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JP5482071B2 - コンベヤベルト用ゴム組成物およびコンベヤベルト - Google Patents

コンベヤベルト用ゴム組成物およびコンベヤベルト Download PDF

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Description

本発明は、コンベヤベルト用ゴム組成物およびコンベヤベルトに関する。
コンベヤベルトは、資材等の輸送によく用いられているが、輸送量の増大、輸送効率の向上等により、大型化および高強力化が要請され、近年には、全長が数kmにも及ぶものも登場してきている。
このため、設備コスト、消費電力が膨らんでおり、低コストおよび低消費電力のベルトコンべヤシステムが求められており、特に、ベルトを構成するゴム特性の改良により、ベルトコンべヤの低コスト化および低消費電力化が検討されている。
例えば、特許文献1には、「駆動プーリーと遊動プーリー間に巻き掛けされて走行する物品の搬送システムに供されるコンベアベルトにあって、コンベアベルトの前記プーリーに接触するベルト内面ゴムの物性ロスファクタ−(tanδ)および動的弾性率(E′)を、夫々0.04≦tanδ≦0.12、E′≧20kgf/cm2、としたことを特徴とするコンベアベルト。」および「駆動プーリーと遊動プーリー間に巻き掛けされて走行する物品の搬送システムに供されるコンベアベルトにあって、コンベアベルトの内面ゴムを、天然ゴム40〜100重量部、BRゴム60〜0重量部からなるポリマーに対して、カーボンブラックを20〜55重量部配合したことを特徴とするコンベアベルト。」が記載されている。
また、特許文献2には、「芯体層の少なくとも上下いずれか一面側に、ベルト支持部材と接するカバーゴムを備えてなるコンベヤベルトにおいて、該カバーゴムに、シリカおよびシランカップリング剤が含有されてなることを特徴とするコンベヤベルト。」が記載されている。
さらに、本出願人により、「ゴム成分100質量部に対し、以下に示すコロイダル特性を持つカーボンブラックを30〜65質量部含有するコンベヤベルト用ゴム組成物。
1)窒素吸着比表面積(N2SA)が80(m2/g)以下
2)ヨウ素吸着量(IA)が70(mg/g)以下
3)ジブチルフタレート(DBP)吸油量が100(cm3/100g)以上」や、「周波数10Hz、動歪み2%、20℃における損失係数tanδが、0.120超0.200以下であるコンベヤベルト用ゴム組成物。」などが提案されている(特許文献3参照。)。
さらに、特許文献4には、請求項1に「次の:(a)天然ゴム、ジエン系単量体から誘導されるゴムおよびそれらの混合物より成る群から選ばれるゴム;
(b)約0.1から約10phrの、次の一般式(I):

(式中、Rは二価の、約2から16個の炭素原子を有する非環状脂肪族基、約5から20個の炭素原子を有する環状脂肪族基、約6から18個の炭素原子を有する芳香族基または約7から24個の炭素原子を有するアルキル芳香族基であり、ここでこれら二価の基はO、NおよびSから選ばれるヘテロ原子を含んでいてもよく;Xは0、または1から3の整数であり;そしてYは水素または‐CH3である。)を有するビスマレインイミド化合物、および(c)約0.1から約10phrの、次の一般式(II):

(式中、R1は1から20個の炭素原子を有するアルキレン基、6から24個の炭素原子を有するシクロアルキレン基、6から18個の炭素原子を有するアリーレン基、7から25個の炭素原子を有するアルカリーレン基および次式:

で示される二価の基より成る群から選ばれる。)を有するビスベンゾチアゾリルジチオ化合物を含んでなる改善された加硫もどり抵抗性を有するゴムコンパウンド。」が記載され、請求項2に「タイヤ、ホース、ベルトまたは靴底の形状をしている、請求項1に記載のゴムコンパウンド。」が記載されている。
特開平11−139523号公報 特開2004−10215号公報 特開2004−18752号公報 特開平10−77361号公報
しかしながら、特許文献1に記載のコンベヤベルトは、tanδ値を小さくして低消費電力化を目的としたものであるが、tanδ値を小さくしすぎると破断強度(TB)および破断伸び(EB)も低下し、引裂き強さおよび耐疲労性に劣る場合があるため、コンベヤベルトの走行時にカバーゴム等の表面破壊が進行し、コンベヤベルトの表面故障を引き起こし、稼動が安定しない問題があった。
また、特許文献2に記載のコンベヤベルトは、エネルギーロス指数が高くなるため、消費電力の低減が十分ではない問題があった。
さらに、特許文献3に記載のコンベヤベルト用ゴム組成物を用いたコンベヤベルトは、エネルギーロス指数が高くなるため、ベルト稼動ラインの相違(例えば、ラインの勾配や曲がり等)によって、消費電力の低減が十分ではない場合があった。
さらに、特許文献4に記載のコンパウンドを用いたベルトは、天然ゴム(NR)が80質量部より多いと耐摩耗性が劣ることが分かった。また、NRが25質量部より少ない場合は25%モジュラス(M25)が低下し、エネルギーロス指数(ΔH)が大きくなり、消費電力の低減が図れないという問題があることが分かった。さらに、引用文献4に記載コンパウンドはシリカを含有するがシランカップリング剤およびジエチレングリコールを含有しないため、損失係数tanδおよびエネルギーロス指数(ΔH)が大きくなり、消費電力の低減が図れないという問題があることが分かった。
そこで、本発明は、高破断強度、引裂き強さ、耐摩耗性等の基本物性を維持し、消費電力の低減を十分に図ることができるコンベヤベルト用ゴム組成物およびコンベヤベルトを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明者は鋭意検討し、本発明を完成させた。
本発明は、以下の(1)〜(6)である。
(1)天然ゴム(NR)およびポリブタジエンゴム(BR)からなるゴム成分と、窒素吸着比表面積(N2SA)が20〜45m2/gであるカーボンブラックと、表面処理クレーとを含有し、前記カーボンブラックと前記表面処理クレーとの合計含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して10〜30質量部であり、前記カーボンブラックと前記表面処理クレーとの配合比(カーボンブラック/表面処理クレー)が0.3〜3である、コンベヤベルト用ゴム組成物。
(2)前記ポリブタジエンゴム(BR)が、末端変性ポリブタジエンゴムである上記(1)に記載のコンベヤベルト用ゴム組成物。
(3)前記末端変性ポリブタジエンゴムがNMP変性処理して得たものである、上記(2)に記載のコンベヤベルト用ゴム組成物。
(4)前記ゴム成分中の前記天然ゴム(NR)と前記ポリブタジエンゴム(BR)との量比(NR/BR)が、50/50〜90/10である上記(1)〜(3)のいずれかに記載のコンベヤベルト用ゴム組成物。
(5)前記表面処理クレーが、メルカプト表面処理クレーである上記(1)〜(4)のいずれかに記載のコンベヤベルト用ゴム組成物。
(6)上面カバーゴム層、補強層および下面カバーゴム層を有するコンベヤベルトであって、前記下面カバーゴム層の少なくとも裏面表面が、上記(1)〜(5)のいずれかに記載のコンベヤベルト用ゴム組成物により形成される、コンベヤベルト。
本発明によれば、高破断強度、引裂き強さ、耐摩耗性等の基本物性を維持し、消費電力の低減を十分に図ることができるコンベヤベルト用ゴム組成物およびコンベヤベルトを提供することができる。
図1は、本発明のコンベヤベルトの一実施形態を模式的に示した断面図である。
本発明について説明する。
本発明は、本発明の組成物および本発明のコンベヤベルトからなる。
初めに、本発明の組成物について説明する。
本発明の組成物は、天然ゴム(NR)およびポリブタジエンゴム(BR)からなるゴム成分と、窒素吸着比表面積(N2SA)が20〜45m2/gであるカーボンブラックと、表面処理クレーとを含有し、前記カーボンブラックと前記表面処理クレーとの合計含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して10〜30質量部であり、前記カーボンブラックと前記表面処理クレーとの配合比(カーボンブラック/表面処理クレー)が0.3〜3(質量比)である、コンベヤベルト用ゴム組成物である。
本発明の組成物が含有するゴム成分について説明する。
本発明の組成物が含有するゴム成分は天然ゴム(NR)およびポリブタジエンゴム(BR)からなる(以下、単に「NR」および「BR」ともいう。)。
前記ゴム成分を構成するNRは、シス−1,4−ポリイソプレンが頭尾結合する構造を有するポリマーであり、一般に用いられる天然ゴムを使用することができる。
前記ゴム成分を構成するBRは、重量平均分子量が50万以上であるのが好ましく、55万以上であるのがより好ましい。重量平均分子量がこの範囲であると、得られる本発明の組成物の加硫後の破断強度および引裂き強さが向上し、耐摩耗性もより良好となる。
また、本発明のゴム組成物においてはBRは、末端変性ポリブタジエンゴムであるのが好ましい。
末端変性ポリブタジエンゴムは、末端が変性されたBRであれば特に限定されない。また、BRの末端変性方法としては、例えば、変性剤を使用してBRの末端(活性末端)を変性する方法を用いることができる。
このような変性剤としては、具体的には、例えば、四塩化スズ、四臭化スズなどのハロゲン化スズ;トリブチルスズクロライドなどのハロゲン化有機スズ化合物;四塩化ケイ素、クロロトリエチルシランなどのケイ素化合物;フェニルイソシアネートなどのイソシアネート基含有化合物;N−メチルピロリドン(NMP)などのアミド化合物;ラクタム化合物;尿素化合物;イソシアヌル酸誘導体;等が挙げられる。これらの中でもNMPを用いて変性したBRが好ましい。得られる本発明の組成物の加硫後の破断強度および引裂き強さが向上し、耐摩耗性もより良好となるからである。
このような末端変性ポリブタジエンゴムを用いることにより、得られる本発明の組成物の加硫後の後述する損失係数tanδおよびエネルギーロス指数(ΔH)がいずれも良好な範囲となるため、消費電力の低減を十分に図ることができる。これは、変性した末端部分が架橋に寄与するため、加硫後の架橋密度が上がるためであると考えられる。
重量平均分子量が50万以上である末端変性ポリブタジエンとしては市販品を用いることができる。
具体的には、例えば、日本ゼオン社製のNipol BR1250H(重量平均分子量:57万、NMP変性)等が挙げられる。
また、前記ゴム成分中のNRとBRとの量比(NR/BR)が50/50〜90/10であることが好ましく、60/40〜85/15であるのがより好ましく、70/30〜80/20であるのがさらに好ましい。
NRおよびBRの含有割合が上述の範囲であると、得られる本発明の組成物の加硫後の破断強度、引張り強さおよび耐摩耗性がいずれも良好となり、コンベヤベルトとしての基本物性を維持することができる。これは、NRとBRの相溶性が良好となり、補強性がより向上するためであると考えられる。
本発明の組成物において前記ゴム成分の含有率は60〜75質量%であるのが好ましく、67〜72質量%であるのがより好ましい。
本発明の組成物が含有するカーボンブラックについて説明する。
本発明の組成物が含有するカーボンブラックは、窒素吸着比表面積(N2SA)が20〜45m2/gであり、25〜42m2/gであることが好ましく、27〜40m2/gであることがより好ましい。得られる本発明の組成物の加硫後の破断強度、引張り強さおよび耐摩耗性がいずれも良好となり、コンベヤベルトとしての基本物性を維持することができるからである。
なお、窒素吸着比表面積(N2SA)は、ASTMD3037−89に準拠して測定する。
カーボンブラックは、一般呼称で分類されるFEF系またはGPF系のゴム用カーボンブラックを用いることができ、FEF系のものが好ましい。得られる本発明の組成物の破断強度、引裂き強さ、耐摩耗性等の基本物性がより改善されるからである。
本発明の組成物が含有する表面処理クレーについて説明する。
本発明の組成物が含有する表面処理クレーは表面処理されたクレーである。
表面処理クレーは、補強性、粘弾性に優れるという観点から、ゴム成分と反応可能な官能基を有する表面処理クレーが好ましく、メルカプト表面処理クレーがより好ましい。メルカプト表面処理クレーとは、メルカプト基を有する表面処理クレーである。
表面処理クレーはその製造方法について特に制限されない。表面処理クレーを製造する際に使用されるクレーは特に制限されず、例えばカオリンクレーが挙げられる。表面処理クレーを製造する際に使用される表面処理剤としては例えば、クレーと反応できる反応基、およびゴム成分と反応可能な官能基を有する有機化合物が挙げられる。ゴム成分と反応可能な官能基としては例えばアミノ基、メルカプト基が挙げられる。表面処理剤としては具体的には例えば、アルコキシシリル基(−SiORn 式中のnは1〜3の整数であり、n=1または2のときケイ素原子に結合する他の基は特に制限されない。例えばアルキル基が挙げられる。)を有するメルカプトシランが挙げられる。
例えば、表面処理剤としてアルコキシシリル基を有するメルカプトシランを使用して表面処理クレーを製造する場合、メルカプトシランのアルコキシシリル基がクレーと反応することでメルカプト基がクレー表面へ付与される。
そして、表面処理クレーが有するペンダント(例えば、メルカプト基のような官能基)がゴムと架橋反応することで、化学的結合を形成しコンベヤベルトに補強性を発現させることができる。
本発明の組成物において、前記カーボンブラックと前記表面処理クレーとの合計含有量は、前記ゴム成分(A)100質量部に対して10〜30質量部である。この範囲であれば、ゴム組成物の破断強度、引裂き強さ、耐摩耗性等の基本物性を改善することができる。これらの物性を改善でき、また、消費電力をより低減できる点で、当該含有量は、好ましくは15〜28質量部であり、特に好ましくは20〜25質量部である。当該含有量が低すぎると圧延加工性が劣り引張強度が低下する傾向がある。当該含有量が高すぎると後述するtanδが大きくなりΔHおよびΔH(指数)も大きくなる傾向がある。また、組成物の粘度が高くなりムーニースコーチが短縮され、ヤケが生じて圧延ができなくなる場合がある。
また、本発明の組成物において、前記カーボンブラックと前記表面処理クレーとの配合比(カーボンブラック/表面処理クレー:質量比)は0.3〜3であり、好ましくは0.5〜2.5であり、より好ましくは1.0〜2.0である。得られる本発明の組成物の加硫後の破断強度、引張り強さおよび耐摩耗性がいずれも良好となり、コンベヤベルトとしての基本物性を維持することができるからである。
本発明の組成物は、前記ゴム成分、前記カーボンブラックおよび前記表面処理クレーの他に、加硫剤、加硫助剤、加硫促進剤等の架橋剤、加硫遅延剤を含有し、さらに、本発明の目的を損わない範囲で、配合剤、ポリマー等を含有してもよい。
上記加硫剤、加硫促進剤、加硫助剤の含量は、ゴム成分100質量部に対し、0.1〜10質量部であるのが好ましく、0.5〜5質量部であるのが特に好ましい。0.1質量部未満では、加硫が不十分でゴム組成物が柔らかく、後述するΔHが大きくなる場合があり、10質量部を超えると、3次元架橋密度が高くなるためEBが小さくゴムの特性(伸縮性等)を損いコンベヤベルトの材料として適さない場合がある。
また、本発明の組成物には、加硫遅延剤を含有することもできる。
加硫遅延剤の含量は、ゴム成分100質量部に対し、0.1〜0.3質量部であるのが好ましい。
添加剤、配合剤としては、例えば、補強剤(充填剤)、老化防止剤、酸化防止剤、シランカップリング剤、顔料(染料)、可塑剤、揺変成付与剤、紫外線吸収剤、難燃剤、溶剤、界面活性剤(レベリング剤を含む)、分散剤、脱水剤、防錆剤、接着付与剤、帯電防止剤、フィラー(充填剤)、加工助剤等が挙げられる。
これらの添加剤、配合剤は、ゴム用組成物用の一般的なものを用いることができる。それらの配合量も特に制限されず、任意に選択できる。
本発明の組成物の製造は、前記ゴム成分、前記カーボンブラック、前記表面処理クレー、および必要に応じて各種添加剤等を加え、バンバリーミキサー等で混練し、ついで、加硫剤、加硫助剤、加硫促進剤を加え混練ロール機等で混練して行うことができる。
本発明の組成物は、通常行われる条件で加硫することができる。例えば、温度140〜150℃程度、0.5時間の条件下、加熱することにより行うことができる。
本発明の組成物は、コンベヤベルトとしたときに消費電力を低減でき、ベルトコンベア装置の省電力化が図れる。
また、本発明の組成物に特定のコロイダル特性を有するカーボンブラックを配合するので、コンベヤベルトとしたときに消費電力を低減でき、かつ、高破断強度、引裂き強さ、耐摩耗性を維持できる。
特に、輸送距離が長いベルトコンベヤ装置または輸送物量がより大きいベルトコンベヤ装置に用いるコンベヤベルトとして、より優れた省電力化と高破断強度等の性能を発揮する。
なお、本発明のコンベヤベルトは、上記装置に用いると優れた性能を発揮するが、これらの装置以外の装置(例えば、従来の輸送距離が短い装置等)においても、使用できることは言うまでもなく、また、省電力化と高破断強度等の性能を発揮できる。
次に本発明のコンベヤベルトについて説明する。
本発明のコンベヤベルトは、本発明の組成物を用いて形成することができる。ローラと接触する少なくとも裏側表面のゴム(図1において、外層16)に本発明の組成物を用いるのが好ましい。
本発明のコンベヤベルトは、その構造等については特に限定されない。
本発明のコンベヤベルトとしては、例えば、上面カバーゴム層、補強層および下面カバーゴム層を有するコンベヤベルトであって、前記下面カバーゴム層の少なくとも裏面表面が、本発明のコンベヤベルト用ゴム組成物により形成されるものが好ましい態様の1つとして挙げられる。また、上面カバーゴム層、補強層および下面カバーゴム層からなるコンベヤベルトであるのが好ましい態様の1つとして挙げられる。
以下、上記本発明のコンベヤベルトの一例を示す。
図1は、本発明のコンベヤベルトの一実施形態を模式的に示した断面図である。図1において、1はコンベヤベルト、2は上面カバーゴム層(カバーゴム層)、3は補強層、4は下面カバーゴム層(裏カバーゴム層)、5は運搬物搬送面、11および16は外層、12および15は内層である。
図1に示したように、本発明のコンベヤベルト1は、補強層3を中心層とし、その両側に上面カバーゴム層2と下面カバーゴム層4が設けられており、上面カバーゴム層2は外層11と内層12の2層から構成され、下面カバーゴム層4は外層16と内層15の2層から構成されている。上面カバーゴム層2および下面カバーゴム層4の外層と内層(外層11と内層12、外層16と内層15)は、それぞれ互いに異なるゴム組成物を用いて形成されているのが好ましい。
図1において、上面カバーゴム層2は、外層11と内層12の2層から構成されているが、本発明のコンベヤベルトにおいて、上面カバーゴム層2を構成する層の数は、2に限定されず、1でもよく、3以上であってもよい。そして、3以上の場合にも、これらの層は、互いに異なるゴム組成物を用いて形成されてもよい。
また、下面カバーゴム層4も同様である。
上面カバーゴム層2の運搬物搬送面5を構成する外層11は、耐熱性、耐摩耗性、耐油性等に優れたゴム組成物から形成されるのが好ましく、したがって、上面カバーゴム層2は2層から構成されるのが好ましい。
下面カバーゴム層4の裏側表面(ローラと接触する面)を構成する外層16は、上記したように、消費電力を低減するため、本発明の組成物を用いて形成されるのが好ましい。下面カバーゴム層4の内層15は、製造コスト削減等により他のゴム組成物から形成されるのが好ましい。したがって、下面カバーゴム層4は2層から構成されるのが好ましい。
補強層3としては、特に限定されず、通常のコンベヤベルトに用いられるものを適宜選択して用いることができ、例えば、綿布と化学繊維または合成繊維とからなるものにゴム糊を塗布、浸潤させたもの、RFL処理したものを折り畳んだもの、特殊織のナイロン帆布、スチールコード等が挙げられる。
補強層は、単独で用いてもよいし、2種以上のものを積層して用いてもよい。
補強層3の形状も特に限定されず、図1に示すようにシート状であってもよく、ワイヤー状の補強線を並列に埋込むものであってもよい。
上面カバーゴム層2の内層12および下面カバーゴム4の内層15を形成するゴム組成物としては、特に限定されず、通常のコンベヤベルトに用いられるゴム組成物を適宜選択して用いることができる。
当該ゴム組成物は、単独で用いてもよいし、2種以上のものを混合して用いてもよい。
上面カバーゴム層2の外層11を形成するゴム組成物としては、特に限定されず、通常のコンベヤベルトに用いられるゴム組成物を、当該内層に要求される基本特性(例えば、耐熱性、耐摩耗性、耐油性等)に応じて適宜選択して用いることができる。
本発明のコンベヤベルトの製造方法としては、特に限定されず、通常用いられる方法等を採用することができる。
例えば、まず、本発明の組成物をカレンダー等を用いてシート状に成形し、次に、得られたシートと他の層を形成するために使用されるシートと補強層とを所定の順序で積層し、150〜170℃の温度で10〜60分間加圧する方法が挙げられる。
本発明のコンベヤベルトは、少なくとも下面カバーゴムの外層に本発明の組成物を用いるため、消費電力の低減、または、高破断強度、耐摩耗性等を維持したまま消費電力の低減ができる。
以下に実施例を挙げ、本発明の組成物についてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
<コンベヤベルト用ゴム組成物の製造>
第1表に示す組成で配合(質量部)して、コンベヤベルト用ゴム組成物を製造した。
得られたコンベヤベルト用ゴム組成物をシート状に成形し、148℃、30分加熱加硫し、得られた加硫シートを試験片とし、引張応力(M25)、破断強度(TB)、破断伸び(EB)、引裂き強さ(TrA)、耐摩耗性、硬度および損失係数(tanδ)を測定し、また、下記式[1]によりΔHを算出した。その結果を第1表に示す。
ΔH=(SpGr×tanδ)/M25 式[1]
<引張応力(M25)>
引張応力M25は、JIS K 6251に記載の方法に準拠して、25%伸び時における引張応力(MPa)を測定した(測定温度23℃)。
<ブランク引張試験>
JIS K 6251に記載の方法に準拠して、破断強度(TB)、破断伸び(EB)を測定した。
<引裂き強さTrA>
JIS K 6252に記載の方法に準拠して、引裂き強さ(TrA)を測定した。
<耐摩耗性>
調製した各加硫ゴム組成物から円板状(直径16.2mm×厚さ6mm)に切り抜いた試験片を用い、JIS−K6264−2:2005に準じて、DIN摩耗試験を行った。室温でDIN摩耗試験を行った際の摩耗量(mm3)を測定した。
<硬度>
硬度(HS)は、JIS K 6253に記載の方法に準拠して測定した。
<損失係数(tanδ)>
東洋精機製作所製粘弾性スペクトロメータを用いて、20℃の測定温度下で、10%伸張させ、振幅±2%の振動を振動数10Hzで与え測定した。
<ΔH>
上記測定値から、上記式[1]により、ΔHを求めた。
省電力性コンベアベルトの要求特性を満たす、引張強度(M25)、破断強度(TB)、破断伸び(EB)、引裂き強さ(引裂き)、耐摩耗性(摩耗量)、ΔHの評価基準は下記第2表のとおりである。
実施例および比較例では、以下のゴム、添加剤等を用いた。
天然ゴム(NR):TECK BEE HANG製
ポリブタジエンゴム(BR末端変性):Nipol BR 1250H、日本ゼオン社製、重量平均分子量57万、末端がNMPで変性されたポリブタジエンゴム
ポリブタジエンゴム(BR):Nipol BR 1220、日本ゼオン社製、重量平均分子量46万
カーボンブラック(FEF):ダイアブラックE、三菱化学社製、窒素吸着比表面積38m2/g
カーボンブラック(GPA):HTC#G、新日化カーボン社製、窒素吸着比表面積27m2/g
カーボンブラック(HAF):ショウブラックN330、昭和キャボット社製、窒素吸着比表面積67m2/g
表面処理クレー1:MERCAP 100、ケンタッキーテネシークレーカンパニー社製、メルカプト基を有する表面処理クレー
表面処理クレー2:Nucap 290、J. M. Huber Corporation社製、メルカプト基を有する表面処理クレー
表面未処理クレー:SUPREX CLAY、ケンタッキーテネシークレーカンパニー社製
シリカ:ニップシ−ルAQ、東ソーシリカ社製
酸化亜鉛:正同化学工業社製
ステアリン酸:日本油脂社製
ジエチレングリコール:日本触媒社製
シランカップリング剤:Si69、エボニックデグッザ社製
イオウ:油処理硫黄、軽井沢精練所製
第1表に示す結果から明らかなように、表面処理されていないクレーを含有する比較例1、窒素吸着比表面積(N2SA)が45m2/gを超える比較例2、表面処理クレーを含有しない比較例5、カーボンブラック/表面処理クレーの配合比が3を超える比較例7、8、カーボンブラックおよび表面処理クレーを含有しない比較例9、カーボンブラックと表面処理クレーとの合計含有量がゴム成分100質量部に対して30質量部を超える比較例11、12は、ΔHが高く消費電力の低減を十分に図ることができない。また、ポリブタジエンゴムを含有しない比較例3、カーボンブラックを含有しない比較例4、カーボンブラック/表面処理クレーの配合比が0.3未満である比較例6は耐摩耗性に劣り基本物性を維持することができなかった。カーボンブラックと表面処理クレーとの合計含有量がゴム成分100質量部に対して10質量部未満である比較例10は25%モジュラスが低く基本物性を維持することができなかった。カーボンブラックと表面処理クレーとの合計含有量がゴム成分100質量部に対して30質量部を超える比較例12は、引裂き強さが低く基本物性を維持することができなかった。
これに対して、実施例1〜11は、高破断強度、引裂き強さ、耐摩耗性等の基本物性を維持し、ΔHが低く、消費電力の低減を十分に図ることができる。
1:コンベヤベルト
2:上面カバーゴム層
3:補強層
4:下面カバーゴム層
5:運搬物搬送面
11、16:外層
12、15:内層

Claims (5)

  1. 天然ゴム(NR)およびポリブタジエンゴム(BR)からなるゴム成分と、
    窒素吸着比表面積(N2SA)が20〜45m2/gであるカーボンブラックと、
    表面処理クレーとを含有し、
    前記表面処理クレーが、メルカプト表面処理クレーであり、
    前記カーボンブラックと前記表面処理クレーとの合計含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して10〜30質量部であり、
    前記カーボンブラックと前記表面処理クレーとの配合比(カーボンブラック/表面処理クレー)が0.3〜3である、コンベヤベルト用ゴム組成物。
  2. 前記ポリブタジエンゴム(BR)が、末端変性ポリブタジエンゴムである請求項1に記載のコンベヤベルト用ゴム組成物。
  3. 前記末端変性ポリブタジエンゴムがNMP変性処理して得たものである、請求項2に記載のコンベヤベルト用ゴム組成物。
  4. 前記ゴム成分中の前記天然ゴム(NR)と前記ポリブタジエンゴム(BR)との量比(NR/BR)が、50/50〜90/10である請求項1〜3のいずれかに記載のコンベヤベルト用ゴム組成物。
  5. 上面カバーゴム層、補強層および下面カバーゴム層を有するコンベヤベルトであって、
    前記下面カバーゴム層の少なくとも裏面表面が、請求項1〜のいずれかに記載のコンベヤベルト用ゴム組成物により形成される、コンベヤベルト。
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