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JP5015611B2 - 音像定位制御装置 - Google Patents

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JP5015611B2
JP5015611B2 JP2006553959A JP2006553959A JP5015611B2 JP 5015611 B2 JP5015611 B2 JP 5015611B2 JP 2006553959 A JP2006553959 A JP 2006553959A JP 2006553959 A JP2006553959 A JP 2006553959A JP 5015611 B2 JP5015611 B2 JP 5015611B2
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Description

本発明は音像定位制御装置に関するものである。
従来、車室内における音楽や映画等のコンテンツ再生においては、各スピーカのゲインバランスやディレイ挿入によるタイムアライメントを調整することによって音像定位感を向上させていた。しかしこのような方法では、異なる座席で同じように定位感を向上させることが困難であった。このような課題を解決するために複数スピーカ間のクロストークを消去する装置が提案されている。以下、図面を参照しながら特許文献1に示される音響再生装置について説明する。
図1は、特許文献1に示される音響再生装置であって音響再生装置1を車輌の前部座席に適用したものである。具体的には、車室内にいる聴き手としての二人の乗員L1、L2の左耳に記録装置で再生される信号B1を、右耳に信号B2をそれぞれ聴かせることにより、いずれの乗員にも同様に記録装置2に含まれるコンテンツの音響効果を聴かせるものである。乗員L1、L2の正面には4つのスピーカ3a〜3dが設けられ、さらに各スピーカにはそれぞれアンプ4a〜4dが接続されていて、これらスピーカとアンプの組によって音響発生手段が構成される。一方、記録装置2には公知のバイノーラル収録方式によって記録された音響情報が記録されている。記録装置2とアンプ4a〜4dは、以下に説明する手順で構築された逆フィルタネットワーク5を介して接続されている。
逆フィルタネットワーク5を構築する際、あらかじめ各スピーカ3a〜3dから各乗員の両耳までの音響伝達関数hij(i=1〜4:耳を示す添字、j=1〜4:スピーカを示す添字)を測定しておく。ただし、h11,h21,h31,h41以外は図示していない。図2に音響伝達関数hijの測定方法を示す。各アンプ4a〜4dに接続されたテスト信号発生装置6はホワイトノイズ等の広帯域信号を発生し、各スピーカ3a〜3dの発生音S1〜S4と、乗員位置を想定して配置されたダミーヘッドD1、D2の両耳で測定された音M1〜M4とを用いて音響伝達関数hijを測定する。なお実際は、駆動するスピーカを順次変える。つまり、例えばスピーカ3aを駆動するときは、他のスピーカ3b〜3dは駆動されない。発生音S1〜S4、測定音M1〜M4、音響伝達関数hijは次式の関係を満たす。
一方、図1で示す音響再生装置1の目標とする効果は、
である。(2)式を変形すると、
(1)式を(3)式に代入すると、
よって、図1のような逆フィルタネットワーク5を(4)式を満足するように設計してアンプ4a〜4dの前に設け、テスト信号発生装置6の出力の代わり左耳用信号と右耳用信号を逆フィルタネットワークに入力すれば、それぞれダミーヘッドD1、D2の左耳、右耳での信号はそれぞれ左耳用信号、右耳用信号となる。なお、図1に示す逆フィルタネットワーク5において紙面向かって左側入力部に左耳用信号を、右側入力部に右耳用信号を入力するものとする。逆フィルタネットワーク5を構成する各要素は次式で表される。
このように構築した逆フィルタネットワーク5でバイノーラル収録された信号B1、B2を処理すると、乗員L1、L2の左耳位置に到達する音はB1、右耳位置に到達する音はB2となるので、いずれの乗員にも収録した原音場を聴かせることが出来る。
また、特許文献1に示される構成において、記録装置2の出力を所定の音響伝達関数を模擬するデジタルフィルタ等で処理して逆フィルタネットワーク5に入力するような制御手段を加えれば、所定の方向に音像を定位させることが可能となる。図3は、仮想音源7からダミーヘッドD1の左耳、右耳への音響伝達関数G1、G2を示した図である。図4は、所定の方向に音像を定位させる音響再生装置を示す図である。図4において、図1と同等の構成には同じ符号を付している。フィルタ8a、8bには所定の音響伝達関数G1、G2が係数として設定されている。音源としては、バイノーラル収録された音ではなく、モノラル信号B0が記録されたモノラル音源9を用いる。図4の構成において、乗員L1、L2の左耳位置、右耳位置の音は、先の説明に従いそれぞれG1・B0、G2・B0となるので、あたかも図3で示した仮想音源7で音が発生しているかのように聴こえる。もちろん、あらかじめモノラル信号B0を音響伝達関数G1、G2で処理しておく、もしくは逆フィルタネットワークの構成要素に音響伝達関数G1、G2を組み込んでおいても同様の効果を得ることが出来る。
特開平6−165298号公報
しかし、図1あるいは図4で示した音響再生装置においては、乗員L1、L2の両耳位置で振幅と位相を考慮した伝達関数の合成によって音響伝達関数が1となるように逆フィルタネットワーク5を構築しているので、乗員L1、L2が頭を動かすと、音響伝達関数hijが変動し位相のずれによって伝達関数合成時のゲインまでも劣化し、結果として音響伝達関数が1でなくなってしまう。特に、音波の波長が短い高域成分で劣化が顕著となる。例えば、音声帯域に含まれる3kHzの音波の場合、波長は約11cmであり、その1/4波長である3cm程度頭を動かすと合成精度が劣化し所望の音響伝達関数を得ることが出来ない。このような課題に対して、スピーカの数と制御対象位置を増やすことで音響伝達関数が1となるエリアを広げることは可能であるが、スピーカ設置スペースの制約という問題に加えフィルタ装置の規模が大幅に増すという新たな問題が生じるため、根本的な解決には至らない。
また、別の方法として、図5に示すような構成が考えられる。図5はオーディオ信号のうちRチャンネル信号を、乗員L1、L2に全周波数帯域に渡って所望の方向に定位知覚させるための装置である。図5において、10a〜10dは車輌16の各ドアに取り付けられた低域再生用スピーカ、11は車輌16の右前方ドアピラーに取り付けられたRチャンネル高域再生用スピーカ、12は入力されるRチャンネル信号の低域成分を抽出するローパスフィルタ、13は入力されるRチャンネル信号の高域成分を抽出するハイパスフィルタ、14は遅延器、15はゲイン器である。なお図5において、図4と同じ動作をする要素には同じ符号を付けてある。図5で示した装置では、低域成分は図4で説明したのと同じく乗員L1、L2の耳位置で所望の伝達関数を実現するようにフィルタ8a、8b、逆フィルタネットワーク5が動作する。一方、高域成分は逆フィルタネットワーク5によるフィルタ処理はされずにRチャンネル高域再生用スピーカ11から再生される。また、乗員L1、L2の位置で高域成分の位相とゲインを、低域成分に比べて違和感を生じないように、遅延器14とゲイン器15でそれぞれ調整する。以上の動作によって、乗員L1、L2は各々右前方ドアピラー付近にRチャンネル高域成分の音像を知覚する。この場合には、伝達関数合成による制御ではないため少々頭を動かしても音像定位効果が劣化することは無い。しかし、音像の定位方向に関して以下に説明する新たな課題が生じる。
図6は乗員L1、L2が知覚する音像の方向を示した図である。例えば、低域成分を右60度方向に定位させた場合、乗員L1にとってはRチャンネル高域再生用スピーカ11がおよそ右60度方向に存在するので高域成分も同じ60度方向に定位し良好な音像定位を得るが、乗員L2にとってはRチャンネル高域再生用スピーカ11がおよそ右30度方向に存在するので高域成分は30度方向に定位し低域成分の定位方向と不一致となり、違和感を生じる。このように、音像を定位させたい方向に高域再生用スピーカを配置した場合においては、複数座席で同じ音像定位を与えることが出来ない。
本発明は、前記課題に鑑み、スピーカ数を大幅に増やすことなく、複数座席において同等の定位効果を得られる車載用音像定位制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および図番号は、本発明の理解を助けるために図面との対応関係の一例を示したものであって、本発明の範囲を何ら限定するものではない。
本発明の音像定位制御装置は、音響信号に基づいて音波を発生する音響再生手段(19a〜19c、11c〜11e)と、前記音響再生手段による再生音を第1の聴取位置に位置する第1聴取者(L1)が聴く時の両耳間振幅レベル差と第2の聴取位置に位置する第2聴取者(L2)が聴く時の両耳間振幅レベル差とが等しくなるように、前記音響再生手段に入力される前記音響信号を処理する指向性制御手段(20、20d)とを備えることを特徴とする。
なお、前記指向性制御手段は、前記第1聴取者が聴く時の両耳間振幅レベル差と第2聴取者が聴く時の両耳間振幅レベル差との差分が10dB以下になるように、前記音響信号を処理してもよい。
また、前記指向性制御手段は、前記音響再生手段による再生音が前記第2聴取者の片耳である第1の耳のみに向かうように前記音響信号を処理する一耳向け指向性制御手段(20d)を含んでもよい。
また、前記指向性制御手段は、前記一耳向け指向性制御手段を通じて前記音響再生手段に入力される音響信号の周波数特性を補正する周波数特性補正手段(34)をさらに含んでもよい。
また、前記周波数特性補正手段は、前記第1聴取者が前記音響再生手段からの再生音の音像を知覚する方向に対応する頭部音響伝達関数の両耳間振幅レベル差の周波数特性(図12A)に基づいて、前記一耳向け指向性制御手段を通じて前記音響再生手段に入力される音響信号の周波数特性を補正してもよい。
また、音像定位制御装置は、前記第1の聴取者又は前記第2聴取者の指示を入力する入力手段をさらに備え、前記周波数特性補正手段は、前記一耳向け指向性制御手段を通じて前記音響再生手段に入力される音響信号の周波数特性を、前記入力手段によって入力された前記第1の聴取者又は前記第2聴取者の指示に応じた周波数特性に補正してもよい。
また、前記指向性制御手段は、前記音響再生手段による再生音が前記第1聴取者の両耳および前記第2聴取者の前記第1の耳とは異なる第2の耳のみに向かうように前記音響信号を処理する三耳向け指向性制御手段(20c)をさらに含み、前記音響再生手段は、前記一耳向け指向性制御手段が処理した音響信号と前記三耳向け指向性制御手段が処理した音響信号とに基づいて音波を発生してもよい。
また、前記指向性制御手段は、前記音響再生手段による再生音が前記第2聴取者の側方に位置する障害物に向かい、当該障害物で反射した後に前記第2聴取者に向かうように前記音響信号を処理する第2聴取者向け指向性制御手段(20)を含んでもよい。
また、前記指向性制御手段は車両内に設置され、前記障害物が、前記車両内の側面(ドア等)であってもよい。
また、前記音響再生手段は、前記車両内の前方に設置されてもよい。
また、前記音響信号は少なくともRチャンネル音響信号とLチャンネル音響信号を含み、前記音響再生手段が、前記第1の聴取位置と前記第2の聴取位置から等距離位置に設置され、前記指向性制御手段は、前記音響再生手段によるRチャンネル音響信号の再生音が前記第2聴取者の側方に位置する障害物に向かい、当該障害物で反射した後に前記第2聴取者に向かうように前記音響信号を処理する第2聴取者向け指向性制御手段と、前記音響再生手段によるLチャンネル音響信号の再生音が前記第1聴取者の側方に位置する障害物に向かい、当該障害物で反射した後に前記第1聴取者に向かうように前記音響信号を処理する第1聴取者向け指向性制御手段(20a)と、前記第2聴取者向け指向性制御手段(20b)が処理したRチャンネル音響信号と前記第1聴取者向け指向性制御手段が処理したLチャンネル音響信号とを加算して前記音響再生手段に供給する加算手段(31a〜31c)とを含んでもよい。
本発明の集積回路は、音響信号に基づいて音波を発生する音響再生手段(19a〜19c、11c〜11e)に電気的に接続して使用される集積回路であって、音響信号を入力するための入力端子と、前記音響再生手段による再生音を第1の聴取位置に位置する第1聴取者(L1)が聴く時の両耳間振幅レベル差と第2の聴取位置に位置する第2聴取者(L2)が聴く時の両耳間振幅レベル差とが等しくなるように、前記入力端子を通じて供給された音響信号を処理する指向性制御手段(20、20d)と、前記指向性制御手段によって処理された音響信号を前記音響再生手段に供給するための出力端子とを備えることを特徴とする。
上記のように、本発明によれば、音響再生手段による再生音を第1の聴取位置で聴く時の両耳間振幅レベル差と、前記第1の聴取位置とは異なる第2の聴取位置で聴く時の両耳間振幅レベル差とが等しくなるように、音響再生手段に入力される音響信号を処理することにより、複数の聴取位置において同等の音像定位効果を得ることが出来る。
以下、本発明の種々の実施の形態について、図7から図25を用いて説明する。
(実施の形態1)
図7は、実施の形態1における車載用音像定位制御装置である。図7で示す車載用音像定位制御装置は、車輌16の前列座席に位置する乗員L1、L2いずれにもオーディオ信号のうちRチャンネル信号の音像を全周波数帯域に渡って所望の方向に定位知覚させるものである。ホームオーディオでLR音源を含む音楽コンテンツ等を楽しむ場合、LR音源を左右30度に定位させることが推奨されるのに対して、車室内では空間が狭く密室状態であるという車室の特異性によりLR音源を30度に定位させると心理的圧迫感を感じるため、左右60度程度に広げて定位させることが好まれる。よって、以下では車載用音像定位制御装置の目標動作として、定位角度の例としてR音源を右60度方向に定位させるということを前提に説明を行う。
図7において、10a〜10dはドアに取り付けられた低域再生用スピーカ、11は前列ドアピラーに取り付けられた高域再生用スピーカ、12はローパスフィルタ、13はハイパスフィルタ、14a〜14dは遅延器、15a〜15dはゲイン器、17はダウンサンプリング変換器、18a〜18dは低域定位制御用FIRフィルタ、19a〜19cはダッシュボード中央に各々等間隔に取り付けられた高域再生用アレイスピーカ、20は遅延器14a〜14cとゲイン器15a〜15cから構成されるRチャンネル高域信号用指向性制御手段である。ただし、ADコンバータ、DAコンバータ、アンチエイリアスフィルタ、スピーカ駆動用アンプの配置は公知であるので図示を省略している。
なお、図7におけるローパスフィルタ、ハイパスフィルタ、遅延器、ゲイン器、ダウンサンプリング変換器、低域定位制御用FIRフィルタや、図示しないコンバータ等の構成要素については、その一部または全部の機能を1チップ化した集積回路によって実現することも可能である。このような集積回路は、LSIや専用回路や汎用プロセッサで実現してもよい。また、LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用しても良い。さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて上記の構成要素の集積化を行ってもよい。なお、集積回路には、音響信号を入力するための入力端子、および集積回路で処理された音響信号を各スピーカへ供給するための出力端子が設けられることは言うまでもない。後述する他の実施形態または変形例についても同様に、その一部または全部の機能を1チップ化した集積回路によって実現することが可能である。
次に車載用音像定位制御装置の定位制御動作について説明する。
始めに低域定位制御用FIRフィルタ18a〜18dの設計方法と低域成分の定位制御動作について説明する。なお、低域と高域の境目としては、聴取位置のずれによって音像定位効果が損なわれやすい周波数帯域を高域とし、その他の周波数帯域を低域とするのが好ましく、一例として1kHzが挙げられるが必ずしも1kHzである必要は無い。
図8は低域再生用スピーカ10aからダミーヘッドD1、D2の両耳までの伝達関数C1j(j=1〜4)を計測する構成を示した図である。計測信号発生装置21からホワイトノイズ等の広帯域信号を出力し、伝達関数計算装置22は出力信号とダミーヘッドの両耳で計測された信号を用いて適応同定等の公知の伝達関数測定方法により伝達関数C1jを計測する。同様に、低域再生用スピーカ10b〜10dからダミーヘッドD1、D2の両耳までの伝達関数Cij(i=2〜4、j=1〜4)を計測しておく。一方、図7の乗員L1、L2の耳位置で実現すべき目標伝達関数を計測する構成を図9に示した。正面方向を0度、時計回り方向を正、反時計回り方向を負とするとき、Rチャンネル信号の音像を+60度方向に定位させる場合、無響室においてダミーヘッドD1と、+60度方向にスピーカ23を設置し、計測信号発生装置21で発生させたホワイトノイズ等の広帯域信号をスピーカ23に入力する。伝達関数計算装置22は、計測信号発生装置21の出力信号とダミーヘッドD1の両耳で計測された信号を用いて目標伝達関数G1、G2を計測する。次に、伝達関数Cijと目標伝達関数G1、G2を用いて適応(フィルタードX−LMS)アルゴリズムにより低域定位制御用FIRフィルタ18a〜18dを設計する。この設計のための構成を図10に示す。図10において、24a〜24dはダミーヘッドD1、D2の両耳で実現すべき目標伝達関数を係数として持つ目標伝達関数フィルタであり、これらの係数には先の計測により得られた伝達関数G1、G2を適用する。なお、ダミーヘッドD1、D2各々で異なる伝達関数を実現するときは、24a、24bにダミーヘッドD1の目標伝達関数を、24c、24dにダミーヘッドD2の目標伝達関数を設定すれば良い。25a〜25dは遅延器であり、これらの遅延器には適応計算を収束させるためのディレイ値を適宜設定すれば良い。ただし、遅延器25a〜25dのそれぞれに設定されるディレイ値は同じである必要がある。26a〜26dはフィルタードX―LMSアルゴリズムにおける誤差経路フィルタであり、先の計測により得られる低域再生用スピーカ10aからダミーヘッドD1、D2の両耳位置までの伝達関数C11、C12、C13、C14を、誤差経路フィルタ26a〜26dの係数として各々設定すれば良い。27は公知のLMSアルゴリズムに基づく係数更新計算部である。28は係数更新計算部27の出力に基づいてサンプリング周期毎に逐次フィルタ係数が更新される適応フィルタであり、適応フィルタ28の出力が低域再生用スピーカ10aを駆動する。29aは低域再生用スピーカ10aを駆動するためのFIRフィルタ18aのフィルタ係数を計算するための適応フィルタ計算部であり、低域再生用スピーカ10b〜10dを駆動するための適応フィルタのフィルタ係数を計算するための適応フィルタ計算部29b〜29dも同じような構成となっている。30a〜30dは加算器であり、ダミーヘッドD1、D2の両耳位置での計測信号から目標伝達関数フィルタ24a〜24dの出力を引いたものを誤差信号として係数更新計算部27に入力する。図10に示す他の構成要素は、図7、図8で説明した要素と同じ動作をするので同じ符号を付けてある。以上で説明した動作により、適応フィルタ計算部29a〜29dで計算されたフィルタ係数を図7の低域定位制御用FIRフィルタ18a〜18dに各々設定すれば、Rチャンネル信号の低域成分については乗員L1、L2いずれもが図9で示したスピーカ23の方向、すなわち+60度方向に定位知覚する。
次に高域成分の定位制御動作について説明する。
図7において、ハイパスフィルタ13の出力は遅延器14dに入力されると共に、Rチャンネル高域信号用指向性制御手段20に入力されてRチャンネル高域信号用指向性制御手段20で処理された後、高域再生用アレイスピーカ19a〜19cから出力される。Rチャンネル高域信号用指向性制御手段20は、高域再生用アレイスピーカ19a〜19cの出力が車輌後方に向かって−60度方向、つまり乗員L2右横のドアガラスの方向に指向特性を持つように信号処理を行う。高域再生用スピーカ11からは、遅延器14d及びゲイン器15dで低域成分とのゲインと位相の整合が取られた高域成分が再生される。高域再生用スピーカ11からのみRチャンネル信号高域成分を再生する場合、従来の技術として図6で説明したように、同列に2座席を有する一般的な車輌における座席とドアピラーの位置関係から図11に示すように乗員L1にとっては高域再生用スピーカ11が存在する+60度方向、乗員L2にとっては同じく+30度方向に音像が定位する。このときの乗員L1、L2の両耳での音圧レベルは、+60度方向及び+30度方向の頭部音響伝達関数の振幅レベルの高周波数帯域特性におよそ近い。図12Aおよび図12Bに頭部音響伝達関数を示す。乗員L1の耳では、図12Aで示すように高周波数帯域で最大30dB程度の両耳間振幅レベル差を持つ。一方、乗員L2の耳では、図12Bで示すように両耳間振幅レベル差は最大でも15dB程度である。次に、ダッシュボード中央に位置する高域再生用アレイスピーカ19a〜19cからのみ右側フロントドアガラス方向およそ60度方向(すなわち−60度方向)の指向性を付与したRチャンネル信号高域成分を再生する場合、図13に示すように一般的な車輌におけるダッシュボードとフロントドアガラスと乗員L2の位置関係から、乗員L2は高域再生用アレイスピーカ19a〜19cの再生音のドアガラスでの反射音を聴く結果、+60度方向に音像を知覚することになる。このとき、遅延器14a〜14cで指向方向を、ゲイン器15a〜15cで指向ビームの鋭さをそれぞれ調整可能であることは公知の技術から明らかである。例えば、高域再生用アレイスピーカ19a〜19cの間隔をd、音速をcとしてα度の指向特性を持たせる場合、遅延器14aと遅延器14bの差、遅延器14bと遅延器14cの差が
となるように遅延器14a〜14cのディレイ値を設定すれば良い。また、ゲイン器15a〜15cには同じゲインを設定する、あるいはチェビシェフアレイ等の係数分布に基づいてゲインを設定しても良い。ただし、乗員L2右横ドアガラスで反射した後、乗員L2が聴く高域成分が、高域再生用スピーカ11から到来する高域成分や低域再生用スピーカ10a〜10dから到来する低域成分と比較して、ゲイン、位相に違和感を生じないようにオフセット値を持たせるような調整が必要である。反射音は乗員L1にも到達することになるが、距離減衰及び乗員L2が遮蔽物となるためそのレベルは乗員L2が聴くレベルに比べて遥かに小さい。よって図7に示すように、高域再生用スピーカ11と高域再生用アレイスピーカ19a〜19cから同時にRチャンネル信号高域成分を再生すれば、乗員L1付近では高域再生用スピーカ11の再生音がレベル的に支配的であるため乗員L1は+60度方向に高域成分の音像を定位知覚する。一方、乗員L2は高域再生用スピーカ11の再生音と高域再生用アレイスピーカ19a〜19cの再生音の合成音を聴くことになる。特に高い周波数帯域では、人間が音像方向を識別する際に、両耳間位相差では無く両耳間振幅レベル差を手がかりにしているとされているので、それらの再生音の合成によって図12Bに比べて右耳音圧レベルが上昇し両耳間振幅レベル差が大きくなることにより、乗員L2におよそ+60度方向に近い音像を定位知覚させることが出来る。
以上で説明した動作により、車輌16の前列座席に位置する乗員L1の両耳間振幅レベル差と乗員L2の両耳間振幅レベル差が等しくなり、乗員L1、L2のいずれに対してもオーディオ信号のうちRチャンネル信号の音像を全周波数帯域に渡って所望の方向に定位知覚させることが出来る。なお、「両耳間振幅レベル差が等しい」とは、両耳間振幅レベル差が厳密に一致することを指すのではなく、乗員L1、L2の両者が同じ方向に音像を知覚する程度に両者の両耳間振幅レベル差が近い値であることを指す。例えば60度方向の音像定位を実現する場合、2kHz付近あるいは8kHz付近において両耳間振幅レベル差が理想値よりも10dB以上小さくなると、30度方向の音像と区別できなくなる。よって、30度方向に設置されたスピーカを用いて60度方向の音像定位を実現する場合に、乗員L1の両耳間レベル差と乗員L2の両耳間レベル差との差分(誤差)を10dB程度に抑えることが最低限望まれる。もちろん、高精度の音像定位を実現する場合には誤差を極力小さくする必要がある。また、一般的な聴覚の特性として、前方の音像定位に比べて側方の音像定位は弁別能力が小さい。よって、側方の音像定位を実現する場合には、前方の音像定位に比べて許容される誤差が大きいという特徴がある。又、音波の吸収率が低いドアガラスを用いて反射させることで、乗員L1の両耳間レベル差と乗員L2の両耳間レベル差との差分を精度高く制御することができる。
なお、図7はRチャンネル信号について音像定位制御を行う構成であるが、Lチャンネル信号等の他のチャンネル信号の音像定位制御も同様の構成で行うことが可能である。図14にLチャンネル信号とRチャンネル信号の音像定位制御を同時に行うための構成を示した。図14において、10a〜10dはドアに取り付けられたLチャンネル信号及びRチャンネル信号の低域再生用スピーカであり、12a、12bは各々Lチャンネル信号、Rチャンネル信号の低域成分を抽出するローパスフィルタであり、13a、13bは各々Lチャンネル信号、Rチャンネル信号の高域成分を抽出するハイパスフィルタであり、14e、14fは遅延器であり、15e、15fはゲイン器であり、16は車載用音像定位制御装置を搭載する車輌であり、17a、17bはダウンサンプリング変換器であり、18e〜18hはLチャンネル信号用の低域定位制御用FIRフィルタであり、18i〜18lはRチャンネル信号用の低域定位制御用FIRフィルタであり、19a〜19cはダッシュボード中央に各々等間隔に取り付けられたLチャンネル信号及びRチャンネル信号の高域再生用アレイスピーカであり、20aはLチャンネル高域信号用指向性制御手段であり、20bはRチャンネル高域信号用指向性制御手段であり、31a〜31cはLチャンネル高域信号用指向性制御手段20aの出力とRチャンネル高域信号用指向性制御手段20bの出力を加算する加算器であり、32a〜32dはLチャンネル信号用の低域定位制御用FIRフィルタ18e〜18hの出力とRチャンネル信号用の低域定位制御用FIRフィルタ18i〜18lの出力をそれぞれ加算する加算器である。
図14の構成において、Rチャンネル信号の音像定位制御動作は、図7で示す車載用音像定位制御装置と同じであるので省略する。また、Lチャンネル信号の音像定位制御動作も、目標伝達関数計測時にスピーカ23(図9)を−60度方向に設置する点、Lチャンネル高域信号用指向性制御手段20aの出力が高域再生用アレイスピーカ19a〜19cで再生されるとき+60度方向に指向特性を持つようにLチャンネル高域信号用指向性制御手段20aを構成する遅延器とゲイン器を調整する点、および指向性制御しないLチャンネル高域信号を高域再生用スピーカ11aから再生する点以外は同じ動作を行う。低域成分については、加算器32a〜32dでLチャンネル成分とRチャンネル成分が加算されて低域再生用スピーカ10a〜10dから再生される。また、高域成分については、加算器31a〜31cでLチャンネル成分とRチャンネル成分が加算されて高域再生用アレイスピーカ19a〜19cから再生される。以上の動作によって、車輌16の前列座席に位置する乗員L1、L2いずれもLチャンネル信号、Rチャンネル信号いずれの音像も全周波数帯域に渡って所望の方向に定位知覚させることが出来る。また、サラウンドLチャンネルやサラウンドRチャンネルのように乗員L1、L2の後方に音像を定位させたい場合、乗員L1、L2の座席より後方に高域再生用アレイスピーカを取り付けて、所望の方向からの反射音を乗員L1、L2に聴かせるように指向性制御すれば良い。
なお、図14の構成では、高域再生用アレイスピーカ19a〜19cをダッシュボード中央に取り付けることにより、Rチャンネル高域信号を乗員L2右横ドアガラスに向けて放射するために必要となる高域再生用アレイスピーカと、Lチャンネル高域信号を乗員L1左横ドアガラスに向けて放射するために必要となる高域再生用アレイスピーカとを、共通の高域再生用アレイスピーカで実現することができる。これにより、車載用音像定位制御装置をより安価に実現でき、また車室内の設置スペースを節約することができる。なお、このような効果は、ダッシュボード中央に限らず、高域再生用アレイスピーカ19a〜19cを車両の中心軸上(すなわち乗員L1および乗員L2から等距離位置)に設置することによって得られる。
なお、図7で示した車載用音像定位制御装置は、車輌16の前列座席に位置する乗員に音像を所望の方向に定位知覚させる構成であるが、後列座席に位置する乗員に音像を所望の方向に定位知覚させる場合、図15に示すように、高域再生用スピーカ11bを後列ドアのピラー部に取り付け、高域再生用アレイスピーカ19d〜19fを前列座席間の肘掛後部もしくは天井等に取り付けて、前列座席の乗員L1、L2と後列座席の乗員L3、L4に同時に音像を所望の方向に定位知覚させる構成とすれば良い。図15において、10eはダッシュボード中央付近に取り付けられた低域再生用スピーカであり、10f、10gはリアトレイに取り付けられた低域再生用スピーカである。11bは乗員L4側リアドアのピラー部に取り付けられた高域再生用スピーカであり、乗員L3はその再生音を右60度方向に定位知覚し、乗員L4はその再生音を右30度方向に定位知覚する。18e〜18gはそれぞれ低域再生用スピーカ10e〜10gに接続された低域定位制御用FIRフィルタであり、先に図10を用いた説明した適応フィルタ等の方法によって乗員L1〜L4が同時に低域成分を定位知覚するように設計した係数が設定されている。19d〜19fは振動面が後列座席に向くように肘掛後部に取り付けられた高域再生用アレイスピーカであり、36は後部座席Rチャンネル高域信号用指向性制御手段であり高域再生用アレイスピーカ19d〜19fからRチャンネル信号高域成分が乗員L4右のドアガラス方向およそ60度方向(すなわち−60度方向)に放射されるような指向特性を有するような指向性制御処理を行う。14eはRチャンネル信号高域成分を所定時間遅らせる遅延器、15eは遅延器14eの出力の振幅を調整するゲイン器であり、高域成分と低域成分のゲインと位相の整合を取るように設定されている。図15におけるその他の要素は、図7で示した要素と同じ動作をするので同じ符号を付けてある。図16は、高域再生用アレイスピーカ19d〜19fからRチャンネル信号高域成分を再生したときの音の反射を示した図である。一般的な車輌における肘掛とリアドアガラスと乗員L4の位置関係から、乗員L4は高域再生用アレイスピーカ19d〜19fの再生音のドアガラスでの反射音を聴く結果、+60度方向に音像を知覚することになる。よって乗員L4は、高域再生用スピーカ11bから再生される音と高域再生用アレイスピーカ19d〜19fから再生される音の反射音との合成音を聴く結果、Rチャンネル信号の高域成分をおよそ+60度に近い方向に定位知覚する。また、乗員L3には高域再生用アレイスピーカ19d〜19fの再生音はレベルが小さい反射音しか到来しないので、殆ど高域再生用スピーカ11bの再生音しか聴こえず、その結果乗員L3は+60度方向に定位知覚する。一方、高域再生用アレイスピーカ19d〜19fの再生音と高域再生用スピーカ11bの再生音は車輌後方への指向特性を持つため前列座席の乗員L1、L2には殆ど聴こえないので、高域再生用アレイスピーカ19a〜19cの再生音と高域再生用スピーカ11aの再生音の合成による乗員L1、L2のRチャンネル信号高域成分の定位が崩れることは無い。また、高域再生用アレイスピーカ19a〜19cの再生音と高域再生用スピーカ11aの再生音は、距離減衰あるいは前列座席が遮蔽物となるので後列座席ではレベルが小さい音しか到来せず、乗員L3、L4のRチャンネル信号高域成分の定位を崩すことは無い。よって、図15に示した構成によって前列座席の乗員L1、L2と後列座席の乗員L3、L4が同時にRチャンネル信号高域成分の音像を+60度方向に定位知覚することが出来る。
なお、図7で示した車載用音像定位制御装置は、高域再生用アレイスピーカとして3つのスピーカユニット19a〜19cを用いているが、その数は3つに限定されるものでは無く、指向特性をより鋭くしたい場合には、高域再生用アレイスピーカを構成するスピーカユニット数を増やしたほうが良い。もちろん、Rチャンネル高域信号用指向性制御手段20を構成する遅延器とゲイン器の個数は高域再生用アレイスピーカを構成するスピーカユニットの数に合わせて増減する。
なお、図7で示した車載用音像定位制御装置は、ドアピラーに取り付けた高域再生用スピーカ11から高域成分を再生する構成であるが、高域成分は高域再生用アレイスピーカ19a〜19cからのみ再生し、高域再生用スピーカ11を省略する構成にしても良い。その場合、乗員L1にとっては高域成分のゲインが下がり定位方向も60度方向から若干広がってしまうが、スピーカ付加コストを下げることが出来る。
なお、図7で示した車載用音像定位制御装置は、Rチャンネル高域信号用指向性制御手段20を遅延器とゲイン器で構成しているが、この構成に限ったものでは無く、例えば図17に示すようにFIRフィルタ33a〜33cに置き換えても良い。その場合、演算処理量が増えてしまうが、より幅広い周波数帯域で鋭い指向特性を実現することが出来る。
(実施の形態2)
図18は、実施の形態2における車載用音像定位制御装置である。図18で示す車載用音像定位制御装置は、車輌16の前列座席に位置する乗員L1、L2いずれに対してもオーディオ信号のうちRチャンネル信号の音像を全周波数帯域に渡って所望の方向に定位知覚させるものであり、具体的には実施の形態1で説明した車載用音像定位制御装置と同様にR音源を右60度方向に定位させるということを前提に説明を行う。
図18において、11c〜11eは前列ドアピラーに取り付けられた高域再生用アレイスピーカであり、14a〜14fは遅延器であり、15a〜15fはゲイン器であり、20cは遅延器14a〜14cとゲイン器15a〜15cから構成される第1Rチャンネル高域信号用指向性制御手段であり、20dは遅延器14d〜14fとゲイン器15d〜15fから構成される第2Rチャンネル高域信号用指向性制御手段であり、34はRチャンネル信号高域成分を処理する直線位相型FIRフィルタであり、35a〜35cは第1Rチャンネル高域信号用指向性制御手段20cの出力と第2Rチャンネル高域信号用指向性制御手段20dの出力を加算して高域再生用アレイスピーカ11c〜11eに入力する加算器である。図18における他の構成要素は図7で示した車載用音像定位制御装置を構成する要素と同じ動作をするので同じ符号を付けてある。図18で示した車載用音像定位制御装置の低域成分の定位制御動作は、図7で示した車載用音像定位制御装置と同じであるので説明を省略し、以下では高域成分の定位制御動作について説明する。
図19は、第1Rチャンネル高域信号用指向性制御手段20cの出力のみを高域再生用アレイスピーカ11c〜11eから再生したときの指向特性を示す図である。第1Rチャンネル高域信号用指向性制御手段20cを構成する遅延器、ゲイン器は、Rチャンネル信号高域成分が高域再生用アレイスピーカ11c〜11eの正面を0度として左30度方向(すなわち−30度方向)にメインローブを有し、乗員L2の右耳方向には音が放射されない指向特性を持つように調整されている。その結果、乗員L1は+60度方向にRチャンネル信号高域成分の音像を定位知覚する。また、乗員L2は左耳でRチャンネル信号高域成分を聴くものの、右耳では微小レベルの音しか聴こえない状態となる。
次に、第2Rチャンネル高域信号用指向性制御手段20dの出力のみを高域再生用アレイスピーカ11c〜11eから再生したときの指向特性を図20に示す。第2Rチャンネル高域信号用指向性制御手段20dを構成する遅延器、ゲイン器は、Rチャンネル信号高域成分が乗員L2の右耳近傍方向のみに指向特性を持つように調整されている。その結果、乗員L1はRチャンネル高域成分が殆ど聴こえず、乗員L2は右耳のみで、FIRフィルタ34で処理されたRチャンネル高域成分を、自身からおよそ+30度方向に位置する高域再生用アレイスピーカ11c〜11eから聴くことになる。
続いてFIRフィルタ34の係数設計について説明する。図21に60度方向と30度方向に関する頭部音響伝達関数の両耳間振幅レベル差(振幅レベルが大きいほうの耳での特性から振幅レベルが小さいほうの耳での特性を引いた差分特性)を示す。図21から明らかなように、60度方向の場合、2kHz付近や8kHz付近で両耳差音圧レベルが極端に大きくなるという特徴を持つ。よって、聴き手の左耳に到来する音の振幅レベルと右耳に到来する音の振幅レベルとの差が図21で示す60度方向の両耳間振幅レベル差の周波数特性に合致するように、聴き手の右耳(または左耳)に到来する振幅レベルを補正することによって、聴き手に60度方向に音像を定位知覚させることが出来る。すなわち、図20に示す構成において、FIRフィルタ34に上記補正を実現する係数を与えておく一方で、図19で示したようにFIRフィルタ34で処理されないRチャンネル信号高域成分を乗員L2の左耳に与えれば、乗員L2は+60度方向に音像を定位知覚する。ただし、図21で示した両耳間振幅レベル差は無響室等の音響特性測定環境においてダミーヘッドを用いて30度方向の音源と60度方向の音源の頭部音響伝達関数を測定した結果を示すものであり、例えば30度方向以外に高域再生用アレイスピーカ11c〜11eが位置する場合や車室内の反射音の影響によって頭部音響伝達関数は変わる。あるいは乗員L2の頭部形状や座高によっても頭部音響伝達関数は変わる。よって、車載用音像定位制御装置を実際に使用する乗員が座席に座った状態で頭部音響伝達関数の測定を行い、両耳間振幅レベル差を算出すれば、より精度が高い音像定位制御を実現する補正係数を得ることができる。また、車載用音像定位制御装置に聴き手(乗員L1または乗員L2)の指示を入力するための入力手段を設けておき、この入力手段を通じて入力された聴き手の指示に従ってFIRフィルタ34の係数を適宜に変更することが可能な構成にしてもよい。なお、周波数特性を補正する手段として群遅延一定の直線位相型FIRフィルタを用いれば、第1Rチャンネル高域信号用指向性制御手段20cを構成する遅延器14a〜14cに上記群遅延をオフセットとして与えておけば出力成分の位相のずれを無くすことが出来る。また、周波数特性を補正する手段としてFIRフィルタ34の代わりにIIRフィルタを用いれば、乗員L2は両耳で位相差を感じ違和感を生じるが、演算処理量を削減することが出来る。
なお、図21からわかるように、30度方向についても両耳間振幅レベル差が存在するので、60度方向の両耳間振幅レベル差と30度方向の両耳間振幅レベル差との差分に相当する特性をFIRフィルタ34に与えれば、定位効果を向上させることが出来る。具体的には、60度方向の両耳間振幅レベル差と30度方向の両耳間振幅レベル差とが大きく異なっている2kHz付近や8kHz付近の音については増強し、60度方向の両耳間振幅レベル差と30度方向の両耳間振幅レベル差とがほぼ同一である4kHz付近の音については増強することなく出力するような特性をFIRフィルタ34に与えればよい。
なお、第1Rチャンネル高域信号用指向性制御手段20cを省いた構成でも良い。その場合、乗員L2の右耳には、乗員L1の両耳と乗員L2の左耳が聴く音が到来する。よって、その音と第2Rチャンネル高域信号要旨構成制御手段20dの出力音とが干渉するので、その干渉音の特性が図21における60度音源に関する両耳間振幅レベル差の特性に合致するようにFIRフィルタ34を設計しておけば良い。
なお、Lチャンネル信号の音像定位制御を行う場合は、高域再生用アレイスピーカ11c〜11eを左前方ドアに取り付けて、第1Rチャンネル高域信号用指向性制御手段20cを構成する遅延器、ゲイン器を、その出力が高域再生用アレイスピーカ11c〜11eの正面方向を0度として右30度方向にメインローブを有し、乗員L1の左耳方向には音が放射されない指向特性を持つように設定する。また、第2Rチャンネル高域信号用指向性制御手段20dを構成する遅延器、ゲイン器は、その出力が高域再生用アレイスピーカ11c〜11eから乗員L1の左耳近傍に向かう方向のみに指向特性を持つように設定する。
なお、上記の図18で示した実施の形態2の車載用音像定位制御装置では、乗員L2の右耳へ到達する音の周波数特性を補正して両耳間振幅レベル差を所望の特性にしているが、乗員L2の左耳へ到達する音の周波数特性を補正して両耳間振幅レベル差を所望の特性にする構成でも良い。この場合、第1Rチャンネル高域信号用指向性制御手段20cと第2Rチャンネル高域信号用指向性制御手段20dを構成する遅延器14a〜14fとゲイン器15a〜15f、FIRフィルタ34の係数を変更すれば良い。第1Rチャンネル高域信号用指向性制御手段20cは、図22に示すようにその出力が乗員L2の左耳近傍に死角を作るように遅延器14a〜14cとゲイン器15a〜15cの係数を設定すれば良い。例えば、高域再生用アレイスピーカ11cと11dで死角を作る場合の係数設定方法を図23を用いて説明する。高域再生用アレイスピーカ11cから乗員L2の左耳までの伝達関数をh11cとし、所定の信号を再生したときの乗員L2の左耳位置での音圧レベルをg11c、到達時間をτ11cとする。同じく高域再生用アレイスピーカ11dについても伝達関数をh11dとし、乗員L2の左耳位置での音圧レベルをg11d、到達時間をτ11dとする。高域再生用アレイスピーカ11dからの再生音で高域再生用アレイスピーカ11cの再生音を消去するために、高域再生用アレイスピーカ11dへの入力信号を処理する遅延器14bには−g11c/g11dを、ゲイン器15bにはτ11c−τ11dを設定すれば良い。このように、Rチャンネル信号高域成分を再生するスピーカ、乗員L2左耳で再生音を消去するためのスピーカという組み合わせで高域再生用アレイスピーカを構成すれば良い。ただし、高域再生用アレイスピーカが奇数個のスピーカユニットから構成される場合は、余りの1個にはゲイン0を設定しておき音を出さないようにしておけば良い。一方、第2Rチャンネル高域信号用指向性制御手段20dは、図24に示すようにその出力が乗員L2の左耳近傍方向のみに指向特性を持つように遅延器14d〜14fとゲイン器15d〜15fの係数を設定すれば良い。図18で説明した車載用音像定位制御装置では、FIRフィルタ34に60度方向に関する頭部音響伝達関数の両耳間振幅レベル差特性を持つように係数を与えたが、乗員L2の左耳の音圧を補正する構成の場合、上記特性の逆特性で補正すれば良いことは明らかである。図25に、60度方向に関する頭部音響伝達関数の両耳間振幅レベル差(デシベル表記)に−1を掛けた特性(振幅レベルが小さいほうの耳での特性から振幅レベルが大きいほうの耳での特性を引いた差分特性)を示す。よって、FIRフィルタ34に図25で示す特性を実現する係数を与えておく一方で、図22で示したようにFIRフィルタ34で処理されないRチャンネル信号高域成分を乗員L2の右耳に与えれば、乗員L2は+60度方向に音像を定位知覚する。
なお、実施の形態1で説明したのと同様に、図18で示した車載用音像定位制御装置は、前列座席に位置する乗員に音像を所望の方向に定位知覚させる構成であるが、後列座席に位置する乗員に音像を所望の方向に定位知覚させる場合、図26に示すように、高域再生用アレイスピーカ11f〜11hを後列ドアピラー部に取り付けて、前列座席の乗員L1、L2と後列座席の乗員L3、L4に同時に音像を所望の方向に定位知覚させる構成とすれば良い。図26において、11f〜11hはリアドアのピラー部に取り付けられた高域再生用アレイスピーカであり、37aは遅延器とゲイン器から構成される後列座席第1Rチャンネル高域信号用指向性制御手段であり、38はRチャンネル信号高域成分を処理する直線位相型FIRフィルタであり、37bはFIRフィルタ38の出力を処理する遅延器とゲイン器から構成される後列座席第2Rチャンネル高域信号用指向性制御手段であり、35d〜35fは後列座席第1Rチャンネル高域信号用指向性制御手段37aの出力と後列座席第2Rチャンネル高域信号用指向性制御手段37bの出力をそれぞれ加算して高域再生用アレイスピーカ11f〜11hに入力する加算器である。図26におけるその他の要素は、図18及び図15で示した要素と同じ動作をするので同じ符号を付けてある。前列座席の乗員L1、L2の定位制御については図18を用いて先に説明した通りであり、後列座席の乗員L3、L4のRチャンネル信号低域成分の定位制御については図15を用いて先に説明した通りであるので、ここでは説明を省略する。図27に後列座席第1Rチャンネル高域信号用指向性制御手段37aの出力の指向特性を示した。後列座席第1Rチャンネル高域信号用指向性制御手段37aは、高域再生用アレイスピーカ11f〜11hからの出力が乗員L3の方向つまりおよそ左30度方向への放射レベルが大きく、乗員L4の右耳ではレベルが小さく殆ど聴こえないような指向特性を持つようにその遅延器とゲイン器が設定されている。図28は後列座席第2Rチャンネル高域信号用指向性制御手段37bの出力の指向特性を示したものである。後列座席第2Rチャンネル高域信号用指向性制御手段37bは、FIRフィルタ38で処理された信号を高域再生用アレイスピーカ11f〜11hから乗員L4の右耳近傍のみに音を放射するような指向特性を持つようにその遅延器とゲイン器が設定されている。FIRフィルタ38には図21で説明した60度方向の両耳間振幅レベル差を特性として持つように係数を与えれば良い。よって、FIRフィルタ38はFIRフィルタ34と同じ処理を行うので、処理演算量を削減するために、FIRフィルタ38を省略し、FIRフィルタ34の出力を分岐して後列座席第2Rチャンネル高域信号用指向性制御手段37bに入力する構成にしても良い。以上の説明より、図26に示した構成において、乗員L3は高域再生用アレイスピーカ11f〜11hで再生されるRチャンネル信号高域成分のうち後列座席第1Rチャンネル高域信号用指向性制御手段37aの出力成分を聴くので高域再生用アレイスピーカ11f〜11hが存在する+60度方向にRチャンネル信号高域成分を定位知覚する。また乗員L4は後列座席第1Rチャンネル高域信号用指向性制御手段37aの出力成分を左耳で聴きかつ後列座席第2Rチャンネル高域信号用指向性制御手段37bの出力成分を右耳で聴くので、+60度方向に関する両耳間振幅レベル差を与えられる結果、+60度方向にRチャンネル信号高域成分を定位知覚する。一方、高域再生用アレイスピーカ11f〜11hの再生音は車輌後方への指向特性を持つため前列座席の乗員L1、L2には殆ど聴こえない。よって、高域再生用アレイスピーカ11c〜11eの再生音による乗員L1、L2のRチャンネル信号高域成分の定位が崩れることは無い。また、高域再生用アレイスピーカ11c〜11eの再生音は、距離減衰あるいは前列座席が遮蔽物となるので後列座席ではレベルが小さい音しか到来せず、乗員L3、L4のRチャンネル信号高域成分の定位を崩すことは無い。よって、図26に示した構成によって前列座席の乗員L1、L2と後列座席の乗員L3、L4が同時にRチャンネル信号高域成分の音像を+60度方向に定位知覚することが出来る。
なお、実施の形態1で説明したのと同様に、図18で示した車載用音像定位制御装置は、高域再生用アレイスピーカ11c〜11eとして3つのスピーカユニットを用いているが、その数は3つに限定されるものでは無く、指向特性をより鋭くしたい場合には、高域再生用アレイスピーカを構成するスピーカユニット数を増やしたほうが良い。もちろん、第1Rチャンネル高域信号用指向性制御手段20cと第2Rチャンネル高域信号用指向性制御手段20dを構成する遅延器とゲイン器の個数は高域再生用アレイスピーカを構成するスピーカユニットの数に合わせて増減する。
なお、実施の形態1で説明したのと同様に、図18で示した車載用音像定位制御装置は、第1Rチャンネル高域信号用指向性制御手段20cと第2Rチャンネル高域信号用指向性制御手段20dを遅延器とゲイン器で構成しているが、この構成に限ったものでは無い。
なお、実施の形態1及び実施の形態2では、本発明を車載用音像定位制御装置に適用した例を説明したが、本発明の音像定位制御装置は車室内での使用に限定するものでは無く、スピーカレイアウトを限定されるホームでのコンテンツ視聴環境で複数の受聴者に良好な音像定位制御効果を与える場合等に用いることも可能である。一般の住居では、車室内と同様にスピーカを設置するスペースが制約されており、特にフロントチャンネル用のスピーカはテレビの両脇に設置する場合が多く、スピーカ間のゲインバランスやタイムアライメントを調整する手法では全周波数帯域に渡って複数のユーザーに良好な音像定位を与えることが困難である。
図29に、リビングルーム42においてユーザーL1、L2がRチャンネル信号に関して良好な音像定位を得るために、実施の形態1で説明した車載用音像定位制御装置と同様の構成を採用した構成を示す。10b、10dは低域再生用スピーカであり、リビングルーム42の後方両隅に設置してある。39はユーザーL1、L2の前方に設置されたテレビであり、41a、41bはテレビ39の両脇に設置されたフルレンジ再生用スピーカであり、19a〜19cはテレビ上部もしくは下部に取り付けられた高域再生用アレイスピーカであり、40はゲイン器15dの出力と低域定位制御用FIRフィルタ18cの出力を加算してフルレンジ再生用スピーカ41bに入力する加算器である。その他の要素は、図7で示した要素と同じ動作をするので同じ符号を付けてある。
Rチャンネル信号低域成分の定位制御については図7を用いて先に説明しているので省略する。Rチャンネル信号高域成分については、図7の構成では遅延器14dとゲイン器15dで低域成分とのゲイン、位相の整合が取られた後、高域再生用スピーカ11から再生されるのに対し、図29の構成では、遅延器14dとゲイン器15dで低域成分とのゲイン、位相の整合が取られた後、加算器40で低域成分と加算されてフルレンジ再生用スピーカ41bから再生される。よって、Rチャンネル信号高域成分のうち遅延器14d、ゲイン器15dで処理される成分は、図30に示すようにユーザーL1にとっては右前方の角度+α方向から到来し、ユーザーL2にとっては正面方向から到来する。一方、高域再生用アレイスピーカ19a〜19cから再生された音は、図31に示すように、ユーザーL2の右側壁で反射してユーザーL2に角度+β方向から到来するように、Rチャンネル高域信号用指向性制御手段20を構成する遅延器とゲイン器が設定されている。この結果、ユーザーL2は、フルレンジ再生用スピーカ41bから再生される高域成分と高域再生用アレイスピーカ19a〜19cからの上記反射音との合成により、正面方向から角度+β方向に近づいた方向にRチャンネル信号高域成分の音像を定位知覚する。ただし、高域再生用アレイスピーカ19a〜19cの出力の指向方向と壁の位置の関係によって高いレベルの反射音の到来方向は限定される。図32に示すように、高域再生用アレイスピーカ19a〜19cと壁の間の距離をx1とし、ユーザーL2と壁の間の距離をx2とし、高域再生用アレイスピーカ19a〜19cを壁に対して垂直に投影した点とユーザーL2を壁に対して垂直に投影した点の間の距離をx3としたときに、高域再生用アレイスピーカ19a〜19cの出力の指向方向θがx3tanθ=x1+x2の関係を満たせば、ユーザーL2に十分高いレベルの反射音を聴かせることが出来る。図31におけるθ1とθ2が大きく異なる場合には、レベルが高い反射音をユーザーL2に聴かせることができないので、ユーザーL2が知覚するRチャンネル信号高域成分の音像方向を角度+α方向(すなわちユーザーL1がRチャンネル信号高域成分の音像を知覚する方向)に近づけることは困難となる。もし、高域再生用アレイスピーカ19a〜19cと壁とユーザーL2の位置関係が、反射音とフルレンジ再生用スピーカ41bの再生音の合成音の定位方向がαとなるように反射音を作ることが出来るような位置関係であれば、上記合成音の定位方向がαとなるような高域再生用アレイスピーカ19a〜19cの出力の指向に合わせ、適宜Rチャンネル高域再生用指向性制御手段20を構成する遅延器とゲイン器を調整すれば良い。
以上のように、図29に示す構成によってユーザーL1、L2に対してRチャンネル信号を全周波数帯域にわたり同じ右前方方向に定位知覚させることが出来る。もちろん、実施の形態1で説明したようにLチャンネル信号成分の定位制御も容易に実現出来る。
また、実施の形態2で説明した車載用音像定位制御装置をリビングルーム42に適用することももちろん可能である。この場合は、図18で説明した高域再生用アレイスピーカ11c〜11eを例えばフルレンジ再生用スピーカ41b上に配置し、この高域再生用アレイスピーカ11c〜11eが所望の指向特性を持つように、第1Rチャンネル高域信号用指向性制御手段20cと第2Rチャンネル高域信号用指向性制御手段20dを構成する遅延器とゲイン器を適当に設定すれば良い。
なお、実施の形態1及び実施の形態2で説明した車載用音像定位制御装置は、各座席の位置が固定されている場合に限定するものでは無く、例えば図7における乗員L2の座席の位置が車載用音像定位制御装置を設計したときの位置から前にずれた場合は、高域再生用アレイスピーカ19a〜19cの再生音が乗員L2の右ドアガラスで反射する位置を前へずらすように指向方向を広げるよう、座席位置がずれた距離に応じて遅延器14a〜14cの遅延時間をあらかじめ求めておいた値に設定し直せば良い。もちろん、座席のずれた距離をセンサ等により自動的に計測し、この計測結果に応じて、遅延器14a〜14cの遅延時間を所定の演算式に基づいて算出し、自動設定する構成にしても良い。
また、頭部伝達関数は個人差が大きいため、予め複数パターンの補正パターンを用意しておき、ユーザによって選択可能としても良い。
本発明に係る車載用音像定位制御装置は、例えば車室内の複数座席において同様に良好な音像定位を得ることを目的として利用することができる。
従来の音響再生装置を示す図 伝達関数計測方法を示す図 目標伝達関数を示す図 従来の音響再生装置を用いて音像定位制御を行う構成を示す図 周波数帯域を分割したうえで、車室内で従来の音響再生装置を用いて音像定位制御を行う構成を示す図 図5で示す構成における音像定位方向を示す図 本発明の実施の形態1における車載用音像定位制御装置を示す図 伝達関数計測方法を示す図 目標伝達関数計測方法を示す図 低域定位制御用FIRフィルタの設計を行う構成を示す図 本発明の実施の形態1における車載用音像定位制御装置において、高域再生用スピーカのみを駆動したときの音像定位方向を示す図 60度方向に関する頭部音響伝達関数の振幅レベルを示す図 30度方向に関する頭部音響伝達関数の振幅レベルを示す図 本発明の実施の形態1における車載用音像定位制御装置において、高域再生用アレイスピーカのみを駆動したときの反射音到来方向を示す図 本発明の実施の形態1においてLチャンネルとRチャンネルを同時に音像定位制御する車載用音像定位制御装置を示す図 本発明の実施の形態1における車載用音像定位制御装置において、前列座席の乗員と後列座席の乗員のRチャンネル信号高域成分の音像定位制御を同時に行う構成を示す図 本発明の実施の形態1における車載用音像定位制御装置において、肘掛に取り付けられた高域再生用アレイスピーカのみを駆動したときの反射音到来方向を示す図 指向性制御手段としてFIRフィルタを用いる構成を示す図 本発明の実施の形態2における車載用音像定位制御装置を示す図 本発明の実施の形態2における車載用音像定位制御装置において、第1Rチャンネル高域信号用指向性制御手段の出力成分の指向特性を示す図 本発明の実施の形態2における車載用音像定位制御装置において、第2Rチャンネル高域信号用指向性制御手段の出力成分の指向特性を示す図 60度方向と30度方向に関する頭部音響伝達関数の両耳間振幅レベル差を示す図 本発明の実施の形態2における車載用音像定位制御装置において乗員L2の左耳の音圧を補正する場合の車載用音像定位制御装置において、第1Rチャンネル高域信号用指向性制御手段の出力成分の指向特性を示す図 本発明の実施の形態2における車載用音像定位制御装置において、高域再生用アレイスピーカから乗員L2への伝達関数を示す図 本発明の実施の形態2における車載用音像定位制御装置において乗員L2の左耳の音圧を補正する場合の車載用音像定位制御装置において、第2Rチャンネル高域信号用指向性制御手段の出力成分の指向特性を示す図 60度方向に関する頭部音響伝達関数の両耳間振幅レベル差の逆特性を示す図 本発明の実施の形態2における車載用音像定位制御装置において、前列座席の乗員と後列座席の乗員のRチャンネル信号高域成分の音像定位制御を同時に行う構成を示す図 本発明の実施の形態2における車載用音像定位制御装置において、後列座席第1Rチャンネル高域信号用指向性制御手段の出力成分の指向特性を示す図 本発明の実施の形態2における車載用音像定位制御装置において、後列座席第2Rチャンネル高域信号用指向性制御手段の出力成分の指向特性を示す図 本発明の実施の形態1における車載用音像定位制御装置をホームでのコンテンツ視聴環境に適用する場合の構成を示す図 本発明の実施の形態1における車載用音像定位制御装置をホームでのコンテンツ視聴環境に適用する場合の構成において、高域再生用スピーカのみを駆動したときの音像定位方向を示す図 本発明の実施の形態1における車載用音像定位制御装置をホームでのコンテンツ視聴環境に適用する場合の構成において、高域再生用アレイスピーカのみを駆動したときの反射音到来方向を示す図 本発明の実施の形態1における車載用音像定位制御装置をホームでのコンテンツ視聴環境に適用する場合の構成において、高域再生用アレイスピーカと壁とユーザーの位置関係を示す図
符号の説明
1 音響再生装置
2 記録装置
3a〜3d スピーカ
4a〜4d アンプ
5 逆フィルタネットワーク
6 テスト信号発生装置
7 仮想音源
8a、8b フィルタ
9 モノラル音源
10a〜10g 低域再生用スピーカ
11、11a、11b 高域再生用スピーカ
11c〜11h、19a〜19f 高域再生用アレイスピーカ
12、12a、12b ローパスフィルタ
13、13a、13b ハイパスフィルタ
14、14a〜14f、25a〜25d 遅延器
15、15a〜15f ゲイン器
16 車輌
17、17a、17b ダウンサンプリング変換器
18a〜18l 低域定位制御用FIRフィルタ
20、20b Rチャンネル高域信号用指向性制御手段
20a Lチャンネル高域信号用指向性制御手段
20c 第1Rチャンネル高域信号用指向性制御手段
20d 第2Rチャンネル高域信号用指向性制御手段
21 計測信号発生装置
22 伝達関数計算装置
23 スピーカ
24a〜24d 目標伝達関数フィルタ
26a〜26d 誤差経路フィルタ
27 係数更新計算部
28 適応フィルタ
29a〜29d 適応フィルタ計算部
30a〜30d、31a〜31d、32a〜32d、35a〜35f、40 加算器
33a〜33c、34、38 FIRフィルタ
36 後列座席Rチャンネル高域信号用指向性制御手段
37a 後列座席第1Rチャンネル高域信号用指向性制御手段
37b 後列座席第2Rチャンネル高域信号用指向性制御手段
38 FIRフィルタ
39 テレビ
41a、41b フルレンジ再生用スピーカ
42 リビングルーム

Claims (12)

  1. 音響信号に基づいて、指向性を有する第1の音波および当該第1の音波とは異なる指向性を有する第2の音波を発生する音響再生手段と、
    前記音響再生手段が発生する音波による再生音を第1の聴取位置に位置する第1聴取者が聴く時の両耳間振幅レベル差と第2の聴取位置に位置する第2聴取者が聴く時の両耳間振幅レベル差とが等しくなるように、前記音響再生手段に入力される前記音響信号を処理する指向性制御手段とを備え、
    前記指向性制御手段は、前記音響再生手段が発生する前記第2の音波が、前記第2聴取者の片耳である第1の耳のみに向かうように前記音響信号を処理する一耳向け指向性制御手段を含むことを特徴とする、音像定位制御装置。
  2. 前記指向性制御手段は、前記第1聴取者が聴く時の両耳間振幅レベル差と第2聴取者が聴く時の両耳間振幅レベル差との差分が10dB以下になるように、前記音響信号を処理することを特徴とする、請求項1に記載の音像定位制御装置。
  3. 前記指向性制御手段は、前記一耳向け指向性制御手段を通じて前記音響再生手段に入力される音響信号の周波数特性を補正する周波数特性補正手段をさらに含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の音像定位制御装置。
  4. 前記周波数特性補正手段は、前記第1聴取者が前記音響再生手段からの再生音の音像を知覚する方向に対応する頭部音響伝達関数の両耳間振幅レベル差の周波数特性に基づいて、前記一耳向け指向性制御手段を通じて前記音響再生手段に入力される音響信号の周波数特性を補正することを特徴とする、請求項3に記載の音像定位制御装置。
  5. 前記第1の聴取者又は前記第2の聴取者の指示を入力する入力手段をさらに備え、
    前記周波数特性補正手段は、前記一耳向け指向性制御手段を通じて前記音響再生手段に入力される音響信号の周波数特性を、前記入力手段によって入力された前記第1の聴取者又は前記第2聴取者の指示に応じた周波数特性に補正することを特徴とする、請求項3に記載の音像定位制御装置。
  6. 前記指向性制御手段は、
    前記音響再生手段が発生する前記第1の音波が、前記第1聴取者の両耳および前記第2聴取者の前記第1の耳とは異なる第2の耳のみに向かうように前記音響信号を処理することを特徴とする、請求項1に記載の音像定位制御装置。
  7. 音響信号に基づいて第1の音波を発生する第1の音響再生手段と、
    音響信号に基づいて指向性を有する第2の音波を発生する第2の音響再生手段と、
    第1の聴取位置では前記音響再生手段が発生する前記第1の音波の音を聴取させ、第2の聴取位置では前記音響再生手段が発生する前記第1の音波と前記第2の音波との合成音を聴取させることで、前記第1の聴取位置に位置する第1聴取者が聴く時の両耳間振幅レベル差と前記第2の聴取位置に位置する第2聴取者が聴く時の両耳間振幅レベル差とが等しくなるように、前記第1および第2の音響再生手段に入力される前記音響信号を処理する指向性制御手段とを備える、音像定位制御装置。
  8. 記指向性制御手段は、前記第2の音響再生手段が発生する前記第2の音波が前記第2聴取者の側方に位置する障害物に向かい、当該障害物で反射した後に前記第2聴取者に向かうように前記音響信号を処理する第2聴取者向け指向性制御手段を含むことを特徴とする、請求項7に記載の音像定位制御装置。
  9. 前記指向性制御手段は車両内に設置され、
    前記障害物が、前記車両内の側面であることを特徴とする、請求項7または8に記載の音像定位制御装置。
  10. 前記音響再生手段は、前記車両内の前方に設置されることを特徴とする請求項に記載の音像定位制御装置。
  11. Rチャンネル音響信号を含む音響信号に基づいて第1の音波を発生する第1の音響再生手段と、
    Lチャンネル音響信号を含む音響信号に基づいて第2の音波を発生する第2の音響再生手段と、
    前記Rチャンネル音響信号に基づく指向性を有する第3の音波および前記Lチャンネル音響信号に基づく指向性を有する第4の音波を発生する第3の音響再生手段と、
    第1の聴取位置では前記第1の音響再生手段が発生する前記第1の音波と前記第3の音響再生手段が発生する前記第4の音波との合成音を聴取させ、第2の聴取位置では前記第2の音響再生手段が発生する前記第2の音波と前記第3の音響再生手段が発生する前記第3の音波との合成音を聴取させることで、第1の聴取位置に位置する第1聴取者が聴く時の両耳間振幅レベル差と第2の聴取位置に位置する第2聴取者が聴く時の両耳間振幅レベル差とが等しくなるように、前記第1、第2、および第3の音響再生手段に入力される前記音響信号を処理する指向性制御手段とを備える、音像定位制御装置。
  12. 音響信号に基づいて、指向性を有する第1の音波および当該第1の音波とは異なる指向性を有する第2の音波を発生する音響再生手段に電気的に接続して使用される集積回路であって、
    音響信号を入力するための入力端子と、
    前記音響再生手段が発生する音波による再生音を第1の聴取位置に位置する第1聴取者が聴く時の両耳間振幅レベル差と第2の聴取位置に位置する第2聴取者が聴く時の両耳間振幅レベル差とが等しくなるように、前記入力端子を通じて供給された音響信号を処理する指向性制御手段と、
    前記指向性制御手段によって処理された音響信号を前記音響再生手段に供給するための出力端子とを備え
    前記指向性制御手段は、前記音響再生手段が発生する前記第2の音波が、前記第2聴取者の片耳である第1の耳のみに向かうように前記音響信号を処理する一耳向け指向性制御手段を含むことを特徴とする、集積回路。
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