JP4553075B2 - 微細構造パターンの製造方法および情報記録媒体基板の製造方法 - Google Patents
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- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
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Description
【0001】
本発明は、ナノインプリント法を用いることによって微細構造パターンを製造する微細構造パターンの製造方法および情報記録媒体基板の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
磁気記録媒体においては、記録密度をより高密度化するために、磁性層をパターニングすることによって磁性層を複数の領域に物理的に分割したパターンドメディア(以下、PMという)が提案されている。このPMの製造プロセスには、微細構造パターンの作製が要求される。また、PM以外にも、例えば半導体デバイスの製造プロセスにおいて、微細構造パターンの作製は、要求される。微細構造パターンの作製には、一般的にはフォトリソグラフィが用いられてきた。しかし、さらなる微細化が進み、フォトリソグラフィでは困難な状況になってきている。例えば、PM用の微細構造は、数十nm程度のオーダーであり、これは、光の回折限界と同等のパターンサイズである。したがって、一般的なフォトリソグラフィによる微細構造パターンの製造方法では、PMのパターンの作製は、困難である。そこで、さらに微細加工が可能な方法として、例えば、ナノインプリント法が提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
【0003】
このナノインプリント法とは、表面に凹凸形状を有する型を、インプリント材料に押し付けること等によって、上記型の凹凸形状をインプリント材料に転写させ、凹凸形状が転写されたインプリント材料を固化させた後に型を剥離することによって、凹凸形状である微細構造パターンを作製する方法である。ナノインプリント法によれば、フォトリソグラフィ等の従来の微細構造パターンの製造方法に比べて、格段に微細なパターンを作製することができる。
【0004】
しかし、このナノインプリント法では、型をインプリント材料に押し付けた際に、型の凹部にインプリント材料が充填されるが、インプリント材料に混じって空気等が充填され、凹部のすべてにインプリント材料が充填されず、転写されたパターンに欠陥が生じるという問題がある。なお、このように凹部に残る空気等による気泡を残留気泡という。
【0005】
そこで、上記問題を解決するために、例えば、特許文献3には、インプリント用モールド(型)に形成された凹凸状のパターンの凹部にマイクロトレンチ(微小凹部)を形成し、レジスト層にインプリントすることにより、インプリント用モールドとレジスト層との間に取り込まれる気体(残留気泡)をマイクロトレンチに充填させることで、残留気泡に起因するレジストパターンの欠陥を低減させることが記載されている。
【0006】
しかしながら、この特許文献3に記載の方法では、残留気泡の量が、マイクロトレンチの容積よりも大きい場合には、パターンに欠陥が生じてしまうこととなる。残留気泡の量は、変動し得るため、残留気泡の量を考慮してマイクロトレンチの容積を決定していても、残留気泡の量が上回る可能性があり、その場合は、パターンに欠陥が生じてしまう。
【先行技術文献】
【特許文献1】
特開2007−118552号公報
【特許文献2】
特開2008−78550号公報
【特許文献3】
特開2007−42715号公報
【発明の概要】
【0007】
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、微細構造の欠陥が生じ難い微細構造パターンの製造方法および情報記録媒体基板の製造方法を提供することである。
【0008】
本発明にかかる微細構造パターンの製造方法および情報記憶媒体基板の製造方法は、凹凸構造を有するモールドを成形材料に押し付けて前記凹凸構造を前記成形材料に転写することによって微細構造パターンを製造する微細構造パターンの製造方法および情報記録媒体基板の製造方法であって、前記モールドを押し付けた状態で、前記凹凸構造における凹部の前記モールド側に前記成形材料が存在しない空間が形成され、かつ、前記空間が、前記モールドの外部とつながっており、離型の前に、前記空間が閉空間とされた後に、前記閉空間中に存在する気体が加熱されることにより、前記気体を膨張させることで、前記成形材料から前記モールドが離型されるものである。このため、本発明にかかる微細構造パターンの製造方法および情報記憶媒体基板の製造方法は、微細構造の欠陥が生じ難いものである。
【0009】
上記並びにその他の本発明の目的、特徴及び利点は、以下の詳細な記載と添付図面から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】 本発明の実施の形態1に係るモールドの平面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係るモールドの断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係るパターンドメディアの製造工程を示す断面図であって、図3(A)〜図3(G)は、各工程図を示す。
【図4】 本発明の実施の形態2に係るモールドの平面図である。
【図5】 本発明の実施の形態2に係るモールドの断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態2に係るパターンドメディアの製造工程を示す断面図であって、図6(A)〜図6(G)は、各工程図を示す。
【図7】 本発明の実施の形態3に係るパターンドメディアの製造工程を示す断面図であって、図7(A)〜図7(F)は、各工程図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
【0012】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る微細構造パターンの製造方法について説明する。より具体的には、その一例として、微細構造パターンを有するパターンドメディア(PM)の製造方法について説明する。まず、実施の形態1に係るPMの製造方法において使用される、実施の形態1に係るモールドの構成について、図1および図2を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るモールドの平面図である。また、図2は、本発明の実施の形態1に係るモールドの断面図である。なお、図2は、図1に示されたモールド1の主面の中心を通り、主面に対して垂直な面による断面図であるが、見やすさを考慮して図1に比べて、より簡略化されている。例えば、図2では、微細構造パターン1bが粗くされ、凸部1b−1の数が少なくされている。図1および図2に示すように、モールド1は、円盤状であり、その片側主面には凹凸形状からなる微細構造パターン1bが形成されている。微細構造パターン1bは、凸部1b−1および凹部1b−2とを備えて構成される。特に図1を参照して、モールド1の一方の主面上に複数の突起状の凸部1b−1が均一に配置されていて、その主面において、凸部1b−1が存在しない箇所が凹部1b−2であり、これらが微細構造パターン1bを構成している。したがって、凹部1b−2は、モールド1の一方の主面全体に均一に広がっている。
【0013】
また、モールド1は、例えば、微細構造パターン1bの周囲を取り囲むように形成された、微細構造パターン1bが形成されている主面に対し略垂直に立設する短高円筒状の周壁1dを備えており、転写の際に、インプリント材料が形成された基板等が嵌り込む構造である。そして、モールド1には、貫通孔1aが形成されている。貫通孔1aは、凹部1b−2とモールド1の外部とを連通させるように形成されている。より具体的には、モールド1において、微細構造パターン1bが形成されていない主面と、凹部1b−2とを結んでいる。なお、モールド1は、射出成形、ドライエッチング、ウェットエッチング、フォトリソグラフィ、電子線描画、インプリント法等の公知の技術のいずれか、あるいはこれらの組み合わせを用いて作製される。
【0014】
このような、モールド1を用いた、実施の形態1に係るPMの製造方法について説明する。図3は、本発明の実施の形態1に係るパターンドメディアの製造工程を示す断面図であって、図3(A)〜図3(G)は、各工程図を示す。図3(A)に示すように、モールド1が相対的に上方に、基板2が相対的に下方に配置され、これらが対向するように配置される。基板2上には磁性膜3が成膜され、さらに磁性膜3上にはインプリント材料4が塗布されている。なお、モールド1の微細構造パターン1bは、基板2においてインプリント材料4が塗布された面側と向かい合うように配置される。なお、基板2としては、例えば、ガラス、プラスチック、金属等が用いられてよく、その材質は、特に限定されない。また、基板2は、表面上に微細な複数の凹凸形状を有する構造材料からなる表面部を備えることによって、PM用の基板を形成することができる材質であればよい。例えば、基板2として用いるガラス基板として、HDD用2.5インチガラス基板等が挙げられる。なお、磁性膜3として、例えばCo−Cr−Pt、Fe−Pt、Co−Pt、Tb−Fe、Tb−Co、Tb−Fe−Co等を用いることができる。また、インプリント材料4は、磁性膜3上の、微細構造パターン1bが転写されるべき箇所(領域)に形成される。インプリント材料4として、例えば、SOG(スピンオングラス)材料を用いることができる。塗布方法は、公知の塗布方法を用いることができ、例えば、ディスペンサ等による滴下塗布であってもよいし、スピンコート法やディップコート法等であってもよいし、ワイヤーバーおよびアプリケータ等を用いて塗り広げる方法であってもよい。なお、熱インプリント法を用いる場合では、インプリント材料4として、例えばシクロオレフィン系の樹脂を用いることができ、また、光インプリント法を用いる場合では、インプリント材料4として、例えばフォトレジストを用いることができる。
【0015】
次に、図3(B)に示すように、モールド1は、インプリント材料4、磁性膜3が積層された基板2に所定の押圧力で押し付けられ、インプリント材料4に微細構造パターン1bが転写される(転写工程)。なお、実施の形態1に係るモールド1は、転写の際に基板2等がモールド1に嵌り込むような構成のものを用いている。これにより、インプリント材料4が微細構造パターン1bの凹部1b−2に充填される。この際に、インプリント材料4が凹部1b−2内すべてに充填されるのではなく、凹部1b−2の一部には空間1cが存在するように、インプリント材料4の塗布量が調整され、かつモールド1の微細構造パターン1bの深さサイズ等が設計される。つまり、転写後のインプリント材料4における凹部1b−2内での厚さ(基板2に対して垂直方向の長さ)は、凹部1b−2の深さ(モールド1に対して垂直方向の長さ)に比べて小さい。また、凹部1b−2は、貫通孔1aにより、モールド1の外部と連通しているため、凹部1b−2にインプリント材料4が充填された分だけ凹部1b−2中の空気は、貫通孔1aを通じてモールド1の外部に抜ける。それにより、凹部1b−2に充填されるインプリント材料4に気泡が残留することがない。そのため、インプリント材料4への転写において不良品が発生することがほとんどない。また、基板2等は、モールド1に嵌り込んでいるため、凹部1b−2は、貫通孔1aのみによりモールド1の外部とつながっていて、凹部1b−2内の空気は、貫通孔1a以外から、モールド1の外部に抜けることはない。
【0016】
そして、この状態でインプリント材料4が乾燥される(固化工程)。そうすることによって、インプリント材料4が固化される。これにより、微細構造がインプリント材料4に形成される。前記乾燥方法としては、特に制限がなく、公知の乾燥方法を用いることができる。例えば、室温で放置してもよいが、さらに、減圧、送風および加熱等を行うと、乾燥をより早める点から好ましい。また、加熱を行う場合は、加熱温度をインプリント材料4の溶媒の沸点を超えないようにすることが好ましい。そうすることによって、インプリント材料4が沸騰せず、インプリント材料4内部に気泡が残存する可能性が低くなるため、凹凸形状の転写不良の発生が抑制される。なお、この実施の形態では、インプリント材料4にSOG材料を用いていることから乾燥によりインプリント材料4が固化されるが、熱インプリント法を用いる場合は、加熱することで柔らかくなったインプリント材料4にモールド1を押し付けた後に冷却してインプリント材料4を固化させる必要がある。また、光インプリント法を用いる場合は、インプリント材料4にモールド1を押し付けた後に光が照射されて、インプリント材料4が固化される。それにより、インプリント材料4に微細構造が形成される。
【0017】
次に、図3(C)に示すように、モールド1の微細構造パターン1bが形成されていない主面に蓋5が、設置される(閉空間形成工程)。この蓋5は、少なくとも貫通孔1aを塞ぐものである。凹部1b−2は、したがって、蓋5をモールド1上に設置することで、空間1cは、外部に空気が抜けることのない閉空間を形成することとなる。なお、空間1cは貫通孔1aでのみモールド1の外部とつながっていることから、閉空間を形成する場合は貫通孔1aのみを塞ぐだけでよく、容易に閉空間を形成することができる。
【0018】
次に、図3(D)に示すように、磁性膜3およびインプリント材料4を含む基板2が、加熱部6aを備えた加熱装置6に設置される。なお、基板2は、図3(C)に示した状態のまま加熱装置6に設置される。つまり、蓋5が設置されたモールド1が、インプリント材料4と吸着されている状態である。この状態のまま、基板2は、加熱装置6に設置される。加熱装置6を駆動させることで、加熱部6aが加熱される(離型工程)。それにより、基板2等が加熱される。そして、空間1cも加熱されることとなる。空間1cには空気が充満されていることから、空間1cに充満されている空気が加熱されて膨張する。それにより、モールド1をインプリント材料4から離型するような力が加わる。より具体的には、モールド1の主面に対して垂直方向に、モールド1がインプリント材料4より離型されるような力が加わる。また、凹部1b−2は、モールド1の全面に略均一に形成されていることから、空間1cもモールド1の全面に略均一に存在することになり、空間1c内の空気の膨張により生じた、モールド1を離型させる力も、モールド1の全面に均一に加わることになるため、離型の際にモールド1等に偏った力がかかることがなく、微細構造の破損が生じにくい。このように、容易に離型がなされる上、微細構造の破損が生じにくい。また、凹部1b−2にはすべてインプリント材料4が充填されるのではなく、空間1cが存在することから、凹部1b−2の内面(凸部1b−1の外面)の内、インプリント材料4が接しない箇所が生じることとなる。そのため、その部分の離型抵抗が軽減されることから、離型に必要な力も少なくてすむ。したがって、離型時にインプリント材料4に無理な力がかかりにくく、破損等が生じにくい。なお、モールド1は、空間1c内の空気の膨張により撓むことが好ましく、それにより、容易に離型が行われる。したがって、モールド1は可能な限り、薄い方が好ましい。
【0019】
このようにして離型することで、図3(E)に示すように、基板2上に形成された磁性膜3上にインプリント材料4による微細構造パターンが形成される。そして、図3(F)に示すように、磁性膜3上に残っているインプリント材料4がマスクとされ、ドライエッチングにより、磁性膜3をエッチングすることで、磁性膜3に微細構造が形成される。
【0020】
次に、図3(G)に示すように、インプリント材料4が除去され、表面の磁性膜3に微細構造のパターン3aが形成された情報記録媒体基板8が、製造される。なお、実施の形態1に係る製造方法においては、形成された微細構造パターンの高さ方向(基板2に対して垂直方向)においては、ばらつきが生じる可能性があるが、例えば、実施の形態1のように微細構造パターンをマスクパターンとして用いる場合は問題とならない。
【0021】
また、空間1cには空気が充満しているとしたが、空気ではなく、例えばそれ以外に気体を流入しておいてもよい。なお、空間1cに充満しているガスとしては、基板2等を浸食、破損等しないように、例えば窒素やアルゴン等の不活性ガスが好ましい。また、空間1c内に充満している気体を熱することにより膨張させ、それを利用して離型を行うことから、膨張率の高い気体である方が、容易に離型を行うことができ、好ましい。
【0022】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る微細構造パターンの製造方法について説明する。より具体的には、その一例として、微細構造パターンを有するパターンドメディア(PM)の製造方法について説明する。実施の形態2の微細構造パターンの製造方法は、実施の形態1のように、転写の際に、インプリント材料4が形成された基板等が嵌り込む構造のモールドを用いず、また、モールドには貫通孔が形成されていない。これらの点で、実施の形態2の微細構造パターンの製造方法は、実施の形態1の微細構造パターンの製造方法と異なるが、他は、ほぼ同様である。
【0023】
まず、実施の形態2に係るPMの製造方法において用いる実施の形態2に係るモールドの構成について、図4および図5を用いて説明する。図4は、本発明の実施の形態2に係るモールドの平面図である。また、図5は、本発明の実施の形態2に係るモールドの断面図である。なお、図5は、図4に示されたモールド11の主面の中心を通り、主面に対して垂直な面による断面図であるが、見やすさを考慮して図4に比べて、より簡略化されている。例えば、図5では、微細構造パターン1bが粗くされ、凸部1b−1の数が少なくされている。図4および図5に示すように、モールド11は、円盤状であり、その片側主面には凹凸形状からなる微細構造パターン11bが形成されている。微細構造パターン11bは、凸部11b−1および凹部11b−2を備えて構成される。特に図4を参照して、モールド11の一方の主面上に複数の突起状の凸部11b−1が均一に配置されていて、その主面において、凸部11b−1が存在しない箇所が凹部11b−2であり、これらが微細構造パターン11bを構成している。したがって、凹部11b−2は、モールド11の一方の主面全体に均一に広がり、均一に配置されている。なお、モールド11は、実施の形態1のモールド1のように周壁1dを備えず、転写の際に、インプリント材料が形成された基板等が嵌り込む構造ではない。なお、モールド11は、射出成形、ドライエッチング、ウェットエッチング、フォトリソグラフィ、電子線描画、インプリント法等の公知の技術のいずれか、あるいはこれらの組み合わせを用いて作製すればよい。
【0024】
このようなモールド11を用いた、実施の形態2に係るPMの製造方法について説明する。なお、図において、実施の形態1において説明した部材と同様の部材については同一の符号を付し、説明を省略している。図6は、本発明の実施の形態2に係るパターンドメディアの製造工程を示す断面図であって、図6(A)〜図6(G)は、各工程図を示す。図6(A)に示すように、モールド11が相対的に上方に、基板2が相対的に下方に配置され、これらが対向するように配置される。基板2上には磁性膜3が成膜され、さらに磁性膜3上にはインプリント材料4が塗布されている。なお、モールド11の微細構造パターン11bは、基板2においてインプリント材料4が塗布された面側と向かい合うように配置される。また、インプリント材料4は、磁性膜3上の、微細構造パターン1bが転写されるべき箇所(領域)に塗布される。塗布方法は、公知の塗布方法を用いればよく、例えば、ディスペンサ等による滴下塗布であってもよいし、スピンコート法やディップコート法等であってもよいし、ワイヤーバーおよびアプリケータ等を用いて塗り広げる方法であってもよい。
【0025】
次に、図6(B)に示すように、モールド11は、インプリント材料4、磁性膜3が積層された基板2に所定の押圧力で押し付けられ、インプリント材料4に微細構造パターン11bが転写される(転写工程)。これにより、インプリント材料4が微細構造パターン11bの凹部11b−2に充填される。この際に、インプリント材料4が凹部11b−2内すべてに充填されるのではなく、凹部11b−2の一部には空間11cが存在するように、インプリント材料4の塗布量が調整され、かつモールド11の微細構造パターン11bの深さサイズ等が設計される。つまり、転写後のインプリント材料4における凹部1b−2内での厚さ(基板2に対して垂直方向の長さ)は、凹部11b−2の深さ(モールド1に対して垂直方向の長さ)に比べて小さい。また、転写の際にも、凹部11b−2は、外部とつながっていることから、凹部11b−2にインプリント材料4が充填された分だけ凹部11b−2中の空気は、モールド11の外部に抜けるので、凹部11b−2に充填されるインプリント材料4に気泡が残留することがない。そのため、インプリント材料4への転写において不良品が発生することがほとんどない。
【0026】
そして、この状態でインプリント材料4が乾燥される(固化工程)。そうすることによって、インプリント材料4が固化される。これにより、微細構造がインプリント材料4に形成される。前記乾燥方法としては、特に制限がなく、公知の乾燥方法を用いることができる。例えば、室温で放置してもよいが、さらに、減圧、送風及び加熱等を行うと、乾燥をより早める点から好ましい。また、加熱を行う場合は、加熱温度をインプリント材料4の溶媒の沸点を超えないようにすることが好ましい。そうすることによって、インプリント材料4が沸騰せず、インプリント材料4内部に気泡が残存する可能性が低くなるため、凹凸形状の転写不良の発生が抑制される。なお、インプリント材料4にSOG材料を用いている場合は、上述のように乾燥によりインプリント材料4が固化されるが、熱インプリント法を用いる場合は、加熱することで柔らかくなったインプリント材料4にモールド11を押し付けた後に冷却してインプリント材料4を固化させる必要がある。また、光インプリント法を用いる場合は、インプリント材料4にモールド11を押し付けた後に光が照射されて、インプリント材料4が固化される。それにより、インプリント材料4に微細構造が形成される。
【0027】
次に、図6(C)に示すように、モールド11および基板2等の側面を覆うような蓋15が、設置される(閉空間形成工程)。この蓋15を設置することで、空間11cは、外部に空気が抜けることのない閉空間を形成することとなる。
【0028】
次に、図6(D)に示すように、磁性膜3およびインプリント材料4を含む基板2が、加熱部6aを備えた加熱装置6に設置される。なお、基板2は、図6(C)に示した状態のまま加熱装置6に設置される。つまり、蓋15が設置されたモールド11がインプリント材料4と吸着されている状態である。この状態のまま、基板2は、加熱装置6に設置される。加熱装置6を駆動させることで、加熱部6aが加熱される(離型工程)。それにより、基板2等が加熱される。そして、空間11cも加熱されることとなる。空間11cには、空気が充満されていることから、空間11cに充満されている空気が加熱されて膨張する。それにより、モールド11をインプリント材料4から離型するような力が加わる。具体的には、モールド11の主面に対して垂直方向に、モールド11がインプリント材料4より離型されるような力が加わる。また、凹部11b−2は、モールド1の全面に略均一に形成されていることから、空間11cもモールド11の全面に略均一に存在することになり、空間11c内の空気の膨張により生じた、モールド11を離型させる力も、モールド11の全面に均一に加わることになるため、離型の際にモールド11等に偏った力がかかることがなく、微細構造の破損が生じにくい。このように、容易に離型がなされる上、微細構造の破損が生じにくい。また、凹部11b−2にはすべてインプリント材料4が充填されるのではなく、空間11cが存在することから、凹部11b−2の内面(凸部11b−1の外面)の内、インプリント材料4が接しない箇所が生じることとなる。そのため、その部分の離型抵抗が軽減されることから、離型に必要な力も少なくてすむ。したがって、離型時にインプリント材料4に無理な力がかかりにくく、破損等が生じにくい。なお、モールド11は、空間11c内の空気の膨張により撓むことが好ましく、それにより、容易に離型が行われる。したがって、モールド11は、可能な限り、薄い方が好ましい。
【0029】
このようにして離型することで、図6(E)に示すように、基板2上に形成された磁性膜3上にインプリント材料4による微細構造パターンが形成される。そして、図6(F)に示すように、磁性膜3上に残っているインプリント材料4がマスクとされ、ドライエッチングにより、磁性膜3をエッチングすることで、磁性膜3に微細構造が形成される。
【0030】
次に、図6(G)に示すように、インプリント材料4が除去され、表面の磁性膜3に微細構造のパターン3aが形成された情報記録媒体基板8が、製造される。なお、実施の形態2に係る製造方法においては、形成された微細構造パターンの高さ方向(基板2に対して垂直方向)においては、ばらつきが生じる可能性があるが、例えば、実施の形態2のように微細構造パターンをマスクパターンとして用いる場合は問題とならない。
【0031】
また、実施の形態1および実施の形態2において、空間1c、11cには空気が充満しているとしたが、空気ではなく、例えばそれ以外の気体を充満させてもよい。具体的には、充満させる気体中において、図3、図6に示した上記製造工程を行えばよい。なお、空間1c、11cに充満しているガスとしては、基板2等を浸食、破損等しないように、例えば窒素やアルゴン等の不活性ガスが好ましい。また、空間1c、11c内に充満している気体を熱することにより膨張させ、それを利用して、離型を行うことから、膨張率の高い気体である方が容易に離型を行うことができ、好ましい。
【0032】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る微細構造パターンの製造方法について説明する。より具体的には、その一例として、微細構造パターンを有するパターンドメディア(PM)の製造方法について説明する。まず、実施の形態3に係るPMの製造方法において用いる実施の形態3に係るモールドの構成は、図1および図2を用いて説明した、本発明の実施の形態1に係るモールド1と同一であるので、その説明を省略する。
【0033】
このようなモールド1を用いた、実施の形態3に係るPMの製造方法について説明する。なお、図において、実施の形態1において説明した部材と同様の部材については同一の符号を付し、説明を省略している。図7は、本発明の実施の形態3に係るパターンドメディアの製造工程を示す断面図であって、図7(A)〜図7(F)は、各工程図を示す。図7(A)に示すように、モールド1が相対的に上方に、基板2が相対的に下方に配置され、これらが対向するように配置される。基板2上には磁性膜3が成膜され、さらに磁性膜3上にはインプリント材料4が塗布されている。なお、モールド1の微細構造パターン1bは、基板2においてインプリント材料4が塗布された面側と向かい合うように配置する。また、インプリント材料4は、磁性膜3上の、微細構造パターン1bが転写されるべき箇所(領域)に塗布される。
【0034】
次に、図7(B)に示すように、モールド1をインプリント材料4、磁性膜3が積層された基板2に所定の押圧力で押し付けられ、インプリント材料4に微細構造パターン1bが転写される(転写工程)。これにより、インプリント材料4が微細構造パターン1bの凹部1b−2に充填される。この際に、インプリント材料4が凹部1b−2内すべてに充填されるのではなく、凹部1b−2の一部には空間1cが存在するように、インプリント材料4の塗布量が調整され、かつモールド1の微細構造パターン1bの深さサイズ等が設計される。つまり、転写後のインプリント材料4における凹部1b−2内での厚さ(基板2に対して垂直方向の長さ)は、凹部1b−2の深さ(モールド1に対して垂直方向の長さ)に比べて小さい。また、凹部1b−2は、貫通孔1aにより、モールド1の外部と連通しているため、凹部1b−2にインプリント材料4が充填された分だけ凹部1b−2中の空気は、貫通孔1aを通じてモールド1の外部に抜ける。それにより、凹部1b−2に充填されるインプリント材料4に気泡が残留することがない。そのため、インプリント材料4への転写において不良品が発生することがほとんどない。また、基板2等は、モールド1に嵌り込んでいるため、凹部1b−2は、貫通孔1aのみによりモールド1の外部とつながっていて、凹部1b−2内の空気は、貫通孔1a以外から、モールド1の外部に抜けることはない。
【0035】
そして、この状態でインプリント材料4が乾燥される(固化工程)。そうすることによって、インプリント材料4が固化される。これにより、微細構造がインプリント材料4に形成される。前記乾燥方法としては、特に制限がなく、公知の乾燥方法を用いることができる。例えば、室温で放置してもよいが、さらに、減圧、送風及び加熱等を行うと、乾燥をより早める点から好ましい。また、加熱を行う場合は、加熱温度をインプリント材料4の溶媒の沸点を超えないようにすることが好ましい。そうすることによって、インプリント材料4が沸騰せず、インプリント材料4内部に気泡が残存する可能性が低くなるため、凹凸形状の転写不良の発生が抑制される。なお、インプリント材料4にSOG材料を用いている場合は、上述のように乾燥によりインプリント材料4が固化されるが、熱インプリント法を用いる場合は、加熱することで柔らかくなったインプリント材料4にモールド1を押し付けた後に冷却してインプリント材料4を固化させる必要がある。また、光インプリント法を用いる場合は、インプリント材料4にモールド1を押し付けた後に光が照射されて、インプリント材料4が固化される。それにより、インプリント材料4に微細構造が形成される。
【0036】
次に、図7(C)に示すように、貫通孔1aから空間1cに、流体である圧縮空気7が流入される(離型工程)。貫通孔1aに圧縮空気7が流入されることで、空間1cにおいて圧力がかかり、モールド1をインプリント材料4から離型するような力が加わる。具体的には、モールド1の主面に対して垂直方向に、モールド1がインプリント材料4より離型されるような力が加わる。また、凹部1b−2は、モールド1の全面に略均一に形成されていることから、空間1cもモールド1の全面に略均一に存在することになり、空間1c内に流入された圧縮空気7の圧力により生じた、モールド1を離型させる力も、モールド1の全面に均一に加わることになるため、離型の際にモールド1等に偏った力がかかることがなく、微細構造の破損が生じにくい。このように、容易に離型がなされる上、微細構造の破損が生じにくい。また、凹部1b−2にはすべてインプリント材料4が充填されるのではなく、空間1cが存在することから、凹部1b−2の内面(凸部1b−1の外面)の内、インプリント材料4が接しない箇所が生じることとなる。そのため、その部分の離型抵抗が軽減されることから、離型に必要な力も少なくてすむ。したがって、離型時にインプリント材料4に無理な力がかかりにくく、破損等が生じにくい。なお、モールド1は、空間1c内の圧縮空気7の圧力により撓むことが好ましく、それにより、容易に離型が行われる。したがって、モールド1は、可能な限り、薄い方が好ましい。なお、圧縮空気7の代わりに、他に、例えば、窒素やアルゴン等の不活性ガスを用いることが好ましい。これにより、これら気体により、基板2等が浸食、破損等されにくい。また、いずれの設備においても容易に使用することができるガスを用いればよい。また、圧縮空気7の代わりに、気体以外の流体、例えば水などの液体を用い、貫通孔1aにこの液体を流入してもよい。この液体としては、容易に入手でき、基板2等を浸食しないものが好ましい。
【0037】
このようにして離型することで、図7(D)に示すように、基板2上に形成された磁性膜3上にインプリント材料4による微細構造パターンが形成される。そして、図7(E)に示すように、磁性膜3上に残っているインプリント材料4がマスクとされ、ドライエッチングにより、磁性膜3をエッチングすることで、磁性膜3に微細構造が形成される。
【0038】
次に、図7(F)に示すように、インプリント材料4が除去され、表面の磁性膜3に微細構造のパターン3aが形成された情報記録媒体基板8が、製造される。なお、実施の形態3に係る製造方法においては、形成された微細構造パターンの高さ方向(基板2に対して垂直方向)においては、ばらつきが生じる可能性があるが、例えば、実施の形態3のように微細構造パターンをマスクパターンとして用いる場合は問題とならない。
【0039】
なお、実施の形態1〜実施の形態3において、磁性膜3をエッチングすることとで微細構造を形成しているが、磁性膜3をエッチングすることなくインプリント材料4をマスクとしてイオン照射することにより非磁性化されてもよい。この場合、磁性膜3に非磁性化部分のパターンが形成されることになる。また、この他、磁性膜の作製においては、公知の技術を用いることができる。
【0040】
また、実施の形態1〜実施の形態3において、磁性膜3上にインプリント材料4による微細構造パターンが形成され、磁性膜3上に残っているインプリント材料4がマスクとして用いられているが、インプリント材料4による微細構造パターンがそのまま利用されてもよい。例えば、インプリント材料4による微細構造パターン上に磁性膜を形成してPMとすることも可能である。ただし、この場合には、インプリント材料4で形成された微細構造パターンの高さ方向(基板2に対して垂直方向)に関してばらつきが生じる可能性がある。この場合には、離型工程の後に、インプリント材料4で形成された微細構造パターンの凸部の高さを揃えるように研磨することが好ましい。
【0041】
本明細書は、上記のように様々な態様の技術を開示しているが、そのうち主な技術を以下に纏める。
【0042】
一態様にかかる微細構造パターンの製造方法は、成形材料に、凹凸構造を有するモールドを押し付けて前記凹凸構造を前記成形材料に転写する転写工程と、前記モールドを押し付けた状態で、前記成形材料を固化させる固化工程と、前記固化した成形材料から、前記モールドを離型する離型工程とを備え、前記転写工程において、前記モールドを押し付けた状態で、前記凹凸構造における凹部の前記モールド側に前記成形材料が存在しない空間が形成され、かつ、前記空間は、前記モールドの外部とつながっている。
【0043】
この構成によれば、転写工程において、モールドを押し付けた状態で、凹凸構造における凹部のモールド側に成形材料が存在しない空間が形成され、かつ、この空間は、前記モールドの外部とつながっているので、充填前に凹部に存在した気体がモールドの外部に抜けることとなるから、残留気泡の発生が低減され、微細構造の欠陥が生じ難い。
【0044】
また、他の一態様では、上述の微細構造パターンの製造方法において、好ましくは、前記転写工程の後であって、前記離型工程の前に、前記空間を閉空間とする閉空間形成工程をさらに備え、前記離型工程において、前記閉空間中に存在する気体を加熱することにより、前記気体を膨張させることで、前記成形材料から前記モールドを離型することである。ここで、閉空間とは、密閉された空間であって、外部から例えば空気等の気体が流入できず、かつ外部へ例えば空気等の気体が漏れることがない空間をいう。
【0045】
この構成によれば、閉空間中の気体が加熱により膨張されることにより、モールドが成形材料から剥離されるような力が閉空間に生じることとなり、容易に離型が行われる。また、凹部がモールドの全面に存在することから、閉空間もモールドの全面に存在することとなり、上記モールドが成形材料から剥離されるような力は、モールド全面にかかることとなる。したがって、成形材料に転写された微細構造パターンに偏った力がかかることがなく、微細構造パターンの破損等は、生じにくい。
【0046】
また、他の一態様では、上述の微細構造パターンの製造方法において、好ましくは、前記モールドには、前記凹部と前記モールドの外部とを連通させる貫通孔が形成されていて、前記転写工程においては、前記凹部は、前記貫通孔のみにより前記モールドの外部とつながっていて、前記転写工程の後であって、前記離型工程の前に、前記貫通孔を塞ぐことで、前記空間を閉空間とする閉空間形成工程をさらに備え、前記離型工程において、前記閉空間中に存在する気体を加熱することにより、前記気体を膨張させることで、前記成形材料から前記モールドを離型することである。
【0047】
この構成によれば、閉空間を形成するためには、貫通孔のみを塞ぐだけでよいので、容易に閉空間を形成することができる。
【0048】
また、他の一態様では、上述の微細構造パターンの製造方法において、好ましくは、前記気体は、不活性ガスであることである。
【0049】
この構成によれば、前記気体により、成形材料やモールドが浸食等されることがない。
【0050】
また、他の一態様では、上述の微細構造パターンの製造方法において、好ましくは、前記離型工程において、前記空間に流体を流入することで、前記成形材料から前記モールドを離型することである。
【0051】
この構成によれば、前記空間に流体を流入することで、モールドが成形材料から剥離されるような力が生じることとなり、容易に離型が行われる。
【0052】
また、他の一態様では、上述の微細構造パターンの製造方法において、好ましくは、前記モールドには、前記凹部と前記モールドの外部とを連通させる貫通孔が形成されていて、前記転写工程においては、前記凹部は前記貫通孔のみにより前記モールドの外部とつながっていて、前記離型工程において、前記貫通孔から前記空間に流体を流入することで、前記成形材料から前記モールドを離型することである。
【0053】
この構成によれば、貫通孔を用いて容易に空間に流体を流入することができる。これにより、モールドが成形材料から剥離されるような力が生じることとなり、容易に離型が行われる。
【0054】
また、他の一態様では、上述の微細構造パターンの製造方法において、好ましくは、前記流体は、気体または液体であることである。
【0055】
この構成によれば、成形材料には気体または液体が接触することとなり、成形材料に傷等をつけることがない。また、成形材料およびモールドにかかる圧力は一定であり、偏った力がかからず、微細構造パターンが破損等することがない。
【0056】
また、他の一態様では、上述の微細構造パターンの製造方法において、好ましくは、前記流体は、不活性ガスであることである。
【0057】
この構成によれば、前記気体により、成形材料やモールドが浸食等されることがない。
【0058】
そして、他の一態様にかかる情報記録媒体基板の製造方法は、磁性膜が積層された基板上に成形材料を形成した後に、前記基板上に形成された前記成形材料に、凹凸構造を有するモールドを押し付けて前記凹凸構造を前記成形材料に転写する転写工程と、前記モールドを押し付けた状態で、前記成形材料を固化させる固化工程と、前記固化した成形材料から、前記モールドを離型する離型工程と、前記固化した成形材料をマスクとして前記磁性膜をエッチングまたは非磁性化する工程と、前記磁性膜上の前記固化した成形材料を除去する除去工程とを備え、前記転写工程において、前記凹凸構造における凹部に前記成形材料が充填された場合は、前記凹部の前記モールド側に前記成形材料が存在しない空間が形成され、かつ、前記空間、は前記モールドの外部とつながっている。
【0059】
この構成によれば、転写工程において、モールドを押し付けた状態で、凹凸構造における凹部のモールド側に成形材料が存在しない空間が形成され、かつ、この空間は、前記モールドの外部とつながっているので、充填前に凹部に存在した気体がモールドの外部に抜けることとなるから、残留気泡の発生が低減され、微細構造の欠陥が生じ難い。
【0060】
この出願は、2008年12月1日に出願された日本国特許出願特願2008−306346を基礎とするものであり、その内容は、本願に含まれるものである。
【0061】
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明によれば、微細構造パターンの製造方法および情報記録媒体基板の製造方法を提供することができる。
Claims (6)
- 成形材料に、凹凸構造を有するモールドを押し付けて前記凹凸構造を前記成形材料に転写する転写工程と、
前記モールドを押し付けた状態で、前記成形材料を固化させる固化工程と、
前記固化した成形材料から、前記モールドを離型する離型工程とを備え、
前記転写工程において、前記モールドを押し付けた状態で、前記凹凸構造における凹部の前記モールド側に前記成形材料が存在しない空間が形成され、かつ、前記空間は、前記モールドの外部とつながっており、
前記転写工程の後であって、前記離型工程の前に、前記空間を閉空間とする閉空間形成工程をさらに備え、
前記離型工程において、前記閉空間中に存在する気体を加熱することにより、前記気体を膨張させることで、前記成形材料から前記モールドを離型する、微細構造パターンの製造方法。 - 成形材料に、凹凸構造を有するモールドを押し付けて前記凹凸構造を前記成形材料に転写する転写工程と、
前記モールドを押し付けた状態で、前記成形材料を固化させる固化工程と、
前記固化した成形材料から、前記モールドを離型する離型工程とを備え、
前記転写工程において、前記モールドを押し付けた状態で、前記凹凸構造における凹部の前記モールド側に前記成形材料が存在しない空間が形成され、かつ、前記空間は、前記モールドの外部とつながっており、
前記モールドには、前記凹部と前記モールドの外部とを連通させる貫通孔が形成されていて、前記転写工程においては、前記凹部は、前記貫通孔のみにより前記モールドの外部とつながっていて、
前記転写工程の後であって、前記離型工程の前に、前記貫通孔を塞ぐことで、前記空間を閉空間とする閉空間形成工程をさらに備え、
前記離型工程において、前記閉空間中に存在する気体を加熱することにより、前記気体を膨張させることで、前記成形材料から前記モールドを離型する、微細構造パターンの製造方法。 - 前記気体は、不活性ガスである請求項1または請求項2に記載の微細構造パターンの製造方法。
- 磁性膜が積層された基板上に成形材料を形成した後に、前記基板上に形成された前記成形材料に、凹凸構造を有するモールドを押し付けて前記凹凸構造を前記成形材料に転写する転写工程と、
前記モールドを押し付けた状態で、前記成形材料を固化させる固化工程と、
前記固化した成形材料から、前記モールドを離型する離型工程と、
前記固化した成形材料をマスクとして前記磁性膜をエッチングまたは非磁性化する工程と、
前記磁性膜上の前記固化した成形材料を除去する除去工程とを備え、
前記転写工程において、前記凹凸構造における凹部に前記成形材料が充填された場合は、前記凹部の前記モールド側に前記成形材料が存在しない空間が形成され、かつ、前記空間は、前記モールドの外部とつながっており、
前記転写工程の後であって、前記離型工程の前に、前記空間を閉空間とする閉空間形成工程をさらに備え、
前記離型工程において、前記閉空間中に存在する気体を加熱することにより、前記気体を膨張させることで、前記成形材料から前記モールドを離型する、情報記録媒体基板の製造方法。 - 磁性膜が積層された基板上に成形材料を形成した後に、前記基板上に形成された前記成形材料に、凹凸構造を有するモールドを押し付けて前記凹凸構造を前記成形材料に転写する転写工程と、
前記モールドを押し付けた状態で、前記成形材料を固化させる固化工程と、
前記固化した成形材料から、前記モールドを離型する離型工程と、
前記固化した成形材料をマスクとして前記磁性膜をエッチングまたは非磁性化する工程と、
前記磁性膜上の前記固化した成形材料を除去する除去工程とを備え、
前記転写工程において、前記凹凸構造における凹部に前記成形材料が充填された場合は、前記凹部の前記モールド側に前記成形材料が存在しない空間が形成され、かつ、前記空間は、前記モールドの外部とつながっており、
前記モールドには、前記凹部と前記モールドの外部とを連通させる貫通孔が形成されていて、前記転写工程においては、前記凹部は、前記貫通孔のみにより前記モールドの外部とつながっていて、
前記転写工程の後であって、前記離型工程の前に、前記貫通孔を塞ぐことで、前記空間を閉空間とする閉空間形成工程をさらに備え、
前記離型工程において、前記閉空間中に存在する気体を加熱することにより、前記気体を膨張させることで、前記成形材料から前記モールドを離型する、情報記録媒体基板の製造方法。 - 前記気体は、不活性ガスである請求項4または請求項5に記載の情報記録媒体基板の製造方法。
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