JP5661263B2 - ごぼう茶葉、これを用いたごぼう茶葉抽出液及びごぼう茶葉含有食品、並びにごぼう茶葉製造方法 - Google Patents
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Description
また、本発明は前記第1の目的に加え、さらに、抗酸化能を高めたごぼう茶葉、これを用いたごぼう茶葉抽出液及びごぼう茶葉含有食品、並びにごぼう茶葉製造方法を提供することを第2の目的としている。
本発明に係るごぼう茶葉は、表皮を含んだ生のごぼうの根部を用いて製造しているため、ごぼう本来の味成分、風味成分、香り成分を多く含有しており、また、単位数量あたりのフルクトースの含有量をこのような特定の範囲に制御することによって程よい甘みとごぼうの旨みとなるこく味を得ることができる。また、本発明に係るごぼう茶葉は、ORAC値が138.4μmol TE/g以上であるため、抗酸化能が高く、健康増進効果を期待することができる。
このように、本発明に係るごぼう茶葉抽出液は、前記〔1〕に記載のごぼう茶葉を使用して製造しているので、ごぼう本来の味、風味、香りを有し、且つ甘みを呈することができる。また、抗酸化能を高くすることができる。
このように、本発明に係るごぼう茶葉含有食品は、前記した群の中から選択される少なくとも一つを使用して製造しているので、ごぼう本来の味、風味、香りを有し、且つ甘みを呈することができる。また、抗酸化能を高くすることができる。
このように、本発明に係るごぼう茶葉製造方法は、裁断工程の前に35〜95℃で5〜180分間加熱処理する加熱処理工程を行うことによって、多糖類の分解をより促進することができるので、フルクトースの生成量を多くすることができる。そのため、より甘みやごぼうの旨みとなるこく味を得ることが可能となる。また、かかる加熱処理工程では比較的低温で加熱処理するため、ごぼう本来の味成分、風味成分、及び香り成分が損なわれ難い。また、裁断工程後に水さらしや洗浄を行っていないため抗酸化能を高くすることができる。そして、この加熱処理工程での加熱温度が前記した温度範囲内で比較的高い場合(例えば50℃程度以上)、ポリフェノール酸化酵素を失活させることができ、さらに、当該加熱処理によってフルクトースをより多く生成することができるので、この生成されたフルクトースとメイラード反応物やポリフェノール等とが反応することにより、より安定な抗酸化物質になると考えられるため抗酸化能をより高くすることができる。
また、ごぼう根部を裁断した後に特定の温度範囲で乾燥することによってごぼうに含まれている多糖類を分解して単糖類のフルクトースを生成することにより、程よい甘みやごぼうの旨みとなるこく味を得ることができる。また、ごぼう茶葉を乾燥させることによって、ごぼうの香り、風味を増強することができる。
さらに、乾燥工程後、乾燥したごぼう茶葉を132〜180℃で5〜55分間焙煎する焙煎工程を行うと、前記した加熱処理工程で生成されたフルクトースやごぼうに元々含まれている還元糖と、ごぼう茶葉に含まれるアミノ酸とがメイラード反応することによって、焙煎香(ロースト香)を付与することができる。そのため、ごぼうの灰汁によるえぐ味をマスクすることや、ごぼうの生臭さを低減することができ、芳しく香ばしいごぼうの香りと風味を増強することが可能となる。また、ごぼう茶葉はメイラード反応によって褐色を呈するようになるため、例えば、かかるごぼう茶葉を使用してごぼう茶葉抽出液を製造した場合、当該ごぼう茶葉抽出液は、琥珀色(黄褐色)から紅茶のような赤色を呈することができるようになる。また、このような特定の条件の焙煎工程を行うことによってポリフェノール酸化酵素をより確実に失活させることができるので抗酸化能をより高くすることが可能となる。
このように、本発明に係るごぼう茶葉製造方法は、生のごぼう根部を裁断した後に35〜95℃で5〜180分間加熱処理する加熱処理工程を行うことによって、多糖類の分解をより促進することができるので、フルクトースの生成量を多くすることができる。そのため、より甘みやごぼうの旨みとなるこく味を得ることが可能となる。また、かかる加熱処理工程では比較的低温で加熱処理するため、ごぼう本来の味成分、風味成分、及び香り成分が損なわれ難い。また、裁断工程後に水さらしや洗浄を行っていないため抗酸化能を高くすることができる。そして、この加熱処理工程での加熱温度が前記した温度範囲内で比較的高い場合(例えば50℃程度以上)、ポリフェノール酸化酵素を失活させることができ、さらに、当該加熱処理によってフルクトースをより多く生成することができるので、この生成されたフルクトースとメイラード反応物やポリフェノール等とが反応することにより、より安定な抗酸化物質になると考えられるため抗酸化能をより高くすることができる。また、加熱後に特定の温度範囲で乾燥することによってごぼうに含まれている多糖類を分解して単糖類のフルクトースを生成することにより、程よい甘みやごぼうの旨みとなるこく味を得ることができる。また、ごぼう茶葉を乾燥させることによって、ごぼうの香り、風味を増強することができる。
さらに、乾燥工程後、乾燥したごぼう茶葉を132〜180℃で5〜55分間焙煎する焙煎工程を行うと、前記した加熱処理工程で生成されたフルクトースやごぼうに元々含まれている還元糖と、ごぼう茶葉に含まれるアミノ酸とがメイラード反応することによって、焙煎香(ロースト香)を付与することができる。そのため、ごぼうの灰汁によるえぐ味をマスクすることや、ごぼうの生臭さを低減することができ、芳しく香ばしいごぼうの香りと風味を増強することが可能となる。また、ごぼう茶葉はメイラード反応によって褐色を呈するようになるため、例えば、かかるごぼう茶葉を使用してごぼう茶葉抽出液を製造した場合、当該ごぼう茶葉抽出液は、琥珀色(黄褐色)から紅茶のような赤色を呈することができるようになる。また、このような特定の条件の焙煎工程を行うことによってポリフェノール酸化酵素をより確実に失活させることができるので抗酸化能をより高くすることが可能となる。
特に、本発明に係るごぼう茶葉が焙煎して製造されているものである場合、当該ごぼう茶葉は、ごぼうの香り、風味がより増強され、焙煎香が付与されるため、より嗜好の高いものとなる。
また、本発明に係るごぼう茶葉が特定の条件の加熱処理工程及び特定の条件の焙煎工程のうちの少なくとも一方を行ったものである場合、高い抗酸化能を有する。
特に、特定の条件で行う加熱処理工程を経るごぼう茶葉製造方法によって製造されたごぼう茶葉は、甘みやこく味をさらに増強することができる。また、かかる加熱処理工程を行うことによってごぼう茶葉の抗酸化能を高くすることができる。
そして、特定の条件で行う焙煎工程を経るごぼう茶葉製造方法によって製造されたごぼう茶葉は、焙煎香を有するため非常に香ばしいごぼうの香りを付与することができるので生臭さが低減され、かかるごぼう茶葉を使用して製造したごぼう茶葉抽出液は、琥珀色から赤色を呈するため見た目にも美しい。また、かかる焙煎工程を行うことによってごぼう茶葉の抗酸化能をより高くすることができる。
かかるごぼう茶葉は、本発明に係るごぼう茶葉製造方法によって製造することができる。本発明に係るごぼう茶葉製造方法については後に詳述する。
なお、フルクトースの含有量は、例えば、HPLC法によって測定することができる。
かかるごぼう茶葉抽出液は、ごぼう本来の味成分、風味成分、香り成分とともに、甘み成分を抽出しているため、ごぼう本来の味、風味、香りがそのまま活かされており、且つ甘みを呈しているので、茶飲料として提供すると非常に飲み易い。ごぼう茶飲料は、例えば、ペットボトルに充填するなどして消費者に提供することができる。
図1に示すように、本発明に係るごぼう茶葉製造方法は、裁断工程S10と、乾燥工程S20とを含んでなる。
なお、ごぼうの根部の水さらしや洗浄は抗酸化能が低減し難くなるので裁断工程S10よりも前に行うのが好ましい。
この裁断工程S10でごぼう茶葉の形状及び大きさがほぼ決定される。裁断して得られる形状及び大きさは、前記したように使用目的等によって適宜設定することができる。例えば、ごぼうの根部を四つ切り又は八つ切りにし、厚さが0.2〜3mm程度となるようにしたり、ささがき状態としたりすることができる。なお、粉末状のごぼう茶葉とするのは、後記する乾燥工程S20後に、粉砕機によって45〜500メッシュ程度に微粉砕して行うのが製品の取り扱い上好ましい。
乾燥後のごぼう茶葉の含水率が5%未満であると、前記したように所謂こげ臭が発生することがあり好ましくない。このこげ臭の発生は特に焙煎工程S25を行ったときに顕著となる。一方、乾燥後のごぼう茶葉の含水率が10%を超えると、長期保存に不向きとなるため好ましくない。なお、乾燥後のごぼう茶葉の含水率は、5.0〜7.5%とするのが好ましい。
また、かかる加熱処理は、加熱処理温度及び加熱処理時間によって、前記した条件の範囲内で任意に設定することができる。例えば、加熱処理温度を35℃とした場合は、加熱処理時間を180分間などとし、加熱処理温度を95℃とした場合は、加熱処理時間を5分間などとすることができる。
なお、加熱処理温度と加熱処理時間は、処理量と設備によっても異なるが、大型の蒸し庫であれば加熱処理温度は40〜90℃とするのが好ましく、75〜90℃とするのがより好ましい。加熱処理時間は10〜150分間とするのがより好ましい。
乾燥したごぼう茶葉を焙煎することによって、乾燥工程S10や加熱処理工程S5,S15で生成されたフルクトースやごぼうに元々含まれている還元糖と、ごぼう茶葉に含まれるアミノ酸とがメイラード反応することによって焙煎香(ロースト香)を付与するとともに、ごぼう茶葉が褐色を呈するようにすることができる。さらに、かかる焙煎工程S25を行うと、ごぼうに含まれているポリフェノール酸化酵素をより確実に失活させることができるので、より高い抗酸化能を得ることができる。なお、前記した加熱処理工程S5,S15と併せて焙煎工程S25を行うと、より確実により高い抗酸化能を得ることができる。この場合、抗酸化能はORAC値で例えば461.7μmol TE/gとすることができる。
(1)ごぼう茶葉の製造とフルクトース含有量及び官能評価試験
以下のようにしてごぼう茶葉を製造した。まず、表皮を含む生のごぼう根部を水洗いし、ごぼうの根部に付着した土を洗い流した。続いて、水洗いしたごぼうの根部を下記表1のサンプル数分用意し、下記表1に示す処理条件で処理した。なお、ごぼうの根部を四つ切り又は八つ切りにし、厚さが2mm程度となるように裁断した。表1に、実施例1〜15及び比較例1〜4の処理条件と、製造したごぼう茶葉単位数量あたりのフルクトースの含有量(mg/g)とともに示す。
なお、表1中、加熱処理、乾燥、及び焙煎の欄における「─」は、処理をしていないことを意味する。
また、従来例1は、茶山具富盛蔬菜加工所(中国)製のごぼう茶葉であり、従来例2は、有機栽培ごぼう茶(熊本県)である。
製造したごぼう茶葉をTESCOM社製TML24型ミル&ミキサーを使用して20秒間処理して微粉砕し、3.80gを精評して100mLの純水を加え、40℃で60分間Bransonic Ultrasonic Cleaner model 8200を使用して超音波を付与しつつごぼう茶葉を抽出した。ごぼう茶葉を抽出した後、抽出液を、5Aのろ紙を用いてろ過し、ミリポアフィルターで精密ろ過してHPLC用のサンプルを作製した。作製したサンプルをSHIMAZU製C−R4A型CHROMATPACに供して、HPLC法によりフルクトースの含有量を測定した。HPLC法の条件は、次のとおりである。
カラム:KS801(80℃)
サイズ:直径φ8mm×長さ300mm
移動相:0.02Mリン酸緩衝液(pH7、30℃)
流量 :1mL/min
検出器:RI
標準液:和光純薬社製フルクトース(濃度0.05%、20μL)
官能評価試験は、実施例1〜15及び比較例1〜4のごぼう茶葉、従来例1及び従来例2をそれぞれ25g用意し、これに沸騰した湯を1L注ぎ入れてゆっくりと撹拌しつつ5分間抽出してごぼう茶葉抽出液を得た。これを官能に優れた20名の試験員に50mLずつ試飲してもらい、外観(色調)、香り、味・風味、こく味、甘みの各評価項目について、従来例1を基準(5点)とし10点評価法によって行った。
官能評価試験の結果を表2に示す。
従来例2については、外観(色調)は褐色であるものの、漢方薬のような香りがし、甘み及びこく味が殆どなく、ごぼうの味・風味も殆どなかった。
実施例1の固形状のごぼう茶葉を粉砕機にて50〜150メッシュに粉砕して「粉末ごぼう茶葉」とした。
そして、当該粉末ごぼう茶葉5gを200mLの沸騰水に投入して、粉末ごぼう茶葉の抽出液、つまりごぼう茶飲料を淹れた。
実施例16の粉末ごぼう茶葉に海苔、ゴマ、粉末調味料を配合し、「ごぼうふりかけ」とした。
実施例1のごぼう茶葉100gを5Lの沸騰水に投入し、5分後にデカントしてごぼう茶葉の出し殻を20g得た。これを炊飯した米飯に混入し、洋風調味料とあわせて炒りこみ、「ごぼうピラフ」とした。
腸を取り除いた銀ムツ(メロ)の切身を用意する。里芋を洗浄した後、皮剥きして3cm角程度にカットし、少量の生姜と、3cm程の長さにカットしたネギと、調味液とをあわせて銀ムツの切身を10分程度煮込む。これに実施例16の粉末ごぼう茶葉を10g投入して煮込むことで、「銀ムツ煮つけ加工食品」とした。
大根を皮つきのままそぎ切りする。鶏肉を2回ミンチして裁断し、小麦粉、澱粉を加えてクラッシングを行い、調味料と香辛料、玉子、唐辛子を加えてボール状に取り分けながら湯の中で短時間調理する。このとき、実施例16の粉末ごぼう茶葉を10g投入し、先ほどそぎ切りした大根とあわせて、3分程度加熱調理して約10%程度の浸漬量の調味料を含ませる。この具材を一の袋に充填し、他の袋に調味料を装填し、真空包装して95℃で40分間予備加熱調理する。予備加熱調理後これを冷却し、「大根と鶏肉だんごの煮込みの冷蔵加工食品」とした。
浸漬した米を同量の水と合わせて半調理炊飯加熱して五分粥として袋充填する。他の袋に乾燥した紅鮭と乾燥野菜のほうれん草とネギ類を充填し、実施例16の粉末ごぼう茶葉を15g投入し、95℃で45分間加熱調理することにより、常温流通可能な「紅鮭粥加工食品」とした。
浸漬した米に7分目の水とあわせて予備加熱調理して雑炊とし、これを袋充填する。他の袋に紅鮭、マッシュルーム、玉葱、人参、澱粉、香辛料、生クリーム、食塩、チキンブイヨン、バターにてクリームソースとしたソースと、実施例16の粉末ごぼう茶葉を15g投入してシールし、95℃で45分間加熱調理することにより、「紅鮭のきのこクリーム雑炊」とした。
実施例9の固形状のごぼう茶葉を粉砕機にて50〜150メッシュに粉砕した粉末ごぼう茶葉を小麦粉に25%加えた。この中にバナナをクラッシュして加え、所定量のマーガリン、砂糖、玉子及びベーキングパウダーを一緒に混練して生地とした。この生地を型に入れ、グラニュー糖を水に加えて加熱してキャラメル状に煮詰め、この中に、実施例10のごぼう茶葉を5%加えて混ぜた具をケーキ台に均質にのせ、180℃で40℃〜50分焼成して「ごぼうキャラメルケーキ」とした。
小麦粉にベーキングパウダーを加えて混合し、バターとグラニュー糖をホイッピングさせたメレンゲ、ヨーグルトを同量軽く混ぜ合わせ、この中に実施例11の固形状のごぼう茶葉を粉砕機にて50〜150メッシュに粉砕した粉末ごぼう茶葉を30%加えて生地とした。ナイロン袋に当該生地を入れ、天板にクッキングシートを敷き、切り分けた生地を170℃で25分焼成して「ヨーグルトごぼうクッキー」とした。
小麦粉にベーキングパウダー、ココアパウダー、玉子、砂糖を所定量加えサックリと混ぜる。この中に、実施例12のごぼう茶葉を小麦粉の重量の70%分加え、実施例13の固形状のごぼう茶葉を粉砕機にて50〜150メッシュに粉砕した粉末ごぼう茶葉を小麦粉の重量の50%分加えて混合し、生地とした。この生地をケーキ型に流し込み、180℃で30分焼成して「ごぼうチョコレートケーキ」とした。
抗酸化能の測定は、米国農務省(USDA)が推奨するORAC法(Cao, G.; Alessio, H. M.; Culter, R. G. Oxygen-radical absorbance capacity assay for antioxidants. Free Radical Biol. Med. 1993, 14, P.303-311)に準拠して行った。
蛍光強度を測定する測定装置は、超高速シングルフォトンカウンターを搭載したベルトールド社製ミトラスLB940マルチラベルプレートリーダーを用いた。蛍光強度の測定条件は、測定間隔:2分間、測定回数:46回(90分)、蛍光測定条件:励起波長485nm、測定波長520nm、検出測定方向:TOPであった。
抗酸化能の測定は、同じ条件で3検体ずつ測定し、平均の値を用いた。
ごぼうの根部を、蒸庫((株)品川工業所製)を用いて50℃で10〜20分間加熱処理した。なお、加熱処理の時間は原料のサイズに応じて適宜調節した。流水で20℃以下になるまで冷却した後、皮を剥き、フードスライサ((株)榎村鉄工所製ECA202)を用いて2mm×2mm×5〜15mmでカットした。その後、熱風乾燥機(黒田工業(株)製NB−12DX)にて50℃で4〜8時間の熱風乾燥を行い、乾燥したごぼうを回収し、ガス式焙煎機を用いて170〜180℃で13分間焙煎した。その後、室温までアルミ製バットで放冷することにより、実施例26に係るごぼう茶葉を製造した。
そして、実施例26のごぼう茶葉2.0gに10倍容量(20mL)の蒸留水を加え、ホモジナイザー(POLYTRON PT−MR2100)を用いて破砕した。次いで、遠心分離機を用いて4000×gで10分間遠心分離し、上清をろ紙(ADVANTEC 5A 110mm)でろ過した。ろ液を原液(100mg/mL)とし、これの10倍希釈液、100倍希釈液、1000倍希釈液及び10000倍希釈液をそれぞれ調製した。
そして、希釈したサンプルを用いて、trolox6.25μM〜100μMの活性の範囲に収まる濃度を決定した。その後、同じ方法で、さらに細かく濃度を振って測定した値を用いた。例えば1000〜10000倍希釈液がTroloxの活性に入っている場合、さらに2500倍希釈液、5000倍希釈液及び7500倍希釈液を調製して前記と同様にして測定した。
次に、ごぼう茶葉の焙煎強度とORAC値の関係を調べた。
ごぼうの根部を、蒸庫((株)品川工業所製)を用いて50℃で10〜20分間加熱処理した。なお、加熱処理の時間は原料のサイズに応じて適宜調節した。流水で20℃以下になるまで冷却した後、皮を剥き、フードスライサ((株)榎村鉄工所製ECA202)を用いて2mm×2mm×5〜15mmでカットした。その後、熱風乾燥機(黒田工業(株)製NB−12DX)にて50℃で4〜8時間の熱風乾燥を行って乾燥したごぼう茶葉を回収した。そして、回収したごぼう茶葉の一部をガス式焙煎機(ニチモウ(株)製RC-1)を用いて150〜160℃で13分間の焙煎した後、室温までアルミ製バットで放冷することにより実施例27に係るごぼう茶葉を製造した。同様に、回収したごぼう茶葉の一部をガス式焙煎機(ニチモウ(株)製RC-1)を用いて170〜180℃で13分間焙煎した後、室温までアルミ製バットで放冷することにより実施例28に係るごぼう茶葉を製造した。焙煎温度の測定は、放射温度計(堀場製作所製ハンディ放射温度計IT−550L)を用い、鍋の内側の温度(茶葉の接触面)を測定した。
次に、焙煎時間による抗酸化能の経時変化について調べた。
ごぼうの根部の皮を剥き、フードスライサ((株)榎村鉄工所製ECA202)を用いて2mm×2mm×5〜15mmでカットした。その後、熱風乾燥機(黒田工業(株)製NB−12DX)にて50℃で4〜8時間の熱風乾燥を行って乾燥したごぼう茶葉を回収した。回収したごぼう茶葉の一部をガス式焙煎機(ニチモウ(株)製RC-1)を用いて160〜170℃で焙煎することで実施例29に係るごぼう茶葉を製造した。同様に、回収したごぼう茶葉の一部を蒸庫((株)品川工業所製)を用いて50℃で10分間加熱処理した後、流水で20℃以下になるまで冷却し、160〜170℃で焙煎することで実施例30に係るごぼう茶葉を製造した。実施例29及び実施例30の焙煎時間が0分、4分、8分、13分のときに焙煎しているごぼう茶葉をサンプリングし、それぞれのORAC値を前記と同様にして測定した。その結果を図4に示す。なお、図4において、横軸は焙煎時間[分]を示し、縦軸はORAC値[μmol TE/g]を示す。
図4に示すように、実施例29及び実施例30ともに経時的にORAC値が増加すること、すなわち抗酸化能が増加することがわかった。焙煎時間が0分のとき実施例29は91.0μmol TE/gであり、実施例30は97.0μmol TE/gであった。焙煎時間が4分のとき実施例29は91.0μmol TE/gであり、実施例30は111.7μmol TE/gであった。焙煎時間が8分のとき実施例29は188.0μmol TE/gであり、実施例30は261.0μmol TE/gであった。焙煎時間が13分のとき実施例29は335.3μmol TE/gであり、実施例30は461.7μmol TE/gであった。
S20 乾燥工程
S5,15 加熱処理工程
S25 焙煎工程
Claims (5)
- 表皮を含む生のごぼう根部を裁断して30〜70℃で乾燥する工程を含む製造方法により製造されたごぼう茶葉であって、
フルクトースを29mg/gを超えて含有し、
ORAC値が138.4μmol TE/g以上であることを特徴とするごぼう茶葉。 - 請求項1に記載のごぼう茶葉を使用して製造したことを特徴とするごぼう茶葉抽出液。
- 請求項1に記載のごぼう茶葉及び請求項2に記載のごぼう茶葉抽出液を製造する際に使用した使用済みごぼう茶葉の群の中から選択される少なくとも一つを使用して製造したことを特徴とするごぼう茶葉含有食品。
- 請求項1に記載のごぼう茶葉を製造するためのごぼう茶葉製造方法であって、
表皮を含む生のごぼう根部を35〜95℃で5〜180分間加熱処理する加熱処理工程と、
加熱処理したごぼう根部を所定の形状及び大きさのごぼう茶葉に裁断する裁断工程と、
裁断したごぼう茶葉を30〜70℃で乾燥する乾燥工程と、
乾燥したごぼう茶葉を132〜180℃で5〜55分間焙煎する焙煎工程と、を含む
ことを特徴とするごぼう茶葉製造方法。 - 請求項1に記載のごぼう茶葉を製造するためのごぼう茶葉製造方法であって、
表皮を含む生のごぼう根部を所定の形状及び大きさのごぼう茶葉に裁断する裁断工程と、
裁断したごぼう茶葉を35〜95℃で5〜180分間加熱処理する加熱処理工程と、
加熱処理したごぼう茶葉を30〜70℃で乾燥する乾燥工程と、
乾燥したごぼう茶葉を132〜180℃で5〜55分間焙煎する焙煎工程と、を含む
ことを特徴とするごぼう茶葉製造方法。
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