JP5678901B2 - 硬化性樹脂組成物並びにその硬化成形品及び硬化皮膜を有する物品 - Google Patents
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Description
〔1〕
下記シロキサン単位式(1)
CH2=C(R7)COO(CH2)n− (2)
(式中、R7は水素原子又はメチル基であり、nは4以上の整数である。)
で表される有機基を1個以上含み、総シロキサン単位に対し式(2)で表される有機基が置換しているシロキサン単位が20〜100mol%であり、aは平均0≦a<0.4であり、bは平均0≦b<0.5であり、cは平均0<c≦1であり、dは平均0≦d<0.4であり、eは平均0≦e<0.2であり、a+b+c+d=1である。]
で表されるシリコーン樹脂、及び多官能(メタ)アクリル化合物を含むことを特徴とする硬化性樹脂組成物。
〔2〕
式(2)で表される有機基のnが8であることを特徴とする〔1〕記載の樹脂組成物。
〔3〕
前記シリコーン樹脂の重量平均分子量が2,000〜10,000である〔1〕又は〔2〕記載の樹脂組成物。
〔4〕
前記シリコーン樹脂のシラノール基含有量が2質量%以下である〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の樹脂組成物。
〔5〕
前記シリコーン樹脂中に含まれる揮発分が1質量%未満である〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の樹脂組成物。
〔6〕
無溶剤であり、且つ室温にて液状であることを特徴とする〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の樹脂組成物。
〔7〕
前記シリコーン樹脂が、総シロキサン単位に対し、パーフルオロアルキル基又はポリ(ヘキサフルオロプロピレンオキサイド)構造含有基が置換しているシロキサン単位を0.1〜20mol%含有する〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の樹脂組成物。
〔8〕
更に、金属酸化物微粒子を含むことを特徴とする〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の樹脂組成物。
〔9〕
更に、光硬化触媒、ラジカル重合触媒、熱縮合触媒のいずれか1種以上の触媒を含有してなることを特徴とする〔1〕〜〔8〕のいずれかに記載の樹脂組成物。
〔10〕
〔1〕〜〔9〕のいずれかに記載の樹脂組成物を硬化して得られる成形品。
〔11〕
〔1〕〜〔9〕のいずれかに記載の樹脂組成物からなるコーティング剤。
〔12〕
〔11〕記載のコーティング剤の硬化皮膜が形成されてなる物品。
本発明の硬化性樹脂組成物の主成分として用いられるシリコーン樹脂は、下記シロキサン単位式(1)で表される。
CH2=C(R7)COO(CH2)n− (2)
(式中、R7は水素原子又はメチル基であり、nは4以上の整数である。)
で表される有機基を1個以上含み、総シロキサン単位に対し式(2)で表される有機基が置換しているシロキサン単位が20〜100mol%であり、aは平均0≦a<0.4であり、bは平均0≦b<0.5であり、cは平均0<c≦1であり、dは平均0≦d<0.4であり、eは平均0≦e<0.2であり、a+b+c+d=1である。]
(R6SiO3/2)c(OX)e、
(R6SiO3/2)c(SiO4/2)d(OX)e、
(R1R2R3SiO1/2)a(R6SiO3/2)c(OX)e、
(R4R5SiO2/2)b(R6SiO3/2)c(OX)e、
(R4R5SiO2/2)b(R6SiO3/2)c(SiO4/2)d(OX)e、
(R1R2R3SiO1/2)a(R6SiO3/2)c(SiO4/2)d(OX)e、
(R1R2R3SiO1/2)a(R4R5SiO2/2)b(R6SiO3/2)c(OX)e、
(R1R2R3SiO1/2)a(R4R5SiO2/2)b(R6SiO3/2)c(SiO4/2)d(OX)e
が例示される。なお、eは0又は0.2未満の正数であるので、e=0の場合は上記式から(OX)eを削除したものとなり、e>0の場合は上記式の通りである。
このシリコーン樹脂は、これらのシロキサン単位からなる分岐状、網状、3次元状などのオルガノポリシロキサン樹脂であり、(メタ)アクリロキシ基を有するので、光あるいは熱重合開始剤存在下で紫外線などの高エネルギー線照射あるいは熱により迅速に硬化する。
CH2=C(R7)COO(CH2)n− (2)
(式中、R7は水素原子又はメチル基であり、nは4以上の整数である。)
で表される有機基は、R1〜R6のうちに少なくとも一つは含まれる(即ち、シリコーン樹脂のケイ素原子に結合する有機基の少なくとも一つは上記式(2)の基である。)。
なお、上記式(2)で表される有機基において、nは4以上の整数であり、好ましくは5〜12の整数であり、より好ましくは8である。また、R7については紫外線等の高エネルギー線照射時の硬化性を考慮すると水素原子であることが好ましい。
式(2)で表される有機基が置換しているシロキサン単位は、総シロキサン単位に対して20mol%以上であるが、35〜80mol%であることが好ましい。式(2)で表される有機基が置換しているシロキサン単位が20mol%より少ないと光硬化性が不十分となり、成形物の可とう性も不十分となる。
CH2=C(R8)COO(CH2)m− (3)
(式中、R8は水素原子又はメチル基であり、mは1又は3である。)
で表される有機基が挙げられる。なお、R8については紫外線等の高エネルギー線照射時の硬化性を考慮すると水素原子であることが好ましい。
なお、上記式(3)で表される有機基が置換しているシロキサン単位は、総シロキサン単位に対して0〜80mol%が好ましく、より好ましくは0〜65mol%である。
CF3C2H4−、
C4F9C2H4−、
C8F17C2H4−、
C8F17C3H6−、
C3F7OC(CF3)FCF2OC(CF3)FCH2OC3H6−、
C3F7OC(CF3)FCF2OC(CF3)FC(=O)NHC3H6−、
F(C(CF3)FCF2O)6C(CF3)FC(=O)NHC3H6−、
C3F7O(C3F6O)rC2F4CH2CH2−(r=2〜100)
等が挙げられる。
C3F7OC(CF3)FCF2OC(CF3)FCH2OC3H6−、
F(C(CF3)FCF2O)6C(CF3)FC(=O)NHC3H6−
が特に好ましい。
この場合、ポリ(ヘキサフルオロプロピレンオキサイド)構造含有基が置換しているシロキサン単位が、総シロキサン単位に対し0.1〜20mol%であることが好ましく、より好ましくは1〜5mol%である。0.1mol%未満であると防汚性が得られなくなる場合があり、20mol%より多いと十分な耐磨耗性が得られない。
例えば、(メタ)アクリロキシ基含有アルコキシシラン、パーフルオロアルキル基含有アルコキシシラン等の官能性基を有するアルコキシシランや、メチルアルコキシシラン、エチルアルコキシシラン等のアルキルアルコキシシランなど、所用のアルコキシシラン、上述した加水分解性シランモノマーを、塩基性触媒存在下で、加水分解性基を全て加水分解縮合する量より多くの水(加水分解性基1molに対して0.5molを超える水)で加水分解縮合することで(メタ)アクリロキシ基含有オルガノポリシロキサン樹脂(式(1)で表されるシリコーン樹脂)を得ることができる。
塩基性触媒の添加量は、配合した加水分解性シランモノマーの0.1〜20質量%、特に1〜10質量%であることが好ましい。
加水分解縮合後、酸で中和もしくは水洗することで中性とした後、アルコール等を留去することで実質的に溶剤等を含まなくても安定性に優れた(メタ)アクリロキシ基含有オルガノポリシロキサン樹脂を得ることができる。
なお、本発明において、RSEの2−シリルエチル基は、−CH2CH2Si(Y3-p)Zp(但し、Yはメチル基、エチル基等のアルキル基、Zはメトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基などの加水分解性基、pは2又は3である。)で示される、トリアルコキシシリルエチル基、アルキルジアルコキシシリルエチル基等の加水分解性基を2又は3個含むシリルエチル基をいう。
また、上記シリコーン樹脂は、室温(25℃)で液状の場合には、回転粘度計により測定される粘度が1,000〜10,000、特に1,500〜5,000mPa・sであることが好ましい。
これらの化合物は1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
前記シリカ微粒子の中でも、活性エネルギー線反応性基を有する加水分解性シラン化合物によって表面修飾されたものが好ましく用いられる。このような反応性シリカ微粒子は、ハードコートを硬化させる際の活性エネルギー線照射によって、架橋反応を起こし、ポリマーマトリックス中に固定される。
なお、シリカ微粒子等の金属酸化物微粒子を配合する場合、その配合量は、シリコーン樹脂と多官能(メタ)アクリレートの合計量100質量部に対し、5〜100質量部が好ましい。
形成された成形品の厚さは、10μm〜10mm、特に50μm〜1mmの範囲にあることが好ましい。
形成された皮膜の膜厚は、0.1〜50μm、特に0.5〜30μmの範囲にあることが好ましい。膜厚が薄すぎると耐磨耗性が低下する場合があり、また厚すぎると耐磨耗性等が飽和し、所望特性を付与するに当たるコストが不要に高くなってしまう場合がある。
[成形物特性]
ガラス転移温度
動的熱機械分析法、昇温速度5℃/分、チャック間距離10mm
線膨張係数
熱機械分析法、昇温速度5℃/分、圧縮荷重0.1N
全光線透過率
JIS K 7361−1準拠、試料厚み0.2mm
複屈折
分光エリプソメトリー、試料厚み0.2mm
耐マジックインキ性
硬化皮膜に市販の油性マジックインキで線を描き、ウエスで拭き取ったときの拭き取り性を目視で観察した。
○:拭き取り性あり
△:拭き取り性ややあり
×:拭き取り性なし
防汚性
水接触角とトリオレイン酸接触角を、接触角計(CA−X150型、協和界面科学製)を用いて測定した(接触角が大きいものほど防汚性に優れる)。
耐擦傷性、耐磨耗性
ASTM D 1044に準拠し、テーバー磨耗試験機(磨耗輪CS−10F使用)を用いて硬化皮膜(試料厚み5μm)の磨耗試験(500gf荷重100回転)を行い、磨耗試験前後の硬化皮膜の濁度を、濁度計(NHD2000、日本電色工業製)を用いて測定し、〔磨耗試験後の濁度−磨耗試験前の濁度〕の値をΔHazeとした(ΔHazeは15以下の場合に耐擦傷性、耐磨耗性は良好である。)。
硬化収縮性
収縮によるフィルム全体の反り(カール)の度合いについて、10cm×10cmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム上に硬化皮膜を厚さ5μmで形成し、水平面にフィルム中心点で固定した際のフィルム端部の水平面からの距離で評価した(数値が大きいほど収縮が大きい)。
出発原料として、メタクリロキシオクチルトリメトキシシランを318.5質量部(1.00mol)、イソプロピルアルコールを914.0質量部反応器中に配合し、均一になったところで20質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキサイド水溶液15.3質量部、水95.5質量部(水 合計6.0mol)を添加し、25℃で12時間撹拌した。トルエンを投入して水洗し、中性化した後、アルコール、トルエン等を留去した。得られた反応物は、揮発分0.5質量%、屈折率1.4765、SiOH基量0.8質量%、重量平均分子量8,800であった。この反応物は赤外吸収光分析、核磁気共鳴分析の結果から加水分解縮合が理想どおり進行し、シロキサン単位式[MA8SiO3/2]1.0[OH]0.12[MA8:メタクリロキシオクチル]を有する光反応性基含有オルガノポリシロキサン樹脂であることを確認した。
出発原料として、メタクリロキシオクチルトリメトキシシランを254.8質量部(0.80mol)、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシランを46.8質量部(0.20mol)、イソプロピルアルコールを569.7質量部反応器中に配合し、均一になったところで20質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキサイド水溶液15.3質量部、水95.5質量部(水 合計6.0mol)を添加し、25℃で12時間撹拌した。トルエンを投入して水洗し、中性化した後、アルコール、トルエン等を留去した。得られた反応物は、揮発分0.8質量%、屈折率1.4760、SiOH基量0.4質量%、重量平均分子量7,200であった。この反応物は、赤外吸収光分析、核磁気共鳴分析の結果から加水分解縮合が理想どおり進行し、シロキサン単位式[MA8SiO3/2]0.8[AC3SiO3/2]0.2[OH]0.05[MA8:メタクリロキシオクチル、AC3:3−アクリロキシプロピル]を有する光反応性基含有オルガノポリシロキサン樹脂であることを確認した。
出発原料として、メタクリロキシオクチルトリメトキシシランを286.7質量部(0.90mol)、メチルトリメトキシシラン13.6質量部(0.10mol)、イソプロピルアルコールを503.1質量部反応器中に配合し、均一になったところで20質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキサイド水溶液15.3質量部、水95.5質量部(水 合計6.0mol)を添加し、25℃で12時間撹拌した。トルエンを投入して水洗し、中性化した後、アルコール、トルエン等を留去した。得られた反応物は、揮発分0.6質量%、屈折率1.4749、SiOH基量0.8質量%、重量平均分子量5,700であった。この反応物は、赤外吸収光分析、核磁気共鳴分析の結果から加水分解縮合が理想どおり進行し、シロキサン単位式[MA8SiO3/2]0.9[MeSiO3/2]0.1[OH]0.11[MA8:メタクリロキシオクチル]を有する光反応性基含有オルガノポリシロキサン樹脂であることを確認した。
出発原料として、メタクリロキシオクチルトリメトキシシランを308.9質量部(0.97mol)、HFPO3Si(OMe)319.3質量部(0.03mol)[HFPO3:C3F7OC(CF3)FCF2OC(CF3)FCH2OC3H6−]、イソプロピルアルコールを608.5質量部反応器中に配合し、均一になったところで20質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキサイド水溶液15.3質量部、水95.5質量部(水 合計6.0mol)を添加し、25℃で12時間撹拌した。トルエンを投入して水洗し、中性化した後、アルコール、トルエン等を留去した。得られた反応物は、揮発分0.6質量%、屈折率1.4792、SiOH基量0.8質量%、重量平均分子量7,600であった。この反応物は、赤外吸収光分析、核磁気共鳴分析の結果から加水分解縮合が理想どおり進行し、シロキサン単位式[MA8SiO3/2]0.97[HFPO3SiO3/2]0.03[OH]0.12[MA8:メタクリロキシオクチル、HFPO3:C3F7OC(CF3)FCF2OC(CF3)FCH2OC3H6−]を有する光反応性基含有オルガノポリシロキサン樹脂であることを確認した。
出発原料として、メタクリロキシオクチルトリメトキシシランを305.8質量部(0.96mol)、HFPO3Si(OMe)319.3質量部(0.03mol)[HFPO3:C3F7OC(CF3)FCF2OC(CF3)FCH2OC3H6−]、1,19−ビス(トリメトキシシリルエチル)−ペルメチルデカシロキサンを0.9質量部(0.01mol)、イソプロピルアルコールを612.7質量部反応器中に配合し、均一になったところで20質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキサイド水溶液15.3質量部、水95.5質量部(水 合計6.0mol)を添加し、25℃で12時間撹拌した。トルエンを投入して水洗し、中性化した後、アルコール、トルエン等を留去した。得られた反応物は、揮発分0.2質量%、屈折率1.4733、SiOH基量0.3質量%、重量平均分子量5,700であった。この反応物は、赤外吸収光分析、核磁気共鳴分析の結果から加水分解縮合が理想どおり進行し、シロキサン単位式[RSEMe2SiO1/2]0.002[Me2SiO2/2]0.006[RSESiO3/2]0.002[MA8SiO3/2]0.96[HFPO3SiO3/2]0.03[OH]0.06[RSE:2−シリルエチル、MA8:メタクリロキシオクチル、HFPO3:C3F7OC(CF3)FCF2OC(CF3)FCH2OC3H6−]を有する光反応性基含有オルガノポリシロキサン樹脂であることを確認した。
出発原料として、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシランを234.0質量部(1.00mol)、イソプロピルアルコールを539.7質量部反応器中に配合し、均一になったところで20質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキサイド水溶液15.3質量部、水95.5質量部(水 合計6.0mol)を添加し、25℃で12時間撹拌した。トルエンを投入して水洗し、中性化した後、アルコール、トルエン等を留去した。得られた反応物は、揮発分0.3質量%、屈折率1.4805、SiOH基量0.4質量%、重量平均分子量3,000であった。この反応物は、赤外吸収光分析、核磁気共鳴分析の結果から加水分解縮合が理想どおり進行し、シロキサン単位式[AC3SiO3/2]1.0[OH]0.03[AC3:3−アクリロキシプロピル]を有する光反応性基含有オルガノポリシロキサン樹脂であることを確認した。
出発原料として、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシランを226.8質量部(0.97mol)、HFPO3Si(OMe)319.3質量部(0.03mol)[HFPO3:C3F7OC(CF3)FCF2OC(CF3)FCH2OC3H6−]、イソプロピルアルコールを608.5質量部反応器中に配合し、均一になったところで20質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキサイド水溶液15.3質量部、水95.5質量部(水 合計6.0mol)を添加し、25℃で12時間撹拌した。トルエンを投入して水洗し、中性化した後、アルコール、トルエン等を留去した。得られた反応物は、揮発分0.6質量%、屈折率1.4717、SiOH基量0.56質量%、重量平均分子量2,200であった。この反応物は、赤外吸収光分析、核磁気共鳴分析の結果から加水分解縮合が理想どおり進行し、シロキサン単位式[AC3SiO3/2]0.97[HFPO3SiO3/2]0.03[OH]0.04[AC3:3−アクリロキシプロピル、HFPO3:C3F7OC(CF3)FCF2OC(CF3)FCH2OC3H6−]を有する光反応性基含有オルガノポリシロキサン樹脂であることを確認した。
出発原料として、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシランを224.6質量部(0.96mol)、HFPO3Si(OMe)319.3質量部(0.03mol)[HFPO3:C3F7OC(CF3)FCF2OC(CF3)FCH2OC3H6−]、1,19−ビス(トリメトキシシリルエチル)−ペルメチルデカシロキサンを0.9質量部(0.01mol)、イソプロピルアルコールを612.7質量部反応器中に配合し、均一になったところで20質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキサイド水溶液15.3質量部、水95.5質量部(水 合計6.0mol)を添加し、25℃で12時間撹拌した。トルエンを投入して水洗し、中性化した後、アルコール、トルエン等を留去した。得られた反応物は、揮発分0.5質量%、屈折率1.4829、SiOH基量0.6質量%、重量平均分子量3,000であった。この反応物は、赤外吸収光分析、核磁気共鳴分析の結果から加水分解縮合が理想どおり進行し、シロキサン単位式[RSEMe2SiO1/2]0.002[Me2SiO2/2]0.006[RSESiO3/2]0.002[AC3SiO3/2]0.96[HFPO3SiO3/2]0.03[OH]0.043[RSE:2−シリルエチル、AC3:3−アクリロキシプロピル、HFPO3:C3F7OC(CF3)FCF2OC(CF3)FCH2OC3H6−]を有する光反応性基含有オルガノポリシロキサン樹脂であることを確認した。
合成例1で得たオルガノポリシロキサン樹脂:25質量部、トリメチロールプロパントリアクリレート:10質量部、ジシクロペンタジエニルジアクリレート(共栄社化学(株)製ライトアクリレートDCP−A):60質量部、ウレタンアクリレートオリゴマー(共栄社化学(株)製UF−8001):5質量部、光重合開始剤としてダロキュアー1173(チバスペシャルティケミカルズ社製、商品名):2.5質量部を混合し、透明な樹脂組成物を得た。
次に、ロールコーターを用いて厚さ0.2mmとなるようにキャストし、80W高圧水銀灯で光を2秒間照射し(積算照射量200mJ/cm2)硬化させ、所定の厚みとしたシート状の成形体を得た。
配合組成を表1に示す割合とした他は実施例1と同様にして樹脂成形体を得た。得られた成形体の物性値をまとめて表2に示した。
樹脂A:合成例1で製造した樹脂
樹脂B:合成例2で製造した樹脂
樹脂C:合成例3で製造した樹脂
樹脂F:比較合成例1で製造した樹脂
TMPTA:トリメチロールプロパントリアクリレート
DCP−A:ジシクロペンタジエニルジアクリレート
UAOL:ウレタンアクリレートオリゴマー
D1173:光重合開始剤:ダロキュアー1173
合成例1で得たオルガノポリシロキサン樹脂:60質量部、ヘキサンジオールジアクリレート:40質量部、光重合開始剤としてダロキュアー1173(チバスペシャルティケミカルズ社製、商品名):5質量部を混合し、透明な樹脂組成物を得た。
次に、バーコーター(No.5)を用いてポリカーボネート板に厚さ5μmとなるように塗布し、80W高圧水銀灯で光を2秒間照射し(積算照射量200mJ/cm2)硬化させた。
配合組成を表3に示す割合とした他は実施例4と同様にして硬化皮膜を得た。得られた硬化皮膜の物性値をまとめて表4に示した。
樹脂A:合成例1で製造した樹脂
樹脂B:合成例2で製造した樹脂
樹脂C:合成例3で製造した樹脂
樹脂D:合成例4で製造した樹脂
樹脂E:合成例5で製造した樹脂
樹脂F:比較合成例1で製造した樹脂
樹脂G:比較合成例2で製造した樹脂
樹脂H:比較合成例3で製造した樹脂
HDODA:ヘキサンジオールジアクリレート
D1173:光重合開始剤:ダロキュアー1173
Claims (12)
- 下記シロキサン単位式(1)
[式中、Xは独立に水素原子又は炭素原子数1〜4のアルキル基であり、R1〜R6は独立に置換基を有してもよい炭素原子数1〜10の一価炭化水素基であり、上記置換基はフェニル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、(メタ)アクリロキシ基、エポキシ構造含有基、メルカプト基、イソシアネート基、アミノ官能性基、パーフルオロアルキル基、ポリ(ヘキサフルオロプロピレンオキサイド)構造含有基、シリル基から選択される1種又は2種以上の一価有機基である。但し、R1〜R6のいずれかに式(2)
CH2=C(R7)COO(CH2)n− (2)
(式中、R7は水素原子又はメチル基であり、nは4以上の整数である。)
で表される有機基を1個以上含み、総シロキサン単位に対し式(2)で表される有機基が置換しているシロキサン単位が20〜100mol%であり、aは平均0≦a<0.4であり、bは平均0≦b<0.5であり、cは平均0<c≦1であり、dは平均0≦d<0.4であり、eは平均0≦e<0.2であり、a+b+c+d=1である。]
で表されるシリコーン樹脂、及び多官能(メタ)アクリル化合物を含むことを特徴とする硬化性樹脂組成物。 - 式(2)で表される有機基のnが8であることを特徴とする請求項1記載の樹脂組成物。
- 前記シリコーン樹脂の重量平均分子量が2,000〜10,000である請求項1又は2記載の樹脂組成物。
- 前記シリコーン樹脂のシラノール基含有量が2質量%以下である請求項1〜3のいずれか1項記載の樹脂組成物。
- 前記シリコーン樹脂中に含まれる揮発分が1質量%未満である請求項1〜4のいずれか1項記載の樹脂組成物。
- 無溶剤であり、且つ室温にて液状であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の樹脂組成物。
- 前記シリコーン樹脂が、総シロキサン単位に対し、パーフルオロアルキル基又はポリ(ヘキサフルオロプロピレンオキサイド)構造含有基が置換しているシロキサン単位を0.1〜20mol%含有する請求項1〜6のいずれか1項記載の樹脂組成物。
- 更に、金属酸化物微粒子を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の樹脂組成物。
- 更に、光硬化触媒、ラジカル重合触媒、熱縮合触媒のいずれか1種以上の触媒を含有してなることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載の樹脂組成物。
- 請求項1〜9のいずれか1項記載の樹脂組成物を硬化して得られる成形品。
- 請求項1〜9のいずれか1項記載の樹脂組成物からなるコーティング剤。
- 請求項11記載のコーティング剤の硬化皮膜が形成されてなる物品。
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