JP4098088B2 - コポリカーボネートジオールおよびそれから得られる熱可塑性ポリウレタン - Google Patents
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Description
技術分野
本発明は、コポリカーボネートジオールに関する。更に詳細には、本発明は、(a)下記式(1):
【化3】
で表わされる繰り返し単位、(b)各々独立に下記式(2):
【化4】
で表わされる繰り返し単位、および(c)末端水酸基からなり;数平均分子量が300〜20,000であり;該繰り返し単位(a)および(b)の合計モル数に対する該繰り返し単位(a)の量が、10モル%以上90モル%以下であることを特徴とするコポリカーボネートジオールに関する。
【0002】
本発明のコポリカーボネートジオールは低粘度の液体であり、固体または高粘度の液体である従来のポリカーボネートジオールに比べ取り扱いが容易であるため、熱可塑性ポリウレタンなどの熱可塑性エラストマーおよびその成形体(例えばスパンデックス(ポリウレタン弾性繊維))の原料、塗料、接着剤などの構成材料や、高分子可塑剤などとして有用である。
更に本発明は、上記のコポリカーボネートジオールとポリイソシアネートから得られる熱可塑性ポリウレタンに関する。本発明の熱可塑性ポリウレタンは、柔軟性、耐熱性、低温特性、耐候性、強度、成形加工性などに優れるので、自動車部品、家電部品、玩具、雑貨等の各種成形体の原料、特に、ホース類、シート類、工業用ベルト類等の強度を要する成形体や、ウインドモール、バンパー、インパネ表皮、グリップ類等の自動車用内装および外装部品、スパンデックス、時計用バンド、靴底等の柔軟性を要する成形体の原料として極めて有用である。
【0003】
従来技術
従来、例えばポリウレタンやウレタン系、エステル系、アミド系等の熱可塑性エラストマーに用いられるソフトセグメントには、ポリマー末端が水酸基であるポリエステルポリオールやポリエーテルポリオールが使用されている(米国特許第4,362,825号、米国特許第4,129,715号明細書等)。このうち、ポリアジペートポリオールに代表されるポリエステルポリオールは耐加水分解性に劣るため、例えば、これを用いたポリウレタンは、比較的短期間に成形体表面が粘着性を帯びたり、成形体表面に亀裂が生じる等するため使用上かなり制限を受ける。他方、ポリエーテルポリオールを用いたポリウレタンは、耐加水分解性が良好であり、また優れた柔軟性を示すが、耐光性、耐酸化劣化性が悪いという欠点を有している。これらの欠点は各々ポリマー鎖中のエステル基、エーテル基の存在に起因するものである。
【0004】
また、ソフトセグメントとしてポリエステルポリオールやポリエーテルポリオールを使用しているポリエステル系やポリアミド系の熱可塑性エラストマーについても、近年、それらの耐熱性、耐光性、耐加水分解性、耐油性などについての要求が高度化してきていることに伴い、上記ポリウレタンの場合と同様の欠点が問題となっている。
一方、耐加水分解性、耐光性、耐酸化劣化性、耐熱性等に優れたソフトセグメントを形成しうるポリオールとして、1,6−ヘキサンジオールのポリカーボネートポリオールが用いられているが、これはポリマー鎖中のカーボネート結合が化学的に極めて安定であるため、上述のような特徴を示すものである。
【0005】
しかしながら、1,6−ヘキサンジオールのポリカーボネートポリオールは結晶性であるため常温で固体であり、ポリウレタン製造のためポリイソシアネートとの反応に付す際加熱溶融する必要があり、その結果ポリウレタン製造に要する時間が長くなる。この点において、上記ポリカーボネートポリオールは取り扱い性に問題がある。
また、このポリカーボネートポリオールをポリウレタンのソフトセグメントとして用いた場合、上記したように耐加水分解性、耐光性、耐酸化劣化性、耐熱性などについては改善されるものの、柔軟性や低温特性、特に低温での弾性回復性が著しく低いという欠点を有していた。この欠点に伴い、上記ポリウレタンは洩糸性に欠け、紡糸が困難であるという問題があった。この欠点は、上記ポリウレタンのソフトセグメントが結晶硬化を起こしやすく、そのためポリウレタンの弾性が損なわれやすいことによるものである。これは、上記ポリウレタンのソフトセグメントとして用いられている、1,6−ヘキサンジオールのポリカーボネートポリオールの高い結晶性に起因するものである。
【0006】
これらの問題を解決する手段として、1,6−ヘキサンジオールを、側鎖を有する多価アルコールと共重合させ、コポリカーボネートポリオールとすることが提案されている。
例えば、日本国特開平10−292037号明細書には、繰り返し単位が1,6−ヘキサンジオールおよびネオペンチルグリコールに由来する単位であるポリカーボネートが開示されている。このポリカーボネートは、ポリウレタン、ポリアミドエラストマーおよびポリエステルエラストマーの原料や、塗料や接着剤などの構成材料として用いられている。
【0007】
日本国特許第2781104号(EP 562 577号に対応)には、繰り返し単位が分枝構造を有するジオールおよび4〜6価アルコールよりなる多価アルコールに由来する単位であるポリカーボネートポリオールが開示されている。このポリカーボネートは塗料用バインダーとして用いられている。
【0008】
日本国特開平2−49025号明細書(EP 343 572号に対応)には、繰り返し単位が、炭素数が3〜20の側鎖を有する多価アルコールに由来する単位および1,6−ヘキサンジオールに由来する単位であるポリカーボネートジオールが開示されている。このポリカーボネートはポリウレタン原料として用いられている。
【0009】
日本国特許第2506713号には、繰り返し単位が、2−メチル−1,8−オクタンジオール、またはそれと1,9−ノナンジオールを主体とするジオールに由来する単位であるポリカーボネートジオールが開示されている。このポリカーボネートは、ポリウレタン、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー等の原料や、塗料・接着剤の分野で用いられている。
【0010】
国際出願公開公報第WO98/27133号明細書には、繰り返し単位が2個の低級アルキル基を側鎖として有するジオールに由来する単位であるポリカーボネートポリオール、およびそれをソフトセグメントとして用いるポリウレタンが開示されている。
【0011】
これらのポリカーボネートポリオール(従って、これをソフトセグメントとして用いるポリウレタン等のエラストマーも)はいずれも側鎖を有する(即ち分岐構造を有する)が、これらは側鎖を持たないものに比較して物性が劣るという問題があった。
例えば、2個の側鎖が結合した4級炭素原子を含む、嵩高い構造を有する多価アルコール(例えばネオペンチルグリコール)を原料として得られるポリカーボネートポリオールをソフトセグメントとして用いて熱可塑性エラストマー(例えば熱可塑性ポリウレタン)を製造すると、上記多価アルコールに由来する繰り返し単位の含有量によっては、得られる熱可塑性エラストマーの強度が低下する。
【0012】
また、1個の側鎖が結合した3級炭素原子を含む多価アルコールを原料として得られるポリカーボネートポリオールをソフトセグメントとして用いて熱可塑性エラストマーを製造すると、得られる熱可塑性エラストマーの耐熱老化特性が低いという問題があった。これは、側鎖の結合している3級炭素原子に結合している水素原子が、側鎖の結合していない2級炭素原子に結合している水素原子に比べラジカルとなって脱離しやすいことによる。
1,6−ヘキサンジオールのポリカーボネートポリオールの結晶性を低下させる他の手段として、1,6−ヘキサンジオールを、側鎖を持たないジオールと共重合させ、コポリカーボネートジオールとすることが提案されている。
【0013】
例えば、日本国特公平5−29648号明細書(EP 302 712号、米国特許第4,855,377号および米国特許第5,070,173号に対応)には、1,5−ペンタンジオールおよび1,6−ヘキサンジオールを原料として用いて製造される脂肪族コポリカーボネートジオールが開示されている。
【0014】
通常、あるモノマーを単独重合させて得られるホモポリマーが結晶性であっても、そのモノマーを適当なコモノマーと共重合させると、構造の規則性が乱れるため、得られるコポリマーは上記ホモポリマーに比べ結晶性が低い。1,6−ヘキサンジオールのポリカーボネートポリオールの場合、1,5−ペンタンジオールのような奇数個のメチレン基を含むジオールは、偶数個のメチレン基を含むジオールに比べ、構造の規則性を乱す効果が高い傾向にある。
しかしながら、このポリカーボネートジオールは固体または粘度の高い液体であり、用途にもよるが十分に取り扱いやすいものではなかった。
【0015】
さらに、1,6−ヘキサンジオールを1,4−ブタンジオールまたは1,5−ペンタンジオールと共重合させて得られるコポリカーボネートジオール(日本国特公平5−029648号明細書(前述)および日本国特許第3128275号を参照)をソフトセグメントに用いて製造した熱可塑性ポリウレタン(日本国特開平5−51428号明細書および日本国特許第1985394号(EP 302 712号、米国特許第4,855,377号および米国特許第5,070,173号に対応)を参照)が、1,6−ヘキサンジオールのみから得られるポリカーボネートジオールをソフトセグメントに用いて製造した熱可塑性ポリウレタンの耐加水分解性、耐光性、耐酸化劣化性および耐熱性に加えて、柔軟性や低温特性という点にも著しく優れているという点で近年注目されている。
【0016】
しかしながら、本発明者らが検討した結果、上記のコポリカーボネートジオールをソフトセグメントに用いて製造した熱可塑性ポリウレタンは、ポリエーテル系熱可塑性ポリウレタンに比べ、柔軟性において未だ不十分であり、用途が制限されるという問題を有していた。
また、上記以外のポリカーボネートジオールとして、1,3−プロパンジオールを用いて得られるポリカーボネートジオールの使用に言及している文献がある。
【0017】
例えば、国際出願公開公報第WO01/72867号明細書には、1,3−プロパンジオールのみから得られるポリカーボネートジオールをソフトセグメントとして用いた熱可塑性ポリウレタンが開示されている。しかし、この熱可塑性ポリウレタンは硬く、高モジュラスである(伸びが少ない)ため、通常のエラストマーと同様の用途に用いることは困難であった。この理由は明らかではないが、以下のような理由によるものと推定される。
上記ポリカーボネートジオールでは、1,3−プロパンジオールに由来する繰り返し単位中のメチレン基の数が3個と少なく、そのため分子中においてカーボネート結合が占める割合が高い。このようなポリカーボネートジオールは柔軟性が不十分であるため、それを用いて得られる熱可塑性ポリウレタンの弾性が低くなる。
【0018】
日本国特公平8−32777号明細書には、ジアルキルカーボネートまたはジアリールカーボネートとヒドロキシ化合物を、チタン化合物または錫化合物の存在下でエステル交換反応に付すことにより、ポリカーボネートジオールを迅速に製造する方法が開示されている。この製造方法は、着色が少ない高品位のポリカーボネートジオールを迅速に製造することを目的とするものである。
この文献には、上記ヒドロキシ化合物の例として、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオールおよび1,6−ヘキサンジオールが記載されているが、実際には1,3−プロパンジオールを用いてポリカーボネートジオールを得ることは行われていない。また、得られたポリカーボネートジオールを用いてポリウレタンを製造し、その物性を評価することも行われていない。
【0019】
また、日本国特開平4−239024号明細書には、まず低分子量ポリカーボネートジオールを含む反応混合物を製造し、得られた反応混合物にジアリールカーボネートをさらに添加し、副生するアルコールを除去しながら反応を行い、高分子量ポリカーボネートジオールを製造する方法が開示されている。この製造方法は、少ないモノマー使用量でポリカーボネートジオールを製造することを目的とするものである。
この文献には、ポリカーボネートジオールの原料として使用し得るジオール類の例として、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオールおよび1,6−ヘキサンジオールが記載されているが、実際には1,3−プロパンジオールを用いてポリカーボネートジオールを得ることは行われていない。また、得られたポリカーボネートジオールを用いてポリウレタンを製造し、その物性を評価することも行われていない。
以上から明らかなように、耐加水分解性、耐光性、耐酸化劣化性および耐熱性に加え、柔軟性や低温特性に優れた熱可塑性ポリウレタンの原料として適するポリカーボネートジオールは、これまで得られていなかった。
【0020】
発明の概要
かかる状況下において、本発明者らは、耐加水分解性、耐光性、耐酸化劣化性および耐熱性に加え、ポリエーテル系熱可塑性ポリウレタンに匹敵する優れた柔軟性を示し、また低温特性、特に低温での弾性回復性に優れる熱可塑性ポリウレタン、およびその原料として適する取り扱いやすいポリカーボネートジオールを開発すべく鋭意研究を行った。その結果意外にも、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオールおよび1,6−ヘキサンジオールよりなる群から選ばれる少なくとも1種のジオールを、1,3−プロパンジオールと共重合させて得られるコポリカーボネートジオールが、取り扱い性に優れる上、これをポリイソシアネートと共重合して得られる熱可塑性ポリウレタンが、耐加水分解性、耐光性、耐酸化劣化性および耐熱性に加え、柔軟性および低温特性に優れることを見出した。
【0021】
上記のコポリカーボネートジオールは、(a)下記式(1):
【化5】
で表わされる繰り返し単位、(b)各々独立に下記式(2):
【化6】
で表わされる繰り返し単位、および(c)末端水酸基からなる。
以上の知見に基づき、本発明を完成した。
【0022】
従って、本発明の1つの目的は、取り扱い性に優れ、また耐加水分解性、耐光性、耐酸化劣化性および耐熱性に加え、柔軟性および低温特性に優れる熱可塑性ポリウレタンの原料として適するコポリカーボネートジオールを提供することにある。
本発明の他の1つの目的は、上記のコポリカーボネートジオールをポリイソシアネートと共重合して得られる、優れた物性を有する熱可塑性ポリウレタンを提供することにある。
本発明の上記および他の諸目的、諸特徴ならびに諸利益は、以下の詳細な説明および請求の範囲から明らかになる。
【0023】
発明の詳細な説明
本発明によれば、(a)下記式(1):
【化7】
で表わされる繰り返し単位;
(b)各々独立に下記式(2):
【化8】
で表わされる繰り返し単位;および
(c)末端水酸基
からなるコポリカーボネートジオールであって、
数平均分子量が300〜20,000であり、該繰り返し単位(a)および(b)の合計モル数に対する該繰り返し単位(a)の量が、10モル%以上90モル%以下であることを特徴とするコポリカーボネートジオールが提供される。
【0024】
次に、本発明の理解を容易にするために、本発明の基本的諸特徴および好ましい態様を列挙する。
1.(a)下記式(1):
【化9】
で表わされる繰り返し単位;
(b)各々独立に下記式(2):
【化10】
で表わされる繰り返し単位;および
(c)末端水酸基
からなるコポリカーボネートジオールであって、
数平均分子量が300〜20,000であり、該繰り返し単位(a)および(b)の合計モル数に対する該繰り返し単位(a)の量が、10モル%以上90モル%以下であることを特徴とするコポリカーボネートジオール。
【0025】
2.数平均分子量が500〜10,000であることを特徴とする、前項1に記載のコポリカーボネートジオール。
【0026】
3.該繰り返し単位(a)および(b)の合計モル数に対する該繰り返し単位(a)の量が、20モル%以上80モル%以下であることを特徴とする、前項1または2に記載のコポリカーボネートジオール。
【0027】
4.前項1〜3のいずれかに記載のコポリカーボネートジオールを、ポリイソシアネートと共重合して得られる熱可塑性ポリウレタン。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のコポリカーボネートジオールは、(a)下記式(1):
【化11】
で表わされる繰り返し単位;
(b)各々独立に下記式(2):
【化12】
で表わされる繰り返し単位;および
(c)末端水酸基
からなるコポリカーボネートジオールである。このような構造のため、本発明のコポリカーボネートジオールは、単独重合体のポリカーボネートジオールに比べ構造の規則性が低い。
【0028】
また、繰り返し単位(a)は奇数個のメチレン基を持ち、その数は3個と少ない。少数の奇数個のメチレン基を持つ繰り返し単位は、他の繰り返し単位に比べコポリカーボネートジオールの構造の規則性を乱す効果が高い傾向にある。このため、繰り返し単位(a)を用いることにより、コポリカーボネートジオールの結晶性を低下させ、示差走査熱量測定(DSC)において結晶化温度や融解温度が観測されない非晶性ポリマーとすることができる。この結果、コポリカーボネートジオールの粘度が低くなり、取り扱いが容易になると共に、該コポリカーボネートジオールを用いて得られる熱可塑性ポリウレタンの柔軟性も改善される。また、非晶質のポリカーボネートジオールを用いて製造した熱可塑性エラストマー(特に熱可塑性ポリウレタン)は、洩糸性においても優れている。
【0029】
本発明のコポリカーボネートジオールにおいて、繰り返し単位(a)および(b)の合計モル数に対する繰り返し単位(a)の量は10モル%以上90モル%以下、好ましくは20モル%以上80モル%以下、より好ましくは30モル%以上70モル%以下である。
このようなコポリカーボネートジオールは、常温では通常粘ちょうな液体であるが、その粘度は従来のポリカーボネートジオールに比べ低い。このため、本発明のコポリカーボネートジオールを、熱可塑性エラストマー(例えば熱可塑性ポリウレタン)などの原料や、塗料、接着剤などの構成材料として使用する際、取り扱いが容易である。
【0030】
特に、繰り返し単位(a)の量が30モル%以上70モル%以下であるコポリカーボネートジオールを用いて製造される熱可塑性ポリウレタンは、より柔軟・低モジュラスであるのみならず、伸びや反撥弾性にも優れ、加硫ゴムに近い非常に好ましい特性を有するので、特に好ましい。
本発明のコポリカーボネートジオールの数平均分子量は300〜20,000、好ましくは500〜10,000、より好ましくは800〜3,000である。
数平均分子量が300未満では得られる熱可塑性ポリウレタンの柔軟性や低温特性が不良となる事が多く、20,000を越えると得られる熱可塑性ポリウレタンの成型加工性が低下するので好ましくない。
【0031】
本発明のコポリカーボネートジオールの数平均分子量は、無水酢酸とピリジン、および水酸化カリウムのエタノール溶液を用いる常法である「中和滴定法」(JIS K 0070−1992)によってヒドロキシル価を測定し、その値から下式により求めることができる。
数平均分子量=56.1×2×1000÷ヒドロキシル価
本発明のコポリカーボネートジオールの末端基は、実質的に全て水酸基であることが好ましい。このことは、コポリカーボネートジオールの酸価の測定や、13C−核磁気共鳴(13C−NMR)スペクトル法により確認することができる。酸価とは、物質1g中の酸性基を中和するのに要する水酸化カリウムの量(mg)に相当する。コポリカーボネートジオールにおける酸価が0.01以下であれば、実質的に酸性基を含まず、従って末端基は実質的に全て水酸基であると確認される。
【0032】
以降、本発明のコポリカーボネートジオールの製造方法につき説明する。
本発明のコポリカーボネートジオールは、
(I) 1,3−プロパンジオール、
(II) 1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオールおよび1,6−ヘキサンジオールよりなる群から選ばれる少なくとも1種のジオール、および
(III)カーボネート化合物
を重合反応に付すことにより得ることができる。
上記1,3−プロパンジオール(以降しばしば「ジオール(I)」と称する)の量は、ジオール(I)および(II)の合計モル数に対し10モル%以上90モル%以下、好ましくは20モル%以上80モル%以下、より好ましくは30モル%以上70モル%以下である。
【0033】
上記カーボネート化合物(III)の例としては、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジブチルカーボネート等のジアルキルカーボネート;エチレンカーボネート、1,2−プロピレンカーボネート、トリメチレンカーボネート等のアルキレンカーボネート;およびジフェニルカーボネート等のジアリールカーボネートを挙げることができる。これらのうちアルキレンカーボネートを用いると、実質的に全ての末端基が水酸基であるコポリカーボネートジオールを容易に得ることができる。このようなコポリカーボネートジオールは、熱可塑性ポリウレタンなどの原料として特に有用である。
また、アルキレンカーボネートのうちエチレンカーボネートを用いると、次のような利点がある。
【0034】
上記重合反応においてはカーボネート化合物(III)に由来する水酸基を含有する化合物が副生する(以降、この化合物を「水酸基含有副生物」と称する)が、カーボネート化合物(III)としてエチレンカーボネートを用いると、水酸基含有副生物はエチレングリコールである。このエチレングリコールは比較的低沸点であるため、反応系外に除去することが容易である。
カーボネート化合物(III)の量は特に限定されないが、通常、ジオール(I)および(II)の合計モル数に対するモル比で20:1〜1:20である。
【0035】
本発明のコポリカーボネートジオールは、重合反応を行なう方法がジオール(I)および(II)の融点および沸点に基づく制限を受けることが少なく、また得られるコポリカーボネートジオールを用いて製造される熱可塑性ポリウレタンの柔軟性が特に良好に改善されるという点から、上記(I)〜(III)のみを原料として製造することが好ましい。しかし所望により、本発明の効果を損なわない範囲で、ジオール(I)および(II)以外の多価アルコールをジオール(I)および(II)と組み合わせて用いてもよい。
【0036】
多価アルコールの例としては、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、1,11−ウンデカンジオール、1,12−ドデカンジオール等の直鎖状ジオール;ネオペンチルグリコール、3−メチルペンタン−1,5−ジオール、2−エチル−1,6−ヘキサンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオール等の分岐状ジオール;1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン、1,4−シクロヘキサンジメタノール等の環状ジオール;およびトリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオール、ペンタエリトリトール等の、3個以上の水酸基を持つアルコール等を挙げることができる。
【0037】
多価アルコールの量は、多価アルコールの種類により異なる。
多価アルコールとして直鎖状ジオールを用いる場合、多価アルコールの量は、ジオール(I)および(II)の合計モル数に対して通常20モル%以下、好ましくは10モル%以下である。
多価アルコールとして分岐状ジオールおよび/または環状ジオールを用いる場合、多価アルコールの量は、直鎖状ジオールの場合よりも少ない方が好ましく、ジオール(I)および(II)の合計モル数に対して通常15モル%以下、好ましくは5モル%以下である。
これは、分岐状ジオールおよび/または環状ジオールを用いると、直鎖状ジオールを用いる場合に比べ、得られるコポリカーボネートを用いて製造される熱可塑性ポリウレタンの強度や耐熱老化特性が低下する場合が多いためである。
【0038】
多価アルコールとして3個以上の水酸基を持つアルコールを用いる場合、重合反応により得られる反応生成物は3個以上の水酸基を持つコポリカーボネートポリオールとなるが、本発明においてはこの反応生成物もコポリカーボネートジオールと見なす。
この場合、多価アルコールの量は、ジオール(I)および(II)の合計モル数に対して通常10モル%以下、好ましくは5モル%以下である。多価アルコールの量が多すぎると、得られるコポリカーボネートジオールを用いて製造されるポリウレタンに多くの架橋構造が導入され、熱可塑性が低下するため好ましくない。
重合反応を行う方法に特に限定はなく、公知の方法、例えばH.Schnell著「Polymer Reviews 第9巻」(米国Interscience Publishers社より1964年に発行)の第9〜20頁に記載の種々の方法や、上記日本国特公平5−29648号明細書に記載の方法等を用いることが出来る。
【0039】
本発明のコポリカーボネートジオールを製造する方法の一例として、
上記水酸基含有副生物を抜き出しながら、上記(I)〜(III)および場合により上記多価アルコールの重合反応を行ない、コポリカーボネートプレポリマーを得る第一工程;および
得られたコポリカーボネートプレポリマーを自己縮合させ、本発明のコポリカーボネートジオールを得る第二工程を含む方法につき説明する。
【0040】
まず、第一工程につき説明する。
第一工程においては、上記ジオール(I)(1,3−プロパンジオール)、ジオール(II)(1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオールおよび1,6−ヘキサンジオールよりなる群から選ばれる少なくとも1種のジオール)、カーボネート化合物(III)および場合により上記多価アルコールを混合し、得られた混合物を重合反応に付し、コポリカーボネートプレポリマーを得る。
簡単のため、以降の説明は原料としてジオール(I)および(II)並びにカーボネート化合物(III)を用いる場合についてのみ行なう。場合により用いられる多価アルコールは、ジオール(II)と概ね同等の挙動を示すと見なすことができる。
【0041】
この重合反応における主反応は、カーボネート化合物(III)に対するジオール(I)または(II)の付加反応およびその付加反応における反応生成物とジオール(I)または(II)の間のエステル交換反応である。このエステル交換反応に伴い、カーボネート化合物(III)から水酸基含有副生物が脱離する。エステル交換反応は平衡反応であるため、反応系内に水酸基含有副生物が蓄積すると重合が十分進行しない。このため、水酸基含有副生物を反応系外に抜き出しながら重合反応を行なうことが好ましい。
より具体的には、第一工程における重合反応は、重合反応において生じた水酸基含有副生物を含む蒸気を発生させ、この蒸気を凝縮して凝縮液とし、この凝縮液の少なくとも一部を反応系外に抜き出しながら行なうことが好ましい。この蒸気の発生を容易にするため、重合反応は減圧下で行なうことが好ましい。
この際、水酸基含有副生物をより効率よく除去するため、窒素、アルゴン、ヘリウム、二酸化炭素、低級炭化水素ガスなど重合反応に悪影響を及ぼさない不活性ガスを導入し、水酸基含有副生物をこれらのガスに同伴させて除去する方法を併用してもよい。
【0042】
このとき、ジオール(I)および(II)やカーボネート化合物(III)の留出を抑制し、水酸基含有副生物を反応系から効率よく除去するために、重合反応は精留塔を取り付けた反応器を用いて行うことが好ましい。精留塔を用いる場合、この精留塔の分離性能は重要であり、通常理論段数が5段以上、好ましくは7段以上の精留塔が用いられる。
通常精留塔は、適当な還流冷却器を塔頂に取り付けて用いる。この還流冷却器は、精留塔内を上昇してきた蒸気を凝縮して凝縮液とし、その少なくとも一部を精留塔内を流下させて反応器に戻すためのものである。このような精留塔を用いると、精留塔内を上昇する、上記の水酸基含有副生物を含む蒸気と、精留塔内を流下する凝縮液が向流接触して、凝縮液中に含まれる水酸基含有副生物が蒸気中に移行し、蒸気中に含まれるジオール(I)および(II)やカーボネート化合物(III)が凝縮液中に移行するので、水酸基含有副生物の除去を効率的に行なうことができる。
【0043】
本発明においては、以上のような反応器を用いて、水酸基含有副生物を含む蒸気を発生させながら重合反応を行ない、その間、発生した蒸気を還流冷却器によって凝縮して凝縮液とし、その一部を反応系外に留出液として抜き出し、残りを精留塔内を流下させて反応器内に戻すことが好ましい。
ここで、留出液として反応系外に抜き出される凝縮液の体積に対する、反応器内に戻される凝縮液の体積の比、即ち還流比を適切に設定することにより、ジオール(I)および(II)やカーボネート化合物(III)の留出を抑制し、効率よく反応を行うことができる。使用する精留塔の能力により設定し得る還流比の値の範囲は異なるが、通常還流比は3〜10、好ましくは3〜7に設定する。
【0044】
また、重合反応を効率よく行うためには、単位時間当たりに精留塔内を上昇する、水酸基含有副生物を含む蒸気の量、即ち炊き上げ量(throughput)を適切に調節することも重要である。炊き上げ量が少ないと、水酸基含有副生物を除去する速度が低下し、反応時間が長くなる。一方、炊き上げ量が多いと、ジオール(I)および(II)の一部が留出するなどの理由により反応の効率が悪くなる。従って、反応の効率が低下しない範囲で、できるだけ炊き上げ量を多くすることが好ましい。
上記還流比および炊き上げ量の調節は、反応温度および反応圧力を適宜調節することにより行う。還流比および炊き上げ量を適切に調節すると、短時間で重合反応を行うことができるため、コポリカーボネートジオールの生産性が向上する上、コポリカーボネートジオールの品質が向上するので極めて好ましい。
【0045】
第一工程における反応温度は、通常125〜160℃、好ましくは130〜150℃である。
反応温度が125℃未満では、エステル交換の反応速度が遅く反応時間が長くなる。
一方、反応温度が160℃を越えると、コポリカーボネートプレポリマーの末端に結合したジオール(I)(1,3−プロパンジオール)がトリメチレンカーボネートとして脱離しやすくなり、コポリカーボネートプレポリマーの分子量を十分高めることが困難となる。
また、カーボネート化合物(III)としてエチレンカーボネートを用いた場合、反応温度が160℃を越えると、エチレンカーボネートが脱炭酸反応によってエチレンオキサイドに変換され、このエチレンオキサイドがジオール(I)や(II)の末端水酸基と反応し、エーテル結合を含むジオールを生じる。このジオールがジオール(I)や(II)と同様に重合し、エーテル結合を含むコポリカーボネートプレポリマーが得られる。このようなプレポリマーを後述する第二工程に付すと、エーテル結合を含むコポリカーボネートジオールが得られるが、これを原料として製造した熱可塑性ポリウレタンは耐熱性や耐光性が悪いため好ましくない。
【0046】
更に、ジオール(II)として1,4−ブタンジオールや1,5−ペンタンジオールを用いる場合、反応温度が160℃を越えると、ジオール(II)とエチレンカーボネートとの反応生成物や、生成したコポリカーボネートプレポリマーの末端に結合したジオール(II)が環状エーテル(テトラヒドロフランおよび/またはテトラヒドロピラン)として脱離しやすくなる傾向にあるため好ましくない。
また、反応圧力は通常大気圧〜0.5kPaであるが、上記の理由により減圧下で反応を行うことが好ましい。
【0047】
重合反応をどの時点で終了するかは特に限定されないが、後述するジオール転化率がまだ低い段階で重合反応を終了した場合、得られるコポリカーボネートプレポリマーの収量が少なくなると共に、後述する第二工程の反応時間も長くなる。
一方、ジオール転化率が十分高くなるまで重合反応を行おうとすると、反応の進行に伴って反応器内容物中のジオール(I)および(II)、並びにカーボネート化合物(III)が消費され、濃度が低くなることに伴い、重合速度が遅くなってゆく。その結果、ジオール転化率が十分高くなるまでに要する時間が非常に長くなってしまう。
このため、通常ジオール転化率が50〜95%に達した時点で第一工程を終了する。ジオール転化率は、下記式により定義される。
【0048】
ジオール転化率(%)={1−(A/B)}×100
(式中:
Aは反応混合物中のジオール(I)および(II)の合計モル数であり;
Bは仕込んだジオール(I)および(II)の合計モル数である。)
上記Aは、第一工程の反応混合物をガスクロマトグラフィー(GC)により分析して、反応混合物中に含まれる1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオールおよび1,6−ヘキサンジオールの量(mol)を求め、これらの量から算出する。所望により、上記反応混合物はアセトンなどの有機溶媒により適宜希釈してGC分析に付してもよい。
【0049】
GCの条件は次の通りである。
装置: GC−14B(日本国島津製作所製)
カラム: DB−WAX(米国J&W社製)
(長さ30m、膜圧0.25μm)
検出器: FID(flame ionization detector)
内部標準:ジエチレングリコールジエチルエーテル
温度: 60℃で5分保持→10℃/分で250℃まで昇温
第一工程で得られるコポリカーボネートプレポリマーは、通常重合度が2〜10程度である。コポリカーボネートプレポリマーの重合度の調節は通常、反応系より除去される水酸基含有副生物の除去量の調節によって行う。
次に、第二工程につき説明する。
【0050】
第二工程では、第一工程で得られたコポリカーボネートプレポリマーを自己縮合させ、本発明のコポリカーボネートジオールを得る。この自己縮合反応もエステル交換反応の一種であり、この反応に伴い、コポリカーボネートジオールの末端からジオール(I)および(II)が脱離する。エステル交換反応は平衡反応であるため、反応系内にジオール(I)および(II)が蓄積すると重合が十分進行しない。このため、ジオール(I)および(II)を反応系外に抜き出しながら重合反応を行なう。
ジオール(I)および(II)は通常、蒸発させることによって反応系外に抜き出す。このため、通常第二工程における重合反応も減圧下で行なう。
【0051】
即ち、通常第二工程は、以下のようにして行なう。
減圧下、反応器の内容物を加熱して自己縮合反応を行うと共に、主としてジオール(I)および(II)からなる蒸気を発生させ、この蒸気を反応系外に抜き出す。第二工程では、効率よく生成するジオール(I)および(II)を除去するため、第一工程と異なり、精留塔などを用いず、蒸気をそのまま反応系外に抜き出すことが好ましい。また、薄膜蒸発器を用い、第一工程で得られた反応混合物を薄膜状に流下させ、ジオール(I)および(II)を留去しながら反応を行うことも好ましい。
なお、第二工程では通常第一工程で得られた反応混合物を精製することなくそのまま自己縮合反応に付す。この反応混合物には未反応のジオール(I)および(II)やカーボネート(III)が含まれている場合があるが、これらは第二工程の開始時に圧力を下げてゆく過程や、第二工程の初期において除去される。
【0052】
第二工程における反応温度は、通常125〜170℃、好ましくは130〜150℃である。
第一工程において原料として用いるジオール(I)および(II)、並びにカーボネート化合物(III)は、高温条件下で副反応を起こしエーテル化合物を生じる場合がある。このエーテル化合物は、得られるコポリカーボネートジオールを用いて製造される熱可塑性ポリウレタンの物性を低下させる。しかし第二工程では、反応系中のジオール(I)および(II)、並びにカーボネート化合物(III)の量が少ない条件下で反応を行う上、また反応が進行するにつれてそれらは反応系中に殆ど存在しなくなるので、エーテル化合物は生成しないか、ごくわずかしか生成しない。このため、第二工程では第一工程より反応温度を高くすることができる。
但し、反応温度が170℃を越えると、生成したコポリカーボネートジオールの分解(脱重合)が無視できなくなり、目的の組成や分子量を有するコポリカーボネートジオールが得られないことがある。
【0053】
一方、反応温度が125℃未満では反応速度が遅く、反応時間が長くなる。
第二工程における反応圧力(真空度)は、通常0.10〜10kPa間である。反応時間をより短縮したい場合は、反応圧力を0.2〜2kPaとする。
反応圧力が低い(真空度が高い)ほど、生成するジオール(I)および(II)をより早く除去できるため、反応が早く進行する傾向にあるが、より高性能の真空ポンプが必要になる。そのような真空ポンプは、実際に入手することが困難であったり、また入手できても設備費が高価になるなどの問題がある。
上記重合反応および自己縮合反応は、所望により触媒の存在下で行なうことができる。触媒を用いる場合、触媒は公知のエステル交換反応用触媒から適宜選択して用いることができる。
【0054】
触媒の例としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、亜鉛、アルミニウム、チタン、コバルト、ゲルマニウム、スズ、鉛、アンチモン、ヒ素、セリウムなどの金属およびその化合物を挙げることができる。金属化合物の例としては、塩、アルコキシド、有機化合物等を挙げることができる。これらの触媒のうち、チタンテトラブトキシド、チタンテトラn−プロポキシド、チタンテトライソプロポキシド等のチタン化合物;ジブチルスズオキシド、シュウ酸スズ、ジブチルスズジマレート、ジブチルスズジラウレート等のスズ化合物;およびテトラフェニル鉛、酢酸鉛、ステアリン酸鉛等の鉛化合物が特に好ましい。
触媒の使用量は通常、原料の総仕込み重量の0.00001〜1%である。
【0055】
本発明のコポリカーボネートジオールを熱可塑性エラストマー、特にポリエステルポリカーボネートエラストマーの原料として用いる場合、コポリカーボネートジオール中に触媒が残存していると、その残存触媒により、ハードセグメント(ポリエステル)とソフトセグメント(ポリカーボネートジオール)の両者がエステル交換反応を起こし、熱可塑性エラストマーの物性低下をもたらす。これを避けるためには、上記重合反応を触媒の非存在下で行うことが好ましいが、触媒の存在下で行う場合には、コポリカーボネートジオール中の残存触媒を除去し、熱可塑性エラストマーの物性低下を避けるため、コポリカーボネートジオールを精製する必要がある。この精製操作における負荷を軽減するため、上記重合反応を触媒の存在下で行う場合には、触媒の使用量を、原料の総仕込み重量の0.00001〜0.0001%とすることが好ましい。
【0056】
以上のようにして得られる本発明のコポリカーボネートジオールをポリイソシアネートと共重合することにより、本発明の熱可塑性ポリウレタンを得ることができる。本発明の熱可塑性ポリウレタンは、柔軟性、耐熱性、低温特性、耐候性、強度、成形加工性などに優れており、種々の成形体の原料として極めて有用な素材である。以降、本発明の熱可塑性ポリウレタンにつき説明する。
【0057】
本発明の熱可塑性ポリウレタンの製造に使用されるポリイソシアネートとしては、例えば2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、及びその混合物(TDI)、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート(MDI)、ナフタレン−1,5−ジイソシアネート(NDI)、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、粗製TDI、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート、粗製MDI等の公知の芳香族ジイソシアネート;キシリレンジイソシアネート(XDI)、フェニレンジイソシアネート等の公知の芳香脂環族ジイソシアネート;4,4’−メチレンビスシクロヘキシルジイソシアネート(水添MDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、シクロヘキサンジイソシアネート(水添XDI)等の公知の脂肪族ジイソシアネート、及びこれらのイソシアネート類のイソシアヌレート化変性品、カルボジイミド化変性品、ビウレット化変性品等である。
【0058】
また、本発明の熱可塑性ポリウレタンの製造においては、所望により、共重合成分として鎖延長剤を用いることができる。鎖延長剤としては、ポリウレタン業界における、常用の鎖延長剤が使用できる。鎖延長剤の例としては、岩田敬治監修「最新ポリウレタン応用技術」(日本国株式会社シーエムシー(CMC)社から1985年に発行)の第25〜27ページに記載の、公知の鎖延長剤としての水、低分子ポリオール、ポリアミン等が挙げられる。また、熱可塑性ポリウレタンの用途に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、鎖延長剤として公知の高分子ポリオールを併用してもよい。公知の高分子ポリオールの例としては、今井嘉夫著、「ポリウレタンフォーム」(日本国高分子刊行会、1987年)の第12〜23ページに記載の公知のポリエステルポリオール、ポリオキシアルキレン鎖を有するポリエーテルカーボネート(即ちポリエーテルカーボネートポリオール)等の高分子ポリオールが挙げられる。
【0059】
具体的には、上記の鎖延長剤としての低分子ポリオールとしては通常分子量が300以下のジオールが用いられる。低分子ポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,10−デカンジオール等の脂肪族ジオールが挙げられる。
また、鎖延長剤としての低分子ポリオールの更なる例としては、1,1−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、トリシクロデカンジメタノール等の脂環式ジオール、キシリレングリコール、ビス(p−ヒドロキシ)ジフェニル、ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]プロパン、ビス[4(2−ヒドロキシ)フェニル]スルホン、1,1−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]シクロヘキサン等、が挙げられる。好適には、エチレングリコール、1,4−ブタンジオールが用いられる。
【0060】
本発明の熱可塑性ポリウレタンを製造する方法としては、ポリウレタン業界で公知のポリウレタン化反応の技術が用いられる。例えば、本発明のポリカーボネートジオールと有機ポリイソシアネートを大気圧下に常温から200℃で反応させることにより熱可塑性ポリウレタンを製造することができる。所望により鎖延長剤を用いる場合は、反応の最初から加えておいてもよいし、反応の途中から加えてもよい。熱可塑性ポリウレタンの製造方法については、例えば、米国特許第5,070,173号を参照できる。
【0061】
ポリウレタン化反応においては三級アミンや錫、チタンなどの有機金属塩等に代表される公知の重合触媒(例えば、吉田敬治著「ポリウレタン樹脂」(日本工業新聞社刊、1969年)の第23〜32頁に記載されている)を用いる事ができる。また、ポリウレタン化反応を溶媒を用いておこなってもよく、好ましい溶媒の例として、ジメチルホルムアミド、ジエチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、メチルイソブチルケトン、ジオキサン、シクロヘキサノン、ベンゼン、トルエン、エチルセルソルブ等が挙げられる。
また、本発明の熱可塑性ポリウレタンの製造に当り、イソシアネート基に反応する活性水素を1つだけ含有する化合物、例えばエチルアルコール、プロピルアルコール等の一価アルコール、及びジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン等の二級アミン等を末端停止剤として使用することができる。
【0062】
本発明の熱可塑性ポリウレタンには、熱安定剤(例えば酸化防止剤)や光安定剤などの安定剤を添加することが望ましい。
酸化防止剤(熱安定剤)としては燐酸や亜燐酸の脂肪族、芳香族又はアルキル基置換芳香族エステルや次亜燐酸誘導体、フェニルホスホン酸、フェニルホスフィン酸、ジフェニルホスホン酸、ポリホスホネート、ジアルキルペンタエリスリトールジホスファイト、ジアルキルビスフェノールAジホスファイト等のリン化合物;フェノール系誘導体特にヒンダードフェノール化合物、チオエーテル系、ジチオ酸塩系、メルカプトベンズイミダゾール系、チオカルバニリド系、チオジプロピオン酸エステル等のイオウを含む化合物;スズマレート、ジブチルスズモノオキシド等のスズ化合物を用いることができる。
【0063】
通常、酸化防止剤は一次、二次、三次老化防止剤に分けることが出来る。特に一次老化防止剤としてのヒンダードフェノール化合物としてはIrganox1010(商品名;スイス国チバガイギー社製)、Irganox1520(商品名;スイス国チバガイギー社製)等が好ましい。二次老化防止剤としてのリン化合物は、PEP−36、PEP−24G、HP−10(いずれも商品名;日本国旭電化(株)製)、Irgafos168(商品名;スイス国チバガイギー社製)が好ましい。さらに三次老化防止剤としての硫黄化合物としてはジラウリルチオプロピオネート(DLTP)、ジステアリルチオプロピオネート(DSTP)等のチオエーテル化合物が好ましい。
【0064】
光安定剤としては紫外線吸収型の光安定剤とラジカル捕捉型の光安定剤が挙げられる。紫外線吸収型の光安定剤の例としてはベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系化合物等が挙げられる。ラジカル捕捉型の光安定剤の例としてはヒンダードアミン化合物などが挙げられる。
これらの安定剤は単独で用いても2種以上組み合わせて用いても構わない。これら安定剤の添加量は熱可塑性ポリウレタン100重量部に対し、0.01〜5重量部、好ましくは0.1〜3重量部、さらに好ましくは0.2〜2重量部が望ましい。
【0065】
本発明の熱可塑性ポリウレタンには所望により可塑剤の添加を行ってもよい。かかる可塑剤の例としてジオクチルフタレート、ジブチルフタレート、ジエチルフタレート、ブチルベンジルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、ジイソデシルフタレート、ジウンデシルフタレート、ジイソノニルフタレート等のフタル酸エステル類:トリクレジルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリ−2−エチルヘキシルホスフェート、トリメチルヘキシルホスフェート、トリス(クロロエチル)ホスフェート、トリス(ジクロロプロピル)ホスフェート等のリン酸エステル類:トリメリット酸オクチルエステル、トリメリット酸イソデシルエステル、トリメリット酸エステル類、ジペンタエリスリトールエステル類、ジオクチルアジペート、ジメチルアジペート、ジ−2−エチルヘキシルアゼレート、ジオクチルアゼレート、ジオクチルセバケート、ジ−2−エチルヘキシルセバケート、メチルアセチルリシノレート等の脂肪酸エステル類:ピロメリット酸オクチルエステル等のピロメリット酸エステル類:エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシ化脂肪酸アルキルエステル等のエポキシ系可塑剤:アジピン酸エーテルエステル、ポリエーテル等のポリエーテル系可塑剤:液状NBR、液状アクリルゴム、液状ポリブタジエン等の液状ゴム:非芳香族系パラフィンオイル等を挙げることが出来る。
【0066】
これら可塑剤は単独、あるいは2種以上組み合わせて使用することが出来る。可塑剤の添加量は要求される硬度、物性に応じて適宜選択されるが、熱可塑性ポリウレタン100重量部当り0.1〜50重量部が好ましい。
また、本発明の熱可塑性ポリウレタンには無機充填剤、滑剤、着色剤、シリコンオイル、発泡剤、難燃剤等を添加しても良い。無機充填剤としては、例えば炭酸カルシウム、タルク、水酸化マグネシウム、マイカ、硫酸バリウム、珪酸(ホワイトカーボン)、酸化チタン、カーボンブラック等が挙げられる。これらの種々の添加剤は、従来の熱可塑性ポリウレタンに一般に用いる量で用いることができる。
【0067】
本発明の熱可塑性ポリウレタンのショアD硬さは好ましくは20〜70、さらに好ましくは25〜50の範囲である。ショアD硬さが20未満では、耐熱性、耐スクラッチ性が劣るので好ましくない。また、ショアD硬さが70を越えると、得られる低温性能、ソフト感が不足するので好ましくない。
また、本発明の熱可塑性ポリウレタンのメルトフローレート(230℃、2.16kg加重の値、以下MFRと略記)は0.5〜100g/10分、好ましくは5〜50g/10分、さらに好ましくは10〜30g/10分である。MFRが0.5g/10分未満では、射出成形性に劣り、ショートショットとなってしまう(即ち、金型キャビティーへの充填が不完全となる)ので好ましくない。また、MFRが100g/10分を越えると、機械物性(破断強度、破断伸び等)や摩耗性、等に劣るばかりではなく、低温性能も悪化するので好ましくない。
【0068】
本発明の熱可塑性ポリウレタンの分子量については、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)分析により測定されるポリスチレン換算数平均分子量(Mn)およびGPC分析により測定されるポリスチレン換算重量平均分子量(Mw)がそれぞれ10,000〜200,000の範囲であることが好ましい。
以上のようにして得られる本発明の熱可塑性ポリウレタンは、柔軟性、耐熱性、低温特性、耐候性、強度、成形加工性などに優れるので、自動車部品、家電部品、玩具、雑貨等の各種成形体の原料、特に、ホース類、シート類、工業用ベルト類等の強度を要する成形体や、ウインドモール、バンパー、インパネ表皮、グリップ類等の自動車用内装および外装部品、スパンデックス、時計用バンド、靴底等の柔軟性を要する成形体の原料として極めて有用である。
【0069】
発明を実施するための最良の形態
以下、実施例および比較例によって本発明を具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
以下の実施例および比較例において、種々の測定および解析は下記のようにして行った。
【0070】
(1)ポリカーボネートジオールの数平均分子量
実施例および比較例において得られたポリカーボネートジオールの酸価(ポリカーボネートジオール1g中の酸性基の中和に要する水酸化カリウム(KOH)の量(mg))を測定したところ、いずれも0.01以下であった。
また、上記ポリカーボネートジオールの13C−NMRスペクトル(日本国日本電子製核磁気共鳴装置α−400を用いて得た)(観測周波数100MHz、積算回数10000、測定温度20℃)において、カルボキシル基などの酸性基のシグナルは観測されなかった。
これらのことから、上記ポリカーボネートジオールが実質的に酸性基を含まないこと、即ち、上記ポリカーボネートジオールの末端が実質的に全て水酸基であることが確認された。
このことに基づき、上記ポリカーボネートジオールの数平均分子量は、次項(2)のポリカーボネートジオールのヒドロキシル価(mg−KOH/g)から下記式:
数平均分子量=2×56.11×1000÷ヒドロキシル価
により求めた。
【0071】
(2)ポリカーボネートジオールのヒドロキシル価
無水酢酸12.5gに全量が50mlとなるまでピリジンを添加することによりアセチル化試薬を調製した。
100mlナスフラスコにポリカーボネートジオールを2.5〜5.0g精秤した。これにアセチル化試薬5mlとトルエン10mlをホールピペットで添加し、撹拌下100℃で1時間加熱した。
得られた反応混合物に蒸留水2.5mlをホールピペットで添加し、撹拌下さらに10分間撹拌した後、2〜3分間冷却した。得られた混合物に、エタノール12.5mlおよび指示薬としてフェノールフタレイン溶液を2〜3滴添加し、得られた溶液を0.5mol/lエタノール性水酸化カリウム溶液で滴定した。
一方、空試験として、ポリカーボネートジオールを用いない以外は上記と同様の操作を行った。
【0072】
得られた結果を基に、下記式によりヒドロキシル価を算出した。
ヒドロキシル価(mg−KOH/g)
={(B−A)×28.5×f}/C
(式中:
Aは滴定におけるエタノール性水酸化カリウム溶液の使用量(ml)であり;
Bは空試験での滴定におけるエタノール性水酸化カリウム溶液の使用量(ml)であり;
Cは使用したポリカーボネートジオールの重量(g)であり;
fはエタノール性水酸化カリウム溶液のファクターである。)
以降、ヒドロキシル価を「OH価」と称する。
【0073】
(3)ポリカーボネートジオールの繰り返し単位の組成
100mlのナスフラスコにコポリカーボネートジオール1gを取り、エタノール30gおよび水酸化カリウム4gを入れて、100℃で1時間反応した。
得られた反応混合物を室温まで冷却後、指示薬としてフェノールフタレイン溶液を2〜3滴添加し、塩酸で中和した。得られた混合物を冷蔵庫で1時間冷却後、析出した塩(塩化カリウム)を濾過により除去し、得られた濾液をガスクロマトグラフィーにより分析し、濾液中に含まれる1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオールおよび1,6−ヘキサンジオールの量(mol)を求めた。
【0074】
繰り返し単位の組成は、上記ジオール類に由来する繰り返し単位の合計モル量に対する、1,3−プロパンジオールに由来する繰り返し単位の量(mol%)とし、下記式:
繰り返し単位の組成(mol%)=(D/E)×100
(式中:
Dは1,3−プロパンジオールのモル量であり、
Eは上記ジオール類の合計モル量である。)
により算出した。
但し、比較例3で得られたコポリカーボネートジオール(1,3−プロパンジオールに由来する繰り返し単位を含まない)については、繰り返し単位の組成は、1,5−ペンタンジオールおよび1,6−ヘキサンジオールに由来する繰り返し単位の合計モル量に対する、1,5−ペンタンジオールに由来する繰り返し単位の量(mol%)とし、上記Dを1,5−ペンタンジオールのモル量とする以外、上記と同様の方法により求めた。
なお、ガスクロマトグラフィーの条件は次の通りである。
装置: GC−14B(日本国島津製作所製)
カラム: DB−WAX(米国J&W社製)
(長さ30m、膜圧0.25μm)
検出器: FID(flame ionization detector)
内部標準:ジエチレングリコールジエチルエーテル
温度: 60℃で5分保持→10℃/分で250℃まで昇温
【0075】
(4)ポリカーボネートジオールの粘度
ASTM、D1986,p193〜194に準じ、デジタル式ブルックフィールド粘度計LVTDV−1(米国BROOKFIELD ENGINEERING LABORATORIES INC.製)(34番のスピンドル(ローター)を使用)を用いて、50℃で測定した。
(5)ポリカーボネートジオールの融解温度(Tm)およびガラス転移温度(Tg)
アルミパン上に精秤した約10mgのポリカーボネートジオールを用い、下記の条件下、示差走査熱量計により測定した。
装置: DSC220C
(日本国セイコー電子工業製)
測定温度範囲:−120〜70℃
昇温速度: 10℃/min.
【0076】
(6)熱可塑性ポリウレタンの数平均分子量および重量平均分子量
標準ポリスチレンについて得た較正曲線を用いてゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定した。
(7)熱可塑性ポリウレタンの各種物性の評価
以下の試験方法によって行った。
(i)ショアD硬さ[−]:
ASTM D2240、Dタイプ、23℃で測定した。
(ii)引張応力[kgf/cm2]:
JIS K6251、3号ダンベル、試験片は2mm厚のプレスシートを用いた。
(iii)100%引張強さ[kgf/cm2]:
JIS K6251、3号ダンベル、試験片は2mm厚のプレスシートを用いた。
(iv)伸び[%]:
JIS K6251、3号ダンベル、試験片は2mm厚のプレスシートを用いた。
(v)反撥弾性[%]:
JIS K6255に従い、リュプケ振子を用いて、23℃で測定した。
【0077】
実施例1
攪拌機、温度計および塔頂に還流ヘッドを取り付けたオルダーショウ型蒸留塔(真空ジャケット付き)を備えた21セパラブルフラスコに、1,3−プロパンジオール305g、1,6−ヘキサンジオール355gおよびエチレンカーボネート760gを仕込み、70℃で撹拌して得られた溶液に、触媒として酢酸鉛三水和物を0.015g添加した。
フラスコを真空ポンプに接続し、攪拌下、得られた混合物を真空度1.0〜1.5kPa、温度140℃(浴温175℃の油浴で加熱)の条件下で12時間重合反応に付した。この間、還流ヘッドから還流比4で留分の一部を抜き出した
その後、オルダーショウ型蒸留塔をセパラブルフラスコから外し、代わりに冷却管および受器を取り付けて減圧蒸留装置を形成し、真空度0.5kPaにおいて、油浴(浴温180℃)を用いてフラスコ内を140〜150℃に加熱することにより、フラスコ内の反応混合物に含まれる1,3−プロパンジオール、1,6−ヘキサンジオール、エチレングリコール(エチレンカーボネート由来)およびエチレンカーボネートを留去した。
その後、真空度を0.5kPaに保ったまま、油浴の浴温を185℃に上げることにより、フラスコ内の温度を160〜165℃に上げて、4時間加熱することにより反応を行った。この間、副生する1,3−プロパンジオールおよび1,6−ヘキサンジオールを留去した
以上の反応により、コポリカーボネートジオール721gを得た。得られたコポリカーボネートジオールを以降pc−aと称する。pc−aは常温において粘ちょうな液体であった。
pc−aのOH価、数平均分子量、繰り返し単位組成、融解温度、ガラス転移温度および粘度を表1に示す。
【0078】
実施例2
攪拌機、温度計および塔頂に還流ヘッドを取り付けたオルダーショウ型蒸留塔(真空ジャケット付き)を備えた21セパラブルフラスコに、1,3−プロパンジオール228g、1,4−ブタンジオール270gおよびエチレンカーボネート530gを仕込み、70℃で撹拌して得られた溶液に、触媒として酢酸鉛三水和物を0.014g添加した。
フラスコを真空ポンプに接続し、攪拌下、得られた混合物を真空度1.0〜1.5kPa、温度130℃(浴温170℃の油浴で加熱)の条件下で20時間重合反応に付した。この間、還流ヘッドから還流比4で留分の一部を抜き出した
その後、オルダーショウ型蒸留塔をセパラブルフラスコから外し、代わりに冷却管および受器を取り付けて減圧蒸留装置を形成し、真空度0.5kPaにおいて、油浴(浴温170℃)を用いてフラスコ内を130〜140℃に4時間加熱することにより反応を行った。この間、フラスコ内の反応混合物に含まれる1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、エチレングリコール(エチレンカーボネート由来)およびエチレンカーボネートを留去した。
以上の反応により、コポリカーボネートジオール514gを得た。得られたコポリカーボネートジオールを以降pc−bと称する。pc−bは常温において粘ちょうな液体であった。
pc−bのOH価、数平均分子量、繰り返し単位組成、融解温度、ガラス転移温度および粘度を表1に示す。
【0079】
比較例1
1,3−プロパンジオールの量を420gに、エチレンカーボネートの量を440gに、酢酸鉛三水和物の量を0.010gに変更し、1,6−ヘキサンジオールを使用しなかった以外は実施例1と同様の操作を行い、ポリカーボネートジオール364gを得た。得られたポリカーボネートジオールを以降pc−cと称する。pc−cは常温において粘ちょうな液体であった。
pc−cのOH価、数平均分子量、繰り返し単位組成、融解温度、ガラス転移温度および粘度を表1に示す。
【0080】
比較例2
攪拌機、温度計および塔頂に還流ヘッドを取り付けたオルダーショウ型蒸留塔(真空ジャケット付き)を備えた21セパラブルフラスコに、1,6−ヘキサンジオール472gおよびエチレンカーボネート344gを仕込み、70℃で撹拌して得られた溶液に、触媒として酢酸鉛三水和物を0.010g添加した。
フラスコを真空ポンプに接続し、攪拌下、得られた混合物を真空度3.0〜4.2kPa、温度160℃(浴温190℃の油浴で加熱)の条件下で8時間重合反応に付した。この間、還流ヘッドから還流比4で留分の一部を抜き出した
【0081】
その後、オルダーショウ型蒸留塔をセパラブルフラスコから外し、代わりに冷却管および受器を取り付けて減圧蒸留装置を形成し、真空度0.5kPaにおいて、油浴(浴温190℃)を用いてフラスコ内を160〜170℃に加熱することにより、フラスコ内の反応混合物に含まれる未反応のジオール類およびエチレンカーボネートを留去した。
その後、真空度を0.5kPaに保ったまま、油浴の浴温を200℃に上げることにより、フラスコ内の温度を170〜190℃に上げて、3時間加熱することにより反応を行った。この間、生成するジオールを留去した
以上の反応により、ポリカーボネートジオール457gを得た。得られたポリカーボネートジオールを以降pc−dと称する。pc−dは常温において白色の固体であった。
pc−dのOH価、数平均分子量、繰り返し単位組成、融解温度、ガラス転移温度および粘度を表1に示す。
【0082】
比較例3
1,6−ヘキサンジオールの量を325gに、エチレンカーボネートの量を485gに、酢酸鉛三水和物の量を0.015gに変更し、これらに加えて1,5−ペンタンジオール285gを使用した以外は比較例2と同様の操作を行い、コポリカーボネートジオール385gを得た。得られたコポリカーボネートジオールを以降pc−eと称する。pc−eは常温において粘ちょうな液体であった。
pc−eのOH価、数平均分子量、繰り返し単位組成、融解温度、ガラス転移温度および粘度を表1に示す。
【表1】
【0083】
実施例3
実施例1で得られたpc−a200gおよびジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート(MDI)80.3gを、攪拌装置、温度計および冷却管の付いた反応器に仕込み、100℃で4時間反応させて、末端がNCO基であるプレポリマーを得た。該プレポリマーに鎖延長剤として1,4−ブタンジオール30g、触媒としてジブチルスズジラウリレート0.006gを加えてニーダー内蔵のラボ用万能押出機(日本国(株)笠松化工研究所製のLABO用万能押出機KR−35型)で140℃で60分間反応を行なった後、押出し機にてペレットとした。
得られた熱可塑性ポリウレタンの、GPC分析によって測定したポリスチレン換算数平均分子量(Mn)は7.3万、ポリスチレン換算重量平均分子量(Mn)は12.6万であった。物性の評価結果を表2に示した。
【0084】
実施例4
pc−aに代えて実施例2で得られたpc−bを用いた以外は実施例3と同様の操作を行い、熱可塑性ポリウレタンを得た。得られた熱可塑性ポリウレタンの分子量および物性の評価結果を表2に示した。
【0085】
実施例5
MDIの量を24.5g、1,4−ブタンジオールの量を4.16gとした以外は実施例3と同様の操作を行い、熱可塑性ポリウレタンを得た。得られた熱可塑性ポリウレタンの分子量および物性の評価結果を表2に示した。
【表2】
【0086】
比較例4、5および6
pc−aに代えてpc−c(比較例4)、pc−d(比較例5)またはpc−e(比較例6)を用いた以外は実施例3と同様の操作を行い、熱可塑性ポリウレタンを得た。得られた熱可塑性ポリウレタンの分子量および物性の評価結果を表3に示した。
【表3】
【0087】
産業上の利用可能性
本発明のコポリカーボネートジオールは低粘度の液体であり、固体または高粘度の液体である従来のポリカーボネートジオールに比べ取り扱いが容易であるため、熱可塑性ポリウレタンなどの熱可塑性エラストマーおよびその成形体(例えばスパンデックス(ポリウレタン弾性繊維))の原料、塗料、接着剤などの構成材料や、高分子可塑剤などとして有用である。
また本発明の熱可塑性ポリウレタンは、柔軟性、耐熱性、低温特性、耐候性、強度、成形加工性などに優れるので、自動車部品、家電部品、玩具、雑貨等の各種成形体の原料、特に、ホース類、シート類、工業用ベルト類等の強度を要する成形体や、ウインドモール、バンパー、インパネ表皮、グリップ類等の自動車用内装および外装部品、スパンデックス、時計用バンド、靴底等の柔軟性を要する成形体の原料として極めて有用である。
Claims (4)
- 数平均分子量が500〜10,000であることを特徴とする、請求項1に記載のコポリカーボネートジオール。
- 該繰り返し単位(a)および(b)の合計モル数に対する該繰り返し単位(a)の量が、20モル%以上80モル%以下であることを特徴とする、請求項1または2に記載のコポリカーボネートジオール。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のコポリカーボネートジオールを、ポリイソシアネートと共重合して得られる熱可塑性ポリウレタン。
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