JP5921401B2 - Ni基合金、その製造方法およびタービン用部品 - Google Patents
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Cは、適切な熱処理を施すことによって、強化相である炭化物を析出させて機械的強度を向上させるとともに、炭化物のピン止め効果によって、高温下における結晶粒の粗大化を抑制する。Cの含有率が0.01未満の場合には、炭化物による強化が十分に発揮できないとともに、結晶粒の粗大化を引き起こす恐れがある。一方、Cの含有率が0.15%を超えると、製造性が低下する。そのため、Cの含有率を0.01〜0.15%とした。さらに好ましいCの含有率は、0.03〜0.07%である。
Crは、Ni基合金の耐酸化性、耐食性および強度特性を高めるのに不可欠な元素である。Crの含有率が14%未満の場合には、耐酸化性および耐食性が低下する。一方、Crの含有率が20%を超えると、脆化を引き起こすσ(シグマ)相の析出を助長する。そのため、Crの含有率を14〜20%とした。さらに好ましいCrの含有率は、16〜19%である。
Coは、Ni母相内に固溶し、クリープ強度および引張強度を向上させる。Coの含有率が10%未満の場合には、十分な機械的強度が得られない。一方、Coの含有率が15%を超えると、製造性が低下する。そのため、Coの含有率を10〜15%とした。さらに好ましいCoの含有率は、12〜13%である。
Moは、Ni母相内に固溶し、クリープ強度および引張強度を向上させる。Moの含有率が12%を超えると、製造性が低下する。一方、Moの含有率が6%未満の場合には、機械的強度の向上が得られない。そのため、Moの含有率を6〜12%とした。さらに好ましいMoの含有率は、8〜10%である。
Alは、Niとともにγ’相を生成し、γ’相の析出によって機械的強度を向上させる。Alの含有率が0.5%未満の場合には、Ni母相に完全に固溶するため、γ’相の析出による効果が発揮されない。一方、Alの含有率が4%を超えると、製造性が低下し、長時間使用することで脆化を引き起こす。そのため、Alの含有率を0.5〜4%とした。さらに好ましいAlの含有率は、1.0〜1.5%である。
Tiは、Alと同様、Niとともにγ’相を生成し、機械的強度を向上させる。Tiの含有率が0.5%未満の場合には、γ’相の析出による効果が発揮されない。一方、Tiの含有率が4%を超えると、製造性が低下し、脆化を引き起こす。そのため、Tiの含有率を0.5〜4%とした。さらに好ましいTiの含有率は、1.0〜1.5%である。
Bは、粒界に偏析して高温特性を向上させる。Bの含有率が0.001%未満の場合には、この高温特性を向上させる効果が発揮されない。一方、Bの含有率が0.006%を超えると、粒界脆化を招く。そのため、Bの含有率を0.001〜0.006%とした。さらに好ましいBの含有率は、0.002〜0.004%である。
Taは、γ’相に固溶して、析出強化相を安定させる。Taの含有率が0.1%未満の場合には、上記した効果が発揮されない。一方、Taの含有率が0.7%を超えると、製造性が低下する。そのため、Taの含有率を0.1〜0.7%とした。さらに好ましいTaの含有率は、0.1〜0.3%である。
Nbは、Taと同様に、γ’相に固溶して、析出強化相を安定させる。Nbの含有率が0.1%未満の場合には、上記した効果が発揮されない。一方、Nbの含有率が0.7%を超えると、溶解や鋳造時において偏析を招く。そのため、Nbの含有率を0.1〜0.7%とした。さらに好ましいNbの含有率は、0.3〜0.6%である。
N、Si、Mn、S、P、O、Pb、Bi、SbおよびSnは、実施形態のNi基合金においては、不可避的不純物に分類されるものである。これらの不可避的不純物は、可能な限りその残存含有率を0%に近づけることが好ましい。また、これらの不可避的不純物のうち、少なくとも、Nは、0.01%以下に抑制されることが好ましい。
表1は、機械的強度に及ぼすNi基合金の化学組成の影響を調べるために用いられた試料1〜試料15の化学組成を示している。なお、表1に示された試料1〜試料10は、本実施形態の化学組成範囲にあるNi基合金であり、試料11〜試料15は、その組成が本実施形態の化学組成範囲にないNi基合金であり、比較例である。なお、ここで使用した本発明に係る実施形態の化学組成範囲にあるNi基合金には、不可避的不純物として、Nが含まれている。また、試料11は、インコネル617に相当するNi基合金である。
ここでは、熱処理条件を変化させ、機械的強度を引張試験によって評価するとともに、Ni基合金の金属組織の観察を行った。
Claims (14)
- 質量%で、C:0.01〜0.15、Cr:14〜20、Co:10〜15、Mo:6〜12、Al:0.5〜4、Ti:0.5〜4、B:0.001〜0.006を含有し、残部がNiおよび不可避的不純物からなり、
結晶粒界に沿って、結晶粒界上の少なくとも一部に不連続となる部分を有して塊状に析出した炭化物、および結晶粒内に粒状に析出した析出物を備え、
前記析出物の平均直径が150nm以下であることを特徴とするNi基合金。 - Taを0.1〜0.7質量%さらに含有していることを特徴とする請求項1記載のNi基合金。
- Nbを0.1〜0.7質量%さらに含有していることを特徴とする請求項1記載のNi基合金。
- Taを0.1〜0.7質量%およびNbを0.1〜0.7質量%さらに含有していることを特徴とする請求項1記載のNi基合金。
- 前記炭化物が、Moを主成分とする炭化物であり、前記析出物が、ガンマプライム相であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のNi基合金。
- 前記炭化物の結晶粒界に沿う方向の長さの合計が、前記炭化物が析出している結晶粒界の長さの25〜90%であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載のNi基合金。
- 質量%で、C:0.01〜0.15、Cr:14〜20、Co:10〜15、Mo:6〜12、Al:0.5〜4、Ti:0.5〜4、B:0.001〜0.006を含有し、残部がNiおよび不可避的不純物からなるNi基合金素材を溶融し、所定の形状の構造体を形成する構造体形成工程と、
前記構造体を1050〜1200℃の温度で溶体化処理する溶体化処理工程と、
前記溶体化処理が施された前記構造体を1000〜1050℃の温度で時効処理する第1時効処理工程と、
前記時効処理が施された前記構造体を650〜850℃の温度で時効処理する第2時効処理工程と
を具備し、
前記溶体化処理工程および前記第1時効処理工程を施すことによって、結晶粒界に沿って、結晶粒界上の少なくとも一部に不連続となる部分を有する塊状の炭化物を析出させ、
前記第2時効処理工程を施すことによって、結晶粒内に粒状の析出物を析出させることを特徴とするNi基合金の製造方法。 - 前記析出物の平均直径が150nm以下であることを特徴とする請求項7記載のNi基合金の製造方法。
- 前記炭化物がMoを主成分とする炭化物であり、前記析出物がガンマプライム相であることを特徴とする請求項7または8記載のNi基合金の製造方法。
- 前記炭化物の結晶粒界に沿う方向の長さの合計が、前記炭化物が析出している結晶粒界の長さの25〜90%であることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項記載のNi基合金の製造方法。
- 前記Ni基合金素材が、Taを0.1〜0.7質量%さらに含有していることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項記載のNi基合金の製造方法。
- 前記Ni基合金素材が、Nbを0.1〜0.7質量%さらに含有していることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項記載のNi基合金の製造方法。
- 前記Ni基合金素材が、Taを0.1〜0.7質量%およびNbを0.1〜0.7質量%さらに含有していることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項記載のNi基合金の製造方法。
- 請求項1乃至6のいずれか1項記載のNi基合金を用いて、少なくとも所定部位が作製されたことを特徴とするタービン用部品。
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