JP5748108B2 - リチウム二次電池 - Google Patents
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Description
本実施形態に用いられるリチウム二次電池は、正極20と負極10のうちの少なくとも一方の電極と、セパレータ40との間に、多孔質絶縁層50をさらに備えている。この実施形態では、多孔質絶縁層50は、セパレータ40の片面であって負極10と対向する側の表面に形成されている。多孔質絶縁層50は、セパレータ40のうち、負極10の負極活物質層14と対向する領域を少なくとも包含する範囲に形成されている。多孔質絶縁層50は、無機フィラー(粉末状)とバインダとを有する。多孔質絶縁層50は、セパレータ40の熱収縮を防止するとともに、過充電時にセパレータ40が熱収縮した際に正極20と負極10とが直接接触するのを阻む機能を発揮する。
ここで開示される多孔質絶縁層50のセパレータ側部分52に含まれる高吸収性無機フィラー56を構成する材料としては、リチウムに対して高い吸収性を示す無機材料であることが好ましい。また、使用するセパレータ40よりも融点が高い無機材料を用いることが好ましい。さらに、電気絶縁性が高い無機材料であることが好ましい。そのような条件を満たす無機材料の一種または二種以上を特に制限なく使用することができる。かかる無機材料としては、リチウムを吸収可能な層状構造の金属酸化物が挙げられる。例えば、周期表の第2族(カルシウム等のアルカリ土類金属)、第4族(チタン等の遷移金属)、第5族(バナジウム、ニオブ等の遷移金属)、第8族(鉄、ルテニウム等の遷移金属)、第9族(コバルト等の遷移金属)、第12族(亜鉛等の卑金属)、第13族(インジウム等の卑金属)及び第14族(半金属元素であるケイ素、若しくはスズ等の卑金属)に属するいずれかの金属の層状構造金属酸化物を用いることができる。典型例として、チタニア、酸化ニオブ、酸化バナジウム、酸化鉄、酸化ルテニウム、酸化コバルト、酸化亜鉛、酸化インジウム、シリカ、ムライト、酸化スズおよび酸化カルシウム、等の層状構造金属酸化物が例示される。このうち、チタニア、シリカおよびムライトのうちのいずれか、あるいはこれらのいずれか2種以上の組み合わせが好ましい。これらの層状構造金属酸化物は層間にリチウムを吸蔵可能であり、リチウムに対して高い吸収性を示すので、本発明の目的に適した高吸収性無機フィラーとして好適に使用し得る。これらの金属酸化物は一種を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
ここで開示される多孔質絶縁層50の電極側表面部分54に含まれる低吸収性無機フィラー58を構成する無機材料としては、セパレータ側部分52に含まれる高吸収性無機フィラー56よりもリチウム吸収性が低く、かつ電極と接触した状態で使用しても電気化学的に安定である(酸化還元されない)無機材料であることが好ましい。また、使用するセパレータよりも融点が高い無機材料を用いることが好ましい。さらに、電気絶縁性が高い無機材料であることが好ましい。かかる無機材料としては、アルミナ、ベーマイトおよびマグネシア、等の金属酸化物が挙げられる。このうち、アルミナおよびマグネシアのうちのいずれか、あるいはこれらのいずれか2種の組み合わせが好ましい。これらの金属酸化物は、リチウムを吸収しにくく、かつ、電気化学的に安定であるため、本発明の目的に適した無機フィラーとして好適に使用し得る。これらの無機フィラーは一種を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
ここで、セパレータ側部分52に含まれるリチウム吸収性の高い高吸収性無機フィラー56を負極10と接した状態で配置すると、当該高吸収性無機フィラー56が負極10内のリチウムを吸収するため、電池容量が低下する虞がある。そのため、本実施形態の構成では、相対的にリチウム吸収性の低い低吸収性無機フィラー58を負極10に接する電極側表面部分54に配置し、相対的にリチウム吸収性の高い高吸収性無機フィラー56を負極10から離れたセパレータ側部分52に配置する。このことによって、高吸収性無機フィラー56による負極10内リチウムの吸収を抑制し、電池容量の低下を防止することができる。したがって、本構成によると、電池容量を低下させることなく、負極で発生したデンドライトによる短絡が有効に防止された、高性能なリチウム二次電池を得ることができる。
ここで開示される好適な一態様では、多孔質絶縁層50の電極側表面部分54の厚みが1μm以上(例えば1μm〜10μm)である。電極側表面部分の厚みが1μmより薄すぎると、セパレータ側部分52の高吸収性無機フィラー56が負極10に近づきすぎるため、上述した容量低下抑制効果が十分に発揮されないことがある。一方、電極側表面部分54の厚みが10μmより厚すぎると、上述した容量低下抑制効果が鈍化するためメリットがあまりないことに加えて、多孔質絶縁層50全体のイオン透過性が低下するため好ましくない。従って、通常は1μm〜10μmの範囲が適当であり、好ましくは2μm〜8μmであり、特に好ましくは2μm〜5μmである。
特に限定されるものではないが、セパレータ40の単位面積あたりのセパレータ側部分52の重さ(目付け)は、概ね0.3mg/cm2〜1.2mg/cm2程度であることが好ましく、0.5mg/cm2〜1.0mg/cm2程度であることがより好ましい。セパレータ側部分52の重さ(目付け)が小さすぎると、負極10で発生したデンドライトを吸収する効果が小さくなり、短絡を有効に防止できないことがある。一方、セパレータ側部分52の重さ(目付け)が大きすぎると、イオン透過抵抗が大きくなり、電池特性(充放電特性等)が低下するおそれがある。
特に限定されるものではないが、多孔質絶縁層50を構成するセパレータ側部分52の多孔度としては、通常は45%以上であり、好ましくは50%以上であり、特に好ましくは55%以上であり得る。多孔度の上限値としては特に限定されないが、概ね70%以下であり、好ましくは65%以下である。また、多孔質絶縁層50を構成する電極側表面部分54の多孔度としては、通常は45%以上であり、好ましくは50%以上であり、特に好ましくは55%以上であり得る。多孔度の上限値としては特に限定されないが、概ね70%以下であり、好ましくは65%以下である。
多孔質絶縁層に用いられる高吸収性無機フィラー56及び低吸収性無機フィラー58の形状(外形)は特に制限されない。機械的強度、製造容易性等の観点から、通常は、略球形の無機フィラーを好ましく使用し得る。また、無機フィラーのサイズ(平均粒径)は、セパレータの平均細孔径よりも大きいことが好ましい。例えば、平均粒径が凡そ0.1μm〜3μmの無機フィラーの使用が好ましく、より好ましくは凡そ0.2μm〜2μmであり、特に好ましくは0.2μm〜1.8μmある。無機フィラーの平均粒径は当該分野で公知の方法、例えばレーザ回折散乱法に基づく測定によって求めることができる。
ここに開示される高吸収性無機フィラー56及び低吸収性無機フィラー58は、BET比表面積が概ね1.0m2/g〜30m2/gの範囲にあることが好ましい。このようなBET比表面積を満たす無機フィラーは、リチウム二次電池の多孔質絶縁層50に用いられて、より高い性能を安定して発揮する電池を与えるものであり得る。例えば、充放電サイクル(特に、ハイレートでの放電を含む充放電サイクル)によっても抵抗の上昇の少ないリチウム二次電池が構築され得る。BET比表面積の好適範囲は材質によっても異なるが、通常は1.3m2/g〜27m2/gの範囲内が適当であり、好ましくは1.8m2/g〜22m2/gであり、特に好ましくは2.8m2/g〜22m2/gである。なお、比表面積の値としては、一般的な窒素吸着法による測定値を採用することができる。
本実施形態に係るリチウム二次電池は、このような高吸収性無機フィラー56及び低吸収性無機フィラー58がバインダ55とともに多孔質絶縁層50の電極側表面部分54及びセパレータ側部分52に含有されている。バインダ55としては、後述する多孔質絶縁層形成用塗料が水系の溶媒(バインダの分散媒として水または水を主成分とする混合溶媒を用いた溶液)の場合には、水系の溶媒に分散または溶解するポリマーを用いることができる。水系溶媒に分散または溶解するポリマーとしては、例えば、アクリル系樹脂が挙げられる。アクリル系樹脂としては、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド、メタクリルアミド、2‐ヒドロキシエチルアクリレート、2‐ヒドロキシエチルメタクリレート、メチルメタアクリレート、エチルヘキシルアクリレート、ブチルアクリレート等のモノマーを1種類で重合した単独重合体が好ましく用いられる。また、アクリル系樹脂は、2種以上の上記モノマーを重合した共重合体であってもよい。さらに、上記単独重合体及び共重合体の2種類以上を混合したものであってもよい。上述したアクリル系樹脂のほかに、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ポリエチレン(PE)等のポリオレフィン系樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等を用いることができる。これらポリマーは、一種のみを単独で、あるいは二種以上を組み合わせて用いることができる。中でも、アクリル系樹脂を用いることが好ましい。バインダの形態は特に制限されず、粒子状(粉末状)のものをそのまま用いてもよく、溶液状あるいはエマルション状に調製したものを用いてもよい。二種以上のバインダを、それぞれ異なる形態で用いてもよい。
次に、多孔質絶縁層50の形成方法について説明する。多孔質絶縁層50を形成するための多孔質絶縁層形成用塗料としては、無機フィラー、バインダおよび溶媒を混合分散したペースト状(スラリー状またはインク状を含む。以下同じ。)のものが用いられる。まず、多孔質絶縁層のセパレータ側部分52に用いられる高吸収性無機フィラー、バインダおよび溶媒を混合分散したペースト状の塗料を、セパレータ40の表面(ここでは片面)に適当量塗布しさらに乾燥することによって、多孔質絶縁層のセパレータ側部分52を形成する。次いで、多孔質絶縁層の電極側表面部分54に用いられる低吸収性無機フィラー、バインダおよび溶媒を混合分散したペースト状の塗料を、上記セパレータ側部分52の表面に適当量塗布し乾燥することによって、積層構造の多孔質絶縁層50を形成することができる。
続いて、積層構造を有する多孔質絶縁層50が形成されるセパレータ40について説明する。セパレータ40の材料としては、例えば、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系の樹脂を好適に用いることができる。セパレータ40の構造は、単層構造であってもよく、多層構造であってもよい。ここでは、セパレータ40はPE系樹脂によって構成されている。PE系樹脂としては、エチレンの単独重合体が好ましく用いられる。また、PE系樹脂は、エチレンから誘導される繰り返し単位を50質量%以上含有する樹脂であって、エチレンと共重合可能なα‐オレフィンを重合した共重合体、あるいはエチレンと共重合可能な少なくとも一種のモノマーを重合した共重合体であってもよい。α‐オレフィンとして、プロピレン等が例示される。他のモノマーとして共役ジエン(例えばブタジエン)、アクリル酸等が例示される。
以下、上下二層を有する多孔質絶縁層50がそれぞれ片面に形成された2枚のセパレータ40A,40Bを用いて構築されるリチウム二次電池の一形態を、図面を参照しつつ説明するが、本発明をかかる実施形態に限定することを意図したものではない。即ち、積層構造を有する多孔質絶縁層50及びセパレータ40A,40Bが採用される限りにおいて、構築されるリチウム二次電池の形状(外形やサイズ)には特に制限はない。以下の実施形態では、捲回電極体および電解液を角型形状の電池ケースに収容した構成のリチウム二次電池を例にして説明する。
電池ケース60の内部には、電池ケースの内圧上昇により作動する電流遮断機構30が設けられている。この実施形態では、電流遮断機構30は、電池ケース60の内圧が上昇した場合に、正極端子72から電極体80に至る導電経路を切断するように構成されている。上記電流遮断機構30は、変形金属板32と、該変形金属板32に接合された接続金属板34とを備えている。変形金属板32は、中央部分が下方へ湾曲したアーチ形状を有し、その周縁部分が集電リード端子35を介して正極端子72の下面と接続されている。また、変形金属板32の湾曲部分33の先端が接続金属板34の上面と接合されている。接続金属板34の下面(裏面)には正極集電板76が接合され、かかる正極集電板76が電極体80の正極シート20に接続されている。また、電流遮断機構30は、絶縁ケース38を備えている。絶縁ケース38は、変形金属板32を囲むように設けられ、変形金属板32の上面を気密に密閉している。この気密に密閉された湾曲部分33の上面には、電池ケース60の内圧が作用しない。また、絶縁ケース38は、変形金属板32の湾曲部分33を嵌入する開口部を有しており、該開口部から湾曲部分33の下面を電池ケース60の内部に露出させている。この電池ケース60の内部に露出した湾曲部分33の下面には、電池ケース60の内圧が作用する。
電池ケース60の内部には、扁平形状の捲回電極体80が非水電解質90とともに収容される。本実施形態に係る捲回電極体80の構成は、前述した積層構造を有する多孔質絶縁層50を備える点を除いては通常のリチウム二次電池の捲回電極体と同様であり、図5に示すように、捲回電極体80を組み立てる前段階において長尺状のシート構造(シート状電極体)を有している。
正極シート20は、長尺シート状の箔状の正極集電体22の両面に正極活物質を含む正極活物質層24が保持された構造を有している。ただし、正極活物質層24は正極シート20の幅方向の端辺に沿う一方の側縁(図5では上側の側縁部分)には付着されず、正極集電体22を一定の幅にて露出させた正極活物質層非形成部が形成されている。正極集電体22にはアルミニウム箔その他の正極に適する金属箔が好適に使用される。正極活物質としては、従来からリチウム二次電池に用いられる物質の一種または二種以上を特に限定することなく使用することができる。ここに開示される技術の好ましい適用対象として、リチウムニッケル酸化物(例えばLiNiO2)、リチウムコバルト酸化物(例えばLiCoO2)、リチウムマンガン酸化物(例えばLiMn2O4)等の、リチウムと一種または二種以上の遷移金属元素とを構成金属元素として含む酸化物(リチウム遷移金属酸化物)を主成分とする正極活物質が挙げられる。
負極シート10も正極シート20と同様に、長尺シート状の箔状の負極集電体12の両面に負極活物質を含む負極活物質層14が保持された構造を有している。ただし、負極活物質層14は負極シート10の幅方向の端辺に沿う一方の側縁(図5では下側の側縁部分)には付着されず、負極集電体12を一定の幅にて露出させた負極活物質層非形成部が形成されている。負極集電体12には銅箔その他の負極に適する金属箔が好適に使用される。負極活物質は従来からリチウム二次電池に用いられる物質の一種または二種以上を特に限定することなく使用することができる。好適例として、グラファイトカーボン、アモルファスカーボン等の炭素系材料、リチウム遷移金属酸化物(リチウムチタン酸化物等)、リチウム遷移金属窒化物等が例示される。
そして、ケース本体62の上端開口部から該本体62内に捲回電極体80を収容するとともに、適当な非水電解質90をケース本体62内に配置(注液)する。かる非水電解質は、典型的には、適当な非水溶媒に支持塩を含有させた組成を有する。上記非水溶媒としては、例えば、エチレンカーボネート(EC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、プロピレンカーボネート(PC)等を用いることができる。また、上記支持塩としては、例えば、LiPF6、LiBF4、LiAsF6、LiCF3SO3等のリチウム塩を好ましく用いることができる。
<実施例1>
[多孔質絶縁層付セパレータ]
本例では、高吸収性無機フィラーとしてチタニアを、低吸収性無機フィラーとしてアルミナを使用した。そして、多孔質絶縁層を積層構造とし、相対的にリチウム吸収性の低いアルミナを電極側表面部分に配置し、相対的にリチウム吸収性の高いチタニアをセパレータ側部分に配置した。具体的には、上記高吸収性無機フィラーとしてのチタニア粉末と、バインダとしてのアクリル系ポリマーと増粘剤としてのCMCとを、それらの材料の質量比が固形分比で98:1:1となるように水と混合し、多孔質絶縁層(セパレータ側部分)形成用塗料を調製した。この多孔質絶縁層(セパレータ側部分)形成用塗料を、セパレータ(厚み18μmのPP/PE/PPの三層構造のものを使用した。)の片面にグラビアロールにより塗布して乾燥することにより、多孔質絶縁層のセパレータ側部分を形成した。また、上記低吸収性無機フィラーとしてのアルミナ粉末と、バインダとしてのアクリル系ポリマーと増粘剤としてのCMCとを、それらの材料の質量比が固形分比で98:1:1となるように水と混合し、多孔質絶縁層(電極側表面部分)形成用塗料を調製した。この多孔質絶縁層(電極側表面部分)形成用塗料を、前記得られた多孔質絶縁層のセパレータ側部分の上にグラビアロールにより塗布して乾燥することにより、セパレータの片面に多孔質絶縁層(電極側表面部分及びセパレータ側部分)が形成された多孔質絶縁層付セパレータを作製した。なお、多孔質絶縁層の電極側表面部分及びセパレータ側部分の厚みは、それぞれ3μmとした。
多孔質絶縁層のセパレータ側部分に配置される高吸収性無機フィラーとしてシリカを用いたこと以外は実施例1と同様にして多孔質絶縁層付セパレータを作製した。
多孔質絶縁層のセパレータ側部分に配置される高吸収性無機フィラーとしてムライトを用いたこと以外は実施例1と同様にして多孔質絶縁層付セパレータを作製した。
<比較例>
セパレータの片面にアルミナの単層構造を有する多孔質絶縁層が形成された多孔質絶縁層付セパレータを作製した。具体的には、アルミナ粉末と、バインダとしてのアクリル系ポリマーと増粘剤としてのCMCとを、それらの材料の質量比が固形分比で98:1:1となるように水と混合し、多孔質絶縁層形成用塗料を調製した。この多孔質絶縁層形成用塗料を、セパレータ(厚み18μmのPP/PE/PPの三層構造のものを使用した。)の片面にグラビアロールにより塗布して乾燥することにより、セパレータの片面に単層構造の多孔質絶縁層が形成された多孔質絶縁層付セパレータを作製した。多孔質絶縁層の厚みは、6μmとした。
正極活物質としてのLiNi1/3Co1/3Mn1/3O2粉末とAB(導電材)とPVDF(バインダ)とを、これらの材料の質量比が87:10:3となるようにN−メチルピロリドン(NMP)と混合して、正極活物質層形成用ペーストを調製した。この正極活物質層形成用ペーストを厚み15μmの長尺状のアルミニウム箔(正極集電体)の両面に帯状に塗布して乾燥することにより、正極集電体の両面に正極活物質層が設けられた正極シートを作製した。正極活物質層形成用ペーストの塗布量は、両面合わせて約10.2mg/cm2(固形分基準)となるように調節した。
負極活物質としてのアモルファスコートグラファイト粉末(グラファイト粒子の表面にアモルファスカーボンがコートされたグラファイト粉末)と、SBRと、CMCとを、これらの材料の質量比が98:1:1となるように水と混合して負極活物質層形成用ペーストを調製した。この負極活物質層形成用ペーストを厚み10μmの長尺状の銅箔(負極集電体)の両面に塗布して乾燥することにより、負極集電体の両面に負極活物質層が設けられた負極シートを作製した。負極活物質層用ペーストの塗布量は、両面合わせて約7.5mg/cm2(固形分基準)となるように調節した。
そして、正極シート及び負極シートを2枚の多孔質絶縁層付セパレータを介して積層した。その際、正極シートと負極シートとの間に挟まれたセパレータは、該セパレータの片面に形成された多孔質絶縁層が負極シートと対向するように配置した。一方、正極シートの下面に重ね合わされたセパレータは、該セパレータの片面に形成された多孔質絶縁層が正極シートとは反対側を向くように(積層体の表面に現れるように)配置した。次いで、積層体を捲回して捲回電極体を作製した。この捲回電極体を非水電解質とともに円筒型の電池ケース(18650型)に収容し、電池ケースの開口部を気密に封口した。非水電解質としては、ECとDECとを3:7の体積比で含む混合溶媒に、支持塩としてのLiPF6を約1mol/リットルの濃度で含有させたものを使用した。このようにしてリチウム二次電池を組み立てた。その後、常法により初期充放電処理(コンディショニング)を行って、試験用リチウム二次電池を得た。
上記得られた各例の試験用リチウム二次電池に対し、過充電試験を行った。過充電試験は、室温(約25℃)環境雰囲気下において、5Cの電流値にて10Vに達するまで充電した。そして、そのときの電池温度(電池の表面温度)を測定し、電池温度が100℃に到達した後の電池温度の上昇速度(℃/sec)を評価した。この温度上昇速度が大きいほど、過充電時の発熱量が多い電池と云える。さらに、上記過充電試験前における電池内圧と、上記過充電試験により電池温度が100℃に到達した時点での電池内圧とから、内圧上昇率(=[電池温度100℃到達時の電池内圧/過充電試験前の電池内圧]×100)を算出した。結果を図8および図9に示す。
さらに、高吸収性無機フィラー(チタニア、シリカ、ムライト)のリチウム吸収性を確認するため、以下の試験を行った。
すなわち、上記チタニア粉末と、バインダとしてのアクリル系ポリマーと増粘剤としてのCMCとを、それらの材料の質量比が固形分比で98:1:1となるように水と混合し、多孔質絶縁層形成用塗料を調製した。この多孔質絶縁層形成用塗料を、セパレータ(厚み18μmのPP/PE/PPの三層構造のものを使用した。)の片面にグラビアロールにより塗布して乾燥することにより、セパレータの片面に単層構造の多孔質絶縁層が形成された多孔質絶縁層付セパレータを作製した。多孔質絶縁層の厚みは、6μmとした。
無機フィラーとしてシリカを用いたこと以外は参考例1と同様にして多孔質絶縁層付セパレータを作製した。
無機フィラーとしてムライトを用いたこと以外は参考例1と同様にして多孔質絶縁層付セパレータを作製した。
10 負極シート
12 負極集電体
14 負極活物質層
20 正極シート
22 正極集電体
24 正極活物質層
30 電流遮断機構
32 変形金属板
33 湾曲部分
34 接続金属板
35 集電リード端子
36 接合点
38 絶縁ケース
40,40A,40B セパレータ
50 多孔質絶縁層
52 セパレータ側部分
54 電極側表面部分
55 バインダ
56 高吸収性無機フィラー
58 低吸収性無機フィラー
70 負極端子
72 正極端子
74 負極集電板
76 正極集電板
80 捲回電極体
82 捲回コア部分
90 非水電解質
100 リチウム二次電池
Claims (8)
- 正極と、負極と、前記正極と前記負極との間に介在するセパレータとを備えたリチウム二次電池であって、
前記正極及び前記負極のうちの少なくとも一方の電極と前記セパレータとの間に配置された多孔質絶縁層をさらに備え、
前記多孔質絶縁層は、相対的にリチウム吸収性の低い低吸収性無機フィラーと、相対的にリチウム吸収性の高い層状構造の無機酸化物からなる高吸収性無機フィラーとを含んでおり、
前記高吸収性無機フィラーにおける単位質量当たりのLi吸収量は、80mAh/gを超えており、
ここで前記多孔質絶縁層の前記電極と接する電極側表面部分は、前記低吸収性無機フィラーにより構成されており、且つ、前記高吸収性無機フィラーは、前記多孔質絶縁層の前記電極側表面部分を除いたセパレータ側部分に偏在していることを特徴とする、リチウム二次電池。 - 前記高吸収性無機フィラーは、周期表の第2族、第4族、第5族、第8族、第9属、第12族、第13族及び第14族の中から選択された少なくとも一種の金属の金属酸化物から構成されている、請求項1に記載のリチウム二次電池。
- 前記高吸収性無機フィラーは、チタニア、酸化ニオブ、酸化バナジウム、酸化鉄、酸化ルテニウム、酸化コバルト、酸化亜鉛、酸化インジウム、シリカ、ムライト、酸化スズ及び酸化カルシウムからなる群から選択された少なくとも一種の金属酸化物から構成されている、請求項2に記載のリチウム二次電池。
- 前記低吸収性無機フィラーは、アルミナ、ベーマイト及びマグネシアからなる群から選択された少なくとも一種の金属酸化物から構成されている、請求項1〜3の何れか一つに記載のリチウム二次電池。
- 前記多孔質絶縁層の電極側表面部分の厚みが1μm〜10μmであり、かつ前記多孔質絶縁層のセパレータ側部分の厚みが1μm〜10μmである、請求項1〜4の何れか一つに記載のリチウム二次電池。
- 前記多孔質絶縁層のセパレータ側部分に対する電極側表面部分の厚みの比が0.8〜1.2である、請求項1〜5の何れか一つに記載のリチウム二次電池。
- 前記多孔質絶縁層のセパレータ側部分に含まれる高吸収性無機フィラーのレーザ散乱法に基づく平均粒径(D50)が、0.1μm〜3μmである、請求項1〜6の何れか一つに記載のリチウム二次電池。
- 前記多孔質絶縁層は、前記セパレータの一方の面であって前記負極と対向する側の面に形成されている、請求項1〜7の何れか一つに記載のリチウム二次電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011252054A JP5748108B2 (ja) | 2011-11-17 | 2011-11-17 | リチウム二次電池 |
Applications Claiming Priority (1)
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