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JP4558105B2 - ミコバクテリウム種の抗生物質耐性スペクトルの検出方法 - Google Patents

ミコバクテリウム種の抗生物質耐性スペクトルの検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、薬剤耐性ミコバクテリアの分野に関する
本発明は、プローブ、プライマー、および生物学的試料中のミコバクテリアの核酸の検出のための方法ならびにそれらからなるキットに関する。
最も臨床的に重要なミコバクテリウム(Mycobacterium)種、詳細にはミコバクテリウム・ツベルクローシス(Mycobacterium tuberculosis)の同定は、6週間までを必要としうる培養工程のため、退屈な仕事であり時間がかかる。疾病が生命を脅かし、非常に感染性があるかもしれないので、ミコバクテリウム感染の迅速な診断は非常に重要である。ごく最近になって、培養の必要なくミコバクテリウム種を検出し同定するためのいくつかの方法−すべてが1つまたは別の増幅プロセスを用いる−が開発された(Claridgeら、1993年)。これらの方法の大部分は評価途中であり、ルーチンでの適用における利益は問題となったままである。そのうえ、これらの方法は、なお培養に依存しているミコバクテリウムの薬剤耐性の検出という問題を解決するものではない。
ツベルクローシスにおける多剤耐性の頻度が着実に増加しているので(Culliton、1992年)、エム・ツベルクローシス(M.tuberclosis)の早期診断および主な結核菌抑制剤に対する耐性の認識は、治療および伝染病復活の最適な抑制にとり必須である。
エム・ツベルクローシス感染の治療み用いられる抗生物質は主にイソニアジドおよびリファンピシンであり、別々にあるいは両方を混合して投与される。時折、ピラジンアミド、エタンブトールおよびストレプトマイシンが用いられる。(フルオロ)キノロンのような他のクラスの抗生物質は、将来の好ましい結核菌抑制剤であるかもしれない。
さらに大部分の多剤耐性ミコバクテリアはリファンピシンに対する感受性を失ったので、リファンピシン耐性は多剤耐性結核菌に関する有効なマーカーであると考えられる。この理由により、リファンピシン耐性の検出が特に重要であるかもしれない。
試験されたエム・ツベルクローシス株の大部分については、リファンピシン(およびリファブチンのようなアナログ)に対する耐性の原因となる機構が調べられている。リファンピシン(およびアナログ)は、RNAポリメラーゼのβ−サブユニットと相互作用することによりこの酵素をブロックする。Telentiら(1993年a)は、エム・ツベルクローシスのRNAポリメラーゼのβ−サブユニットに限られた領域での変異はリファンピシン作用に対するRNAポリメラーゼの不感受性を生じることを見いだした。この領域はrpoB遺伝子における23個のコドンの並びに限られる。該著者らは、リファンピシン耐性を引き起こす17個のアミノ酸の変化を記載している(Telentiら、1993年b)。これらのアミノ酸変化は、67個のヌクレオチドまたは23個のアミノ酸のコドンの並びにそれぞれ分散している15個のヌクレオチドまたは8個のアミノ酸のコドンにおける点突然変異または欠失により引き起こされる。
Telentiら(1993年aおよびb)は、リファンピシン耐性の原因となる関連変異に関するスクリーニングのためのPCR−SSCP法を記載した(SSCPは1本鎖コンホーメーションの多型性をいう)。放射活性または蛍光マーカーのいずれかを用いることによりSSCP分析を行うことができる。後者の場合、精巧で高価は装置(自動DNA配列決定装置)が必要である。記載されたSSCP法は特異性および感度に関する他の限界も有しており、その限界により日常的な使用が妨げられうる。有意な細菌負荷(顕微鏡スコア:>90個/視野)が顕微鏡で観察される場合には、標本を直接十分に分析できるだけであり、粗DNA試料について結果の解釈を複雑にする鎖分離人工物が観察されうる。
Kaperら、(1994年)は、リファンピシン耐性に関する23個の異なったrpoB対立遺伝子を記載している。Telemtiら(1993年a)により記載された変異のほかに、いくつかの新たな変異rpoB対立遺伝子が記載されている。しかしながら、最も頻繁に生じる対立遺伝子は以前記載されたものと同じものである。
エム・レプラエ(M.leprae)においては、リファンピシン耐性に関する分子の基礎が
Figure 0004558105
およびCole(1993年)により記載されている。ここでも、エム・レプラエのRNAポリメラーゼのベータサブユニットをコードしているrpoB遺伝子における変異により耐性が生じていた。限られた数の耐性エム・レプラエ株(9種類)が分析されただけであり、その大部分において(9種類のうち8種類)耐性はSer−425残基に影響する変異によるものであった。
エム・ツベルクローシスおよびエム・レプラエ以外の臨床的に重要なミコバクテリアは、しばしば、変化するとしても本質的なリファンピシン耐性を示す。かかる場合は、ヒト病原菌であるエム・アビウム(M.avium)およびエム・イントラセルラレ(M.intracellulare)の場合であって、それらに対しては限られた治療選択肢が用いられるだけである。Guerreroら、(1994年)は、異なるエム・アビウムおよびエム・イントラセルラレ単離体のrpoB遺伝子配列をエム・ツベルクローシスのそれと比較した。ヌクレオチドレベルで相違が存在したが、リファンピシン感受性のエム・ツベルクローシスについては全アミノ酸同一性が見いだされた。これらの知見は、耐性についての別の機構、おそらくは障壁透過性がエム・アビウムおよびエム・イントラセルラレに適用されることを示唆するものである。
逆ハイブリダイゼーションアッセイのごときハイブリダイゼーション法を用いて点突然変異または小規模な欠失の特異的検出をうまく行うことができる。しかしながら、rpoB遺伝子の重要な部分において観察された複雑さにより簡単なプローブの開発は可能ではない。さらに説明するように、精巧な装置の必要なく迅速かつ便利な方法で、すべてではないとしても大部分の変異の検出可能にする特別なアプローチを設計することが本発明の1つの目的であった。
イソニアジド(INH)に対する耐性の機構は、リファンピシンについての耐性機構よりもかなり複雑である。少なくとも2つの遺伝子産物がINH耐性に関与している。第1に、INHを活性分子に変換すると考えられているカタラーゼ−ペルオキシダーゼがある。ゆえに、katG遺伝子の欠陥または欠失によってカタラーゼ−ペルオキシダーゼを産生しない株はもはやINHに感受性がない(Zhangら、1992年;Stoeckleら、1993年)。この意味からすると、INH耐性とカタラーゼ活性との間の関連はすでに1950年代に記録されていた(Middlebrook、1954年aおよびb;Youatt、1969年)。
関与している第2の分子はinhA遺伝子産物であり、それはミコール酸生合成において役割を果たしていると考えられている。活性化されたINH分子はこの産物と直接的または間接的に相互作用し、おそらくは正常なミコール酸生合成を妨げると仮定される。この仮説は、野生型inhA遺伝子の過剰発現またはinhA遺伝子産物における特別なアミノ酸変化(S94A)がINH耐性を付与しているという最近の観察結果(Banerjeeら、1994年)に基づくものである。
手短にかついくぶん簡単に言えば、ある種のエム・ツベルクローシス株においてINH耐性は以下のことにより媒介されている可能性がある:
− カタラーゼ−ペルオキシダーゼ活性の消失
− inhA蛋白におけるある種のアミノ酸変化の存在
− 野生型inhA蛋白の発現レベル。
さらに、INHおよび関連薬剤に対する耐性の付与に他の機構が関与しているかもしれない。INH耐性機構の全体的なスペクトルにおけるこれらの要因の重要性はまだ評価されていない。本発明は、利用可能なkatG遺伝子(EMBLX68081番)およびエム・ツベルクローシスのinhA遺伝子(EMBLU02492番)から信頼できるDNAプローブが開発されうる場合には、DNAプローブ法を手段とすることができる。次いで、これらのプローブ試験物を生物学的試料における薬剤耐性の検出に適用することができる。
ストレプトマイシンおよび(フルオロ)キノロンに対する耐性の検出に、リファンピシンに関するものと同じアプローチを用いることができる。1またはそれ以上の遺伝子の限定された領域における点突然変異により、これらの抗生物質に対する耐性も誘導される。ジャイレース遺伝子における点突然変異は(フルオロ)キノロン(EMBL L27512番)に対する耐性を付与する。ストレプトマイシン耐性は、16S rRNA遺伝子またはリボゾーム蛋白S12の遺伝子(rpsL)のいずれかにおける変異に関係している(Finkenら、1993年;DouglasおよびSteyn、1993年;Nairら、1993年)。
katG、rpoBおよびrpsL遺伝子におけるヌクレオチド変化による耐性は、国際出願WO93/22454に記載されている。エム・ツベルクローシスにおける異なる遺伝子のそれぞれに関して、可能性のある多くの変異のうちのただ1つのみが詳細に記載されていた(katGについてはR461L、rpoBについてはS425L(Telentiらおよび本発明により記載されたS531Lと同じ)、およびrpsLについてはK42R)。
生物学的試料中に存在するミコバクテリウム種の抗生物質耐性の決定のための迅速かつ信頼できる検出方法を提供することが本発明の目的である。
より詳細には、生物学的試料中の存在するエム・ツベルクローシスのリファンピシン(および/またはリファンブチン)に対する耐性の決定のための迅速かつ信頼できる検出方法を提供することが本発明の目的である。
また、抗生物質耐性スペクトルのモニタリングに直接関連した、生物学的試料中のミコバクテリウム種の検出および同定を可能にする方法を提供することが本発明の目的である。
より詳細には、リファンピシン(および/またはリファンブチン)耐性の検出に直接関連した、生物学的試料中のミコバクテリウム・ツベルクローシスの存在を検出する方法を提供することが本発明の目的である。
より詳細には、リファンピシン(および/またはリファンブチン)耐性の検出に直接関連した、生物学的試料中のミコバクテリウム・レプラエの存在を検出する方法を提供することが本発明の目的である。
さらに、野生型配列と1またはそれ以上の薬剤に対する耐性を付与する変異配列とを識別しうる特別なプローブを選択することが本発明の目的である。
より詳細には、野生型配列とリファンピシン(および/またはリファンブチン)に対する耐性を付与する変異配列とを識別しうる特別なプローブを選択することが本発明の目的である。
より詳細には、野生型配列とリファンピシン(および/またはリファンブチン)に対する耐性を付与する変異配列とを識別しうる特別なプローブのセットであって、同一のハイブリダイゼーションおよび洗浄条件下で用いられる特別なプローブのセットを選択することが本発明の目的である。
さらにそのうえ、野生型配列とリファンピシン(および/またはリファンブチン)に対する耐性を付与する変異配列とを識別しうる選択プローブのセットを、生物学的試料中に存在するミコバクテリウム種を同定しうる選択プローブの別のセットと組み合わせることが本発明の目的であり、そのことにより同じハイブリダイゼーションおよび洗浄条件下ですべてのプローブが使用可能となる。
対象とする抗生物質耐性の特徴を決定する遺伝子フラグメントの増幅を可能にするプライマーを選択することが本発明の目的である。
より詳細には、リファンピシン(およびアナログ)に対する耐性を決定するrpoB遺伝子フラグメントの増幅を可能にするプライマーを選択することが本発明の目的である。
本発明のもう1つの目的は、できれば関連するミコバクテリウム種の同定を含めた、ミコバクテリアにおける抗生物質耐性の検出のためのキットを提供することである。
本発明のすべての目的は、以下の特別な具体例に応じたものである。
本発明の好ましいプローブの選択は、固体支持体片上に平行線状に固定化されたオリゴヌクレオチドプローブを用いる逆ハイブリダイゼーションアッセイ(reverse hybridization assay)であるライン・プローブ・アッセイ(Line Probe Assay(LiPA))原理に基づく(Stuyverら、1993年;国際出願WO94/12670)。このアプローチは、迅速かつ簡単に行えるので、特に有利である。逆ハイブリダイゼーションフォーマット、そしてより詳細にはLiPAアプローチは、特に、調査すべき重要な情報を得るためにはプローブの組み合わせの使用が好ましいかまたは不可避である場合に、他のDNA法またはハイブリダイゼーションフォーマットと比較すると多くの実用的な利点を有する。
しかしながら、本発明においてさらに説明される選択プローブのいずれかを用いる他のいかなるタイプのハイブリダイゼーションアッセイまたはフォーマットであっても本発明に包含されることが理解されよう。
逆ハイブリダイゼーションアプローチは、プローブを固体支持体に固定化し、標的DNAを標識して形成されたハイブリッドの検出を可能にすることを包含する。
以下の定義は、本発明において使用される用語および表現を説明するのに役立つ。
これらの試料中の標的物質は、DNAまたはRNA、例えばゲノムDNAまたはメッセンジャーRNAまたはそれらの増幅されたバージョンのいずれであってもよい。これらの分子をポリ核酸ともいう。
用語「プローブ」は、検出すべき標的配列に相補的な配列を有する1本鎖の配列特異的オリゴヌクレオチドをいう。
本明細書の用語「相補的」は、1本鎖プローブ配列が1本鎖標的の配列に正確に相補的であることを意味し、該標的は、検出すべき変異が存在する配列として定義される。本願は単一塩基対のミスマッチの検出を必要とするので、原理的には正確に相補的な配列のハイブリダイゼーションのみを可能にする非常に厳密な条件がハイブリダイゼーションのために必要である。しかしながら、プローブの長さの変更が可能であり(下記参照)、プローブの中央部分がそのハイブリダイゼーション特性に必要であるので、標的配列に対するプローブ配列の可能な逸脱がプローブの頭および尾のほうでは可能であることに注意すべきである。しかしながら、逸脱が正確に相補的なプローブと同等なハイブリダイゼーション特性を生じるかどうかをチェックするために、当業者の知識から考えられるこれらの逸脱を常に実験的に評価すべきである。
好ましくは、プローブは約5ないし50ヌクレオチドの長さであり、より好ましくは、約10ないし25ヌクレオチドである。本発明に使用するヌクレオチドはリボヌクレオチド、デオキシリボヌクレオチド、およびノシンまたはハイブリダイゼーション特性を変化させない修飾基を有するヌクレオチドのごとき修飾ヌクレオチドであってよい。本発明においては、プローブ配列を5’から3’末端への1本鎖DNAオリゴヌクレオチドとして表す。以下に記載するプローブのいずれかをそれ自体として、あるいはそれらの相補的形態として、あるいはそれらのRNA形態(TがUに置換されている)用いることができることは当業者に明らかである。
対応ヌクレオチド配列を含むインサートを含んでいる組み換えプラスミドのクローニングによって本発明プローブを製造することができる。必要な場合には、適当なヌクレアーゼを用いてクローン化プラスミドから対応ヌクレアーゼ配列を開裂し、それらを、例えば、分子量による濾過により回収する。本発明プローブを化学的に、例えば、慣用的なホスホトリエステル法により合成することもできる。
用語「固体支持体」とは、オリゴヌクレオチドプローブを結合させることのできるすべての物質をいうことができるが、オリゴヌクレオチドプローブがそのハイブリダイゼーション特性を保持し、さらに、ハイブリダイゼーションのバックグラウンドレベルが低いままであることが条件となる。通常には、固体物質はマイクロタイタープレート、膜(例えば、ナイロンまたはニトロセルロース)または微小球(ビーズ)であろう。膜または固定に適用する前に、核酸プローブを修飾して固定を容易にし、あるいはハイブリダイゼーション効率を改善することが慣用的である。かかる修飾は、ホモポリマーテイリング、脂肪族基、NH2基、SH基、カルボキシル基のごとき別の反応性基との結合、またはビオチン、ハプテンもしくは蛋白との結合を包含する。
用語「標識」は、標識核酸の使用をいう。Saikiら、(1988年)またはBejら、(1990年)により説明されているような増幅のポリメラーゼ工程の間に取り込まれる標識ヌクレオチドを用いることにより標識を行ってもよく、あるいは標識プライマー、または当業者に知られた他のいずれかの方法によって標識を行ってもよい。標識の性質は同位体(32P、35S等)であってもよく、あるいは非同位体(ビオチン、ジゴキシゲニン等)であってもよい。
用語「プライマー」は、コピーすべき核酸鎖に相補的なプライマー伸長生成物の合成の開始点として作用しうる1本鎖オリゴヌクレオチド配列をいう。プライマーの長さおよび配列は、伸長生成物の合成を開始しうるようなものでなくてはならない。好ましくは、プライマーは約5〜50ヌクレオチドの長さであり、個々の長さおよび配列は、必要なDNAまたはRNA標的の複雑さ、ならびに温度およびイオン強度のごときプライマー使用条件に依存する。
正しい増幅を保証するには増幅プライマーは対応鋳型配列と正確にマッチする必要はないという事実は、文献(Kwokら、1990年)に十分に開示されている。
用いられる増幅方法は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR:Saikiら、1988年)、リガーゼ連鎖反応(LCR:Landgrenら、1988年;WuおよびWallace、1989年;Barany、1991年)、核酸配列に基づく増幅(NASBA:Guatelliら、1990年;Compton、1991年)、転写に基づく増幅系(TAS:Kwohら、1989年)、鎖置換増幅(SDA:Duck、1990年;Walkerら、1992年)またはQβレプリカーゼによる増幅(Lizardiら、1988年;Lomeliら、1989年)もしくは当該分野で知られている他のいずれかの核酸分子増幅方法のいずれであってもよい。
プライマーまたはプローブとして用いられるオリゴヌクレオチドは、ホスホロチエート(Matsukuraら、1987年)、アルキルホスホロチエート(Millerら、1979年)またはペプチド核酸(Nielsenら、1991年;Nielsenら、1993年)であってもよく、あるいは挿入剤(intercalating agents)(Asselineら、1984年)を含んでいてもよい。
本発明の元のDNA配列中に導入される大部分の他の変更または修飾として、これらの変更は、必要な特異性および感度を得るためにオリゴヌクレオチドが用いられるべき条件に関する改変を必要とするであろう。
ハイブリダイゼーション動力学、ハイブリッド形成の可逆性、オリゴヌクレオチド分子の生物学的安定性等のごとき特性に積極的に影響を及ぼすために、これらの修飾の導入は有利であるかもしれない。
「試料」は、感染したヒト(または動物)から直接的に、あるいは培養(豊富化)後のいずれかから得られるいずれの生物学的物質であってもよい。生物学的物質は、例えば、すべての種類の喀出物、気管支洗浄物、血液、皮膚組織、生検材料、リンパ球血液培養物、コロニー、液体培養物、土壌、糞試料、尿等であってよい。
同一のハイブリダイゼーション条件下での最適な実行を達成してプローブをセットにして同時ハイブリダイゼーションに使用できるように本発明プローブを設計する。このことにより、これらのプローブの有用性が非常に高まり、時間および労力の有意な節約になる。明らかに、他のハイブリダイゼーション条件が好ましい場合には、それらの先端部において多くのヌクレオチドの付加または欠失を行うことにより、すべてのプローブを適宜適合させるべきである。これらの随伴する適合は必然的に同じ結果を生じること、すなわち、個々のプローブはやはり特異的に一定の標的にハイブリダイゼーションするということが理解されるはずである。NASBA系のように、増幅された物質が性質上RNAであってDNAでない場合には、かかる適合は必要であろう。
所望特性を有するプローブの設計には、当業者に知られた以下の有用なガイドラインを適用することができる。
本明細書記載のごときハイブリダイゼーション反応の程度および特異性は多くの要因により影響を受けるので、その標的に完全に相補的であるか否かにかかわらず、それらの要因の1つまたはそれ以上の取り扱いによって個々のプローブの正確な感度および特異性が決定されるであろう。本明細書においてさらに説明する種々のアッセイ条件の重要性および影響は当業者に知られている。
第1に、アッセイ条件に適合するように[プローブ:標的]核酸ハイブリッドの安定性を選択すべきである。長いATに富む配列を避けることにより、G:C塩基対でハイブリッドを終結することにより、および適当なTmを有するプローブを設計することにより、このことを行ってもよい。長さおよび%GCが最終アッセイが行われる温度よりも約2〜10℃高くなるようにプローブの開始点および終点を選択すべきである。さらなる水素結合のためにG−C塩基対はA−T塩基対と比較して高い熱安定性を示すので、プローブの塩基組成は重要である。かくして、高いG−C含量の相補的ヌクレオチドを含むハイブリダイゼーションは比較的高温において安定であろう。
プローブの設計の際には、プローブが用いられるイオン強度およびインキュベーション温度のごとき条件も考慮すべきである。反応混合物のイオン強度が増加するにつれハイブリダイゼーションが増加し、イオン強度の増加とともにハイブリッドの熱安定性が向上することが知られている。一方、水素結合を妨げるホルムアミド、尿素、DMSOおよびアルコールのごとき化学試薬はハイブリダイゼーションの厳密性を増大させるであろう。かかる試薬による水素結合の不安定化はTmを非常に低下させうる。一般的には、約10〜50塩基の長さの合成オリゴヌクレオチドプローブに関する最適ハイブリダイゼーションは、生じる2本鎖の融解温度よりも約5℃低い温度で起こる。最適温度以下の温度でのインキュベーションはミスマッチの塩基配列のハイブリダイゼーションを可能にし、それゆえ、特異性が低下しうる。
高い厳密性の条件下でのみハイブリダイゼーションするプローブを有することが望ましい。高い厳密性の条件下では、高度に相補的な核酸ハイブリッドのみが形成するであろう:すなわち、十分な相補性を有しないハイブリッドは形成しないであろう。したがって、アッセイ条件の厳密性は、ハイブリッドを生じる2個の核酸鎖間に必要とされる相補性の量を決定する。標的とともに形成されるハイブリッドと非標的核酸との間の安定性の相違が最大となるように厳密性の程度を選択する。本発明の場合、単一の塩基対の変化を検出する必要があり、非常に高い厳密性の条件が必要である。
第2に、[プローブ:非標的]核酸ハイブリッドの安定性を最小にするようにプローブの位置決めをすべきである。非標的生物に対して完全な相補性のある部分の長さを最小にすることにより、非標的配列に対して相同性のあるGCに富む領域を避けることにより、および可能な限り多くの不安定化ミスマッチをまたぐようにプローブの位置決めをすることにより、このことを行ってもよい。配列が特異的なタイプの生物のみを検出するのに有用であるかどうかは、[プローブ:標的]ハイブリッドと[プローブ:非標的]ハイブリッドとの間の熱安定性の相違に大きく依存する。プローブの設計において、これらのTm値の相違はできるだけ大きくすべきである(例えば、少なくとも2℃、好ましくは5℃)。
標的核酸配列の長さ、したがって、プローブ配列の長さも重要である。いくつかの場合、位置および長さを変えて、特定の領域から数個の配列が存在することもあり、そのことにより所望のハイブリダイゼーション特性を有するプローブが得られるであろう。他の場合には、1の配列が、単一塩基のみが異なるもう1つの配列よりも有意に良いものであるかもしれない。完全には相補的でない核酸がハイブリダイゼーションすることは可能であるが、完全に相補的な塩基配列の最大長は、通常、主としてハイブリッドの安定性を決定するであろう。異なる長さおよび塩基組成のオリゴヌクレオチドプローブを用いてもよいが、本発明の好ましいオリゴヌクレオチドプローブは約5ないし50(より詳細には10〜25)塩基の長さであり、標的核酸配列に完全に相補的な配列の十分な伸長部分を有する。
第3に、ハイブリダイゼーションを阻害する強力な内部構造を形成することが知られている標的DNAまたはRNAにおける領域は好ましくない。同様に、非常に自己相補的なプローブも避けるべきである。上で説明したように、ハイブリダイゼーションは、水素結合した2本鎖を形成する2個の1本鎖の相補的核酸の結合である。2つの鎖の一方が全体的にあるいは部分的にハイブリッドに包含される場合には新たなハイブリッドの形成に関与しにくくなるであろうと考えられる。十分な自己相補性がある場合には、あるタイプのプローブ分子中で分子内および分子間ハイブリッドが形成されうる。注意深いプローブの設計によってかかる構造を避けることができる。対象配列の実質的な部分が1本鎖であるようにプローブを設計することにより、稀であって広範囲のハイブリダイゼーションを非常に増加させてもよい。このタイプの相互作用を検索するためにコンピュータープログラムが使用可能である。しかしながら、ある場合においては、このタイプの相互作用を避けることは不可能であるかもしれない。
本発明は、その最も一般的な形態において、可能には含まれているミコバクテリウム種の同定と連動して、試料中に存在するミコバクテリウム種の抗生物質耐性スペクトルを検出するための方法であって、下記工程:
(i)必要ならば、試料中に存在するポリ核酸を遊離、単離、あるいは濃縮し;
(ii)必要ならば、少なくとも1つの適当なプライマーのペアーを用いて該試料中に存在する抗生物質耐性遺伝子の重要部分を増幅し;
(iii)適当なハイブリダイゼーションおよび洗浄条件下で、工程(i)または(ii)のポリ核酸を、表2に掲載する少なくとも1つのrpoB遺伝子プローブとハイブリダイゼーションさせ、
(iv)工程(iii)で得られたハイブリッドを検出し;
(v)工程(iv)で得られた異なるハイブリダイゼーションシグナルからミコバクテリウムの抗生物質耐性を、そして可能には含まれているミコバクテリウム種を推定する
からなる方法を提供する。
抗生物質耐性遺伝子の重要部分とは、上記リファンピシン、イソニアジド、ストレプトマイシンおよび(フルオロ)キノロンに対する耐性を生じさせる変異を有するrpoB、katG、inhA、16S rRNA、rpsLおよびジャイレース遺伝子をいう。
本発明の好ましい具体例によれば、同一のハイブリダイゼーションおよび洗浄条件に用いた場合に所望の結果を示すように慎重に設計されたプローブのセットを用いて工程(iii)を行う。
より詳細には、本発明は、生物学的試料に存在するエム・ツベルクローシスのリファンピシン(および/またはリファブチン)耐性の検出方法であって、下記工程:
(i)必要ならば、試料中に存在するポリ核酸を遊離、単離、あるいは濃縮し;
(ii)必要ならば、少なくとも1つの適当なプライマーのペアーを用いて該ポリ核酸に存在するrpoB遺伝子の重要部分を増幅し;
(iii)適当なハイブリダイゼーションおよび洗浄条件下で、工程(i)または(ii)のポリ核酸を、rpoB野生型プローブの選択されたセットであって下記プローブ(表2参照):
Figure 0004558105
のうち少なくとも1つからなるセットとハイブリダイゼーションさせ;
(iv)工程(iii)で得られたハイブリッドを検出し;
(v)工程(iv)で得られた異なるハイブリダイゼーションシグナルから試料に存在するエム・ツベルクローシスのリファンピシン感応性(耐性対感受性)を推定する
からなる方法を提供する。
用語「感応性」は、インビトロ培養法により決定される、薬剤、より詳細には、リファンピシン(および/またはリファブチン)に対する耐性または感受性のいずれかであるエム・ツベルクローシス株の表現型の特性をいう。リファンピシン耐性は、S−プローブの少なくとも1つとハイブリダイゼーションしないことによって示される。
標準的なハイブリダイゼーションおよび洗浄条件は、例えば、3XSSC(セイライン、クエン酸ナトリウム)、20%脱イオンFA(ホルマリン)、50℃である。他の溶液(SSPE(セイライン、リン酸ナトリウム、EDTA)、TMACl(テトラメチルアンモニウムクロリド))および温度を用いることもできるが、プローブの特異性および感度が維持されることが条件である。必要ならば、長さまたは配列についてプローブをわずかに変更して、与えられた環境で必要とされる特異性および感度を維持しなければならない。本発明プローブを用い、1.4XSSC、0.07%SDS、62℃に条件を変更することにより、標準的条件で得られるハイブリダイゼーション結果と同じハイブリダイゼーション結果が得られ、プローブの配列または長さを適合させる必要はない。
下記プライマーペアーのリストから適当なプライマーペアーを選択することができる。
より好ましい具体例において、上記工程(i)または(ii)からのポリ核酸を、一緒になってrpoB遺伝子の「変異領域」をカバーする少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16または17種の上記S−プローブ、好ましくは5または6種のS−プローブとハイブリダイゼーションさせる。
用語「変異領域」は、すべてではないとしても、リファンピシン耐性の原因となる大部分の変異が存在しているrpoB遺伝子配列中の領域を意味する。この変異領域を図1に示す。
より好ましい具体例において、上記工程(i)または(ii)からのポリ核酸を、rpoB野生型プローブの選択されたセットであって、下記プローブ(表2参照):
Figure 0004558105
のうち少なくとも1種、好ましくはすべてからなるセットとハイブリダイゼーションさせる。
もう1つの特別な具体例において、上記S−プローブのセットまたはそれらのうちの少なくとも1種を、SIL−プローブのうちの1種またはそれ以上と組み合わせて、rpoB遺伝子中のサイレント変異を検出することができる。好ましいSIL−プローブはSIL−1(配列番号:13、表2参照)である。
本発明のもう1つの具体例において、S−プローブおよびできればSIL−プローブのセットを、少なくとも1種のR−プローブと組み合わせて、リファンピシリン耐性に関連した特異的変異を検出することができる。
R−プローブを下記プローブ群(表2参照):
Figure 0004558105
から選択する。
好ましくは、S−プローブおよびできればSIL−プローブのセットを、少なくとも2、3、4、5、6、またはそれ以上のR−プローブと組み合わせることができる。
より好ましくは、S−プローブおよびできればSIL−プローブのセットを、下記の限定されたプローブ群:
Figure 0004558105
からの少なくとも1種のR−プローブと組み合わせる。
SおよびRプローブを組み合わせる場合、Sプローブの1種とハイブリダイゼーションしないことによって、およびできれば対応R−プローブとの陽性ハイブリダイゼーションシグナルによってリファンピシン耐性が示される。
例えば、特定の位置の領域(例えば、表5参照)において、あるいは特異的な環境(例えば、やや近接したコミュニティー)において、いくつかの変異は他の変異よりも頻発するので、Sおよび/またはRプローブの選択されたセットを用いて特異的な変異についてのみスクリーニングすることが適当であるかもしれない。このことにより、より単純な試験を行うことができ、該試験は一定の環境下での必要性を満たすであろう。Telentiら、(1993年aおよびb)によれば、彼の刊行物に記載された大部分の変異は比較的まれ(3%またはそれ未満)なものであり、主な変異はS531L(51.6%)、H526Y(12.5%)、D516V(9.4%)およびH526D(7.8%)である。
本発明の特別な具体例において、2種または3種のS−プローブの選択されたセットを用いる。プローブのそれぞれのセットは:
Figure 0004558105
あるいは
Figure 0004558105
である。
この限定されたS−プローブのセットを用いて、これらのプローブの少なくとも1種とのハイブリダイゼーションシグナルが存在しないことによって、大部分のリファンピシン耐性の場合を検出することができる。
本発明のもう1つの具体例において、少なくとも1種のRプローブを用いるが、できれば2種または3種のSプローブの選択されたセットとともに用いる。Rプローブは下記プローブのリスト:
Figure 0004558105
から選択される。
この場合、R−プローブの1種との陽性ハイブリダイゼーションシグナルおよび/または対応S−プローブとのハイブリダイゼーションの不存在から、リファンピシン耐性表現型の原因となっている特異的変異を推定することができる。
本発明のもう1つの具体例において、上記S、SILまたはRプローブを、エム・ツベルクローシスに関する少なくとも1つの種特異的プローブと組み合わせて、ミコバクテリウム・ツベルクローシスの同定とリファンピシン耐性の検出を同時に行ってもよく、該種特異的プローブは以下のプローブ群(表2参照):
Figure 0004558105
から選択される。
最も好ましくは、種特異的エム・ツベルクローシスのプローブは:
Figure 0004558105
である。
本発明のさらにもう1つの具体例において、上記S、SIL、RまたはMT−POLプローブを、それぞれ、MP−POL−1(配列番号:28)、MA−POL−1(配列番号:29)、MS−POL−1(配列番号:38)、MK−POL−1(配列番号:55)、MI−POL−1(配列番号:68)およびML−POL−1(配列番号:57)(表2B参照)である、エム・パラツベルクローシス(M.paratuberculosis)、エム・アビウム(M.avium)、エム・スクロフラセウム(M.scrophlaceum)、エム・カンサイイ(M.kansaii)、エム・イントラセルラレ(M.intracellulare)(およびMAC−株)またはエム・レプラエ(M.leprae)に対する少なくとも1つの種特異的プローブ、または図5、6、7、8ならびに11に示すエム・パラツベルクローシス(配列番号:35)、エム・アビウム(配列番号:36)、エム・スクロフラセウム(配列番号:37)、エム・カンサイイ(配列番号:56)もしくはMAC−株(配列番号:69)のrpoB遺伝子の重要部分の配列に由来するいずれかの種特異的プローブと組み合わせることができる。図5〜8および11に示す配列は新規であることに注意すべきである。エム・イントラセルラレおよびエム・レプラエのrpoB遺伝子フラグメントの配列は、他人(Guerreroら、1994年;HonoreおよびCole、1993年)によって記載されている。
用語「MAC−株」は、ミコバクテリア分類学の当業者に知られた「エム・アビウム複合」株を意味する。しかしながら、このどちらかといえば異成分からなるMAC−株の群は、遺伝子型的にはエム・イントラセルラレ類似の株からなっている。また、このことは、単離体ITG926の場合にもあてはまり、そのrpoB配列を図11に示す。それゆえ、配列番号:69由来のML−POL−1プローブおよび公表されているエム・イントラセルラレのrpoB配列は、エム・イントラセルラレおよびいくつかのMAC株に対して同時に特異的である。
種特異的プローブを包含する上記プローブのすべてはrpoB遺伝子配列、より詳細には増幅されたrpoB遺伝子フラグメント配列に含まれることを強調すべきである。そのうえ、さらに実施例にて説明するように、上記プローブを「好ましいもの」として設計して、同一のハイブリダイゼーションおよび洗浄条件においてそれらがすべて同時に使用できるようにする。これら2つの判断基準は、単一の増幅およびハイブリダイゼーション工程は、リファンピシン耐性の検出および含まれているミコバクテリウム種の同定について十分なものであることを意味する。
好ましい具体例において、一例として、エム・ツベルクローシスおよびそのリファンピシン耐性を検出するための方法であって、下記工程:
(i)必要ならば、試料中に存在するポリ核酸を遊離、単離または濃縮し;
(ii)必要ならば、少なくとも1つの適当なプライマーのペアーを用いてrpoB遺伝子の重要部分を増幅し;
(iii)適当なハイブリダイゼーションおよび洗浄条件下で、工程(i)または(ii)のポリ核酸を下記プローブ:
MT−POL−1
S11
S2
S33
S4444
S55またはS5555
R2
R444A
R444B
R55
のセットとハイブリダイゼーションさせ;
(iv)工程(iii)で得られたハイブリッドを検出し;
(v)工程(iv)で得られた異なるハイブリダイゼーションシグナルから、エム・ツベルクローシスの存在およびそのリファンピシンに対する感受性を推定する
からなる方法が開示される。
ミコバクテリウムの生物および/またはそれらの耐性パターンをオリゴヌクレオチドプローブの選択されたセットを用いて検出するためには、当該分野で知られたすべてのハイブリダイゼーション法を用いることができる(慣用的なドットブロット、サザンブロット、サンドイッチ等)。
しかしながら、多数のプローブが関与している場合に迅速かつ簡単な結果を得るためには、逆ハイブリダイゼーションフォーマットが最も便利であるかもしれない。
好ましい具体例において、プローブの選択されたセットを固体支持体上に固定化する。もう1つの好ましい具体例において、プローブの選択されたセットを膜片に線状に固定化する。該プローブを固体支持体上に別々に固定化してもよく、あるいは線形でない位置に混合物として固定化してもよい。
上記好ましい方法の特別かつ使用者に好意的な具体例はLiPA法であり、上記プローブのセットは、さらに実施例で説明するように膜上に平行線状に固定化される。
上記R−プローブは、すでに先行技術(Telentiら、1993年aおよび1993年b)において記載されている変異を検出する。しかしながら、さらに実施例において説明するように、他人によってまだ記載されていない、エム・ツベルクローシスにおけるリファンピシン耐性に関連した4つの新たな変異が本発明により開示される。本発明S−プローブを用いて、新たな変異ならびに当該分野ですでに記載されている変異を検出することができる。rpoB遺伝子における完全な変異領域をカバーするS−プローブのセットを用いるというユニークな考えは、すべてではないにしてもリファンピシン耐性の原因となっているrpoB遺伝子における大部分の変異を検出することを可能にし、さらに現在まで記載されていなかった変異でさえも検出可能とする。
4種の新たなrpoB変異(D516G、H526C、H526TおよびR529Q)を表1においてアステリスクでマークしてある。一例として、rpoB変異体対立遺伝子H526Cの配列を図2(配列番号:34)に示す。
また、本発明は、これらの新たなrpoB変異を特異的に検出し、あるいは特異的に増幅するように設計されたプローブまたはプライマーセット、および該プライマーセットまたはプローブを用いる方法またはキットを提供する。
もう1つの具体例において、さらに本発明は、生物学的試料に存在するエム・レプラエのリファンピシン(および/またはリファブチン)耐性の検出方法であって、下記工程:
(i)必要ならば、試料中に存在するポリ核酸を遊離、単離または濃縮し;
(ii)必要ならば、少なくとも1つの適当なプライマーのペアーを用いてrpoB遺伝子の重要部分を増幅し;
(iii)適当なハイブリダイゼーションおよび洗浄条件下で、工程(i)または(ii)のポリ核酸をrpoB野生型プローブの選択されたセットであって下記プローブ(表2参照):
Figure 0004558105
のうちの少なくとも1つからなるセットとハイブリダイゼーションさせ;
(iv)工程(iii)で得られたハイブリッドを検出し;
(v)工程(iv)で得られた異なるハイブリダイゼーションシグナルから、試料中に存在するエム・レプラエのリファンピシン感受性(耐性とは逆の感受性)を推定する
からなる方法を提供する。
少なくとも1種のML−S−プローブとハイブリダイゼーションしないことにより、リファンピシン耐性が示される。
本発明のもう1つの具体例において、上記ML−Sプローブを、エム・レプラエに対する種特異的プローブML−POL−1と組み合わせて、エム・レプラエの同定とリファンピシン耐性の検出を同時に行ってもよい。該種特異的プローブを配列番号:57に示す。
上記ML−SプローブおよびML−POL−1プローブはすべて、エム・レプラエの増幅された同一のrpoB遺伝子フラグメント中に含まれており、同一のハイブリダイゼーションおよび洗浄条件下で使用できるように設計されたものである。
さらに本発明は、上記プローブのいずれか、ならびにこれらのプローブの少なくとも1つからなる組成物を提供する。
また、本発明は、エム・ツベルクローシスのrpoB遺伝子の変異領域の増幅を可能にするプライマーのセットを提供する。プライマーのセットを下記のセットの群:
Figure 0004558105
(P1およびP5)もしくは(P3およびP4)もしくは(P7およびP8)と組み合わされたP2およびP6
から選択することができる。
もっとも好ましくは、プライマーのセットは以下のものである:
Figure 0004558105
さらに本発明は、一般的にマイコバクテリアにおける、すなわち、少なくともエム・ツベルクローシス、エム・アビウム、エム・パラツベルクローシス、エム・イントラセルラレ・エム・レプラエ、エム・スクロフラセウムにおけるrpoB遺伝子の変異領域の増幅を可能にするプライマーのセットを提供する。例えば、エム・ツベルクローシス以外のミコバクテリアの存在が疑わしい試料、およびより一般的な検出方法を有することが望ましい場合に、これらの一般的プライマーを用いることができる。プライマーのセットは、下記セット:
Figure 0004558105
から選択される5’−プライマー、および下記セット:
Figure 0004558105
から選択される3’−プライマーからなる。
これらのプライマーの配列を表2Bに示す。
プライマーを選択された標識(例えば、ビオチン)で標識してもよい。プライマーに基づく標的増幅系、好ましくは、実施例に示すPCR増幅を用いてもよい。単一ラウンドまたはネスティッドPCR(nested PCR)を用いてもよい。
また、本発明は、可能には含まれているミコバクテリア種の同定と連動して、生物学的試料に存在するミコバクテリアの抗生物質耐性スペクトルを推定するためのキットであって、下記成分:
(i)適当な場合には、試料中に存在するポリ核酸を遊離、単離または濃縮するための手段;
(ii)適当な場合には、少なくとも1つの上記プライマーのセット;
(iii)可能には固体支持体に固定されている少なくとも1つの上記プローブ、
(iv)ハイブリダイゼーションバッファー、または該バッファーを製造するのに必要な成分;
(v)洗浄溶液、または該溶液を製造するのに必要な成分;
(vi)適当な場合には、上記ハイブリダイゼーションから得られたハイブリッドを検出する手段
からなるキットを提供する。
用語「ハイブリダイゼーションバッファー」は、プローブと試料中に存在するポリ核酸との間、または適当な厳密な条件下で増幅された生成物との間でハイブリダイゼーション反応が起こることを可能にするバッファーを意味する。
用語「洗浄溶液」は、適当な厳密な条件下で形成されるハイブリッドの洗浄を可能にする溶液を意味する。
より詳細には、本発明は、エム・ツベルクローシスおよびそのリファンピシン耐性を同時に検出するための上記キットを提供する。
もう1つの特別な場合において、本発明は、エム・レプラエおよびそのリファンピシン耐性を同時に検出するための上記キットを提供する。
表の説明
表1は、リファンピシン耐性エム・ツベルクローシス単離体のrpoB遺伝子フラグメントにおけるヌクレオチドおよびアミノ酸の変化(Telentiら(1993年aおよびb)、Kapurら1994年、および本発明により記載されている)をまとめたものである。図1と同様にコドンに番号を付す。本発明による新たな変異をアステリスク(*)で示す。
表2は、rpoB遺伝子から選択されるプライマーおよびプローブの配列を掲載する。
2A:エム・ツベルクローシス
2B:他のミコバクテリウム種
表3は、プローブMT−POL−1と異なるミコバクテリウム種ならびに非ミコバクテリウム種由来のDNAとで得られたハイブリダイゼーション結果を示す。
表4は、配列決定されたいくつかのエム・ツベルクローシス単離体についてLiPAを用いて得られたいくつかの代表的な結果、および異なるLiPAパターンの解釈を示す。
表5は、異なる地域のエム・ツベルクローシスにおける異なるrpoB変異の発生を示す。略号:Bel=ベルギー、Bengla=バングラデシュ、Bur−Fa=ブルキナ・ファソ、Buru=ブルンジ、Can=カナダ、Chi=チリ、Col=コロンビア、Egy=エジプト、Gui=ギアナ、Hon=ホンジュラス、Pak=パキスタン、Rwa=ルワンダ、Tnu=チュニジア。
表6は、エム・ツベルクローシスに関する培養におけるリファンピシン耐性の決定とLiPAの結果との比較を示す。S=感受性、R=耐性。
図面の説明
図1は、それぞれ、rpoB遺伝子および野生型(すなわち、耐性でない)ミコバクテリウム・ツベルクローシス株(ITG9081)のRNAポリメラーゼのβ−サブユニットの変異領域のヌクレオチド配列およびアミノ酸配列を示す。コドン(アミノ酸)番号はTelentiら(1993年a)と同じである。耐性誘導変化に関与しているヌクレオチドまたはアミノ酸に下線を付す。観察された変異をボックスに入れてある。横向きのバーはいくつかのオリゴヌクレオチドプローブの位置を示す(1つのグループにつき1つのプローブを示す)。
図2は、新たに記載されたエム・ツベルクローシス株ITG9003のrpoB変異体対立遺伝子の部分ヌクレオチド配列(配列番号:34)を示す。
図3は、異なる濃度で膜片に適用されたプローブS44およびS4444を用いてLiPA片上に得られた結果を示す。標的物質として、エム・ツベルクローシス株ITG8872およびITG9081の核酸標品を用いた。
図4は、ラインプローブアッセイ配置(Line probe assay conformation)でのプローブS44およびS4444の品質を比較したものである。片AおよびB上のプローブは、S44およびS4444を除いては同じである。エム・ツベルクローシス株ITG8872由来の増幅材料を用いてハイブリダイゼーションを行った。
図5は、エム・パラツベルクローシス株316Fの推定rpoB遺伝子の部分ヌクレオチド配列(配列番号:35)を示す。
図6は、エム・アビウム株ITG5887の推定rpoB遺伝子の部分ヌクレオチド配列(配列番号:36)を示す。
図7は、エム・スクロフラセウム株ITG4979の推定rpoB遺伝子の部分ヌクレオチド配列(配列番号:37)を示す。
図8は、エム・カンサイイ株ITG4987の推定rpoB遺伝子の部分ヌクレオチド配列(配列番号:56)を示す。
図9は、エム・ツベルクローシスにおけるいくつかのrpoBの変異およびそれらの対応するLiPAパターンを示す。変異の命名法は表1と同じ。LiPAパターンの命名法は以下のとおり:
wt=すべてのS−プローブとハイブリダイゼーション陽性であり、すべてのR−プローブとハイブリダイゼーション陰性;
ΔS1−5=それぞれのS−プローブとハイブリダイゼーションせず;
R2、4A、4B、5=それぞれのR−プローブとハイブリダイゼーション陽性であり、対応するS−プローブとハイブリダイゼーションしない;
C=陽性対照線:試験を正しく行う場合に陽性となるべきもの;
Mtb=MT−POL−プローブ;
各群の1個のプローブのみを述べるが、それは全群を表す:例えば、S5は、S5、S55、S555、S5555、S55C、S55Mを表す。
図10は、LiPAにより分析されたリファンピシン耐性エム・ツベルクローシス株において出現した異なる変異の頻度を示す。命名法は図9と同じ。
「Mix」は、株の混合物が試料中に存在したことを意味する。「Double」は、1つの株に2つの変異が存在することを意味する。
図11は、MAC株ITG926の推定rpoB遺伝子の部分ヌクレオチド配列(配列番号:69)を示す。
実施例1:エム・ツベルクローシスにおけるrpoB遺伝子フラグメントの増幅
ミコバクテリウム単離体(培養または体液もしくは組織中のもの)から核酸抽出後、2μlの抽出物を用い、5’−プライマー(P1(配列番号:30)、P2、P3(配列番号:31)およびP7(配列番号:41))と3’−プライマー(P4(配列番号:32)、P5(配列番号:33)、P6およびP8(配列番号:42))との1またはそれ以上の組み合わせを用いることによりrpoB遺伝子の重要部分を増幅した。
これらのプライマーの配列は表2に示されており、P1、P3、P4、P5、P7およびP8は本発明により記載される新たなプライマー配列であり、P2およびP6は以前に記載されている(Telentiら、1993年a)。
これらのプライマーを選択した標識(例えば、ビオチン)で標識してもよい。異なるプライマーに基づく標的増幅系を用いてもよい。PCRを用いる増幅には、以下に記載する条件を用いる。プライマーP1およびP5単一ラウンドの増幅は、45秒/94℃、45秒/58℃、45秒/72℃の35サイクルを包含していた。ネスティッドPCR(nested PCR)が好ましい場合には、第2ラウンドにおいてプライマーP3およびP4を用い、1μlの第1ラウンド生成物から、25サイクル(45秒/94℃、60秒/68℃)を行った。
P3およびP4を単一ラウンドのPCRに用いる場合には、下記サイクリングプロトコールを用いた:1分/95℃、1分/55℃、1分/72℃を30サイクル。同じサイクリングプロトコールをプライマーのセットP2/P6に用いた。
通常には、50mM KCl、10mM Tris−HCl(pH8.3)、2.2mM MgCl2、200μlの各dNTP、0.01%ゼラチンおよび1UのTaqポリメラーゼを含有する全体積50μl中でPCRを行った。
プライマー濃度は10ないし25pmol/反応の範囲であった。
プライマーP3/P4のセットはハイブリダイゼーション後にP2/P6のプライマーセットよりも有意に強いシグナルを生じたので、当該第1のプライマーセットを以後すべてのハイブリダイゼーション実験に使用した。プライマーP2/P6のセットを配列分析に使用した。P2およびP6を外側のプアイマーとして用いP3およびP4内側の(ビオチン化)セットとして用いるネスティッドPCRを、臨床試料(喀出物および生検材料)における直接検出に用いた。
アガロースゲル電気泳動によりモニターされる増幅生成物の長さは下記のごとし:
プライマーセットP1/P5:379塩基対
プライマーセットP3/P4:257塩基対
プライマーセットP2/P6:411塩基対
プライマーセットP7/P8:339塩基対
実施例2:エム・ツベルクローシス株由来のrpoB遺伝子フラグメントの配列決定
リファンピシン耐性または感受性であることが知られているミコバクテリウム単離体から抽出したDNAを、プライマーP2/P6のセット(そのうちP6は5’末端がビオチン化されていた)を用いて増幅した。ストレプトアビジン被覆ビーズおよびTaq Dye Deoxy Terminator/Cycle Sequencingキットを用いてABI373A DNAシークエンサー(Applied Biosystems,Foster City,CA,USA)により製造者が推奨したようにして1本鎖PCR生成物の直接配列決定を行った。配列決定に用いたプライマーは、増幅に用いたもの(P2またはP6)以外の同じものであった。
予想したように、配列決定されたすべての感受性(=培養において感受性であり、感受性のLiPAパターンを示す)株(7株)は野生型配列(変異せず)を生じた。大部分の耐性株において、変異を確認することができた。これらの変異の大部分は以前記載されていたものであった(Telentiら、1993年a、1993年b、Kapurら、1994年)。しかしながら、4つの新たな変異が本発明に記載されている:D516G、H526C、H526TおよびR529Q(表1の(*)参照)。対立遺伝子変異体H526C(単離体ITG9003)の増幅されたrpoBフラグメントの全配列を図2(配列番号:34)に一例として示す。
少数の株(180株中3株、表6参照)は、培養においてはリファンピシン耐性であったが、野生型LiPAパターンを示した。配列決定後、これらの単離体はすべて野生型rpoB遺伝子配列を示し、ハイブリダイゼーションの結果が確認された。それゆえ、これらの単離体についてはリファンピシン耐性についての別の分子機構を適用することができる。
実施例3:ライン・プローブ・アッセイ(LiPA)片の開発
ライン・プローブ・アッセイの原理およびプロトコールは、少数の例外はあるが似前に記載されている(Stuyverら、1993年)。ビオチン化dUTPを組み入れるかわりに、ビオチン化プライマーを用い、ハイブリダイゼーションおよび厳密な洗浄を50℃において3xSSC/20%脱イオンホルムアミド中で行った。
リファンピシン耐性を生じるrpoB遺伝子における変異は、主に、67個のヌクレオチド(23個のアミノ酸のコドン)にわたる小さな領域に位置している。この領域に均等に散在している少なくとも17個のヌクレオチドが少なくとも28個のアミノ酸の変化を生じる変異に関与している。かかるヌクレオチド変化の複雑性は、単一のハイブリダイゼーション工程におけるこれらすべてのの変化の検出についての問題を提起する。原理的には、1つの変異部位につき1つの野生型プローブが必要であり、1つのヌクレオチド変化につき特定の変異を特異的に検出する1つの変異プローブが必要となろう。それゆえ、ハイブリダイゼーション試験には約35種の配列特異的オリゴヌクレオチドが必要であり、この試験の製造および使用を複雑にし、結果的にこの試験を商業的により魅力のないものとする。
それゆえ、1つ以上の多型性部位にまたがっており、重要な完全領域(図1参照)と重複している野生型(S−)プローブを注意深く選択することにより、特別なアプローチを開発した。そのようにすることにより、少なくとも10種の野生型プローブのセットを全部で5種または6種のプローブに減らすことができた。これらのプローブを実験的に慎重に調節して、rpoB変異領域における耐性の原因となる各変異の存在が、同じハイブリダイゼーションおよび洗浄条件下における標的とこれらのプローブの少なくとも1つとの間における明確に検出可能なハイブリッド安定性の低下を生じるようにした。
このプローブの組み合わせを用いて記載されたすべての重要な変異を検出できるので、リファンピシン耐性をミコバクテリウム・ツベルクローシス単離体においてモニターすることができる。このプローブのセットは所望でない変異、例えば、ITG9003株における位置526におけるTGCの変異の存在を検出することができる。
野生型プローブの選択パネルに対する変異(R−)プローブの添加は厳密に見ると時代遅れであるが、科学的な目的には、正確な点突然変異の存在を検出することは有益であるかもしれない。それゆえ、最も頻繁に起こる変異に対応しており、一緒になってすべての変異の場合の70%以上を明確に同定することのできる4つの変異プローブ(R2、R4A、R4B、R5)を設計した(図10参照)。さらなる変異プローブ(例えば、R1、R2B、R2C、R3、R4C、R4D、R4E、R5B、R5C)をこの4つのプローブのセットに付加して大部分の臨床的に重要な耐性のケースを明確に同定することができる。混合感染を取り扱うものでない場合には変異プローブの出現は不可避的に野生型プローブの消失を引き起こすので、これらのプローブの付加はアッセイの信頼性をも付加する。いくつかの場合、存在可能な異なる変異の間を識別することは臨床的に重要であるかもしれない。例えば、位置516のアミノ酸において、この状況が生じるかもしれない。その位置において正常(野生型)アミノ酸(アスパラギン酸)が存在するならば、バリンまたはチロシンへの変化、すなわち、リファンピシンに対する高レベルの耐性または中レベルの耐性が誘導される。しかしながら、公表されていないデータは、リファブチンに対する感受性が維持されることを示すようである。それゆえ、この変異を有する株による感染については、リファンピシンが有効でない場合にリファブチンがなお有効であろう。同じことがコドン511にも言えるかもしれないが、われわれの知識では、これらはリファンピシンとリファブチンの効果が異なりうる唯一の変異部位であり、通常は、リファンピシン耐性株はリファブチンにも耐性である。
LiPA片を開発してエム・ツベクローシスにおけるリファンピシン(および/またはリファブチン)耐性を生じる変異の存在を検出するために、全部で36種のオリゴヌクレオチドプローブを合成し、逆ハイブリダイゼーション試験において評価した。これらのプローブの配列を表2A(野生型および変異プローブ)に示す。試験した第1のプローブのセットは:S11、S33、S44、S4444、S5555、R44A、R444A、R44B、R444B、R55であった。プローブの全パネルから、同じ実験条件下で特異性および感度に関して最適の特徴を示すプローブを、さらなる使用のために選択した。
一緒になって対象とする全rpoB領域を覆う野生型配列を有する好ましいプローブは:S11、S2、S33、S4444およびS55またはS5555(表2参照)である。これらのS−プローブのいずれかとのハイブリダイゼーションシグナルの消失により耐性が検出されるであろう。
好ましい変異プローブ(R−プローブ)は:R2、R444A、R444BおよびR55(表2参照)である。いくつかの耐性の場合、S−プローブとのハイブリダイゼーションシグナルの消失に対応するR−プローブとの陽性ハイブリダイゼーションシグナルが伴うことがありうる。
一例として、いくつかのrpoB変異およびそれらの対応LiPAパターンを図9に示す。
同じグループからのプローブ(例えば、S4、S44、S444およびS4444)は互いにわずかに異なるだけであるが、それらのハイブリダイゼーション特性はかなり異なる。一例として、プローブS44およびS4444の標的領域における野生型配列をともに示す2種のエム・ツベルクローシス株(ITG8872およびITG9081)から得たPCR生成物を用いるプローブS44およびS4444の品質を比較する実験において、このことが説明される。両プローブ間の相違を以下に示す:
Figure 0004558105
知られている遺伝子配列(Telentiら、1993年a)からの理論的基礎に基づいてプローブS44を選択した。理論的には、このプローブは、CACコドンにおけるミスマッチを識別するために最良のプローブであろう。なぜなら、このコドンはプローブの中央部分にあるからである。しかしながら、一般的法則とは対照的に、プローブS4444の品質が有意により良いものであることがわかった(下記実験において説明)。
異なる量(2.4、1.2および0.6pmol/片)の両方のプローブをニトロセルロース片に適用した。片の固定およびブロッキング後、上記のごとくプローブをビオチン化PCRフラグメント(ITG8872およびITG9081株由来)とハイブリダイゼーションさせた。結果を図3に示す。
使用したハイブリダイゼーション条件下で(3xSSC、20%脱イオンホルムアミド、50℃)、プローブS44を用いて得られたシグナルは非常に弱い。一方、プローブS4444は非常に強力で信頼できるシグナルを生じる。結果的に、LiPA片における使用については、プローブS4444がS44よりも好ましい。この劇的な効果を両プローブの長さの違いのせいにすることはできないだけでなく、その位置も重要であるように思われる。最も可能性があることには、プローブの標的領域の2次構造がハイブリダイゼーション特性に非常に影響するのであろう。
図4において、もう1つの実験結果を示すが、該実験においては両プローブの品質が他のプローブとの関係において比較される。ITG8872株から得られた増幅生成物を用いて両方の片AおよびBを同様に処理する。片AがプローブS44(0.6pmol)を含み、片BがS4444(0.1pmol)を含み、片に適用するプローブの順番が異なる以外は、両方の片はほとんど同じである。両方の場合に標的とプローブとの間には完璧な合致が存在し、両方の場合に陽性の結果が得られたであろうが、片AにおいてはプローブS44は陰性であるり、片BにおいてはプローブS4444は明確に陽性である。
これらの結果は、特に、逆ハイブリダイゼーションフォーマットの固定条件におけるプローブの設計は単純でなく、プローブを逆ハイブリダイゼーションフォーマットに使用する前にプローブを慎重に評価しなくてはならないことを明確に示す。
一般的には、我々は、知られている遺伝子配列による理論的基礎に基づいて適当なプローブがいつも簡単に誘導されるとは限らないと述べることができる。
本発明において試験された単離体において検出されないとしても、サイレント変異の存在は、株が感受性であっても片上に耐性パターン(1の野生型プローブがない)を生じうる。現在まで、ただ1つのサイレント置換が記載されている(コドン528において、CGC→CGT:Telentiら、1993年a)。この変異はプローブS−4444とのハイブリッドの不安定化を生じるであろう。しかしながら、サイレント変異に特異的なプローブ(プローブSIL−1,表2)を片に添加することによって、このサイレント変異を変異を誘導する耐性から識別することができ、観察されたパターンの誤解が防止されるであろう。そのうえ、SIL−プローブを、対応S−プローブ以外の同じ位置において片に適用することができる(混合プローブ)。そのようにすることにより、サイレント変異の結果としてハイブリダイゼーションシグナルの消失は観察されない。
リファンピシン耐性を付与する挿入変異である514insFおよび514insFM(図1参照)を検出するために、2つの新たな野生型プローブS6およびS66(配列を表2に示す)を設計した。これらの挿入変異を有する株から得られた核酸とのハイブリダイゼーションにより、S6およびS66とのハイブリダイゼーションシグナルが消失した(表1参照)。
R2、R4A、R4BおよびR5のセットにより検出された変異よりも多くの変異を陽性として同定するために、同じハイブリダイゼーションおよび洗浄条件下で用いるLiPA片に付加されうる多くのさらなるR−プローブを設計した。上記R−プローブと一緒になって、さらなるR−プローブ(R1、R2B、R2C、R3、R4C、R4D、R4E、R5B、R5C)は、本願において試験した株のコレクションに最も頻繁に出現する変異の陽性の同定を可能にする。
実施例4:エム・ツベルクローシス複合体に特異的なプローブ
エム・ツベルクローシスにおける病因の検出に直接連動した、リファンピシン耐性を引き起こす変異の同時検出を可能にするためにライン・プローブ・アッセイを開発した。
エム・ツベルクローシスの存在および薬剤耐性を引き起こす遺伝子または変異の存在または不存在を同時に検出できることは極めて有利であるので、目的は、同定されるべき重要な耐性マーカーの少なくとも1つと同じPCRフラグメントに含まれているエム・ツベルクローシスのプローブを開発することであった。それゆえ、エム・ツベルクローシスでない単離体のrpoB遺伝子を配列決定した。これらの生物は:エム・パラツベルクローシス316F、エム・アビウムITG5887、エム・スクロフラセウムITG4979およびエム・カンサイイITG4987であった。対応rpoB遺伝子フラグメントの配列を図5から8にそれぞれ示す。さらに、エム・レプラエおよびエム・イントラセルラレのrpoB遺伝子の配列は文献から知られていた
Figure 0004558105
これらの配列とエム・ツベルクローシスのrpoB遺伝子との比較により、エム・ツベルクローシスに対して潜在的に特異的なプローブの開発が可能と思われるrpoB遺伝子フラグメント中の特異的領域(耐性の原因となっている領域の外側)の輪郭を描くことが可能となった。下記配列:
Figure 0004558105
を有する当該領域由来のオリゴヌクレオチドプローブ(MT−POL−1という)を、LiPA片上でのハイブリダイゼーションにより、その感度および特異性についてさらに評価した。結果を表3にまとめる。表3に掲載した4種のエム・ツベルクローシスのほかに、521個のさらなるエム・ツベルクローシスの臨床単離体を試験した。すべての単離体は陽性のハイブリダイゼーションシグナルを生じた。明らかに、エム・ボビス(M.bovis)株も該プローブとハイブリダイゼーションしたが、この目的もためにエム・ツベルクローシスをエム・ボビスから識別することは臨床的に重要でない。実際、本願全体において、用語「エム・ツベルクローシス」を「エム・ツベルクローシス複合体」と置き換えることができ、結果の有意さに影響することなく、エム・ツベルクローシスs.s、エム・ボビス、エム・アフリカヌム(M.africanum)およびエム・ミクロチ(M.microti)をいう。
実施例1に記載したプライマーのセットを用いて、いくつかの他のミコバクテリウム種および気道に存在しうる遺伝学的に関連のない微生物のDNAとともにPCR生成物を得てもよいが、これらの細菌は選択されたMT−POL−1プローブとハイブリダイゼーションを示さなかった。結論として、我々は、選択されたプローブはエム・ツベルクローシス複合体に非常に特異的であり、エム・ツベルクローシスに対して100%感度があるといえる。MT−POL−2、MT−POL−3、MT−POL−4およびMT−POL−5のごときこの領域由来の他のプローブ(表2参照)も、エム・ツベルクローシス複合体株の特異的検出に有用でありうる。
同様にして、以下のプローブ:MA−POL−1、MP−POL−1、MS−POL−1、MK−POL−1、MI−POL−1およびML−POL−1(表2B参照)をそれぞれ用いてエム・アビウム、エム・パラツベルクローシス、エム・スクロフラセウム、エム・カンサイイ、エム・イントラセルラレおよびエム・レプラエ株を互いに、そして他のミコバクテリアから識別することができる。
実施例5:エム・ツベルクローシスに関するLiPA片の評価
以下のプローブ:MT−POL−1、S11、S2、S33、S4444、S5555、R2、R444A、R444B、R55を有するLiPA片を調製した(陽性対照線のほかに)。
これらの片を、重要なrpoB遺伝子配列が決定されたエム・ツベルクローシス株由来のPCR生成物とハイブリダイゼーションさせた。
いくつかの代表的な結果を表4にまとめる。
ハイブリダイゼーションの結果は配列決定の結果と完全に対応し、使用プローブは単一のミスマッチのレベルで識別可能であることが示される。野生型プローブ(S−プローブ)のうちの1つの不存在により、あるいは対応変異プローブ(R−プローブ)の存在を伴う野生型プローブに不存在により、スクリーニングされた各変異を検出することができた。後者の場合、存在する正確な変異はハイブリダイゼーション結果から得ることができる。しかしながら、スクリーニングされた各変異が耐性を付与するので、リファンピシン耐性株を取り扱うのか否かを決定するためには存在する正確な変異についての知識は必要ない。感受性株、すなわち、rpoB遺伝子の重要部分に変異を有していない株はすべてのS−プローブについて陽性の反応を示すが、すべてのR−プローブスコアは陰性である(=wtパターン)。
実施例6:臨床試料中のエム・ツベルクローシス株およびリファンピシン耐性の直接検出
エム・ツベルクローシスに関する培養においてすべて陽性であり、−20℃に保存された、異なる地域から得た68個の臨床試料(13個および35個の痰試料はそれぞれベルギーおよびルワンダから、20個のリンパ節生検材料はブルンジから)を分析した。増幅のための試料の調製は、De Beenhouwerら(投稿中)により改変されたBoomら(1990年)の手順によった。rpoB遺伝子の重要領域に対するネスティッドPCR法を、ビオチン化内部プライマー(P3およびP4)を用いて行った。サーマルサイクリングの後、増幅された生成物をLiPA片とともにインキュベーションした。Canettiら(1963年)の比例法を用いる
Figure 0004558105
に基づいてリファンピシン耐性を決定した。耐性株について、7H10寒天(Heifets、1988年)上でリファンピシンのMIC(最小阻害濃度)を決定した。
顕微鏡により、Ziehl-Neeisen染色で、20個(29.4%)の試料が陰性であり、15個(22.1%)が弱い陽性(アメリカ胸部協会のスケールによれば+1またはそれ未満)であり、33個(48.5%)が強い陽性(≧+2)であった。
LiPAにより、49個の標本においてリファンピシン感受性が検出され(エム・ツベルクローシスのみ、および野生型プローブ陽性)、19個の標本において耐性が検出された(エム・ツベルクローシスプローブ陽性、野生型プローブの1つが消失、結局は変異プローブの1つ陽性)。インビトロでのリファンピシン感受性試験により、3つの例外があったがこれらの結果が確認された。すべての感受性株については、感受性プローブのパターンが観察され、可能性のあるサイレント変異はこのシリーズにおいては検出されないことが示された。耐性パターンを示すすべての株は、慣用的方法により、耐性であることがわかった。3つの標本(ルワンダからの3人の多剤耐性患者由来のもの)については、PCR−LiPAにより感受性のパターンが観察されたが、培養により耐性が明らかとなった(7H10上でMIC>2μg/ml)。これらの株のrpoB領域の配列決定により野生型遺伝子配列が確認され、おそらく、これらのケースにおいては別のリファンピシン耐性機構またはrpoB遺伝子の別の部分における変異が示唆された。ネスティッドPCR系により、20個のZiehl-Neeisen陰性標本を含む、培養における陽性試験標本すべてについて陽性の結果が生じたことも注目に値する。培養において陰性である臨床的に結核の疑いのあるケースから得られた17個のあいまいに陰性の痰標本を包含する別の実験(データ示さず)においては、LiPA系では全くシグナルを得られず、最も可能性の高いことには感染がエム・ツベルクローシスによって引き起こされたものではないことが示された。
引き続いて行った実験において、異なる地域からの大規模な臨床標本のコレクションをLiPAにおいて試験した。結果を表5に示す。見いだされた137個の耐性株のうち、非常に大多数がR−プローブ(R2、R4A、R4B、R5)により示される変異の1つによるものとすることができた。興味深いことに、いくつかの変異は、他の国と比較すると、いくつかの国においてより頻発するように思える(例えば、チュニジアおよびエジプトにおいてR4B(=H526D)、ルワンダにおいてR5(S531L))。結局、このことは異なる国に関する異なる試験フォーマットにつながる。
本願においてLiPAにより分析された全部で213個のリファンピシン耐性株について、151個(71%)が変異S531L、H526D、D516VまたはH526Yによるものとすることができ、よって、それぞれプローブR5、R4B、R2およびR4Aとの陽性シグナルによって検出された(図10参照)。
培養およびLiPAの両方により分析された全部で180株につき、正確な同定(感受性/耐性)を164株(=91.1%)において行った(表6参照)。3つの耐性株において、LiPAの結果および配列決定により野生型rpoB遺伝子フラグメントが示され、そのことは、リファンピシン耐性に関する機構はrpoB遺伝子の調べられた部分における変異によるものとすることができないということを示す。
分析された180株中30株はLiPAにおいて耐性であったが、培養においては感受性であるように見えた。しかしながら、これら13株のうちの2株は、伝統的な
Figure 0004558105
培地のかわりに合成7H11培地で再培養後、とにかくリファンピシン耐性に変化した。いままで公表されていないこの知見は、慣用的な
Figure 0004558105
培地はミコバクテリアの抗生物質間受精の決定には推奨されないことを示す(おそらく、
Figure 0004558105
培地の調製に用いる市販の卵中の痕跡量の抗生物質の存在による)。それゆえ、培養を7H11のような合成培地で行う場合には、LiPAにおいては耐性であるが培養においては感受性である矛盾した株のパーセンテージ(この場合13/180=7.2%)はずっと低く、おそらく0%と予想できる。
興味深いことに、本願において試験された大部分のリファンピシン耐性単離体は、さらにイソニアジド耐性であり、よって多剤耐性であった(多剤耐性の定義=少なくともイソニアジドおよびリファンピシンに耐性)。よって、リファンピシン耐性を多剤耐性の可能性のあるマーカーと考えることができ、それゆえ、上記LiPA試験は多剤耐性結核菌の対照のための重要な道具でありうる。
結論として、上記方法は、前培養を行わずに、臨床標本中における直接的なエム・ツベルクローシスの正しい同定およびリファンピシン耐性の同時検出を可能にするものである。該方法は、24時間以内に、臨床標本中における直接的なリファンピシン耐性の容易な検出を可能にする。
実施例7:エム・レプラエにおけるリファンピシン耐性の検出
上記検出方法を、リファンピシン耐性の検出に連動した、生物学的試料に存在するエム・レプラエの検出にも適用することもできる。エム・レプラエのrpoB遺伝子配列は、以前に
Figure 0004558105
およびCole(1993年)に記載されていた。それらは、エム・レプラエにおけるリファンピシン耐性の原因となる限られた数の変異が同定されただけであった。エム・ツベルクローシスと同様に、他の多くの変異がエム・レプラエにおけるリファンピシン耐性を引き起こしうるものであり、これらの変異の大部分が、むしろ、本願で先に述べた「変異領域」に対応したrpoB遺伝子の限られた領域に局在化しているであろうと合理的に考えることができる。
それゆえ、エム・レプラエのrpoB遺伝子における推定上の変異領域にまたがっている野生型プローブのセット:
Figure 0004558105
を選択する(表2B参照)。
これらのML−Sプローブの少なくとも1つとのハイブリダイゼーションの不存在によってリファンピシン耐性が示される。これらの変異配列がまだ特定されていないとしても、このML−Sプローブのセットは、この領域におけるリファンピシン耐性を引き起こす変異を検出するであろう。
上記ML−Sプローブを、それらすべてが同じハイブリダイゼーションおよび洗浄条件下で用いることのできるように、注意深く設計した。同じことが、ML−Sプローブが一緒になってエム・レプラエおよびリファンピシン耐性の同時検出を可能にすることのできる種特異的ML−POL−1プローブについてもいえる。
この実施例において述べたすべてのプローブはエム・レプラエの同じrpoB遺伝子に含まれており、MGPRO−1もしくはMGPRO−2(5’プライマー)およびMGPRO−3もしくはMGPRO−4(3’プライマー)から選択されるプライマーのセットを用いるPCRにより得ることができる。
Figure 0004558105
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文献
Figure 0004558105
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Claims (32)

  1. 試料中に存在するミコバクテリウム種のリファンピシン(および/またはリファブチン)耐性を検出するための方法であって、下記工程:
    (i)必要ならば、試料中に存在するポリ核酸を遊離、単離、あるいは濃縮し;
    (ii)必要ならば、少なくとも1つの適当なプライマーのペアーを用いてrpoB遺伝子の重要部分を増幅し;
    (iii)適当なハイブリダイゼーションおよび洗浄条件下で、工程(i)または(ii)のポリ核酸を、野生型のプローブのセットとハイブリダイゼーションさせ;
    ここに該プローブは表2に示される
    S1 (配列番号:1)、
    S11 (配列番号:2)、
    S2 (配列番号:3)、
    S3 (配列番号:4)、
    S33 (配列番号:5)、
    S4 (配列番号:6)、
    S44 (配列番号:7)、
    S444 (配列番号:43)、
    S4444 (配列番号:8)、
    S5 (配列番号:9)、
    S55 (配列番号:10)、
    S555 (配列番号:39)、
    S5555 (配列番号:40)、
    S55C (配列番号:44)、および
    S55M (配列番号:45
    らなる群より選択されるS−プローブであり;
    該セットは図1に示すrpoB遺伝子の完全な変異領域と重複しており;
    (iv)工程(iii)で得られたハイブリッドを検出し;
    (v)工程(iv)で得られた異なるハイブリダイゼーションシグナルから試料中に存在するミコバクテリウム種のリファンピシン感応性(耐性対感受性)を推定する、
    からなる方法。
  2. 野生型プローブの該セットが、5以上の野生型プローブからなる、請求項1記載の方法。
  3. 工程(iii)の野生型プローブのセットが、エム・ツベルクローシス、エム・パラツベルクローシス、エム・アビウム、エム・スクロフラセウム、エム・カンサイイ、エム・イントラセルラレ(およびMAC−株)、またはエム・レプラエに対する少なくとも1つの特異的プローブとさらに組み合わされている、請求項1または2記載の方法。
  4. エム・ツベルクローシスに対する種特異的プローブが、
    MT−POL−1 (配列番号:23)、
    MT−POL−2 (配列番号:24)、
    MT−POL−3 (配列番号:25)、
    MT−POL−4 (配列番号:26)および
    MT−POL−5 (配列番号:27)、
    からなる群から選択される、請求項3記載の方法。
  5. エム・パラツベルクローシスに対する種特異的プローブが、
    MP−POL−1 (配列番号:28)、および/または
    エム・パラツベルクローシスのrpoB遺伝子の重要部分の配列(配列番号:35)由来のいずれかのエム・パラツベルクローシス特異的プローブ、
    からなる群から選択される、請求項3記載の方法。
  6. エム・アビウムに対する種特異的プローブが、
    MA−POL−1 (配列番号:29)、および/または
    エム・アビウムのrpoB遺伝子の重要部分の配列(配列番号:36)由来のいずれかのエム・アビウム特異的プローブ、
    からなる群から選択される、請求項3記載の方法。
  7. エム・スクロフラセウムに対する種特異的プローブが、
    MS−POL−1 (配列番号38)、および/または
    エム・スクロフラセウムのrpoB遺伝子の重要部分の配列(配列番号:37)由来のいずれかのエム・スクロフラセウム特異的プローブ、
    からなる群から選択される、請求項3記載の方法。
  8. エム・カンサイイに対する種特異的プローブが、
    MK−POL−1 (配列番号55)、および/または
    エム・カンサイイのrpoB遺伝子の重要部分の配列(配列番号:56)由来のいずれかのエム・カンサイイ特異的プローブ、
    からなる群から選択される、請求項3記載の方法。
  9. エム・イントラセルラレ(およびMAC−株)に対する種特異的プローブが、
    MI−POL−1 (配列番号68)、および/または
    MAC−株のrpoB遺伝子の重要部分の配列(配列番号:69)由来のいずれかのMAC−株特異的プローブ、
    からなる群から選択される、請求項3記載の方法。
  10. エム・レプラエに対する種特異的プローブが、
    ML−POL−1 (配列番号57)、
    である、請求項3記載の方法。
  11. 工程(iii)の野生型プローブの該セットが、少なくとも1つのrpoBサイレント変異プローブとさらに組み合わされている、請求項1ないし10のいずれかに記載の方法。
  12. 工程(iii)の野生型プローブの該セットが、少なくとも1つのrpoB変異プローブとさらに組み合わされている、請求項1ないし11のいずれかに記載の方法。
  13. ミコバクテリウム種がエム・ツベルクローシスである、請求項1ないし10のいずれかに記載の方法。
  14. 野生型プローブの該セットが、
    S11 (配列番号:2)、
    S2 (配列番号:3)、
    S33 (配列番号:5)、
    S4444 (配列番号:8)、
    S55 (配列番号:10)、および
    S5555 (配列番号:40)、
    からなる群から選択される、少なくとも1つの(S−)プローブを含む、請求項13記載の方法。
  15. 野生型プローブの該セットが、少なくとも1つの下記(S−)プローブ:
    S4444 (配列番号:8)、および
    S55またはS5555 (配列番号:10)または(配列番号:40)、
    を含む、請求項13記載の方法。
  16. 野生型プローブの該セットが、下記(S−)プローブ:
    S11 (配列番号:2)、
    S2 (配列番号:3)、
    S33 (配列番号:5)、
    S4444 (配列番号:8)、および
    S55またはS5555 (配列番号:10)または(配列番号:40)、
    全てからなる、請求項13記載の方法。
  17. 工程(iii)の野生型プローブの該セットが、少なくとも1つのrpoBサイレント変異プローブとさらに組み合わされている、請求項13ないし16のいずれかに記載の方法。
  18. rpoBサイレント変異プローブが、
    SIL−1 (配列番号:13)、
    である、請求項17記載の方法。
  19. 工程(iii)の野生型プローブの該セットが、少なくとも1つのrpoB変異プローブとさらに組み合わされている、請求項13ないし18のいずれかに記載の方法。
  20. rpoB変異プローブ、またはR−プローブが、
    R1 (配列番号:46)、
    R2 (配列番号:14)、
    R2B (配列番号:47)、
    R2C (配列番号:48)、
    R3 (配列番号:49)、
    R4A (配列番号:15)、
    R44A (配列番号:16)、
    R444A (配列番号:17)、
    R4B (配列番号:18)、
    R44B (配列番号:19)、
    R444B (配列番号:20)、
    R4C (配列番号:50)、
    R4D (配列番号:51)、
    R4E (配列番号:52)、
    R5 (配列番号:21)、
    R55 (配列番号:22)、
    R5B (配列番号:53)、および
    R5C (配列番号:54)、
    からなる群から選択される、請求項19記載の方法。
  21. R−プローブが、
    R2 (配列番号:14)、
    R444A (配列番号:17)、
    R444B (配列番号:20)、および
    R55 (配列番号:22)、
    からなる群から選択される、請求項20記載の方法。
  22. 下記の新たなrpoB遺伝子変異:
    −rpoB遺伝子のコドン516における変異を表し、アミノ酸DからGへの変化を生じている、D516G、
    −rpoB遺伝子のコドン526における変異を表し、アミノ酸HからCへの変化を生じるている、H526C、
    −rpoB遺伝子のコドン526における変異を表し、アミノ酸HからTへの変化を生じている、H526T、
    −rpoB遺伝子のコドン529における変異を表し、アミノ酸RからQへの変化を生じている、R529Q、
    を特異的に検出するか、あるいは増幅するように設計されたプローブまたはプライマーのセットを用いる、請求項13ないし21のいずれかに記載の方法。
  23. ミコバクテリウム種が、エム・レプラエである、請求項1ないし10のいずれかに記載の方法。
  24. 工程(iii)の野生型プローブの該セットが、
    ML−S1 (配列番号:58)、
    ML−S2 (配列番号:59)、
    ML−S3 (配列番号:60)、
    ML−S4 (配列番号:61)、
    ML−S5 (配列番号:62)、および
    ML−S6 (配列番号:63)、
    からなる群から選択される、少なくとも1つの(S−)プローブを含む、請求項23記載の方法。
  25. プローブが固体支持体に固定化されている、請求項1から24のいずれかに記載の方法。
  26. ミコバクテリウム種のリファンピシン(および/またはリファブチン)耐性の検出のための野生型プローブのセットであって、該プローブは表2に示される
    S1 (配列番号:1)、
    S11 (配列番号:2)、
    S2 (配列番号:3)、
    S3 (配列番号:4)、
    S33 (配列番号:5)、
    S4 (配列番号:6)、
    S44 (配列番号:7)、
    S444 (配列番号:43)、
    S4444 (配列番号:8)、
    S5 (配列番号:9)、
    S55 (配列番号:10)、
    S555 (配列番号:39)、
    S5555 (配列番号:40)、
    S55C (配列番号:44)、および
    S55M (配列番号:45
    らなる群より選択されるS−プローブであることを特徴とし、該セットが図1に示すrpoB遺伝子の完全な変異領域と重複していることを特徴とする、野生型プローブのセット。
  27. 該セットが、5以上の野生型プローブを含む、請求項26記載の野生型プローブのセット。
  28. ML−S1 (配列番号:58)、
    ML−S2 (配列番号:59)、
    ML−S3 (配列番号:60)、
    ML−S4 (配列番号:61)、
    ML−S5 (配列番号:62)、および
    ML−S6 (配列番号:63)
    からなる群から選択される、少なくとも1つの野生型プローブを含む、リファンピシン(および/またはリファブチン)耐性の検出のための、請求項26または27記載の野生型プローブのセット。
  29. 請求項26ないし28のいずれかにおいて定義された野生型プローブのいずれかのセットを含む、組成物。
  30. 試料中に存在するミコバクテリウム種のリファンピシン(および/またはリファブチン)耐性を検出するためのキットであって、下記成分:
    (i)適当な場合には、試料中に存在するポリ核酸を遊離、単離、あるいは濃縮するための手段;
    (ii)適当な場合には、rpoB遺伝子の増幅のためのプライマーのセット;
    (iii)可能には固体支持体に固定化されている、請求項26または27のいずれかにおいて定義された野生型プローブの少なくとも1つのセット;
    (iv)ハイブリダイゼーションバッファー、または該バッファーを製造するのに必要な成分;
    (v)洗浄溶液、または該溶液を製造するのに必要な成分;
    (vi)適当な場合には、上記ハイブリダイゼーションから得られたハイブリッドを検出する手段、
    を含む、キット。
  31. 工程(iii)の野生型プローブのセットが、請求項26において定義されたセットからなる、エム・ツベルクローシスのリファンピシン(および/またはリファブチン)耐性の検出のための、請求項30に記載のキット。
  32. 工程(iii)の野生型プローブのセットが、請求項28において定義されたセットからなる、エム・レプラエのリファンピシン(および/またはリファブチン)耐性の検出のための、請求項30に記載のキット。
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