JP5744175B2 - 有機基で置換された含フッ素オレフィンの製造方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、カルボニル化合物がケトンである場合には、Wittig試薬を過剰量(4〜5等量以上)用いても収率が低く、さらにはリン化合物として、発癌性のヘキサメチル亜リン酸トリアミドの使用が必須であることから、この方法は問題を有している。
PhMgBr+CF2=CF2→PhCF=CF2(非特許文献7、8)
これらの方法は、目的物を高い選択性で得るためには、反応を低温で行うと共に、原料のTFEを大過剰に用いる必要があるという不利点がある。反応温度が上がると反応の進行が制御出来なくなり、目的物とともに、1,2‐付加体や更なる多置換体が生成してしまう。このため、目的物の収率は大きく低下する。一方、求核性の低い有機ランタニド試薬を用いた場合も、目的物の収率は向上しない(非特許文献9)。
この手法の利点は、反応条件が前記に比べて緩和で、生成物の選択性が高いことである。しかし、この方法は、パラジウム等の高価な遷移金属を用いる必要がある点に不利点がある。
項2.前記含フッ素オレフィンのsp2混成炭素原子に結合した少なくとも1個のフッ素原子が、有機亜鉛化合物中の有機基で置換される前記項1に記載の製造方法。
項3.前記工程が溶媒中で実施される前記項1又は2に記載の方法。
項4.前記工程がフッ素親和性化合物の存在下及び/又は加熱下で実施される前記項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
項5.前記有機亜鉛化合物が、
1)式(6a)又は(6b):
R2Zn (6a)
(式中、2個のRは、同じか又は異なって、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいアルキニル基、又は置換されていてもよいアリール基を示す。)
RZnX (6b)
(式中、Rは式(6a)における意義と同意義である;XはCl、Br又はIを示す。)で表される化合物であるか、
2)式(7):
ZnX2 (7)
(式中、Xは式(6a)における意義と同意義である。)
で表される化合物と、式(8):
RMgX (8)
(式中、Rは置換基を有していてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいアルキニル基、又は置換基を有していてもよいアリール基を示す;Xは式(6a)における意義と同意義である。)
で表される化合物とから反応系中で生成する化合物である、前記項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
項6.Rが、
(1)低級アルコキシ基及びアリール基からなる群より選ばれる1個以上の置換基で置換されていてもよいアルキル基、
(2)低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級アルコキシ基、及びアリール基からなる群より選ばれる1個以上の置換基で置換されていてもよい、単環式、二環式又は三環式のアリール基、
(3)低級アルキル基、低級アルキニル基、低級アルコキシ基、及びアリール基からなる群より選ばれる1個以上の置換基で置換されていてもよいアルケニル基、又は
(4)低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルコキシ基、及びアリール基からなる群より選ばれる1個以上の置換基で置換されていてもよいアルキニル基
である前記項5に記載の製造方法。
項7.前記工程が前記フッ素親和性化合物の存在下で実施され、且つ該フッ素親和性化合物がハロゲン化リチウム、ハロゲン化マグネシウム、又はハロゲン化亜鉛である前記項4〜6のいずれかに記載の製造方法。
項8.前記フッ素親和性化合物がハロゲン化リチウムである前記項7に記載の製造方法。
項9.前記有機基で置換された含フッ素オレフィンが、式(4)又は(5):
で表される化合物である前記項1〜8のいずれかに記載の製造方法。
さらに言えば、本発明の方法は、以下に述べる理由から、含フッ素オレフィンのアルキル化において大きな利点を有する。
遷移金属触媒を用いて、β水素を有するアルキル亜鉛化合物と含フッ素オレフィンとの反応を行うと、アルキル化された生成物以外にC−F結合が還元された生成物が生成する。このため、アルキル化生成物の収率が低下するだけでなく、精製においての障壁になる。これに対して、本発明の方法では、アルキル基の構造にかかわらず、還元された化合物は生成しない。この様に、本発明においては、触媒を用いないことによるコスト面の利点だけでなく、収率の向上、さらには生成物の単離精製工程における容易さというプロセス面での利点も有する。
本明細書中、「置換基」とは分子中の1個以上の水素原子又はフッ素原子と置き換わる別の原子又は基を意味する。
1)式(6a)又は(6b):
R2Zn (6a)
(式中、2個のRは、同じか又は異なって(好ましくは同一)、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいアルキニル基、又は置換されていてもよいアリール基を示す。)
RZnX (6b)
(式中、Rは式(6a)における意義と同意義であり;XはCl、Br又はIを示す。)で表される化合物が挙げられる。
あるいは、有機亜鉛化合物として、
2)式(7):
ZnX2 (7)
(式中、Xは式(6a)における意義と同意義である。)
で表される化合物と、式(8):
RMgX (8)
(式中、Rは置換基を有していてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいアルキニル基、又は置換基を有していてもよいアリール基;Xは式(6a)における意義と同意義である。)
で表される化合物とを反応系に投入することによって反応系中で生成する化合物
を用いてもよい。
式(8)の化合物の使用量は、式(7)の化合物1モルに対して、通常0.1〜2モル程度である。
アルキル基上の置換基としては、例えば、
メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ等の低級(特にC1〜6)アルコキシ基;
フェニル、ナフチル等のアリール基
等が挙げられる。
アルキル基は、1個以上(例えば、1〜3個(特に1〜2個))の前記置換基で置換されていてもよい。
本発明の製造方法は、RがC2〜6アルキル基の場合にも簡便かつ効率的(高収率、高選択性、低コスト)に有機基(C2〜6アルキル基)で置換された含フッ素オレフィンを製造できる点で特に優れている。
アルケニル基上の置換基としては、例えば、
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、n−ヘキシル等の低級(特にC1〜6)アルキル基;
エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、5−ヘキシニル等の低級(特にC2〜6)アルキニル基;
メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ等の低級(特にC1〜6)アルコキシ基;
フェニル、ナフチル等のアリール基
等が挙げられる。
アルケニル基は、1個以上(例えば、1〜3個(特に1〜2個))の前記置換基で置換されていてもよい。
アルキニル基上の置換基としては、例えば、
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、n−ヘキシル等の低級(特にC1〜6)アルキル基;
ビニル、1−プロペニル、イソプロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、2−エチル−1−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル等の低級(特にC2〜6)アルケニル基;
メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ等の低級(特にC1〜6)アルコキシ基;
フェニル、ナフチル等のアリール基
等が挙げられる。
アルキニル基は、1個以上(例えば、1〜3個(特に1〜2個))の前記置換基で置換されていてもよい。
アリール基上の置換基としては、例えば、
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、n−ヘキシル等の低級(特にC1〜6)アルキル基;
ビニル、アリル、クロチル等の低級(特にC2〜6)アルケニル基;
エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、5−ヘキシニル等の低級(特にC2〜6)アルキニル基;
メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ等の低級(特にC1〜6)アルコキシ基;
フェニル、ナフチル等のアリール基
等が挙げられる。
アリール基は、1個以上(例えば、1〜4個(特に1〜2個))の前記置換基で置換されていてもよい。
本明細書中、用語「遷移金属触媒」は、化学合成分野における通常の意味で理解されるべきである。
遷移金属触媒の不存在下とは、遷移金属触媒の量が、触媒として実質的に作用し得る量以下であることを意味する。
である。
式(5)において2つのRは同一であってもよく、異なっていてもよい。2つのRが互いに異なる式(5)の化合物は、例えば、式(4)の化合物を、当該式(4)の生成に使用した有機亜鉛化合物とは異なる有機基を有する有機亜鉛化合物と反応させることによって合成することができる。
グローブボックス中、不活性雰囲気下で、ジエチル亜鉛(12.5mg, 0.100mmol)とヨウ化リチウム(32.2mg, 0.240mmol)のアセトニトリル(0.4 mL)溶液を耐圧チューブ(容量2ml)中に調製し、これにα,α,α−トリフルオロトルエン(14μL, 0.114mmol: 19F-NMR測定時の内部標準)を加えた。さらにここにTFE(0.313mmol:上述の容器容量2mlと導入圧力0.35MPaから算出した。以下同様)を加えた。この反応溶液を60℃で8時間放置した。反応を19F-NMRで追跡し、内部標準より、1,1,2-トリフルオロ-1-ブテンが22%の収率で得られたことを確認した。
1,1,2-トリフルオロ-1-ブテン:
19F-NMR(C6D6):δ -109.6 - -110.0(m,1F), -128.0 - -129.0(m,1F), -177.8 - -78.3(m,1F).
グローブボックス中、不活性雰囲気下で、ジフェニル亜鉛(22.0mg, 0.100mmol)とヨウ化リチウム(32.2mg, 0.240mmol)のTHF-d8(0.3 mL)/THF (0.2mL) 溶液を耐圧チューブ(容量2ml)中に調製し、これにα,α,α−トリフルオロトルエン(12.3μL, 0.100mmol: 19F-NMR測定時の内部標準)を加えた。さらにここにヘキサフルオロプロペン (HFP: 0.313mmol: 上述の容器容量と導入圧力0.35MPaから算出した。)を加えた。この反応溶液を40℃で18時間さらに60℃で24時間放置した。反応を19F-NMRで追跡し、内部標準より、1-フェニルパーフルオロプロパ-1-エンが23%(E/Z=5.5:1)の収率で得られたことを確認した。
(E)-1-フェニルパーフルオロプロパ-1-エン((E)-1-phenylperfluoroprop-1-ene):
19F NMR (THF-d8): -174.1 (dq, JFF= 11, 133 Hz, 1F), -148.0 (dq, JFF = 22, 133 Hz, 1F), -69.6 (dd, JFF= 11, 22 Hz, 3F).
(Z)-1-フェニルパーフルオロプロパ-1-エン((Z)-1-phenylperfluoroprop-1-ene):
19F NMR (THF-d8): -159.3 (dq, JFF= 12, 13 Hz, 1F), -109.9 (dq, JFF = 12, 8 Hz, 1F), -68.5 (dd, JFF= 8, 13 Hz, 3F).
グローブボックス中、不活性雰囲気下で、ジエチル亜鉛(12.5mg, 0.100mmol)とヨウ化リチウム(32.2mg, 0.240mmol)のジメチルシアナミド(0.4 mL)溶液を耐圧チューブ(容量2ml)中に調製し、これにα,α,α−トリフルオロトルエン(14μL, 0.114mmol: 19F-NMR測定時の内部標準)を加えた。さらにここにTFE(0.313mmol: 上述の容器容量と導入圧力0.35MPaから算出した。)を加えた。この反応溶液を60℃で8時間放置した。反応を19F-NMRで追跡し、内部標準より、1,1,2-トリフルオロ-1-ブテンが20%の収率で得られたことを確認した。
グローブボックス中、不活性雰囲気下で、ジエチル亜鉛(12.5mg, 0.100mmol)とヨウ化リチウム(32.2mg, 0.240mmol)のイソプロピオニトリル(0.4 mL)溶液を耐圧チューブ(容量2ml)中に調製し、これにα,α,α−トリフルオロトルエン(14μL, 0.114mmol: 19F-NMR測定時の内部標準)を加えた。さらにここにTFE(0.313mmol: 上述の容器容量と導入圧力0.35MPaから算出した。)を加えた。この反応溶液を60℃で48時間放置した。反応を19F-NMRで追跡し、内部標準より、1,1,2-トリフルオロ-1-ブテンが30%の収率で得られたことを確認した。
グローブボックス中、不活性雰囲気下で、ジエチル亜鉛(12.5mg, 0.100mmol)とヨウ化リチウム(32.2mg, 0.240mmol)のt-ブチルニトリル(0.4 mL)溶液を耐圧チューブ(容量2ml)中に調製し、これにα,α,α−トリフルオロトルエン(14μL, 0.114mmol: 19F-NMR測定時の内部標準)を加えた。さらにここにTFE(0.313mmol: 上述の容器容量と導入圧力0.35MPaから算出した。)を加えた。この反応溶液を100℃で8時間放置した。反応を19F-NMRで追跡し、内部標準より、1,1,2-トリフルオロ-1-ブテンが54%、3,4-ジフルオロ-3-ヘキセンが6%の収率で得られたことを確認した。
グローブボックス中、不活性雰囲気下で、ジエチル亜鉛(12.5mg, 0.100mmol)とヨウ化リチウム(32.2mg, 0.240mmol)の重アセトニトリル(0.4 mL)溶液を耐圧チューブ(容量2ml)中に調製し、これにα,α,α−トリフルオロトルエン(14μL, 0.114mmol: 19F-NMR測定時の内部標準)を加えた。さらにここにTFE(0.313mmol: 上述の容器容量と導入圧力0.35MPaから算出した。)を加えた。この反応溶液を20℃で330時間放置した。反応を19F-NMRで追跡し、内部標準より、1,1,2-トリフルオロ-1-ブテンが67%、3,4-ジフルオロ-3-ヘキセンが5%の収率で得られたことを確認した。
グローブボックス中、不活性雰囲気下で、ジフェニル亜鉛(22.0mg, 0.100mmol)とヨウ化リチウム(32.2mg, 0.240mmol)の重THF(0.4 mL)溶液を耐圧チューブ(容量2ml)中に調製し、これにα,α,α−トリフルオロトルエン(14μL, 0.114mmol: 19F-NMR測定時の内部標準)を加えた。さらにここにTFE(0.313mmol: 上述の容器容量と導入圧力0.35MPaから算出した。)を加えた。この反応溶液を60℃で45時間放置した。反応を19F-NMRで追跡し、内部標準より、α,α,β-トリフルオロスチレンが33%、1,2-ジフルオロ-1,2-ジフェニルエチレンが5%の収率で得られたことを確認した。
α,α,β-トリフルオロスチレン:
1H-NMR(C6D6):δ 7.16 (tt, J=7.5, 1.5Hz, 1H), 7.47 (dd, J=8.5, 7.5 Hz, 2H), 7.59 (dd, J=8.5, 1.5 Hz, 2H).
19F-NMR(C6D6):δ -103.5(dd,J=72,32Hz,1F),-118.0(dd,J=72,107Hz,1F),-179.2(dd,J=107,32Hz,1F).
1,2-ジフルオロ-1,2-ジフェニルエチレン:
19F-NMR(C6D6):δ trans体-154.8(s)、cis体-130.5(s).
グローブボックス中、不活性雰囲気下で、ジフェニル亜鉛(22.0mg, 0.100mmol)の重THF(0.4 mL)溶液を耐圧チューブ(容量2ml)中に調製し、これにα,α,α−トリフルオロトルエン(14μL, 0.114mmol: 19F-NMR測定時の内部標準)を加えた。さらにここにTFE(0.313mmol: 上述の容器容量と導入圧力0.35MPaから算出した。)を加えた。この反応溶液を60℃で44時間放置した。反応を19F-NMRで追跡し、内部標準より、α,α,β-トリフルオロスチレンが22%、1,2-ジフルオロ-1,2-ジフェニルエチレンが3%の収率で得られたことを確認した。
グローブボックス中、不活性雰囲気下で、ジエチル亜鉛(12.5mg, 0.100mmol)の重アセトニトリル(0.4 mL)溶液を耐圧チューブ(容量2ml)中に調製し、これにα,α,α−トリフルオロトルエン(14μL, 0.114mmol: 19F-NMR測定時の内部標準)を加えた。さらにここにTFE(0.313mmol: 上述の容器容量と導入圧力0.35MPaから算出した。)を加えた。この反応溶液を60℃で24時間放置した。反応を19F-NMRで追跡し、内部標準より、1,1,2-トリフルオロ-1-ブテンが6%の収率で得られたことを確認した。
グローブボックス中、不活性雰囲気下で、ジエチル亜鉛(12.5mg, 0.100mmol)と酢酸リチウム(15.8mg, 0.240mmol)の重アセトニトリル(0.4 mL)溶液を耐圧チューブ(容量2ml)中に調製し、これにα,α,α−トリフルオロトルエン(14μL, 0.114mmol: 19F-NMR測定時の内部標準)を加えた。さらにここにTFE(0.313mmol: 上述の容器容量と導入圧力0.35MPaから算出した。)を加えた。この反応溶液を60℃で140時間放置した。反応を19F-NMRで追跡し、内部標準より、1,1,2-トリフルオロ-1-ブテンが36%の収率で得られたことを確認した。
グローブボックス中、不活性雰囲気下で、ジエチル亜鉛(12.5mg, 0.100mmol)と酢酸リチウム(36.0mg, 0.240mmol)の重アセトニトリル(0.4 mL)溶液を耐圧チューブ(容量2ml)中に調製し、これにα,α,α−トリフルオロトルエン(14μL, 0.114mmol: 19F-NMR測定時の内部標準)を加えた。さらにここにTFE(0.313mmol: 上述の容器容量と導入圧力0.35MPaから算出した。)を加えた。この反応溶液を60℃で16時間放置した。反応を19F-NMRで追跡し、内部標準より、1,1,2-トリフルオロ-1-ブテンが26%の収率で得られたことを確認した。
グローブボックス中、不活性雰囲気下で、ジエチル亜鉛(12.5mg, 0.100mmol)と臭化リチウム(20.8mg, 0.240mmol)の重アセトニトリル(0.4 mL)溶液を耐圧チューブ(容量2ml)中に調製し、これにα,α,α−トリフルオロトルエン(14μL, 0.114mmol: 19F-NMR測定時の内部標準)を加えた。さらにここにTFE(0.313mmol: 上述の容器容量と導入圧力0.35MPaから算出した。)を加えた。この反応溶液を60℃で24時間放置した。反応を19F-NMRで追跡し、内部標準より、1,1,2-トリフルオロ-1-ブテンが28%、3,4-ジフルオロ-3-ヘキセンが3%の収率で得られたことを確認した。
グローブボックス中、不活性雰囲気下で、ジエチル亜鉛(12.5mg, 0.100mmol)と塩化リチウム(10.2mg, 0.240mmol)の重アセトニトリル(0.4 mL)溶液を耐圧チューブ(容量2ml)中に調製し、これにα,α,α−トリフルオロトルエン(14μL, 0.114mmol: 19F-NMR測定時の内部標準)を加えた。さらにここにTFE(0.313mmol: 上述の容器容量と導入圧力0.35MPaから算出した。)を加えた。この反応溶液を60℃で4時間放置した。反応を19F-NMRで追跡し、内部標準より、1,1,2-トリフルオロ-1-ブテンが16%の収率で得られたことを確認した。
Claims (8)
- 有機基で置換された含フッ素オレフィンの製造方法であって、
遷移金属触媒の不存在下で、
テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、トリフルオロエチレン、1,1−ジフルオロエチレン、1,2−ジフルオロエチレン、及び1,1,2−クロロトリフルオロエチレンからなる群より選択されるsp2混成炭素原子に少なくとも1個のフッ素原子が結合している含フッ素オレフィンと、
有機亜鉛化合物と、
を反応させる工程を含むことを特徴とする製造方法であって、
前記含フッ素オレフィンのsp2混成炭素原子に結合した少なくとも1個のフッ素原子が、有機亜鉛化合物中の有機基で置換される製造方法。 - 前記工程が溶媒中で実施される請求項1記載の方法。
- 前記工程がハロゲン化リチウム、ハロゲン化マグネシウム、若しくはハロゲン化亜鉛であるフッ素親和性化合物の存在下及び/又は加熱下で実施される請求項1又は2のいずれかに記載の製造方法。
- 前記有機亜鉛化合物が、
1)式(6a)又は(6b):
R2Zn (6a)
(式中、2個のRは、同じか又は異なって、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいアルキニル基、又は置換されていてもよいアリール基を示す。)
RZnX (6b)
(式中、Rは式(6a)における意義と同意義である;XはCl、Br又はIを示す。)
で表される化合物であるか、
2)式(7):
ZnX2 (7)
(式中、Xは式(6a)における意義と同意義である。)
で表される化合物と、式(8):
RMgX (8)
(式中、Rは置換基を有していてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいアルキニル基、又は置換基を有していてもよいアリール基を示す;Xは式(6a)における意義と同意義である。)
で表される化合物とから反応系中で生成する化合物
である
請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。 - Rが、
(1)C1〜6アルコキシ基及びアリール基からなる群より選ばれる1個以上の置換基で置換されていてもよいアルキル基、
(2)C1〜6アルキル基、C2〜6アルケニル基、C2〜6アルキニル基、C1〜6アルコキシ基、及びアリール基からなる群より選ばれる1個以上の置換基で置換されていてもよい、単環式、二環式又は三環式のアリール基、
(3)C1〜6アルキル基、C2〜6アルキニル基、C1〜6アルコキシ基、及びアリール基からなる群より選ばれる1個以上の置換基で置換されていてもよいアルケニル基、又は(4)C1〜6アルキル基、C2〜6アルケニル基、C1〜6アルコキシ基、及びアリール基からなる群より選ばれる1個以上の置換基で置換されていてもよいアルキニル基
である請求項4に記載の製造方法。 - 前記工程が前記フッ素親和性化合物の存在下で実施される請求項3〜5のいずれかに記載の製造方法。
- 前記フッ素親和性化合物がハロゲン化リチウムである請求項6に記載の製造方法。
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|---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (4)
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|---|---|---|---|
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