JP5155635B2 - 鍼および鍼管の包装構造体 - Google Patents
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Description
従来は鍼及び鍼管はともに再使用されていた。しかし、現在は衛生上の問題および利便性の観点から、鍼を鍼管にセットした状態で個別にブリスタ内に密封包装した滅菌済みの使い捨て鍼が主流である。
図21左側は鍼と鍼管と止めクリップを分離した状態を示し、図21右側は鍼と鍼管と止めクリップを組み合わせた状態を示す図である。
鍼1は鍼体2と鍼柄3とからなっており、ある程度弾性力を備えた滅菌鋼材が用いられている。鍼柄3は施術者が指でつまむ持ち手となる。
鍼管4は鍼1を保護する役目と鍼1を挿入するためのガイドとなる。鍼管4はその内径が鍼体2および鍼柄3の外径よりも大きく、鍼1が十分な遊びをもって鍼管4の内側を滑り通るサイズとなっている。つまり、鍼1と鍼管4は独立し合っており、そのままでは鍼1は鍼管4内に保持しておくことはできない。後述するようにブリスタ内に包装するので鍼1が自由に動いてしまうと鍼先を傷めたり、ブリスタを突き破ったりして危険である。そこで止めクリップ5が用いられる。
特許文献1は、棒状鍼柄の先端部に鍼体を埋設した鍼本体と、鍼本体を挿通自在とした挿通孔を備える鍼管とから成る鍼管付き鍼において、鍼柄の先端部に大径部を設け、鍼管の挿通孔を内径が鍼柄の大径部の外径より僅かに小径とした第1挿通部と、内径が鍼柄の大径部の外径より大径とした第2挿通部とで構成し、鍼柄の長さを挿通孔の第1挿通部の長さより長いものとして、鍼本体を鍼柄側から鍼管の第2挿通部に挿入した際、鍼管から突出する鍼柄の尾部を引出し鍼柄の大径部を挿通孔の第1挿通部に挿入して保持させるようにしたことを特徴とするものである。
特許文献1の考案によれば、従来のように固定部材を用いなくても鍼柄の大径部を第1挿通部に挿入保持出来ると共に、鍼柄を鍼管より突出させることが出来るため、鍼本体が鍼管より途中で抜け落ちることなく本考案品を人体の所定位置に容易にかつ確実に載置出来、更に鍼管より突出状態の鍼柄を押圧するのみで鍼体の鍼先を肌に確実に刺すことが可能になる。
特許文献2の考案によれば、使用時に芯管と把部とを捩って両者の結合を解く操作が不要になり、施術者は治療に専念できる。
本発明は、前記従来技術の問題点を解決することを目的とし、保持時において鍼を鍼管に保持しつつ確実に鍼を鍼管内に固定することができるとともに、施術時はスムーズに鍼および鍼管を容易に取り出し、かつ、小片の廃棄物も生じない鍼および鍼管の包装構造体を提供することを目的とする。
鍼体と鍼柄を備えた鍼と、
前記鍼が通過可能な内径を備えた筒状の鍼管と、
前記鍼柄の一部を前記鍼管上端から出した状態で前記鍼管を前記鍼に外装装着した組み合わせ状態において、前記鍼と鍼管の組み合わせ状態のまま収めることができる窪みを備えたブリスタと、前記ブリスタの裏面を封止する台紙を備えた鍼および鍼管の包装構造体において、
前記ブリスタの窪みにおいて、前記鍼管上端から出ている鍼柄が収まる部分の内径の一部を前記鍼柄の外径に対応した鍼柄挟持くびれを設け、前記ブリスタの鍼柄挟持くびれに前記鍼柄を嵌合して挟持せしめたことを特徴とする。
上記構成により、少なくとも1個のボトルネック型の絞り形状によりしっかりと左右から挟持することができる。
また、例えば、前記ブリスタの鍼柄挟持くびれ形状が波型形状であり、左側の波型と右側の波型の位相が略同位相であり、左側の波型において左側に山がある位置において右側の波型において左側に山があり、左側の波型において右側に山がある位置において右側の波型において右側に山があり、前記鍼柄の側面を両側から少なくとも3点の山で支える形状とする構成がある。
上記構成により、波型形状であれば、左右交互に並んだ少なくとも3つの山によりしっかりと左右から挟持することができる。ボトルネック型であれば左右両側から山と山が挟みこんで挟持するため、山を支点として鍼体が左右にぶれるおそれがあるが、波型であれば左右交互に並んだ少なくとも3つの山により挟持するため鍼体が左右にぶれるおそれがない。
上記構成により、鍼および鍼管を取り出す時において、ブリスタ裏の台紙を裏面側にめくるとともにブリスタを溝状の折り目において正面側に折り曲げることにより、包装構造体の上方から鍼および鍼管を取り出しやすくなる。
上記構成により、鍼および鍼管をブリスタ内に包装した状態において、鍼先を傷めないようにすることができ、さらに、鍼先がブリスタを突き破ることもなく誤って鍼先が指に刺さるなどの危険性もなくなる。
上記構成により、本来はブリスタの鍼柄挟持くびれにより鍼柄がしっかりと挟持され固定されているが、もし、ブリスタの鍼柄挟持くびれ径のばらつきや鍼柄の外径のばらつきなどがあっても、ブリスタの鍼柄挟持くびれの上に鍼柄の突起が位置するので鍼が下方向にずれ落ちることはなくなる。
つまり、上記構成の前記ブリスタの窪みにおいて、前記鍼管の側面部分が収まる部分の内径の一部に前記鍼管の外径に対応した鍼管挟持くびれを設け、前記ブリスタの鍼管挟持くびれに前記鍼管を嵌合して挟持せしめたことを特徴とする。
例えば、前記ブリスタの鍼管挟持くびれ形状として、少なくとも1個のボトルネック型の絞り形状とする構成がある。
上記構成により、少なくとも1個のボトルネック型の絞り形状により鍼管をしっかりと左右から挟持することができる。
また、例えば、前記ブリスタの鍼管挟持くびれ形状が波型形状であり、左側の波型と右側の波型の位相が略同位相であり左側の波型において左側に山がある位置において、右側の波型において左側に山があり、左側の波型において右側に山がある位置において、右側の波型において右側に山があり、前記鍼管の側面を両側から少なくとも3点の山で支える形状とする構成がある。
上記構成により、左右交互に並んだ少なくとも3つの山によりしっかりと左右から鍼管を挟持することができる。ボトルネック型であれば左右両側から山と山が挟みこんで挟持するため、山を支点として鍼管全体が左右にぶれるおそれがあるが、波型であれば左右交互に並んだ少なくとも3つの山により挟持するため鍼管全体が左右にぶれるおそれがない。
上記構成とした場合には、何らかの力がかかり、万が一、鍼柄とブリスタの鍼柄挟持くびれの嵌合が外れて鍼がずれて動いた場合でも、鍼先がブリスタに当接したり突き破ったりする危険性がなくなる。
図1左側は鍼と鍼管を分離した状態を示し、図1右側は鍼と鍼管を組み合わせた状態を示す図である。
鍼101は鍼体102と鍼柄103を備え、ある程度弾性力を備えた鋼線材が用いられている。鍼柄103は施術者が指でつまむ持ち手となる。
鍼管104は鍼101を保護する役目と鍼101を挿入するためのガイドとなる。鍼管104はその内径が鍼体102および鍼柄103の外径よりも大きく、鍼101が十分な遊びをもって鍼管104の内側を滑り通るサイズとなっており、鍼101と鍼管104は独立し合っている。
ブリスタ106は裏側が前面開口された窪みを有しており、鍼101と鍼管104を図1に示した組み合わせ状態のまま収めることができる。ブリスタの素材は限定されないがプラスチックや塩化ビニルなどのある程度柔らかく無色透明の素材とする。
台紙107は、ブリスタ106の裏面を封止するものであり、ブリスタ106の窪みに鍼101および鍼管104が収められ、裏側から台紙107が貼り付けられて密封される。
この鍼柄挟持くびれ105は、鍼管104上端から出ている鍼柄103が収まる部分に設けられており、その内径は鍼柄103の外径に対応した径となっており、ブリスタの鍼柄挟持くびれ105の内壁と鍼柄103の外壁とを嵌合し合って挟持せしめるものとなっている。ブリスタの鍼柄挟持くびれ105の内径が鍼柄103の外径よりも小さすぎると鍼柄103がうまくブリスタの鍼柄挟持くびれ105に挿入することができず、一方、ブリスタの鍼柄挟持くびれ105の内径が鍼柄103の外径と同一であると鍼柄103はブリスタの鍼柄挟持くびれ105に嵌るもののしっかりと挟持するほどの圧力が発生せずに鍼101がずれて動いてしまうおそれがある。そこで、ブリスタの鍼柄挟持くびれ105の内径が鍼柄103の外径よりわずかに小さいものとする。どの程度小さくするかはブリスタの可撓性の大きさ、鍼柄103の形状に応じて設計しておけば良い。
また、図3に示すように、鍼柄103をブリスタの鍼柄挟持くびれ105に挟持せしめた状態において、鍼体1の鍼先が鍼管104の内側に位置し、ブリスタ106に当接しない状態となっている。
このように、鍼101および鍼管104をブリスタ106内に包装した状態において、鍼先を傷めないようにすることができ、さらに、鍼先がブリスタ106を突き破ることもなく誤って鍼先が指に刺さるなどの危険性もなくなる。
まず、図7左側に示すように、台紙107を裏側からブリスタの溝状の折り目110よりも下側までめくる。この段階では鍼柄103はまだブリスタの鍼柄挟持くびれ105に挟持された状態のままである。
この時、ブリスタの鍼柄挟持くびれ105に嵌合されて固定されていた鍼柄103が、ブリスタ106から開放される。
ここで、図7右側に示したように、鍼柄103と鍼管104を同時につまみ、両者をそのまま引き上げてブリスタ106内から取り出す。この鍼柄103と鍼管104を同時につまんだ状態ならばそのまま患者に鍼101を打つ施術に移行することができ、上記の手順によりスムーズに鍼101と鍼管104の取り出しと施術を行うことができる。
図8左側に示すように、実施例3にかかる鍼101aは鍼体102aと鍼柄103aを備え、鍼柄103aの一部に突起120が設けられている。この突起120の径は、図9に示すように、ブリスタ106の鍼柄挟持くびれ内径よりも大きく、鍼管104の内径より小さい径となっている。突起120は鍼管104の内径より小さいので、後述するように施術時には鍼101aが遊びをもって鍼管104の内側を滑り通ることができるものとなっている。
図8に示すように、鍼101aと鍼管104を組み合わせた状態において、鍼柄103aの一部および突起120を鍼管104上端から出した状態で鍼管104を鍼101aに外装装着した状態となっている。
実施例3では図10に示すように、鍼柄の突起120がブリスタの鍼柄挟持くびれ105の上に位置しており、この突起120の外径がブリスタの鍼柄挟持くびれ105の内径より大きいものとなっているために、何らかの力がかかり、鍼101aが下方向にずれた場合でも移動が制限されるものとなっている。
つまり、実施例3のブリスタ106の窪みおよびブリスタの鍼柄挟持くびれ105により、鍼管104の上下方向の移動も制限され、鍼101aが何らかの事情でブリスタの鍼柄挟持くびれ105との嵌合が外れた場合もあっても上下方向の移動が制限される構造となっている。
図11に示すように、実施例4にかかる鍼101bは鍼体102bと鍼柄103bを備え、鍼柄103bの一部に2つのかしめ130a,130bが設けられている。かしめは鍼体と鍼柄を圧着するために設けられるものであり、その外形はかしめた方向に凹み、横方向に膨らんでいる。実施例4にかかるかしめ130の膨らんだ幅はブリスタの鍼柄挟持くびれ105の内径よりも大きく、鍼管104の内径より小さい径となっている。実施例4ではこのかしめの膨らみを利用し、実施例3の鍼柄の突起120と同様の役目を担わせる。つまり、取り付け時にはブリスタの鍼柄挟持くびれ105により鍼101bの下側への移動が制限されるものとなり、施術時には鍼101bが遊びをもって鍼管104の内側を滑り通ることができる。
図13および図14の左側に示すように、ブリスタ106への包装状態において下側のかしめ130bの膨らみによりブリスタの鍼柄挟持くびれ105の通過が制限される場合はその位置で下方向への移動が制限される。また、図13および図14の右側に示すように、下側のかしめ130bの凹み方向が偶然にブリスタの鍼柄挟持くびれ105で挟持する方向であったとしてもかしめ130aでは90度ずれて膨らみがあることとなりブリスタの鍼柄挟持くびれ105の通過が制限され、下方向にずれ落ちることはなくなる。
図17の構成例では、図15に示した、鍼柄挟持くびれ105a、105b、105c、105d、105e、105fに加え、左側の波型において左側に山があるブリスタの鍼柄挟持くびれ105gの位置において右側の波型において左側に山があるブリスタの鍼柄挟持くびれ105hがある。同様に、左側の波型において右側に山があるブリスタの鍼柄挟持くびれ105iの位置において右側の波型において右側に山があるブリスタの鍼柄挟持くびれ105jがある。
図20に示すように、ブリスタ106に設けられた鍼管挟持くびれ108により鍼管104をしっかりと挟持することができ、鍼管104をブリスタ106に対して固定することができる。
この鍼柄挟持くびれ108の内径は、鍼管104の外径に対応した径となっている。この鍼柄挟持くびれ108により鍼管104を嵌合して挟持せしめる。
102 鍼体
103 鍼柄
104 鍼管
105 鍼柄挟持くびれ
106 ブリスタ
107 台紙
108 鍼管挟持くびれ
110 溝状の折り目
120 突起
130a,130b かしめ
Claims (10)
- 鍼体と鍼柄を備えた鍼と、
前記鍼が通過可能な内径を備えた筒状の鍼管と、
前記鍼柄の一部を前記鍼管上端から出した状態で前記鍼管を前記鍼に外装装着した組み合わせ状態において、前記鍼と鍼管の組み合わせ状態のまま収めることができる窪みを備えたブリスタと、前記ブリスタの裏面を封止する台紙を備えた鍼および鍼管の包装構造体において、
前記ブリスタの窪みにおいて、前記鍼管上端から出ている鍼柄が収まる部分の内径の一部を前記鍼柄の外径に対応した鍼柄挟持くびれを設け、
前記ブリスタの鍼柄挟持くびれに対する前記鍼柄の下方への移動を制限する構造物として、前記鍼柄の一部に、前記ブリスタの鍼柄挟持くびれ内径よりも大きく、前記鍼管の内径より小さい径を持つ構造を設け、前記鍼柄の突起の下方部分において前記鍼柄を前記ブリスタの鍼柄挟持くびれに挟持せしめることを特徴とする鍼および鍼管の包装構造体。 - 前記ブリスタの鍼柄挟持くびれ形状が、少なくとも1個のボトルネック型の絞り形状であることを特徴とする請求項1に記載の鍼および鍼管の包装構造体。
- 前記鍼柄の一部に複数のかしめを設け、前記かしめの膨らんだ幅が前記ブリスタの鍼柄挟持くびれ内径よりも大きく、前記鍼管の内径より小さい径であり、前記鍼柄の軸に対する前記かしめを設ける方向を前記かしめ同士で異なるものとしたことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の鍼および鍼管の包装構造体。
- 鍼体と鍼柄を備えた鍼と、
前記鍼が通過可能な内径を備えた筒状の鍼管と、
前記鍼柄の一部を前記鍼管上端から出した状態で前記鍼管を前記鍼に外装装着した組み合わせ状態において、前記鍼と鍼管の組み合わせ状態のまま収めることができる窪みを備えたブリスタと、前記ブリスタの裏面を封止する台紙を備えた鍼および鍼管の包装構造体において、
前記ブリスタの窪みにおいて、前記鍼管上端から出ている鍼柄が収まる部分の内径の一部を前記鍼柄の外径に対応した鍼柄挟持くびれを設け、
前記ブリスタの鍼柄挟持くびれに対する前記鍼柄の下方への移動を制限する構造物として、前記ブリスタの鍼柄挟持くびれ形状が波型形状であり、左側の波型と右側の波型の位相が略同位相であり、左側の波型において左側に山がある位置において右側の波型において左側に山があり、左側の波型において右側に山がある位置において右側の波型において右側に山があり、前記鍼柄の側面を両側から少なくとも3点の山で支える形状を設けたことを特徴とする鍼および鍼管の包装構造体。 - 前記ブリスタに、前方向に屈曲するきっかけとなる溝状の折り目を設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の鍼および鍼管の包装構造体。
- 前記鍼柄を前記ブリスタの鍼柄挟持くびれに挟持せしめた状態において、鍼先が前記鍼管の内側に位置し、前記ブリスタに当接しない状態としたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の鍼および鍼管の包装構造体。
- 前記ブリスタの窪みにおいて、前記鍼管の側面部分が収まる部分の内径の一部に前記鍼管の外径に対応した鍼管挟持くびれを設け、前記ブリスタの鍼管挟持くびれに前記鍼管を嵌合して挟持せしめたことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の鍼および鍼管の包装構造体。
- 前記ブリスタの鍼管挟持くびれ形状が、少なくとも1個のボトルネック型の絞り形状であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の鍼および鍼管の包装構造体。
- 前記ブリスタの鍼管挟持くびれ形状が波型形状であり、左側の波型と右側の波型の位相が略同位相であり左側の波型において左側に山がある位置において、右側の波型において左側に山があり、左側の波型において右側に山がある位置において、右側の波型において右側に山があり、前記鍼管の側面を両側から少なくとも3点の山で支える形状であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の鍼および鍼管の包装構造体。
- 前記鍼柄が上で前記鍼先が下を天地方向と見たときに、前記天地方向を逆さまにしてパッケージングすることを特徴とした請求項1から9のいずれか1項に記載の鍼および鍼管の包装構造体。
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