JP4738863B2 - インク組成物及び画像形成方法 - Google Patents
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Description
前記課題を達成するための具体的手段は以下の通りである。
〔式中、Rは、水素原子又はメチル基を表し、nは7〜14の整数を表す。〕
<4> 前記モノマーが重合によりガラス転移温度(Tg)が−20℃以下のポリマーを形成するモノマーである前記<1>〜<3>のいずれか1つに記載のインク組成物である。
<5> 共増感剤を更に含む<1>〜<4>のいずれか1つに記載のインク組成物である。
<6> 染料を更に含む前記<1>〜<5>のいずれか1つに記載のインク組成物である。
<8> 前記油溶性染料は、酸化電位が1.0V(vs SCE)よりも貴である前記<7>に記載のインク組成物である。
<9> インクジェット記録に用いられる前記<1>〜<8>のいずれか1つに記載のインク組成物である。
<11> 前記画像記録工程は、前記インク組成物を吐出することにより前記画像をインクジェット記録する前記<10>に記載の画像形成方法である。
本発明のインク組成物は、上記一般式(A)で表される2官能アクリレート化合物のモノマー(以下、「本発明に係るモノマー」ということがある。)と、重合開始剤と、前記本発明に係るモノマー以外の重合性化合物とを含んでなり、被記録材への画像記録後、活性エネルギー線の照射によって記録画像の硬化が可能なように構成されている。また、上記成分以外に、着色剤を含む構成が好ましく、必要に応じて各種添加剤等の他の成分を用いて構成することができる。
本発明のインク組成物は、重合性化合物の一つとして、重合によりガラス転移温度(Tg;以下、「Tg」と略記することがある。)が0℃以下のポリマーを形成するモノマーの少なくとも一種を含有する。このモノマーは、後述する重合開始剤の作用によって活性エネルギー線の照射時に重合反応を起こしてそれ自体硬化し、ポリマー自体を含有する系よりも、この重合によるポリマー化の作用で直に接触する被記録材との接着力が高まると同時に、ポリマーとなったときのTgを0℃以下にして被記録材と高度に接着させるようにするので、インク組成物と被記録材との間の密着性を効果的に高めることができる。そのため、被記録材に記録された画像が外力を受けて剥離するのを抑止でき、堅牢な画像を形成することができる。
ポリマーを形成したときの前記Tgが0℃を超えると、被記録材とこれに付与されて直に接するインク組成物(特にインクジェット記録用のインク組成物)との間の密着性が不充分となり、上質紙等の原紙で構成された紙媒体(インクジェット記録媒体を含む)並びに、例えばポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、PETフィルムともいう。)や金属、ガラスなど、比較的平滑で剥がれ易い材質に記録された場合に、画像の剥離耐性を高度に保持できず、堅牢な画像形成を行なうことはできなくなる。
以下、ポリマーを形成したときのTgが0℃以下になるモノマーの好ましい具体例を列挙する。但し、本発明においては、これらに制限されるものではない。
本発明では、少なくとも、下記一般式(A)で表される2官能アクリレート化合物のモノマーを含有する。
該含有量の中でも、前記同様に密着性を確保する点で、前記総量に対して、2.0〜30質量%の範囲がより好ましく、2.0〜20質量%の範囲が特に好ましい。
本発明のインク組成物は、上記した本発明に係るモノマー以外に、更に他の重合性化合物の少なくとも一種を更に含有して構成されるものである。他の重合性化合物は、既述の本発明に係るモノマーの量との関係で、該他の重合性化合物と本発明に係るモノマーとの総量に対し、50〜99.5質量%の範囲で含有することができる。
以下、ラジカル重合性化合物及びカチオン重合性化合物を中心に説明する。
ラジカル重合性化合物は、ラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合を有する化合物であり、分子中にラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合を少なくとも1つ有する化合物であればどのようなものでもよく、モノマー、オリゴマー、ポリマー等の化学形態を持つものが含まれる。このようなラジカル重合性化合物は1種のみ用いてもよく、また目的とする特性を向上するために任意の比率で2種以上を併用してもよい。また、単官能化合物よりも官能基を2つ以上持つ多官能化合物の方がより好ましい。更に好ましくは多官能化合物を2種以上併用して用いることが、反応性、物性などの性能を制御する上で好ましい。
なお、(メタ)アクリレートは、アクリレート及びメタクリレートの両方の構造をとり得ることを表す。以下同様である。
カチオン重合性化合物としては、光カチオン重合性モノマーとして知られる各種公知のカチオン重合性のモノマーを使用することができる。カチオン重合性モノマーとしては、例えば、特開平6−9714号、特開2001−31892号、同2001−40068号、同2001−55507号、同2001−310938号、同2001−310937号、同2001−220526号などの各公報に記載されているビニルエーテル化合物、オキセタン化合物、オキシラン化合物などが挙げられる。
前記ビニルエーテル化合物としては、ジ−若しくはトリ−ビニルエーテル化合物が、硬化性、被記録材との密着性、形成された画像の表面硬度などの観点から好ましく、特にジビニルエーテル化合物が好ましい。
本発明のインク組成物は、前記本発明に係るモノマー及び前記他の重合性化合物を重合硬化させる重合開始剤の少なくとも一種を含有する。重合開始剤は、活性エネルギー線の波長領域に吸収を有し、活性エネルギー線に曝されたときに重合性化合物に作用して重合硬化を促進し得るものである。
本発明のインク組成物は、必要に応じて着色剤の少なくとも一種を含有して、可視画像を形成できるように構成することができる。この着色剤には、特に制限はなく、用途等に応じて公知の種々の色材(特に顔料、染料)を適宜選択して用いることができる。染料には、水溶性染料及び油溶性染料が含まれ、本発明においては油溶性染料が好ましい。以下、染料及び顔料を中心に詳細に説明する。
染料としては、従来より公知の染料を適宜選択して用いることができる。具体的には、特開2002−114930号公報の段落[0023]から[0089]に記載されている染料などが挙げられる。
前記油溶化基としては、長鎖もしくは分岐アルキル基、長鎖もしくは分岐アルコキシ基、長鎖もしくは分岐アルキルチオ基、長鎖もしくは分岐アルキルスルホニル基、長鎖もしくは分岐アシルオキシ基、長鎖もしくは分岐アルコキシカルボニル基、長鎖もしくは分岐アシル基、長鎖もしくは分岐アシルアミノ基、長鎖もしくは分岐アルキルスルホニルアミノ基、長鎖もしくは分岐アルキルアミノスルホニル基、並びにこれら長鎖もしくは分岐の基を含むアリール基、アリールオキシ基、アリールオキシカルボニル基、アリールカルボニルオキシ基、アリールアミノカルボニル基、アリールアミノスルホニル基、アリールスルホニルアミノ基、等が挙げられる。
特に好ましい染料は、特開2004−250483号公報の段落番号[0034]に記載されている一般式(Y−II)〜(Y−IV)で表される染料であり、具体例として特開2004−250483号公報の段落番号[0060]から[0071]に記載の化合物が挙げられる。尚、該公報記載の一般式(Y−I)の油溶性染料はイエローのみでなく、ブラックインク、レッドインクなどのいかなる色のインクに用いてもよい。
特に好ましい染料は、特開2002−121414号公報の段落番号[0084]から[0122]に記載の一般式(M−1)〜(M−2)で表されるアゾ染料であり、具体例として特開2002−121414号公報の段落番号[0123]から[0132]に記載の化合物が挙げられる。尚、該公報記載の一般式(3)、(4)、(M−1)〜(M−2)の油溶性染料はマゼンタのみでなく、ブラックインク、レッドインクなどのいかなる色のインクに用いてもよい。
特に好ましい染料は、特開2002−121414号公報の段落番号[0133]から[0196]に記載の一般式(C−I)、(C−II)で表されるフタロシアニン染料であり、更に一般式(C−II)で表されるフタロシアニン染料が好ましい。この具体例としては、特開2002−121414号公報の段落番号[0198]から[0201]に記載の化合物が挙げられる。なお、前記式(I)〜(IV)、(IV−1)〜(IV−4)、(C−I)、(C−II)の油溶性染料はシアンのみでなく、ブラックインクやグリーンインクなどのいかなる色のインクに用いてもよい。
本発明における染料の酸化電位の値(Eox)は、当業者が容易に測定することができる。この方法に関しては、例えばP.Delahay著"New Instrumental Methods in Electrochemistry"(1954年,Interscience Publishers社刊)や、A.J.Bard他著"Electrochemical Methods"(1980年、John Wiley & Sons社刊)、藤嶋昭他著"電気化学測定法"(1984年、技報堂出版社刊)に記載されている。
前記Eoxの値は、試料から電極への電子の移り易さを表し、Eoxの値が大きいほど、つまり酸化電位が貴であるほど、試料から電極への電子の移りにくい、換言すれば酸化されにくいことを表す。
次に、顔料について詳述する。顔料としては、特に限定されるものではなく、一般に市販されている全ての有機顔料及び無機顔料、又は不溶性の樹脂等を分散媒としてこれに顔料を分散させたもの、顔料表面に樹脂をグラフト化したもの、等を挙げることができる。また、樹脂粒子を染料で染色したもの等も使用可能である。
前記分散剤としては、水酸基含有カルボン酸エステル、長鎖ポリアミノアマイドと高分子量酸エステルの塩、高分子量ポリカルボン酸の塩、高分子量不飽和酸エステル、高分子共重合物、変性ポリアクリレート、脂肪族多価カルボン酸、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキル燐酸エステル、顔料誘導体等を挙げることができる。また、Zeneca社製のSolsperseシリーズなどの市販の高分子分散剤も好適に用いることができる。
前記分散助剤としては、各種顔料に応じたシナージストを用いることも可能である。
上記の分散剤、分散助剤は、顔料100質量部に対し、1〜50質量部の範囲で添加することが好ましい。
具体的には、着色剤として顔料を用いた場合には、インク組成物の全質量に対して0.05〜20質量%が好ましく、0.2〜10質量%が好ましい。また、着色剤として油溶性染料を用いた場合には、インク組成物の全質量に対して0.05〜15質量%が好ましく、0.1〜10質量%が更に好ましく、0.2〜6質量%が特に好ましい。
本発明のインク組成物には、上記の各成分に加え、目的や用途等の必要に応じて、添加剤その他の成分として、増感色素、共増感剤、紫外線吸収剤などを併用することができる。以下、添加剤その他の成分について説明する。
本発明おいては、重合開始剤の感度を向上させる目的で、増感色素を添加することができる。以下、増感色素について説明する。
増感色素のインク組成物中における含有量としては、インク組成物の着色性の点から、インク組成物の全質量に対して、0.01〜20質量%が好ましく、0.1〜15質量%がより好ましく、更に好ましくは0.5〜10質量%の範囲である。また、前記増感色素(a)と前記重合開始剤(c)とのインク組成物中における含有比(a/c)は、重合開始剤の分解率向上と照射した光の透過性の観点から、質量比でa/c=100〜0.5が好ましく、a/c=50〜1がより好ましく、a/c=10〜1.5が更に好ましい。
本発明のインク組成物には更に、共増感剤として、感度を一層向上させる、あるいは酸素による重合阻害を抑制する等の作用を有する公知の化合物を加えてもよい。
添加量は目的に応じて適宜選択されるが、一般的には、インク組成物の全質量に対して0.01〜10質量%程度である。
本発明のインク組成物には、界面活性剤を添加することができる。界面活性剤としては、例えば、特開昭62−173463号、同62−183457号の各公報に記載されたものが挙げられる。具体的には、例えば、ジアルキルスルホコハク酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類、脂肪酸塩類等のアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル類、アセチレングリコール類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマー類等のノニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩類、第4級アンモニウム塩類等のカチオン性界面活性剤が挙げられる。なお、前記公知の界面活性剤の代わりに有機フルオロ化合物を用いてもよい。前記有機フルオロ化合物は、疎水性であることが好ましい。前記有機フルオロ化合物としては、例えば、フッ素系界面活性剤、オイル状フッ素系化合物(例、フッ素油)及び固体状フッ素化合物樹脂(例、四フッ化エチレン樹脂)が含まれ、特公昭57−9053号(第8〜17欄)、特開昭62−135826号の各公報に記載されたものが挙げられる。
本発明のインク組成物は、重合禁止剤を添加することができる。重合禁止剤としては、フェノール系水酸基含有化合物、およびキノン類、N−オキシド化合物類、ピペリジン−1−オキシルフリーラジカル化合物類、ピロリジン−1−オキシルフリーラジカル化合物類、N−ニトロソフェニルヒドロキシルアミン類、およびカチオン染料類からなる群より選択される化合物が好適に挙げられる。
本発明のインク組成物には、得られる画像の耐候性向上、褪色防止の観点から、紫外線吸収剤を添加することができる。
紫外線吸収剤としては、例えば、特開昭58−185677号公報、同61−190537号公報、特開平2−782号公報、同5−197075号公報、同9−34057号公報等に記載されたベンゾトリアゾール系化合物、特開昭46−2784号公報、特開平5−194483号公報、米国特許第3214463号等に記載されたベンゾフェノン系化合物、特公昭48−30492号公報、同56−21141号公報、特開平10−88106号公報等に記載された桂皮酸系化合物、特開平4−298503号公報、同8−53427号公報、同8−239368号公報、同10−182621号公報、特表平8−501291号公報等に記載されたトリアジン系化合物、リサーチディスクロージャーNo.24239号に記載された化合物やスチルベン系、ベンズオキサゾール系化合物に代表される紫外線を吸収して蛍光を発する化合物、いわゆる蛍光増白剤などが挙げられる。
添加量は目的に応じて適宜選択されるが、一般的には、インク組成物の全質量に対して0.01〜10質量%程度である。
本発明のインク組成物には、安定性向上のため、酸化防止剤を添加することができる。酸化防止剤としては、ヨーロッパ公開特許、同第223739号公報、同309401号公報、同第309402号公報、同第310551号公報、同第310552号公報、同第459416号公報、ドイツ公開特許第3435443号公報、特開昭54−48535号公報、同62−262047号公報、同63−113536号公報、同63−163351号公報、特開平2−262654号公報、特開平2−71262号公報、特開平3−121449号公報、特開平5−61166号公報、特開平5−119449号公報、米国特許第4814262号明細書、米国特許第4980275号明細書等に記載のものを挙げることができる。
添加量は目的に応じて適宜選択されるが、一般的には、インク組成物の全質量に対して0.01〜10質量%程度である。
本発明のインク組成物には、各種の有機系及び金属錯体系の褪色防止剤を添加することができる。前記有機系の褪色防止剤としては、ハイドロキノン類、アルコキシフェノール類、ジアルコキシフェノール類、フェノール類、アニリン類、アミン類、インダン類、クロマン類、アルコキシアニリン類、ヘテロ環類、などが挙げられる。また、前記金属錯体系の褪色防止剤としては、ニッケル錯体、亜鉛錯体、などが挙げられ、具体的には、リサーチディスクロージャーNo.17643の第VIIのI〜J項、同No.15162、同No.18716の650頁左欄、同No.36544の527頁、同No.307105の872頁、同No.15162に引用された特許に記載された化合物や、特開昭62−215272号公報の127頁〜137頁に記載された代表的化合物の一般式及び化合物例に含まれる化合物を使用することができる。
添加量は目的に応じて適宜選択されるが、一般的には、インク組成物の全質量に対して0.01〜10質量%程度である。
本発明のインク組成物には、射出物性の制御を目的として、チオシアン酸カリウム、硝酸リチウム、チオシアン酸アンモニウム、ジメチルアミン塩酸塩などの導電性塩類を添加することができる。
本発明のインク組成物には、被記録材との密着性を改良するため、極微量の有機溶剤を添加することも有効である。
溶剤としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン等のケトン系溶剤、メタノール、エタノール、2−プロパノール、1−プロパノール、1−ブタノール、tert−ブタノール等のアルコール系溶剤、クロロホルム、塩化メチレン等の塩素系溶剤、ベンゼン、トルエン等の芳香族系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソプロピルなどのエステル系溶剤、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶剤、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル等のグリコールエーテル系溶剤、などが挙げられる。
この場合、耐溶剤性やVOCの問題が起こらない範囲での添加が有効であり、その量はインク組成物の全質量に対して0.1〜5質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜3質量%の範囲である。
本発明のインク組成物には、膜物性を調整するため、各種高分子化合物(ポリマー)を添加することができる。
高分子化合物としては、アクリル系重合体、ポリビニルブチラール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、シェラック、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、ワックス類、その他の天然樹脂等が挙げられる。これらは2種以上併用してもよい。
これらのうち、アクリル系のモノマーの共重合によって得られるビニル系共重合が好ましい。更に、高分子結合材の共重合組成として、「カルボキシル基含有モノマー」、「メタクリル酸アルキルエステル」、又は「アクリル酸アルキルエステル」を構造単位として含む共重合体も好適である。
前記タッキファイヤーとしては、具体的には、特開2001−49200号公報の5〜6pに記載されている高分子量の粘着性ポリマー(例えば、(メタ)アクリル酸と炭素数1〜20のアルキル基を有するアルコールとのエステル、(メタ)アクリル酸と炭素数3〜14の脂環属アルコールとのエステル、(メタ)アクリル酸と炭素数6〜14の芳香属アルコールとのエステルからなる共重合物)や、重合性不飽和結合を有する低分子量粘着付与性樹脂などが挙げられる。
本発明のインク組成物は、インクジェット記録に適用する場合、吐出性を考慮し、吐出時の温度におけるインク粘度が、5〜30mPa・sであることが好ましく、7〜20mPa・sが更に好ましい。このため、前記範囲になるように適宜組成比を調整し決定することが望ましい。
また、室温(25℃)でのインク組成物の粘度としては、7〜120mPa・sが好ましく、10〜80mPa・sが更に好ましい。室温での粘度を高く設定することにより、多孔質な被記録材を用いた場合でも、被記録材中へのインク浸透を防ぎ、未硬化モノマーの低減、臭気低減が可能となり、更にインク液滴着弾時のドット滲みを抑えることができ、その結果として画質を改善することができる。
また、本発明のインク組成物を、ポリオレフィン、PET、コート紙、非コート紙など種々の被記録材に記録する場合、滲み及び浸透の観点から、上記の表面張力は20mN/m以上が好ましく、濡れ性の点では30mN/m以下であることが好ましい。
前記のうち、ピエゾ素子を用いたドロップオンデマンド方式(圧力パルス方式)のインクジェット記録用インクとして好適である。
本発明の画像形成方法は、既述した本発明のインク組成物を用いて被記録材に画像を記録する画像記録工程と、記録された画像に活性エネルギー線(活性線)を照射して硬化させる画像硬化工程とを設けて構成したものである。本発明では、画像硬化工程において活性エネルギー線を利用し、画像記録工程で被記録材に画像記録した後、記録された画像に活性エネルギー線を照射することによって、画像化に寄与する重合性化合物の重合硬化が進行し、良好に硬化され堅牢性の高い画像を形成することができる。
被記録媒材としては、インク浸透性の被記録材、及びインク非浸透性の被記録材のいずれも使用可能である。
前記インク非浸透性の被記録材としては、アート紙、合成樹脂、ゴム、樹脂コート紙、ガラス、金属、陶器、木材等が挙げられる。加えて、各機能を付加する点から、これら材質を複数組み合わせて複合化した基材も使用することができる。
合成樹脂を用いた基材の形状やその厚みについては、特に制限はなく、フィルム状、カード状、又はブロック状のいずれでもよく、所望の目的に応じて適宜選定することができる。また、合成樹脂は透明性、不透明性のいずれのものであってもよい。
画像を記録する被記録材として、厚み50μmのポリエチレンテレフタレートシート(PETシート)を用意した。
まず、LBKP100部からなる木材パルプをダブルディスクリファイナーによりカナディアンフリーネス300mlまで叩解し、エポキシ化ベヘン酸アミド0.5部、アニオンポリアクリルアミド1.0部、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン0.1部、及びカチオンポリアクリルアミド0.5部を、いずれもパルプに対する絶乾質量比で添加し、長網抄紙機により秤量して170g/m2の原紙を抄造した。
下記組成の各成分を攪拌、混合して、本発明のマゼンタインク(1)を得た。
・カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
(KAYARAD DPCA60、日本化薬(株)製;重合性化合物)
… 5.4g
・1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(重合性化合物) …12.6g
(HDDA;ダイセル・ユーシービー(株)製)
・アロニックスM−270(東亜合成(株)製) … 2.0g
(本発明に係るモノマー;重合したときのポリマーのガラス転移温度Tg(以下、単にTgと略記する)=−32℃、分子量822)
・N−エチルジエタノールアミン … 0.3g
・イルガキュア1870 … 0.6g
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製;重合開始剤)
・下記マゼンタ染料M−1(油溶性染料) … 0.2g
実施例1において、アロニックスM−270を、アロニックスM−260(Tg=−23℃、分子量720、東亜合成(株)製;実施例2)、アロニックスM−225(Tg=−8℃、分子量532、東亜合成(株)製;実施例3)、PHA−2D(Tg=−25℃、分子量236、第一工業製薬(株)製;参考例1)に代えたこと以外、実施例1と同様にして、本発明及び参考例のマゼンタインク(2)〜(4)を得た。
実施例1において、アロニックスM−270(本発明に係るモノマー)をACMO(Tg=145℃、興人(株)製)に代えたこと以外、実施例1と同様にして、比較のマゼンタインク(5)を得た。
実施例1〜3において、各実施例で本発明に係るモノマーとして用いたアロニックスM−270、同M−260、同M−225の量を2.0g(10%)から4.0g(20%)に変更したこと以外、実施例1〜3の各々と同様にして、本発明のマゼンタインク(6)〜(8)を得た。
比較例1において、モノマーとして用いたACMOの量を2.0g(10%)から4.0g(20%)に変更したこと以外、比較例1と同様にして、比較のマゼンタインク(9)を得た。
実施例1において、アロニックスM−270(本発明に係るモノマー)を加えなかったこと以外、実施例1と同様にして、比較のマゼンタインク(10)を得た。
実施例1において、アロニックスM−270の量を2.0g(10%)から20g(53%)に変更したこと以外、実施例1と同様にして比較のマゼンタインクを得たが、反応性の低いモノマー量が多すぎて充分な硬化を行なうことができなかった。
上記より得た本発明及び比較のマゼンタインク(1)〜(10)の各々を順次、インクジェットプリンタ(印字密度300dpi、打滴周波数1kHz、ノズル数64)に装填し、各インク毎にPETフィルム(50μm厚)又はアルミ蒸着紙上に吐出して色画像の記録を行ない、記録後、UVランプ(Fusion社製)を用いてUV−A(320〜390nm)エネルギー500mJ/cm2となる条件で照射し、色画像サンプルを作成した。引き続いて、得られた色画像の各々について、下記の評価を行なった。評価結果は下記表1及び表2に示す。
硬化皮膜である色画像にカッターで碁盤目状の切れ目を入れた後、その色画像表面の全体に粘着テープを貼りつけ、粘着テープを剥離したときにPETシート上又はアルミ蒸着紙上に残った色画像の残存状態を目視にて観察し、下記の基準にしたがって評価した。
[評価基準]
◎:色画像の剥離はほぼ認められなかった。
○:色画像の剥離が一部認められたが、実用上問題ない程度であった。
△:剥離が認められ、実用上許容できない程度であった。
×:色画像の剥離が著しく認められた。
作成したPETフィルムでの色画像サンプルを2.5×6.0cmのサイズに裁断し、色画像が形成されている側を上にした状態で静置し、温度23℃、相対湿度60%の環境条件下に16時間保存した。保存後、色画像サンプルの四隅の反り上がった高さ(mm)を測定し、四隅の平均高さ(mm)を算出して収縮性を評価する指標とした。平均高さの値は小さい方が収縮が少なくこれに伴うカールの発生も小さく、収縮性が良好であることを示す。
一方、Tg>0℃のポリマーを形成するモノマーを含んでなる比較のマゼンタインク(5)では、剥離が生じやすく密着性に劣っていた。
Claims (11)
- 下記一般式(A)で表される2官能アクリレート化合物のモノマーと、重合開始剤と、重合性化合物とを含み、前記モノマーの含有量が、前記モノマー及び前記重合性化合物の総量の0.5〜50質量%であり、前記重合性化合物が(a)少なくとも1種の三官能以上の(メタ)アクリレートと、(b)単官能(メタ)アクリレート及び二官能(メタ)アクリレートから選択される少なくとも1種とを含むことを特徴とするインク組成物。
〔式中、Rは、水素原子又はメチル基を表し、nは7〜14の整数を表す。〕 - 前記モノマーは、分子量が200以上2000以下である請求項1に記載のインク組成物。
- 前記モノマーの含有量が、前記総量の2.0〜30質量%である請求項1または2に記載のインク組成物。
- 前記モノマーが重合によりガラス転移温度(Tg)が−20℃以下のポリマーを形成するモノマーである請求項1〜3のいずれか1項に記載のインク組成物。
- 共増感剤を更に含む請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のインク組成物。
- 染料を更に含む請求項1〜5のいずれか1項に記載のインク組成物。
- 前記染料が油溶性染料である請求項6に記載のインク組成物。
- 前記油溶性染料は、酸化電位が1.0V(vs SCE)よりも貴である請求項7に記載のインク組成物。
- インクジェット記録に用いられる請求項1〜8のいずれか1項に記載のインク組成物。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載のインク組成物を用いて被記録材に画像を記録する画像記録工程と、記録された画像に活性エネルギー線を照射して硬化させる画像硬化工程とを含むことを特徴とする画像形成方法。
- 前記画像記録工程は、前記インク組成物を吐出することにより前記画像をインクジェット記録する請求項10に記載の画像形成方法。
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