JP4964009B2 - パワー半導体モジュール - Google Patents
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Description
つまり、2回目のはんだ付けの温度が、1回目に用いたはんだ材料の融点よりも高いと、2回目のはんだ付けの際に1回目にはんだ付けした部分が溶融して、位置ずれを起こしたり傾斜したりといった不具合を発生させてしまうのである。この問題を回避するため、1回目に用いるはんだ材料の融点は、2回目に用いるはんだ材料の融点よりも高くなるように、はんだの材料を選択している。
しかし、Pbは毒性を有するために使用廃止の方向にあり、Pbフリーのはんだ材料の開発が望まれている。
しかしSn系はんだ材料は、その融点を220℃前後の狭い範囲でしか変動させることができず、2回のはんだ付けの工程に適用させることが難しい。
しかし、Sn系はんだ材料の融点は220℃程度であるが故に、この温度で溶けてしまい、また、200℃前後において引っ張り強度が著しく低下してしまう。そのため、200℃を超える熱を発する次世代パワー半導体素子に対しては、接合材料としてSn系はんだ材料を用いることは実用上難しい。
例えば、所望の接合温度で接合できるよう、固相線温度と液相線温度を適切な範囲とすべく、Ag、Cu、Sb、Znを含むBi材料がはんだ材料として提示されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、AgなどBiと共晶しうる金属元素と、Sn、Cu、In、Sb、Znなどの金属元素とをBiに添加した3成分以上からなるはんだ材料が提示されている(例えば、特許文献2参照。)。
パワー半導体モジュールの絶縁体については、窒化アルミニウムのセラミックスを用い、その表面に導電層としてのアルミニウム層が設けられたAl/AlN/Alの積層体が開示されている(例えば、非特許文献2参照。)。この技術では、AlNのセラミックスに導電層としてのCu層を設けたCu/AlN/Cu積層体よりも、Al/AlN/Al積層体の方が、パワー半導体モジュールの寿命が長くなることを明らかにしている。
しかし、この文献では、絶縁体のみでの強度の評価を行なっており、パワー半導体や放熱板など他の部材をはんだ接合したモジュールの状態では評価していない。そのため、Cu/SiNx/Cu積層体が、最も強度の弱いはんだ接合部分に与える影響については開示されていない。
前記パワー半導体素子と前記絶縁部とをそれぞれのCu層が対向するように配して、2つのCu層の間をBi系はんだ材料で接合してなり、前記Cu/SiNx/Cu積層体におけるCuの純度が、99.96%以上であり、冷熱サイクル試験前における、前記Cu/SiNx/Cu積層体の熱膨張係数と、前記パワー半導体素子の熱膨張係数との差が、1.6ppm/℃以下であるパワー半導体モジュールである。
新たな事実として、パワー半導体モジュールでは、その過酷な冷熱サイクルによって接合界面での反応が顕著になり、Bi系はんだ材料に接する部材の材質によっては不要な反応生成物を生成させてしまうことが分かった。この反応生成物は、周りに存在するはんだ材料よりも硬くあるいは脆いので、この反応生成物が存在する位置を起点にクラックが発生したり、反応生成物が割れてクラックの発生の原因となったりする。
このような界面反応は、次世代の半導体素子として注目されているGaNやSiC半導体素子の場合に特に問題となる。これら次世代半導体素子では、発熱量が極めて多く、200℃以上にまで達する場合がある。
また、Cu/SiNx/Cu積層体は、Cu/AlN/Cu積層体に比べて、冷熱サイクル試験においても破壊され難く、また、SiNxの破壊強度はAlNの破壊強度よりも高い。したがって絶縁部材自体の寿命が長くなり、結果パワー半導体モジュールの信頼性を高めることができる。
また、Cu/SiNx/Cu積層体において不純物の多いCu層を使用すると、機械強度的に低下し、Cu/SiNx/Cu積層体の寿命を短くする可能性がある。また、Cu/SiNx/Cu積層体の熱膨張係数も変わってしまう。以上の観点から、純度99.96%以上のCuを用いることが、はんだ接合部でのクラックの発生を抑えるのに好適である。
なお、SiNxのセラミックスに設けるCu層は、導電層としての機能を有する点からも、不純物の少ないものを使用する。
つまり、冷熱サイクル後における被接合部材の熱膨張係数の増大を想定して、被接合部材間の熱膨張係数の差を調整し、パワー半導体モジュールを設計することで、はんだ接合部における亀裂やクラックの発生をより効果的に防止できることを見出した。
また、Niを添加することによって液相線温度が上昇し固相線温度との差が増加するが、Niの含有率が7質量%以下であれば、パワー半導体モジュールを接合するときであっても実用的な範囲内である。また、このような液相線温度であれば、はんだ付けの際の加熱によっても半導体素子は破壊されない。
また、Cuを添加することによって液相線温度が上昇し固相線温度との差が増加するが、Cuの含有率が5質量%以下であれば、パワー半導体モジュールを接合するときであっても実用的な範囲内である。また、このような液相線温度であれば、はんだ付けの際の加熱によっても半導体素子は破壊されない。
しかし、上述のとおり、次世代パワー半導体素子からは200℃程度の発熱があるため、はんだ付け材料の融点は200℃よりも高くなければならない。
また、この積層体のCu層は、上記Bi系はんだ材料と接することになるが、BiとCuとの界面では、冷熱サイクルによっても不要な生成物を発生させることがないので、温度変化に対しても亀裂、剥離などの不具合を生じさせない。
特に、本発明によれば、−40℃〜200℃と温度差の大きい冷熱サイクルにおいても、充分な寿命を有するパワー半導体モジュールを提供することができる。
以下では、まず始めにパワー半導体モジュールの構成について説明し、次に各構成部材について説明する。
図1に、第一の態様のパワー半導体モジュールの構造を模式的に示す。図1(a)は平面図であり、図1(b)は断面図である。
第一の態様のパワー半導体モジュール10は、パワー半導体素子20と絶縁部30と放熱板40とを有する。パワー半導体素子20と絶縁部30との間は第一接合部50によって接合される。絶縁部30と放熱板40との間は第二接合部60によって接合される。
また、各部材の熱膨張係数が近い値であることも、冷熱サイクルによる亀裂や剥離などの発生を抑制するのに重要である。熱膨張係数が全く異なる部材を接合すると、冷熱サイクルによって繰り返し起こる部材の体積変化によって、亀裂や剥離等を発生させやすくなる。
また、絶縁部としてCu/SiNx/Cu積層体(Cuの純度は99.96%以上である)を用いるので、絶縁部材も温度変化に対して耐久性が高い。
しかし、いずれにしても2回目のはんだ付けの温度が、1回目に用いたはんだ材料の融点よりも高いと、2回目のはんだ付けの際に1回目にはんだ付けした部分が溶融して、位置ずれを起こしたり傾斜したりといった不具合を発生させてしまう。
他方、2回目の接合に、Bi系はんだ材料を適用した場合には、1回目の接合に用いるはんだ材料は、Bi系はんだ材料の融点よりも30℃以上高い固相線温度を有するものであることが好ましい。一方で、はんだ付けの際の加熱によって半導体素子が破壊されるのを防ぐには、融点が650℃以下、好ましくは450℃以下であることが好ましい。よって、2回目の接合にBi系はんだ材料を適用した場合には、1回目の接合に用いるはんだ材料は、融点が300〜650℃、好ましくは300〜450℃のものを適用することが好ましい。
本発明における第二接合部60は、絶縁部30と放熱板40との間を接合するために設けられる。図1に示す第一の実施態様では、第二接合部60として、Bi系はんだ材料を用いる。本発明ではBi系はんだ材料としては、Biを主成分とするものであれば特に制限されない。なお、「Bi系はんだ材料」とは、はんだ材料中、Biを80質量%以上含有するものをいう。
(2)Bi中にCuAlMn合金粒子を分散させたBi−CuAlMn
(3)BiにCuを添加した材料
(4)BiにNiを添加した材料
以下、それぞれのBi系はんだ材料について詳細に説明する。
Biは270℃近辺の融点を有するため、接合部のはんだ材料としては好適である。しかし、−40℃〜200℃の過酷な冷熱サイクル下においては、Biと接触する材料の種類によっては、接触する界面での反応が顕著になり、不要な反応生成物を生成することが明らかとなった。このような現象は、−40℃〜200℃という温度条件下とした場合に初めて見出されたものである。
このように、高い耐熱性に着目してはんだ材料にBiを適用すると、はんだそのものの耐熱性は向上するものの、Bi系はんだ材料との界面状態によっては、冷熱サイクルによって不要な反応生成物を生成し、それに起因してクラックなどを発生させ、結果、耐熱性を低下させることになる。
つまり、単に、融点の高いBiをはんだ材料として接合部に適用すれば半導体モジュールの耐熱性が向上するというものではなく、はんだ材料の種類と、はんだ材料が接する界面に設ける層の材質との組み合わせによって、はじめて耐熱性を向上させることができる。
Biは270℃近辺の融点を有するため、第二の接合層のはんだ材料としては好適であるが、せん断強度が弱く、脆いという性質を有しているため、取り扱いが難しい。そこで、CuAlMn合金の粒子をBiに分散させて強度を高めている。この機能について更に詳細に説明する。
なお、BiとCuAlMnとの体積分率を90:10〜45:55まで変化させた場合であっても、Bi−CuAlMnの融点(固相線温度)は、約271℃程度である。
CuAlMn合金における上記添加元素の含有率は、0.001〜10質量%であることが好ましい。添加元素が0.001質量%よりも少ないと、添加元素を添加する上記効果が得られ難い。添加元素が10質量%よりも多いとCuAlMn合金がマルテンサイト相を呈することができなくなる。
まず、Cu、Al、MnをAr雰囲気下で高周波溶解炉によって溶解し前駆体であるCuAlMn合金インゴットを作製する。インゴットには必要に応じて、上記添加元素を添加しても良い。次に、得られたインゴットをアトマイズ法等の粉末作製技術を利用して粉末化し、CuAlMn合金粒子を得る。粉末化したCuAlMn合金粒子は滴下法等を利用して、粒子表面にNiやAuをめっきする。粒子表面のめっき層の膜厚を調整することによって、Bi−CuAlMn中のCuAlMn粒子の分散性を向上させることができる。好ましい該めっき層の膜厚は、0.01〜3μmである。
上述の通り、はんだ材料はBi単体であってもパワー半導体モジュールの耐熱性を向上させることができるが、Biの脆性を改善するのであれば、BiにCuを添加したはんだ材料とすることが好適である。
一方、Cuを多く添加すると、液相線温度が上昇するので、はんだによる接合時の加熱温度を考慮すると、Cuの含有率は5質量%以下であり、好適には2質量%以下であり、更に好適には1質量%以下である。
BiにCuを含有させていくと、Cuの含有率が多くなるにつれ液相線温度が高くなる。液相線温度とは、すべてが溶融し液体となる温度である。一方、Cuの含有率を多くしても、固相線温度は約270℃とほぼ一定の温度を示す。固相線温度とは、少なくとも一部が溶解し始める温度をいう。
すなわち、Cuの含有率が多くなるにつれ、溶融し始める温度(固相線温度)と、全体が溶融し終わる温度(液相線温度)との差が大きくなる。このような温度差が生じると、接合操作の際に均一に接合し難くなり、被接合部材が傾いて接合してしまうなどの不具合を発生させ易い。また、液相線温度が高くなったことに起因して、高温で半導体素子を接合すると、半導体素子が破壊されるおそれがある。
所定量のBi及びCuを準備し、高周波溶解炉等により加熱、混合した後に、冷却する。
BiにNiを添加すると、Biの脆性が改善され、機械的強度が高まる。この原因については明らかになっていないが、微細なBi3Niの化合物相がBi中に分散することによるものと思われる。
一方、Niを多く添加すると、Cuを添加したときと同様に、液相線温度が上昇する。したがって、はんだによる接合時の加熱温度を考慮すると、Niの含有率は7質量%以下であり、好適には2質量%以下であり、更に好適には1質量%以下である。
BiにNiを含有させたときの具体的な液相線温度及び固相線温度を下記表2に示す。
半導体モジュールのように、過酷な冷熱サイクルにおいて、反応生成物を生成すると、この反応生成物が存在する位置を起点にクラックが発生したり、脆い反応生成物の場合には、反応生成物が割れてクラックの発生の原因となったりする。
そこで、Bi系はんだ材料によって接合する部材の被接合面には、Cu層を備える。つまり、第一の実施態様では、第二接合部60にBi系はんだ材料を適用するので、絶縁部30と放熱板40のそれぞれの被接合面にCu層を備える。Cu層を備えることで、Biとの界面において不要な反応生成物の生成を抑えることができる。
Cu/Mo/Cu積層体を放熱板40に用いず、放熱板40の表面にCu層が存在しない場合には、放熱板40の表面にCu層を設ける。
本発明における第一接合部50は、パワー半導体素子20と絶縁部30との間を接合するために設けられる。上述の通り、本発明では、第一接合部50の材質としては特に制限されないが、第一の実施態様では上記第二接合部60に約270℃の融点を有するBi系はんだ材料を適用するため、製造工程上、270℃よりも充分に高い融点を有する材料を適用することが好ましい。但し、製造工程上、はんだ付けのための加熱によってパワー半導体素子20が破壊しないよう、第一接合部50には、融点が450℃以下であるものを適用することが好ましい。
つまり、第一接合部50には、融点が270℃よりも充分高く、450℃よりも低い材料を適用することが好ましい。
Alを含まない場合(xが0の場合)には上述のように融点は約420℃であって、Alの含有率が増加するに従い、溶解終了温度(液相線温度)は徐々に降下し、Alの含有率が約2質量%で溶解終了温度(液相線温度)が約410℃となり、Alの含有率が約4〜6質量%で液相線温度が約382℃となる。Alの含有率が約6質量%よりも多くなると、溶解し始める温度(固相線温度)と溶解の完了する温度(液相線温度)との差が大きくなり、Alの含有率が10質量%の場合には、固相線温度が約382℃で、液相線温度が約410℃となる。Alの含有率が10質量%よりも多くなると固相線温度と液相線温度との温度差が30℃よりも大きくなるので作業性が低下する。
Zn(1−x−y)AlxMyで表される合金において、金属Mの含有量(yの範囲)としては、0〜2質量%であり、好ましくは0〜1.5質量%である。金属Mの含有量が2質量%よりも多くなると、溶解完了までの温度差が30℃よりも大きくなるので作業性が低下し、はんだによって第一接合部を接合する際に、位置ずれや接合部材の傾斜等の不具合が発生し易くなる。
Zn(1−x−y)AlxMyで表される合金を接合部材として用いる場合には、接合する部材の被接合面には、Ni層を備えることが好ましい。
つまり、第一の実施態様では、第一接合部50にZn(1−x−y)AlxMyで表される合金を適用するので、パワー半導体素子20と絶縁部30のそれぞれの被接合面にNi層22,38を備える。本発明では、絶縁部30としてCu34/SiNx32/Cu36積層体を適用するので、Zn(1−x−y)AlxMyで表される合金で接合される面側のCu層34上に、Ni層38を備える。
Ni層を備えることで、Zn(1−x−y)AlxMyで表される合金との界面において不要な反応生成物の生成を抑えることができ、温度変化に対しても耐性が高くなる。
Ni層は、スパッタリングやめっき、蒸着等によって形成することができる。
パワー半導体素子20としては、特に制限することなく用途に応じて適宜適用することができ、一般的なSi基板(熱膨張係数:3ppm/℃)なども適用できる。
本発明では、次世代素子としてGaN基板(熱膨張係数:5.6ppm/℃)やSiC基板(熱膨張係数:3ppm/℃)などを用いた場合であっても、第二接合部60に用いるBi系はんだ材料の融点(固相線温度)が約270℃のため、半導体素子の繰り返し使用によって放熱される200℃を超える高温に対しても、亀裂や剥離などの不具合を生じさせない信頼性の高いパワー半導体モジュールとなる。
絶縁部30における絶縁材料としては、SiNxセラミックスを適用する。SiNxにおけるxは4/3を表し、つまりSiNxはSi3N4を表すが、製造環境が異なることによる成分比率の誤差を許容する。
しかし、SiNxの破壊強度は700MPaであり、AlNの破壊強度が400MPaであるのに比べて、高い破壊強度を示す。そのため、Cu/SiNx/Cu積層体の方が、Cu/AlN/Cu積層体よりもセラミックス部分の強度が高く、亀裂などの不具合を発生させ難い。
更に、Alに比べてCuの方が加工硬化指数および加工硬化係数が大きいために、Cu/AlN/Cu積層体はAl/AlN/Al積層体に比べて、AlNセラミックスに大きな負荷がかかっていると、長友らの論文(有限要素法によるパワーモジュール用基板の熱サイクル特性解析」エレクトロニクス実装学会誌、Vol.3,No.4,pp330-334,2000)は開示している。つまり、Al/AlN/Al積層体の方が、Cu/AlN/Cu積層体よりも、冷熱サイクルに対する耐久性が高いことを示している。
この理由は明らかとなっていないが、AlとAlNの熱膨張係数の差によるものと推測される。Al金属板の熱膨張係数は25ppm/℃であり、AlNの熱膨張係数は4.3ppm/℃である。このように積層体の部材間で熱膨張係数が大きく異なるため、Al/AlN/Al積層体に−40℃〜200℃と温度差の大きい冷熱サイクル試験を行なうと、Al金属板に繰り返し大きな熱応力が発生する。更に、Alは降伏応力が低く塑性変形しやすいために、Alの表面に大きな凹凸が発生するものと推測される。
しかし、本発明では絶縁部としてCu/SiNx/Cu積層体(Cuの純度は99.96%以上である)を適用するため、−40℃〜200℃と温度差の大きい冷熱サイクルにおいても、クラックや亀裂などの不具合を発生させ難い。
図2の試験では、12mm×9mmのSiパワー半導体素子(熱膨張係数:3ppm/℃)と、各種の熱膨張係数を有する17mm×17mmの基板(絶縁部)とを、接合部の厚さが0.1mmとなるようにSn−0.7Cuのはんだ材料で接合し、試験片を作製した。
なお、不良サイクル数とは、下記式(1)に示すように、はんだ接合部の面積率が90%になる冷熱サイクル数であり、大きい値になるほど不良が発生するまでの冷熱サイクル数が多いことを示すので、耐久性に優れることを意味する。
はんだ接合部の面積率=(冷熱サイクル後にはんだで接合されている面積/冷熱サイクル前にはんだで接合した面積)×100(%)
図3に、絶縁部30としてCu/SiNx/Cu積層体を用いたときの、Cu板厚に対するCu/SiNx/Cu積層体全体での熱膨張係数の関係を示す。
Cu/SiNx/Cu積層体は、板厚が0.32mmのSiNx板に、各種の板厚のCu板を貼り付けて準備した。Cuは純度99.96%以上のいわゆる無酸素銅である。SiNx層の両側のCuの板厚は等しくなるようにした。
一般的に熱膨張係数は材料に固有の値であるため、絶縁部の熱膨張係数は一定の値を示すものと思われたが、図3に示すように、予期せぬことに冷熱サイクル後の絶縁部の熱膨張係数は、冷熱サイクル前の熱膨張係数よりも高い値になっている。
したがって、冷熱サイクル試験後には、絶縁部30の熱膨張係数が増大することを考慮して、絶縁部の設計を行なうことが好適である。
つまり、2000サイクル試験後において、絶縁部30の熱膨張係数とパワー半導体素子20の熱膨張係数の差を3ppm/℃以下(6ppm/℃ − 3ppm/℃ = 3ppm/℃)とするには、冷熱サイクル試験前の該熱膨張係数の差を1ppm/℃以下(4ppm/℃ − 3ppm/℃ = 1ppm/℃)とすることが特に好適である。
冷熱サイクル試験を1600サイクル行なった後の熱膨張係数については、図3のサイクル試験前と2000サイクル後の熱膨張係数の変化の様子から、図3の点線に示すようなグラフであると推測することができる。
したがって、冷熱サイクル試験を1600サイクル行なった後でも熱膨張係数差が7.0ppm以下となるようにするには、冷熱サイクル試験前の絶縁部30の熱膨張係数を4.6ppm以下とすることが好適であることが推測できる。
つまり、−40℃〜200℃での冷熱サイクルの合格基準を1600サイクルとするのであれば、パワー半導体素子20と絶縁部30との熱膨張係数差は、冷熱サイクル試験前において、1.6ppm/℃以下(4.6−3=1.6ppm/℃)とすることが好適である。
導電層としてのCu層34、36の厚さは、既述のように0.01mm〜1mmであることが好ましく、0.05mm〜0.6mmであることがより好ましい。このCu層の厚さの範囲において、Cu層およびSiNx層の厚みを変えて、冷熱サイクル試験前のCu/SiNx/Cu積層体の全体の熱膨張係数を調節する。この際、パワー半導体素子20の熱膨張係数との差異が、1.6ppm以下、好ましくは1.0ppm/℃以下となるように、厚さを調整することが好ましい。
具体的には、まず、熱膨張係数を測定する試料の長さ(L)をマイクロメータによって測定し、この試料を上記熱膨張係数測定機に入れる。次に、熱をかけて試料の伸び(長さ)を測定し、1℃あたりの伸び率ΔLを求める。そして、ΔL/L(×10−6)[ppm/℃]から熱膨張係数を算出する。試料のサイズが大きくなるほど測定誤差が小さくなるため好ましいが、凡そ10mm〜20mmのサイズの試料で測定する。
放熱板40としては、放熱性を有するものであれば特に制限されず適用することができるが、熱伝導率が充分高く放熱板としての機能に優れ、また半導体素子の熱膨張係数に近いものを用いることが好ましい。
本発明のパワー半導体モジュールは、上記構成を有するものであれば、製造方法について特に制限されず、公知の方法を適宜適用することができる。
第一の態様のパワー半導体モジュールの製造手順としては、まず、パワー半導体素子20と絶縁部30とをZn(1−x−y)AlxMyで表される合金によって接合して第一接合部50を形成し、その後、パワー半導体素子20が第一接合部50で接合された絶縁部30と、放熱板40と、をBi系はんだ材料によって接合して第二接合部60を形成する。
また、大量の熱を発する半導体素子に近い側の第一接合部50に、より固相線温度の高いZn(1−x−y)AlxMyで表される合金を適用し、半導体素子から遠い側の第二接合部60には、第一接合部50に用いたはんだ材料よりも液相線温度の低いBi系はんだ材料を適用するので、耐熱性にも優れる。
接合温度は、Zn(1−x−y)AlxMyで表される合金の液相線温度よりも30℃〜60℃程度高い温度で行うことが好ましい。
接合温度は、Bi系はんだ材料の液相線温度よりも30℃〜60℃程度高い温度で行うことが好ましい。
図4に、第二の態様のパワー半導体モジュールの構造の模式的な断面図を示す。
第一の実施態様では、第一接合部50にZn(1−x−y)AlxMyで表される合金を適用し、第二接合部60にはBi系はんだ材料を適用したが、第二の実施態様では、第一接合部50にBi系はんだ材料を適用し、第二接合部60にZn(1−x−y)AlxMyで表される合金を適用する。
一方、パワー半導体素子20の表面には、Cu層24を設ける。パワー半導体素子20の表面のCu層24の厚みは、0.1μm〜10μmであることが好ましく、0.5μm〜5μmであることがより好ましい。0.1μmよりも薄いと、接合時にはんだ材料に溶け込み消失する恐れがあり、10μmよりも厚いと、パワー半導体モジュール全体の熱膨張係数に影響を与え、熱応力を生じさせるようになるため好ましくない。
Cu層24は、スパッタリングやめっき、蒸着等によって形成することができる。
その他については、第一の実施態様と同様であるので、説明を省略する。
第三の実施態様では、第一接合部50には、Zn(1−x−y)AlxMyで表される合金やBi系はんだ材料以外のはんだ材料を適用し、第二接合部60にBi系はんだ材料を適用する。
但し、第一接合部50に適用するはんだ材料の液相線温度は、Bi系はんだ材料の液相線温度よりも高く、且つ650℃よりも低く、より好ましくは450℃よりも低い。
このような第一接合部50のはんだ材料としては、Au−Si(融点360℃)、Au−Ge(融点356℃)などを挙げることができる。第一接合部50のはんだ材料として、Pb−Snはんだ材料を用いることもできるが、Pbフリーのはんだ材料の要求があるため、Pbを含まないはんだ材料を適用することが望ましい。
しかし、絶縁部30はCu/SiNx/Cuの積層体であり、好適な放熱板40は、Cu/Mo/Cu積層体であるので、Bi系はんだ材料での接合面に別途Cu層を設けなくとも、絶縁部30および放熱板40の表面に設けられたCu層をBi系はんだ材料との界面に備えるように配置すればよい。放熱板40としてCu/Mo/Cu積層体を用いず、放熱板40の表面にCu層が存在しない場合には、放熱板40の表面にCu層を設ける。
そして、第一の実施態様と同様に、第一接合部50を先に接合し、第二接合部60を2回目に接合する。
その他については、第一の実施態様と同様であるので、説明を省略する。
図5に、第四の態様のパワー半導体モジュールの構造の模式的な断面図を示す。
第一の実施態様から第三の実施態様では、2箇所の接合部分には、別種のはんだ材料を用いているが、Bi系はんだ材料において、Biに添加する材料の種類や添加量を変えることで、融点が大きく変わる場合には、1回目の接合と2回目の接合の両者に、Bi系はんだ材料を適用することができる。この場合においても、2回目の接合に用いるはんだ材料の融点は、1回目の接合に用いるはんだ材料の融点よりも30℃以上低いことが望ましく、且つパワー半導体からの発熱を考慮して200℃以上であることが望ましい。
一方、パワー半導体素子20の表面には、Cu層24を設ける。パワー半導体素子20の表面のCu層24の厚みは、0.1μm〜10μmであることが好ましく、0.5μm〜5μmであることがより好ましい。0.1μmよりも薄いと、接合時にはんだ材料に溶け込み消失する恐れがあり、10μmよりも厚いと、パワー半導体モジュール全体の熱膨張係数に影響を与え、熱応力を生じさせるようになるため好ましくない。
Cu層24は、スパッタリングやめっき、蒸着等によって形成することができる。
第一の態様のパワー半導体モジュール10では、パワー半導体素子20と絶縁部30と放熱板40とを有していたが、図6に示すように、放熱板を設けずに絶縁部30を直接冷却してもよい。
第一接合部50にBi系はんだ材料を適用し、パワー半導体素子20の被接合面に、Cu層24を設ける。絶縁部30としてCu34/SiNx32/Cu36積層体を適用するので、絶縁部30の被接合面にはCu層を別途設けなくてもよい。
絶縁部30を冷却器70に止め付けるため、絶縁部30のSiNxセラミックス板32を押さえ板92と冷却器70で挟み、ネジ90で固定する。このとき、冷却器70に形成されたリング溝にOリング94を取り付けて、SiNxセラミックス板32を介して押さえ板92を、外側からネジ90で加締めると、冷却器70とセラミックス板32の隙間から冷却水72が漏れにくくなる。
それ以外については、第一〜第四の実施態様と同様であるので、説明を省略する。
第五の態様のパワー半導体モジュール10では、絶縁部30のCu層34,36は板状で示しているが、図7に示すように、冷却器側のCu層36をフィン状に形成してもよい。
それ以外については、第五の実施態様と同様であるので、説明を省略する。
図1に本実施例のパワー半導体モジュールの構成を示す。
SiC(熱膨張係数:3ppm/℃)を用いた12mm×9mmのパワー半導体素子20を準備し、その最表面にNi層22をスパッタリングで形成した。Ni層22の表面にはAu層(図示せず)をスパッタリングで形成した。
絶縁部30として、Cu層34/SiNx層32/Cu層36の積層体を作製した。
まず、厚さ0.32mmのSiNxを準備し、このSiNxの両面に、ロウ付けによって厚さ0.05mmのCu層34、36を貼り付けて、積層体−1を作製した。
同様にして、但し、Cu層34、36の厚さを、0.1mm、0.15mm、0.3mmに変えて、積層体−2,−3,−4を作製した。なお、SiNxの両面においてCu層の厚さが等しくなるようにした。
積層体−1〜4において、一方の表面にNi層38をメッキにより形成し絶縁部積層体−1〜4を作製した。なお、メッキの際には、メッキしない面はマスキングシートなどを貼って保護した。
得られた絶縁部積層体−1〜4の冷熱サイクル試験前の熱膨張係数は、図3に示すとおりである。
予め準備したZn0.96Al0.04合金を放電加工法を利用して、150〜200μmの厚みに切り出した。
上記準備したパワー半導体素子20のNi層22と、絶縁部積層体−1のNi層38とを対向するように配置し、その間にZn0.96Al0.04層50を挟み込んだ状態で、還元ガス雰囲気下においてリフロー法を利用して、420℃の接合温度で接合した。同様に、絶縁部積層体−1に代えて、絶縁部積層体−2〜4を用いて第一部接合部で接合した。
放熱板40として、Moの両表面にCu層を貼り付けて、Cu層44/Mo層42/Cu層46で構成される積層体を作製した。積層体全体の厚さは3mmであり、Cu層44/Mo層42/Cu層46の厚さの比率は、1/8/1であった。
(Bi−CuAlMnの調製)
まず、CuAlMn合金の調製を行った。
所定の質量%に調整されたCuとAlとMnを、Ar雰囲気下において高周波溶解炉を利用して溶解し、前駆体であるCuAlMnのインゴットを得た。得られたインゴットをアトマイズ法を利用して微粉化した。
微粉化したCuAlMnは、滴下法を利用して、その粉末表面にNiをめっきした。
パワー半導体素子20を第一接合部50で接合した絶縁部積層体−1におけるCu層39と、放熱板40のCu層44とが対向するように配置し、その間に酸化膜を除去したBi−CuAlMn層を挟み込んだ状態で、還元ガス雰囲気下においてリフロー法を利用して320℃の接合温度で接合し、パワー半導体モジュール−1を得た。
得られたパワー半導体モジュール−1は、パワー半導体素子20と絶縁部30と放熱板40とを積層し、その間をそれぞれZn0.96Al0.04合金及びBi−CuAlMnで接合したものである。
得られたパワー半導体モジュール−1〜4について、冷熱サイクル試験を行った。
本実施例において冷熱サイクル試験は、−40℃と200℃の間を20分で上昇・降下させるのを1サイクルとし、その1サイクルを合計で2000サイクル行った。
2000サイクル後の接合部の断面を電子顕微鏡により観察し、界面の反応生成物の有無、亀裂や空隙などの不具合の有無を調べた。
したがって、これらの評価試験体は、過酷な条件の冷熱サイクルに対しても高い信頼性があることが確認された。
図8に示すような、パワー半導体素子と絶縁部とをBi系はんだ材料で接合した評価試験体−1を作製した。
SiC(熱膨張係数:3ppm/℃)を用いた12mm×9mmのパワー半導体素子20を準備し、その最表面にCu層22をスパッタリングで形成した。
実施例1における絶縁部の積層体−2(Cu層の厚さ:0.1mm)を準備した。
Bi単体を150〜200μmの厚みに切り出した。切り出されたBi単体層の表面を覆っている酸化膜を、研磨及び酸洗浄を利用して除去した。
上記準備したパワー半導体素子20のCu層22と、絶縁部30のCu層36とを対向するように配置し、その間にBi単体層を挟み込んだ状態で、5%H2/N2の還元ガス雰囲気下においてリフロー法を利用して、320℃の接合温度で接合し、絶縁部におけるCu層の厚さの異なる評価試験体−1を得た。
得られた評価試験体−1について、冷熱サイクル試験を行った。
本実施例において冷熱サイクル試験は、−40℃と200℃の間を20分で上昇・降下させるのを1サイクルとし、その1サイクルを合計で2000サイクル行った。
2000サイクル後の接合部の断面を電子顕微鏡により観察し、界面の反応生成物の有無、亀裂や空隙などの不具合の有無を調べた。
したがって、評価試験体−1は、過酷な条件の冷熱サイクルに対しても高い信頼性があることが確認された。
実施例2において、接合部材としてBi単体を用いたところを、Biに1質量%のCuを添加したものに変更した以外は同様にして、評価試験体−2を作製した。
得られた評価試験体−2について、実施例2と同様の冷熱サイクル試験を行ったところ、接合部の界面には反応生成物は観察されず、空隙や亀裂も確認されなかった。したがって、評価試験体−2は、過酷な条件の冷熱サイクルに対しても高い信頼性があることが確認された。
実施例1において、接合部材としてBi単体を用いたところを、Biに0.5質量%のNiを添加したものに変更した以外は同様にして、評価試験体−3を作製した。
得られた評価試験体−3について、実施例2と同様の冷熱サイクル試験を行ったところ、接合部の界面には反応生成物は観察されず、空隙や亀裂も確認されなかった。したがって、評価試験体−3は、過酷な条件の冷熱サイクルに対しても高い信頼性があることが確認された。
<パワー半導体素子の準備>
実施例2のパワー半導体素子の準備において、パワー半導体素子20の最表面にCu層22をスパッタリングで形成したところをNi層に変更した以外は同様にして、パワー半導体素子を準備した。
実施例2の絶縁部の準備において、積層体−1のCu層34の表面に、Ni層をスパッタリングで形成した以外は同様にして、絶縁部を準備した。
実施例2のパワー半導体素子と絶縁部の接合において、上記準備したパワー半導体素子20のNi層と、絶縁部30のNi層とを対向するように配置し、その間にBi単体層を挟み込んだ状態で接合した以外は同様にして、比較の評価試験体−10を作製した。
得られた比較の評価試験体−10について、実施例2と同様の冷熱サイクル試験を行ったところ、接合部の界面ではBi3Niが多量に発生し、その周囲には多数の空隙が観察された。このBi3Niは非常に脆い性質であり、−40℃〜200℃の冷熱サイクルに対しては信頼性が得られにくいことが確認された。
比較例1において、Bi単体層によって接合したところを、Biに1質量%のCuを添加したものに変更した以外は同様にして、比較の評価試験体−11を作製した。
得られた比較の評価試験体−11について、実施例1と同様の冷熱サイクル試験を行ったところ、比較の評価試験体−10と同様に、接合部の界面ではBi3Niが多量に発生し、その周囲には多数の空隙が観察された。このBi3Niは非常に脆い性質であり、−40℃〜200℃の冷熱サイクルに対して信頼性が得られにくいことが確認された。
比較例1において、Bi単体層によって接合したところを、Biに0.5質量%のNiを添加したものに変更した以外は同様にして、比較の評価試験体−12を作製した。
得られた比較の評価試験体−12について、実施例2と同様の冷熱サイクル試験を行ったところ、比較の評価試験体−10と同様に、接合部の界面ではBi3Niが多量に発生し、その周囲には多数の空隙が観察された。このBi3Niは非常に脆い性質であり、−40℃〜200℃の冷熱サイクルに対して信頼性が得られにくいことが確認された。
実施例3において、絶縁部として、Cu/SiNx/Cuの積層体を用いたところを、Al/AlN/Alの積層体とした以外は同様にして、比較の評価試験体−13を作製した。
得られた比較の評価試験体−13について、実施例1と同様の冷熱サイクル試験を行ったところ、Al表面に40μm程度の凹凸の発生が確認された。したがって、−40℃〜200℃の冷熱サイクルに対しては信頼性が得られにくいことが確認された。
20 パワー半導体素子
22,38 Ni層
24 Cu層
30 絶縁部
32 絶縁部材(SiNx層)
34、36 導電層(Cu層)
40 放熱板
42 Mo層
44、46 Cu層
50 第一接合部
60 第二接合部
70 冷却器
72 冷却水
80 Alワイヤ
90 ネジ
92 板
94 Oリング
Claims (11)
- Cu層を表面に備えたパワー半導体素子と、SiNxセラミックス板の両面にCu層を備えたCu/SiNx/Cu積層体の絶縁部と、を有し、
前記パワー半導体素子と前記絶縁部とをそれぞれのCu層が対向するように配して、2つのCu層の間をBi系はんだ材料で接合してなり、
前記Cu/SiNx/Cu積層体におけるCuの純度が、99.96%以上であり、
冷熱サイクル試験前における、前記Cu/SiNx/Cu積層体の熱膨張係数と、前記パワー半導体素子の熱膨張係数との差が、1.6ppm/℃以下であるパワー半導体モジュール。 - パワー半導体素子と、SiNxセラミックス板の両面にCu層を備えたCu/SiNx/Cu積層体の絶縁部と、Cu層を表面に備えた放熱板と、を有し、前記絶縁部と前記放熱板とをそれぞれのCu層が対向するように配して、2つのCu層の間をBi系はんだ材料で接合してなり、
前記Cu/SiNx/Cu積層体におけるCuの純度が、99.96%以上であり、
冷熱サイクル試験前における、前記Cu/SiNx/Cu積層体の熱膨張係数と、前記パワー半導体素子の熱膨張係数との差が、1.6ppm/℃以下であるパワー半導体モジュール。 - 前記Cu/SiNx/Cu積層体は、前記SiNxセラミックス板及び前記Cu層の厚みの調整によって熱膨張係数が調整されてなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパワー半導体モジュール。
- 前記Bi系はんだ材料が、(1)Bi単体、(2)Bi中にCuAlMn合金粒子を分散させたBi−CuAlMn、(3)BiにCuを添加した材料、又は(4)BiにNiを添加した材料、であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のパワー半導体モジュール。
- 前記BiにNiを添加した材料は、Niの含有率が0.01質量%以上7質量%以下であることを特徴とする請求項4に記載のパワー半導体モジュール。
- 前記BiにCuを添加した材料は、Cuの含有率が0.01質量%以上5質量%以下であることを特徴とする請求項4に記載のパワー半導体モジュール。
- 前記Bi−CuAlMnは、CuAlMn合金粒子の含有率が0.5質量%以上20質量%以下であることを特徴とする請求項4に記載のパワー半導体モジュール。
- Ni層を表面に備えた前記パワー半導体素子と、Ni層を表面に備えた前記絶縁部とを備え、前記パワー半導体素子と前記絶縁部とをそれぞれのNi層が対向するように配し、該2つのNi層の間を、Zn(1−x−y)AlxMy(xは0.02〜0.10であり、yは0〜0.02であり、Mは亜鉛及びアルミニウム以外の金属を表す。)で表される合金で接合してなる請求項2〜請求項7のいずれか1項に記載のパワー半導体モジュール。
- 前記パワー半導体素子が、GaN又はSiCを用いて形成されてなることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載のパワー半導体モジュール。
- 前記放熱板が、Mo層の両面にCu層を有するCu層/Mo層/Cu層の積層体であることを特徴とする請求項2〜請求項9のいずれか1項に記載のパワー半導体モジュール。
- 前記放熱板におけるCu層/Mo層/Cu層の厚さの比率が、1/5/1〜1/12/1であることを特徴とする請求項10に記載のパワー半導体モジュール。
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