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JP6000773B2 - 収差推定方法、プログラムおよび撮像装置 - Google Patents

収差推定方法、プログラムおよび撮像装置 Download PDF

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JP6000773B2 JP2012201462A JP2012201462A JP6000773B2 JP 6000773 B2 JP6000773 B2 JP 6000773B2 JP 2012201462 A JP2012201462 A JP 2012201462A JP 2012201462 A JP2012201462 A JP 2012201462A JP 6000773 B2 JP6000773 B2 JP 6000773B2
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Description

本発明は、被検光学系の収差を測定する収差推定方法、プログラムおよび撮像装置に関する。
干渉計やシャックハルトマンセンサーなどの測定装置を使用せずに被検光学系の収差を推定する方法は従来から幾つか提案されている。例えば、非特許文献1は、光源が(星などの)点光源のときにフォーカスを変えて取得した複数の像から被検光学系の収差を推定する最適化方法を提案している。非特許文献2は、光源が広がりを有する部分コヒーレント照明によって物体を照明し、フォーカスを変えて取得した複数の像から遺伝的焼きなまし法(Genetic Simulated Annealing)を用いて収差を推定する方法を提案している。しかし、遺伝的焼きなまし法は計算時間がかかる。比較的高速に動作する最適化手法として関数の傾き(一次微分)から関数の最小値を探索する最急降下法(Steepest descent method)が知られている。特許文献1は、部分コヒーレント照明によって物体を照明し、フォーカスを変えて取得した複数の像の位置ずれをもとに最急降下法を用いて被検光学系の収差を推定する方法を提案している。しかし、位置ずれだけから収差を推定すると推定精度が低くなる。
特開2007−163461号公報
ディー・ラッセル・ルーク(D. Russell Luke)、ジェームズ・ヴィー・バーク(James V. Burke)、リチャード・ジー・リオン(Richard G. Lyon)著、「オプティカル・ウエイブフロント・リコンストラクション:セオリー・アンド・ニューメリカル・メソッズ(Optical Wavefront Reconstruction: Theory and Numerical Methods)、エスアイエーエム・レビュー(SIAM Review)(米国)ソサイエティ・オブ・インダストリアル・アンド・アプライド・マスマティックス(Society of Industrial and Applied Mathematics)、2002年、第44号、p.169−224 アール・ミヤガワ(R. Miyakawa)、ピー・ノーロウ(P. Naulleau)、エー・ザッコー(A. Zakhor)、ケイ・ゴールドバーグ(K. Goldberg)著、「イタレイティブ・プロシージャ・フォー・インサイチュー・オプティカル・テスティング・ウィズ・アン・インコヒーレント・ソース(Iterative Procedure for in−situ optical testing with an incoherent source)」、プロシーディングズ・オブ・エスピーアイイー(Proceedings of SPIE)、(米国)エスピーアイイープレス(SPIE Press)、2010年、第7636号、p.76361K−1−76361K−7
上記従来技術は、いずれも計算時間がかかり、高速かつ高精度に被検光学系の収差を測定することは困難であった。
そこで、本発明は、高速かつ高精度に被検光学系の収差を測定する収差推定方法、プログラムおよび撮像装置を提供することを例示的な目的とする。
本発明の収差推定方法は、被検光学系が形成した物体の光学像を光電変換することによって得られた第1の像と、前記被検光学系に収差を与えた場合に得られると推定される第2の像との差分の二乗和で表される評価関数が許容値以下であるときの前記収差を第1の収差とし該第1の収差を前記被検光学系の収差として推定する収差推定方法であって、前記評価関数が前記許容値以下でないときの前記収差を第2の収差とし該第2の収差と前記評価関数の前記第1の収差による一次微分の和によって前記第1の収差を更新するステップを有し、更新するステップ、前記差分をフーリエ変換することによって前記一次微分を算出することを特徴とする。
本発明によれば、高速かつ高精度に被検光学系の収差を測定する収差推定方法、プログラムおよび撮像装置を提供することができる。
本実施形態の撮像装置のブロック図である。 図1に示すコンピュータのブロック図である。 図3(a)は有効光源の一例を示す平面図であり、図3(b)は物体の一例としてのピンホールマスクの平面図である。 図4(a)はベストフォーカス位置から撮像素子を−400nmデフォーカスしたときに得られた像であり、図4(b)はベストフォーカス位置から+400nmデフォーカスしたときに得られた像である。 本実施形態の収差推定方法のフローチャートである。 本発明の収差推定方法の効果を示す図である。(実施例1) 図7(a)は入力した収差であり、図7(b)は図4のS210に従ってアンラップ処理を加えて収差を推定した結果であり、図7(c)はアンラップ処理を加えずに収差を推定した結果である。(実施例2) 重み関数wと評価関数Fの関係を示す図である。(実施例3) 画像を取得するデフォーカス位置とピンホールサイズに対応した収差推定精度との関係を示す図である。(実施例4) 位相アンラップの例を示す図である。
本実施形態は、被検光学系の収差を、最急降下法を使用して推定する方法に適用することができ、点光源に限定されず、部分コヒーレント照明など光源の種類によらず広く適用することができる。部分コヒーレント照明で像を形成する光学装置としては、例えば、顕微鏡や半導体露光装置がある。最急降下法を使用しているので遺伝的焼きなまし法よりも高速であるが、本実施形態は通常の最急降下法よりもはるかに高速である。また、本実施形態は像全体を使用するので、像の位置ずれだけを使用するより収差推定精度も高い。
本実施形態は、数学的にモデル化することができ、コンピュータ・システムのソフトウェア機能として実装可能である。ここで、コンピュータ・システムのソフトウェア機能は、実行可能なコードを含んだプログラミング(プログラム)を含む。ソフトウェア・コードは、汎用コンピュータで実行可能である。ソフトウェア・コード動作中に、コード、もしくは、関連データ記録は、汎用コンピュータ・プラットフォーム内に格納される。しかし、その他の場合、ソフトウェアは他の場所に格納されるか、もしくは、適切な汎用コンピュータ・システムにロードされることもある。したがって、ソフトウェア・コードは、1つまたは複数のモジュールとして、少なくとも1つの機械可読媒体で保持可能である。
以下に述べる本実施形態は、上述のコードという形式で記述され、1つまたは複数のソフトウェア製品として機能させることができる。ソフトウェア・コードは、コンピュータ・システムのプロセッサ(マイクロコンピュータ)により実行される。コンピュータ・プラットフォームは、本実施形態の方法、カタログ、または、ソフトウェア・ダウンロード機能を実施することができる。
まず、収差を推定する対象としての被検光学系について説明する。被検光学系は、物体の光学像を形成する結像光学系であり、撮像装置の撮像光学系や露光装置の投影光学系などを含む。まず、本実施形態は二種類の座標系を設定する。
第一の座標系は、物体面と像面の座標であり、(x,y)と記述する。物体面上の大きさと像面上の大きさは被検光学系の倍率分だけ異なるが、以下では話を簡単にするため、物体面上の大きさに倍率をかけて、像面上の大きさと1:1で対応させる。そのため、物体面の座標系と像面の座標系も1:1で対応する。
第二の座標系は、光源面と被検光学系の瞳面座標で、(f,g)と記述する。(f,g)は瞳の半径が1になるように規格化した座標系である。物体は光源からの光で照明されるが、本実施形態では一例として部分コヒーレント照明を使用する。部分コヒーレント照明は広がりをもった光源を使用した照明である。物体面に物体がないときに、被検光学系の瞳に形成される光強度分布を有効光源と呼び、S(f,g)とする。被検光学系の瞳関数はP(f,g)とする。瞳関数には、収差や偏光の影響を組み込むことができるため、一般に瞳関数といえば、収差や偏光の影響が含まれる。ここでは、透過率と位相情報を含む物体をo(x,y)、像面に形成される光強度分布(空中像)をI(x,y)とする。照明光は物体により回折する。回折光は瞳面で定義され、a(f,g)とする。
被検光学系が形成した光学像は、撮像素子(例えば、CCDやCMOSセンサー)によって光電変換される。実際に撮像素子で取得した像(第1の像)をI(x,y,z)とする。zはj番目のフォーカス位置である。デフォーカス量を変えて取得した像の枚数をJとする。ある収差φ(f,g)を仮定して計算によって得られる像(第2の像)をI(x,y,z,φ)とする。まず、数式1のように評価関数Fを定義する。
評価関数Fは、I(x,y,z,φ)とI(x,y,z)の差分の二乗を重み関数wで定数倍し、各jで加算したもの(二乗和、L2ノルム)である。もしF=0ならばφ(f,g)は被検光学系の収差であるとみなしてよい。しかし、F=0を満たすφ(f,g)を見つけるのは容易ではない。以下では最急降下法によりF≒0になるφ(f,g)を見つける方法を説明する。
コヒーレント照明の場合は、非特許文献1、及び、非特許文献1で参照されている参考文献を参照して、数式2の反復計算を行えばよい。瞳内のある一点を(f,g)として、評価関数Fを収差で以下のように偏微分すればよい。
kは反復計算のカウントを表し、k=1から計算を開始するとする。通常、φ(f,g)=0として差し支えない。さらに詳しく数式2を書く。W(f,g)をデフォーカスによる収差、c(r)はrが1以下の時に1で、それ以外では0となる関数とすると次式が成立する。
ここで、FTをフーリエ変換とすると、次式が成立する。
通常、反復計算は100回から200回繰り返す。数式2は瞳内のある一点における収差を求める式であるので、瞳全体の収差を求めるには瞳内の各点で数式2の計算を繰り返さなくてはならない。数式2は数式3を含んでいる。数式3では、像面上の各点(x,y)での積分をJ回だけ繰り返さなくてはならない。よって、数式2の計算は膨大なものとなる。
次に、部分コヒーレント照明で形成された像から収差を推定する方法を説明する。部分コヒーレント照明はL点の点光源の集まりとみなすと、l番目の点光源の位置を(f,g)をすれば、像は数式5で表すことができる。
但し、P(f,g,z,φ)は瞳関数で次式が成立する。
数式5と数式6を数式2に代入すれば、部分コヒーレント照明で形成された像から収差を推定することが可能となる。しかし、非常に計算時間がかかる。なぜなら、数式5では点光源の数Lだけ計算を繰り返すからである。
試しに瞳面を31×31ピクセルに分割し、L=373として数式2の計算を行った。反復計算を10回おこなったとき(つまり、kの最大値を10としたとき)、計算時間は10047秒であった。反復計算を100回繰り返すと、約1000000秒(11.5日に相当する)かかる。この計算速度は実用的ではない。
そこで、本発明者は数式2の計算を高速に行うように改良した。
数式7乃至9において、まず、瞳内の1点(f,g)での収差を推定するのではなく、瞳全体の収差φ(f,g)を推定するようにした。さらに、像面上の各点(x,y)で積分する代わりに、フーリエ変換を使うことにした。フーリエ変換の計算には高速フーリエ変換を使うことができ、計算時間の劇的な低減を実現する。実際に得られた光学像I(x,y,z)と推定した収差を元に計算した光学像I(x,y,z,φ)の差分をフーリエ変換することが本実施形態の一側面である。また、重み関数をk回目とk+1回目で変更する。
数式7乃至9の効果を調べる。瞳面を31×31ピクセルに分割し、L=373とした。反復計算を10回おこなったとき、計算時間は73秒であった。約137倍高速化されていることがわかる。
本発明者はさらなる高速化を実現した。以下に方法を説明する。有効光源S(f,g)と物体の回折光a(f,g)(物体の複素振幅透過率のフーリエ変換)を用いて固有値Φ(f,g)と固有関数λを算出する。算出方法は非特許文献2で説明されているが、以下に簡単に説明する。まず、R(f,g,f,g)という関数を数式10のように定義する。
ただし、*は複素共役を表す。R(f,g,f,g)=R(f,g,f,g)のような性質がある関数は、Mercer級数展開可能で、
ただし、L’はL以下の自然数である。数式11の固有値と固有関数を数式5に代入すれば光学像は以下の数式12のように書くことができる。
物体がピンホールのように微小開口を持つのであれば、L/L’≒10となる。具体的には、円形ピンホールであれば、半径が0.5λ/NA以下の円形透光領域を持つことが好ましい。矩形ピンホールであれば、一辺の長さがλ/NA以下の矩形透光領域を持つことが好ましい。数式5の代わりに数式12を用いれば、L/L’倍だけ計算が速くなる。
なお、物体を照明する光が偏光光である場合、数式12は、瞳面での光線の折れ曲がりに応じて、x偏光成分に対応した瞳関数、y偏光成分に対応した瞳関数、z偏光成分に対応した3種類の瞳関数をc(r)の換わりに用いればよく、後に詳細に説明する。
さらに、本発明者は、数式7が安定して収束する方法も見出した。収差は、exp[−iφ(f,g)]の形で使用される(例えば、数式6参照)。指数関数の特徴として、exp[−iφ(f,g)]とexp[−iφ(f,g)+i2sπ](sは整数)は同じ値を持つため、φ(f,g)の収束しにくくなることがある。位相アンラップを反復計算中、もしくは、反復計算後に行うと、φ(f,g)の収束性を向上させることができる。
位相アンラップの例を示す。図10(a)はある収差φ(f,g)のg=0の断面φ(f,0)である。収差は、exp[−iφ(f,g)]として得られるので、exp[−iφ(f,g)]の実数部と虚数部の比として位相を取り出すと、結果は図10(b)のようになってしまう。図10(b)のデータにはとびがあり、このデータのとびが最急降下法の収束に悪影響することがある。そこで、位相アンラップが必要となる。位相アンラップには様々な方法がある。一番簡単な方法は、フラッドフィル法で、隣り合うデータ点で位相とびを検出したら2πの整数倍を足せばよい。そうすれば、図10(b)から図10(a)のデータを得ることができる。
さらに安定してφ(f,g)を求めるために、重み関数wを決定する方法を説明する。数式1の評価関数Fは小さければ小さいほうがよいので、数式7において、重み関数wを変えて評価関数Fを計算し、最適なwを設定する。最適なwの近傍では、評価関数Fはwの2次関数に近似できる。そこで、少なくとも3種類のwで評価関数Fを計算し、それを2次関数でフィットして評価関数Fが最小となるようなwを算出する。
さらに高精度な収差推定を行うには、より高度な結像モデルを考える必要がある。特に、部分コヒーレント照明の偏光状態を考慮すれば飛躍的に結像モデルを高精度化できる。照明光が偏光している場合、光学像は以下のように記述できる。
ここで、瞳面での光線の折れ曲がりに応じて、x偏光成分に対応した瞳関数P、y偏光成分に対応した瞳関数P、そして、z偏光成分に対応した瞳関数Pを用いた。以下で、P、P、Pを詳しく説明する。まず、l番目の点光源の偏光状態を以下のようにジョーンズベクトル(Jones vector)で表す。
このとき、P、P、Pは結像光学系の倍率をDとしたとき、以下のように書ける。
数式5の代わりに数式13を用いて最急降下法を用いれば、より高精度な収差推定が可能となる。偏光が無偏光のときは、直交する偏光で光学像を計算し、平均を取ればよい。例えば、照明がx偏光であるとして光学像を計算し、次に照明がy偏光であるとして光学像を計算し、それらの平均をとれば無偏光照明の光学像となる。また、照明が偏光しているときにでも数式10と数式11にしたがって固有値と固有関数を算出し、光学像を計算することができる。
部分コヒーレントの極限がコヒーレントとインコヒーレントである。コヒーレント照明は、S(f,g)=δ(f,g)とすればよい(δ(f,g)はデイラックのデルタ関数)。インコヒーレント照明は、S(f,g)=1とすればよい。すなわち、特に数式を変更することなく、本発明の方法をコヒーレント照明にもインコヒーレント照明にも適用可能することができる。
図1は、本実施形態のデジタル顕微鏡(撮像装置)100の構成例を示すブロック図である。デジタル顕微鏡100は、デジタル顕微鏡本体101、A/D変換部108およびコンピュータ1を有する。
デジタル顕微鏡本体101は、光源102、照明光学系103、標本ステージ104、結像光学系105、撮像素子107を有する。
光源102は光を発し、光源102は複数の点光源の集合となっている。照明光学系1003は光源102からの光でプレパラートなどの標本(試料)SPを照明する(部分コヒーレント照明)。標本SPは物体である。標本ステージ104は標本SPを搭載して標本SPを3軸方向に移動させる。結像光学系105は、標本SPの像を撮像素子107の像面に結像する。
撮像素子1007は、結像光学系105が形成した物体の光学像をアナログ電気信号に光電変換する撮像素子(光電変換素子)である。なお、撮像素子107は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を用いることができる。
A/D変換部108は撮像素子107からのアナログ電気信号をデジタル信号に変換する。
光源102から発せられた照明光は照明光学系103を通り、標本ステージ104上の標本SPを照明し、標本SPを透過した光は結像光学系105を通り、撮像素子107の撮像面に結像する。なお、照明方式として標本SPを上方から照明し、その反射光を結像する落射型照明方式を使用してもよい。撮像素子107から出力されたアナログ電気信号はA/D変換部108によりデジタル電気信号に変換され、コンピュータ1に入力される。
コンピュータ1はA/D変換部108からのデジタル信号に各種の画像処理を施すと共に、情報の記憶、表示、通信なども行うが、本実施形態では、特に、収差推定方法(収差測定方法)を実行する。
本実施例の収差推定方法は最急降下法を利用する。ここで、被検光学系(結像光学系105)が形成した物体の光学像を、撮像素子107を介して光電変換し、A/D変換部108を介してデジタル信号に変換することによって得られた像を第1の像とすると、第1の像は数式1のI(x,y,z)に相当する。また、被検光学系に収差φ(f,g)を与えた場合に同様に得られると推定される像を第2の像とすると、第2の像はI(x,y,z,φ)に相当する。上述したように、(f,g)は瞳面106の座標であり、収差は被検光学系の瞳面全体の収差である。そして、第1の像と第2の像の差分のL2ノルムで表される評価関数が許容値以下になったときの収差φ(f,g)を、被検光学系の収差として推定する。許容値としては後述するFminが設定される。
このように、コンピュータ1は入力されたデジタル電気信号に画像処理を施して収差を推定する収差推定装置(収差測定装置)として機能する。但し、収差推定装置は撮像装置の一部ではなく、独立した装置(PCなど)として構成されてもよい。
コンピュータ1は、評価関数Fが許容値以下でない場合に、数式7に従って、次回の収差φk+1を、今回の収差φと評価関数Fの収差φの一次微分∂F/∂φの和によって更新する手順を実行する。この時、コンピュータ1は、被検光学系の像面上の各点の座標で積分する代わりに、前記差分をフーリエ変換することによって一次微分を算出する。フーリエ変換を使用することによって推定時間を短くし、像全体を使用する数式1を使用することによって位置ずれのみを使用する特許文献1よりも高精度に収差推定精度を高めることができる。
図2は、コンピュータ1のブロック図である。コンピュータ1は、バス配線10、制御部20、表示部30、記憶部40、入力部60及び媒体インターフェース70を備える。制御部20、表示部30、記憶部40、入力部60及び媒体インターフェース70は、バス配線10を介して相互に接続されている。媒体インターフェース70は、記録媒体80を接続可能に構成されている。
制御部20は、例えば、CPU,GPU,DSP(プロセッサ)又はマイクロコンピュータなどであり、一時記憶のための不図示のキャッシュメモリをさらに含む。制御部22内にはカウンター22も設けられている。
表示部30は、例えば、CRTディスプレイや液晶ディスプレイなどの表示デバイスである。記憶部40は、例えば、メモリやハードディスクなどであり、様々な情報を格納している。
これらは、物体情報40a、有効光源情報40b、NA情報40c、λ情報40d、偏光情報40e、像情報40f、固有値/固有関数40g、収差推定プログラム40h、推定した収差40i、カウンター値40j、上限40k、許容値40lを含む。
物体情報40aは、物体面に配置する物体情報o(x,y)である。有効光源情報40bは、物体がないときに、被検光学系の瞳面(結像光学系105の瞳面106)に形成される光の強度分布に関する情報で部分コヒーレント照明S(f,g)を意味する。NA情報40cは、被検光学系の像側開口数NAに関する情報である。λ情報40dは、光源102の平均波長λに関する情報である。偏光情報40eは、照明光学系103で形成される部分コヒーレント照明の偏光に関する情報である。像情報fは、撮像素子107で取得された像に関する情報である。固有値/固有関数40gは、物体情報40aと有効光源情報40bから得られる固有値と固有関数に関する情報である。収差推定プログラム40hは、コンピュータ1の制御部20に後述する収差推定方法の各手順を実行させるためのプログラムである。推定した収差40iは収差推定プログラム40hが出力する結果で、結像光学系105の収差に関する情報である。カウンター値kはカウンター22の値であり、後述するS206のkである。上限40kは後述するS206で使用される繰り返し回数の上限kmaxである。許容値40lは後述するS212で使用される、最急降下法が十分に収束したかどうかを判断するための値Fminである。
入力部60は、例えば、キーボードやポインティングデバイス(マウスなど)である。媒体インターフェース70は、例えば、CD−ROMドライブやUSBインターフェースなどであり、記録媒体80をバス配線10に接続するように構成されている。記録媒体80は、CD−ROMやUSBメモリなどである。
次に、本実施形態の収差推定方法について説明する。部分コヒーレント照明の波長をλ、被検光学系の像側開口数をNA、照明光学系より物体面に入射する光束がなす開口数と被検光学系の物体側開口数の比をσとする。被検光学系のNAが0.86、波長λが248nmの場合を考える。照明光は無偏光とする。
有効光源は、図3(a)に示すように、σ=0.7の部分コヒーレント光源であり、有効光源情報40bを決定する。白い点線は瞳を表し、白抜き部は光照射部、黒色部は遮光部である。物体は、図3(b)に示すように、一辺が120nmの矩形ピンホールマスクとし、物体情報40aを決定する。白抜き部は光透過部、黒色部は遮光部である。NA情報40cは0.86、λ情報40dは248nm、偏光情報40eは無偏光に設定される。
像情報fは撮像素子107を被検光学系の光軸方向にずらして取得する。最急降下法を用いる場合、原理的に最低1枚の像があればよいが、撮像素子107のノイズの影響を減らすためには像数が多いほうがよい。また、デフォーカス量の絶対値が等しく符号が異なる複数の位置で取得した光学像を用いるとよいため、ここでは、±400nmだけ光軸方向にベストフォーカス位置からデフォーカスした位置で2枚の像を取得する。
図4(a)は−400nmだけデフォーカスしたときに取得した像で、図4(b)は+400nmだけデフォーカスしたときに取得した像である。それぞれ横軸はx方向の座標(nm)、縦軸はy方向の座標(nm)である。
図5は、制御部20によって実行される収差推定方法のフローチャートであり、「S」はステップ(工程)の略である。利用者が入力部60を介して、収差の推定命令が入力されると、制御部20は収差推定プログラム40hを実行する。
まず、収差推定プログラム40hが記録された記録媒体80が、媒体インターフェース70に接続され、制御部20を介して収差推定プログラム40hが記憶部40にインストールされる。入力部60には、ユーザにより、収差推定プログラム40nの起動命令が入力され、制御部20は、これに応答して記憶部40を参照し、収差推定プログラム40hを起動する。
次に、制御部20は、計算用のパラメータを取得し、記憶部40に記憶する(S201)。計算用のパラメータは、通常ユーザによって入力部60から入力される、物体データ40a、有効光源情報40b、NA情報40c、λ情報40d、偏光情報40e、繰り返し回数の上限40k、許容値40lを含む。
制御部20は、収差推定プログラム40hに従い、像計算用のパラメータを表示部30に表示させる。制御部20は、命令に基づいて、像計算用のパラメータを決定し、決定した像計算用のパラメータを保持する。
次に、制御部20は、記憶部40を参照し、物体情報40aと有効光源情報40bから固有値と固有関数が算出されているかを判断する(S202)。固有値と固有関数が未生成であれば(S202のNo)、制御部20は、記憶部40を参照し、物体情報40aと有効光源情報40bから固有値と固有関数を算出し、記憶部40にそれらを記憶する(S203)。
固有値と固有関数が生成済みの場合(S202のYes)またはS203の後で、制御部20は、撮像素子で取得した部分コヒーレント照明による像を取得して、像情報40fとして記憶部40へ記憶する(S204)。入力部60には、利用者により、像情報40fの取得命令が入力され、これに応答して、制御部20は、像(例えば、図3(a)と(b))を取得し、必要があれば、像情報40fを表示部30に表示させる。
また、制御部20は、最急降下法の繰り返しを示すカウンター22のカウンター値kを1に設定し(S205)、記憶部40のカウンター値40jにカウンター値を記憶する。次に、制御部20は、最急降下法の繰り返しループが所定の回数kmaxに到達したかどうか判断する(S206)。制御部20は、最急降下法の繰り返し回数kとその上限kmaxを記憶部40のカウンター値40jと繰り返し回数の上限40kから読み出し、kがkmax以上かどうかを判断する(S206)。kがkmax以上であれば(S206のYes)、制御部20は処理を終了する。
kがkmax未満であれば(S206のNo)、制御部20は、数式8を用いて各デフォーカス時の評価関数Fを収差で微分し、記憶部40に一次微分∂F/∂φを保存する(S207)。
次に、制御部20は、重み関数wを最適化する(S208)。即ち、制御部20は、最低3種類のwで数式7を実行し、それぞれのwで得られた収差から数式1の評価関数Fを計算する。評価関数Fが最小となるようなwを算出し、記憶部40に記憶する。
次に、制御部20は、数式7を実行して推定する収差を更新する(S209)。即ち、制御部20は、S207で求めた∂F/∂φとS208で求めた重み関数wを記憶部40から読み出し、数式7を実行する。こうして得られた収差を記憶部40の推定した収差40iへ保存する。なお、本実施形態では、物体は複数の点光源からなる部分コヒーレント照明で照明されるから、S209は前記一次微分を各光源についての和として算出する。
次に、制御部20は、S209で得られた収差に対して位相アンラップを行う(S210)。即ち、制御部20は、S209で得られた収差を記憶部40から読み出し、位相アンラップを実行する。位相アンラップには公知のいかなる手段も適用可能であるが、スピードの観点からはフラッドフィル法が良く使われる。フラッドフィル法とは、隣り合うデータ点間で位相とびを確認したら、2πの整数倍を足すという方式である。例えば、図10(b)のデータをアンラップすると、図10(a)になる。
S211では、制御部20は、最急降下法の繰り返しを示すカウンターを1だけ増加させ、記憶部40にカウンターの値を記憶させる。
S212では、制御部20は、評価関数が十分に小さいかどうかを判断する。即ち、制御部20は、推定した収差から数式1を用いて評価関数Fを計算し、評価関数FとS201で利用者が入力したFminを比較し、FがFmin以下であるならば処理を終了し、そうでなければS206へ戻る。
処理が終了した場合、制御部20は、その時に第2の像を得るために被検光学系に与えた収差φ(f,g)を記憶部40の推定した収差40iから取得し、必要があれば表示部30に表示する。
以上のように、本実施形態の収差推定プログラム40hによる処理では、部分コヒーレント照明による像から高速で被検光学系の推定した収差40iを算出することができる。
以下、本発明の実施例について説明する。
被検光学系のNAが0.86、波長λが248nm、照明光は無偏光、有効光源は、図3(a)に示すように、σ=0.7の部分コヒーレント光源であるとし、±400nmのデフォーカス像から収差を推定する。
収差の推定精度を見積もるために、乱数で収差の分布を決めたのち、収差の大きさを50mλ RMSに規格化し、収差推定プログラム40hで収差を推定し、与えた収差と推定した収差の差分を算出する手順を100回繰り返した。結果は図6のようになった。横軸はシミュレーション番号であり、縦軸は残渣である。
図6を算出するにあたって、最急降下法の反復計算回数は上限を100回とした。100通りのシミュレーションによる残渣の平均を見積もったところ1.6262mλ RMSであった。非常に高精度で収差が推定できていることがわかる。なお、100通りのシミュレーションによる残渣の標準偏差は0.7812mλ RMSであった。安定して解が得られていることがわかる。さらに、1回のシミュレーションに要した時間は約40秒であった。実用的な時間で収差が推定できていることがわかる。
被検光学系のNAが0.86、波長λが248nm、照明光は無偏光、有効光源は、図3(a)に示すように、σ=0.7の部分コヒーレント光源であるとし、±400nmのデフォーカス像から収差を推定する。
被検光学系が図7(a)に示す収差を持っていたとする。最急降下法による反復計算中、及び、反復計算後に位相アンラップの処理を加えて収差を推定した結果は図7(b)のようになった。図7(a)と図7(b)の差分は1.577mλ RMSであった。一方、アンラップ処理を加えずに最急降下法を用いて収差を推定した結果は図7(c)のようになった。図7(a)と図7(b)の差分は49.606mλ RMSであった。アンラップ処理が効果的であることがわかる。
被検光学系のNAが0.86、波長λが248nm、照明光は無偏光、有効光源は、図3(a)に示すように、σ=0.7の部分コヒーレント光源であるとし、±400nmのデフォーカス像から収差を推定する。
最急降下法によるk回目の反復計算中に5種類のwから数式1の評価関数Fをグラフにすると図8が得られた。横軸は重み関数の値であり、縦軸は評価関数の値である。5種類のwから得られた評価関数Fを2次関数で近似したところ、極値は約250となった。よって、k回目の反復計算において最適な重み関数wは250と決定することができる。以上の手続きを全ての反復計算で繰り返せば、各反復計算で最適な重み関数wを決定することができ、最急降下法の収束を速めることができる。つまり、重み関数はjのみならず、kの関数でもある。
本実施形態を実施するにあたり、変更可能なパラメータは複数ある。例えば、NAや照明形状もパラメータであるが、それらの変更は容易ではない。一方、画像を取得するデフォーカス位置と取得する画像の枚数は容易に変更可能である。本実施例では、画像を取得するデフォーカス位置と取得する画像の枚数によって、どのように収差推定精度が変わるのかを調べる。
被検光学系のNAが0.86、波長λが248nm、照明光は無偏光、有効光源はσ=0.2の部分コヒーレント光源であるとする。
図9は画像を取得するデフォーカス位置(横軸)と、ピンホールサイズ(縦軸)に対応してどのように収差推定精度が変化するかを調べた結果である。ピンホールの大きさd(円形開口の場合は直径d、矩形開口の場合は一辺の長さd)は、0.25λ/NAから1.50λ/NAまで変化させた。また、以下ではデフォーカスの単位量として次式を用いる。
無収差で計算した光学像と測定した光学像の差分ノルムを100とし、最急降下法のループを50回実行したとき得られる光学像と測定した光学像の差分ノルムを調べる。
まず、1枚の光学像から収差を推定する場合を考える。画像を取得する際のデフォーカス量δを0.1R.U.から6.5R.U.まで変えると図9(a)の結果が得られた。
次に、2枚の光学像から収差を推定する場合を考える。画像を取得するデフォーカス位置は−0.5δと0.5δとし、δを0.1R.U.から6.5R.U.まで変えた。収差の推定精度は図9(b)のようになった。
3枚の光学像から収差を推定する場合、−1.0δ、0、1.0δの位置で3枚の画像を取得し、δを0.1R.U.から6.5R.U.まで変えた。この場合、収差の推定精度は図9(c)のようになった。
最後に、4枚の光学像から収差を推定する場合、−1.5δ、−0.5δ、0.5δ、1.5δの位置で4枚の画像を取得し、δを0.1R.U.から6.5R.U.まで変えた。この場合、収差の推定精度は図9(d)のようになった。
図9のいずれの結果においても、黒に近い領域では、解が収束しにくいことを示している。共通して言える傾向は、ピンホールサイズが小さく、かつ、デフォーカス量δが小さいときは収差の推定精度が低いということである。ベストフォーカス近傍では収差が像に影響しにくいからである。
実用的な処理時間を考えたとき、画像は4枚以下であることが望ましい。取得する画像が4枚以下の場合で精度良く収差を推定するには以下の条件を図9(d)から導出する。ピンホールサイズdをλ/NAで規格化したものをd’(=dNA/λ)、4枚の画像を取得するデフォーカス位置δ(1≦i≦4)を数式27のR.U.で規格化したものをδ (=δ/R.U.)とすると、次式が最小のδ で成り立てばよい。即ち、この場合は、第1の像は、デフォーカス量δiを有するi種類の位置で撮像されたi個の像から構成される。数式28の条件を満たせば、精度良く収差を推定することができる。
なお、顕微鏡などでは像高(つまり、撮像領域内の位置でフィールドポジションとも言う)によって収差が異なるため、各像高にピンホールを配置して本収差推定方法を実行すれば、各像高における収差を求めることができる。そのためにはスライドガラスにクロムなどの遮光物体を蒸着させ、収差を測定したい像高にエッチング処理などによりピンホールを形成すればよい。収差を測定したい像高がM箇所あれば、それらの位置にM個のピンホールを形成し、それらM箇所での光学像を用いて本収差推定方法を実行すれば、所定の像高での収差を求めることができる。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明は、被検光学系の収差を測定する用途に適用することができる。
1…コンピュータ、20…制御部、100…デジタル顕微鏡(撮像装置)、101…デジタル顕微鏡本体、107…撮像素子

Claims (17)

  1. 被検光学系が形成した物体の光学像を光電変換することによって得られた第1の像と、前記被検光学系に収差を与えた場合に得られると推定される第2の像との差分の二乗和で表される評価関数が許容値以下であるときの前記収差を第1の収差とし該第1の収差を前記被検光学系の収差として推定する収差推定方法であって、
    前記評価関数が前記許容値以下でないときの前記収差を第2の収差とし該第2の収差と前記評価関数の前記第1の収差による一次微分の和によって前記第1の収差を更新するステップを有し、
    更新するステップ、前記差分をフーリエ変換することによって前記一次微分を算出することを特徴とする収差推定方法。
  2. 前記第1の収差は、前記被検光学系の瞳面全体の収差であることを特徴とする請求項1に記載の収差推定方法。
  3. 前記第2の像を次式で表すことを特徴とする請求項1または2に記載の収差推定方法。

    ただし、I(x,y,z,φ)は前記被検光学系に収差φ(f、g)を与えた場合に得られると推定される前記第2の像、(x、y、z)は前記被検光学系の物体面と像面の座標、z=zはj番目のフォーカス位置、(f,g)は前記物体を照明する光源面と前記被検光学系の瞳面の座標で瞳の半径が1になるように規格化されたもの、FTはフーリエ変換、L’はL以下の自然数であり、Lは前記物体を照明する点光源の数、a(f,g)は物体の複素振幅透過率のフーリエ変換、S(f,g)は有効光源、Φ(f,g)は以下で与えられる固有関数、*は複素共役、λは以下で与えられる固有値、c(r)はr>1で0、それ以外では1となる関数である。

  4. 前記ステップによって更新された前記第1の収差に位相アンラップを行うステップを更に有することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の収差推定方法。
  5. 前記物体は、複数の点光源からなる部分コヒーレント照明で照明され、
    前記更新するステップは前記一次微分を各光源についての和として算出することを特徴とする請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の収差推定方法。
  6. 前記評価関数は次式で表され、

    ただし、Fは前記評価関数、I(x,y,z)は前記第1の像、(x、y、z)は前記被検光学系の物体面と像面の座標、z=zはj番目のフォーカス位置、Jはデフォーカス量を変えて取得した前記第1の像と前記第2の像のそれぞれの枚数、I(x,y,z,φ)は前記被検光学系に収差φ(f、g)を与えた場合に得られると推定される前記第2の像、(f,g)は前記物体を照明する光源面と前記被検光学系の瞳面の座標で瞳の半径が1になるように規格化されたもの、wは重み関数であり、
    前記更新するステップは、前記第1の収差を以下のように更新し、

    ただし、φk+1(f、g)はk+1回目の収差、φ(f、g)はk回目の収差、∂F/∂φは前記評価関数の前記一次微分であり、
    前記重み関数をk回目とk+1回目で変更することを特徴とする請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の収差推定方法。
  7. k回目の反復計算中に、少なくとも3種類の重み関数を用いて前記差分を計算し、前記差分を前記重み関数の2次関数としてフィットし、前記2次関数の極値をk回目の重み関数とすることを特徴とする請求項に記載の収差推定方法。
  8. 前記第1の像は、デフォーカス量の絶対値が等しい複数の位置で撮像された複数の像から構成されることを特徴とする請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の収差推定方法。
  9. 前記物体は、遮光部に半径が0.5λ/NA以下の円形透光領域を有するマスクであることを特徴とする請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の収差推定方法。
    ただし、λは照明光の平均波長、NAは前記被検光学系の像側開口数である。
  10. 前記物体は、遮光部に一辺の長さがλ/NA以下の矩形透光領域を有するマスクであることを特徴とする請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の収差推定方法。
    ただし、λは照明光の平均波長、NAは前記被検光学系の像側開口数である。
  11. 前記物体は、遮光部に直径dの円形透光領域を有するマスクであり、
    前記第1の像は、デフォーカス量δを有するi種類の位置で撮像されたi個の像から構成され、
    dをλ/NAで規格化したものをd’、δをR.U.で規格化したものをδ’とすると、最小のδ について次式が満たされることを特徴とする請求項1乃至10のうちいずれか1項に記載の収差推定方法。

    ただし、λは照明光の平均波長、NAは前記被検光学系の像側開口数、R.U.は次式で与えられる。
  12. 前記物体は、遮光部に一辺の長さdの矩形透光領域を有するマスクであり、
    前記第1の像は、デフォーカス量δを有するi種類の位置で撮像されたi個の像から構成され、
    dをλ/NAで規格化したものをd’、δをR.U.で規格化したものをδ’とすると、最小のδ について次式が満たされることを特徴とする請求項1乃至10のうちいずれか1項に記載の収差推定方法。

    ただし、λは照明光の平均波長、NAは前記被検光学系の像側開口数、R.U.は次式で与えられる。
  13. 前記被検光学系の複数の像高の各々に前記物体を配置することによって得られた前記第1の像と前記第2の像を利用して、各像高における前記被検光学系の収差を推定することを特徴とする請求項1乃至12のうちいずれか一項に記載の収差推定方法。
  14. 前記物体を照明する光は偏光光であり、前記第2の像は、前記被検光学系の瞳面での光線の折れ曲がりに応じて、x偏光成分に対応した瞳関数、y偏光成分に対応した瞳関数、z偏光成分に対応した3種類の瞳関数を用いて表されることを特徴とする請求項1または2に記載の収差推定方法、ただし、(x、y、z)は前記被検光学系の物体面と像面の座標である。
  15. 被検光学系が形成した物体の光学像を光電変換することによって得られた第1の像と、前記被検光学系に収差を与えた場合に得られると推定される第2の像との差分の二乗和で表される評価関数が許容値以下であるときの前記収差を第1の収差とし該第1の収差を前記被検光学系の収差として推定する収差推定方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記評価関数が前記許容値以下でないときの前記収差を第2の収差とし該第2の収差と前記評価関数の前記第1の収差による一次微分の和によって前記第1の収差を更新することを前記コンピュータに実行させ、
    記コンピュータは、前記差分をフーリエ変換することによって前記一次微分を算出することを特徴とするプログラム。
  16. 物体の光学像を形成する被検光学系と、
    前記被検光学系が形成した前記光学像を光電変換する撮像素子と、
    被検光学系が形成した物体の光学像を光電変換することによって得られた第1の像と、前記被検光学系に収差を与えた場合に得られると推定される第2の像との差分の二乗和で表される評価関数が許容値以下であるときの前記収差を第1の収差とし該第1の収差を前記被検光学系の収差として推定する、収差推定を行うコンピュータと、
    を有する撮像装置であって、
    前記コンピュータは、前記評価関数が前記許容値以下でないときの前記収差を第2の収差とし該第2の収差と前記評価関数の前記第1の収差による一次微分の和によって前記第1の収差を更新し、
    記コンピュータは、前記差分をフーリエ変換することによって前記一次微分を算出することを特徴とする撮像装置。
  17. 前記撮像装置はデジタル顕微鏡であることを特徴とする請求項16に記載の撮像装置。
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