを形成する。この工程は、上記有機層形成工程と同様であって、発光層形成用の材料を溶解させたインクを、隣り合う隔壁6同士の間に塗布し、乾燥することによって形成する。ただし、用いる発光層材料は発光色ごとに異なっている。
機能層7は、上記のホール輸送層7aと発光層7bとが積層されたものなので、その膜厚は、各有機EL素子20における中央部71では均一的になるが、周辺部72の傾斜部52に接する領域では中央部71側から外方にかけて膜厚が漸次大きくなり、中央部71における膜厚の2倍以上の適度な厚みとなる。また、周辺部73の傾斜部54に接する領域でも、中央部71側から外方にかけて膜厚が漸次大きくなり、中央部71における膜厚の2倍以上の適度な厚みとなる。
また、層間絶縁膜3形成工程でコンタクトホール15の傾斜面15a,15cを形成するときにテーパ角α1,α2を調整することによって、傾斜面15a,15c上における機能層7の膜厚の変化率も調整することができる。
陰極層8、封止層9形成工程:
次に、発光層7bの表面上に、ITO、IZO等の材料を、真空蒸着法で成膜する。これにより陰極層8を形成する。さらに、陰極層8の表面上に、SiN(窒化シリコン)、SiON(酸窒化シリコン)等の材料をCVD法、またはスパッタ法で成膜することにより、封止層9を形成する。
[変形例など]
(1)図6は、上記表示パネル100の一変形例を示す断面図である。
この表示パネルは、表示パネル100と同様であるが、図6に示すように、コンタクトホール15の底面15bに、陽極板5の端部53を覆うように、隔壁6aを形成している。この隔壁6aは、隔壁6を形成する工程において、隔壁6と同じ材料をコンタクトホール15にも塗布して形成したものである。
従って、各有機EL素子20において、機能層7における陽極板5及び陰極層8で挟まれた領域の端部にエッジ発光が発生しない。
コンタクトホール15の深さが深い場合(例えば4μm程度)、そのコンタクトホール15を覆って機能層を形成するインクを塗布すると、コンタクトホール15の上で塗布したインク層の表面が凹んで、インクのレベリング性が悪くなる可能性がある。特に、粘度の高いインクを用いて機能層7を形成する場合、レベリング性が悪くなりやすい。
なお、隔壁6aの形成は、隔壁6を形成する工程において同時に行うことができるので、工程が増えることもない。
(3)上記表示パネル100では、陽極板5の上に、機能層7としてホール輸送層7a及び発光層7bを形成する場合を示したが、機能層7を発光層だけで形成する場合、機能層7を発光層と電子輸送層で形成する場合、機能層7を、ホール輸送層と発光層と電子輸送層で形成する場合、あるいは、さらにホール注入層、ホール注入兼輸送層などが形成される場合も、各有機EL素子20における機能層7の膜厚の形状を同様に設定することによって、同様の効果を奏する。
(5)上記表示パネル100では、各有機EL素子20における陽極板5の傾斜部52及び傾斜部54を、コンタクトホール15内の傾斜面上に形成したが、傾斜部52及び傾斜部54は、コンタクトホールでなくても、層間絶縁膜3の表面に傾斜面を形成して、その上に陽極板5の傾斜部52及び傾斜部54を形成しても、同様に実施できる。
(7)上記実施の形態では、基板上に、ライン状の隔壁に沿って複数の有機EL素子が配列された有機ELパネルについて示したが、隔壁を設けない場合にも適用可能であって、機能層における第1電極と第2電極に挟まれた領域の中央部を囲む周辺部全体において、同様に第1電極に傾斜部を形成し、機能層の膜厚を中央部側から外方にかけて増大するよう設定することによって、周辺部全体において縁端部に非発光領域を形成してエッジ発光を抑えることができる。
2 SD電極
3 層間絶縁膜
4 基板
5 陽極板
6 隔壁
7 機能層
7a ホール輸送層
7b 発光層
8 陰極層
9 封止層
15 コンタクトホール
15a,15c 傾斜面
15b 底面
20 有機EL素子
51 中央部
52 傾斜部
53 端部
54 傾斜部
55,56 縁端部
70 陽極板5と陰極層8とで挟まれた領域
71 中央部
72,73 周辺部
100 表示パネル
Claims (6)
- 基板と、当該基板の上に設けられた絶縁層と、当該絶縁層の上に設けられた第1電極と、当該第1電極上に設けられた機能層と、前記機能層を介して前記第1電極に対向して設けられた第2電極と、を含み、
前記機能層における前記第1電極と前記第2電極で挟まれた領域は、
中央部と当該中央部の外側にある周辺部とを有し、
前記機能層の中央部は、前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加するときに発光する膜厚で平坦に形成され、
前記機能層において、前記第1電極と前記第2電極との間に電圧印加する際の発光強度が前記中央部における発光強度の1/2となる膜厚をDとするとき、
前記周辺部では、
前記機能層の膜厚が、前記中央部側から外方に向かってDになるまで増加し、
前記機能層の膜厚がDになる箇所よりも外側では、前記第1電極と前記機能層とが重なる領域の縁端に到るまで前記機能層の膜厚が常にD以上であり、
前記絶縁層には、前記周辺部が存在する領域に、前記基板に対して傾斜する傾斜面が形成され、
前記第1電極は、前記傾斜面上に沿って設けられた電極傾斜部分を有する、
発光素子。 - 前記周辺部では、
前記中央部側から外方に向かって、前記機能層の膜厚が単調増加している、
請求項1記載の発光素子。 - 前記中央部における前記機能層の膜厚は、
前記Dよりも常に小さい、
請求項1又は2に記載の発光素子。 - 基板と、当該基板の上に設けられた絶縁層と、当該絶縁層の表面に沿って一方向に列設された複数の第1電極と、前記列設された複数の第1電極の両側に沿って設けられた一対のライン隔壁と、
前記1対のライン隔壁間において前記複数の第1電極上に設けられた機能層と、前記機能層を介して前記複数の第1電極に対向して設けられた第2電極と、を含み、
前記機能層における前記各第1電極と第2電極で挟まれた各領域は、
前記一方向における中央部と当該中央部の両外側にある周辺部とを有し、
前記機能層の中央部は、前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加するときに発光する膜厚で平坦に形成され、
前記機能層において、前記第1電極と前記第2電極との間に電圧印加する際の発光強度が前記中央部における発光強度の1/2となる膜厚をDとするとき、
前記周辺部では、
前記機能層の膜厚が、前記中央部側から外方に向かってDになるまで増加し、
膜厚がDになる箇所よりも外側では、前記第1電極と前記機能層とが重なる領域の縁端に到るまで前記機能層の膜厚は常にD以上であり、
前記絶縁層には、前記周辺部が存在する領域に、前記基板に対して傾斜する傾斜面が形成され、
前記第1電極は、前記傾斜面上に沿って設けられた電極傾斜部分を有する、
発光パネル。 - 前記絶縁層には、各第1電極とTFTとを接続するための窪みであるコンタクトホールが形成され、
前記コンタクトホールはその側壁面がテーパ状に傾斜し、
前記各第1電極は、両縁端の各々が対応するコンタクトホールの前記側壁面の上に存在している、
請求項4記載の発光パネル。 - 前記コンタクトホールには、
前記ライン隔壁を形成する材料と同じ材料が埋め込まれている、
請求項5記載の発光パネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012138600A JP6019372B2 (ja) | 2012-06-20 | 2012-06-20 | 発光素子及び発光パネル |
Applications Claiming Priority (1)
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