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JP5783055B2 - 変速機の異常判定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載される変速機の異常判定装置に関する。
従来、車両に搭載される変速機としてクラッチ・トゥ・クラッチにより変速を行う自動変速機や、ギヤ比を無段階に変化させることが可能なベルト式の無段変速機(CVT :Continuously Variable Transmission)が知られている。
このうち、ベルト式の無段変速機は、ドライブ側のプライマリプーリと、ドリブン側のセカンダリプーリと、これらのプーリ間に巻き掛けられたベルトと、ドライブ側のプーリ幅を制御するプライマリプーリ側の油圧アクチュエータと、ドリブン側のプーリ幅を制御するセカンダリプーリ側の油圧アクチュエータと、を備え、これら両油圧アクチュエータに供給する油圧を制御してプーリ幅を変化させることで、変速比を無段階に変化させるようになっている。
さらに、無段変速機が搭載された車両の故障判定装置として、容易に故障部品の特定を行うことができるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に開示された車両の故障判定装置は、ノーマルモードとガレージモードとを選択可能になっており、ノーマルモードにおいて実際の変速比(以下、実変速比ともいう)が目標変速比の範囲に達していないと判定した場合に、異常と判定し、ノーマルモードからガレージモードを選択するようになっている。そして、この故障判定装置は、タービン回転数が回転数閾値より大きいとき、リニアソレノイドバルブの故障と判定し、タービン回転数が回転数閾値以下である場合には、シフトソレノイドバルブの故障と判定するようになっている。
特開2010−96240号公報
しかしながら、上述のような従来の車両の故障判定装置にあっては、目標変速比に対して実変速比の乖離のみを監視しているため、実変速比が目標変速比に対して大きく乖離している範囲でしか異常と判定することができず、異常と判定するまでに時間がかかってしまうという問題があった。
具体的には、従来のベルト式の無段変速機には、両プーリの油圧アクチュエータの給排する油圧を制御する油圧制御装置が設けられており、油圧制御装置を構成する変速ソレノイド弁に対する駆動信号を調整して目標変速比に実変速比を近づけるフィードバック制御が行われている。このため、目標変速比が車両の走行状態(例えばアクセル開度および車速)と予め記憶された制御マップ(最適燃費線など)とに基づいて設定されるので、異常を判定する閾値を大きく設定する必要があり、実変速比が目標変速比に対して大きく乖離している範囲でしか異常と判定することができず、異常と判定するまでに時間がかかってしまう。しかも、無段変速機を制御する作動油が低温状態であると、その応答性が悪化するので、益々前記閾値を大きく設定せざるを得ない。
特に、従来のベルト式の無段変速機は、例えば変速ソレノイド弁に異常が発生し、プライマリプーリ側の油圧アクチュエータに供給される油圧が急激に低下するといった異常でダウンシフトが発生すると、運転者にとっては意図しない車両の減速が生じてしまう。このため、変速異常が発生したとしても速やかに異常と判定し、意図しない減速を回避するようフェールセーフ制御を実行することが好ましい。これは、従来の自動変速機において、摩擦係合要素の係合および開放を制御する例えば油圧制御弁に異常が発生した場合も同様である。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、従来と比較して変速異常が発生してから異常判定までの時間を短縮することができるとともに、その異常判定の精度を向上することができる変速機の異常判定装置を提供することを目的とする。
本発明に係る変速機の異常判定装置は、上記目的達成のため、(1)入力軸から入力された回転動力を変速して出力軸に出力する変速機を備えた車両に搭載され、異常判定条件に基づいて前記変速機の異常を判定する変速機の異常判定装置であって、前記異常判定条件は、前記変速によって得られた実変速比が、設定した目標変速比に対して第1の所定値以上であるときに成立する第1の異常判定条件と、前記実変速比の変化割合が第2の所定値以上であるときに成立する第2の異常判定条件と、前記実変速比と前記目標変速比との差の変化割合が第3の所定値以上であるときに成立する第3の異常判定条件と、前記車両の車速に対応する前記出力軸の回転数の変化マイナス値である第4の所定値よりも小さいときに成立する第4の異常判定条件と、を含み、前記第1乃至第4の異常判定条件が全て成立する場合に、前記変速機の異常と判定することを特徴とする。
この構成により、複数の異常判定条件により複合的に異常判定しているので、従来のように目標変速比に対する実変速比の乖離のみに基づいて異常を判定しているものと比較して、変速異常が発生してから異常判定までの時間を短縮することができるとともに、異常判定の精度を向上することができる。
具体的には、第1の所定値を従来と比較して小さく設定しても、実変速比の変化割合と第2の所定値とを比較しているので、従来異常判定に用いられていなかった変速異常の初期段階において過渡現象を監視することができる。このため、変速異常が発生してから異常判定までの時間を短縮でき、異常判定の精度を向上することができる。
さらに、第1の所定値を従来と比較して小さく設定しても、実変速比と目標変速比との差の変化割合と、第3の所定値とを比較しているので、従来異常判定に用いられていなかった変速異常の初期段階において過渡現象を監視することができる。このため、変速異常が発生してから異常判定までの時間を短縮でき、異常判定の精度を向上することができる。また、第2の異常判定条件を満たす実変速比の変化割合が異常な範囲であっても実変速比と目標変速比との差の変化割合が第3の所定値より小さい場合には異常と判定しないので、異常判定の精度を向上できる。
加えて、車両の車速に対応する変速機の出力軸の回転数の変化がダウンシフトによる車速の低下を判定するマイナス値である第4の所定値よりも小さいか否かを判定しているので、従来異常判定に用いられていなかった変速異常の初期段階において過渡現象を監視することができる。このため、変速異常が発生してから異常判定までの時間を短縮でき、異常判定の精度を向上することができる。例えば、変速異常に起因したダウンシフトが生じ、変速異常の初期段階における過渡現象として車速の低下の割合が大きい場合に異常と判定できる。
このように、変速異常が発生してから異常判定までの時間を短縮できるよう第1から第4までの異常判定条件における各所定値を設定することにより、不必要に異常と判定することを抑制することができるので、異常判定までの時間短縮と異常の判定精度の向上とを両立することができる。
また、上記(1)に記載の変速機の異常判定装置において、(2)前記異常判定条件は、前記変速機の出力軸の回転数の変化が、前記第4の所定値よりも小さいときに相当する、前記車両の駆動輪のスリップ状態が生じるか否かを判定可能な第5の所定値より小さいときに成立することを特徴とする。
この構成により、ダウンシフトによる車速の低下を判定する第4の所定値よりも小さい第5の所定値を用いるので、例えば低μ路でグリップを失ってスリップ状態に陥った場合に異常と判定することができ、異常の判定精度を向上することができる。具体的には、低μ路で変速異常が発生して急激なダウンシフトによる運転者の意図しない減速が起きると駆動輪がスリップ状態に陥りやすく、このような状況においては車両の挙動を安定させるため即座にフェールセーフ制御を実行する必要がある。このため、第5の所定値を用いた異常判定条件を満たした場合に、異常と判定することができるので、異常判定の精度を向上することができる。
また、上記(1)または(2)に記載の変速機の異常判定装置において、(3)前記入力軸の回転数を検出する第1の回転数センサと、前記出力軸の回転数を検出する第2の回転数センサと、前記検出された前記入力軸の回転数を前記検出された前記出力軸の回転数で除算により前記実変速比を算出する算出部と、を備えたことを特徴する。
この構成により、変速機に備えられた既存のセンサからの検出結果に基づいて実変速比を算出することができるので、新たにセンサを設ける必要がない。結果として、変速異常が発生してから異常判定までの時間短縮と、異常の判定精度の向上と、を低コストで実現することができる。
また、上記(1)に記載の変速機の異常判定装置において、(4)車両の駆動輪の回転数を検出する第3の回転数センサと、前記車両の従動輪の回転数を検出する第4の回転数センサと、を備え、前記異常判定条件は、前記変速機の出力軸の回転数の変化率が前記第4の所定値よりも小さいときに相当する、前記検出された駆動輪の回転数と前記検出された従動輪の回転数との差の絶対値が第6の所定値以上であるときに成立することを特徴とする。
この構成により、前記検出された駆動輪の回転数と、前記検出された従動輪の回転数とを比較することによって、乖離が生じている場合には、駆動輪がスリップ状態に陥っていると判定することができ、異常判定の精度を向上させることができる。
また、上記(1)に記載の変速機の異常判定装置において、(5)車両の加速度を検出する加速度センサと、前記車両の速度を検出する車速検出手段と、前記検出された車速から加速度を算出する加速度算出手段と、を備え、前記異常判定条件は、前記変速機の出力軸の回転数の変化率が前記第4の所定値よりも小さいときに相当する、前記加速度センサによって検出された検出加速度と前記加速度算出手段によって算出された算出加速度との差の絶対値が第7の所定値以上であるときに成立することを特徴とする。
この構成により、加速度センサから取得した検出加速度と、加速度算出手段によって算出された算出加速度と、を比較することによって、乖離が生じている場合には、スリップ状態に陥っていると判定することができ、異常判定の精度を向上させることができる。
また、上記(1)乃至(5)に記載の変速機の異常判定装置において、(6)前記変速機が、有効径が可変な一対の可変プーリに伝動ベルトが巻きかけられ、油圧アクチュエータによって一対の可変プーリの有効径が変化させられることにより変速比が連続的に変更されるベルト式の無段変速機によって構成されたことを特徴とする。
本発明によれば、従来と比較して変速異常が発生してから異常判定までの時間を短縮することができるとともに、その異常判定の精度を向上することができる変速機の異常判定装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る変速機の異常判定装置を備えた車両の概略ブロック構成図である。 本発明の実施の形態に係る変速機の構成図である。 本発明の実施の形態に係る異常判定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る異常判定を説明するためのタイミングチャートである。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず、構成について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る制御装置を備えた車両の概略ブロック構成図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る車両10は、動力源としてのエンジン11と、エンジン11において発生した動力を伝達する出力軸としてのクランクシャフト15と、エンジン11において発生した動力を伝達するとともに車両10の走行状態に応じて変速比を連続的に変化させるベルト式無段変速機(以下、単に「CVT」という)70を備えた変速機20と、変速機20を油圧により制御するための油圧制御装置30と、変速機20によって伝達された動力を伝達するプロペラシャフト25と、プロペラシャフト25によって伝達された動力を伝達するディファレンシャル機構40と、ディファレンシャル機構40によって伝達された動力を伝達する駆動軸としてのドライブシャフト43L、43Rと、ドライブシャフト43L、43Rによって伝達された動力を用いて回転することにより車両10を駆動させる駆動輪45L、45Rと、を備えている。
さらに、車両10は、車両10全体を制御するための車両用電子制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)100を備えている。また、車両10には、クランクセンサ81と、シフトセンサ82と、駆動軸回転数センサ83と、その他図示しない各種センサが設けられている。各種センサは、検出した検出信号を、ECU100に入力するようになっている。
エンジン11は、ガソリンあるいは軽油等の炭化水素系の燃料と空気との混合気を、図示しないシリンダの燃焼室内で燃焼させることによって動力を出力する公知の動力装置により構成されている。エンジン11は、燃焼室内で混合気の吸気、燃焼および排気を断続的に繰り返すことによりシリンダ内のピストンを往復動させ、ピストンと動力伝達可能に連結されたクランクシャフト15を回転させることにより、変速機20に動力を伝達するようになっている。なお、エンジン11に用いられる燃料は、エタノール等のアルコールを含むアルコール燃料であってもよい。
油圧制御装置30は、公知の油圧制御回路を有し、オイルポンプによってオイルパンから汲み上げられたオイルを、ECU100によって制御される複数のソレノイドバルブにより回路の切り替えおよび油圧を制御し、変速機20に出力して、変速機20を制御するようになっている。
ディファレンシャル機構40は、カーブ等を走行する場合に、駆動輪45Lと駆動輪45Rとの回転数の差を許容するものである。ディファレンシャル機構40は、プロペラシャフト25の回転により伝達された動力を、ドライブシャフト43L、43Rを回転させることによって駆動輪45L、45Rに伝達するようになっている。なお、ディファレンシャル機構40は、駆動輪45Lと駆動輪45Rとの回転数の差を許容しないデフロック状態をとることができるものであってもよい。
駆動輪45L、45Rは、ドライブシャフトに取り付けられた例えば金属製のホイールと、ホイールの外周を覆うように取り付けられた例えば樹脂製のタイヤとを備えている。また、駆動輪45L、45Rは、ドライブシャフト43L、43Rによって伝達された動力により回転し、タイヤと路面との摩擦作用によって、車両10を駆動させるようになっている。
ECU100は、中央演算処理装置としてのCPU(Central Processing Unit)、固定されたデータの記憶を行うROM(Read Only Memory)、書き換え可能な不揮発性のメモリからなるバックアップメモリ、一時的にデータを記憶するRAM(Random Access Memory)および入出力インターフェース回路(いずれも図示しない)を有している。なお、ECU100は、車両10の制御を統括するようになっている。
さらに、ECU100は、クランクセンサ81と、シフトセンサ82と、駆動軸回転数センサ83と、アクセル開度センサ88と、に接続されている。
クランクセンサ81は、ECU100によって制御されることにより、クランクシャフト15の回転数を検出して、検出した検出信号をECU100に入力するようになっている。なお、ECU100は、クランクセンサ81によって入力された検出信号が表すクランクシャフト15の回転数を、エンジン回転数Neとして取得する。
シフトセンサ82は、ECU100によって制御されることにより、シフトレバー21の複数の切り替え位置のうちいずれの切り替え位置にあるかを検出し、シフトレバー21の切り替え位置を表す検出信号をECU100に入力するようになっている。
駆動軸回転数センサ83は、ECU100によって制御されることにより、ドライブシャフト43L(または43R)の回転数を検出し、ドライブシャフト43L(または43R)の回転数を表す検出信号をECU100に入力するようになっている。なお、ECU100は、駆動軸回転数センサ83によって入力された上記検出信号に基づいて、車両10の走行速度を算出するようになっている。
アクセル開度センサ88は、ECU100によって制御されることにより、運転者のアクセル操作量を表すアクセル開度を検出し、アクセル開度を表す検出信号をECU100に入力するようになっている。
次に、変速機20の構成について、図2に基づいて説明する。
図2は、本発明の実施の形態に係る変速機の構成図である。
まず、エンジン11において発生した動力は、クランクシャフト15を介してトルクコンバータ50に伝達される。トルクコンバータ50に伝達された動力は、さらに、前後進切り替え機60、CVT70、減速歯車80を介してディファレンシャル機構40に伝達され、左右の駆動輪45L、45Rに分配されるようになっている。すなわち、CVT70は、エンジン11から左右の駆動輪(例えば、後輪)45L、45Rに至る動力伝達経路に設けられている。
また、トルクコンバータ50は、クランクシャフト15に連結されたポンプインペラー51pと、タービン軸55を介して前後進切り替え機60に連結されたタービンランナー51tと、一方向クラッチを介して非回転部材に回転可能に支持されたステータ51sと、を有しており、流体を介して動力伝達を行う公知のトルクコンバータにより構成されている。
また、ポンプインペラー51pとタービンランナー51tとの間には、燃費向上のため、ポンプインペラー51pおよびタービンランナー51tを一体的に連結して相互に一体回転させることができるようにするロックアップクラッチ(直結クラッチ)52が設けられている。
前後進切り替え機60は、ダブルピニオン型の遊星歯車装置によって構成されている。サンギヤ61sは、トルクコンバータ50のタービン軸55に連結され、キャリア62cは、CVT70の入力軸であるプライマリシャフト71に連結されている。
そして、キャリア62cとサンギヤ61sとの間に配設された前進クラッチ64が油圧により係合させられると、サンギヤ61sと、キャリア62cと、リングギヤ63rとが一体回転させられてタービン軸55がプライマリシャフト71に直結され、前進方向の駆動力が駆動輪45L、45Rに伝達される。
また、リングギヤ63rとハウジング65との間に配設された後進ブレーキ66が油圧により係合させられるとともに前進クラッチ64が解放されると、タービン軸55と一体的に回転するサンギヤ61sの回転方向に対してサンギヤ61sが相対回転しながら公転することによって、キャリア62cはタービン軸55の回転方向とは反対の方向に回転することとなる。したがって、キャリア62cと連結したプライマリシャフト71はタービン軸55に対して逆回転させられるため、後進方向の駆動力が駆動輪45L、45Rに伝達される。
一方、CVT70は、プライマリシャフト71に設けられた有効径が可変のプライマリプーリ72と、CVT70の出力軸であるセカンダリシャフト79に設けられた有効径が可変のセカンダリプーリ77と、プライマリプーリ72およびセカンダリプーリ77のそれぞれに形成されたV溝に巻き掛けられた伝動ベルト75と、を有している。この構成により、CVT70は、動力伝達要素として機能する伝動ベルト75にプライマリプーリ72およびセカンダリプーリ77のV溝の内壁面との間の摩擦力を利用して動力を伝達するようになっている。
具体的には、プライマリプーリ72は、互いに対向して対向面によってV溝を形成する可動シーブ72aと、固定シーブ72bとを有しており、可動シーブ72aと固定シーブ72bにより形成されるV溝に伝動ベルト75が巻き掛けられている。
また、セカンダリプーリ77は、互いに対向して対向面によってV溝を形成する可動シーブ77aと固定シーブ77bとを備えており、可動シーブ77aと固定シーブ77bにより形成されるV溝に伝動ベルト75が巻き掛けられている。
プライマリプーリ72およびセカンダリプーリ77には、それぞれのV溝幅、すなわち伝動ベルト75の掛かり径を変更するために可動シーブ72aに形成された入力側油圧シリンダ73および可動シーブ77aに形成された出力側油圧シリンダ78が備えられている。
そして、可動シーブ72aの入力側油圧シリンダ73に供給、あるいは、排出されるオイルの流量が油圧制御装置30によって制御されることにより、プライマリプーリ72およびセカンダリプーリ77のV溝幅が変化して伝動ベルト75の掛かり径(有効径)が変更されるようになっている。これにより、変速比γ(=プライマリプーリ72のプライマリシャフト71の実際の回転数NIN/セカンダリプーリ77のセカンダリシャフト79の実際の回転数NOUT)を連続的、すなわち無段階に変化させることができる。
また、可動シーブ77aの出力側油圧シリンダ78内の油圧PBは、セカンダリプーリ77の伝動ベルト75に対する挟圧力および伝動ベルト75の張力にそれぞれ対応するものであって、伝動ベルト75の張力、すなわち、伝動ベルト75のプライマリプーリ72およびセカンダリプーリ77のV溝内壁面に対する押圧力に密接に関係しているので、ベルト張力制御圧、ベルト挟圧力制御圧、ベルト押圧力制御圧とも称され得るものであり、伝動ベルト75が滑りを生じないように、油圧制御装置30により調圧されるようになっている。
ここで、ECU100には、タービン軸回転数センサ84と、入力軸回転数センサ85と、出力軸回転数センサ86と、が接続されている。
タービン軸回転数センサ84は、トルクコンバータ50のタービンランナー51tに連結されたタービン軸55の回転数を検出するようになっている。また、タービン軸回転数センサ84は、タービン軸55の回転数を表す検出信号を、ECU100に入力するようになっている。
入力軸回転数センサ85は、キャリア62cに連結されたプライマリプーリ72のプライマリシャフト71の回転数を検出するようになっている。また、入力軸回転数センサ85は、プライマリシャフト71の回転数を表す検出信号を、ECU100に入力するようになっている。
出力軸回転数センサ86は、減速歯車80に連結されたセカンダリプーリ77のセカンダリシャフト79の回転数を検出するようになっている。また、出力軸回転数センサ86は、セカンダリシャフト79の回転数を表す検出信号を、ECU100に入力するようになっている。
ここで、ECU100は、入力軸回転数センサ85によって入力された検出信号が示すプライマリシャフト71の回転数Ninと、出力軸回転数センサ86によって入力された検出信号が示すセカンダリシャフト79の回転数Noutと、に基づいて、実変速比γ(=プライマリプーリ72のプライマリシャフト71の実際の回転数Nin/セカンダリプーリ77のセカンダリシャフト79の実際の回転数Nout)を算出するようになっている。このように、ECU100は、入力軸の回転数Ninを出力軸の回転数Noutで除算により実変速比γを算出するので、本発明に係る算出部を構成している。
また、ECU100は、上述のように算出した車両10の速度や運転者のアクセル開度などの条件と、ROMに記憶されているマップ(最適燃費曲線)とに基づいて、エンジン11の運転状態が最適となるように、油圧制御装置30を介して、CVT70の変速比を制御する。
ECU100は、エンジン11の運転状態が最適となるように目標変速比を設定し、目標変速比に実変速比を近づけるよう入力側油圧シリンダ73および出力側油圧シリンダ78に供給する作動油圧を算出し、算出結果に基づいて油圧制御装置30を制御する。
次に、本発明の実施の形態に係る変速機の異常判定装置を備えた車両10の特徴的な構成について説明する。
ECU100は、入力軸回転数センサ85および出力軸回転数センサ86によって検出されたプライマリシャフト71の回転数およびセカンダリシャフト79の回転数に基づいて実変速比γを算出するようになっている。ECU100は、算出した実変速比γと、目標変速比γに第1の所定値P(以下、第1の基準値ともいう)を加算したものと、を比較するようになっている。具体的には、ECU100は、実変速比γが目標変速比γに第1の所定値を加算した値以上か否かを判定するようになっている。すなわち、ECU100は、実変速比γが目標変速比γに対して第1の基準値P以上の場合に、第1の異常判定条件を満たすと判定する。したがって、ECU100は、実変速比が目標変速比に対して第1の基準値P以上か否かを判定する第1の異常判定手段を構成している。
また、ECU100は、第1の異常判定条件を満たす場合に、実変速比の変化割合Δγを算出するようになっており、算出した実変速比の変化割合Δγが第2の所定値P(以下、第2の基準値ともいう)以上か否かを判定するようになっている。すなわち、ECU100は、実変速比の変化割合Δγが第2の基準値P以上の場合に、第2の異常判定条件を満たすと判定する。したがって、ECU100は、実変速比の変化割合が第2の基準値以上か否かを判定する第2の異常判定手段を構成している。
また、ECU100は、第2の異常判定条件を満たす場合に、実変速比から目標変速比を減算した値の変化割合ΔPを算出するようになっており、この変化割合ΔPが第3の所定値P(以下、第3の基準値ともいう)以上か否かを判定する。すなわち、ECU100は、実変速比と目標変速比との差の変化割合ΔPが第3の基準値P以上の場合に、第3の異常判定条件を満たすと判定する。したがって、ECU100は、実変速比と目標変速比との差の変化割合が第3の基準値以上か否かを判定する第3の異常判定手段を構成している。
また、ECU100は、第3の異常判定条件を満たす場合に、出力軸回転数センサ86によって検出されたセカンダリシャフト79の回転数に基づいて、変速機の出力軸の回転数の変化割合(変化率)を算出し、この算出した変化割合が第4の所定値P4(以下、第4の基準値ともいう)より小さいか否かを判定する。すなわち、ECU100は、変速機の出力軸の回転数の変化割合が第4の基準値P4未満の場合に、第の異常判定条件を満たすと判定する。したがって、ECU100は、変速機の出力軸の回転数の変化割合が第4の基準値P4より小さいか否かを判定する第4の異常判定手段を構成している。ここで、第4の基準値は、零未満でマイナスの値を設定し、変速異常によってダウンシフトが発生して車速の低下を検出することができる値に設定するのが好ましい。
また、ECU100は、異常判定条件に基づいて変速機の異常を判定するようになっており、異常判定条件として第1から第4の異常判定条件を含んでいる。したがって、ECU100は、第1から第4までの異常判定条件を全て満たす場合に、変速機の異常と判定するようになっている。ここで、第1から第4までの異常判定条件における各所定値を異常判定の精度と判定時間を考慮して予め実験的に求め、ROMに予め記憶しておく。例えば、本実施の形態におけるCVT70は、変速比γが、0.4(γmax)と2.5(γmin)との間をとり得る変速機によって構成されている場合に、第1の基準値Pは、0.3に設定し、第2の基準値Pは、0.02に設定し、第3の基準値Pは、0.02に設定するのが好ましい。なお、ECU100によって異常判定処理が実行される所定の時間間隔が16msecとする。
また、ECU100は、第1から第4までの異常判定条件のうち少なくとも2つ又は3つの異常判定条件に基づいて変速機の異常と判定するようにしてもよい。この場合、各異常判定条件における各所定値を異常判定の精度と判定時間を考慮して設定される。
ECU100は、第4の異常判定条件に代えて、セカンダリシャフト72(変速機の出力軸)の変化割合が、第4の所定値よりも小さく設定された第5の所定値P(以下、第5の基準値ともいう)より小さいか否かを第5の異常判定条件として判定するようにしてもよい。この場合、ECU100は、セカンダリシャフト72(変速機の出力軸)の回転数の変化割合が、第5の基準値P未満の場合に、第5の異常判定条件を満たすと判定する。したがって、ECU100は、変速機の出力軸の回転数の変化割合が、第5の基準値未満か否かを判定する第5の異常判定手段を構成している。このように、ECU100は、第5の異常判定条件を満たす場合に、駆動輪のスリップ状態を判定することができる。また、ECU100は、第4の異常判定条件を除き、第1から第5までの異常判定条件を全て満たす場合に、変速機の異常と判定するようになっている。第5の所定値は、スリップ状態に陥ったことを判定することができるよう予め実験的に定める。
また、ECU100は、変速機の異常と判定した場合に、異常判定制御とは独立して、フェールセーフ制御を実行するようになっている。例えば、ECU100は、変速機20を構成する前進クラッチ64を開放させ、プライマリシャフト71へエンジン11からの回転動力を伝達しない非伝達状態に切り替えるようフェールセーフ制御を実行する。また、ECU100は、前述のフェールセーフ制御に代えて、一定の油圧を入力側油圧シリンダ73および出力側油圧シリンダ78に供給されるよう油圧制御装置30を構成するフェールセーフバルブを制御し、車両10が退避走行可能な所望の変速比が得られるようにする。
次に、動作について説明する。
図3は、本実施の形態に係る変速機の異常判定処理の概要を示すフローチャートである。以下の処理は、ECUを構成するCPUによって所定の時間間隔で実行されるとともに、CPUによって処理可能なプログラムを実現する。なお、本実施の形態では所定の時間間隔は16msecである。
まず、ECU100は、実変速比γが、目標変速比γに第1の所定値Pを加算した値以上か否か、すなわち、実変速比γが目標変速比γに対して第1の所定値P以上か否か、を判定する(ステップS1)。したがって、ステップS1において、実変速比γが目標変速比γに対して第1の所定値Pよりも大きい場合には、ステップS2に進み、小さい場合には、異常と判定されずリターンに移行する。
次に、ECU100は、実変速比の変化割合Δγが、第2の所定値P以上か否かを判定する(ステップS2)。したがって、ステップS2において、実変速比の変化割合Δγが第2の所定値Pよりも大きい場合には、ステップS3に進み、小さい場合には、異常と判定されずリターンに移行する。
次に、ECU100は、実変速比γ−目標変速比γの変化割合ΔPが、第3の所定値P以上か否か、すなわち、実変速比と目標変速比との差の変化割合ΔPが、第3の所定値P以上か否か、を判定する(ステップS3)。したがって、ステップS3において、実変速比と目標変速比との差の変化割合ΔPが、第3の所定値Pより大きい場合には、ステップS4に進み、小さい場合には、異常と判定されずリターンに移行する。
次に、ECU100は、セカンダリシャフト72(変速機の出力軸)の変化割合が、第4の所定値Pより小さいか否か、すなわち、セカンダリシャフト72(変速機の出力軸)の変化割合が、第4の所定値Pより小さいか否か、を判定する(ステップS4)。したがって、ステップS4において、出力軸の回転数の変化割合が、第4の所定値Pより小さい場合には、ステップS5に進み異常と判定され(ステップS5)、大きい場合には、異常と判定されずリターンに移行する。なお、ステップS1からステップS4までの各処理順序は例示であってこれに限定されず、各判定処理が含まれていれば、どの順序で実行してもよい。
図4は、実施の形態に係る異常判定処理を説明するためのタイミングチャートである。
図4に示すように、油圧制御装置30を構成する図示しない変速ソレノイド弁等の異常によって時点t1で異常が発生すると、可動シーブ72aに形成された入力側油圧シリンダ73に供給されるプライマリシーブ圧103がその後急激に低下し始める。その後、プライマリシーブ圧103が0kPaまで低下すると、点線Aの領域で示すように、実変速比101が目標変速比102から乖離し始める。この結果、ECU100は、第1の異常判定条件を満たすと判定する。
そして、実変速比の変化割合を表す矢印Bが徐々に大きくなり、実変速比と目標変速比との差の変化割合を表す矢印Cも徐々に大きくなる。このため、ECU100は、第2の異常判定条件および第3の異常判定条件を満たすと判定する。
その後、CVT70の実変速比がロー側に移行し、急激なダウンシフトが生じるので、セカンダリシャフト79の回転数104が低下、すなわち、車速が低下し始める。このため、CVT70の出力軸としてのセカンダリシャフト79の回転数の変化割合を表す矢印Dも徐々に大きくなり、第4の異常判定条件を満たすこととなる。
このように、ECU100は、第1から第4までの異常判定条件をすべて満たすので、時点t2でCVT70の異常と判定する。
以上のように、本発明の実施の形態に係る変速機の異常判定装置は、複数の異常判定条件により複合的に異常判定しているので、従来のように目標変速比に対する実変速比の乖離のみに基づいて異常を判定しているものと比較して、変速異常が発生してから異常判定までの時間を短縮することができるとともに、異常判定の精度を向上することができる。
具体的には、第1の所定値を従来と比較して小さく設定しても、実変速比の変化割合と第2の所定値とを比較しているので、従来異常判定に用いられていなかった変速異常の初期段階において過渡現象を監視することができる。このため、変速異常が発生してから異常判定までの時間を短縮でき、異常判定の精度を向上することができる。
さらに、第1の所定値を従来と比較して小さく設定しても、実変速比と目標変速比との差の変化割合と、第3の所定値とを比較しているので、従来異常判定に用いられていなかった変速異常の初期段階において過渡現象を監視することができる。このため、変速異常が発生してから異常判定までの時間を短縮でき、異常判定の精度を向上することができる。また、第2の異常判定条件を満たす実変速比の変化割合が異常な範囲であっても実変速比と目標変速比との差の変化割合が第3の所定値より小さい場合には異常と判定しないので、異常判定の精度を向上できる。
加えて、変速機の出力軸の回転速度の変化割合がダウンシフトによる車速の低下を判定する第4の所定値よりも小さいか否かを判定しているので、従来異常判定に用いられていなかった変速異常の初期段階において過渡現象を監視することができる。このため、変速異常が発生してから異常判定までの時間を短縮でき、異常判定の精度を向上することができる。例えば、変速異常に起因したダウンシフトが生じ、変速異常の初期段階における過渡現象として車速の低下の割合が大きい場合に異常と判定できる。
このように、本発明の実施の形態に係る変速機の異常判定装置は、変速異常が発生してから異常判定までの時間を短縮できるよう第1から第4までの異常判定条件における各所定値を設定することにより、不必要に異常と判定することを抑制することができるので、異常判定までの時間短縮と異常の判定精度の向上とを両立することができる。
また、本発明の実施の形態に係る変速機の異常判定装置は、減速度が比較的大きい高速走行時、すなわち、回転数イナーシャが大きく減速度に寄与する領域で異常判定が可能となるため特に有益である。さらに、本発明の実施の形態に係る変速機の異常判定装置は、異常判定を減速度の変化で制限するので、意図しない減速が発生していない場合では、異常判定しないので、精度よくフェールセーフ制御を実行できる。
前述した第1の実施の形態における第4の異常判定条件に代えて、以下に説明する異常判定条件を用いて、駆動輪のスリップ状態を判定するようにしてもよい。なお、第2の実施の形態に係る変速機の異常判定装置の構成は、上述の第1の実施の形態に係る変速機の異常判定装置の構成とほぼ同様であり、各構成要素については、図1ないし図4に示した第1の実施の形態と同様の符号を用いて説明し、特に相違点についてのみ詳述する。
(第2の実施の形態)
本実施の形態に係る車両10は、車両10の駆動輪45の回転数を検出する駆動軸回転数センサ83と、車両の従動輪の回転数を検出する図示しない従動軸回転数センサと、を備えている。なお、駆動軸回転数センサ83および動軸回転数センサは、本発明に係る第3の回転数センサおよび第4の回転数センサを構成している。
ECU100は、検出された駆動輪45の回転数と検出された従動輪の回転数との差を算出するようになっている。ECU100は、第4の異常判定条件に代えて、第1から第3の異常判定条件と、検出された駆動輪45の回転数と検出された従動輪の回転数との差の絶対値が第6の所定値以上か否かを判定する第6の異常判定条件と、を含む異常判定条件に基づいて、変速異常を判定するようになっている。したがって、ECU100は、第3の異常判定条件を満たす場合に、検出された駆動輪45の回転数と検出された従動輪の回転数との差を算出するようになっており、その絶対値が第6の所定値よりも大きい場合に、駆動輪45のスリップ状態を判定して、変速機の異常と判定する。
このように、本実施の形態に係る変速機の異常判定装置は、検出された駆動輪45の回転数と、検出された従動輪の回転数とを比較することによって、乖離が生じている場合には、駆動輪がスリップ状態に陥っていると判定することができ、異常判定の精度を向上させることができる。
上述した第1の実施の形態における第4の異常判定条件に代えて、以下に説明する異常判定条件を用いて、駆動輪のスリップ状態を判定するようにしてもよい。なお、第3の実施の形態に係る変速機の異常判定装置の構成は、上述の第1の実施の形態に係る変速機の異常判定装置の構成とほぼ同様であり、各構成要素については、図1ないし図4に示した第1の実施の形態と同様の符号を用いて説明し、特に相違点についてのみ詳述する。
(第3の実施の形態)
本実施の形態に係る車両10は、車両10の加速度を検出する加速度センサと、車両10の速度を検出する車速検出手段と、を備えている。ECU100は、駆動軸回転数センサ83とともに車速検出手段を構成しており、駆動軸回転数センサ83が検出した検出結果に基づいて車速を算出し、算出した車速から加速度を算出するようになっている。このように、ECU100は、本発明に係る加速度算出手段も構成している。
ECU100は、加速度センサによって検出された検出加速度と算出加速度との差を算出するようになっている。ECU100は、第4の異常判定条件に代えて、第1から第3の異常判定条件と、検出加速度と算出加速度との差の絶対値が第7の所定値以上か否かを判定する第7の異常判定条件と、を含む異常判定条件に基づいて、変速異常を判定するようになっている。したがって、ECU100は、第3の異常判定条件を満たす場合に、加速度センサによって検出された検出加速度と算出加速度との差を算出するようになっており、その絶対値が第7の所定値よりも大きい場合に、駆動輪45のスリップ状態を判定して、CVT70の異常と判定する。
以上説明したように、第1から第3の実施の形態に係る変速機は、ベルト式の無段変速機によって構成されているが、クラッチやブレーキなどの摩擦係合要素の係合および開放により所望の変速段を構成する所謂自動変速機にも適用することができる。
このような、自動変速機の場合であっても、変速制御を行う油圧制御装置を構成する油圧制御バルブやリニアソレノイドバルブの故障により、本来係合すべきでないクラッチやブレーキが係合して、指示変速段と異なる変速段が形成されるような場合も生じ、意図しない減速が生じ得るので、変速機の異常判定装置を適用しても有用である。この場合、目標変速比は、ECUが支持する変速段から得ることができる。
以上のように、本発明に係る無段変速機の制御装置は、従来と比較して変速異常が発生してから異常判定までの時間を短縮することができるとともに、その異常判定の精度を向上することができるという効果を奏するものであり、車両に搭載される変速機の異常判定装置に有用である。
11 エンジン
15 クランクシャフト
30 油圧制御装置
50 トルクコンバータ
55 タービンシャフト
60 前後進切り替え機
70 CVT(無段変速機)
71 プライマリシャフト
72 プライマリプーリ
75 伝動ベルト
77 セカンダリプーリ
79 セカンダリシャフト
81 クランクセンサ
83 駆動軸回転数センサ(第3の回転数センサ、車速検出手段)
85 入力軸回転数センサ(第1の回転数センサ)
86 出力軸回転数センサ(第2の回転数センサ)
87 タービンシャフト回転数センサ
100 ECU(車速検出手段、加速度算出手段、算出部)

Claims (6)

  1. 入力軸から入力された回転動力を変速して出力軸に出力する変速機を備えた車両に搭載され、異常判定条件に基づいて前記変速機の異常を判定する変速機の異常判定装置であって、
    前記異常判定条件は、前記変速によって得られた実変速比が、設定した目標変速比に対して第1の所定値以上であるときに成立する第1の異常判定条件と、
    前記実変速比の変化割合が第2の所定値以上であるときに成立する第2の異常判定条件と、
    前記実変速比と前記目標変速比との差の変化割合が第3の所定値以上であるときに成立する第3の異常判定条件と、
    前記車両の車速に対応する前記出力軸の回転数の変化マイナス値である第4の所定値よりも小さいときに成立する第4の異常判定条件と、を含み、
    前記第1乃至第4の異常判定条件が全て成立する場合に、前記変速機の異常と判定する変速機の異常判定装置。
  2. 前記第4の異常判定条件は、前記変速機の出力軸の回転数の変化が、前記第4の所定値よりも小さいときに相当する、前記車両の駆動輪のスリップ状態が生じるか否かを判定可能な第5の所定値より小さいときに成立することを特徴とする請求項1に記載の変速機の異常判定装置。
  3. 前記入力軸の回転数を検出する第1の回転数センサと、
    前記出力軸の回転数を検出する第2の回転数センサと、
    前記検出された前記入力軸の回転数を前記検出された前記出力軸の回転数で除算することにより前記実変速比を算出する算出部と、を備えたことを特徴する請求項1または請求項2に記載の変速機の異常判定装置。
  4. 前記車両の駆動輪の回転数を検出する第3の回転数センサと、
    前記車両の従動輪の回転数を検出する第4の回転数センサと、を備え、
    前記第4の異常判定条件は、前記変速機の出力軸の回転数の変化率が前記第4の所定値よりも小さいときに相当する、前記検出された前記駆動輪の回転数と前記検出された前記従動輪の回転数との差の絶対値が第6の所定値以上であるときに成立することを特徴とする請求項1に記載の変速機の異常判定装置。
  5. 前記車両の加速度を検出する加速度センサと、
    前記車両の速度を検出する車速検出手段と、
    前記検出された車速から加速度を算出する加速度算出手段と、を備え、
    前記第4の異常判定条件は、前記変速機の出力軸の回転数の変化率が前記第4の所定値よりも小さいときに相当する、前記加速度センサによって検出された検出加速度と前記加速度算出手段によって算出された算出加速度との差の絶対値が第7の所定値以上であるときに成立することを特徴とする請求項1に記載の変速機の異常判定装置。
  6. 前記変速機が、有効径が可変な一対の可変プーリに伝動ベルトが巻きかけられ、油圧アクチュエータによって一対の可変プーリの有効径が変化させられることにより変速比が連続的に変更されるベルト式の無段変速機によって構成された請求項1乃至5に記載の変速機の異常判定装置。
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