[go: up one dir, main page]

JP5077041B2 - 可変フライホイール - Google Patents

可変フライホイール Download PDF

Info

Publication number
JP5077041B2
JP5077041B2 JP2008108111A JP2008108111A JP5077041B2 JP 5077041 B2 JP5077041 B2 JP 5077041B2 JP 2008108111 A JP2008108111 A JP 2008108111A JP 2008108111 A JP2008108111 A JP 2008108111A JP 5077041 B2 JP5077041 B2 JP 5077041B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
crankshaft
oil
clutch
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008108111A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009257495A (ja
Inventor
信幸 岩男
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2008108111A priority Critical patent/JP5077041B2/ja
Publication of JP2009257495A publication Critical patent/JP2009257495A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5077041B2 publication Critical patent/JP5077041B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Description

本発明は、エンジンのクランクシャフトに係脱自在な可変マスを有する可変フライホイールに関するものである。
一般に、車両のエンジンのクランクシャフトには、トルク変動の吸収のために、フライホイール(重量マス、イナーシャウェイトとも呼ばれる)が取り付けられている。
フライホイールは、エンジンの低回転時では、いわゆる「はずみ車」の機能を果たし、スムーズなエンジン回転に寄与するが、中高速域になるとアクセルレスポンスを低下させたり、エンジンブレーキの効きを悪くするなどの原因になる。
そこで、従来、フライホイールのマス(質量)の一部を補助マスとして別機構化し、クランクシャフトに係脱可能なバリアブルマス(可変マス)とした可変フライホイールが知られている(例えば特許文献1参照)。
その特許文献1記載のフライホイールは、エンジンのクランクシャフトに固定された主フライホイールと、クランクシャフトに軸方向に移動可能に設けられた副フライホイールと、副フライホイールを主フライホイールに対して密着又は離間させるクラッチと備える。
クラッチは、副フライホイールにおける主フライホイールと反対側の側面に形成された閉塞空間に空気を供給することで副フライホイールを主フライホイールに密着させ、閉塞空間を負圧にすることで副フライホイールを主フライホイールから離間させるようにしている。
特開2004−293726号公報
ところで、上述の可変フライホイールなどでは、副フライホイールをクランクシャフトに対し回転可能とするために、クランクシャフトに副フライホイールを支持するベアリングが設けられている。
このようにベアリングが設けられた可変フライホイールでは、車両の高負荷走行などによりベアリングが焼け付いてしまう虞があった。また、通常走行のみを行う場合でも、一般にベアリングを定期的に交換しなければならないという問題があった。
そこで、ベアリングを油により強制潤滑するために強制潤滑装置を可変フライホイールに設けることが考えられるが、上述の可変フライホイールは、空気で作動するものなので、別途油路などを形成する必要があり、可変フライホイールの製造コストが増大してしまう。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、製造コストを増大させることなく、ベアリングの焼き付きを防止できると共にベアリングの交換が不要な可変フライホイールを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、エンジンのクランクシャフトに固定されたドライブプレートと、上記クランクシャフトにベアリングを介して回転可能に取り付けられ重り部を有するドリブンプレートと、上記ドライブプレートおよび上記ドリブンプレートを、油圧源からの油により係脱させる湿式クラッチとを備えた可変フライホイールにおいて、上記湿式クラッチを上記ベアリングよりも外周側に配置し、上記油圧源から上記クランクシャフト内を通り上記湿式クラッチに至る油路を、該油路内を流れる油が上記ベアリングに接するように形成したものである。
好ましくは、上記油路内を流れる油が上記ベアリングの内部を流通するように、上記油路内に上記ベアリングが配置されたものである。
好ましくは、上記油が、上記エンジンの潤滑油であり、上記油圧源が、上記エンジンにより駆動され上記潤滑油を循環するためのオイルポンプであるものである。
本発明によれば、製造コストを増大させることなく、ベアリングの焼き付きを防止できると共にベアリングの交換が不要であるという優れた効果を発揮するものである。
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
本実施形態の可変フライホイールは、トラックなどの車両に搭載されたエンジンのクランクシャフトに取り付けられ、例えば、FR型の車両に適用される。
図1に基づき、エンジンおよびクランクシャフトの概略構造を説明する。
図1に示すように、エンジンのクランクシャフト2が、エンジンブロック21に回動自在に支持され、そのエンジンブロック21から突出するクランクシャフト2の端部(クランクエンド)には、クランクシャフト2と一体回転するフライホイール(以下、固定フライホイールという)23が固定されている。
固定フライホイール23のクランクシャフト2と反対側(右側)には、クランクシャフト2の動力を変速機の入力軸(T/Mインプット)24に伝達または遮断するためのクラッチ100が設けられる。クラッチ100において、101はクラッチカバー、102はダイヤフラムスプリング、103はプレッシャープレート、104はクラッチディスク、105はレリーズフォークである。クラッチ100は、ダイヤフラムスプリング102によりプレッシャープレート103を介してクラッチディスク104が固定フライホイール103に押し付けられることで締結される。
固定フライホイール23は、クランクシャフト2に同心的な円板形状を有し、外周部に固定マス25(重り)をなす肉厚部が形成される。その肉厚部の外周には、スターター(図示せず)に歯合可能なリングギヤ26が設けられる。
固定フライホイール23は、クランクシャフト2の変速機側(右側)の端面に突き合わせて固定(ボルト止め)される。図例では、クランクシャフト2が突き合わされる固定フライホイール23の左側面に、環状のボス部27が形成され、そのボス部27にクランクシャフト2が嵌め込まれる。
ここで、本実施形態では、クランクシャフト2のクランクエンドが軸方向に延長され、その延長された、固定フライホイール23とエンジンブロック21との間の部分に、本実施形態の可変フライホイール1が設けられる。
その可変フライホイール1は、エンジンのクランクシャフト2に固定されたドライブプレート3と、クランクシャフト2にベアリング4、5を介して回転可能に取り付けられ可変マス6(重り部)を有するドリブンプレート7と、それらドリブンプレート7とドライブプレート3とを油圧源8(図2参照)からの油により係脱(連結または切離)する湿式クラッチ9とを備え、湿式クラッチ9は、ドライブプレート3に軸方向に移動可能に設けられトルク伝達可能なドライブクラッチ31と、そのドライブクラッチ31を収容する作動室77、78とを有し、その作動室77、78に油圧源8からの油を供給または排出して、ドライブクラッチ31をドリブンプレート7に係合(圧接)または離間する。
図2に示すように、本実施形態では、湿式クラッチ9の作動室77、78がドリブンプレート7のベアリング4、5よりも外周側に配置され、油圧源8からクランクシャフト2内を通り作動室77、78に至る油路11が、該油路11内を流れる油がベアリング4、5に接するように形成される。また、油が、エンジンの潤滑油であり、油圧源8が、エンジンにより駆動され油(以下、潤滑油という)を循環するためのエンジンオイルポンプである。
ドリブンプレート7は、可変マス6を有すると共にドライブクラッチ31に係合可能なドリブンプレート本体35と、そのドリブンプレート本体35に取り付けられドリブンプレート本体35との間に、ドライブプレート3およびドライブクラッチ31を収容する空間を区画形成するカバー36とを有する。これらドリブンプレート本体35とカバー36とは、各々異なるベアリング4、5により支持される。
ドリブンプレート本体35は、固定フライホイール23の左側(エンジン側)に配置され、ベアリング(以下、第一ベアリングという)4を介してクランクシャフト2に回転可能に取り付けられる。図例では、第一ベアリング4が、固定フライホイール23のボス部27およびドライブプレート3の後述する右ベースボス部62の外周に嵌め合わさる。
ドリブンプレート本体35は、クランクシャフト2と同芯的なほぼ円板形状を有し、中心部に、第一ベアリング4が嵌め込まれるベアリング穴37が形成される。ベアリング穴37の外周には、第一ベアリング4の外輪に沿って左側に延びるボス部38が設けられ、ベアリング穴37の右端には、ベアリング穴37の内周側に突出し第一ベアリング4を保持するフランジ部39が形成される。
ドリブンプレート本体35の外周部には可変マス6をなす環状の肉厚部が形成される。
ドリブンプレート本体35のドライブプレート3側(左側)の側面には、ドライブクラッチ31に摺接または係合する摩擦面41が形成される。
カバー36は、ドリブンプレート本体35の左側に配置される。カバー36は、一端(内周端)が第二ベアリング5により回転可能に支持され、その一端から外周側に延びて、他端(外周端)が、ドリブンプレート本体35の左側面に接合される。
具体的には、カバー36は、クランクシャフト2を囲むと共に第二ベアリング5が外周に嵌め合わされたボス部(以下、カバーボス部という)45と、そのカバーボス部45から外周側に延び第二ベアリング5を覆うベアリングカバー部46と、そのベアリングカバー部46から外周側に延びドライブクラッチ31を覆うクラッチカバー部47とで構成される。
カバーボス部45は、クランクシャフト2と同心的、かつクランクシャフト2よりも大径の円筒状に形成され、クランクシャフト2と径方向に間隔を隔てて配置される。そのカバーボス部45の左端部とクランクシャフト2との間の隙間には、環状のシール部材48が設けられる。
第二ベアリング5は、カバーボス部45と、そのカバーボス部45を囲む後述するドライブプレート3のベアリング取付部55との間に挟み込まれる。第二ベアリング5は、内輪がカバーボス部45の外周面に係合し、外輪がベアリング取付部55の内周面に係合する。
ベアリングカバー部46は、断面ほぼL字状で周方向に全周に亘り延び、第二ベアリング5(およびベアリング取付部55)を左側および外周側から覆う。
クラッチカバー部47は、断面ほぼL字状で周方向に全周に亘り延びてドライブクラッチ31を左側および外周側から覆うと共に、外周部の右端にドリブンプレート本体35に液密に当接するフランジ部52が形成され、そのフランジ部52によりドリブンプレート本体35にボルト止めされる。
ドライブプレート3は、ドリブンプレート本体35とカバー36との間に配置され、そのドライブプレート3の外周側にドライブクラッチ31が配置される。
ドライブプレート3は、クランクシャフト2に直結されたほぼ円板状のベース部54と、そのベース部54からカバー36側に突出する円筒状に形成され内部に第二ベアリング5が嵌め入れられたベアリング取付部55と、ベース部54の先端部(外周部)からドリブンプレート本体35側に突出する円筒状に形成されドライブクラッチ31を軸方向に案内するガイド部56と、その円筒状のガイド部56の外周面に形成されドライブクラッチ31を回転不能、かつ軸方向に移動可能に支持するクラッチ支持部57とを備える。
ベース部54には、クランクシャフト2が嵌合する嵌合穴61が形成される。嵌合穴61の外周には、クランクシャフト2に沿って軸方向右側に延びるボス部(以下、右ベースボス部という)62と、軸方向左側に延びるボス部(以下、左ベースボス部という)63とが形成される。右ベースボス部62は、固定フライホイール23のボス部27とほぼ同じ外径を有し、その固定フライホイール23のボス部27に突き合わされる。
また、右ベースボス部62内には、右ベースボス部62を径方向に貫通するボス部貫通穴65が形成される。ボス部貫通穴65は、第一ベアリング4とベース部54との間の隙間に、径方向に連続させて形成される。ボス部貫通穴65は、右ベースボス部62に周方向に間隔を隔てて複数形成される。
ベアリング取付部55は、クランクシャフト2と同心的な円筒形状を有し、その内周面に嵌め入れられた第二ベアリング5を介して、カバー36を回転可能に支持する。
ガイド部56は、クランクシャフト2と同心的な円筒状に形成され、その外周面にドライブクラッチ31の後述するクラッチボス部71が摺動可能に嵌め合わされる。ガイド部56には、ガイド部56とクラッチボス部71との隙間をシールするための図示しないシール部材が設けられる。
クラッチ支持部57は、ガイド部56から外周側に延びる円板状の軸移動ストッパ片66と、その軸移動ストッパ片66の外周端からドライブクラッチ31側(右側)にドライブクラッチ31を貫通して延出する係合ピン67で構成される。図例では、複数のクラッチ支持部57が周方向に間隔を隔ててガイド部56に形成される。
係合ピン67は、ドライブクラッチ31の後述する係合穴74に挿入され、ドライブクラッチ31を軸方向に案内すると共に、周方向に固定する。
軸移動ストッパ片66は、ドライブクラッチ31がドライブプレート3から離間する側(左側)に移動するときに、ドライブクラッチ31の軸方向位置を規定する。
ドライブクラッチ31は、クランクシャフト2と同心的な円筒状に形成され内周面がドライブプレート3のガイド部56に摺動するボス部(以下、クラッチボス部という)71と、そのクラッチボス部71の一端(図例では、右端)から外周側に延び先端にドリブンプレート本体35の摩擦面41と係合するためのクラッチフェーシング72が設けられた円板状のフェーシング支持部73とを有する。ドライブクラッチ31は、全体として断面L字状で周方向に全周に亘り延びる。
フェーシング支持部73には、フェーシング支持部73を軸方向に貫通し、ガイド部56の係合ピン67が挿入される係合穴74が形成される。係合穴74は、径方向のほぼ中間位置に形成され、係合ピン67の数および位置に対応して周方向に間隔を隔てて複数形成される。
フェーシング支持部73における係合穴74の外周側には屈曲部75が形成され、屈曲部75の外周側の部分が、内周側の部分よりもドリブンプレート本体35に近接する。
クラッチフェーシング72は、ドリブンプレート本体35の摩擦面41に対向させて、フェーシング支持部73の右側面に取り付けられ、その右側面から僅かに突出する(図3参照)。
このドライブクラッチ31は、カバー36とドリブンプレート本体35の間に区画形成された作動室77、78内に収容され、その作動室77、78が、油路11を介して、後述する油圧システム76に接続される。
具体的には、作動室77、78は、カバー36とドライブクラッチ31との間に区画形成された連結側作動室77と、ドライブクラッチ31とドリブンプレート本体35との間に区画形成された切離側作動室78とで構成される。油路11は、連結側作動室77に接続された連結側油路85、86と、切離側作動室78に接続された切離側油路87、88とで構成される。
連結側油路85、86は、クランクシャフト2内に形成されると共にクランクシャフト2の外周面に開口するAポート85(連結側シャフト油路)と、そのAポート85からカバー36とドライブプレート3との間に通り連結側作動室77に至る連結側プレート油路86とを有する。
Aポート85は、一端が油圧システム76に連通し、他端が、シール部材48とドライブプレート3の左ベースボス部63との間に位置するクランクシャフト2の外周面に開口する。
連結側プレート油路86は、ドライブプレート3のカバー36側(左側)の側面に沿って形成される。具体的には、連結側プレート油路86は、Aポート85から順に、ドライブプレート3の左ベースボス部63とカバー36のカバーボス部45の間、そのカバーボス部45とドライブプレート3のベアリング取付部55との間、そのベアリング取付部55とカバー36との間に、連続して区画形成される。
詳しくは後述するが、本実施形態では、連結側プレート油路86内を流れる潤滑油が第二ベアリング5の内部を流通するように、第二ベアリング5は、カバーボス部45と左ベースボス部63とにより形成された連結側プレート油路86内に配置されている。
切離側油路87、88は、クランクシャフト2内に形成されると共にクランクシャフト2の外周面に開口するBポート(切離側シャフト油路)87と、そのBポート87から切離側作動室78に至る切離側プレート油路88とを有する。
Bポート87は、一端が油圧システム76に連通し、他端が、ボス部貫通穴65に対向するクランクシャフト2の外周面に開口する。なお、図2および図3では、作図上の都合からBポート87をAポート85に隣接して示したが、正しくは、図1に示すように、Bポート87と上述したAポート85とは、クランクシャフト2の周方向に間隔を隔てて(図例では、ほぼ180°離間させて)配置される。
切離側プレート油路88は、ボス部貫通穴65およびドライブプレート3のドリブンプレート本体35側(右側)の側面に沿って形成される。具体的には、切離側プレート油路88は、Bポート87から順に、ボス部貫通穴65、ドライブプレート3と第一ベアリング4およびドリブンプレート本体35のボス部38との間、そのボス部38とドライブプレート3のガイド部56との間に、連続して区画形成される。
油圧システム76は、エンジンに設けられ、エンジン内に潤滑油を循環させると共に潤滑油を可変フライホイール1の作動室77(78)に供給または作動室78(77)から排出するものである。
油圧システム76は、油が貯留されたリザーブタンク91(オイルパン)と、そのリザーブタンク91に接続された供給油路92および戻し油路93と、供給油路92に設けられたエンジンオイルポンプ8と、供給油路92および戻し油路93と可変フライホイール1のAポート85およびBポート87との間に設けられた方向制御弁94とを有する。
方向制御弁94は、供給油路92、戻し油路93、Aポート85およびBポート87が各々接続された4ポート弁であり、弁の切替位置を、供給油路92をAポート85に連通させると共に戻し油路93をBポート87に連通させる連結位置(図2参照)と、供給油路92をBポート87に連通させると共に戻し油路93をAポート85に連通させる切離位置(図3参照)との、2つの切替位置に切り替え可能なように構成される。
方向制御弁94は、車両に搭載された電子コントロールユニット(ECU)などの制御手段95に接続され、その制御手段95により、弁の切替位置(流れの方向)が切替制御される。制御手段95は、基本的には、図示しないエンジン回転数センサの検出値に基づいて、方向制御弁94を切替制御する(湿式クラッチ9を断接制御する)。
エンジンオイルポンプ8は、クランクシャフト2に連結され、クランクシャフト2の回転に伴い、回転駆動される。また、供給油路92には、エンジンオイルポンプ8の上流と下流を接続するバイパス通路96が設けられ、そのバイパス通路96にリリーフバルブ97が設けられる。
次に、図2および図3に基づき、本実施形態の可変フライホイール1の作動を説明する。
可変フライホイール1は、クランクシャフト2の内部に形成されたAポート85およびBポート87を有し、それらAポート85およびBポート87に、方向制御弁94を介してエンジンオイルポンプ8の油が流れるようになっており、この方向制御弁94の切替位置を切り替えることで、可変マス6をクランクシャフト2に連結または切り離すものである。
可変フライホイール1は、基本的には、エンジン(クランクシャフト2)の回転速度が低回転域(例えば、アイドル回転速度未満)のときに可変マス6をクランクシャフト2に連結し、エンジンの回転速度が高回転域(アイドル回転速度以上)のときにクランクシャフト2から可変マス6を切り離す。
まず、図2に基づき、可変マス6のクランクシャフト2への連結について説明する。
エンジンの回転速度が低回転域のとき、制御手段95により方向制御弁94が連結位置に切り替えられ、エンジンオイルポンプ8からの潤滑油が、Aポート85および連結側プレート油路86を通り連結側作動室77内に供給される。
その連結側作動室77内に供給された潤滑油の油圧により、ドライブクラッチ31がドリブンプレート本体35側に軸方向に移動して、ドライブクラッチ31のクラッチフェーシング72がドリブンプレート本体35の摩擦面41に押し付けられる。つまり、湿式クラッチ9が締結される。なお、連結側作動室77は、基本的には、シール部材48などにより潤滑油が漏れないように構成されており、湿式クラッチ9は締結状態に保持される。
これにより、可変マス6を有するドリブンプレート本体35がクランクシャフト2に連結され、可変マス6がクランクシャフト2に固定され可変マス6の慣性力がクランクシャフト2に作用する。
ここで、本実施形態では、Aポート85からの潤滑油が、連結側プレート油路86を通る際に、第二ベアリング5内(内輪と外輪との間)を、軸方向に沿って、内輪、外輪および転動体などに接触しつつ流れる。この潤滑油により、第二ベアリング5が潤滑および冷却される。
また、連結側作動室77から、ドライブクラッチ31の係合穴74などを通り、切離側作動室78に流入した潤滑油は、その切離側作動室78から切離側プレート油路88およびBポート87を通り、リザーブタンク91に戻される。
ここで、切離側作動室78からの潤滑油は、切離側プレート油路88を通る際に、第一ベアリング4の内輪および外輪の左側面に沿って、それら内輪および外輪に接触しつつ流れる。この潤滑油により第一ベアリング4が潤滑および冷却される。
次に、図3に基づき、可変マス6のクランクシャフト2からの切離について説明する。
エンジンの回転速度が高回転域のとき、制御手段95により方向制御弁94が切離位置に切り替えられ、エンジンオイルポンプ8からの潤滑油が、Bポート87および切離側プレート油路88を通り切離側作動室78内に供給される。
その切離側作動室78内に供給された潤滑油の油圧により、ドライブクラッチ31が軸方向にドリブンプレート本体35側と反対側に移動され、ドライブクラッチ31のクラッチフェーシング72がドリブンプレート本体35の摩擦面41から離間する。
これにより、ドリブンプレート本体35がクランクシャフト2から切り離され、ドリブンプレート本体35の可変マス6による慣性力がクランクシャフト2に作用しなくなる。
この切離時には、第一ベアリング4および第二ベアリング5は、上述した連結時とは逆方向に流れる潤滑油により、潤滑および冷却される。
つまり、Bポート87からの潤滑油は、切離側プレート油路88を通る際に、第一ベアリング4の内輪および外輪の左側面に沿って、それら内輪および外輪に接触しつつ流れ、その潤滑油により第一ベアリング4が潤滑および冷却される。
また、切離側作動室78内の潤滑油は、切離側作動室78から、係合穴47や、ドライブクラッチ31の外周とカバー36およびドリブンプレート本体35との隙間を通り、連結側作動室77に流入し、その連結側作動室77から連結側プレート油路86およびAポート85を通り、リザーブタンク91に戻される。その際に、切離側作動室78からの潤滑油が第二ベアリング5内を通ることことで、その潤滑油により、第二ベアリング5が潤滑および冷却される。
このように、本実施形態では、潤滑油により第一および第二ベアリング4、5を潤滑、冷却するので、それら第一および第二ベアリング4、5の焼き付きを防止できると共にそれらベアリング4、5の交換が不要となる。
つまり、通常は、ベアリングは交換対象部品となるが、本実施形態では潤滑油にて潤滑および冷却がなされ、耐久性が向上するため、交換対象部品から外すことが可能となる。また、高負荷走行などによる、第一および第二ベアリング4、5の焼き付きなどを抑制できる。
また、第一および第二ベアリング4、5を、湿式クラッチ9を作動させるための油路11により強制潤滑および冷却することから、第一および第二ベアリング4、5のための強制潤滑装置を別途設ける必要がなく、可変フライホイール1の製造コストを増大させることがない。
さらに、本実施形態の可変フライホイール1は、湿式クラッチ9を断接するための油圧源をエンジンオイルポンプ8で構成したので、エアコンプレッサおよびバキュームなどが搭載されていない車両にも適用することができる。
その他にも、AMT(Automated Manual Transmission)の回転合わせ時などに可変フライホイール1を切り離すことにより、エンジンの反応が早くなり、エンジン回転合わせなどを、早くかつ少ない燃料消費で行うことが可能となる。つまり、変速時間の短縮や、エンジン回転合わせに必要な燃料を削減できる。
ドライブプレート3およびドリブンプレート7を係脱するクラッチを、湿式クラッチ9としているため、可変フライホイール1(可変マス6)の締結によるショックをダンピングすることが可能である。また、半クラッチ制御におけるクラッチの焼き付きなどの問題を抑制できる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されず、様々な変形例や応用例が考えられるものである。
例えば、上述の実施形態では、湿式クラッチの油に、エンジンの潤滑油を用いたが、これに限定されず、例えば、変速機のオイルを用いてもよい。
図1は、本発明に係る一実施形態による可変フライホイールの全体構成図である。 図2は、本実施形態の可変フライホイールの断面図であり、湿式クラッチが締結された状態を示す。 図3は、本実施形態の可変フライホイールの断面図であり、湿式クラッチが切断された状態を示す。
符号の説明
1 可変フライホイール
2 クランクシャフト
3 ドライブプレート
4 第一ベアリング
5 第二ベアリング
6 重り部
7 ドリブンプレート
8 エンジンオイルポンプ(油圧源)
9 湿式クラッチ
11 油路

Claims (3)

  1. エンジンのクランクシャフトに固定されたドライブプレートと、上記クランクシャフトにベアリングを介して回転可能に取り付けられ重り部を有するドリブンプレートと、上記ドライブプレートおよび上記ドリブンプレートを、油圧源からの油により係脱させる湿式クラッチとを備えた可変フライホイールにおいて、
    上記湿式クラッチを上記ベアリングよりも外周側に配置し、
    上記油圧源から上記クランクシャフト内を通り上記湿式クラッチに至る油路を、該油路内を流れる油が上記ベアリングに接するように形成したことを特徴とする可変フライホイール。
  2. 上記油路内を流れる油が上記ベアリングの内部を流通するように、上記油路内に上記ベアリングが配置された請求項1記載の可変フライホイール。
  3. 上記油が、上記エンジンの潤滑油であり、上記油圧源が、上記エンジンにより駆動され上記潤滑油を循環するためのエンジンオイルポンプである請求項1または2記載の可変フライホイール。
JP2008108111A 2008-04-17 2008-04-17 可変フライホイール Expired - Fee Related JP5077041B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008108111A JP5077041B2 (ja) 2008-04-17 2008-04-17 可変フライホイール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008108111A JP5077041B2 (ja) 2008-04-17 2008-04-17 可変フライホイール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009257495A JP2009257495A (ja) 2009-11-05
JP5077041B2 true JP5077041B2 (ja) 2012-11-21

Family

ID=41385167

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008108111A Expired - Fee Related JP5077041B2 (ja) 2008-04-17 2008-04-17 可変フライホイール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5077041B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56157443U (ja) * 1980-04-24 1981-11-24
JP3402462B2 (ja) * 2000-04-18 2003-05-06 ダイハツ工業株式会社 クラッチ構造
JP2002321538A (ja) * 2001-04-27 2002-11-05 Fuji Heavy Ind Ltd 動力伝達装置
JP2003039960A (ja) * 2001-07-25 2003-02-13 Jatco Ltd 手動変速機及びその変速制御装置
JP2004293726A (ja) * 2003-03-28 2004-10-21 Nissan Diesel Motor Co Ltd フライホイール装置
JP2007187280A (ja) * 2006-01-16 2007-07-26 Toyota Motor Corp 内燃機関のフライホイール装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009257495A (ja) 2009-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5471823B2 (ja) 駆動力伝達装置
EP2251560B1 (en) Drive force transmitting apparatus
JP5680254B2 (ja) 自動変速機における摩擦締結要素の潤滑構造
US8997962B2 (en) Clutch apparatus for a power unit and power unit incorporating the same
JP5418173B2 (ja) 乾式クラッチ
CN103380315B (zh) 起步装置
CN102405363A (zh) 链传动油泵的油路结构
KR102320702B1 (ko) 제어 시스템의 피스톤의 행정을 제한할 수 있는 안전 베어링을 구비한 습식 이중 클러치
JP7518652B2 (ja) 油圧クラッチの給油構造
US20160319932A1 (en) Device to Actuate Shifting Elements of a Transmission
JP5077041B2 (ja) 可変フライホイール
US7422536B2 (en) Method and apparatus for cooling and lubricating a bearing device
US9523397B2 (en) Breather structure
JP5533494B2 (ja) 車両用クラッチ装置
JP5082634B2 (ja) 自動変速機の潤滑油供給装置
CN209687954U (zh) 离合器装置
JP7123505B2 (ja) 変速機
JP2015075224A (ja) ハイブリッド車両用クラッチ装置のクラッチ潤滑装置
JP7330613B2 (ja) 変速機
JP7258442B2 (ja) 変速機
JP7282565B2 (ja) 変速機
JP2016164422A (ja) レリーズベアリングの潤滑構造、及びトランスミッション
CN115435023A (zh) 用于双离合器的分离轴承总成

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110323

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120305

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120727

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120731

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120813

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150907

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees