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JP5248381B2 - 窒化アルミニウム基板およびその製造方法並びに回路基板、半導体装置 - Google Patents

窒化アルミニウム基板およびその製造方法並びに回路基板、半導体装置 Download PDF

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JP5248381B2
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Description

本発明は、窒化アルミニウム基板およびその製造方法に関し、詳しくは、絶縁特性と放熱性に優れ、パワートランジスタ等に用いられる窒化アルミニウム基板およびその製造方法に関する。また、これら窒化アルミニウム基板を用いた回路基板および半導体装置に関する。
窒化アルミニウムを主成分とするセラミックス基板は絶縁特性と放熱性に優れる。この窒化アルミニウムを主成分とするセラミックス基板は、基板上に活性金属法、メタライズ法、蒸着等によりさまざまな厚さの金属の導体層を接合され、半導体用の放熱基板として使用されている。
この放熱基板は、パワートランジスタ等の大電力半導体用の回路基板として用いられている。パワートランジスタは、同一パッケージ内にパワートランジスタチップ(以下、チップともいう)を複数個組み込むことによりパワートランジスタモジュール(以下、モジュールともいう)を形成する。
パワートランジスタは大電力で使用されるためチップの発熱量が大きい。このようにチップが発熱するとモジュール全体が熱膨張する。このとき、モジュールは端部が放熱フィン等に固定されているため、パワートランジスタの使用時にモジュール全体に曲げモーメントが発生する。このため、チップ同士の絶縁に用いているセラミックス基板の強度が弱いと、基板の割れが発生しモジュールに絶縁不良が発生するという問題がある。従って、従来、パワートランジスタ用のセラミックス基板として、高放熱、高強度のセラミック基板が用いられている。
また、昨今、セラミックス基板へのチップ等のはんだ付けには、環境への配慮から鉛フリーはんだが用いられることが多い。一般的に、鉛フリーはんだは鉛入りはんだに比べ融点が高いため、鉛フリーはんだを用いるとリフロー法、フロー法を問わずはんだ付けの温度が高くなる。
さらに、モジュールのベース金属とセラミックス基板との間の接合に用いられるはんだにも鉛フリー化が必要とされている。このベース金属−セラミックス基板間のはんだ付けは、モジュール内でのはんだ付けの面積が一番大きいため、リフローの温度が高くなるとベース金属とセラミックス基板との線膨張係数の差によりモジュールに印加される曲げモーメントも非常に大きくなる。このように、はんだの鉛フリー化により、セラミックス基板には従来よりも高い強度が要求されている。
また、近年、モジュールおよびチップのサイズが小型化しており、モジュールの単位面積当たりの発熱量がより大きくなる傾向にある。このため、セラミックスの絶縁基板には、より高い放熱特性が求められている。
このように、パワーモジュールに使用されるセラミックス基板には、従来より高い放熱特性および強度が求められている。同様の問題が発光ダイオードを搭載するセラミックス基板でも起きている。
これに対し、特開2007−63122号公報(特許文献1)には、熱伝導率が高く放熱性に優れた窒化アルミニウム基板が開示されている。また、特開2003−201179号公報(特許文献2)には、放熱特性および機械的強度が高い窒化アルミニウム基板が開示されている。
特開2007−63122号公報 特開2003−201179号公報
しかし、特許文献1や特許文献2に開示された窒化アルミニウム基板では、放熱特性および強度が充分でなかった。例えば、特許文献1では熱伝導率が200W/m・Kを超えるもののその強度は低く、特許文献2では強度が優れるものの熱伝導率200W/m・Kを超えるものは得られていなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、放熱特性に優れるとともに強度の高い窒化アルミニウム基板および窒化アルミニウム基板の製造方法ならびに回路基板および半導体装置を提供することを目的とする。
本発明は、窒化アルミニウム基板中の窒化アルミニウム結晶粒の粒径を制御するとともに、焼結助剤に由来する複合酸化物結晶粒の粒径を制御する等により、窒化アルミニウム基板の熱伝導率および3点曲げ強度を向上させることが可能であることを見出して完成されたものである。
本発明に係る窒化アルミニウム基板は、上記問題点を解決するものであり、複数個の窒化アルミニウム結晶粒と、この窒化アルミニウム結晶粒の粒界に存在し、希土類元素とアルミニウムとを含む複合酸化物結晶粒と、を備えた多結晶体からなり、窒化アルミニウムを主成分とする窒化アルミニウム基板であって、前記窒化アルミニウム結晶粒の平均粒径が5μm以下であり、前記複合酸化物結晶粒は、X線表面分析法で検出される結晶構造が、YAM単相からなり、前記複合酸化物結晶粒の平均粒径が5μm以下であり、前記窒化アルミニウム基板に対する希土類元素の含有量が、希土類酸化物換算量で1質量%〜3質量%であり、X線表面分析法によるAlNの最強ピーク高さをI AlN 、YAMの最強ピーク高さをI YAM としたとき、I YAM /I AlN が0.05〜0.15であり、熱伝導率が200W/m・K以上であり、3点曲げ強度が500MPa以上であることを特徴とする。
また、本発明に係る窒化アルミニウム基板は、上記問題点を解決するものであり、複数個の窒化アルミニウム結晶粒と、この窒化アルミニウム結晶粒の粒界に存在し、希土類元素とアルミニウムとを含む複合酸化物結晶粒と、を備えた多結晶体からなり、窒化アルミニウムを主成分とする窒化アルミニウム基板であって、前記窒化アルミニウム結晶粒の平均粒径が5μm以下であり、前記複合酸化物結晶粒は、X線表面分析法で検出される結晶構造が、YAMとYAPとの2相のみからなり、前記複合酸化物結晶粒の平均粒径が5μm以下であり、前記窒化アルミニウム基板に対する希土類元素の含有量が、希土類酸化物換算量で1質量%〜3質量%であり、X線表面分析法によるAlNの最強ピーク高さをI AlN 、YAMの最強ピーク高さをI YAM 、YAPの最強ピーク高さをI YAP としたとき、I YAM /I AlN が0.05〜0.15、I YAP /I AlN が0.02〜0.05であり、熱伝導率が200W/m・K以上であり、3点曲げ強度が500MPa以上であることを特徴とする。
さらに、本発明に係る回路基板は、上記問題点を解決するものであり、前記窒化アルミニウム基板上に導体部を設けたことを特徴とする。
また、本発明に係る半導体装置は、上記問題点を解決するものであり、前記回路基板に半導体素子を搭載したことを特徴とする。
本発明に係る窒化アルミニウム基板およびその製造方法によれば、放熱特性および強度の高い窒化アルミニウム基板が得られる。
本発明に係る回路基板によれば、放熱特性および強度の高い回路基板が得られる。
本発明に係る半導体装置によれば、放熱特性および強度の高い回路基板を備えた半導体装置が得られる。
実施例1で得られた窒化アルミニウム基板の破断面のSEM観察結果。 実施例1で得られた窒化アルミニウム基板の表面のSEM観察結果。
[窒化アルミニウム基板]
本発明に係る窒化アルミニウム基板は、複数個の窒化アルミニウム結晶粒と、希土類元素とアルミニウムとを含む複合酸化物結晶粒と、を備えた多結晶体からなる、窒化アルミニウムを主成分とする複合材料である。本発明に係る窒化アルミニウム基板において、複合酸化物結晶粒は、窒化アルミニウム結晶粒の粒界に存在する。
窒化アルミニウム結晶粒は、平均粒径が5μm以下、好ましくは3μm〜5μmである。
ここで、窒化アルミニウム結晶粒の平均粒径とは、窒化アルミニウム基板中の窒化アルミニウム結晶粒の平均粒径であり、たとえば、窒化アルミニウム基板の破断面で観察される窒化アルミニウム結晶粒の平均粒径を意味する。窒化アルミニウム結晶粒の平均粒径は、具体的には、窒化アルミニウム基板の破断面をSEM(走査型電子顕微鏡)で拡大写真を撮り、破断面における50μm×50μmの矩形の測定範囲を形成し、この測定範囲内に存在する窒化アルミニウム結晶粒の大きさを測定する等により求められる。窒化アルミニウム結晶粒は略球形であるため簡易法として線インターセプト法があり、直線50μm上における窒化アルミニウム結晶粒の個数を図り、(50μm/窒化アルミニウム結晶粒の個数)の式により求める。この作業を3回以上行うことにより平均粒径を算出することができる。
窒化アルミニウム結晶粒の平均粒径が3μm未満であると、熱伝導率が低下するためモジュールの放熱性が悪くなるおそれがある。
また、窒化アルミニウム結晶粒の平均粒径が5μmを超えると、窒化アルミニウム結晶粒が破壊の起点となり、基板の3点曲げ強度が低くなるおそれがある。
複合酸化物結晶粒は、希土類元素とアルミニウムとを含む複合酸化物の結晶粒である。
複合酸化物を生成する希土類元素としては、たとえば、Y、およびLa、Ce、Pr、Nd、Sm、Gd、Dy、Ho、Er、Yb等のランタノイドから選択される少なくとも1種が挙げられる。希土類元素のうち、Yは、アルミニウムと反応してYAM(単斜型構造(モノクリニック構造):M)またはYAP(ペロブスカイト構造:M)を形成し、これらのYAMやYAPは窒化アルミニウム結晶粒との結合力が高いため好ましい。
窒化アルミニウム基板の複合酸化物結晶粒は、それぞれがYAMの結晶粒またはYAPの結晶粒になっている。
ここで、窒化アルミニウム基板の複合酸化物結晶粒がYAMまたはYAPの結晶粒であることは、たとえば、窒化アルミニウム基板表面のX線表面分析法で検出される結晶構造により判断される。
窒化アルミニウム基板の複合酸化物結晶粒は、YAMの結晶粒およびYAPの結晶粒の少なくとも1種で構成されており、いずれか1種の単相であっても2相であってもよい。
このうち、窒化アルミニウム基板の複合酸化物結晶粒は、YAMの結晶粒の単相、またはYAMの結晶粒とYAPの結晶粒との2相のみからなると、3点曲げ強度が高いため好ましい。
複合酸化物結晶粒は、窒化アルミニウム結晶粒よりも、熱伝導率が低い特性を有するものである。
複合酸化物結晶粒は、平均粒径が5μm以下、好ましくは1μm〜5μmである。
ここで、複合酸化物結晶粒の平均粒径とは、窒化アルミニウム基板中の複合酸化物結晶粒の平均粒径であり、たとえば、窒化アルミニウム基板の破断面で観察される複合酸化物結晶粒の平均粒径を意味する。複合酸化物結晶粒の平均粒径の具体的な測定方法は、窒化アルミニウム基板の破断面をRaが0.05〜0.08μmになるまで研磨し、その研磨面をSEMで拡大写真を撮り、研磨面における100μm×100μmの矩形の測定範囲を形成し、この測定範囲内に存在する複合酸化物の大きさを測定する等により求められる。なお、窒化アルミニウム基板の破断面の表面粗さRaが0.05μm未満となっている場合は研磨する必要はなく、そのまま破断面の拡大写真を撮れば良い。
複合酸化物結晶粒の平均粒径が5μmを超えると、複合酸化物結晶粒が破壊の起点となり、基板の3点曲げ強度および熱伝導率が低くなるおそれがある。
また、複合酸化物結晶粒の平均粒径が5μmを超えると、活性金属ろう材を用いて窒化アルミニウム基板と金属板とを接合して窒化アルミニウム回路基板を作製したときに、窒化アルミニウム回路基板の接合強度が低くなりやすい。
窒化アルミニウム回路基板の接合強度が低くなりやすい理由は、以下のとおりである。すなわち、活性金属ろう材を用いて窒化アルミニウム基板と銅板等の金属板とを接合する場合、窒化アルミニウム基板と活性金属ろう材との界面は、主に、窒化アルミニウム基板表面の窒化アルミニウム結晶粒のNと、活性金属ろう材中のTi、Hf、Zr等と、が反応して窒化物を生成することにより接着される。このため、窒化アルミニウム基板表面に、活性金属ろう材中のTi、Hf、Zr等との反応に寄与しない複合酸化物結晶粒が大きい粒径で存在すると、窒化アルミニウム基板表面に窒化アルミニウム結晶粒のNが密に存在せず、窒化アルミニウム基板表面と活性ろう材層との接合強度が低くなりやすいからである。活性ろう材の代わりにTi、Hf、Zr等の活性金属の薄膜を用いる場合も同様の理由により接合強度が低下するおそれがある。窒化アルミニウム基板表面の複合酸化物結晶粒の存在状況は、窒化アルミニウム基板の破断面の複合酸化物結晶粒の存在状況を観察することにより、把握することができる。
また、複合酸化物結晶粒の平均粒径が1μm未満であると、窒化アルミニウム基板の放熱時に熱流の横切る結晶粒界の数が増えるため、窒化アルミニウム基板の熱伝導率が低くなるおそれがある。
本発明に係る窒化アルミニウム基板は、窒化アルミニウム基板に対する希土類元素の含有量が、希土類酸化物換算量で、通常1質量%〜3質量%である。
ここで、希土類酸化物換算量とは、窒化アルミニウム基板中の希土類元素を、希土類元素の酸化物に換算した質量をいう。たとえば、窒化アルミニウム基板中の希土類元素がYの場合、希土類元素の酸化物はYである。
窒化アルミニウム基板に対する希土類元素の含有量が希土類酸化物換算量で1質量%未満であると、焼結の際に必要な液相成分が少なく窒化アルミニウム結晶粒が緻密化し難いため、熱伝導率が低くなるおそれがある。
窒化アルミニウム基板に対する希土類元素の含有量が希土類酸化物換算量で3質量%を超えると、緻密化が促進されて焼結後の複合酸化物の粒径が大きくなりすぎて、窒化アルミニウム基板の3点曲げ強度が低くなるおそれがある。
本発明に係る窒化アルミニウム基板は、不純物としてSiが含まれることがある。窒化アルミニウム基板中のSiの含有量は、質量換算で50ppm以下である。
本発明に係る窒化アルミニウム基板は、X線表面分析法によるAlNの最強ピーク高さをIAlN、YAMの最強ピーク高さをIYAMとしたとき、IYAM/IAlNが、0.02以上、好ましくは0.05〜0.15である。
ここでAlNの最強ピーク高さIAlNとは、X線表面分析法でAlNのピークが複数個観察されたときに、ピーク高さが最強の高さのピークの値を意味する。YAMの最強ピーク高さIYAMは、AlNの最強ピーク高さIAlNと同様にして定められた値を意味する。
YAM/IAlNは、窒化アルミニウム基板表面においての窒化アルミニウム結晶粒に対するYAM型の複合酸化物結晶粒の存在比率を示す指標である。
YAM/IAlNが0.02未満であると、窒化アルミニウム基板において複合酸化物結晶粒が窒化アルミニウム結晶粒を結合させ難くなり、窒化アルミニウム基板の3点曲げ強度が低くなるおそれがある。
YAM/IAlNが0.15を超えると、窒化アルミニウム基板の熱伝導率が低くなるおそれがある。
本発明に係る窒化アルミニウム基板は、X線表面分析法によるYAPの最強ピーク高さをIYAPとした場合において、上記IYAM/IAlNが0.05〜0.15のとき、IYAP/IAlNが、0.02〜0.05である。
YAPの最強ピーク高さIYAPは、AlNの最強ピーク高さIAlNと同様にして定められた値を意味する。
YAP/IAlNは、窒化アルミニウム基板表面においての窒化アルミニウム結晶粒に対するYAP型の複合酸化物結晶粒の存在比率を示す指標である。
YAM/IAlNが0.05〜0.15のとき、IYAP/IAlNが0.02未満であると、窒化アルミニウム基板において複合酸化物結晶粒が窒化アルミニウム結晶粒を結合させ難くなり、窒化アルミニウム基板の3点曲げ強度が低くなるおそれがある。
YAM/IAlNが0.05〜0.15のとき、IYAP/IAlNが0.05を超えると、窒化アルミニウム基板の熱伝導率が低くなるおそれがある。
本発明に係る窒化アルミニウム基板は、第1焼結工程および第2焼結工程等の焼結工程を経て得られる。
本発明に係る窒化アルミニウム基板は、焼結工程後、すなわち焼き上がり後の研磨していない状態での表面粗さRaが通常3μm〜5μmになる。
本発明に係る窒化アルミニウム基板は、第1焼結工程および第2焼結工程の後、適宜、研磨工程等を行うことにより、窒化アルミニウム基板の表面を表面粗さRa1μm程度まで平滑化すると、3点曲げ強度が高くなるため好ましい。
本発明に係る窒化アルミニウム基板は、表面粗さRa1μm以下の状態の熱伝導率が、200W/m・K以上、好ましくは200W/m・K〜220W/m・Kになる。
ここで熱伝導率とは、レーザフラッシュ法で測定した熱伝導率を意味する。
本発明に係る窒化アルミニウム基板は、表面粗さRa1μmの状態の3点曲げ強度が500MPa以上、好ましくは500MPa〜550MPaになる。
本発明に係る窒化アルミニウム基板は、たとえば、以下の本発明に係る窒化アルミニウム基板の製造方法により効率よく製造される。
[窒化アルミニウム基板の製造方法]
本発明に係る窒化アルミニウム基板の製造方法は、脱脂工程と、第1焼結工程と、第2焼結工程と、を備える。
(脱脂工程)
脱脂工程は、窒化アルミニウム粉末、希土類酸化物粉末および有機バインダーを成形して得られた特定組成の第1窒化アルミニウム成形体を、非酸化雰囲気中で脱脂して第2窒化アルミニウム成形体を得る工程である。
詳細には、脱脂工程は、窒化アルミニウム粉末、希土類酸化物粉末および有機バインダーを成形して特定組成の第1窒化アルミニウム成形体を得る第1窒化アルミニウム成形体作製工程と、第1窒化アルミニウム成形体を非酸化雰囲気中で脱脂して第2窒化アルミニウム成形体を得る第2窒化アルミニウム成形体作製工程とを有する。
<第1窒化アルミニウム成形体作製工程>
脱脂工程では、はじめに、第1窒化アルミニウム成形体作製工程を行う。
第1窒化アルミニウム成形体作製工程は、窒化アルミニウム粉末、希土類酸化物粉末および有機バインダーを成形して、特定組成の第1窒化アルミニウム成形体を得る工程である。
窒化アルミニウム粉末としては、たとえば、平均粒径D50が、通常0.5μm〜2μm、好ましくは0.7μm〜1.5μmのものを用いることができる。ここでD50とは、累積50%粒径を意味する。窒化アルミニウム粉末は、第1および第2の焼結工程を経ると、窒化アルミニウム結晶粒を生成する。
希土類酸化物粉末としては、たとえば、Y、およびLa、Ce、Pr、Nd、Sm、Gd、Dy、Ho、Er、Yb等のランタノイドから選択される少なくとも1種の希土類元素の酸化物の粉末が用いられる。具体的には、希土類酸化物粉末として、たとえばY粉末が挙げられる。
希土類酸化物粉末は、第1および第2の焼結工程を経ると、窒化アルミニウム粉末と反応し、希土類元素とアルミニウムとを含む複合酸化物を生成する。複合酸化物の結晶粒は、窒化アルミニウム結晶粒の粒界に存在し、隣接する窒化アルミニウム結晶粒同士を強く固着する。
希土類元素酸化物粉末うち、Y粉末は、アルミニウムと反応してYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネットを形成し、このYAGは窒化アルミニウム結晶粒との結合力が高いため好ましい。
希土類元素酸化物粉末としては、たとえば、平均粒径D50が、通常0.7μm〜2μm、好ましくは0.9μm〜1.5μmのものを用いることができる。
有機バインダーとしては、たとえば、PVB(ポリビニルブチラール)が挙げられる。有機バインダーは、窒化アルミニウム粉末および希土類元素酸化物粉末を結合させて、第1窒化アルミニウム成形体を作製するものである。
上記の窒化アルミニウム粉末、希土類元素酸化物粉末および有機バインダーは、たとえばエタノール、トルエン、ケトン等の有機溶媒中で混合されるとスラリーを作製する。
窒化アルミニウム粉末、希土類元素酸化物粉末および有機バインダーを含むスラリー等の混合物は、希土類酸化物粉末が、窒化アルミニウム粉末と希土類酸化物粉末との合計量に対し1質量%〜3質量%含まれるようにする。
スラリーから有機溶媒を除去すると、窒化アルミニウム粉末および希土類元素酸化物粉末が有機バインダーで固着された成形体が得られる。たとえば、スラリーについてドクターブレード法を用いて成形し有機溶媒を除去すると、シート状の成形体(グリーンシート)が得られる。
ドクターブレード法を用いると、グリーンシートの厚さを薄くすることができ、グリーンシート内の脱脂が十分に行われやすくなるため、得られる窒化アルミニウム基板中の炭素量を少なくすることができる。
このシート状の成形体は、このままで、または必要により所望の大きさに切断することにより、第1窒化アルミニウム成形体が得られる。
なお、第1窒化アルミニウム成形体は、シート状以外の形態であってもよい。また、第1窒化アルミニウム成形体がシート状である場合、成形方法はシート状の窒化アルミニウム成形体を成形可能な方法であればよく、ドクターブレード法に限られない。
第1窒化アルミニウム成形体は、窒化アルミニウム粉末と希土類酸化物粉末との合計量に対し希土類酸化物粉末を1質量%〜3質量%含む。希土類酸化物粉末をこの範囲内の含有量になるように含むと、得られる窒化アルミニウム基板の3点曲げ強度が高くなる。
<第2窒化アルミニウム成形体作製工程>
脱脂工程では、第1窒化アルミニウム成形体作製工程の次に、第2窒化アルミニウム成形体作製工程を行う。
第2窒化アルミニウム成形体作製工程は、第1窒化アルミニウム成形体を、非酸化雰囲気中で脱脂して第2窒化アルミニウム成形体を得る工程である。
第2窒化アルミニウム成形体は、脱脂により第1窒化アルミニウム成形体から有機バインダーを除去することにより得られる。第2窒化アルミニウム成形体は、実質的に炭素を含まず、窒化アルミニウム粉末および希土類酸化物粉末からなる成形体である。
第1窒化アルミニウム成形体の脱脂は、非酸化雰囲気中で熱処理することにより行われる。ここで非酸化雰囲気としては、たとえば、窒素ガスやアルゴンガスが用いられる。このうち、窒素ガスは、安価であるため好ましい。
熱処理を非酸化雰囲気中で行うことにより、窒化アルミニウム成形体が酸化されることを防ぐことになる。
脱脂の熱処理条件は、通常600℃〜850℃である。脱脂の熱処理条件が600℃〜850℃であると、有機バインダーが効率よく消失する。有機バインダーが必要以上に残存すると成形体中の炭素量が多くなるため好ましくない。
(第1焼結工程)
第1焼結工程は、第2窒化アルミニウム成形体を不活性雰囲気中、1300℃〜1500℃で焼結させて第1焼結体を得る工程である。
第2窒化アルミニウム成形体を焼結させることにより、窒化アルミニウム結晶粒と、この窒化アルミニウム結晶粒の粒界に存在し、希土類元素とアルミニウムとを含む複合酸化物結晶粒と、を備えた多孔質体である第1焼結体が得られる。
不活性雰囲気としては、たとえば、たとえば、窒素ガス、アルゴンガスが用いられる。このうち、窒素ガスは、安価であるため好ましい。
不活性雰囲気は、通常1atm〜100atmにする。不活性雰囲気の圧力を1atmを超えるようにすると、窒化アルミニウム基板の結晶組織が緻密になる。
第1焼結工程を不活性雰囲気中で行うことにより、焼結の際に、有機バインダー等の炭素含有成分が除去され、窒化アルミニウム結晶粒や複合酸化物結晶粒中の炭素量を少なくすることができる。
第1焼結工程の処理温度は1300℃〜1500℃である。
第1焼結工程の処理温度が1300℃未満であると、窒化アルミニウム結晶粒や複合酸化物結晶粒の焼結が不十分になり、窒化アルミニウム基板の3点曲げ強度が低くなりやすい。
第1焼結工程の処理温度が1500℃を超えると、窒化アルミニウム結晶粒や複合酸化物結晶粒のち密化が促進されすぎて、窒化アルミニウム基板の熱伝導率が低くなりやすい。
第1焼結工程の処理時間は、通常2時間〜5時間である。
処理時間が2時間未満であると、窒化アルミニウム結晶粒や複合酸化物結晶粒の焼結が不十分になり、窒化アルミニウム基板の3点曲げ強度が低くなりやすい。
処理時間が5時間を超えると、窒化アルミニウム結晶粒や複合酸化物結晶粒の粒成長が促進されすぎて、窒化アルミニウム基板の3点曲げ強度が低くなりやすい。
(第2焼結工程)
第2焼結工程は、第1焼結体を不活性雰囲気中、1780℃〜1820℃で焼結させて窒化アルミニウム基板を得る工程である。
第1焼結体を焼結させることにより、窒化アルミニウム結晶粒および複合酸化物結晶粒が成長して緻密化し、窒化アルミニウム基板が得られる。
不活性雰囲気としては、たとえば、窒素ガス、アルゴンガスが用いられる。このうち、窒素ガスは、安価であるため好ましい。
不活性雰囲気は、通常1atm〜100atmにする。不活性雰囲気の圧力が1atmを超えるようにすると、窒化アルミニウム基板の結晶組織が緻密になる。
第2焼結工程を不活性雰囲気中で行うことにより、窒化アルミニウム基板から適度な量の脱酸素が行われ、窒化アルミニウム結晶粒および複合酸化物結晶粒が成長して緻密化する。
第2焼結工程の処理温度は1780℃〜1820℃である。これにより、相対密度99%以上の高密度窒化アルミニウム焼結体が得られる。なお、相対密度は(実測値/理論密度)×100(%)により求められる値であり、実測値はアルキメデス法、理論密度は焼結助剤成分を酸化物換算した値を使う簡易法で求めてよい。例えば、Y換算で3質量%のY、残部窒化アルミニウムの窒化アルミニウム焼結体の場合、(0.97×3.3g/cm+0.03×5.03g/cm)=3.35g/cmが理論密度となる。なお、窒化アルミニウム(AlN)の理論密度3.3g/cm、酸化イットリウム(Y)の理論密度5.03g/cmは、それぞれ「岩波 理化学辞典 第5版」から引用した。
第2焼結工程の処理温度が1780℃未満であると、窒化アルミニウム結晶粒や複合酸化物結晶粒の緻密化が不十分になり、窒化アルミニウム基板の3点曲げ強度が低くなりやすい。
第2焼結工程の処理温度が1820℃を超えると、窒化アルミニウム結晶粒や複合酸化物結晶粒の粒成長が促進されすぎて、窒化アルミニウム基板の3点曲げ強度が低くなりやすい。
第2焼結工程の処理時間は、通常2時間〜5時間である。
処理時間が2時間未満であると、窒化アルミニウム結晶粒や複合酸化物結晶粒の緻密化が不十分になり、窒化アルミニウム基板の3点曲げ強度が低くなりやすい。
処理時間が5時間を超えると、窒化アルミニウム結晶粒や複合酸化物結晶粒の粒成長が促進されすぎて、窒化アルミニウム基板の3点曲げ強度が低くなりやすい。
第2焼結工程を経て得られた窒化アルミニウム基板は、本発明に係る窒化アルミニウム基板である。
すなわち、得られた窒化アルミニウム基板は、窒化アルミニウム結晶粒と、この窒化アルミニウム結晶粒の粒界の空間に配置され、希土類元素とアルミニウムとを含む複合酸化物結晶粒と、を備えた多結晶体からなる窒化アルミニウム基板であって、窒化アルミニウム結晶粒の平均粒径が5μm以下であり、複合酸化物結晶粒の平均粒径が5μm以下であり、熱伝導率が200W/m・K以上であり、3点曲げ強度が500MPa以上であるものになる。
また、第2焼結工程を経て得られた窒化アルミニウム基板は、通常、複合酸化物結晶粒は、X線表面分析法(XRD)で検出される結晶構造が、YAM単相、またはYAMとYAPとの2相のみからなるものになる。
本発明に係る窒化アルミニウム基板の製造方法は、必要により研磨工程をさらに備えていてもよい。
(研磨工程)
研磨工程は、第2焼結工程で得られた窒化アルミニウム基板の表面を表面粗さRa1μm以下まで研磨する工程である。
第2焼結工程で得られた窒化アルミニウム基板は、焼き上がり後の研磨していない状態での表面粗さRaが通常3μm〜5μmになる。
本工程で窒化アルミニウム基板の表面を表面粗さRa1μm以下まで研磨すると、窒化アルミニウム基板の3点曲げ強度が高くなる。
窒化アルミニウム基板の表面を表面粗さRa1μm以下まで研磨する研磨方法としては、たとえばバフ研磨、ラップ研磨が挙げられる。
[窒化アルミニウム回路基板]
本発明に係る窒化アルミニウム基板は、基板上に導体部を設けることにより窒化アルミニウム回路基板を作製することができる。
導体部としては、たとえば、銅等の金属導体や、Ti、ZrおよびHfより選ばれる1種以上からなる活性金属薄膜が挙げられる。
導体部が銅等の金属導体である場合、窒化アルミニウム回路基板は、たとえば、窒化アルミニウム基板の表面に、活性金属ろう材層を介して金属板を接合し、金属板に適宜エッチング等を行って導体回路を形成することにより、作製することができる。
活性金属ろう材層とは、活性金属ろう材からなる層である。活性金属ろう材とは、Ti、Hf、Zrの少なくとも1種を含有したろう材であり、メタライズ処理や表面処理を行わずにセラミックスと金属とを直接にろう付けすることができるろう材である。活性ろう材は、ろう材中のTi、Hf、Zr等と、窒化アルミニウム基板表面の窒化アルミニウム結晶粒のNと、が反応することにより窒化アルミニウム基板と接着される。
活性金属ろう材としては、たとえば、Ag−Cu−Ti−In、Ag−Cu−Tiが挙げられる。
金属板としては、たとえば、銅板が挙げられる。
本発明に係る窒化アルミニウム基板は、表面に露出した複合酸化物結晶粒が小さいため、窒化アルミニウム基板と活性金属ろう材との接合強度が高い。
また、導体部がTi、ZrおよびHfより選ばれる1種以上からなる活性金属薄膜である場合、活性金属薄膜からなる薄膜導体部としてはTi/Pt/Au等の3層構造としたものが挙げられる。
[半導体装置]
本発明に係る窒化アルミニウム半導体装置は、回路基板に半導体素子を搭載することにより得られる。
回路基板上への半導体素子の搭載は、たとえば、金属板または薄膜からなる導体部上に半田層を介して半導体素子を搭載する。半導体素子としてはIGBT等のパワー素子や発光ダイオード(LED)等が挙げられる。また、必要に応じ、ワイヤーボンディングにより配線接続することができる。
以下に実施例を示すが、本発明はこれらに限定されて解釈されるものではない。
[実施例1]
(窒化アルミニウム基板の作製)
<脱脂工程>
平均粒径0.9μmのAlN粉末と平均粒径1.1μmのY粉末とを、表1に示す割合で有機溶媒(エタノール)中に投入して混合し、さらにPVB(ポリビニルブチラール)を加えてスラリーを調製した。表1に示すAlN粉末の量は、AlN粉末とY粉末との合計量を100質量%とし、100質量%からY粉末量を差し引いた残部である。次に、このスラリーから、ドクターブレード法によりシートを成形した。得られたグリーンシートを切断して50mm×45mm×1mmのシート状の第1成形体を作製した。
第1成形体を窒素ガス雰囲気中、800℃で4時間加熱して脱脂し、第2成形体を得た。
<第1焼結工程>
第2成形体を、1atmの窒素ガス雰囲気中、1400℃で4時間加熱し、第1焼結体を得た。
<第2焼結工程>
第1焼結体を、1atmの窒素ガス雰囲気中、1820℃で5時間加熱し、窒化アルミニウム基板を得た。得られた窒化アルミニウム基板について、焼き上がり面の表面粗さRaを測定したところ、測定場所によりばらつきがあり、3μm〜5μmの範囲内であった。
<研磨工程>
窒化アルミニウム基板の表面を、バフ研磨で表面粗さRaが1μmになるまで研磨した。
(窒化アルミニウム基板の評価)
<熱伝導率>
研磨後の窒化アルミニウム基板について、レーザフラッシュ法で熱伝導率を測定した。
<AlN結晶粒の平均粒径>
得られた窒化アルミニウム基板について、窒化アルミニウム基板内部のAlN結晶粒の平均粒径を求めた。窒化アルミニウム基板を人力で破断して得られた破断面についてSEM(走査型電子顕微鏡)で倍率2000倍の拡大写真を撮り、この写真上に、破断面における50μm×50μmの矩形の測定範囲を形成し、この測定範囲内に存在するAlN結晶粒の粒径を測定し、平均値を算出した。
<複合酸化物結晶粒の平均粒径>
得られた窒化アルミニウム基板について、窒化アルミニウム基板の破断面の研磨後の表面における、複合酸化物結晶粒の平均粒径を求めた。窒化アルミニウム基板を人力で破断して得られた破断面をRaが0.08μmになるまで研磨し、この研磨後の破断面についてSEMで倍率1000倍の拡大写真を撮り、この写真上に、研磨後の破断面における100μm×100μmの矩形の測定範囲を形成し、この測定範囲内に存在する複合酸化物結晶粒の平均粒径を求めた。
なお、窒化アルミニウム基板の破断面および研磨後の破断面の拡大写真において、AlN結晶粒は灰色に、複合酸化物結晶粒は白色にそれぞれ写るので肉眼で識別可能である。また、窒化アルミニウム基板の表面の拡大写真においても、AlN結晶粒は灰色に、複合酸化物結晶粒は白色にそれぞれ写るので肉眼で識別可能である。
図1に窒化アルミニウム基板の破断面のSEM観察結果、図2に窒化アルミニウム基板の研磨後の表面のSEM観察結果をそれぞれ示す。図1および図2中、白く映っている部分が複合酸化物結晶粒であり、黒く映っている部分がAlN結晶粒である。
<X線回折法による最強ピーク強度比>
得られた窒化アルミニウム基板の研磨後の表面について、X線回折法(X線表面分析法)で、AlN、複合酸化物結晶粒のYAM(単斜型構造(モノクリニック構造):M)、および複合酸化物結晶粒のYAP(ペロブスカイト構造:M)のそれぞれのピークを測定した。
次に、AlN、YAMおよびYAPのそれぞれのピークのうち、強度が最大のピーク強度をIAlN、IYAMおよびIYAPとし、最強ピーク強度比としてIYAM/IAlNおよびIYAP/IAlNを算出した。
<相対密度>
実施例に係る窒化アルミニウム基板は、相対密度99.8%であった。
<3点曲げ強度>
表面を研磨した窒化アルミニウム基板について、JIS−R−1601に準じてスパン30mm、クロスヘッドスピード0.5mm/minの条件で3点曲げ強度を測定した。
表1〜表3に窒化アルミニウム基板の製造条件および測定結果を示す。
(窒化アルミニウム回路基板の作製)
表面を表面粗さRa0.08μmに研磨した窒化アルミニウム基板を用い、この基板の両面に活性金属ろう材(Ag−Cu−Ti−In)を塗布し、塗布面に銅板を接合して窒化アルミニウム回路基板を作製した。
(窒化アルミニウム回路基板の評価)
<接合強度>
得られた窒化アルミニウム回路基板について、窒化アルミニウム基板と銅板との接合強度を測定した。接合強度は、引張試験機を用い、窒化アルミニウム基板を銅板から引き剥がすことにより測定した値である。
表4に窒化アルミニウム回路基板の接合強度を示す。
[実施例2〜5、比較例1〜2]
製造条件を表1および表2に示すように変えた以外は、実施例1と同様にして窒化アルミニウム基板および窒化アルミニウム回路基板を作製した。
なお、比較例2は、AlN結晶粒が緻密化せず、充分な強度を有する窒化アルミニウム基板を作製することができなかった。
得られた窒化アルミニウム基板は、焼き上がり面の表面粗さRaが3μm〜5μmのばらつきを示したが、実施例1と同様に研磨工程を行い、Raを0.05μmにした。
窒化アルミニウム回路基板は、実施例1と同様に、研磨工程後の窒化アルミニウム基板を用いて作製した。
得られた窒化アルミニウム基板および窒化アルミニウム回路基板について実施例1と同様にして評価した。
表1〜表3に窒化アルミニウム基板の製造条件および測定結果を示す。表4に窒化アルミニウム回路基板の接合強度を示す。
本実施例(実施例1〜5)に係るAlN基板は、熱伝導率200W/m・K以上で3点曲げ強度500MPa以上であることが分かった。また、実施例2〜5に係る窒化アルミニウム基板についても相対密度は99.2%以上であった。
また、本実施例に係るAlN回路基板は接合強度も良好であることが分かった。この結果から分かる通り、本実施例では200W/m・K以上、特に200W/m・K〜220W/m・Kの窒化アルミニウム基板において強度500MPa以上のものを得ることができる。また、実施例1〜5に係るAlN回路基板を使った半導体装置は導体部の接合強度が良好であるため、信頼性の高い半導体装置を提供できる。

Claims (7)

  1. 複数個の窒化アルミニウム結晶粒と、
    この窒化アルミニウム結晶粒の粒界に存在し、希土類元素とアルミニウムとを含む複合酸化物結晶粒と、
    を備えた多結晶体からなり、窒化アルミニウムを主成分とする窒化アルミニウム基板であって、
    前記窒化アルミニウム結晶粒の平均粒径が5μm以下であり、
    前記複合酸化物結晶粒は、X線表面分析法で検出される結晶構造が、YAM単相からなり、
    前記複合酸化物結晶粒の平均粒径が5μm以下であり、
    前記窒化アルミニウム基板に対する希土類元素の含有量が、希土類酸化物換算量で1質量%〜3質量%であり、
    X線表面分析法によるAlNの最強ピーク高さをI AlN 、YAMの最強ピーク高さをI YAM としたとき、I YAM /I AlN が0.05〜0.15であり、
    熱伝導率が200W/m・K以上であり、
    3点曲げ強度が500MPa以上であることを特徴とする窒化アルミニウム基板。
  2. 複数個の窒化アルミニウム結晶粒と、
    この窒化アルミニウム結晶粒の粒界に存在し、希土類元素とアルミニウムとを含む複合酸化物結晶粒と、
    を備えた多結晶体からなり、窒化アルミニウムを主成分とする窒化アルミニウム基板であって、
    前記窒化アルミニウム結晶粒の平均粒径が5μm以下であり、
    前記複合酸化物結晶粒は、X線表面分析法で検出される結晶構造が、YAMとYAPとの2相のみからなり、
    前記複合酸化物結晶粒の平均粒径が5μm以下であり、
    前記窒化アルミニウム基板に対する希土類元素の含有量が、希土類酸化物換算量で1質量%〜3質量%であり、
    X線表面分析法によるAlNの最強ピーク高さをI AlN 、YAMの最強ピーク高さをI YAM 、YAPの最強ピーク高さをI YAP としたとき、I YAM /I AlN が0.05〜0.15、I YAP /I AlN が0.02〜0.05であり、
    熱伝導率が200W/m・K以上であり、
    3点曲げ強度が500MPa以上であることを特徴とする窒化アルミニウム基板。
  3. 熱伝導率が200〜220W/m・Kであることを特徴とする請求項1または2に記載の窒化アルミニウム基板。
  4. 基板表面の表面粗さがRa1μm以下であることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の窒化アルミニウム基板。
  5. 前記3点曲げ強度は、基板表面の表面粗さがRa1μm以下の基板で測定した値であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の窒化アルミニウム基板。
  6. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の窒化アルミニウム基板上に導体部を設けたことを特徴とする回路基板。
  7. 請求項の回路基板に半導体素子を搭載したことを特徴とする半導体装置。
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