しかしながら、このような従来技術においては、運転者がトレースラインを選択する意思の有無を、操舵装置の操舵輪、すなわちステアリングホイールにより入力される操舵トルクのみに基づいて判定していたため、例えば定常旋回時において運転者がステアリングホイールを単に操舵している場合や、車線の横勾配すなわちロードキャンバや横風等の外乱に対抗して運転者が操舵している場合等の、運転者がトレースラインを選択する意思を有していない場合においても、運転者がトレースラインを選択する意思を有していると判定してしまい、運転者の意思を正確に反映した車線維持制御が実現できていないという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑み、運転者の意思を正確に反映した車線維持制御を実現することができる車両制御装置を提供することを目的とする。
上記の問題を解決するため、本発明による車両制御装置は、
車両の前方の車線の車線中央からの前記車両の距離を含む前方情報を取得する前方情報取得手段と、前記距離を所定距離に維持するように操舵装置の転舵トルクを制御する転舵トルク制御手段と、前記操舵装置に入力される操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、前記操舵装置に入力される操舵速度を検出する操舵速度検出手段と、前記操舵トルクが所定操舵トルクより大きく、かつ、前記操舵速度が所定操舵速度よりも小さい状態である場合に、前記転舵トルク制御手段による前記転舵トルクの制御を停止する停止手段を備えることを特徴とする。
ここで、前記転舵トルクとは前記操舵装置が実際に車輪を転舵する転舵トルクであり、EPS(Electronic Power Steering)においては、アシスト力発生部内の電動モータの発生する転舵トルクに該当する。
また、前記操舵トルクとは前記操舵装置において運転者がステアリングホイール等の操舵輪により入力した操舵トルクを示し、前記操舵トルク検出手段は例えば前記操舵装置のトーションバーの近傍に設けられた操舵トルクセンサとその出力を受信するEPSECU(Electronic Control Unit)に該当する。
さらに、前記操舵速度とは前記操舵装置において運転者がステアリングホイール等の操舵輪により入力した操舵角の速度を示し、前記操舵速度検出手段は例えば前記操舵装置のステアリングシャフトのいずれかの箇所に設けられたエンコーダ等のセンサとその出力を受信するEPSECUに該当する。
なお、前記距離とは、前記車線中央から前記車両の上方視における中心までの前記車線中央に垂直な方向のオフセット距離である。また、前記前方情報は、車両前方の車線の曲線半径、車両の前後方向軸の車線中央に対する偏向角等を含んでいて良い。
ここで、前記車両制御装置においては、前記距離は、前記車両が前記車線中央から右側にオフセットした場合に正値となり、左側にオフセットした場合に負値となる。また、前記偏向角は前記車両の前後方向軸が車線中央に対して右側に傾斜している場合に正値となり、左側に傾斜している場合に負値となる。なお、この正負関係は適宜逆としても良い。
ここで、前記車両制御装置において、
前記操舵トルクが前記所定操舵トルクより大きく、かつ、前記操舵速度が前記所定操舵速度よりも小さい状態が終了した場合に、前記状態が終了した時点の前記距離に基づいて前記所定距離を設定する設定手段を備えることが好ましい。
これによれば、前記操舵トルクが前記所定操舵トルクより大きく、かつ前記操舵速度が前記所定操舵速度よりも小さい状態が終了した場合には、運転者が前記操舵輪を操作して、前記車線の前記車線中央から運転者が所望する距離の位置に前記車両を移動させて、車両のトレースラインを選択したとみなせるので、前記終了した時点において前記前方情報取得手段により取得された前記距離を、新たな前記所定距離として設定して、運転者の選択意思に基づいて、トレースラインを運転者の所望する位置に設定することができる。
加えて、前記操舵トルクが前記所定操舵トルクより大きく、かつ前記操舵速度が前記所定操舵速度よりも小さい状態である場合には、前記車線の前記車線中央から運転者が所望する距離の位置に前記車両を移動させて、車両のトレースラインを選択する操作を運転者が行っている期間であるとみなせるので、その期間においては、前記停止手段により前記転舵トルク制御手段による前記転舵トルクの制御を停止することとしている。
これによれば、前記転舵トルク制御手段により前記距離を所定距離に維持するように操舵装置の転舵トルクを制御すること、つまりは、車線維持制御を、運転者がトレースラインを選択する意思を有している期間においては停止して、運転者の意思を正確に反映した車線維持制御を実現することができる。
また、運転者がトレースラインを選択する意思の有無を、前記操舵トルクと前記操舵速度の二つのパラメータを用いて判定しているので、前記操舵トルクのみを用いて判定することに比べて、例えば定常旋回時において運転者がステアリングホイールを単に操舵している場合や、車線の横勾配すなわちロードキャンバや横風等の外乱に対抗して運転者が操舵している場合等の、運転者がトレースラインを選択する意思を有していない場合を、運転者がトレースラインを選択する意思がある場合に含めてしまうことを防止することができる。
すなわち、定常旋回時や外乱に対抗している場合においては、前記操舵速度は運転者がトレースラインを選択する意思を有している場合においてよりも一般に大きくなることを利用して、前記判定に用いるパラメータに前記操舵速度を追加して、前記操舵トルクが前記所定操舵トルクより大きい場合でも、前記操舵速度が前記所定操舵速度以上である場合には、運転者がトレースラインを選択する意思を有していないと判定して、継続して車線維持制御を行い、運転者の意思を正確に反映した車線維持制御を実現することができる。
ここで、前記車両制御装置において、
前記距離の絶対値が増加する場合の前記所定操舵トルクを、前記距離の絶対値が減少する場合の前記所定操舵トルクよりも大きくする変更手段を備えることが好ましい。さらに、前記変更手段が、前記距離の絶対値が増加する場合の前記所定操舵速度を、前記距離の絶対値が減少する場合の前記所定操舵速度よりも小さくすることが好ましい。
これによれば、運転者がトレースラインを選択する意思の有無を判定するにあたり用いる前記所定操舵トルクを、運転者が前記車両を前記車線中央から離隔する方向に移動させて前記距離の絶対値が増加する場合においては、接近する方向に移動させて前記距離の絶対値が減少する場合よりも大きくし、かつ、前記所定操舵速度を、運転者が前記車両を前記車線中央から離隔する方向に移動させて前記距離の絶対値が増加する場合においては、接近する方向に移動させて前記距離の絶対値が減少する場合よりも小さくすることができる。
すなわち、運転者が前記車両を前記車線中央から離隔させて、前記車線の両側に位置する白線に対して車両が接近する場合においては、運転者がトレースラインを選択するにあたりより細心の注意を払うべき場面であることから、運転者が前記操舵トルクをより大きくしかつ前記操舵速度をより小さくすること、すなわち前記トレースラインを選択するにあたっての前記操舵輪の操作をより丁寧に行うことを促すことができる。
これとは逆に、運転者が前記車両を前記車線中央に接近させて、前記車線の両側に位置する白線に対して車両が離隔する場合においては、車両がより安全な走行を実現できる場面への移行であり、運転者がトレースラインを選択するにあたり車両が白線に接近する場合に比べると細心の注意を払うべき場面ではない。
このことから、運転者が前記操舵トルクをより大きくしかつ前記操舵速度をより小さくすること、すなわち前記トレースラインを選択するにあたっての前記操舵輪の操作をより丁寧に行うことは促さないとともに、運転者のトレースラインを選択する意思があることを判定しやすくして、運転者のより安全な側へのトレースラインの選択を促すことができる。
あるいは、前記車両制御装置において、
前記前方情報が前記車両の前記車線中央に対する偏向角を含み、前記距離が正値であって前記偏向角が正値である場合又は前記距離が負値であって前記偏向角が負値である場合の前記所定操舵トルクを、前記距離が正値であって前記偏向角が負値である場合又は前記距離が負値であって前記偏向角が正値である場合の前記所定操舵トルクよりも大きくする変更手段を備えることとしてもよい。
この場合においては、前記変更手段が、前記距離が正値であって前記偏向角が正値である場合又は前記距離が負値であって前記偏向角が負値である場合の前記所定操舵速度を、前記距離が正値であって前記偏向角が負値である場合又は前記距離が負値であって前記偏向角が正値である場合の前記所定操舵速度よりも小さくすることが好ましい。
これによっても、運転者がトレースラインを選択する意思の有無を判定するにあたり用いる前記所定操舵トルクを、運転者が前記車両を前記車線中央から離隔する方向に移動させて、前記距離と前記偏向角の正負が同じとなる場合においては、接近する方向に移動させて前記距離と前記偏向角が正負逆となる場合よりも大きくし、かつ、前記所定操舵速度を、運転者が前記車両を前記車線中央から離隔する方向に移動させて前記距離と前記偏向角の正負が同じとなる場合においては、接近する方向に移動させて前記距離と前記偏向角が正負逆となる場合よりも小さくすることができる。
つまり、運転者が前記車両を前記車線中央から離隔させて、前記車線の両側に位置する白線に対して車両が接近する場合においては、運転者がトレースラインを選択するにあたりより細心の注意を払うべき場面であることから、運転者が前記操舵トルクをより大きくしかつ前記操舵速度をより小さくすること、すなわち前記トレースラインを選択するにあたっての前記操舵輪の操作をより丁寧に行うことを促すことができる。
これとは逆に、運転者が前記車両を前記車線中央に接近させて、前記車線の両側に位置する白線に対して車両が離隔する場合においては、車両がより安全な走行を実現できる場面への移行であり、運転者がトレースラインを選択するにあたり車両が白線に接近する場合に比べると細心の注意を払うべき場面ではない。
このため、運転者が前記操舵トルクをより大きくしかつ前記操舵速度をより小さくすること、すなわち前記トレースラインを選択するにあたっての前記操舵輪の操作をより丁寧に行うことは促さないとともに、運転者のトレースラインを選択する意思があることを判定しやすくして、運転者のより安全な側へのトレースラインの選択を促すことができる。
本発明によれば、運転者の意思を正確に反映した車線維持制御を実現することができる車両制御装置を提供することができる。
図1は、本発明に係る車両制御装置の一実施形態を示すブロック図であり、図2は、本発明に係わる車両制御装置の一実施形態において用いられる前方情報を示す模式図である。図3は、本発明に係わる車両制御装置の一実施形態において用いられる制御パラメータを示す模式図である。
図1に示すように、本実施例1の車両制御装置1は、カメラモジュール2と、EPS3(Electronic Power Steering)と、EPSECU4(Electronic Power Steering Electronic Control Unit)と、LKAECU5とを備えて構成される。EPSECU4とLKAECU5はCAN(Controller Area Network)等の通信規格により接続される。EPS3とEPSECU4とは直接的に接続される。
カメラモジュール2は、前方認識カメラと画像処理ECU(Electronic Control Unit)を備え、この前方認識カメラは、例えばCCDカメラあるいはCMOSカメラであり、例えば車両室内のウインドシールド中央上部に、車両前方に光軸が合致するように配設され、車両の前方の路面を撮像する。
なお、画像処理ECUは例えばCPU、ROM、RAMおよびそれらを接続するデータバスから構成され、ROMに格納されたプログラムに従い、CPUが所定の処理を行うものであり、前方認識カメラにより撮像された画像内の図2に示すような路面の、車両Xが位置する車線の両側に位置する白線W1、W2を、二植化処理等を行って検知して、両側の白線W1、W2から車線中央Cを演算する。
これとともに、画像処理ECUは前方の車線の曲線半径R、車両の車線中央Cからのオフセット距離D、偏向角θ等の前方情報を取得する。すなわち、カメラモジュール2は前方情報を取得する前方情報取得手段2aを構成する。
ここで図2に示すように、オフセット距離Dは特許請求の範囲に記載の距離に該当し、車線中央Cから車両の上方視における中心までの車線中央に垂直な方向のオフセット距離である。また、オフセット距離Dは、車両Xが車線中央Cから右側にオフセットした場合に正値となり、左側にオフセットした場合に負値となる。また、偏向角θは車両の前後方向軸が車線中央Cに対して右側に傾斜している場合に正値となり、左側に傾斜している場合に負値となる。
EPS3は、例えばラックアンドピニオン式かつピニオンアシスト式のものであり、運転者がステアリングホイールにより入力した操舵トルクに基づいてEPSECU4が演算した目標転舵トルク又は後述するLKAECU5が演算した目標転舵トルクに、EPS3のアシスト力発生部の電動モータの発生する転舵トルクを合致させるように電動モータを駆動する操舵装置を構成するものである。
また、EPS3は内蔵するトーションバー近傍に操舵トルクTd(Nm)を検出する図示しない操舵トルクセンサを備え、操舵トルクセンサはEPSECU4に検出結果を出力する。ステアリングホイールに連結されたステアリングシャフトのトーションバーよりもステアリングホイール側においては、図示しないエンコーダが設けられ運転者がステアリングホイールにより入力した操舵速度φ(rad/s)を検出して、検出結果をEPSECU4に出力する。
これとともに、EPS3はステアリングシャフトに連結されるピニオン軸と車幅方向に延びるラック軸とを備え、ピニオン軸とラック軸とは相互に噛み合わされており、アシスト力発生部の電動モータの発生した転舵トルクをピニオン軸からラック軸に伝達し、ラック軸は車幅方向にストロークされる。
さらに、ラック軸の両端にはタイロッドが接続され、ラック軸の車幅方向のストロークにより、タイロッドに接続された図示しない前輪が操舵される。なお、操舵トルクTdもピニオン軸からラック軸に伝達されEPS3又はEPSECU4の制御系統がフェールした場合でも運転者の操舵力Tdのみによる転舵が可能となっている。
EPSECU4は例えばCPU、ROM、RAMおよびそれらを接続するデータバスから構成され、ROMに格納されたプログラムに従い、CPUが所定の処理を行うものであり、操舵装置のステアリングホイールに運転者により入力された操舵トルクTdに基づいた目標転舵トルク、又はLKAECU5が演算した目標転舵トルクを発生させるように、EPS3のアシスト力発生部の電動モータを駆動して制御する。
また、EPSECU4は、EPS3に内蔵された操舵トルクセンサの出力に基づいて、操舵トルクTdを検出する操舵トルク検出手段4aを構成するとともに、EPS3に内蔵されたエンコーダの出力に基づいて、操舵速度φを検出する操舵速度検出手段4bを構成する。
LKAECU5(Lane Keep Assist Electronic Control Unit)も例えばCPU、ROM、RAMおよびそれらを接続するデータバスから構成され、ROMに格納されたプログラムに従い、CPUが以下に述べる所定の処理を行うものである。
すなわち、LKAECU5は、カメラモジュール2により取得した前方情報すなわち、曲線半径R、車線中央からのオフセット距離D、車両の偏向角θと、CAN上で取得した車速から、車両を車線中央から所定距離DCに維持するための目標旋回加速度を求め、その目標旋回加速度から右又は左の転舵方向を演算し、図示しないトルクマップから目標転舵トルクを演算する。なお、右操舵と左操舵とでは目標転舵トルクを異ならせており、タイヤの路面との摩擦及びにEPS3内部の電動モータを始めとするアクチュエータ内部の摩擦に起因する制御誤差を解消している。
さらに、LKAECU5は、目標転舵トルクを、EPSECU4に出力し、EPSECU4は、EPS3の電動モータの発生する転舵トルクが目標転舵トルクとなるようにEPS3をPID制御する。つまり、LKAECU5は、前方情報に基づいて車両を車線中央から所定距離DCの位置に維持するようにEPS3の転舵トルクを制御する転舵トルク制御手段5aを構成する。
加えて、LKAECU5は、EPS3に入力される操舵トルクTdを検出する操舵トルク検出手段4aすなわちEPSECU4から操舵トルクTdをCANにより取得し、EPS3に入力される操舵速度φを検出する操舵速度検出手段4bすなわちEPSECU4から操舵速度φを取得して、操舵トルクTdが所定操舵トルクMより大きく、かつ、操舵速度φが所定操舵速度αよりも小さい状態である場合に、転舵トルク制御手段5aによる転舵トルクの制御を停止する停止手段5bを構成する。
さらに、LKAECU5は、操舵トルクTdが所定操舵トルクMより大きく、かつ、操舵速度φが所定操舵速度αよりも小さい状態が終了した場合に、状態が終了した時点TEのオフセット距離DTをカメラモジュール2から受信し取得して、状態が終了した時点つまりは運転者による新たな所望のトレースラインを選択する操作が終了した時点TEのオフセット距離DTに基づいて所定距離DCを設定する設定手段5cを構成する。ここでは、所定距離DCを前回値からオフセット距離DTとする。
加えて、LKAECU5は、オフセット距離Dの絶対値ABS(D)が増加する所定操舵トルクM2を、オフセット距離Dの絶対値ABS(D)が減少する場合の所定操舵トルクM1よりも大きくする変更手段5dを構成する。つまり所定操舵トルクMは、図3に示すように二つの値をとり、時間微分値ΔABS(D)が正値である場合にはM2の値をとり、時間微分値ΔABS(D)が負値である場合にはM1の値をとり、M2>M1に設定される。
さらに、変更手段5dは、オフセット距離Dの絶対値ABS(D)が増加する場合の所定操舵速度α2を、オフセット距離Dの絶対値ABS(D)が減少する場合の所定操舵速度α1よりも小さくする。つまり所定操舵速度αは、図3に示すように二つの値をとり、ΔABS(D)が正値である場合にはα2の値をとり、ΔABS(D)が負値である場合にはα1の値をとり、α2<α1に設定される。
以下に本実施例1の車両制御装置1の詳細な制御内容についてフローチャートを用いて説明する。図4は、本実施例1の車両制御装置1の一実施形態の制御内容を示すフローチャートである。
図4のS1に示すように、本実施例1の車両制御装置1のLKAECU5は、車室内に位置するLKAスイッチを運転者がオンとして、車線維持制御を選択しているかを判定し、肯定であればS2以下の処理を実行し、否定であればS1の手前に戻る。
つづいて、S2に示すように、カメラモジュール2により構成される前方情報取得手段2aは、前方認識カメラにより撮像された車両前方の画像を画像処理ECUにより主に二植化処理することにより、図2に示した車両Xの位置する車線の両側の白線W1、W2と車線中央Cを認識し、曲線半径R、オフセット距離D、偏向角θを取得する。
さらに、S3において、EPSECU4の操舵トルク検出手段4dは操舵トルクセンサの出力から操舵トルクTdを検出し、EPSECU4の操舵速度検出手段4bは、エンコーダの出力から操舵速度φを検出して、検出結果をCAN送信し、LKAECU5の変更手段5dは、操舵トルクTdと操舵速度φの検出結果をCAN受信により取得する。
つづいて、S4において、LKAECU5の変更手段5dは、S1でカメラモジュール2が取得したオフセット距離Dを取得して、絶対値ABS(D)及びその微分値ΔABS(D)を演算する。
次に、S5においてLKAECU5の変更手段5dは、微分値ΔABS(D)>0であるかを判定し、肯定である場合にはS6にすすみ、所定操舵トルクMをM2とし、所定操舵速度αをα2とし、否定である場合には、S7にすすみ、所定操舵トルクMをM1とし、所定操舵速度αをα1とする。
さらに、S8において、LKAECU5の転舵トルク制御手段5aは、操舵トルクTdの絶対値ABS(Td)と、操舵速度φの絶対値ABS(φ)を演算して、ABS(Td)>Mであり、かつ、ABS(φ)<αであるかどうかを判定し、肯定であればS12にすすみ、否定であればS9にすすむ。
つづいてS9において、LKAECU5の設定手段5cは、カメラモジュール2からS8において否定と判定された時点TEのオフセット距離DTを新たに取得し、S10にすすんで、制御に用いる所定距離DCを前回値からこのオフセット距離DTとして新たに設定する。
さらに、S11において、LKAECU5の転舵トルク制御手段5aは通常の車線維持制御を行う。すなわち、LKAECU5の転舵トルク制御手段5aは、カメラモジュール2により取得した前方情報すなわち、曲線半径R、車線中央からのオフセット距離D、車両の偏向角θと、CAN上で取得した車速から、車両を車線中央から所定距離DC=オフセット距離DTに維持するための目標旋回加速度を求め、その目標旋回加速度から右又は左の転舵方向を演算し、トルクマップから目標転舵トルクを演算する。
さらに、LKAECU5は、目標転舵トルクをEPSECU4にCANにより送信し、EPSECU4は、EPS3の電動モータの発生する転舵トルクが目標転舵トルクとなるようにEPS3をPID制御する。つまり、LKAECU5の転舵トルク制御手段5aは、前方情報に基づいて車両を車線中央から所定距離DC=オフセット距離DTの位置に維持するようにEPS3の転舵トルクを制御する車線維持制御を行う。
S8において肯定と判定された場合には、S12にすすみ、LKAECU5の停止手段5bは、上述した転舵トルク制御手段5aによる車線維持制御を停止して、運転者がステアリングホイールを、所定操舵トルクMより大きい操舵トルクTdで、かつ、所定操舵速度αよりも小さい操舵速度φで操作して、運転者が車両を車線中央から自分の所望する新たな所定距離DCにおいて位置させて、新たなトレースラインを選択する意思を有している期間においては、車線維持制御を行わないことにより、運転者の意思に反した転舵トルクを発生させることを回避する。
以上述べた制御内容により実現される本実施例1の車両制御装置1によれば、以下のような作用効果を得ることが出来る。すなわち、操舵トルクTdが所定操舵トルクMより大きく、かつ操舵速度φが所定操舵速度αよりも小さい状態が終了した場合、つまり、図4のS8において否定と判定された場合には、運転者がステアリングホイールを操作して、車線の車線中央から運転者が新たに所望する距離の位置に車両を移動させて、車両のトレースラインを選択する操作が終了したとみなせるので、終了した時点TEにおいて、カメラモジュール2により取得されたオフセット距離DTを、所定距離DCの前回値に換えて新たな所定距離DCとして設定して、運転者の選択意思に基づいて、トレースラインを運転者の所望する位置に設定することができる。
加えて、操舵トルクTdが所定操舵トルクMより大きく、かつ操舵速度φが所定操舵速度αよりも小さい状態である場合には、車線の車線中央から運転者が所望するオフセット距離Dの位置に車両を移動させて、車両のトレースラインを選択する操作を運転者が行っている期間であるとみなせるので、その期間においては、LKAECU5の停止手段5bにより転舵トルク制御手段5aによる転舵トルクの制御を停止して、車線維持制御を停止している。
これによれば、LKAECU5の転舵トルク制御手段5aによりオフセット距離Dを所定距離DCに維持するようにEPS3のアシスト力発生部の電動モータの転舵トルクを制御すること、つまりは、車線維持制御を、運転者がトレースラインを選択する意思を有して操舵を行っている期間においては停止して、運転者の意思を正確に反映した車線維持制御を実現することができる。
また、運転者がトレースラインを選択する意思の有無を、操舵トルクTdと操舵速度φの二つのパラメータを用いて判定しているので、操舵トルクTdのみを用いて判定することに比べて、例えば定常旋回時において運転者がステアリングホイールを単に操舵している場合や、車線の横勾配すなわちロードキャンバや横風等の外乱に対抗して運転者が操舵している場合等の、運転者がトレースラインを選択する意思を有していない場合を、運転者がトレースラインを選択する意思がある場合に含めてしまうことを防止することができる。
すなわち、定常旋回時や外乱に対抗している場合においては、操舵速度φは運転者がトレースラインを選択する意思を有している場合においてよりも一般に大きくなると考えられることから、これを利用して、選択意思の有無の判定に用いるパラメータに操舵速度φを追加して、操舵トルクTdが所定操舵トルクMより大きい場合でも、操舵速度φが所定操舵速度α以上である場合には、運転者がトレースラインを選択する意思を有していないと判定して、LKAECU5の転舵トルク制御手段5aにより継続して車線維持制御を行い、運転者の意思を正確に反映した車線維持制御を実現することができる。
また、LKAECU5の変更手段5dにより、オフセット距離Dの絶対値ABS(D)が増加する場合の所定操舵トルクM2を、オフセット距離Dの絶対値ABS(D)が減少する場合の所定操舵トルクM1よりも大きくして、オフセット距離Dの絶対値ABS(D)が増加する場合の所定操舵速度α2を、オフセット距離Dの絶対値ABS(D)が減少する場合の所定操舵速度α1よりも小さくすることにより、以下のような作用効果を得ることができる。
すなわち、運転者がトレースラインを選択する意思の有無を判定するにあたり用いる所定操舵トルクMを、運転者が車両を車線中央から離隔する方向に移動させてオフセット距離Dの絶対値ABS(D)が増加する場合においては、接近する方向に移動させてオフセット距離Dの絶対値ABS(D)が減少する場合よりも大きくし、かつ、所定操舵速度αを、運転者が車両を車線中央から離隔する方向に移動させてオフセット距離Dの絶対値ABS(D)が増加する場合においては値α2とし、接近する方向に移動させてオフセット距離Dの絶対値ABS(D)が減少する場合の値α1よりも値α2を小さくすることができる。
以下この場合の運転者のトレースラインの選択操作について図を用いて説明する。図5は、本発明に係わる車両制御装置の一実施形態の制御結果を示す模式図である。つまり、図5に示すように、運転者が車両Xを車線中央Cから右側に離隔させて、車線の右側に位置する白線W2に対して車両が接近する場合においては、運転者がトレースラインを選択するにあたりより細心の注意を払うべき場面であることから、運転者が操舵トルクTdをより大きくしかつ操舵速度φをより小さくすること、すなわち新たに所望するトレースラインを選択するにあたってのステアリングホイールの操作をより丁寧に行うことを促すことができる。
これとは逆に、運転者が車両Xを車線中央Cに接近させて、車線の両側に位置する白線ここでは右側の白線W2に対して車両が離隔する場合においては、車両がより安全な走行を実現できる場面への移行であり、運転者がトレースラインを選択するにあたり車両が白線に接近する場合に比べると細心の注意を払うべき場面ではないので、運転者に細心の注意を促す必要はない。
つまり、運転者が操舵トルクTdをより大きくしかつ操舵速度φをより小さくすること、すなわち新たに所望するトレースラインを選択するにあたってのステアリングホイールの操作をより丁寧に行うことは促さないとともに、運転者のトレースラインを選択する意思があることを判定しやすくして、運転者のより安全な側へのトレースラインの選択を促すことができる。
このように、図5で示す車線中央Cから所定距離DCだけ離隔した位置をトレースラインとして、運転者が操舵トルクTdをより大きくしかつ操舵速度φをより小さくすることを検出することにより、運転者が新たな所望のトレースラインを選択する意思を有していることを判定して、判定している期間において車線維持制御を停止し、終了時点TEにおけるオフセット距離DTを取得して、所定距離DCの前回値をこのオフセット距離DTに更新する処理を繰り返して行うことにより、図5に示すように、トレースラインは車線中央Cに位置するS(k)からここでは右側のトレースラインS(k+1)に自動的に遷移され、運転者は所望のトレースラインを格別の操作を伴うことなく選択することができる。
なお、図5中S(n)に示すトレースラインは、運転者によるトレースラインの選択の限界を示すものであり、これ以上右側に運転者が車両Xを移動させようとした場合に、車両を反対側に移動させる転舵トルクをLKAECU5の転舵トルク制御手段5aが発生することにより、運転者にこれ以上右側に車両を移動させることは好ましくないことを示唆する。
以上述べた実施例1に示した車両制御装置1においては、車両が車線中央から離隔して車線の両側の白線に接近することと、車両が車線中央に接近して車線の両側の白線から離隔することを、オフセット距離Dの絶対値ABS(D)の時間微分値ΔABS(D)を演算して場合分けを行ったが、オフセット距離Dの正負と、偏向角θの正負の組合せを判定することにより場合分けを行うこともできる。以下これについての実施例2について述べる。
本実施例2においても車両制御装置の基本的な構成要素は実施例1に示したものと同様であるため、車両制御装置及び個々の構成要素については同一の符号を付し、重複する個々の構成要素の説明は割愛する。
LKAECU5の変更手段5dは、オフセット距離Dと偏向角θがともに正値である又は負値である場合の所定操舵トルクM2を、それ以外の場合の所定操舵トルクM1よりも大きくする。つまりここでも所定操舵トルクMは、図3に示すように二つの値をとり、オフセット距離D及び偏向角θがともに正値である場合にはM2の値をとり、それ以外の場合にはM1の値をとり、M2>M1に設定される。
さらに、変更手段5dは、オフセット距離Dと偏向角θがともに正値である又はともに負値である場合の所定操舵速度α2を、それ以外の場合の所定操舵速度α1よりも小さくする。つまりここでも、所定操舵速度α、図3に示すように二つの値をとり、オフセット距離Dと偏向角θがともに正値又は負値である場合にはα2の値をとり、それ以外の場合にはα1の値をとり、α2<α1に設定される。
以下に本実施例2の車両制御装置1の詳細な制御内容についてフローチャートを用いて説明する。図6は、本実施例2の車両制御装置1の制御内容を示すフローチャートである。
図6のS21に示すように、本実施例1の車両制御装置1のLKAECU5は、車室内に位置するLKAスイッチを運転者がオンとして、車線維持制御を選択しているかを判定し、肯定であればS22以下の処理を実行し、否定であればS21の手前に戻る。
つづいて、S22に示すように、カメラモジュール2により構成される前方情報取得手段2aは、前方認識カメラにより撮像された車両前方の画像を、画像処理ECUが主に二植化処理することにより、車両の位置する車線の両側の白線と車線中央を認識し、曲線半径R、オフセット距離D、偏向角θを取得する。
さらに、S23において、EPSECU4の操舵トルク検出手段4dは操舵トルクセンサの出力から操舵トルクTdを検出し、EPSECU4の操舵速度検出手段4bは、エンコーダの出力から操舵速度φを検出して、検出結果をCAN送信し、LKAECU5の変更手段5dは、操舵トルクTdと操舵速度φの検出結果をCAN受信により取得する。
つづいて、S24において、LKAECU5の変更手段5dは、S1でカメラモジュール2が取得したオフセット距離D及び偏向角θを取得して、オフセット距離Dと偏向角θがともに正値である、またはともに負値であるかを判定する。S24の判定において肯定である場合にはS25にすすみ、所定操舵トルクMをM2とし、所定操舵速度αをα2とし、否定である場合には、S26にすすみ、所定操舵トルクMをM1とし、所定操舵速度αをα1とする。
さらに、S27において、LKAECU5の転舵トルク制御手段5aは、操舵トルクTdの絶対値ABS(Td)と、操舵速度φの絶対値ABS(φ)を演算して、ABS(Td)>Mであり、かつ、ABS(φ)<αであるかどうかを判定し、肯定であればS31にすすみ、否定であればS28にすすむ。
つづいてS28において、LKAECU5の設定手段5cは、カメラモジュール2からS27において否定と判定された時点TEのオフセット距離DTを新たに取得し、S29にすすんで、制御に用いる所定距離DCを前回値からこの時点TEにおけるオフセット距離DTとして新たに設定する。
さらに、S30において、LKAECU5の転舵トルク制御手段5aは通常の車線維持制御を行う。すなわち、LKAECU5の転舵トルク制御手段5aは、カメラモジュール2により取得した前方情報すなわち、曲線半径R、車線中央からのオフセット距離D、車両の偏向角θと、CAN上で取得した車速から、車両を車線中央から所定距離DC=オフセット距離DTに維持するための目標旋回加速度を求め、その目標旋回加速度から右又は左の転舵方向を演算し、トルクマップから目標転舵トルクを演算する。
さらに、LKAECU5は、目標転舵トルクを、EPSECU4に出力し、EPSECU4は、EPS3の電動モータの発生する転舵トルクが目標転舵トルクとなるようにEPS3をPID制御する。つまり、LKAECU5の転舵トルク制御手段5aは、前方情報に基づいて車両を車線中央から所定距離DC=オフセット距離DTの位置に維持するようにEPS3の転舵トルクを制御する車線維持制御を行う。
S27において肯定と判定された場合には、S31にすすみ、LKAECU5の停止手段5bは、上述した転舵トルク制御手段5aによる車線維持制御を停止して、運転者がステアリングホイールを、所定操舵トルクMより大きい操舵トルクTdで、かつ、所定操舵速度αよりも小さい操舵速度φで操作して、運転者が車両を車線中央から自分の所望する新たな所定距離DCにおいて位置させて、新たなトレースラインを選択する意思を有している期間においては、車線維持制御を行わないことにより、運転者の意思に反した転舵トルクを発生させることを回避する。
以上述べた制御内容により実現される本実施例2の車両制御装置1によれば、以下のような作用効果を得ることが出来る。すなわち、操舵トルクTdが所定操舵トルクMより大きく、かつ操舵速度φが所定操舵速度αよりも小さい状態が終了した場合、つまり、図6のS27において否定と判定された場合には、運転者がステアリングホイールを操作して、車線の車線中央から運転者が新たに所望する距離の位置に車両を移動させて、車両のトレースラインを選択する操作を終了したとみなせるので、終了した時点TEにおいて、カメラモジュール2により取得されたオフセット距離DTを、新たな所定距離DCとして設定して、運転者の選択意思に基づいて、トレースラインを運転者の所望する位置に設定することができる。
加えて、操舵トルクTdが所定操舵トルクMより大きく、かつ操舵速度φが所定操舵速度αよりも小さい状態である場合には、車線の車線中央から運転者が所望する距離の位置に車両を移動させて、車両のトレースラインを選択する操作を運転者が行っている期間であるとみなせるので、その期間においては、LKAECU5の停止手段5bにより転舵トルク制御手段5aによる転舵トルクの制御を停止して、車線維持制御を停止している。
これによれば、LKAECU5の転舵トルク制御手段5aによりオフセット距離Dを所定距離DCに維持するようにEPS3のアシスト力発生部の電動モータの転舵トルクを制御すること、つまりは、車線維持制御を、運転者がトレースラインを選択する意思を有して操舵を行っている期間においては停止して、運転者の意思を正確に反映した車線維持制御を実現することができる。
また、運転者がトレースラインを選択する意思の有無を、操舵トルクTdと操舵速度φの二つのパラメータを用いて判定しているので、操舵トルクTdのみを用いて判定することに比べて、例えば定常旋回時において運転者がステアリングホイールを単に操舵している場合や、車線の横勾配すなわちロードキャンバや横風等の外乱に対抗して運転者が操舵している場合等の、運転者がトレースラインを選択する意思を有していない場合を、運転者がトレースラインを選択する意思がある場合に含めてしまうことを防止することができる。
すなわち実施例2においても実施例1に示したものと同様に、定常旋回時や外乱に対抗している場合においては、操舵速度φは運転者がトレースラインを選択する意思を有している場合においてよりも一般に大きくなると考えられることから、これを利用して、選択意思の有無の判定に用いるパラメータに操舵速度φを追加して、操舵トルクTdが所定操舵トルクMより大きい場合でも、操舵速度φが所定操舵速度α以上である場合には、運転者がトレースラインを選択する意思を有していないと判定して、LKAECU5の転舵トルク制御手段5aにより継続して車線維持制御を行い、運転者の意思を正確に反映した車線維持制御を実現することができる。
また、LKAECU5の変更手段5dにより、オフセット距離Dの絶対値ABS(D)が増加する場合の所定操舵トルクM2を、オフセット距離Dの絶対値ABS(D)が減少する場合の所定操舵トルクM1よりも大きくして、オフセット距離Dの絶対値ABS(D)が増加する場合の所定操舵速度α2を、オフセット距離Dの絶対値ABS(D)が減少する場合の所定操舵速度α1よりも小さくすることにより、以下のような作用効果を得ることができる。
すなわち、運転者がトレースラインを選択する意思の有無を判定するにあたり用いる所定操舵トルクMを、運転者が車両を車線中央から離隔する方向に移動させてオフセット距離Dと偏向角θがともに正値又はともに負値である場合においては、接近する方向に移動させてオフセット距離D及び偏向角θの正負関係がともに正値又はともに負値でない場合よりも大きくし、かつ、所定操舵速度αを、運転者が車両を車線中央から離隔する方向に移動させてオフセット距離D及び偏向角θがともに正値又はともに負値である場合においては値α2とし、接近する方向に移動させてオフセット距離D及び偏向角θの正負関係がともに正値又はともに負値でない場合の値α1よりも小さくすることができる。
つまり実施例2においても実施例1と同様に、運転者が車両を車線中央から離隔させて、車線の両側に位置する白線に対して車両が接近する場合においては、運転者がトレースラインを選択するにあたりより細心の注意を払うべき場面であることから、運転者が操舵トルクTdをより大きくしかつ操舵速度φをより小さくすること、すなわち新たに所望するトレースラインを選択するにあたってのステアリングホイールの操作をより丁寧に行うことを促すことができる。
これとともに、実施例2においても、運転者が車両を車線中央に接近させて、車線の両側に位置する白線に対して車両が離隔する場合においては、車両がより安全な走行を実現できる場面への移行であり、運転者がトレースラインを選択するにあたり車両が白線に接近する場合に比べると細心の注意を払うべき場面ではないことは変わらない。
このことから、実施例2においても、運転者が操舵トルクTdをより大きくしかつ操舵速度φをより小さくすること、すなわち新たに所望するトレースラインを選択するにあたってのステアリングホイールの操作をより丁寧に行うことは促さないとともに、運転者のトレースラインを選択する意思があることを判定しやすくして、運転者のより安全な側へのトレースラインの選択を促すことができる。
以上本発明の好ましい実施例について詳細に説明したが、本発明は上述した実施例に制限されることなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形および置換を加えることができる。
なお、上述した実施例1及び実施例2のいずれを選択するかは、カメラモジュール2の前方認識カメラ及び画像処理ECUの処理能力、LKAECU5の処理能力等により適宜決定することが好ましい。