以下、図1〜図4を基に本発明に係る第1〜第3実施形態のフィルタ部材10,10′,10″について説明する。図1は、本発明に係る第1実施形態のフィルタ部材10を示す斜視図であり、図1(A)は分解斜視図、図1(B)は組み立て斜視図である。また、図2は、フィルタ部材10の構成要素であるフィルタ本体20のハニカム構造を説明するための正面断面視の拡大説明図である。なお、図1では、周縁被覆帯体30および弾性被覆部材40(特に周縁被覆帯体30)の厚み寸法については誇張して示している。
まず、第1実施形態に係るフィルタ部材10は、それを長手方向(空気透過方向と直交する方向)に移動させることによって、当該フィルタ部材10が所定の対象装置に対して着脱される方式のものである。かかるフィルタ部材10は、図1(A)に示すように、気体を貫流(透過)させることにより当該気体中に含まれる除去対象物を取り除く直方体状を呈したフィルタ本体20と、このフィルタ本体20の周縁を全面に亘って覆う周縁被覆帯体(巻き付け部材)30と、この周縁被覆帯体30の外面側を略全面に亘って覆う弾性被覆部材(弾性部材)40と、この弾性被覆部材40の上面をさらに覆う長手方向へ延びた板状の補強部材50と、前記対象装置に対する着脱操作時に摘持される摘持片(取っ手部)60とを備えた基本構成を有している。
そして、第1実施形態においては、周縁被覆帯体30と弾性被覆部材40とでフィルタ本体20の周縁に鉢巻き状で巻き付けられる第1実施形態に係る巻き付け部材70が形成されている。
前記フィルタ本体20は、本実施形態においては多数の単位筒がハニカム状に配列されてなる、いわゆるハニカムフィルタが採用されている。かかるフィルタ本体20は、図2に示すように、正面視で正六角形状を呈する、図2の紙面に直交する方向へ延びた正六角筒体(単位筒)2011を隙間なく縦横に多数組み合わせることによって形成されたハニカム基体201と、このハニカム基体201の周縁面を覆うように付設された縁取り材202と、前記各正六角筒体2011の内周面に積層された積層材層203とを備えて構成されている。
前記ハニカム基体201は、処理対象の気体を貫流させるものであり、本実施形態においては厚手の紙材料に所定の成形処理を施すことによって形成されている。但し、ハニカム基体201が紙材料からなるものに限定されるものではなく、不織布製のものであってもよいし、合成樹脂製のものであってもよい。
前記縁取り材202は、フィルタ本体20を構造的に丈夫なものにして保形性を向上させるためのものである。本実施形態においては、かかる縁取り材202としてハニカム基体201と同一の材料が採用されているが、これとは別の材料によって形成してもよい。このような縁取り材202は、接着剤あるいは粘着材を介してハニカム基体201の周縁面に接着または粘着されている。
前記積層材層203は、正六角筒体2011内を流通する気体に含まれた除去対象物の種類に応じてどのようなものが採用されるか決められる。除去対象物が例えば飛散したトナーなどの粉塵である場合、当該粉塵が保持している電荷と逆の電荷をハニカム基体201に印加すればよい。こうすることで、正六角筒体2011内を流通する気体中の粉塵は、当該正六角筒体2011の内周面に静電気的に吸着され、これによって粉塵の除去効率を飛躍的に向上させることができる。
因みに、粉塵を粘着除去するべく、かかる静電吸着除去方式に代えて、あるいは静電吸着除去方式とともに、粘着除去方式を採用してもよい。この場合、正六角筒体2011の内面側に所定の粘着剤が積層されてなる積層材層203を設けられる。こうすることで、正六角筒体2011内を流通する気体に含まれた粉塵はこの積層材層203に粘着し、これによって気体中の粉塵が除去される。
また、フィルタ本体20による除去対象物がオゾンである場合、積層材層203として紛状活性炭が採用される。活性炭は、オゾンを分解する優れた触媒機能を備えている。そして、空気中のオゾンが活性炭に接触すると、オゾン(O3)は直ちに分解し、引き続き「2O3→3O2」の化学反応が起こって酸素分子が形成される。
因みに、紛状活性炭を正六角筒体2011の内周面に積層するためには、正六角筒体2011の内周面に粘着剤を噴霧して粘着剤層を形成し、引き続き粘着剤層の上に紛状活性炭を吹き付けることが行われる。こうすることで紛状活性炭が粘着剤層を介して正六角筒体2011の内周面に積層された積層材層203が形成される。
なお、オゾンを分解するための触媒としては、粉末活性炭の他に、酸化マンガンや酸化鉛、さらには白金粉末などを挙げることができる。
そして、本実施形態では、フィルタ本体20は、粉塵(例えば、画像形成装置で使用されるトナーが飛散した飛散トナー等)およびオゾンを含む空気を対象とし当該空気中に含まれる粉塵およびオゾンの双方を除去するように構成されたものが採用されている。かかる目的を達成するべく、フィルタ本体20は、粉塵気流が流通される流路の上流側(因みに、図1に示す例では、図1(B)に黒塗り矢印で示すように気流は図1における後方から前方に向かって流通するようになされている)に配設される粉塵フィルタ21と、この粉塵フィルタ21の下流側に積層状態で配設されるオゾンフィルタ22との2層構造で形成されている。
このように気流の上流側に粉塵フィルタ21が設けられ、同下流側にオゾンフィルタ22が設けられるのは、以下の理由による。
すなわち、まず第1にオゾンフィルタ22は、積層材層203を形成する活性炭等の触媒の作用でオゾンを分解するものであるため、積層材層203の表面は、粉塵等の被吸着物で覆われてしまわないようにする必要がある。そのためにオゾンフィルタ22は、粉塵捕集フィルタ21の下流側に設けられる。こうすることで、オゾンフィルタ22には粉塵フィルタ21で粉塵が取り除かれた状態の空気が供給されるため、オゾンフィルタ22が粉塵で覆われて触媒作用を発揮し得なくなるような不都合の発生が防止される。
因みに、粉塵がカーボンブラックを主成分としたものである場合には、当該カーボンブラックがオゾンを分解する触媒の働きをする場合があるため、この場合には、特にオゾンフィルタ22を最下流側に設けなくてもよい。
前記周縁被覆帯体30は、本実施形態においては、合成樹脂(例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)等)製のフィルムによって形成されている。かかる周縁被覆帯体30は、幅寸法がフィルタ本体20の厚み寸法と同一になるように裁断されたPETフィルム等がフィルタ本体20の周面に巻き付けられる。
このような周縁被覆帯体30の所定の角部(図1に示す例では右上角部)には、対象装置からの引き出し方向(図1(B)における黒塗り矢印の延びる方向と直交する方向の右方)へ向けて延設された上下一対の側方延設部31が設けられている。
そして、周縁被覆帯体30の内面側および外面側には、粘着剤の塗布された粘着剤層32が形成されている。かかる各粘着剤層32には、図略の剥離層が積層され、周縁被覆帯体30がフィルタ本体20の周面に積層されるときに内面側の剥離層が剥がされるとともに、周縁被覆帯体30に弾性被覆部材40が積層されるときに外面側の剥離層が剥がされる。
前記弾性被覆部材40は、天然あるいは発泡性合成樹脂製の多孔質物質である、いわゆるスポンジによって帯状に形成され、前記周縁被覆帯体30の外周面の全面に沿って積層されている。従って、フィルタ部材10が対象装置の後述のフィルタ装着用枠体84(図9)に装着された状態で、当該フィルタ装着用枠体84の内周面との間の隙間を埋め、これによって隙間を介した気流の短絡漏洩を防止することができる。このような弾性被覆部材40には、前記周縁被覆帯体30の一対の側方延設部31に対応し、かつ、当該側方延設部31を上下から挟持する一対の側方延設部41が設けられている。
また、弾性被覆部材40は、幅寸法が周縁被覆帯体30の幅寸法より若干広めに設定されている。これによって弾性被覆部材40が周縁被覆帯体30の周面を覆った状態で、図1(B)に示すように、周縁被覆帯体30から前後に所定寸法だけ突出した突出縁部42が形成されている。そして、フィルタ部材10が後述のフィルタ装着用枠体84(図9)に挿入された状態で、この突出縁部42が圧縮弾性変形して対象装置のフィルタ装着用枠体84の内壁面に押圧当接されることにより、未処理空気の短絡漏洩が防止される。
前記摘持片60は、フィルタ部材10の対象装置に対する着脱操作時に指で摘むためのものであり、周縁被覆帯体(巻き付け部材)30がその外周面から空気透過方向と直交する方向へ向けて外側に延設されることによって形成されている。具体的には、周縁被覆帯体30は、その長さがフィルタ本体20の周長より長く設定され、当該周縁被覆帯体30の一端および他端を余長部としてフィルタ本体20の周囲にまき付け処理され、その一端と他端との重ね合わせ部が摘持片(取っ手部)60とされている。
因みに、本実施形態においては、周縁被覆帯体30の一部である延設部(余長部)31および弾性被覆部材40の一部である延設部41を含む弾性被覆部材40の上面の全長に亘って積層された前記補強部材50とが積層されることによって摘持片60が形成されている。
かかる摘持片60は、基端部分を所定長だけ残して周縁被覆帯体30をフィルタ本体20の図1における右上の角部から当該フィルタ本体20の周縁面に巻き付け、先端部分を前記基端部分と同一長だけフィルタ本体20の角部から外方へ突出し、引き続き周縁被覆帯体30と同一長の弾性被覆部材40を周縁被覆帯体30の上に積層して粘着させた後、弾性被覆部材40の上面に前記補強部材50を積層することにより、フィルタ本体20の右上の角部に形成されている。フィルタ部材10をフィルタ装着用枠体84内に対し着脱操作するとき、この摘持片60が摘持される。
このように第1実施形態のフィルタ部材10は、対象装置に対して水平移動で着脱されるに際し、摘持片60を摘持して挿脱することにより、当該着脱操作を対象装置から容易に引っ張り出すことができる。
図3は、本発明に係る第2実施形態のフィルタ部材10′を示す斜視図であり、図3(A)は分解斜視図、図3(B)は組み立て斜視図である。
第2実施形態のフィルタ部材10′は、下端部を支点にして当該フィルタ部材10′を回動操作することにより、対象装置に対して着脱される方式のものであり、第1実施形態のフィルタ部材10と同様に扁平な矩形状に形成されている。かかるフィルタ部材10′は、摘持片(取っ手部)60′が当該フィルタ部材10′の図3における左右方向(長手方向)の略中央上部に設けられている点が第1実施形態のフィルタ部材10と相違している。第2実施形態のフィルタ部材10′のその他の部分は第1実施形態のものと略同様である。
すなわち、第2実施形態の摘持片60′は、基本的に、周縁被覆帯体(巻き付け部材)30′の側縁部から空気透過方向に沿って延設されてなるものである。本実施形態においては、周縁被覆帯体(巻き付け部材)30′の上方部分の左右方向中央部から後方(フィルタ部材10′の長手方向と直交する方向であって図3におけるフィルタ本体20の左側の方向)へ向けて突設され第1突出部31′と、この第1突出部31′と対応するように補強部材50′の後縁部から後方に向けて突設された第2突出部51と、弾性被覆部材(弾性部材)40′から前記第1および第2突出部31′,51と対応するように後方に向けて突設された中間突出部41′とから第2実施形態に係る摘持片60′が形成されている。
そして、第2実施形態のフィルタ部材10′においては、周縁被覆帯体30′および弾性被覆部材40′によって本発明に係る巻き付け部材70′が形成されている。
第2実施形態のフィルタ部材10′によれば、フィルタ部材10′が対象装置の側壁の外面側に設けられた後述のフィルタ装着用枠体84′(図11参照)に装着された状態で、摘持片60′を指で摘んで操作者の手前側へ引っ張ることにより、フィルタ部材10′は、下縁部の適所を支点にして操作者へ向けて回動し、これによってフィルタ装着用枠体84′から容易に引き出されるため、一旦装着されたフィルタ部材10′を取り出す取り出し作業の作業性を向上させることができる。
図4は、本発明に係る第3実施形態のフィルタ部材10″を示す斜視図であり、図4(A)は分解斜視図、図4(B)は組み立て斜視図である。
第3実施形態のフィルタ部材10″は、第2実施形態のフィルタ部材10′の変形例とみなされるものであり、まず、フィルタ本体20′が正面視で正方形状を呈する粉塵フィルタ21′と同形状を呈するオゾンフィルタ22′とを積層することによって正四角柱状のフィルタ本体20′に形成されている。かかるフィルタ本体20′の空気流通方向と直交する断面視の面積は、第2実施形態の同断面積の略1/3に設定されている。
従って、周縁被覆帯体(巻き付け部材)30″および弾性被覆部材(弾性部材)40″もフィルタ本体20′に対応して正四角筒状に形成される。そして、第3実施形態のフィルタ部材10″においては、周縁被覆帯体30″および弾性被覆部材40″によって本発明に係る巻き付け部材70″が形成されている。
また、第3実施形態のフィルタ部材10″が第2実施形態のフィルタ部材10′と相違している部分として、中間突出部41′および第2突出部51が摘持片として採用されず、第2実施形態の第1突出部31′に対応するもののみで摘持片(取っ手部)60″が形成されている点を挙げることができる。
さらに、第3実施形態のフィルタ部材10″は、弾性被覆部材40″の幅寸法が周縁被覆帯体30″の幅寸法より若干短めに設定されていることを挙げることができる。このようにされるのは、後に図13に基づき説明するように、フィルタ部材10″は、空気の流通方向に正逆移動させることにより、装着筒85に対し着脱するようになされているため、周縁被覆帯体30″の周面にのみ弾性被覆部材40″が存在すればよく、周縁被覆帯体30″から空気の流通方向へ向けて弾性被覆部材40″をはみ出させる必要がないためである。
以下、このようなフィルタ部材10,10′,10″が適用される対象装置について図5および図6を基に説明する。本実施形態においては、対象装置として画像形成装置が適用されている。図5は、フィルタ部材10,10′が適用される画像形成装置90の一実施形態を示す外観視の斜視図であり、図5(A)は、前方側から見た斜視図、図5(B)は、後方側から見た斜視図である。また、図6は、当該画像形成装置90の内部構造を説明するための正面断面視の説明図である。なお、図5および図6においてX方向を左右方向、Y方向を前後方向といい、特に−Xを左方、+Xを右方、−Yを前方、+Yを後方という。
まず、図5に示す画像形成装置(対象装置)90は、いわゆる胴内排紙型と称される複写機であり、装置本体91に画像形成部92と、定着部93と、用紙貯留部94と、排紙部95と、画像読取部96と、操作部97とがそれぞれ形成されている。そして、画像読取部96の下部で装置本体91の一部が凹没されることによって前記排紙部95が形成され、これが当該画像形成装置90を胴内排紙型と称される所以である。
前記装置本体91は、外観視で直方体状を呈した下部本体911と、この下部本体911の上方に対向配置された扁平な直方体状を呈する上部本体912と、この上部本体912と前記下部本体911との間に介設された連結体913とを備えている。前記連結体913は、下部本体911と上部本体912との間に排紙部95を形成させた状態で両者を互いに連結するための構造物であり、下部本体911の左部から立設されている。前記上部本体912は、その左部がかかる連結体913の上端部に支持されている。
そして、前記下部本体911には、画像形成部92、定着部93および用紙貯留部94が内装されているとともに、前記上部本体912には画像読取部96が装着されている。前記操作部97は、本実施形態においては、上部本体912の前縁部から前方に向かって突設されている。
前記排紙部95は、下部本体911と上部本体912との間に形成されている。かかる排紙部95は、下部本体911の上面に形成された胴内排紙トレイ951を有し、画像形成部92からのトナー像が転写された用紙Pは、連結体913の下部からこの胴内排紙トレイ951へ向けて排出される。
以下、画像形成部92について図6を基に説明する。前記画像形成部92は、用紙貯留部94から給紙された用紙Pにトナー像を形成させるものであり、図6に示すように、上流側(右側)から下流側へ向けて順次配設されたマゼンタ用画像形成部92M、シアン用画像形成部92C、イエロー用画像形成部92Yおよびブラック用画像形成部92Kとを備えている。
各画像形成部92M,92C,92Y,92Kには、感光体ドラム(像担持体)921および現像装置922がそれぞれ備えられている。各感光体ドラム921は、図6において反時計方向へ向けて回転しつつ対応した現像装置922からトナーが供給される。各現像装置922には、装置本体91の前面側(図6の紙面の表側)に配設された図略のトナーカートリッジからトナーが補給される。
各感光体ドラム921の直下位置には帯電装置923がそれぞれ設けられているとともに、各帯電装置923のさらに下方位置には露光装置924が設けられている。そして、各感光体ドラム921は、前記帯電装置923によって周面が一様に帯電され、画像読取部96で読み取られた画像データに基づく各色に対応したレーザー光が前記各露光装置924から帯電後の感光体ドラム921の周面に照射されることにより、各感光体ドラム921の周面に静電潜像が形成される。かかる静電潜像に現像装置922からトナーが供給されることにより、感光体ドラム921の周面にトナー像が形成される。
前記感光体ドラム921の上方位置には、当該各感光体ドラム921に当接するように転写ベルト925が設けられている。この転写ベルト925は、図6の左方位置に設けられた駆動ローラ925aと、同右方位置に設けられた従動ローラ925bとの間に掛け回されている。
かかる転写ベルト925は、各感光体ドラム921に対応して設けられた転写ローラ925cによって感光体ドラム921の周面に押し付けられた状態で各感光体ドラム921と同期しながら駆動ローラ925aと従動ローラ925bとの間を周回する。
従って、転写ベルト925が周回することによりその表面に対しマゼンタ用画像形成部92Mの感光体ドラム921によるマゼンタのトナー像の転写が行なわれ、ついで転写ベルト925の同一位置にシアン用画像形成部92Cの感光体ドラム921によるシアンのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれ、ついで転写ベルト925の同一位置にイエロー用画像形成部92Yの感光体ドラム921によるイエローのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれ、最後のブラック用画像形成部92Kの感光体ドラム921によるブラックのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれる。
これらによって転写ベルト925の表面にカラー画像が形成される。この転写ベルト925の表面に形成されたカラー画像が用紙貯留部94から搬送されてきた用紙Pに転写されることになる。
そして、各感光体ドラム921の図6における左方位置には当該感光体ドラム921の周面の残留トナーを除去して清浄化するドラムクリーニング装置926がそれぞれ設けられている。ドラムクリーニング装置926によって清浄化処理された感光体ドラム921の周面は、新たな帯電処理のために帯電装置923へ向かうことになる。
前記ドラムクリーニング装置926で感光体ドラム921の周面から取り除かれた廃トナーは、所定の経路を通って図略のトナー回収ボトルに回収される。
かかる画像形成部92の左方位置には、上下方向に延びる用紙搬送路927が設けられている。この用紙搬送路927には、適所に搬送ローラ対927aが設けられ、用紙貯留部94からの用紙Pがこの搬送ローラ対927aの駆動で駆動ローラ925aに掛け回されている転写ベルト925へ向けて搬送される。
かかる用紙搬送路927には、駆動ローラ925aと対向した位置に転写ベルト925の表面と当接した第2転写ローラ928が設けられ、用紙搬送路927を通して搬送されつつある用紙Pが転写ベルト925と第2転写ローラ928とに押圧挟持されることによって転写ベルト925上のトナー像が当該用紙Pに転写される。
そして、転写ベルト925の右方には、当該転写ベルト925の表面に残留した残留トナーを除去する図略のベルトクリーニング装置925dが設けられ、用紙Pへの転写処理が完了した転写ベルト925は、表面の残留トナーがこのベルトクリーニング装置925dによって取り除かれ清浄化された状態で次の転写処理へ向けて周回される。
前記定着部93は、画像形成部92で転写された用紙P上のトナー像に対し定着処理を施すものであり、内部に加熱源であるハロゲンランプ等の通電発熱体を備えた定着ローラ931と、左方でこの定着ローラ931と対向配置された加圧ローラ932とを備えている。そして、第2転写ローラ928を介して画像形成部92から導出された転写処理済の用紙Pは、これら定着ローラ931および加圧ローラ932間に押圧挟持されつつ定着ローラ931による加熱処理でトナー像が定着され、用紙P上に安定した状態のカラー画像が形成される。
定着処理の完了したカラー印刷済みの用紙Pは、定着部93の上部から延設された排紙搬送路929を通り、排出ローラ対952を介して胴内排紙トレイ951へ向けて排出される。
前記用紙貯留部94は、装置本体91における露光装置924の下方位置に挿脱自在に装着された給紙トレイ941を有している。給紙トレイ941には用紙束が貯留される。そして、給紙トレイ941に貯留された用紙束からピックアップローラ942の駆動で用紙Pが1枚ずつ繰り出され、用紙搬送路927を通って画像形成部92へ導入される。
前記画像読取部96は、前記上部本体912の上面開口に装着された、原稿P1が原稿面を下にして載置されるコンタクトガラス961と、このコンタクトガラス961上に載置された原稿を押さえるための当該コンタクトガラス961に対し開閉自在とされた原稿押さえマット962と、コンタクトガラス961上に載置された原稿P1の原稿画像を読み取るための上部本体912に内装された光学系ユニット963とを備えている。
前記光学系ユニット963は、コンタクトガラス961上に載置された原稿が原稿押さえマット962によって押さえられた状態で、下方からコンタクトガラス961を介して原稿画像を光源964の移動による走査で原稿面からの反射光によりCCD(charge coupled device)165により読み取るようになっている。CCD165により読み取られた原稿の画像情報は、ディジタル化処理が施された上で画像形成部92の露光装置924へ向けて出力される。
前記操作部97は、画像形成処理に関する各種の項目(用紙サイズや処理部数等)を入力操作するためのものである。かかる操作部97には、図5に示すようにスタートキー971や数値情報を入力するためのテンキー972、さらには現に行われたテンキー972による入力情報やエラーメッセージ等を表示するLCD(Liquid crystal
display)973等が設けられている。
そして、本実施形態においては、このように構成された画像形成装置90の下部本体911内の背面側(図5(B)および図6参照)であって定着部93の上方位置に、下部本体911内の空気を吸引して前記フィルタ部材10,10′,10″により飛散トナーおよびオゾンを取り除いた後、外部へ排出するように構成された排気部80,80′,80″が設けられている。かかる排気部80,80′,80″が定着部93の近傍に設けられるのは、気流に定着部93周りを通過させ、これによる飛散トナーおよびオゾンの除去処理に合わせて定着部93に冷却処理を施し得るようにするためである。
一方、装置本体91の背面板914には、排気部80,80′,80″に対応した位置に排気口915(図7)が設けられている。そして、装置本体91内の空気は、排気部80,80′を通ってこの排気口915から排気され、このとき排気口915を塞ぐように装着された前記のフィルタ部材10,10′,10″によって排気中に含まれたトナーおよびオゾンが除去される。
以下、図7〜図9を基に必要に応じて他の図面も参照しながら、画像形成装置90に設けられた第1実施形態の排気部80について説明する。図7は、第1実施形態に係る排気部80を示す分解斜視図である。また、図8および図9は、図7に示す排気部80の組み立て斜視図であり、図8は、第1実施形態のフィルタ部材10がフィルタ装着用枠体84に装着されつつある状態、図9は、フィルタ部材10がフィルタ装着用枠体84に装着された状態をそれぞれ示している。なお、図7〜図9におけるXおよびYによる方向表示は、図5の場合と同様(−X:左方、+X:右方、−Y:前方、+Y:後方)である。
第1実施形態の排気部80は、第1実施形態のフィルタ部材10(図1)が適用されるものである。かかる排気部80は、図7に示すように、シッコロファン装置(排気手段)81と、このシッコロファン装置81内の図略のファンを駆動回転させる駆動モータ82と、シッコロファンの駆動回転で吸引した装置本体91内の空気を外部へ排気するべく前記排気口915へ向けて延ばされた排気ダクト83と、排気口915を覆うように装置本体91の背面板914に取り付けられた、フィルタ部材10を装着するためのフィルタ装着用枠体84とを備えている。
前記シッコロファン装置81のケーシングには、駆動モータ82が設けられている面と反対側の面から突設された駆動モータ82と同心の吸引筒811が設けられている。画像形成装置90の装置本体91内の空気は、この吸引筒811を通ってシッコロファン装置81内へ吸引される。
前記フィルタ装着用枠体84は、複数の細長い通気開口が並設されたルーバー841aを有する矩形状のルーバー板841と、このルーバー板841の下縁部から背面板914へ向かって突設された左右方向に長尺の底板842と、ルーバー板841の上縁部から背面板914へ向かって突設された左右方向に長尺の天板843と、ルーバー板841の右縁部から背面板914へ向かって突設された上下方向に延びる右側板844とを備えている。
これらルーバー板841、底板842、天板843および右側板844で囲繞された空間によって、フィルタ部材10が装着される装着空間Vが形成されている。この装着空間Vは、内周面の寸法が周縁被覆帯体30を含めたフィルタ本体20の外周寸法より若干大きめで、かつ、弾性被覆部材40を含めたフィルタ本体20の外周寸法より若干小さめに設定されている。このようなフィルタ装着用枠体84の左面側には、フィルタ部材10を挿脱するための挿脱開口845が設けられている。
このようなフィルタ装着用枠体84の四隅部には、前後方向に貫通したビスBを通すための貫通孔841bがそれぞれ穿設されている。一方、背面板914には、排気口915の四隅の近傍であって、前記各貫通孔841bに対応した位置に、ビスBを螺着するためのビス孔914aがそれぞれ螺設されている。
従って、フィルタ装着用枠体84の底板842等が形成されている側を背面板914に当接させ、各貫通孔841bを対応したビス孔914aにそれぞれ対応させた状態で、ビスBを各貫通孔841bに差し通し、各ビス孔914aに螺着して締結することにより、フィルタ装着用枠体84は、図8に示すように、装置本体91の背面板914に固定される。
そして、フィルタ装着用枠体84にフィルタ部材10を装着するに際しては、図8に示すように、フィルタ部材10の摘持片60と反対側の端部(右側の端部)をフィルタ装着用枠体84の挿脱開口845に差し込む。そうすると、フィルタ部材10は、弾性被覆部材40が圧縮弾性変形しながらフィルタ装着用枠体84の装着空間V内に押し込まれていく。
そして、フィルタ部材10がフィルタ装着用枠体84内に最後まで押し込まれると、弾性被覆部材40が圧縮弾性変形してフィルタ装着用枠体84のルーバー板841および装置本体91の背面板914を押圧した状態になり、これによってフィルタ部材10の周縁部がシール状態になるため、フィルタ部材10の周縁部からの空気の漏洩が確実に防止される。従って、シッコロファン装置81内へ吸引された装置本体91内の空気がフィルタ部材10のフィルタ本体20を透過することなく(すなわち、空気中の除去対象物が取り除かれない状態のままの短絡状態で)外部へ排出されるような不都合の発生を有効に防止することができる。
また、フィルタ部材10がフィルタ装着用枠体84内へ押し込まれた状態では、図9に示すように、摘持片60が挿脱開口845から外部へ突出した状態になる。従って、フィルタ部材10の交換時に当該摘持片60を指で摘持することによってフィルタ部材10を容易に引き出すことが可能となり、これによってフィルタ部材10の新旧交換作業の作業性を向上させることができる。
ついで、図10〜図12を基に必要に応じて他の図面も参照しながら、第2実施形態の排気部80′について説明する。図10〜図12は、第2実施形態に係る排気部80′を示す斜視図であり、図10は、フィルタ部材10′が枠体本体846に装着される直前の状態、図11は、フィルタ部材10′が枠体本体846に装着された直後の状態、図12は、フィルタ部材10′が枠体本体846に装着された後に蓋体847が閉止された状態をそれぞれ示している。なお、図10〜図12におけるXおよびYによる方向表示は、図5の場合と同様(−X:左方、+X:右方、−Y:前方、+Y:後方)である。
第2実施形態の排気部80′は、第2実施形態のフィルタ部材10′(図3)を装着することを目的として構成されたものである。かかる排気部80′は、シッコロファン装置81、駆動モータ82および排気ダクト83については第1実施形態のものと同様であるが、フィルタ装着用枠体84′が第1実施形態のものと相違している。
フィルタ装着用枠体84′は、フィルタ部材10′が着脱可能に装着される矩形状を呈した枠体本体846と、この枠体本体846の後面側に開閉可能に取り付けられた蓋体847とを備えて構成されている。枠体本体846は、フィルタ部材10′と相似形に形状設定されている。そして、枠体本体846の周方向の内寸法は、フィルタ部材10′の周方向の外寸法より若干小さめに設定されているとともに、枠体本体846の背面板914からの突出量は、フィルタ部材10′の厚み寸法より若干小さめに設定されている。
一方、装置本体91の背面板914に設けられた排気口915は、枠体本体846と略相似形で、かつ、枠体本体846の内寸法より若干小さめに設定されている。そして、枠体本体846は、前記排気口915を含んだ状態で背面板914にネジ止めで固定されている。
前記蓋体847は、その下端の左右の縁部に前方へ向かって突設された左右一対のヒンジ847aを有している。これら一対のヒンジ847aは、枠体本体846の下部後端を挟持した状態で、支持軸847b回りに回動可能に軸支され、当該支持軸847b回りに正逆回動することによって図10に示す開放姿勢と、図12に示す閉止姿勢との間で姿勢変更することができる。
そして、蓋体847の左右方向の中央上部には、蓋体847を開閉操作するための後方へ向かって突設された摘み847cが設けられているとともに、蓋体847の前面上縁部および枠体本体846の後面上縁部には、互いに吸着し合う磁石片847eがそれぞれ設けられている。従って、蓋体847を閉止することにより、一対の磁石片847eが互いに吸着し合うことで、蓋体847の閉止状態が安定する。
かかる蓋体847には、空気を流通させるルーバー847dが設けられ、フィルタ部材10′を透過した空気は、このルーバー847dを通って外部に排出される。
このように構成された第2実施形態のフィルタ装着用枠体84′によれば、蓋体847が開放された状態で、図10に黒塗り矢印で示すように、第2実施形態のフィルタ部材10′を枠体本体846内に装着すると、図11に示すように、フィルタ本体20を取り巻いた弾性被覆部材40′が圧縮弾性変形し、これによってフィルタ部材10′の外周面と枠体本体846の内周面とが弾性被覆部材40′を介して密着状態になる。従って、除去対象物を含んだ未処理の空気がフィルタ部材10′の外周面と枠体本体846の内周面との間の隙間を通って外部に漏洩することを有効に防止することができる。
そして、フィルタ部材10′の新旧交換時には、図11に示すように、蓋体847が開放されることにより、摘持片60′が外方に向かって突出した状態になるため、この摘持片60′を指で摘んで手前へ引っ張ることにより、フィルタ部材10′を枠体本体846から容易に取り外すことができる。
ついで、図13を基に必要に応じて他の図面も参照しながら、第3実施形態の排気部80″について説明する。図13は、第3実施形態に係る排気部80″を示す斜視図であり、図13(A)は、蓋体847′が開放された状態、図13(B)は、蓋体847′が閉止された状態をそれぞれ示している。なお、図13におけるXおよびYによる方向表示は、図5の場合と同様(−X:左方、+X:右方、−Y:前方、+Y:後方)である。
第3実施形態の排気部80″は、第3実施形態のフィルタ部材10″(図4)を装着するためのものである。かかる排気部80″は、シッコロファン装置81、駆動モータ82および排気ダクト83については第2実施形態のものと同様であるが、フィルタ装着用枠体84″が第2実施形態のものより左右方向に長尺に設定されている点が第2実施形態のものと相違している。
第3実施形態に係るフィルタ装着用枠体84″は、装置本体91の背面板914における枠体本体846′に囲繞された部分に、フィルタ部材10″を装着するための複数(図13に示す例では3つ)の装着筒85が設けられている。これらの装着筒85は、背面板914から排気ダクト83内へ向けて延設されている。そして、シッコロファン装置81によって吸引された空気は、排気ダクト83を介して各装着筒85へ向かわされる。
このような各装着筒85にフィルタ部材10″が装着される。装着筒85は、内寸法(内面側の寸法)がフィルタ部材10″の周縁被覆帯体30″の外周寸法より若干大きく、かつ、弾性被覆部材40″の外周寸法より若干小さく設定されている。フィルタ装着用枠体84″のその他の構成は、第2実施形態の排気部80′と略同一に構成されている。
第3実施形態のフィルタ装着用枠体84″によれば、フィルタ部材10″が装着筒85に装着された状態で、フィルタ本体20′に周縁被覆帯体30″を介して環状に巻き付けられた弾性被覆部材40″が圧縮弾性変形し、これによって弾性被覆部材40″と装着筒85の内面との間に隙間が存在しないようになっているため、オゾンやトナーを含んだ装置本体91内の空気の外部への漏洩が確実に防止される。
そして、フィルタ部材10″の新旧交換時には、操作者に対面した摘持片60″を指で摘み、引っ張ることで装着筒85から容易に引き出すことができる。
以上詳述したように、第1〜第3実施形態に係るフィルタ部材10,10′,10″は、空気が透過することにより空気中の除去対象物を取り除くフィルタ本体20,20′と、フィルタ本体20,20′の空気透過方向と直交する方向に延びた状態で当該フィルタ本体20,20′の周面に巻き付けられる巻き付け部材70,70′,70″とが備えられ、巻き付け部材70,70′,70″は、フィルタ本体20,20′の対象装置からの取り外し方向に突設された摘持片60,60′,60″を備えている。
かかる構成によれば、フィルタ本体20,20′が画像形成装置90に装着された状態でフィルタ本体20,20′に巻き付けられた巻き付け部材70,70′,70″の摘持片60,60′,60″を指で摘み、当該摘持片60,60′,60″の突出方向に向けて引っ張ることにより、フィルタ本体20,20′を画像形成装置90から容易に取り外すことができる。
従って、従来の例えばネジ止めされた外装カバーを取り外してからフィルタ本体20,20′を新旧交換するような場合に比較し、フィルタ本体20,20′の交換作業が容易になり、結果としてフィルタ本体20,20′の新旧交換を伴う画像形成装置90のメンテナンス作業の作業性を大幅に向上させることができる。
また、上記のようなフィルタ部材10,10′,10″において、フィルタ本体20,20′として空気の透過方向に向けて貫通した多数の単位筒がハニカム状に配列されたハニカムフィルタが採用されている。
ハニカムフィルタは、濾紙状のフィルタに比較して空気が透過するときの圧力損失を非常に小さくすることができるため、フィルタ本体20,20′に対して空気を透過させるためのエネルギー(具体的にはファン装置の送風出力)を少なく抑えることができ、エネルギーコストの低減化に貢献することができる。
このようなフィルタ部材10,10′,10″において、フィルタ本体20,20′は、画像形成装置90内で飛散したトナーを除去する粉塵フィルタ21および画像形成装置90内で発生したオゾンを除去するオゾンフィルタ22を組み合わせたものが採用されている。
従って、画像形成装置90の内部で飛散したトナーは、粉塵フィルタ21によって捕集されるとともに、画像形成装置90内で発生したオゾンは、オゾンフィルタ22によって取り除かれるため、画像形成装置90から飛散トナーやオゾンが排出されるような不都合の発生を有効に防止することができる。
そして、このようなフィルタの組み合わせにおいて、オゾンフィルタ22を粉塵フィルタ21の下流側に設けているため、オゾンフィルタ22の空気と接触する面がトナーやその他の粉塵の付着で汚染されることがなく、従って、オゾンフィルタ22の空気と接触する面に積層されたオゾンを無害化する触媒が有効に機能し、これによってオゾンフィルタ22は、常に有効なオゾン除去作用を発揮することができる。
上記のような各フィルタ部材10,10′,10″において、巻き付け部材70,70′,70″は、外周面側が弾性被覆部材40,40′,40″によって形成されているため、当該フィルタ本体20,20′を、弾性被覆部材40,40′,40″の弾性変形により隙間なく対象部位へ装着することができ、装置本体91内の空気がフィルタ本体20,20′内で処理されることなく隙間を通って外部に排出されてしまうような不都合の発生を有効に防止することができる。
さらに、第1および第2実施形態のフィルタ部材10,10′にあっては、弾性被覆部材40,40′は、幅寸法が当該フィルタ本体20,20′の厚み寸法より大きく設定され、フィルタ本体20,20′から突出した部分に突出縁部42が形成されているため、この突出縁部42が画像形成装置90の壁面に押し付けられることで当該突出縁部42を弾性変形させて隙間を塞ぐことができ、結果として除去対象物が取り除かれていない空気が短絡して外部へ漏洩することを有効に防止することができる。
そして、このようなフィルタ部材10,10′,10″が装着された本発明に係る画像形成装置90によれば、装置本体91の内部で発生したオゾンやトナーがフィルタ部材10,10′,10″によって有効に取り除かれるため、オゾンやトナー等が外部に漏洩して画像形成装置90の周りの雰囲気を汚染するような不都合の発生を有効に防止することができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
(1)上記の実施形態においては、フィルタ部材10,10′,10″が装着される対象部材として画像形成装置90を例に挙げて説明したが、対象部材が画像形成装置90であることに限定されるものではなく、装置本体の内部で粉塵やオゾンさらにはVOC(volatile organic compounds(揮発性有機化合物))等が生成される装置であれば、どのようなものでもフィルタ部材10,10′,10″を適用することができる。
(2)上記の実施形態においては、周縁被覆帯体30,30′,30″の両面に粘着剤層32がそれぞれ積層されているが、これらの周縁被覆帯体30,30′,30″として表裏面に予め粘着層が積層されてなる、いわゆる両面テープを採用すれば、当該周縁被覆帯体30,30′,30″の表裏面に粘着剤を付与しなくてもよく、その分作業効率を向上させることができる。
(3)上記の実施形態においては、フィルタ本体20,20′の構成要素としてハニカム状のハニカム基体201が採用されているが、これに代えて空気を透過させる濾紙状のフィルタを採用してもよい。
(4)上記の実施形態において、粉塵フィルタ21,21′に代えて、あるいは粉塵フィルタ21,21′とともに、装置本体91内で発生したVOCを除去するVOCフィルタを採用してもよい。こうすることで、装置本体91内で発生したVOCがVOCフィルタによって対象装置内で発生したVOCがVOCフィルタにより取り除かれるため、除去されるため、VOCの外部への飛散が防止される。
(5)フィルタは、粉塵フィルタ21、オゾンフィルタ22およびVOCフィルタのいずれか単独でもよい。
(6)図14は、フィルタ本体20に適用されたハニカム構造の他の実施形態を示す正面断面視の拡大図である。このハニカム構造においては、長尺の帯状体204の間に波板205が挟持されて接着され、これらの帯状体204および波板205が複数層に積層されることによってハニカム基体201′形成されている。かかるハニカム構造によれば、上記のような正六角形状のハニカム構造よりも製造が容易であり、製造コストの低減化に貢献することができる。