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JP4021701B2 - 生化学解析用データの生成方法およびそれに用いるスキャナ - Google Patents

生化学解析用データの生成方法およびそれに用いるスキャナ Download PDF

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JP4021701B2 JP2002133669A JP2002133669A JP4021701B2 JP 4021701 B2 JP4021701 B2 JP 4021701B2 JP 2002133669 A JP2002133669 A JP 2002133669A JP 2002133669 A JP2002133669 A JP 2002133669A JP 4021701 B2 JP4021701 B2 JP 4021701B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生化学解析用データの生成方法およびそれに用いるスキャナに関するものであり、さらに詳細には、生体由来の物質と特異的に結合可能で、かつ、塩基配列や塩基の長さ、組成などが既知の特異的結合物質を含む複数のスポット状領域を、メンブレンフィルタなどの担体表面に、高密度に形成し、放射性標識物質物質によって、複数のスポット状領域を選択的に標識して、放射線データを記録し、複数のスポット状領域に選択的に含まれた放射性標識物質によって、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層を露光して、放射線データを記録した場合にも、生体由来の物質と特異的に結合可能で、かつ、塩基配列や塩基の長さ、組成などが既知の特異的結合物質を含む複数のスポット状領域を、メンブレンフィルタなどの担体表面に、高密度に形成し、化学発光基質と接触させることによって化学発光を生じさせる標識物質によって、複数のスポット状領域を選択的に標識して、化学発光データを記録し、複数のスポット状領域に化学発光基質を接触させて、化学発光を放出させ、複数のスポット状領域から、選択的に、放出される化学発光によって、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層を露光して、化学発光データを記録した場合にも、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層を、励起光によって走査し、輝尽性蛍光体層から放出された輝尽光を光電的に検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することのできる生化学解析用データの生成方法およびそれに用いるスキャナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
放射線が照射されると、放射線のエネルギーを吸収して、蓄積、記録し、その後に、特定の波長域の電磁波を用いて励起すると、照射された放射線のエネルギーの量に応じた光量の輝尽光を発する特性を有する輝尽性蛍光体を、放射線の検出材料として用い、放射性標識を付与した物質を、生物体に投与した後、その生物体あるいはその生物体の組織の一部を試料とし、この試料を、輝尽性蛍光体層が設けられた蓄積性蛍光体シートと一定時間重ね合わせることにより、放射線エネルギーを輝尽性蛍光体に、蓄積、記録し、しかる後に、電磁波によって、輝尽性蛍光体層を走査して、輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、ディジタル画像信号を生成し、画像処理を施して、CRTなどの表示手段上あるいは写真フイルムなどの記録材料上に、画像を再生するように構成されたオートラジオグラフィ解析システムが知られている(たとえば、特公平1−70884号公報、特公平1−70882号公報、特公平4−3962号公報など)。
【0003】
また、光が照射されると、光のエネルギーを吸収して、蓄積、記録し、その後に、特定の波長域の電磁波を用いて励起すると、照射された光のエネルギーの量に応じた光量の輝尽光を発する特性を有する輝尽性蛍光体を、光の検出材料として用い、蛋白質、遺伝子配列などの固定された高分子を、化学発光物質と接触して、化学発光を生じさせる標識物質により、選択的に標識し、標識物質によって選択的に標識された高分子と、化学発光物質とを接触させて、化学発光物質と標識物質との接触によって生ずる可視光波長域の化学発光を、蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光体層に含まれている輝尽性蛍光体に蓄積、記録し、しかる後に、電磁波によって、輝尽性蛍光体層を走査して、輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、ディジタル信号を生成し、データ処理を施して、CRTなどの表示手段上あるいは写真フイルムなどの記録材料上に、データを再生するように構成された化学発光解析システムが知られている(たとえば、米国特許第5,028,793号、英国特許出願公開GB第2,246,197Aなど。)。
【0004】
蓄積性蛍光体シートを放射線の検出材料として使用するこれらのシステムは、写真フイルムを用いる場合とは異なり、現像処理という化学的処理が不必要であるだけでなく、得られたディジタルデータにデータ処理を施すことにより、所望のように、解析用データを再生し、あるいは、コンピュータによる定量解析が可能になるという利点を有している。
【0005】
他方、オートラジオグラフィ解析システムにおける放射性標識物質に代えて、蛍光色素などの蛍光物質を標識物質として使用した蛍光(fluorescence)解析システムが知られている。この蛍光解析システムによれば、蛍光物質から放出された蛍光を検出することによって、遺伝子配列、遺伝子の発現レベル、実験用マウスにおける投与物質の代謝、吸収、排泄の経路、状態、蛋白質の分離、同定、あるいは、分子量、特性の評価などをおこなうことができ、たとえば、電気泳動されるべき複数種の蛋白質分子を含む溶液を、ゲル支持体上で、電気泳動させた後に、ゲル支持体を蛍光色素を含んだ溶液に浸すなどして、電気泳動された蛋白質を染色し、励起光によって、蛍光色素を励起して、生じた蛍光を検出することによって、画像を生成し、ゲル支持体上の蛋白質分子の位置および量的分布を検出したりすることができる。あるいは、ウェスタン・ブロッティング法により、ニトロセルロースなどの転写支持体上に、電気泳動された蛋白質分子の少なくとも一部を転写し、目的とする蛋白質に特異的に反応する抗体を蛍光色素で標識して調製したプローブと蛋白質分子とを会合させ、特異的に反応する抗体にのみ結合する蛋白質分子を選択的に標識し、励起光によって、蛍光色素を励起して、生じた蛍光を検出することにより、画像を生成し、転写支持体上の蛋白質分子の位置および量的分布を検出したりすることができる。また、電気泳動させるべき複数のDNA断片を含む溶液中に、蛍光色素を加えた後に、複数のDNA断片をゲル支持体上で電気泳動させ、あるいは、蛍光色素を含有させたゲル支持体上で、複数のDNA断片を電気泳動させ、あるいは、複数のDNA断片を、ゲル支持体上で、電気泳動させた後に、ゲル支持体を、蛍光色素を含んだ溶液に浸すなどして、電気泳動されたDNA断片を標識し、励起光により、蛍光色素を励起して、生じた蛍光を検出することにより、画像を生成し、ゲル支持体上のDNAを分布を検出したり、あるいは、複数のDNA断片を、ゲル支持体上で、電気泳動させた後に、DNAを変性(denaturation)し、次いで、サザン・ブロッティング法により、ニトロセルロースなどの転写支持体上に、変性DNA断片の少なくとも一部を転写し、目的とするDNAと相補的なDNAもしくはRNAを蛍光色素で標識して調製したプローブと変性DNA断片とをハイブリダイズさせ、プローブDNAもしくはプローブRNAと相補的なDNA断片のみを選択的に標識し、励起光によって、蛍光色素を励起して、生じた蛍光を検出することにより、画像を生成し、転写支持体上の目的とするDNAの分布を検出したりすることができる。さらに、標識物質によって標識した目的とする遺伝子を含むDNAと相補的なDNAプローブを調製して、転写支持体上のDNAとハイブリダイズさせ、酵素を、標識物質により標識された相補的なDNAと結合させた後、蛍光基質と接触させて、蛍光基質を蛍光を発する蛍光物質に変化させ、励起光によって、生成された蛍光物質を励起して、生じた蛍光を検出することにより、画像を生成し、転写支持体上の目的とするDNAの分布を検出したりすることもできる。この蛍光解析システムは、放射性物質を使用することなく、簡易に、遺伝子配列などを検出することができるという利点がある。
【0006】
また、同様に、蛋白質や核酸などの生体由来の物質を支持体に固定し、化学発光基質と接触させることによって化学発光を生じさせる標識物質により、選択的に標識し、標識物質によって選択的に標識された生体由来の物質と化学発光基質とを接触させて、化学発光基質と標識物質との接触によって生ずる可視光波長域の化学発光を、光電的に検出して、ディジタル画像信号を生成し、画像処理を施して、CRTなどの表示手段あるいは写真フィルムなどの記録材料上に、化学発光画像を再生して、遺伝子情報などの生体由来の物質に関する情報を得るようにした化学発光解析システムも知られている。
【0007】
さらに、近年、スライドガラス板やメンブレンフィルタなどの担体表面上の異なる位置に、細胞、ウィルス、ホルモン類、腫瘍マーカー、酵素、抗体、抗原、アブザイム、その他のタンパク質、核酸、cDNA、DNA、RNAなど、生体由来の物質と特異的に結合可能で、かつ、塩基配列や塩基の長さ、組成などが既知の特異的結合物質を、スポッター装置を用いて、滴下して、多数の独立したスポットを形成し、次いで、細胞、ウィルス、ホルモン類、腫瘍マーカー、酵素、抗体、抗原、アブザイム、その他のタンパク質、核酸、cDNA、DNA、mRNAなど、抽出、単離などによって、生体から採取され、あるいは、さらに、化学的処理、化学修飾などの処理が施された生体由来の物質であって、蛍光物質、色素などの標識物質によって標識された物質を、ハイブリダイゼーションなどによって、特異的結合物質に、特異的に結合させたマイクロアレイに、励起光を照射して、蛍光物質、色素などの標識物質から発せられた蛍光などの光を光電的に検出して、生体由来の物質を解析するマイクロアレイ解析システムが開発されている。このマイクロアレイ解析システムによれば、スライドガラス板やメンブレンフィルタなどの担体表面上の異なる位置に、数多くの特異的結合物質のスポットを高密度に形成して、標識物質によって標識された生体由来の物質をハイブリダイズさせることによって、短時間に、生体由来の物質を解析することが可能になるという利点がある。
【0008】
また、メンブレンフィルタなどの担体表面上の異なる位置に、細胞、ウィルス、ホルモン類、腫瘍マーカー、酵素、抗体、抗原、アブザイム、その他のタンパク質、核酸、cDNA、DNA、RNAなど、生体由来の物質と特異的に結合可能で、かつ、塩基配列や塩基の長さ、組成などが既知の特異的結合物質を、スポッター装置を用いて、滴下して、多数の独立したスポットを形成し、次いで、細胞、ウィルス、ホルモン類、腫瘍マーカー、酵素、抗体、抗原、アブザイム、その他のタンパク質、核酸、cDNA、DNA、mRNAなど、抽出、単離などによって、生体から採取され、あるいは、さらに、化学的処理、化学修飾などの処理が施された生体由来の物質であって、放射性標識物質によって標識された物質を、ハイブリダイゼーションなどによって、特異的結合物質に、特異的に結合させたマクロアレイを、輝尽性蛍光体を含む輝尽性蛍光体層が形成された蓄積性蛍光体シートと密着させて、輝尽性蛍光体層を露光し、しかる後に、輝尽性蛍光体層に励起光を照射し、輝尽性蛍光体層から発せられた輝尽光を光電的に検出して、生化学解析用データを生成し、生体由来の物質を解析する放射性標識物質を用いたマクロアレイ解析システムも開発されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、放射性標識物質を標識物質として用いたマクロアレイ解析システムにあっては、輝尽性蛍光体層を露光する際、メンブレンフィルタなどの担体表面上に形成されたスポット状領域に含まれた放射性標識物質の放射線エネルギーが非常に大きいため、放射性標識物質から発せられる電子線(β線)が散乱して、隣り合うスポット状領域に含まれた放射性標識物質によって露光されるべき輝尽性蛍光体層の領域に入射し、あるいは、隣り合うスポット状領域の間のメンブレンフィルタなどの担体表面上に付着した放射性標識物質から放出された電子線(β線)が、輝尽性蛍光体層に入射し、その結果、輝尽光を光電的に検出して生成された生化学解析用データ中にノイズが生成され、隣り合うスポット状領域間でのデータの分離が困難になって、分解能が低下するとともに、各スポット状領域の放射線量を定量して、生体由来の物質を解析する際、定量性が悪化するという問題があり、スポットを近接して形成して、高密度化しようとする場合には、とくに、分解能が低下する著しく低下するとともに、定量性の著しい悪化が認められている。
【0010】
さらに、生化学解析の分野においては、メンブレンフィルタなどの担体表面上の異なる位置に、細胞、ウィルス、ホルモン類、腫瘍マーカー、酵素、抗体、抗原、アブザイム、その他のタンパク質、核酸、cDNA、DNA、RNAなど、生体由来の物質と特異的に結合可能で、かつ、塩基配列や塩基の長さ、組成などが既知の特異的結合物質を含むスポット状領域を形成し、スポット状領域に含まれた特異的結合物質に、化学発光基質と接触させることによって化学発光を生じさせる標識物質によって標識された生体由来の物質を、ハイブリダイゼーションなどにより、特異的に結合させて、選択的に標識し、化学発光基質とを接触させて、化学発光基質と標識物質との接触によって生ずる可視光波長域の化学発光により、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層を露光して、輝尽性蛍光体層に化学発光のエネルギーを蓄積させ、輝尽性蛍光体層に、励起光を照射して、輝尽性蛍光体層から放出される輝尽光を光電的に検出して、生体由来の物質を解析することも要求されているが、かかる場合にも、各スポット状領域から放出された化学発光が、メンブレンフィルタなどの担体内で散乱して、隣り合うスポット状領域から放出された化学発光によって露光されるべき輝尽性蛍光体層の領域に入射し、その結果、輝尽光を光電的に検出して生成された生化学解析用データ中にノイズが生成され、隣り合うスポット状領域間でのデータの分離が困難になって、分解能が低下するとともに、生化学解析用データの定量性が低下するという問題があった。
【0011】
さらに、スキャナを用いて、励起光により、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層を走査して、輝尽性蛍光体層に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体層から発せられた輝尽光を光電的に検出して、生化学解析用のデータを生成する際、励起光の走査に伴なって、次に励起すべき輝尽性蛍光体層の隣り合った領域に含まれた輝尽性蛍光体が、励起され、輝尽光を放出して、蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーを放出するため、従来のスキャナによって生成された生化学解析用のデータに基づいて、解析をおこなう場合には、必然的に定量性が悪化するという問題もあった。
【0012】
したがって、本発明は、生体由来の物質と特異的に結合可能で、かつ、塩基配列や塩基の長さ、組成などが既知の特異的結合物質を含む複数のスポット状領域を、メンブレンフィルタなどの担体表面に、高密度に形成し、放射性標識物質物質によって、複数のスポット状領域を選択的に標識して、放射線データを記録し、複数のスポット状領域に選択的に含まれた放射性標識物質によって、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層を露光して、放射線データを記録した場合にも、生体由来の物質と特異的に結合可能で、かつ、塩基配列や塩基の長さ、組成などが既知の特異的結合物質を含む複数のスポット状領域を、メンブレンフィルタなどの担体表面に、高密度に形成し、化学発光基質と接触させることによって化学発光を生じさせる標識物質によって、複数のスポット状領域を選択的に標識して、化学発光データを記録し、複数のスポット状領域に化学発光基質を接触させて、化学発光を放出させ、複数のスポット状領域から、選択的に、放出される化学発光によって、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層を露光して、化学発光データを記録した場合にも、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層を、励起光によって走査し、輝尽性蛍光体層から放出された輝尽光を光電的に検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することのできる生化学解析用データの生成方法およびそれに用いるスキャナを提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明のかかる目的は、支持体を備え、前記支持体に、複数の輝尽性蛍光体層領域が、少なくとも一次元的に、互いに離間して形成された蓄積性蛍光体シートの前記複数の輝尽性蛍光体層領域に、放射線エネルギーまたは光エネルギーを選択的に蓄積させた後、前記蓄積性蛍光体シートと励起光とを、少なくとも主走査方向に、相対的に移動させ、前記複数の輝尽性蛍光体層領域に照射される励起光の単位面積あたりのエネルギーが、前記複数の輝尽性蛍光体層領域以外の領域に比して、高くなるように、前記複数の輝尽性蛍光体層領域に、順次、前記励起光を照射して、前記複数の輝尽性蛍光体層領域に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、生化学解析用データを生成することを特徴とする生化学解析用データの生成方法によって達成される。
【0014】
本発明によれば、蓄積性蛍光体シートは、支持体を備え、前記支持体に、複数の輝尽性蛍光体層領域が、少なくとも一次元的に、互いに離間して形成されているから、生体由来の物質と特異的に結合可能で、かつ、塩基配列や塩基の長さ、組成などが既知の特異的結合物質を含む複数のスポット状領域を、生化学解析用ユニットに、高密度に形成し、放射性標識物質物質によって、複数のスポット状領域を選択的に標識して、放射線データを記録した場合にも、複数の輝尽性蛍光体層領域を、生化学解析用ユニットに形成された複数のスポット状領域と同じパターンで、支持体に形成することにより、蓄積性蛍光体シートと生化学解析用ユニットを重ねあわせて、生化学解析用ユニットの複数のスポット状領域に選択的に含まれている放射性標識物質によって、蓄積性蛍光体シートの複数の輝尽性蛍光体層領域を露光する際に、各スポット状領域に含まれている放射性標識物質から放出された電子線(β線)が、そのスポット状領域に含まれた放射性標識物質から放出された電子線(β線)によって露光されるべき輝尽性蛍光体層領域以外の輝尽性蛍光体層領域に入射することを効果的に防止することができ、したがって、露光された複数の輝尽性蛍光体層領域を励起光によって走査し、複数の輝尽性蛍光体層領域から放出された輝尽光を光電的に検出することによって、高い分解能で、定量性に優れた生化学解析用のデータを生成することが可能になる。
【0015】
さらに、本発明によれば、蓄積性蛍光体シートは、支持体を備え、前記支持体に、複数の輝尽性蛍光体層領域が、少なくとも一次元的に、互いに離間して形成されているから、生体由来の物質と特異的に結合可能で、かつ、塩基配列や塩基の長さ、組成などが既知の特異的結合物質を含む複数のスポット状領域を、メンブレンフィルタなどの担体表面に、高密度に形成し、化学発光基質と接触させることによって化学発光を生じさせる標識物質によって、複数のスポット状領域を選択的に標識して、化学発光データを記録した場合にも、化学発光基質と標識物質が接触されて、複数の輝尽性蛍光体層領域を、生化学解析用ユニットに形成された複数のスポット状領域と同じパターンで、支持体に形成することにより、蓄積性蛍光体シートと生化学解析用ユニットを重ねあわせて、生化学解析用ユニットの複数のスポット状領域から放出された化学発光によって、蓄積性蛍光体シートの複数の輝尽性蛍光体層領域を露光する際に、各スポット状領域から放出された化学発光が、そのスポット状領域から放出された化学発光によって露光されるべき輝尽性蛍光体層領域以外の輝尽性蛍光体層領域に入射することを効果的に防止することができ、したがって、露光された複数の輝尽性蛍光体層領域を励起光によって走査し、複数の輝尽性蛍光体層領域から放出された輝尽光を光電的に検出することによって、高い分解能で、定量性に優れた生化学解析用のデータを生成することが可能になる。
【0016】
また、本発明によれば、蓄積性蛍光体シートと励起光とを、少なくとも主走査方向に、相対的に移動させ、複数の輝尽性蛍光体層領域に、順次、励起光を照射して、複数の輝尽性蛍光体層領域に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、生化学解析用データを生成する際に、複数の輝尽性蛍光体層領域に照射される励起光の単位面積あたりのエネルギーが、複数の輝尽性蛍光体層領域以外の領域に比して、高くなるように、励起光を照射するように構成されているから、励起光の走査に伴なって、次に励起すべき隣り合った輝尽性蛍光体層領域が、励起され、輝尽光を放出して、蓄積されている放射線エネルギーまたは光エネルギーを放出することを確実に防止することができ、したがって、所望のように、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0017】
本発明の好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートと前記励起光とを、主走査方向に、相対的に、かつ、間欠的に移動させ、前記複数の輝尽性蛍光体層領域に、それぞれ、所定の時間にわたって、前記励起光を照射するように構成されている。
【0018】
本発明の好ましい実施態様によれば、蓄積性蛍光体シートと励起光とを、主走査方向に、相対的に、かつ、間欠的に移動させ、複数の輝尽性蛍光体層領域に、それぞれ、所定の時間にわたって、励起光を照射するように構成されているから、励起光の走査に伴なって、次に励起すべき隣り合った輝尽性蛍光体層領域が、励起され、輝尽光を放出して、蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーを放出することを確実に防止することができ、したがって、所望のように、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0019】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、生成されたアナログデータを積分し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生化学解析用データを生成するように構成されている。
【0020】
本発明の好ましい実施態様によれば、励起光を照射して、複数の輝尽性蛍光体層領域に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、生成されたアナログデータを積分し、アナログデータの積分値をディジタル化して、生化学解析用データを生成するように構成されているから、その輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれている輝尽性蛍光体が励起されたときに、輝尽性蛍光体層領域から放出される輝尽光の強度が小さくても、感度よく、十分に大きい信号強度を有する生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0021】
本発明の好ましい実施態様においては、輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成し、前記ディジタルデータを加算して、生化学解析用データを生成するように構成されている。
【0022】
本発明の好ましい実施態様によれば、励起光を照射して、複数の輝尽性蛍光体層領域に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成し、ディジタルデータを加算して、生化学解析用データを生成するように構成されているから、その輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれている輝尽性蛍光体が励起されたときに、輝尽性蛍光体層領域から放出される輝尽光の強度が小さくても、感度よく、十分に大きい信号強度を有する生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0023】
本発明の好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートと前記励起光とを、少なくとも一次元的に、相対的に、かつ、間欠的に移動させ、前記複数の輝尽性蛍光体層領域に、励起パワーの比較的小さい基準励起パワーを有する励起光を、順次、照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成し、前記ディジタルデータの信号強度をしきい値と比較し、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出するように構成されている。
【0024】
本発明の好ましい実施態様によれば、蓄積性蛍光体シートと、励起光とを、少なくとも一次元的に、相対的に、かつ、間欠的に移動させるとともに、複数の輝尽性蛍光体層領域に、励起パワーの比較的小さい基準励起パワーを有する励起光を、順次、照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成し、ディジタルデータの信号強度をしきい値と比較し、ディジタルデータの信号強度がしきい値未満のときは、基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出するように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、輝尽性蛍光体層領域に含まれている輝尽性蛍光体が励起されたときに、輝尽性蛍光体層領域から放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0025】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記基準励起パワーを有する励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、生成された前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上のときは、得られたディジタルデータを、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用するように構成されている。
【0026】
本発明の好ましい実施態様によれば、基準励起パワーを有する励起光を、輝尽性蛍光体層領域に照射して、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値以上のときは、得られたディジタルデータを、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用しているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが大きい場合でも、その輝尽性蛍光体層領域を、励起光によって励起した際に、放出される輝尽光の強度が過大になって、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、輝尽光を検出して得たディジタルデータの信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止することが可能になる。
【0027】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記基準励起パワーの励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、生成された前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、生成されたディジタルデータを、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用するように構成されている。
【0028】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、基準励起パワーの励起光を、輝尽性蛍光体層領域に照射して、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値未満のときは、基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して、生成されたディジタルデータを、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用するように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、輝尽性蛍光体層領域に含まれている輝尽性蛍光体が励起されたときに、輝尽性蛍光体層領域から放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0029】
本発明の別の好ましい実施態様においては、前記基準励起パワーの励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、生成された前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、さらに、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成し、生成されたディジタルデータの信号強度を前記しきい値と比較し、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上のときは、前記ディジタルデータを、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用するように構成されている。
【0030】
本発明の別の好ましい実施態様によれば、基準励起パワーの励起光を、輝尽性蛍光体層領域に照射して、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値未満のときは、さらに、基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成し、ディジタルデータの信号強度をしきい値と比較し、ディジタルデータの信号強度がしきい値以上のときは、ディジタルデータを、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用するように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーがきわめて小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度がきわめて小さい場合でも、確実に、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0031】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記基準励起パワーの励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、生成された前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、さらに、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成し、生成されたディジタルデータの信号強度を、さらに、前記しきい値と比較し、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、前記励起光の励起パワーを、最大I回(Iは正の整数)にわたって、次々に増大させて、前記励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、光検出器によって、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出した結果、得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上になったときに、得られたディジタルデータを、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用し、一方、前記励起光の励起パワーを、合計I回にわたって、次々に増大させて、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、光検出器によって、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出したにもかかわらず、得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されている。
【0032】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、基準励起パワーの励起光を、輝尽性蛍光体層領域に照射して、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値未満のときは、さらに、基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成し、ディジタルデータの信号強度を、さらに、しきい値と比較し、ディジタルデータの信号強度がしきい値未満のときは、励起光の励起パワーを、最大I回(Iは正の整数)にわたって、次々に増大させて、励起光を、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射し、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、光検出器によって、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出した結果、得られたディジタルデータの信号強度がしきい値以上になったときに、得られたディジタルデータを、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用するように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になるとともに、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが大きい場合でも、その輝尽性蛍光体層領域を、励起光によって励起した際に、放出される輝尽光の強度が過大になって、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、輝尽光を検出して得たディジタルデータの信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを、確実に防止することが可能になる。
【0033】
また、本発明のさらに好ましい実施態様によれば、励起光の励起パワーを、合計I回にわたり、次々に増大させて、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射し、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、光検出器によって、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出したにもかかわらず、得られたディジタルデータの信号強度がしきい値未満のときは、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されているから、Iを適当に選択することによって、輝尽性蛍光体層領域が放射線エネルギーを蓄積していない場合に、不必要な励起動作を繰り返すことを防止しつつ、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になるとともに、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが大きい場合でも、その輝尽性蛍光体層領域を、励起光によって励起した際に、放出される輝尽光の強度が過大になって、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、輝尽光を検出して得たディジタルデータの信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止することが可能になる。
【0034】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記基準励起パワーを有する励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、生成された前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上のときは、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、得られたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満に低下するまで、前記輝尽性蛍光体層領域に対する前記励起光の照射を継続し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して得たディジタルデータを加算して、ディジタルメモリに記憶し、前記ディジタルデータの加算値を、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用するように構成されている。
【0035】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、基準励起パワーを有する励起光を、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射して、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値以上のときは、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し、ディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が、しきい値未満に低下するまで、輝尽性蛍光体層領域に対する励起光の照射を継続し、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し、ディジタル化して得たディジタルデータを加算して、ディジタルメモリに記憶し、ディジタルデータの加算値を、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用するように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域が蓄積している放射線エネルギーあるいは光エネルギーを、十分に放出させることができ、したがって、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0036】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記基準励起パワーの励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、生成された前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときに、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、ディジタルを生成し、ディジタルデータの信号強度を、前記しきい値と比較し、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、前記励起光の励起パワーを、最大j回(jは正の整数)にわたって、次々に増大させて、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、光検出器によって、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成した結果、得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上になったときは、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し、ディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下するまで、前記輝尽性蛍光体層領域に対する前記励起光の照射を継続して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し、ディジタル化して得たディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶し、前記ディジタルメモリに記憶された前記ディジタルデータの加算値を、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用し、一方、合計j回にわたって、前記励起光の励起パワーを、次々に増大させて、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、光検出器によって、前記輝尽性蛍光体層領域から放出された輝尽光を光電的に検出したにもかかわらず、得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されている。
【0037】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、基準励起パワーの励起光を、輝尽性蛍光体層領域に照射して、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値未満のときに、基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、ディジタルを生成し、得られたディジタルデータの信号強度を、しきい値と比較し、ディジタルデータの信号強度がしきい値未満のときは、励起光の励起パワーを、最大j回(jは正の整数)にわたって、次々に増大させて、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射し、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、光検出器によって、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、ディジタルを生成した結果、得られたディジタルデータの信号強度がしきい値以上になったときは、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し、ディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度がしきい値未満に低下するまで、輝尽性蛍光体層領域に対する励起光の照射を継続して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し、ディジタル化して得たディジタルデータを加算して、ディジタルメモリに記憶し、ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータの加算値を、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用するように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域が蓄積している放射線エネルギーあるいは光エネルギーを、十分に放出させることができ、したがって、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0038】
また、本発明のさらに好ましい実施態様によれば、合計j回にわたって、励起光の励起パワーを、次々に増大させて、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射し、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、光検出器によって、輝尽性蛍光体層領域から放出された輝尽光を光電的に検出したにもかかわらず、得られたディジタルデータの信号強度がしきい値未満のときは、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されているから、jを適当に選択することによって、輝尽性蛍光体層領域が放射線エネルギーを蓄積していない場合に、不必要な励起動作を繰り返すことを防止しつつ、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になるとともに、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが大きい場合でも、その輝尽性蛍光体層領域を、励起光によって励起した際に、放出される輝尽光の強度が過大になって、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、輝尽光を検出して得たディジタルデータの信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止することが可能になる。
【0039】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記基準励起パワーを有する励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、生成された前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上のときは、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満に低下するまで、前記輝尽性蛍光体層領域に対する前記励起光の照射を継続して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して得たディジタルデータを加算して、ディジタルメモリに記憶させ、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下したときは、前記基準励起パワーよりも励起パワーが大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成し、前記ディジタルデータの信号強度をを前記しきい値と比較し、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上のときは、ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下するまで、前記輝尽性蛍光体層領域に対する前記励起光の照射を継続して、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して得られたディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下したときは、さらに、合計k回(kは正の整数)にわたって、前記励起光の励起パワーを、次々に増大させて、前記輝尽性蛍光体層領域に照射し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成し、得られた前記ディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記ディジタルメモリに記憶された前記ディジタルデータの加算値の総和を算出して、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用するように構成されている。
【0040】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、基準励起パワーを有する励起光を、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射して、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値以上のときは、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が、しきい値未満に低下するまで、輝尽性蛍光体層領域に対する励起光の照射を継続して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して得たディジタルデータを加算して、ディジタルメモリに記憶させ、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値未満に低下したときは、基準励起パワーよりも励起パワーが大きい励起光を、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成し、ディジタルデータをしきい値と比較し、ディジタルデータの信号強度がしきい値未満に低下するまで、輝尽性蛍光体層領域に対する励起光の照射を継続して、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して得られたディジタルデータを加算して、ディジタルメモリに記憶させ、さらに、合計k回(kは正の整数)にわたって、励起光の励起パワーを、次々に増大させて、輝尽性蛍光体層領域に照射し、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成し、得られたディジタルデータを加算して、ディジタルメモリに記憶させ、ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータの加算値の総和を算出して、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用するように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが大きい場合に、その輝尽性蛍光体層領域を、励起光によって励起した際に、放出される輝尽光の強度が過大になって、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、輝尽光を検出して得たディジタルデータの信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止しつつ、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、輝尽性蛍光体層領域が蓄積している放射線エネルギーあるいは光エネルギーを、輝尽光の形で、ほぼ完全に放出させて、きわめて感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0041】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記基準励起パワーの励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、生成された前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときに、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成し、前記ディジタルデータの信号強度を前記しきい値と比較し、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、励起パワーがさらに大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射し、最大m回(mは正の整数)にわたって、前記励起光の励起パワーを、次々に増大させて、前記輝尽性蛍光体層領域に照射し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、光検出器によって、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、ディジタルデータを生成し、前記しきい値と比較した結果、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上になったときは、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下するまで、前記輝尽性蛍光体層領域に対する前記励起光の照射を継続して、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して得たディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下したときは、さらに、合計k回にわたって、前記励起光の励起パワーを増大させて、前記輝尽性蛍光体層領域に照射し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、光検出器によって、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して得たディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記ディジタルメモリに記憶された前記ディジタルデータの加算値の総和を算出して、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用し、一方、合計m回にわたって、前記励起光の励起パワーを、次々に増大させて、前記輝尽性蛍光体層領域に照射し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、光検出器によって、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出したにもかかわらず、得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されている。
【0042】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、基準励起パワーの励起光を、輝尽性蛍光体層領域に照射して、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値未満のときに、基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成し、ディジタルデータの信号強度をしきい値と比較し、ディジタルデータの信号強度がしきい値未満のときは、励起パワーがさらに大きい励起光を、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射し、合計m回(mは正の整数)にわたって、励起光の励起パワーを、次々に増大させて、輝尽性蛍光体層領域に照射し、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、光検出器によって、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、ディジタルデータを生成し、しきい値と比較した結果、ディジタルデータの信号強度がしきい値以上になったときは、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度がしきい値未満に低下するまで、輝尽性蛍光体層領域に対する励起光の照射を継続して、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して得たディジタルデータを加算して、ディジタルメモリに記憶させるように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、きわめて感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0043】
また、本発明のさらに好ましい実施態様によれば、さらに、合計k回にわたって、励起光の励起パワーを増大させて、輝尽性蛍光体層領域に照射し、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、光検出器によって、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して得たディジタルデータを加算して、ディジタルメモリに記憶させ、ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータの加算値の総和を算出して、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用しているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーまたは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、輝尽性蛍光体層領域が蓄積している放射線エネルギーを、ほぼ完全に放出させて、きわめて感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0044】
さらに、本発明のさらに好ましい実施態様によれば、合計m回にわたって、励起光の励起パワーを、次々に増大させて、輝尽性蛍光体層領域に照射し、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、光検出器によって、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出したにもかかわらず、得られたディジタルデータの信号強度がしきい値未満のときは、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されているから、mを適当に選択することによって、輝尽性蛍光体層領域が放射線エネルギーを蓄積していない場合に、不必要な励起動作を繰り返すことを防止しつつ、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になるとともに、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが大きい場合でも、その輝尽性蛍光体層領域を、励起光によって励起した際に、放出される輝尽光の強度が過大になって、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、輝尽光を検出して得たディジタルデータの信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止することが可能になる。
【0045】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記基準励起パワーを有する励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、生成された前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上のときは、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し、ディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満に低下するまで、前記輝尽性蛍光体層領域に対する前記励起光の照射を継続し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成し、前記ディジタルデータを加算して、ディジタルメモリに記憶させ、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下したときは、前記基準励起パワーよりも励起パワーが大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下するまで、前記輝尽性蛍光体層領域に対する前記励起光の照射を継続して、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し、ディジタル化して得たディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、励起光の励起パワーを増大させても、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し、ディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上にならなくなったときに、それまでに、前記ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータの加算値の総和を算出して、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用するように構成されている。
【0046】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、基準励起パワーを有する励起光を、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射して、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値以上のときは、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し、ディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が、しきい値未満に低下するまで、輝尽性蛍光体層領域に対する励起光の照射を継続し、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成し、ディジタルデータを加算して、ディジタルメモリに記憶させ、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度がしきい値未満に低下したときは、基準励起パワーよりも励起パワーが大きい励起光を、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度がしきい値未満に低下するまで、輝尽性蛍光体層領域に対する励起光の照射を継続して、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し、ディジタル化して得たディジタルデータを加算して、ディジタルメモリに記憶させ、励起光の励起パワーを増大させても、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し、ディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度がしきい値以上にならなくなったときに、それまでに、ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータの加算値の総和を算出して、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用するように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、輝尽性蛍光体層領域が蓄積している放射線エネルギーあるいは光エネルギーを、完全に放出させて、きわめて感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0047】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記基準励起パワーの励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、生成された前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときに、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成し、前記ディジタルデータの信号強度を、前記しきい値と比較し、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、最大n回(nは正の整数)にわたって、前記励起光の励起パワーを、次々に増大させて、励起光を前記ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、光検出器によって、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出した結果、得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上になったときは、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下するまで、前記輝尽性蛍光体層領域に対する前記励起光の照射を継続して、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して得られたディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し、ディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下したときは、さらに、励起光の励起パワーを増大させて、励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下するまで、前記輝尽性蛍光体層領域に対する前記励起光の照射を継続して、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して得たディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、励起光の励起パワーを増大させても、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し、ディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上にならなくなったときに、それまでに、前記ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータの加算値の総和を算出して、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用し、一方、合計n回にわたって、励起光のパワーを、次々に増大させて、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、光検出器によって、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出したにもかかわらず、得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されている。
【0048】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、基準励起パワーの励起光を、輝尽性蛍光体層領域に照射して、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値未満のときに、基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成し、ディジタルデータの信号強度を、しきい値と比較し、ディジタルデータの信号強度がしきい値未満のときは、最大n回(nは正の整数)にわたって、励起光の励起パワーを、次々に増大させて、励起光をディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射し、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、光検出器によって、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出した結果、得られたディジタルデータの信号強度がしきい値以上になったときは、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度がしきい値未満に低下するまで、輝尽性蛍光体層領域に対する励起光の照射を継続して、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して得られたディジタルデータを加算して、ディジタルメモリに記憶させ、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し、ディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度がしきい値未満に低下したときは、さらに、励起光の励起パワーを増大させて、励起光を、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度がしきい値未満に低下するまで、輝尽性蛍光体層領域に対する励起光の照射を継続して、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して得たディジタルデータを加算して、ディジタルメモリに記憶させ、励起光の励起パワーを増大させても、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し、ディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度がしきい値以上にならなくなったときに、それまでに、ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータの加算値の総和を算出して、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用しているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが大きい場合に、その輝尽性蛍光体層領域を、励起光によって励起した際に、放出される輝尽光の強度が過大になって、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、輝尽光を検出して得たディジタルデータの信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止しつつ、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、輝尽性蛍光体層領域が蓄積している放射線エネルギーあるいは光エネルギーを、完全に放出させて、きわめて感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0049】
また、本発明のさらに好ましい実施態様によれば、合計n回にわたって、励起光のパワーを、次々に増大させて、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射し、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、光検出器によって、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出したにもかかわらず、得られたディジタルデータの信号強度がしきい値未満のときは、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されているから、nを適当に選択することによって、輝尽性蛍光体層領域が放射線エネルギーあるいは光エネルギーを蓄積していない場合に、不必要な励起動作を繰り返すことを防止しつつ、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になるとともに、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが大きい場合でも、その輝尽性蛍光体層領域を、励起光によって励起した際に、放出される輝尽光の強度が過大になって、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、輝尽光を検出して得たディジタルデータの信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止することが可能になる。
【0050】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、励起パワーの異なる励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、生成したディジタルデータに、前記輝尽性蛍光体層領域に照射した励起光の励起パワーに応じて決定される補正係数を乗じて、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データを生成するように構成されている。
【0051】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、励起パワーの異なる励起光を、輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して、生成したディジタルデータに、輝尽性蛍光体層領域に照射した励起光の励起パワーに応じて決定される補正係数を乗じて、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データを生成するように構成されているから、輝尽光を、高感度で検出し、あるいは、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている検出が可能なレベルの放射線エネルギーあるいは光エネルギーをすべて、輝尽光の形で、放出させて、検出できるようにするために、励起光の励起パワーを、基準励起パワーよりも増大させて、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起しても、輝尽性蛍光体層領域に蓄積された放射線エネルギーあるいは光エネルギーに対応した信号強度を有する生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0052】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、各励起パワーに対応する前記補正係数が、各励起パワーに対応する前記ディジタルデータを、前記基準励起パワーの励起光を用いた場合に、生成されるべきディジタルデータと同じレベルのディジタルデータに補正可能なように決定されている。
【0053】
本発明の好ましい実施態様においては、励起パワーの異なる励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化し、前記ディジタルデータを加算し、得られた前記ディジタルデータの加算値に、前記輝尽性蛍光体層領域に照射した励起光の励起パワーに応じて決定される補正係数を乗じて、前記ディジタルデータの加算値を補正し、補正された前記ディジタルデータの加算値の総和を算出して、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データを生成するように構成されている。
【0054】
本発明の好ましい実施態様によれば、励起パワーの異なる励起光を、輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化し、ディジタルデータを加算し、得られたディジタルデータの加算値に、輝尽性蛍光体層領域に照射した励起光の励起パワーに応じて決定される補正係数を乗じて、ディジタルデータの加算値を補正し、補正されたディジタルデータの加算値の総和を算出して、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データを生成するように構成されているから、輝尽光を、高感度で検出し、あるいは、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている検出が可能なレベルの放射線エネルギーあるいは光エネルギーをすべて、輝尽光の形で、放出させて、検出できるようにするために、励起光の励起パワーを、基準励起パワーよりも増大させて、輝尽性蛍光体層領域を励起しても、輝尽性蛍光体層領域に蓄積された放射線エネルギーあるいは光エネルギーに対応した信号強度を有する生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0055】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、各励起パワーに対応する前記補正係数が、各励起パワーに対応する前記ディジタルデータの加算値を、前記基準励起パワーの励起光を用いた場合に、生成されるべきディジタルデータの加算値と同じレベルのディジタルデータの加算値に補正可能なように決定されている。
【0056】
本発明の好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートと励起光とを、少なくとも一次元的に、相対的に、かつ、間欠的に移動させ、前記複数の輝尽性蛍光体層領域に、励起パワーの比較的小さい基準励起パワーを有する励起光を、順次、所定の時間にわたって、照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、得られたディジタルデータの信号強度をしきい値と比較し、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出するように構成されている。
【0057】
本発明の好ましい実施態様によれば、蓄積性蛍光体シートと励起光とを、少なくとも一次元的に、相対的に、かつ、間欠的に移動させ、複数の輝尽性蛍光体層領域に、励起パワーの比較的小さい基準励起パワーを有する励起光を、順次、所定の時間にわたって、照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度をしきい値と比較し、ディジタルデータの信号強度がしきい値未満のときは、基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出するように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0058】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記基準励起パワーを有する励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して得られた前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上のときは、得られたディジタルデータを、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、採用するように構成されている。
【0059】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、基準励起パワーを有する励起光を、輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度がしきい値以上のときは、得られたディジタルデータを、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、採用するように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーが大きい場合でも、その輝尽性蛍光体層領域を、励起光によって励起した際に、放出される輝尽光の強度が過大になって、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、輝尽光を検出して得たディジタルデータの信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止することが可能になる。
【0060】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記基準励起パワーの励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、生成されたディジタルデータを、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、採用するように構成されている。
【0061】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、基準励起パワーの励起光を、輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度がしきい値未満のときは、基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、生成されたディジタルデータを、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、採用するように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用のディジタルデータを生成することが可能になる。
【0062】
本発明の別の好ましい実施態様においては、前記基準励起パワーの励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して生成されたディジタルデータの信号強度を前記しきい値と比較し、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上のときは、前記ディジタルデータを、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、採用するように構成されている。
【0063】
本発明の別の好ましい実施態様によれば、基準励起パワーの励起光を、輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度がしきい値未満のときは、基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、アナログデータの積分値をディジタル化して生成されたディジタルデータの信号強度をしきい値と比較し、ディジタルデータの信号強度がしきい値以上のときは、ディジタルデータを、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、採用するように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーがきわめて小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度がきわめて小さい場合でも、確実に、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0064】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記基準励起パワーの励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときに、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度を、前記しきい値と比較し、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、前記励起光の励起パワーを、最大I回(Iは正の整数)にわたって、次々に増大させて、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、光検出器によって、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出した結果、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上になったときに、得られたディジタルデータを、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用し、一方、合計I回にわたって、前記励起光の励起パワーを、次々に増大させて、前記輝尽性蛍光体層領域に照射し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、光検出器によって、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成したにもかかわらず、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されている。
【0065】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、基準励起パワーの励起光を、輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度がしきい値未満のときに、基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度を、しきい値と比較し、ディジタルデータの信号強度がしきい値未満のときは、励起光の励起パワーを、最大I回(Iは正の整数)にわたって、次々に増大させて、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射し、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、光検出器によって、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出した結果、アナログデータを生成し、アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度がしきい値以上になったときに、得られたディジタルデータを、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用するように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になるとともに、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが大きい場合でも、その輝尽性蛍光体層領域を、励起光によって励起した際に、放出される輝尽光の強度が過大になって、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、輝尽光を検出して得たディジタルデータの信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止することが可能になる。
【0066】
また、本発明のさらに好ましい実施態様によれば、合計I回にわたって、励起光の励起パワーを、次々に増大させて、輝尽性蛍光体層領域に照射し、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、光検出器によって、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成したにもかかわらず、ディジタルデータの信号強度がしきい値未満のときは、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されているから、Iを適当に選択することによって、輝尽性蛍光体層領域が放射線エネルギーあるいは光エネルギーを蓄積していない場合に、不必要な励起動作を繰り返すことを防止しつつ、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になるとともに、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが大きい場合でも、その輝尽性蛍光体層領域を、励起光によって励起した際に、放出される輝尽光の強度が過大になって、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、輝尽光を検出して得たディジタルデータの信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止することが可能になる。
【0067】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記基準励起パワーを有する励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して得られた前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上のときは、得られたディジタルデータをディジタルメモリに記憶し、さらに、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、得られたディジタルデータを前記ディジタルメモリに記憶し、合計K回(Kは正の整数)にわたって、前記励起光の励起パワーを、次々に増大させて、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、得られたディジタルデータを前記ディジタルメモリに記憶し、前記ディジタルメモリに記憶された前記ディジタルデータを加算して、ディジタルデータの加算値を算出し、得られたディジタルデータの加算値を、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用するように構成されている。
【0068】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、基準励起パワーを有する励起光を、輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度がしきい値以上のときは、得られたディジタルデータをディジタルメモリに記憶し、さらに、基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、得られたディジタルデータをディジタルメモリに記憶し、合計K回(Kは正の整数)にわたって、励起光の励起パワーを、次々に増大させて、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射し、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、得られたディジタルデータをディジタルメモリに記憶し、ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータを加算して、ディジタルデータの加算値を算出し、得られたディジタルデータの加算値を、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用するように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが大きい場合に、その輝尽性蛍光体層領域を、励起光によって励起した際に、放出される輝尽光の強度が過大になって、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、輝尽光を検出して得たディジタルデータの信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止しつつ、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、輝尽性蛍光体層領域が蓄積している放射線エネルギーあるいは光エネルギーを、ほぼ完全に放出させて、きわめて感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0069】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記基準励起パワーの励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、得られたディジタルデータの信号強度を前記しきい値と比較し、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、前記励起光の励起パワーを、最大M回(Mは正の整数)にわたって、次々に増大させて、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、しきい値と比較した結果、得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上になったときは、前記ディジタルデータを前記ディジタルメモリに記憶し、励起光の励起パワーを、さらに、合計K回にわたって、次々に増大させて、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、前記ディジタルメモリに記憶し、前記ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータを加算して、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用し、一方、合計M回にわたって、次々に、前記励起光の励起パワーを増大させて、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成したにもかかわらず、得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されている。
【0070】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、基準励起パワーの励起光を、輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度がしきい値未満のときは、基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、得られたディジタルデータの信号強度をしきい値と比較し、ディジタルデータの信号強度がしきい値未満のときは、励起光の励起パワーを、最大M回(Mは正の整数)にわたって、次々に増大させて、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、しきい値と比較した結果、得られたディジタルデータの信号強度がしきい値以上になったときは、ディジタルデータをディジタルメモリに記憶し、励起光の励起パワーを、さらに、合計K回にわたって、次々に増大させて、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、ディジタルメモリに記憶し、ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータを加算して、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用するように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、輝尽性蛍光体層領域が蓄積している放射線エネルギーあるいは光エネルギーを、完全に放出させて、きわめて感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0071】
また、本発明のさらに好ましい実施態様によれば、合計M回にわたって、次々に、励起光の励起パワーを増大させて、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成したにもかかわらず、得られたディジタルデータの信号強度がしきい値未満のときは、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されているから、Mを適当に選択することによって、輝尽性蛍光体層領域が放射線エネルギーあるいは光エネルギーを蓄積していない場合に、不必要な励起動作を繰り返すことを防止しつつ、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になるとともに、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが大きい場合でも、その輝尽性蛍光体層領域を、励起光によって励起した際に、放出される輝尽光の強度が過大になって、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、輝尽光を検出して得たディジタルデータの信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止することが可能になる。
【0072】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記基準励起パワーを有する励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上のときは、得られたディジタルデータをディジタルメモリに記憶し、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、得られたディジタルデータを前記ディジタルメモリに記憶し、前記励起光の励起パワーを、次々に増大させて、前記励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、前記ディジタルメモリに記憶し、前記励起光の励起パワーを増大させても、励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上にならなくなったときに、それまでに、前記ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータを加算して、総和を算出し、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用するように構成されている。
【0073】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、基準励起パワーを有する励起光を、輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度がしきい値以上のときは、得られたディジタルデータをディジタルメモリに記憶し、基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、得られたディジタルデータをディジタルメモリに記憶し、励起光の励起パワーを、次々に増大させて、励起光を、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、ディジタルメモリに記憶し、励起光の励起パワーを増大させても、励起光を、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値以上にならなくなったときに、それまでに、ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータを加算して、総和を算出し、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用するように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、輝尽性蛍光体層領域が蓄積している放射線エネルギーあるいは光エネルギーを、完全に放出させて、きわめて感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0074】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記基準励起パワーの励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、得られたディジタルデータの信号強度を前記しきい値と比較し、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、前記励起光の励起パワーを、最大N回(Nは正の整数)にわたって、次々に増大させて、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成した結果、得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上になったときは、前記ディジタルデータをディジタルメモリに記憶し、さらに、励起光の励起パワーを、次々に増大させて、励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、得られたディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶し、励起光の励起パワーを増大させても、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上にならなくなったときに、それまでに、前記ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータの加算値の総和を算出して、前記ディジタルデータの加算値の総和を、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用し、一方、前記励起光の励起パワーを、合計N回にわたって、次々に増大させて、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、前記光検出器によって、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出したにもかかわらず、ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されている。
【0075】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、基準励起パワーの励起光を、輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度がしきい値未満のときは、基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、得られたディジタルデータの信号強度をしきい値と比較し、ディジタルデータの信号強度がしきい値未満のときは、励起光の励起パワーを、最大N回(Nは正の整数)にわたって、次々に増大させて、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成した結果、得られたディジタルデータの信号強度がしきい値以上になったときは、ディジタルデータをディジタルメモリに記憶し、さらに、励起光の励起パワーを、次々に増大させて、励起光を、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、得られたディジタルデータを加算して、ディジタルメモリに記憶し、励起光の励起パワーを増大させても、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度がしきい値以上にならなくなったときに、それまでに、前記ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータの加算値の総和を算出して、前記ディジタルデータの加算値の総和を、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用するように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、輝尽性蛍光体層領域が蓄積している放射線エネルギーあるいは光エネルギーを、完全に放出させて、きわめて感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0076】
また、本発明のさらに好ましい実施態様によれば、励起光の励起パワーを、合計N回にわたって、次々に増大させて、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射し、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、光検出器によって、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出したにもかかわらず、アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度がしきい値未満のときは、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されているから、Nを適当に選択することによって、輝尽性蛍光体層領域が放射線エネルギーあるいは光エネルギーを蓄積していない場合に、不必要な励起動作を繰り返すことを防止しつつ、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になるとともに、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが大きい場合でも、その輝尽性蛍光体層領域を、励起光によって励起した際に、放出される輝尽光の強度が過大になって、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、輝尽光を検出して得たディジタルデータの信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止することが可能になる。
【0077】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、励起光のパワーの異なる励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して得られた前記ディジタルデータに、前記輝尽性蛍光体層領域に照射した励起光の励起パワーに応じて決定される補正係数を乗じて、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データを生成するように構成されている。
【0078】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、励起光のパワーの異なる励起光を、輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータに、輝尽性蛍光体層領域に照射した励起光の励起パワーに応じて決定される補正係数を乗じて、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データを生成するように構成されているから、輝尽光を、高感度で検出し、あるいは、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている検出が可能なレベルの放射線エネルギーあるいは光エネルギーをすべて、輝尽光の形で、放出させて、検出できるようにするために、励起光の励起パワーを、基準励起パワーよりも増大させて、輝尽性蛍光体層領域を励起しても、輝尽性蛍光体層領域に蓄積された放射線エネルギーあるいは光エネルギーに対応した信号強度を有する生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0079】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、各励起パワーに対応する前記補正係数が、各励起パワーに対応する前記ディジタルデータを、前記基準励起パワーの励起光を用いた場合に、生成されるべきディジタルデータと同じレベルのディジタルデータに補正可能なように決定されている。
【0080】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、励起光のパワーの異なる励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して得られた前記ディジタルデータの加算値に、前記輝尽性蛍光体層領域に照射した励起光の励起パワーに応じて決定される補正係数を乗じて、前記ディジタルデータの加算値を補正し、補正された前記ディジタルデータの加算値の総和を算出して、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データを生成するように構成されている。
【0081】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、励起光のパワーの異なる励起光を、輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの加算値に、輝尽性蛍光体層領域に照射した励起光の励起パワーに応じて決定される補正係数を乗じて、ディジタルデータの加算値を補正し、補正されたディジタルデータの加算値の総和を算出して、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データを生成するように構成されているから、輝尽光を、高感度で検出し、あるいは、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている検出が可能なレベルの放射線エネルギーあるいは光エネルギーをすべて、輝尽光の形で、放出させて、検出できるようにするために、励起光の励起パワーを、基準励起パワーよりも増大させて、輝尽性蛍光体層領域を励起しても、輝尽性蛍光体層領域に蓄積された放射線エネルギーあるいは光エネルギーに対応した信号強度を有する生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0082】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、各励起パワーに対応する前記補正係数が、各励起パワーに対応する前記ディジタルデータの加算値を、前記基準励起パワーの励起光を用いた場合に、生成されるべきディジタルデータの加算値と同じレベルのディジタルデータの加算値に補正可能なように決定されている。(01−0116)
本発明の好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートと励起光とを、少なくとも一次元的に、相対的に、かつ、間欠的に移動させ、前記複数の輝尽性蛍光体層領域に、励起光を、順次、所定の時間にわたって、照射し、励起光の励起パワーを、時間とともに、増大させて、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起するように構成されている。
【0083】
励起光の励起パワーを一定に保持して、蓄積性蛍光体シートの支持体に形成された輝尽性蛍光体層領域に含まれている輝尽性蛍光体を励起する場合には、励起光を輝尽性蛍光体層領域に照射した直後には、光検出器によって検出される輝尽光の光量が高すぎて、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、その一方で、時間とともに、輝尽性蛍光体層領域から放出される輝尽光の光量が急激に低下するため、高感度で、輝尽光を光電的に検出することはきわめて困難であるが、本発明の好ましい実施態様によれば、励起光の励起パワーを、時間とともに、増大するように、制御しているから、輝尽性蛍光体層の領域に含まれる輝尽性蛍光体が、励起光によって励起されて、放出した輝尽光の光量が、光検出器のダイナミックレンジの上限を越えることを確実に防止することができ、したがって、輝尽光を、高感度で、光電的に検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0084】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記励起光の励起パワーを、時間とともに、指数関数的に増大させるように構成されている。
励起光の励起パワーを一定に保持して、蓄積性蛍光体シートの支持体に形成された輝尽性蛍光体層領域に含まれている輝尽性蛍光体を励起する場合には、励起光を輝尽性蛍光体層領域に照射した直後には、光検出器によって検出される輝尽の光量が高すぎて、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、その一方で、時間とともに、輝尽光の光量が急激に低下するため、高感度で、輝尽光を光電的に検出することはきわめて困難であるが、本発明のさらに好ましい実施態様によれば、励起光の励起パワーを、時間とともに、指数関数的に増大させるように構成されているから、輝尽性蛍光体層の領域に含まれる輝尽性蛍光体が、励起光によって励起されて、放出した輝尽光の光量はほぼ一定であり、輝尽性蛍光体層の領域に含まれる輝尽性蛍光体が、励起光によって励起されて、放出した輝尽光の光量が、光検出器のダイナミックレンジの上限を越えることを確実に防止することができ、したがって、輝尽光を、高感度で、光電的に検出して、生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0085】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記複数の輝尽性蛍光体層領域にのみ、前記励起光が照射され、前記複数の輝尽性蛍光体層領域以外の領域に、前記励起光が照射されないように、前記励起光をオン・オフ制御するように構成されている。
【0086】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、複数の輝尽性蛍光体層領域にのみ、励起光が照射され、複数の輝尽性蛍光体層領域以外の領域に、励起光が照射されないように、励起光をオン・オフ制御するように構成されているから、励起光の走査に伴なって、次に励起すべき隣り合った輝尽性蛍光体層領域が、励起され、輝尽光を放出して、蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーを放出することを、より一層、確実に防止することができ、したがって、所望のように、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0087】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートと前記励起光を、主走査方向に隣り合う前記輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しいピッチで、主走査方向に、相対的に、かつ、間欠的に移動させるように構成されている。
【0088】
本発明の別の好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートと前記励起光とを、主走査方向に、相対的に、かつ、間欠的に移動させる間、前記励起光を、常時、前記蓄積性蛍光体シートに照射するように構成されている。
【0089】
本発明の別の好ましい実施態様によれば、励起光が、常時、蓄積性蛍光体シートに照射されているが、蓄積性蛍光体シートと励起光とが、主走査方向に、相対的に、かつ、間欠的に移動されているから、励起光の走査に伴なって、次に励起すべき隣り合った輝尽性蛍光体層領域が、励起され、輝尽光を放出して、蓄積されている放射線エネルギーを放出することを確実に防止することができ、したがって、所望のように、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0090】
本発明の別の好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートと前記励起光とを、主走査方向に、相対的に、かつ、連続的に移動させ、実質的に、前記複数の輝尽性蛍光体層領域にのみ、励起光が照射され、前記複数の輝尽性蛍光体層領域以外の領域に、励起光が照射されないように、励起光をオン・オフ制御するように構成されている。
【0091】
本発明の別の好ましい実施態様によれば、蓄積性蛍光体シートと励起光とが、主走査方向に相対的に、かつ、連続的に移動されているが、実質的に、複数の輝尽性蛍光体層領域にのみ、励起光が照射され、複数の輝尽性蛍光体層領域以外の領域に、励起光が照射されないように、励起光をオン・オフ制御するように構成されているから、励起光の走査に伴なって、次に励起すべき隣り合った輝尽性蛍光体層領域が、励起され、輝尽光を放出して、蓄積されている放射線エネルギーを放出することを確実に防止することができ、したがって、所望のように、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0092】
本発明の好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートの前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記支持体に、二次元的に、互いに離間して形成され、前記蓄積性蛍光体シートと前記励起光とを、主走査方向および前記主走査方向に直交する副走査方向に、相対的に移動させ、前記複数の輝尽性蛍光体層領域に、順次、前記励起光を照射して、前記複数の輝尽性蛍光体層領域に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、生化学解析用データを生成するように構成されている。
【0093】
本発明の好ましい実施態様によれば、蓄積性蛍光体シートに、高密度に、輝尽性蛍光体層領域を形成することができ、効率的に、生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0094】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、レーザ光を、前記励起光として用い、前記蓄積性蛍光体シートと前記レーザ光とを、主走査方向および主走査方向に直交する副走査方向に、相対的に移動させ、前記複数の輝尽性蛍光体層領域に、順次、前記レーザ光を照射して、前記複数の輝尽性蛍光体層領域に含まれている輝尽性蛍光体を励起するように構成されている。
【0095】
本発明の好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートを、主走査方向に移動させるように構成されている。
【0096】
本発明の別の好ましい実施態様においては、前記励起光を、主走査方向に移動させるように構成されている。
【0097】
本発明の前記目的はまた、励起光を発する励起光源と、互いに離間して形成され、放射線エネルギーまたは光エネルギーを選択的に蓄積した複数の輝尽性蛍光体層領域を備えた蓄積性蛍光体シートを載置可能なサンプルステージと、前記励起光源から発せられた前記励起光を前記サンプルステージに指向させる照射光学系と、前記励起光源から発せられた前記励起光によって、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、順次、照射されるように、前記照射光学系と前記サンプルステージとを、少なくとも主走査方向に、相対的に移動させる走査機構と、前記励起光源から発せられ、前記照射光学系によって、前記サンプルステージに指向された前記励起光によって、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が励起されて、放出する輝尽光を光電的に検出する光検出器と、前記励起光源および前記走査機構を制御する励起制御手段と、前記照射光学系と前記サンプルステージとの主走査方向における相対的位置関係を検出する位置検出手段とを備え、前記励起制御手段が、前記位置検出手段によって、検出された前記照射光学系と前記サンプルステージとの主走査方向における相対的位置関係に基づいて、前記複数の輝尽性蛍光体層領域に照射される励起光の単位面積あたりのエネルギーが、前記複数の輝尽性蛍光体層領域以外の領域に比して、高くなるように、前記励起光源および前記走査機構を制御するように構成されたことを特徴とするスキャナによって達成される。
【0098】
本発明によれば、スキャナは、励起光を発する励起光源と、互いに離間して形成され、放射線エネルギーまたは光エネルギーを選択的に蓄積した複数の輝尽性蛍光体層領域を備えた蓄積性蛍光体シートを載置可能なサンプルステージと、励起光源から発せられた励起光をサンプルステージに指向させる照射光学系と、励起光源から発せられた励起光によって、複数の輝尽性蛍光体層領域が、順次、照射されるように、照射光学系とサンプルステージとを、少なくとも主走査方向に、相対的に移動させる走査機構と、励起光源から発せられ、照射光学系によって、サンプルステージに指向された励起光によって、複数の輝尽性蛍光体層領域が励起されて、放出する輝尽光を光電的に検出する光検出器と、励起光源および走査機構を制御する励起制御手段と、照射光学系とサンプルステージとの主走査方向における相対的位置関係を検出する位置検出手段とを備え、励起制御手段が、位置検出手段によって、検出された照射光学系とサンプルステージとの主走査方向における相対的位置関係に基づいて、複数の輝尽性蛍光体層領域に照射される励起光の単位面積あたりのエネルギーが、複数の輝尽性蛍光体層領域以外の領域に比して、高くなるように、励起光源および走査機構を制御するように構成されているから、励起光の走査に伴なって、次に励起すべき隣り合った輝尽性蛍光体層領域が、励起され、輝尽光を放出して、蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーを放出することを確実に防止することができ、したがって、所望のように、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0099】
本発明の好ましい実施態様においては、前記走査機構が、前記照射光学系と前記サンプルステージとを、前記主走査方向および前記主走査方向に直交する副走査方向に、相対的に移動させるように構成されている。
【0100】
本発明の好ましい実施態様によれば、走査機構が、照射光学系とサンプルステージとを、主走査方向および主走査方向に直交する副走査方向に、相対的に移動させるように構成されているから、効率的に、生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0101】
本発明の好ましい実施態様においては、前記励起制御手段が、前記照射光学系と前記サンプルステージとを、主走査方向に、相対的に、かつ、間欠的に移動させるように、前記走査機構を制御するとともに、前記複数の輝尽性蛍光体層領域に、それぞれ、所定の時間にわたって、前記励起光が照射されるように、前記励起光源を制御するように構成されている。
【0102】
本発明の好ましい実施態様によれば、励起制御手段が、照射光学系とサンプルステージとを、主走査方向に、相対的に、かつ、間欠的に移動させるように、走査機構を制御するとともに、複数の輝尽性蛍光体層領域に、それぞれ、所定の時間にわたって、励起光が照射されるように、励起光源を制御するように構成されているから、励起光の走査に伴なって、次に励起すべき隣り合った輝尽性蛍光体層領域が、励起され、輝尽光を放出して、蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーを放出することを確実に防止することができ、したがって、所望のように、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0103】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、スキャナは、さらに、前記光検出器が、輝尽光を光電的に検出して生成したアナログデータを積分する積分アンプと、前記積分アンプによって、生成された前記アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成するA/D変換器を備えている。
【0104】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、スキャナは、さらに、光検出器が、輝尽光を光電的に検出して生成したアナログデータを積分する積分アンプと、積分アンプによって、生成されたアナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成するA/D変換器を備えているから、その輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれている輝尽性蛍光体が励起されたときに、輝尽性蛍光体層領域から放出される輝尽光の強度が小さくても、感度よく、十分に大きい信号強度を有する生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0105】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、スキャナは、さらに、前記光検出器が、輝尽光を光電的に検出して生成したアナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成するA/D変換器と、前記A/D変換器によって生成されたディジタルデータを加算する加算手段を備えている。
【0106】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、スキャナは、さらに、光検出器が、輝尽光を光電的に検出して生成したアナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成するA/D変換器と、A/D変換器によって生成されたディジタルデータを加算する加算手段を備えているから、その輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれている輝尽性蛍光体が励起されたときに、輝尽性蛍光体層領域から放出される輝尽光の強度が小さくても、感度よく、十分に大きい信号強度を有する生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0107】
本発明の好ましい実施態様においては、スキャナが、さらに、前記光検出器によって生成されたアナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成するA/D変換器と、前記A/D変換器によって生成されたディジタルデータの信号強度をしきい値と比較し、比較結果にしたがって、前記ディジタルデータを前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして取り込む信号強度判定手段を備え、前記励起制御手段が、前記励起光源から、まず、励起パワーの比較的小さい基準励起パワーの励起光を放出させるように、前記励起光源を制御し、前記信号強度判定手段から、励起パワー増大信号が入力されたときに、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させるように構成され、前記信号強度判定手段が、前記基準励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域が励起されて、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれている輝尽性蛍光体が放出した輝尽光を、前記光検出器が光電的に検出して、生成されたアナログデータが、前記A/D変換器によってディジタル化されて生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満であると判定したときは、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力するように構成されている。
【0108】
本発明の好ましい実施態様によれば、スキャナは、さらに、光検出器によって生成されたアナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成するA/D変換器と、A/D変換器によって生成されたディジタルデータの信号強度をしきい値と比較し、比較結果にしたがって、ディジタルデータを輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして取り込む信号強度判定手段を備え、励起制御手段が、励起光源から、まず、励起パワーの比較的小さい基準励起パワーの励起光を放出させるように、励起光源を制御し、信号強度判定手段から、励起パワー増大信号が入力されたときに、励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させるように構成され、信号強度判定手段が、基準励起パワーの励起光によって、輝尽性蛍光体層領域が励起されて、放出した輝尽光を、光検出器が光電的に検出しして、生成されたアナログデータが、A/D変換器によってディジタル化されて生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値未満であると判定したときは、励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力するように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0109】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記信号強度判定手段が、前記基準励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記A/D変換器によってディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上であると判定したときは、前記ディジタルデータを、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されている。
【0110】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、信号強度判定手段が、基準励起パワーの励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、A/D変換器によってディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値以上であると判定したときは、ディジタルデータを、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが大きい場合でも、その輝尽性蛍光体層領域を、励起光によって励起した際に、放出される輝尽光の強度が過大になって、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、輝尽光を検出して得たディジタルデータの信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止することが可能になる。
【0111】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記信号強度判定手段から、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号が出力されたときに、前記励起光源から発せられた前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光によって、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータを、前記信号強度判定手段が、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されている。
【0112】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、信号強度判定手段から、励起制御手段に、励起パワー増大信号が出力されたときに、励起光源から発せられた基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光によって、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータを、信号強度判定手段が、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用のディジタルデータを生成することが可能になる。
【0113】
本発明の別の好ましい実施態様においては、前記信号強度判定手段から、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号が出力され、前記励起光源から発せられた前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光によって、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、ディジタルが生成され、前記信号強度判定手段が、生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上であると判定したときに、前記ディジタルデータを、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されている。
【0114】
本発明の別の好ましい実施態様によれば、信号強度判定手段から、励起制御手段に、励起パワー増大信号が出力され、励起光源から発せられた基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光によって、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値以上であると判定したときに、信号強度判定手段が、ディジタルデータを、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーがきわめて小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度がきわめて小さい場合でも、確実に、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用のディジタルデータを生成することが可能になる。
【0115】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記信号強度判定手段から、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号が出力され、前記励起光源から発せられた前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光によって、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満であると判定したときに、前記信号強度判定手段が、前記励起制御手段に、最大i回(iは正の整数)にわたって、励起パワー増大信号を出力して、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させ、前記励起光によって、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって、光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値以上になったと判定したときに、前記ディジタルデータを、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込み、一方、合計i回にわたって、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力し、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させたにもかかわらず、前記励起光によって、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって、光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満と判定したときは、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されている。
【0116】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、信号強度判定手段から、励起制御手段に、励起パワー増大信号が出力され、励起光源から発せられた基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光によって、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値未満であると判定したときに、信号強度判定手段が、励起制御手段に、最大i回(iは正の整数)にわたって、励起パワー増大信号を出力して、励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させ、励起光によって、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって、光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて生成されたディジタルデータの信号強度が、しきい値以上になったと判定したときに、ディジタルデータを、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になるとともに、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが大きい場合でも、その輝尽性蛍光体層領域を、励起光によって励起した際に、放出される輝尽光の強度が過大になって、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、輝尽光を検出して得たディジタルデータの信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止することが可能になる。
【0117】
また、本発明のさらに好ましい実施態様によれば、合計i回にわたって、励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力し、励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させたにもかかわらず、励起光によって、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって、光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて生成されたディジタルデータの信号強度が、しきい値未満と判定したときは、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されているから、iを適当に選択することによって、輝尽性蛍光体層領域が放射線エネルギーあるいは光エネルギーを蓄積していない場合に、不必要な励起動作を繰り返すことを防止しつつ、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になるとともに、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが大きい場合でも、その輝尽性蛍光体層領域を、励起光によって励起した際に、放出される輝尽光の強度が過大になって、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、輝尽光を検出して得たディジタルデータの信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止することが可能になる。
【0118】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、スキャナは、さらに、ディジタルメモリを備え、前記信号強度判定手段が、前記基準励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上であると判定したときは、前記基準励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満に低下したと判定するまで、前記励起制御手段に、前記励起光源を起動させ続けるように構成されるとともに、前記信号強度判定手段が、前記基準励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記ディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満に低下したと判定したときに、前記ディジタルメモリに記憶された前記ディジタルデータの加算値を、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されている。
【0119】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、スキャナは、さらに、ディジタルメモリを備え、信号強度判定手段が、基準励起パワーの励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値以上であると判定したときは、基準励起パワーの励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が、しきい値未満に低下したと判定するまで、励起制御手段が、励起光源を起動させ続けるように構成されるとともに、信号強度判定手段が、基準励起パワーの励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータを加算して、ディジタルメモリに記憶させ、ディジタルデータの信号強度が、しきい値未満に低下したと判定したときに、ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータの加算値を、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域が蓄積している放射線エネルギーあるいは光エネルギーを、十分に放出させることができ、したがって、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0120】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記信号強度判定手段から、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号が出力され、前記励起光源から発せられた前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータが前記しきい値未満であると判定したときに、前記信号強度判定手段が、前記励起制御手段に、最大j回(jは正の整数)にわたって、励起パワー増大信号を出力して、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させた結果、前記励起光によって、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値以上になったと判定したときは、前記信号強度判定手段が、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下したと判定するまで、前記励起制御手段に、前記励起光源を起動させ続けるように構成されるとともに、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記ディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満に低下したと判定したときに、前記ディジタルメモリに記憶された前記ディジタルデータの加算値を、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込み、一方、合計j回にわたって、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力し、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させたにもかかわらず、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値以上にならないと判定したときは、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されている。
【0121】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、信号強度判定手段から、励起制御手段に、励起パワー増大信号が出力され、励起光源から発せられた基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータがしきい値未満であると判定したときに、信号強度判定手段が、励起制御手段に、最大j回(jは正の整数)にわたって、励起パワー増大信号を出力して、励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させた結果、励起光によって、ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が、しきい値以上になったと判定したときは、信号強度判定手段が、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値未満に低下したと判定するまで、励起制御手段に、励起光源を起動させ続けるように構成されるとともに、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータを加算して、ディジタルメモリに記憶させ、ディジタルデータの信号強度が、しきい値未満に低下したと判定したときに、ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータの加算値を、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域が蓄積している放射線エネルギーあるいは光エネルギーを、十分に放出させることができ、したがって、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0122】
また、本発明のさらに好ましい実施態様によれば、合計j回にわたって、励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力し、励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させたにもかかわらず、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が、しきい値以上にならないと判定したときは、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されているから、jを適当に選択することによって、輝尽性蛍光体層領域が放射線エネルギーあるいは光エネルギーを蓄積していない場合に、不必要な励起動作を繰り返すことを防止しつつ、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になるとともに、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが大きい場合でも、その輝尽性蛍光体層領域を、励起光によって励起した際に、放出される輝尽光の強度が過大になって、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、輝尽光を検出して得たディジタルデータの信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止することが可能になる。
【0123】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記信号強度判定手段が、前記基準励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上であると判定したときは、前記基準励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満に低下したと判定するまで、前記励起制御手段に、前記励起光源を起動させ続けるように構成されるとともに、前記信号強度判定手段が、前記基準励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記ディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満に低下したと判定したときは、前記励起制御手段に、合計k回(kは正の整数)にわたって、励起パワー増大信号を出力し、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させ、各励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータを、ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下したと判定するまで、加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記ディジタルメモリに記憶された前記ディジタルデータの加算値の総和を算出して、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されている。
【0124】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、信号強度判定手段が、基準励起パワーの励起光によって、輝尽性蛍光体層領域含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値以上であると判定したときは、基準励起パワーの励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が、しきい値未満に低下したと判定するまで、励起制御手段に、励起光源を起動させ続けるように構成されるとともに、信号強度判定手段が、基準励起パワーの励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータを加算して、ディジタルメモリに記憶させ、ディジタルデータの信号強度が、しきい値未満に低下したと判定したときは、励起制御手段に、合計k回(kは正の整数)にわたって、励起パワー増大信号を出力し、励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させ、各励起パワーの励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータを、ディジタルデータの信号強度がしきい値未満に低下したと判定するまで、加算して、ディジタルメモリに記憶させ、ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータの加算値の総和を算出して、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが大きい場合に、その輝尽性蛍光体層領域を、励起光によって励起した際に、放出される輝尽光の強度が過大になって、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、輝尽光を検出して得たディジタルデータの信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止しつつ、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、輝尽性蛍光体層領域が蓄積している放射線エネルギーあるいは光エネルギーを、ほぼ完全に放出させて、きわめて感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0125】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記信号強度判定手段から、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号が出力され、前記励起光源から発せられた前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータが前記しきい値未満であると判定したときに、前記信号強度判定手段が、前記励起制御手段に、最大m回(mは正の整数)にわたって、励起パワー増大信号を出力して、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させた結果、前記信号強度判定手段が、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値以上になったと判定したときは、前記信号強度判定手段が、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下したと判定するまで、前記励起制御手段に、前記励起光源を起動させ続けるように構成されるとともに、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記ディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満に低下したと判定したときに、前記励起制御手段に、合計k回にわたって、励起パワー増大信号を出力して、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させ、各励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、ディジタルデータを、ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下したと判定するまで、加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記ディジタルメモリに記憶された前記ディジタルデータの加算値の総和を算出して、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込み、一方、合計m回にわたって、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力し、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させたにもかかわらず、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値以上にならないと判定したときは、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されている。
【0126】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、信号強度判定手段から、励起制御手段に、励起パワー増大信号が出力され、励起光源から発せられた基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータがしきい値未満であると判定したときに、信号強度判定手段が、励起制御手段に、最大m回(mは正の整数)にわたって、励起パワー増大信号を出力して、励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させた結果、信号強度判定手段が、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が、しきい値以上になったと判定したときは、信号強度判定手段が、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値未満に低下したと判定するまで、励起制御手段に、励起光源を起動させ続けるように構成されるとともに、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータを加算して、ディジタルメモリに記憶させているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、きわめて感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0127】
また、本発明のさらに好ましい実施態様によれば、信号強度判定手段が、さらに、ディジタルデータの信号強度が、しきい値未満に低下したと判定したときに、励起制御手段に、合計k回にわたって、励起パワー増大信号を出力して、励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させ、各励起パワーの励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、ディジタルデータを、ディジタルデータの信号強度がしきい値未満に低下したと判定するまで、加算して、ディジタルメモリに記憶させ、ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータの加算値の総和を算出して、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、輝尽性蛍光体層領域が蓄積している放射線エネルギーあるいは光エネルギーを、ほぼ完全に放出させて、きわめて感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0128】
さらに、本発明のさらに好ましい実施態様によれば、信号強度判定手段が、さらに、合計m回にわたって、励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力し、励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させたにもかかわらず、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が、しきい値以上にならないと判定したときは、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されているから、mを適当に選択することによって、輝尽性蛍光体層領域が放射線エネルギーをあるいは光エネルギー蓄積していない場合に、不必要な励起動作を繰り返すことを防止しつつ、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になるとともに、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが大きい場合でも、その輝尽性蛍光体層領域を、励起光によって励起した際に、放出される輝尽光の強度が過大になって、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、輝尽光を検出して得たディジタルデータの信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止することが可能になる。
【0129】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記信号強度判定手段が、前記基準励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上であると判定したときは、前記基準励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満に低下したと判定するまで、前記励起制御手段に、前記励起光源を起動させ続けるように構成されるとともに、前記信号強度判定手段が、前記基準励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記ディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満に低下したと判定したときは、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力し、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、次々に増大させ、各励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータを、ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下したと判定するまで、加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力して、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させても、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上にならないと判定したときに、それまでに、前記ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータの加算値の総和を算出して、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されている。
【0130】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、信号強度判定手段が、基準励起パワーの励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値以上であると判定したときは、基準励起パワーの励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が、しきい値未満に低下したと判定するまで、励起制御手段に、励起光源を起動させ続けるように構成されるとともに、信号強度判定手段が、基準励起パワーの励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータを加算して、ディジタルメモリに記憶させ、ディジタルデータの信号強度が、しきい値未満に低下したと判定したときは、励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力し、励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、次々に増大させ、各励起パワーの励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータを、ディジタルデータの信号強度がしきい値未満に低下したと判定するまで、加算して、ディジタルメモリに記憶させ、励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力して、励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させても、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値以上にならないと判定したときに、それまでに、ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータの加算値の総和を算出して、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、輝尽性蛍光体層領域が蓄積している放射線エネルギーあるいは光エネルギーを、完全に放出させて、きわめて感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0131】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記信号強度判定手段から、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号が出力され、前記励起光源から発せられた前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータが前記しきい値未満であると判定したときに、前記信号強度判定手段が、最大n回(nは正の整数)にわたって、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を、次々に出力して、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させた結果、前記励起光によって、前記ディジタルデータが得られた前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値以上になったと判定したときは、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満に低下したと判定するまで、前記励起制御手段に、前記励起光源を起動させ続けるように構成されるとともに、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記ディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満に低下したと判定したときは、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力し、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、次々に増大させ、各励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータを、ディジタル信号の信号強度が前記しきい値未満に低下したと判定するまで、加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力して、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させても、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上にならないと判定したときに、それまでに、前記ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータの加算値の総和を算出して、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込み、一方、合計n回にわたり、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力して、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させたにもかかわらず、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値以上にならないと判定したときは、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されている。
【0132】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、信号強度判定手段から、励起制御手段に、励起パワー増大信号が出力され、励起光源から発せられた基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータがしきい値未満であると判定したときに、信号強度判定手段が、最大n回(nは正の整数)にわたって、励起制御手段に、励起パワー増大信号を、次々に出力して、励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させた結果、励起光によって、ディジタルデータが得られた輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が、しきい値以上になったと判定したときは、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が、しきい値未満に低下したと判定するまで、励起制御手段に、励起光源を起動させ続けるように構成されるとともに、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータを加算して、ディジタルメモリに記憶させ、ディジタルデータの信号強度が、しきい値未満に低下したと判定したときは、励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力し、励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、次々に増大させ、各励起パワーの励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータを、ディジタル信号の信号強度がしきい値未満に低下したと判定するまで、加算して、ディジタルメモリに記憶させ、励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力して、励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させても、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値以上にならないと判定したときに、それまでに、ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータの加算値の総和を算出して、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが大きい場合に、その輝尽性蛍光体層領域を、励起光によって励起した際に、放出される輝尽光の強度が過大になって、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、輝尽光を検出して得たディジタルデータの信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止しつつ、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、輝尽性蛍光体層領域が蓄積している放射線エネルギーあるいは光エネルギーを、完全に放出させて、きわめて感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0133】
また、本発明のさらに好ましい実施態様によれば、信号強度判定手段が、さらに、合計n回にわたり、励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力して、励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させたにもかかわらず、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が、しきい値以上にならないと判定したときは、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されているから、nを適当に選択することによって、輝尽性蛍光体層領域が放射線エネルギーを蓄積していない場合に、不必要な励起動作を繰り返すことを防止しつつ、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になるとともに、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが大きい場合でも、その輝尽性蛍光体層領域を、励起光によって励起した際に、放出される輝尽光の強度が過大になって、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、輝尽光を検出して得たディジタルデータの信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止することが可能になる。
【0134】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記信号強度判定手段が、励起パワーの異なる励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し、ディジタル化して得られた前記ディジタルデータに、前記輝尽性蛍光体層領域に照射した励起光の励起パワーに応じて決定される補正係数を乗じて、補正し、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データを生成するように構成されている。
【0135】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、信号強度判定手段が、励起パワーの異なる励起光を、輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し、ディジタル化して得られたディジタルデータに、輝尽性蛍光体層領域に照射した励起光の励起パワーに応じて決定される補正係数を乗じて、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データを生成するように構成されているから、輝尽光を、高感度で検出し、あるいは、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている検出が可能なレベルの放射線エネルギーあるいは光エネルギーをすべて、輝尽光の形で、放出させて、検出できるようにするために、励起光の励起パワーを、基準励起パワーよりも増大させて、輝尽性蛍光体層領域を励起しても、輝尽性蛍光体層領域に蓄積された放射線エネルギーあるいは光エネルギーに対応した信号強度を有する生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0136】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、各励起パワーに対応する前記補正係数が、各励起パワーに対応する前記ディジタルデータを、前記基準励起パワーの励起光を用いた場合に、生成されるべきディジタルデータと同じレベルのディジタルデータに補正可能なように決定されている。
【0137】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記信号強度判定手段が、励起パワーの異なる励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し、ディジタル化して得られた前記ディジタルデータの加算値に、前記輝尽性蛍光体層領域に照射した励起光の励起パワーに応じて決定される補正係数を乗じて、前記ディジタルデータの加算値を補正し、補正された前記ディジタルデータの加算値の総和を算出して、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データを生成するように構成されている。
【0138】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、信号強度判定手段が、励起パワーの異なる励起光を、輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し、ディジタル化して得られたディジタルデータの加算値に、輝尽性蛍光体層領域に照射した励起光の励起パワーに応じて決定される補正係数を乗じて、ディジタルデータの加算値を補正し、補正されたディジタルデータの加算値の総和を算出して、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データを生成するように構成されているから、輝尽光を、高感度で検出し、あるいは、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている検出が可能なレベルの放射線エネルギーあるいは光エネルギーをすべて、輝尽光の形で、放出させて、検出できるようにするために、励起光の励起パワーを、基準励起パワーよりも増大させて、輝尽性蛍光体層領域を励起しても、輝尽性蛍光体層領域に蓄積された放射線エネルギーあるいは光エネルギーに対応した信号強度を有する生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0139】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、各励起パワーに対応する前記補正係数が、各励起パワーに対応する前記ディジタルデータの加算値を、前記基準励起パワーの励起光を用いた場合に、生成されるべきディジタルデータの加算値と同じレベルのディジタルデータの加算値に補正可能なように決定されている。
【0140】
本発明の別の好ましい実施態様においては、スキャナが、さらに、前記光検出器によって生成されたアナログデータを積分する積分アンプと、前記積分アンプによって積分されたアナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成するA/D変換器と、前記A/D変換器によって生成されたディジタルデータの信号強度をしきい値と比較し、比較結果にしたがって、前記ディジタルデータを前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして取り込む信号強度判定手段を備え、前記励起制御手段が、前記励起光源から、まず、励起パワーの比較的小さい基準励起パワーの励起光を放出させるように、前記励起光源を制御し、前記信号強度判定手段から、励起パワー増大信号が入力されたときに、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させるように構成され、前記信号強度判定手段が、前記積分アンプが生成したアナログデータの積分値を、前記A/D変換器がディジタル化して、生成したディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満であると判定したときは、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力するように構成されている。
【0141】
本発明の別の好ましい実施態様によれば、スキャナが、さらに、光検出器によって生成されたアナログデータを積分する積分アンプと、積分アンプによって積分されたアナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成するA/D変換器と、A/D変換器によって生成されたディジタルデータの信号強度をしきい値と比較し、比較結果にしたがって、ディジタルデータを輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして取り込む信号強度判定手段を備え、励起制御手段が、励起光源から、まず、励起パワーの比較的小さい基準励起パワーの励起光を放出させるように、励起光源を制御し、信号強度判定手段から、励起パワー増大信号が入力されたときに、励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させるように構成され、信号強度判定手段が、積分アンプが生成したアナログデータの積分値を、A/D変換器がディジタル化して、生成したディジタルデータの信号強度がしきい値未満であると判定したときは、励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力するように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0142】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記信号強度判定手段が、前記基準励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上であると判定したときは、前記ディジタルデータを、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されている。
【0143】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、信号強度判定手段が、基準励起パワーの励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプによって積分し、A/D変換器によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値以上であると判定したときは、ディジタルデータを、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが大きい場合でも、その輝尽性蛍光体層領域を、励起光によって励起した際に、放出される輝尽光の強度が過大になって、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、輝尽光を検出して得たディジタルデータの信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止することが可能になる。
【0144】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記信号強度判定手段から、前記励起制御手段に励起パワー増大信号が出力されて、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光が、前記励起光源から発せられ、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータを、前記信号強度判定手段が、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されている。
【0145】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、信号強度判定手段から、励起制御手段に励起パワー増大信号が出力されて、基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光が、励起光源から発せられ、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプによって積分し、A/D変換器によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータを、信号強度判定手段が、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析データを生成することが可能になる。
【0146】
本発明の別の好ましい実施態様においては、前記信号強度判定手段から、前記励起制御手段に励起パワー増大信号が出力されて、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光が、前記励起光源から発せられ、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値以上であると判定したときに、前記信号強度判定手段が、前記ディジタルデータを、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして取り込むように構成されている。
【0147】
本発明の別の好ましい実施態様によれば、信号強度判定手段から、励起制御手段に励起パワー増大信号が出力されて、基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光が、励起光源から発せられ、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプによって積分し、A/D変換器によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、しきい値以上であると判定したときに、信号強度判定手段が、ディジタルデータを、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして取り込むように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーがきわめて小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度がきわめて小さい場合でも、確実に、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0148】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記信号強度判定手段から、前記励起制御手段に励起パワー増大信号が出力されて、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光が、前記励起光源から発せられ、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満であると判定したときに、前記信号強度判定手段が、最大I回(Iは正の整数)にわたって、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力して、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、前記基準励起パワーよりも増大させ、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値以上になったと判定したときに、前記ディジタルデータを、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込み、一方、合計I回にわたって、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力し、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、前記基準励起パワーよりも増大させたにもかかわらず、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満と判定したときは、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されている。
【0149】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、信号強度判定手段から、励起制御手段に励起パワー増大信号が出力されて、基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光が、励起光源から発せられ、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプによって積分し、A/D変換器によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、しきい値未満であると判定したときに、信号強度判定手段が、最大I回(Iは正の整数)にわたって、励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力して、励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、基準励起パワーよりも増大させ、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプによって積分し、A/D変換器によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、しきい値以上になったと判定したときに、ディジタルデータを、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になるとともに、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが大きい場合でも、その輝尽性蛍光体層領域を、励起光によって励起した際に、放出される輝尽光の強度が過大になって、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、輝尽光を検出して得たディジタルデータの信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止することが可能になる。
【0150】
また、本発明のさらに好ましい実施態様によれば、合計I回にわたって、励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力し、励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、基準励起パワーよりも増大させたにもかかわらず、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプによって積分し、A/D変換器によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、しきい値未満と判定したときは、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されているから、Iを適当に選択することによって、輝尽性蛍光体層領域が放射線エネルギーあるいは光エネルギーを蓄積していない場合に、不必要な励起動作を繰り返すことを防止しつつ、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になるとともに、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが大きい場合でも、その輝尽性蛍光体層領域を、励起光によって励起した際に、放出される輝尽光の強度が過大になって、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、輝尽光を検出して得たディジタルデータの信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止することが可能になる。
【0151】
本発明の好ましい実施態様においては、スキャナは、さらに、ディジタルメモリを備え、前記信号強度判定手段が、前記ディジタル信号の信号強度が前記しきい値以上であると判定したときは、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプによって積分し、A/D変換器によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、さらに、合計K回(Kは正の整数)にわたり、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力し、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、前記基準励起パワーよりも増大させ、各励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプによって積分し、A/D変換器によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記ディジタルメモリに記憶された前記ディジタルデータの加算値の総和を算出して、前記ディジタルデータの加算値の総和を、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されている。
【0152】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、スキャナは、さらに、ディジタルメモリを備え、信号強度判定手段が、ディジタル信号の信号強度がしきい値以上であると判定したときは、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプによって積分し、A/D変換器によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータを加算して、ディジタルメモリに記憶させ、さらに、合計K回(Kは正の整数)にわたり、励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力し、励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、基準励起パワーよりも増大させ、各励起パワーの励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプによって積分し、A/D変換器によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータを加算して、ディジタルメモリに記憶させ、ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータの加算値の総和を算出して、ディジタルデータの加算値の総和を、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが大きい場合に、その輝尽性蛍光体層領域を、励起光によって励起した際に、放出される輝尽光の強度が過大になって、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、輝尽光を検出して得たディジタルデータの信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止しつつ、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、輝尽性蛍光体層領域が蓄積している放射線エネルギーあるいは光エネルギーを、ほぼ完全に放出させて、きわめて感度よく、輝尽光を検出し、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0153】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記信号強度判定手段から、前記励起制御手段に励起パワー増大信号が出力されて、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光が、前記励起光源から発せられ、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満と判定したときに、前記信号強度判定手段が、前記励起制御手段に、最大M回(Mは正の整数)にわたって、励起パワー増大信号を出力し、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、前記基準励起パワーよりも増大させた結果、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値以上になったと判定したときは、前記励起制御手段に、合計K回にわたって、励起パワー増大信号を出力し、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させ、各励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記ディジタルメモリに記憶された前記ディジタルデータの加算値の総和を算出して、前記ディジタルデータの加算値の総和を、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込み、一方、合計M回にわたって、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力し、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、前記基準励起パワーよりも増大させたにもかかわらず、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値以上にならないと判定したときは、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されている。
【0154】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、信号強度判定手段から、励起制御手段に励起パワー増大信号が出力されて、基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光が、励起光源から発せられ、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプによって積分し、A/D変換器によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、しきい値未満と判定したときに、信号強度判定手段が、励起制御手段に、最大M回(Mは正の整数)にわたって、励起パワー増大信号を出力し、励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、基準励起パワーよりも増大させた結果、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプによって積分し、A/D変換器によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、しきい値以上になったと判定したときは、励起制御手段に、合計K回にわたって、励起パワー増大信号を出力し、励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させ、各励起パワーの励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプによって積分し、A/D変換器によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータを加算して、ディジタルメモリに記憶させ、ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータの加算値の総和を算出して、ディジタルデータの加算値の総和を、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、輝尽性蛍光体層領域が蓄積している放射線エネルギーあるいは光エネルギーを、ほぼ完全に放出させて、きわめて感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0155】
また、本発明のさらに好ましい実施態様によれば、信号強度判定手段は、さらに、合計M回にわたって、励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力し、励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、基準励起パワーよりも増大させたにもかかわらず、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプによって積分し、A/D変換器によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、しきい値以上にならないと判定したときは、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されているから、Mを適当に選択することによって、輝尽性蛍光体層領域が放射線エネルギーあるいは光エネルギーを蓄積していない場合に、不必要な励起動作を繰り返すことを防止しつつ、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になるとともに、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが大きい場合でも、その輝尽性蛍光体層領域を、励起光によって励起した際に、放出される輝尽光の強度が過大になって、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、輝尽光を検出して得たディジタルデータの信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止することが可能になる。
【0156】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、スキャナは、さらに、ディジタルメモリを備え、前記信号強度判定手段が、前記ディジタル信号の信号強度が前記しきい値以上であると判定したときは、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、さらに、前記励起制御手段に、次々に、励起パワー増大信号を出力し、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、次々に、前記基準励起パワーよりも増大させ、各励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記励起光源制御手段に、励起パワー増大信号を出力して、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させても、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上にならないと判定したときに、それまでに、前記ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータの加算値の総和を算出して、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されている。
【0157】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、スキャナは、さらに、ディジタルメモリを備え、信号強度判定手段が、ディジタル信号の信号強度がしきい値以上であると判定したときは、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプによって積分し、A/D変換器によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータを加算して、ディジタルメモリに記憶させ、さらに、励起制御手段に、次々に、励起パワー増大信号を出力し、励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、次々に、基準励起パワーよりも増大させ、各励起パワーの励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプによって積分し、A/D変換器によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータを加算して、ディジタルメモリに記憶させ、励起光源制御手段に、励起パワー増大信号を出力して、励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させても、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプによって積分し、A/D変換器によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値以上にならないと判定したときに、それまでに、ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータの加算値の総和を算出して、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、輝尽性蛍光体層領域が蓄積している放射線エネルギーあるいは光エネルギーを、完全に放出させて、きわめて感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0158】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記信号強度判定手段から、前記励起制御手段に励起パワー増大信号が出力されて、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光が、前記励起光源から発せられ、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満と判定したときに、前記信号強度判定手段が、前記励起制御手段に、最大N回(Nは正の整数)にわたって、励起パワー増大信号を出力して、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、次々に増大させ、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度をしきい値と比較し、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上になったと判定したときは、前記ディジタルデータを、前記ディジタルメモリに記憶させ、さらに、前記励起制御手段に、次々に、励起パワー増大信号を出力して、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、次々に、増大させ、各励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記励起光源制御手段に、励起パワー増大信号を出力して、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーをさらに増大させても、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上にならないと判定したときに、それまでに、前記ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータの加算値の総和を算出して、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込み、一方、合計N回にわたり、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力して、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、前記基準励起パワーよりも増大させたにもかかわらず、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値以上にならないと判定したときは、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されている。
【0159】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、信号強度判定手段から、励起制御手段に励起パワー増大信号が出力されて、基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光が、励起光源から発せられ、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプによって積分し、A/D変換器によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、しきい値未満と判定したときに、信号強度判定手段が、励起制御手段に、最大N回(Nは正の整数)にわたって、励起パワー増大信号を出力して、励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、次々に増大させ、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプによって積分し、A/D変換器によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度をしきい値と比較し、ディジタルデータの信号強度がしきい値以上になったと判定したときは、ディジタルデータを、ディジタルメモリに記憶させ、さらに、励起制御手段に、次々に、励起パワー増大信号を出力して、励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、次々に、増大させ、各励起パワーの励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプによって積分し、A/D変換器によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータを加算して、ディジタルメモリに記憶させ、励起光源制御手段に、励起パワー増大信号を出力して、励起光源から発せられる励起光の励起パワーをさらに増大させても、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプによって積分し、A/D変換器によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値以上にならないと判定したときに、それまでに、ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータの加算値の総和を算出して、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、輝尽性蛍光体層領域が蓄積している放射線エネルギーあるいは光エネルギーを、完全に放出させて、きわめて感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0160】
また、本発明のさらに好ましい実施態様によれば、信号強度判定手段が、合計N回にわたり、励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力して、励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、基準励起パワーよりも増大させたにもかかわらず、励起光によって、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプによって積分し、A/D変換器によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、しきい値以上にならないと判定したときは、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されているから、Nを適当に選択することによって、輝尽性蛍光体層領域が放射線エネルギーあるいは光エネルギーを蓄積していない場合に、不必要な励起動作を繰り返すことを防止しつつ、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが小さく、励起されたときに、放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になるとともに、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている放射線エネルギーあるいは光エネルギーが大きい場合でも、その輝尽性蛍光体層領域を、励起光によって励起した際に、放出される輝尽光の強度が過大になって、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、輝尽光を検出して得たディジタルデータの信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止することが可能になる。
【0161】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記信号強度判定手段が、励起パワーの異なる励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータに、その励起光の励起パワーに応じて決定された補正係数を乗じて、前記ディジタルを補正し、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データを生成するように構成されている。
【0162】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、信号強度判定手段が、励起パワーの異なる励起光を、輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプによって積分し、A/D変換器によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータに、その励起光の励起パワーに応じて決定された補正係数を乗じて、ディジタルを補正し、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データを生成するように構成されているから、輝尽光を、高感度で検出し、あるいは、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている検出が可能なレベルの放射線エネルギーあるいは光エネルギーをすべて、輝尽光の形で、放出させて、検出できるようにするために、励起光の励起パワーを、基準励起パワーよりも増大させて、輝尽性蛍光体層領域を励起しても、輝尽性蛍光体層領域に蓄積された放射線エネルギーあるいは光エネルギーに対応した信号強度を有する生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0163】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、各励起パワーに対応する前記補正係数が、各励起パワーに対応する前記ディジタルデータを、前記基準励起パワーの励起光を用いた場合に、生成されるべきディジタルでと同じレベルのディジタルデータに補正可能なように決定されている。
【0164】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記信号強度判定手段が、励起パワーの異なる励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの加算値に、その励起光の励起パワーに応じて決定された補正係数を乗じて、前記ディジタルデータの加算値を補正し、前記ディジタルデータの加算値の総和を算出して、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データを生成するように構成されている。
【0165】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、信号強度判定手段が、励起パワーの異なる励起光を、輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプによって積分し、A/D変換器によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの加算値に、その励起光の励起パワーに応じて決定された補正係数を乗じて、ディジタルデータの加算値を補正し、ディジタルデータの加算値の総和を算出して、輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データを生成するように構成されているから、輝尽光を、高感度で検出し、あるいは、輝尽性蛍光体層領域に蓄積されている検出が可能なレベルの放射線エネルギーあるいは光エネルギーをすべて、輝尽光の形で、放出させて、検出できるようにするために、励起光の励起パワーを、基準励起パワーよりも増大させて、輝尽性蛍光体層領域を励起しても、輝尽性蛍光体層領域に蓄積された放射線エネルギーあるいは光エネルギーに対応した信号強度を有する生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0166】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、各励起パワーに対応する前記補正係数が、各励起パワーに対応する前記ディジタルデータの加算値を、前記基準励起パワーの励起光を用いた場合に、生成されるべきディジタルデータの加算値と同じレベルのディジタルデータの加算値に補正可能なように決定されている。
【0167】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、励起制御手段が、信号強度判定手段から、励起パワー増大信号を受けたときに、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、ΔPだけ増大させるように構成されている。
【0168】
本発明の別の好ましい実施態様においては、励起制御手段が、信号強度判定手段から、励起パワー増大信号を受けたときに、励起光の励起パワーを、ΔPだけ増大させるとともに、励起パワー増大信号を受けるたびに、ΔPが大きくなるように制御するように構成されている。
【0169】
本発明の別の好ましい実施態様においては、励起制御手段が、信号強度判定手段から、励起パワー増大信号を受けたときに、励起光の励起パワーを、ΔPだけ増大させるとともに、励起パワー増大信号を受けるたびに、ΔPが小さくなるように制御するように構成されている。
(01−0116)
本発明の好ましい実施態様においては、前記励起制御手段が、前記位置検出手段によって検出された前記照射光学系と前記サンプルステージとの主走査方向における相対的位置関係に基づいて、前記励起光が、前記輝尽性蛍光体層領域に、所定の時間にわたって、照射され、かつ、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーが、時間とともに、増大するように、前記励起光源を制御するように構成されている。
【0170】
励起光源から発せられる励起光の励起パワーを一定に保持して、蓄積性蛍光体シートの支持体に、互いに離間して、形成された輝尽性蛍光体層領域に含まれている輝尽性蛍光体を励起する場合には、励起光を輝尽性蛍光体層領域に照射した直後には、光検出器によって検出される輝尽の光量が高すぎて、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、その一方で、時間とともに、輝尽光の光量が急激に低下するため、高感度で、輝尽光を光電的に検出することはきわめて困難であるが、本発明の好ましい実施態様によれば、励起制御手段が、位置検出手段によって検出された照射光学系とサンプルステージとの主走査方向における相対的位置関係に基づいて、励起光が、輝尽性蛍光体層領域に、所定の時間にわたって、照射され、かつ、励起光源から発せられる励起光の励起パワーが、時間とともに、増大するように、励起光源を制御するように構成されているから、輝尽性蛍光体層の領域に含まれる輝尽性蛍光体が、励起光によって励起されて、放出した輝尽光の光量が、光検出器のダイナミックレンジの上限を越えることを確実に防止することができ、したがって、輝尽光を、高感度で、光電的に検出して、生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0171】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記励起制御手段が、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーが、時間とともに、指数関数的に増大するように、前記励起光源を制御するように構成されている。
励起光源から発せられる励起光の励起パワーを一定に保持して、蓄積性蛍光体シートの支持体に、互いに離間して、形成された輝尽性蛍光体層領域に含まれている輝尽性蛍光体を励起する場合には、励起光を輝尽性蛍光体層領域に照射した直後には、光検出器によって検出される輝尽の光量が高すぎて、光検出器のダイナミックレンジの上限を越え、その一方で、時間とともに、輝尽光の光量が急激に低下するため、高感度で、輝尽光を光電的に検出することはきわめて困難であるが、本発明のさらに好ましい実施態様によれば、励起制御手段が、励起光源から発せられる励起光の励起パワーが、時間とともに、指数関数的に増大するように、励起光源を制御するように構成されているから、輝尽性蛍光体層の領域に含まれる輝尽性蛍光体が、励起光によって励起されて、放出した輝尽光の光量はほぼ一定であり、輝尽性蛍光体層の領域に含まれる輝尽性蛍光体が、励起光によって励起されて、放出した輝尽光の光量が、光検出器のダイナミックレンジの上限を越えることを確実に防止することができ、したがって、輝尽光を、高感度で、光電的に検出して、生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0172】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、スキャナは、さらに、前記光検出器が、前記輝尽光を光電的に検出して、生成したアナログデータに基づいて、前記輝尽性蛍光体層領域から放出され、前記光検出器が検出した前記輝尽光に含まれたフォトンの数をカウントするフォトンカウンタを備えている。
【0173】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、スキャナは、さらに、光検出器が、輝尽光を光電的に検出して、生成したアナログデータに基づいて、輝尽性蛍光体層領域から放出され、光検出器が検出した輝尽光に含まれたフォトンの数をカウントするフォトンカウンタを備え、励起光源から発せられる励起光の励起パワーが、時間とともに、指数関数的に増大するように、励起光源制御手段によって、励起光源が制御されているから、光検出器によって検出されるフォトンの数がほぼ一定になるように制御することができ、したがって、高い精度で、輝尽性蛍光体層領域に記録されている放射線データあるいは化学発光データを読み取って、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0174】
本発明の好ましい実施態様においては、前記励起制御手段が、前記蓄積性蛍光体シートの前記複数の輝尽性蛍光体層領域にのみ、前記励起光が照射され、前記複数の輝尽性蛍光体層領域以外の領域に、前記励起光が照射されないように、前記励起光源をオン・オフ制御するように構成されている。
【0175】
本発明の好ましい実施態様においては、前記走査機構が、前記照射光学系および前記サンプルステージを、主走査方向に隣り合う前記蓄積性蛍光体シートの前記輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しいピッチで、主走査方向に、相対的に、かつ、間欠的に移動させるように構成されている。
【0176】
本発明の好ましい実施態様においては、前記照射光学系と前記サンプルステージとが、主走査方向に、相対的に、かつ、間欠的に移動される間、前記励起光が、常時、前記蓄積性蛍光体シートに照射されるように、前記励起制御手段が、前記励起光源を制御するように構成されている。
【0177】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記走査機構が、前記照射光学系および前記サンプルステージを、主走査方向に、相対的に、かつ、間欠的に移動させるときに、前記励起制御手段が、前記励起光源をオフさせるように、前記励起光源を制御している。
【0178】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記走査機構が、前記サンプルステージを、主走査方向に、間欠的に移動させるように構成されている。
【0179】
本発明の別の好ましい実施態様においては、前記走査機構が、前記照射光学系を、主走査方向に、間欠的に移動させるように構成されている。
【0180】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記励起光源が、レーザ励起光源によって構成されている。
【0181】
本発明の別の好ましい実施態様においては、前記励起光源が、LED励起光源によって構成されている。
【0182】
本発明の好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、互いに離間して、複数の孔が形成され、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記複数の孔に輝尽性蛍光体が充填されて、形成されている。
【0183】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、互いに離間して、複数の貫通孔が形成され、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記複数の貫通孔に輝尽性蛍光体が埋め込まれて、形成されている。
【0184】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、互いに離間して、複数の貫通孔が形成され、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記複数の貫通孔に、輝尽性蛍光体を含む輝尽性蛍光体膜が圧入されて、形成されている。
【0185】
本発明の別の好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、互いに離間して、複数の凹部が形成され、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記複数の凹部に輝尽性蛍光体が埋め込まれて、形成されている。
【0186】
本発明の別の好ましい実施態様においては、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体の表面上に形成されている。
【0187】
本発明の好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートの前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、規則的なパターンで、形成されている。
【0188】
本発明の好ましい実施態様においては、前記複数の輝尽性蛍光体層領域のそれぞれが、略円形に形成されている。
【0189】
本発明の好ましい実施態様においては、前記複数の輝尽性蛍光体層領域のそれぞれが、略矩形状に形成されている。
【0190】
本発明の好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、10以上の輝尽性蛍光体層領域が形成されている。
【0191】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、50以上の輝尽性蛍光体層領域が形成されている。
【0192】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、100以上の輝尽性蛍光体層領域が形成されている。
【0193】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、500以上の輝尽性蛍光体層領域が形成されている。
【0194】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、1000以上の輝尽性蛍光体層領域が形成されている。
【0195】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、5000以上の輝尽性蛍光体層領域が形成されている。
【0196】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、10000以上の輝尽性蛍光体層領域が形成されている。
【0197】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、50000以上の輝尽性蛍光体層領域が形成されている。
【0198】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、100000以上の輝尽性蛍光体層領域が形成されている。
【0199】
本発明の好ましい実施態様においては、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記蓄積性蛍光体シートに、それぞれ、5平方ミリメートル未満のサイズに形成されている。
【0200】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記蓄積性蛍光体シートに、それぞれ、1平方ミリメートル未満のサイズに形成されている。
【0201】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記蓄積性蛍光体シートに、それぞれ、0.5平方ミリメートル未満のサイズに形成されている。
【0202】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記蓄積性蛍光体シートに、それぞれ、0.1平方ミリメートル未満のサイズに形成されている。
【0203】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記蓄積性蛍光体シートに、それぞれ、0.05平方ミリメートル未満のサイズに形成されている。
【0204】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記蓄積性蛍光体シートに、それぞれ、0.01平方ミリメートル未満のサイズに形成されている。
【0205】
本発明において、蓄積性蛍光体シートに形成される輝尽性蛍光体層領域の密度は、支持体の材料の種類、放射性標識物質から放出される電子線の種類などによって決定される。
【0206】
本発明の好ましい実施態様においては、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記蓄積性蛍光体シートに、10個/平方センチメートル以上の密度で、形成されている。
【0207】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記蓄積性蛍光体シートに、50個/平方センチメートル以上の密度で、形成されている。
【0208】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記蓄積性蛍光体シートに、100個/平方センチメートル以上の密度で、形成されている。
【0209】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記蓄積性蛍光体シートに、500個/平方センチメートル以上の密度で、形成されている。
【0210】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記蓄積性蛍光体シートに、1000個/平方センチメートル以上の密度で、形成されている。
【0211】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記蓄積性蛍光体シートに、5000個/平方センチメートル以上の密度で、形成されている。
【0212】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記蓄積性蛍光体シートに、10000個/平方センチメートル以上の密度で、形成されている。
【0213】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記蓄積性蛍光体シートに、50000個/平方センチメートル以上の密度で、形成されている。
【0214】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記蓄積性蛍光体シートに、100000個/平方センチメートル以上の密度で、形成されている。
【0215】
本発明の好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートの支持体が、放射線エネルギーを減衰させる材料によって形成されている。
【0216】
本発明の好ましい実施態様によれば、蓄積性蛍光体シートの支持体が、放射線エネルギーを減衰させる材料によって形成されているから、放射性標識物質によって標識された複数のスポット状領域を、メンブレンフィルタなどの生化学解析用ユニットに、高密度に形成した場合においても、複数の輝尽性蛍光体層領域を、生化学解析用ユニットに形成されたスポットと同じパターンで、支持体に形成することによって、生化学解析用ユニットと蓄積性蛍光体シートを重ね合わせて、露光する際に、各スポット状領域に含まれている放射性標識物質から放出された電子線(β線)が、そのスポット状領域に含まれた放射性標識物質から放出された電子線(β線)によって露光されるべき輝尽性蛍光体層領域以外の輝尽性蛍光体層領域に入射することを確実に防止することができ、したがって、蓄積性蛍光体シートの複数の輝尽性蛍光体層領域を励起光によって走査し、複数の輝尽性蛍光体層領域から放出された輝尽光を光電的に検出することによって、高い分解能で、定量性に優れた生化学解析用のデータを生成することが可能になる。
【0217】
本発明の好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、放射線が前記支持体中を透過したときに、放射線のエネルギーを、1/5以下に減衰させる材料によって形成されている。
【0218】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、放射線が前記支持体中を透過したときに、放射線のエネルギーを、1/10以下に減衰させる材料によって形成されている。
【0219】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、放射線が前記支持体中を透過したときに、放射線のエネルギーを、1/50以下に減衰させる材料によって形成されている。
【0220】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、放射線が前記支持体中を透過したときに、放射線のエネルギーを、1/100以下に減衰させる材料によって形成されている。
【0221】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、放射線が前記支持体中を透過したときに、放射線のエネルギーを、1/500以下に減衰させる材料によって形成されている。
【0222】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、放射線が前記支持体中を透過したときに、放射線のエネルギーを、1/1000以下に減衰させる材料によって形成されている。
【0223】
本発明の好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、光エネルギーを減衰させる材料によって形成されている。
【0224】
本発明の好ましい実施態様によれば、蓄積性蛍光体シートの支持体が、光エネルギーを減衰させる性質を有しているから、化学発光を生じさせる標識物質によって標識された複数のスポット状領域を、メンブレンフィルタなどの生化学解析用ユニットに、高密度に形成した場合においても、複数の輝尽性蛍光体層領域を、生化学解析用ユニットに形成されたスポットと同じパターンで、支持体に形成することによって、化学発光基質と標識物質との接触によって、可視光波長域の化学発光が放出されている複数のスポット状領域を含む生化学解析用ユニットに、蓄積性蛍光体シートを重ね合わせて、生化学解析用ユニットの複数のスポット状領域から放出された化学発光によって、蓄積性蛍光体シートの複数の輝尽性蛍光体層領域を露光する際に、生化学解析用ユニットの各スポット状領域から放出された化学発光が、そのスポット状領域から放出された化学発光によって露光されるべき輝尽性蛍光体層領域以外の輝尽性蛍光体層領域に入射することを効果的に防止することができ、したがって、化学発光によって、露光された複数の輝尽性蛍光体層領域を励起光によって走査し、複数の輝尽性蛍光体層領域から放出された輝尽光を光電的に検出することによって、高い分解能で、定量性に優れた生化学解析用のデータを生成することが可能になる。
【0225】
本発明において、化学発光基質と接触させることによって化学発光を生じさせる標識物質によって標識された生体由来の物質を、複数のスポット状領域に含まれている特異的結合物質に、選択的に結合させて、生化学解析用ユニットの複数のスポット状領域を、化学発光基質と接触させることによって化学発光を生じさせる標識物質によって、選択的に標識しても、また、複数のスポット状領域に含まれている特異的結合物質に、ハプテンによって標識された生体由来の物質を、選択的に結合させ、さらに、化学発光基質と接触させることによって化学発光を生じさせる酵素によって標識されたハプテンに対する抗体を、抗原抗体反応によって、ハプテンに結合させることによって、生化学解析用ユニットの複数のスポット状領域を、化学発光基質と接触させることによって化学発光を生じさせる標識物質によって、選択的に標識してもよい。
【0226】
本発明において、ハプテン/抗体の組合わせの例としては ジゴキシゲニン/抗ジゴキシゲニン抗体、テオフィリン/抗テオフィリン抗体、フルオロセイン/抗フルオロセイン抗体などをあげることができる。また、ハプテン/抗体ではなく、ビオチン/アヴィジンや抗原/抗体などの組合わせを利用することも可能である。
本発明において、複数のスポット状領域が、化学発光基質と接触させることによって化学発光を生じさせる標識物質によって、選択的に標識されているとは、選択的に標識されている場合と、複数のスポット状領域に含まれている特異的結合物質に、ハプテンによって標識された生体由来の物質を、選択的に結合させ、さらに、化学発光基質と接触させることによって化学発光を生じさせる酵素によって標識されたハプテンに対する抗体を、抗原抗体反応によって、ハプテンに結合させることによって、複数のスポット状領域が、化学発光基質と接触させることにより化学発光を生じさせる標識物質によって、選択的に標識されている場合とを包含している。
【0227】
本発明の好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、光が前記支持体中を透過したときに、光のエネルギーを、1/5以下に減衰させる性質を有している。
【0228】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、光が前記支持体中を透過したときに、光のエネルギーを、1/10以下に減衰させる性質を有している。
【0229】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、光が前記支持体中を透過したときに、光のエネルギーを、1/50以下に減衰させる性質を有している。
【0230】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、光が前記支持体中を透過したときに、光のエネルギーを、1/100以下に減衰させる性質を有している。
【0231】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、光が前記支持体中を透過したときに、光のエネルギーを、1/500以下に減衰させる性質を有している。
【0232】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、光が前記支持体中を透過したときに、光のエネルギーを、1/1000以下に減衰させる性質を有している。
【0233】
本発明において、蓄積性蛍光体シートの支持体を形成するための材料としては、放射線エネルギーおよび/または光エネルギーを減衰させる性質を有するものが好ましいが、とくに限定されるものではなく、無機化合物材料、有機化合物材料のいずれをも使用することができ、金属材料、セラミック材料またはプラスチック材料が、とくに、好ましく使用される。
【0234】
本発明において、蓄積性蛍光体シートの支持体を形成するために好ましく使用可能で、放射線エネルギーおよび/または光エネルギーを減衰させることのできる無機化合物材料としては、たとえば、金、銀、銅、亜鉛、アルミニウム、チタン、タンタル、クロム、鉄、ニッケル、コバルト、鉛、錫、セレンなどの金属;真鍮、ステンレス、青銅などの合金;シリコン、アモルファスシリコン、ガラス、石英、炭化ケイ素、窒化ケイ素などの珪素材料;酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウムなどの金属酸化物;タングステンカーバイト、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、ヒドロキシアパタイト、砒化ガリウムなどの無機塩を挙げることができる。これらは、単結晶、アモルファス、セラミックのような多結晶焼結体にいずれの構造を有していてもよい。
【0235】
本発明において、蓄積性蛍光体シートの支持体を形成するために使用可能で、放射線エネルギーおよび/または光エネルギーを減衰させることのできる有機化合物材料としては、高分子化合物が好ましく用いられ、たとえば、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン;ポリメチルメタクリレート、ブチルアクリレート/メチルメタクリレート共重合体などのアクリル樹脂;ポリアクリロニトリル;ポリ塩化ビニル;ポリ塩化ビニリデン;ポリフッ化ビニリデン;ポリテトラフルオロエチレン;ポリクロロトリフルオロエチレン;ポリカーボネート;ポリエチレンナフタレートやポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル;ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン4,10などのナイロン;ポリイミド;ポリスルホン;ポリフェニレンサルファイド;ポリジフェニルシロキサンなどのケイ素樹脂;ノボラックなどのフェノール樹脂;エポキシ樹脂;ポリウレタン;ポリスチレン;ブタジエン−スチレン共重合体;セルロース、酢酸セルロース、ニトロセルロース、でん粉、アルギン酸カルシウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの多糖類;キチン;キトサン;ウルシ;ゼラチン、コラーゲン、ケラチンなどのポリアミドおよびこれら高分子化合物の共重合体などを挙げることができる。これらは、複合材料でもよく、必要に応じて、金属酸化物粒子やガラス繊維などを充填することもでき、また、有機化合物材料をブレンドして、使用することもできる。
【0236】
一般に、比重が大きいほど、放射線の減衰能が高くなるので、蓄積性蛍光体シートの支持体は、比重1.0g/cm以上の化合物材料または複合材料によって形成されることが好ましく、比重が1.5g/cm以上、23g/cm以下の化合物材料または複合材料によって形成されることが、とくに好ましい。
【0237】
また、一般に、光の散乱および/または吸収が大きいほど、光の減衰能が高くなるので、蓄積性蛍光体シートの支持体は、厚さ1cmあたりの吸光度が0.3以上であることが好ましく、厚さ1cmあたりの吸光度が1以上であれば、さらに好ましい。ここに、吸光度は、厚さTcmの板状体の直後に、積分球を置き、計測に利用するプローブ光またはエミッション光の波長における透過光量Aを分光光度計によって測定し、A/Tを算出することによって、求められる。光減衰能を向上させるために、光散乱体や光吸収体を、蓄積性蛍光体シートの支持体に含有させることもできる。光散乱体としては、蓄積性蛍光体シートの支持体を形成している材料と異なる材料の微粒子が用いられ、光吸収体としては、顔料または染料が用いられる。
【0238】
本発明において、放射線エネルギーを蓄積するために使用される輝尽性蛍光体としては、放射線のエネルギーを蓄積可能で、電磁波によって励起され、蓄積している放射線のエネルギーを、光の形で放出可能なものであればよく、とくに限定されるものではないが、可視光波長域の光により励起可能であるものが好ましい。具体的には、たとえば、米国特許第4,239,968号に開示されたアルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系蛍光体(Ba1−xM2+x)FX:yA(ここに、M2+はMg、Ca、Sr、ZnおよびCdからなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ土類金属元素、XはCl、BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン、AはEu、Tb、Ce、Tm、Dy、Pr、Ho、Nd、YbおよびErからなる群より選ばれる少なくとも一種の3価金属元素、xは0≦x≦0.6、yは0≦y≦0.2である。)、特開平2−276997号公報に開示されたアルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系蛍光体SrFX:Z(ここに、XはCl、BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン、ZはEuまたはCeである。)、特開昭59−56479号公報に開示されたユーロピウム付活複合ハロゲン物系蛍光体BaFX・xNaX’:aEu2+(ここに、XおよびX’はいずれも、Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンであり、xは0<x≦2、aは0<a≦0.2である。)、特開昭58−69281号公報に開示されたセリウム付活三価金属オキシハロゲン物系蛍光体であるMOX:xCe(ここに、MはPr、Nd、Pm、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびBiからなる群より選ばれる少なくとも一種の三価金属元素、XはBrおよびIのうちの一方あるいは双方、xは、0<x<0.1である。)、米国特許第4,539,137号に開示されたセリウム付活希土類オキシハロゲン物系蛍光体であるLnOX:xCe(ここに、LnはY、La、GdおよびLuからなる群より選ばれる少なくとも一種の希土類元素、XはCl、BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン、xは、0<x≦0.1である。)および米国特許第4,962,047号に開示されたユーロピウム付活複合ハロゲン物系蛍光体MIIFX・aMX’・bM’II''2・cMIII'''3 ・xA:yEu2+(ここに、MIIはBa、SrおよびCaからなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ土類金属元素、M はLi、Na、K、RbおよびCsからなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ金属元素、M' IIはBeおよびMgからなる群より選ばれる少なくとも一種の二価金属元素、MIIIはAl、Ga、InおよびTlからなる群より選ばれる少なくとも一種の三価金属元素、Aは少なくとも一種の金属酸化物、XはCl、BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン、X’、X''およびX''' はF、Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンであり、aは、0≦a≦2、bは、0≦b≦10−2、cは、0≦c≦10−2で、かつ、a+b+c≧10−2であり、xは、0<x≦0.5で、yは、0<y≦0.2である。)が、好ましく使用し得る。
【0239】
また、本発明において、光のエネルギーを蓄積するために使用される輝尽性蛍光体は、可視光波長域の光のエネルギーを蓄積可能で、電磁波によって励起され、蓄積している光のエネルギーを、光の形で放出可能なものであればよく、とくに限定されるものではないが、可視光波長域の光により励起可能であるものが好ましい。具体的には、たとえば、金属ハロリン酸塩系蛍光体、希土類元素付活硫化物系蛍光体、アルミン酸塩系蛍光体、珪酸塩系蛍光体、フッ化物系蛍光体およびこれらの二または三以上の混合物からなる群より選ばれたものが、好ましく使用される。これらの中では、希土類元素付活硫化物系蛍光体が好ましく、とくに、米国特許第5,029,253号明細書、同第4,983,834号明細書に開示された希土類元素付活アルカリ土類金属硫化物系蛍光体、また、その他にも、特開2001−131545号公報に開示されたZnGeO:Mn,VおよびZnGeO:Mnなどのゲルマン酸亜鉛蛍光体、特開2001−123162号公報に開示されたSrAl1425:Ln(Lnは希土類)などのアルミン酸アルカリ土類蛍光体、Y0.8Lu1.2SiO:Ce,Zr、特公平6−31904号公報に開示されたGdOCl:Ceなどが好ましく使用される。
【0240】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明の好ましい実施態様につき、詳細に説明を加える。
【0241】
図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる生化学解析用データの生成方法に用いられる生化学解析用ユニットの略斜視図である。
【0242】
図1に示されるように、本実施態様にかかる生化学解析用ユニット1は、ステンレス鋼によって形成され、多数の略円形の貫通孔3が高密度に形成された基板2を備え、多数の貫通孔3の内部には、ナイロン6が充填されて、互いに離間した多数の吸着性領域4が、ドット状に形成されている。
【0243】
図1には正確に示されていないが、本実施態様においては、約0.07平方ミリメートルのサイズを有する略円形の吸着性領域4が、120列×160行のマトリックス状に、規則的に形成されるように、基板2に、貫通孔3が形成されており、したがって、合計19200の吸着性領域4が形成されている。
【0244】
ここに、吸着性領域4は、その表面が、基板2の表面の下方に位置するように、多数の貫通孔3内に、ナイロン6が充填されて、形成されている。
【0245】
図2は、スポッティング装置の略正面図である。
【0246】
生化学解析にあたっては、図2に示されるように、生化学解析用ユニット1に規則的に形成された多数の吸着性領域4内に、特異的結合物質を含む溶液、たとえば、塩基配列が既知の互いに異なった複数のcDNAを含む溶液が、スポッティング装置5を使用して、滴下され、特異的結合物質が吸着性領域4内に固定される。
【0247】
図2に示されるように、スポッティング装置5は、特異的結合物質を含む溶液を、生化学解析用ユニット1に向けて、噴射するインジェクタ6と、CCDカメラ7とを備え、CCDカメラ7によって、インジェクタ6の先端部と、特異的結合物質、たとえば、cDNAを含む溶液を滴下すべき生化学解析用ユニット1の吸着性領域4を観察しながら、インジェクタ6の先端部と、特異的結合物質を含む溶液を滴下すべき吸着性領域4の中心とが合致したときに、インジェクタ6から、特異的結合物質を含む溶液が滴下されるように構成され、生化学解析用ユニット1の多数の吸着性領域4内に、特異的結合物質を含む溶液を、正確に滴下することができるように保証されている。
【0248】
図3は、ハイブリダイゼーション反応容器の略縦断面図である。
【0249】
図3に示されるように、ハイブリダイズ容器8は円筒状をなし、内部に、標識物質によって標識された生体由来の物質を含むハイブリダイズ液9が収容されている。
【0250】
放射性標識物質によって、cDNAなどの特異的結合物質を選択的に標識する場合には、放射性標識物質によって標識されたプローブである生体由来の物質を含むハイブリダイゼーション反応溶液9が調製され、ハイブリダイゼーション反応容器8内に収容される。
【0251】
一方、化学発光基質と接触させることによって化学発光を生じさせる標識物質によって、cDNAなどの特異的結合物質を選択的に標識する場合には、化学発光基質と接触させることによって化学発光を生じさせる標識物質によって標識されたプローブである生体由来の物質を含むハイブリダイゼーション反応溶液9が調製され、ハイブリダイゼーション反応容器8内に収容される。
【0252】
さらに、蛍光色素などの蛍光物質によって、cDNAなどの特異的結合物質を選択的に標識する場合には、蛍光色素などの蛍光物質によって標識されたプローブである生体由来の物質を含むハイブリダイゼーション反応溶液9が調製され、ハイブリダイゼーション反応容器8内に収容される。
【0253】
放射性標識物質によって標識された生体由来の物質、化学発光基質と接触させることによって化学発光を生じさせる標識物質によって標識された生体由来の物質および蛍光色素などの蛍光物質によって標識された生体由来の物質のうち、2以上の生体由来の物質を含むハイブリダイゼーション反応溶液9を調製して、ハイブリダイゼーション反応容器8内に収容させることもでき、本実施態様においては、放射性標識物質によって標識された生体由来の物質、蛍光色素などの蛍光物質によって標識された生体由来の物質および化学発光基質と接触させることによって化学発光を生じさせる標識物質によって標識された生体由来の物質を含むハイブリダイゼーション反応溶液9が調製され、ハイブリダイゼーション反応容器8内に収容されている。
【0254】
ハイブリダイゼーションにあたって、多数の吸着性領域4内に、cDNAなどの特異的結合物質が滴下された生化学解析用ユニット1が、ハイブリダイゼーション反応容器8内に挿入されるが、本実施態様においては、基板2が、可撓性を有するステンレス鋼によって形成されているため、図3に示されるように、生化学解析用ユニット1を湾曲させて、ハイブリダイゼーション反応容器8の内壁の沿うように、ハイブリダイゼーション反応容器8内に挿入することができる。
【0255】
図3において、矢印で示されるように、ハイブリダイゼーション反応容器8は、駆動手段(図示せず)によって、軸まわりに回転可能に構成され、生化学解析用ユニット1が湾曲状態で、ハイブリダイズ容器8の内壁の沿うように、ハイブリダイズ容器8内に挿入されているため、ハイブリダイゼーション反応容器8を回転させることによって、ハイブリダイゼーション反応溶液9が少量の場合でも、多数の吸着性領域4内に滴下されたcDNAなどの特異的結合物質に、放射性標識物質によって標識され、ハイブリダイゼーション反応溶液に含まれた生体由来の物質あるいは蛍光色素などの蛍光物質によって標識され、ハイブリダイゼーション反応溶液9に含まれた生体由来の物質を、選択的に、ハイブリダイズさせることができる。
【0256】
こうして、生化学解析用ユニット1の多数の吸着性領域4に固定されている特異的結合物質に、放射性標識物質により標識され、ハイブリダイゼーション反応溶液9に含まれた生体由来の物質、蛍光色素などの蛍光物質によって標識され、ハイブリダイゼーション反応溶液9に含まれた生体由来の物質および化学発光基質と接触させることによって化学発光を生じさせる標識物質によって標識され、ハイブリダイゼーション反応溶液9に含まれた生体由来の物質が、選択的に、ハイブリダイズされ、生化学解析用ユニット1の多数の吸着性領域4に、放射性標識物質の放射線データ、蛍光色素などの蛍光物質の蛍光データおよび化学発光データが記録される。
【0257】
生化学解析用ユニット1の多数の吸着性領域4に記録された蛍光データは、後述する第1のスキャナによって読み取られ、生化学解析用データが生成される。
【0258】
一方、生化学解析用ユニット1の多数の吸着性領域4に記録された放射性標識物質の放射線データは、蓄積性蛍光体シートに転写され、蓄積性蛍光体シートに転写された放射線データは、後述する第1のスキャナによって読み取られて、生化学解析用データが生成される。
【0259】
さらに、生化学解析用ユニット1の多数の吸着性領域4に記録された化学発光データは、蓄積性蛍光体シートに転写され、蓄積性蛍光体シートに転写された放射線データは、後述する第1のスキャナによって読み取られて、生化学解析用データが生成される。
【0260】
図4は、本発明の好ましい実施態様にかかる生化学解析用データの生成方法に用いられる蓄積性蛍光体シートの略斜視図である。
【0261】
図4に示されるように、本実施態様にかかる蓄積性蛍光体シート10は、多数の略円形の凹部13が規則的に形成され、無酸素銅によって形成された支持体11を備え、支持体11に形成された多数の凹部13内に、放射線エネルギーを吸収し、蓄積可能なBaFX系輝尽性蛍光体(ここに、Xは、Cl、BrおよびIからなる群から選ばれたハロゲン原子である。)が埋め込まれて、多数の輝尽性蛍光体層領域12が、ドット状に形成されている。
【0262】
本実施態様においては、各輝尽性蛍光体層領域12の表面が、支持体11の表面の上方に位置するように、輝尽性蛍光体が多数の凹部13内に埋め込まれている。
【0263】
多数の凹部13は、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数の吸着性領域4と同一のパターンで、支持体11に形成され、それぞれ、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数の吸着性領域4と同じサイズを有している。
【0264】
したがって、図4には、正確に示されていないが、本実施態様においては、約0.07平方ミリメートルのサイズを有する略円形の輝尽性蛍光体層領域12が、120列×160行のマトリックス状に、支持体11に形成されており、したがって、合計19200の輝尽性蛍光体層領域12が、ドット状に形成されている。
【0265】
図5は、生化学解析用ユニット1に形成された多数の吸着性領域4に含まれた放射性標識物質によって、蓄積性蛍光体シート10に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域12を露光する方法を示す略断面図である。
【0266】
図5に示されるように、露光にあたって、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域12が、生化学解析用ユニット1に形成された対応する多数の吸着性領域4に対向するように、蓄積性蛍光体シート10と生化学解析用ユニット1とが重ね合わされる。
【0267】
本実施態様においては、生化学解析用ユニット1は、ステンレス鋼製の基板2に形成された多数の貫通孔3内に、ナイロン6が充填されて、形成されているので、ハイブリダイゼーションなど、液体による処理を受けても、ほとんど伸縮することがなく、したがって、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域12が、それぞれ、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された対応する吸着性領域4に、正確に対向するように、蓄積性蛍光体シート10と生化学解析用ユニット1とを、容易にかつ確実に重ね合わせて、輝尽性蛍光体層領域12を露光することが可能になる。
【0268】
こうして、所定の時間にわたって、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域12の各々と、生化学解析用ユニット1に形成された多数の吸着性領域4とを対向させることによって、生化学解析用ユニット1の多数の吸着性領域4に選択的に含まれた放射性標識物質によって、蓄積性蛍光体シート10に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域12が露光される。
【0269】
この際、生化学解析用ユニット1の吸着性領域4に含まれている放射性標識物質から、電子線(β線)が発せられるが、生化学解析用ユニット1の多数の吸着性領域4は、ステンレス鋼によって形成された基板2に、互いに離間して形成され、各吸着性領域4の周囲には、放射線エネルギーを減衰させる性質を有するステンレス鋼製の基板2が存在しているから、生化学解析用ユニット1の吸着性領域4に含まれている放射性標識物質から発せられた電子線(β線)が、生化学解析用ユニット1の基板2内で、散乱することを効果的に防止することができ、さらに、蓄積性蛍光体シート10の多数の輝尽性蛍光体層領域12が、無酸素銅製の支持体11に形成された多数の凹部13内に、輝尽性蛍光体を埋め込んで、形成され、各輝尽性蛍光体層領域12の周囲には、放射線エネルギーを減衰させる性質を有する無酸素銅製の支持体11が存在しているから、生化学解析用ユニット1の吸着性領域4に含まれている放射性標識物質から発せられた電子線(β線)が、蓄積性蛍光体シート10の支持体11内で、散乱することを効果的に防止することができ、したがって、生化学解析用ユニット1の各吸着性領域4に含まれている放射性標識物質から発せられた電子線(β線)によって、その吸着性領域4に対向する輝尽性蛍光体層領域12を選択的に露光することが可能になる。
【0270】
こうして、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域12に、放射性標識物質の放射線データが記録される。
【0271】
図6は、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域12に記録されている放射性標識物質の放射線データおよび生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数の吸着性領域4に記録されている蛍光色素などの蛍光データを読み取って、生化学解析用データを生成する第1のスキャナの略斜視図であり、図7は、フォトマルチプライア近傍の第1のスキャナの詳細を示す略斜視図である。
【0272】
本実施態様にかかる第1のスキャナは、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域12に記録されている放射性標識物質の放射線データおよび生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数の吸着性領域4に記録されている蛍光色素などの蛍光データを読み取って、生化学解析用データを生成可能に構成されており、640nmの波長のレーザ光24を発する第1のレーザ励起光源21と、532nmの波長のレーザ光24を発する第2のレーザ励起光源22と、473nmの波長のレーザ光24を発する第3のレーザ励起光源23とを備えている。
【0273】
本実施態様においては、第1のレーザ励起光源21は、半導体レーザ光源によって構成され、第2のレーザ励起光源22および第3のレーザ励起光源23は、第二高調波生成(Second Harmonic Generation)素子によって構成されている。
【0274】
第1のレーザ励起光源21により発生されたレーザ光24は、コリメータレンズ25によって、平行な光とされた後、ミラー26によって反射される。第1のレーザ励起光源21から発せられ、ミラー26によって反射されたレーザ光24の光路には、640nmのレーザ光4を透過し、532nmの波長の光を反射する第1のダイクロイックミラー27および532nm以上の波長の光を透過し、473nmの波長の光を反射する第2のダイクロイックミラー28が設けられており、第1のレーザ励起光源21により発生されたレーザ光24は、第1のダイクロイックミラー27および第2のダイクロイックミラー28を透過して、ミラー29に入射する。
【0275】
他方、第2のレーザ励起光源22より発生されたレーザ光24は、コリメータレンズ30により、平行な光とされた後、第1のダイクロイックミラー27によって反射されて、その向きが90度変えられて、第2のダイクロイックミラー28を透過し、ミラー29に入射する。
【0276】
また、第3のレーザ励起光源23から発生されたレーザ光24は、コリメータレンズ31によって、平行な光とされた後、第2のダイクロイックミラー28により反射されて、その向きが90度変えられた後、ミラー29に入射する。
【0277】
ミラー29に入射したレーザ光24は、ミラー29によって反射され、さらに、ミラー32に入射して、反射される。
【0278】
ミラー32によって反射されたレーザ光24の光路には、中央部に穴33が形成された凹面ミラーによって形成された穴開きミラー34が配置されており、ミラー32によって反射されたレーザ光24は、穴開きミラー34の穴33を通過して、凹面ミラー38に入射する。
【0279】
凹面ミラー38に入射したレーザ光24は、凹面ミラー38によって反射されて、光学ヘッド35に入射する。
【0280】
光学ヘッド35は、ミラー36と、非球面レンズ37を備えており、光学ヘッド35に入射したレーザ光24は、ミラー36によって反射されて、非球面レンズ37によって、ステージ40のガラス板41上に載置された蓄積性蛍光体シート10あるいは生化学解析用ユニット1に入射する。
【0281】
蓄積性蛍光体シート10の輝尽性蛍光体層領域12に、レーザ光24が入射すると、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が励起されて、輝尽光45が発せられ、また、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された吸着性領域4に、レーザ光24が入射すると、吸着性領域4に含まれている蛍光色素などの蛍光物質が励起されて、蛍光45が発せられる。
【0282】
蓄積性蛍光体シート10の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45あるいは生化学解析用ユニット1の吸着性領域4から放出された蛍光45は、光学ヘッド35に設けられた非球面レンズ37によって、ミラー36に集光され、ミラー36によって、レーザ光24の光路と同じ側に反射され、平行な光とされて、凹面ミラー38に入射する。
【0283】
凹面ミラー38に入射した輝尽光45あるいは蛍光45は、凹面ミラー38によって反射されて、穴開きミラー34に入射する。
【0284】
穴開きミラー34に入射した輝尽光45あるいは蛍光45は、図7に示されるように、凹面ミラーによって形成された穴開きミラー34によって、下方に反射されて、フィルタユニット48に入射し、所定の波長の光がカットされて、フォトマルチプライア50に入射し、光電的に検出される。
【0285】
図7に示されるように、フィルタユニット48は、4つのフィルタ部材51a、51b、51c、51dを備えており、フィルタユニット48は、モータ(図示せず)によって、図7において、左右方向に移動可能に構成されている。
【0286】
図8は、図7のA−A線に沿った略断面図である。
【0287】
図8に示されるように、フィルタ部材51aはフィルタ52aを備え、フィルタ52aは、第1のレーザ励起光源21を用いて、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数の吸着性領域4に含まれている蛍光色素などの蛍光物質を励起し、蛍光45を読み取るときに使用されるフィルタ部材であり、640nmの波長の光をカットし、640nmよりも波長の長い光を透過する性質を有している。
【0288】
図9は、図7のB−B線に沿った断面図である。
【0289】
図9に示されるように、フィルタ部材51bはフィルタ52bを備え、フィルタ52bは、第2のレーザ励起光源22を用いて、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数の吸着性領域4に含まれている蛍光色素などの蛍光物質を励起し、蛍光45を読み取るときに使用されるフィルタ部材であり、532nmの波長の光をカットし、532nmよりも波長の長い光を透過する性質を有している。
【0290】
図10は、図7のC−C線に沿った断面図である。
【0291】
図10に示されるように、フィルタ部材51cはフィルタ52cを備え、フィルタ52cは、第3のレーザ励起光源23を用いて、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数の吸着性領域4に含まれている蛍光色素などの蛍光物質を励起して、蛍光45を読み取るときに使用されるフィルタ部材であり、473nmの波長の光をカットして、473nmよりも波長の長い光を透過する性質を有している。
【0292】
図11は、図7のD−D線に沿った断面図である。
【0293】
図11に示されるように、フィルタ部材51dはフィルタ52dを備え、フィルタ52dは、第1のレーザ励起光源21を用いて、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起して、輝尽性蛍光体層領域12から発せられた輝尽光45を読み取るときに使用されるフィルタであり、輝尽性蛍光体層領域12から放出される輝尽光45の波長域の光のみを透過し、640nmの波長の光をカットする性質を有している。
【0294】
したがって、使用すべきレーザ励起光源に応じて、フィルタ部材51a、51b、51c、51dを選択的にフォトマルチプライア50の前面に位置させることによって、フォトマルチプライア50は、検出すべき光のみを光電的に検出することができる。
【0295】
フォトマルチプライア50によって光電的に検出されて、生成されたアナログデータは、A/D変換器53によって、ディジタルデータに変換され、データ処理装置54に送られる。
【0296】
図6には図示されていないが、光学ヘッド35は、走査機構によって、図6において、矢印Xで示される主走査方向および矢印Yで示される主走査方向に直交する副走査方向に移動可能に構成され、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成されたすべての輝尽性蛍光体層領域12および生化学解析用ユニット1の基板2に形成されたすべての吸着性領域4が、レーザ光24によって走査されるように構成されている。
【0297】
図12は、光学ヘッドの走査機構の略平面図である。
【0298】
図12においては、簡易化のため、光学ヘッド15を除く光学系ならびにレーザ光24および蛍光45あるいは輝尽光45の光路は省略されている。
【0299】
図12に示されるように、光学ヘッド35を走査する走査機構は、基板60を備え、基板60上には、副走査パルスモータ61と一対のレール62、62とが固定され、基板60上には、さらに、図12において、矢印Yで示された副走査方向に、移動可能な基板63とが設けられている。
【0300】
移動可能な基板63には、ねじが切られた穴(図示せず)が形成されており、この穴内には、副走査パルスモータ61によって回転されるねじが切られたロッド64が係合している。
【0301】
移動可能な基板63上には、主走査ステッピングモータ65が設けられ、主走査ステッピングモータ65は、エンドレスベルト66を、生化学解析用ユニット1に形成された隣り合う吸着性領域4の距離、すなわち、蓄積性蛍光体シート10に形成された隣り合う輝尽性蛍光体層領域12の距離に等しいピッチで、間欠的に駆動可能に構成されている。
【0302】
光学ヘッド35は、エンドレスベルト66に固定されており、主走査ステッピングモータ65によって、エンドレスベルト66が駆動されると、図12において、矢印Xで示された主走査方向に移動されるように構成されている。図12において、67は、光学ヘッド35の主走査方向における位置を検出するリニアエンコーダであり、68は、リニアエンコーダ67のスリットである。
【0303】
したがって、主走査ステッピングモータ65によって、エンドレスベルト66が、主走査方向に間欠的に駆動され、副走査パルスモータ61によって、基板63が、副走査方向に間欠的に移動されることによって、光学ヘッド35は、図12において、矢印Xで示される主走査方向および矢印Yで示される副走査方向に移動され、レーザ光24によって、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成されたすべての輝尽性蛍光体層領域12あるいは生化学解析用ユニット1の基板2に形成されたすべての吸着性領域4が走査される。
【0304】
図13は、図6に示された第1のスキャナの制御系、入力系、駆動系および検出系を示すブロックダイアグラムである。
【0305】
図13に示されるように、第1のスキャナの制御系は、第1のスキャナ全体を制御するコントロールユニット70と、データ処理装置54を備えており、また、第1のスキャナの入力系は、オペレータによって操作され、種々の指示信号を入力可能なキーボード71を備えている。
【0306】
図13に示されるように、第1のスキャナの駆動系は、光学ヘッド35を主走査方向に間欠的に移動させる主走査ステッピングモータ65と、光学ヘッド35を副走査方向に間欠的に移動させる副走査パルスモータ61と、4つのフィルタ部材51a、51b、51c、51dを備えたフィルタユニット48を移動させるフィルタユニットモータ72を備えている。
【0307】
コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21、第2のレーザ励起光源22または第3のレーザ励起光源23に選択的に駆動信号を出力するとともに、フィルタユニットモータ72に駆動信号を出力可能に構成されている。
【0308】
また、図13に示されるように、第1のスキャナの検出系は、フォトマルチプライア50と、光学ヘッド35の主走査方向における位置を検出するリニアエンコーダ67を備えている。
【0309】
本実施態様においては、コントロールユニット70は、リニアエンコーダ67から入力される光学ヘッド35の位置検出信号にしたがって、第1のレーザ励起光源21、第2のレーザ励起光源22または第3のレーザ励起光源23をオン・オフ制御可能に構成されている。
【0310】
以上のように構成された本実施態様にかかる第1のスキャナは、以下のようにして、生化学解析用ユニット1に形成された多数の吸着性領域4に含まれている放射性標識物質によって、多数の輝尽性蛍光体層領域12が露光されて、蓄積性蛍光体シート10に記録された放射性標識物質の放射線データを読み取って、生化学解析用データを生成する。
【0311】
まず、蓄積性蛍光体シート10が、ステージ40のガラス板41上に載置される。
【0312】
次いで、ユーザーによって、キーボード71に、蓄積性蛍光体シート10に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域12を、レーザ光24によって走査する旨の指示信号が入力される。
【0313】
キーボード71に入力された指示信号は、コントロールユニット70に入力され、コントロールユニット70は、指示信号にしたがって、フィルタユニットモータ72に駆動信号を出力し、フィルタユニット48を移動させ、輝尽性蛍光体から放出される輝尽光45の波長域の光のみを透過し、640nmの波長の光をカットする性質を有するフィルタ52dを備えたフィルタ部材51dを、輝尽光45の光路内に位置させる。
【0314】
さらに、コントロールユニット70は、主走査ステッピングモータ65に駆動信号を出力し、光学ヘッド35を主走査方向に移動させ、リニアエンコーダから入力される光学ヘッド35の位置検出信号に基づいて、蓄積性蛍光体シート10支持体11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域12のうち、第1の輝尽性蛍光体層領域12に、レーザ光24を照射可能な位置に、光学ヘッド35が達したと判定すると、主走査ステッピングモータ65に停止信号を出力するとともに、第1のレーザ励起光源21に駆動信号を出力し、第1のレーザ励起光源21を起動させ、640nmの波長のレーザ光24を発せさせる。
【0315】
第1のレーザ励起光源21から発せられたレーザ光24は、コリメータレンズ25によって、平行な光とされた後、ミラー26に入射して、反射される。
【0316】
ミラー26によって反射されたレーザ光24は、第1のダイクロイックミラー27および第2のダイクロイックミラー28を透過し、ミラー29に入射する。
【0317】
ミラー29に入射したレーザ光24は、ミラー29によって反射されて、さらに、ミラー32に入射して、反射される。
【0318】
ミラー32によって反射されたレーザ光24は、穴開きミラー34の穴33を通過して、凹面ミラー38に入射する。
【0319】
凹面ミラー38に入射したレーザ光24は、凹面ミラー38によって反射されて、光学ヘッド35に入射する。
【0320】
光学ヘッド35に入射したレーザ光24は、ミラー36によって反射され、非球面レンズ37によって、ステージ40ガラス板41上に載置された蓄積性蛍光体シート10の第1の輝尽性蛍光体層領域12に集光される。
【0321】
本実施態様においては、輝尽性蛍光体層領域12は、それぞれ、光エネルギーを減衰させる性質を有する無酸素銅製の支持体11に形成された凹部13内に、輝尽性蛍光体が埋め込まれて、形成されているから、各輝尽性蛍光体層領域12内で、レーザ光24が散乱して、隣り合った輝尽性蛍光体層領域12内に入射し、隣り合った輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起することを、効果的に防止することが可能になる。
【0322】
レーザ光24が、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域12に入射すると、蓄積性蛍光体シート10に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が、レーザ光24によって励起されて、第1の輝尽性蛍光体層領域12から、輝尽光45が放出される。
【0323】
蓄積性蛍光体シート10の第1の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45は、光学ヘッド35に設けられた非球面レンズ37によって集光され、ミラー36により、レーザ光24の光路と同じ側に反射され、平行な光とされて、凹面ミラー38に入射する。
【0324】
凹面ミラー38に入射した輝尽光45は、凹面ミラー38によって反射され、穴開きミラー34に入射する。
【0325】
穴開きミラー34に入射した輝尽光45は、凹面ミラーによって形成された穴開きミラー34によって、図7に示されるように、下方に反射され、フィルタユニット48のフィルタ52dに入射する。
【0326】
フィルタ52dは、輝尽性蛍光体から放出される輝尽光の波長域の光のみを透過し、640nmの波長の光をカットする性質を有しているので、励起光である640nmの波長の光がカットされ、輝尽光の波長域の光のみがフィルタ52dを透過して、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出される。
【0327】
フォトマルチプライア50によって光電的に検出されて、生成されたアナログ信号は、A/D変換器53に出力されて、ディジタル信号に変換され、データ処理装置54に出力される。
【0328】
第1のレーザ励起光源21がオンされた後、所定の時間、たとえば、数μ秒が経過すると、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に駆動停止信号を出力して、第1のレーザ励起光源21をオフさせるとともに、主走査ステッピングモータ65に駆動信号を出力して、光学ヘッド35を、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された隣り合う輝尽性蛍光体層領域12の間の距離に等しいピッチだけ、移動させる。
【0329】
リニアエンコーダ67から入力された光学ヘッド35の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド35が、隣り合う輝尽性蛍光体層領域12の間の距離に等しい1ピッチだけ移動されたことが確認されると、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に駆動信号を出力して、第1のレーザ励起光源21をオンさせて、レーザ光24によって、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域12に隣り合った第2の輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起する。
【0330】
同様にして、所定の時間にわたり、レーザ光24が、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第2の輝尽性蛍光体層領域12に照射され、第2の輝尽性蛍光体層領域12から発せられた輝尽光45が、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出されると、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に駆動停止信号を出力して、第1のレーザ励起光源21をオフさせるとともに、主走査ステッピングモータ65に、駆動信号を出力して、光学ヘッド35を、隣り合う輝尽性蛍光体層領域12の間の距離に等しい1ピッチだけ、移動させる。
【0331】
こうして、光学ヘッド35の間欠的な移動に同期して、第1のレーザ励起光源21のオン・オフが繰り返され、リニアエンコーダ67から入力された光学ヘッド35の位置検出信号に基づき、光学ヘッド35が、主走査方向に、1ライン分だけ、移動され、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第1ライン目の輝尽性蛍光体層領域12のレーザ光24による走査が完了したことが確認されると、コントロールユニット70は、主走査ステッピングモータ65に駆動信号を出力して、光学ヘッド35を元の位置に復帰させるとともに、副走査パルスモータ61に駆動信号を出力して、移動可能な基板63を、副走査方向に、1ライン分だけ、移動させる。
【0332】
リニアエンコーダ67から入力された光学ヘッド35の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド35が元の位置に復帰され、また、移動可能な基板63が、副走査方向に、1ライン分だけ、移動されたことが確認されると、コントロールユニット70は、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第1ライン目の輝尽性蛍光体層領域12に、順次、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24を照射したのと全く同様にして、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第2ライン目の輝尽性蛍光体層領域12に、順次、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24を照射して、第2ライン目の輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体層領域12から発せられた輝尽光45を、順次、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出させる。
【0333】
フォトマルチプライア50によって光電的に検出されて、生成されたアナログデータは、A/D変換器53によって、ディジタルデータに変換されて、データ処理装置54に送られる。
【0334】
こうして、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された輝尽性蛍光体層領域12がすべて、レーザ光24によって走査され、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が励起されて、放出された輝尽光45が、フォトマルチプライア50によって光電的に検出され、生成されたアナログデータが、A/D変換器53により、ディジタルデータに変換されて、データ処理装置54に送られると、コントロールユニット70から、駆動停止信号が、第1のレーザ励起光源21に出力され、第1のレーザ励起光源21の駆動が停止される。
【0335】
以上のようにして、第1のスキャナによって、蓄積性蛍光体シート10の多数の輝尽性蛍光体層領域12に記録された放射性標識物質の放射線データが読み取られて、生化学解析用データが生成される。
【0336】
一方、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数の吸着性領域4に記録されている蛍光物質の蛍光データを読み取って、生化学解析用データを生成するときは、まず、ユーザーによって、生化学解析用ユニット1が、ステージ40のガラス板41上にセットされる。
【0337】
次いで、ユーザーによって、キーボード71に、生体由来の物質を標識している蛍光色素などの蛍光物質を特定する指示信号が入力される。
【0338】
ユーザーによって、キーボード71に、生体由来の物質を標識している蛍光物質を特定する指示信号が入力されると、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21、第2のレーザ励起光源22および第3のレーザ励起光源23の中から、生体由来の物質を標識している蛍光物質を効率的に励起することのできる波長のレーザ光24を発するレーザ励起光源を選択するとともに、3つのフィルタ部材51a、51b、51cの中から、蛍光物質を励起するために用いるレーザ光24の波長の光をカットし、励起光の波長よりも波長の長い光を透過する性質を有するフィルタ部材を選択する。
【0339】
次いで、蓄積性蛍光体シート10の多数の輝尽性蛍光体層領域12に記録された放射線データを読み取る場合と同様にして、レーザ光24によって、生化学解析用ユニット1の基板2に形成されたすべての吸着性領域4が走査され、吸着性領域4に含まれている蛍光物質が励起されて、放出された蛍光45が、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出されて、アナログデータが生成され、A/D変換器53によって、ディジタル化されて、データ処理装置に送られる。
【0340】
こうして、第1のスキャナによって、生化学解析用ユニット1の多数の吸着性領域4に記録された蛍光物質の蛍光データが読み取られて、生化学解析用データが生成される。
【0341】
図14は、本発明の好ましい実施態様にかかる生化学解析用データの生成方法に用いられる別の蓄積性蛍光体シートを示す略斜視図である。
【0342】
図14に示される蓄積性蛍光体シート15は、支持体16がステンレス鋼によって形成され、支持体16に形成された多数の凹部18内に、光エネルギーを吸収し、蓄積可能なSrS系輝尽性蛍光体が埋め込まれて、多数の輝尽性蛍光体層領域17が、ドット状に形成されている点を除いて、図4に示された蓄積性蛍光体シート10と同様の構成を有している。
【0343】
生化学解析用ユニット1の多数の吸着性領域4に記録された化学発光データは、図14に示された蓄積性蛍光体シート15の多数の輝尽性蛍光体層領域17に転写される。
【0344】
生化学解析用ユニット1の多数の吸着性領域4に記録された化学発光データを、蓄積性蛍光体シート15の多数の輝尽性蛍光体層領域17に転写するに際し、生化学解析用ユニット1の多数の吸着性領域4に、化学発光基質が接触される。
【0345】
その結果、生化学解析用ユニット1の多数の吸着性領域4から、可視光波長域の化学発光が、選択的に放出される。
【0346】
次いで、蓄積性蛍光体シート15の支持体16に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域17が、生化学解析用ユニット1に形成された対応する多数の貫通孔18内に位置し、対応する吸着性領域4に対向するように、蓄積性蛍光体シート15が、多数の吸着性領域4から化学発光が放出されている生化学解析用ユニット1に重ね合わされる。
【0347】
こうして、所定の時間にわたって、蓄積性蛍光体シート15の支持体16に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域17の各々と、生化学解析用ユニット1に形成された多数の吸着性領域4とを対向させることによって、生化学解析用ユニット1の多数の吸着性領域4から、選択的に放出された化学発光によって、蓄積性蛍光体シート15に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域17が露光される。
【0348】
本実施態様においては、生化学解析用ユニット1の多数の吸着性領域4は、ステンレス鋼によって形成された基板2に、互いに離間して形成され、各吸着性領域4の周囲には、光エネルギーを減衰させる性質を有するステンレス鋼製の基板2が存在しているから、露光操作に際して、生化学解析用ユニット1の吸着性領域4から放出された化学発光が、生化学解析用ユニット1の基板2内で、散乱することを効果的に防止することができ、さらに、蓄積性蛍光体シート15の多数の輝尽性蛍光体層領域17が、ステンレス鋼で形成された支持体16に形成された多数の凹部18内に、輝尽性蛍光体を埋め込んで、形成され、各輝尽性蛍光体層領域17の周囲には、光エネルギーを減衰させる性質を有するステンレス鋼によって形成された支持体16が存在しているから、生化学解析用ユニット1の吸着性領域4から放出された化学発光が、蓄積性蛍光体シート15の支持体16内で、散乱することを効果的に防止することができ、したがって、生化学解析用ユニット1の各吸着性領域4から発せられた化学発光によって、その吸着性領域4に対向する輝尽性蛍光体層領域17を選択的に露光することが可能になる。
【0349】
こうして、蓄積性蛍光体シート15の支持体16に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域17に、化学発光データが記録される。
【0350】
図15は、蓄積性蛍光体シート15の支持体16に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域17に記録されている化学発光データを読み取って、生化学解析用データを生成する第2のスキャナの略斜視図である。図16は、フォトマルチプライア近傍の第2のスキャナの詳細を示す略斜視図であり、図17は、図16のE−E線に沿った略断面図である。
【0351】
図15ないし図17に示された第2のスキャナは、473nmの波長のレーザ光24を発する第3のレーザ励起光源23に代えて、SrS系輝尽性蛍光体を効率的に励起可能な980nmの波長のレーザ光24を発する第4のレーザ励起光源55を備え、473nmの波長の光をカットして、473nmよりも波長の長い光を透過する性質を有するフィルタ52cを備えたフィルタ部材51cに代えて、輝尽性蛍光体層領域12から放出される輝尽光45の波長域の光のみを透過し、980nmの波長の光をカットする性質を有するフィルタ52eを備えたフィルタ部材51eを備え、532nm以上の波長の光を透過し、473nmの波長の光を反射する第2のダイクロイックミラー28に代えて、640nm以下の波長の光を透過し、980nmの波長の光を反射する第3のダイクロイックミラー56を備えている点を除き、図6ないし図13に示されたスキャナを同様の構成を有している。
【0352】
以上のように構成された本実施態様にかかる第2のスキャナは、以下のようにして、蓄積性蛍光体シート15の多数の輝尽性蛍光体層領域17に記録された化学発光データを読み取って、生化学解析用データを生成する。
【0353】
まず、ユーザーによって、蓄積性蛍光体シート15が、ステージ40のガラス板41上に載置される。
【0354】
次いで、ユーザーによって、キーボード71に、蓄積性蛍光体シート15に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域17に記録された化学発光データを読み取るべき旨の指示信号が入力される。
【0355】
キーボード71に入力された指示信号は、コントロールユニット70に入力され、コントロールユニット70は、指示信号にしたがって、フィルタユニットモータ72に駆動信号を出力し、フィルタユニット48を移動させ、輝尽性蛍光体層領域12から放出される輝尽光45の波長域の光のみを透過し、980nmの波長の光をカットする性質を有するフィルタ52eを備えたフィルタ部材51eを、輝尽光45の光路内に位置させる。
【0356】
さらに、コントロールユニット70は、主走査ステッピングモータ65に駆動信号を出力し、光学ヘッド35を主走査方向に移動させ、リニアエンコーダから入力される光学ヘッド35の位置検出信号に基づいて、蓄積性蛍光体シート15の支持体16に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域17のうち、第1の輝尽性蛍光体層領域17に、レーザ光24を照射可能な位置に、光学ヘッド35が達したと判定すると、主走査ステッピングモータ65に停止信号を出力するとともに、第1のレーザ励起光源21に駆動信号を出力し、第1のレーザ励起光源21を起動させ、640nmの波長のレーザ光24を発せさせる。
【0357】
第3のレーザ励起光源23から発生されたレーザ光24は、コリメータレンズ31によって、平行な光とされた後、第3のダイクロイックミラー56により反射されて、その向きが90度変えられた後、ミラー29に入射する。
【0358】
ミラー29に入射したレーザ光24は、ミラー29によって反射されて、さらに、ミラー32に入射して、反射される。
【0359】
ミラー32によって反射されたレーザ光24は、穴開きミラー34の穴33を通過して、凹面ミラー38に入射する。
【0360】
凹面ミラー38に入射したレーザ光24は、凹面ミラー38によって反射されて、光学ヘッド35に入射する。
【0361】
光学ヘッド35に入射したレーザ光24は、ミラー36によって反射され、非球面レンズ37によって、ステージ40ガラス板41上に載置された蓄積性蛍光体シート15の第1の輝尽性蛍光体層領域17に集光される。
【0362】
本実施態様においては、輝尽性蛍光体層領域12は、それぞれ、ステンレス鋼製の支持体16に形成された凹部18内に、輝尽性蛍光体が埋め込まれて、形成されているから、各輝尽性蛍光体層領域17内で、レーザ光24が散乱して、隣り合った輝尽性蛍光体層領域17内に入射し、隣り合った輝尽性蛍光体層領域17に含まれている輝尽性蛍光体を励起することを、効果的に防止することが可能になる。
【0363】
レーザ光24が、蓄積性蛍光体シート15の支持体16に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域17に入射すると、蓄積性蛍光体シート15に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域17に含まれている輝尽性蛍光体が、レーザ光24によって励起されて、第1の輝尽性蛍光体層領域17から、輝尽光45が放出される。
【0364】
蓄積性蛍光体シート15の第1の輝尽性蛍光体層領域17から放出された輝尽光45は、光学ヘッド35に設けられた非球面レンズ37によって集光され、ミラー36により、レーザ光24の光路と同じ側に反射され、平行な光とされて、凹面ミラー38に入射する。
【0365】
凹面ミラー38に入射した輝尽光45は、凹面ミラー38によって反射され、穴開きミラー34に入射する。
【0366】
穴開きミラー34に入射した輝尽光45は、凹面ミラーによって形成された穴開きミラー34によって、図7に示されるように、下方に反射され、フィルタユニット48のフィルタ52eに入射する。
【0367】
フィルタ52dは、輝尽性蛍光体から放出される輝尽光の波長域の光のみを透過し、980nmの波長の光をカットする性質を有しているので、励起光である980nmの波長の光がカットされ、輝尽光の波長域の光のみがフィルタ52eを透過して、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出される。
【0368】
フォトマルチプライア50によって光電的に検出されて、生成されたアナログ信号は、A/D変換器53に出力されて、ディジタル信号に変換され、データ処理装置54に出力される。
【0369】
第4のレーザ励起光源55がオンされた後、所定の時間が経過すると、コントロールユニット70は、第4のレーザ励起光源55に駆動停止信号を出力して、第4のレーザ励起光源55をオフさせるとともに、主走査ステッピングモータ65に駆動信号を出力して、光学ヘッド35を、蓄積性蛍光体シート15の支持体16に形成された隣り合う輝尽性蛍光体層領域17の間の距離に等しい1ピッチだけ、移動させる。
【0370】
リニアエンコーダ67から入力された光学ヘッド35の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド35が、隣り合う輝尽性蛍光体層領域17の間の距離に等しい1ピッチだけ移動されたことが確認されると、コントロールユニット70は、第4のレーザ励起光源55に駆動信号を出力して、第4のレーザ励起光源55をオンさせて、レーザ光24によって、蓄積性蛍光体シート15の支持体16に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域17に隣り合った第2の輝尽性蛍光体層領域17に含まれている輝尽性蛍光体を励起する。
【0371】
同様にして、所定の時間にわたり、レーザ光24が、蓄積性蛍光体シート15の支持体16に形成された第2の輝尽性蛍光体層領域17に照射され、第2の輝尽性蛍光体層領域17から発せられた輝尽光45が、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出されると、コントロールユニット70は、第4のレーザ励起光源55に駆動停止信号を出力して、第4のレーザ励起光源55をオフさせるとともに、主走査ステッピングモータ65に、駆動信号を出力して、光学ヘッド35を、隣り合う輝尽性蛍光体層領域17の間の距離に等しい1ピッチだけ、移動させる。
【0372】
こうして、光学ヘッド35の間欠的な移動に同期して、第4のレーザ励起光源55のオン・オフが繰り返され、リニアエンコーダ67から入力された光学ヘッド35の位置検出信号に基づき、光学ヘッド35が、主走査方向に、1ライン分だけ、移動され、蓄積性蛍光体シート15の支持体16に形成された第1ライン目の輝尽性蛍光体層領域17のレーザ光24による走査が完了したことが確認されると、コントロールユニット70は、主走査ステッピングモータ65に駆動信号を出力して、光学ヘッド35を元の位置に復帰させるとともに、副走査パルスモータ61に駆動信号を出力して、移動可能な基板63を、副走査方向に、1ライン分だけ、移動させる。
【0373】
リニアエンコーダ67から入力された光学ヘッド35の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド35が元の位置に復帰され、また、移動可能な基板63が、副走査方向に、1ライン分だけ、移動されたことが確認されると、コントロールユニット70は、蓄積性蛍光体シート15の支持体16に形成された第1ライン目の輝尽性蛍光体層領域17に、順次、第4のレーザ励起光源55から発せられるレーザ光24を照射したのと全く同様にして、蓄積性蛍光体シート15の支持体16に形成された第2ライン目の輝尽性蛍光体層領域17に、順次、第4のレーザ励起光源55から発せられるレーザ光24を照射して、第2ライン目の輝尽性蛍光体層領域17に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体層領域17から発せられた輝尽光45を、順次、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出させる。
【0374】
フォトマルチプライア50によって光電的に検出されて、生成されたアナログデータは、A/D変換器53によって、ディジタルデータに変換されて、データ処理装置54に送られる。
【0375】
こうして、蓄積性蛍光体シート15の支持体16に形成されたすべての輝尽性蛍光体層領域17が、第4のレーザ励起光源55から放出されたレーザ光24によって走査され、輝尽性蛍光体層領域17に含まれている輝尽性蛍光体が励起されて、放出された輝尽光45が、フォトマルチプライア50によって光電的に検出され、生成されたアナログデータが、A/D変換器53により、ディジタルデータに変換されて、データ処理装置54に送られると、コントロールユニット70から、駆動停止信号が、第4のレーザ励起光源55に出力され、第1のレーザ励起光源21の駆動が停止される。
【0376】
以上のようにして、第2のスキャナによって、蓄積性蛍光体シート15の多数の輝尽性蛍光体層領域17に記録された化学発光データが読み取られて、生化学解析用データが生成される。
【0377】
本実施態様によれば、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数の吸着性領域4に含まれている放射性標識物質によって、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成されている多数の輝尽性蛍光体層領域12を露光する際、生化学解析用ユニット1の多数の吸着性領域4に含まれている放射性標識物質からエネルギーの高い電子線(β線)が発せられるが、生化学解析用ユニット1の基板2が、ステンレス鋼によって形成され、放射線エネルギーを減衰させる性質を有しているため、生化学解析用ユニット1の吸着性領域4に含まれている放射性標識物質から発せられた電子線(β線)が、生化学解析用ユニット1の基板2内で散乱されることが効果的に防止され、さらに、蓄積性蛍光体シート10の多数の輝尽性蛍光体層領域12は、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数の吸着性領域4と、同一の規則的なパターンで、放射線エネルギーを減衰させる性質を有する無酸素銅製の支持体11に形成された多数の凹部13内に、輝尽性蛍光体が埋め込まれて、形成され、輝尽性蛍光体層領域12のそれぞれが、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された対応する吸着性領域4に対向するように、蓄積性蛍光体シート10と、生化学解析用ユニット1とが重ね合わされているから、生化学解析用ユニット1の吸着性領域4に含まれている放射性標識物質から発せられた電子線(β線)が、蓄積性蛍光体シート10の支持体11内で散乱することを効果的に防止することができ、したがって、生化学解析用ユニット1の各吸着性領域4に含まれている放射性標識物質から発せられた電子線(β線)によって、その吸着性領域4に対向する輝尽性蛍光体層領域12を選択的に露光することが可能になるから、レーザ光24に励起されて、蓄積性蛍光体シート10の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して生成された生化学解析用データ中に、ノイズが生成されることを防止することができ、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0378】
また、本実施態様によれば、生化学解析用ユニット1の基板2が、ステンレス鋼によって形成され、光エネルギーを減衰させる性質を有しているから、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数の吸着性領域4から、選択的に放出される化学発光によって、蓄積性蛍光体シート15の支持体16に形成されている多数の輝尽性蛍光体層領域17を露光する際、生化学解析用ユニット1の吸着性領域4から、選択的に放出される化学発光が、生化学解析用ユニット1の基板2内で散乱されることが効果的に防止され、さらに、蓄積性蛍光体シート15の多数の輝尽性蛍光体層領域17は、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数の吸着性領域4と、同一の規則的なパターンで、光エネルギーを減衰させる性質を有するステンレス鋼製の支持体16に形成された多数の凹部18内に、輝尽性蛍光体が埋め込まれて、形成され、輝尽性蛍光体層領域17のそれぞれが、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された対応する吸着性領域4に対向するように、蓄積性蛍光体シート15と、生化学解析用ユニット1とが重ね合わされているから、生化学解析用ユニット1の吸着性領域4から放出された化学発光が、蓄積性蛍光体シート15の支持体16内で散乱することを、効果的に防止することができ、したがって、生化学解析用ユニット1の各吸着性領域4から発せられた化学発光によって、その吸着性領域4に対向する輝尽性蛍光体層領域17を選択的に露光することが可能になるから、レーザ光24に励起されて、蓄積性蛍光体シート15の輝尽性蛍光体層領域17から放出された輝尽光45を光電的に検出して生成された生化学解析用データ中に、ノイズが生成されることを防止することができ、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0379】
さらに、本実施態様によれば、蓄積性蛍光体シート10の支持体11が、放射線エネルギーを減衰させる性質を有する無酸素銅によって形成されているから、露光時に、蓄積性蛍光体シート10の輝尽性蛍光体層領域12に、外部光が入射することを確実に防止することができ、したがって、外部光が入射することによって、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された対向する貫通孔3内の吸着性領域4に含まれている放射性標識物質から放出された電子線(β線)の照射を受けて、蓄積性蛍光体シート10の輝尽性蛍光体層領域12に蓄積された放射線エネルギーが放出されることを確実に防止することが可能になるから、生化学解析の定量性を大幅に向上させることが可能になる。
【0380】
また、本実施態様によれば、蓄積性蛍光体シート15の支持体16が、光エネルギーを減衰させる性質を有するステンレス鋼によって形成されているから、露光時に、蓄積性蛍光体シート15の輝尽性蛍光体層領域17に、外部光が入射することを確実に防止することができ、したがって、外部光が入射することによって、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された対向する貫通孔3内の吸着性領域4から放出された化学発光の照射を受けて、蓄積性蛍光体シート15の輝尽性蛍光体層領域17に蓄積された光エネルギーが放出されることを確実に防止することが可能になるから、生化学解析の定量性を大幅に向上させることが可能になる。
【0381】
また、蓄積性蛍光体シート10の支持体11が、放射線を減衰させる材料によって形成されていても、放射性標識物質から放出された電子線(β線)が、支持体11に照射された際、蓄積性蛍光体シート10の支持体11から放射線が放出されるときは、支持体11から放出された放射線によって、多数の輝尽性蛍光体層領域12が露光され、かぶりを生成するが、本実施態様によれば、蓄積性蛍光体シート10の支持体11は、放射線を減衰させる性質を有し、放射線が照射されたときにも、実質的に放射線を放出しない無酸素銅によって形成されているから、放射性標識物質から放出された電子線(β線)が、支持体11に照射されたときにも、支持体11から放射線が放出されることはなく、したがって、放射性標識物質から放出された電子線(β線)の照射を受けた際に、支持体11から放射線が放出されることに起因するかぶりの発生を効果的に防止することが可能になる。
【0382】
さらに、本実施態様においては、主走査ステッピングモータ65によって、光学ヘッド35を、主走査方向に、間欠的に、移動させ、リニアエンコーダ67から入力される光学ヘッド35の位置検出信号に基づいて、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域12のうち、第1の輝尽性蛍光体層領域12に、レーザ光24を照射可能な位置に、光学ヘッド35が達したことが確認されると、第1のレーザ励起光源21あるいは第4のレーザ励起光源55が起動されて、640nmの波長のレーザ光24あるいは980nmの波長のレーザ光24が、第1の輝尽性蛍光体層領域12あるいは第1の輝尽性蛍光体層領域17に照射され、第1の輝尽性蛍光体層領域12あるいは第1の輝尽性蛍光体層領域17に含まれた輝尽性蛍光体が励起されて、放出された輝尽光45が、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出される。
【0383】
第1のレーザ励起光源21が駆動された後、所定の時間が経過すると、第1のレーザ励起光源21あるいは第4のレーザ励起光源55の駆動が停止され、光学ヘッド35が、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された隣り合った輝尽性蛍光体層領域12の間の距離あるいは蓄積性蛍光体シート15の支持体16に形成された隣り合った輝尽性蛍光体層領域17の間の距離に等しい1ピッチだけ、移動される。
【0384】
リニアエンコーダ67から入力された光学ヘッド35の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド35が、隣り合った輝尽性蛍光体層領域12の間の距離あるいは隣り合った輝尽性蛍光体層領域17の間の距離に等しい1ピッチだけ移動されたことが確認されると、第1のレーザ励起光源21あるいは第4のレーザ励起光源55が起動されて、640nmの波長のレーザ光24あるいは980nmの波長のレーザ光24が、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域12に隣り合う第2の輝尽性蛍光体層領域12あるいは蓄積性蛍光体シート15の支持体16に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域17に隣り合う第2の輝尽性蛍光体層領域17に照射されて、第2の輝尽性蛍光体層領域12あるいは第2の輝尽性蛍光体層領域17に含まれた輝尽性蛍光体が励起されて、放出された輝尽光45が、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出される。
【0385】
第1のレーザ励起光源21あるいは第4のレーザ励起光源55がオンされた後、所定の時間が経過すると、第1のレーザ励起光源21あるいは第4のレーザ励起光源55の駆動が停止され、光学ヘッド35が、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された隣り合った輝尽性蛍光体層領域12の間の距離あるいは蓄積性蛍光体シート15の支持体16に形成された隣り合った輝尽性蛍光体層領域17の間の距離に等しい1ピッチだけ、移動される。
【0386】
こうして、光学ヘッド35の間欠的な移動に同期して、第1のレーザ励起光源21あるいは第4のレーザ励起光源55のオン・オフが繰り返され、リニアエンコーダ67から入された光学ヘッド35の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド35が、主走査方向に、1ライン分だけ、移動され、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第1ライン目の輝尽性蛍光体層領域12あるいは蓄積性蛍光体シート15の支持体16に形成された第1ライン目の輝尽性蛍光体層領域17のレーザ光24による走査が完了したことが確認されると、光学ヘッド35が元の位置に復帰させられ、副走査パルスモータ61によって、移動可能な基板63が、副走査方向に、1ライン分だけ、移動されて、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第1ライン目の輝尽性蛍光体層領域12あるいは蓄積性蛍光体シート15の支持体16に形成された第1ライン目の輝尽性蛍光体層領域17に、順次、第1のレーザ励起光源21あるいは第4のレーザ励起光源55から発せられるレーザ光24が照射されたのとまったく同様にして、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第2ライン目の輝尽性蛍光体層領域12あるいは蓄積性蛍光体シート15の支持体16に形成された第2ライン目の輝尽性蛍光体層領域17に、順次、第1のレーザ励起光源21あるいは第4のレーザ励起光源55から発せられるレーザ光24が照射され、第2ライン目の輝尽性蛍光体層領域12あるいは第2ライン目の輝尽性蛍光体層領域17が励起されて、放出された輝尽光45が、順次、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出される。
【0387】
こうして、蓄積性蛍光体シート10に形成された輝尽性蛍光体層領域12あるいは蓄積性蛍光体シート15の支持体16に形成された輝尽性蛍光体層領域17のすべてが、第1のレーザ励起光源21あるいは第4のレーザ励起光源55から放出されたレーザ光24によって走査され、多数の輝尽性蛍光体層領域12あるいは輝尽性蛍光体層領域17が励起されて、放出された輝尽光45が、フォトマルチプライア50によって光電的に検出され、生成されたアナログデータが、A/D変換器53によって、ディジタルデータに変換されて、データ処理装置54に送られると、第1のレーザ励起光源21あるいは第4のレーザ励起光源55の駆動が停止され、生化学解析用データの生成が完了する。
【0388】
したがって、本実施態様にかかる第1のスキャナは、光学ヘッド35を間欠的に移動し、光学ヘッド35が、レーザ光24が、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域12のうち、輝尽性蛍光体層領域12の1つに照射可能な位置に達すると、光学ヘッド35を停止して、所定の時間にわたって、輝尽性蛍光体層領域12の1つに、第1のレーザ励起光源21から発せられたレーザ光24を照射し、所定の時間が経過すると、第1のレーザ励起光源21の駆動を停止して、光学ヘッド35を、隣り合う輝尽性蛍光体層領域12に、レーザ光24を照射可能な位置に、移動し、所定の時間にわたって、隣り合う輝尽性蛍光体層領域12に、第1のレーザ励起光源21から発せられたレーザ光を照射するように構成されているから、レーザ光24の走査にともなって、次に励起すべき隣り合った輝尽性蛍光体層領域12にレーザ光24が照射され、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が励起されて、蓄積している放射線エネルギーを、輝尽光45の形で放出することを確実に防止することができ、したがって、定量性に優れた生化学解析用のデータを生成することが可能になる。
【0389】
図18は、本発明の別の好ましい実施態様にかかるスキャナのフォトマルチプライア50およびデータ処理装置54の周辺のブロックダイアグラムである。
【0390】
図18に示されるように、本実施態様にかかるスキャナは、フォトマルチプライア50によって生成されたアナログデータを積分する積分アンプ75を備え、積分アンプ75によって生成されたアナログデータの積分値が、A/D変換器53によって、ディジタル化されて、データメモリ76に格納されるように構成されている。
【0391】
本実施態様においては、多数の輝尽性蛍光体層領域12のそれぞれに、レーザ光24が照射され、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が励起されて、放出された輝尽光45が、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出され、生成されたアナログデータが、積分アンプ75によって積分される。
【0392】
まず、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域12のうち、第1の輝尽性蛍光体層領域12に、第1のレーザ励起光源21から発せられたレーザ光24が照射され、輝尽性蛍光体が励起されて、第1の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45が、フォトマルチプライア50によって光電的に検出されて、アナログデータが生成される。
【0393】
フォトマルチプライア50によって生成されたアナログデータは、積分アンプ75によって積分される。
【0394】
第1のレーザ励起光源21が起動されてから、所定の時間が経過すると、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に駆動停止信号を出力して、第1のレーザ励起光源21の駆動を停止させるとともに、積分アンプ75によって積分されたアナログデータを、A/D変換器53に出力させ、A/D変換器53によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、第1の輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして、データメモリ76に出力して、記憶させる。
【0395】
同時に、コントロールユニット70は、主走査ステッピングモータ65に、駆動信号を出力して、光学ヘッド35を、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された隣り合った輝尽性蛍光体層領域12の間の距離に等しい1ピッチだけ、移動させ、リニアエンコーダ67から入力された光学ヘッド35の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド35が、隣り合った輝尽性蛍光体層領域12の間の距離に等しい1ピッチだけ移動されたことが確認されると、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に駆動信号を出力して、第1のレーザ励起光源21を起動させ、レーザ光24によって、蓄積性蛍光体シート10に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域12に隣り合う第2の輝尽性蛍光体層領域12を励起する。
【0396】
第1のレーザ励起光源21が起動されてから、所定の時間が経過すると、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に駆動停止信号を出力して、第1のレーザ励起光源21の駆動を停止させるとともに、積分アンプ75によって積分されたアナログデータを、A/D変換器53に出力させ、A/D変換器53によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、第2の輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして、データメモリ76に出力して、記憶させる。
【0397】
第1のレーザ励起光源21が起動されてから、所定の時間が経過すると、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に駆動停止信号を出力して、第1のレーザ励起光源21の駆動を停止させるとともに、積分アンプ75によって積分されたアナログデータを、A/D変換器53に出力させ、A/D変換器53によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、第2の輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして、データメモリ76に出力して、記憶させる。
【0398】
同時に、コントロールユニット70は、主走査ステッピングモータ65に、駆動信号を出力して、光学ヘッド35を、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された隣り合った輝尽性蛍光体層領域12の間の距離に等しい1ピッチだけ、移動させ、リニアエンコーダ67から入力された光学ヘッド35の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド35が、隣り合った輝尽性蛍光体層領域12の間の距離に等しい1ピッチだけ移動されたことが確認されると、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に駆動信号を出力して、第1のレーザ励起光源21を起動させる。
【0399】
同様にして、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成されたすべての輝尽性蛍光体層領域12に、第1のレーザ励起光源21から発せられたレーザ光24が、順次、照射され、輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45が、フォトマルチプライア50によって光電的に検出されて、アナログデータが生成され、積分アンプ75によって生成されたアナログデータの積分値が、A/D変換器53によって、ディジタル化され、生成されたディジタルデータが、輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして、データメモリ76に出力され、記憶されると、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された輝尽性蛍光体層領域12に記憶されている放射線データの読み取りが完了する。
【0400】
本実施態様によれば、輝尽性蛍光体層領域12のそれぞれに、レーザ光24が照射され、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が励起されて、放出された輝尽光45が、フォトマルチプライア50により、光電的に検出されて生成されたアナログデータが、積分アンプ75によって積分され、アナログ信号の積分値を、A/D変換器53により、ディジタル化して、各輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータを生成しているから、輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーが小さく、輝尽性蛍光体層領域12から放出される輝尽光45の強度が小さくても、感度よく、十分に大きい信号強度を有する生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0401】
図19は、本発明の他の好ましい実施態様にかかるスキャナのフォトマルチプライア50およびデータ処理装置54の周辺のブロックダイアグラムである。
【0402】
図19に示されるように、本実施態様にかかるスキャナは、A/D変換器53によって、ディジタル化されたディジタルデータを加算する加算手段77と、加算手段77によって加算されたディジタルデータを記憶するデータメモリ78を備えている。
【0403】
本実施態様においては、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に駆動信号を出力するのと、同時に、加算手段77に加算処理実行信号を出力するように構成されており、各輝尽性蛍光体層領域12に、レーザ光24が照射されて、各輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が励起され、放出された輝尽光45が、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出されて、アナログデータが生成され、A/D変換器53によって、アナログデータがディジタル化して生成されたディジタルデータが、加算手段77によって、加算されて、データメモリ78に格納される。
【0404】
まず、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域12のうち、第1の輝尽性蛍光体層領域12に、第1のレーザ励起光源21から発せられたレーザ光24が照射され、輝尽性蛍光体が励起されて、第1の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45が、フォトマルチプライア50によって光電的に検出されて、アナログデータが生成される。
【0405】
アナログデータは、A/D変換器53によって、ディジタル化され、生成されたディジタルデータが、加算手段77によって、加算されて、データメモリ78に格納される。
【0406】
第1のレーザ励起光源21が起動されてから、所定の時間が経過すると、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に駆動停止信号を出力して、第1のレーザ励起光源21の駆動を停止させるとともに、加算手段77に加算処理完了信号を出力する。
【0407】
コントロールユニット70から加算処理完了信号が入力されると、加算手段77は、それまでに、加算して、データメモリに格納したディジタルデータの加算値を、第1の輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして、データメモリ78の所定のメモリ領域に記憶させる。
【0408】
同時に、コントロールユニット70は、主走査ステッピングモータ65に、駆動信号を出力して、光学ヘッド35を、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された隣接する輝尽性蛍光体層領域12の間の距離に等しい1ピッチだけ、移動させ、リニアエンコーダ67から入力された光学ヘッド35の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド35が、隣接する輝尽性蛍光体層領域12の間の距離に等しい1ピッチだけ移動されたことが確認されると、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に駆動信号を出力して、第1のレーザ励起光源21を起動させ、レーザ光24によって、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域12に隣り合う第2の輝尽性蛍光体層領域12を励起する。
【0409】
第1のレーザ励起光源21が起動されてから、所定の時間が経過すると、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に駆動停止信号を出力して、第1のレーザ励起光源21の駆動を停止させるとともに、加算手段77に加算処理完了信号を出力する。
【0410】
コントロールユニット70から加算処理完了信号が入力されると、加算手段77は、それまでに、加算して、データメモリに格納したディジタルデータの加算値を、第2の輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして、データメモリ78の所定のメモリ領域に記憶させる。
【0411】
同時に、コントロールユニット70は、主走査ステッピングモータ65に、駆動信号を出力して、光学ヘッド35を、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された隣接する輝尽性蛍光体層領域12の間の距離に等しい1ピッチだけ、移動させ、リニアエンコーダ67から入力された光学ヘッド35の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド35が、隣り合った輝尽性蛍光体層領域12の間の距離に等しい1ピッチだけ移動されたことが確認されると、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に駆動信号を出力して、第1のレーザ励起光源21を起動させる。
【0412】
同様にして、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成されたすべての輝尽性蛍光体層領域12に、第1のレーザ励起光源21から発せられたレーザ光24が、順次、照射され、輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45が、フォトマルチプライア50によって光電的に検出されて、アナログデータが生成され、生成されたアナログデータが、A/D変換器53によって、ディジタル化され、生成されたディジタルデータが、加算手段77によって、加算されて、各輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして、データメモリ78に記憶されると、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された輝尽性蛍光体層領域12に記憶されている放射線データの読み取りが完了する。
【0413】
本実施態様によれば、各輝尽性蛍光体層領域12に、レーザ光24が照射され、各輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が励起されて、放出された輝尽光45が、フォトマルチプライア50により、光電的に検出されて、アナログデータが生成され、A/D変換器53により、アナログデータがディジタル化して、ディジタルデータを生成し、加算手段77によって、ディジタルデータを加算して、各輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータを生成しているから、輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーが小さく、輝尽性蛍光体層領域12から放出される輝尽光45の強度が小さくても、感度よく、十分に大きい信号強度を有するディジタルデータを生成することが可能になる。(01−0032)
図20は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかるスキャナのデータ処理装置54のブロックダイアグラムである。
【0414】
図20に示されるように、本実施態様にかかるスキャナのデータ処理装置54は、A/D変換器53によって生成されたディジタルデータを一時的に記憶する一時メモリ85と、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータを読み出して、その信号強度をしきい値Tと比較し、ディジタルデータの信号強度がしきい値T未満のときは、コントロールユニット70に、レーザパワー増大信号を出力し、一方、ディジタルデータの信号強度がしきい値T以上のときは、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータを、データ記憶手段86に転送して、記憶させる信号強度判定手段87と、データ処理手段88を備えている。
【0415】
本実施態様においては、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21、第2のレーザ励起光源22または第3のレーザ励起光源23に供給する駆動電流値を制御することによって、第1のレーザ励起光源21、第2のレーザ励起光源22または第3のレーザ励起光源23から放出されるレーザ光24のパワーを制御可能に構成されている。
【0416】
以上のように構成された本実施態様にかかるスキャナは、以下のようにして、生化学解析用ユニット1に形成された多数の吸着性領域4に含まれている放射性標識物質によって、多数の輝尽性蛍光体層領域12が露光されて、蓄積性蛍光体シート10に記録された放射性標識物質の放射線データを読み取って、生化学解析用データを生成する。
【0417】
まず、ユーザーによって、蓄積性蛍光体シート10が、ステージ40のガラス板41上に載置される。
【0418】
次いで、ユーザーによって、キーボード71に、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域12を、レーザ光24によって走査する旨の指示信号が入力される。
【0419】
キーボード71に入力された指示信号は、コントロールユニット70に入力され、コントロールユニット70は、指示信号にしたがって、フィルタユニットモータ72に駆動信号を出力し、フィルタユニット48を移動させ、輝尽性蛍光体から放出される輝尽光45の波長域の光のみを透過し、640nmの波長の光をカットする性質を有するフィルタ52dを備えたフィルタ部材51dを、輝尽光45の光路内に位置させる。
【0420】
さらに、コントロールユニット70は、主走査ステッピングモータ65に駆動信号を出力し、光学ヘッド35を主走査方向に移動させ、リニアエンコーダ67から入力される光学ヘッド35の位置検出信号に基づいて、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域12のうち、第1の輝尽性蛍光体層領域12に、レーザ光24を照射可能な位置に、光学ヘッド35が移動したことが確認されると、主走査ステッピングモータ65に停止信号を出力するとともに、第1のレーザ励起光源21に、基準駆動信号および基準駆動電流を供給して、第1のレーザ励起光源21を起動させ、640nmの波長のレーザ光24を発せさせる。
【0421】
本実施態様においては、第1のレーザ励起光源21に、まず、供給される基準駆動電流値として、最も大きい放射線エネルギーを蓄積している輝尽性蛍光体層領域12に、レーザ光24を照射し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45をフォトマルチプライア50によって光電的に検出したときに、輝尽光45の強度が、フォトマルチプライア50のダイナミックレンジの上限を越えることがないような電流値が選択され、したがって、第1のレーザ励起光源21から、まず、レーザパワーが比較的小さい基準レーザパワーP0のレーザ光24が放出されるように構成されている。
【0422】
第1のレーザ励起光源21から発せられた基準レーザパワーP0のレーザ光24は、コリメータレンズ25によって、平行な光とされた後、ミラー26に入射して、反射される。
【0423】
ミラー26によって反射されたレーザ光24は、第1のダイクロイックミラー27および第2のダイクロイックミラー28を透過し、ミラー29に入射する。
【0424】
ミラー29に入射したレーザ光24は、ミラー29によって反射されて、さらに、ミラー32に入射して、反射される。
【0425】
ミラー32によって反射されたレーザ光24は、穴開きミラー34の穴33を通過して、凹面ミラー38に入射する。
【0426】
凹面ミラー38に入射したレーザ光24は、凹面ミラー38によって反射されて、光学ヘッド35に入射する。
【0427】
光学ヘッド35に入射したレーザ光24は、ミラー36によって反射され、非球面レンズ37によって、ステージ40ガラス板41上に載置された蓄積性蛍光体シート10の第1の輝尽性蛍光体層領域12に集光される。
【0428】
本実施態様においては、輝尽性蛍光体層領域12は、それぞれ、光エネルギーを減衰させる性質を有する無酸素銅製の支持体16に形成された凹部18内に、輝尽性蛍光体が埋め込まれて、形成されているから、各輝尽性蛍光体層領域17内で、レーザ光24が散乱して、隣り合った輝尽性蛍光体層領域17内に入射し、隣り合った輝尽性蛍光体層領域17に含まれている輝尽性蛍光体を励起することを、効果的に防止することが可能になる。
【0429】
レーザ光24が、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域12に入射すると、蓄積性蛍光体シート10に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が、レーザ光24によって励起されて、第1の輝尽性蛍光体層領域12から、輝尽光45が放出される。
【0430】
蓄積性蛍光体シート10の第1の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45は、光学ヘッド35に設けられた非球面レンズ37によって集光され、ミラー36により、レーザ光24の光路と同じ側に反射され、平行な光とされて、凹面ミラー38に入射する。
【0431】
凹面ミラー38に入射した輝尽光45は、凹面ミラー38によって反射され、穴開きミラー34に入射する。
【0432】
穴開きミラー34に入射した輝尽光45は、凹面ミラーによって形成された穴開きミラー34によって、図7に示されるように、下方に反射され、フィルタユニット48のフィルタ52dに入射する。
【0433】
フィルタ52dは、輝尽性蛍光体から放出される輝尽光の波長域の光のみを透過し、640nmの波長の光をカットする性質を有しているので、励起光である640nmの波長の光がカットされ、輝尽光の波長域の光のみがフィルタ52dを透過して、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出される。
【0434】
フォトマルチプライア50によって光電的に検出されて、生成されたアナログ信号は、A/D変換器53に出力されて、ディジタル信号に変換され、データ処理装置54に出力される。
【0435】
本実施態様においては、最も大きい放射線エネルギーを蓄積している輝尽性蛍光体層領域12に、レーザ光24を照射して、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45をフォトマルチプライア50によって光電的に検出したときに、輝尽光45の強度が、フォトマルチプライア50のダイナミックレンジの上限を越えることがないようなレーザパワーが比較的小さい基準レーザパワーP0のレーザ光24により、まず、輝尽性蛍光体層領域12に含まれた輝尽性蛍光体が励起されるため、レーザ光24の照射を受けた輝尽性蛍光体層領域12が大きな放射線エネルギーを蓄積している場合でも、輝尽性蛍光体層領域12から放出される輝尽光45の強度は、フォトマルチプライア50のダイナミックレンジの範囲内で、信号強度が飽和することがなく、したがって、フォトマルチプライア50によって、感度よく、輝尽光45を光電的に検出することが可能になるが、その一方で、レーザ光24の照射を受けた輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーが小さい場合には、輝尽性蛍光体層領域12から放出される輝尽光45の強度が小さくなりすぎるため、フォトマルチプライア50によって、高感度で、輝尽光45を検出することは著しく困難である。
【0436】
そこで、本実施態様にかかるスキャナにおいては、第1のレーザ励起光源21から放出されたレーザパワーが比較的小さい基準パワーP0のレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれた輝尽性蛍光体を励起した場合に、輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して得たディジタデータの信号強度が、しきい値Tよりも低いか否かを判定し、しきい値Tよりも低いときには、第1のレーザ励起光源21から放出されるレーザ光24のレーザパワーを基準レーザパワーP0よりも増大させて、再度、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれた輝尽性蛍光体を励起するように構成されている。
【0437】
フォトマルチプライア50によって、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45が光電的に検出されて、生成されたアナログデータは、A/D変換器53によって、ディジタル化され、生成されたディジタルデータは、データ処理装置54の一時メモリ85に一時的に記憶される。
【0438】
第1のレーザ励起光源21が起動されてから、所定の時間、たとえば、数μ秒が経過すると、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に駆動停止信号を出力して、第1のレーザ励起光源21の駆動を停止させるとともに、データ処理装置54の信号強度判定手段87に、信号強度判定開始信号を出力する。
【0439】
図21は、本発明の他の好ましい実施態様にかかるスキャナの信号強度判定手段87およびコントロールユニット70によって実行される生化学解析用データ生成動作のフローチャートである。
【0440】
図21に示されるように、コントロールユニット70から、信号強度判定開始信号を受けると、信号強度判定手段87は、第1の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45が光電的に検出されて、生成され、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(P0)を読み出し、その信号強度をしきい値Tと比較する。
【0441】
その結果、ディジタルデータS(P0)の信号強度が、しきい値T以上と判定されたときは、レーザパワーが比較的小さい基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、第1の輝尽性蛍光体層領域12に含まれた輝尽性蛍光体が励起されたにもかかわらず、十分に高い信号強度を有するディジタルデータS(P0)が生成されており、第1の輝尽性蛍光体層領域12には、大きな放射線エネルギーが蓄積されていると認められ、基準レーザパワーP0よりもレーザパワーの大きいレーザ光24によって、第1の輝尽性蛍光体層領域12に含まれた輝尽性蛍光体を励起するときには、かえって、ディジタルデータの信号強度が、フォトマルチプライア50のダイナミックレンジの上限を越えてしまうおそれがあるから、信号強度判定手段87は、レーザパワーが比較的小さい基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、第1の輝尽性蛍光体層領域12に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、第1の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して、生成され、一時メモリ85に一時的に記憶されているディジタルデータS(P0)をそのまま、第1の輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして決定し、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(P0)を、データ記憶手段86に転送して、記憶させる。
【0442】
これに対して、ディジタル信号S(P0)の信号強度が、しきい値Tよりも低いと判定されたときは、第1の輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーが小さいため、レーザパワーが比較的小さい基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、励起されたときに、第1の輝尽性蛍光体層領域12から放出される輝尽光45の強度が小さすぎ、定量性のある十分な信号強度を有するディジタルデータS(P0)が生成されてはいないと認められるから、信号強度判定手段87は、コントロールユニット70に、レーザパワー増大信号を出力する。
【0443】
データ処理装置54の信号強度判定手段87から、レーザパワー増大信号が入力されると、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に、第1の駆動信号を出力するとともに、基準駆動電流よりも、電流値の大きい第1の駆動電流を供給して、第1のレーザ励起光源21から、基準レーザパワーP0よりもレーザパワーの大きい第1のレーザパワーP1のレーザ光24を放出させる。ここに、P1=P0+ΔPである。
【0444】
第1のレーザ励起光源21から発せられた640nmの波長の第1のレーザパワーP1のレーザ光24は、コリメータレンズ25によって、平行な光とされた後、ミラー26に入射して、反射される。
【0445】
ミラー26によって反射されたレーザ光24は、第1のダイクロイックミラー27および第2のダイクロイックミラー28を透過し、ミラー29に入射する。
【0446】
ミラー29に入射したレーザ光24は、ミラー29によって反射されて、さらに、ミラー32に入射して、反射される。
【0447】
ミラー32によって反射されたレーザ光24は、穴開きミラー34の穴33を通過して、凹面ミラー38に入射する。
【0448】
凹面ミラー38に入射したレーザ光24は、凹面ミラー38によって反射されて、光学ヘッド35に入射する。
【0449】
光学ヘッド35に入射したレーザ光24は、ミラー36によって反射され、非球面レンズ37によって、ステージ40のガラス板41上に載置されている蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域12に集光される。
【0450】
本実施態様においては、輝尽性蛍光体層領域12は、それぞれ、光エネルギーを減衰させる性質を有する無酸素銅製の支持体16に形成された凹部18内に、輝尽性蛍光体が埋め込まれて、形成されているから、各輝尽性蛍光体層領域17内で、レーザ光24が散乱して、隣り合った輝尽性蛍光体層領域17内に入射し、隣り合った輝尽性蛍光体層領域17に含まれている輝尽性蛍光体を励起することを、効果的に防止することが可能になる。
【0451】
レーザ光24が、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域12に入射すると、蓄積性蛍光体シート10に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が、レーザ光24によって励起されて、第1の輝尽性蛍光体層領域12から、輝尽光45が放出される。
【0452】
ここに、第1の輝尽性蛍光体層領域12に照射されるレーザ24は基準レーザパワーP0よりも大きな第一のレーザパワーP1を有しているから、第1の輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーが小さい場合にも、強度の高い輝尽光45が、第1の輝尽性蛍光体層領域12から、放出される。
【0453】
蓄積性蛍光体シート10の第1の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45は、光学ヘッド35に設けられた非球面レンズ37によって集光され、ミラー36により、レーザ光24の光路と同じ側に反射され、平行な光とされて、凹面ミラー38に入射する。
【0454】
凹面ミラー38に入射した輝尽光45は、凹面ミラー38によって反射され、穴開きミラー34に入射する。
【0455】
穴開きミラー34に入射した輝尽光45は、凹面ミラーによって形成された穴開きミラー34によって、図7に示されるように、下方に反射され、フィルタユニット48のフィルタ52dに入射する。
【0456】
フィルタ52dは、輝尽性蛍光体から放出される輝尽光の波長域の光のみを透過し、640nmの波長の光をカットする性質を有しているので、励起光である640nmの波長の光がカットされ、輝尽光の波長域の光のみがフィルタ52dを透過して、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出される。
【0457】
フォトマルチプライア50によって、輝尽光が検出されて、生成されたアナログデータは、A/D変換器53によって、ディジタル化されて、ディジタルデータが生成され、ディジタルデータは、データ処理装置54の一時メモリ85に一時的に記憶される。
【0458】
第1のレーザ励起光源21が起動されてから、所定の時間、たとえば、数μ秒が経過すると、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に駆動停止信号を出力して、第1のレーザ励起光源21の駆動を停止させるとともに、データ処理装置54の信号強度判定手段87に、信号強度判定開始信号を出力する。
【0459】
コントロールユニット70から、信号強度判定開始信号を受けると、信号強度判定手段87は、第1の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45が光電的に検出されて、生成され、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(P1)を読み出し、その信号強度をしきい値Tと比較する。
【0460】
その結果、ディジタルデータS(P1)の信号強度が、しきい値T以上と判定されたときは、レーザ光24のレーザパワーを、基準レーザパワーP0よりも、ΔPだけ大きい第1のレーザパワーP1に増大させ、第1のレーザパワーP1のレーザ光24によって、第1の輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起した結果、第1の輝尽性蛍光体層領域12から放出され、フォトマルチプライア50によって光電的に検出される輝尽光45の強度が十分に大きくなって、定量性のある十分に高い信号強度を有するディジタルデータS(P1)が生成されており、第1のレーザパワーP1よりも、さらに大きいレーザパワーのレーザ光24により、第1の輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起するときは、第1の輝尽性蛍光体層領域12から放出され、フォトマルチプライア50によって光電的に検出されるべき輝尽光45の強度が大きくなりすぎて、ディジタルデータの信号強度が、フォトマルチプライア50のダイナミックレンジの上限を越えてしまうおそれがあるから、信号強度判定手段87は、第1のレーザパワーP1を有するレーザ光24によって、第1の輝尽性蛍光体層領域12を励起し、放出された輝尽光45を光電的に検出して、生成され、一時メモリ85に一時的に記憶されているディジタルデータS(P1)を、第1の輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして決定する。
【0461】
ここに、一時メモリ85に一時的に記憶されているディジタルデータS(P1)は、基準レーザパワーP0よりも大きい第一のレーザパワーP1のレーザ光24を、第1の輝尽性蛍光体層領域12に照射して、第1の輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、第1の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して、生成されたものであるから、基準レーザパワーP0のレーザ光24を、第1の輝尽性蛍光体層領域12に照射して、第1の輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、第1の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して、生成されたディジタルデータS(P0)に比し、放出された放射線エネルギーが同じであっても、見掛け上、高い信号強度を有している。したがって、ディジタルデータS(P1)を、基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、第1の輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起することによって、生成されるべきディジタルデータに補正することが必要であるから、信号強度判定手段87は、データ処理手段88に補正実行信号を出力する。
【0462】
信号強度判定手段87から補正実行信号が入力されると、データ処理装置54のデータ処理手段88は、一時メモリ85に一時的に記憶されているディジタルデータS(P1)を読み出し、次式にしたがって、基準レーザパワーP0のレーザ光24を用いて、第1の輝尽光蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起した場合に、生成されるべきディジタルデータに補正し、こうして得られたディジタルデータSを、データ記憶手段86に記憶させる。
【0463】
S=S(P1)×C1(P0/P1)
上式において、Sは、ディジタルデータS(P1)が補正されて、得られるディジタルデータであり、C1(P0/P1)は補正係数であって、基準レーザパワーP0および第1のレーザパワーP1の関数である。
【0464】
これに対して、ディジタルデータS(P1)の信号強度が、しきい値T未満と判定されたときは、第1の輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーがきわめて小さいため、レーザ光24のレーザパワーを基準レーザパワーP0から第1のレーザパワーP1に増大させ、基準レーザパワーP0よりもレーザパワーが大きい第一のレーザパワーP1のレーザ光24によって、第1の輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起しても、依然として、第1の輝尽性蛍光体層領域12から放出され、フォトマルチプライア50によって光電的に検出される輝尽光45の強度が小さすぎて、定量性のある十分な信号強度を有するディジタル信号が生成されていないと認められるから、信号強度判定手段87は、再度、コントロールユニット70に、レーザパワー増大信号を出力する。
【0465】
データ処理装置54の信号強度判定手段87から、再度、レーザパワー増大信号が入力されると、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に第2の駆動信号を出力するとともに、第1の駆動電流よりも、電流値が大きい第2の駆動電流を供給して、第1のレーザ励起光源21から、第1のレーザパワーP1よりも、さらにレーザパワーが大きい第2のレーザパワーP2のレーザ光24を放出させる。ここに、P2=P1+ΔPである。
【0466】
こうして、最大I回(Iは3以上の整数)にわたって、レーザ光24のレーザパワーを増大させて、レーザ光24によって、第1の輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、第1の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出し、ディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、しきい値Tと比較される。
【0467】
ここに、レーザパワーを増大させる回数をI回に限っているのは、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域12は、放射性標識物質によって、選択的に標識されているため、多数の輝尽性蛍光体層領域12の中には、放射線エネルギーを蓄積してはおらず、繰り返し、レーザパワーを増大させて、レーザ光24を照射しても、生成されるディジタルデータの信号強度がしきい値T以上になり得ない輝尽性蛍光体層領域12があるからであり、したがって、I回にわたって、レーザパワーを増大させても、生成されたディジタルデータの信号強度が、しきい値T未満のときは、信号強度判定手段87は、第1の輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータはゼロである決定して、ゼロを、第1の輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして、データ記憶手段86に記憶させる。
【0468】
これに対して、i回(iはI未満の正の整数)にわたり、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを、ΔPづつ、増大させて、第1の輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起した結果、第1の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して、得たディジタルデータS(Pi)の信号強度が、しきい値T以上になったと判定したときは、信号強度判定手段87は、データ処理手段88に補正実行信号を出力し、レーザパワーP1のレーザ光24によって生成したディジタル信号S(P1)の場合と同様に、データ処理手段88にディジタル信号S(Pi)を補正させて、データ記憶手段76に記憶させる。
【0469】
ここに、レーザ光24が照射されると、輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーが、輝尽光45の形で放出され、蓄積されている放射線エネルギーの量は減少するから、レーザ光24による励起を繰り返す回数が最小になるように、あらかじめ、実験的に、基準レーザパワーP0および増分ΔPが決定され、レーザパワーの設定値として、コントロールユニット70のメモリ(図示せず)に記憶されている。
【0470】
以上のようにして、蓄積性蛍光体シート1の支持体11に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域12に、レーザ光24を照射して、第1の輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、第1の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成し、ディジタルデータをデータ記憶手段86に記憶させると、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に駆動停止信号を出力して、第1のレーザ励起光源21をオフさせるとともに、主走査ステッピングモータ65に、駆動信号を出力して、光学ヘッド35を、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された主走査方向に隣り合う輝尽性蛍光体層領域12の間の距離に等しいピッチだけ、主走査方向に移動させる。
【0471】
リニアエンコーダ67から入力された光学ヘッド35の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド35が、主走査方向に、隣り合う輝尽性蛍光体層領域12の間の距離に等しい1ピッチだけ移動されたことが確認されると、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に、基準駆動信号を出力するとともに、基準駆動電流を供給して、基準レーザパワーP0のレーザ光24を発せさせ、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域12に隣り合う第2の状輝尽性蛍光体層領域12に含まれた輝尽性蛍光体を、まず、基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、励起する。
【0472】
同様にして、所定の時間にわたり、基準レーザパワーP0のレーザ光24が、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第2の輝尽性蛍光体層領域12に照射されて、第2の輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が励起され、第2の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45が、フォトマルチプライア50によって光電的に検出されて、アナログデータが生成され、A/D変換器53によって、アナログデータがディジタル化されて、ディジタルデータS(P0)が生成され、データ処理装置54の一時メモリ85に一時的に記憶されると、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に駆動停止信号を出力して、第1のレーザ励起光源21の駆動を停止させるとともに、データ処理装置54の信号強度判定手段87に、信号強度判定開始信号を出力する。
【0473】
コントロールユニット70から、信号強度判定開始信号を受けると、信号強度判定手段87は、第2の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45が光電的に検出されて、生成され、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(P0)を読み出し、その信号強度をしきい値Tと比較する。
【0474】
第1の輝尽性蛍光体層領域12に、基準レーザパワーP0のレーザ光24を照射して、ディジタルデータを生成した場合と同様にして、ディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T以上のときは、一時メモリ85に記憶されているディジタルデータS(P0)が、第二のドット状輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして決定されて、データ処理装置54のデータ記憶手段86に記憶され、ディジタル信号S(P0)の信号強度がしきい値T未満のときは、レーザ光24のレーザパワーが増大されて、第二の輝尽性蛍光体層領域12に含まれた輝尽性蛍光体が励起されて、第二の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45が光電的に検出され、ディジタルデータが生成されて、ディジタルデータの信号強度がしきい値T以上になったときに、そのディジタルデータが、第二の輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして決定され、データ処理手段88により、レーザパワーに応じた補正が施されて、データ処理装置54のデータ記憶手段86に記憶される。
【0475】
こうして、光学ヘッド35の間欠的な移動に同期して、第1のレーザ励起光源21のオン・オフが繰り返され、リニアエンコーダ67から入力された光学ヘッド35の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド35が、主走査方向に、1ライン分だけ、移動され、レーザ光24によって、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第1ライン目のすべての輝尽性蛍光体層領域12が走査されたことが確認されると、コントロールユニット70は、主走査ステッピングモータ65に駆動信号を出力して、光学ヘッド35を元の位置に復帰させるとともに、副走査パルスモータ61に駆動信号を出力して、移動可能な基板63を、副走査方向に、1ライン分だけ、移動させる。
【0476】
リニアエンコーダ67から入力された光学ヘッド35の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド35が元の位置に復帰され、また、移動可能な基板63が、副走査方向に、1ライン分だけ、移動されたことが確認されると、コントロールユニット70は、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第1ライン目の輝尽性蛍光体層領域12に、順次、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24を照射したのと全く同様にして、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第2ライン目の輝尽性蛍光体層領域12に、順次、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24を照射して、第2ライン目の輝尽性蛍光体層領域12を励起し、第2ライン目の輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって、順次、光電的に検出して、アナログデータを生成し、A/D変換器53によって、アナログデータをディジタル化して、一時メモリ85に、一時的に記憶する。一時メモリ85に記憶されたディジタル信号の信号強度にしたがって、一時メモリ85に記憶されたディジタル信号をそのまま、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして、データ処理装置54のデータ記憶手段86に記憶し、あるいは、レーザ光24のレーザパワーを増大させて、繰返し、第2ライン目の各輝尽性蛍光体層領域12にレーザ光を照射して、各輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、第2ライン目の各輝尽性蛍光体層領域12から放出される輝尽光45を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成し、ディジタルデータの信号強度がしきい値T以上のときに、それぞれの輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして、データ処理装置54のデータ記憶手段86に記憶する。
【0477】
こうして、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成されたすべての輝尽性蛍光体層領域12が、レーザ光24によって走査されると、第1のレーザ励起光源21がオフされて、蓄積性蛍光体シート10の多数の輝尽性蛍光体層領域12に記録された放射性標識物質の放射線データの読み取りが完了する。
【0478】
本実施態様においては、蓄積性蛍光体シート10の各輝尽性蛍光体層領域12に、第1のレーザ励起光源21から、まず、レーザパワーが比較的小さい基準レーザパワーP0のレーザ光24を照射して、各輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体層領域12のそれぞれから放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出し、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して、蓄積性蛍光体シート10の多数の輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータS(P0)が生成されて、ディジタルデータS(P0)の信号強度を、信号強度判定手段87によって、しきい値Tと比較するように構成され、比較の結果、ディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T以上と判定されたときは、その輝尽性蛍光体層領域12に、大きい放射線エネルギーが蓄積されており、基準レーザパワーP0よりも大きいレーザパワーのレーザ光24によって、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれた輝尽性蛍光体を励起するときは、ディジタルデータの信号強度が、フォトマルチプライア50のダイナミックレンジの上限を越えてしまうおそれがあると認められるから、レーザパワーが比較的小さい基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出し、一時メモリ85に一時的に記憶されているディジタルデータS(P0)をそのまま、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして決定し、データ記憶手段86に記憶させている。
【0479】
したがって、本実施態様によれば、輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーがきわめて大きい場合でも、その輝尽性蛍光体層領域12から放出される輝尽光45の強度が大きくなりすぎて、フォトマルチプライア50のダイナミックレンジの上限を越えることを、確実に防止することができ、フォトマルチプライア50により、感度よく、輝尽光45を光電的に検出して、生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0480】
一方、本実施態様においては、ディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T未満と判定されたときは、その輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーがきわめて小さいため、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45の強度が小さすぎ、フォトマルチプライア50によって、高感度で、輝尽光45を光電的に検出して、定量性のある十分な信号強度を有するディジタルデータを生成することはきわめて困難であると認められるから、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを増大させ、基準レーザパワー(P0)よりも大きいレーザパワーPi(Pi=P0+ΔP×iであり、iは正の整数である。)を有するレーザ光24を、第1のレーザ励起光源21から放出させて、レーザパワーPiのレーザ光24により、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、生成したディジタルデータS(Pi)の信号強度がしきい値T以上の場合にのみ、そのディジタルデータS(Pi)を、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして、決定するように構成されている。
【0481】
したがって、本実施態様によれば、輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーが小さいため、蓄積されている放射線エネルギーが大きい輝尽性蛍光体層領域12に、レーザ光24を照射して、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して生成されたディジタルデータの信号強度が、フォトマルチプライア50のダイナミックレンジの上限を越えないように、そのレーザパワーが選択されたレーザ光24を照射する場合には、輝尽性蛍光体層領域12から放出される輝尽光45の強度が小さくすぎて、その輝尽性蛍光体層領域12から放出される輝尽光を、フォトマルチプライア50によって、高感度で、光電的に検出することができないときにも、高感度で、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して、ディジタルデータS(Pi)を生成することができ、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0482】
さらに、本実施態様においては、ディジタルデータS(Pi)の信号強度がしきい値T以上であると判定され、そのディジタルデータS(Pi)を、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして決定するときに、ディジタルデータS(Pi)に、レーザパワーの関数である補正係数Ci(P0/Pi)を乗じて、ディジタルデータS(Pi)を、基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起することによって、生成されるべきディジタルデータに補正して、データ記憶手段86に記憶させているから、輝尽光45を、高感度で検出し、あるいは、輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている検出が可能なレベルの放射線エネルギーをすべて、輝尽光45の形で、放出させて、検出できるようにするために、レーザ光24のレーザパワーを、基準レーザパワーP0よりも増大させて、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起しても、輝尽性蛍光体層領域12に蓄積された放射線エネルギーに対応した信号強度を有するディジタルデータを生成することが可能になる。
【0483】
また、本実施態様によれば、合計I回(Iは3以上の整数)にわたって、レーザパワーを増大させても、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値T未満のときは、その輝尽性蛍光体層領域12には、放射線エネルギーが蓄積されていないと判定し、S=0として、ディジタルデータSを、データ記憶手段86に記憶させているので、放射性標識物質によって選択的に標識されて、多数の輝尽性蛍光体層領域12に記録されている放射線データを、効率的に読み取って、生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0484】
図22は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかるスキャナのデータ処理装置のブロックダイアグラムである。
【0485】
図22に示されるように、本実施態様にかかるスキャナのデータ処理装置54は、さらに、ディジタルデータの加算値を記憶する加算値記憶手段89を備え、データ処理装置54の信号強度判定手段87は、基準レーザパワーP0のレーザ光24を、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された各輝尽性蛍光体層領域12に照射して、各輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、各輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出して、アナログデータを生成し、A/D変換器53によって、アナログデータをディジタル化して、得られたディジタルデータS(P0)を、一時メモリ85に、一時的に記憶し、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(P0)の信号強度としきい値Tと比較し、ディジタルデータS(P0)の信号強度が、しきい値T以上のときは、ディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T未満に低下したと判定するまで、一定の周期で、ディジタル信号S(P0)をサンプリングして、加算し、加算値記憶手段89に記憶させるように構成されている。
【0486】
さらに、本実施態様においては、データ処理装置54の信号強度判定手段87は、基準レーザパワーP0のレーザ光24を、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された各輝尽性蛍光体層領域12に照射して、各輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、各輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出して、アナログデータを生成し、A/D変換器53によって、アナログデータをディジタル化して、得られたディジタルデータS(P0)の信号強度が、しきい値T未満と判定したときは、コントロールユニット70に、最大I回(Iは3以上の整数)にわたって、レーザパワー増大信号を出力して、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを、最大I回にわたり、ΔPづつ、増大させて、レーザ光24を、ディジタルデータS(P0)を得た輝尽性蛍光体層領域12に照射して、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出して、アナログデータを生成し、A/D変換器53によって、アナログデータをディジタル化して、得られたディジタルデータS(Pi)を、一時メモリ85に、一時的に記憶させ、ディジタルデータS(Pi)を、一時メモリ85に、一時的に記憶されたディジタルデータS(Pi)の信号強度をしきい値Tと比較して、ディジタルデータS(Pi)の信号強度が、しきい値T以上になったと判定したときは、ディジタルデータS(Pi)の信号強度がしきい値T未満に低下したと判定するまで、一定の周期で、ディジタルデータS(Pi)をサンプリングして、加算し、加算値記憶手段89に記憶させるように構成されている。ここに、Pi=P0+ΔP×iであり、i≦Iである。
【0487】
また、本実施態様においては、コントロールユニット70は、所定の時間にわたり、第1のレーザ励起光源21をオン状態に保持し、一定の周期で、データ処理装置54の信号強度判定手段87に、信号強度判定開始信号を出力するように構成されている。
【0488】
第1のレーザ励起光源21から発せられた基準レーザパワーP0のレーザ光24が、輝尽性蛍光体層領域12に照射され、輝尽性蛍光体層領域12含まれている輝尽性蛍光体が励起され、輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45が、フォトマルチプライア50によって光電的に検出されて、生成されたアナログ信号が、A/D変換器53によってディジタル化されて、一時メモリ85に、ディジタルデータS(P0)が記憶され、コントロールユニット70から、信号強度判定開始信号が入力されると、信号強度判定手段87は、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(P0)を読み出し、その信号強度をしきい値Tと比較する。
【0489】
その結果、ディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T以上と判定したときは、信号強度判定手段87は、一時メモリ85に一時的に記憶されているディジタルデータS(P0)を、サンプリングして、加算値記憶手段89に記憶させる。
【0490】
その後、コントロールユニット70から、信号強度判定開始信号が入力されるたびに、信号強度判定手段87は、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(P0)を読み出し、その信号強度をしきい値Tと比較し、しきい値T以上のときは、そのディジタルデータS(P0)を、サンプリングして、加算値記憶手段89に記憶されたディジタルデータS(P0)に加算する。
【0491】
図23は、ディジタルデータS(Pi)を概念的に示す図面である。
【0492】
図23に示されるように、レーザパワーPiのレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12内に含まれた輝尽性蛍光体が励起されて、輝尽性蛍光体層領域12から放出される輝尽光45は、輝尽性蛍光体に蓄積されている放射線エネルギーが光の形で放出されるものであるため、輝尽光45の強度は、経時的に低下し、したがって、ディジタルデータS(Pi)の信号強度もまた、経時的に低下する。
【0493】
コントロールユニット70から、信号強度判定開始信号を受けて、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(P0)を読み出し、その信号強度をしきい値Tと比較した結果、輝尽性蛍光体層領域12から輝尽光45が放出されて、その輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーが減少し、輝尽光45の強度が低下したために、ディジタルデータS(P0)の信号強度が、しきい値T未満に低下したと判定したときは、信号強度判定手段87は、そのディジタルデータS(P0)を、サンプリングしない。
【0494】
これに対して、ディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T未満であるときは、実施態様と全く同様にして、信号強度判定手段87は、コントロールユニット70に、レーザパワー増大信号を出力する。
【0495】
その結果、第1のレーザ励起光源21から、基準レーザパワーP0よりも大きいレーザパワーPiのレーザ光24が発せられて、ディジタルデータS(P0)を得た輝尽性蛍光体層領域12に照射され、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が励起されて、輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45が、フォトマルチプライア50によって光電的に検出され、生成されたアナログデータが、A/D変換器53によってディジタル化されて、一時メモリ85に、ディジタルデータS(Pi)が記憶される。
【0496】
次いで、コントロールユニット70から、信号強度判定開始信号が入力されると、信号強度判定手段87は、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(Pi)を読み出し、その信号強度をしきい値Tと比較する。
【0497】
その結果、ディジタルデータS(Pi)の信号強度がしきい値T以上と判定したときは、信号強度判定手段87は、一時メモリ85に一時的に記憶されているディジタルデータS(Pi)を、サンプリングして、加算値記憶手段89に記憶させる。
【0498】
その後、コントロールユニット70から、信号強度判定開始信号が入力されるたびに、信号強度判定手段87は、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(Pi)を読み出し、その信号強度をしきい値Tと比較し、しきい値T以上のときは、そのディジタルデータS(Pi)を、サンプリングして、加算値記憶手段89に記憶されたディジタルデータS(Pi)に加算する。
【0499】
こうして、コントロールユニット70から、繰り返し、信号強度判定開始信号を受け、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(Pi)を読み出し、その信号強度をしきい値Tと比較した結果、輝尽光45が放出されて、その輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーが減少し、輝尽光45の強度が低下したために、ディジタルデータS(Pi)の信号強度がしきい値T未満に低下したと判定したときは、信号強度判定手段87は、そのディジタルデータS(Pi)を、サンプリングすることなく、データ処理手段88に補正実行信号を出力する。
【0500】
信号強度判定手段87から補正実行信号が入力されると、データ処理装置54のデータ処理手段88は、加算値記憶手段89に記憶されているディジタルデータS(Pi)の加算値ΣS(Pi)を読み出して、次式にしたがって、ディジタルデータS(Pi)の加算値ΣS(Pi)を、基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起することによって、生成されるべきディジタルデータの加算値ΣSに補正し、補正されたディジタルデータの加算値ΣSを、データ記憶手段86に記憶させる。
【0501】
ΣS=ΣS(Pi)×C2(P0/Pi)
ここに、ΣSは、補正されたディジタルデータの加算値であり、C2(P0/Pi)は補正係数であって、レーザパワーP0、Piの関数である。
【0502】
本実施態様によれば、蓄積性蛍光体シート10の各輝尽性蛍光体層領域12に、第1のレーザ励起光源21から、まず、レーザパワーが比較的小さい基準レーザパワーP0のレーザ光24を照射して、各輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体層領域12のそれぞれから放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出し、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して、蓄積性蛍光体シート10の多数の輝尽性蛍光体層領域12ディジタルデータS(P0)が生成され、ディジタルデータS(P0)の信号強度が、信号強度判定手段87によって、しきい値Tと比較される。その結果、ディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T以上と判定されたときは、ディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T未満に低下するまで、一定の周期で、ディジタルデータS(P0)をサンプリングし、加算して、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータを生成しているから、輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーが小さくても、高感度で、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を検出して、ディジタルデータを生成することができ、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。一方、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を、まず、比較的レーザパワーの小さい基準レーザパワーP0のレーザ光24によって励起して、生成されたディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T未満のときには、さらに、ΔPづつ、レーザパワーを増大させて、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起しているから、レーザ光24によって、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が励起されて、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45の強度が過大になり、フォトマルチプライア50のダイナミックレンジの上限を越えて、輝尽光を検出して得たディジタルデータの信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止することが可能になる。
【0503】
また、本実施態様によれば、蓄積性蛍光体シート10の各輝尽性蛍光体層領域12に、第1のレーザ励起光源21から、まず、レーザパワーが比較的小さい基準レーザパワーP0のレーザ光24を照射して、各輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体層領域12のそれぞれから放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出し、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して、蓄積性蛍光体シート10の各輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータS(P0)が生成されて、ディジタルデータS(P0)の信号強度が、信号強度判定手段87によって、しきい値Tと比較され、その結果、ディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T未満であるときは、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを、最大I回にわたって、ΔPづつ、増大させて、その輝尽性蛍光体層領域12に照射して、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータS(Pi)を生成し、生成されたディジタルデータの信号強度S(Pi)をしきい値Tと比較し、ディジタルデータの信号強度S(Pi)がしきい値T以上になったときは、ディジタルデータS(Pi)の信号強度がしきい値T未満に低下するまで、一定の周期で、ディジタルデータS(Pi)をサンプリングし、加算して、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータを生成しているから、輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーがきわめて小さくても、高感度で、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を検出して、ディジタルデータを生成することができ、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0504】
図24は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかるスキャナの信号強度判定手段87およびコントロールユニット70によって実行される生化学解析用データ生成動作のフローチャートである。
【0505】
本実施態様にかかるスキャナのデータ処理装置54は、図22に示された実施態様にかかるスキャナのデータ処理装置54と同様に、ディジタルデータの加算値を記憶する加算値記憶手段89を備えており、データ処理装置54の信号強度判定手段87は、基準レーザパワーP0のレーザ光24を、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された各輝尽性蛍光体層領域12に照射して、各輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、各輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出して、アナログデータを生成し、A/D変換器53によって、アナログデータをディジタル化して、得られたディジタルデータS(P0)を、一時メモリ85に、一時的に記憶し、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(P0)の信号強度としきい値Tと比較し、ディジタルデータS(P0)の信号強度が、しきい値T以上のときは、ディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T未満に低下したと判定するまで、一定の周期で、ディジタル信号S(P0)をサンプリングして、加算し、加算値記憶手段89に記憶させるように構成されている。
【0506】
本実施態様において、データ処理装置54の信号強度判定手段87は、さらに、基準レーザパワーP0のレーザ光24を、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された各輝尽性蛍光体層領域12に照射して、各輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、各輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出して、アナログデータを生成し、A/D変換器53によって、アナログデータをディジタル化して、得られたディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T未満に低下したと判定したときは、コントロールユニット70に、K回(Kは2以上の整数)にわたって、レーザパワー増大信号を出力して、第1のレーザ励起光源21から、より大きいレーザパワーを有するレーザ光24を放出させ、ディジタル信号S(P0+k)の信号強度がしきい値T未満に低下したと判定するまで、一定の周期で、ディジタル信号をサンプリングして、加算し、加算値記憶手段89に記憶させるように構成されている。ここに、Pi=P0+ΔP×iであり、i≦I、i≦I、k≦Kである。
【0507】
また、本実施態様においては、基準レーザパワーP0のレーザ光24を、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された各輝尽性蛍光体層領域12に照射して、各輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、各輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出して、アナログデータを生成し、A/D変換器53によって、アナログデータをディジタル化して、得られたディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T未満のときは、データ処理装置54の信号強度判定手段87は、最大I回(Iは3以上の整数)にわたって、コントロールユニット70に、レーザパワー増大信号を出力して、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを、最大I回にわたって、ΔPづつ、増大させて、レーザ光24を、ディジタルデータS(P0)を得た輝尽性蛍光体層領域12に照射して、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出して、アナログデータを生成し、A/D変換器53によって、アナログデータをディジタル化して、得られたディジタルデータS(Pi)を、一時メモリ85に、一時的に記憶させ、ディジタルデータS(Pi)を、一時メモリ85に、一時的に記憶されたディジタルデータS(Pi)の信号強度をしきい値Tと比較して、ディジタルデータS(Pi)の信号強度が、しきい値T以上になったと判定したときは、ディジタルデータS(Pi)の信号強度がしきい値T未満に低下したと判定するまで、一定の周期で、ディジタルデータS(Pi)をサンプリングして、加算し、加算値記憶手段89に記憶させ、さらに、ディジタル信号S(Pi)の信号強度がしきい値T未満に低下したと判定したときは、コントロールユニット70に、K回(Kは2以上の整数)にわたって、レーザパワー増大信号を出力して、第1のレーザ励起光源21から、より大きいレーザパワーを有するレーザ光24を放出させ、ディジタル信号S(Pi+k)の信号強度がしきい値T未満に低下したと判定するまで、一定の周期で、ディジタル信号をサンプリングして、加算し、加算値記憶手段89に記憶させるように構成されている。ここに、Pi=P0+ΔP×iであり、i≦I、k≦Kである。
【0508】
本実施態様においても、コントロールユニット70は、所定の時間にわたり、第1のレーザ励起光源21をオン状態に保持し、一定の周期で、信号強度判定手段87に、信号強度判定開始信号を出力するように構成されている。
【0509】
第1のレーザ励起光源21から発せられた基準レーザパワーP0のレーザ光24が、輝尽性蛍光体層領域12に照射され、輝尽性蛍光体層領域12含まれている輝尽性蛍光体が励起され、輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45が、フォトマルチプライア50によって光電的に検出されて、生成されたアナログ信号が、A/D変換器53によってディジタル化されて、一時メモリ85に、ディジタルデータS(P0)が記憶され、コントロールユニット70から、信号強度判定開始信号が入力されると、信号強度判定手段87は、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(P0)を読み出し、その信号強度をしきい値Tと比較する。
【0510】
その結果、ディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T以上と判定したときは、信号強度判定手段87は、一時メモリ85に一時的に記憶されているディジタルデータS(P0)を、サンプリングして、加算値記憶手段89の所定のメモリ領域に記憶させる。
【0511】
その後、コントロールユニット70から、信号強度判定開始信号が入力されるたびに、信号強度判定手段87は、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(P0)を読み出し、その信号強度をしきい値Tと比較し、しきい値T以上のときは、そのディジタルデータS(P0)を、サンプリングして、加算値記憶手段89の所定のメモリ領域に記憶されたディジタルデータS(P0)に加算する。
【0512】
コントロールユニット70から、信号強度判定開始信号を受けて、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(P0)を読み出し、その信号強度をしきい値Tと比較した結果、輝尽性蛍光体層領域12から輝尽光45が放出されて、その輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーが減少し、輝尽光45の強度が低下したために、ディジタルデータS(P0)の信号強度が、しきい値T未満に低下したと判定したときは、信号強度判定手段87は、そのディジタルデータS(P0)を、サンプリングすることなく、コントロールユニット70に、レーザパワー増大信号を出力する。
【0513】
その結果、第1のレーザ励起光源21から、基準レーザパワーP0よりもΔPだけ、レーザパワーが大きいレーザパワーP1のレーザ光24が発せられて、ディジタルデータS(P0)を得た輝尽性蛍光体層領域12に照射され、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が励起される。ここに、P1=P0+ΔPである。
【0514】
このように、輝尽性蛍光体層領域12には、基準レーザパワーP0よりもΔPだけ、レーザパワーが大きいレーザパワーP1のレーザ光24が照射されるから、基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して、得られたディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T未満であっても、レーザパワーP1のレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して、生成され、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタル信号S(P1)の信号強度は、通常、しきい値T以上になる。
【0515】
したがって、信号強度判定手段87は、こうして生成され、一時メモリ85に一時的に記憶されたたディジタル信号S(P1)をサンプリングして、データ記憶手段86のディジタルデータS(P0)が記憶されているメモリ領域とは異なる加算値記憶手段89の所定のメモリ領域に記憶させる。
【0516】
その後、コントロールユニット70から、信号強度判定開始信号が入力されるたびに、信号強度判定手段87は、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(P1)を読み出し、その信号強度をしきい値Tと比較し、しきい値T以上のときは、そのディジタルデータS(P1)を、サンプリングして、加算値記憶手段89の所定のメモリ領域に記憶されたディジタルデータS(P1)に加算して、記憶する。
【0517】
こうして、コントロールユニット70から、信号強度判定開始信号を受けて、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(P1)を読み出し、その信号強度をしきい値Tと比較した結果、ディジタルデータS(P1)の信号強度がしきい値T以上のときは、ディジタルデータS(P1)を加算値記憶手段89の所定のメモリ領域に記憶されたディジタルデータS(P1)に加算し、一方、ディジタルデータS(P1)の信号強度がしきい値T未満に低下したと判定したときは、信号強度判定手段87は、そのディジタルデータS(P1)をサンプリングすることなく、コントロールユニット70に、レーザパワー増大信号を出力する。
【0518】
以上のようにして、合計K回にわたり、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを増大させ、しきい値T以上の信号強度を有するディジタルデータS(PK)をサンプリングして、加算値記憶手段89のレーザパワー毎に異なる所定のメモリ領域に記憶されているディジタルデータS(PK)に加算し、レーザパワーPKのレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して、生成されたディジタルデータS(PK)の信号強度がしきい値T未満になった時点で、信号強度判定手段87は、データ処理手段88に補正実行信号を出力して、加算値記憶手段89のレーザパワー毎に異なるメモリ領域に記憶されているディジタルデータの加算値を、図22および図23に示された実施態様と同様にして、次式にしたがって、補正させて、データ記憶手段86に記憶させる。
ΣS=ΣS(P0)+ΣS(P1)×C2(P0/P1)+……+ΣS(PK)×C2(P0/PK)
ここに、ΣSは、補正されたディジタルデータの加算値であり、C2(P0/P1)およびC2(P0/PK)は補正係数であって、レーザパワーP0、P1およびレーザパワーP0、PKの関数である。
【0519】
こうして、補正されたディジタルデータの加算値ΣSが、データ記憶手段86に記憶されると、コントロールユニット70は、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータの生成を終了させる。
【0520】
一方、基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して、生成されたディジタル信号S(P0)の信号強度がしきい値T未満であると判定したときは、信号強度判定手段87は、最大I回にわたって、コントロールユニット70に、レーザパワー増大信号を出力して、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを、最大I回にわたって、次々に増大させる。
【0521】
レーザ光24のレーザパワーを増大させた結果、レーザパワーPiのレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して、生成され、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(Pi)の信号強度がしきい値T以上になったと判定したときは、信号強度判定手段87は、そのディジタルデータS(Pi)をサンプリングして、加算値記憶手段89の所定のメモリ領域に記憶させる。
【0522】
その後、コントロールユニット70から、信号強度判定開始信号が入力されるたびに、信号強度判定手段87は、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタル信号S(Pi)を読み出し、その信号強度をしきい値Tと比較し、しきい値T以上のときは、そのディジタル信号S(Pi)を、サンプリングして、加算値記憶手段89の所定のメモリ領域に記憶されたディジタルデータS(Pi)に加算して、記憶する。
【0523】
上述のように、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体から放出される輝尽光45の強度は、経時的に低下するから、その輝尽性蛍光体層領域12から輝尽光45が放出されて、蓄積されている放射線エネルギーが減少し、輝尽光45の強度が低下したために、一時メモリ85から読み出したディジタル信号S(Pi)の信号強度がしきい値T未満に低下したと判定したときは、信号強度判定手段87は、そのディジタル信号S(Pi)を、サンプリングすることなく、コントロールユニット70に、レーザパワー増大信号を出力する。
【0524】
基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、放出された輝尽光45を光電的に検出し、ディジタル化して、生成されたディジタルデータS(P0)をサンプリングする場合と同様にして、K回にわたって、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーが増大されて、信号強度がしきい値T以上のディジタルデータS(Pi+k)のみが、信号強度判定手段87によって、サンプリングされ、データ記憶手段86の所定のメモリ領域に記憶されているディジタルデータS(Pi+k)に加算される。
【0525】
レーザパワーPi+Kを有するレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して、生成されたディジタルデータS(Pi+K)の信号強度がしきい値T未満になった時点で、信号強度判定手段87は、データ処理手段88に補正実行信号を出力して、加算値記憶手段89のレーザパワー毎に異なるメモリ領域に記憶されているディジタル信号の加算値を、図22および図23に示された実施態様と同様にして、次式にしたがって、補正して、データ記憶手段86に記憶させる。
ΣS=ΣS(Pi)×C2(P0/Pi)+ΣS(Pi+1)×C2(P0/Pi+1)+……+ΣS(Pi+K)×C2(P0/Pi+K)
ここに、ΣSは、補正されたディジタルデータの加算値であり、C2(P0/Pi)、C2(P0/Pi+1)、C2(P0/Pi+K)は補正係数であり、それぞれ、レーザパワーP0およびPi、レーザパワーP0およびPi+1、レーザパワーP0およびPi+Kの関数である。
【0526】
こうして、補正されたディジタルデータの加算値ΣSが、データ記憶手段86に記憶されると、コントロールユニット70は、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータの生成を終了させる。
【0527】
図25は、ディジタルデータのサンプリングを概念的に示す図面である。
【0528】
図25に示されるように、K回にわたって、レーザ光24のレーザパワーが増大され、信号強度がしきい値T以上のディジタルデータのみが、信号強度判定手段87によって、サンプリングされている。
【0529】
本実施態様によれば、蓄積性蛍光体シート10の各輝尽性蛍光体層領域12に、第1のレーザ励起光源21から、まず、レーザパワーが比較的小さい基準レーザパワーP0のレーザ光24を照射して、各輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体層領域12のそれぞれから放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出し、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して、蓄積性蛍光体シート10の多数の輝尽性蛍光体層領域12ディジタルデータS(P0)が生成され、ディジタルデータS(P0)の信号強度が、信号強度判定手段87によって、しきい値Tと比較される。その結果、ディジタルデータS(P0)の信号強度が、しきい値T以上であると判定したときは、信号強度判定手段87は、ディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T未満に低下するまで、一定の周期で、ディジタルデータS(P0)をサンプリングし、加算して、加算値記憶手段89の所定のメモリ領域に記憶させ、その輝尽性蛍光体層領域12から、輝尽光45が放出されて、蓄積されている放射線エネルギーが減少し、輝尽光45の強度が低下した結果、ディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T未満に低下した判定したときは、信号強度判定手段87は、合計K回にわたって、コントロールユニット70に、レーザパワー増大信号を出力して、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを、ΔPづつ、合計K回にわたって、増大させ、それぞれのレーザパワーのレーザ光24によって、ディジタルデータS(P0)を得た輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して、生成したディジタルデータを、その信号強度がしきい値T未満に低下するまで、加算して、加算値記憶手段89の所定のメモリ領域に記憶させ、K回にわたって、レーザパワーを増大させて、生成したディジタルデータの加算値記憶手段89の所定のメモリ領域への記憶が完了すると、データ処理手段88が、加算値記憶手段89のそれぞれのメモリ領域に記憶されているディジタルデータの加算値を、レーザパワーに応じて、補正し、補正されたディジタルデータの加算値を加算して、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータを生成しているから、輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーが小さくても、蓄積されている放射線エネルギーを、ほぼ完全に、輝尽光45の形で放出させ、高感度で、輝尽光45を検出して、ディジタルデータを生成することができ、したがって、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になるとともに、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を、まず、比較的レーザパワーの小さい基準レーザパワーP0のレーザ光24によって励起し、ディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T未満のときには、さらに、ΔPづつ、レーザパワーを増大させて、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起しているから、レーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が励起されて、輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45の強度が過大になり、フォトマルチプライア50のダイナミックレンジの上限を越えて、輝尽光を検出して得たディジタル信号の信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止することが可能になる。
【0530】
また、本実施態様によれば、蓄積性蛍光体シート10の各輝尽性蛍光体層領域12に、第1のレーザ励起光源21から、まず、レーザパワーが比較的小さい基準レーザパワーP0のレーザ光24を照射して、各輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体層領域12のそれぞれから放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出し、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して、蓄積性蛍光体シート10の多数の輝尽性蛍光体層領域12ディジタルデータS(P0)が生成され、ディジタルデータS(P0)の信号強度が、信号強度判定手段87によって、しきい値Tと比較される。その結果、ディジタルデータS(P0)の信号強度が、しきい値T未満であると判定されたときは、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーが、ΔPづつ、増大されて、レーザ光24により、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が励起される。その結果、その輝尽性蛍光体から放出された輝尽光45を光電的に検出して生成されたディジタルデータの信号強度が、しきい値T以上になったときは、そのディジタルデータがサンプリングされて、加算値記憶手段89の所定のメモリ領域に記憶され、そのレーザパワーのレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体の励起を続け、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光45を光電的に検出して、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値T以上の場合には、そのディジタルデータが、加算値記憶手段89の所定のメモリ領域に記憶されているディジタルデータに加算され、その輝尽性蛍光体層領域12から、輝尽光45が放出されて、蓄積されている放射線エネルギーが減少し、輝尽光45の強度が低下したため、そのレーザパワーのレーザ光24によって、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値T未満に低下したときは、さらに、合計K回にわたって、コントロールユニット70に、レーザパワー増大信号が出力されて、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーが、ΔPづつ、合計K回にわたって、増大され、各レーザパワーのレーザ光24によって、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45が光電的に検出されて、生成されたディジタルデータが、ディジタルデータの信号強度がしきい値T未満に低下するまで、加算されて、加算値記憶手段89の所定のメモリ領域に記憶され、K回にわたって、レーザパワーを増大させて、生成されたディジタルデータの加算値記憶手段89の所定のメモリ領域への記憶が完了すると、加算値記憶手段89の各メモリ領域に記憶されているディジタルデータの加算値が、レーザパワーに応じて、補正され、補正されたディジタルデータの加算値が加算されて、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータが生成されているから、輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーがきわめて小さくても、蓄積されている放射線エネルギーを、ほぼ完全に、輝尽光45の形で放出させ、高感度で、輝尽光45を検出して、ディジタルデータを生成することができ、したがって、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0531】
さらに、本実施態様においては、異なるレーザパワーのレーザ光24によって生成されたディジタルデータの加算値を、基準レーザパワーP0によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれた輝尽性蛍光体を励起することによって得られるべきディジタルデータの加算値に補正しているから、輝尽光45を、高感度で検出し、あるいは、輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている検出が可能なレベルの放射線エネルギーをすべて、輝尽光45の形で、放出させて、検出できるようにするために、レーザ光24のレーザパワーを、基準励起パワーP0よりも増大させて、輝尽性蛍光体層領域12を励起しても、輝尽性蛍光体層領域12に蓄積された放射線エネルギーに対応した信号強度を有するディジタルデータを生成することが可能になる。
【0532】
図26は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかるスキャナの信号強度判定手段87およびコントロールユニット70によって実行される生化学解析用データ生成動作のフローチャートである。
【0533】
本実施態様にかかるスキャナのデータ処理装置54は、図22に示された実施態様にかかるスキャナのデータ処理装置54と同様に、ディジタルデータの加算値を記憶する加算値記憶手段89を備えており、データ処理装置54の信号強度判定手段87は、基準レーザパワーP0のレーザ光24を、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された各輝尽性蛍光体層領域12に照射して、各輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、各輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出して、アナログデータを生成し、A/D変換器53によって、アナログデータをディジタル化して、得られたディジタルデータS(P0)を、一時メモリ85に、一時的に記憶し、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(P0)の信号強度としきい値Tと比較し、ディジタルデータS(P0)の信号強度が、しきい値T以上のときは、ディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T未満に低下したと判定するまで、一定の周期で、ディジタル信号S(P0)をサンプリングして、加算し、加算値記憶手段89に記憶させ、ディジタルデータS(P0)の信号強度が、しきい値T未満に低下したと判定したときは、コントロールユニット70に、繰り返して、レーザパワー増大信号を出力して、第1のレーザ励起光源21から、より大きいレーザパワーを有するレーザ光24を放出させ、コントロールユニット70に、レーザパワー増大信号を出力して、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを増大させても、生成されるディジタルデータの信号強度が、しきい値T以上にならなくなるまで、一定の周期で、ディジタルデータをサンプリングして、加算し、加算値記憶手段89に記憶させるように構成されている。
【0534】
本実施態様においては、基準レーザパワーP0のレーザ光24を、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された各輝尽性蛍光体層領域12に照射して、各輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、各輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出して、アナログデータを生成し、A/D変換器53によって、アナログデータをディジタル化して、得られたディジタルデータS(P0)の信号強度が、しきい値T未満のときは、データ処理装置54の信号強度判定手段87は、最大M回(Mは2以上の整数)にわたって、コントロールユニット70に、レーザパワー増大信号を出力して、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを、最大M回にわたって、ΔPづつ、増大させて、レーザ光24によって、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して、ディジタルデータS(Pi)を生成し、一時メモリ85に、一時的に記憶させ、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(Pi)の信号強度をしきい値Tと比較し、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(Pi)の信号強度が、しきい値T以上になったときは、ディジタル信号S(Pi)の信号強度が、しきい値T未満に低下したと判定するまで、一定の周期で、ディジタルデータをサンプリングし、加算して、加算値記憶手段89に記憶させ、ディジタルデータS(Pi)の信号強度がしきい値T未満に低下したと判定したときは、コントロールユニット70に、繰り返して、レーザパワー増大信号を出力して、第1のレーザ励起光源21から放出されるレーザ光24のレーザパワーを、ΔPづつ、増大させて、レーザ光24によって、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起して、ディジタルデータを生成し、コントロールユニット70に、レーザパワー増大信号を出力して、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを増大させても、生成されるディジタルデータの強度が、しきい値T以上にならなくなるまで、一定の周期で、生成されたディジタルデータをサンプリングして、加算し、加算値記憶手段89に記憶させるように構成されている。
【0535】
本実施態様においても、コントロールユニット70は、所定の時間にわたり、第1のレーザ励起光源21をオン状態に保持し、一定の周期で、信号強度判定手段87に、信号強度判定開始信号を出力するように構成されている。
【0536】
第1のレーザ励起光源21から発せられた基準レーザパワーP0のレーザ光24が、輝尽性蛍光体層領域12に照射され、輝尽性蛍光体層領域12含まれている輝尽性蛍光体が励起され、輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45が、フォトマルチプライア50によって光電的に検出されて、生成されたアナログ信号が、A/D変換器53によってディジタル化されて、一時メモリ85に、ディジタルデータS(P0)が記憶され、コントロールユニット70から、信号強度判定開始信号が入力されると、信号強度判定手段87は、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(P0)を読み出し、その信号強度をしきい値Tと比較する。
【0537】
その結果、ディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T以上と判定したときは、信号強度判定手段87は、一時メモリ85に一時的に記憶されているディジタルデータS(P0)を、サンプリングして、加算値記憶手段89の所定のメモリ領域に記憶させる。
【0538】
その後、コントロールユニット70から、信号強度判定開始信号が入力されるたびに、信号強度判定手段87は、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(P0)を読み出し、その信号強度をしきい値Tと比較し、しきい値T以上のときは、そのディジタルデータS(P0)を、サンプリングして、加算値記憶手段89の所定のメモリ領域に記憶されたディジタルデータS(P0)に加算する。
【0539】
こうして、コントロールユニット70から、信号強度判定開始信号を受け、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(P0)を読み出し、その信号強度をしきい値Tと比較した結果、その輝尽性蛍光体層領域12から、輝尽光45が放出されて、蓄積されている放射線エネルギーが減少し、輝尽光45の強度が低下した結果、ディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T未満に低下したと判定したときは、信号強度判定手段87は、そのディジタルデータS(P0)を、サンプリングすることなく、コントロールユニット70にレーザパワー増大信号を出力する。
【0540】
その結果、第1のレーザ励起光源21から、基準レーザパワーP0よりもΔPだけ、レーザパワーが大きいレーザパワーP1のレーザ光24が発せられて、ディジタルデータS(P0)を得た輝尽性蛍光体層領域12に照射され、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が励起される。ここに、P1=P0+ΔPである。
【0541】
このように、輝尽性蛍光体層領域12には、基準レーザパワーP0よりもΔPだけ、レーザパワーが大きいレーザパワーP1のレーザ光24が照射されるから、基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して、得られたディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T未満であっても、レーザパワーP1のレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して、生成され、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタル信号S(P1)の信号強度は、通常、しきい値T以上になる。
【0542】
したがって、信号強度判定手段87は、こうして生成され、一時メモリ85に一時的に記憶されたたディジタル信号S(P1)をサンプリングして、データ記憶手段86のディジタルデータS(P0)が記憶されているメモリ領域とは異なる加算値記憶手段89の所定のメモリ領域に記憶させる。
【0543】
その後、コントロールユニット70から、信号強度判定開始信号が入力されるたびに、信号強度判定手段87は、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(P1)を読み出し、その信号強度をしきい値Tと比較し、しきい値T以上のときは、そのディジタルデータS(P1)を、サンプリングして、加算値記憶手段89の所定のメモリ領域に記憶されたディジタルデータS(P1)に加算して、記憶する。
【0544】
こうして、コントロールユニット70から、信号強度判定開始信号を受けて、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(P1)を読み出し、その信号強度をしきい値Tと比較した結果、ディジタルデータS(P1)の信号強度がしきい値T以上のときは、ディジタルデータS(P1)を加算値記憶手段89の所定のメモリ領域に記憶されたディジタルデータS(P1)に加算し、一方、ディジタルデータS(P1)の信号強度がしきい値T未満に低下したと判定したときは、信号強度判定手段87は、そのディジタルデータS(P1)をサンプリングすることなく、コントロールユニット70に、レーザパワー増大信号を出力する。
【0545】
以上のようにして、次々に、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを増大させ、しきい値T以上の信号強度を有するディジタルデータS(Pi)をサンプリングして、データ記憶手段86のレーザパワー毎に異なる所定のメモリ領域に記憶されているディジタルデータS(Pi)に加算し、最大M回(Mは正の整数)にわたって、レーザ光24のレーザパワーを増大させた結果、レーザ光24のレーザパワーを増大させても、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して、生成されたディジタルデータSの信号強度がしきい値T以上にならなくなった時点で、信号強度判定手段87は、データ処理手段88に補正実行信号を出力して、加算値記憶手段89のレーザパワー毎に異なるメモリ領域に記憶されているディジタルデータの加算値を、図22および図23に示された実施態様と同様にして、次式にしたがって、補正させて、データ記憶手段86に記憶させる。
ΣS=ΣS(P0)+ΣS(P1)×C2(P0/P1)+……+ΣS(PM)×C2(P0/PM)
ここに、ΣSは、ディジタル信号S(P0)の加算値ΣS(P0)と同じレベルのディジタル信号の加算値に補正されたディジタル信号の加算値であり、C2(P0/P1)およびC2(P0/PM)は補正係数であり、レーザパワーP0、P1およびレーザパワーP0、PMの関数である。
【0546】
こうして、補正されたディジタルデータの加算値ΣSが、データ記憶手段86に記憶されると、コントロールユニット70は、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータの生成を終了させる。
【0547】
一方、基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して、生成されたディジタル信号S(P0)の信号強度がしきい値T未満であると判定したときは、信号強度判定手段87は、コントロールユニット70に、レーザパワー増大信号を出力して、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを、ΔPづつ、次々に増大させる。
【0548】
レーザ光24のレーザパワーを増大させた結果、レーザパワーPiのレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して、生成され、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(Pi)の信号強度がしきい値T以上になったと判定したときは、信号強度判定手段87は、そのディジタルデータS(Pi)をサンプリングして、加算値記憶手段89の所定のメモリ領域に記憶させる。
【0549】
その後、コントロールユニット70から、信号強度判定開始信号が入力されるたびに、信号強度判定手段87は、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタル信号S(Pi)を読み出し、その信号強度をしきい値Tと比較し、しきい値T以上のときは、そのディジタル信号S(Pi)を、サンプリングして、加算値記憶手段89の所定のメモリ領域に記憶されたディジタルデータS(Pi)に加算して、記憶する。
【0550】
上述のように、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体から放出される輝尽光45の強度は、経時的に低下するから、その輝尽性蛍光体層領域12から輝尽光45が放出されて、蓄積されている放射線エネルギーが減少し、輝尽光45の強度が低下したために、一時メモリ85から読み出したディジタル信号S(Pi)の信号強度がしきい値T未満に低下したと判定したときは、信号強度判定手段87は、そのディジタル信号S(Pi)を、サンプリングすることなく、コントロールユニット70に、レーザパワー増大信号を出力する。
【0551】
基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、放出された輝尽光45を光電的に検出し、ディジタル化して、生成されたディジタルデータS(P0)をサンプリングする場合と同様にして、次々に、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーが増大されて、信号強度がしきい値T以上のディジタルデータS(Pi+m)のみがサンプリングされて、データ記憶手段86のレーザパワー毎に異なる所定のメモリ領域に記憶されているディジタル信号S(Pi+m)に加算される。
【0552】
その結果、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを増大させても、レーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して、生成されたディジタル信号S(Pi+m+1)の信号強度がしきい値T以上にならなくなったときは、その輝尽性蛍光体層領域12内には、輝尽光45の形で検出可能な放射線エネルギーが残存していないと認められるから、信号強度判定し87は、その時点で、データ処理手段88に補正実行信号を出力して、データ処理手段88に、加算値記憶手段79のレーザパワー毎に異なるメモリ領域に記憶されているディジタル信号の加算値を、図22および図23に示された実施態様と同様にして、次式にしたがって、補正させて、データ記憶手段86に記憶させる。
ΣS=ΣS(Pi)×C2(P0/Pi)+ΣS(Pi+1)×C2(P0/Pi+1)+……+ΣS(Pi+M)×C2(P0/Pi+M)
ここに、ΣSは、補正されたディジタルデータの加算値であり、C2(P0/Pi)、C2(P0/Pi+1)、C2(P0/Pi+M)は補正係数であり、それぞれ、レーザパワーP0およびPi、レーザパワーP0およびPi+1、レーザパワーP0およびPi+Mの関数である。
【0553】
こうして、補正されたディジタルデータの加算値ΣSが、データ記憶手段86に記憶されると、コントロールユニット70は、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータの生成を終了させる。
【0554】
本実施態様によれば、蓄積性蛍光体シート10の各輝尽性蛍光体層領域12に、第1のレーザ励起光源21から、まず、レーザパワーが比較的小さい基準レーザパワーP0のレーザ光24を照射して、各輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体層領域12のそれぞれから放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出し、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して、蓄積性蛍光体シート10の多数の輝尽性蛍光体層領域12ディジタルデータS(P0)が生成され、ディジタルデータS(P0)の信号強度が、信号強度判定手段87によって、しきい値Tと比較される。その結果、ディジタルデータS(P0)の信号強度が、しきい値T以上であると判定したときは、信号強度判定手段87は、ディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T未満に低下するまで、一定の周期で、ディジタルデータS(P0)をサンプリングし、加算して、加算値記憶手段89の所定のメモリ領域に記憶させ、その輝尽性蛍光体層領域12から、輝尽光45が放出されて、蓄積されている放射線エネルギーが減少し、輝尽光45の強度が低下した結果、ディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T未満に低下した判定したときは、信号強度判定手段87は、コントロールユニット70に、レーザパワー増大信号を、次々に出力して、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを、ΔPづつ、次々に増大させ、それぞれのレーザパワーのレーザ光24によって、ディジタルデータS(P0)を得た輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して、生成したディジタルデータを、その信号強度がしきい値T未満に低下するまで、加算して、加算値記憶手段89の所定のメモリ領域に記憶させ、その輝尽性蛍光体層領域12から、輝尽光45が放出されて、蓄積されている放射線エネルギーが減少し、輝尽光45の強度が低下した結果、信号強度判定手段87が、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを増大させても、生成したディジタルデータの信号強度が、しきい値T以上にならなくなったと判定したときに、データ処理手段88が、加算値記憶手段89のそれぞれのメモリ領域に記憶されているディジタルデータの加算値を、レーザパワーに応じて、補正し、補正されたディジタルデータの加算値を加算して、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータを生成しているから、輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーが小さくても、蓄積されている放射線エネルギーを、ほぼ完全に、輝尽光45の形で放出させ、高感度で、輝尽光45を検出して、ディジタルデータを生成することができ、したがって、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になるとともに、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を、まず、比較的レーザパワーの小さい基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、励起し、ディジタル信号S(P0)の信号強度がしきい値T未満のときには、さらに、ΔPづつ、レーザパワーを増大させて、励起しているから、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が励起されて、放出された輝尽光45の強度が過大になり、フォトマルチプライア50のダイナミックレンジの上限を越えて、輝尽光を検出して得たディジタル信号の信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止することが可能になる。
【0555】
また、本実施態様によれば、蓄積性蛍光体シート10の各輝尽性蛍光体層領域12に、第1のレーザ励起光源21から、まず、レーザパワーが比較的小さい基準レーザパワーP0のレーザ光24を照射して、各輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体層領域12のそれぞれから放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出し、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して、蓄積性蛍光体シート10の多数の輝尽性蛍光体層領域12ディジタルデータS(P0)が生成され、ディジタルデータS(P0)の信号強度が、信号強度判定手段87によって、しきい値Tと比較される。その結果、ディジタルデータS(P0)の信号強度が、しきい値T未満であると判定されたときは、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーが、最大M回にわたって、ΔPづつ、増大されて、レーザ光24により、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が励起される。
【0556】
その結果、その輝尽性蛍光体から放出された輝尽光45を光電的に検出して生成されたディジタルデータの信号強度が、しきい値T以上になったときは、そのディジタルデータがサンプリングされて、加算値記憶手段89の所定のメモリ領域に記憶され、そのレーザパワーのレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体の励起を続け、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光45を光電的に検出して、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値T以上の場合には、そのディジタルデータが、加算値記憶手段89の所定のメモリ領域に記憶されているディジタルデータに加算され、その輝尽性蛍光体層領域12から、輝尽光45が放出されて、蓄積されている放射線エネルギーが減少し、輝尽光45の強度が低下したため、そのレーザパワーのレーザ光24によって、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値T未満に低下したときは、さらに、コントロールユニット70に、レーザパワー増大信号が出力されて、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーが、ΔPだけ増大され、レーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値未満に低下するまで、ディジタルデータが加算されて、加算値記憶手段89の所定のメモリ領域に記憶され、そのレーザパワーのレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が励起され、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45が光電的に検出されて、生成されたディジタル信号の信号強度がしきい値T未満に低下したときは、さらに、ΔPだけ、レーザ光24のレーザパワーが増大されて、レーザ光24によって、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が励起されて、ディジタルデータが生成され、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを増大させても、ディジタルデータの信号強度がしきい値T以上にならなくなるまで、ディジタルデータが加算されて、加算値記憶手段89の所定のメモリ領域に記憶されるように構成されているから、輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーを完全に放出させて、輝尽光45の形で検出することができ、したがって、輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーがきわめて小さくても、高感度で、輝尽光45を検出して、ディジタルデータを生成することができ、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0557】
また、本実施態様においては、異なるレーザパワーのレーザ光24によって生成されたディジタル信号の加算値を、基準レーザパワーP0によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれた輝尽性蛍光体を励起することによって得られるべきディジタルデータの加算値に補正しているから、輝尽光45を、高感度で検出し、あるいは、輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている検出が可能なレベルの放射線エネルギーをすべて、輝尽光45の形で、放出させて、検出できるようにするために、レーザ光24のレーザパワーを、基準励起パワーP0よりも増大させて、輝尽性蛍光体層領域12を励起しても、輝尽性蛍光体層領域12に蓄積された放射線エネルギーに対応した信号強度を有するディジタルデータを生成することが可能になる。
【0558】
図27は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかるスキャナのデータ処理装置周辺のブロックダイアグラムである。
【0559】
図27に示されるように、本実施態様にかかるスキャナは、フォトマルチプライア50によって生成されたアナログデータを積分する積分アンプ90を備え、積分アンプ90によって生成されたアナログデータの積分値が、A/D変換器53によって、ディジタル化されて、一時メモリ85に一時的に記憶されるように構成されている。
【0560】
信号強度判定手段87は、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度を、しきい値Tと比較して、ディジタルデータの信号強度が、しきい値T未満と判定したときは、コントロールユニット70に、レーザパワー増大信号を出力し、一方、ディジタル信号の信号強度がしきい値T以上と判定したときは、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータを、データ記憶手段86に転送して、記憶させるように構成されている。
【0561】
図28は、本実施態様にかかるスキャナの信号強度判定手段87およびコントロールユニット70によって実行される生化学解析用データ生成動作のフローチャートである。
【0562】
図28に示されるように、本実施態様においても、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数の吸着性領域4に選択的に含まれている放射性標識物質によって、多数の輝尽性蛍光体層領域12が露光されて、蓄積性蛍光体シート10に記録された放射性標識物質の放射線データを読み取って、生化学解析用データを生成するにあたり、コントロールユニット70は、まず、第1のレーザ励起光源21に基準駆動信号を出力するとともに、比較的小さい基準駆動電流を、第1のレーザ励起光源21に供給し、第1のレーザ励起光源21から、比較的レーザパワーが小さい基準レーザパワーP0のレーザ光24を放出させる。
【0563】
第1のレーザ励起光源21から発せられた基準レーザパワーP0のレーザ光24は、コリメータレンズ25によって、平行な光とされた後、ミラー26に入射して、反射される。
【0564】
ミラー26によって反射されたレーザ光24は、第1のダイクロイックミラー27および第2のダイクロイックミラー28を透過し、ミラー29に入射する。
【0565】
ミラー29に入射したレーザ光24は、ミラー29によって反射されて、さらに、ミラー32に入射して、反射される。
【0566】
ミラー32によって反射されたレーザ光24は、穴開きミラー34の穴33を通過して、凹面ミラー38に入射する。
【0567】
凹面ミラー38に入射したレーザ光24は、凹面ミラー38によって反射されて、光学ヘッド35に入射する。
【0568】
光学ヘッド35に入射したレーザ光24は、ミラー36によって反射され、非球面レンズ37によって、ステージ40ガラス板41上に載置された蓄積性蛍光体シート10の第1の輝尽性蛍光体層領域12に集光される。
【0569】
その結果、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が、レーザ光24によって励起され、第1の輝尽性蛍光体層領域12から輝尽光45が放出される。
【0570】
第1の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45は、光学ヘッド35に設けられた非球面レンズ37によって集光され、ミラー36により、レーザ光24の光路と同じ側に反射され、平行な光とされて、凹面ミラー38に入射する。
【0571】
凹面ミラー38に入射したレーザ光24は、凹面ミラー38によって反射されて、穴開きミラー34に入射する。
【0572】
穴開きミラー34に入射した輝尽光45は、凹面ミラーによって形成された穴開きミラー34によって、図7に示されるように、下方に反射され、フィルタユニット48のフィルタ52dに入射する。
【0573】
フィルタ52dは、輝尽性蛍光体から放出される輝尽光の波長域の光のみを透過し、640nmの波長の光をカットする性質を有しているので、励起光である640nmの波長の光がカットされ、輝尽光の波長域の光のみがフィルタ52dを透過して、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出される。
【0574】
フォトマルチプライア50によって、輝尽光45が光電的に検出されて、生成されたアナログデータは、積分アンプ90に出力されて、積分される。
【0575】
第1のレーザ励起光源21が起動されてから、所定の時間、たとえば、数μ秒が経過すると、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に駆動停止信号を出力して、第1のレーザ励起光源21を停止させるとともに、積分アンプ90によって生成されたアナログデータの積分値を、A/D変換器53に出力させる。
【0576】
アナログデータの積分値は、A/D変換器53によって、ディジタル化され、A/D変換器53から、ディジタルデータS(P0)が、一時メモリ85に出力されて、一時的に記憶される。
【0577】
同時に、コントロールユニット70は、信号強度判定手段87に信号強度判定開始信号を出力し、信号強度判定手段87は、コントロールユニット70から、信号強度判定開始信号を受けると、一時メモリ85に記憶されたディジタルデータS(P0)の信号強度をしきい値Tと比較する。
【0578】
その結果、ディジタル信号S(P0)の信号強度が、しきい値T以上と判定されたときは、レーザパワーが比較的小さい基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、第1の輝尽性蛍光体層領域12が励起されたにもかかわらず、十分に高い信号強度を有するディジタル信号が生成されており、第1の輝尽性蛍光体層領域12には、大きな放射線エネルギーが蓄積されていると認められ、基準レーザパワーP0よりもレーザパワーの大きいレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12を励起するときには、かえって、ディジタル信号の信号強度が、フォトマルチプライア50のダイナミックレンジの上限を越えてしまうおそれがあるから、信号強度判定手段87は、レーザパワーが比較的小さい基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、第一の輝尽性蛍光体層領域12を励起し、放出された輝尽光45を光電的に検出して、生成され、一時メモリ85に一時的に記憶されているディジタルデータを、そのまま、第1の輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして決定し、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータを、データ記憶手段86に転送して、記憶させる。
【0579】
これに対して、信号強度判定手段87が、ディジタル信号S(P0)の信号強度がしきい値T未満と判定したときは、第一の輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーが小さいため、レーザパワーが比較的小さい基準レーザパワーP0のレーザ光24によって励起されたときに、第1の輝尽性蛍光体層領域12から放出される輝尽光45の強度が小さすぎて、定量性のある十分な信号強度を有するディジタルデータS(P0)が生成されていないと認められるから、信号強度判定手段87は、コントロールユニット70にレーザパワー増大信号を出力する。この場合には、一時メモリ85に記憶されたディジタルデータS(P0)はサンプリングされない。
【0580】
データ処理装置54の信号強度判定手段87から、レーザパワー増大信号が入力されると、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に第一の駆動信号を出力して、基準駆動電流よりも大きい第一の駆動電流を供給し、第1のレーザ励起光源21から、基準レーザパワーP0よりも、ΔPだけ、レーザパワーが大きい第1のレーザパワーP1のレーザ光24を放出させる。
【0581】
第1のレーザ励起光源21から発せられた640nmの波長の第1のレーザパワーP1のレーザ光24は、コリメータレンズ25、ミラー26、第1のダイクロイックミラー27、第2のダイクロイックミラー28、ミラー29、ミラー32、穴開きミラー34の穴33および凹面ミラー38を介して、光学ヘッド35に入射する。
【0582】
光学ヘッド35に入射したレーザ光24は、ミラー36によって反射され、非球面レンズ37によって、ステージ40のガラス板41上に載置されている蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域12に集光される。
【0583】
蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域12にレーザ光24が入射すると、第1に輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が、レーザ光24によって励起されて、第1の輝尽性蛍光体層領域12から輝尽光45が放出される。
【0584】
ここに、第1の輝尽性蛍光体層領域12に照射されるレーザ24は基準レーザパワーP0よりも大きな第一のレーザパワーP1を有しているから、第1の輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーが小さい場合にも、強度の高い輝尽光45が、第1の輝尽性蛍光体層領域12から、放出される。
【0585】
第1の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45は、光学ヘッド35に設けられた非球面レンズ37によって集光され、ミラー36により、レーザ光24の光路と同じ側に反射され、平行な光とされて、凹面ミラー38に入射する。
【0586】
凹面ミラー38に入射した輝尽光45は、凹面ミラー38によって反射され、穴開きミラー34に入射する。
【0587】
穴開きミラー34に入射した輝尽光45は、凹面ミラーによって形成された穴開きミラー34によって、図7に示されるように、下方に反射され、フィルタユニット48のフィルタ52dに入射する。
【0588】
フィルタ52dは、輝尽性蛍光体から放出される輝尽光の波長域の光のみを透過し、640nmの波長の光をカットする性質を有しているので、励起光である640nmの波長の光がカットされ、輝尽光の波長域の光のみがフィルタ52dを透過して、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出される。
【0589】
フォトマルチプライア50によって、輝尽光45が光電的に検出されて、生成されたアナログデータは、積分アンプ90に出力されて、積分される。
【0590】
第1のレーザ励起光源21が起動されてから、所定の時間、たとえば、数μ秒が経過すると、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に駆動停止信号を出力して、第1のレーザ励起光源21を停止させるとともに、積分アンプ90によって生成されたアナログデータの積分値を、A/D変換器53に出力させる。
【0591】
アナログデータの積分値は、A/D変換器53によって、ディジタル化され、A/D変換器53から、ディジタルデータS(P1)が、一時メモリ85に出力されて、一時的に記憶される。
【0592】
コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に駆動停止信号を出力するとともに、信号強度判定手段87に信号強度判定開始信号を出力し、信号強度判定開始信号を受けると、信号強度判定手段87は、一時メモリ85に記憶されたディジタル信号S(P1)の信号強度をしきい値Tと比較する。
【0593】
その結果、信号強度判定手段87が、ディジタルデータS(P1)の信号強度がしきい値T以上になったと判定したときは、レーザ光24のパワーを基準レーザパワーP0から第1のレーザパワーP1に増大させ、基準レーザパワーP0よりもレーザパワーが大きい第1のレーザパワーP1のレーザ光24により、第1の輝尽性蛍光体層領域12を励起した結果、第1の輝尽性蛍光体層領域12から放出され、フォトマルチプライア50によって光電的に検出された輝尽光45の強度が十分大きくなって、定量性のある十分に高い信号強度を有するディジタルデータS(P1)が生成されており、第1のレーザパワーP1よりも、さらにレーザパワーの大きいレーザ光24によって、第1の輝尽性蛍光体層領域12を励起するときは、第1の輝尽性蛍光体層領域12から放出され、フォトマルチプライア50によって光電的に検出される輝尽光45の強度が大きくなりすぎて、ディジタル信号の信号強度が、フォトマルチプライア50のダイナミックレンジの上限を越えてしまうおそれがあるから、信号強度判定手段87は、第1のレーザパワーP1を有するレーザ光24によって、第1の輝尽性蛍光体層領域12を励起し、放出された輝尽光45を光電的に検出して、生成され、一時メモリ85に一時的に記憶されているディジタルデータS(P1)を、第1の輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして決定する。
【0594】
ここに、一時メモリ85に一時的に記憶されているディジタルデータS(P1)は、基準レーザパワーP0よりも大きい第一のレーザパワーP1のレーザ光24を、第1の輝尽性蛍光体層領域12に照射して、第1の輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、第1の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して、生成されたものであるから、基準レーザパワーP0のレーザ光24を、第1の輝尽性蛍光体層領域12に照射して、第1の輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、第1の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して、生成されたディジタルデータS(P0)に比し、放出された放射線エネルギーが同じであっても、見掛け上、高い信号強度を有している。したがって、ディジタルデータS(P1)を、基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、第1の輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起することによって、生成されるべきディジタルデータに補正することが必要であるから、信号強度判定手段87は、データ処理手段88に補正実行信号を出力する。
【0595】
信号強度判定手段87から補正実行信号が入力されると、データ処理装置54のデータ処理手段88は、一時メモリ85に一時的に記憶されているディジタルデータS(P1)を読み出し、次式にしたがって、基準レーザパワーP0のレーザ光24を用いて、第1の輝尽光蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起した場合に、生成されるべきディジタルデータに補正し、こうして得られたディジタルデータSを、データ記憶手段86に記憶させる。
【0596】
S=S(P1)×C1(P0/P1)
上式において、Sは、ディジタルデータS(P1)が補正されて、得られるディジタルデータであり、C1(P0/P1)は補正係数であって、基準レーザパワーP0および第1のレーザパワーP1の関数である。
【0597】
これに対して、ディジタルデータS(P1)の信号強度が、しきい値T未満と判定されたときは、第1の輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーがきわめて小さいため、レーザ光24のレーザパワーを基準レーザパワーP0から第1のレーザパワーP1に増大させ、基準レーザパワーP0よりもレーザパワーが大きい第一のレーザパワーP1のレーザ光24によって、第1の輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起しても、依然として、第1の輝尽性蛍光体層領域12から放出され、フォトマルチプライア50によって光電的に検出される輝尽光45の強度が小さすぎて、定量性のある十分な信号強度を有するディジタル信号が生成されていないと認められるから、信号強度判定手段87は、再度、コントロールユニット70に、レーザパワー増大信号を出力する。
【0598】
データ処理装置54の信号強度判定手段87から、再度、レーザパワー増大信号が入力されると、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に第2の駆動信号を出力するとともに、第1の駆動電流よりも、電流値が大きい第2の駆動電流を供給して、第1のレーザ励起光源21から、第1のレーザパワーP1よりも、さらにΔPだけ、レーザパワーが大きい第2のレーザパワーP2のレーザ光24を放出させ、第2のレーザパワーP2のレーザ光24を、第2の輝尽性蛍光体層領域12に照射し、第2の輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起する。
【0599】
こうして、最大I回(Iは3以上の整数)にわたって、レーザ光24のレーザパワーを増大させて、レーザ光24によって、第1の輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、第1の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出して、アナログデータを生成し、生成されたアナログデータを、積分アンプ90によって積分し、アナログ信号の積分値を、A/D変換器53によって、ディジタル化して、ディジタルデータを生成し、一時メモリ85に一時的に記憶させ、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータの信号強度をしきい値Tと比較する。
【0600】
ここに、レーザパワーを増大させる回数をI回に限っているのは、輝尽性蛍光体層領域12に含まれる輝尽性蛍光体は、放射性標識物質によって、選択的に標識されているため、多数の輝尽性蛍光体層領域12の中には、放射線エネルギーを蓄積していないものがあり、そのような場合には、繰り返し、レーザパワーを増大させても、生成されるディジタル信号の信号強度がしきい値T以上になることがないからであり、I回にわたって、レーザパワーを増大させても、生成されたディジタル信号の信号強度がしきい値T未満のときは、信号強度判定手段87は、第1の輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータはゼロである決定して、ゼロを、第1の輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして、データ記憶手段86に記憶させる。
【0601】
これに対して、i回(iはI未満の正の整数)にわたり、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを、ΔPづつ、増大させて、第1の輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起した結果、放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50が光電的に検出して、生成したアナログデータを、積分アンプ90によって積分し、アナログデータの積分値を、ディジタル化して、生成したディジタルデータS(Pi)の信号強度がしきい値T以上になったときは、信号強度判定手段87は、データ処理手段88に補正実行信号を出力し、レーザパワーP1のレーザ光24によって生成したディジタルデータS(P1)の場合と同様に、ディジタルデータS(Pi)を補正させて、データ記憶手段86に記憶させる。
【0602】
ここに、レーザ光24が照射されると、輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーが、輝尽光45の形で放出され、蓄積されている放射線エネルギーの量は減少するから、レーザ光24による励起を繰り返す回数が最小になるように、あらかじめ、実験的に、基準レーザパワーP0およびΔPが決定され、レーザパワーの設定値として、コントロールユニット70のメモリ(図示せず)に記憶されている。
【0603】
以上のようにして、蓄積性蛍光体シートに形成された第1の輝尽性蛍光体層領域12に、レーザ光24を照射して、励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して、アナログデータを生成し、生成されたアナログデータを積分し、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成したディジタルデータが、データ記憶手段86に記憶されると、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21にオフ信号を出力して、第1のレーザ励起光源21をオフさせるとともに、主走査ステッピングモータ65に、駆動信号を出力して、光学ヘッド35を、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された主走査方向に隣り合う輝尽性蛍光体層領域12間の距離に等しい1ピッチだけ、主走査方向に移動させる。
【0604】
リニアエンコーダ67から入力された光学ヘッド35の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド35が、主走査方向に、隣り合う輝尽性蛍光体層領域12の間の距離に等しい1ピッチだけ移動されたことが確認されると、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に、基準駆動信号を出力するとともに、基準駆動電流を供給して、基準レーザパワーP0のレーザ光24を発せさせ、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域12に隣り合う第2の状輝尽性蛍光体層領域12に含まれた輝尽性蛍光体を、まず、基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、励起する。
【0605】
同様にして、所定の時間にわたり、基準レーザパワーP0のレーザ光24が、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第2の輝尽性蛍光体層領域12に照射されて、第2の輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が励起され、第2の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45が、フォトマルチプライア50によって光電的に検出されて、アナログデータが生成され、積分アンプ90によって、アナログデータが積分されて、アナログ信号の積分値が生成されると、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に駆動停止信号を出力して、第1のレーザ励起光源21の駆動を停止させ、積分アンプ90によって生成されたアナログデータの積分値を、A/D変換器53に出力させ、A/D変換器53により、アナログデータの積分値をディジタル化し、生成されたディジタルデータを、一時メモリ85に記憶させるとともに、データ処理装置54の信号強度判定手段87に、信号強度判定開始信号を出力する。
【0606】
コントロールユニット70から、信号強度判定開始信号を受けると、信号強度判定手段87は、第2の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45が光電的に検出されて、生成され、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(P0)を読み出し、その信号強度をしきい値Tと比較する。
【0607】
第1の輝尽性蛍光体層領域12に、基準レーザパワーP0のレーザ光24を照射して、ディジタルデータを生成した場合と同様にして、ディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T以上のときは、一時メモリ85に記憶されているディジタルデータS(P0)が、第二のドット状輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして決定されて、データ処理装置54のデータ記憶手段86に記憶され、ディジタル信号S(P0)の信号強度がしきい値T未満のときは、レーザ光24のレーザパワーが増大されて、第二の輝尽性蛍光体層領域12に含まれた輝尽性蛍光体が励起されて、第二の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45が光電的に検出され、ディジタルデータが生成されて、ディジタルデータの信号強度がしきい値T以上になったときに、そのディジタルデータが、第二の輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして決定され、データ処理手段88により、レーザパワーに応じた補正が施されて、データ処理装置54のデータ記憶手段86に記憶される。
【0608】
こうして、光学ヘッド35の間欠的な移動に同期して、第1のレーザ励起光源21のオン・オフが繰り返され、リニアエンコーダ67から入力された光学ヘッド35の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド35が、主走査方向に、1ライン分だけ、移動され、レーザ光24によって、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第1ライン目のすべての輝尽性蛍光体層領域12が走査されたことが確認されると、コントロールユニット70は、主走査ステッピングモータ65に駆動信号を出力して、光学ヘッド35を元の位置に復帰させるとともに、副走査パルスモータ61に駆動信号を出力して、移動可能な基板63を、副走査方向に、1ライン分だけ、移動させる。
【0609】
リニアエンコーダ67から入力された光学ヘッド35の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド35が元の位置に復帰され、また、移動可能な基板63が、副走査方向に、1ライン分だけ、移動されたことが確認されると、コントロールユニット70は、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第1ライン目の輝尽性蛍光体層領域12に、順次、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24を照射したのと全く同様にして、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第2ライン目の輝尽性蛍光体層領域12に、順次、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24を照射して、第2ライン目の輝尽性蛍光体層領域12を励起し、第2ライン目の輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって、順次、光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、A/D変換器53によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、一時メモリ85に、一時的に記憶する。
【0610】
一時メモリ85に記憶されたディジタル信号の信号強度にしたがって、一時メモリ85に記憶されたディジタル信号をそのまま、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして、データ処理装置54のデータ記憶手段86に記憶し、あるいは、レーザ光24のレーザパワーを増大させて、繰返し、第2ライン目の各輝尽性蛍光体層領域12にレーザ光を照射して、各輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、第2ライン目の各輝尽性蛍光体層領域12から放出される輝尽光45を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分し、アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、ディジタルデータの信号強度がしきい値T以上のときに、それぞれの輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして、データ処理装置54のデータ記憶手段86に記憶する。
【0611】
こうして、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成されたすべての輝尽性蛍光体層領域12が、レーザ光24によって走査されると、第1のレーザ励起光源21がオフされて、蓄積性蛍光体シート10の多数の輝尽性蛍光体層領域12に記録された放射性標識物質の放射線データの読み取りが完了する。
【0612】
本実施態様においては、蓄積性蛍光体シート10の各輝尽性蛍光体層領域12に、第1のレーザ励起光源21から、まず、レーザパワーが比較的小さい基準レーザパワーP0のレーザ光24を照射して、各輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体層領域12のそれぞれから放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分し、アナログデータの積分値をディジタル化して、蓄積性蛍光体シート10の多数の輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータS(P0)が生成され、ディジタルデータS(P0)の信号強度を、信号強度判定手段87によって、しきい値Tと比較するように構成され、比較の結果、ディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T以上と判定されたときは、その輝尽性蛍光体層領域12に、大きい放射線エネルギーが蓄積されており、基準レーザパワーP0よりも大きいレーザパワーのレーザ光24によって、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれた輝尽性蛍光体を励起するときは、ディジタルデータの信号強度が、フォトマルチプライア50のダイナミックレンジの上限を越えてしまうおそれがあると認められるから、レーザパワーが比較的小さい基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分し、アナログ信号の積分値をディジタル化して、生成され、一時メモリ85に一時的に記憶されているディジタルデータS(P0)をそのまま、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして決定し、データ記憶手段86に記憶させている。
【0613】
したがって、本実施態様によれば、輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーがきわめて大きい場合でも、その輝尽性蛍光体層領域12から放出される輝尽光45の強度が大きくなりすぎて、フォトマルチプライア50のダイナミックレンジの上限を越えることを、確実に防止することができ、フォトマルチプライア50により、感度よく、輝尽光45を光電的に検出して、生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0614】
一方、本実施態様においては、ディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T未満と判定されたときは、その輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーがきわめて小さいため、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45の強度が小さすぎ、フォトマルチプライア50によって、高感度で、輝尽光45を光電的に検出して、定量性のある十分な信号強度を有するディジタルデータを生成することはきわめて困難であると認められるから、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを増大させ、基準レーザパワー(P0)よりも大きいレーザパワーPi(Pi=P0+ΔP×iであり、iは正の整数である。)を有するレーザ光24を、第1のレーザ励起光源21から放出させて、レーザパワーPiのレーザ光24により、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを積分し、アナログ信号の積分値をディジタル化して生成したディジタルデータS(Pi)の信号強度がしきい値T以上の場合にのみ、そのディジタルデータS(Pi)を、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして、決定するように構成されている。
【0615】
したがって、本実施態様によれば、輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーが小さいため、蓄積されている放射線エネルギーが大きい輝尽性蛍光体層領域12に、レーザ光24を照射して、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して生成されたディジタルデータの信号強度が、フォトマルチプライア50のダイナミックレンジの上限を越えないように、そのレーザパワーが選択されたレーザ光24を照射する場合には、輝尽性蛍光体層領域12から放出される輝尽光45の強度が小さくすぎて、その輝尽性蛍光体層領域12から放出される輝尽光を、フォトマルチプライア50によって、高感度で、光電的に検出することができないときにも、高感度で、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して、ディジタルデータS(Pi)を生成することができ、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0616】
さらに、本実施態様においては、ディジタルデータS(Pi)の信号強度がしきい値T以上であると判定され、そのディジタルデータS(Pi)を、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして決定するときに、ディジタルデータS(Pi)に、レーザパワーの関数である補正係数Ci(P0/Pi)を乗じて、ディジタルデータS(Pi)を、基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起することによって、生成されるべきディジタルデータに補正して、データ記憶手段86に記憶させているから、輝尽光45を、高感度で検出し、あるいは、輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている検出が可能なレベルの放射線エネルギーをすべて、輝尽光45の形で、放出させて、検出できるようにするために、レーザ光24のレーザパワーを、基準レーザパワーP0よりも増大させて、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起しても、輝尽性蛍光体層領域12に蓄積された放射線エネルギーに対応した信号強度を有するディジタルデータを生成することが可能になる。
【0617】
また、本実施態様によれば、合計I回(Iは3以上の整数)にわたって、レーザパワーを増大させても、生成されたディジタルデータの信号強度がしきい値T未満のときは、その輝尽性蛍光体層領域12には、放射線エネルギーが蓄積されていないと判定し、S=0として、ディジタルデータSを、データ記憶手段86に記憶させているので、放射性標識物質によって選択的に標識されて、多数の輝尽性蛍光体層領域12に記録されている放射線データを、効率的に読み取って、生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0618】
図29は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかるスキャナのデータ処理装置54周辺のブロックダイアグラムである。
【0619】
図29に示されるように、本実施態様にかかるスキャナのデータ処理装置54は、さらに、ディジタルデータの加算値を記憶する加算値記憶手段91を備えている。
【0620】
図30は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかるスキャナの信号強度判定手段87およびコントロールユニット70によって実行される生化学解析用データ生成動作のフローチャートである。
【0621】
本実施態様においては、データ処理装置54の信号強度判定手段87は、基準レーザパワーP0のレーザ光24を、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された各輝尽性蛍光体層領域12に照射して、各輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、各輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、A/D変換器53によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、得られたディジタルデータS(P0)を、一時メモリ85に一時的に記憶し、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(P0)の信号強度としきい値Tと比較し、ディジタルデータS(P0)の信号強度が、しきい値T以上のときは、そのディジタルデータS(P0)をサンプリングして、加算値記憶手段91の所定のメモリ領域に記憶させた後、合計K回(Kは2以上の整数)にわたって、コントロールユニット70にレーザパワー増大信号を出力して、第1のレーザ励起光源21から、より大きいレーザパワーを有するレーザ光24を放出させ、それぞれのレーザパワーのレーザ光24によって、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、生成されたアナログデータを、積分アンプ90によって積分し、アナログデータの積分値を、A/D変換器53によって、ディジタル化して、生成されたディジタルデータS(Pk)をサンプリングして、加算値記憶手段91の所定のメモリ領域に記憶させるとともに、データ処理手段88に補正実行信号を出力して、加算値記憶手段91の所定のメモリ領域に記憶されたディジタルデータS(Pk)を補正させて、加算値記憶手段91の所定のメモリ領域に記憶されているディジタルデータS(P0)に加算させ、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして、データ記憶手段86に記憶させるように構成されている。ここに、kはK以下の正の整数である。
【0622】
一方、基準レーザパワーP0のレーザ光24を、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された各輝尽性蛍光体層領域12に照射して、各輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、各輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、A/D変換器53によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、得られ、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T未満であると判定したときは、データ処理装置54の信号強度判定手段87は、最大M回(Mは2以上の整数)にわたって、コントロールユニット70にレーザパワー増大信号を出力して、第1のレーザ励起光源21から、より大きいレーザパワーを有するレーザ光24を放出させ、レーザ光24によって、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプ90によって積分し、アナログデータの積分値を、A/D変換器53により、ディジタル化して、生成されたディジタル信号S(Pm)の信号強度がしきい値T以上になったと判定したときは、そのディジタル信号S(Pm)をサンプリングして、加算値記憶手段91の所定のメモリ領域に記憶させた後、さらに、合計K回にわたって、コントロールユニット70にレーザパワー増大信号を出力して、第1のレーザ励起光源21から、より大きいレーザパワーを有するレーザ光24を放出させ、それぞれのレーザパワーのレーザ光24によって、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプ90によって積分し、アナログデータの積分値を、A/D変換器53によって、ディジタル化して、ディジタルデータS(Pm+k)を生成して、サンプリングし、加算値記憶手段91の所定のメモリ領域に記憶させるとともに。データ処理手段88に補正実行信号を出力して、加算値記憶手段91の所定のメモリ領域に記憶されたディジタルデータS(Pm+k)を補正させて、加算値記憶手段91の所定のメモリ領域に記憶されているディジタルデータS(P0)に加算させ、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして、データ記憶手段86に記憶させるように構成されている。ここに、mはM未満の正の整数である。
【0623】
さらに、本実施態様においては、データ処理装置54の信号強度手段87は、基準レーザパワーP0のレーザ光24を、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された各輝尽性蛍光体層領域12に照射して、各輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、各輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、A/D変換器53によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、得られ、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T未満であると判定したときに、M回にわたり、コントロールユニット70にレーザパワー増大信号を出力して、第1のレーザ励起光源21から、ΔPづつ、レーザパワーが増大されたレーザ光24を放出させて、輝尽性蛍光体層領域12に照射したにもかかわらず、レーザ光24によって、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプ90によって積分し、アナログデータの積分値を、A/D変換器53によって、ディジタル化して、生成されたディジタルデータS(Pm)の信号強度がしきい値T未満のときは、信号強度手段87は、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータをゼロに決定し、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータがゼロである旨を、データ記憶手段86に記憶させるように構成されている。
【0624】
すなわち、コントロールユニット70は、まず、第1のレーザ励起光源21に基準駆動信号を出力するとともに、比較的小さい基準駆動電流を、第1のレーザ励起光源21に供給し、第1のレーザ励起光源21から、レーザパワーが比較的小さい基準レーザパワーP0のレーザ光24を放出させ、図27および図28に示された実施態様と全く同様にして、輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45が、フォトマルチプライア50によって光電的に検出されて、アナログデータが生成され、積分アンプ90によって、アナログデータが積分される。
【0625】
第1のレーザ励起光源21が起動されてから、所定の時間、たとえば、数μ秒が経過すると、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に駆動停止信号を出力して、第1のレーザ励起光源21を停止させるとともに、積分アンプ90によって生成されたアナログデータの積分値を、A/D変換器53に出力させる。
【0626】
アナログ信号の積分値は、A/D変換器53によって、ディジタル化され、A/D変換器53から、ディジタルデータS(P0)が、一時メモリ85に出力されて、一時的に記憶される。
【0627】
同時に、コントロールユニット70は、信号強度判定手段87に、信号強度判定開始信号を出力し、信号強度判定開始信号を受けると、信号強度判定手段87は、一時メモリ85に記憶されたディジタルデータS(P0)の信号強度をしきい値Tと比較する。
【0628】
その結果、ディジタルデータS(P0)の信号強度が、しきい値T以上と判定されたときは、信号強度判定手段87は、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(P0)を、加算値記憶手段81に転送して、所定のメモリ領域に記憶させる。
【0629】
この場合には、レーザパワーが比較的小さい基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起したにもかかわらず、得られたディジタル信号S(P0)の信号強度がしきい値T以上であるから、その輝尽性蛍光体層領域12には、輝尽光45の形で、検出可能な十分な放射線エネルギーが蓄積されていると考えられる。
【0630】
そこで、本実施態様においては、ディジタルデータS(P0)を、加算値記憶手段91の所定のメモリ領域に記憶した後、信号強度判定手段87は、さらに、合計K回にわたって、コントロールユニット70に、レーザパワー増大信号を出力し、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを、K回にわたり、増大させて、ディジタルデータS(P0)を得た輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、アナログデータの積分値をディジタル化して、得られたディジタルデータS(Pk)を加算値記憶手段91の所定のメモリ領域に記憶させるように構成されている。ここに、k=1…Kである。
【0631】
しかしながら、ディジタルデータS(P0)は、基準レーザパワーP0のレーザ光24を、輝尽性蛍光体層領域12に照射し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して生成されたものであり、一方、ディジタルデータS(Pk)は、レーザパワーPkのレーザ光24を、その輝尽性蛍光体層領域12に照射し、輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して生成されたものであるから、ディジタルデータS(P0)に、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを、K回にわたり、増大させて、生成したディジタルデータS(Pk)を加算するにあたっては、レーザパワーに応じて、ディジタルデータS(Pk)を補正することが必要である。
【0632】
そこで、本実施態様においては、信号強度判定手段87は、ディジタル信号S(Pk)を加算値記憶手段91の所定のメモリ領域に記憶させるとともに、データ処理手段88に補正実行信号を出力して、データ処理手段88に、次式にしたがって、ディジタルデータS(Pk)を補正させて、加算値記憶手段91に記憶されているディジタルデータS(P0)に加算させるように構成されている。
【0633】
ΣS(Pk)=ΣS(Pk−1)+S(Pk)×C3(P0/Pk)
ここに、ΣS(Pk)は、k回にわたって、レーザパワーを増大させて、ディジタルデータを生成し、生成された各ディジタルデータを補正した後、順次、加算して、得られるディジタルデータの加算値、ΣS(Pk−1)は、(k−1)回にわたって、レーザパワーを増大させて、ディジタルデータを生成し、生成されたディジタルデータを補正した後、順次、加算して、得られたディジタルデータの加算値であり、C3(P0/Pk)は補正係数であって、レーザパワーP0、Pkの関数である。
【0634】
一方、基準レーザパワーP0のレーザ光24を、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された各輝尽性蛍光体層領域12に照射して、各輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、各輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、A/D変換器53によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、得られ、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T未満であると判定したときは、データ処理装置54の信号強度判定手段87は、最大M回にわたって、コントロールユニット70にレーザパワー増大信号を出力して、第1のレーザ励起光源21から、より大きいレーザパワーを有するレーザ光24を放出させ、レーザ光24によって、ディジタルデータS(P0)を得た輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプ90によって積分し、アナログデータの積分値を、A/D変換器53により、ディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度をしきい値Tと比較する。
【0635】
その結果、ディジタルデータS(P0)を得た輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータS(Pm)の信号強度が、しきい値T以上になったと判定したときは、信号強度判定手段87は、そのディジタルデータS(Pm)を、加算値記憶手段91の所定のメモリ領域に記憶させる。ここに、m=1…Mである。
【0636】
この場合には、基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起したときには、得られたディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T未満であったが、基準レーザパワーP0よりもΔPづつ、レーザ光24のレーザパワーを増大させて、レーザ光24により、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起した結果、レーザパワーPmのレーザ光24によって、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起して、得たディジタルデータS(Pm)の信号強度がしきい値T以上になったのであるから、さらに、レーザパワーの大きいレーザ光24によって、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起するときは、その輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーを、輝尽光45の形で放出させて、検出することが可能と考えられる。
【0637】
そこで、本実施態様においては、信号強度判定手段87は、さらに、合計K回にわたり、コントロールユニット70に、レーザパワー増大信号を出力し、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを、K回にわたり、増大させて、ディジタル信号S(Pm)を得た輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、アナログデータの積分値をディジタル化して、得られたディジタルデータS(Pm+k)を加算値記憶手段91の所定のメモリ領域に記憶させるように構成されている。ここに、k=1…Kである。
【0638】
しかしながら、上述のように、ディジタルデータS(Pm)は、レーザパワーがPmのレーザ光24を、輝尽性蛍光体層領域12に照射し、輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して生成されたものであるのに対して、ディジタルデータS(Pm+k)は、レーザパワーがPm+kのレーザ光24を、その輝尽性蛍光体層領域12に照射し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に検出して生成されたものであるから、ディジタルデータS(Pm)に、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを、合計K回にわたって、増大させて、生成したディジタルデータS(Pm+k)を加算するにあたっては、レーザパワーに応じて、ディジタルデータS(Pm+k)を補正することが必要である。
【0639】
そこで、信号強度判定手段87は、ディジタルデータS(Pm+k)を加算値記憶手段91の所定のメモリ領域に記憶させるとともに、データ処理手段88に補正実行信号を出力して、データ処理手段88に、次式にしたがって、ディジタルデータS(Pm+k)を補正させて、加算値記憶手段91に記憶されているディジタルデータS(Pm)に加算させるように構成されている。
ΣS(Pm+k)=ΣS(Pm+k−1)+S(Pm+k)×C3(Pm/Pm+k)
ここに、ΣS(Pm+k)は、(m+k)回にわたって、レーザパワーを増大させて、ディジタルデータを生成して、ディジタルデータを補正し、順次、加算して、得られるディジタルデータの加算値、ΣS(Pm+k−1)は、(m+k−1)回にわたって、レーザパワーを増大させて、ディジタルデータを生成して、ディジタルデータを補正し、順次、加算して、得られたディジタルデータの加算値であり、C3(Pm/Pm+k)は補正係数であって、レーザパワーPm、Pm+kの関数である。
【0640】
これに対して、基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、生成されたアナログデータを、積分アンプ90によって積分し、生成されたアナログデータの積分値を、A/D変換器53により、ディジタル化して、生成されたディジタルデータS(P0)の信号強度が、しきい値T未満であると判定したときに、さらに、合計M回にわたり、コントロールユニット70にレーザパワー増大信号を出力して、第1のレーザ励起光源21から、基準レーザパワーP0よりもΔPづつ、レーザパワーが増大されたレーザ光24を放出させて、輝尽性蛍光体層領域12に照射したにもかかわらず、レーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、生成されたアナログデータを、積分アンプ90によって積分し、生成されたアナログデータの積分値を、A/D変換器53により、ディジタル化して、生成されたディジタルデータS(PM)の信号強度が、しきい値T未満のときは、その輝尽性蛍光体層領域12内には、放射線エネルギーが蓄積されていない蓋然性が高いから、信号強度判定手段87は、その輝尽性蛍光体層領域のディジタルデータSはゼロであると決定して、ゼロを、データ記憶手段86に記憶させる。
【0641】
本実施態様によれば、基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、アナログデータの積分値を、A/D変換器53によって、ディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、しきい値T以上であると判定されたときは、さらに、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを、合計K回にわたって、ΔPづつ、増大させて、その輝尽性蛍光体層領域12に照射して、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、アナログデータの積分値を、A/D変換器53によって、ディジタル化して、ディジタルデータを生成し、レーザパワーに応じて、補正して、加算し、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータを生成しているから、各輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーを、ほぼ完全に、輝尽光45の形で放出させて、検出し、ディジタルデータを生成することができ、したがって、感度良く、輝尽光45を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になるとともに、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を、まず、比較的レーザパワーの小さい基準レーザパワーP0のレーザ光24によって励起し、さらに、ΔPづつ、レーザパワーを増大させて、励起しているから、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が励起されて、放出した輝尽光45の強度が過大になり、フォトマルチプライア50ダイナミックレンジの上限を越えて、輝尽光を検出して得たディジタル信号の信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止することが可能になる。
【0642】
また、本実施態様によれば、基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、アナログデータの積分値を、A/D変換器53によって、ディジタル化して、生成されたディジタルデータS(P0)の信号強度が、しきい値T未満であるときは、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを、最大M回にわたって、ΔPづつ、増大させて、その輝尽性蛍光体層領域12に照射して、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起した結果、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、アナログデータの積分値を、A/D変換器53によって、ディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、しきい値T以上になったときは、さらに、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを、合計K回にわたって、ΔPづつ、増大させて、その輝尽性蛍光体層領域12に照射して、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、生成されたアナログ信号を、積分アンプ90によって積分し、生成されたアナログ信号の積分値を、A/D変換器53によって、ディジタル化し、レーザパワーに応じて、補正して、加算し、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータを生成しているから、各輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーを、ほぼ完全に、輝尽光45の形で放出させて、検出し、ディジタルデータを生成することができ、したがって、その輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーがきわめて小さく、励起されたときに、その輝尽性蛍光体層領域12から放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0643】
さらに、本実施態様によれば、データ処理装置54の信号強度手段87は、基準レーザパワーP0のレーザ光24を、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された各輝尽性蛍光体層領域12に照射して、各輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、各輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、A/D変換器53によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、得られ、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値T未満であると判定したときに、M回にわたり、コントロールユニット70にレーザパワー増大信号を出力して、第1のレーザ励起光源21から、ΔPづつ、レーザパワーが増大されたレーザ光24を放出させて、輝尽性蛍光体層領域12に照射したにもかかわらず、レーザ光24によって、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプ90によって積分し、アナログデータの積分値を、A/D変換器53によって、ディジタル化して、生成されたディジタルデータS(Pm)の信号強度がしきい値T未満のときは、信号強度手段87は、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータをゼロに決定し、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータがゼロである旨を、データ記憶手段86に記憶させるように構成されているから、放射性標識物質によって、選択的に標識された多数の輝尽性蛍光体層領域12に記録されている放射線データを、効率的に読み取って、生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0644】
図31は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかるスキャナの信号強度判定手段87およびコントロールユニット70によって実行される生化学解析用データ生成動作のフローチャートである。
【0645】
図31に示されるように、本実施態様にかかるデータ処理装置54の信号強度判定手段87は、基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、アナログデータの積分値を、A/D変換器53によって、ディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度S(P0)が、しきい値T以上であると判定したときは、さらに、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを、ΔPづつ、増大させて、その輝尽性蛍光体層領域12に照射して、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、アナログデータの積分値を、A/D変換器53によって、ディジタル化して、生成したディジタルデータの信号強度が、しきい値T以上であるかぎりは、ディジタルデータを、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして採用し、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを増大させても、得られたディジタルデータの信号強度がしきい値T以上にならないときに、その輝尽性蛍光体層領域12へのレーザ光24の照射を終了させるように構成されている。
【0646】
図31に示されるように、本実施態様にかかるデータ処理装置54の信号強度判定手段87はまた、基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、アナログデータの積分値を、A/D変換器53によって、ディジタル化して、生成されたディジタルデータS(P0)の信号強度が、しきい値T未満であるときは、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを、N回(Nは2以上の整数)にわたって、ΔPづつ、増大させて、その輝尽性蛍光体層領域12に照射して、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起した結果、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、アナログデータの積分値を、A/D変換器53によって、ディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、しきい値T以上になったときは、さらに、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを、ΔPづつ、増大させて、その輝尽性蛍光体層領域12に照射して、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、生成されたアナログ信号を、積分アンプ90によって積分し、生成されたアナログ信号の積分値を、A/D変換器53により、ディジタル化して、ディジタル信号を生成し、生成したディジタル信号の信号強度が、しきい値T以上であるかぎりは、ディジタル信号を、どの輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして採用し、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを増大させても、得られたディジタル信号の信号強度がしきい値T以上にならないときに、その輝尽性蛍光体層領域12へのレーザ光24の照射を終了させるように構成されている。
【0647】
図31に示されるように、本実施態様にかかるデータ処理装置54の信号強度判定手段87は、さらに、基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、アナログデータの積分値を、A/D変換器53によって、ディジタル化して、生成されたディジタルデータS(P0)の信号強度が、しきい値T未満であるときに、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを、N回(Nは2以上の整数)にわたって、ΔPづつ、増大させて、その輝尽性蛍光体層領域12に照射して、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起したにもかかわらず、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、アナログデータの積分値を、A/D変換器53によって、ディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、しきい値T以上にならないときは、その輝尽性蛍光体層領域12には、放射線エネルギーが蓄積されていないと判定して、その輝尽性蛍光体層領域12へのレーザ光24の照射を終了させるように構成されている。
【0648】
すなわち、コントロールユニット70は、まず、第1のレーザ励起光源21に基準駆動信号を出力するとともに、比較的小さい基準駆動電流を、第1のレーザ励起光源21に供給し、第1のレーザ励起光源21から、レーザパワーが比較的小さい基準レーザパワーP0のレーザ光24を放出させ、図27および図28に示された実施態様と全く同様にして、輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45が、フォトマルチプライア50によって光電的に検出されて、アナログデータが生成され、積分アンプ90によって、アナログデータが積分される。
【0649】
第1のレーザ励起光源21が起動されてから、所定の時間、たとえば、数μ秒が経過すると、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に駆動停止信号を出力して、第1のレーザ励起光源21を停止させるとともに、積分アンプ90によって生成されたアナログデータの積分値を、A/D変換器53に出力させる。
【0650】
アナログ信号の積分値は、A/D変換器53によって、ディジタル化され、A/D変換器53から、ディジタルデータS(P0)が、一時メモリ85に出力されて、一時的に記憶される。
【0651】
同時に、コントロールユニット70は、信号強度判定手段87に、信号強度判定開始信号を出力し、信号強度判定開始信号を受けると、信号強度判定手段87は、一時メモリ85に記憶されたディジタルデータS(P0)の信号強度をしきい値Tと比較する。
【0652】
その結果、ディジタルデータS(P0)の信号強度が、しきい値T以上と判定されたときは、信号強度判定手段87は、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(P0)を、加算値記憶手段81に転送して、所定のメモリ領域に記憶させる。
【0653】
この場合には、レーザパワーが比較的小さい基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起したにもかかわらず、得られたディジタル信号S(P0)の信号強度がしきい値T以上であるから、その輝尽性蛍光体層領域12には、輝尽光45の形で、検出可能な十分な放射線エネルギーが蓄積されていると考えられる。
【0654】
そこで、本実施態様においては、ディジタル信号S(P0)を、加算値記憶手段81の所定のメモリ領域に記憶した後、データ処理装置54の信号強度判定手段87は、さらに、コントロールユニット70に、レーザパワー増大信号を出力するように構成されている。
【0655】
その結果、レーザパワーが、基準レーザパワーP0よりも、ΔPだけ、レーザパワーが大きいレーザパワーP1のレーザ光24が、第1のレーザ励起光源21から発せられて、ディジタルでS(P0)を得た輝尽性蛍光体層領域12に照射され、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が励起されて、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45が、フォトマルチプライア50によって光電的に検出されて、アナログデータが生成され、積分アンプ90によって、アナログデータが積分される。ここに、P1=P0+ΔPである。
【0656】
第1のレーザ励起光源21が起動されてから、所定の時間、たとえば、数μ秒が経過すると、コントロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に駆動停止信号を出力して、第1のレーザ励起光源21を停止させるとともに、積分アンプ90によって生成されたアナログデータの積分値を、A/D変換器53に出力させる。
【0657】
アナログ信号の積分値は、A/D変換器53によって、ディジタル化され、A/D変換器53から、ディジタルデータS(P1)が、一時メモリ85に出力されて、一時的に記憶され、信号強度判定手段87によって、一時メモリ85に記憶されたディジタルデータS(P1)の信号強度が、しきい値Tと比較される。
【0658】
その結果、ディジタルデータS(P1)の信号強度が、しきい値T以上と判定されたときは、信号強度判定手段87は、一時メモリ85に一時的に記憶されたディジタルデータS(P1)を、加算値記憶手段91に転送して、所定のメモリ領域に記憶させるとともに、データ処理手段88に補正実行信号を出力して、データ処理手段88に、次式にしたがって、ディジタルデータS(P1)を補正させて、加算値記憶手段91に記憶されているディジタルデータS(P0)に加算させる。
【0659】
ΣS(P1)=S(P0)+S(P1)×C3(P0/P1)
ここに、ΣS(P1)は、ΔPだけ、レーザパワーを増大させて、生成したディジタルデータS(P1)を補正し、ディジタルデータS(P0)に加算して、得られるディジタルデータの加算値であり、C3(P0/P1)は補正係数であって、レーザパワーP0、P1の関数である。
【0660】
こうして、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを、ΔPづつ、次々に増大させて、ディジタルデータS(P1)を得た輝尽性蛍光体層領域12に照射し、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起して、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、A/D変換器53によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータS(Pi)を生成し、信号強度判定手段87が、ディジタルデータS(Pi)の信号強度がしきい値T以上であると判定したときは、データ処理手段88によって、次式にしたがって、ディジタルデータS(Pi)が補正されて、加算値記憶手段81に記憶されているディジタルデータS(Pi−1)に加算させる。
【0661】
ΣS(Pi)=ΣS(Pi−1)+S(Pi)×C3(P0/Pi)
ここに、ΣS(Pi)は、i回にわたって、レーザパワーを増大させて、ディジタルデータを生成し、生成された各ディジタルデータを補正した後、順次、加算して、得られるディジタルデータの加算値、ΣS(Pi−1)は、(i−1)回にわたって、レーザパワーを増大させて、ディジタルデータを生成し、生成されたディジタルデータを補正した後、順次、加算して、得られたディジタルデータの加算値であり、C3(P0/Pi)は補正係数であって、基準レーザパワーP0およびレーザパワーPiの関数である。
【0662】
こうして、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを、ΔPづつ、増大させて、ディジタルデータS(P1)を得た輝尽性蛍光体層領域12に照射し、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起して、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプ90によって積分し、A/D変換器53によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、得られたディジタルデータS(Pj)の信号強度がしきい値T未満になったと判定したときは、その輝尽性蛍光体層領域12内には、輝尽光45の形で検出可能な放射線エネルギーが残存してはいないと認められるから、信号強度判定手段87は、データ処理手段88に、データ生成終了信号を出力して、加算値記憶手段91の所定のメモリ領域に記憶されているディジタルデータの加算値ΣS(Pj−1)を、データ記憶手段86に転送させて、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして記憶させる。
【0663】
これに対して、基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、A/D変換器53により、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータS(P0)の信号強度が、しきい値T未満であると判定したときは、信号強度判定手段87は、最大N回にわたって、コントロールユニット70に、レーザパワー増大信号を出力して、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを、最大N回にわたり、ΔPづつ、増大させて、ディジタルデータS(P0)を得た輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度をしきい値Tと比較する。
【0664】
その結果、ディジタルデータS(P0)を得た輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、A/D変換器53によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータS(Pn)の信号強度が、しきい値T以上になったと判定したときは、信号強度判定手段87は、そのディジタルデータS(Pn)を、加算値記憶手段81の所定のメモリ領域に記憶させる。ここに、n=1…Nである。
【0665】
この場合には、基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起したときには、得られたディジタル信号S(P0)の信号強度がしきい値T未満であったが、基準レーザパワーP0よりもΔPづつ、レーザ光24のレーザパワーを増大させて、レーザ光24により、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起した結果、レーザパワーPnのレーザ光24によって、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起して、得たディジタル信号S(Pn)の信号強度がしきい値T以上になったのであるから、さらに、レーザパワーの大きいレーザ光24によって、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起するときは、その輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーを、輝尽光45の形で放出させて、検出することが可能と考えられる。
【0666】
そこで、信号強度判定手段87は、さらに、コントロールユニット70に、レーザパワー増大信号を出力して、第1のレーザ励起光源24から発せられるレーザ光24のレーザパワーを、ΔPづつ、増大させる。
【0667】
基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出し、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、A/D変換器53により、アナログデータの積分値を、ディジタル化して、生成されたディジタルデータS(P0)の信号強度が、しきい値T以上と判定した場合と全く同様にして、データ処理装置54の信号強度判定手段87およびデータ処理手段88は、レーザパワーが増大されたレーザ光24によって、その輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起して、生成したディジタルデータS(Pi)の信号強度がしきい値T未満になるまで、ディジタルデータの生成、補正、加算値記憶手段91への記憶を続け、ディジタルデータS(Pi)の信号強度がしきい値T未満になったと判定したときに、信号強度判定手段87は、データ処理手段78に、データ生成終了信号を出力して、加算値記憶手段81の所定のメモリ領域に記憶されているディジタルデータの加算値ΣS(Pi−1)を、データ記憶手段86に転送させて、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータとして記憶させる。
【0668】
これに対して、基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、A/D変換器53により、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータS(P0)の信号強度が、しきい値T未満であると判定したときに、さらに、合計N回にわたり、コントロールユニット70にレーザパワー増大信号を出力して、第1のレーザ励起光源21から、基準レーザパワーP0よりもΔPづつ、レーザパワーが増大されたレーザ光24を放出させて、輝尽性蛍光体層領域12に照射したにもかかわらず、レーザパワーがPNのレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、A/D変換器53により、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータS(PN)の信号強度がしきい値T未満のときは、その輝尽性蛍光体層領域12内には、放射線エネルギーが蓄積されていない蓋然性が高いから、信号強度判定手段87は、その輝尽性蛍光体層領域のディジタルデータSはゼロであると決定して、ゼロを、その輝尽性蛍光体層領域のディジタルデータとして、データ記憶手段86に記憶させる。
【0669】
本実施態様によれば、データ処理装置54の信号強度判定手段87が、基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、A/D変換器53により、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータS(P0)の信号強度が、しきい値T以上であると判定したときは、さらに、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを、ΔPづつ、次々に増大させて、その輝尽性蛍光体層領域12に照射して、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、アナログデータの積分値を、A/D変換器53によって、ディジタル化して、ディジタルデータを生成し、その輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーが減少し、放出される輝尽光45の強度が低下した結果、ディジタルデータの信号強度がしきい値T未満に低下するまで、得られたディジタルデータを、そのディジタルデータを生成するのに用いたレーザパワーに応じて、補正して、加算し、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータを生成しているから、各輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーを、完全に、輝尽光45の形で放出させて、検出し、ディジタルデータを生成することができ、したがって、きわめて感度良く、輝尽光45を検出して、生化学解析用データを生成することが可能になるとともに、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を、まず、比較的レーザパワーの小さい基準レーザパワーP0のレーザ光24によって励起し、さらに、ΔPづつ、レーザパワーを増大させて、励起しているから、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が励起されて、放出された輝尽光45の強度が過大になり、フォトマルチプライア50のダイナミックレンジの上限を越えて、輝尽光を検出して得たディジタルデータの信号強度が飽和してしまい、生化学解析用データの定量性が悪化することを確実に防止することが可能になる。
【0670】
また、本実施態様によれば、データ処理装置54の信号強度判定手段87が、基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、A/D変換器53により、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータS(P0)の信号強度が、しきい値T未満であると判定したときは、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを、最大N回にわたって、ΔPづつ、増大させて、その輝尽性蛍光体層領域12に照射して、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起した結果、信号強度判定手段87が、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、A/D変換器53により、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータS(Pn)の信号強度が、しきい値T以上になったと判定したときは、さらに、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを、ΔPづつ、次々に増大させて、その輝尽性蛍光体層領域12に照射して、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、アナログデータの積分値を、A/D変換器53によって、ディジタル化して、ディジタルデータを生成し、その輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーが減少し、放出される輝尽光45の強度が低下した結果、ディジタルデータの信号強度がしきい値T未満に低下するまで、得られたディジタルデータを、そのディジタルデータを生成するのに用いたレーザパワーに応じて、補正して、加算し、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータを生成しているから、各輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーを、完全に、輝尽光45の形で放出させて、検出し、ディジタルデータを生成することができ、したがって、その輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーがきわめて小さく、輝尽性蛍光体層領域12に含まれた輝尽性蛍光体が励起されたときに、輝尽性蛍光体層領域12から放出される輝尽光の強度が小さい場合でも、感度よく、輝尽光を検出して、定量性に優れた生化学解析用のディジタルデータを生成することが可能になる。
【0671】
さらに、本実施態様によれば、データ処理装置54の信号強度判定手段87が、基準レーザパワーP0のレーザ光24によって、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、A/D変換器53により、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータS(P0)の信号強度が、しきい値T未満であると判定したときに、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを、合計N回にわたって、ΔPづつ、増大させて、その輝尽性蛍光体層領域12に照射して、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起したにもかかわらず、その輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を、フォトマルチプライア50によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、積分アンプ90によって、アナログデータを積分し、A/D変換器53により、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、しきい値T以上にならないときは、その輝尽性蛍光体層領域12には、放射線エネルギーが蓄積されていないと判定し、その輝尽性蛍光体層領域12のディジタルデータをゼロと決定して、データ記憶手段86に、ディジタルデータを記憶させているので、選択的に、放射性標識物質によって標識された多数の輝尽性蛍光体層領域12に記録されている放射線データを、効率的に読み取って、生化学解析用データを生成することが可能になる。
01−0150(01−0006)
図32は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかるスキャナの制御系、入力系、駆動系および検出系を示すブロックダイアグラムである。
【0672】
図32に示されるように、本実施態様にかかるスキャナは、主走査ステッピングモータ65に代えて、光学ヘッド35が固定されているエンドレスベルト66を、図12において、矢印Xで示される主走査方向に、一定速度で、連続的に駆動する主走査モータ80を備えている点を除き、図6ないし図13に示された実施態様にかかるスキャナと同一の構成を有している。
【0673】
本実施態様においても、コントロールユニット70は、リニアエンコーダ67から入力される光学ヘッド35の位置検出信号にしたがって、第1のレーザ励起光源21、第2のレーザ励起光源22または第3のレーザ励起光源23をオン・オフ制御可能に構成されている。
【0674】
以上のように構成された本実施態様にかかるスキャナは、以下のようにして、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数の吸着性領域4に含まれている放射性標識物質によって、多数の輝尽性蛍光体層領域12が露光されて、蓄積性蛍光体シート10に記録された放射性標識物質の放射線データを読み取って、生化学解析用データを生成する。
【0675】
まず、ユーザーによって、蓄積性蛍光体シート10が、ステージ40のガラス板41上に載置される。
【0676】
次いで、ユーザーによって、キーボード71に、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域12に記録された放射線データを読み取るべき旨の指示信号が入力される。
【0677】
キーボード71に入力された指示信号は、コントロールユニット70に入力され、コントロールユニット70は、指示信号を受けると、指示信号にしたがって、フィルタユニットモータ72に駆動信号を出力し、フィルタユニット48を移動させ、輝尽性蛍光体から放出される輝尽光45の波長域の光のみを透過し、640nmの波長の光をカットする性質を有するフィルタ52dを備えたフィルタ部材51dを、輝尽光45の光路内に位置させる。
【0678】
次いで、コントロールユニット70は、主走査モータ80に駆動信号を出力して、光学ヘッド35を主走査方向に移動させ、リニアエンコーダから入力される光学ヘッド35の位置検出信号に基づき、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域12のうち、第1の輝尽性蛍光体層領域12に、レーザ光24を照射可能な位置に、光学ヘッド35が達したことが確認されると、第1のレーザ励起光源21に駆動信号を出力して、第1のレーザ励起光源21を起動させ、640nmの波長のレーザ光24を発せさせる。
【0679】
第1のレーザ励起光源21から発せられたレーザ光24は、コリメータレンズ25によって、平行な光とされた後、ミラー26に入射して、反射される。
【0680】
ミラー26によって反射されたレーザ光24は、第1のダイクロイックミラー27および第2のダイクロイックミラー28を透過し、ミラー29に入射する。
【0681】
ミラー29に入射したレーザ光24は、ミラー29によって反射されて、さらに、ミラー32に入射して、反射される。
【0682】
ミラー32によって反射されたレーザ光24は、穴開きミラー34の穴33を通過して、凹面ミラー38に入射する。
【0683】
凹面ミラー38に入射したレーザ光24は、凹面ミラー38によって反射されて、光学ヘッド35に入射する。
【0684】
光学ヘッド35に入射したレーザ光24は、ミラー36によって反射され、非球面レンズ37によって、ステージ40ガラス板41上に載置された蓄積性蛍光体シート10に支持体11に形成された輝尽性蛍光体層領域12のうち、第1の輝尽性蛍光体層領域12に集光される。
【0685】
その結果、第1の輝尽性蛍光体層領域12に含まれる輝尽性蛍光体が、レーザ光24によって励起されて、第1の輝尽性蛍光体層領域12から、輝尽光45が放出される。
【0686】
第1の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45は、光学ヘッド35に設けられた非球面レンズ37によって集光され、ミラー36によって、レーザ光24の光路と同じ側に反射され、平行な光とされて、凹面ミラー38に入射する。
【0687】
凹面ミラー38に入射した輝尽光45は、凹面ミラー38によって反射され、穴開きミラー34に入射する。
【0688】
穴開きミラー34に入射した輝尽光45は、凹面ミラーによって形成された穴開きミラー34によって、図7に示されるように、下方に反射され、フィルタユニット48のフィルタ52dに入射する。
【0689】
フィルタ52dは、輝尽性蛍光体から放出される輝尽光45の波長域の光のみを透過し、640nmの波長の光をカットする性質を有しているので、励起光である640nmの波長の光がカットされ、輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45の波長域の光のみがフィルタ52dを透過して、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出される。
【0690】
フォトマルチプライア50によって光電的に検出されて、生成されたアナログデータは、A/D変換器53に出力されて、ディジタルデータに変換され、データ処理装置54に出力される。
【0691】
主走査モータ80は、光学ヘッド35が固定されているエンドレスベルト66を、図12において、矢印Xで示される主走査方向に、一定速度で、連続的に駆動するように構成されているため、主走査モータ80によって、光学ヘッド35が、主走査方向に、一定速度で、連続的に移動され、その結果、第1のレーザ励起光源21から放出されたレーザ光24は、第1の輝尽性蛍光体層領域12上を連続的に移動しつつ、第1の輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起する。
【0692】
コントロールユニット70は、リニアエンコーダ67から入力される光学ヘッド35の位置検出信号に基づいて、第1のレーザ励起光源21から放出されたレーザ光24を、第1の輝尽性蛍光体層領域12上に照射することができない位置に、光学ヘッド35が達する直前に、第1のレーザ励起光源21に駆動停止信号を出力して、第1のレーザ励起光源21の駆動を停止させる。
【0693】
ここに、主走査モータ80がエンドレスベルト66を駆動する速度は、輝尽性蛍光体層領域12に蓄積されている放射線エネルギーが小さい場合にも、第1のレーザ励起光源21から放出されたレーザ光24が、輝尽性蛍光体層領域12上を移動しつつ、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起して、輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽性光45を、フォトマルチプライア50により、光電的に検出して、十分な信号強度のディジタルデータを生成可能な速度に設定されている。
【0694】
さらに、光学ヘッド35は、主走査モータ80によって、図6において、矢印Xで示される主走査方向に移動され、リニアエンコーダから入力される光学ヘッド35の位置検出信号に基づいて、コントロールユニット70によって、主走査方向において、第1の輝尽性蛍光体層領域12に隣り合う第2の輝尽性蛍光体層領域12、レーザ光24を照射可能な位置に、光学ヘッド35が達したことが確認されると、第1のレーザ励起光源21に駆動信号を出力して、第1のレーザ励起光源21を起動させ、640nmの波長のレーザ光24を発せさせる。
【0695】
第1のレーザ励起光源21から発せられたレーザ光24は、コリメータレンズ25によって、平行な光とされた後、ミラー26に入射して、反射される。
ミラー26によって、反射されたレーザ光24は、第1のダイクロイックミラー27および第2のダイクロイックミラー28を透過して、ミラー29に入射する。
【0696】
ミラー29に入射したレーザ光24は、ミラー29によって反射されて、さらに、ミラー32に入射して、反射される。
【0697】
ミラー32によって反射されたレーザ光24は、穴開きミラー34の穴33を通過して、凹面ミラー38に入射する。
凹面ミラー38に入射したレーザ光24は、凹面ミラー38によって反射されて、光学ヘッド35に入射する。
【0698】
光学ヘッド35に入射したレーザ光24は、ミラー36によって反射されて、非球面レンズ37によって、ステージ40ガラス板41上に載置された蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第2の輝尽性蛍光体層領域12に集光される。
【0699】
その結果、第2の輝尽性蛍光体層領域12に含まれる輝尽性蛍光体が、レーザ光24により励起されて、第2の輝尽性蛍光体層領域12から輝尽光45が放出され、第1の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を同様にして、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出される。
【0700】
フォトマルチプライア50によって光電的に検出されて、生成されたアナログデータは、A/D変換器53に出力されて、ディジタルデータに変換され、データ処理装置54に出力される。
【0701】
主走査モータ80によって、光学ヘッド35は、主走査方向に、一定速度で、連続的に移動され、その結果、第1のレーザ励起光源21から放出されたレーザ光24は、第2の輝尽性蛍光体層領域12上を連続的に移動しつつ、第2の輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起する。
【0702】
コントロールユニット70は、リニアエンコーダ67から入力される光学ヘッド35の位置検出信号に基づいて、第1のレーザ励起光源21から放出されたレーザ光24を、第2の輝尽性蛍光体層領域12上に照射することができない位置に、光学ヘッド35が達する直前に、第1のレーザ励起光源21に駆動停止信号を出力して、第1のレーザ励起光源21の駆動を停止させる。
【0703】
こうして、光学ヘッド35が主走査方向に、一定速度で、連続的に移動され、リニアエンコーダ67から入力される光学ヘッド35の位置検出信号にしたがって、第1のレーザ励起光源21のオン・オフが繰り返されて、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第1ライン目の輝尽性蛍光体層領域12に、順次、レーザ光24が照射され、第1ライン目の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光45が、フォトマルチプライア50によって、順次、光電的に検出され、A/D変換器53により、ディジタル化されて、ディジタルデータが生成され、データ処理装置54に送られる。
【0704】
リニアエンコーダ67から入力された光学ヘッド35の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド35が、主走査方向に、1ライン分だけ、移動され、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第1ライン目の輝尽性蛍光体層領域12のレーザ光24による走査が完了したことが確認されると、コントロールユニット70は、主走査モータ80に駆動信号を出力して、光学ヘッド35を元の位置に復帰させるとともに、副走査パルスモータ61に駆動信号を出力して、移動可能な基板63を、副走査方向に、1ライン分だけ、移動させる。
【0705】
リニアエンコーダ67から入力された光学ヘッド35の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド35が元の位置に復帰され、また、移動可能な基板63が、副走査方向に、1ライン分だけ、移動されたことが確認されると、コントロールユニット70は、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第1ライン目の輝尽性蛍光体層領域12に、順次、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24を照射したのとまったく同様にして、第1のレーザ励起光源21をオン・オフ制御しつつ、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第2ライン目の輝尽性蛍光体層領域12に、順次、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24を照射して、第2ライン目の輝尽性蛍光体層領域12を励起し、第2ライン目の輝尽性蛍光体層領域12から発せられた輝尽光45を、順次、フォトマルチプライア50によって、光電的に検出させる。
【0706】
フォトマルチプライア50によって光電的に検出されて、生成されたアナログデータは、A/D変換器53によって、ディジタルデータに変換されて、データ処理装置54に送られる。
【0707】
こうして、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成されたすべての輝尽性蛍光体層領域12が、第1のレーザ励起光源21から放出されたレーザ光24によって走査され、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が励起されて、放出された輝尽光45が、フォトマルチプライア50によって光電的に検出され、アナログデータが生成され、アナログデータが、A/D変換器53により、ディジタルデータに変換されて、生成されたディジタルデータが、データ処理装置54に送られると、コントロールユニット70から、駆動停止信号が、第1のレーザ励起光源21に出力され、第1のレーザ励起光源21の駆動が停止される。
【0708】
以上のようにして、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域12に記録された放射線データが読み取られ、生化学解析用データが生成される。
【0709】
本実施態様によれば、光学ヘッド35が、第1のレーザ励起光源21から発せられたレーザ光24を、各輝尽性蛍光体層領域12に照射可能な位置にあるときにのみ、第1のレーザ励起光源21が起動されて、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された輝尽性蛍光体層領域12に、順次、レーザ光が照射されるように構成されているから、レーザ光24の走査にともなって、次に励起すべき隣り合った輝尽性蛍光体層領域12にレーザ光24が照射され、隣り合う輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が励起されて、蓄積している放射線エネルギーを、輝尽光45の形で放出することを確実に防止することができ、したがって、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0710】
図33は、本発明の他の好ましい実施態様にかかる生化学解析用データの生成方法に使用される蓄積性蛍光体シートの略斜視図である。
【0711】
図33に示されるように、本実施態様にかかる蓄積性蛍光体シート100は、窒化ケイ素によって形成された支持体101を備え、支持体101には、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数の貫通孔3、すなわち、多数の吸着性領域4と同一の規則的なパターンで、かつ、等しいサイズで、略円形状に、多数の貫通孔103が形成され、多数の貫通孔103の内部に、放射線エネルギーを吸収し、蓄積可能なBaFX系輝尽性蛍光体(ここに、Xは、Cl、BrおよびIからなる群から選ばれたハロゲン原子である。)が充填されて、多数の輝尽性蛍光体層領域102が形成されている。
【0712】
したがって、図33には正確に示されていないが、本実施態様においては、約0.07平方ミリメートルのサイズを有する略円形の輝尽性蛍光体層領域102が、120列×160行のマトリックス状に、支持体101に形成されており、したがって、合計19200の輝尽性蛍光体層領域102が、ドット状に形成されている。
【0713】
本実施態様においては、各輝尽性蛍光体層領域102の表面が、支持体1011の表面の上方に位置するように、輝尽性蛍光体が多数の貫通孔93内に充填されている。
【0714】
図34は、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数の吸着性領域4に選択的に含まれている放射性標識物質によって、蓄積性蛍光体シート100の支持体101に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域102を露光する方法を示す略断面図である。
【0715】
図34に示されるように、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数の吸着性領域4に選択的に含まれている放射性標識物質によって、蓄積性蛍光体シート100の支持体101に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域102を露光するにあたって、蓄積性蛍光体シート100の支持体101に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域102が、それぞれ、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数の貫通孔3内に位置し、多数の吸着性領域4に対向するように、蓄積性蛍光体シート100が生化学解析用ユニット1に重ね合わされる。
【0716】
こうして、所定の時間にわたって、蓄積性蛍光体シート100の支持体101に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域102の各々と、生化学解析用ユニット1に形成された多数の吸着性領域4とを対向させることによって、生化学解析用ユニット1の多数の吸着性領域4に選択的に含まれた放射性標識物質によって、蓄積性蛍光体シート100の支持体101に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域102が露光される。
【0717】
この際、生化学解析用ユニット1の吸着性領域4に含まれている放射性標識物質から、電子線(β線)が発せられるが、生化学解析用ユニット1の多数の吸着性領域4は、ステンレス鋼によって形成された基板2に、互いに離間して形成され、各吸着性領域4の周囲には、放射線エネルギーを減衰させる性質を有するステンレス鋼製の基板2が存在しているから、生化学解析用ユニット1の吸着性領域4に含まれている放射性標識物質から発せられた電子線(β線)が、生化学解析用ユニット1の基板2内で、散乱することを効果的に防止することができ、さらに、蓄積性蛍光体シート100の多数の輝尽性蛍光体層領域102が、窒化ケイ素製の支持体101に形成された多数の貫通孔103内に、輝尽性蛍光体を埋め込んで、形成され、各輝尽性蛍光体層領域102の周囲には、放射線エネルギーを減衰させる性質を有する窒化ケイ素製の支持体11が存在しているから、生化学解析用ユニット1の吸着性領域4に含まれている放射性標識物質から発せられた電子線(β線)が、蓄積性蛍光体シート100の支持体101内で、散乱することを効果的に防止することができ、したがって、生化学解析用ユニット1の各吸着性領域4に含まれている放射性標識物質から発せられた電子線(β線)によって、その吸着性領域4に対向する輝尽性蛍光体層領域102を選択的に露光することが可能になる。
【0718】
したがって、本実施態様によれば、レーザ光24によって励起されて、蓄積性蛍光体シート100の輝尽性蛍光体層領域102から放出された輝尽光45を光電的に検出して生成された生化学解析用データ中に、電子線(β線)の散乱に起因するノイズが生成されることを効果的に防止することができ、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0719】
こうして、蓄積性蛍光体シート100の支持体101に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域102に、放射性標識物質の放射線データが記録される。
【0720】
蓄積性蛍光体シート100の多数の輝尽性蛍光体層領域102に記録された放射線データは、図6ないし図13に示された第1のスキャナ、図20および図21に示されたスキャナ、図22に示されたスキャナ、図24に示されたスキャナ、図26に示されたスキャナ、図27および図28に示されたスキャナ、図29および図30に示されたスキャナ、図31に示されたスキャナあるいは図32に示されたスキャナによって、読み取られて、生化学解析用データが生成される。
【0721】
図35は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかる生化学解析用データの生成方法に使用される蓄積性蛍光体シートの略斜視図である。
【0722】
図35に示されるように、本実施態様にかかる蓄積性蛍光体シート110は、ポリエチレンテレフタレートによって形成された支持体111を備え、支持体111の表面上には、規則的なパターンで、放射線エネルギーを吸収し、蓄積可能なBaFX系輝尽性蛍光体(ここに、Xは、Cl、BrおよびIからなる群から選ばれたハロゲン原子である。)を含む多数の輝尽性蛍光体層領域112が形成されている。
【0723】
ここに、多数の輝尽性蛍光体層領域112は、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数の貫通孔3、すなわち、多数の吸着性領域4と、同一の規則的パターンで、かつ、等しいサイズで、略円形状に、支持体101の表面上に形成され、したがって、図35には正確に示されていないが、本実施態様においては、約0.07平方ミリメートルのサイズを有する略円形の輝尽性蛍光体層領域112が、120列×160行のマトリックス状に、支持体111上に形成されており、したがって、合計19200の輝尽性蛍光体層領域112が、ドット状に形成されている。
【0724】
図36は、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数の吸着性領域4に選択的に含まれている放射性標識物質によって、蓄積性蛍光体シート110の支持体111の表面上に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域112を露光する方法を示す略断面図である。
【0725】
図36に示されるように、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数の吸着性領域4に選択的に含まれている放射性標識物質によって、蓄積性蛍光体シート110の支持体111の表面上に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域112を露光するにあたっては、蓄積性蛍光体シート110の支持体111の表面上に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域102が、それぞれ、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数の貫通孔3内に位置するように、蓄積性蛍光体シート110が生化学解析用ユニット1に重ね合わされる。
【0726】
こうして、所定の時間にわたって、蓄積性蛍光体シート110の支持体111の表面上に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域112の各々と、生化学解析用ユニット1に形成された多数の吸着性領域4とを対向させることによって、生化学解析用ユニット1の多数の吸着性領域4に選択的に含まれた放射性標識物質によって、蓄積性蛍光体シート110の支持体111の表面上に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域112が露光される。
【0727】
この際、生化学解析用ユニット1の吸着性領域4に含まれている放射性標識物質から、電子線(β線)が発せられるが、生化学解析用ユニット1の多数の吸着性領域4は、ステンレス鋼によって形成された基板2に、互いに離間して形成され、各吸着性領域4の周囲には、放射線エネルギーを減衰させる性質を有するステンレス鋼製の基板2が存在しているから、生化学解析用ユニット1の吸着性領域4に含まれている放射性標識物質から発せられた電子線(β線)が、生化学解析用ユニット1の基板2内で、散乱することを効果的に防止することができ、さらに、蓄積性蛍光体シート110の多数の輝尽性蛍光体層領域112が、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数の貫通孔3内に位置するように、蓄積性蛍光体シート110が生化学解析用ユニット1に重ね合わされているから、生化学解析用ユニット1の吸着性領域4に含まれている放射性標識物質から発せられた電子線(β線)は、その吸着性領域4に対向する蓄積性蛍光体シート110の輝尽性蛍光体層領域12にのみ入射し、さらに、蓄積性蛍光体シート110の支持体111が、放射線エネルギーを減衰させる性質を有するポリエチレンテレフタレートによって形成されているから、生化学解析用ユニット1の吸着性領域4に含まれている放射性標識物質から発せられた電子線(β線)が、蓄積性蛍光体シート110の支持体111内で散乱することも効果的に防止され、したがって、生化学解析用ユニット1の各吸着性領域4に含まれている放射性標識物質から発せられた電子線(β線)によって、その吸着性領域4に対向する輝尽性蛍光体層領域102を選択的に露光することが可能になる。
【0728】
したがって、本実施態様によれば、レーザ光24によって励起されて、蓄積性蛍光体シート110の輝尽性蛍光体層領域112から放出された輝尽光45を光電的に検出して生成された生化学解析用データ中に、電子線(β線)の散乱に起因するノイズが生成されることを効果的に防止することができ、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0729】
こうして、蓄積性蛍光体シート110の支持体111の表面上に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域112に、放射性標識物質の放射線データが記録される。
【0730】
蓄積性蛍光体シート110の多数の輝尽性蛍光体層領域112に記録された放射線データは、図6ないし図13に示された第1のスキャナ、図20および図21に示されたスキャナ、図22に示されたスキャナ、図24に示されたスキャナ、図26に示されたスキャナ、図27および図28に示されたスキャナ、図29および図30に示されたスキャナ、図31に示されたスキャナあるいは図32に示されたスキャナによって、読み取られて、生化学解析用データが生成される。(01−0116)
図37は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかる生化学解析用データの生成方法に使用される生化学解析用ユニットの略斜視図である。
【0731】
図37に示されるように、本実施態様にかかる生化学解析用ユニット121は、ステンレス鋼によって形成され、多数の略円形状の貫通孔123が高密度に形成された基板122を備えており、多数の貫通孔123の内部には、ナイロン6が充填されて、互いに離間した多数の吸着性領域124が、ドット状に形成されている。
【0732】
図37には正確に示されていないが、本実施態様においては、約0.07平方ミリメートルのサイズを有する略円形の吸着性領域124が、120列×160行のマトリックス状に、規則的に形成されるように、基板122に、貫通孔123が形成されており、したがって、合計19200の吸着性領域124が形成されている。
【0733】
ここに、ナイロン6は、その表面が、基板2の表面とほぼ一致するように、多数の貫通孔3内に、充填され、吸着性領域4が形成されている。
【0734】
図38は、スポッティング装置の略正面図である。
【0735】
生化学解析にあたっては、図38に示されるように、生化学解析用ユニット121に規則的に形成された多数の吸着性領域124内に、特異的結合物質を含む溶液、たとえば、塩基配列が既知の互いに異なった複数のcDNAを含む溶液が、スポッティング装置125を使用して、滴下され、特異的結合物質が吸着性領域124内に固定される。
【0736】
図38に示されるように、スポッティング装置125は、特異的結合物質を含む溶液を、生化学解析用ユニット121に向けて、噴射するインジェクタ126と、CCDカメラ127とを備え、CCDカメラ127によって、インジェクタ126の先端部と、特異的結合物質、たとえば、cDNAを含む溶液を滴下すべき生化学解析用ユニット121の吸着性領域124を観察しながら、インジェクタ126の先端部と、特異的結合物質を含む溶液を滴下すべきの吸着性領域124の中心とが合致したときに、インジェクタ126から、特異的結合物質を含む溶液が滴下されるように構成され、生化学解析用ユニット121の多数の吸着性領域124内に、特異的結合物質を含む溶液を、正確に滴下することができるように保証されている。
【0737】
図39は、ハイブリダイゼーション反応容器の略縦断面図である。
【0738】
図39に示されるように、ハイブリダイゼーション反応容器128は矩形状断面を有し、内部に、標識物質によって標識されたプローブである生体由来の物質を含むハイブリダイゼーション反応溶液129が収容されている。
【0739】
本実施態様においては、放射性標識物質によって標識された生体由来の物質および蛍光色素などの蛍光物質によって標識された生体由来の物質を含むハイブリダイゼーション反応溶液129が調製されて、ハイブリダイゼーション反応容器128内に収容されている。
【0740】
ハイブリダイゼーションにあたって、cDNAなどの特異的結合物質が、多数の吸着性領域124に吸着されている生化学解析用ユニット121が、ハイブリダイゼーション反応容器128内にセットされる。
【0741】
その結果、多数の吸着性領域124に固定されている特異的結合物質に、放射性標識物質により標識され、ハイブリダイゼーション反応溶液129に含まれた生体由来の物質および蛍光色素などの蛍光物質によって標識され、ハイブリダイゼーション反応溶液129に含まれた生体由来の物質が、選択的に、ハイブリダイズされる。
【0742】
こうして、生化学解析用ユニット121の多数の吸着性領域124に、放射性標識物質の放射線データおよび蛍光色素などの蛍光物質の蛍光データが記録される。生化学解析用ユニット121の多数の吸着性領域124に記録された蛍光データは、後述するスキャナによって読み取られ、生化学解析用データが生成される。
【0743】
一方、放射性標識物質の放射線データは、蓄積性蛍光体シートに転写され、蓄積性蛍光体シートに転写された放射線データは、後述するスキャナによって読み取られて、生化学解析用データが生成される。
【0744】
図40は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかる生化学解析用データの生成方法に用いられる蓄積性蛍光体シートの略斜視図である。
図40に示されるように、本実施態様にかかる蓄積性蛍光体シート130は、多数の略円形の貫通孔133が規則的に形成されたステンレス鋼製の支持体131を備え、支持体131に形成された多数の貫通孔133内に、輝尽性蛍光体が充填されて、多数の輝尽性蛍光体層領域132が、ドット状に形成されている。
【0745】
多数の貫通孔133は、生化学解析用ユニット121の基板122に形成された多数の吸着性領域124と同一のパターンで、支持体131に形成され、それぞれ、生化学解析用ユニット121の基板122に形成された多数の吸着性領域124と同じサイズを有している。
【0746】
したがって、図40には、正確に示されていないが、本実施態様においては、約0.07平方ミリメートルのサイズを有する略円形の輝尽性蛍光体層領域132が、120列×160行のマトリックス状に、蓄積性蛍光体シート130の支持体131に形成されており、したがって、合計19200の輝尽性蛍光体層領域132が、ドット状に形成されている。
【0747】
また、本実施態様においては、支持体131の表面と、各輝尽性蛍光体層領域132の表面とが同一の高さに位置するように、支持体131に形成された貫通孔13に、輝尽性蛍光体が充填されて、蓄積性蛍光体シート130が形成されている。
【0748】
図41は、生化学解析用ユニット121の基板122に形成された多数の吸着性領域124に含まれた放射性標識物質によって、蓄積性蛍光体シート130の支持体131に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域132を露光する方法を示す略断面図である。
【0749】
図40に示されるように、露光にあたって、蓄積性蛍光体シート130の支持体131に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域132が、生化学解析用ユニット121の基板122に形成された対応する多数の吸着性領域124に対向するように、蓄積性蛍光体シート130が生化学解析用ユニット121に重ね合わされる。
【0750】
本実施態様においては、生化学解析用ユニット121は、ステンレス鋼製の基板122に形成された多数の貫通孔123内に、ナイロン6が充填されて、形成されているので、ハイブリダイゼーションなど、液体による処理を受けても、ほとんど伸縮することがなく、したがって、蓄積性蛍光体シート130の支持体131に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域132が、それぞれ、生化学解析用ユニット121の基板122に形成された対応する吸着性領域124に、正確に対向するように、蓄積性蛍光体シート130を生化学解析用ユニット121に、容易にかつ確実に重ね合わせて、輝尽性蛍光体層領域132を露光することが可能になる。
【0751】
こうして、所定の時間にわたって、蓄積性蛍光体シート130の支持体131に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域132の各々と、生化学解析用ユニット121に形成された多数の吸着性領域124とを対向させることによって、生化学解析用ユニット121の多数の吸着性領域124に選択的に含まれた放射性標識物質によって、蓄積性蛍光体シート130に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域132が露光される。
【0752】
この際、生化学解析用ユニット121の吸着性領域124に含まれている放射性標識物質から、電子線(β線)が発せられるが、生化学解析用ユニット121の多数の吸着性領域124は、ステンレス鋼によって形成された基板122に、互いに離間して形成され、各吸着性領域124の周囲には、放射線エネルギーを減衰させる性質を有するステンレス鋼製の基板122が存在しているから、生化学解析用ユニット121の吸着性領域124に含まれている放射性標識物質から発せられた電子線(β線)が、生化学解析用ユニット121の基板122内で、散乱することを効果的に防止することができ、さらに、蓄積性蛍光体シート130の多数の輝尽性蛍光体層領域132が、ステンレス鋼製の支持体131に形成された多数の貫通孔133内に、輝尽性蛍光体を充填して、形成され、各輝尽性蛍光体層領域132の周囲には、放射線エネルギーを減衰させる性質を有するステンレス鋼製の支持体131が存在しているから、生化学解析用ユニット121の吸着性領域124に含まれている放射性標識物質から発せられた電子線(β線)が、蓄積性蛍光体シート130の支持体131内で、散乱することを効果的に防止することができ、したがって、生化学解析用ユニット121の各吸着性領域124に含まれている放射性標識物質から発せられた電子線(β線)によって、その吸着性領域124に対向する輝尽性蛍光体層領域132を選択的に露光することが可能になる。
【0753】
こうして、蓄積性蛍光体シート130の支持体131に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域132に、放射性標識物質の放射線データが記録される。
【0754】
図42は、蓄積性蛍光体シート130の支持体131に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域132に記録されている放射性標識物質の放射線データおよび生化学解析用ユニット121の基板122に形成された多数の吸着性領域124に記録されている蛍光色素などの蛍光データを読み取って、生化学解析用データを生成するスキャナの略斜視図であり、図43は、フォトマルチプライア近傍のスキャナの詳細を示す略斜視図である。
【0755】
本実施態様にかかるスキャナは、蓄積性蛍光体シート130の支持体131に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域132に記録されている放射性標識物質の放射線データおよび生化学解析用ユニット121の基板122に形成された多数の吸着性領域124に記録されている蛍光色素などの蛍光データを読み取り可能に構成されており、640nmの波長のレーザ光24を発する第1のレーザ励起光源141と、532nmの波長のレーザ光24を発する第2のレーザ励起光源142と、473nmの波長のレーザ光24を発する第3のレーザ励起光源143とを備えている。
【0756】
本実施態様においては、第1のレーザ励起光源141は、半導体レーザ光源により構成され、第2のレーザ励起光源142および第3のレーザ励起光源143は、第二高調波生成(Second Harmonic Generation)素子によって構成されている。
【0757】
第1のレーザ励起光源141により発生されたレーザ光144は、コリメータレンズ145によって、平行な光とされた後、ミラー146によって反射される。第1のレーザ励起光源141から発せられ、ミラー146によって反射されたレーザ光144の光路には、640nmのレーザ光144を透過し、532nmの波長の光を反射する第1のダイクロイックミラー147および532nm以上の波長の光を透過し、473nmの波長の光を反射する第2のダイクロイックミラー148が設けられており、第1のレーザ励起光源141により発生されたレーザ光144は、第1のダイクロイックミラー147および第2のダイクロイックミラー148を透過して、ミラー149に入射する。
【0758】
他方、第2のレーザ励起光源142より発生されたレーザ光144は、コリメータレンズ150により、平行な光とされた後、第1のダイクロイックミラー147によって反射されて、その向きが90度変えられて、第2のダイクロイックミラー148を透過し、ミラー149に入射する。
【0759】
また、第3のレーザ励起光源143から発生されたレーザ光144は、コリメータレンズ151によって、平行な光とされた後、第2のダイクロイックミラー148により反射されて、その向きが90度変えられた後、ミラー149に入射する。
【0760】
ミラー149に入射したレーザ光144は、ミラー149によって反射され、さらに、ミラー152に入射して、反射される。
【0761】
ミラー152によって反射されたレーザ光144の光路には、中央部に穴153が形成された凹面ミラーによって形成された穴開きミラー154が配置されており、ミラー152によって反射されたレーザ光144は、穴開きミラー154の穴153を通過して、凹面ミラー158に入射する。
【0762】
凹面ミラー158に入射したレーザ光144は、凹面ミラー158によって反射されて、光学ヘッド155に入射する。
【0763】
光学ヘッド155は、ミラー156と、非球面レンズ157を備えており、光学ヘッド155に入射したレーザ光144は、ミラー156によって反射されて、非球面レンズ157によって、ステージ160のガラス板161上に載置された蓄積性蛍光体シート130あるいは生化学解析用ユニット121に入射する。
【0764】
蓄積性蛍光体シート130の輝尽性蛍光体層領域132に、レーザ光144が入射すると、蓄積性蛍光体シート130の支持体131に形成された輝尽性蛍光体層領域132に含まれている輝尽性蛍光体が励起されて、輝尽光165が発せられ、また、生化学解析用ユニット121の基板122に形成された吸着性領域124に、レーザ光144が入射すると、吸着性領域124に含まれている蛍光色素などの蛍光物質が励起されて、蛍光165が発せられる。
【0765】
蓄積性蛍光体シート130の輝尽性蛍光体層領域132から放出された輝尽光165あるいは生化学解析用ユニット121の吸着性領域124から放出された蛍光165は、光学ヘッド155に設けられた非球面レンズ157によって、ミラー156に集光され、ミラー156によって、レーザ光144の光路と同じ側に反射され、平行な光とされて、凹面ミラー158に入射する。
【0766】
凹面ミラー158に入射した輝尽光165あるいは蛍光165は、凹面ミラー158によって反射されて、穴開きミラー154に入射する。
【0767】
穴開きミラー154に入射した輝尽光165あるいは蛍光165は、図43に示されるように、凹面ミラーによって形成された穴開きミラー154によって、下方に反射されて、フィルタユニット158に入射し、所定の波長の光がカットされて、フォトマルチプライア170に入射し、光電的に検出される。
【0768】
図43に示されるように、フィルタユニット168は、4つのフィルタ部材171a、171b、171c、171dを備えており、フィルタユニット168は、モータ(図示せず)によって、図43において、左右方向に移動可能に構成されている。
フィルタ部材171aは、第1のレーザ励起光源141を用いて、生化学解析用ユニット121の基板122に形成された多数の吸着性領域124に含まれている蛍光色素などの蛍光物質を励起し、蛍光165を読み取るときに使用されるフィルタ部材であり、図8に示されたフィルタ部材51aと同様の構成を有し、640nmの波長の光をカットし、640nmよりも波長の長い光を透過する性質を有するフィルタ(図示せず)を備えている。
フィルタ部材171bは、第2のレーザ励起光源142を用いて、生化学解析用ユニット121の基板122に形成された多数の吸着性領域124に含まれている蛍光色素などの蛍光物質を励起し、蛍光165を読み取るときに使用されるフィルタ部材であり、図9に示されたフィルタ部材51bと同様の構成を有し、532nmの波長の光をカットし、532nmよりも波長の長い光を透過する性質を有するフィルタ(図示せず)を備えている。
フィルタ部材171cは、第3のレーザ励起光源143を用いて、生化学解析用ユニット121の基板122に形成された多数の吸着性領域124に含まれている蛍光色素などの蛍光物質を励起して、蛍光165を読み取るときに使用されるフィルタ部材であり、図10に示されたフィルタ部材51cと同様の構成を有し、473nmの波長の光をカットして、473nmよりも波長の長い光を透過する性質を有するフィルタ(図示せず)を備えている。
フィルタ部材171dは、第1のレーザ励起光源141を用いて、蓄積性蛍光体シート130の支持体131に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域132に含まれている輝尽性蛍光体を励起して、輝尽性蛍光体層領域132から発せられた輝尽光165を読み取るときに使用されるフィルタであり、図11に示されたフィルタ部材51dと同様の構成を有し、輝尽性蛍光体層領域12から放出される輝尽光45の波長域の光のみを透過し、640nmの波長の光をカットする性質を有するフィルタ(図示せず)を備えている。
【0769】
したがって、使用すべきレーザ励起光源に応じて、フィルタ部材171a、171b、171c、171dを選択的にフォトマルチプライア170の前面に位置させることによって、フォトマルチプライア170は、検出すべき光のみを光電的に検出することができる。
【0770】
フォトマルチプライア170によって、輝尽光165が光電的に検出されて、生成されたアナログデータは、フォトンカウンタ174に出力され、アナログデータに基づいて、フォトンカウンタ174により、フォトマルチプライア170が検出した輝尽光165に含まれるフォトン数がカウントされて、各輝尽性蛍光体層領域132に記録された放射線データから、生化学解析用データが生成される。
【0771】
一方、フォトマルチプライア170によって、蛍光165が光電的に検出されて、生成されたアナログデータは、A/D変換器173に出力され、A/D変換器173によって、ディジタル化されて、生化学解析用データが生成される。
【0772】
図42には図示されていないが、光学ヘッド155は、走査機構によって、図42において、矢印Xで示される主走査方向および矢印Yで示される主走査方向に直交する副走査方向に移動可能に構成され、蓄積性蛍光体シート130の支持体131に形成されたすべての輝尽性蛍光体層領域132および生化学解析用ユニット121の基板122に形成されたすべての吸着性領域124が、レーザ光144によって走査されるように構成されている。
【0773】
図44は、光学ヘッド155の走査機構の略平面図である。
【0774】
図44においては、簡易化のため、光学ヘッド155を除く光学系ならびにレーザ光144および蛍光165あるいは輝尽光165の光路は省略されている。
【0775】
図44に示されるように、光学ヘッド155を走査する走査機構は、基板180を備え、基板180上には、副走査パルスモータ181と一対のレール182、182とが固定され、基板180上には、さらに、図44において、矢印Yで示された副走査方向に、移動可能な基板183とが設けられている。
【0776】
移動可能な基板183には、ねじが切られた穴(図示せず)が形成されており、この穴内には、副走査パルスモータ181によって回転されるねじが切られたロッド184が係合している。
【0777】
移動可能な基板183上には、主走査ステッピングモータ185が設けられ、主走査ステッピングモータ185は、エンドレスベルト186を、生化学解析用ユニット121に形成された隣り合う貫通孔123、すなわち、蓄積性蛍光体シート130に形成された隣り合う輝尽性蛍光体層領域132の距離に等しいピッチで、間欠的に駆動可能に構成されている。
【0778】
光学ヘッド155は、エンドレスベルト186に固定されており、主走査ステッピングモータ185によって、エンドレスベルト186が駆動されると、図44において、矢印Xで示された主走査方向に移動されるように構成されている。
【0779】
図44において、187は、光学ヘッド155の主走査方向における位置を検出するリニアエンコーダであり、188は、リニアエンコーダ187のスリットである。
【0780】
したがって、主走査ステッピングモータ185によって、エンドレスベルト186が、主走査方向に間欠的に駆動され、副走査パルスモータ181によって、基板183が、副走査方向に間欠的に移動されることによって、光学ヘッド155は、図44において、矢印Xで示される主走査方向および矢印Yで示される副走査方向に移動され、レーザ光144によって、蓄積性蛍光体シート130の支持体131に形成されたすべての輝尽性蛍光体層領域132あるいは生化学解析用ユニット121の基板122に形成されたすべての吸着性領域124が走査される。
【0781】
図45は、本実施態様にかかるスキャナの制御系、入力系、駆動系および検出系を示すブロックダイアグラムである。
【0782】
図45に示されるように、スキャナの制御系は、スキャナ全体を制御するコントロールユニット190を備えており、また、スキャナの入力系は、ユーザーによって操作され、種々の指示信号を入力可能なキーボード191を備えている。
【0783】
図44に示されるように、スキャナの駆動系は、光学ヘッド155を主走査方向に間欠的に移動させる主走査ステッピングモータ185と、光学ヘッド155を副走査方向に間欠的に移動させる副走査パルスモータ181と、4つのフィルタ部材171a、171b、171c、171dを備えたフィルタユニット168を移動させるフィルタユニットモータ192を備えている。
【0784】
コントロールユニット190は、第1のレーザ励起光源141、第2のレーザ励起光源142または第3のレーザ励起光源143に選択的に駆動信号を出力するとともに、フィルタユニットモータ192に駆動信号を出力可能に構成されている。
【0785】
また、図45に示されるように、スキャナの検出系は、フォトマルチプライア170と、光学ヘッド155の主走査方向における位置を検出するリニアエンコーダ187を備えている。
【0786】
本実施態様においては、コントロールユニット190は、リニアエンコーダ187から入力される光学ヘッド155の位置検出信号にしたがって、第1のレーザ励起光源141、第2のレーザ励起光源142または第3のレーザ励起光源143をオン・オフ制御し、また、第1のレーザ励起光源141、第2のレーザ励起光源142または第3のレーザ励起光源143に供給する駆動電流値を制御することによって、第1のレーザ励起光源141、第2のレーザ励起光源142または第3のレーザ励起光源143から放出されるレーザ光144のパワーを制御可能に構成されている。
【0787】
以上のように構成された本実施態様にかかるスキャナは、以下のようにして、蓄積性蛍光体シート130の支持体131に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域132に記録されている放射線データを読み取って、生化学解析用データを生成する。
【0788】
まず、ユーザーによって、蓄積性蛍光体シート130が、ステージ160のガラス板161上に載置される。
【0789】
次いで、ユーザーによって、キーボード191に、蓄積性蛍光体シート130の支持体131に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域132を、レーザ光144によって走査する旨の指示信号が入力される。
【0790】
キーボード71に入力された指示信号は、コントロールユニット190に入力され、コントロールユニット190は、指示信号を受けると、指示信号にしたがって、フィルタユニットモータ192に駆動信号を出力し、フィルタユニット168を移動させ、輝尽性蛍光体から放出される輝尽光165の波長域の光のみを透過し、640nmの波長の光をカットする性質を有するフィルタを備えたフィルタ部材171dを、輝尽性蛍光体層領域132から放出される輝尽光165の光路内に位置させる。
【0791】
さらに、コントロールユニット190は、主走査ステッピングモータ185に駆動信号を出力し、光学ヘッド155を主走査方向に移動させ、リニアエンコーダ187から入力される光学ヘッド155の位置検出信号に基づいて、蓄積性蛍光体シート130の支持体131に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域132のうち、第1の輝尽性蛍光体層領域132に、レーザ光144を照射可能な位置に、光学ヘッド155が移動したことが確認されると、主走査ステッピングモータ185に停止信号を出力し、同時に、第1のレーザ励起光源141に、駆動信号を出力するとともに、駆動電流を供給して、第1のレーザ励起光源141を起動させ、640nmの波長のレーザ光144を発せさせる。
【0792】
本実施態様においては、コントロールユニット190は、第1のレーザ励起光源141に供給する駆動電流値を指数関数的に増大させ、第1のレーザ励起光源141から発せられるレーザ光144のパワーを指数関数的に増大させるように構成されている。
【0793】
図46は、第1のレーザ励起光源141から発せられるレーザ光144のレーザパワーと、レーザ光144を輝尽性蛍光体層領域132に照射して、輝尽性蛍光体層領域132に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体層領域132から放出された輝尽光165を、フォトマルチプライア170によって光電的に検出して、生成されたアナログデータに基づいて、フォトンカウンタ174がカウントしたフォトンの数の関係を示すグラフである。
【0794】
図46(A)に示されるように、第1のレーザ励起光源141から発せられるレーザ光144のレーザパワー(励起光量)が一定のときは、輝尽性蛍光体層領域132に含まれる輝尽性蛍光体が、レーザ光144によって励起されて、放出した輝尽光165の光量は、レーザ光144を照射した直後はきわめて大きく、したがって、輝尽性蛍光体層領域132に含まれる輝尽性蛍光体を、レーザ光144によって励起し、輝尽性蛍光体層領域132から放出された輝尽光165を、フォトマルチプライア170によって、光電的に検出して、生成したアナログ信号に基づいて、フォトンカウンタ174がカウントしたフォトンの数は、レーザ光144を照射した直後はきわめて多いが、時間とともに、指数関数的に急激に減少する。これは、レーザ光144によって励起されたときに、輝尽性蛍光体が、蓄積している放射線エネルギーを、輝尽光165の形で放出し、輝尽光165を放出するにつれて、輝尽性蛍光体が蓄積している放射線エネルギーが、指数関数的に減少するためである。
【0795】
したがって、第1のレーザ励起光源141から発せられるレーザ光144のレーザパワー(励起光量)を一定に保持して、蓄積性蛍光体シート130の輝尽性蛍光体層領域132に含まれている輝尽性蛍光体を励起する場合には、レーザ光144を、輝尽性蛍光体層領域132に照射した直後には、フォトマルチプライア170によって検出される輝尽光165の光量が大きすぎて、フォトマルチプライア170のダイナミックレンジの上限を越え、フォトンカウンタ174によって、フォトマルチプライア170が光電的に検出した輝尽光165に含まれたフォトンの数をカウントすることはきわめて困難であり、その一方で、時間とともに、輝尽性蛍光体層領域132から放出される輝尽光165の光量が、指数関数的に急激に低下するから、高感度で、輝尽光165を光電的に検出することはきわめて困難である。
【0796】
しかしながら、本実施態様においては、コントロールユニット190は、第1のレーザ励起光源141に供給する駆動電流値を指数関数的に増大させて、第1のレーザ励起光源141から発せられるレーザ光144のレーザパワー(励起光量)を指数関数的に増大させるように、制御しているから、図46(B)に示されるように、蓄積性蛍光体シート130の輝尽性蛍光体層領域132に含まれる輝尽性蛍光体が、レーザ光144によって励起されて、放出した輝尽光165の光量がほぼ一定となるように制御することができ、したがって、蓄積性蛍光体シート130の輝尽性蛍光体層領域132に含まれている輝尽性蛍光体が、レーザ光144によって励起されて、放出した輝尽光165を、フォトマルチプライア170が光電的に検出し、生成したアナログ信号に基づき、フォトンカウンタ174がカウントしたフォトンの数も、ほぼ一定となるように制御されるから、フォトマルチプライア170によって検出される輝尽光165の光量が、フォトマルチプライア170のダイナミックレンジの上限を越えることを確実に防止することができ、したがって、輝尽性蛍光体層領域132から放出された輝尽光165を、高感度で、光電的に検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0797】
第1のレーザ励起光源141から発せられたレーザ光144は、コリメータレンズ145によって、平行な光とされた後、ミラー146に入射して、反射される。
【0798】
ミラー146によって反射されたレーザ光144は、第1のダイクロイックミラー147および第2のダイクロイックミラー148を透過し、ミラー149に入射する。
【0799】
ミラー149に入射したレーザ光144は、ミラー149によって反射され、さらに、ミラー152に入射して、反射される。
【0800】
ミラー152によって反射されたレーザ光144は、穴開きミラー154の穴153を通過して、凹面ミラー158に入射する。
【0801】
凹面ミラー158に入射したレーザ光144は、凹面ミラー158によって反射されて、光学ヘッド155に入射する。
【0802】
光学ヘッド155は、ミラー156と、非球面レンズ157を備えており、光学ヘッド155に入射したレーザ光144は、ミラー156によって反射され、非球面レンズ157によって、ステージ160のガラス板161上に載置された蓄積性蛍光体シート130の第1の輝尽性蛍光体層領域132に入射する。
【0803】
本実施態様においては、地区130の輝尽性蛍光体層領域132は、それぞれ、光エネルギーを減衰させる性質を有するステンレス鋼製の支持体131に形成された貫通孔133内に、輝尽性蛍光体が充填されて、形成されているから、輝尽性蛍光体層領域132内で、レーザ光144が散乱して、隣り合った輝尽性蛍光体層領域132内に入射し、隣り合った輝尽性蛍光体層領域132内に含まれている輝尽性蛍光体を励起することを効果的に防止することが可能になる。
【0804】
レーザ光144が、蓄積性蛍光体シート130の支持体131に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域132に入射すると、第1の輝尽性蛍光体層領域132に含まれている輝尽性蛍光体が、レーザ光144によって励起されて、第1の輝尽性蛍光体層領域132から輝尽光45が放出される。
【0805】
本実施態様においては、蓄積性蛍光体シート130の支持体131は、光エネルギーを減衰させる性質を有するステンレス鋼によって形成されているから、第1の輝尽性蛍光体層領域132から放出された輝尽光165が、支持体131内で散乱することを効果的に防止することが可能になる。
【0806】
蓄積性蛍光体シート130の第1の輝尽性蛍光体領域132から放出された輝尽光165は、光学ヘッド155に設けられた非球面レンズ157によって集光され、ミラー156により、レーザ光144の光路と同じ側に反射され、平行な光とされて、凹面ミラー158に入射する。
【0807】
凹面ミラー158に入射した輝尽光45は、凹面ミラー158によって反射されて、穴開きミラー154に入射する。
【0808】
穴開きミラー154に入射した輝尽光165は、凹面ミラーによって形成された穴開きミラー154によって、図43に示されるように、下方に反射され、フィルタユニット168のフィルタ部材171dに入射する。
【0809】
フィルタ部材171は、輝尽性蛍光体から放出される輝尽光165の波長域の光のみを透過し、640nmの波長の光をカットする性質を有するフィルタ(図示せず)を備えているので、励起光である640nmの波長の光がカットされ、第1の輝尽性蛍光体層領域132から放出された輝尽光165の波長域の光のみがフィルタ171dのフィルタを透過して、フォトマルチプライア170によって、光電的に検出される。
【0810】
フォトマルチプライア170によって光電的に検出されて、生成されたアナログデータは、フォトンカウンタ174に出力され、アナログデータに基づいて、フォトンカウンタ174により、フォトマルチプライア170が検出した輝尽光165に含まれるフォトンの数がカウントされて、蓄積性蛍光体シート130の第1の輝尽性蛍光体層領域132に記録された放射線データから、生化学解析用データが生成される。
【0811】
第1のレーザ励起光源141がオンされた後、所定の時間、たとえば、数μ秒が経過すると、コントロールユニット190は、第1のレーザ励起光源141に駆動停止信号を出力して、第1のレーザ励起光源141の駆動を停止させるとともに、主走査ステッピングモータ185に、駆動信号を出力して、光学ヘッド155を、蓄積性蛍光体シート130の支持体131に形成された隣り合う輝尽性蛍光体層領域132の間の距離に等しい1ピッチだけ、移動させる。
【0812】
リニアエンコーダ187から入力された光学ヘッド155の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド155が、隣り合う輝尽性蛍光体層領域132の間の距離に等しい1ピッチだけ移動されて、第1のレーザ励起光源141から発せられるレーザ光144を、蓄積性蛍光体シート130の支持体131に形成された第2の輝尽性蛍光体層領域132に照射可能な位置に移動したことが確認されると、コントロールユニット190は、第1のレーザ励起光源141に駆動信号を出力して、第1のレーザ励起光源141をオンさせて、レーザ光144によって、蓄積性蛍光体シート130の支持体131に形成された第2の輝尽性蛍光体層領域132に含まれている輝尽性蛍光体を励起する。
【0813】
同様にして、コントロールユニット190によって、第1のレーザ励起光源141に供給される駆動電流値が、指数関数的に増大するように、制御されつつ、所定の時間にわたり、レーザ光144が、蓄積性蛍光体シート130の支持体131に形成された第2の輝尽性蛍光体層領域132に照射され、第2の輝尽性蛍光体層領域132に含まれている輝尽性蛍光体が励起されて、第2の輝尽性蛍光体層領域132から放出された輝尽光165が、フォトマルチプライア170によって、光電的に検出されて、アナログデータが生成され、アナログデータに基づき、フォトンカウンタ174によって、フォトマルチプライア170が検出した輝尽光165に含まれているフォトンの数がカウントされて、第2の輝尽性蛍光体層領域132に記録された放射線データから、生化学解析用データが生成されると、コントロールユニット170は、第1のレーザ励起光源141に駆動停止信号を出力して、第1のレーザ励起光源141をオフさせるとともに、主走査ステッピングモータ185に、駆動信号を出力して、光学ヘッド155を、隣り合う輝尽性蛍光体層領域132の間の距離に等しい1ピッチだけ、移動させる。
【0814】
こうして、光学ヘッド155の間欠的な移動に同期して、第1のレーザ励起光源141のオン・オフが繰り返され、リニアエンコーダ187から入力された光学ヘッド155の位置検出信号に基づき、光学ヘッド155が、主走査方向に1ライン分だけ、移動され、蓄積性蛍光体シート130の支持体131に形成された第1ライン目の輝尽性蛍光体層領域132のレーザ光144による走査が完了したことが確認されると、コントロールユニット190は、主走査ステッピングモータ185に駆動信号を出力して、光学ヘッド155を元の位置に復帰させるとともに、副走査パルスモータ181に駆動信号を出力して、移動可能な基板183を、副走査方向に、1ライン分だけ、移動させる。
【0815】
リニアエンコーダ187から入力された光学ヘッド155の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド155が元の位置に復帰され、また、移動可能な基板183が、副走査方向に、1ライン分だけ、移動されたことが確認されると、コントロールユニット190は、蓄積性蛍光体シート130の支持体131に形成された第1ライン目の輝尽性蛍光体層領域132に、順次、第1のレーザ励起光源141から発せられるレーザ光144を照射したのと全く同様にして、蓄積性蛍光体シート130の支持体131に形成された第2ライン目の輝尽性蛍光体層領域132に、順次、第1のレーザ励起光源141から発せられるレーザ光144を照射して、第2ライン目の輝尽性蛍光体層領域132に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、第2ライン目の輝尽性蛍光体層領域132から発せられた輝尽光45を、順次、フォトマルチプライア170に、光電的に検出させる。
【0816】
フォトマルチプライア170によって光電的に検出されて、生成されたアナログデータは、フォトンカウンタ174に出力され、アナログデータに基づいて、フォトンカウンタ174により、フォトマルチプライア170が検出した輝尽光165に含まれるフォトン数がカウントされて、蓄積性蛍光体シート130の支持体131に形成された第2の輝尽性蛍光体層領域132に記録された放射線データから、生化学解析用データが生成される。
【0817】
こうして、蓄積性蛍光体シート130の支持体131に形成されたすべての輝尽性蛍光体層領域132が、第1のレーザ励起光源141から放出されたレーザ光144によって走査され、輝尽性蛍光体層領域132に含まれている輝尽性蛍光体が励起されて、放出された輝尽光165が、フォトマルチプライア170によって光電的に検出され、生成されたアナログデータに基づいて、フォトマルチプライア170によって検出された輝尽光165に含まれるフォトンの数が、フォトンカウンタ174により、カウントされ、蓄積性蛍光体シート130の支持体131に形成された輝尽性蛍光体層領域132のそれぞれに記録された放射線データから、生化学解析用データが生成されると、コントロールユニット190から、駆動停止信号が、第1のレーザ励起光源141に出力され、第1のレーザ励起光源141の駆動が停止されて、生化学解析用データの生成が終了する。
【0818】
一方、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数の吸着性領域4に記録されている蛍光物質の蛍光データを読み取って、生化学解析用データを生成するときは、まず、ユーザーによって、生化学解析用ユニット1が、ステージ160のガラス板161上にセットされる。
【0819】
次いで、ユーザーによって、キーボード191に、生体由来の物質を標識している蛍光色素などの蛍光物質を特定する指示信号が入力される。
【0820】
ユーザーによって、キーボード191に、生体由来の物質を標識している蛍光物質を特定する指示信号が入力されると、コントロールユニット190は、第1のレーザ励起光源141、第2のレーザ励起光源142および第3のレーザ励起光源143の中から、生体由来の物質を標識している蛍光物質を効率的に励起することのできる波長のレーザ光144を発するレーザ励起光源を選択するとともに、3つのフィルタ部材171a、171b、171cの中から、蛍光物質を励起するために用いるレーザ光144の波長の光をカットし、励起光の波長よりも波長の長い光を透過する性質を有するフィルタ部材を選択する。
【0821】
次いで、蓄積性蛍光体シート130の多数の輝尽性蛍光体層領域132に記録された放射線データを読み取る場合と同様にして、レーザ光144によって、生化学解析用ユニット1の基板2に形成されたすべての吸着性領域4が走査され、吸着性領域4に含まれている蛍光物質が励起されて、放出された蛍光165が、フォトマルチプライア170によって、光電的に検出されて、アナログデータが生成され、A/D変換器173によって、ディジタル化されて、生化学解析用データが生成される。
【0822】
第1のレーザ励起光源141から発せられるレーザ光144のレーザパワーを一定に保持して、蓄積性蛍光体シート130の支持体131に形成された輝尽性蛍光体層領域132に含まれている輝尽性蛍光体を励起する場合には、レーザ光144を輝尽性蛍光体層領域132に照射した直後には、フォトマルチプライア170によって検出される輝尽光165の光量が高すぎて、フォトマルチプライア170のダイナミックレンジの上限を越え、その一方で、時間とともに、輝尽光165の光量が、指数関数的に急激に低下するから、高感度で、輝尽光165を光電的に検出することはきわめて困難であるが、本実施態様によれば、コントロールユニット190は、第1のレーザ励起光源141に供給する駆動電流値を指数関数的に増大させて、第1のレーザ励起光源141から発せられるレーザ光144のレーザパワー(励起光量)を指数関数的に増大させるように、制御しているから、輝尽性蛍光体層領域132に含まれている輝尽性蛍光体が、レーザ光144によって励起されて、放出した輝尽光165の光量がほぼ一定となるように制御することができ、したがって、輝尽性蛍光体層領域132に含まれている輝尽性蛍光体が、レーザ光144によって励起されて、放出した輝尽光165を、フォトマルチプライア170が光電的に検出して、生成したアナログデータに基づき、フォトンカウンタ174がカウントしたフォトンの数も、ほぼ一定となるように制御されるから、フォトマルチプライア170によって検出される輝尽光165の光量が、フォトマルチプライア170のダイナミックレンジの上限を越えることを確実に防止することができ、したがって、輝尽光165を、高感度で、光電的に検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することが可能になる。
【0823】
本発明は、以上の実施態様に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0824】
たとえば、前記実施態様においては、特異的結合物質として、塩基配列が既知の互いに異なった複数のcDNAが用いられているが、本発明において使用可能な特異的結合物質はcDNAに限定されるものではなく、細胞、ウィルス、ホルモン類、腫瘍マーカー、酵素、抗体、抗原、アブザイム、その他のタンパク質、核酸、cDNA、DNA、RNAなど、生体由来の物質と特異的に結合可能で、かつ、塩基配列や塩基の長さ、組成などが既知の特異的結合物質はすべて、本発明の特異的結合物質として使用することができる。
【0825】
さらに、前記実施態様においては、放射性標識物質あるいは蛍光物質によって標識された生体由来の物質が、特異的結合物質にハイブリダイズされているが、生体由来の物質を、特異的結合物質にハイブリダイズさせることは必ずしも必要でなく、生体由来の物質を、ハイブリダイゼーションに代えて、抗原抗体反応、リセプター・リガンドなどの反応によって、特異的結合物質に特異的に結合させることもできる。
【0826】
また、図6ないし図13に示された実施態様、図18に示された実施態様、図19に示された実施態様、図20および図21に示された実施態様、図22ないし図25に示された実施態様、図26に示された実施態様、図27および図28に示された実施態様、図29および図30に示された実施態様、図31に示された実施態様ならびに図32に示された実施態様においては、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域12を、第1のレーザ励起光源21から発せられた640nmのレーザ光24によって走査して、蓄積性蛍光体シート10の多数の輝尽性蛍光体層領域12に記録された放射線データを読み取り、生化学解析用データを生成するように構成され、図42ないし図46に示された実施態様においては、蓄積性蛍光体シート130の支持体131に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域132を、第1のレーザ励起光源141から発せられたレーザ光144によって走査して、蓄積性蛍光体シート130の多数の輝尽性蛍光体層領域132に記録された放射線データを読み取り、生化学解析用データを生成するように構成されているが、図15ないし図17に示された実施態様と同様にして、640nmの波長のレーザ光24、144を発する第1のレーザ励起光源21、141に代えて、あるいは、640nmの波長のレーザ光24、144を発する第1のレーザ励起光源21、141に加えて、980nmの波長のレーザ光24を発する第4のレーザ励起光源55を、スキャナに設け、蓄積性蛍光体シート15の支持体16に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域17を、第4のレーザ励起光源55から発せられたレーザ光24によって走査して、蓄積性蛍光体シート15の多数の輝尽性蛍光体層領域17に記録された化学発光データを読み取り、生化学解析用データを生成することもできる。
【0827】
さらに、図33に示された実施態様、図35に示された実施態様および図40に示された実施態様においては、蓄積性蛍光体シート100、110、130の輝尽性蛍光体層領域102、112、132は、放射線エネルギーを吸収し、蓄積可能なBaFX系輝尽性蛍光体(ここに、Xは、Cl、BrおよびIからなる群から選ばれたハロゲン原子である。)によって形成されているが、図14に示された実施態様と同様にして、光エネルギーを吸収し、蓄積可能なSrS系輝尽性蛍光体によって、蓄積性蛍光体シート100、110、130の輝尽性蛍光体層領域102、112、132を形成し、化学発光のエネルギーを蓄積させて、化学発光データを記録するように構成することもできる。
【0828】
また、図6ないし図13に示された実施態様、図15ないし図17に示された実施態様、図18に示された実施態様、図19に示された実施態様、図20および図21に示された実施態様、図22ないし図25に示された実施態様、図26に示された実施態様、図27および図28に示された実施態様、図29および図30に示された実施態様、図31に示された実施態様ならびに図42ないし図46に示された実施態様においては、いずれも、コントロールユニット70、190によって、光学ヘッド35、155の間欠的移動と同期して、レーザ励起光源21、55、141がオン・オフ制御されているが、主走査方向において、蓄積性蛍光体シート10、15、100、110、130に形成された隣り合う輝尽性蛍光体層領域12、17、102、112、132の間を、レーザ光24、144が速やかに移動するように、光学ヘッド35、155の主走査方向の移動速度を決定すれば、レーザ励起光源21、55、141をオン状態に保持し、光学ヘッド35、155を、単に、間欠的に移動させて、多数の輝尽性蛍光体層領域12、17、102、112、132を、レーザ光24、144によって、順次、走査し、輝尽性蛍光体層領域12、17、102、112、132から放出された輝尽光45、165を光電的に検出して、生化学解析用データを生成することもできる。
【0829】
さらに、図18に示された実施態様においては、光学ヘッド35の主走査方向における間欠的な移動に同期して、第1のレーザ励起光源21がオン・オフ制御され、フォトマルチプライア50によって生成されたアナログデータが、積分アンプ75によって積分され、アナログデータの積分値が、A/D変換器53によってディジタル化されて、各輝尽性蛍光体層領域12の生化学解析用データが生成されているが、図19に示された実施態様と同様に、さらに、加算手段77を設け、A/D変換器53によって、アナログデータの積分値をディジタル化して生成したディジタルデータを加算して、各輝尽性蛍光体層領域12の生化学解析用データを生成するように構成することもできる。
【0830】
また、図19に示された実施態様においては、光学ヘッド35の主走査方向における間欠的な移動に同期して、第1のレーザ励起光源21がオン・オフ制御され、フォトマルチプライア50によって生成されたアナログデータを、A/D変換器53によって、ディジタル化して生成されたディジタルデータが、加算手段77によって加算されて、各輝尽性蛍光体層領域12の生化学解析用データが生成されているが、図18に示された実施態様と同様に、さらに、積分アンプ75を設け、積分アンプ75によって、フォトマルチプライア50によって生成されたアナログデータを積分し、A/D変換器53によって、アナログデータの積分値をディジタル化し、加算手段77によって、ディジタルデータを加算して、各輝尽性蛍光体層領域12の生化学解析用データを生成するように構成することもできる。
【0831】
さらに、図32に示された実施態様においては、光学ヘッド35を、主走査方向に、連続的に移動させつつ、第1のレーザ励起光源21をオン・オフ制御し、フォトマルチプライア50によって生成されたアナログデータを、ディジタル化して、各輝尽性蛍光体層領域12の生化学解析用データを生成するように構成されているが、図18に示された実施態様と同様に、さらに、積分アンプ75を設け、積分アンプ75によって、フォトマルチプライア50によって生成されたアナログデータを積分し、A/D変換器53によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、各輝尽性蛍光体層領域12の生化学解析用データを生成するように構成するようにしてもよく、また、図19に示された実施態様と同様に、さらに、加算手段77を設け、A/D変換器53によって、フォトマルチプライア50によって生成されたアナログデータをディジタル化して、生成されたディジタルデータを、加算手段77によって加算して、各輝尽性蛍光体層領域12の生化学解析用データを生成するように構成してもよい。さらには、アナログデータを積分する積分アンプ75を設けるとともに、ディジタルデータを加算する加算手段77を設け、積分アンプ75によって、フォトマルチプライア50によって生成されたアナログデータを積分し、A/D変換器53によって、アナログデータの積分値を積分して、ディジタルデータを生成し、加算手段77によって、ディジタルデータを加算して、各輝尽性蛍光体層領域12の生化学解析用データを生成するように構成することもできる。
【0832】
さらに、図20および図21に示された実施態様、図22ないし図25に示された実施態様、図26に示された実施態様、図27および図28に示された実施態様、図29および図30に示された実施態様ならびに図31に示された実施態様においては、第1のレーザ励起光源21から放出されるレーザ光24のレーザパワーを増大させる際に、ΔPづつ、レーザパワーを増大させるように構成されているが、レーザパワーの増大量ΔPが一定パワーであることは必ずしも必要でなく、レーザ光24のレーザパワーを増大させるたびに、第1のレーザ励起光源21から放出されるレーザパワーの増大量ΔPが大きくなるように、レーザ光24のレーザパワーを増大させてもよいし、レーザ光24のレーザパワーを増大させるたびに、第1のレーザ励起光源21から放出されるレーザパワーの増大量ΔPが小さくなるように、レーザ光24のレーザパワーを増大させてもよい。
【0833】
また、図20および図21に示された実施態様ならびに図27および図28に示された実施態様においては、ディジタルデータの信号強度がしきい値T未満のときは、ディジタルデータの信号強度が、しきい値以上になるまで、ΔPづつ、繰り返して、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを増大させているが、ディジタルデータS(P0)の信号強度がしきい値未満であると判定され、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを増大させたときは、ディジタルデータS(P1)の信号強度が、しきい値T以上になるか否かにかかわらず、ディジタルデータS(P1)をその輝尽性蛍光体層領域12の生化学解析用データとして採用するように構成することもできる。
【0834】
さらに、図22ないし図25に示された実施態様、図26に示された実施態様、図27および図28に示された実施態様ならびに図31に示された実施態様においては、ディジタルデータS(P0)の加算値ΣS(P0)の信号強度がしきい値T未満のときは、ディジタルデータの加算値の信号強度が、しきい値以上になるまで、ΔPづつ、繰り返して、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを増大させているが、ディジタルデータS(P0)の加算値ΣS(P0)の信号強度がしきい値未満であると判定され、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光24のレーザパワーを増大させたときは、ディジタルデータS(P1)の加算値ΣS(P1)の信号強度が、しきい値T以上になるか否かにかかわらず、ディジタルデータS(P1)の加算値ΣS(P1)を、その輝尽性蛍光体層領域12の生化学解析用データとして採用するように構成することもできる。
【0835】
また、図42ないし図46に示された実施態様においては、フォトマルチプライア170が、蓄積性蛍光体シート130の輝尽性蛍光体層領域132から放出された輝尽光165を光電的に検出して、生成したアナログデータは、フォトンカウンタ174に出力され、アナログデータに基づき、フォトンカウンタ174によって、フォトマルチプライア170が検出した輝尽光165に含まれているフォトンの数がカウントされて、蓄積性蛍光体シート130の輝尽性蛍光体層領域132に記録された放射線データから、その輝尽性蛍光体層領域132の生化学解析用データが生成されているが、フォトマルチプライア170が生成したアナログデータを、A/D変換器173に出力して、A/D変換器173によってディジタル化して、その輝尽性蛍光体層領域132の生化学解析用データを生成することもできる。
【0836】
さらに、図42ないし図46に示された実施態様においては、第1のレーザ励起光源141に供給される駆動電流値を、時間とともに、指数関数的に増大させて、第1のレーザ励起光源141から発せられ、蓄積性蛍光体シート130の輝尽性蛍光体層領域132に照射されるレーザ光144のレーザパワーを、時間とともに、指数関数的に増大させているが、第1のレーザ励起光源141から発せられ、蓄積性蛍光体シート130の輝尽性蛍光体層領域132に照射されるレーザ光144のレーザパワーが、時間とともに、増大するように、第1のレーザ励起光源141を制御すればよく、第1のレーザ励起光源141から発せられ、蓄積性蛍光体シート130の輝尽性蛍光体層領域132に照射されるレーザ光144のレーザパワーが、時間とともに、指数関数的に増大するように、第1のレーザ励起光源141を制御することは、必ずしも必要でない。
【0837】
また、図6ないし図13に示された実施態様、図15ないし図17に示された実施態様および図42ないし図46に示された実施態様においては、リニアエンコーダ67、187を用いて、光学ヘッド35、155の主走査方向における位置を検出しているが、主走査ステッピングモータ65、185の回転位置を検出して、光学ヘッド35、155の主走査方向における位置を検出することもできる。
【0838】
さらに、図6ないし図13に示された実施態様においては、スキャナは、蓄積性蛍光体シート10、100、110の支持体11、101、111に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域12、102、112に記録された放射線データおよび生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数の吸着性領域4に含まれている蛍光色素などの蛍光物質の蛍光データを読み取って、生化学解析用データを生成可能に構成されており、640nmの波長のレーザ光24を発する第1のレーザ励起光源21と、532nmの波長のレーザ光24を発する第2のレーザ励起光源22と、473nmの波長のレーザ光24を発する第3のレーザ励起光源23とを備えているが、スキャナは、蓄積性蛍光体シート10、100、110の支持体11、101、111に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域12、102、112に記録された放射線データを読み取って、生化学解析用データを生成可能に構成されていれば足り、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数の吸着性領域4に含まれている蛍光色素などの蛍光物質の蛍光データを読み取って、生化学解析用データを生成可能に構成されていることは必ずしも必要でなく、したがって、640nmの波長のレーザ光24を発する第1のレーザ励起光源21を備えていればよく、532nmの波長のレーザ光24を発する第2のレーザ励起光源22と、473nmの波長のレーザ光24を発する第3のレーザ励起光源23とを備えていることは必ずしも必要でない。
【0839】
また、図15ないし図17に示された実施態様においては、スキャナは、蓄積性蛍光体シート15の支持体16に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域17に記録された化学発光データおよび生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数の吸着性領域4に含まれている蛍光色素などの蛍光物質の蛍光データを読み取って、生化学解析用データを生成可能に構成されており、640nmの波長のレーザ光24を発する第1のレーザ励起光源21と、532nmの波長のレーザ光24を発する第2のレーザ励起光源22と、980nmの波長のレーザ光24を発する第4のレーザ励起光源55を備えているが、スキャナは、蓄積性蛍光体シート15の支持体16に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域17に記録された化学発光データを読み取って、生化学解析用データを生成可能に構成されていれば足り、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数の吸着性領域4に含まれている蛍光色素などの蛍光物質の蛍光データを読み取って、生化学解析用データを生成可能に構成されていることは必ずしも必要でなく、したがって、980nmの波長のレーザ光24を発する第4のレーザ励起光源55を備えていればよく、640nmの波長のレーザ光24を発する第1のレーザ励起光源21と、532nmの波長のレーザ光24を発する第2のレーザ励起光源22とを備えていることは必ずしも必要でない。
【0840】
さらに、図42ないし図46に示された実施態様においては、スキャナは、蓄積性蛍光体シート130の支持体131に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域132に記録された放射線データおよび生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数の吸着性領域4に含まれている蛍光色素などの蛍光物質の蛍光データを読み取って、生化学解析用データを生成可能に構成されており、640nmの波長のレーザ光144を発する第1のレーザ励起光源141と、532nmの波長のレーザ光144を発する第2のレーザ励起光源142と、473nmの波長のレーザ光144を発する第3のレーザ励起光源143とを備えているが、スキャナは、蓄積性蛍光体シート130の支持体131に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域132に記録された放射線データを読み取って、生化学解析用データを生成可能に構成されていれば足り、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数の吸着性領域4に含まれている蛍光色素などの蛍光物質の蛍光データを読み取って、生化学解析用データを生成可能に構成されていることは必ずしも必要でなく、したがって、640nmの波長のレーザ光144を発する第1のレーザ励起光源141を備えていればよく、532nmの波長のレーザ光144を発する第2のレーザ励起光源142と、473nmの波長のレーザ光144を発する第3のレーザ励起光源143とを備えていることは必ずしも必要でない。
【0841】
また、図6ないし図13に示された実施態様、図15ないし図17に示された実施態様および図32に示された実施態様においては、スキャナは、第1のレーザ励起光源21として、640nmの波長のレーザ光24を発する半導体レーザ光源を備え、図42ないし図46に示された実施態様においては、スキャナは、第1のレーザ励起光源141として、640nmの波長のレーザ光144を発する半導体レーザ光源を備えているが、640nmの波長のレーザ光24、144を発する半導体レーザ光源に代えて、スキャナが、635nmの波長のレーザ光24、144を発する半導体レーザ光源や、633nmの波長のレーザ光24、144を発するHe−Neレーザ光源を備えていてもよい。
【0842】
さらに、前記実施態様においては、いずれも、スキャナは、励起光源として、レーザ光24、144を発するレーザ励起光源21、22、23、55、141、142、143を備えているが、励起光源として、レーザ励起光源を用いることは必ずしも必要でなく、レーザ励起光源に代えて、LED光源を、励起光源として用いることもでき、さらには、ハロゲンランプを励起光源として用い、分光フィルタによって、輝尽性蛍光体の励起に寄与しない波長成分をカットするようにしてもよい。
【0843】
また、図6ないし図13に示された実施態様、図15ないし図17に示された実施態様、図18に示された実施態様、図19に示された実施態様、図20および図21に示された実施態様、図22ないし図25に示された実施態様、図26に示された実施態様、図27および図28に示された実施態様、図29および図30に示された実施態様、図31に示された実施態様、図32に示された実施態様ならびに図42ないし図46に示された実施態様においては、スキャナは、走査機構によって、図6、図15あるいは図42において、矢印Xで示される主走査方向および矢印Yで示される副走査方向に、光学ヘッド35、155を移動させることによって、レーザ光24、144により、蓄積性蛍光体シート10、15、100、110、130のすべての輝尽性蛍光体層領域12、17、102、112、132あるいは生化学解析用ユニット1、121のすべての吸着性領域4、124を走査して、輝尽性蛍光体あるいは蛍光色素などの蛍光物質を励起しているが、光学ヘッド35、155を静止状態に維持し、ステージ40、160を、図6、図15あるいは図42において、矢印Xで示される主走査方向および矢印Yで示される副走査方向に移動させることによって、レーザ光24、144により、蓄積性蛍光体シート10、15、100、110、130のすべての輝尽性蛍光体層領域12、17、102、112、132あるいは生化学解析用ユニット1、121のすべての吸着性領域4、124を走査して、輝尽性蛍光体あるいは蛍光色素などの蛍光物質を励起するようにしてもよく、また、光学ヘッド35、155を、図6、図15あるいは図42において、矢印Xで示される主走査方向あるいは矢印Yで示される副走査方向に移動させるとともに、ステージ40、155を、図6、図15あるいは図42において、矢印Yで示される副走査方向あるいは矢印Xで示される主走査方向に移動させることもできる。ステージ40、160が、主走査方向に移動されるように構成するときは、ステージ40、160の移動機構に、リニアエンコーダを設けることによって、光学ヘッド35、155に対するステージ40、160の相対的な位置を検出し、あるいは、ステージ40、160を移動させるモータの回転位置を、ロータリーエンコーダによって検出して、光学ヘッド35、155に対するステージ40、160の相対的な位置を検出することができる。
【0844】
また、前記実施態様においては、光検出器として、フォトマルチプライア50、170を用いて、蓄積性蛍光体シート10、100、110、130の輝尽性蛍光体層領域12、102、112、113から発せられた輝尽光45、165を光電的に検出しているが、本発明において用いられる光検出器としては、輝尽光45を光電的に検出可能であればよく、フォトマルチプライア50、170に限らず、CCDなどの他の光検出器を用いることができる。
【0845】
さらに、前記実施態様においては、生化学解析用ユニット1、121の吸着性領域4、124は、基板2、122に形成された多数の貫通孔3、123の内部に、ナイロン6が充填されて、形成されているが、生化学解析用ユニット1、121の吸着性領域4、124が、ナイロン6によって形成されていることは必ずしも必要でなく、他の吸着性材料によって、生化学解析用ユニット1、121の吸着性領域4、124を形成することもできる。生化学解析用ユニット1、121の吸着性領域4、124を形成するための吸着性材料としては、多孔質材料あるいは繊維材料が好ましく使用され、多孔質材料と繊維材料を併用して、生化学解析用ユニット1、121の吸着性領域4、124を形成することもできる。生化学解析用ユニット1、121の吸着性領域4、124を形成するために使用される多孔質材料は、有機材料、無機材料のいずれでもよく、有機/無機複合体でもよい。生化学解析用ユニット1、121の吸着性領域4、124を形成するために使用される有機多孔質材料は、とくに限定されるものではないが、活性炭などの炭素多孔質材料あるいはメンブレンフィルタを形成可能な多孔質材料が、好ましく用いられる。具体的には、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン4,10などのナイロン類;ニトロセルロース、酢酸セルロース、酪酸酢酸セルロースなどのセルロース誘導体;コラーゲン;アルギン酸、アルギン酸カルシウム、アルギン酸/ポリリシンポリイオンコンプレックスなどのアルギン酸類;ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン類;ポリ塩化ビニル;ポリ塩化ビニリデン;ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオライドなどのポリフルオライドや、これらの共重合体または複合体が挙げられる。生化学解析用ユニット1、121の吸着性領域4、124を形成するために使用される無機多孔質材料は、とくに限定されるものではないが、好ましくは、たとえば、白金、金、鉄、銀、ニッケル、アルミニウムなどの金属;アルミナ、シリカ、チタニア、ゼオライトなどの金属酸化物;ヒドロキシアパタイト、硫酸カルシウムなどの金属塩やこれらの複合体などが挙げられる。生化学解析用ユニット1、121の吸着性領域4、124を形成するために使用される繊維材料は、とくに限定されるものではないが、好ましくは、たとえば、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン4,10などのナイロン類、ニトロセルロース、酢酸セルロース、酪酸酢酸セルロースなどのセルロース誘導体などが挙げられる。
【0846】
また、前記実施態様においては、生化学解析用ユニット1、121の基板2、122はいずれも、ステンレス鋼によって形成されているが、生化学解析用ユニット1、121の基板2、122をステンレス鋼によって形成することは必ずしも必要でなく、他の材料によって、生化学解析用ユニット1、121の基板2、122を形成することもできる。生化学解析用ユニット1、121の基板2、122は、放射線エネルギーを減衰させる性質を有する材料によって形成されていることが好ましく、その材料は格別限定されるものではないが、無機化合物材料、有機化合物材料のいずれをも使用することができ、金属材料、セラミック材料またはプラスチック材料が、とくに好ましく使用される。無機化合物材料としては、たとえば、金、銀、銅、亜鉛、アルミニウム、チタン、タンタル、クロム、鉄、ニッケル、コバルト、鉛、錫、セレンなどの金属;真鍮、ステンレス、青銅などの合金;シリコン、アモルファスシリコン、ガラス、石英、炭化ケイ素、窒化ケイ素などの珪素材料;酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウムなどの金属酸化物;タングステンカーバイト、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、ヒドロキシアパタイト、砒化ガリウムなどの無機塩を挙げることができる。有機化合物材料としては、高分子化合物が好ましく用いられ、たとえば、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン;ポリメチルメタクリレート、ブチルアクリレート/メチルメタクリレート共重合体などのアクリル樹脂;ポリアクリロニトリル;ポリ塩化ビニル;ポリ塩化ビニリデン;ポリフッ化ビニリデン;ポリテトラフルオロエチレン;ポリクロロトリフルオロエチレン;ポリカーボネート;ポリエチレンナフタレートやポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル;ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン4,10などのナイロン;ポリイミド;ポリスルホン;ポリフェニレンサルファイド;ポリジフェニルシロキサンなどのケイ素樹脂;ノボラックなどのフェノール樹脂;エポキシ樹脂;ポリウレタン;ポリスチレン;ブタジエン−スチレン共重合体;セルロース、酢酸セルロース、ニトロセルロース、でん粉、アルギン酸カルシウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの多糖類;キチン;キトサン;ウルシ;ゼラチン、コラーゲン、ケラチンなどのポリアミドおよびこれら高分子化合物の共重合体などを挙げることができる。
【0847】
さらに、前記実施態様においては、生化学解析用ユニット1、121の基板2、122に、約0.07平方ミリメートルのサイズを有する略円形の吸着性領域4、124が、120列×160行のマトリックス状に、規則的に形成され、合計19200の吸着性領域4、124が形成されているが、吸着性領域4、124の数およびサイズは、目的に応じて、任意に選択をすることができ、好ましくは、10個以上の5平方ミリメートル未満のサイズの吸着性領域4、124が、10個/平方センチメートル以上の密度で、生化学解析用ユニット1、121に形成される。
【0848】
また、前記実施態様においては、生化学解析用ユニット1、121の基板2、122に、約0.07平方ミリメートルのサイズを有する略円形の吸着性領域4、124が、120列×160行のマトリックス状に、規則的に形成され、合計19200の吸着性領域4、124が形成されているが、吸着性領域4、124を、規則的に、生化学解析用ユニット1、121に形成することは必ずしも必要でない。
【0849】
さらに、前記実施態様においては、生化学解析用ユニット1、121の基板2、122に、約0.07平方ミリメートルのサイズを有する略円形の吸着性領域4、124が、120列×160行のマトリックス状に、規則的に形成され、合計19200の吸着性領域4、124が形成されているが、生化学解析用ユニット1、121に形成される吸着性領域4、124の形状は、略円形に限定されるものではなく、任意に選択することができる。
【0850】
また、図4に示された実施態様においては、蓄積性蛍光体シート10の支持体11は無酸素銅によって形成され、図14および図40に示された実施態様においては、蓄積性蛍光体シート15、130の支持体16、131はステンレス鋼によって形成され、図33に示された実施態様においては、蓄積性蛍光体シート100の支持体101は窒化ケイ素によって形成され、図35に示された実施態様においては、蓄積性蛍光体シート130の支持体131はポリエチレンテレフタレートによって形成されているが、蓄積性蛍光体シート10、15、100、110、130の支持体11、16、101、111、131を、無酸素銅、ステンレス鋼、窒化ケイ素あるいはポリエチレンテレフタレートによって形成することは必ずしも必要でなく、他の材料によって、蓄積性蛍光体シート10、15、100、110、130の支持体11、16、101、111、131を形成することもできる。蓄積性蛍光体シート10、15、100、110、130の支持体11、16、101、111、131は、放射線エネルギーおよび/または光エネルギーを減衰させる性質を有する材料によって形成されていることが好ましいが、その材料はとくに限定されるものではなく、無機化合物材料、有機化合物材料のいずれによって形成されてもよいが、とくに好ましくは、金属材料、セラミック材料またはプラスチック材料によって形成される。無機化合物材料としては、たとえば、金、銀、銅、亜鉛、アルミニウム、チタン、タンタル、クロム、鉄、ニッケル、コバルト、鉛、錫、セレンなどの金属;真鍮、ステンレス、青銅などの合金;シリコン、アモルファスシリコン、ガラス、石英、炭化ケイ素、窒化ケイ素などの珪素材料;酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウムなどの金属酸化物;タングステンカーバイト、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、ヒドロキシアパタイト、砒化ガリウムなどの無機塩を挙げることができる。有機化合物材料としては、高分子化合物が好ましく用いられ、たとえば、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン;ポリメチルメタクリレート、ブチルアクリレート/メチルメタクリレート共重合体などのアクリル樹脂;ポリアクリロニトリル;ポリ塩化ビニル;ポリ塩化ビニリデン;ポリフッ化ビニリデン;ポリテトラフルオロエチレン;ポリクロロトリフルオロエチレン;ポリカーボネート;ポリエチレンナフタレートやポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル;ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン4,10などのナイロン;ポリイミド;ポリスルホン;ポリフェニレンサルファイド;ポリジフェニルシロキサンなどのケイ素樹脂;ノボラックなどのフェノール樹脂;エポキシ樹脂;ポリウレタン;ポリスチレン;ブタジエン−スチレン共重合体;セルロース、酢酸セルロース、ニトロセルロース、でん粉、アルギン酸カルシウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの多糖類;キチン;キトサン;ウルシ;ゼラチン、コラーゲン、ケラチンなどのポリアミドおよびこれら高分子化合物の共重合体などを挙げることができる。
【0851】
さらに、図4に示された実施態様、図14に示された実施態様、図33に示された実施態様および図35に示された実施態様においては、図1に示された生化学解析用ユニット1の基板2に形成された吸着性領域4に対応して、約0.07平方ミリメートルのサイズを有する略円形の輝尽性蛍光体層領域12、17、102、112が、120列×160行のマトリックス状に、蓄積性蛍光体シート10、15、100、110に、規則的に形成され、合計19200の輝尽性蛍光体層領域12、17、102、112が形成され、図40に示された実施態様においては、図37に示された生化学解析用ユニット121の基板122に形成された吸着性領域124に対応して、約0.07平方ミリメートルのサイズを有する略円形の輝尽性蛍光体層領域132が、120列×160行のマトリックス状に、蓄積性蛍光体シート130に、規則的に形成され、合計19200の輝尽性蛍光体層領域132が形成されているが、輝尽性蛍光体層領域12、17、102、112、132を略円形に形成することは必ずしも必要でなく、輝尽性蛍光体層領域12、17、102、112、132は、任意の形状に形成することができる。
【0852】
また、図4に示された実施態様、図14に示された実施態様、図33に示された実施態様および図35に示された実施態様においては、図1に示された生化学解析用ユニット1の基板2に形成された吸着性領域4に対応して、約0.07平方ミリメートルのサイズを有する略円形の輝尽性蛍光体層領域12、17、102、112が、120列×160行のマトリックス状に、蓄積性蛍光体シート10、15、100、110に、規則的に形成され、合計19200の輝尽性蛍光体層領域12、17、102、112が形成され、図40に示された実施態様においては、図37に示された生化学解析用ユニット121の基板122に形成された吸着性領域124に対応して、約0.07平方ミリメートルのサイズを有する略円形の輝尽性蛍光体層領域132が、120列×160行のマトリックス状に、蓄積性蛍光体シート130に、規則的に形成され、合計19200の輝尽性蛍光体層領域132が形成されているが、輝尽性蛍光体層領域12、17、102、112、132の数およびサイズは、目的に応じて、任意に選択をすることができ、好ましくは、10個以上の5平方ミリメートル未満のサイズを有する輝尽性蛍光体層領域12、17、101、112、132が、10個/平方センチメートル以上の密度で、蓄積性蛍光体シート10、15、100、110、130に形成される。
【0853】
さらに、図4に示された実施態様、図14に示された実施態様、図33に示された実施態様および図35に示された実施態様においては、図1に示された生化学解析用ユニット1の基板2に形成された吸着性領域4に対応して、約0.07平方ミリメートルのサイズを有する略円形の輝尽性蛍光体層領域12、17、102、112が、120列×160行のマトリックス状に、蓄積性蛍光体シート10、15、100、110に、規則的に形成され、合計19200の輝尽性蛍光体層領域12、17、102、112が形成され、図40に示された実施態様においては、図37に示された生化学解析用ユニット121の基板122に形成された吸着性領域124に対応して、約0.07平方ミリメートルのサイズを有する略円形の輝尽性蛍光体層領域132が、120列×160行のマトリックス状に、蓄積性蛍光体シート130に、規則的に形成され、合計19200の輝尽性蛍光体層領域132が形成されているが、蓄積性蛍光体シート10、15、100、110、130輝尽性蛍光体層領域12、17、102、112、132は、対応する生化学解析用ユニット1、121の吸着性領域4、124と同一のパターンで形成されていればよく、規則的なパターンで形成されていることは必ずしも必要でない。
【0854】
また、前記実施態様においては、蓄積性蛍光体シート10、15、100、110の輝尽性蛍光体層領域12、17、102、112は、対応する生化学解析用ユニット1、121に形成された吸着性領域4、124と同じサイズに形成されているが、輝尽性蛍光体層領域12、17、102、112、132を、対応する生化学解析用ユニット1、121に形成された吸着性領域4、124と同じサイズに形成することは必ずしも必要でなく、好ましくは、対応する生化学解析用ユニット1、121に形成された吸着性領域4、124のサイズ以上に形成される。
【0855】
さらに、実施態様においては、生化学解析用ユニット1、121の基板2、122に、多数の吸着性領域4、124が二次元的に形成され、蓄積性蛍光体シート10、15、100、110、130の支持体11、16、101、111、131に、多数の輝尽性蛍光体層領域12、17、102、112、132が二次元的に形成されているが、多数の吸着性領域4、124および多数の輝尽性蛍光体層領域12、17、102、112、132が一次元的に形成されていてもよい。
【0856】
さらに、図1ないし図17に示された実施態様においては、放射性標識物質によって標識された生体由来の物質、蛍光色素などの蛍光物質によって標識された生体由来の物質および化学発光基質と接触させることによって化学発光を生じさせる標識物質によって標識された生体由来の物質を含むハイブリダイゼーション反応溶液9が調製され、図37ないし図46に示された実施態様においては、放射性標識物質によって標識された生体由来の物質および蛍光色素などの蛍光物質によって標識された生体由来の物質を含むハイブリダイゼーション反応溶液129が調製されているが、ハイブリダイゼーション反応溶液9、129は、放射性標識物質によって標識された生体由来の物質および化学発光基質と接触させることによって化学発光を生じさせる標識物質によって標識された生体由来の物質の少なくとも一方を含んでいればよい。
ここから
また、前記実施態様においては、インジェクタ6、126とCCDカメラ7、127を備えたスポッティング装置5、125を用い、CCDカメラ7、127によって、インジェクタ6、126の先端部と、cDNAなどの特異的結合物質の溶液を滴下すべき生化学解析用ユニット1、121の吸着性領域4、124を観察しながら、インジェクタ6、126の先端部と、cDNAなどの特異的結合物質の溶液を滴下すべき吸着性領域4、124の中心とが合致したときに、インジェクタ6、126から、cDNAなどの特異的結合物質の溶液を放出させて、滴下しているが、インジェクタ6、126の先端部と、生化学解析用ユニット1、121の基盤2、122に形成された多数の吸着性領域4、124との相対的な位置関係を、あらかじめ検出しておき、インジェクタ6、126と、生化学解析用ユニット1,121とを、相対的に、一定のピッチで、二次元的に移動させて、cDNAなどの特異的結合物質の溶液を滴下するようにすることもできる。
【0857】
【発明の効果】
本発明によれば、生体由来の物質と特異的に結合可能で、かつ、塩基配列や塩基の長さ、組成などが既知の特異的結合物質を含む複数のスポット状領域を、メンブレンフィルタなどの担体表面に、高密度に形成し、放射性標識物質物質によって、複数のスポット状領域を選択的に標識して、放射線データを記録し、複数のスポット状領域に選択的に含まれた放射性標識物質によって、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層を露光して、放射線データを記録した場合にも、生体由来の物質と特異的に結合可能で、かつ、塩基配列や塩基の長さ、組成などが既知の特異的結合物質を含む複数のスポット状領域を、メンブレンフィルタなどの担体表面に、高密度に形成し、化学発光基質と接触させることによって化学発光を生じさせる標識物質によって、複数のスポット状領域を選択的に標識して、化学発光データを記録し、複数のスポット状領域に化学発光基質を接触させて、化学発光を放出させ、複数のスポット状領域から、選択的に、放出される化学発光によって、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層を露光して、化学発光データを記録した場合にも、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層を、励起光によって走査し、輝尽性蛍光体層から放出された輝尽光を光電的に検出して、定量性に優れた生化学解析用データを生成することのできる生化学解析用データの生成方法およびそれに用いるスキャナを提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる生化学解析用データの生成方法に用いられる生化学解析用ユニットの略斜視図である。
【図2】図2は、スポッティング装置の略正面図である。
【図3】図3は、ハイブリダイゼーション反応容器の略縦断面図である。
【図4】図4は、本発明の好ましい実施態様にかかる生化学解析用データの生成方法に用いられる蓄積性蛍光体シートの略斜視図である。
【図5】図5は、生化学解析用ユニットに形成された多数の吸着性領域に含まれた放射性標識物質によって、蓄積性蛍光体シートに形成された多数の輝尽性蛍光体層領域を露光する方法を示す略断面図である。
【図6】図6は、蓄積性蛍光体シートの支持体に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域に記録されている放射性標識物質の放射線データおよび生化学解析用ユニットの基板に形成された多数の吸着性領域に記録されている蛍光色素などの蛍光データを読み取って、生化学解析用データを生成する第1のスキャナの略斜視図である。
【図7】図7は、図6に示されたスキャナのフォトマルチプライア近傍の詳細を示す略斜視図である。
【図8】図8は、図7のA−A線に沿った略断面図である。
【図9】図9は、図7のB−B線に沿った略断面図である。
【図10】図10は、図7のC−C線に沿った略断面図である。
【図11】図11は、図7のD−D線に沿った略断面図である。
【図12】図12は、光学ヘッドの走査機構の略平面図である。
【図13】図13は、本発明の好ましい実施態様にかかるスキャナの制御系、入力系、駆動系および検出系を示すブロックダイアグラムである。
【図14】図14は、本発明の好ましい実施態様にかかる生化学解析用データの生成方法に用いられる別の蓄積性蛍光体シートを示す略斜視図である。
【図15】図15は、蓄積性蛍光体シートの支持体に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域に記録されている化学発光データを読み取って、生化学解析用データを生成する第2のスキャナの略斜視図である。
【図16】図16は、フォトマルチプライア近傍の第2のスキャナの詳細を示す略斜視図である。
【図17】図17は、図16のE−E線に沿った略断面図である。
【図18】図18は、本発明の別の好ましい実施態様にかかるスキャナのフォトマルチプライアおよびデータ処理装置の周辺のブロックダイアグラムである。
【図19】図19は、本発明の他の好ましい実施態様にかかるスキャナのフォトマルチプライアおよびデータ処理装置の周辺のブロックダイアグラムである。
【図20】図20は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかるスキャナのデータ処理装置のブロックダイアグラムである。
【図21】図21は、本発明の他の好ましい実施態様にかかるスキャナの信号強度判定手段およびコントロールユニットによって実行される生化学解析用データ生成動作のフローチャートである。
【図22】図22は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかるスキャナのデータ処理装置のブロックダイアグラムである。
【図23】図23は、ディジタルデータS(Pi)を概念的に示す図面である。
【図24】図24は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかるスキャナの信号強度判定手段およびコントロールユニットによって実行される生化学解析用データ生成動作のフローチャートである。
【図25】図25は、ディジタルデータのサンプリングを概念的に示す図面である。
【図26】図26は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかるスキャナの信号強度判定手段およびコントロールユニットによって実行される生化学解析用データ生成動作のフローチャートである。
【図27】図27は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかるスキャナのデータ処理装置周辺のブロックダイアグラムである。
【図28】図28は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかるスキャナの信号強度判定手段およびコントロールユニットによって実行される生化学解析用データ生成動作のフローチャートである。
【図29】図29は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかるスキャナのデータ処理装置周辺のブロックダイアグラムである。
【図30】図30は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかるスキャナの信号強度判定手段およびコントロールユニットによって実行される生化学解析用データ生成動作のフローチャートである。
【図31】図31は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかるスキャナの信号強度判定手段およびコントロールユニットによって実行される生化学解析用データ生成動作のフローチャートである。
【図32】図32は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかるスキャナの制御系、入力系、駆動系および検出系を示すブロックダイアグラムである。
【図33】図33は、本発明の他の好ましい実施態様にかかる生化学解析用データの生成方法に使用される蓄積性蛍光体シートの略斜視図である。
【図34】図34は、生化学解析用ユニットの基板に形成された多数の吸着性領域に選択的に含まれている放射性標識物質によって、蓄積性蛍光体シートの支持体に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域を露光する方法を示す略断面図である。
【図35】図35は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかる生化学解析用データの生成方法に使用される蓄積性蛍光体シートの略斜視図である。
【図36】図36は、生化学解析用ユニットの基板に形成された多数の吸着性領域に選択的に含まれている放射性標識物質によって、蓄積性蛍光体シートの支持体の表面上に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域を露光する方法を示す略断面図である。
【図37】図37は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかる生化学解析用データの生成方法に使用される生化学解析用ユニットの略斜視図である。
【図38】図38は、スポッティング装置の略正面図である。
【図39】図39は、ハイブリダイゼーション反応容器の略縦断面図である。
【図40】図40は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかる生化学解析用データの生成方法に用いられる蓄積性蛍光体シートの略斜視図である。
【図41】図41は、生化学解析用ユニットの基板に形成された多数の吸着性領域に含まれた放射性標識物質によって、蓄積性蛍光体シートの支持体に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域を露光する方法を示す略断面図である。
【図42】図42は、蓄積性蛍光体シートの支持体に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域に記録されている放射性標識物質の放射線データおよび生化学解析用ユニットの基板に形成された多数の吸着性領域に記録されている蛍光色素などの蛍光データを読み取って、生化学解析用データを生成するスキャナの略斜視図である。
【図43】図43は、図42に示されるスキャナのフォトマルチプライア近傍の詳細を示す略斜視図である。
【図44】図44は、光学ヘッドの走査機構の略平面図である。
【図45】図45は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかるスキャナの制御系、入力系、駆動系および検出系を示すブロックダイアグラムである。
【図46】図46は、第1のレーザ励起光源から発せられるレーザ光のレーザパワーと、レーザ光を輝尽性蛍光体層領域に照射して、輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体層領域から放出された輝尽光を、フォトマルチプライアによって光電的に検出して、生成されたアナログデータに基づいて、フォトンカウンタがカウントしたフォトンの数の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 生化学解析用ユニット
2 基板
3 貫通孔
4 吸着性領域
5 スポッティング装置
6 インジェクタ
7 CCDカメラ
8 ハイブリダイゼーション反応容器
9 ハイブリダイゼーション反応溶液
10 蓄積性蛍光体シート
11 支持体
12 輝尽性蛍光体層領域
13 凹部
21 第1のレーザ励起光源
22 第2のレーザ励起光源
23 第3のレーザ励起光源
24 レーザ光
25 コリメータレンズ
26 ミラー
27 第1のダイクロイックミラー
28 第2のダイクロイックミラー
29 ミラー
30 コリメータレンズ
31 コリメータレンズ
32 ミラー
33 穴開きミラーの穴
34 穴開きミラー
35 光学ヘッド
36 ミラー
37 非球面レンズ
38 凹面ミラー
40 ステージ
41 ガラス板
45 輝尽光あるいは蛍光
48 フィルタユニット
50 フォトマルチプライア
51a、51b、51c、51d フィルタ部材
52a、52b、52c、52d フィルタ
53 A/D変換器
54 データ処理装置
55 第4のレーザ励起光源
60 基板
61 副走査パルスモータ
62 一対のレール
63 移動可能な基板
64 ロッド
65 主走査ステッピングモータ
66 エンドレスベルト
67 リニアエンコーダ
68 リニアエンコーダのスリット
70 コントロールユニット
71 キーボード
72 フィルタユニットモータ
75 積分アンプ
76 データメモリ
77 加算手段
78 データメモリ
80 主走査モータ
85 一時メモリ
86 データ記憶手段
87 信号強度判定手段
88 データ処理手段
89 加算値記憶手段
90 積分アンプ
91 加算値記憶手段
100 蓄積性蛍光体シート
101 支持体
102 輝尽性蛍光体層領域
103 貫通孔
110 蓄積性蛍光体シート
111 支持体
112 輝尽性蛍光体層領域
121 生化学解析用ユニット
122 基板
123 貫通孔
124 吸着性領域
125 スポッティング装置
126 インジェクタ
127 CCDカメラ
128 ハイブリダイゼーション反応容器
129 ハイブリダイゼーション反応溶液
130 蓄積性蛍光体シート
131 支持体
132 輝尽性蛍光体層領域
133 貫通孔
141 第1のレーザ励起光源
142 第2のレーザ励起光源
143 第3のレーザ励起光源
144 レーザ光
145 コリメータレンズ
146 ミラー
147 第1のダイクロイックミラー
148 第2のダイクロイックミラー
149 ミラー
150 コリメータレンズ
151 コリメータレンズ
152 ミラー
153 穴開きミラーの穴
154 穴開きミラー
155 光学ヘッド
156 ミラー
157 非球面レンズ
158 凹面ミラー
160 ステージ
161 ガラス板
165 輝尽光あるいは蛍光
168 フィルタユニット
170 フォトマルチプライア
171a、171b、171c、171d フィルタ部材
173 A/D変換器
174 フォトンカウンタ
180 基板
181 副走査パルスモータ
182 一対のレール
183 移動可能な基板
184 ロッド
185 主走査ステッピングモータ
186 エンドレスベルト
187 リニアエンコーダ
188 リニアエンコーダのスリット
190 コントロールユニット
191 キーボード
192 フィルタユニットモータ

Claims (86)

  1. 支持体を備え、前記支持体に、複数の輝尽性蛍光体層領域が、少なくとも一次元的に、互いに離間して形成された蓄積性蛍光体シートの前記複数の輝尽性蛍光体層領域に、放射線エネルギーまたは光エネルギーを選択的に蓄積させた後、前記蓄積性蛍光体シートと励起光とを、少なくとも主走査方向に、相対的に移動させ、前記複数の輝尽性蛍光体層領域に照射される励起光の単位面積あたりのエネルギーが、前記複数の輝尽性蛍光体層領域以外の領域に比して、高くなるように、前記複数の輝尽性蛍光体層領域に、順次、前記励起光を照射して、前記複数の輝尽性蛍光体層領域に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、生化学解析用データを生成することを特徴とする生化学解析用データの生成方法。
  2. 前記蓄積性蛍光体シートと前記励起光とを、主走査方向に、相対的に、かつ、間欠的に移動させ、前記蓄積性蛍光体シートの前記複数の輝尽性蛍光体層領域に、それぞれ、所定の時間にわたって、前記励起光を照射することを特徴とする請求項1に記載の生化学解析用データの生成方法。
  3. 前記輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、生成されたアナログデータを積分し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生化学解析用データを生成することを特徴とする請求項1または2に記載の生化学解析用データの生成方法。
  4. 前記輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成し、前記ディジタルデータを加算して、生化学解析用データを生成することを特徴とする請求項1または2に記載の生化学解析用データの生成方法。
  5. 前記蓄積性蛍光体シートと前記励起光とを、少なくとも一次元的に、相対的に、かつ、間欠的に移動させ、前記複数の輝尽性蛍光体層領域に、励起パワーの比較的小さい基準励起パワーを有する励起光を、順次、所定の時間にわたって、照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成し、前記ディジタルデータの信号強度をしきい値と比較し、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出することを特徴とする請求項2に記載の生化学解析用データの生成方法。
  6. 前記基準励起パワーを有する励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、生成された前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上のときは、得られたディジタルデータを、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用することを特徴とする請求項5に記載の生化学解析用データの生成方法。
  7. 前記基準励起パワーの励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、生成された前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、生成されたディジタルデータを、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用することを特徴とする請求項5または6に記載の生化学解析用データの生成方法。
  8. 前記基準励起パワーの励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、生成された前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、さらに、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成し、生成されたディジタルデータの信号強度を前記しきい値と比較し、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上のときは、前記ディジタルデータを、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用することを特徴とする請求項5また6に記載の生化学解析用データの生成方法。
  9. 前記基準励起パワーの励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、生成された前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、さらに、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成し、生成されたディジタルデータの信号強度を、さらに、前記しきい値と比較し、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、前記励起光の励起パワーを、最大I回(Iは正の整数)にわたって、次々に増大させて、前記励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、光検出器によって、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出した結果、得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上になったときに、得られたディジタルデータを、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用し、一方、前記励起光の励起パワーを、合計I回にわたって、次々に増大させて、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出したにもかかわらず、得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとすることを特徴とする請求項5、6または8に記載の生化学解析用データの生成方法。
  10. 前記基準励起パワーを有する励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、生成された前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上のときは、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、得られたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満に低下するまで、前記輝尽性蛍光体層領域に対する前記励起光の照射を継続し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して得たディジタルデータを加算して、ディジタルメモリに記憶し、前記ディジタルデータの加算値を、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用する請求項5に記載の生化学解析用データの生成方法。
  11. 前記基準励起パワーの励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、生成された前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときに、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、ディジタルを生成し、ディジタルデータの信号強度を、前記しきい値と比較し、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、前記励起光の励起パワーを、最大j回(jは正の整数)にわたって、次々に増大させて、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成した結果、得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上になったときは、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し、ディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下するまで、前記輝尽性蛍光体層領域に対する前記励起光の照射を継続して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し、ディジタル化して得たディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶し、前記ディジタルメモリに記憶された前記ディジタルデータの加算値を、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用し、一方、合計j回にわたって、前記励起光の励起パワーを、次々に増大させて、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、前記輝尽性蛍光体層領域から放出された輝尽光を光電的に検出したにもかかわらず、得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとすることを特徴とする請求項10に記載の生化学解析用データの生成方法。
  12. 前記基準励起パワーを有する励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、生成された前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上のときは、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満に低下するまで、前記輝尽性蛍光体層領域に対する前記励起光の照射を継続して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して得たディジタルデータを加算して、ディジタルメモリに記憶させ、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下したときは、前記基準励起パワーよりも励起パワーが大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成し、前記ディジタルデータの信号強度を前記しきい値と比較し、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上のときは、ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下するまで、前記輝尽性蛍光体層領域に対する前記励起光の照射を継続して、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して得られたディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下したときは、さらに、合計k回(kは正の整数)にわたって、前記励起光の励起パワーを、次々に増大させて、前記輝尽性蛍光体層領域に照射し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成し、得られた前記ディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記ディジタルメモリに記憶された前記ディジタルデータの加算値の総和を算出して、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用することを特徴とする請求項5に記載の生化学解析用データの生成方法。
  13. 前記基準励起パワーの励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、生成された前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときに、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成し、前記ディジタルデータの信号強度を前記しきい値と比較し、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、励起パワーがさらに大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射し、最大m回(mは正の整数)にわたって、前記励起光の励起パワーを、次々に増大させて、前記輝尽性蛍光体層領域に照射し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、ディジタルデータを生成し、前記しきい値と比較した結果、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上になったときは、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下するまで、前記輝尽性蛍光体層領域に対する前記励起光の照射を継続して、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して得たディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下したときは、さらに、合計k回にわたって、前記励起光の励起パワーを増大させて、前記輝尽性蛍光体層領域に照射し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して得たディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記ディジタルメモリに記憶された前記ディジタルデータの加算値の総和を算出して、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用し、一方、合計m回にわたって、前記励起光の励起パワーを、次々に増大させて、前記輝尽性蛍光体層領域に照射し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出したにもかかわらず、得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとすることを特徴とする請求項12に記載の生化学解析用データの生成方法。
  14. 前記基準励起パワーを有する励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、生成された前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上のときは、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し、ディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満に低下するまで、前記輝尽性蛍光体層領域に対する前記励起光の照射を継続し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成し、前記ディジタルデータを加算して、ディジタルメモリに記憶させ、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下したときは、前記基準励起パワーよりも励起パワーが大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下するまで、前記輝尽性蛍光体層領域に対する前記励起光の照射を継続して、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し、ディジタル化して得たディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、励起光の励起パワーを増大させても、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し、ディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上にならなくなったときに、それまでに、前記ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータの加算値の総和を算出して、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用することを特徴とする請求項5に記載の生化学解析用データの生成方法。
  15. 前記基準励起パワーの励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、生成された前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときに、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成し、前記ディジタルデータの信号強度を、前記しきい値と比較し、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、最大n回(nは正の整数)にわたって、前記励起光の励起パワーを、次々に増大させて、励起光を前記ディジタルデータを得た輝尽性蛍光体層領域に照射し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出した結果、得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上になったときは、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下するまで、前記輝尽性蛍光体層領域に対する前記励起光の照射を継続して、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して得られたディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し、ディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下したときは、さらに、励起光の励起パワーを増大させて、励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下するまで、前記輝尽性蛍光体層領域に対する前記励起光の照射を継続して、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータをディジタル化して得たディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、励起光の励起パワーを増大させても、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し、ディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上にならなくなったときに、それまでに、前記ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータの加算値の総和を算出して、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用し、一方、合計n回にわたって、励起光のパワーを、次々に増大させて、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、光検出器によって、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出したにもかかわらず、得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとすることを特徴とする請求項14に記載の生化学解析用データの生成方法。
  16. 励起パワーの異なる励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化して、生成したディジタルデータに、前記輝尽性蛍光体層領域に照射した励起光の励起パワーに応じて決定される補正係数を乗じて、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データを生成することを特徴とする請求項7ないし9のいずれか1項に記載の生化学解析用データの生成方法。
  17. 各励起パワーに対応する前記補正係数が、各励起パワーに対応する前記ディジタルデータを、前記基準励起パワーの励起光を用いた場合に、生成されるべきディジタルデータと同じレベルのディジタルデータに補正可能なように決定されたことを特徴とする請求項16に記載の生化学解析用データの生成方法。
  18. 励起パワーの異なる励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータをディジタル化し、前記ディジタルデータを加算し、得られた前記ディジタルデータの加算値に、前記輝尽性蛍光体層領域に照射した励起光の励起パワーに応じて決定される補正係数を乗じて、前記ディジタルデータの加算値を補正し、補正された前記ディジタルデータの加算値の総和を算出して、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データを生成することを特徴とする請求項10ないし15のいずれか1項に記載の生化学解析用データの生成方法。
  19. 各励起パワーに対応する前記補正係数が、各励起パワーに対応する前記ディジタルデータの加算値を、前記基準励起パワーの励起光を用いた場合に、生成されるべきディジタルデータの加算値と同じレベルのディジタルデータの加算値に補正可能なように決定されたことを特徴とする請求項18に記載の生化学解析用データの生成方法。
  20. 前記蓄積性蛍光体シートと励起光とを、少なくとも一次元的に、相対的に、かつ、間欠的に移動させ、前記複数の輝尽性蛍光体層領域に、励起パワーの比較的小さい基準励起パワーを有する励起光を、順次、所定の時間にわたって、照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、得られたディジタルデータの信号強度をしきい値と比較し、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出することを特徴とする請求項2に記載の生化学解析用データの生成方法。
  21. 前記基準励起パワーを有する励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して得られた前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上のときは、得られたディジタルデータを、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、採用することを特徴とする請求項20に記載の生化学解析用データの生成方法。
  22. 前記基準励起パワーの励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、生成されたディジタルデータを、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、採用することを特徴とする請求項20または21に記載の生化学解析用データの生成方法。
  23. 前記基準励起パワーの励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して生成されたディジタルデータの信号強度を前記しきい値と比較し、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上のときは、前記ディジタルデータを、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、採用することを特徴とする請求項20または21に記載の生化学解析用データの生成方法。
  24. 前記基準励起パワーの励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときに、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度を、前記しきい値と比較し、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、前記励起光の励起パワーを、最大I回(Iは正の整数)にわたって、次々に増大させて、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出した結果、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上になったときに、得られたディジタルデータを、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用し、一方、合計I回にわたって、前記励起光の励起パワーを、次々に増大させて、前記輝尽性蛍光体層領域に照射し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成したにもかかわらず、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとすることを特徴とする請求項20、21または23に記載の生化学解析用データの生成方法。
  25. 前記基準励起パワーを有する励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して得られた前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上のときは、得られたディジタルデータをディジタルメモリに記憶し、さらに、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、得られたディジタルデータを前記ディジタルメモリに記憶し、合計K回(Kは正の整数)にわたって、前記励起光の励起パワーを、次々に増大させて、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、得られたディジタルデータを前記ディジタルメモリに記憶し、前記ディジタルメモリに記憶された前記ディジタルデータを加算して、ディジタルデータの加算値を算出し、得られたディジタルデータの加算値を、その輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用することを特徴とする請求項20に記載の生化学解析用データの生成方法。
  26. 前記基準励起パワーの励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、得られたディジタルデータの信号強度を前記しきい値と比較し、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、前記励起光の励起パワーを、最大M回(Mは正の整数)にわたって、次々に増大させて、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、しきい値と比較した結果、得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上になったときは、前記ディジタルデータを前記ディジタルメモリに記憶し、励起光の励起パワーを、さらに、合計K回にわたって、次々に増大させて、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、前記ディジタルメモリに記憶し、前記ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータを加算して、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用し、一方、合計M回にわたって、次々に、前記励起光の励起パワーを増大させて、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成したにもかかわらず、得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されたことを特徴とする請求項25に記載の生化学解析用データの生成方法。
  27. 前記基準励起パワーを有する励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上のときは、得られたディジタルデータをディジタルメモリに記憶し、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、得られたディジタルデータを前記ディジタルメモリに記憶し、前記励起光の励起パワーを、次々に増大させて、前記励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、前記ディジタルメモリに記憶し、前記励起光の励起パワーを増大させても、励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上にならなくなったときに、それまでに、前記ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータを加算して、総和を算出し、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用することを特徴とする請求項20に記載の生化学解析用データの生成方法。
  28. 前記基準励起パワーの励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、得られた前記ディジタルデータの信号強度を前記しきい値と比較し、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、前記励起光の励起パワーを、最大N回(Nは正の整数)にわたって、次々に増大させて、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成した結果、得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上になったときは、前記ディジタルデータをディジタルメモリに記憶し、さらに、励起光の励起パワーを、次々に増大させて、励起光を、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成し、得られたディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶し、励起光の励起パワーを増大させても、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して得られたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上にならなくなったときに、それまでに、前記ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータの加算値の総和を算出して、前記ディジタルデータの加算値の総和を、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして採用し、一方、前記励起光の励起パワーを、合計N回にわたって、次々に増大させて、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に照射し、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、前記光検出器によって、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出したにもかかわらず、ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満のときは、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとすることを特徴とする請求項27に記載の生化学解析用データの生成方法。
  29. 励起光のパワーの異なる励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して得られた前記ディジタルデータに、前記輝尽性蛍光体層領域に照射した励起光の励起パワーに応じて決定される補正係数を乗じて、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データを生成することを特徴とする請求項22ないし24のいずれか1項に記載の生化学解析用データの生成方法。
  30. 各励起パワーに対応する前記補正係数が、各励起パワーに対応する前記ディジタルデータを、前記基準励起パワーの励起光を用いた場合に、生成されるべきディジタルデータと同じレベルのディジタルデータに補正可能なように決定されたことを特徴とする請求項29に記載の生化学解析用データの生成方法。
  31. 励起光のパワーの異なる励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを積分して、アナログデータの積分値を生成し、前記アナログデータの積分値をディジタル化して得られた前記ディジタルデータの加算値に、前記輝尽性蛍光体層領域に照射した励起光の励起パワーに応じて決定される補正係数を乗じて、前記ディジタルデータの加算値を補正し、補正された前記ディジタルデータの加算値の総和を算出して、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データを生成することを特徴とする請求項25ないし28のいずれか1項に記載の生化学解析用データの生成方法。
  32. 各励起パワーに対応する前記補正係数が、各励起パワーに対応する前記ディジタルデータの加算値を、前記基準励起パワーの励起光を用いた場合に、生成されるべきディジタルデータの加算値と同じレベルのディジタルデータの加算値に補正可能なように決定されたことを特徴とする請求項31に記載の生化学解析用データの生成方法。
  33. 前記蓄積性蛍光体シートと励起光とを、少なくとも一次元的に、相対的に、かつ、間欠的に移動させ、前記複数の輝尽性蛍光体層領域に、励起光を、順次、所定の時間にわたって、照射し、励起光の励起パワーを、時間とともに、増大させて、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起することを特徴とする請求項2に記載の生化学解析用データの生成方法。
  34. 前記励起光の励起パワーを、時間とともに、指数関数的に増大させることを特徴とする請求項33に記載の生化学解析用データの生成方法。
  35. 前記輝尽性蛍光体層領域から放出された輝尽光を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータに基づいて、前記輝尽光に含まれたフォトンの数をカウントして、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データを生成することを特徴とする請求項33または34に記載の生化学解析用データの生成方法。
  36. 前記複数の輝尽性蛍光体層領域にのみ、前記励起光が照射され、前記複数の輝尽性蛍光体層領域以外の領域に、前記励起光が照射されないように、前記励起光をオン・オフ制御することを特徴とする請求項1ないし35のいずれか1項に記載の生化学解析用データの生成方法。
  37. 前記蓄積性蛍光体シートと前記励起光を、主走査方向に隣り合う前記輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しいピッチで、主走査方向に、相対的に、かつ、間欠的に移動させることを特徴とする請求項2ないし36のいずれか1項に記載の生化学解析用データの生成方法。
  38. 前記蓄積性蛍光体シートと前記励起光とを、主走査方向に、相対的に、かつ、間欠的に移動させる間、前記励起光を、常時、前記蓄積性蛍光体シートに照射することを特徴とする請求項2ないし35のいずれか1項に記載の生化学解析用データの生成方法。
  39. 前記蓄積性蛍光体シートと前記励起光とを、主走査方向に、相対的に、かつ、連続的に移動させ、実質的に、前記複数の輝尽性蛍光体層領域にのみ、励起光が照射され、前記複数の輝尽性蛍光体層領域以外の領域に、励起光が照射されないように、励起光をオン・オフ制御することを特徴とする請求項1ないし35のいずれか1項に記載の生化学解析用データの生成方法。
  40. 前記蓄積性蛍光体シートの前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記支持体に、二次元的に、互いに離間して形成され、前記蓄積性蛍光体シートと前記励起光とを、主走査方向および前記主走査方向に直交する副走査方向に、相対的に移動させ、前記複数の輝尽性蛍光体層領域に、順次、前記励起光を照射して、前記複数の輝尽性蛍光体層領域に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、生化学解析用データを生成することを特徴とする請求項1ないし39のいずれか1項に記載の生化学解析用データの生成方法。
  41. 前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、互いに離間して、複数の孔が形成され、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記複数の孔に輝尽性蛍光体が充填されて、形成されたことを特徴とする請求項1ないし40のいずれか1項に記載の生化学解析用データの生成方法。
  42. 前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、10以上の輝尽性蛍光体層領域が形成されたことを特徴とする請求項1ないし41のいずれか1項に記載の生化学解析用データの生成方法。
  43. 前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記蓄積性蛍光体シートに、それぞれ、5平方ミリメートル未満のサイズに形成されたことを特徴とする請求項1ないし42のいずれか1項に記載の生化学解析用データの生成方法。
  44. 前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記蓄積性蛍光体シートに、10個/平方センチメートル以上の密度で、形成されたことを特徴とする請求項1ないし43のいずれか1項に記載の生化学解析用データの生成方法。
  45. 前記蓄積性蛍光体シートの支持体が、放射線エネルギーおよび/または光エネルギーを減衰させる性質を有していることを特徴とする請求項1ないし44のいずれか1項に記載の生化学解析用データの生成方法。
  46. 前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、放射線および/または光が前記支持体中を透過したときに、放射線のエネルギーおよび/または光のエネルギーを、1/5以下に減衰させる性質を有することを特徴とする請求項45に記載の生化学解析用データの生成方法。
  47. 励起光を発する励起光源と、互いに離間して形成され、放射線エネルギーまたは光エネルギーを選択的に蓄積した複数の輝尽性蛍光体層領域を備えた蓄積性蛍光体シートを載置可能なサンプルステージと、前記励起光源から発せられた前記励起光を前記サンプルステージに指向させる照射光学系と、前記励起光源から発せられた前記励起光によって、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、順次、照射されるように、前記照射光学系と前記サンプルステージとを、少なくとも主走査方向に、相対的に移動させる走査機構と、前記励起光源から発せられ、前記照射光学系によって、前記サンプルステージに指向された前記励起光によって、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が励起されて、放出する輝尽光を光電的に検出する光検出器と、前記励起光源および前記走査機構を制御する励起制御手段と、前記照射光学系と前記サンプルステージとの主走査方向における相対的位置関係を検出する位置検出手段とを備え、前記励起制御手段が、前記位置検出手段によって、検出された前記照射光学系と前記サンプルステージとの主走査方向における相対的位置関係に基づいて、前記複数の輝尽性蛍光体層領域に照射される励起光の単位面積あたりのエネルギーが、前記複数の輝尽性蛍光体層領域以外の領域に比して、高くなるように、前記励起光源および前記走査機構を制御するように構成されたことを特徴とするスキャナ。
  48. 前記走査機構が、前記照射光学系と前記サンプルステージとを、前記主走査方向および前記主走査方向に直交する副走査方向に、相対的に移動させるように構成されたことを特徴とする請求項47に記載のスキャナ。
  49. 前記励起制御手段が、前記照射光学系と前記サンプルステージとを、主走査方向に、相対的に、かつ、間欠的に移動させるように、前記走査機構を制御するとともに、前記複数の輝尽性蛍光体層領域に、それぞれ、所定の時間にわたって、前記励起光が照射されるように、前記励起光源を制御するように構成されたことを特徴とする請求項47または48に記載のスキャナ。
  50. さらに、前記光検出器が、輝尽光を光電的に検出して生成したアナログデータを積分する積分アンプと、前記積分アンプによって、生成された前記アナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成するA/D変換器を備えたことを特徴とする請求項47ないし49のいずれか1項に記載のスキャナ。
  51. さらに、前記光検出器が、輝尽光を光電的に検出して生成したアナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成するA/D変換器と、前記A/D変換器によって生成されたディジタルデータを加算する加算手段を備えたことを特徴とする請求項47ないし49のいずれか1項に記載のスキャナ。
  52. さらに、前記光検出器によって生成されたアナログデータをディジタル化して、ディジタルデータを生成するA/D変換器と、前記A/D変換器によって生成されたディジタルデータの信号強度をしきい値と比較し、比較結果にしたがって、前記ディジタルデータを前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして取り込む信号強度判定手段を備え、前記励起制御手段が、前記励起光源から、まず、励起パワーの比較的小さい基準励起パワーの励起光を放出させるように、前記励起光源を制御し、前記信号強度判定手段から、励起パワー増大信号が入力されたときに、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させるように構成され、前記信号強度判定手段が、前記基準励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域が励起されて、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれている輝尽性蛍光体が放出した輝尽光を、前記光検出器が光電的に検出して、生成されたアナログデータが、前記A/D変換器によってディジタル化されて生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満であると判定したときは、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力するように構成されたことを特徴とする請求項49に記載のスキャナ。
  53. 前記信号強度判定手段が、前記基準励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記A/D変換器によってディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上であると判定したときは、前記ディジタルデータを、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されたことを特徴とする請求項52に記載のスキャナ。
  54. 前記信号強度判定手段から、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号が出力されたときに、前記信号強度判定手段が、前記励起光源から発せられた前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光によって、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータを、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されたことを特徴とする請求項52または53に記載のスキャナ。
  55. 前記信号強度判定手段から、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号が出力され、前記励起光源から発せられた前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光によって、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、ディジタルデータが生成され、前記信号強度判定手段が、生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上であると判定したときに、前記ディジタルデータを、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されたことを特徴とする請求項52または53に記載のスキャナ。
  56. 前記信号強度判定手段から、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号が出力され、前記励起光源から発せられた前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光によって、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満であると判定したときに、前記信号強度判定手段が、前記励起制御手段に、最大i回(iは正の整数)にわたって、励起パワー増大信号を出力して、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させ、前記励起光によって、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって、光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値以上になったと判定したときに、前記ディジタルデータを、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込み、一方、合計i回にわたって、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力し、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させたにもかかわらず、前記励起光によって、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって、光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満と判定したときは、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されたことを特徴とする請求項52、53または55に記載のスキャナ。
  57. さらに、ディジタルメモリを備え、前記信号強度判定手段が、前記基準励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上であると判定したときは、前記基準励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満に低下したと判定するまで、前記励起制御手段に、前記励起光源を起動させ続けるように構成されるとともに、前記信号強度判定手段が、前記基準励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記ディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満に低下したと判定したときに、前記ディジタルメモリに記憶された前記ディジタルデータの加算値を、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されたことを特徴とする請求項52に記載のスキャナ。
  58. 前記信号強度判定手段から、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号が出力され、前記励起光源から発せられた前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータが前記しきい値未満であると判定したときに、前記信号強度判定手段が、前記励起制御手段に、最大j回(jは正の整数)にわたって、励起パワー増大信号を出力して、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させた結果、前記励起光によって、前記ディジタルデータを得た前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値以上になったと判定したときは、前記信号強度判定手段が、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下したと判定するまで、前記励起制御手段に、前記励起光源を起動させ続けるように構成されるとともに、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記ディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満に低下したと判定したときに、前記ディジタルメモリに記憶された前記ディジタルデータの加算値を、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込み、一方、合計j回にわたって、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力し、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させたにもかかわらず、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値以上にならないと判定したときは、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されたことを特徴とする請求項57に記載のスキャナ。
  59. 前記信号強度判定手段が、前記基準励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上であると判定したときは、前記基準励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満に低下したと判定するまで、前記励起制御手段に、前記励起光源を起動させ続けるように構成されるとともに、前記信号強度判定手段が、前記基準励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記ディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満に低下したと判定したときは、前記励起制御手段に、合計k回(kは正の整数)にわたって、励起パワー増大信号を出力し、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させ、各励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータを、ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下したと判定するまで、加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記ディジタルメモリに記憶された前記ディジタルデータの加算値の総和を算出して、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されたことを特徴とする請求項52に記載のスキャナ。
  60. 前記信号強度判定手段から、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号が出力され、前記励起光源から発せられた前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータが前記しきい値未満であると判定したときに、前記信号強度判定手段が、前記励起制御手段に、最大m回(mは正の整数)にわたって、励起パワー増大信号を出力して、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させた結果、前記信号強度判定手段が、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値以上になったと判定したときは、前記信号強度判定手段が、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下したと判定するまで、前記励起制御手段に、前記励起光源を起動させ続けるように構成されるとともに、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記ディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満に低下したと判定したときに、前記励起制御手段に、合計k回にわたって、励起パワー増大信号を出力して、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させ、各励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、ディジタルデータを、ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下したと判定するまで、加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記ディジタルメモリに記憶された前記ディジタルデータの加算値の総和を算出して、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込み、一方、合計m回にわたって、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力し、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させたにもかかわらず、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値以上にならないと判定したときは、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されたことを特徴とする請求項59に記載のスキャナ。
  61. 前記信号強度判定手段が、前記基準励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上であると判定したときは、前記基準励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満に低下したと判定するまで、前記励起制御手段に、前記励起光源を起動させ続けるように構成されるとともに、前記信号強度判定手段が、前記基準励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記ディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満に低下したと判定したときは、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力し、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、次々に増大させ、各励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータを、ディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満に低下したと判定するまで、加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力して、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させても、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上にならないと判定したときに、それまでに、前記ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータの加算値の総和を算出して、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されたことを特徴とする請求項52に記載のスキャナ。
  62. 前記信号強度判定手段から、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号が出力され、前記励起光源から発せられた前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータが前記しきい値未満であると判定したときに、前記信号強度判定手段が、最大n回(nは正の整数)にわたって、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を、次々に出力して、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させた結果、前記励起光によって、前記ディジタルデータが得られた前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値以上になったと判定したときは、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満に低下したと判定するまで、前記励起制御手段に、前記励起光源を起動させ続けるように構成されるとともに、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記ディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満に低下したと判定したときは、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力し、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、次々に増大させ、各励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータを、ディジタル信号の信号強度が前記しきい値未満に低下したと判定するまで、加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力して、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させても、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上にならないと判定したときに、それまでに、前記ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータの加算値の総和を算出して、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込み、一方、合計n回にわたり、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力して、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させたにもかかわらず、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値以上にならないと判定したときは、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されたことを特徴とする請求項61に記載のスキャナ。
  63. 前記信号強度判定手段が、励起パワーの異なる励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起して、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し、ディジタル化して得られた前記ディジタルデータに、前記輝尽性蛍光体層領域に照射した励起光の励起パワーに応じて決定される補正係数を乗じて、補正し、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データを生成するように構成されたことを特徴とする請求項52ないし58のいずれか1項に記載のスキャナ。
  64. 各励起パワーに対応する前記補正係数が、各励起パワーに対応する前記ディジタルデータを、前記基準励起パワーの励起光を用いた場合に、生成されるべきディジタルデータと同じレベルのディジタルデータに補正可能なように決定されたことを特徴とする請求項63に記載のスキャナ。
  65. 前記信号強度判定手段が、励起パワーの異なる励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し、ディジタル化して得られた前記ディジタルデータの加算値に、前記輝尽性蛍光体層領域に照射した励起光の励起パワーに応じて決定される補正係数を乗じて、前記ディジタルデータの加算値を補正し、補正された前記ディジタルデータの加算値の総和を算出して、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データを生成するように構成されたことを特徴とする請求項59ないし62のいずれか1項に記載のスキャナ。
  66. 各励起パワーに対応する前記補正係数が、各励起パワーに対応する前記ディジタルデータの加算値を、前記基準励起パワーの励起光を用いた場合に、生成されるべきディジタルデータの加算値と同じレベルのディジタルデータの加算値に補正可能なように決定されたことを特徴とする請求項65に記載のスキャナ。
  67. さらに、前記光検出器によって生成されたアナログデータを積分する積分アンプと、前記積分アンプによって積分されたアナログデータの積分値をディジタル化して、ディジタルデータを生成するA/D変換器と、前記A/D変換器によって生成されたディジタルデータの信号強度をしきい値と比較し、比較結果にしたがって、前記ディジタルデータを前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして取り込む信号強度判定手段を備え、前記励起制御手段が、前記励起光源から、まず、励起パワーの比較的小さい基準励起パワーの励起光を放出させるように、前記励起光源を制御し、前記信号強度判定手段から、励起パワー増大信号が入力されたときに、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させるように構成され、前記信号強度判定手段が、前記積分アンプが生成したアナログデータの積分値を、前記A/D変換器がディジタル化して、生成したディジタルデータの信号強度が前記しきい値未満であると判定したときは、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力するように構成されたことを特徴とする請求項49に記載のスキャナ。
  68. 前記信号強度判定手段が、前記基準励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上であると判定したときは、前記ディジタルデータを、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されたことを特徴とする請求項67に記載のスキャナ。
  69. 前記信号強度判定手段から、前記励起制御手段に励起パワー増大信号が出力されて、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光が、前記励起光源から発せられ、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータを、前記信号強度判定手段が、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されたことを特徴とする請求項67または68に記載のスキャナ。
  70. 前記信号強度判定手段から、前記励起制御手段に励起パワー増大信号が出力されて、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光が、前記励起光源から発せられ、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値以上であると判定したときに、前記信号強度判定手段が、前記ディジタルデータを、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして取り込むように構成されたことを特徴とする請求項67または68に記載のスキャナ。
  71. 前記信号強度判定手段から、前記励起制御手段に励起パワー増大信号が出力されて、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光が、前記励起光源から発せられ、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満であると判定したときに、前記信号強度判定手段が、最大I回(Iは正の整数)にわたって、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力して、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、前記基準励起パワーよりも増大させ、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値以上になったと判定したときに、前記ディジタルデータを、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込み、一方、合計I回にわたって、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力し、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、前記基準励起パワーよりも増大させたにもかかわらず、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満と判定したときは、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されたことを特徴とする請求項67、68または70に記載のスキャナ。
  72. さらに、ディジタルメモリを備え、前記信号強度判定手段が、前記ディジタル信号の信号強度が前記しきい値以上であると判定したときは、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプによって積分し、A/D変換器によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、さらに、合計K回(Kは正の整数)にわたり、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力し、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、前記基準励起パワーよりも増大させ、各励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、アナログデータを、積分アンプによって積分し、A/D変換器によって、アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記ディジタルメモリに記憶された前記ディジタルデータの加算値の総和を算出して、前記ディジタルデータの加算値の総和を、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されたことを特徴とする請求項67に記載のスキャナ。
  73. 前記信号強度判定手段から、前記励起制御手段に励起パワー増大信号が出力されて、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光が、前記励起光源から発せられ、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満と判定したときに、前記信号強度判定手段が、前記励起制御手段に、最大M回(Mは正の整数)にわたって、励起パワー増大信号を出力し、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、前記基準励起パワーよりも増大させた結果、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値以上になったと判定したときは、前記励起制御手段に、合計K回にわたって、励起パワー増大信号を出力し、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させ、各励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記ディジタルメモリに記憶された前記ディジタルデータの加算値の総和を算出して、前記ディジタルデータの加算値の総和を、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込み、一方、合計M回にわたって、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力し、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、前記基準励起パワーよりも増大させたにもかかわらず、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値以上にならないと判定したときは、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されたことを特徴とする請求項72に記載のスキャナ。
  74. さらに、ディジタルメモリを備え、前記信号強度判定手段が、前記ディジタル信号の信号強度が前記しきい値以上であると判定したときは、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、さらに、前記励起制御手段に、次々に、励起パワー増大信号を出力し、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、次々に、前記基準励起パワーよりも増大させ、各励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記励起光源制御手段に、励起パワー増大信号を出力して、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを増大させても、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上にならないと判定したときに、それまでに、前記ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータの加算値の総和を算出して、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込むように構成されたことを特徴とする請求項67に記載のスキャナ。
  75. 前記信号強度判定手段から、前記励起制御手段に励起パワー増大信号が出力されて、前記基準励起パワーよりも励起パワーの大きい励起光が、前記励起光源から発せられ、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値未満と判定したときに、前記信号強度判定手段が、前記励起制御手段に、最大N回(Nは正の整数)にわたって、励起パワー増大信号を出力して、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、次々に増大させ、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度をしきい値と比較し、前記ディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上になったと判定したときは、前記ディジタルデータを、前記ディジタルメモリに記憶させ、さらに、前記励起制御手段に、次々に、励起パワー増大信号を出力して、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、次々に、増大させ、各励起パワーの励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータを加算して、前記ディジタルメモリに記憶させ、前記励起光源制御手段に、励起パワー増大信号を出力して、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーをさらに増大させても、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が前記しきい値以上にならないと判定したときに、それまでに、前記ディジタルメモリに記憶されたディジタルデータの加算値の総和を算出して、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データとして、取り込み、一方、合計N回にわたり、前記励起制御手段に、励起パワー増大信号を出力して、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーを、前記基準励起パワーよりも増大させたにもかかわらず、前記励起光によって、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの信号強度が、前記しきい値以上にならないと判定したときは、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データをゼロとするように構成されたことを特徴とする請求項74に記載のスキャナ。
  76. 前記信号強度判定手段が、励起パワーの異なる励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータに、その励起光の励起パワーに応じて決定された補正係数を乗じて、前記ディジタルを補正し、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データを生成するように構成されたことを特徴とする請求項67ないし71のいずれか1項に記載のスキャナ。
  77. 各励起パワーに対応する前記補正係数が、各励起パワーに対応する前記ディジタルデータを、前記基準励起パワーの励起光を用いた場合に、生成されるべきディジタルでと同じレベルのディジタルデータに補正可能なように決定されたことを特徴とする請求項76に記載のスキャナ。
  78. 前記信号強度判定手段が、励起パワーの異なる励起光を、前記輝尽性蛍光体層領域に照射して、前記輝尽性蛍光体層領域に含まれる輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、前記光検出器によって光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記アナログデータを、前記積分アンプによって積分し、前記A/D変換器によって、前記アナログデータの積分値をディジタル化して、生成されたディジタルデータの加算値に、その励起光の励起パワーに応じて決定された補正係数を乗じて、前記ディジタルデータの加算値を補正し、前記ディジタルデータの加算値の総和を算出して、前記輝尽性蛍光体層領域の生化学解析用データを生成するように構成されたことを特徴とする請求項72ないし75のいずれか1項に記載のスキャナ。
  79. 各励起パワーに対応する前記補正係数が、各励起パワーに対応する前記ディジタルデータの加算値を、前記基準励起パワーの励起光を用いた場合に、生成されるべきディジタルデータの加算値と同じレベルのディジタルデータの加算値に補正可能なように決定されたことを特徴とする請求項78に記載スキャナ。
  80. 前記励起制御手段が、前記位置検出手段によって検出された前記照射光学系と前記サンプルステージとの主走査方向における相対的位置関係に基づいて、前記励起光が、前記輝尽性蛍光体層領域に、所定の時間にわたって、照射され、かつ、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーが、時間とともに、増大するように、前記励起光源を制御するように構成されたことを特徴とする請求項49に記載のスキャナ。
  81. 前記励起制御手段が、前記励起光源から発せられる励起光の励起パワーが、時間とともに、指数関数的に増大するように、前記励起光源を制御するように構成されたことを特徴とする請求項80に記載のスキャナ。
  82. さらに、前記光検出器によって、前記輝尽光が光電的に検出されて、生成されたアナログデータに基づいて、前記輝尽性蛍光体層領域から放出され、前記光検出器が検出した前記輝尽光に含まれたフォトンの数をカウントするフォトンカウンタを備えたことを特徴とする請求項80または81に記載のスキャナ。
  83. 前記走査機構が、前記照射光学系と前記サンプルステージを、主走査方向に隣り合う前記蓄積性蛍光体シートの前記輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しいピッチで、主走査方向に、相対的に、かつ、間欠的に移動させるように構成されたことを特徴とする請求項49ないし82のいずれか1項に記載のスキャナ。
  84. 前記励起制御手段が、前記蓄積性蛍光体シートの前記複数の輝尽性蛍光体層領域にのみ、前記励起光が照射され、前記複数の輝尽性蛍光体層領域以外の領域に、前記励起光が照射されないように、前記励起光源をオン・オフ制御するように構成されたことを特徴とする請求項47ないし83のいずれか1項に記載のスキャナ。
  85. 前記照射光学系と前記サンプルステージとが、主走査方向に、相対的に、かつ、間欠的に移動される間、前記励起光が、常時、前記蓄積性蛍光体シートに照射されるように、前記励起制御手段が、前記励起光源を制御するように構成されたことを特徴とする請求項49ないし83のいずれか1項に記載のスキャナ。
  86. 前記走査機構が、前記照射光学系と前記サンプルステージとを、主走査方向に、相対的に、かつ、連続的に移動させ、前記励起制御手段が、実質的に、前記複数の輝尽性蛍光体層領域にのみ、励起光が照射され、前記複数の輝尽性蛍光体層領域以外の領域に、励起光が照射されないように、前記励起光源をオン・オフ制御するとともに、前記走査機構を制御するように構成されたことを特徴とする請求項47、48、50または51に記載のスキャナ。
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