JP5672851B2 - インクジェットインキ受容層形成用コート剤、それを用いた記録媒体及び印刷物 - Google Patents
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Description
ドット抜けは、印刷領域をドットで埋め尽くすベタ印刷において特に問題となり、印刷画像に白抜け・白スジを生じさせ、高精細な画像を得ることができない。
一方、インキ受容部分が細孔空隙構造や多孔質構造をとらない場合、光沢や透光性を得ることは容易であるが、一般的にインク吸収性が劣るため、インク乾燥定着時間が長く、ニジミやビーディングによる画像不良を引き起こす。さらに、乾燥が遅いため、記録画像に接触すると接触したものがインクにより汚濁したり、記録画像が損なわれたりするという欠点があった。
既架橋エマルジョン(A)が、2つ以上のエチレン性不飽和基を有する単量体(a)、カルボキシル基と1つのエチレン性不飽和基とを有する単量体(b)および炭素数1〜12の非極性基と1つのエチレン性不飽和基とを有する単量体(c)を含むエチレン性不飽和単量体を乳化重合してなり、
既架橋エマルジョン(A)の固形分100重量部に対して、アニオン性水溶性樹脂(B)を0.1〜50重量部含むことを特徴とするインクジェットインキ受容層形成用コート剤に関する。
エチレンオキサイド変性リン酸ジ(メタ)アクリレート、若しくはエチレンオキサイド変性リン酸トリ(メタ)アクリレートなどのエチレンオキサイド変性リン酸ポリ(メタ)アクリレート類;
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート,ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリ(エチレングリコール−プロピレングリコール)ジ(メタ)アクリレート、ポリ(エチレングリコール−テトラメチレングリコール)ジ(メタ)アクリレート、ポリ(プロピレングリコール−テトラメチレングリコール)ジ(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、若しくは2−エチル,2−ブチル−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート等などの(ポリ)アルキレングリコールジ(メタ)アクリレート類;
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、若しくはグリセロールトリ(メタ)アクリレートなどのトリオールのポリ(メタ)アクリレート類;
ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ポリエステルポリオールポリ(メタ)アクリレート、ポリウレタンポリオールポリ(メタ)アクリレート、若しくはポリカーボネートポリオールポリ(メタ)アクリレート等のポリオールポリ(メタ)アクリレート類;
ジ(メタ)アクリル酸亜鉛などのポリ(メタ)アクリル酸金属塩類;
ブタジエン、イソプレン、若しくはクロロプレンなどのジエン類;
ジビニルベンゼンなどのジビニル化合物;
ジアリルフタレートなどのジアリル化合物、または、
アリル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸ビニル、クロトン酸ビニルなどの二つの異なる種類のエチレン性不飽和基を有する単量体などが挙げられ、耐水性とエマルジョン粒子の安定性の観点から、ジビニルベンゼン、またはジアリルフタレートが好ましい。これらの単量体は1種または2種以上を併用して使用することができる。
単量体(b)の具体例としては、例えば、
アクリル酸、アクリル酸ダイマー、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、シトラコン酸、2−(メタ)アクリロイロキシエチルフタレート、2−(メタ)アクリロイロキシプロピルフタレート、2−(メタ)アクリロイロキシエチルヘキサヒドロフタレート、2−(メタ)アクリロイロキシプロピルヘキサヒドロフタレート、エチレンオキサイド変性コハク酸(メタ)アクリレート、β−カルボキシエチル(メタ)アクリレート、若しくはω−カルボキシポリカプロラクトン(メタ)アクリレート等のエチレン性不飽和カルボン酸類、又はその塩類が挙げられ、共重合性の観点からアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、若しくはマレイン酸が好ましい。これらの単量体は1種又は2種以上を併用して使用することができる。
ここに、本発明においては、1つのエチレン性不飽和基とカルボキシル基と炭素数1〜12の非極性基とを有する単量体は、単量体(b)として取扱うものとする。
なお、ここでいう非極性基とは、極性が低く、水となじみにくい炭素数1〜12の炭化水素基を指す。
単量体(c)の具体例としては、例えば、
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、ターシャリーブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、若しくはラウリル(メタ)アクリレート等の鎖状アルキル(メタ)アクリレート、
シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、若しくはジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、等の環状アルキル(メタ)アクリレート、
ベンジル(メタ)アクリレート等の芳香族基を有する(メタ)アクリレート、
又は、
スチレン、ビニルトルエン、2−メチルスチレン、若しくは1−ブチルスチレン、等のスチレン系単量体が挙げられる。
これらの単量体は1種又は2種以上を併用して使用することができる。
例えば、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−アクリロイロキシエチル−2−ヒドロキシエチル(メタ)フタレート、
ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、
ポリテトラメチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリ(エチレングリコール−プロピレングリコール)モノ(メタ)アクリレート、ポリ(エチレングリコール−テトラメチレングリコール)モノ(メタ)アクリレート、ポリ(プロピレングリコール−テトラメチレングリコール)モノ(メタ)アクリレート、又はグリセロール(メタ)アクリレート等の水酸基を有する(メタ)アクリレート類、
(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、若しくはN−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド類、
2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、3−メトキシブチル(メタ)アクリレート、2−メトキシプロピル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールモノエチルエーテル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノラウリルエーテル(メタ)アクリレート、若しくはポリエチレングリコールモノステアリルエーテル(メタ)アクリレート等のエーテル構造を有する(メタ)アクリレート類、
グリシジル(メタ)アクリレート、メチルグリシジル(メタ)アクリレート、3,2−グリシドキシエチル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート、3,4-エポキシブチル(メタ)アクリレート、若しくは4,5−エポキシペンチル(メタ)アクリレート等のエポキシ基を有する(メタ)アクリレート類、
ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルエトキシシラン、若しくはビニルトリメトキシシラン等のビニルシラン類、
γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、若しくはγ−(メタ)アクリロキシプロピルジメトキシメチルシラン等の(メタ)アクリロキシシラン類、
トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレート、パーフルオロオクチル(メタ)アクリレート、若しくはテトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート等のフルオロアルキル(メタ)アクリレート類、
(メタ)アクリロキシ変性ポリジメチルシロキサン(シリコーンマクロマー)類、又は、
アクリロニトリル等が挙げられるが、
これらの単量体に限定されず、又、これらの単量体は1種又は2種以上を併用して使用することができる。
アルキルエーテル系(市販品としては、例えば、第一工業製薬株式会社製アクアロンKH−05、KH−10、KH−20、株式会社ADEKA製アデカリアソープSR−10N、SR−20N、花王株式会社製ラテムルPD−104等);
スルフォコハク酸エステル系(市販品としては、例えば、花王株式会社製ラテムルS−120、S−120A、S−180P、S−180A、三洋化成株式会社製エレミノールJS−2等);
アルキルフェニルエーテル系若しくはアルキルフェニルエステル系(市販品としては、例えば、第一工業製薬株式会社製アクアロンH−2855A、H−3855B、H−3855C、H−3856、HS−05、HS−10、HS−20、HS−30、株式会社ADEKA製アデカリアソープSDX−222、SDX−223、SDX−232、SDX−233、SDX−259、SE−10N、SE−20N、等);
(メタ)アクリレート硫酸エステル系(市販品としては、例えば、日本乳化剤株式会社製アントックスMS−60、MS−2N、三洋化成工業株式会社製エレミノールRS−30等);又は、
リン酸エステル系(市販品としては、例えば、第一工業製薬株式会社製H−3330PL、株式会社ADEKA製アデカリアソープPP−70等)が挙げられる。
アルキルフェニルエーテル系若しくはアルキルフェニルエステル系(市販品としては、例えば、第一工業製薬株式会社製アクアロンRN−10、RN−20、RN−30、RN−50、株式会社ADEKA製アデカリアソープNE−10、NE−20、NE−30、NE−40等);
(メタ)アクリレート硫酸エステル系(市販品としては、例えば、日本乳化剤株式会社製RMA−564、RMA−568、RMA−1114等)が挙げられる。
ポリオキシエチレンラウリルエーテル、若しくはポリオキシエチレンステアリルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類;
ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、若しくはポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類;
ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノステアレート、若しくはソルビタントリオレエート等のソルビタン高級脂肪酸エステル類;
ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート等のポリオキシエチレンソルビタン高級脂肪酸エステル類;
ポリオキシエチレンモノラウレート若しくは、ポリオキシエチレンモノステアレート等のポリオキシエチレン高級脂肪酸エステル類;
オレイン酸モノグリセライド、若しくはステアリン酸モノグリセライド等のグリセリン高級脂肪酸エステル類;又は、
ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン・ブロックコポリマー、若しくはポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル等が挙げられる。
オレイン酸ナトリウム等の高級脂肪酸塩類;
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルアリールスルホン酸塩類;
ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸エステル塩類;
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩類;
ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸エステル塩類;
モノオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、若しくはポリオキシエチレンラウリルスルホコハク酸ナトリウム等のアルキルスルホコハク酸エステル塩及びその誘導体類;又は、
ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル硫酸エステル塩類等が挙げられる。
部分ケン化ポリビニルアルコール、完全ケン化ポリビニルアルコール、若しくは変性ポリビニルアルコール等のポリビニルアルコール類;
ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、若しくはカルボキシメチルセルロース塩等のセルロース誘導体;又は、
グアガム等の天然多糖類等が挙げられ、これらは、単独でも複数種併用の態様でも利用できる。水溶性保護コロイドの使用量としては、エチレン性不飽和単量体の合計100重量部当り0.1〜5重量部であり、更に好ましくは0.5〜2重量部である。
油溶性重合開始剤としては特に限定されず、例えば、
ベンゾイルパーオキサイド、tert−ブチルパーオキシベンゾエート、tert−ブチルハイドロパーオキサイド、tert−ブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノエート)、tert−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、若しくはジ−tert−ブチルパーオキサイド等の有機過酸化物;又は、
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、若しくは1,1’−アゾビス−シクロヘキサン−1−カルボニトリル等のアゾビス化合物を挙げることができる。
これらは1種類又は2種類以上を混合して使用することができる。これら重合開始剤は、エチレン性不飽和単量体100重量部に対して、0.1〜10.0重量部の量を用いるのが好ましい。
過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過酸化水素、若しくは2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)ジハイドロクロライド等、従来既知のものを好適に使用することができる。
又、乳化重合を行うに際して、所望により重合開始剤とともに還元剤を併用することができる。これにより、乳化重合速度を促進したり、低温において乳化重合を行ったりすることが容易になる。このような還元剤としては、例えば、
アスコルビン酸、エルソルビン酸、酒石酸、クエン酸、ブドウ糖、若しくはホルムアルデヒドスルホキシラート等の金属塩等の還元性有機化合物、
チオ硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、若しくはメタ重亜硫酸ナトリウム等の還元性無機化合物、
塩化第一鉄、ロンガリット、又は、二酸化チオ尿素等を例示できる。
酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、若しくは重炭酸ナトリウム等が、
又、連鎖移動剤として、
オクチルメルカプタン、チオグリコール酸2−エチルヘキシル、チオグリコール酸オクチル、ステアリルメルカプタン、ラウリルメルカプタン、若しくはt−ドデシルメルカプタン等のメルカプタン類が適量使用できる。
中和する際、アンモニア; トリメチルアミン、トリエチルアミン、若しくはブチルアミン等のアルキルアミン類; 2−ジメチルアミノエタノール、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、若しくはアミノメチルプロパノール等のアルコールアミン類;又は、モルホリン等の塩基で中和することができる。
具体的には、プロピレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、カルビトール、ブチルカルビトール、ジブチルカルビトール、又は、ベンジルアルコール等が挙げられる。中でも、エチレングリコールモノブチルエーテル、及びプロピレングリコールモノブチルエーテルは少量で高い成膜助剤効果を有するため特に好ましい。これら成膜助剤は、インクジェットインキ受容層形成用コート剤中に0.5〜15重量%含まれることが好ましい。
ポリビニルアルコール、カゼイン、酸化澱粉、カルボキシメチルセルロース、若しくはアクリルアミド系ポリマー等の樹脂、又は、
コロイダルシリカ、若しくはシリカ等の無機フィラーと併用してもよい。
前記基材の表面が滑らかな表面であっても、凹凸のついたものであっても良いし、透明、半透明、不透明のいずれであっても良い。
又、これらの基材の2種以上を互いに張り合わせたものでも良い。更に印字面の反対側に剥離粘着層等を設けても良く、又印字後、印字面に粘着層等を設けても良い。剥離粘着層とは、剥離シートと粘着層が重ねられた層である。
なお、上記塗工量は、固形分換算における値である。
水系インキ、溶剤系インキ、無溶剤系インキ、水系顔料インキ、溶剤系顔料インキ、無溶剤系顔料インキ、
又は、UV硬化性インキ、EB硬化性インキ等のラジエーション硬化性インキが挙げられ、環境、及び印刷物の耐久性の観点から、水性顔料インキを使用することが好ましい。
No.33、40、45、52、900、2200B、2300、MA7、MA8、MCF88(以上、三菱化学製)、RAVEN1255(コロンビア製)、REGAL330R、400R、660R、MOGUL L(以上、キャボット製)、Nipex 160IQ、Nipex 170IQ、Nipex 75、Printex 85、Printex 95、Printex 90、Printex 35、Printex U(以上、デグサ製)等があり、何れも好ましく使用することができる。
C.I.Pigment Yellow 1、2、3、13、16、74、83、109、128、155等が挙げられる。
C.I.Pigment Red 5、7、12、31、48(Ca)、48(Mn)、57(Ca)、57:1、112、122;キナクリドン固溶体、147、150、269、C.I.Pigment Violet 19等が挙げられる。
C.I.Pigment Blue 1、2、3、15:3、15:4、16、22、C.I.Vat Blue 4、6等が挙げられる。
具体的には、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノペンチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、
トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノプロピルエーテルが挙げられる。
より好ましくは、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテルである。
特に、ジエチレングリコールモノブチルエーテルは、紙への浸透が極めて速いが、一方、顔料の分散性を低下させる傾向も強い。そこで、トリエチレングリコールモノメチルエーテルなどと比率を調整して併用するのが良いと考えられる。
又、水の含有量としては、インキの全重量の10〜90重量%、更に好ましくは、30〜80重量%の範囲である。
水性のエマルジョンを含有することで、インキ粘度をあまり上昇させずに、印字した塗膜の耐性を向上させることができる。これにより、耐水性、耐溶剤性、耐擦過性などが向上する。水溶性の樹脂を添加しても、ある程度耐性の向上は期待できるが、粘度が上昇してしまう傾向にある。インクジェットインキの場合、ノズルからインキを吐出できる粘度には好適な範囲があり、あまり粘度が高いとインキを吐出することができなくなることがあるため、粘度の上昇を抑えることは重要である。
合成例1
攪拌機、温度計、滴下ロート、還流器を備えた反応容器に、イオン交換水136.2部、界面活性剤としてRA−9607(日本乳化剤(株)製)の24%水溶液1.6部、及び緩衝剤として重曹0.13部を仕込み、別途、ジアリルフタレート0.5部、メタクリル酸35部、アクリル酸5部、エチルアクリレート30部、ブチルアクリレート29.5部、イオン交換水80部、及び界面活性剤として前述のRA−9607の24%水溶液6.4部をあらかじめ混合しておいたプレエマルジョンのうちの5%を更に加えた。内温を75℃に昇温し十分に窒素置換した後、過硫酸カリウムの5%水溶液6部の10%を添加し重合を開始した。
反応系内を75℃で5分間保持した後、内温を75〜80℃に保ちながらプレエマルジョンの残りと過硫酸カリウムの5%水溶液の残りを2時間かけて滴下し、更に2時間攪拌を継続した。固形分測定にて転化率が98%を超えたことを確認後、温度を30℃まで冷却した。イオン交換水で固形分を30%に調整してビニル系エマルジョンを得た。なお、固形分は、150℃20分焼き付け残分により求めた。
合成例7
攪拌機、温度計、滴下ロート、還流器を備えた反応容器に、イソプロピルアルコール 150部を仕込み83℃に昇温,アクリル酸40部、スチレン10部、エチルアクリレート50部、及びアゾビスイソブチロニトリル 3部を2時間で滴下した後,83℃で4時間反応させた。次に,イソプロピルアルコールの全量を減圧留去させ,反応生成物中のカルボキシル基と当量のアンモニアを含有するアンモニア水300部を添加し,樹脂水溶液(固形分25%)を得た。
表2に示す単量体組成で、合成例7と同様の方法で合成し、合成例8〜10の樹脂水溶液を得た。
装置:Shodex GPC System−GPC-101〔昭和電工(株)製〕
カラム:Shodex OHPAK-SB806M−HQを3本、Shodex OHPAK-SB802.5−HQを1本〔昭和電工(株)製〕の合計4本を連結して使用。
溶媒:リン酸緩衝水溶液
流速:1ml/min
温度:40℃
試料濃度:0.1wt%
試料注入量:100μl
合成例21〜23の重量平均分子量は表2に示すとおりである。
実施例1
合成例1で得られたビニル系エマルジョン100部に、精製水200部を配合し、固形分10%のビニル系エマルジョン液(X)を調製した。ポリアクリル酸ナトリウム(日本触媒社製「アクアリックYS100」、重量平均分子量5000、中和前理論酸価779、固形分45%)100部に、精製水350部を配合し、固形分10%の水溶液(Y)を調製した。X100重量部に対して、Yが25重量部になるように混合した固形分10%のインクジェットインキ受容層形成用コート剤を調製した。
実施例1の、合成例1を合成例2に変えた他は同様にして、インクジェットインキ受容層形成用コート剤を調製した。
実施例1の、合成例1を合成例3に変えた他は同様にして、インクジェットインキ受容層形成用コート剤を調製した。
実施例1の、合成例1を合成例4に変えた他は同様にして、インクジェットインキ受容層形成用コート剤を調製した。
実施例1の、合成例1を合成例5に変えた他は同様にして、インクジェットインキ受容層形成用コート剤を調製した。
実施例1の、ポリアクリル酸ナトリウム(日本触媒社製「アクアリックYS100」)をポリアクリル酸(日本触媒社製「アクアリックHL415」、重量平均分子量10000、酸価779、固形分45%)に変えた他は同様にして、インクジェットインキ受容層形成用コート剤を調製した。
合成例1で得られたビニル系エマルジョン100部に、精製水200部を配合し、固形分10%のビニル系エマルジョン液(X)を調製した。ポリイタコン酸ナトリウム(東亜合成社製「ジュリマーAC70N」、重量平均分子量17000、中和前理論酸価863、固形分39.7%)100部に、精製水297部を配合し、固形分10%の水溶液(Y)を調製した。X100重量部に対して、Yが25重量部になるように混合した固形分10%のインクジェットインキ受容層形成用コート剤を調製した。
合成例1で得られたビニル系エマルジョン100部に、精製水200部を配合し、固形分10%のビニル系エマルジョン液(X)を調製した。合成例7で得られた水溶性樹脂の水溶液100部に、精製水150部を配合し、固形分10%の水溶液(Y)を調製した。X100重量部に対して、Yが10重量部になるように混合した固形分10%のインクジェットインキ受容層形成用コート剤を調製した。
合成例1で得られたビニル系エマルジョン100部に、精製水200部を配合し、固形分10%のビニル系エマルジョン液(X)を調製した。合成例8で得られた水溶性樹脂の水溶液100部に、精製水150部を配合し、固形分10%の水溶液(Y)を調製した。X100重量部に対して、Yが45重量部になるように混合した固形分10%のインクジェットインキ受容層形成用コート剤を調製した。
合成例1で得られたビニル系エマルジョン100部に、精製水200部を配合し、固形分10%のビニル系エマルジョン液(X)を調製した。合成例9で得られた水溶性樹脂の水溶液100部に、精製水150部を配合し、固形分10%の水溶液(Y)を調製した。X100重量部に対して、Yが5重量部になるように混合した固形分10%のインクジェットインキ受容層形成用コート剤を調製した。
合成例1で得られたビニル系エマルジョン100部に、精製水200部を配合し、固形分10%のビニル系エマルジョン液(X)を調製した。合成例10で得られた水溶性樹脂の水溶液100部に、精製水150部を配合し、固形分10%の水溶液(Y)を調製した。X100重量部に対して、Yが25重量部になるように混合した固形分10%のインクジェットインキ受容層形成用コート剤を調製した。
合成例1で得られたビニル系エマルジョン100部に、精製水200部を配合し、固形分10%のビニル系エマルジョン液(X)を調製した。ポリアクリル酸ナトリウム(日本触媒社製「アクアリックYS100」、重量平均分子量5000、中和前理論酸価779、固形分45%)100部に、精製水350部を配合し、固形分10%の水溶液(Y)を調製した。X100重量部に対して、Yが60重量部になるように混合した固形分10%のインクジェットインキ受容層形成用コート剤を調製した。
合成例1で得られたビニル系エマルジョン100部に、精製水200部を配合し、固形分10%のインクジェットインキ受容層形成用コート剤を調製した。
比較例1の、合成例1を合成例3に変えた他は同様にして、インクジェットインキ受容層形成用コート剤を調製した。
実施例1の、合成例1を合成例6に変えた他は同様にして、インクジェットインキ受容層形成用コート剤を調製した。
合成例1で得られたビニル系エマルジョン100部に、精製水200部を配合し、固形分10%のビニル系エマルジョン液(X)を調製した。ポリエチレングリコール(三洋化成社製「PEG-2000」、重量平均分子量2000、固形分100%)10部に、精製水90部を配合し、固形分10%の水溶液(Y)を調製した。X100重量部に対して、Yが25重量部になるように混合した固形分10%のインクジェットインキ受容層形成用コート剤を調製した。
なお、上記「PEG-2000」は、ノニオン性水溶性樹脂である。
合成例1で得られたビニル系エマルジョン100部に、精製水200部を配合し、固形分10%のビニル系エマルジョン液(X)を調製した。ジアリルジメチルアンモニウムクロリド重合体(日東紡社製「PAS−H−1L」、重量平均分子量8500、固形分28%)100部に、精製水180部を配合し、固形分10%の水溶液(Y)を調製した。X100重量部に対して、Yが25重量部になるように混合した固形分10%のインクジェットインキ受容層形成用コート剤を調製した。
なお、上記「PAS−H−1L」は、カチオン性水溶性樹脂である。
顔料分散体、及びインキの作製
シアン顔料(東洋インキ製造社製「リオノールブルー7351」)15部、アクリル樹脂系顔料分散剤(ジョンソンポリマー社製「PDX−6101」)1.5部、グリセリン5.0部、精製水78.5部をサンドミルにて2時間分散し、顔料の水性分散体を得た。得られた顔料分散体を含む下記の成分をディスパーで撹拌、混合した後、孔径0.45μmのニトロセルロース製メンブランフィルターで濾過し、シアン記録液を得た。
顔料分散体 20部
グリセリン 10部
1,3−プロパンジオール 5部
アクリル樹脂エマルジョン 2.3部
(日本ポリマー社製「F−157」、固形分40%)
水 62.7部
実施例1〜7と比較例1〜5の各インクジェットインキ受容層形成用コート剤を、コート紙[王子製紙(株)製、OKトップコートプラス]に、ワイヤーバーNo.2によって塗工し、60℃の熱風オーブンで2分間乾燥して、インクジェットインキ受容層を積層した記録媒体を作製した。次に、上記水性顔料インキをインクジェットプリンター(エプソン社製「PM−750C」)のカートリッジに充填して、パターン印字を行い、評価用印刷物を作製した。
印字率100%のベタ印刷部において、目視で、明らかに白抜け・白スジが発生しているものを×、若干白抜け・白スジが発生しているが使用可のものを△、白抜け・白スジがないものを○とした。特に、白抜け・白スジがない上に、濃度ムラがなく均一なベタ印刷部が得られているものを◎とした。
印字率100%のベタ印刷部に、水をスポイトで一滴垂らし、1分後に水をティッシュペーパーでふき取った後、目視で、インキがとれてなくなっているものを×、インキがわずかにとれているが使用可のものを△、変化がないものを○とした。特に、目視での変化がなかったものの中で、さらに、水で濡らした綿棒で5回こすっても、目視での変化がないものを◎とした。
インクジェットインキ受容層の60°光沢をBYK-Gardner社製 micro−TRI−glossμにて測定し、65以上を〇、50〜64を△、49以下を×とした。
これに対して、本発明のインクジェットインキ受容層形成用コート剤は、白スジ白抜け、耐水性、及び光沢性が実用可能領域であり、中でも実施例1−9は各性能において、優れていることが分かった。
Claims (5)
- 既架橋エマルジョン(A)とアニオン性水溶性樹脂(B)とを含むことを特徴とする、インクジェットインキ受容層形成用コート剤であって、
既架橋エマルジョン(A)が、2つ以上のエチレン性不飽和基を有する単量体(a)、カルボキシル基と1つのエチレン性不飽和基とを有する単量体(b)および炭素数1〜12の非極性基と1つのエチレン性不飽和基とを有する単量体(c)を含むエチレン性不飽和単量体を乳化重合してなり、
既架橋エマルジョン(A)の固形分100重量部に対して、アニオン性水溶性樹脂(B)を0.1〜50重量部含むことを特徴とするインクジェットインキ受容層形成用コート剤。 - アニオン性水溶性樹脂(B)の重量平均分子量が、1,000〜100,000であることを特徴とする、請求項1記載のインクジェットインキ受容層形成用コート剤。
- アニオン性水溶性樹脂(B)の酸価が、100〜1,000mgKOH/gであることを特徴とする、請求項1または2記載のインクジェットインキ受容層形成用コート剤。
- 基材の少なくとも一方の面に、請求項1〜3いずれか記載のインクジェットインキ受容層形成用コート剤から形成されるインクジェットインキ受容層が設けられてなる画像形成用記録媒体。
- 請求項4記載の画像形成用記録媒体上に、インクジェットインキによって印刷されてなる印刷物。
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