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JP4661825B2 - 触媒粉体生成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池の触媒層を構成するために用いられる触媒粉体を生成する技術に関する。
固体高分子型燃料電池では、電解質膜と、電解質膜上に形成された触媒層と、触媒層上に形成されたガス拡散層とを有する膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly、以下MEAと呼ぶ。)が用いられる。ここで、触媒層は、触媒(白金等)を担持した粒子(カーボン等)と、電解質と、を含む。この触媒層の形成方法として、以下のような方法が提案されている。すなわち、触媒担持粒子と電解質と溶媒とを混合したスラリーを噴霧乾燥して触媒粒子(粉体)を生成する。そして、この触媒粉体をアルコール等の溶媒を用いて溶液として、ガス拡散層として用いられるカーボンペーパー上に散布して、溶媒の濾過により触媒層を形成する(下記特許文献1参照)。
特開平10−189002号公報
燃料電池では、電気化学反応による生成水や反応ガス加湿用の水が燃料電池内に過剰に存在して、反応ガスの拡散が妨げられて発電性能が劣化する現象(フラッディング現象)が発生し得る。また、電解質膜内の水分が不足して発電性能が劣化する現象(ドライアップ現象)も発生し得る。しかしながら、従来では、触媒粉体の生成において、燃料電池でのドライアップ現象やフラッディング現象の発生を抑制するための十分な工夫がなされていないのが実情であった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、燃料電池でのドライアップ現象やフラッディング現象の発生を抑制することが可能な触媒粉体を製造することが可能な技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の触媒粉体生成方法は、(a)触媒を担持した触媒担持粒子と、電解質と、造孔用部材と、を含む混合部材を用意する工程と、(b)前記混合部材を用いて、前記造孔用部材の周囲に前記触媒担持粒子と前記電解質とが付着した複合粉体を生成する工程と、(c)前記複合粉体から前記造孔用部材を除去して、中空状の前記触媒粉体を生成する工程と、を備えることを要旨とする。
本発明の触媒粉体生成方法では、複合粉体の中心にある造孔用部材を除去して触媒粉体を生成するので、この触媒粉体を用いて生成した燃料電池では、湿潤状態となると触媒粉体内部に水を溜めてフラッディング現象の発生を抑制することができ、また、乾燥状態になると触媒粉体内部に溜まった水を排出してドライアップ現象の発生を抑制することができる。また、触媒粉体を中空状にするので、中空でない構造の触媒粉体に比べて高価な触媒の使用量を減らすことができ、燃料電池の製造コストの上昇を抑制することができる。
上記触媒粉体生成方法において、前記造孔用部材は、加熱されると昇華して気体となる部材であり、前記工程(c)において、前記複合粉体を加熱することで、前記複合粉体から前記造孔用部材を昇華させて除去するようにしてもよい。
このような構成とすることで、燃料電池において触媒層を形成する前に複合粉体から造孔用部材を除去するので、造孔用部材を除去する際の加熱によって、燃料電池の構成部材が劣化してしまうことを抑制することができる。
上記触媒粉体生成方法において、前記工程(a)では、前記触媒担持粒子と前記電解質と前記造孔用部材とに加えて、さらに溶媒を含むスラリー状の前記混合部材を用意し、前記工程(b)において、前記混合部材を噴霧乾燥させて前記複合粉体を生成するようにしてもよい。
このような構成とすることで、触媒担持粒子と電解質とが造孔用部材の周囲を覆う構造の複合粉体を生成することができる。
以下、本発明を実施するための最良の実施形態及び実施例を以下の順序で説明する。
A.実施形態:
B.実施例:
C.変形例:
A.実施形態:
図1は、本発明の一実施形態としての触媒粉体生成処理の手順を示すフローチャートである。ステップS105では、触媒担持粒子と、電解質と、溶媒と、造孔用部材とを混合して、触媒用スラリー(インク)を生成する。触媒担持粒子としては、白金(Pt)を担持したカーボンや、白金と共にルテニウム(Ru)等の他の金属を担持したカーボン等を用いることができる。電解質としては、プロトン(H+)等のイオン伝導性の高いものであれば特に制限がなく、例えば、パーフルオロスルホン酸系の固体高分子電解質を用いることができる。具体的には、デュポン社のナフィオン(登録商標)や、旭化成(株)のアシプレックス(登録商標)や、旭硝子(株)のフレミオン(登録商標)等を用いることができる。溶媒としては、電解質を溶解して分散することができるものであれば特に制限がなく、例えば、メタノールやエタノール等のアルコール系溶媒、アセトン等のケトン系溶媒といった有機溶媒を用いることができる。なお、取り扱いの容易さや触媒担持粒子の高分散性の点から、アルコール系溶媒が好ましい。造孔用部材とは、後述するように、触媒粉体の内部を中空とするために用いられる部材である。造孔用部材としては、比較的低温で昇華する材料が好ましく、例えば、樟脳(カンファ)や、ナフタリンや、αナフトールや、パラジクロロベンゼン等を用いることができる。そして、上述した各部材を混ぜ合わせて、分散機(攪拌ミルや超音波分散機等)を用いて分散させることができる。このとき、触媒用スラリー内における触媒担持粒子及び電解質の粒子の大きさと、造孔用部材の粒子の大きさとを比較した場合に、造孔用部材の粒子がより大きいものであるように構成することができる。なお、このように粒子の大きさに差がある構成とする理由については後述する。
図2は、触媒粉体生成処理の手順を模式的に示す説明図である。図2の例では、触媒担持粒子としての白金担持カーボン(白金担持50Wt%)と、電解質としてのナフィオン(登録商標)と、造孔用部材として樟脳とを、水とエタノールとの混合溶媒に加えて混合及び分散させて触媒用スラリー200を得る。この触媒用スラリー200は、請求項における混合部材に相当する。この触媒用スラリー200内において、例えば、白金担持カーボン及びナフィオンの粒径は0.1〜0.2μm程度であり、樟脳の平均粒径は0.3〜0.5μm程度である。このような平均粒径の差は、例えば、以下のようにして生じさせることができる。まず、混合触媒に白金担持カーボンとナフィオンとを加えて分散することによって、混合液中の白金担持カーボン及びナフィオンの粒径を十分に小さくしておく。その後、この混合触媒に樟脳を加えて分散させずに単に混ぜ合わせる。なお、前処理として、予め各部材について前述のような大きさの差を生じさせておき、ステップS105では、各部材を混合触媒に加えて混合する処理だけを行うようにしてもよい。
前述のように、触媒担持粒子として白金担持カーボンを用い、また、電解質としてナフィオン(登録商標)を、溶媒として水とエタノールとの混合溶媒を、造孔用部材として樟脳を、それぞれ用いる場合には、樟脳を以下の重量比で混合することができる。すなわち、白金担持カーボン(白金担持50Wt%)の重量比が2.0Wt%であり、また、ナフィオン(商標登録)の重量比が1.0Wt%である構成において、樟脳を、重量比が0.1Wt%〜4.0Wt%の範囲となるように混合することができる。なお、0.3Wt%〜2.0Wt%の範囲がより好ましい。
ステップS110(図1)では、ステップS105で生成した触媒用スラリーを用いて、触媒担持粒子と電解質と造孔用部材とから成る複合粉体を生成する。図2の例では、スプレードライヤ410を用いたスプレードライ法により、触媒用スラリー200を噴霧乾燥させて複合粉体300を生成する。具体的には、スプレードライヤ410の有するアトマイザ414によって触媒用スラリー200をチャンバー412内に噴霧し、乾燥空気と接触させることによってミストを瞬間的に乾燥して複合粉体を得る。このようにして得られた複合粉体は、造孔用部材である樟脳10を中心として、樟脳10の周囲(表面)を白金担持カーボン30と電解質20とが覆うような構造を有している。ここでいう「覆う」とは、白金担持カーボン30と電解質20とが、樟脳10の表面を全て覆う状態の他に、樟脳10の表面の一部を覆う状態をも意味する。なお、このような構造を有するのは、比較的大きな粒子の樟脳10を核として、比較的小さな粒子である白金担持カーボン30と電解質20とが互いに付着することによる。
ステップS115(図1)では、ステップS110で生成された複合粉体から造孔用部材を除去し、中空状の触媒粉体を生成する。樟脳等の比較的低い温度で昇華性を有する物質を造孔用部材として用いる場合には、触媒粉体を比較的低い温度(150度以下程度)で加熱及び減圧することで、造孔用部材を昇華させて複合粉体から除去することができる。図2の例では、複合粉体300を、真空乾燥機450を用いて加熱及び乾燥させる。この乾燥工程の結果、複合粉体300から樟脳10が昇華して除去され、中空状の触媒粉体350が生成される。
図3は、触媒粉体生成処理で生成された触媒粉体を用いた燃料電池の概略構成を示す説明図である。この燃料電池100は、MEA24と、カソード側セパレータ92と、アノード側セパレータ93と、を備えている。カソード側セパレータ92とアノード側セパレータ93とは、いずれもステンレス板で構成されている。これら2つのセパレータ92,93は、MEA24を挟み込むように配置されている。MEA24は、電解質膜60と、電解質膜60上に形成されたカソード側触媒層72と、電解質膜60においてカソード側触媒層72と反対側の面に形成されたアノード側触媒層73と、カソード側触媒層72の外側に形成されたカソード側ガス拡散層82と、アノード側触媒層73の外側に形成されたアノード側ガス拡散層83と、を備えている。これら2つのガス拡散層82,83は、いずれもカーボンペーパーで構成されている。カソード側セパレータ92の表面は凸凹形状となっており、カソード側ガス拡散層82とカソード側セパレータ92との間には、酸化ガスが流れる酸化ガス流路94が形成されている。同様にして、アノード側ガス拡散層83とアノード側セパレータ93との間には、燃料ガスが流れる燃料ガス流路95が形成されている。
カソード側触媒層72は、上述した方法で生成された触媒粉体350を用いて形成することができる。具体的には、カソード側触媒層72は、電解質膜60又はカソード側ガス拡散層82に触媒粉体350を乾式塗布して形成することができる。乾式塗布の方法としては、例えば、静電圧により所定パターンのスクリーンを通して触媒粉体350を落下させて塗布する静電スクリーン方式や、帯電した触媒粉体350を所定パターンに帯電した感光ドラム上に静電付着させ、カーボンペーパーに触媒粉体350を転写する電子写真方式や、触媒粉体350をスプレーで塗布するスプレー方式等を用いることができる。そして、触媒粉体350を電解質膜60又はカソード側ガス拡散層82に塗布した後、面プレス機やロールプレス機を用いて熱圧を加えて定着を行う。なお、面プレス機を用いた場合の定着条件としては、例えば、温度を130℃とし、圧力を5MPaとし、プレス時間を5minとすることができる。なお、アノード側触媒層73も同様にして形成することができる。
図4は、カソード側触媒層72及びアノード側触媒層73を構成している触媒粉体350付近における水の移動を模式的に示す説明図である。燃料電池100の運転中に、内部の水分が過剰となり湿潤状態となると、触媒粉体350の内部の空孔50に水が入り込む。それゆえ、触媒層内に水分が留まってガスの拡散を阻害することを抑制でき、フラッディング現象の発生を抑制することができる。一方、燃料電池100が高温となり、乾燥状態となると、触媒粉体350の内部の空孔50に溜められていた水が外部へと排出される。それゆえ、電解質膜60が過剰に乾燥することがないので、プロトン伝導性の低下によるドライアップ現象の発生を抑制することができる。
なお、触媒粉体350が中空構造であるので、中空でない構造の触媒粉体に比べて高価な触媒の使用量を減らすことができ、燃料電池100の製造コストの上昇を抑制することができる。ここで、燃料電池100における電気化学反応は、反応ガスが触媒に触れ易い触媒粉体350の外郭において起こることが多いので、触媒粉体350の内部が中空状であっても、その構造に起因して触媒としての性能が劣化することは殆どない。また、複合粉体300(図2)の状態で加熱及び減圧して造孔用部材(樟脳10)を除去しているので、電解質膜上に触媒層を形成してから造孔用部材を除去する構成と比較すると、加熱や減圧による電解質膜の劣化を抑制することができるという利点がある。また、造孔用部材として比較的低温及び高圧で昇華する樟脳を用いているので、ステップS115において複合粉体300を真空乾燥させる際に、複合粉体300中の電解質20が劣化するのを抑制することができる。
B.実施例:
図1,図2に示した工程に従って、触媒粉体を生成した。ステップS105(図1)では、混合容器400(図2)に白金担持カーボン(白金担持50Wt%)と、電解質としてのナフィオン(登録商標)と、造孔用部材としての樟脳とを、水とエタノールとから成る混合溶媒に加えて攪拌して触媒用スラリー200を生成した。このとき、触媒用スラリー200の組成が以下となるように各部材を混合した。すなわち、白金担持カーボンは2.0Wt%,電解質は1.0Wt%,樟脳は0.6Wt%,水は48.2Wt%,エタノールは48.2Wt%であった。
ステップS110(図1)では、以下の噴霧条件で、触媒用スラリー200(図2)を噴霧乾燥させて複合粉体300を生成した。すなわち、噴霧圧は0.1MPaであった。噴霧圧とは、アトマイザ414からチャンバー412内に触媒用スラリーを噴霧する際の圧力をいう。また、噴霧温度(入口部)は80℃であり、乾燥空気量は0.5m3/minであった。噴霧温度(入口部)とは、噴霧した触媒用スラリー200を乾燥させるための乾燥空気をチャンバー412内に送り込む際の温度をいう。そして、アトマイザ414への触媒用スラリーの送液量は、10ml/minであった。
ステップS115(図1)では、ステップS110で生成した複合粉体300(図2)を、真空乾燥機450を用いて乾燥させた。このときの乾燥条件は、温度は80℃であり、圧力は100Torrであり、乾燥期間は2時間であった。この乾燥工程の結果、樟脳10が昇華して複合粉体300から除去され、中空状の触媒粉体350が生成された。なお、触媒粉体350の粒径は、2〜3μm程度であった。
図5は、本実施例において生成した触媒粉体を用いた燃料電池のI(電流)−V(電圧)特性と、比較例で生成した触媒粉体を用いた燃料電池のI(電流)−V(電圧)特性と、を示す説明図である。本実施例では、上述のようにして生成した触媒粉体350を用いて、燃料電池100(図3)を製造した。このとき、カソード側触媒層72は以下のようにして形成した。すなわち、触媒粉体350を、カソード側ガス拡散層82を構成するカーボンペーパーに対して0.5mg/cm2となるように静電スクリーン方式で塗布してカソード側触媒層72を形成した。アノード側触媒層73についても同様にして形成した。そして、ガス拡散層が形成された2つのカーボンペーパーで電解質膜60を挟み、ホットプレスによりMEA24を形成した。このようにして形成されたMEA24をカソード側セパレータ92とアノード側セパレータ93とで挟んで締結して燃料電池100を製造した。なお、実際の燃料電池システムでは、複数の燃料電池100が積層された構成を有しているが、本実施例及び比較例では、それぞれ1つの燃料電池(単セル)についてI−V特性を得た。
図6は、比較例における触媒粉体の生成手順を模式的に示す説明図である。比較例では、触媒粉体の材料として造孔用部材(樟脳)を用いていない点と、触媒粉体生成処理においてステップS115(造孔用部材を除去する工程)を省略している点とにおいて、上述した実施例と異なり、他の構成は実施例と同じである。
具体的には、比較例のステップS105(図1)では、触媒用スラリー200a(図6)の組成が以下となるように、各部材を混合した。すなわち、白金担持カーボン(白金担持50Wt%)は4.0Wt%,電解質は2.0Wt%,水は47.0Wt%,エタノールは47.0Wt%であった。比較例のステップS110では、前述の実施例と同じ噴霧乾燥条件下で触媒用スラリー200aを噴霧乾燥させて複合粉体(触媒粉体)300aを得た。なお、このようにして得られた複合粉体300aは、白金担持カーボン30と電解質20とから成る粒子であり、実施例とは異なり内部に空孔を有していない。そして、比較例では、このようにして生成した複合粉体300aを触媒粉体として用いて実施例と同様な方法で燃料電池を製造した。
図5の例では、上述した実施例及び比較例において製造したそれぞれの燃料電池を、以下の条件下で運転してI−V特性を得た。すなわち、アノード側の燃料ガス(水素ガス)の流量を500ncc/minとし、カソード側の酸化ガス(空気)の流量を1000ncc/minとした。また、セル温度を80℃とし、バブラ温度をアノード側及びカソード側のいずれも60℃とし、背圧をアノード側及びカソード側のいずれも0.05MPaとした。図5に示すように、同じ電流密度では、実施例の電圧値は、比較例における電圧値に比べて高い値を示していた。これは、実施例の燃料電池100は、比較例の燃料電池に比べて発電効率が高いことを示している。このような結果となったのは、本実施例の燃料電池100において、触媒粉体の内部の空孔を利用して、水分量が適切な量となるように水管理が実現されたことによるものと考えられる。
C.変形例:
なお、上記各実施例における構成要素の中の、独立クレームでクレームされた要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C1.変形例1:
上述した実施例では、造孔用部材として、比較的低温下で昇華する物質(樟脳)を用いていたが、このような昇華性を有する物質に限らず、加熱することで状態が変化して複合粉体から除去可能な任意の物質を採用することができる。例えば、ポリアセタールやアセビル等の熱分解性有機高分子化合物を用いることができる。なお、加熱以外にも水洗やアルカリ水洗により複合粉体から除去可能な物質を用いるようにしてもよい。例えば、塩化ナトリウムや塩化カリウム等の水溶性無機塩類や、シリカゲルやシリカゾル等のアルカリ水溶水に溶解する無機塩類などを用いるようにしてもよい。これらの物質を造孔用部材として用いる場合には、ステップS115において、水洗またはアルカリ水洗を行うことによって複合粉体から造孔用部材を除去することができる。すなわち、一般には、複合粉体から造孔用部材を除去する任意の方法を、本発明の触媒粉体生成処理において採用することができる。
C2.変形例2:
上述した実施例では、複合粉体を生成するために、触媒用スラリーを噴霧乾燥していたが、他の方法を採用してもよい。例えば、触媒担持粒子と電解質と造孔用部材とに機械的エネルギーを与えることで各部材同士が圧密複合化する現象(いわゆるメカノケミカル現象)を利用して複合粉体を生成するようにしてもよい。なお、メカノケミカル現象を利用して複合粉体を生成する場合には、溶媒は不要となる。このようなメカノケミカル現象を利用した複合粉体製造装置としては、例えば、ホソカワミクロン(株)のメカノフュージョンシステム(登録商標)や、(株)奈良機械製作所のメカノマイクロス(登録商標)等を用いることができる。すなわち、一般には、触媒担持粒子と電解質とで造孔用部材を覆った構造の複合粉体を生成可能な任意の方法を、本発明の触媒粉体生成処理において採用することができる。なお、前述のメカノケミカル現象を利用して複合粉体を生成する場合には、機械的エネルギーを与えるためのチャンバー内に混入された触媒担持粒子と電解質と造孔用部材とが、請求項における混合部材に相当する。
本発明の一実施形態としての触媒粉体生成処理の手順を示すフローチャートである。 触媒粉体生成処理の手順を模式的に示す説明図である。 触媒粉体生成処理で生成された触媒粉体を用いた燃料電池の概略構成を示す説明図である。 カソード側触媒層72及びアノード側触媒層73を構成している触媒粉体350付近における水の移動を模式的に示す説明図である。 本実施例において生成した触媒粉体を用いた燃料電池のI(電流)−V(電圧)特性と比較例で生成した触媒粉体を用いた燃料電池のI(電流)−V(電圧)特性とを示す説明図である。 比較例における触媒粉体の生成手順を模式的に示す説明図である。
符号の説明
10…樟脳
20…電解質
30…白金担持カーボン
50…空孔
24…MEA
60…電解質膜
72…カソード側触媒層
73…アノード側触媒層
82…カソード側ガス拡散層
83…アノード側ガス拡散層
92…カソード側セパレータ
93…アノード側セパレータ
94…酸化ガス流路
95…燃料ガス流路
100…燃料電池
200,200a…触媒用スラリー
300,300a…複合粉体
350…触媒粉体
400…混合容器
410…スプレードライヤ
412…チャンバー
414…アトマイザ
450…真空乾燥機

Claims (3)

  1. 燃料電池内の触媒層を構成するために用いられる触媒粉体を生成する方法であって、
    (a)触媒を担持した触媒担持粒子と、電解質と、前記触媒担持粒子及び前記電解質よりも平均粒子径が大きい造孔用部材と、を含む混合部材を用意する工程と、
    (b)前記混合部材を用いて、前記造孔用部材の周囲に前記触媒担持粒子と前記電解質とが付着した複合粉体を生成する工程と、
    (c)前記複合粉体から前記造孔用部材を除去して、中空状の前記触媒粉体を生成する工程と、
    を備える触媒粉体生成方法。

  2. 請求項1に記載の触媒粉体生成方法において、
    前記造孔用部材は、加熱されると昇華して気体となる部材であり、
    前記工程(c)において、前記複合粉体を加熱することで、前記複合粉体から前記造孔用部材を昇華させて除去する、触媒粉体生成方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の触媒粉体生成方法において、
    前記工程(a)において、前記触媒担持粒子と前記電解質と前記造孔用部材とに加えて、さらに溶媒を含むスラリー状の前記混合部材を用意し、
    前記工程(b)において、前記混合部材を噴霧乾燥させて前記複合粉体を生成する、
    触媒粉体生成方法。
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