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JP4964009B2 - パワー半導体モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、パワー半導体モジュールに関する。
パワー半導体モジュールは、通常、パワー半導体と電流通電部とが電気的に絶縁されるよう、パワー半導体に絶縁体を設けた構成となっている。このパワー半導体と絶縁体とは、はんだなどによって接合されている。
また、パワー半導体モジュールでは、半導体素子から発生する熱を効率よく放散するために、あるいは一時的に熱を分散するために、放熱板が設けられ、この放熱板と上記絶縁体とは、はんだによって接合されている。したがって、パワー半導体モジュールでは、半導体素子と絶縁体との間、及び絶縁体と放熱板との間の2箇所を、はんだにより接合することが一般的である。
パワー半導体モジュールは、パワー半導体素子に大きな電流を流すため、電力損失(定常損失とスイッチング損失)が発生し、大きく発熱して温度が上昇する。したがって、パワー半導体モジュールの信頼性試験として、冷熱サイクル試験が行なわれる。
パワー半導体モジュールでは、上記2箇所のはんだ接合部が最も強度が小さいので、冷熱サイクル試験を行なったときに発生する不具合は、上記2箇所のはんだ接合部で起こることが多い。したがって、パワー半導体モジュールの寿命を高めるには、はんだ接合部でのクラックや亀裂の発生を抑えることが重要である。
また、パワー半導体モジュールでは、はんだ接合部が少なくとも2箇所あるために、2箇所のはんだ材料を、はんだ材料の融点を考慮して選択しなければならない。
つまり、2回目のはんだ付けの温度が、1回目に用いたはんだ材料の融点よりも高いと、2回目のはんだ付けの際に1回目にはんだ付けした部分が溶融して、位置ずれを起こしたり傾斜したりといった不具合を発生させてしまうのである。この問題を回避するため、1回目に用いるはんだ材料の融点は、2回目に用いるはんだ材料の融点よりも高くなるように、はんだの材料を選択している。
これまでは2箇所のはんだ接合部には、Pb系はんだ材料が用いられていた。特にPb−Snはんだ材料を用い、PbとSnの比率を変えることによって、融点を183〜300℃前後の範囲で変化させて、2箇所のはんだ付けを行っていた(例えば、非特許文献1参照。)。
しかし、Pbは毒性を有するために使用廃止の方向にあり、Pbフリーのはんだ材料の開発が望まれている。
このようなはんだ材料に対する要求の中、例えば、種々の組成のSn系はんだ材料が提案されている。
しかしSn系はんだ材料は、その融点を220℃前後の狭い範囲でしか変動させることができず、2回のはんだ付けの工程に適用させることが難しい。
また、次世代のパワー半導体素子であるGaNやSiCは、200℃以上の耐熱性を有し、且つ絶縁破壊電界及び飽和電子密度等が大きいことから、高い動作電圧を用いて大電流を扱うことが可能である。この電流の大きさに起因して半導体素子からの発熱が200℃程度にまで上昇するため、はんだによる接合部分に対しても200℃以上の耐熱性が要求されている。
しかし、Sn系はんだ材料の融点は220℃程度であるが故に、この温度で溶けてしまい、また、200℃前後において引っ張り強度が著しく低下してしまう。そのため、200℃を超える熱を発する次世代パワー半導体素子に対しては、接合材料としてSn系はんだ材料を用いることは実用上難しい。
また、接合材料としてAg系のロウ材料が一般的に知られているが、それらの融点は650℃以上と高く、このような温度では半導体素子を破壊したり変質させてしまうために、本用途に用いることができない。
このような状況下において、はんだ材料としてBiを用いることが提案されている。Bi単体の融点は270℃であるため、Sn系はんだ材料(融点:約220℃)に比べて耐熱性に優れた接合体となる。
例えば、所望の接合温度で接合できるよう、固相線温度と液相線温度を適切な範囲とすべく、Ag、Cu、Sb、Znを含むBi材料がはんだ材料として提示されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、AgなどBiと共晶しうる金属元素と、Sn、Cu、In、Sb、Znなどの金属元素とをBiに添加した3成分以上からなるはんだ材料が提示されている(例えば、特許文献2参照。)。
また、パワー半導体モジュール全体の寿命を長くするには、各部材の耐熱性や機械強度を高めることが重要である。
パワー半導体モジュールの絶縁体については、窒化アルミニウムのセラミックスを用い、その表面に導電層としてのアルミニウム層が設けられたAl/AlN/Alの積層体が開示されている(例えば、非特許文献2参照。)。この技術では、AlNのセラミックスに導電層としてのCu層を設けたCu/AlN/Cu積層体よりも、Al/AlN/Al積層体の方が、パワー半導体モジュールの寿命が長くなることを明らかにしている。
また、絶縁体としては、窒化珪素のセラミックスに導電層としてCuを設けたCu/SiNx/Cu積層体が開示されている(例えば、非特許文献3参照。)。Cu/SiNx/Cu積層体に−30℃〜180℃の冷熱サイクル試験を行なった場合、800サイクルでSiNセラミックスの破壊は発生しなかったことが報告されている。
しかし、この文献では、絶縁体のみでの強度の評価を行なっており、パワー半導体や放熱板など他の部材をはんだ接合したモジュールの状態では評価していない。そのため、Cu/SiNx/Cu積層体が、最も強度の弱いはんだ接合部分に与える影響については開示されていない。
特開2005−72173号公報 特開2001−353590号公報 馬場陽一郎「HVインバータ品質確保の取り組み」溶接学会全国大会講演概要、第77章(2005−9) 長友他「有限要素法によるパワーモジュール用基板の熱サイクル特性解析」エレクトロニクス実装学会誌、Vol.3,No.4,pp330−334,2000 L. dupont a, b, et al., "effects of metallization thickness of ceramic substrates on the reliability of power assemblies under high temperature cycling", Microelectronics Reliability 46, pp.1766-1771, 2006
本発明では、クラックや亀裂などの不具合を発生させ難いパワー半導体モジュールを提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、Cu層を表面に備えたパワー半導体素子と、SiNxセラミックス板の両面にCu層を備えたCu/SiNx/Cu積層体の絶縁部と、を有し、
前記パワー半導体素子と前記絶縁部とをそれぞれのCu層が対向するように配して、2つのCu層の間をBi系はんだ材料で接合してなり、前記Cu/SiNx/Cu積層体におけるCuの純度が、99.96%以上であり、冷熱サイクル試験前における、前記Cu/SiNx/Cu積層体の熱膨張係数と、前記パワー半導体素子の熱膨張係数との差が、1.6ppm/℃以下であるパワー半導体モジュールである。
請求項2に記載の発明は、パワー半導体素子と、SiNxセラミックス板の両面にCu層を備えたCu/SiNx/Cu積層体の絶縁部と、Cu層を表面に備えた放熱板と、を有し、前記絶縁部と前記放熱板とをそれぞれのCu層が対向するように配して、2つのCu層の間をBi系はんだ材料で接合してなり、前記Cu/SiNx/Cu積層体におけるCuの純度が、99.96%以上であり、冷熱サイクル試験前における、前記Cu/SiNx/Cu積層体の熱膨張係数と、前記パワー半導体素子の熱膨張係数との差が、1.6ppm/℃以下であるパワー半導体モジュールである。
上述のようにBi系はんだ材料は、その融点が270℃であるため耐熱性に優れた接合体であると思われたが、Bi系はんだ材料をパワー半導体モジュールの接合材料に適用した場合に、新たな課題が見出された。
新たな事実として、パワー半導体モジュールでは、その過酷な冷熱サイクルによって接合界面での反応が顕著になり、Bi系はんだ材料に接する部材の材質によっては不要な反応生成物を生成させてしまうことが分かった。この反応生成物は、周りに存在するはんだ材料よりも硬くあるいは脆いので、この反応生成物が存在する位置を起点にクラックが発生したり、反応生成物が割れてクラックの発生の原因となったりする。
このような界面反応は、次世代の半導体素子として注目されているGaNやSiC半導体素子の場合に特に問題となる。これら次世代半導体素子では、発熱量が極めて多く、200℃以上にまで達する場合がある。
そこで、請求項1又は請求項2に記載の発明では、Bi系はんだ材料が接する界面に、Cu層を設ける。BiとCuとでは、冷熱サイクルに晒されても界面で不要な反応生成物が生成し難いので、クラックなどの不具合を発生させ難いパワー半導体モジュールとなる。
更に、絶縁部としてSiNxを用いて、この両面にCu層を備えたCu/SiNx/Cu積層体を用いる。この積層体では、両面にCu層が設けられているので、Bi系はんだ材料ではんだ接合を行なっても、冷熱サイクルによって不要な反応生成物を発生させ難い。
また、Cu/SiNx/Cu積層体は、Cu/AlN/Cu積層体に比べて、冷熱サイクル試験においても破壊され難く、また、SiNxの破壊強度はAlNの破壊強度よりも高い。したがって絶縁部材自体の寿命が長くなり、結果パワー半導体モジュールの信頼性を高めることができる。
したがって、絶縁部としてCu/SiNx/Cu積層体を用いる請求項1又は請求項2に記載の発明では、冷熱サイクルにおいて、特に−40℃〜200℃と温度差の大きい冷熱サイクルにおいても、充分な寿命を有する。
また、Cu/SiNx/Cu積層体において不純物の多いCu層を使用すると、機械強度的に低下し、Cu/SiNx/Cu積層体の寿命を短くする可能性がある。また、Cu/SiNx/Cu積層体の熱膨張係数も変わってしまう。以上の観点から、純度99.96%以上のCuを用いることが、はんだ接合部でのクラックの発生を抑えるのに好適である。
なお、SiNxのセラミックスに設けるCu層は、導電層としての機能を有する点からも、不純物の少ないものを使用する。
請求項1および請求項2に記載の発明では、パワー半導体素子と絶縁部の熱膨張係数の差を小さくする。これにより、パワー半導体素子と絶縁部とを加熱した際に生じる熱膨張差によって、はんだ接合部にかかる歪みを少なくすることができ、はんだ接合部でのクラックや亀裂などの発生を抑えることができる。
ここで、熱膨張係数は材料に固有の値であるため、一定の値を示すものと一般的に思われているが、発明者らの鋭意研究により、予期せぬことに冷熱サイクル後の絶縁部の熱膨張係数が、冷熱サイクル前の熱膨張係数よりも大きな値になっていることが明らかとなった。
つまり、冷熱サイクル後における被接合部材の熱膨張係数の増大を想定して、被接合部材間の熱膨張係数の差を調整し、パワー半導体モジュールを設計することで、はんだ接合部における亀裂やクラックの発生をより効果的に防止できることを見出した。
はんだ接合部での亀裂やクラックの発生の防止に関する更なる研究により、絶縁部としてCu/SiNx/Cu積層体を適用した場合には、冷熱サイクル前のパワー半導体素子と絶縁部(Cu/SiNx/Cu積層体)との熱膨張係数の差を1.6ppm/℃にすることが有益であることを見出した。
請求項に記載の発明は、前記Cu/SiNx/Cu積層体が、前記SiNxセラミックス板及び前記Cu層の厚みの調整によって熱膨張係数が調整されてなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパワー半導体モジュールである。
Cu/SiNx/Cu積層体の熱膨張係数を調節は、不純物を添加するなどの方法によっても可能であるが、この方法では導電性や熱伝導度が変化してしまうなど他の物性に影響を与え得る。そのため、Cu/SiNx/Cu積層体の各層の厚みを変えて、Cu/SiNx/Cu積層体の熱膨張係数を調整することが好ましい。
請求項に記載の発明は、前記Bi系はんだ材料が、(1)Bi単体、(2)Bi中にCuAlMn合金粒子を分散させたBi−CuAlMn、(3)BiにCuを添加した材料、又は(4)BiにNiを添加した材料、であることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1項に記載のパワー半導体モジュールである。
上述のように、BiとCuとの界面では、半導体素子から発せられる高温の熱によっても不要な反応生成物を発生させ難く、且つBiの融点が高いことから、Bi系はんだ材料としては、(1)Bi単体、も適用することができるが、(2)Bi中にCuAlMn合金粒子を分散させたBi−CuAlMn、(3)BiにCuを添加した材料、又は(4)BiにNiを添加した材料であれば、Bi特有の脆性を解消することができ、機械的強度を高めることもできる。
請求項に記載の発明は、前記BiにNiを添加した材料は、Niの含有率が0.01質量%以上7質量%以下であることを特徴とする請求項に記載のパワー半導体モジュールである。
更に接合時の加熱温度を考慮すると、はんだ材料の液相線温度や固相線温度を調節することが好ましい。液相線温度や固相線温度は、添加物質の添加量などによって調整することができる。BiにNiを加えるとその添加量が多くなるにつれ液相線温度が上昇し、はんだ材料全体が溶融するのに高い温度を要することになる。
NiをBiに添加する場合には、Niの含有率が0.01質量%以上であれば、Bi特有の脆性を解消することができ、機械的強度を高めるという効果を得ることができる。
また、Niを添加することによって液相線温度が上昇し固相線温度との差が増加するが、Niの含有率が7質量%以下であれば、パワー半導体モジュールを接合するときであっても実用的な範囲内である。また、このような液相線温度であれば、はんだ付けの際の加熱によっても半導体素子は破壊されない。
請求項に記載の発明は、前記BiにCuを添加した材料は、Cuの含有率が0.01質量%以上5質量%以下であることを特徴とする請求項に記載のパワー半導体モジュールである。
CuをBiに添加する場合には、Cuの含有率が0.01質量%以上であれば、Bi特有の脆性を解消することができ、機械的強度を高めるという効果を得ることができる。
また、Cuを添加することによって液相線温度が上昇し固相線温度との差が増加するが、Cuの含有率が5質量%以下であれば、パワー半導体モジュールを接合するときであっても実用的な範囲内である。また、このような液相線温度であれば、はんだ付けの際の加熱によっても半導体素子は破壊されない。
請求項に記載の発明は、前記Bi−CuAlMnは、CuAlMn合金粒子の含有率が0.5質量%以上20質量%以下であることを特徴とする請求項に記載のパワー半導体モジュールである。
CuAlMn合金の含有率が0.5質量%以上20質量%以下であると、マルテンサイト変態の性質を有する物質を添加したことによって脆性が解消され、かつ充分なBiの含有率によって被接合体に対する充分な接合強度が得られる。
請求項に記載の発明は、Ni層を表面に備えた前記パワー半導体素子と、Ni層を表面に備えた前記絶縁部とを備え、前記パワー半導体素子と前記絶縁部とをそれぞれのNi層が対向するように配し、該2つのNi層の間をZn(1−x−y)Al(xは0.02〜0.10であり、yは0〜0.02であり、Mは亜鉛及びアルミニウム以外の金属を表す。)で表される合金で接合してなる請求項2〜請求項のいずれか1項に記載のパワー半導体モジュールである。
請求項に記載のパワー半導体モジュールは、少なくとも(1)パワー半導体素子と、(2)絶縁部と、(3)放熱板と、を有し、パワー半導体素子と絶縁部との間、及び絶縁部と放熱板との間、の2箇所がはんだ付けによって接合される。以下、パワー半導体素子と絶縁部との間の接合部を第一接合部と称し、絶縁部と放熱板との間の接合部を第二接合部と称する。
上記2箇所のはんだ付けにおいて、階層接合技術を用いる。2回目のはんだ付け工程では、1回目にはんだ付けした部分も含めて全体を加熱するため、1回目のはんだ付け部位が位置ずれや傾斜など起こさないよう、2回目のはんだ付けの温度を1回目に用いたはんだ材料の融点よりも充分に低くしなければならない。2回目のはんだ付けの温度が、1回目に用いたはんだ材料の融点よりも高いと、2回目のはんだ付けの際に1回目にはんだ付けした部分が溶融して、位置ずれを起こしたり傾斜したりといった不具合を発生させてしまう。
つまり、2回目のはんだ付け材料の融点が高すぎると、これよりも更に融点の高い材料を1回目のはんだ付け材料として選択しなければならず、加熱温度が全体に高くなるため作業性が低下し、製造コストもかかってしまう。また、パワー半導体素子もはんだ付けの際に加熱されてしまうため、パワー半導体素子の破壊や改質を防ぐ観点から、はんだ付け時の加熱温度の上限は650℃であり、好ましくは450℃程度である。これらを考慮して、1回目のはんだ付けに用いる接合材料の選択の余地を残すためには、2回目のはんだ付け材料の融点はなるべく低いことが望ましい。
しかし、上述のとおり、次世代パワー半導体素子からは200℃程度の発熱があるため、はんだ付け材料の融点は200℃よりも高くなければならない。
すなわち、2回目のはんだ付け材料としては、その融点がなるべく低いことが好ましいが200℃よりも高くなければならない。
このようにパワー半導体モジュールの製造工程を勘案すると、前記Bi系はんだ材料は、2回目のはんだ付け材料として極めて好適である。なぜなら、前記Bi系はんだ材料の融点は約270℃であるので、270℃よりも充分に高く且つはんだ付け工程の上限温度650℃(より好ましくは450℃)よりも低い温度範囲に融点を有するはんだ材料を1回目のはんだ付け材料に選択すればよく、その結果、1回目のはんだ付け材料の選択範囲が広くなる。また、270℃よりも充分に高い融点を有する1回目のはんだ付け材料を選択することができるため、2回目のはんだ付け工程において1回目のはんだ付け部位の位置ずれや傾斜などを発生させない。更に、半導体素子から発せられる大量の熱によってモジュールは200℃程度まで上昇するが、Bi系はんだ材料の融点は約270℃であるので、このような条件下においても接合部分は耐熱性を有する。
また、請求項に記載の発明では、2つのNi層の間をZn(1−x−y)Al(xは0.02〜0.10であり、yは0〜0.02であり、Mは亜鉛及びアルミニウム以外の金属を表す。)で表される合金で接合してなる。
Zn(1−x−y)Alで表される合金は、その融点が382℃であり、パワー半導体素子の動作によって発生した200℃程度の熱に対しても不具合を生じさせない。
更に、Zn(1−x−y)Alで表される合金とNi層を接合することで、冷熱サイクルによってもその界面に生成する反応生成物は、ほとんど成長せず、温度変化に対しても亀裂、剥離などの不具合を生じさせない。また接着性にも優れる。
また、上述の通り、はんだ温度の上限は650℃程度、より好ましくは450℃であるが、Zn(1−x−y)Alで表される合金の融点は382℃でありはんだ付け工程に適用できる上限温度よりも低く、はんだ付け工程における加熱によって半導体素子を破壊することがない。
加えて、2回目のはんだ付けに用いるBi系はんだ材料の融点(約270℃)よりも、Zn(1−x−y)Alで表される合金の融点(382℃)の方が充分に高い。したがって、Zn(1−x−y)Alで表される合金は、Bi系はんだ材料を2回目のはんだ付けに用いる場合において、1回目のはんだ付け材料として極めて有益な材料である。
なお、Zn(1−x−y)Alで表される合金の融点(382℃)は、Bi系はんだ材料の融点(約270℃)よりも高いので、大量の熱を発する半導体素子に近い側の第一接合部に、Zn(1−x−y)Alで表される合金をはんだ材料として用いることが好適である。
したがって、請求項に記載の発明によれば、冷熱サイクルに対して亀裂、剥離などの不具合を生じない信頼性の高いパワー半導体モジュールを得ることができる。また、製造工程においても、部品の位置ずれや傾斜などを発生させない。
請求項に記載の発明は、前記パワー半導体素子が、GaN又はSiCを用いて形成されてなることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1項に記載のパワー半導体モジュールである。
GaNやSiCを用いたパワー半導体素子は、従来のパワー半導体素子に比べて発熱量が多い。しかし、本発明において接合部に用いられるBi系はんだ材料の固相線温度は約270℃であるため、次世代のパワー半導体素子であるGaNやSiCを用いて200℃を超えた高温で繰り返し使用した場合でも、接合部において亀裂や剥離などの不具合を生じさせない信頼性の高いパワー半導体モジュールとなる。
請求項10に記載の発明は、前記放熱板が、Mo層の両面にCu層を有するCu層/Mo層/Cu層の積層体であることを特徴とする請求項2〜請求項のいずれか1項に記載のパワー半導体モジュールである。
Cu/Mo/Cuの積層体は熱伝導率が高く、放熱板としての機能を効果的に発揮する。また、Cu/Mo/Cuの積層体は熱膨張係数が4ppm/K程度となり、パワー半導体素子の熱膨張係数の値に近くなる。その結果、冷熱サイクル時に顕著な熱応力が生じず、亀裂や剥離などの不具合を発生させない。
また、この積層体のCu層は、上記Bi系はんだ材料と接することになるが、BiとCuとの界面では、冷熱サイクルによっても不要な生成物を発生させることがないので、温度変化に対しても亀裂、剥離などの不具合を生じさせない。
請求項11に記載の発明は、前記放熱板におけるCu層/Mo層/Cu層の厚さの比率が、1/5/1〜1/12/1であることを特徴とする請求項10に記載のパワー半導体モジュールである。
Cu層/Mo層/Cu層の積層体の中でも、各層の厚さの比率が、1/5/1〜1/12/1の場合に、熱伝導率と熱膨張係数とのバランスが良好となり、放熱板としての機能を効果的に発揮する。
本発明によれば、冷熱サイクルに対して亀裂、剥離などの不具合を生じない信頼性の高いパワー半導体モジュールを提供することができる。
特に、本発明によれば、−40℃〜200℃と温度差の大きい冷熱サイクルにおいても、充分な寿命を有するパワー半導体モジュールを提供することができる。
本発明のパワー半導体モジュールは、被接合面にCu層を備え、前記Cu層の間を、Bi系はんだ材料によって接合してなる。この被接合面を有する部材としては、パワー半導体素子と絶縁部との組み合わせ、或いは絶縁部と放熱板との組み合わせである。また、本発明のパワー半導体モジュールにおいて、少なくとも1箇所がBi系はんだ材料で接合されていればよく、したがって、2箇所以上をBi系はんだ材料で接合していてもよい。
以下では、まず始めにパワー半導体モジュールの構成について説明し、次に各構成部材について説明する。
<第一の態様のパワー半導体モジュール>
図1に、第一の態様のパワー半導体モジュールの構造を模式的に示す。図1(a)は平面図であり、図1(b)は断面図である。
第一の態様のパワー半導体モジュール10は、パワー半導体素子20と絶縁部30と放熱板40とを有する。パワー半導体素子20と絶縁部30との間は第一接合部50によって接合される。絶縁部30と放熱板40との間は第二接合部60によって接合される。
パワー半導体モジュール10は、車載用インバータなどに用いられるものである。パワー半導体モジュール10の周辺には図示しない内燃機関が設けられているために、パワー半導体モジュール10が置かれている環境はかなり高温となっている。さらに、パワー半導体素子として次世代のGaNやSiCを用いた場合には、パワー半導体素子20からの発熱が大きく、パワー半導体モジュール10の温度が上昇する。
パワー半導体素子が自身の発する熱や高温の周囲環境によって破壊するのを防ぐよう、冷却水72が流動する冷却器70が設けられ、冷却器70とパワー半導体素子20との間に放熱板40が設けられる。図1では、放熱板40は冷却器70にネジ90で固定されるが、放熱板40と冷却器70とは、接着剤などで固定されていてもよい。
したがって、一般的にパワー半導体モジュールに求められる性能としては、第一に冷熱サイクルに対して亀裂、剥離などの不具合を生じさせないことであり、第二に絶縁部によって確実に絶縁させることであり、第三にパワー半導体素子から発せられた熱を放熱板までなるべく蓄積することなく伝えることである。
冷熱サイクルに対して亀裂、剥離などを発生させないためには、半導体素子、絶縁部、放熱板及び接合部材などの部材そのものが温度変化に対して耐久性がなければならず、加えて、冷熱サイクルにおいて不要な反応生成物を発生させないことが重要である。かかる反応生成物は脆い物質であったり、硬すぎる物質であったりして、反応生成物が発生した部位を起点として亀裂や剥離等を起こしやすい。
また、各部材の熱膨張係数が近い値であることも、冷熱サイクルによる亀裂や剥離などの発生を抑制するのに重要である。熱膨張係数が全く異なる部材を接合すると、冷熱サイクルによって繰り返し起こる部材の体積変化によって、亀裂や剥離等を発生させやすくなる。
本発明の接合体であるパワー半導体モジュールでは、第一接合部50又は第二接合部60に、Bi系はんだ材料を用いて接合しているため、接合部分の耐熱性は高くなっている。またBi系はんだ材料が接する界面に、Cu層を設けているため、冷熱サイクルによって高温になってもBiとの界面において不要な反応生成物を生成させず、反応生成物の発生に起因したクラックの発生を抑制することができる。
また、絶縁部としてCu/SiNx/Cu積層体(Cuの純度は99.96%以上である)を用いるので、絶縁部材も温度変化に対して耐久性が高い。
なお、本発明のパワー半導体モジュールでは、Bi系はんだ材料を、第一接合部50及び第二接合部60のいずれに適用してもよく、また、第一接合部50を先に接合し次に第二接合部60を接合してもよいし、第二接合部60を先に接合した後、第一接合部50を接合してもよい。
しかし、いずれにしても2回目のはんだ付けの温度が、1回目に用いたはんだ材料の融点よりも高いと、2回目のはんだ付けの際に1回目にはんだ付けした部分が溶融して、位置ずれを起こしたり傾斜したりといった不具合を発生させてしまう。
この問題を回避するため、一般的に、1回目に用いるはんだ材料の融点は、2回目に用いるはんだ材料の融点よりも高くなるように、はんだ材料を選択する。好適には、2回目の接合に用いるはんだ材料の融点は、1回目の接合に用いるはんだ材料の融点よりも30℃以上低いことが望ましい。
つまり1回目の接合に、Bi系はんだ材料を適用した場合、Bi系はんだ材料の融点は270℃以上となるので、2回目の接合に用いるはんだ材料は、Bi系はんだ材料の融点よりも30℃以上低い融点を有するものとすることが好ましい。一方で、パワー半導体からの発熱を考慮すると、2回目の接合に用いるはんだ材料の融点は200℃以上であることが望ましい。よって、1回目の接合に、Bi系はんだ材料を適用した場合には、2回目の接合に用いるはんだ材料は、融点が210℃〜240℃程度のものを適用することが好ましい。
他方、2回目の接合に、Bi系はんだ材料を適用した場合には、1回目の接合に用いるはんだ材料は、Bi系はんだ材料の融点よりも30℃以上高い固相線温度を有するものであることが好ましい。一方で、はんだ付けの際の加熱によって半導体素子が破壊されるのを防ぐには、融点が650℃以下、好ましくは450℃以下であることが好ましい。よって、2回目の接合にBi系はんだ材料を適用した場合には、1回目の接合に用いるはんだ材料は、融点が300〜650℃、好ましくは300〜450℃のものを適用することが好ましい。
上記から、Bi系はんだ材料は、その融点が約270℃であるという観点から2回目の接合に用いることが好ましく、1回目の接合に用いるはんだ材料は、Bi系はんだ材料の融点270℃よりも充分に高い融点を有する材料を適用することが好ましい。但し、製造工程上、はんだ付けのための加熱によってパワー半導体素子20を破壊しないよう、1回目の接合に用いるはんだ材料としては、融点が650℃(より好ましくは450℃以下)であることが好ましい。つまり、1回目の接合に用いるはんだ材料は、融点が270℃よりも充分高く、650℃(より好ましくは450℃)よりも低い材料であることが好ましい。
そこで、1回目の接合に用いるはんだ材料としては、主成分がZnである合金材料などを挙げることができる。これらの中でも、1回目の接合に用いるはんだ材料として、Zn(1−x−y)Alで表される合金(融点:382℃)を適用することが、パワー半導体素子の破壊防止の観点から好適である。
なお、より好適には、大量の熱を発する半導体素子に近い側の第一接合部50には、融点の高いZn(1−x−y)Alで表される合金を適用し、半導体素子から遠い側の第二接合部60には、Bi系はんだ材料を適用する場合である。
したがって、図1に示す第一の実施態様では、第一接合部50にはZn(1−x−y)Alで表される合金を適用し、第二接合部60にはBi系はんだ材料を適用する場合について説明する。
<第二接合部>
本発明における第二接合部60は、絶縁部30と放熱板40との間を接合するために設けられる。図1に示す第一の実施態様では、第二接合部60として、Bi系はんだ材料を用いる。本発明ではBi系はんだ材料としては、Biを主成分とするものであれば特に制限されない。なお、「Bi系はんだ材料」とは、はんだ材料中、Biを80質量%以上含有するものをいう。
具体的には、Bi系はんだ材料としては、Bi単体のほかに、BiにCu、Ni、Agを添加したものなどを挙げることができるが、下記(1)〜(4)に記載のBi系はんだ材料であることが固相線温度を低下させない観点から好ましい。例えば、BiにAgを2.5質量%添加したものは、固相線温度がBi単体の270℃から262℃程度に低下してしまい、半導体素子の動作により発せられる熱に対する耐性の観点から望ましくはない。
更に、下記(1)〜(4)に記載のBi系はんだ材料の中でも、Biの脆性を解消して機械的強度を高める観点からは、下記(2)〜(4)のBi系はんだ材料であることが好ましい。
(1)Bi単体
(2)Bi中にCuAlMn合金粒子を分散させたBi−CuAlMn
(3)BiにCuを添加した材料
(4)BiにNiを添加した材料
以下、それぞれのBi系はんだ材料について詳細に説明する。
(1)Bi単体
Biは270℃近辺の融点を有するため、接合部のはんだ材料としては好適である。しかし、−40℃〜200℃の過酷な冷熱サイクル下においては、Biと接触する材料の種類によっては、接触する界面での反応が顕著になり、不要な反応生成物を生成することが明らかとなった。このような現象は、−40℃〜200℃という温度条件下とした場合に初めて見出されたものである。
このように、高い耐熱性に着目してはんだ材料にBiを適用すると、はんだそのものの耐熱性は向上するものの、Bi系はんだ材料との界面状態によっては、冷熱サイクルによって不要な反応生成物を生成し、それに起因してクラックなどを発生させ、結果、耐熱性を低下させることになる。
そこで、本発明では、Biを高温にしても接触界面で不要な反応物を生成させない材料を検討し、Biの接触界面にCu層を設けている。この結果、Biの接触界面では、不要な反応生成物を生成させること無く、クラックなどの不具合の発生を抑えることができる。
つまり、単に、融点の高いBiをはんだ材料として接合部に適用すれば半導体モジュールの耐熱性が向上するというものではなく、はんだ材料の種類と、はんだ材料が接する界面に設ける層の材質との組み合わせによって、はじめて耐熱性を向上させることができる。
(2)Bi−CuAlMn
Biは270℃近辺の融点を有するため、第二の接合層のはんだ材料としては好適であるが、せん断強度が弱く、脆いという性質を有しているため、取り扱いが難しい。そこで、CuAlMn合金の粒子をBiに分散させて強度を高めている。この機能について更に詳細に説明する。
CuAlMn合金はマルテンサイト変態の性質を有する。マルテンサイト変態の性質を有する金属の合金相は、温度や応力に基づいてマルテンサイト相又は母相のいずれかの状態をとる。金属の合金相がマルテンサイト相の場合には、金属は極めて柔軟性に富んでおり、外力に基づいて容易に形状を変えることができる。このため、外力に基づく応力が緩和される。更に、冷熱サイクルが繰り返されたとしても、柔軟に形状を変えることができるので、応力に基づく疲労の蓄積が抑制される。また、金属の合金相が母相の場合は、金属は外力に基づいてマルテンサイト相に相移転し、弾性変形するので、外力が除荷されれば、記憶された元の形状に回復することができる。このため、金属にかかる応力が緩和されるとともに、その応力の蓄積が抑制される。
したがって、マルテンサイト変態の性質を有するCuAlMn合金をバルク金属であるBiに加えることによって、外力からの応力を緩和するとともに、その応力の蓄積を制御することができる。その結果、Biに特有のせん断強度の弱さや脆さが解消される。
さらに、CuAlMn合金は毒性が少なく、添加するバルク金属の融点(液相線温度や固相線温度)に与える影響も少ない。また、CuAlMn合金は電気抵抗が小さいため、CuAlMn合金に電流が流れる状況下においても好適に利用することができる。
Bi−CuAlMn中のCuAlMn合金の含有率は、0.5〜20質量%であることが好ましく、1〜15質量%であることがより好ましい。CuAlMn合金の含有率が0.5質量%よりも少ないと、マルテンサイト変態の性質を有する物質を添加した上記効果が得られ難く、20質量%よりも多いと、溶融するBiの含有率が低くなり、被接合体との接合強度が得られ難くなる。
なお、BiとCuAlMnとの体積分率を90:10〜45:55まで変化させた場合であっても、Bi−CuAlMnの融点(固相線温度)は、約271℃程度である。
CuAlMn合金において、Mnの含有率は0.01〜20質量%であり、Alの含有率は3〜13質量%であり、残部がCuであることが好ましい。この組成比に調整することによって、マルテンサイト変態の性質が顕著に表れ、はんだによって形成された結合部が破壊されるのを抑制することができる。
また、CuAlMn合金に、Ag、Ni,Au、Sn,P,Zn、Co,Fe、B、Sb、Geを添加すると、Biとの整合性を向上させ、マルテンサイト相を安定化させる効果があるので、これら添加元素を添加する態様も好ましい。
CuAlMn合金における上記添加元素の含有率は、0.001〜10質量%であることが好ましい。添加元素が0.001質量%よりも少ないと、添加元素を添加する上記効果が得られ難い。添加元素が10質量%よりも多いとCuAlMn合金がマルテンサイト相を呈することができなくなる。
CuAlMn合金粒子の粒径を調整すると、Bi−CuAlMnの応力緩和能力等を調整することができる。具体的には、CuAlMn合金粒子の粒径は、0.01〜100μmであることが好ましく、0.01〜20μmであることが更に好ましい。
CuAlMn合金粒子の調製方法は特に制限されず、合金粒子の公知の調製方法を適宜適用することができる。調整方法の一例を下記に示すがこれに限定されない。
まず、Cu、Al、MnをAr雰囲気下で高周波溶解炉によって溶解し前駆体であるCuAlMn合金インゴットを作製する。インゴットには必要に応じて、上記添加元素を添加しても良い。次に、得られたインゴットをアトマイズ法等の粉末作製技術を利用して粉末化し、CuAlMn合金粒子を得る。粉末化したCuAlMn合金粒子は滴下法等を利用して、粒子表面にNiやAuをめっきする。粒子表面のめっき層の膜厚を調整することによって、Bi−CuAlMn中のCuAlMn粒子の分散性を向上させることができる。好ましい該めっき層の膜厚は、0.01〜3μmである。
Bi−CuAlMnによって絶縁部30と放熱板40とを接合する場合、Bi−CuAlMnの融点(270℃)よりも数十℃高い温度で接合することが、接合部を一様に溶融させ、充分な流動性を得る観点から好ましく、300〜350℃程度で接合することが好ましい。
(3)BiにCuを添加した材料
上述の通り、はんだ材料はBi単体であってもパワー半導体モジュールの耐熱性を向上させることができるが、Biの脆性を改善するのであれば、BiにCuを添加したはんだ材料とすることが好適である。
BiにCuを添加すると、Biの脆性を改善し、機械的強度が高まるという原因については明らかになっていないが、微細なCuがBi中に分散することによるものと思われる。
Biの脆性を改善するという観点からは、Cuの含有率は0.01質量%以上であることが好ましく、より好適には0.1質量%以上であり、更に好適には0.4質量%以上である。
一方、Cuを多く添加すると、液相線温度が上昇するので、はんだによる接合時の加熱温度を考慮すると、Cuの含有率は5質量%以下であり、好適には2質量%以下であり、更に好適には1質量%以下である。
ここで、Cuの添加率と液相線温度及び固相線温度との関係について説明する。
BiにCuを含有させていくと、Cuの含有率が多くなるにつれ液相線温度が高くなる。液相線温度とは、すべてが溶融し液体となる温度である。一方、Cuの含有率を多くしても、固相線温度は約270℃とほぼ一定の温度を示す。固相線温度とは、少なくとも一部が溶解し始める温度をいう。
すなわち、Cuの含有率が多くなるにつれ、溶融し始める温度(固相線温度)と、全体が溶融し終わる温度(液相線温度)との差が大きくなる。このような温度差が生じると、接合操作の際に均一に接合し難くなり、被接合部材が傾いて接合してしまうなどの不具合を発生させ易い。また、液相線温度が高くなったことに起因して、高温で半導体素子を接合すると、半導体素子が破壊されるおそれがある。
また、はんだでの接合時の好適な加熱温度を考慮すると、BiにCuを含有させたはんだ材料の液相線温度の上限は650℃であり、より好適には450℃である。
BiにCuを含有させたときの具体的な液相線温度及び固相線温度を下記表1に示す。
Figure 0004964009
BiにCuを添加したはんだ材料の製造方法は、特に制限されず、公知の方法を採用することができる。例えば、具体的な製造方法として下記の方法を挙げることができるが、本発明はこれに限定されない。
所定量のBi及びCuを準備し、高周波溶解炉等により加熱、混合した後に、冷却する。
(4)BiにNiを添加した材料
BiにNiを添加すると、Biの脆性が改善され、機械的強度が高まる。この原因については明らかになっていないが、微細なBiNiの化合物相がBi中に分散することによるものと思われる。
Biの脆性を改善するという観点からは、Niの含有率は0.01質量%以上であり、好適には0.1質量%以上であり、更に好適には0.4質量%以上である。
一方、Niを多く添加すると、Cuを添加したときと同様に、液相線温度が上昇する。したがって、はんだによる接合時の加熱温度を考慮すると、Niの含有率は7質量%以下であり、好適には2質量%以下であり、更に好適には1質量%以下である。
BiにNiを含有させたときの具体的な液相線温度及び固相線温度を下記表2に示す。
Figure 0004964009
BiにNiを添加したはんだ材料の製造方法は、特に制限されず、公知の方法を採用することができ、上述のBiにCuを添加したはんだ材料と同様の方法を採用することができる。
〔Bi系はんだ材料に対する被接合面〕
半導体モジュールのように、過酷な冷熱サイクルにおいて、反応生成物を生成すると、この反応生成物が存在する位置を起点にクラックが発生したり、脆い反応生成物の場合には、反応生成物が割れてクラックの発生の原因となったりする。
そこで、Bi系はんだ材料によって接合する部材の被接合面には、Cu層を備える。つまり、第一の実施態様では、第二接合部60にBi系はんだ材料を適用するので、絶縁部30と放熱板40のそれぞれの被接合面にCu層を備える。Cu層を備えることで、Biとの界面において不要な反応生成物の生成を抑えることができる。
なお、後述するように、絶縁部30はCu/SiNx/Cuの積層体(Cuの純度は99.96%以上である)であり、好適な放熱板40は、Cu/Mo/Cu積層体である。したがって、Bi系はんだ材料での接合面に別途Cu層を設けなくとも、絶縁部30および放熱板40の表面に設けられたCu層をBi系はんだ材料との界面に備えるように配置すればよい。
Cu/Mo/Cu積層体を放熱板40に用いず、放熱板40の表面にCu層が存在しない場合には、放熱板40の表面にCu層を設ける。
Bi系はんだ材料は、Bi単体のみならず、BiにCuAlMn合金粒子を分散したはんだ材料、BiにCuを添加したはんだ材料、BiにNiを添加したはんだ材料であっても、添加したCuAlMn合金粒子やCuやNiの存在によらず、Cu層と接合部との接触界面では、不要な反応生成物が発生し難くなり、温度変化に対しても耐性が高くなる。
<第一接合部>
本発明における第一接合部50は、パワー半導体素子20と絶縁部30との間を接合するために設けられる。上述の通り、本発明では、第一接合部50の材質としては特に制限されないが、第一の実施態様では上記第二接合部60に約270℃の融点を有するBi系はんだ材料を適用するため、製造工程上、270℃よりも充分に高い融点を有する材料を適用することが好ましい。但し、製造工程上、はんだ付けのための加熱によってパワー半導体素子20が破壊しないよう、第一接合部50には、融点が450℃以下であるものを適用することが好ましい。
つまり、第一接合部50には、融点が270℃よりも充分高く、450℃よりも低い材料を適用することが好ましい。
ここで、Znの融点は約420℃である。2回目の接合に用いるBi系はんだ材料の融点が270℃であるので、1回目の接合に用いるはんだ材料としてZnを適用することは可能であるが、はんだ時の加熱温度のより好適な範囲の上限である450℃を考慮すると、これよりも融点を低くすることが望ましい。
そこで、ZnにAlを添加して融点(固相線温度)を降下させるよう、ZnとAlの合金とすることが好ましい。また、ZnとAlの他に、2質量%以下の金属Mを含有してもよい。すなわち、第一接合部50には、Zn(1−x−y)Alで表される合金を適用することが好ましい。
Zn(1−x−y)Alで表される合金において、Alの含有率(xの範囲)は、好ましくは、2質量%以上10質量%以下であり、3質量%以上8質量%以下であることがより好ましい。
Alを含まない場合(xが0の場合)には上述のように融点は約420℃であって、Alの含有率が増加するに従い、溶解終了温度(液相線温度)は徐々に降下し、Alの含有率が約2質量%で溶解終了温度(液相線温度)が約410℃となり、Alの含有率が約4〜6質量%で液相線温度が約382℃となる。Alの含有率が約6質量%よりも多くなると、溶解し始める温度(固相線温度)と溶解の完了する温度(液相線温度)との差が大きくなり、Alの含有率が10質量%の場合には、固相線温度が約382℃で、液相線温度が約410℃となる。Alの含有率が10質量%よりも多くなると固相線温度と液相線温度との温度差が30℃よりも大きくなるので作業性が低下する。
また、Zn(1−x−y)Alで表される合金における金属Mは、亜鉛及びアルミニウム以外の金属を表し、Cuなどを挙げることができる。Cuを2質量%以下含有させると、濡れ性が良好となり密着性が向上する。なおCuを2質量%含有しても液相線温度は殆ど変化しない。
Zn(1−x−y)Alで表される合金において、金属Mの含有量(yの範囲)としては、0〜2質量%であり、好ましくは0〜1.5質量%である。金属Mの含有量が2質量%よりも多くなると、溶解完了までの温度差が30℃よりも大きくなるので作業性が低下し、はんだによって第一接合部を接合する際に、位置ずれや接合部材の傾斜等の不具合が発生し易くなる。
Zn(1−x−y)Alで表される合金の調製方法は特に制限されず、公知の合金調製方法を適宜適用することができる。
Zn(1−x−y)Alで表される合金によってパワー半導体素子20と絶縁部30とを接合する場合、合金の液相線温度よりも数十℃高い温度で接合することが、接合部を一様に溶融させ、充分な流動性を得る観点から好ましい。例えば、382℃の液相線温度を有するZn(1−x−y)Al合金の場合には、410℃〜440℃程度で接合することが好ましい。
〔Zn(1−x−y)Alで表される合金に対する被接合面〕
Zn(1−x−y)Alで表される合金を接合部材として用いる場合には、接合する部材の被接合面には、Ni層を備えることが好ましい。
つまり、第一の実施態様では、第一接合部50にZn(1−x−y)Alで表される合金を適用するので、パワー半導体素子20と絶縁部30のそれぞれの被接合面にNi層22,38を備える。本発明では、絶縁部30としてCu34/SiNx32/Cu36積層体を適用するので、Zn(1−x−y)Alで表される合金で接合される面側のCu層34上に、Ni層38を備える。
Ni層を備えることで、Zn(1−x−y)Alで表される合金との界面において不要な反応生成物の生成を抑えることができ、温度変化に対しても耐性が高くなる。
Zn(1−x−y)Alで表される合金の被接合面に設けるNi層22,38の厚みは、0.1μm〜10μmであることが好ましく、0.5μm〜5μmであることがより好ましい。0.1μmよりも薄いと、接合時にはんだ材料に溶け込み消失する恐れがあり、10μmよりも厚いと、パワー半導体モジュール全体の熱膨張係数に影響を与え、熱応力を生じさせるようになるため好ましくない。
Ni層は、スパッタリングやめっき、蒸着等によって形成することができる。
<パワー半導体素子>
パワー半導体素子20としては、特に制限することなく用途に応じて適宜適用することができ、一般的なSi基板(熱膨張係数:3ppm/℃)なども適用できる。
本発明では、次世代素子としてGaN基板(熱膨張係数:5.6ppm/℃)やSiC基板(熱膨張係数:3ppm/℃)などを用いた場合であっても、第二接合部60に用いるBi系はんだ材料の融点(固相線温度)が約270℃のため、半導体素子の繰り返し使用によって放熱される200℃を超える高温に対しても、亀裂や剥離などの不具合を生じさせない信頼性の高いパワー半導体モジュールとなる。
また、第一の実施態様では、第一接合部50にZn(1−x−y)Alで表される合金を適用するので、パワー半導体素子20は、第一接合部50側の表面にNi層22を設ける。第一接合部50としてZn(1−x−y)Alで表される合金を用いた場合、Zn(1−x−y)Al層とNi層22との界面においては、冷熱サイクルによる不要な生成物を発生させることがないので、温度変化に対しても耐性が高くなる。
更にNi層22の表面には、酸化防止やぬれ性(密着性)確保のために、薄いAu層(図示せず)が設けられていてもよい。なお、この薄いAu層は、接合時にはんだ浴に溶け込み、最終的なパワー半導体モジュールには殆ど残存しない。
このようなAu層の厚さは、0.01μm〜0.5μm程度であることが好ましく、より好ましくは、0.05μm〜0.3μmである。Au層は、スパッタリングやめっき、蒸着等によって形成することができる。
<絶縁部>
絶縁部30における絶縁材料としては、SiNxセラミックスを適用する。SiNxにおけるxは4/3を表し、つまりSiNxはSiを表すが、製造環境が異なることによる成分比率の誤差を許容する。
また、パワー半導体素子側の表面から半導体素子に電気を通すために、絶縁部材(SiNx層)32の表面に導電層34を設ける。また、温度変化に対するそりを抑制するために、放熱板40側の表面にも導電層36を設ける。このような導電層34,36としてCu層を設ける。したがって、本発明のパワー半導体モジュールでは、絶縁部30として、Cu/SiNx/Cu積層体を適用する。さらに、図1では、導電層34であるCu層とパワー半導体素子20とがAlワイヤ80で接続されている。
なお、絶縁部としてCu/AlN/Cu積層体を適用した場合には、Cu層を表面に有するため、Bi系はんだ材料との界面で不要な生成物を発生させ難いと考えられる。
しかし、SiNxの破壊強度は700MPaであり、AlNの破壊強度が400MPaであるのに比べて、高い破壊強度を示す。そのため、Cu/SiNx/Cu積層体の方が、Cu/AlN/Cu積層体よりもセラミックス部分の強度が高く、亀裂などの不具合を発生させ難い。
更に、Alに比べてCuの方が加工硬化指数および加工硬化係数が大きいために、Cu/AlN/Cu積層体はAl/AlN/Al積層体に比べて、AlNセラミックスに大きな負荷がかかっていると、長友らの論文(有限要素法によるパワーモジュール用基板の熱サイクル特性解析」エレクトロニクス実装学会誌、Vol.3,No.4,pp330-334,2000)は開示している。つまり、Al/AlN/Al積層体の方が、Cu/AlN/Cu積層体よりも、冷熱サイクルに対する耐久性が高いことを示している。
一方、Al/AlN/Al積層体では、更に過酷な冷熱サイクル試験の条件において、具体的には、−40℃〜200℃の温度範囲での冷熱サイクル試験においては、Al層の表面に40μm程度の凹凸が発生することがある。
この理由は明らかとなっていないが、AlとAlNの熱膨張係数の差によるものと推測される。Al金属板の熱膨張係数は25ppm/℃であり、AlNの熱膨張係数は4.3ppm/℃である。このように積層体の部材間で熱膨張係数が大きく異なるため、Al/AlN/Al積層体に−40℃〜200℃と温度差の大きい冷熱サイクル試験を行なうと、Al金属板に繰り返し大きな熱応力が発生する。更に、Alは降伏応力が低く塑性変形しやすいために、Alの表面に大きな凹凸が発生するものと推測される。
なお、Cu/AlN/Cu積層体や、Al/AlN/Al積層体などの絶縁部材を適用したパワー半導体モジュールであっても、冷熱サイクル試験の温度範囲が−40℃〜125℃程度の用途であれば充分実用し得る。
しかし、本発明では絶縁部としてCu/SiNx/Cu積層体(Cuの純度は99.96%以上である)を適用するため、−40℃〜200℃と温度差の大きい冷熱サイクルにおいても、クラックや亀裂などの不具合を発生させ難い。
SiNxの表面に備える導電層(Cu層)34、36の厚さは、0.01mm〜1mmであることが好ましく、0.05mm〜0.6mmであることがより好ましい。導電層の厚さが0.01mm未満の場合には、横方向への電流による損失及び発熱が無視できなくなり、1mmを超える場合には、パワー半導体モジュール全体の熱膨張係数に影響を与え、熱応力を生じさせるようになるため好ましくない。
SiNxの両表面に導電層(Cu層)34、36を貼付する方法は特に制限されず、ロウ付けなどの公知の方法を適宜採用することができる。
なお、SiNxの表面に導電層(Cu層)34、36としてCu層を設けるので、Bi系はんだ材料を適用するときに、接合部との界面において不要な反応生成物を生成させないように設けるCu層の機能を兼ねることができる。
また、上述のように、絶縁部30としてのCu/SiNx/Cu積層体とパワー半導体素子20との熱膨張係数の差が小さくなるほど、はんだ接合部内にクラックを発生させ難くなる。特に、冷熱サイクル前における、パワー半導体素子20と絶縁部30(Cu/SiNx/Cu積層体)との熱膨張係数の差を1.6ppm/℃以下とすることが好ましく、より好ましくは1.0ppm/℃以下とする場合である。これについて、以下で詳細に説明する。
図2は、絶縁部30とパワー半導体素子20の熱膨張係数の差と、不良サイクル数との関係を示すグラフである。
図2の試験では、12mm×9mmのSiパワー半導体素子(熱膨張係数:3ppm/℃)と、各種の熱膨張係数を有する17mm×17mmの基板(絶縁部)とを、接合部の厚さが0.1mmとなるようにSn−0.7Cuのはんだ材料で接合し、試験片を作製した。
この試験片を、−40℃〜200℃の冷熱サイクル試験機に入れ、冷熱サイクル試験の途中で試験片を抜き出し、超音波探傷装置にて非破壊の方法で、はんだ接合部のクラックを観察した。
その結果、図2に示すように、Siパワー半導体素子と基板の熱膨張係数の差が大きくなるほど不良サイクル数が小さくなることが明らかとなった。
なお、不良サイクル数とは、下記式(1)に示すように、はんだ接合部の面積率が90%になる冷熱サイクル数であり、大きい値になるほど不良が発生するまでの冷熱サイクル数が多いことを示すので、耐久性に優れることを意味する。
式(1):
はんだ接合部の面積率=(冷熱サイクル後にはんだで接合されている面積/冷熱サイクル前にはんだで接合した面積)×100(%)
はんだ接合部の面積率が90%になるまでの冷熱サイクル数を不良サイクル数としたのは、はんだ接合部に発生するクラックや剥離は、パワー半導体素子周辺のコーナー部分から発生するので、10%程度のクラックや剥離は、放熱性に対しての影響がそれほど深刻ではないからである。
図2に示すように、−40℃〜200℃での冷熱サイクルの合格基準を2000サイクルとすると、熱膨張係数差を3ppm/℃以下にすることが重要である。つまり、Siパワー半導体素子の熱膨張係数は3ppm/℃であるから、絶縁部の熱膨張係数は6ppm/℃以下とすることが好適である。
絶縁部の熱膨張係数の調整方法としては、Cu/SiNx/Cu積層体に用いる材料の純度を変えるなどの方法も挙げることができるが、Cu層及びSiNx層の厚みを調節する方法が好適である。
図3に、絶縁部30としてCu/SiNx/Cu積層体を用いたときの、Cu板厚に対するCu/SiNx/Cu積層体全体での熱膨張係数の関係を示す。
Cu/SiNx/Cu積層体は、板厚が0.32mmのSiNx板に、各種の板厚のCu板を貼り付けて準備した。Cuは純度99.96%以上のいわゆる無酸素銅である。SiNx層の両側のCuの板厚は等しくなるようにした。
図3に示すように、Cu板厚を厚くすると熱膨張係数は増大する。また、図3には、−40℃〜200℃での冷熱サイクルを行なった後の熱膨張係数についても表示した。
一般的に熱膨張係数は材料に固有の値であるため、絶縁部の熱膨張係数は一定の値を示すものと思われたが、図3に示すように、予期せぬことに冷熱サイクル後の絶縁部の熱膨張係数は、冷熱サイクル前の熱膨張係数よりも高い値になっている。
したがって、冷熱サイクル試験後には、絶縁部30の熱膨張係数が増大することを考慮して、絶縁部の設計を行なうことが好適である。
具体的には、パワー半導体素子20としてSiパワー半導体素子(熱膨張係数:3ppm)を適用したときには、上述の図2の結果から、絶縁部30の熱膨張係数は6ppm/℃以下とすることが好適であるが、2000サイクル試験後には、絶縁部30の熱膨張係数が増大することを考慮して、冷熱サイクル試験前の絶縁部30の熱膨張係数を4.0ppm/℃以下とすることが好ましい。
つまり、2000サイクル試験後において、絶縁部30の熱膨張係数とパワー半導体素子20の熱膨張係数の差を3ppm/℃以下(6ppm/℃ − 3ppm/℃ = 3ppm/℃)とするには、冷熱サイクル試験前の該熱膨張係数の差を1ppm/℃以下(4ppm/℃ − 3ppm/℃ = 1ppm/℃)とすることが特に好適である。
冷熱サイクルの合格基準は、パワー半導体モジュールの用途によって異なる。例えば、−40℃〜200℃での冷熱サイクルの合格基準を1600サイクルとする用途であれば、図2から、Siパワー半導体素子(熱膨張係数:3ppm/℃)と絶縁部30の熱膨張係数差は4.0ppm/℃以下とすることが望ましいので、絶縁部30の熱膨張係数を7.0ppm以下とすることが好ましい。
冷熱サイクル試験を1600サイクル行なった後の熱膨張係数については、図3のサイクル試験前と2000サイクル後の熱膨張係数の変化の様子から、図3の点線に示すようなグラフであると推測することができる。
したがって、冷熱サイクル試験を1600サイクル行なった後でも熱膨張係数差が7.0ppm以下となるようにするには、冷熱サイクル試験前の絶縁部30の熱膨張係数を4.6ppm以下とすることが好適であることが推測できる。
つまり、−40℃〜200℃での冷熱サイクルの合格基準を1600サイクルとするのであれば、パワー半導体素子20と絶縁部30との熱膨張係数差は、冷熱サイクル試験前において、1.6ppm/℃以下(4.6−3=1.6ppm/℃)とすることが好適である。
なお、各部材の熱膨張係数を冷熱サイクル前後について測定し、その結果を確認してからパワー半導体モジュールを製造するのでは、多大な時間と労力を必要とする。そのため、冷熱サイクル試験前の熱膨張係数で判断できることが現実的であり望ましい。
Cu/SiNx/Cu積層体の熱膨張係数は、上述の通り、Cu板厚を調整することで変更することが可能である。
導電層としてのCu層34、36の厚さは、既述のように0.01mm〜1mmであることが好ましく、0.05mm〜0.6mmであることがより好ましい。このCu層の厚さの範囲において、Cu層およびSiNx層の厚みを変えて、冷熱サイクル試験前のCu/SiNx/Cu積層体の全体の熱膨張係数を調節する。この際、パワー半導体素子20の熱膨張係数との差異が、1.6ppm以下、好ましくは1.0ppm/℃以下となるように、厚さを調整することが好ましい。
Cu/SiNx/Cu積層体の熱膨張係数は、理学電機株式会社製のTMA8140型を用いて測定される。
具体的には、まず、熱膨張係数を測定する試料の長さ(L)をマイクロメータによって測定し、この試料を上記熱膨張係数測定機に入れる。次に、熱をかけて試料の伸び(長さ)を測定し、1℃あたりの伸び率ΔLを求める。そして、ΔL/L(×10−6)[ppm/℃]から熱膨張係数を算出する。試料のサイズが大きくなるほど測定誤差が小さくなるため好ましいが、凡そ10mm〜20mmのサイズの試料で測定する。
Zn(1−x−y)Alで表される合金を適用する第一接合部50側の絶縁部30におけるCu層34の表面には、Ni層38を設ける。上述の通り、Zn(1−x−y)Alで表される合金は、Ni層との界面においては、冷熱サイクルによる不要な生成物を発生させることがないので、Ni層38を設けることで温度変化に対しても亀裂や剥離などの不具合を生じさせ難くなる。
Ni層38の厚みは、0.1μm〜10μmであることが好ましく、3μm〜8μmであることがより好ましい。0.1μmよりも薄いと、接合時にはんだ材料に溶け込み消失する恐れがあり、10μmよりも厚いと、パワー半導体モジュール全体の熱膨張係数に影響を与え、熱応力を生じさせるようになるため好ましくない。
更にNi層38の表面には、酸化防止や触れ性確保のために、薄いAu層(図示せず)が設けられていてもよい。なお、この薄いAu層は、接合時にはんだ浴に溶け込み、最終的なパワー半導体モジュールには殆ど残存しない。
このようなAu層の厚さは、0.01μm〜0.5μm程度であることが好ましく、より好ましくは、0.05μm〜0.2μmである。
<放熱板>
放熱板40としては、放熱性を有するものであれば特に制限されず適用することができるが、熱伝導率が充分高く放熱板としての機能に優れ、また半導体素子の熱膨張係数に近いものを用いることが好ましい。
具体的に好適な放熱板40としては、Mo、Cu−Mo合金、Al−SiC、Cu、Alなどで形成されるものを挙げることができ、この中でも高い熱伝導率とパワー半導体素子に近い熱膨張係数を有することから、Moが好適である。
Moを放熱板に用いる場合には、はんだによる接合を可能とする観点から、Moの両面に他の金属層を設けることが好ましく、このような金属層としては、Cu、Niなどを挙げることができ、この中でもCuが好ましい。特に、放熱板40が、Moの表面にCu層を設けたCu層44/Mo層42/Cu層46の積層体であることが、熱伝導率と熱膨張係数との調整を図る観点から好適である。
このように、放熱板40が、Cu層44/Mo層42/Cu層46で構成される積層体である場合、各層の厚さの比率が、1/5/1〜1/12/1であることが好ましく、1/7/1〜1/9/1であることがより好ましい。1/5/1よりもMo層が薄くなると、パワー半導体素子の熱膨張係数から離れた熱膨張係数を有することになるため好ましくない。1/12/1よりもMo層が厚くなると、放熱板としての放熱機能が充分に発揮され難くなり、好ましくない。
具体的な層の厚さとしては、Cu層44、46は、0.05mm〜1mmであることが好ましく、0.2mm〜0.5mmであることがより好ましい。Mo層42の厚さは、1mm〜7mmであることが好ましく、2mm〜4mmであることがより好ましい。
Cu層44/Mo層42/Cu層46で構成される積層体は、放熱機能を充分に発揮させるため、全体の厚さは1mm〜8mmであることが好ましく、2mm〜5mmであることがより好ましい。
既述の通り、Bi系はんだ材料は、Cu層との界面においては、冷熱サイクルによる不要な生成物を発生させることがないので、Cu層44がBi系はんだ材料と接する構造である本発明にかかるパワー半導体モジュールは、温度変化に対しても耐性が高くなる。
<製造方法>
本発明のパワー半導体モジュールは、上記構成を有するものであれば、製造方法について特に制限されず、公知の方法を適宜適用することができる。
第一の態様のパワー半導体モジュールの製造手順としては、まず、パワー半導体素子20と絶縁部30とをZn(1−x−y)Alで表される合金によって接合して第一接合部50を形成し、その後、パワー半導体素子20が第一接合部50で接合された絶縁部30と、放熱板40と、をBi系はんだ材料によって接合して第二接合部60を形成する。
この製造方法では、1回目の接合には、Zn(1−x−y)Alで表される合金をはんだ材料として用い、この合金の固相線温度よりも低い液相線温度を有するBi系はんだ材料を2回目の接合に適用するので、2回目の接合時に位置ずれなどの不具合を起こし難い。
また、大量の熱を発する半導体素子に近い側の第一接合部50に、より固相線温度の高いZn(1−x−y)Alで表される合金を適用し、半導体素子から遠い側の第二接合部60には、第一接合部50に用いたはんだ材料よりも液相線温度の低いBi系はんだ材料を適用するので、耐熱性にも優れる。
第一接合部50におけるパワー半導体素子20と絶縁部30との接合は、具体的には、まず、パワー半導体素子のNi層22と絶縁部30のNi層38とが対向するように配置し、次に、その間にZn(1−x−y)Alで表される合金を挟み、その後、パワー半導体素子20(Ni層38)/Zn(1−x−y)Alで表される合金(第一接合部材部)50/(Ni層38)絶縁部30をこの順に積層した状態で、不活性ガス又は還元ガス雰囲気下において、リフロー法等を利用して行なわれる。
接合温度は、Zn(1−x−y)Alで表される合金の液相線温度よりも30℃〜60℃程度高い温度で行うことが好ましい。
第一接合部材50の層の厚さは、熱伝導及び熱応力の観点から5〜500μmであることが好ましく、10〜200μmであることがより好ましい。
第二接合部60による接合は、第一接合部50によってパワー半導体素子20が接合された絶縁部30と、放熱板40とを用い、絶縁部30のCu層39と放熱板40のCu層44とが対向するように配置し、その間にBi系はんだ材料を挟み、絶縁部30(Cu層39)/Bi系はんだ材料(第二接合部材部)60/(Cu層44)放熱板40の順に積層した状態で、第一接合部50による接合と同様に、不活性ガス又は還元ガス雰囲気下において、リフロー法等を利用して行なわれる。
接合温度は、Bi系はんだ材料の液相線温度よりも30℃〜60℃程度高い温度で行うことが好ましい。
なお、接合の際にBiの濡れ性が良好でない場合があるので、被接合部材に外圧を加えながら擦動させることが好ましい。
Bi系はんだ材料の厚さは、熱伝導及び熱応力の観点から5〜500μmであることが好ましく、10〜300μmであることがより好ましい。
<第二の態様のパワー半導体モジュール>
図4に、第二の態様のパワー半導体モジュールの構造の模式的な断面図を示す。
第一の実施態様では、第一接合部50にZn(1−x−y)Alで表される合金を適用し、第二接合部60にはBi系はんだ材料を適用したが、第二の実施態様では、第一接合部50にBi系はんだ材料を適用し、第二接合部60にZn(1−x−y)Alで表される合金を適用する。
第二の実施態様では、第一接合部50に接するパワー半導体素子20の被接合面と絶縁部30の被接合面とに、Cu層を設ける。但し、本発明では、絶縁部30としてCu34/SiNx32/Cu36積層体を適用するので、絶縁部30の表面にCu層を別途設けなくてもよい。
一方、パワー半導体素子20の表面には、Cu層24を設ける。パワー半導体素子20の表面のCu層24の厚みは、0.1μm〜10μmであることが好ましく、0.5μm〜5μmであることがより好ましい。0.1μmよりも薄いと、接合時にはんだ材料に溶け込み消失する恐れがあり、10μmよりも厚いと、パワー半導体モジュール全体の熱膨張係数に影響を与え、熱応力を生じさせるようになるため好ましくない。
Cu層24は、スパッタリングやめっき、蒸着等によって形成することができる。
また、第二接合部60に接する絶縁部30の被接合面と放熱板40の被接合面には、Ni層62,64を設ける。本発明では、絶縁部30としてCu34/SiNx32/Cu36の積層体を適用するので、第二接合部60側のCu層36の表面に、Ni層62を設ける。
第二の態様のパワー半導体モジュールの製造では、第二接合部60を先に接合し、第一接合部50を2回目に接合する。
その他については、第一の実施態様と同様であるので、説明を省略する。
<第三の態様のパワー半導体モジュール>
第三の実施態様では、第一接合部50には、Zn(1−x−y)Alで表される合金やBi系はんだ材料以外のはんだ材料を適用し、第二接合部60にBi系はんだ材料を適用する。
但し、第一接合部50に適用するはんだ材料の液相線温度は、Bi系はんだ材料の液相線温度よりも高く、且つ650℃よりも低く、より好ましくは450℃よりも低い。
このような第一接合部50のはんだ材料としては、Au−Si(融点360℃)、Au−Ge(融点356℃)などを挙げることができる。第一接合部50のはんだ材料として、Pb−Snはんだ材料を用いることもできるが、Pbフリーのはんだ材料の要求があるため、Pbを含まないはんだ材料を適用することが望ましい。
第三の実施態様では、第二接合部60に接する絶縁部30の被接合面と放熱板40の被接合面には、第一の実施態様と同様にCu層を設ける。
しかし、絶縁部30はCu/SiNx/Cuの積層体であり、好適な放熱板40は、Cu/Mo/Cu積層体であるので、Bi系はんだ材料での接合面に別途Cu層を設けなくとも、絶縁部30および放熱板40の表面に設けられたCu層をBi系はんだ材料との界面に備えるように配置すればよい。放熱板40としてCu/Mo/Cu積層体を用いず、放熱板40の表面にCu層が存在しない場合には、放熱板40の表面にCu層を設ける。
一方、第一接合部50に接するパワー半導体素子20の被接合面と絶縁部30の被接合面とには、第一接合部50に用いるはんだ材料と反応して反応生成物を発生させないような金属層を設けてもよいし、設けなくてもよい。
そして、第一の実施態様と同様に、第一接合部50を先に接合し、第二接合部60を2回目に接合する。
その他については、第一の実施態様と同様であるので、説明を省略する。
<第四の態様のパワー半導体モジュール>
図5に、第四の態様のパワー半導体モジュールの構造の模式的な断面図を示す。
第一の実施態様から第三の実施態様では、2箇所の接合部分には、別種のはんだ材料を用いているが、Bi系はんだ材料において、Biに添加する材料の種類や添加量を変えることで、融点が大きく変わる場合には、1回目の接合と2回目の接合の両者に、Bi系はんだ材料を適用することができる。この場合においても、2回目の接合に用いるはんだ材料の融点は、1回目の接合に用いるはんだ材料の融点よりも30℃以上低いことが望ましく、且つパワー半導体からの発熱を考慮して200℃以上であることが望ましい。
第四の実施態様では、第一接合部50と第二接合部60の2箇所に、Bi系はんだ材料を適用するので、パワー半導体素子20、絶縁部30および放熱板40の被接合面に、Cu層を設ける。但し、本発明では、絶縁部30としてCu34/SiNx32/Cu36積層体を適用するので、絶縁部30の表面にCu層を別途設けなくてもよい。また、放熱板40には、Cu層44/Mo層42/Cu層46を適用することが好ましいので、放熱板40の表面にCu層を別途設けなくてもよい。
一方、パワー半導体素子20の表面には、Cu層24を設ける。パワー半導体素子20の表面のCu層24の厚みは、0.1μm〜10μmであることが好ましく、0.5μm〜5μmであることがより好ましい。0.1μmよりも薄いと、接合時にはんだ材料に溶け込み消失する恐れがあり、10μmよりも厚いと、パワー半導体モジュール全体の熱膨張係数に影響を与え、熱応力を生じさせるようになるため好ましくない。
Cu層24は、スパッタリングやめっき、蒸着等によって形成することができる。
<第五の態様のパワー半導体モジュール>
第一の態様のパワー半導体モジュール10では、パワー半導体素子20と絶縁部30と放熱板40とを有していたが、図6に示すように、放熱板を設けずに絶縁部30を直接冷却してもよい。
第一接合部50にBi系はんだ材料を適用し、パワー半導体素子20の被接合面に、Cu層24を設ける。絶縁部30としてCu34/SiNx32/Cu36積層体を適用するので、絶縁部30の被接合面にはCu層を別途設けなくてもよい。
絶縁部30を冷却器70に止め付けるため、絶縁部30のSiNxセラミックス板32を押さえ板92と冷却器70で挟み、ネジ90で固定する。このとき、冷却器70に形成されたリング溝にOリング94を取り付けて、SiNxセラミックス板32を介して押さえ板92を、外側からネジ90で加締めると、冷却器70とセラミックス板32の隙間から冷却水72が漏れにくくなる。
それ以外については、第一〜第四の実施態様と同様であるので、説明を省略する。
<第六の態様のパワー半導体モジュール>
第五の態様のパワー半導体モジュール10では、絶縁部30のCu層34,36は板状で示しているが、図7に示すように、冷却器側のCu層36をフィン状に形成してもよい。
それ以外については、第五の実施態様と同様であるので、説明を省略する。
以下では実施例により本発明を説明するが、本発明のパワー半導体モジュールの製造方法の一例について述べるものであり、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
図1に本実施例のパワー半導体モジュールの構成を示す。
<パワー半導体素子の準備>
SiC(熱膨張係数:3ppm/℃)を用いた12mm×9mmのパワー半導体素子20を準備し、その最表面にNi層22をスパッタリングで形成した。Ni層22の表面にはAu層(図示せず)をスパッタリングで形成した。
<絶縁部の準備>
絶縁部30として、Cu層34/SiNx層32/Cu層36の積層体を作製した。
まず、厚さ0.32mmのSiNxを準備し、このSiNxの両面に、ロウ付けによって厚さ0.05mmのCu層34、36を貼り付けて、積層体−1を作製した。
同様にして、但し、Cu層34、36の厚さを、0.1mm、0.15mm、0.3mmに変えて、積層体−2,−3,−4を作製した。なお、SiNxの両面においてCu層の厚さが等しくなるようにした。
積層体−1〜4において、一方の表面にNi層38をメッキにより形成し絶縁部積層体−1〜4を作製した。なお、メッキの際には、メッキしない面はマスキングシートなどを貼って保護した。
得られた絶縁部積層体−1〜4の冷熱サイクル試験前の熱膨張係数は、図3に示すとおりである。
<第一接合部の接合>
予め準備したZn0.96Al0.04合金を放電加工法を利用して、150〜200μmの厚みに切り出した。
上記準備したパワー半導体素子20のNi層22と、絶縁部積層体−1のNi層38とを対向するように配置し、その間にZn0.96Al0.04層50を挟み込んだ状態で、還元ガス雰囲気下においてリフロー法を利用して、420℃の接合温度で接合した。同様に、絶縁部積層体−1に代えて、絶縁部積層体−2〜4を用いて第一部接合部で接合した。
<放熱板の準備>
放熱板40として、Moの両表面にCu層を貼り付けて、Cu層44/Mo層42/Cu層46で構成される積層体を作製した。積層体全体の厚さは3mmであり、Cu層44/Mo層42/Cu層46の厚さの比率は、1/8/1であった。
<第二接合部>
(Bi−CuAlMnの調製)
まず、CuAlMn合金の調製を行った。
所定の質量%に調整されたCuとAlとMnを、Ar雰囲気下において高周波溶解炉を利用して溶解し、前駆体であるCuAlMnのインゴットを得た。得られたインゴットをアトマイズ法を利用して微粉化した。
微粉化したCuAlMnは、滴下法を利用して、その粉末表面にNiをめっきした。
次に、表面がNiめっきされたCuAlMn粉末とBiとを、透明石英管に真空封入し、Biの融点以上である400℃の温度にて5分間保持した。これにより、Biが溶融状態となり、CuAlMn粉末が均一に分散された。分散された試料を冷却凝固することによって、第二接合部60のハンダ材料であるBi−CuAlMnが得られた。
鋳塊のBi−CuAlMnを放電加工法を利用して、150〜200μmの厚みに切り出した。
(接合)
パワー半導体素子20を第一接合部50で接合した絶縁部積層体−1におけるCu層39と、放熱板40のCu層44とが対向するように配置し、その間に酸化膜を除去したBi−CuAlMn層を挟み込んだ状態で、還元ガス雰囲気下においてリフロー法を利用して320℃の接合温度で接合し、パワー半導体モジュール−1を得た。
得られたパワー半導体モジュール−1は、パワー半導体素子20と絶縁部30と放熱板40とを積層し、その間をそれぞれZn0.96Al0.04合金及びBi−CuAlMnで接合したものである。
なお、1回目の接合部分(Zn0.96Al0.04合金による接合箇所)は、2回目のハンダ付けの加熱によっても溶融することがなく、2回目の接合時に位置ずれを起こしたり、傾いたりという不具合を発生させていなかった。
同様に、絶縁部積層体−1に変えて、絶縁部積層体−2〜4を放熱板に接合し、パワー半導体モジュール−2〜4を作製した。
<冷熱サイクル試験>
得られたパワー半導体モジュール−1〜4について、冷熱サイクル試験を行った。
本実施例において冷熱サイクル試験は、−40℃と200℃の間を20分で上昇・降下させるのを1サイクルとし、その1サイクルを合計で2000サイクル行った。
2000サイクル後の接合部の断面を電子顕微鏡により観察し、界面の反応生成物の有無、亀裂や空隙などの不具合の有無を調べた。
その結果、パワー半導体モジュール−1〜4の接合部の界面には反応生成物は観察されなかった。また、Cu層の表面は変化せず、表面に凹凸も発生していなかった。
したがって、これらの評価試験体は、過酷な条件の冷熱サイクルに対しても高い信頼性があることが確認された。
[実施例2]
図8に示すような、パワー半導体素子と絶縁部とをBi系はんだ材料で接合した評価試験体−1を作製した。
<パワー半導体素子の準備>
SiC(熱膨張係数:3ppm/℃)を用いた12mm×9mmのパワー半導体素子20を準備し、その最表面にCu層22をスパッタリングで形成した。
<絶縁部の準備>
実施例1における絶縁部の積層体−2(Cu層の厚さ:0.1mm)を準備した。
<パワー半導体素子と絶縁部の接合>
Bi単体を150〜200μmの厚みに切り出した。切り出されたBi単体層の表面を覆っている酸化膜を、研磨及び酸洗浄を利用して除去した。
上記準備したパワー半導体素子20のCu層22と、絶縁部30のCu層36とを対向するように配置し、その間にBi単体層を挟み込んだ状態で、5%H/Nの還元ガス雰囲気下においてリフロー法を利用して、320℃の接合温度で接合し、絶縁部におけるCu層の厚さの異なる評価試験体−1を得た。
<冷熱サイクル試験>
得られた評価試験体−1について、冷熱サイクル試験を行った。
本実施例において冷熱サイクル試験は、−40℃と200℃の間を20分で上昇・降下させるのを1サイクルとし、その1サイクルを合計で2000サイクル行った。
2000サイクル後の接合部の断面を電子顕微鏡により観察し、界面の反応生成物の有無、亀裂や空隙などの不具合の有無を調べた。
その結果、評価試験体−1の接合部の界面には反応生成物は観察されなかったが、微小な空隙が僅かに観察された。しかし、亀裂は生成していなかった。また、Cu層の表面は変化せず、表面に凹凸も発生していなかった。
したがって、評価試験体−1は、過酷な条件の冷熱サイクルに対しても高い信頼性があることが確認された。
[実施例3]
実施例2において、接合部材としてBi単体を用いたところを、Biに1質量%のCuを添加したものに変更した以外は同様にして、評価試験体−2を作製した。
得られた評価試験体−2について、実施例2と同様の冷熱サイクル試験を行ったところ、接合部の界面には反応生成物は観察されず、空隙や亀裂も確認されなかった。したがって、評価試験体−2は、過酷な条件の冷熱サイクルに対しても高い信頼性があることが確認された。
[実施例4]
実施例1において、接合部材としてBi単体を用いたところを、Biに0.5質量%のNiを添加したものに変更した以外は同様にして、評価試験体−3を作製した。
得られた評価試験体−3について、実施例2と同様の冷熱サイクル試験を行ったところ、接合部の界面には反応生成物は観察されず、空隙や亀裂も確認されなかった。したがって、評価試験体−3は、過酷な条件の冷熱サイクルに対しても高い信頼性があることが確認された。
[比較例1]
<パワー半導体素子の準備>
実施例2のパワー半導体素子の準備において、パワー半導体素子20の最表面にCu層22をスパッタリングで形成したところをNi層に変更した以外は同様にして、パワー半導体素子を準備した。
<絶縁部の準備>
実施例2の絶縁部の準備において、積層体−1のCu層34の表面に、Ni層をスパッタリングで形成した以外は同様にして、絶縁部を準備した。
<第一接合部の接合>
実施例2のパワー半導体素子と絶縁部の接合において、上記準備したパワー半導体素子20のNi層と、絶縁部30のNi層とを対向するように配置し、その間にBi単体層を挟み込んだ状態で接合した以外は同様にして、比較の評価試験体−10を作製した。
<冷熱サイクル試験>
得られた比較の評価試験体−10について、実施例2と同様の冷熱サイクル試験を行ったところ、接合部の界面ではBiNiが多量に発生し、その周囲には多数の空隙が観察された。このBiNiは非常に脆い性質であり、−40℃〜200℃の冷熱サイクルに対しては信頼性が得られにくいことが確認された。
[比較例2]
比較例1において、Bi単体層によって接合したところを、Biに1質量%のCuを添加したものに変更した以外は同様にして、比較の評価試験体−11を作製した。
得られた比較の評価試験体−11について、実施例1と同様の冷熱サイクル試験を行ったところ、比較の評価試験体−10と同様に、接合部の界面ではBiNiが多量に発生し、その周囲には多数の空隙が観察された。このBiNiは非常に脆い性質であり、−40℃〜200℃の冷熱サイクルに対して信頼性が得られにくいことが確認された。
[比較例3]
比較例1において、Bi単体層によって接合したところを、Biに0.5質量%のNiを添加したものに変更した以外は同様にして、比較の評価試験体−12を作製した。
得られた比較の評価試験体−12について、実施例2と同様の冷熱サイクル試験を行ったところ、比較の評価試験体−10と同様に、接合部の界面ではBiNiが多量に発生し、その周囲には多数の空隙が観察された。このBiNiは非常に脆い性質であり、−40℃〜200℃の冷熱サイクルに対して信頼性が得られにくいことが確認された。
[比較例4]
実施例3において、絶縁部として、Cu/SiNx/Cuの積層体を用いたところを、Al/AlN/Alの積層体とした以外は同様にして、比較の評価試験体−13を作製した。
得られた比較の評価試験体−13について、実施例1と同様の冷熱サイクル試験を行ったところ、Al表面に40μm程度の凹凸の発生が確認された。したがって、−40℃〜200℃の冷熱サイクルに対しては信頼性が得られにくいことが確認された。
作製した評価試験体の構成とその評価結果を下記表3にまとめる。
Figure 0004964009
第一の態様のパワー半導体モジュール10の構成を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。 Si半導体素子と絶縁部の熱膨張係数の差に対する不良サイクル数の関係の一例を示すグラフである。 Cu/SiNx/Cu積層体におけるCu層の厚みと、Cu/SiNx/Cu積層体の全体での熱膨張係数との関係の一例を示すグラフである。 第二の態様のパワー半導体モジュール10の構成を示す図である。 第四の態様のパワー半導体モジュール10の構成を示す図である。 第五の態様のパワー半導体モジュール10の構成を示す図である。 第六の態様のパワー半導体モジュール10の構成を示す図である。 実施例における評価試験体の構成を示す断面図である。
符号の説明
10 パワー半導体モジュール
20 パワー半導体素子
22,38 Ni層
24 Cu層
30 絶縁部
32 絶縁部材(SiNx層)
34、36 導電層(Cu層)
40 放熱板
42 Mo層
44、46 Cu層
50 第一接合部
60 第二接合部
70 冷却器
72 冷却水
80 Alワイヤ
90 ネジ
92 板
94 Oリング

Claims (11)

  1. Cu層を表面に備えたパワー半導体素子と、SiNxセラミックス板の両面にCu層を備えたCu/SiNx/Cu積層体の絶縁部と、を有し、
    前記パワー半導体素子と前記絶縁部とをそれぞれのCu層が対向するように配して、2つのCu層の間をBi系はんだ材料で接合してなり、
    前記Cu/SiNx/Cu積層体におけるCuの純度が、99.96%以上であり
    冷熱サイクル試験前における、前記Cu/SiNx/Cu積層体の熱膨張係数と、前記パワー半導体素子の熱膨張係数との差が、1.6ppm/℃以下であるパワー半導体モジュール。
  2. パワー半導体素子と、SiNxセラミックス板の両面にCu層を備えたCu/SiNx/Cu積層体の絶縁部と、Cu層を表面に備えた放熱板と、を有し、前記絶縁部と前記放熱板とをそれぞれのCu層が対向するように配して、2つのCu層の間をBi系はんだ材料で接合してなり、
    前記Cu/SiNx/Cu積層体におけるCuの純度が、99.96%以上であり
    冷熱サイクル試験前における、前記Cu/SiNx/Cu積層体の熱膨張係数と、前記パワー半導体素子の熱膨張係数との差が、1.6ppm/℃以下であるパワー半導体モジュール。
  3. 前記Cu/SiNx/Cu積層体は、前記SiNxセラミックス板及び前記Cu層の厚みの調整によって熱膨張係数が調整されてなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパワー半導体モジュール。
  4. 前記Bi系はんだ材料が、(1)Bi単体、(2)Bi中にCuAlMn合金粒子を分散させたBi−CuAlMn、(3)BiにCuを添加した材料、又は(4)BiにNiを添加した材料、であることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1項に記載のパワー半導体モジュール。
  5. 前記BiにNiを添加した材料は、Niの含有率が0.01質量%以上7質量%以下であることを特徴とする請求項に記載のパワー半導体モジュール。
  6. 前記BiにCuを添加した材料は、Cuの含有率が0.01質量%以上5質量%以下であることを特徴とする請求項に記載のパワー半導体モジュール。
  7. 前記Bi−CuAlMnは、CuAlMn合金粒子の含有率が0.5質量%以上20質量%以下であることを特徴とする請求項に記載のパワー半導体モジュール。
  8. Ni層を表面に備えた前記パワー半導体素子と、Ni層を表面に備えた前記絶縁部とを備え、前記パワー半導体素子と前記絶縁部とをそれぞれのNi層が対向するように配し、該2つのNi層の間を、Zn(1−x−y)Al(xは0.02〜0.10であり、yは0〜0.02であり、Mは亜鉛及びアルミニウム以外の金属を表す。)で表される合金で接合してなる請求項2〜請求項のいずれか1項に記載のパワー半導体モジュール。
  9. 前記パワー半導体素子が、GaN又はSiCを用いて形成されてなることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1項に記載のパワー半導体モジュール。
  10. 前記放熱板が、Mo層の両面にCu層を有するCu層/Mo層/Cu層の積層体であることを特徴とする請求項2〜請求項のいずれか1項に記載のパワー半導体モジュール。
  11. 前記放熱板におけるCu層/Mo層/Cu層の厚さの比率が、1/5/1〜1/12/1であることを特徴とする請求項10に記載のパワー半導体モジュール。
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