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JP4324341B2 - 自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物 - Google Patents

自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物 Download PDF

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JP4324341B2
JP4324341B2 JP2002080298A JP2002080298A JP4324341B2 JP 4324341 B2 JP4324341 B2 JP 4324341B2 JP 2002080298 A JP2002080298 A JP 2002080298A JP 2002080298 A JP2002080298 A JP 2002080298A JP 4324341 B2 JP4324341 B2 JP 4324341B2
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清隆 比気
孝 山崎
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ディバーシー・アイピー・インターナショナル・ビー・ヴイ
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食器、ガラス、陶磁器、金属、プラスチック等の硬表面の洗浄に適する自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物に関し、環境安全性、作業安全性に優れるとともに、中性でありながら、アルカリ性洗浄剤と遜色のない優れた洗浄性能と貯蔵安定性を有する自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ホテル、レストラン、学校、病院、飲食店、給食会社、会社の食堂等において、使用後の食器を効率よく洗浄するため、自動食器洗浄機が広く用いられている。また、食器に限らず、各種製造工場,加工工場等においても、器具や容器、流通に用いられるプラスチックコンテナ等を洗浄するために自動洗浄機が用いられている。
【0003】
これらの自動洗浄機に用いられる液体洗浄剤には、強固な油脂汚れを落とすことを目的として、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属塩が、通常、10〜50質量%(以下「%」と略す)程度配合されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記水酸化アルカリ金属塩を5%を超えて含む洗浄剤は、「医薬用外劇物」となり、安全性の点から専門的な知識や取り扱いに注意を要する。また、上記水酸化アルカリ金属塩は、ガラス製食器表面を浸食したり、アルミ製食器・調理器具を黒変させるおそれがあることや、万が一に飛散し皮膚に付着した際には強い刺激性を与えるといった問題を有している。そして、取り扱い時や保管時の安全性を配慮して、肉厚で頑丈なプラスチック容器に収容されているため、コスト高になるという問題も有している。
【0005】
そこで、最近では、上記水酸化アルカリ金属塩に代えて、よりマイルドなアルカリ剤の使用や、油脂汚れに対して高い洗浄性能を有する各種界面活性剤の配合が要求されるようになっているが、上記界面活性剤には、泡立ちが多くポンプを介したノズル噴射式の機械洗浄に適していないものや、洗浄剤組成物のアルカリ等によって容易に分解してしまうもの等が殆どである。一方、このような泡立ちや分解が生じにくい界面活性剤を用いた洗浄剤組成物は、洗浄剤組成物自体が分離・沈殿等を起こしやすいため、使用時における均質な液体洗浄剤組成物が得られにくいという問題がある。
【0006】
例えば、特開平2−55800号公報には、主成分としての洗浄剤と、補助洗浄成分としての界面活性剤とが分離した形態になっている洗剤およびその洗剤の供給装置が開示されている。このものは、弱アルカリ性で、従来のものに比べて安全性に優れている反面、洗剤が2種以上に分離しているため、各成分が等しい割合で消費されずに不揃いで残るという問題や、専用の洗剤供給装置の作動にトラブルが生じると各成分の混合比が乱れて、均質な洗い上がりが得られない等の問題がある。
【0007】
また、特開平6−33100号公報には、低泡性非イオン界面活性剤と、洗浄ビルダーと、特定の脂肪族カルボン酸とを必須成分とする自動食器洗浄機用洗浄剤が開示されている。このものは、低泡性非イオン界面活性剤が比較的多く配合されているにもかかわらず、全体が均質で安定しているという利点を有しているが、−6℃までの低温安定性しか備えておらず、広範な温度環境での安定性を備えたものではない。
【0008】
さらに、特開平10−17900号公報には、低泡性非イオン界面活性剤と、多価アルコールおよびグリコールエーテルの少なくとも一方である有機溶剤と、水とからなる食器洗浄機用の洗浄乾燥強化剤組成物が開示されている。このものは、洗浄操作時に、主洗浄剤であるアルカリ性洗浄剤と併用されるようになっており、併用により、洗浄性能、スポット発生の抑制、抑泡度を得ることができる。しかし、従来と同様、アルカリ性洗浄剤で洗浄することを前提としたものであり、より安全な洗浄剤を提供するものではない。また、2種の薬剤を併用しており、取り扱いが煩雑であるという問題もある。
【0009】
そこで、作業安全性、環境安全性に優れ、2種以上の薬剤を併用する煩雑さを解消し、1剤でも従来と同等かそれ以上の洗浄性能や貯蔵安定性等を兼ね備えた新しい組成の洗浄剤組成物の開発が強く望まれている。
【0010】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、非イオン界面活性剤を主剤とし、液性が中性で、環境安全性、作業安全性に優れるとともに、アルカリ性洗浄剤と遜色のない優れた洗浄性能と貯蔵安定性を有する、1剤で使用可能な自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物の提供をその目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、(A)その少なくとも一部として、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオールおよびポリオキシエチレンアセチレグリコールエーテルの少なくとも一方が用いられている非イオン界面活性剤からなる洗浄成分53〜8質量%、(B)キレート剤0.1〜3質量%、(C)水溶性溶剤5〜30質量%および(D)水を含有し、この組成物を希釈してなる0.05質量%水溶液のpH(JIS−Z−8802:1984「pH測定方法」)が、25℃で、6〜8に設定されている自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物を第1の要旨とする。
【0012】
また、本発明は、このなかでも、特に、上記(A)成分において、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオールおよびポリオキシエチレンアセチレングリコールエーテルの少なくとも一方とともに用いられる非イオン界面活性剤が、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、プルロニック型ブロックポリマー、リバースプルロニック型ブロックポリマー、トリメチロールプロパンのエチレンオキサイドプロピレンオキサイド付加物およびグリセリンのエチレンオキサイドプロピレンオキサイド付加物から選ばれる少なくとも1種の非イオン界面活性剤である自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物を第2の要旨とする。
【0013】
そして、本発明は、これらのなかでも、特に、上記(B)成分のキレート剤が、マレイン酸およびアクリル酸の少なくとも一方を単量体とする重合体または共重合体並びにその水溶性アルカリ塩である自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物を第3の要旨とし、上記(C)成分の水溶性溶剤が、プロピレングリコール、エチルアルコール、ポリエチレングリコール、ジエチレングリコール、エチレングリコールおよびグリセリンから選ばれる少なくとも1種である自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物を第の要旨とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0015】
まず、本発明の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物は、その主成分として、(A)特定の非イオン界面活性剤と、それ以外の非イオン界面活性剤の組み合わせからなる洗浄成分、(B)キレート剤、(C)水溶性溶剤、および(D)水を含有することを特徴としている。
【0016】
上記(A)成分の、特定の非イオン界面活性剤以外の非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、プルロニック型ブロックポリマー、リバースプルロニック型ブロックポリマー、トリメチロールプロパンのエチレンオキサイドプロピレンオキサイド付加物、グリセリンのエチレンオキサイドプロピレンオキサイド付加物等があげられる。これらは、洗浄性、被洗物への油の再付着防止性、並びに抑泡性の向上を目的として配合されるもので、各々単独で用いても2種以上を併用してもよい。
【0017】
これらの非イオン界面活性剤について、より詳しく述べると、ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、炭素数が6〜24の直鎖または分岐のアルコールにエチレンオキサイド(ポリオキシエチレン;EO)を2〜20モル付加したポリオキシエチレンアルキルエーテルや、HLBが6〜18、特に好ましくはHLBが8〜15の範囲にある炭素数が8〜18の直鎖または分岐のアルコールにEOを2〜12モル付加したポリオキシエチレンアルキルエーテル等があげられる。
【0018】
また、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルとしては、炭素数が6〜24の直鎖または分岐のアルコールにEOを1〜40モルとプロピレンオキサイド(ポリオキシプロピレン;PO)1〜50モルとを付加したポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、炭素数が6〜18の直鎖または分岐のアルコールにEOを1〜20モルとPO1〜20モルとを付加しEO/POの重量比が0.5〜5の範囲にあるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、炭素数が6〜18の直鎖または分岐のアルコールにEO1〜15モルとPO1〜50モルとを付加しEO/POの重量比が0.05〜1の範囲にあるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル等があげられる。これらを自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物中に配合する場合には、他成分とのバランスによる良好な洗浄性能と付着防止効果を得るために、20%を超えて配合することが好ましい。
【0019】
そして、プルロニック型ブロックポリマーとしては、平均分子量が500〜10,000の範囲にありEO/POの重量比が0.25〜4.0の範囲にあるプルロニック型ブロックポリマー、平均分子量が500〜10,000の範囲にありエチレンオキサイドの含有率が総平均分子量の5%〜80%の範囲にあるプルロニック型ブロックポリマー、平均分子量が500〜10,000の範囲にありEO/POの重量比が0.05〜1の範囲にあるプルロニック型ブロックポリマー等があげられる。
【0020】
そして、リバースプルロニック型ブロックポリマーとしては、平均分子量が500〜10,000の範囲にありEO/POの重量比が0.05〜1の範囲にあるリバースプルロニック型ブロックポリマーがあげられる。
【0021】
さらに、トリメチロールプロパンのエチレンオキサイドプロピレンオキサイド付加物としては、トリメチロールプロパンにEOを3〜45モルとPO15〜120モルとを付加したものがあげられる。
【0022】
また、グリセリンのエチレンオキサイドプロピレンオキサイド付加物としては、グリセリンにEOを3〜45モルとPO15〜120モルとを付加したものがあげられる。
【0023】
これらの非イオン界面活性剤のうち、洗浄性能、抑泡性、被洗物への油の再付着防止性の点から、下記のように組み合わせることが、特に好適である。
【0024】
(1)HLBが8〜15の範囲にある炭素数が8〜18の直鎖または分岐のアルコールにEOを2〜12モル付加したポリオキシエチレンアルキルエーテルと、炭素数が6〜18の直鎖または分岐のアルコールにEOを1〜20モルとPO1〜20モルとを付加しEO/POの重量比が0.5〜5の範囲にあるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルと、トリメチロールプロパンにEOを3〜45モルとPO15〜120モルとを付加したトリメチロールプロパンのエチレンオキサイドプロピレンオキサイド付加物とからなる3種の組み合わせ。
【0025】
(2)HLBが8〜15の範囲にある炭素数が8〜18の直鎖または分岐のアルコールにEOを2〜12モル付加したポリオキシエチレンアルキルエーテルと、炭素数が6〜18の直鎖または分岐のアルコールにEOを1〜20モルとPO1〜20モルとを付加しEO/POの重量比が0.5〜5の範囲にあるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルと、炭素数6〜18の直鎖または分岐のアルコールにEOを1〜15モルとPO1〜50モルとを付加しEO/POの重量比が0.05〜1の範囲にあるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルと、トリメチロールプロパンにEOを3〜45モルとPO15〜120モルとを付加したトリメチロールプロパンのエチレンオキサイドプロピレンオキサイド付加物とからなる4種の組み合わせ。
【0026】
(3)HLBが8〜15の範囲にある炭素数が8〜18の直鎖または分岐のアルコールにEOを2〜12モル付加したポリオキシエチレンアルキルエーテルと、炭素数が6〜18の直鎖または分岐のアルコールにEOを1〜20モルとPO1〜20モルとを付加しEO/POの重量比が0.5〜5の範囲にあるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルと、グリセリンにEOを3〜45モルとPO15〜120モルとを付加したグリセリンのエチレンオキサイドプロピレンオキサイド付加物とからなる3種の組み合わせ。
【0027】
(4)HLBが8〜15の範囲にある炭素数が8〜18の直鎖または分岐のアルコールにEOを2〜12モル付加したポリオキシエチレンアルキルエーテルと、炭素数が6〜18の直鎖または分岐のアルコールにエチレンオキサイドを1〜20モルとPO1〜20モルとを付加しEO/POの重量比が0.5〜5の範囲にあるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルと、炭素数6〜18の直鎖または分岐のアルコールにEOを1〜15モルとPO1〜50モルとを付加しEO/POの重量比が0.05〜1の範囲にあるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルと、グリセリンにEOを3〜45モルとPO15〜120モルとを付加したグリセリンのエチレンオキサイドプロピレンオキサイド付加物とからなる4種の組み合わせ。
【0028】
(5)炭素数が6〜24の直鎖または分岐のアルコールにEOを2〜20モル付加したポリオキシエチレンアルキルエーテルと、炭素数が6〜24の直鎖または分岐のアルコールにEOを1〜40モルとPO1〜50モルとを付加したポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルと、平均分子量が500〜10,000の範囲にありEOの含有率が総平均分子量の5%〜80%の範囲にあるプルロニック型ブロックポリマーとからなる3種の組み合わせ。
【0029】
(6)HLBが6〜18、特に好ましくはHLBが8〜15の範囲にある炭素数が8〜18の直鎖または分岐のアルコールにEOを2〜12モル付加したポリオキシエチレンアルキルエーテルと、炭素数が6〜18の直鎖または分岐のアルコールにEOを1〜20モルとPO1〜20モルとを付加しEO/POの重量比が0.05〜1の範囲にあるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルと、平均分子量が500〜10,000の範囲にありEO/POの重量比が0.05〜1.0の範囲にあるプルロニック型ブロックポリマーとからなる3種の組み合わせ。
【0030】
(7)HLBが8〜15の範囲にある炭素数が8〜18の直鎖または分岐のアルコールにEOを2〜12モル付加したポリオキシエチレンアルキルエーテルと、炭素数が6〜18の直鎖または分岐のアルコールにEOを1〜15モルとPO1〜40モルとを付加しEO/POの重量比が0.05〜1の範囲にあるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルと、平均分子量が500〜10,000の範囲にありEO/POの重量比が0.05〜1の範囲にあるプルロニック型ブロックポリマーと、平均分子量が500〜10,000の範囲にありEO/POの重量比が0.05〜1の範囲にあるリバースプルロニック型ブロックポリマーとからなる4種の組み合わせ。
【0031】
なお、本発明の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物には、(A)成分の洗浄成分である非イオン界面活性剤の一部として、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオールおよびポリオキシエチレンアセチレグリコールエーテルの少なくとも一方(以下、「A′成分」という)を用いなければならない。そして、ポリオキシエチレンアセチレグリコールエーテルにおけるポリオキシエチレンの付加モル数は、1〜4であることが好ましく、他成分とのバランスや消泡性能向上の点から、ポリオキシエチレン(1.3)アセチレニグリコールエーテル〔( )内は、付加モル数〕が好ましく用いられる。
【0032】
上記A′成分の配合量は、液体洗浄剤組成物全体に対し、0.1〜3%の範囲に設定することが好適である。すなわち、0.1%未満の配合量では、所望の消泡性能や汚れに対する浸透効果が乏しくなるおそれがあり、3%を超えると全体のバランスが悪くなり、他成分との相乗効果がそれ以上得られにくくなるからである。
【0033】
このような(A)成分の洗浄成分である非イオン界面活性剤(A′成分を含む)の配合量は、液体洗浄剤組成物全体に対し、53〜8%の範囲内に設定される。すなわち、53%未満の配合量では、所望の洗浄性能に乏しく、また、洗浄剤がコンパクトなものとならずコスト的にも不利である。一方、8%を超えると、全体としてのバランスが悪くなるとともに、他成分との相乗効果がそれ以上得られないからである。
【0034】
また、上記(B)成分であるキレート剤としては、マレイン酸およびアクリル酸の少なくとも一方を単量体とする重合体や共重合体、並びにその水溶性アルカリ塩、ニトリロ三酢酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、イミノジ酢酸ナトリウムなどのアミノカルボン酸塩、トリポリリン酸ナトリウム、オルソリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウムなどのリン酸塩、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸、グルコン酸等の有機酸およびこれらのアルカリ金属塩等があげられる。これらは、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
【0035】
本発明では、上記キレート剤のなかでも、マレイン酸、アクリル酸の少なくとも一方を単量体とする重合体または共重合体並びにその水溶性アルカリ塩が好ましく、マレイン酸重合体、アクリル酸重合体、マレイン酸とアクリル酸との共重合体およびこれらの水溶性アルカリ金属塩があげられる。水溶性アルカリ金属塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、エタノールアミン塩があげられるが、なかでも、ナトリウム塩、カリウム塩が好ましい。特に、好ましくは、ポリマレイン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル酸とマレイン酸との共重合体のナトリウム塩が用いられる。
【0036】
なお、マレイン酸重合体、アクリル酸重合体、マレイン酸とアクリル酸との共重合体の水溶性アルカリ金属塩は、市販品から選択することもできるが、例えばポリマレイン酸ナトリウムであれば、ポリマレイン酸に水酸化ナトリウムを添加(中和)することにより、適宜調製することができる。よって、水酸化ナトリウムと水酸化カリウムを加える場合には、任意の比で、ポリマレイン酸ナトリウムとポリマレイン酸カリウムとの混合物を得ることができる。
【0037】
そして、マレイン酸重合体、アクリル酸重合体およびその水溶性アルカリ金属塩の平均分子量は、600〜15,000のものが好適に用いられ、特に好ましくは1,000〜15,000のものが用いられる。また、マレイン酸とアクリル酸の共重合体およびその水溶性アルカリ金属塩の平均分子量としては、1000〜100,000のものが好適に用いられ、特に好ましくは50,000〜80,000のものが用いられる。上記重合体および共重合体の水溶性アルカリ金属塩は、全てが中和された塩であっても、部分的に中和された塩であってもよい。
【0038】
上記キレート剤の配合量は、液体洗浄剤組成物全体に対し、0.1〜3%の範囲内に設定される。すなわち、0.1%未満の配合量では、所望の再汚染防止効果や洗浄性能に乏しく、また、3%を超えると、全体としてのバランスが悪くなり、貯蔵安定性が低下すると共に、他成分との相乗効果がそれ以上得られないからである。なお、特に、0.5〜3%の範囲に設定することが、効果の点で好適である。
【0039】
また、上記(C)成分である水溶性溶剤としては、プロピレングリコール、エチルアルコール、ポリエチレングリコール、ジエチレングリコール、エチレグリコール、グリセリンがあげられる。これらは、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。なかでも、貯蔵安定性、臭い、安全性等の点から、プロピレングリコール、エチルアルコール、ポリエチレングリコール、グリセリンが好ましく、特に好ましくは、油汚れに対する洗浄性能、コスト面からプロピレングリコールが用いられる。
【0040】
上記水溶性溶剤の配合量は、液体洗浄剤組成物全体に対し、5〜30%の範囲内に設定される。すなわち、5%未満の配合量では、所望の貯蔵安定性や洗浄性能に乏しく、また、30%を超えると、全体としてのバランスが悪くなり、貯蔵安定性が低下すると共に、他成分との相乗効果がそれ以上得られないからである。なお、特に、10〜20%の範囲に設定することが、効果の点で好適である。
【0041】
そして、上記(D)成分の水としては、水道水、軟水、イオン交換水、純水、精製水等があげられ、好ましくは、軟水、イオン交換水、純水が用いられる。なお、上記「水」は、液体洗浄剤組成物を構成する各成分に由来する結晶水や水溶液の形で含まれる水と外から加えられる水との総和であり、洗浄剤組成物全体が100%となるよう配合される。
【0042】
なお、本発明の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物には、任意成分として、pH調整剤、染料、香料、金属腐食抑制剤、殺菌剤、消臭剤、帯電防止剤等を用いることができる。
【0043】
このうち、pH調整剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属塩、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム等のケイ酸塩、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸塩があげられる。なかでも、貯蔵安定性とコスト面から、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属塩が好ましく用いられる。これらは、本発明の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物のpHを調整するために、0.05%水溶液のpHが(JIS−Z−8802「pH測定方法」)25℃で、6〜8となるよう、適宜適量添加される。
【0044】
これらの必須成分および任意成分を用いて得られる本発明の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物は、洗浄成分として非イオン界面活性剤が用いられ、これに、キレート剤、水溶性溶剤が特定の割合で配合されたものであるため、液性が中性で、環境安全性、作業安全性に優れるとともに、アルカリ性洗浄剤と遜色のない優れた洗浄性能と貯蔵安定性を達成しており、しかもすすぎ後の仕上がり性にも優れている。
【0045】
そして、従来の洗浄剤組成物がアルカリ剤を主剤とするアルカリ性の洗浄剤組成物であったのに対して、非イオン界面活性剤を主剤とする中性の液体洗浄剤組成物であるために、万が一、皮膚に付着するようなことがあったとしても、その刺激性は従来と比べてはるかに低いものであり、取り扱いやすいものである。また、従来のような肉厚のプラスチック容器に収容する制限を受けず、肉薄のプラスチック容器や、パウチ等の袋体に収容することも可能である。
【0046】
さらに、従来のアルカリ性洗浄剤では、適宜、廃水処理設備等に応じて、洗浄廃液を酸で中和する作業が必要であったが、本発明の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物では、そのような中和作業も必要としない。加えて、非イオン界面活性剤を主剤とする中性の洗浄剤であることから、ガラス製食器やアルミニウム製食器・調理器具の表面はもとより、食器類の表面に金線、銀線や絵柄の施された被洗浄物に対しても悪影響を及ぼすことがなく、すすぎ後の仕上がり性にも優れている。
【0047】
したがって、本発明の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物は、ガラス、陶磁器、金属、プラスチック等の硬表面の洗浄用途に適している。また、食器に限らず、各種製造工場,加工工場等における器具や容器、流通に用いられるプラスチックコンテナ等を洗浄するための自動洗浄機用途としても使用可能である。このほか、食品工場・食品加工工場等のタイル、床等の硬表面の洗浄、飲料用のガラス瓶・ビール瓶等の容器洗浄、金属表面洗浄にも好ましく用いることができる。特に、ホテル、レストラン、学校、病院、飲食店、給食会社、会社の食堂等における自動食器洗浄機に用いるのに好適である。なお、従来の手洗いによる食器等の洗浄用途においても、有効に使用することができる。
【0048】
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
【0049】
【参考例1〜3、実施例1〜4、比較例1〜11】
後記の表1〜表13に示す組成の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物を調製し、そのpHを測定するとともに、貯蔵安定性、低泡性、洗浄性、油の再付着防止能、洗浄後仕上がり性、ガラスに対する影響、アルミニウム面に対する影響、スケール生成抑制能の8項目について評価した。その結果を後記の表1〜表13に併せて示す。なお、各項目の試験方法、評価方法は、以下に示すとおりである。
【0050】
〔pH測定〕
・測定方法
pHメーター(pH METER F−12、堀場製作所社製)を用いて、JIS Z−8802:1984に従い、調製された洗浄剤組成物の原液およびイオン交換水により調製された0.05%希釈液の25℃におけるpH値を測定した。
【0051】
〔貯蔵安定性〕
・試験方法
調製された洗浄剤組成物を500mlのポリエチレン瓶に入れ、恒温槽(SLI−4S、須中理化工業社製)により50℃の雰囲気下に置くとともに、インキュベーター(MDF−U332、三洋電機社製)により−15℃の雰囲気下に置き、その状態で1カ月保管した。そして、その外観を目視により観察し、下記の評価基準で評価した。
・評価基準
◎ :1カ月後、分離・析出等の外観変化は全くなかった。
○ :1カ月後、分離・析出等の外観変化がわずかにみられた。
△ :2週間後、分離・析出等の外観変化がわずかにみられた。
× :1週間後、分離もしくは析出等の外観変化があった。
××:配合直後に、分離もしくは析出等の外観変化があった。
【0052】
〔低泡性〕
・試験方法
調製された洗浄剤組成物と充分にかき混ぜた鶏卵(全卵)30gを業務用の自動食器洗浄機(DW−DR61、三洋電機社製)に投入し、下記の運転条件で運転した。そして、洗浄液の泡立ちを目視により後記の評価基準で評価した。
*運転条件
洗剤濃度 :0.05%
洗浄温度 :45℃
洗浄コース :標準洗浄サイクル(洗浄:43秒、すすぎ:15秒)
水道水の硬度:(CaCO3 として)70〜80ppm
・評価基準
◎ :運転時に泡が液面から50mm未満で、かつ運転終了後速やかに泡が消える。
○ :運転時に泡が液面から50mm未満で、かつ運転終了後1分経過以内に泡が消える。
△ :運転時に泡が液面から50mm以上であるが、運転終了後1分経過以内に泡が消える。
× :運転時の泡の高さにかかわらず、運転終了後1分経過後も泡が消えずに残っている。
××:運転直後に、ポンプに泡をかんで、運転困難となる。
【0053】
〔洗浄性〕
・試験方法
調製された洗浄剤組成物を業務用の自動食器洗浄機(DW−DR61、三洋電機社製)に投入し、下記の運転条件で運転した。そして、下記の被洗浄物である陶器皿を10枚1組として洗浄し、その洗浄性能を後記の評価基準で評価した。なお、汚れとして、標準汚れ類を用意し、それぞれの汚れに対し洗浄評価を行った(なお、汚れとして牛脂、上新粉、カレーを用意し、それぞれの汚れに対し洗浄評価を行った)。
*運転条件
洗剤濃度 :0.05%
洗浄温度 :45℃
すすぎ温度 :80℃
洗浄コース :標準洗浄サイクル(洗浄:43秒、すすぎ:15秒)
水道水の硬度:(CaCO3 として)70〜80ppm
牛脂汚れ :精製牛脂を用いた。
上新粉汚れ :上新粉25に対し水75を加え、途中かき混ぜながら20分間煮沸し、のり状となったものを用いた。
カレー汚れ :市販のレトルトカレー(商品名:ボンカレー:大塚食品株式会社製)を用いた。
被洗浄物 :直径10cmの陶器皿に上記標準汚れを4g/枚となるように付着させ、常温で1時間乾燥させたものを用いた。
・評価基準
◎…90%以上の汚れ除去。
○…70〜90%未満の汚れ除去。
△…50から70%未満の汚れ除去。
×…50%未満の汚れ除去。
【0054】
〔油の再付着防止性能〕
・試験方法
調製された洗浄剤組成物と共にオイルレッドで着色したサラダ油30gを業務用の自動食器洗浄機(DW−DR61、三洋電機社製)に投入し、下記の運転条件で運転して、メラミン製の清浄皿への汚れの付着の程度を以下の基準で目視判定した。
*運転条件
洗剤濃度 :0.05%
洗浄温度 :45℃
すすぎ温度 :80℃
洗浄コース :標準洗浄サイクル(洗浄:43秒、すすぎ:15秒)
水道水の硬度:(CaCO3 として)70〜80ppm
・評価基準
◎…清浄皿に汚れが全く付着していなかった。
○…清浄皿に汚れがほとんど付着していなかった。
△…清浄皿に汚れが付着していた。
×…清浄皿に汚れがかなり付着していた。
【0055】
〔洗浄後仕上がり性〕
・試験方法
調製された洗浄剤組成物を業務用の自動食器洗浄機(DW−DR61、三洋電機社製)に投入し、下記の条件で運転した。そして、後記に示す被洗浄物であるガラスコップを10個1組として洗浄し、洗浄後の仕上がり性能を後記の評価基準で評価した。
*運転条件
洗剤濃度 :0.05%
洗浄温度 :60℃
すすぎ温度 :80℃
洗浄コース :標準洗浄サイクル(洗浄:43秒、すすぎ15秒)
使用水の硬度:(CaCO3 として)70〜80ppm
被洗浄物 :200ml容積のガラスコップ(佐々木硝子社製)に牛乳を注いだ後、5分間放置した。ついで、牛乳を捨てた後、水ですすぐことなく30分間風乾した。
・評価基準
◎:ウォータースポットが全くみられない。
○:ウォータースポットが1〜2個みられる。
△:ウォータースポットが3〜5個みられる。
×:ウォータースポットが6個以上みられる。
【0056】
〔ガラスに対する影響〕
・試験方法
調製された洗浄剤組成物中に、市販の200ml容積のタンブラーグラス(HOYA社製)を下記の条件で浸漬した。そして、浸漬後のタンブラーグラスの状態を目視により観察し、下記の評価基準で評価した。
*浸漬条件
洗剤濃度:0.20%
浸漬温度:60℃
浸漬時間:2週間
・評価基準
◎:タンブラーグラス表面に変色や腐食が認められない。
○:タンブラーグラス表面がわずかに変色している。
△:タンブラーグラス表面の変色が大きい。
×:タンブラーグラス表面の腐食が大きい。
【0057】
〔アルミニウム面に対する影響〕
・試験方法
調製された洗浄剤組成物中に、アルミニウム試験片(品番A1050P、100mm×20mm)を下記の条件で浸漬した。そして、浸漬後のアルミニウム試験片の状態を目視により観察し、下記の評価基準で評価した。
*浸漬条件
洗剤濃度:0.20%
浸漬温度:60℃
浸漬時間:3時間
・評価基準
◎:アルミニウム表面に変色や腐食が認められない。
○:アルミニウム表面がわずかに変色している。
△:アルミニウム表面の変色が大きい。
×:アルミニウム表面が著しく腐食している。
【0058】
〔スケール生成抑制能〕
・試験方法
人工硬水(総硬度: 250mg/l)を用いて、洗浄剤組成物を0.05%に希釈し、容量100mlの比色管に50mlを注ぎ、60℃で4時間保持した後、スケールの生成量を以下の基準で目視判定した。
・評価基準
◎:スケールの生成がなかった。
○:スケール生成がほとんどなかった。
△:スケールの生成があった。
×:スケール付着が著しかった。
【0059】
なお、後記の表1〜表13において、用いた成分とその有効純分(%)の詳細は、下記のとおりであり、表中の数値は、有効純分100%に換算して示したものである。なお、表中の「水」は、自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物を構成する各成分に由来する結晶水や水溶液の形で含まれる水と外から加えられる水との総和であり、洗浄剤組成物全体が100%となるようバランスとして示される。
【0060】
〔A成分〕
非イオン界面活性剤1;
ポリオキシエチレン(P=9)分岐アルキル(C12〜C14)エーテル
HLB=13 曇点=55℃
商品名:ノイゲンET−135(第一工業製薬社製)
【0061】
非イオン界面活性剤2;
ポリオキシエチレン(P=8)直鎖アルキル(C9〜C11)エーテル
HLB=13.9 曇点=80℃
商品名:ネオドール91−8T(シェルジャパン社製)
【0062】
非イオン界面活性剤3;
ポリオキシエチレン(P=15)ポリオキシプロピレン(q=4)直鎖アルキル(C=12〜14)エーテル
曇点=73℃
商品名:ノイゲンLP−180(第一工業製薬社製)
【0063】
非イオン界面活性剤4;
ポリオキシエチレン(P=3)直鎖アルキル(C12、C13)エーテル
HLB=9.0
商品名:ノイゲンET−97(第一工業製薬社製)
【0064】
非イオン界面活性剤5;
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー(プルロニック型ブロックポリマー)
EO/PO重量比=0.67 平均分子量:3,300
商品名:エパン740(第一工業製薬社製)
【0065】
非イオン界面活性剤6;
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー(リバースプルロニック型ブロックポリマー)
EO/PO重量比=0.67 平均分子量:2,800
商品名:プルロニックRPE1740(BASF社製)
【0066】
非イオン界面活性剤7;
ポリオキシエチレン(P=9.2)ポリオキシプロピレン(q=7.5)直鎖アルキル(C=12、13)エーテル
EO/PO重量比=0.93 曇点=44℃
商品名:NTD−02(第一工業製薬社製)
【0067】
非イオン界面活性剤8;
ポリオキシエチレン(P=15)ポリオキシプロピレン(q=9)直鎖アルキル(C=14、15)エーテル
EO/PO重量比=1.26
試作品
【0068】
非イオン界面活性剤9;
ポリオキシエチレン(P=8)ポリオキシプロピレン(q=6)直鎖アルキル(C=12、13)エーテル
EO/PO重量比=1.01 曇点=31℃
商品名:ペポールAS−054C(東邦化学工業社製)
【0069】
非イオン界面活性剤10;
下記一般式(1)で表されるポリオキシエチレン(m=4)ポリオキシプロピレン(q=38)直鎖アルキル(C16〜C18)エーテル
EO/PO重量比=0.08
商品名:アデカトールLG−299(旭電化工業社製)
【0070】
【化1】
Figure 0004324341
【0071】
非イオン界面活性剤11;
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー(プルロニック型ブロックポリマー)
EO/PO重量比=0.11 平均分子量=2,000 曇点24℃
商品名:プルロニックPE6100(BASF社製)
【0072】
非イオン界面活性剤12;
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー(リバースプルロニック型ブロックポリマー)
平均分子量=2,800 EO/PO重量比=0.11
商品名:プルロニックRPE2510(BASF社製)
【0073】
非イオン界面活性剤13;
下記化学式(2)で表されるトリメチロールプロパンEO,PO付加物
平均分子量=4,500 EO/PO重量比=0.21
試作品
【0074】
【化2】
Figure 0004324341
【0075】
非イオン界面活性剤14;
下記化学式(3)で表されるグリセリンEO,PO付加物
試作品
【0076】
【化3】
Figure 0004324341
【0077】
非イオン界面活性剤15;
2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール
商品名:サーフィノール104(日信化学工業社製)
【0078】
非イオン界面活性剤16;
ポリオキシエチレン(1.3)アセチレグリコールエーテル
商品名:サーフィノール420(日信化学工業社製)
【0079】
〔B成分〕
ポリマレイン酸ナトリウム;
平均分子量=1,800
試作品
【0080】
ポリアクリル酸ナトリウム;
平均分子量=8,000
商品名:ソカランPA−30CL(BASF社製)
【0081】
ポリマレイン酸1;
平均分子量=1,600
商品名:ノンポールPMA50W(日本油脂株式会社製)
【0082】
ポリマレイン酸2;
平均分子量=5,000
試作品
【0083】
ポリアクリル酸;
平均分子量=10,000
商品名:カルボキシレートHM−10A(東亞合成株式会社製)
【0084】
アクリル酸マレイン酸共重合体;
平均分子量=70,000
商品名:ソカランCP45P(BASF社製)
【0085】
【表1】
Figure 0004324341
【0086】
【表2】
Figure 0004324341
【0087】
【表3】
Figure 0004324341
【0088】
【表4】
Figure 0004324341
【0089】
【表5】
Figure 0004324341
【0090】
【表6】
Figure 0004324341
【0091】
【表7】
Figure 0004324341
【0092】
【表8】
Figure 0004324341
【0093】
【表9】
Figure 0004324341
【0094】
【表10】
Figure 0004324341
【0095】
【表11】
Figure 0004324341
【0096】
【表12】
Figure 0004324341
【0097】
【表13】
Figure 0004324341
【0098】
上記の結果から、実施例品はいずれも、上記全ての評価項目において、優れた特性を示すことがわかる。
【0099】
【発明の効果】
以上のように、本発明の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物は、液性が中性で、環境安全性、作業安全性に優れるとともに、アルカリ性洗浄剤と遜色のない優れた洗浄性能と貯蔵安定性を達成しており、しかもすすぎ後の仕上がり性にも優れたものとなっている。
【0100】
そして、従来の洗浄剤組成物がアルカリ剤を主剤とするアルカリ性の洗浄剤組成物であったのに対して、本発明のものは、非イオン界面活性剤を主剤とする中性の液体洗浄剤組成物であるために、万が一、皮膚に付着するようなことがあったとしても、その刺激性は従来と比べてはるかに低いものとなっている。したがって、本発明の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物は、自動食器洗浄機用用途として、自動食器洗浄機の本洗浄やその予備洗浄(浸漬)での使用はもとより、従来の手洗いによる食器の洗浄用途においても有効に供することができる。
【0101】
さらには、非イオン界面活性剤を主剤とする中性の洗浄剤であることから、ガラス製食器やアルミニウム製食器・調理器具の表面はもとより、食器類の表面に金線、銀線や絵柄の施された被洗浄物に対しても悪影響を及ぼすことがなく、すすぎ後の仕上がり性にも優れたものとなっている。
【0102】
また、従来のような肉厚のプラスチック容器に収容する制限を受けず、肉薄のプラスチック容器や、パウチ等の袋体に収容することが可能となる。
さらには、従来のアルカリ性洗浄剤では、適宜、廃水処理設備等に応じて、洗浄廃液を酸で中和する作業が必要であったが、本発明の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物では、こうした中和作業も必要としないといった利点を有する。
【0103】
したがって、本発明の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物は、食器、ガラス、陶磁器、金属、プラスチック等の硬表面の洗浄用途や、食器に限らず、各種製造工場,加工工場等における器具や容器、流通に用いられるプラスチックコンテナ等を洗浄するための自動洗浄機用途としても使用可能である。この外、食品工場・食品加工工場等のタイル、床等の硬表面の洗浄、飲料用のガラス瓶・ビール瓶等の容器洗浄、金属表面洗浄等に、広く用いることができる。特に、ホテル、レストラン、学校、病院、飲食店、給食会社、会社の食堂等における自動食器洗浄機に用いるのに好適である。

Claims (4)

  1. (A)その少なくとも一部として、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオールおよびポリオキシエチレンアセチレングリコールエーテルの少なくとも一方が用いられている非イオン界面活性剤からなる洗浄成分53〜81質量%、(B)キレート剤0.1〜3質量%、(C)水溶性溶剤5〜30質量%および(D)水を含有し、この組成物を希釈してなる0.05質量%水溶液のpH(JIS−Z−8802:1984「pH測定方法」)が、25℃で、6〜8に設定されていることを特徴とする自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物。
  2. 上記(A)成分において、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオールおよびポリオキシエチレンアセチレングリコールエーテルの少なくとも一方とともに用いられる非イオン界面活性剤が、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、プルロニック型ブロックポリマー、リバースプルロニック型ブロックポリマー、トリメチロールプロパンのエチレンオキサイドプロピレンオキサイド付加物およびグリセリンのエチレンオキサイドプロピレンオキサイド付加物から選ばれる少なくとも1種の非イオン界面活性剤である請求項1記載の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物。
  3. 上記(B)成分のキレート剤が、マレイン酸およびアクリル酸の少なくとも一方を単量体とする重合体または共重合体並びにその水溶性アルカリ塩である請求項1または2に記載の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物。
  4. 上記(C)成分の水溶性溶剤が、プロピレングリコール、エチルアルコール、ポリエチレングリコール、ジエチレングリコール、エチレングリコールおよびグリセリンから選ばれる少なくとも1種である請求項1〜3のいずれか一項に記載の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物。
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