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JP4872515B2 - 流体圧機械式動力伝達装置 - Google Patents

流体圧機械式動力伝達装置 Download PDF

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JP4872515B2 JP2006212526A JP2006212526A JP4872515B2 JP 4872515 B2 JP4872515 B2 JP 4872515B2 JP 2006212526 A JP2006212526 A JP 2006212526A JP 2006212526 A JP2006212526 A JP 2006212526A JP 4872515 B2 JP4872515 B2 JP 4872515B2
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Description

この発明は、動力源が出力した動力を出力部材に伝達する伝達経路やその伝達の状態を油圧などの流体の圧力によって変化させるように構成した動力伝達装置に関するものである。
動力源から伝達される動力を、回転数やトルクを変化させて出力するように構成した動力伝達装置の一例として、車両用の変速機が知られている。車両用の変速機には、他の一般的な産業用動力伝達装置におけるのと同様に、小型であることや動力伝達効率が良好であることなどの要請があり、またこれに加えて設定可能な変速比の数が多いことや、変速比を連続的に変化させることができることなどの要請がある。
変速機におけるこのような要請に応える変速機として、ツインクラッチ式有段変速機が知られており、その一例が特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載された変速機は、第1クラッチを介してエンジンに連結される第1入力軸と、第2クラッチを介してエンジンに連結される第2入力軸と、出力軸と、第1入力軸にギヤ対を介して連結されている副軸と、第1入力軸と副軸との間に設けられるとともに噛み合いクラッチ機構によって選択的に連結状態とする複数のギヤ対と、第2入力軸と出力軸との間に設けられるとともに噛み合いクラッチ機構によって選択的に連結状態とされる複数のギヤ対とを有している。そして、この変速機は、いずれかの入力軸から所定のギヤ対を介して出力軸にトルクを伝達する変速段と、いずれかの入力軸から所定のギヤ対および副軸を介して出力軸にトルクを伝達する変速段とを設定するように構成され、その結果、後進段を含めて7段以上の変速段を設定するように構成されている。
特開2003−120764号公報
上記の特許文献1に記載されている変速機では、設定可能な変速段数が多いことにより、エンジンを燃費のよい状態で運転でき、また副軸を効果的に利用するように構成されているので、変速機が全体として小型軽量化され、その結果、車両の燃費を向上させることができる。しかしながら、所定の変速比を設定する場合、入力用のいずれかのクラッチを係合状態に維持することになる。そのクラッチはいわゆる発進クラッチとして機能するものであるから、回転数差を許容するように摩擦クラッチを使用することになり、そのため、その係合状態を維持するのに油圧などの動力を消費し、それに伴う動力損失が生じて車両の燃費が悪化する可能性がある。また、車両用の変速機における入力クラッチや歯車機構として各種の構成のものが従来知られているが、従来のいずれの構成であっても、燃費や車載性あるいは静粛性の向上などの点で未だ改善するべき余地が多分にあった。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、動力の伝達効率に優れ、また小型化が容易であり、さらに車両に適用する場合には車両の前後方向に向けて搭載する際の車載性などに優れた動力伝達装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、動力源から動力が入力されるとともに、可変容量型流体圧ポンプモータから反力を受けて所定の変速比を設定する動力伝達系統を、2組の遊星歯車機構を組み合わせた複合遊星歯車機構と4つの連結機構とを主体として構成したことを特徴とするものである。具体的には、請求項1の発明は、動力源から伝達された動力を遊星歯車機構に入力するとともに、その遊星歯車機構に対する反力を流体圧に応じて変化させて変速比を変化させ、その変速比に応じた動力を出力部材に出力する流体圧機械式動力伝達装置において、前記流体圧を発生させる可変容量型の第1流体圧ポンプモータと、その第1流体圧ポンプモータとの間で圧力流体を授受できるように前記第1流体圧ポンプモータに連通された可変容量型の第2流体圧ポンプモータと、前記動力源から動力が伝達される入力部材と、その入力部材と同一軸線上に配置され、かつ2組の遊星歯車機構の所定の回転部材を連結もしくは共用化して2つの入力要素および1つの反力要素ならびに前記出力部材に連結された1つの出力要素を有するように構成された複合遊星歯車機構と、前記一方の入力要素と前記入力部材との間のトルク伝達を選択的に可能にする第1連結機構と、前記他方の入力要素と前記入力部材とを選択的に連結するとともに、前記他方の入力要素と前記第2流体圧ポンプモータとの間のトルク伝達を選択的に可能にする第2連結機構と、前記出力要素と前記第1流体圧ポンプモータとの間のトルク伝達を選択的に可能にする第3連結機構と、前記反力要素と前記第1流体圧ポンプモータとの間のトルク伝達を選択的に可能にする第4連結機構とを備えていることを特徴とする流体圧機械式動力伝達装置である。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第1流体圧ポンプモータは、押出容積をゼロから正負のいずれか一方に変化させることのできる片振りタイプの流体圧ポンプモータによって構成され、かつ前記第2流体圧ポンプモータは、押出容積をゼロを挟んで正負の両方向に変化させることができる両振りタイプの流体圧ポンプモータによって構成されていることを特徴とする流体圧機械式動力伝達装置である。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記出力要素から前記第1流体圧ポンプモータに動力を伝達する第1伝動機構と、前記入力部材から前記第2流体圧ポンプモータに動力を伝達する第2伝動機構とが設けられるとともに、前記第1伝動機構は、前記出力要素から前記第1流体圧ポンプモータに向けて増速して動力を伝達する増速機構によって構成され、前記第2伝動機構は、前記入力部材から前記第2流体圧ポンプモータに向けて増速して動力を伝達する増速機構によって構成されていることを特徴とする流体圧機械式動力伝達装置である。
また、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明において、前記複合遊星歯車機構が、第1遊星歯車機構および第2遊星歯車機構のキャリアとリングギヤとが相互に連結されて、前記第1遊星歯車機構のサンギヤが前記一方の入力要素となり、前記第1遊星歯車機構のリングギヤおよび第2遊星歯車機構のキャリアが前記他方の入力要素となり、前記第1遊星歯車機構のキャリアおよび前記第2遊星歯車機構のリングギヤが前記出力要素となり、前記第2遊星歯車機構のサンギヤが前記反力要素となるように構成されていることを特徴とする流体圧機械式動力伝達装置である。
また、請求項5の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明において、前記複合遊星歯車機構が、2つのサンギヤと、1つのキャリアと、1つのリングギヤとを有するラビニョ型遊星歯車機構によって構成されているとともに、前記リングギヤと共にシングルピニオン型遊星歯車機構を構成する一方のサンギヤが前記一方の入力要素となり、前記リングギヤが前記他方の入力要素となり、前記キャリアが前記出力要素となり、前記リングギヤと共にダブルピニオン型遊星歯車機構を構成する他方のサンギヤが前記反力要素となるように構成されていることを特徴とする流体圧機械式動力伝達装置である。
また、請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかの発明において、前記第1流体圧ポンプモータと第2流体圧ポンプモータとが、互いに隣接し、かつ同一軸線上に配置されていることを特徴とする流体圧機械式動力伝達装置である。
そして、請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれかの発明において、前記各流体圧ポンプモータの少なくとも一方の押出容積を最大にし、かつ他方の押出容積をゼロもしくは最大にして設定できる固定変速比が前進側で4段、後進側で1段であることを特徴とする流体圧機械式動力伝達装置である。
したがって、請求項1の発明によれば、複合遊星歯車機構のいずれかの入力要素に動力源から動力が入力される。その状態で第2流体圧ポンプモータをポンプとして機能させると、その押出容積に応じた反力が反力要素に作用する。その結果、入力されたトルクおよび反力に応じたトルクが出力要素に現れる。また、第2流体圧ポンプモータで発生した圧力流体が第1流体圧ポンプモータに供給されてこれがモータとして機能し、その出力した動力が出力部材に加えられる。すなわち、複合遊星歯車機構を介した機械的な動力伝達と流体を介した動力伝達とが生じる。そのため、流体を介した動力伝達が行われている状態では、変速比が連続的に変化し、いわゆる無段変速が可能になる。また、入力部材から動力を伝達する入力要素を切り換えることにより、少なくともいずれか一方の流体圧ポンプモータの押出容積を最大にして設定される固定変速比が4つとなり、最大固定変速比と最小固定変速比との間で連続的に変速比を変化させることができる。
そして、所定の固定変速比は、いずれか一方の流体圧ポンプモータが固定され、もしくは空転していて動力を伝達しないで、その固定変速比を設定するために特に動力を消費することがなく、もしくは動力の消費を抑制することができる。特に各連結機構を噛み合い式のものとすれば、その噛み合い状態もしくは係合状態を維持するために動力を消費しないので、固定変速比を設定するための動力の消費をほぼ皆無にすることができ、その結果、動力伝達効率を向上させることができる。また、請求項1の発明では、2組の遊星歯車機構を組み合わせた1組の複合遊星歯車機構と4つの連結機構とを主体として動力の伝達経路を構成できるので、全体としての部品点数が少なく、小型化の容易な装置とすることができる。
さらに、動力源もしくは入力部材の延長軸線方向に出力部材から動力を出力するように配置することができ、その結果、車両に用いる場合には、エンジンなどの動力源を車両の前後方向に向けて搭載するFR(フロントエンジン・リヤドライブ)車に適した構成とすることができる。
また、請求項2の発明によれば、第1流体圧ポンプモータの押出容積が正の容積であるのに対して第2流体圧ポンプモータの押出容積を負の容積とすれば、これらの流体圧ポンプモータが同方向に回転する場合でも、第1流体圧ポンプモータをポンプとして機能させ、その発生した圧力流体を第2流体圧ポンプモータに供給してこれをモータとして機能させることができる。このような機能により、各入力要素の回転数が同じになるように制御でき、したがって第1連結機構と第2連結機構との係合・解放の状態を切り換える場合に、いわゆる同期状態を形成して、切り換えに伴うショックを防止もしくは抑制することができる。また言い換えれば、これらの連結機構を噛み合い式の機構とすることができる。
また、請求項3の発明によれば、第1流体圧ポンプモータもしくは第2流体圧ポンプモータをポンプとして機能させる場合、その回転数が相対的に高回転数になるので、押出容量を増大させることができ、言い換えれば、必要とする押出容量を得るために相対的に小型のポンプモータを使用することが可能になり、それに伴って装置を全体として小型化することができる。
また、請求項4の発明によれば、複合遊星歯車機構が、第1および第2の遊星歯車機構のキャリアとリングギヤとを相互に連結したいわゆる“CR−CR”結合の2組のシングルピニオン型遊星歯車機構によって構成されているので、それぞれの遊星歯車機構を互いに接近させて配置することができる。そのため、装置全体としての構成を小型化でき、またダブルピニオン型遊星歯車機構を用いた場合と比較して径方向での長さの短縮化に有利になる。
また、請求項5の発明によれば、複合遊星歯車機構がラビニョ型遊星歯車機構によって構成されているので、回転要素同士の連結部材が不要になるなど、装置の全体としての構成を小型化でき、特に軸線方向での長さの短縮化に有利になる。
また、請求項6の発明によれば、第1流体圧ポンプモータと第2流体圧ポンプモータとが、互いに同一軸線上に隣接して配列される。そのため、上述したFR車に、より適した構成とし、車載性の良好なものとすることができる。また、これらの流体圧ポンプモータの間の流体流路の構成を簡素化することができる。
そして、請求項7の発明によれば、上述した各発明による効果と同様の効果に加えて、固定変速比が前進3段でかつ後進1段となるので、変速比幅を広くして実用に適した変速機として構成することができる。
つぎにこの発明を具体例に基づいて説明する。図1に示す例は、車両用の変速機として構成した例であり、2組の遊星歯車機構を組み合わせて構成した複合遊星歯車機構と、2つの流体圧ポンプモータとを用いて、少なくとも一方の流体圧ポンプモータの押出容積を最大にして設定できるいわゆる固定変速比として4つの前進段および1つの後進段を設定するように構成した例である。ここで、複合遊星歯車機構は、2組の遊星歯車機構における回転要素同士を連結して構成したものであってもよく、あるいはそれらの回転要素を共用化した構成であってもよい。また、組み合わせる遊星歯車機構は、シングルピニオン型遊星歯車機構およびダブルピニオン型遊星歯車機構のいずれであってもよい。さらに、その複合遊星歯車機構は、2つの入力要素と、それぞれ1つの反力要素および出力要素とを備えた機構である。
そして、その入力要素に入力部材を選択的に連結するため、あるいは、入力要素もしくは出力要素もしくは反力要素と、2つの流体圧ポンプモータとの間のトルク伝達を選択的に可能にするための連結機構が4つ設けられている。これらの連結機構は、要は、選択的に2つの部材をトルク伝達可能に連結できるものであればよく、噛み合いクラッチや同期連結機構(シンクロナイザー)あるいは摩擦クラッチ(多板クラッチ)などを使用できる。それらのうち、噛み合いクラッチや同期連結機構であれば、連結状態(係合状態)を維持するための動力を必要としないので、全体としての動力伝達効率を向上させるうえで有利である。
この発明における流体圧ポンプモータは、外部から動力を受けてポンプとして機能し、また外部から流体圧を供給されることによりモータとして機能する流体装置であり、特に押出容積を変化させることのできる可変容量型のものである。また、少なくとも一方の流体圧ポンプモータは、押出容積を正負の両方向に変化させることのできる両振りタイプのものである。これらの流体圧ポンプモータは圧力流体を相互に授受するように連通されている。この種の流体圧ポンプモータとしては、斜軸ポンプや斜板ポンプ、ラジアルピストンポンプなどの油圧ポンプモータを採用することができる。
図1に示す構成についてより具体的に説明すると、動力源1から動力が伝達される入力部材2と同一軸線上に、複合遊星歯車機構3が配置されている。その動力源1は、内燃機関や電気モータあるいはこれらを組み合わせた構成など、車両に使用されている一般的な動力源であってよく、その出力側にダンパーやクラッチ、トルクコンバータなどの適宜の伝動手段を介在させることができる。
図1に示す複合遊星歯車機構3は、第1遊星歯車機構3Aと第2遊星歯車機構3Bとの2組の遊星歯車機構によって構成されている。これら第1および第2遊星歯車機構3A,3Bは、この具体例では、いずれもシングルピニオン型遊星歯車機構により構成されている。すなわち、第1遊星歯車機構3Aは、外歯車であるサンギヤS1が設けられていて、そのサンギヤS1と同心円上に内歯車であるリングギヤR1が配置されている。そして、それらサンギヤS1およびリングギヤR1のそれぞれに複数のピニオンギヤP1が噛み合っており、それらピニオンギヤP1がキャリアC1によって自転かつ公転自在に保持されている。
一方、第2遊星歯車機構3Bは、外歯車であるサンギヤS2が設けられていて、そのサンギヤS2と同心円上に内歯車であるリングギヤR2が配置されている。そして、それらサンギヤS2およびリングギヤR2のそれぞれに複数のピニオンギヤP2が噛み合っており、それらピニオンギヤP2がキャリアC2によって自転かつ公転自在に保持されている。
そして、第1遊星歯車機構3AのリングギヤR1と第2遊星歯車機構3BのキャリアC2とが連結され、かつ第1遊星歯車機構3AのキャリアC1と第2遊星歯車機構3BのリングギヤR2とが連結されることにより、複合遊星歯車機構3が構成されている。すなわち、複合遊星歯車機構3は、第1および第2の遊星歯車機構3A,3BのキャリアC1,C2とリングギヤR2,R1とを相互に連結したいわゆる“CR−CR”結合された2組の遊星歯車機構により構成されている。
上記のサンギヤS1とリングギヤR1(すなわちキャリアC2)とが、複合遊星歯車機構3における2つの入力要素となっており、このうちサンギヤS1と入力部材2との間に、これらを選択的に連結する第1連結機構4が設けられ、またリングギヤR1と入力部材2との間に、これらを選択的に連結する第2連結機構5が設けられている。これら第1および第2の連結機構4,5は、要は、トルクを伝達する状態とトルクを伝達しない状態とに切り換えられる機構であり、噛み合いクラッチ(ドッグクラッチ)や同期連結機構(シンクロナイザー)あるいは摩擦クラッチ(多板クラッチ)などを使用することができる。
また、リングギヤR2が、複合遊星歯車機構3における出力要素となっていて、そのリングギヤR2に、この発明における出力部材に相当する出力軸6が連結されている。そして、出力軸6は、入力部材2の中心軸線の延長方向(図1の左方向)にトルクを出力するようになっている。
出力軸6および複合遊星歯車機構3の外周側に、流体圧ポンプモータ7が出力軸6と平行にして配置されている。この流体圧ポンプモータ7は、押出容積をゼロから所定の正方向に変化させることのできる可変容量型のものであり、斜板ポンプや斜軸ポンプあるいはラジアルピストンポンプなどの可変容量型油圧ポンプによって構成されている。ここで「正方向」とは、ロータが入力部材2と同方向に回転した場合に吸入ポート7Sから圧油を吸入し、かつ吐出ポート7Dから圧油を吐出する押出容積の設定状態である。なお、以下の説明では、この流体圧ポンプモータ7を第1ポンプモータ7と言い、図には「PM1」と併記する。また、その押出容積の変化方向がゼロから一方向の片振りタイプであるから、図には「片振」と記載してある。
この第1ポンプモータ7と、出力軸6および複合遊星歯車機構3における出力要素であるリングギヤR2との間には、この発明における第1伝動機構に相当するカウンタギヤ対8が設けられている。カウンタギヤ対8は、出力軸6の外周に設けられ、出力軸6と相対回転可能なドライブギヤ8Aと、これに噛み合っているドリブンギヤ8Bとを備えており、そのドライブギヤ8Aがドリブンギヤ8Bに対して大径であることにより、増速機構となっている。
ドリブンギヤ8Bは、第1ポンプモータ7のロータ軸(もしくは出力軸)に連結されていて、ドライブギヤ8Aと出力軸6との間には、第3連結機構9が配置されている。すなわち、第1ポンプモータ7と出力軸6およびリングギヤR2とがカウンタギヤ対8および第3連結機構9を介して連結されている。言い換えると、出力軸6と第1ポンプモータ7との間に、その間のトルク伝達を選択的に可能にする第3連結機構9が設けられている。
また、ドライブギヤ8Aと複合遊星歯車機構3における反力要素であるサンギヤS2との間には、第4連結機構10が配置されている。すなわち、第1ポンプモータ7とサンギヤS2とがカウンタギヤ対8および第4連結機構10を介して連結されている。言い換えると、サンギヤS2と第1ポンプモータ7との間に、その間のトルク伝達を選択的に可能にする第4連結機構10が設けられている。
これら第3および第4の連結機構9,10は、上述した第1および第2の連結機構4,5と同様に、要は、トルクを伝達する状態とトルクを伝達しない状態とに切り換えられる機構であり、噛み合いクラッチ(ドッグクラッチ)や同期連結機構(シンクロナイザー)あるいは摩擦クラッチ(多板クラッチ)などを使用することができる。それら各種の連結機構のうち、トルク伝達する係合状態を維持するために動力を要しない点で噛み合いクラッチや同期連結機構が優れている。これに加えて、係合時に同期作用が生じてショックを回避もしくは軽減できる点では、同期連結機構が優れている。
第1ポンプモータ7に隣接し、かつ互いの中心軸線が同一となるように、他の流体圧ポンプモータ11が配置されている。この流体圧ポンプモータ11は、上記の第1ポンプモータ7と同様に、押出容積をゼロから正負の両方向に変化させることのできる可変容量型のものであり、斜板ポンプや斜軸ポンプあるいはラジアルピストンポンプなどの可変容量型油圧ポンプによって構成されている。以下の説明で、この流体圧ポンプモータ11を第2ポンプモータ11と言い、図には「PM2」と併記する。この第2ポンプモータ11における「正」の押出容積とは、そのロータが入力部材2と逆方向に回転させられた場合に吸入ポート11Sから圧油を吸入し、吐出ポート11Dから圧油を吐出する方向である。したがって押出容積をいわゆる逆振りして負の押出容積を設定した状態でポンプとして機能すると、吐出ポート11Dから圧油を吸入して吸入ポート11Sから圧油を吐出する。したがって、この第2ポンプモータ11について図には「両振」と記載してある。
そして、この第2ポンプモータ11と複合遊星歯車機構3における入力要素であるリングギヤR1との間には、この発明における第2伝動機構に相当するカウンタギヤ対12が設けられている。カウンタギヤ対12は、リングギヤR1に連結されたドライブギヤ12Aとこれに噛み合っているドリブンギヤ12Bとを備えており、上記のカウンタギヤ対8と同様に、そのドライブギヤ12Aがドリブンギヤ12Bに対して大径であることにより、増速機構となっている。
上記の第1および第2のポンプモータ7,11は、いずれか一方が吐出した圧油を他方に供給することにより、両者の間で動力を伝達するように構成されている。具体的には、それぞれの吸入ポート7S,11S同士、および吐出ポート7D,11D同士が循環油路13によって連通されている。したがって、いずれか一方のポンプモータ7,11の押出容積をゼロにすると、循環油路13が遮断されて、他方のポンプモータ11,7で圧油が流動できなくなるので、他方のポンプモータ11,7が回転できないロック状態となるように構成されている。なお、油圧の不可避的な漏れがあるので、この循環油路13に圧油の補給のためのチャージポンプ(図示せず)を接続して設けてもよい。
つぎに、上述した変速機の作用について説明する。図2は、各変速段を設定する際の各ポンプモータ(PM1,PM2)7,11、および各連結機構4,5,9,10の動作状態をまとめて示す作動表であって、この図2における各ポンプモータ7,11についての「M」は、いわゆる正方向での押出容積が最大(Max)であることを示し、「−M」はいわゆる負の方向での押出容積が最大であることを示し、さらに「0」は押出容積が最小もしくはゼロであることを示す。また、各連結機構4,5,9,10についての「○」はトルクを伝達する係合状態であることを示し、「×」はトルクを伝達しない解放状態を示す。なお、「△」は少なくともいずれか一方の連結機構がトルクを伝達する係合状態であることを示す。さらに「S」は車速がゼロからの発進時であることを示し、数字は各固定変速比を設定している変速段を示し、「R」は車両が後退する後進段(リバース)を示し、さらに「S−1」のようにハイフンで繋いでいるのは、発進直後の各固定変速比に到るいわゆる中間変速比を設定している状態を示す。
ニュートラルポジションが選択されたニュートラル(N)状態では、各ポンプモータ7,11は押出容積がゼロの「OFF」状態とされ、また各連結機構4,5,9,10は解放状態とされる。これらの各連結機構4,5,9,10が同期連結機構(いわゆるシンクロ)で構成されている場合には、それぞれのスリーブが中央位置に設定される。なお、後述する発進状態に備えた係合・解放状態に設定することもできる。したがって、複合遊星歯車機構3に動力が入力されず、もしくは出力軸6に動力源1の動力が伝達されない。
シフトポジションがドライブポジションなどに切り換えられることによって車両が発進する場合には、先ず、第1連結機構4と第3連結機構9とが係合状態に切り換えられ、入力部材2とサンギヤS1とが連結されるとともに、出力軸6がカウンタギヤ対8を介して第1ポンプモータ7に連結される。この状態を複合遊星歯車機構3についての共線図で示せば、図3における直線L1のとおりである。すなわち、入力部材2に連結されているサンギヤS1が動力源1あるいは入力部材2と同方向に回転(正回転)し、また出力軸6に連結されているリングギヤR2、および出力軸6にカウンタギヤ対8を介して連結されている第1ポンプモータ7は、車両が未だ発進していないことにより停止したままとなっている。そのため、カウンタギヤ対12を介して第2ポンプモータ11が連結されているリングギヤR1が入力部材2とは反対方向に回転(逆回転)し、またサンギヤS2が更に高速で逆回転(逆方向に空転)している。なお、第1ポンプモータ7の押出容積q1が最大(M)に設定され、かつ第2ポンプモータ11の押出容積q2がゼロ(0)に設定されているので、圧油の流動は生じていない。
また、発進の際には、第1ポンプモータ7の押出容積q1が最大から次第にゼロに減少させられ、また第2ポンプモータ11の押出容積q2がゼロから最大に向けて次第に増大させられる。したがって、押出容積がゼロに設定されて逆回転方向に空転している第2ポンプモータ11の押出容積q2が次第に増大することで、第2ポンプモータ11が圧油を吐出し始め、その圧油を吐出するのに要するトルクがリングギヤR1に反力として作用する。これは、図3の共線図では、リングギヤR1およびこれに連結される第2ポンプモータ11(PM2)における上向きの力であり、したがって第2ポンプモータ11の回転数が次第に低下するとともに、キャリアC1にこれを正回転させるトルクが作用してその回転数が次第に増大する。そして、このキャリアC1から出力軸6にトルクが伝達される。
また、第2ポンプモータ11は逆回転しているので、圧油はその吸入ポート11Sから吐出され、これが第1ポンプモータ7の吸入ポート7Sに供給される。そして、第1ポンプモータ7の押出容積q1が次第に低下させられていることと相まって、第1ポンプモータ7がモータとして機能して正回転し、カウンタギヤ対8および第3連結機構9を介して出力軸6に正回転方向のトルクが付与される。すなわち、第2ポンプモータ11から第1ポンプモータ7への圧油(流体)を介した動力の伝達が生じる。したがって、発進から固定変速比である第1速が設定されるまでのいわゆる中間段(中間変速比)の状態では、複合遊星歯車機構3を介して機械的な動力伝達と、圧油を介したいわゆる流体伝動とによって出力軸6に対して動力が伝達される。そして、その過程における変速比(出力軸6の回転数に対する入力部材2の回転数の比)は、これら2つの動力伝達の割合に応じて決まり、かつ流体伝動により伝達される動力が、各ポンプモータ7,11の押出容積q1,q2によって連続的に変化するから、変速比は連続的(無段階)に変化し、いわゆる無段変速が可能になる。
第2ポンプモータ11の押出容積q2が最大になると、第2ポンプモータ11の回転がほぼ止まり、その状態で第1ポンプモータ7の押出容積q1をゼロにすることにより、圧油の流動が止まり、第2ポンプモータ11が停止する。また、第1ポンプモータ7は正回転方向に空転する。この状態を図3の共線図に直線L2で示してある。この場合、流体伝動は生じずに、複合遊星歯車機構3での機械的手段(機構)を介して、入力部材2から出力軸6に対して動力が伝達される。したがって、変速比は、複合遊星歯車機構3におけるギヤ比(各サンギヤとリングギヤとの歯数の比)に応じた変速比となる。これが固定変速比である第1速である。
したがって、固定変速比である第1速では、各ポンプモータ7,11の間で圧油を循環流動させないから、この点で動力損失は、不可避的な圧油の漏れを除けば、殆ど生じない。また、各連結機構4,9を噛み合いクラッチや同期連結機構などによって構成することにより、動力源1からの動力を伝達するためにエネルギを消費することがなく、したがって動力の損失や消費の少ない、効率のよい動力伝達を行うことができる。
固定変速比である第1速から第2速に向けてアップシフトする場合、第1および第2の連結機構4,5の係合・解放状態は変化させずに、第3および第4の連結機構9,10の係合・解放状態を変化させる。すなわち、第3連結機構9が解放状態に、第4連結機構10が係合状態に切り換えられる。そして、第1ポンプモータ7の押出容積q1がゼロから最大に向けて次第に増大させられ、また第2ポンプモータ11の押出容積q2が最大から次第にゼロに減少させられる。
したがって、押出容積がゼロに設定されて正回転方向に空転している第1ポンプモータ7の押出容積q1を次第に増大させると、第1ポンプモータ7が圧油を吐出し始め、その圧油を吐出するのに要するトルクがサンギヤS2に反力として作用する。これは、図3の共線図では、リングギヤR1およびこれに連結される第2ポンプモータ11(PM2)における上向きの力であり、したがって第2ポンプモータ11の回転数が次第に増大するとともに、キャリアC1にこれを正回転させるトルクが作用してその回転数が次第に増大する。そして、このキャリアC1から出力軸6にトルクが伝達される。
また、第1ポンプモータ7は正回転しているので、圧油はその吐出ポート7Dから吐出され、これが第2ポンプモータ11の吐出ポート11Dに供給される。そして、第2ポンプモータ11の押出容積q2が次第に低下させられていることと相まって、第2ポンプモータ11がモータとして機能して逆回転し、カウンタギヤ対12を介してリングギヤR1に正回転方向のトルクが付与される。すなわち、第1ポンプモータ7から第2ポンプモータ11への圧油(流体)を介した動力の伝達が生じる。
したがって、固定変速比である第1速から第2速が設定されるまでのいわゆる中間段(中間変速比)の状態では、複合遊星歯車機構3を介して機械的な動力伝達と、圧油を介したいわゆる流体伝動とによって出力軸6に対して動力が伝達される。そして、その過程における変速比は、これら2つの動力伝達の割合に応じて決まり、かつ流体伝動により伝達される動力が、各ポンプモータ7,11の押出容積q1,q2によって連続的に変化するから、変速比は連続的(無段階)に変化し、いわゆる無段変速が可能になる。
第1ポンプモータ7の押出容積q1が最大になると、第1ポンプモータ7の回転がほぼ止まり、その状態で第2ポンプモータ11の押出容積q2をゼロにすることにより、圧油の流動が止まり、第1ポンプモータ7が停止する。また、第2ポンプモータ11は正回転方向に空転する。この状態を図3の共線図に直線L3で示してある。この場合、流体伝動は生じずに、複合遊星歯車機構3での機械的手段(機構)を介して、入力部材2から出力軸6に対して動力が伝達される。したがって、変速比は、複合遊星歯車機構3におけるギヤ比に応じた変速比となる。これが固定変速比である第2速である。
したがって、固定変速比である第2速では、各ポンプモータ7,11の間で圧油を循環流動させないから、この点で動力損失は、不可避的な圧油の漏れを除けば、殆ど生じない。また、各連結機構4,10を噛み合いクラッチや同期連結機構などによって構成することにより、動力源1からの動力を伝達するためにエネルギを消費することがなく、したがって動力の損失や消費の少ない、効率のよい動力伝達を行うことができる。
固定変速比である第2速から第3速に向けてアップシフトする場合、第1から第の各連結機構4,5,9,10の係合・解放状態はいずれも変化させずに、そして、第1ポンプモータ7の押出容積q1を最大に維持したまま、第2ポンプモータ11の押出容積q2をゼロから負の最大(−M)に向けて次第に変化させる。
上述したように、第2速では、第2ポンプモータ11は正回転方向(入力部材2と同じ回転方向)に空転しているので、押出容積q2を負方向に設定することにより、吐出ポート11Dから圧油を吸入し、かつ吸入ポート11Sから圧油を吐出する。その吸入ポート11Sが第1ポンプモータ7の吸入ポート7Sに連通されているので、第1ポンプモータ7には第2ポンプモータ11から圧油が供給され、その結果、第1ポンプモータ7がモータとして機能して正回転する。
したがって、第2速から第3速に向けてアップシフトする過程では、リングギヤR1に動力源1からトルクが伝達されている状態で、サンギヤS2およびこれとカウンタギヤ対8を介して連結されている第1ポンプモータ7の回転数が次第に増大させられる。すなわち、各ポンプモータ7,11の間における圧油(流体)を介した動力伝達によって中間変速比が設定され、またその伝達される動力が、押出容積q2の変化に応じて変化するので、変速比が連続的に変化する。すなわち、無段変速を行うことができる。
こうして、カウンタギヤ対8とカウンタギヤ対12とのギヤ比が等しい場合は、第2ポンプモータ11の押出容積q2が負方向で最大(−M)になると、リングギヤR1とサンギヤS2との回転数(各ポンプモータ7,11の回転数)が等しくなり、複合遊星歯車機構3の全体が一体となって回転する。この状態を図3に直線L4で示してある。これは、固定変速比である第3速であって、図3に示すように変速比が「1」のいわゆる直結段となる。
この状態で第2連結機構5を係合状態とするとともに、第1連結機構4または第3連結機構9の少なくともいずれか一方を係合状態とすることで、この第3速を第2連結機構5と第1連結機構4および/または第3連結機構9との機械的手段による直結段とすることができる。またその場合、各連結機構4,5,9を噛み合い式のクラッチや同期連結機構によって構成することにより、その連結状態を維持するために特に動力を消費しないので、動力の伝達効率を向上させることができる。
なお、カウンタギヤ対8とカウンタギヤ対12とのギヤ比が異なる場合には、そのギヤ比をそれぞれK8,K12とおくと、
K8:K12=−q1:q2
が成立するときに、複合遊星歯車機構3の全体が一体となって回転することになる。またこの前進第3速は、各ポンプモータ7,11の押出容積を最大にして設定することになるので、前進第3速はこの発明における固定変速比の1つである。
つぎに、第3速から第4速に向けてアップシフトする場合、第2および第4の各連結機構5,10を係合状態とし、また第1ポンプモータ7の押出容積q1を最大に維持したまま、第2ポンプモータ11の押出容積q2を負の最大(−M)からゼロに向けて次第に変化させる。
その場合、押出容積の大きいポンプモータが圧油を吐出し、押出容積の小さいポンプモータがその圧油を受けてモータとして機能するので、第1ポンプモータ7が油圧を発生させてポンプとして機能する。そのため、この第1ポンプモータ7に連結されているサンギヤS2の回転数が第1ポンプモータ7の回転数と共に次第に低下する。したがって、リングギヤR1が入力部材2もしくは動力源1と共に正回転している状態で、サンギヤS2の回転数が次第に低下することでキャリアC1およびこれに連結されている出力軸6の回転数が次第に増大する。その結果、第2ポンプモータ11は第1ポンプモータ7が吐出した圧油が供給されてモータとして機能するので、出力軸6にトルクが付加される。したがって、この場合も機械的な手段による動力伝達と流体伝動とが行われ、変速比が連続的に変化する。
第2ポンプモータ11の押出容積q2がゼロになると、圧油の流動が止まり、第1ポンプモータ7がいわゆるロック状態となってサンギヤS2が固定され、また第2ポンプモータ11が空転する。この状態を図3に直線L5で示してある。これは、固定変速比である第4速であって、図3に示すように出力軸6の回転数が入力部材2の回転数より大きくなるので、変速比が「1」より小さいいわゆるオーバードライブとなる。この場合も、流体伝動が生じずに、複合遊星歯車機構3の機械的手段による動力伝達のみが生じ、また各連結機構5,10を噛み合い式のクラッチや同期連結機構によって構成することにより、その伝達状態を維持するために特に動力を消費しないので、動力の伝達効率を向上させることができる。
つぎに後進段について説明すると、後進段を設定する場合には、第2および第3の各連結機構5,9を係合させ、また第1ポンプモータ7の押出容積q1を最大に設定するとともに第2ポンプモータ11の押出容積q2をゼロから最大に向けて次第に増大させる。したがって、第2および第3の各連結機構5,9が係合されることにより、複合遊星歯車機構3のリングギヤR1と入力部材2とが連結されるとともに、第2ポンプモータ11がカウンタギヤ対12を介して入力部材2に直結され、第1ポンプモータ7がカウンタギヤ対8を介して出力軸6に直結された態になり、第2ポンプモータ11は、入力部材2の回転速度がカウンタギヤ対12のギヤ比に応じて増速されて正回転する。
そのため、第2ポンプモータ11の押出容積q2をゼロから次第に増大させると、これがポンプとして機能して油圧を発生する。その圧油は、第2ポンプモータ11が正回転しているので、その吐出ポート11Dから吐出され、これが第1ポンプモータ7の吐出ポート7Dに供給される。そして、第1ポンプモータ7の押出容積q1が正方向で最大に設定されているので、第1ポンプモータ7はその吐出ポート7Dから圧油が供給されることにより逆回転する。こうして第2ポンプモータ11から第1ポンプモータ7に圧油を介して動力が伝達され、その第1ポンプモータ7が逆回転することにより、これにカウンタギヤ対8を介して連結されている出力軸6は、第1ポンプモータ7の回転速度がカウンタギヤ対8のギヤ比に応じて減速されて逆回転して後進走行することになる。したがって、発進から後進段までの変速比は、カウンタギヤ対12,8で増減速される以外は流体伝動のみによって設定され、また無段変速となる。
このように、図1に示す構成では、2組の遊星歯車機構3A,3Bを組み合わせた複合遊星歯車機構3と4つの連結機構5,4,9,10とによって、前進4段と後進1段との変速比を設定できるとともに、それらの変速比の間の変速をいわゆる無段変速とすることができる。しかも、第1および第2のポンプモータ7,11を、複合遊星歯車機構3の外周側に、互いに隣接させ、かつ同一軸線上に配置することで、空間を有効に利用したコンパクトな構成の流体圧機械式動力伝達装置とすることができる。さらに、図1に示す構成では、動力源1もしくは入力部材2の軸線を延長した方向に出力軸6を延ばし、これにプロペラシャフト(図示せず)などを連結して出力できるので、前述したFR車への車載性が良好な装置とすることができる。さらに、固定変速比を設定する場合に特に動力を消費することがないので、動力の伝達効率を向上させることができる。
つぎにこの発明の他の例を説明する。図4に示す例は、上述した図1に示す構成のうち、複合遊星歯車機構3の構成を変更した例である。すなわち、図1に示す複合遊星歯車機構3が、いわゆる“CR−CR”結合された2組の遊星歯車機構により構成された例であるのに対して、この図4に示す複合遊星歯車機構20は、いわゆるラビニョ型遊星歯車機構によって構成された例である。これは、広く知られた構成のものであって、原理的には、シングルピニオン型遊星歯車機構とダブルピニオン型遊星歯車機構とを組み合わせた構成の遊星歯車機構である。したがって、図1に示す例と同様の構成については、図4に図1と同じ符号を付してその説明を省略する。なお、図4では、動力源1および循環油路13を省略してある。
すなわち、図4において、それぞれ外歯歯車である第1サンギヤS3と第2サンギヤS4とが隣接して設けられており、これらのサンギヤS3,S4と同心円上に内歯歯車であるリングギヤR3が配置されている。その第2サンギヤS4に軸長の短いショートピニオンP3が噛み合っており、そのショートピニオンP3とリングギヤR3とに軸長の長いロングピニオンP4が噛み合っており、これらのピニオンP3,P4がキャリヤC3によって自転かつ公転自在に保持されている。そして、前記ロングピニオンP4に第1サンギヤS3が噛み合っている。
したがって、第1サンギヤS3とリングギヤR3との間でシングルピニオン型遊星歯車機構と同様の機構が構成され、また第2サンギヤS4とリングギヤR3との間でダブルピニオン型遊星歯車機構と同様の機構が構成されている。すなわち、シングルピニオン型遊星歯車機構とダブルピニオン型遊星歯車機構とにおけるリングギヤと、キャリヤと、外周側のピニオンとを共用化した構成となっている。そのため、この複合遊星歯車機構20は、シングルピニオン型遊星歯車機構とダブルピニオン型遊星歯車機構との所定の回転要素を互いに連結して構成することもできる。
上記のサンギヤS3とリングギヤR3とが、複合遊星歯車機構20における2つの入力要素となっており、このうちサンギヤS3と入力部材2との間に、これらを選択的に連結する第1連結機構21が設けられ、またリングギヤR3と入力部材2との間に、これらを選択的に連結する第2連結機構22が設けられている。これら第1および第2の連結機構21,22は、それぞれ、図1に示す構成例における第1および第2の連結機構4,5と同様の構成である。
また、キャリアC3が、複合遊星歯車機構20における出力要素となっていて、そのキャリアC3に出力軸6が連結されている。そして、図1に示す構成例と同様に、第1ポンプモータ7と連結されたカウンタギヤ対8のドライブギヤ8Aと出力軸6との間に、第3連結機構23が配置されている。すなわち、第1ポンプモータ7と出力軸6およびキャリアC3とがカウンタギヤ対8および第3連結機構23を介して連結されている。言い換えると、出力軸6と第1ポンプモータ7との間に、その間のトルク伝達を選択的に可能にする第3連結機構23が設けられている。
さらに、ドライブギヤ8Aと複合遊星歯車機構20における反力要素であるサンギヤS4との間には、第4連結機構24が配置されている。すなわち、第1ポンプモータ7とサンギヤS4とがカウンタギヤ対8および第4連結機構24を介して連結されている。言い換えると、サンギヤS4と第1ポンプモータ7との間に、その間のトルク伝達を選択的に可能にする第4連結機構24が設けられている。これら第3および第4の連結機構23,24は、それぞれ、図1に示す構成例における第3および第4の連結機構9,10と同様の構成である。
この図4に示す構成の変速機の作用は、前述の図1に示す構成の変速機の作用と同じであり、図5に示す作動表、および図6に示す共線図を用いて同様に説明することができる。すなわち、図2に示す作動表の各連結機構4,5,9,10を、それぞれ各連結機構21,22,23,24に読み替えたものが図5に示す作動表であり、図3に示す共線図のサンギヤS1をサンギヤS3に、サンギヤS2をサンギヤS4に、リングギヤR1およびキャリアC2をリングギヤR3に、リングギヤR2およびキャリアC1をキャリアC3に、それぞれ読み替えたものが図6に示す共線図であって、図1に示す構成の変速機の作用についての説明を、上記のように各連結機構および各回転要素を読み替えることにより、図4に示す構成の変速機の作用についての説明とすることができる。
したがって、図4に示す構成であっても、前述の図1に示す構成の装置と同様に、前進4段および後進1段の変速比を連続的に(無段で)設定することができる。また、部品点数の少ないコンパクトな構成で、FR車に対する車載性の良好な装置とすることができる。これに加えて、図4に示す構成では、ラビニョ型遊星歯車機構によりこの発明における複合遊星歯車機構20を構成することで、2組の遊星歯車機構を連結して複合遊星歯車機構を構成する場合と比較して、特に軸方向の長さを短縮化することができ、その結果、全体としての構成をコンパクト化することができる。あるいは設計の自由度が向上する。
なお、この発明は、上述した各具体例に限定されないのであり、この発明における伝動機構は上述したカウンタギヤ対8,12に替えて、ベルトやチェーンなどを使用した巻き掛け伝動機構によって構成してもよく、あるいは摩擦車などを使用した機構によって構成してもよい。
この発明に係る動力伝達装置の一例を模式的に示すスケルトン図である。 固定変速比を設定する過程における各ポンプモータおよび各連結機構の動作状態をまとめて示す図表である。 各変速比を設定する際の動作状態を説明するための複合遊星歯車機構についての共線図である。 この発明に係る動力伝達装置の他の例を模式的に示すスケルトン図である。 この発明に係る動力伝達装置の他の例において、固定変速比を設定する過程における各ポンプモータおよび各連結機構の動作状態をまとめて示す図表である。 この発明に係る動力伝達装置の他の例において、各変速比を設定する際の動作状態を説明するための複合遊星歯車機構についての共線図である。
符号の説明
1…動力源、 2…入力部材、 3,20…複合遊星歯車機構、 3A…第1遊星歯車機構、 3B…第2遊星歯車機構、 S1,S2,S3,S4…サンギヤ、 R1,R2,R3…リングギヤ、 C1,C2,C3…キャリア、 4,21…第1連結機構、 5,22…第2連結機構、 9,23…第3連結機構、 10,24…第4連結機構、 7…第1流体圧ポンプモータ(第1ポンプモータ)、 11…第2流体圧ポンプモータ(第2ポンプモータ)、 6…出力部材(出力軸)、 8,12…伝動機構(カウンタギヤ対)。

Claims (7)

  1. 動力源から伝達された動力を遊星歯車機構に入力するとともに、その遊星歯車機構に対する反力を流体圧に応じて変化させて変速比を変化させ、その変速比に応じた動力を出力部材に出力する流体圧機械式動力伝達装置において、
    前記流体圧を発生させる可変容量型の第1流体圧ポンプモータと、
    その第1流体圧ポンプモータとの間で圧力流体を授受できるように前記第1流体圧ポンプモータに連通された可変容量型の第2流体圧ポンプモータと、
    前記動力源から動力が伝達される入力部材と、
    その入力部材と同一軸線上に配置され、かつ2組の遊星歯車機構の所定の回転部材を連結もしくは共用化して2つの入力要素および1つの反力要素ならびに前記出力部材に連結された1つの出力要素を有するように構成された複合遊星歯車機構と、
    前記一方の入力要素と前記入力部材との間のトルク伝達を選択的に可能にする第1連結機構と、
    前記他方の入力要素と前記入力部材とを選択的に連結するとともに、前記他方の入力要素と前記第2流体圧ポンプモータとの間のトルク伝達を選択的に可能にする第2連結機構と、
    前記出力要素と前記第1流体圧ポンプモータとの間のトルク伝達を選択的に可能にする第3連結機構と、
    前記反力要素と前記第1流体圧ポンプモータとの間のトルク伝達を選択的に可能にする第4連結機構と
    を備えていることを特徴とする流体圧機械式動力伝達装置。
  2. 前記第1流体圧ポンプモータは、押出容積をゼロから正負のいずれか一方に変化させることのできる片振りタイプの流体圧ポンプモータによって構成され、かつ前記第2流体圧ポンプモータは、押出容積をゼロを挟んで正負の両方向に変化させることができる両振りタイプの流体圧ポンプモータによって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の流体圧機械式動力伝達装置。
  3. 前記出力要素から前記第1流体圧ポンプモータに動力を伝達する第1伝動機構と、前記入力部材から前記第2流体圧ポンプモータに動力を伝達する第2伝動機構とが設けられるとともに、前記第1伝動機構は、前記出力要素から前記第1流体圧ポンプモータに向けて増速して動力を伝達する増速機構によって構成され、前記第2伝動機構は、前記入力部材から前記第2流体圧ポンプモータに向けて増速して動力を伝達する増速機構によって構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の流体圧機械式動力伝達装置。
  4. 前記複合遊星歯車機構は、第1遊星歯車機構および第2遊星歯車機構のキャリアとリングギヤとが相互に連結されて、前記第1遊星歯車機構のサンギヤが前記一方の入力要素となり、前記第1遊星歯車機構のリングギヤおよび第2遊星歯車機構のキャリアが前記他方の入力要素となり、前記第1遊星歯車機構のキャリアおよび前記第2遊星歯車機構のリングギヤが前記出力要素となり、前記第2遊星歯車機構のサンギヤが前記反力要素となるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の流体圧機械式動力伝達装置。
  5. 前記複合遊星歯車機構は、2つのサンギヤと、1つのキャリアと、1つのリングギヤとを有するラビニョ型遊星歯車機構によって構成されているとともに、前記リングギヤと共にシングルピニオン型遊星歯車機構を構成する一方の一方のサンギヤが前記一方の入力要素となり、前記リングギヤが前記他方の入力要素となり、前記キャリアが前記出力要素となり、前記リングギヤと共にダブルピニオン型遊星歯車機構を構成する他方のサンギヤが前記反力要素となるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の流体圧機械式動力伝達装置。
  6. 前記第1流体圧ポンプモータと第2流体圧ポンプモータとは、互いに隣接し、かつ同一軸線上に配置されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の流体圧機械式動力伝達装置。
  7. 前記各流体圧ポンプモータの少なくとも一方の押出容積を最大にし、かつ他方の押出容積をゼロもしくは最大にして設定できる固定変速比が前進側で4段、後進側で1段であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の流体圧機械式動力伝達装置。
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