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JP4472035B2 - 長期保存安定性に優れたカプセル製剤 - Google Patents

長期保存安定性に優れたカプセル製剤 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カプセル皮膜を通して浸透する界面活性剤やアルカリ、酸等の侵食性物質から内容物を保護することができるカプセル製剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シャンプーやボディシャンプー等の中に機能性物質、例えば種々のビタミン類等を配合して、シャンプーやボディシャンプーとしての性能以外の機能を付与して付加価値を上げる検討がなされている。例えば、ビタミンEは過酸化脂質による皮膚の老化を抑制する機能を有しているので、皮膚の弾力低下の防止、皮脂腺作用減退の防止、保水能減少の防止、過剰色素沈着の防止等の効果が期待できる。
【0003】
ところが、ビタミンEはアルカリに弱く、すぐに分解する。シャンプーやボディシャンプー等の中でも洗浄力の高いものはpHが8以上と高くアルカリ性であり、ビタミンEを直接シャンプーやボディシャンプー内に混入することは、分解や変質を起こし好ましくない。また、ビタミンE等の機能性物質を直接配合した場合は、それらの物質が希釈された状態で存在し、効能の発現能力が低下する。機能性物質の濃度を高めることは、洗浄力の減少を招き、かつコストアップにつながる。
【0004】
これらの問題を解決するために、直径0.3〜8mm程度の寒天皮膜のカプセル内に機能性物質を封入し、このカプセルをシャンプーやボディシャンプー内に配合することが提案されている。カプセル皮膜により、シャンプー基剤から機能性物質が隔離されている上に、皮膚表面でカプセルが割れて高い濃度で皮膚に接触することから、非常に有効である。
【0005】
しかしながら、ビタミンEを内容物とするカプセルの場合、シャンプー基剤である界面活性剤やその他のアルカリ成分が、カプセル皮膜を浸透してカプセル内容物と接触し、徐々に分解や変質が進行する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
カプセル皮膜を取り巻く環境が、どのようなものであっても、カプセル内容物を長期的かつ安定に保護し得るカプセル製剤が求められている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記目的を達成すべく鋭意研究の結果、カプセル皮膜を通して界面活性剤や酸またはアルカリが浸透しても、シリコーンオイル中に機能性物質を溶解または懸濁させるか、またはシリコーンオイルをカプセル皮膜と内容物との間に保護層として用いることにより、界面活性剤や酸またはアルカリから内容物を長期間安定して保護できることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
即ち、本発明は、機能性物質をシリコーンオイル中に溶解または懸濁したものを内容物(1)とし、カプセル皮膜(2)で被覆した長期保存安定性に優れたカプセル製剤に関する。
【0009】
また、本発明は、機能性物質(21)をシリコーンオイル(22)を介してカプセル皮膜(23)で被覆した長期保存安定性に優れたカプセル製剤に関する。
【0010】
更に、本発明は、第1内容物(3)と該第1内容物を被覆する第1カプセル皮膜(4)から成る第1カプセル(7)が、第2内容物(5)と該第2内容物を被覆する第2カプセル皮膜(6)から成る第2カプセル(8)の第2内容物(3)中に含まれ、第1内容物(3)が機能性物質であり、かつ第2内容物(5)がシリコーンオイルである長期保存安定性に優れたカプセル製剤に関する。
【0011】
以下、本発明のカプセル製剤を、図1〜図6を用いて更に詳しく説明する。図1は、本発明の2層構造のカプセル製剤の模式的な断面図である。図2は、本発明の3層構造のカプセル製剤の模式的な断面図である。図3は、本発明の4層構造のカプセル製剤の模式的な断面図である。図4は、本発明の2層構造のカプセル製剤を製造するのに好適な製造装置のノズル部の1つの態様の模式的な縦断面図である。図5は、本発明の3層構造のカプセル製剤を製造するのに好適な製造装置のノズル部の1つの態様の模式的な縦断面図である。図6は、本発明の4層構造のカプセル製剤を製造するのに好適な製造装置のノズル部の1つの態様の模式的な縦断面図である。図1に示すように、2層構造のカプセル製剤の場合、機能性物質をシリコーンオイル中に溶解または懸濁した内容物(1)と、該内容物を被覆するカプセル皮膜(2)から成る。また、図2に示すように、3層構造のカプセル製剤の場合には、機能性物質(21)と該機能性物質を被覆するシリコーンオイル(22)の層、および該シリコーンオイル層を被覆するカプセル皮膜(23)から成る。更に、図3に示すように、4層構造のカプセル製剤の場合には、機能性物質を内容物基剤中に溶解または懸濁した第1内容物(3)と該第1内容物を被覆する第1カプセル皮膜(4)とから成る第1カプセル(7)、該第1カプセルを被覆するシリコーンオイルから成る第2内容物(5)および該第2内容物を被覆する第2カプセル皮膜(6)から成る。
【0012】
本発明の2層構造のカプセル製剤は、機能性物質をシリコーンオイル中に溶解または懸濁した内容物(1)と、該内容物を被覆するカプセル皮膜(2)から成る。機能性物質としては、d-α-トコフェロール、d-β-トコフェロール、d-γ-トコフェロール、d-δ-トコフェロール、d-α-トコトリエノール、d-β-トコトリエノール、d-γ-トコトリエノール、d-δ-トコトリエノール、酢酸d-α-トコフェロール、dl-α-トコフェロール、酢酸dl-α-トコフェロール等のビタミンE、ビタミンA、ビタミンB群(ビタミンB1、B2、B6、Hおよびニコチン酸、パントテン酸)、ビタミンC、植物抽出エキス(ヘチマ、カミツレ、アロエ、アズレン、ヒノキチオール、グリチルリチン等)、動物抽出エキス(胎盤抽出液等)が挙げられる。
【0013】
本発明の2層構造のカプセル製剤に用いられるシリコーンオイルとしては、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ポリメチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサンおよびトリメチルシロキシケイ酸を含有したシリコーンオイルもしくはこれらの混合物等が挙げられる。上記シリコーンオイルの配合量は、内容物100重量部に対して50〜99.5重量部、好ましくは60〜90重量部である。上記シリコーンオイルの配合量が、50重量部より少ないと保存安定性が低下し、99.5重量部を越えると機能性物質の含有率が低くなるため好ましくない。
【0014】
本発明の2層構造のカプセル製剤のカプセル皮膜(2)を形成するための基材としては、例えば、ゼラチン、寒天、またはこれらの混合物が挙げられるが、カプセル皮膜を形成できるものであれば、特にこれらに限定されない。本発明の2層構造のカプセル製剤のカプセル皮膜(2)には、上記カプセル皮膜形成基材の外に、所望により、水溶性多価アルコール(例えば、ソルビト−ル、グリセリン、ポリエチレングリコール等)、またはアルギン酸ナトリウムもしくは低メトキシルペクチン、あるいはアルギン酸ナトリウムの水溶液もしくは低メトキシルペクチンを2価以上の多価金属塩、特にアルギン酸ナトリウムの水溶液の場合は、水溶液カルシウム塩、例えば塩化カルシウム、リン酸カルシウム等、低メトキシルペクチンの場合は、カルシウム、マグネシウム等の水溶液塩類を適宜使用すればよい。
【0015】
上記のカプセル皮膜には、更に、防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸ブチル等)、色素(二酸化チタン、βカロチン等)等の添加剤を含有してもよい。
【0016】
本発明のカプセル製剤の製造方法としては、
(a)カプセル皮膜用シートを作製し、これを用いてカプセル皮膜を形成し、充填機で内容物を封入する継ぎ目を有するカプセル製剤の製造方法、
(b)特開昭59-131355号公報に開示の同芯多重ノズルを用いるシームレスカプセル製剤の製造方法
等が挙げられるが、後者の方法(b)が好ましい。
【0017】
本発明の2層構造のカプセル製剤の製造方法としては、図4に示すように、シリコーンオイルに機能性物質を混合した内容物充填液および、例えば寒天等をカプセル皮膜基剤とするカプセル皮膜液を予め調製する。同芯二重ノズルを用いて、内容物充填液(9’)をB方向から内側ノズル(9)へ、カプセル皮膜液(10’)をA方向から外側ノズル(10)へそれぞれ供給し、各環状孔先端部から同時に押出し、この2相複合ジェットを冷却液(15)中へ放出することにより、本発明による2層構造のカプセル製剤(20)を得る。
【0018】
本発明の2層構造のカプセル製剤は、直径0.3〜8mm、好ましくは2〜3mm、および皮膜率(=カプセル重量に対するカプセル皮膜重量の割合)1〜90%、好ましくは10〜50%の範囲内でそれぞれ成形することができる。
【0019】
次に、本発明の3層構造のカプセル製剤は、機能性物質(21)と該機能性物質を被覆するシリコーンオイル(22)の層、および該シリコーンオイル層を被覆するカプセル皮膜(23)から成る。機能性物質、2層構造のカプセル製剤に用いられるものと同様である。
【0020】
本発明の3層構造のカプセル製剤に用いられるシリコーンオイルは、2層構造のカプセル製剤に用いられるものと同様であり、機能性物質100重量部に対して80〜100重量部、好ましくは100重量部である。上記シリコーンオイルの配合量が、80重量部より少ないと保存安定性が低下する。
【0021】
本発明の3層構造のカプセル製剤のカプセル皮膜は、上記の2層構造のカプセル製剤のカプセル皮膜と同様の材料から成る。
【0022】
本発明の3層構造のカプセル製剤の製造方法としては、予め、例えば寒天等をカプセル皮膜基材とするカプセル皮膜液を調製する。図5に示すように、ノズル部に送給された機能性物質(21)を内ノズル(24)から、シリコーンオイル(22)を中間ノズル(25)の環状孔先端部から、更にカプセル皮膜液(23’)を外ノズル(26)の環状孔先端部から同時に押し出し、この3相複合ジェットを冷却液(15)中に放出することにより、本発明による3層構造のカプセル製剤(30)を得る。
【0023】
本発明の3層構造のカプセル製剤は、直径0.3〜8mm、好ましくは2〜3mm、および皮膜率1〜90%、好ましくは10〜50%の範囲内でそれぞれ成形することができる。
【0024】
尚、本発明の3層構造のカプセル製剤において、機能性物質(21)がシリコーンオイル(22)と混和性を有さない物質である場合には、シリコーンオイル(22)はカプセル製造時には、前述のように機能性物質(21)とカプセル皮膜(23)の間に介在するが、一旦カプセルができあがった後には必ずしも機能性物質(21)とカプセル皮膜(23)の間に存在する必要はなく、カプセル皮膜内で分離した状態で存在してもよい。その場合には、2層構造のカプセル製剤と同様の構成となる。また、機能性物質(21)がシリコーンオイル(22)と混和性を有する物質である場合には、両者はカプセル皮膜中で混和し、2層構造のカプセル製剤と同様の構成となる。
【0025】
更に、本発明の4層構造のカプセル製剤は、機能性物質を内容物基剤中に溶解または懸濁した第1内容物(3)と該第1内容物を被覆する第1カプセル皮膜(4)とから成る第1カプセル(7)、該第1カプセルを被覆するシリコーンオイルから成る第2内容物(5)および該第2内容物を被覆する第2カプセル皮膜(6)から成る。機能性物質は、2層構造のカプセル製剤に用いられるものと同様である。
【0026】
本発明の4層構造のカプセル製剤に用いられる内容物基剤としては、それらに限定されるものではないが、食用植物油、例えばヤシ油、ヒマワリ油、ベニバナ油、ゴマ油、ナタネ油、グレープ種子油、またはそれらの混合物等が挙げられる。上記内容物基剤の配合量は、第1内容物100重量部に対して、1〜100重量部、好ましくは30〜80重量部である。
【0027】
本発明の4層構造のカプセル製剤の第2内容物(5)として用いられるシリコーンオイルは、2層構造のカプセル製剤に用いられるものと同様であり、第1内容物100重量部に対して80〜100重量部、好ましくは100重量部である。上記シリコーンオイルの配合量が、80重量部より少ないと保存安定性が低下する。
【0028】
本発明の4層構造のカプセル製剤の第1カプセル皮膜(4)および第2カプセル皮膜(6)は、上記の2層構造のカプセル製剤のカプセル皮膜と同様の材料から成る。
【0029】
本発明の4層構造のカプセル製剤の製造方法としては、予め、機能性物質を内容物基剤中に混合した内容物充填液、例えば寒天等をカプセル皮膜基材とする第1カプセル皮膜液および第2カプセル皮膜液を調製する。第2内容物液はシリコーンオイルである。図4に示すように、内容物充填液(11’)をC方向から第1ノズル(11)へ供給し、第1カプセル皮膜液(12’)をD方向から第2ノズル(12)へ供給し、第2内容物液(13’)をA方向から第3ノズル(13)へ、更にカプセル皮膜液(14’)をB方向から最も外側の第4ノズル(14)へそれぞれ供給して、各環状孔先端部から同時に押し出し、この4相複合ジェットを冷却液(15)中に放出することにより、本発明による4層構造のカプセル製剤(30)を得る。
【0030】
本発明の4層構造のカプセル製剤において、第1カプセル(7)は直径0.3〜7mm、好ましくは1〜3mm、および皮膜率1〜90%、好ましくは10〜50%の範囲内に、また、第2カプセル(8)は、直径0.5〜8mm、好ましくは2〜5mm、および皮膜率1〜70%、好ましくは10〜50の範囲内でそれぞれ成形することができる。
【0031】
上記の2層、3層および4層構造のカプセル製剤の製造方法において、充填物は共に液状であるため、振動手段を用いて複合ジェット流に適度な振動を与えることによってジェット流の切れを良くしてカプセル化を容易にし、それによって粒径を均一にすることもできる。
【0032】
本発明において、最終カプセル製品は、上記製造方法によって成形されたカプセルを乾燥処理した状態であることがより好ましい。
【0033】
本発明のカプセル製剤は、2層、3層、4層構造に限定されず、5層以上の構造を有してもよく、その場合には内容物の最外層または該最外層とカプセル皮膜との間の少なくとも1つの層にシリコーンオイルを含有すればよい。
【0034】
【実施例】
本発明を以下の実施例により更に詳細に説明する。但し、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0035】
(実施例1)
シリコーンオイルにビタミンEを混合して内容物を調製し、寒天を皮膜基材とした皮膜でこの内容物を包んでシ−ムレスカプセルを製造した。まず、シリコーンオイル(ポリメチルフェニルシロキサン:信越シリコーン(株)製の商品名KF56)82重量部にビタミンE(酢酸dl-α-トコフェロ−ル)18重量部を混合することで100重量部とした内容物充填液を調製した。次いで、内容物100重量部に対して、寒天1.5重量部、グリセリン38.5重量部、精製水60重量部を均一混合して加熱溶解することにより皮膜液を調製した。上記2種類の調製液を同芯二重ノズルを用いて内側ノズルから内容物充填液、外側ノズルからは皮膜液の順に2層ジェットとし、10℃に冷却した植物油(ヤシ油)中に同時に射出することにより粒径2mmを有する2層構造のシ−ムレスカプセルを得た。得られたシ−ムレスカプセルを未乾燥状態でpH10の既存の液体洗浄剤に分散浸漬してガラス瓶に密栓し、50℃で4週間放置し、カプセルの内容物の機能性物質であるビタミンEの初期重量を100重量%とした残存重量%により、保存安定性を評価した。その結果を表1に示す。
【0036】
(比較例1)
シリコーンオイルにかえてMCT(中鎖脂肪酸トリグリセライド)を用いた以外は実施例1と同様にして、シ−ムレスカプセルを製造した。得られたシ−ムレスカプセルを実施例1と同様にして保存安定性について評価した。その結果を表1に示す。
【0037】
(比較例2)
皮膜液を、内容物100重量部に対して寒天1.5重量部、精製水98.5重量部を均一混合し、加熱溶解して調製すること以外は比較例1と同様にしてシ−ムレスカプセルを製造した。得られたシ−ムレスカプセルを実施例1と同様にして保存安定性について評価した。その結果を表1に示す。
【0038】
(実施例2)
MCT(中鎖脂肪酸トリグリセライド)にビタミンEを混合して内容物充填液を調製し、寒天を基材とした第1カプセル皮膜でこの内容物充填液を包含する。これをシリコーンオイルを第2内容物として被覆し、更に寒天を基材としたカプセル皮膜で包み込んで4層構造のシ−ムレスカプセルを製造した。まず、MCT82重量部にビタミンE(酢酸dl-α-トコフェロ−ル)18重量部を混合し100重量部とした内容物充填液(I液)を調製した。次に、内容物100重量部に対して、寒天1.5重量部、グリセリン38.5重量部、精製水60重量部を均一混合して加熱溶解することにより第1カプセル皮膜液(II液)とカプセル皮膜液(IV液)を調製した。更に、内容物100重量部に対して、シリコーンオイル(メチルポリシロキサン:東芝シリコーン(株)製の商品名TSF45)100重量部を第2内容物液(III液)とした。上記4種類の調製液を同芯四重ノズルを用いて第1ノズルからI液、II液、III液、IV液の順に4層ジェットとし、10℃に冷却した植物油(ヤシ油)中に同時に射出することにより、粒径3mmの4層構造のシ−ムレスカプセルを得た。
【0039】
製造方法について、図4に基づいて更に詳しく示す。図4に示すように、I液(11’)をC方向から第1ノズル(11)へ供給し、II液(12’)をD方向から第2ノズル(12)へ供給し、III液(13’)をA方向から第3ノズル(13)へ、更にIV液(14’)をB方向から最も外側の第4ノズル(14)へそれぞれ供給して、各環状孔先端部から同時に冷却オイル(15)中に射出し、本発明による4層構造のカプセル製剤(30)を得た。得られたカプセルを実施例1と同様にして保存安定性について評価した。その結果を表1に示す。
【0040】
【表1】

サンプルN o . 1週間後 2週間後 3週間後 4週間後
実施例1 97重量% 94重量% 90重量% 84重量%
実施例2 100重量% 99重量% 97重量% 95重量%
比較例1 84重量% 65重量% 49重量% 22重量%
比較例2 18 重量% 3 重量% 0 重量% 0 重量%
【0041】
表1の結果から明らかなように、実施例1および2の本発明のカプセル製剤は、シリコーンオイルを含有しない比較例1および比較例2のカプセルに比較して、非常に保存安定性に優れる。また、実施例の中でも、シリコーンオイル中に内容物の機能性物質を溶解または懸濁させた実施例1のカプセル製剤より、シリコーンオイルをカプセル皮膜と内容物との間に保護層として用いる実施例2のカプセル製剤は更に保存安定性に優れる。
【0042】
比較例1は、シリコーンオイルを含有せずMCT(中鎖脂肪酸トリグリセライド)を用いているため、保存安定性が悪い。比較例2は、シリコーンオイルを含有せずMCT(中鎖脂肪酸トリグリセライド)を用い、更にカプセル被膜にグリセリンを含有しないため、保存安定性が非常に悪い。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、内容物の侵食による分解変質を防止して、長期間保存安定性に優れたカプセル製剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のカプセル製剤(2層構造)の模式的な断面図である。
【図2】 本発明のカプセル製剤(3層構造)の模式的な断面図である。
【図3】 本発明のカプセル製剤(4層構造)の模式的な断面図である。
【図4】 本発明のカプセル製剤(2層構造)の製造装置のノズル部の1つの態様を示す模式的縦断面図を示す。
【図5】 本発明のカプセル製剤の製造装置(3層構造)のノズル部の1つの態様を示す模式的縦断面図を示す。
【図6】 本発明のカプセル製剤の製造装置(4層構造)のノズル部の1つの態様を示す模式的縦断面図を示す。
【符号の説明】
1 … 内容物
2、23 … カプセル皮膜
3 … 第1内容物
4 … 第1カプセル皮膜
5 … 第2内容物
6 … 第2カプセル皮膜
7 … 第1カプセル
8 … 第2カプセル
9 … 内側ノズル
10 … 外側ノズル
11 … 第1ノズル
12 … 第2ノズル
13 … 第3ノズル
14 … 第4ノズル
9’、11’ … 内容物充填液
10’ … カプセル皮膜液
12’ … 第1カプセル皮膜液
13’ … 第2内容物液
14’ … 第2カプセル皮膜液
15 … 冷却液
20 … カプセル製剤(2層構造)
30 … カプセル製剤(3層構造)
40 … カプセル製剤(4層構造)
21 … 機能性物質
22 … シリコーンオイル
24 … 内ノズル
25 … 中間ノズル
26 … 外ノズル

Claims (6)

  1. 機能性物質をシリコーンオイル中に溶解または懸濁したものを内容物とし、カプセル皮膜で被覆した長期保存安定性を有する直径0.3〜8mmおよび皮膜率1〜90%のカプセルであって、該機能性物質がビタミンE、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、植物抽出エキスおよび動物抽出エキスからなる群から選択され、該カプセル皮膜が寒天を基材として形成される、カプセル。
  2. 前記シリコーンオイルが、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ポリメチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサンおよびトリメチルシロキシケイ酸を含有したシリコーンオイルもしくはこれらの混合物である請求項1記載のカプセル。
  3. 機能性物質をシリコーンオイルで被覆し、更にカプセル皮膜で被覆した長期保存安定性を有する直径0.3〜8mmおよび皮膜率1〜90%のカプセルであって、該機能性物質がビタミンE、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、植物抽出エキスおよび動物抽出エキスからなる群から選択され、該カプセル皮膜が寒天を基材として形成される、カプセル。
  4. 前記シリコーンオイルが、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ポリメチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサンおよびトリメチルシロキシケイ酸を含有したシリコーンオイルもしくはこれらの混合物である請求項3記載のカプセル。
  5. 第1内容物と第1内容物を被覆する第1カプセル皮膜から成る直径0.3〜7mmおよび皮膜率1〜90%の第1カプセルが、第2内容物と該第2内容物を被覆する直径0.5〜8mmおよび皮膜率1〜70%の第2カプセル皮膜から成る第2カプセルの第2内容物中に含まれ、第1内容物がビタミンE、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、植物抽出エキスおよび動物抽出エキスからなる群から選択される機能性物質であり、第1カプセル皮膜および第2カプセル皮膜が寒天を基材として形成される、かつ第2内容物がシリコーンオイルである長期保存安定性を有するカプセル。
  6. 前記シリコーンオイルが、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ポリメチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサンおよびトリメチルシロキシケイ酸を含有したシリコーンオイルもしくはこれらの混合物である請求項5記載のカプセル。
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