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JP4770461B2 - 含フッ素スルホニルフルオリドの製造方法 - Google Patents

含フッ素スルホニルフルオリドの製造方法 Download PDF

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JP4770461B2 JP2005511422A JP2005511422A JP4770461B2 JP 4770461 B2 JP4770461 B2 JP 4770461B2 JP 2005511422 A JP2005511422 A JP 2005511422A JP 2005511422 A JP2005511422 A JP 2005511422A JP 4770461 B2 JP4770461 B2 JP 4770461B2
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Description

本発明は、イオン交換樹脂原料等として有用な含フッ素スルホニルフルオリドの製造方法、および該製造方法における中間体として有用な新規な化学物質に関する。
フルオロホルミル基を有する含フッ素スルホニルフルオリドは、イオン交換樹脂の原料として有用な化合物である。該化合物の製造方法としては、下式に示すテトラフルオロエチレンと三酸化イオウ(SO)との反応により得られる環状化合物に、ペルフルオロアルキレンオキシドを反応させる方法がある(下式および檜山爲次郎(T.Hiyama)ら著,オルガノフルオリン・コンパウンズ,ケミストリー・アンド・アプリケーションズ(OrganofluorineCompounds,Chemistry and Applications),スプリンゲル−ベルラグ(Springer−Verlag)社,ベルリン(Berlin),2000年,p.228−230参照)。
Figure 0004770461
しかし、従来の方法は、SOの取扱いに注意を要することから工業的に実施するには不利な方法であった。また合成の困難性も高いため、経済性の点で不利であった。また生成物は側鎖(たとえば−CF基等。)を有する化合物に限定されるため、イオン交換膜の性能や膜特性上の問題もあった。
上記問題を解決する方法として、水酸基を有する炭化水素系スルホン酸誘導体を含フッ素カルボン酸とのエステルとし、これを直接フッ素化して、つぎに熱分解することにより、フルオロホルミル基を有する含フッ素スルホニルフルオリドを得る下記方法が提案されている(国際公開第02/44138号パンフレット参照)。
Figure 0004770461
しかし、該方法においても、出発物質がイセチオン酸などのスルホン酸に由来した化合物に限定されるため、得られる化合物の骨格に制約があった。
また、上記の方法で用いるFSO(CHO(CHOHは、FSO(CHClに、NaOCHCHOHを反応させる方法により得られることが知られている。また他の方法としてClSO(CHO(CHOHをフッ素化する方法も考えられる。
しかし、前者の方法は、NaOCHCHOHがFSO−基とも反応してしまうため、生成物の収率が低い問題が認められた。また、後者の方法は、ClSO(CHO(CHOHの製造工程中の酸化工程の条件が、工業的な実施には不利な条件である問題もある。
本発明は従来技術の問題点を解決する目的でなされたものであり、製造上の困難性を解決し、効率的かつ安価に、様々な分子構造を有する含フッ素スルホニルフルオリドを製造する方法を提供する。
本発明者らは、特定構造を有するスルホニルハライド化合物を液相中でフッ素と反応させた後に、反応物を分解する方法により、目的とする含フッ素スルホニルフルオリドを製造できることを見い出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち本発明の要旨は、下記<1>〜<>のとおりである
>下式(1a)で表される化合物を塩素原子または臭素原子を必須とする酸化剤を用いて酸化して下式(2a)で表される化合物とし、該式(2a)で表される化合物においてXSO−基をFSO−基に変換して下式(2aF)で表される化合物とし、該式(2aF)で表される化合物を液相中でフッ素と反応させることによりペルフルオロ化して下式(3a)で表される化合物とし、さらに、該式(3a)で表される化合物を分解する下式(4a)で表される化合物の製造方法。
NCS−Q−CHOCO−RBF1・・・(1a)
SO−Q−CHOCO−RBF1・・・(2a)
FSO−Q−CHOCO−RBF1・・・(2aF)
FSO−Q−CFOCO−RBF1・・・(3a)
FSO−Q−COF・・・(4a)
(ただし、Qはアルキレン基を示す。Qは、Qがペルフルオロ化された基でありペルフルオロアルキレン基を示す。Xは、塩素原子または臭素原子を示す。RBF1は、炭素数1〜20のペルフルオロアルキル基または炭素数1〜20のエーテル性酸素原子を有するペルフルオロアルキル基を示す。)
>式(1a)で表される化合物の酸化を、水を必須とする溶媒中で塩素と反応させることにより行い、XAが塩素原子である式(2a)で表される化合物を得て、該式(2a)で表される化合物を液相中でフッ化カリウムと反応させることにより式(2aF)で表される化合物に変換する<>に記載の製造方法。
>Qが炭素数2〜10のアルキレン基であり、Qが炭素数2〜10のペルフルオロアルキレン基を示す<>または<>に記載の製造方法。
>Qが炭素数2〜10の直鎖アルキレン基であり、Qが炭素数2〜10の直鎖ペルフルオロアルキレン基を示す<>〜<>のいずれかに記載の製造方法。
><>〜<>のいずれかに記載の製造方法によって下式(4a)で表される化合物を得て、該式(4a)で表される化合物にヘキサフルオロプロピレンオキシドを付加して下式(5a)で表される化合物とし、該式(5a)で表される化合物において分解反応を行う下式(6a)で表される化合物の製造方法。
FSO−Q−COF・・・(4a)
FSO−Q−CFOCF(CF)COF・・・(5a)
FSO−Q−CFOCF=CF・・・(6a)
(ただし、Qは前記と同じ意味を示す。)
本明細書においては、上記式(1)で表される化合物を、「化合物1」と略記し、他の式で表される化合物においても同様に記す。
本明細書において、「有機基」とは炭素原子を1以上含む基をいう。また「飽和」基とは炭素−炭素結合が単結合のみからなる基をいう。
「ハロゲノ基」とは、炭素原子に結合した水素原子の1個以上がハロゲン原子で置換された基をいう。「ペルハロゲノ基」とは、炭素原子に結合した水素原子の実質的に全てがハロゲン原子で置換された基をいい、「部分ハロゲノ基」とは、炭素原子に結合した水素原子の一部がハロゲン原子で置換された基をいう。ハロゲン原子で置換された基におけるハロゲン原子がフッ素原子である場合は、「フルオロ」、「ペルフルオロ」、「部分フルオロ」等のように記載する。
「ペルフルオロ基」としては、炭素原子に結合した水素原子の全部がフッ素原子に置換された基であるが、非置換の水素原子が残っている場合であっても、基としての性質が「ペルフルオロ基」と実質的に同等である場合には、本発明においては「ペルフルオロ基」の概念に含める。
本発明において、「ヘテロ原子含有」基とは、酸素原子、窒素原子、またはイオウ原子等のヘテロ原子、または、−C−C(O)−C−、または、−C−SO−C−等のヘテロ原子団を含む基をいう。ヘテロ原子含有基としては、エーテル性酸素原子(−O−)を含有する基が好ましい。
本発明において、「フッ素化」とは、化合物中にフッ素原子を導入することをいう。フッ素化は、通常、炭素原子に結合した水素原子をフッ素原子に置換する反応である。また有機基中に、不飽和結合が含まれる場合は、該不飽和結合にフッ素原子が付加する反応もフッ素化という。
本発明の製造方法は、複数の反応工程からなる製造プロセスである。以下の説明において、特定の反応工程で生成した反応生成物を次の工程に用いる場合には、そのまま、つぎの反応等に用いてもよいが、次の工程における反応を円滑に進行させうる点から、精製を行うことが望ましい。該粗生成物の精製方法としては、粗生成物をそのまま蒸留する方法、粗生成物を希アルカリ水などで処理して分液する方法、粗生成物を適当な有機溶媒で抽出した後に蒸留する方法、シリカゲルカラムクロマトグラフィ等が挙げられる。
本発明の製造方法は、化合物1をハロゲン原子を必須とする酸化剤を用いて酸化して化合物2とし、つぎに化合物2のXがフッ素原子である場合には、そのまま液相中でフッ素と反応させて化合物3とし、該化合物2のXがフッ素原子以外のハロゲン原子である場合には、Xをフッ素原子に変換した後に液相中でフッ素と反応させて化合物3とし、さらに、化合物3を分解して下記化合物4を得る方法である。
Y−S−R−E−R・・・(1)
XSO−R−E−R・・・(2)
FSO−RAF−E−RBF・・・(3)
FSO−RAF−COF・・・(4)
化合物1において、Rは2価の有機基を示し、Rは1価の有機基を示す。Eは、−CHOCO−を示し、Eのケト基を形成する炭素原子はRまたはRと結合する。Yは、水素原子、1価の有機基、または−SOM基(ただし、Mはアルカリ金属原子を示す。
としては、2価炭化水素基、ハロゲノ2価炭化水素基、ヘテロ原子含有2価炭化水素基、またはハロゲノ(ヘテロ原子含有2価炭化水素)基が挙げられ、2価飽和炭化水素基、またはヘテロ原子含有2価飽和炭化水素基が好ましく、2価飽和炭化水素基が特に好ましい。ここで、ヘテロ原子含有基としては、特にエーテル性酸素原子を含有する基が好ましい。また、Rがハロゲン原子を含む基である場合には、部分ハロゲノ基が好ましく、部分フルオロ基であるのが特に好ましい。Rの炭素数は1〜10であることが好ましい。また、Rは、直鎖構造、分岐構造、環構造、または環構造を部分的に有する構造のいずれであってもよく、特に直鎖構造であるのが好ましい。さらに、Rとしては、アルキレン基が好ましく、特に直鎖のアルキレン基(すなわちメチレン基およびポリメチレン基)がより好ましい。Rとしては後述する基(Q)が好ましい。
としては、フッ素原子を有する1価の有機基が好ましい。該1価の有機基としては1価炭化水素基、ヘテロ原子含有1価炭化水素基が挙げられ、1価飽和炭化水素基、ヘテロ原子含有1価飽和炭化水素基が好ましい。ここで、ヘテロ原子含有基としては、特にエーテル性酸素原子を含有する基が好ましい。Rの構造は、直鎖構造、分岐構造、環構造、または環構造を部分的に有する構造のいずれであってもよく、直鎖構造または分岐構造であるのが好ましい。Rの炭素数は1〜20であるのが好ましく、特に2〜20であるのが好ましい。さらにRとしては、フルオロアルキル基、フルオロ(エーテル性酸素原子含有)アルキル基が好ましく、ペルフルオロアルキル基、ペルフルオロ(エーテル性酸素原子含有)アルキル基が好ましい。Rは、化合物1の具体例中に記す基が挙げられ、後述するRBF1が好ましい。
Yは、水素原子、1価の有機基、または−SOM基(ただし、Mはアルカリ金属原子を示す。)を示す。Yが1価の有機基である場合には、アルコキシチオカルボニル基(RaOC(=S)−で表される基であり、Raはアルキル基を示す)、ジアルキルアミノチオカルボニル基((Rb)NC(=S)−で表される基であり、Rbはアルキル基を示す)、シアノ基、ベンジル基、ジアミノメチリウム基(−C+(NHZ−で表される基であり、Zは後述する式(5)におけるZに対応し、ハロゲン原子、アルキルスルホニル基、またはアリールスルホニル基を示す。)が好ましい。Yとしては、シアノ基、アルコキシチオカルボニル基が特に好ましく、シアノ基がとりわけ好ましい。
本発明の製造方法は、特定の化合物1を用いることにより従来法よりも有利な方法で化合物4を製造できる。本発明は、下記化合物1aを塩素原子または臭素原子を必須とする酸化剤を用いて酸化して下記化合物2aとし、該化合物2aにおいてXASO−基をFSO−基に変換して下記化合物2aFとし、該化合物2aFを液相中でフッ素と反応させて下記化合物3aとし、さらに、該化合物3aを分解して下記化合物4aを得る方法を提供する。
NCS−Q−CHOCO−RBF1・・・(1a)
XASO−Q−CHOCO−RBF1・・・(2a)
FSO−Q−CHOCO−RBF1・・・(2aF)
FSO−Q−CFOCO−RBF1・・・(3a)
FSO−Q−COF・・・(4a)。
ただし、Q、X、およびQは、前記と同じ意味を示す。RBF1は、炭素数1〜20のペルフルオロアルキル基または炭素数1〜20のエーテル性酸素原子を有するペルフルオロアルキル基を示し、炭素数2〜20のこれらの基が好ましい。
化合物1としては、下記化合物1aが好ましい。
NCS−Q−CHOCO−RBF1・・・(1a)
ただし、Qは、アルキレン基を示し、炭素数2〜10のアルキレン基が好ましく、炭素数2〜10の直鎖アルキレン基が特に好ましい。
BF1の例としては、RB1の具体例のうちペルフルオロ化された基が挙げられる。
化合物1の具体例としては、下記化合物が挙げられる。下式中のRB1は、−(CF)aF(ただし、aは1〜20の整数を示し、2〜5が好ましい。)、−(CF)bH(ただし、bは1〜20の整数を示し、2〜5が好ましい。)、−CF(CF、−CF(CF)O(CFF、または−CF(CF)OCFCF(CF)O(CFFを示す。
NCSCHCHCHOCORB1
NCSCHCHCHCHOCORB1
CHCHOC(S)SCHCHCHOCORB1
CHCHOC(S)SCHCHCHCHOCORB1
NCSCHCHCOOCHB1
CHCHOC(S)SCHCHCOOCHB1
化合物1の入手方法については後述する。
本発明においては、化合物1をハロゲン原子を必須とする酸化剤を用いて酸化して化合物2を得る。化合物2において、R、R、およびEは、式(1)における意味と同じ意味を示す。Xはハロゲン原子を表す。Xは、塩素原子が好ましい。すなわち、本発明においてはXが塩素原子である化合物2を得て、該化合物2の該塩素原子を後述する方法でフッ素原子に置換した後に、液相中でフッ素化するのが好ましい。
酸化剤との反応で直接生成する化合物2としては、下記化合物2aが好ましい(ただし、QおよびRBF1は、前記と同じ意味を示し、好ましい態様も同じである。Xは塩素原子または臭素原子を示す。)。
SO−Q−CHOCO−RBF1・・・(2a)
化合物1の酸化反応で生成する化合物2は、化合物1のY−S−基がX−SO−基に変換された化合物である。該酸化反応の方法は化合物2中のXの種類によって、適宜変更されうる。
たとえば、化合物1の酸化反応でXがフッ素原子以外のハロゲン原子(以下、該ハロゲン原子を他のハロゲン原子と記し、Xと表す。)である化合物2を生成させる方法としては、水を必須とする溶媒中で、他のハロゲン((X)と反応させる方法が挙げられる。該方法は、化合物1におけるYが、RaOC(=S)−基(Raは前記と同じ意味を示す。)、シアノ基、またはベンジル基である場合に特に好ましい方法である。
たとえば、Xが塩素原子である化合物2を生成させる方法としては、水を必須とする溶媒中で化合物1と塩素(Cl)とを反応させる方法によるのが好ましい。また、Xが臭素原子である化合物2を生成させる場合は、水を必須とする溶媒中で化合物1と臭素(Br)とを反応させる方法によるのが好ましい。該方法は公知の手法にしたがって実施できる(新実験化学講座,日本化学会編,丸善,東京,1978,Vol.14(有機化合物の合成と反応III),p.1785−1786等。)。
塩素との反応を行う場合には、塩素ガスを用いる方法、または、不活性ガスで希釈された塩素ガスを用いる方法が挙げられる。不活性ガスとしては、窒素ガス、ヘリウムガスが好ましく、窒素ガスが特に好ましい。不活性ガスを用いる場合には、不活性ガスと塩素ガスの総量に対する塩素ガス量を10vol%以上とすることが効率の点で好ましく、20vol%以上とすることが特に好ましい。
水を必須とする溶媒としては、水、水と酢酸との混合溶媒、または水とアセトニトリルとの混合溶媒が好ましい。該溶媒の量は、化合物1に対して、2倍質量以上が好ましく、特に5〜50倍質量が好ましい。水の量は化合物1に対して4〜2000倍モルが好ましく、特に20〜1000倍モルが好ましい。
化合物1と他のハロゲン((X)との反応における反応温度は、通常は−20℃以上が好ましく、反応収率、選択率、および工業的実施のしやすさの点から0℃〜+60℃が好ましい。塩素化反応の反応圧力は、反応収率、選択率、工業的な実施のしやすさの観点から、常圧〜2MPaが好ましい。この他のハロゲン((X)との反応は、他のハロゲン((X)が水と反応することによりHXOが生成し、該HXOがイオウ原子を酸化し、それと同時にY−S結合が酸化的に開裂することによって進行するものと考えられる。
一方、化合物1の酸化反応でXがフッ素原子である化合物1を生成させる場合は、化合物1と、フッ酸と二酸化窒素とを反応させる方法によるのが好ましい。
化合物2の具体例のうち、Xが塩素原子である例としては、下記化合物が挙げられる。ただし、RB1は前記と同じ意味を示す。Xが臭素原子、フッ素原子である場合の化合物2の具体例としては、下記化合物のClをBrまたはFに変えた例が挙げられる。
ClSOCHCHCHOCORB1
ClSOCHCHCHCHOCORB1
ClSOCHCHCOOCHB1
本発明において、つぎの工程でフッ素と反応させる化合物2は、Xがフッ素原子である下記化合物2Fである。Xが他のハロゲン原子である化合物2においては、Xをフッ素原子に変換して化合物2Fとし、該化合物2Fをフッ素化することにより、顕著にフッ素化反応の収率が向上する利点がある。
FSO−R−E−R・・・(2F)
化合物2Fとしては、化合物2aのXをフッ素原子に置換した下記化合物2aFが好ましい(ただし、QおよびRBF1は、前記と同じ意味を示し、好ましい態様も同じである。
FSO−Q−CHOCO−RBF1・・・(2aF)
化合物2のXが他のハロゲン原子である場合に、該他のハロゲン原子をフッ素原子に置換する方法は公知の方法が採用できる。たとえば、化合物2のXが塩素原子である場合に該塩素原子をフッ素原子に置換する置換反応は、液相中で、フッ化カリウム(Scott,R.B.;GordonM.J.,J.Org.CHem.1956,21,385.)、またはフッ化水素カリウム(Gramstad,T.;Hazeldine,R.N.J.CHem.Soc.1955,173.)と反応させる方法が挙げられる。
該置換反応は溶媒の存在下に実施するのが好ましい。溶媒としては、水とジオキサンとの混合溶媒、水とアセトニトリルとの混合溶媒が好ましい。該溶媒の量は、化合物2Fに対して、2倍質量以上が好ましく、特に5〜50倍質量が好ましい。
該置換反応の反応温度は、通常は−20℃以上かつ溶媒の沸点以下が好ましく、反応収率、選択率、および工業的実施のしやすさの点から0℃〜+60℃が好ましい。該置換反応の反応圧力は特に限定されず、常圧〜2MPaが、反応収率、選択率、工業的な実施のしやすさの観点から特に好ましい。
Xがフッ素原子である化合物2Fの具体例としては、化合物2についての上記具体例においてSOに結合したClをFに置換した化合物が挙げられる。
つぎに、本発明においては化合物2Fを液相中でフッ素と反応させることによってフッ素化して化合物3を得る。
フッ素化工程におけるフッ素化反応は、反応の操作性および収率の点から液相中で実施する液相フッ素化反応により実施する(OkazoeT.et al.,Adv.Synth.Catal.,2001,343,219.)。該フッ素化反応は、ECF法、コバルトフッ素化法、気相でフッ素と反応させる方法でも理論的には実施できるが、反応収率、反応操作の容易さ等の点から液相中でのフッ素化が特段に有利な方法である。液相中でのフッ素化反応は、化合物2Fとフッ素(F)とを溶媒の存在下で反応させて、化合物3とする方法が好ましい。
本発明においては、化合物2Fのフッ素含量は30質量%以上であることが好ましい。フッ素含量が30質量%以上とすることにより、フッ素化反応の際の液相への溶解性が良好となる。化合物2Fのフッ素含量は、フッ素化反応の液相の種類に応じて適宜調節できるが、フッ素含量は30〜86質量%がより好ましく、30〜76質量%がさらに好ましい。フッ素含量が86質量%以下の化合物2Fを用いる場合には、経済性の点および入手できる化合物が制限されない点において有利である。
また、化合物2Fの分子量は200〜1300であることが好ましい。化合物2Fの分子量を200以上にすることで、化合物2Fの沸点の低下を抑え、フッ素化の過程で化合物2Fが揮発してフッ素化物の収率が低下したり、分解反応が起こることを防止できる。一方、分子量を1300以下にすることで、液相への溶解性の低下を防止できる。
フッ素は、フッ素ガスをそのまま用いても、不活性ガスで希釈されたフッ素ガスを用いてもよい。不活性ガスとしては、窒素ガス、ヘリウムガスが好ましく、経済的な理由から窒素ガスが特に好ましい。窒素ガス中のフッ素量は特に限定されず、10vol%以上とすることが効率の点で好ましく、20vol%以上とすることが特に好ましい。
フッ素化の溶媒としては、C−H結合を含まずC−F結合を必須とする溶媒が好ましく、さらに、ペルフルオロアルカン類、または、塩素原子、窒素原子および酸素原子からなる群より選ばれる1種以上の原子を構造中に有する公知の有機溶剤をペルフルオロ化した有機溶剤が好ましい。さらに該溶媒としては、化合物2Fの溶解性が高い溶媒を用いることが好ましく、化合物2Fを1質量%以上溶解しうる溶媒、特に5質量%以上溶解しうる溶媒を用いることが好ましい。
溶媒の例としては、国際公開第02/44138号パンフレットに記載のフッ素化工程に記載される溶媒が挙げられる。溶媒の量は、化合物2Fに対して、5倍質量以上が好ましく、特に10〜100倍質量が好ましい。
フッ素化反応の反応形式は、バッチ方式または連続方式が挙げられ、それぞれの方法については、国際公開第02/44138号パンフレットに記載の方法を適用できる。フッ素ガスは、バッチ方式で実施する場合においても連続方式で実施する場合においても、窒素ガス等の不活性ガスで希釈したものを使用してもよい。
フッ素化反応に用いるフッ素量は、バッチ方式で反応を実施する場合にも連続方式で実施する場合にも、フッ素化されうる水素原子に対して、フッ素の量が常に過剰当量となる量が好ましく、特に1.5倍モル以上となる量が選択率の点から好ましい。またフッ素ガスの量は、反応の開始時点から終了時点まで常に過剰量に保たれるのが好ましい。
フッ素化反応の反応温度は、通常は−60℃以上かつ化合物2Fの沸点以下が好ましく、反応収率、選択率、および工業的実施のしやすさの点から−50℃〜+100℃が特に好ましく、−20℃〜+50℃が特に好ましい。フッ素化反応の反応圧力は特に限定されず、常圧〜2MPaが、反応収率、選択率、工業的な実施のしやすさの観点から特に好ましい。
さらに、フッ素化反応を効率的に進行させるためには、反応の後期にC−H結合含有化合物を反応系中に添加したり、紫外線照射を行うことが好ましい。その添加方法、添加量、具体的な化合物は、国際公開第02/44138号パンフレットに記載のフッ素化工程に記載される具体例を適用できる。
化合物3におけるRAFはRがフッ素化された基であるが、Rがフッ素化されない基であったり、Rがフッ素化されうる基であったとしてもフッ素化されなかった場合は、RAFはRと同一の基である。たとえば、Rが、ペルフルオロ基である場合は、液相中でフッ素と反応させても変化をしないため、RAFはRと同一の基となる。Rはフッ素化されうる基であるのが好ましく、RAFはRがフッ素化された基であるのが好ましく、ペルフルオロ化された基であるのが特に好ましい。RBFはRがフッ素化された基であるが、Rがフッ素化されない基であったり、Rがフッ素化されうる基であったとしてもフッ素化されなかった場合には、RBFはRと同一の基である。RはRBFと同一のペルフルオロ化された1価有機基であるのが好ましい。
本発明におけるフッ素化反応は、化合物2Fをペルフルオロ化する反応であることが好ましく、化合物3は、化合物2Fがペルフルオロ化された化合物であることが好ましい。
すなわち、化合物3において、RAFは、ペルフルオロ化された2価有機基であることが好ましく、ペルフルオロ2価飽和炭化水素基、ペルフルオロ(ヘテロ原子含有2価飽和炭化水素)基であることが特に好ましく、ペルフルオロ2価飽和炭化水素基がとりわけ好ましい。RBFは、ペルフルオロ化された基であるのが好ましく、ペルフルオロ1価飽和炭化水素基、ペルフルオロ(ヘテロ原子含有1価飽和炭化水素)基が好ましい。
化合物3のEは−CFOCO−を示し、ケト基を形成する炭素原子は、RAFまたはRBFと結合する。−CFOCO−の向きは化合物2のEの向きに対応する同一の向きであり、Eの−CHOCO−のケト基がRと結合している場合、Eの−CFOCO−のケト基はRAFと結合する。一方、Eのケト基がRと結合している場合、Eのケト基はRBFと結合する。
化合物3としては、化合物2aがペルフルオロ化されてなる下記化合物3aが好ましい。ただし、RBF1は前記と同じ意味を示し、好ましい態様も同じである。
FSO−Q−CFOCO−RBF1・・・(3a)
は、Qがペルフルオロ化された基であり、ペルフルオロアルキレン基を示す。Qは、炭素数2〜10のペルフルオロアルキレン基であるのが好ましく、炭素数2〜10の直鎖ペルフルオロアルキレン基であるのが特に好ましい。
化合物3の具体例としては、下記化合物が挙げられる。ただし、下式中のRBF1は−(CF)aF(ただし、aは1〜20の整数を示し、2〜5が好ましい。)、−CF(CF、−CF(CF)OCFCFCF、または−CF(CF)OCFCF(CF)OCFCFCFを示す。
FSO(CFOCORBF1
FSO(CFOCORBF1
FSO(CFCOORBF1
つぎに、本発明においては化合物3を分解して化合物4を得る。該分解工程は、エステル結合の分解反応として知られる公知の反応の手法が適用でき、熱分解反応または求核剤もしくは求電子剤の存在下に行う分解反応により実施することが好ましい(OkazoeT.et al.,Adv.Synth.Catal.2001,343,219.)。
熱分解反応は、化合物3を加熱することにより実施できる。熱分解反応の反応形式としては、化合物3の沸点とその安定性により選択することが好ましい。たとえば、気化しやすい化合物3を熱分解する場合には、気相で連続的に分解させて、得られた化合物4を含む出口ガスを凝縮、回収する気相熱分解法を採用しうる。
気相熱分解法の反応温度は50〜350℃が好ましく、50〜300℃が特に好ましく、150〜250℃がとりわけ好ましい。また、反応には直接は関与しない不活性ガスを反応系中に共存させてもよい。不活性ガスとしては、窒素ガス、二酸化炭素ガス等が挙げられる。不活性ガスは化合物3に対して0.01〜50vol%程度を添加することが好ましい。不活性ガスの添加量が多いと、生成物回収量が低減することがある。
一方、化合物3が気化しにくい化合物である場合には、反応器内で液のまま加熱する液相熱分解法を採用することが好ましい。この場合の反応圧力は限定されない。通常の場合、化合物4を含む生成物は、より低沸点であることから、生成物を気化させて連続的に抜き出す反応蒸留形式による方法で得ることが好ましい。また加熱終了後に反応器中から一括して生成物を抜き出す方法を採用してもよい。この液相熱分解法の反応温度は50〜300℃が好ましく、特に100〜250℃が好ましい。
液相熱分解法で熱分解を行う場合には、無溶媒で行っても、溶媒の存在下に行ってもよい。溶媒としては、化合物3と反応せず、かつ化合物3と相溶性のあるもので、生成する化合物4と反応しないものであれば特に限定されない。また、溶媒としては、化合物4の精製時に分離しやすいものを選定することが好ましい。溶媒6の具体例としては、ペルフルオロトリアルキルアミン、ペルフルオロナフタレンなどの不活性溶媒、クロロフルオロカーボン類等のなかでも高沸点であるクロロトリフルオロエチレンオリゴマー(たとえば、商品名:フロンルーブ)が好ましい。溶媒の量は化合物3に対して10〜1000質量%が好ましい。
また、化合物3を液相中で求核剤または求電子剤と反応させて分解させる場合、該反応は、無溶媒で行っても、溶媒の存在下に行ってもよい。該溶媒としては、液相熱分解において説明した溶媒と同様の溶媒が挙げられる。求核剤としてはF−が好ましく、特にアルカリ金属のフッ化物由来のF−が好ましい。アルカリ金属のフッ化物としては、NaF、NaHF、KF、CsFがよく、これらのうち経済性および反応性の面からNaFおよびKFが特に好ましい。
求核剤(たとえば、F−)を用いた場合には、反応の最初に用いた求核剤は触媒量であってもよく、過剰量であってもよい。F−等の求核剤の量は化合物3に対して1〜500モル%が好ましく、1〜100モル%がより好ましく、5〜50モル%が特に好ましい。
反応温度は、−30℃〜(溶媒または化合物3の沸点までの間の温度)が好ましく、−20℃〜+250℃が特に好ましい。この方法も、蒸留塔をつけた反応器で実施することが好ましい。
分解工程において得られる化合物4としては、化合物3aの分解反応で生成する下記化合物4aが好ましい(ただし、Qは前記と同じ意味を示し、好ましい態様も同じである。)。
FSO−Q−COF・・・(4a)
化合物4の具体例としては、下記化合物が挙げられる。
FSOCFCFCOF、
FSOCFCFCFCOF。
本発明の製造方法により得られる化合物4は、末端にFSO−基を有することから、イオン交換樹脂用のモノマー原料として有用な化合物である。該モノマーへの誘導は−COF基の反応性を利用した種々の方法が適用できる。
本発明の製造方法の原料である化合物1の入手方法としては、目的に応じた種々の構造の化合物1を入手できることから、つぎの製法1または製法2により入手する方法が好ましい。ただし、下式中、R、R、EおよびYは前記と同じ意味を示し、EとEは一方が−CHOH、他方が−COW(Wはハロゲン原子、または水酸基を示す。)を示し、Zはハロゲン原子、アルキルスルホニル基またはアリールスルホニル基を示す。
<製法1>化合物5と化合物6とをエステル化反応させて化合物7を得て、つぎに化合物7とイオウ求核種とを反応させて化合物1を得る方法。
Z−R−E・・・(5)
RB−E・・・(6)
Z−R−E−R・・・(7)
Y−S−R−E−R・・・(1)
Zがハロゲン原子である場合、塩素原子または臭素原子が好ましい。Zがアルキルスルホニル基である場合、該基中のアルキル部分としては、炭素数1〜6のアルキル基が好ましい。Zがアリールスルホニル基である場合、該基中のアリール部分としては、炭素数6〜10のアリール基が好ましい。またZ中のアルキル部分およびアリール部分は、任意に置換されていてもよい。Zとしては特に、塩素原子、臭素原子、メタンスルホニル基、トリフルオロメタンスルホニル基、ベンゼンスルホニル基、またはトルエンスルホニル基が好ましい。
とEとは、いずれが−CHOH、他方が−COW(Wはハロゲン原子、または水酸基を示す。)である。このうちEが−CHOHであり、Eが−COWであるのが好ましい。Wは、フッ素原子、塩素原子または水酸基であることが好ましい。
化合物5と化合物6のエステル化反応は、公知のエステル化反応の条件により実施できる。エステル化反応では、EとEの反応によってE(−CHOCO−)が形成する。
エステル化反応は、溶媒の存在下に実施してもよいが、溶媒の非存在下に実施することが容積効率の点から好ましい(たとえば、日本化学会編,「実験化学講座」,第4版,Vol.22(有機合成IV−酸・アミノ酸・ペプチド),丸善,東京,1992年,pp.50−51)。溶媒を用いる場合には、ジクロロメタン、クロロホルム、ピリジン、またはジエチルエーテルが好ましい。溶媒の使用量は、化合物5と化合物6の総量に対して50〜500質量%であることが好ましい。
エステル化反応において、Wがハロゲン原子である場合には、HWで表される酸が発生する。反応の基質や生成物が酸に不安定な化合物である場合には、捕捉剤(たとえば、トリアルキルアミン等。)を使用することが好ましい。また、捕捉剤を使用しない場合には、該酸を窒素気流に同伴させて反応系外に排出することが好ましい。
また、Wが水酸基である場合には、水が生成するため、反応系中に脱水剤を存在させることによって反応の進行を促してもよい(たとえば、日本化学会編,「実験化学講座」,第4版,Vol.22(有機合成IV−酸・アミノ酸・ペプチド),丸善,東京,1992年,pp.45−46)。該脱水剤としては、無水トリフルオロ酢酸、塩化チオニルが好ましい。該脱水剤の量は、化合物5に対して、1〜10倍モルとすることが好ましい。
エステル化反応の反応温度は、−50℃以上であることが好ましく、+100℃以下または溶媒の沸点温度以下が好ましい。また、該反応の反応時間は化合物の供給速度と反応に用いる化合物量に応じて適宜変更されうる。反応圧力(ゲージ圧、以下同様。)は常圧〜2MPaが好ましい。
エステル化反応で生成した粗生成物は、前記の方法により、精製を行うことが望ましい。
エステル化反応で生成した化合物7は、つぎにイオウ求核種と反応させて化合物1を得る。化合物1は化合物7のZ部分が、Y−S−部分に変換された化合物である。Yは水素原子、1価の有機基、または−SOM基(ただし、Mはアルカリ金属原子を示す。)を示し、該Y−S−部分の構造は反応に用いるイオウ求核種の種類に対応する。ここでYが1価の有機基である場合には、RaOC(=S)−基(ただし、Raはアルキル基を示す)、(Rb)NC(=S)−基(ただし、Rbはアルキル基を示す)、シアノ基、ベンジル基、−C+(NHZ−基(Zは式(7)におけるZに対応し、ハロゲン原子、アルキルスルホニル基、またはアリールスルホニル基を示す。)が好ましい。
Yが水素原子である化合物1を得る場合のイオウ求核種としては、金属硫化物(たとえば、式MSHで表される化合物であり、Mはアルカリ金属原子を示す。)が好ましい。
Yが1価の有機基である化合物1を得る場合のイオウ求核種としては、1価の有機基(Y)の種類により適宜変更されうる。
たとえば、YがRaOC(=S)−基(ただし、Raはアルキル基を示す)である化合物7を得る場合の例として、O−アルキルジチオ炭酸塩(たとえば、式RaOC(=S)SMで表される化合物であり、Raは前記と同じ意味を示し、Mはアルカリ金属原子を示す。)が好ましい。Yが(Rb)NC(=S)−基(ただし、Rbはアルキル基を示す)である化合物1を得る場合の例としては、N,N−ジアルキルジチオカルバミン酸塩(たとえば、(Rb)NC(=S)SMで表される化合物であり、Rbは前記と同じ意味を示し、Mはアルカリ金属原子を示す。)が好ましい。Yがシアノ基である化合物1を得る場合の例としては、チオシアン酸塩(たとえば、MSCNで表される化合物であり、Mはアルカル金属原子を示す。)が好ましい。Yがベンジル基である化合物1を得る場合の例としては、ベンジルメルカプタン(CCHSH)が好ましい。Yが−C+(NHZ−基である化合物1を得る場合の例としては、(Zは式(6)におけるZに対応し、Zは前記と同じ意味を示す。)、チオ尿素(たとえば、HNC(=S)NHで表される化合物が好ましい。
Yが−SOM(ただし、Mはアルカリ金属原子を示す。)である化合物1を得る場合のイオウ求核種としては、チオ硫酸塩(たとえば、式MO−SO(=S)−OMで表される化合物であり、Mは前記と同じ意味を示す。)が好ましい。
このうち、イオウ求核剤としては、O−アルキルジチオ炭酸塩、チオシアン酸塩、ベンジルメルカプタンが特に好ましく、該イオウ求核剤に対応するYとしては、RaOC(=S)−基(Raは前記と同じ意味を示す。)、シアノ基、またはベンジル基が好ましい。イオウ求核剤との反応は公知の方法にしたがって実施できる(新実験化学講座(日本化学会編),丸善,東京,1978,Vol.14,p.1701−1706.)。
イオウ求核種との反応は、溶媒の存在下に実施することが好ましい。該溶媒としては、水、エタノール、アセトン、N,N−ジメチルホルムアミドが好ましい。溶媒の使用量は、化合物7とイオウ求核種の総量に対して50〜500質量%であることが好ましい。
化合物7とイオウ求核種との反応温度は、0℃以上かつ+100℃以下または溶媒の沸点温度以下が好ましい。また、該反応の反応時間は原料の供給速度と反応に用いる化合物量に応じて適宜変更されうる。反応圧力は常圧〜2MPaが好ましい。
<製法2>化合物8と化合物6とをエステル化反応させて化合物1を得る方法。
Y−S−R−E・・・(8)
−E・・・(6)
Y−S−R−E−R・・・(1)
化合物8と化合物6における、Y、EおよびEは、製法1におけるこれらの基と同様の基が挙げられ、好ましい態様も同じである。また、EおよびEの一方が−COW(ただし、Wは前記と同じ意味を示す)であり、他方が−CHOHであり、Eが−CHOCO−である場合には、化合物8と化合物6との反応はエステル化反応である。該反応は、製法1における化合物5と化合物6とのエステル化反応と同様に実施できる。
化合物5としては、化合物4aの分解反応で生成する下記化合物5aが好ましい(ただし、ZおよびQは前記と同じ意味を示し、好ましい態様も同じである。)。
Z−Q−CHOH・・・(5a)
化合物5の具体例としては、下記化合物が挙げられる。
BrCHCHCHOH、
BrCHCHCHCHOH、
ClCHCHCHOH、
ClCHCHCHCHOH、
BrCHCHCOOH、
ClCHCHCOOH、
BrCHCHCOCl、
ClCHCHCOCl。
また、化合物6の具体例としては、下記化合物が挙げられる。ただし、RB1は前記と同じ意味を示す。
B1COF、
B1CHOH、
化合物7としては、下記化合物7aが好ましい(ただし、Z、Q、およびRBF1は前記と同じ意味を示し、好ましい態様も同じである。)。
Z−Q−CHOCO−RBF1・・・(7a)
化合物7の具体例としては、下記化合物が挙げられる。
BrCHCHCHOCORB1
BrCHCHCHCHOCORB1
ClCHCHCHOCORB1
ClCHCHCHCHOCORB1
BrCHCHCOOCHB1
ClCHCHCOOCHB1
化合物8の具体例としては、下記化合物が挙げられる。
NCSCHCHCHOH、
NCSCHCHCHCHOH、
NCSCHCHCOOH、
NCSCHCHCOCl。
本発明の製造方法はプロセス中の化合物の構造を工夫することよって、より効率的なプロセスに改良できる。たとえば、下記プロセス1が挙げられる。
<プロセス1>
生成物中の副産物を再利用する方法であり、製法1における化合物6として下記化合物9aまたは下記化合物9bを用いる方法。ただし式中、RBFは前記と同じ意味を示す。
BF−COF・・・(9a)
BF−CHOH・・・(9b)
化合物9aは化合物3の分解反応により入手できる。
化合物9bは化合物9aの還元反応により入手できる。たとえば、化合物9aの還元反応は、化合物9aを適当なエステルに交換した後、液相中で金属水素化物と反応させる方法(たとえば、NiederpruemH.,Voss P.Ger.1,300,539,3−4.)、または化合物9aを適当な触媒の存在下、水素ガスと接触させる方法(NovotnyM.,U.S.4,273,947,7−10)により実施するのが好ましい。
金属水素化物を用いた還元反応における金属水素化物としては、水素化ホウ素ナトリウム、水素化リチウムアルミニウムが好ましい。該反応には、溶媒として、テトラヒドロフランまたはジオキサンを用いるのが好ましい。水素化ホウ素ナトリウムを金属水素化物を用いる場合は、溶媒としてメタノール、エタノール、2−プロパノールを用いることもできる。溶媒の量は、化合物9aに対して、2倍質量以上が好ましく、特に5〜50倍質量が好ましい。
金属水素化物を用いる場合の反応温度は、通常は−50℃以上でありかつ溶媒の沸点以下であるのが好ましく、反応収率、選択率、および工業的実施のしやすさの点から0℃以上でありかつ溶媒の沸点以下であるのが好ましい。反応圧力は特に限定されず、常圧〜2MPaが、反応収率、選択率、工業的な実施のしやすさの観点から特に好ましい。
化合物9aを触媒の存在下に水素ガスと接触させることによって還元して化合物9bを得る方法において、触媒としては、パラジウム系、ロジウム系、イリジウム系の触媒が好ましい。反応は溶媒の存在下に実施してもよいが、溶媒の非存在下に実施することが容積効率の点から好ましい。反応温度は、通常は0〜200℃が好ましい。反応圧力は特に限定されず、常圧〜10MPaが、反応収率、選択率、工業的な実施のしやすさの観点から特に好ましい。
このプロセス1の概念は下式で表すことができる。ただし下式中の各記号の意味は上記と同じである。
Figure 0004770461
プロセス1のうち、化合物1aを出発物質とする下記製造プロセス1Aは、従来の製造方法では製造しにくい化合物1のうちRAFがペルフルオロアルキレン基である化合物4を得る方法として特に好ましい。ただし下式中の記号は前記と同じ意味を示す。
<プロセス1A>
Figure 0004770461
上記プロセス1の具体例としては、つぎのプロセスが挙げられる。
<プロセス1−1>
下記化合物5−1と下記化合物9a−1をエステル化反応させて下記化合物7−1とし、つぎに、該化合物7−1をチオシアン酸塩と反応させて下記化合物1−1とし、つぎに、該化合物1−1を水を必須とする媒体中、塩素と反応させることにより酸化して下記化合物2−1を得て、該化合物2−1のSOに結合した塩素原子をフッ素原子に置換して下記化合物2−1Fとする。つぎに、該化合物2−1Fを液相中でフッ素と反応させて下記化合物3−1とし、さらに、該化合物3−1を分解して下記化合物4−1を得るとともに下記化合物9a−1を得る。該化合物9a−1を再び下記化合物5−1と反応させるプロセス。ただし、下式中のRBF1は前記と同じ意味を示す。
Figure 0004770461
<プロセス1−2>
下記化合物5−2と下記化合物9a−2を反応させて下記化合物7−2とし、つぎに、該化合物7−2をチオシアン酸塩と反応させて下記化合物1−2とし、つぎに、該化合物1−2を水を必須とする媒体中で塩素と反応させることにより酸化して下記化合物2−2を得て、該化合物2−2のSOに結合した塩素原子をフッ素原子で置換して下記化合物2−2Fとし、つぎに、該化合物2−2Fを液相中でフッ素と反応させて下記化合物3−2とし、さらに、該化合物3−2を分解して目的とする下記化合物4−2を得るとともに下記化合物9a−2を得る。該化合物9a−2を再び下記化合物5−2と反応させて、同様の反応を行う方法。
Figure 0004770461
<プロセス1−3>
下記化合物5−3と下記化合物9b−1を反応させて下記化合物7−3とし、つぎに、該化合物7−3をチオシアン酸塩と反応させて下記化合物1−3とする。つぎに、該化合物1−3を、水を必須とする媒体中で塩素と反応させることにより酸化して下記化合物2−3を得て、該化合物2−3のSOに結合した塩素原子をフッ素原子で置換して下記化合物2−3Fとする。つぎに、該化合物2−3Fを液相中でフッ素と反応させて下記化合物3−3とし、さらに、該化合物3−3を分解して下記化合物4−1を得るとともに下記化合物9a−1を得て、該化合物9a−1を還元して下記化合物9b−1を得る。該化合物9b−1を再び化合物5−3と反応させて同様の反応を行う方法。
Figure 0004770461
<プロセス1−4>
下記化合物5−4と下記化合物9b−1を反応させて下記化合物7−4とし、つぎに、該化合物7−4をチオシアン酸塩と反応させて下記化合物1−4とする。、つぎに、該化合物1−4を水を必須とする媒体中で塩素と反応させることにより酸化して下記化合物2−4を得て、該化合物2−4のSOに結合した塩素原子をフッ素原子に置換して下記化合物2−4Fとし、つぎに、該化合物2−4Fを液相中でフッ素と反応させて下記化合物3−4とし、さらに、該化合物3−4を分解して目的とする下記化合物4−2を得るとともに下記化合物9a−1を得る。該化合物9a−1を還元して下記化合物9b−1とし、該化合物9b−1を再び下記化合物5−4と反応させて同様の反応を行う方法。
Figure 0004770461
本発明方法により製造された化合物4においては、ヘキサフルオロプロピレンオキシド(HFPO)と反応させることによって末端の−COF基を−CFOCF(CF)COF基に変換できる。すなわち本発明は、化合物4とHFPOとを反応させて下記化合物5とし、つぎに該化合物5を熱分解反応する下記化合物6の製造方法を提供する。
Figure 0004770461
また本発明法は前記の方法で得た化合物4aにHFPOを反応させて下記化合物5aとし、つぎに該化合物5aを熱分解反応する下記化合物6aの製造方法を提供する。
FSO−Q−COF・・・(4a)
FSO−Q−CFOCF(CF)COF・・・(5a)
FSO−Q−CFOCF=CF・・・(6a)
たとえば、化合物4−1は下式に示す反応によって化合物5−2に導くことができる。さらに、化合物5−2等の末端が−CF(CF)COFである化合物4は、熱分解反応により該分子末端に−CF=CF基を有する化合物6−2等に変換できる。分子末端に重合性の−CF=CF基を有する化合物6−2はイオン交換膜合成用モノマーとして有用である。
Figure 0004770461
熱分解反応としては、気相熱分解反応、または水酸化アルカリを反応させて得られるカルボン酸アルカリ塩を得て、これを熱分解する反応が挙げられる。
気相熱分解反応における反応温度は、250〜400℃であることが好ましく、250〜350℃であることがより好ましい。また、上記カルボン酸アルカリ塩の熱分解反応における反応温度は、150〜350℃が好ましく、200〜280℃がより好ましい。気相熱分解反応における反応温度が250℃以上である場合やカルボン酸アルカリ塩の熱分解反応における反応温度が150℃以上である場合は、変換率に優れる利点がある。また気相熱分解反応における反応温度が400℃以下の場合やカルボン酸アルカリ塩の熱分解反応における反応温度が350℃以下の場合は、目的外の熱分解物の発生を抑制することができる。
特定末端含フッ素スルホニルフルオリドの気相熱分解反応の詳細については、国際公開第02/44138号パンフレットに記載される方法を適用できる。
本発明の製造方法によれば、種々の構造を有する化合物を工業的に有利な条件で、効率よく、かつ収率よく製造できる。
以下に本発明を実施例を挙げて具体的に説明する。以下においては、ガスクロマトグラフィをGCと記し、ガスクロマトグラフィ質量分析をGC−MSと記す。GCのピーク面積比より求まる純度をGC純度、収率をGC収率と記し、NMRスペクトルのピーク面積比より求まる収率をNMR収率と記す。テトラメチルシランをTMS、CClFCClFをR−113と記す。NMRスペクトルデータは、みかけの化学シフト(ppm)として示す。19F−NMRによる定量ではCを内部標準に用いた。
[例1]FSOCFCFCOFの製造例
(例1−1)エステル化反応によるBr(CHOCOCF(CF)OCFCF(CF)OCFCFCFの製造例
Br(CHOH(21.7g)、塩化メチレン(200mL)とトリエチルアミン(18.2g)をフラスコに入れ、氷浴下で撹拌した。FCOCF(CF)OCFCF(CF)OCFCFCF(64.1g)を内温を10℃以下に保ちながら60分かけて滴下した。滴下終了後、室温にして2時間撹拌し、水(150mL)に加えた。
得られた粗液を分液し、下層を重曹水(60mL)で2回、飽和塩化アンモニウム水溶液(60mL)で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過、濃縮し、粗液を得た。粗液をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(展開溶媒:ヘキサン(10):酢酸エチル(1)混合溶媒)で精製して標記化合物(71.2g、収率74%。)を得た。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl,TMS)δ:2.27(tt,J=5.9,6.2Hz,2H),3.45(t,J=6.2Hz,2H),4.50(m,1H),4.60(m,1H).
19F−NMR(282.7MHz,CDCl,CFCl)δ:−78.4〜−85.1(4F),−79.9(3F),−81.3(3F),−82.1(3F),−129.1(2F),−131.0(1F),−144.5(1F)。
(例1−2)イオウ求核種との反応によるNCS(CHOCOCF(CF)OCFCF(CF)OCFCFCFの製造例
チオシアン酸カリウム(12.3g)とアセトン(150mL)をフラスコに入れ、室温で撹拌した。ここに例1−1で得たBr(CHOCOCF(CF)OCFCF(CF)OCFCFCF(71.2g)を導入した。その後、3時間、還流、撹拌した。内容物を水(300mL)に加え、t−ブチルメチルエーテル(80mL)で4回抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過、濃縮し、粗液を得た。粗液をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(展開溶媒:ヘキサン(10):酢酸エチル(1)混合溶媒)で精製して標記化合物(42.8g、収率63%)を得た。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl,TMS)δ:2.30(tt,J=6.0,6.8Hz,2H),3.03(t,J=7.0Hz,2H),4.52(ddd,J=2.6,6.0,11.3Hz,1H),4.61(ddd,J=0.6,6.0,11.3Hz,1H).
19F−NMR(282.7MHz,CDCl,CFCl)δ:−77.7〜−79.1(1F),−79.2(3F),−80.5〜−80.9(5F),−81.4(3F),−83.1〜−84.1(1F),−128.4(2F),−130.2(1F),−143.7(1F).
IR(neat)2159.6,1785.8,1240.3,1147.5,1035.0,993.6cm−1
(例1−3)酸化反応によるClSO(CHOCOCF(CF)OCFCF(CF)OCFCFCFの製造例
ドライアイスコンデンサーを備えたフラスコに例1−2で得たNCS(CHOCOCF(CF)OCFCF(CF)OCFCFCF(42.8g)、水(45mL)およびアセトニトリル(405mL)を入れ、室温で撹拌した。ここに塩素ガスをバブリングしながら、6時間室温で撹拌した。系内を窒素でパージしたあと、内容物を水(500mL)に加え、t−ブチルメチルエーテル(100mL)で4回抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過、濃縮して標記化合物(35.4g、収率77%。)を得た。生成物は精製せずそのまま、次のフッ素置換反応に供した。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl,TMS)δ:2.50(tt,J=6.2,7.3Hz,2H),3.74(t,J=7.3Hz,2H),4.50〜4.66(m,2H).
19F−NMR(282.7MHz,CDCl,CFCl)δ:−78.4〜−85.0(4F),−79.9(3F),−81.2(3F),−82.2(3F),−129.1(2F),−131.1(1F),−144.5(1F).
IR(neat)1786.8,1382.5,1239.7,1035.4,993.9cm−1
(例1−4)フッ素置換反応によるFSO(CHOCOCF(CF)OCFCF(CF)OCFCFCFの製造例
例1−3で得たClSO(CHOCOCF(CF)OCFCF(CF)OCFCFCF(35.4g)、フッ化カリウム(8.9g)、水(80mL)とアセトニトリル(80mL)をフラスコに入れ、22時間室温で撹拌した。内容物を水(200mL)に加え、t−ブチルメチルエーテル(100mL)で4回抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過、濃縮し、粗液を得た。粗液をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(展開溶媒:ヘキサン(10):酢酸エチル(1)混合溶媒)で精製して標記化合物(23.1g、収率63%、GC純度95%。)を得た。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl,TMS)δ:2.41(tt,J=6.2,7.3Hz,2H),3.47(dt,J=4.5,7.3Hz,2H),4.45〜4.63(m,2H).
19F−NMR(282.7MHz,CDCl,CFCl)δ:53.34(1F),−78.4〜−85.0(4F),−79.9(3F),−81.2(3F),−82.0(3F),−129.1(2F),−131.1(1F),−144.5(1F).
IR(neat)1788.7,1420.6,1283.1,1202.9,1147.6,1036.0,994.0cm−1
(例1−5)フッ素化反応によるFSO(CFOCOCF(CF)OCFCF(CF)OCFCFCFの製造例
500mLのニッケル製オートクレーブに、R−113(312g)を加えた後に撹拌して25℃に保った。オートクレーブガス出口には、20℃に保持した冷却器、NaFペレット充填層、および−10℃に保持した冷却器を直列に設置した。また−10℃に保持した冷却器からは凝集した液をオートクレーブに戻すための液体返送ラインを設置した。
オートクレーブに窒素ガスを室温で1時間吹き込んだ。つぎに、窒素ガスで20%に希釈したフッ素ガス(以下、20%希釈フッ素ガスと記す。)を室温で流速9.90L/時間で30分吹き込んだ後、オートクレーブ内圧力を0.15MPaまで昇圧してから更に20%希釈ガスを30分吹き込んだ。反応器内圧力を0.15MPaに保ち、かつ、20%希釈フッ素ガスを同じ流速で吹き込みながら、例1−4で得た生成物(5g)をR−113(100g)に溶解した溶液を3.0時間かけて注入した。
つぎに、反応器内圧力を0.15MPaに保ち、20%希釈フッ素ガスを同じ流速で吹き込みながらベンゼン濃度が0.01g/mLであるR−113溶液を25℃から40℃にまで昇温しながら9mL注入し、オートクレーブのベンゼン溶液注入口を閉め、0.3時間撹拌を続けた。
つぎに反応器内圧力を0.15MPaに、反応器内温度を40℃に保ちながら、前記ベンゼン溶液を6mL注入し、オートクレーブのベンゼン溶液注入口を閉め、0.3時間撹拌を続けた。さらに同様の操作を1回繰り返した。ベンゼンの注入総量は0.22g、R−113の注入総量は21mLであった。
さらに20%希釈フッ素ガスを同じ流速で吹き込みながら1時間撹拌を続けた。つぎに、反応器内圧力を常圧にして、窒素ガスを1時間吹き込んだ。生成物を19F−NMRで分析した結果、標記化合物が収率65%で含まれていることを確認した。
19F−NMR(282.7MHz,CDCl,CFCl)δ:46.3(1F),−79.0〜−80.5(4F),−82.0(8F),−84.6〜−86.4(3F),−108.9(2F),−124.3(2F),−130.2(2F),−131.9(1F),−145.4(1F)。
(例1−6)分解反応によるFSOCFCFCOFの製造例
例1−5で得たFSO(CFOCOCF(CF)OCFCF(CF)OCFCFCF(3.1g)をNaF粉末(0.02g)と共にフラスコに仕込み、激しく撹拌を行いながらオイルバス中で140℃で10時間加熱した。フラスコ上部には20℃に温度調節した還流器を設置した。冷却後液状サンプル(3.0g)を回収した。GC−MSにより分析した結果、CFCFCFOCF(CF)CFOCF(CF)COFおよびFSOCFCFCOFを主生成物として確認した。標記化合物のNMR収率は71.2%であり、CFCFCFOCF(CF)CFOCF(CF)COFの収率は74.0%であった。
(例1−7)CFCFCFOCF(CF)CFOCF(CF)COFの再利用
例1−1のCFCFCFOCF(CF)CFOCF(CF)COFとして例1−6で得た該化合物を用いて同様の反応を行う。つぎに例1−2〜例1−6と同様の反応を行ない、FSOCFCFCOFおよびCFCFCFOCF(CF)CFOCF(CF)COFを得る。
(例1−8)FSO(CFOCF=CFの製造例
例1−6で得たFSOCFCFCOF、CsF粉末、およびジグライムをオートクレーブに仕込み、氷冷下、撹拌しながらヘキサフルオロプロペンオキシドを導入する。そのまま1時間、撹拌してからオートクレーブの内容物を減圧蒸留することにより、FSOCFCFOCF(CF)COFを得る。
炭酸水素カリウムとモノグライムを仕込んだ氷冷下のフラスコに、FSO(CFOCF(CF)COFを滴下しながら撹拌する。滴下終了後、そのまま30分間、撹拌してから、溶媒を留去する。さらに真空乾燥して、FSO(CFOCF(CF)COOKを得る。
FSO(CFOCF(CF)COOKを減圧下、180〜210℃で加熱して発生するガス状の生成物を、液体窒素で冷やしたトラップに捕集してFSO(CFOCF=CFを得る。
[例2]FSOCFCFCOFの製造例
(例2−1)エステル化反応によるBrCHCHCOOCHCF(CF)OCFCF(CF)OCFCFCFの製造例
室温、および窒素気流下で、無水トリフルオロ酢酸(25.6g)と3−ブロモプロピオン酸(17.9g)の混合物を1時間撹拌した。これにCFCFCFOCF(CF)CFOCF(CF)CHOH(55.9g)を、内温を30℃以下に保つように水冷しながら、30分かけて滴下した。3時間後、反応液を直接濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(展開溶媒:ヘキサン(10):酢酸エチル(1)混合溶媒)で精製して、標記化合物(54.6g)を得た。収率80%。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl,TMS)δ:3.01(tm,J=6.8Hz,2H),3.56(t,J=6.8Hz,2H),4.51〜4.78(m,2H).
19F−NMR(282.7MHz,CDCl,CFCl)δ:−78.6〜−84.5(4F),−79.9(3F),−81.2(3F),−82.8(3F),−129.2(2F),−133.7(1F),−144.5(1F)。
(例2−2)イオウ求核種との反応によるNCSCHCHCOOCHCF(CF)OCFCF(CF)OCFCFCFの製造例
チオシアン酸カリウム(2.3g)とアセトン(25mL)をフラスコに入れ、室温で撹拌した。ここに例2−1で得たBrCHCHCOOCHCF(CF)OCFCF(CF)OCFCFCF(13.2g)を導入した。その後、5時間還流、撹拌した。内容物を水(100mL)に加え、t−ブチルメチルエーテル(25mL)で4回抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過、濃縮し、粗液を得た。粗液をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(展開溶媒:ヘキサン(5):酢酸エチル(1)混合溶媒)で精製して標記化合物(10.6g)を得た。収率75%。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl,TMS)δ:2.97(tm,J=6.6Hz,2H),3.20(t,J=6.6Hz,2H),4.53〜4.80(m,2H).
19F−NMR(282.7MHz,CDCl,CFCl)δ:−78.6〜−84.4(4F),−79.8(3F),−81.2(3F),−82.7(3F),−129.1(2F),−133.8(1F),−144.4(1F).
IR(neat)2159.5,1765.3,1236.2,1155.7,993.5cm−1
(例2−3)酸化反応によるClSOCHCHCOOCHCF(CF)OCFCF(CF)OCFCFCFの製造例
ドライアイスコンデンサーを備えたフラスコに例2−2で得たNCSCHCHCOOCHCF(CF)OCFCF(CF)OCFCFCF(11.9g)、水(10mL)とアセトニトリル(90mL)を入れ、室温で撹拌しながら塩素ガスをバブリングした。その状態で、6時間室温で撹拌した。系内を窒素でパージしたあと、内容物を水(300mL)に加え、t−ブチルメチルエーテル(50mL)で4回抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過、濃縮して標記化合物(11.9g)を得た。収率91%。生成物は精製せずそのまま、次のフッ素置換反応を供した。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl,TMS)δ:3.13(t,J=7.3Hz,2H),4.00(t,J=7.3Hz,2H),4.55〜4.82(m,2H).
19F−NMR(282.7MHz,CDCl,CFCl)δ:−78.5〜−84.4(4F),−79.8(3F),−81.2(3F),−82.7(3F),−129.2(2F),−133.9(1F),−144.5(1F).
IR(neat)1768.7,1385.3,1305.5,1240.1,1161.1,993.5cm−1。
(例2−4)フッ素置換反応によるFSOCHCHCOOCHCF(CF)OCFCF(CF)OCFCFCFの製造例
例2−3で得たClSOCHCHCOOCHCF(CF)OCFCF(CF)OCFCFCF(16.0g)、フッ化カリウム(3.9g)、水(50mL)、およびアセトニトリル(50mL)をフラスコに入れ、22時間室温で撹拌した。内容物を水(100mL)に加え、t−ブチルメチルエーテル(50mL)で4回抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過、濃縮し、粗液を得た。粗液をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(展開溶媒:ヘキサン(10):酢酸エチル(1)混合溶媒)で精製して標記化合物(12.4g)を得た。収率80%。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl,TMS)δ:3.04(dt,J=1.3,7.3Hz,2H),3.74(dt,J=5.1,7.3Hz,2H),4.54〜4.81(m,2H).
19F−NMR(282.7MHz,CDCl,CFCl)δ:52.7(1F),−78.6〜−84.5(4F),−79.9(3F),−81.3(3F),−82.8(3F),−129.2(2F),−133.9(1F),−144.5(1F).
IR(neat)1763.0,1408.4,1306.3,1239.5,1201.6,1156.8,993.5cm−1
(例2−5)フッ素化反応によるFSOCFCFCOOCFCF(CF)OCFCF(CF)OCFCFCFの製造例
例1−5と同じオートクレーブを用い、20%希釈フッ素ガスを室温で流速7.77L/時間で1時間吹き込んだ。つぎに20%希釈フッ素ガスを同じ流速で吹き込みながら、例2−4で得た生成物(5g)をR−113(50g)に溶解した溶液を3.1時間かけて注入した。
つぎに、20%希釈フッ素ガスを同じ流速で吹き込みながらオートクレーブ内圧力を0.15MPaまで昇圧して、ベンゼン濃度が0.01g/mLであるR−113溶液を25℃から40℃にまで昇温しながら9mL注入し、オートクレーブのベンゼン溶液注入口を閉め、0.3時間撹拌を続けた。
つぎに反応器内圧力を0.15MPaに、反応器内温度を40℃に保ちながら、前記ベンゼン溶液を6mL注入し、オートクレーブのベンゼン溶液注入口を閉め、0.3時間撹拌を続けた。さらに同様の操作を1回繰り返した。ベンゼンの注入総量は0.21g、R−113の注入総量は21mLであった。
さらに20%希釈フッ素ガスを同じ流速で吹き込みながら1時間撹拌を続けた。つぎに、反応器内圧力を常圧にして、窒素ガスを1時間吹き込んだ。生成物を19F−NMRで分析した結果、標記化合物が収率57%で含まれていることを確認した。
19F−NMR(282.7MHz,CDCl,CFCl)δ:46.3(1F),−79.0〜−83.8(12F),−84.6〜−86.4(3F),−108.9d(2F),−117.2(2F),−130.2(2F),−145.4(2F)。
(例2−6)分解反応によるFSOCFCFCOFの製造例
例2−5で得たFSOCFCFCOOCFCF(CF)OCFCF(CF)OCFCFCF(3.6g)をNaF粉末(0.02g)と共にフラスコに仕込み、激しく撹拌を行いながらオイルバス中で140℃で10時間加熱した。フラスコ上部には20℃に温度調節した還流器を設置した。冷却後液状サンプル(3.4g)を回収した。GC−MSにより分析した結果、CFCFCFOCF(CF)CFOCF(CF)COFおよび標記化合物が主生成物として確認された。標記化合物のNMR収率は70.9%であり、CFCFCFOCF(CF)CFOCF(CF)COFの収率は72.0%であった。
(例2−7)CFCFCFOCF(CF)CFOCF(CF)COFの再利用
例2−6で得たCFCFCFOCF(CF)CFOCF(CF)COFを、フッ化ナトリウムの存在化、当モル量のメタノールと反応させて、CFCFCFOCF(CF)CFOCF(CF)COOCHを得る。得られたCFCFCFOCF(CF)CFOCF(CF)COOCHを2−プロパノール中で、水素化ホウ素ナトリウムと反応させ、CFCFCFOCF(CF)CFOCF(CF)CHOHを得る。得られたCFCFCFOCF(CF)CFOCF(CF)CHOHを、例2−1における該化合物として用いて、同様の反応を行う。さらに例2−2〜例2−6と同様の反応を行ないFSOCFCFCOFおよびCFCFCFOCF(CF)CFOCF(CF)COFを得る。
本発明の製造方法によれば、入手容易な原料から、さまざまな構造を有するスルホニルフルオリド化合物を安価に製造できる新規な方法を提供する。本発明の方法においては、生成物を再利用できることから、経済的に有利でありかつ廃棄物量を低減する工業的に有用な方法である。

Claims (5)

  1. 下式(1a)で表される化合物を塩素原子または臭素原子を必須とする酸化剤を用いて酸化して下式(2a)で表される化合物とし、該式(2a)で表される化合物においてXSO−基をFSO−基に変換して下式(2aF)で表される化合物とし、該式(2aF)で表される化合物を液相中でフッ素と反応させることによりペルフルオロ化して下式(3a)で表される化合物とし、さらに、該式(3a)で表される化合物を分解することを特徴とする下式(4a)で表される化合物の製造方法。
    NCS−Q−CHOCO−RBF1・・・(1a)
    SO−Q−CHOCO−RBF1・・・(2a)
    FSO−Q−CHOCO−RBF1・・・(2aF)
    FSO−Q−CFOCO−RBF1・・・(3a)
    FSO−Q−COF・・・(4a)
    (ただし、Qはアルキレン基を示す。Qは、Qがペルフルオロ化された基でありペルフルオロアルキレン基を示す。Xは、塩素原子または臭素原子を示す。RBF1は、炭素数1〜20のペルフルオロアルキル基または炭素数1〜20のエーテル性酸素原子を有するペルフルオロアルキル基を示す。)
  2. 式(1a)で表される化合物の酸化を、水を必須とする溶媒中で塩素と反応させることにより行い、Xが塩素原子である式(2a)で表される化合物を得て、該式(2a)で表される化合物を液相中でフッ化カリウムと反応させることにより式(2aF)で表される化合物に変換する請求項に記載の製造方法。
  3. Qが炭素数2〜10のアルキレン基であり、Qが炭素数2〜10のペルフルオロアルキレン基を示す請求項またはに記載の製造方法。
  4. Qが炭素数2〜10の直鎖アルキレン基であり、Qが炭素数2〜10の直鎖ペルフルオロアルキレン基を示す請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法によって下式(4a)で表される化合物を得て、該式(4a)で表される化合物にヘキサフルオロプロピレンオキシドを付加して下式(5a)で表される化合物とし、該式(5a)で表される化合物において分解反応を行う下式(6a)で表される化合物の製造方法。
    FSO−Q−COF・・・(4a)
    FSO−Q−CFOCF(CF)COF・・・(5a)
    FSO−Q−CFOCF=CF・・・(6a)
    (ただし、Qは前記と同じ意味を示す。)
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