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JP4094009B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は、使用者により所望の室内温度に切り替えることができる温度切替室を備えた冷蔵庫に関する。
冷凍室及び冷蔵室に加えて温度切替室を備えた冷蔵庫が特許文献1に開示されている。この冷蔵庫は、温度切替室に送出される冷気の通路を開閉するダンパー装置と、温度切替室を昇温するヒータとを備えている。これにより、温度切換室の室内温度を使用者の用途に応じて冷凍、冷蔵、パーシャル、チルド等の所望の低温の温度帯に切り替えることができる。
特開平10−288440号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示される冷蔵庫は貯蔵物を低温で貯蔵する。このため、高温の加熱食品を保温するために保温箱や収納容器を用いると設置場所の確保が困難な問題や使用者の経済的負担が大きくなる問題がある。また、食品を移し替える煩雑な作業を必要とし、利便性が悪い問題があった。
本発明は、経済的負担を軽減するとともに場所の確保を容易にして利便性の高い冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の冷蔵庫は、冷却装置により冷却される低温側とヒータにより加熱される高温側とに室内温度を切り替えできる温度切替室を備えた冷蔵庫において、前記温度切替室を仕切るとともに貯蔵物を載置する着脱可能な載置棚と、取り外した前記載置棚を前記温度切替室の壁面に沿って収納する収納部と、前記載置棚により仕切られた前記温度切替室の下段に設けられるとともに前後にスライド可能な収納ケースとを有し、前記収納部は前記収納ケースと前記温度切替室の底壁との間のスペースから成ることを特徴としている。
この構成によると、温度切替室は低温側に切り替えられると冷却装置から冷気が導入され、冷凍、パーシャル、チルド、冷蔵等の低温室となる。これにより、貯蔵物を冷蔵保存または冷凍保存できる。温度切替室は高温側に切り替えられるとヒータの駆動により昇温され、高温室となる。これにより、加熱調理済み食品の一時的な保温や冬場の温調理等ができる。また、貯蔵物は載置棚により区分けされた上段及び下段に分けて収納されるとともに、載置棚を取り外して温度切替室の壁面に沿って収納部に収納することにより調理済の鍋等の大型の貯蔵物が収納される。
また、載置棚に貯蔵物が載置されるとともに、収納ケースを前方に引き出して収納ケース内に貯蔵物が収納される。収納ケースと温度切替室の底壁との間にはスペースが設けられ、該スペースに載置棚が収納される。温度切替室の底壁を凹設して該スペースを形成し、収納ケースを取り外して載置棚を収納してもよい。また、収納ケースを設置したまま載置棚を前方から挿入できるように該スペースの前方を開放してもよい。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記温度切替室は、冷蔵保存または冷凍保存する低温側と加熱食品を保温できる高温側とに室内温度を切替えできることを特徴としている。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、上下方向に複数の貯蔵室を備え、前記温度切替室は中段の一部に配置された前記貯蔵室から成ることを特徴としている。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、手指を挿入する開口部を有して使用者が把持する把持部を前記載置棚の左右の端部に設けたことを特徴としている。この構成によると、左右端部に設けられる開口部に手指を挿入して把持部を把持し、載置棚とともに貯蔵物を運ぶことができる。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記載置棚は貯蔵物を載置する中央部が金属製の網から成るとともに前記把持部が樹脂成形品から成ることを特徴としている。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記載置棚は貯蔵物を載置する中央部及び前記把持部が樹脂成形品から成ることを特徴としている。
本発明によると、貯蔵物を冷蔵保存または冷凍保存する低温側と加熱食品を保温する高温側とに室内温度を切り替えできる温度切替室を備えたので、加熱食品を保温するための経済的負担を軽減するとともに場所の確保を容易にして利便性の高い冷蔵庫を提供することができる。また、貯蔵物を載置する載置棚及び温度切替室の壁面に沿って載置棚を収納する収納部を設けたので、温度切替室の容積を大きく減少させず、載置棚を紛失することもなく加熱した鍋等の大きな貯蔵物を収納することができる。従って、冷蔵庫の利便性をより向上することができる。
また本発明によると、収納部が温度切替室の天井壁と平行に形成されるレールと天井壁との間のスペースから成るので、載置棚を収納する収納部を容易に実現することができる。
また本発明によると、収納部は収納ケースと温度切替室の底壁との間のスペースから成るので、載置棚を収納する収納部を容易に実現することができる。
また本発明によると、開口部を有する把持部を載置棚の左右の端部に設けたので、載置棚に載置された貯蔵物を容易に運ぶことができ、冷蔵庫の利便性がより向上する。
また本発明によると、載置棚は中央部及び把持部が金属製の網から成るので、温度切替室内を空気が容易に循環して温度切替室の温度を均一にすることができる。また、載置棚を単一部材で形成できるため、載置棚のコスト増加を抑制することができる。
また本発明によると、載置棚は中央部が金属製の網から成るとともに把持部が樹脂成形品から成るので、温度切替室内を空気が容易に循環して温度切替室の温度を均一にすることができる。また、把持部の形状を自由に形成して持ちやすくできるとともに載置棚の美感を向上することができる。
また本発明によると、中央部及び把持部が樹脂成形品から成るので、載置棚を単一部材で形成して載置棚のコスト増加を抑制することができる。また、把持部の形状を自由に形成して持ちやすくできるとともに載置棚の美感を向上することができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1、図2は一実施形態の冷蔵庫を示す正面図及び右側面図である。冷蔵庫1は、上段に冷蔵室2が配され、中段に温度切替室3及び製氷室4が配される。冷蔵庫1の下段には野菜室5及び冷凍室6が配されている。
冷蔵室2は観音開きの扉を有し、貯蔵物を冷蔵保存する。温度切替室3は中段左側に設けられ、使用者により室温を切り替えられるようになっている。製氷室4は中段右側に設けられ、製氷を行う。野菜室5は下段左側に設けられ、野菜の貯蔵に適した温度(例えば、約8℃)に維持される。冷凍室6は下段右側に設けられ、製氷室4に連通して貯蔵物を冷凍保存する。
図3は冷蔵庫1の右側面断面図である。冷凍室6及び製氷室4には貯蔵物を収納する収納ケース11が設けられる。野菜室5及び温度切替室3にも同様の収納ケース11が設けられる。冷蔵室2には貯蔵物を載置する複数の収納棚41が設けられる。冷蔵室2の扉には収納ポケット42が設けられる。これらにより、冷蔵庫1の使い勝手が向上されている。また、冷蔵室2内の下部にはチルド温度帯(約−3℃)に維持されたチルド室23が設けられている。
冷凍室6の背後には冷気通路31が設けられ、冷気通路31内には圧縮機35に接続された蒸発器17が配される。冷蔵室2の背後には冷気通路31と連通する冷気通路32が設けられる。凝縮器、膨張器(いずれも不図示)が接続された圧縮機35の駆動によりイソブタン等の冷媒が循環して冷凍サイクルが運転される。これにより、冷凍サイクルの低温側となる蒸発器17との熱交換によって冷気が生成される。従って、圧縮機35及び蒸発器17は凝縮器及び膨張器とともに冷気を生成する冷却装置を構成する。
また、冷気通路31、32内には送風機18、28がそれぞれ配される。詳細を後述するように、蒸発器17で生成された冷気は送風機18の駆動により冷気通路31を介して冷凍室6、製氷室4、チルド室23及び温度切替室3に供給される。また、送風機28の駆動により冷気通路32を介して冷蔵室2及び野菜室5に供給される。
図4は温度切替室3を示す右側面断面図である。温度切替室3の上下面は天井壁7及び底壁8によりそれぞれ冷蔵室2及び野菜室5と仕切られる。温度切替室3の前面は回動式の扉(不図示)により開閉可能になっている。温度切替室3の上下方向の略中央には貯蔵物を載置する載置棚26が設けられる。載置棚26は温度切替室3の左右の側壁に突設されたレール42により支持され、前方に引き出して着脱可能になってる。
載置棚26は図5に示すように金属製の網から成り、貯蔵物を載置する中央部26aには横方向に延びた複数の桟が形成されている。これにより、高温の貯蔵物を載置しても変形や破損することがなく、網の目を通して温度切替室3内を空気が容易に循環して温度切替室3の温度を均一にすることができる。
中央部26aの左右には開口部26cを有した把持部26bが隣接して設けられる。使用者は開口部26cに手指を挿入して把持部26bを把持することにより、貯蔵物を載置したまま載置棚26を運ぶことができる。これにより、貯蔵物の載せ替え動作を省くことができ、冷蔵庫1の利便性が向上する。また、中央部26a及び把持部26bを金属により一体に形成して載置棚26が単一部材から成るので載置棚26のコスト増加を抑制することができる。
図6は他の構成の載置棚26を示している。同図に示す載置棚26は中央部26aが前述の図5に示す載置棚26と同様に金属製の網から成り、開口部26cを有する把持部26bは耐熱性の樹脂成形品から成っている。これにより、載置棚26のコストは若干増加するが、把持部26bの形状を自由に形成して持ちやすくできるとともに載置棚26の美感を向上することができる。
図7は更に他の構成の載置棚26を示している。同図に示す載置棚26は中央部26a及び把持部26bが耐熱性の樹脂成形品から成っている。これにより、載置棚26は単一部材により成形加工され、載置棚26のコストを削減することができる。また、把持部26bの形状を自由に形成して持ちやすくできるとともに載置棚26の美感を向上することができる。
図4において、載置棚26により温度切替室3は上下に仕切られ、下段には収納ケース11が設けられている。収納ケース11は温度切替室3の左右の側壁に突設されたレール43により前後にスライド可能になっている。これにより、収納ケース11を前方に引き出して貯蔵物を収納することができるとともに、更に引き出して取り外すことができる。また、収納ケース11は下部が金属から成り、上部が耐熱性の樹脂成形品から成っている。これにより、高温の貯蔵物を載置できるようになっている。
温度切替室3の背面は背面板33により覆われている。背面板33の後方には外壁を形成する断熱壁10との間に導入通風路12が設けられている。導入通風路12は背面板33に設けた流入口33aと冷気通路31(図3参照)とを連結する。また、導入通風路12内には温度切替室吐出ダンパ13が設けられる。温度切替室吐出ダンパ13を開くことにより蒸発器17(図3参照)で生成した冷気が温度切替室3に導かれる。
温度切替室吐出ダンパ13と流入口33aとの間には送風機14が設けられている。背面板33の下方には流出口33bが開口し、送風機14の駆動によって冷気通路31の冷気が流入口33aを介して容易に温度切替室3に導かれて流出口33bから流出する。また、温度切替室吐出ダンパ13の開閉により導入通風路12から温度切替室3に流入する風量が調整される。
流出口33bの後方には空気を蒸発器17に戻す戻り通風路19が設けられている。戻り通風路19内には流出口33bに面して開口する温度切替室戻りダンパ20が設けられる。温度切替室戻りダンパ20の後方と上方には開口部20b、20cが形成され、開口部20b、20cを択一的に閉じる回動自在のバッフル20aが設けられている。
開口部20cを閉じて開口部20bを開くことにより、流出口33bから流出する空気は戻り通風路19を流通可能になる。開口部20bを閉じて開口部20cを開くと、流出口33bから流出する空気は送風機14の吸気側に導かれる。これにより、温度切替室3内の空気を循環させることができる。
温度切替室3の背面板33の後方上部にはヒータ15が設けられる。ヒータ15は熱輻射式のガラス管ヒータから成り、背面板33を介して放出される輻射熱により温度切替室3を昇温する。尚、送風機14はヒータ15の表面に向けて送風するように配置されている。これにより、ヒータ15の表面温度を下げて安全性を向上させることができる。
背面板33の背後の下部には温度センサ16が設けられている。温度センサ16は温度切替室3内の温度を検出して検出信号を制御部(不図示)へ送る。これにより、制御部が温度センサ16の検知結果に基づいてヒータ15、温度切替室吐出ダンパ13、送風機14を制御し、温度切替室3内を設定温度に保持する。
また、ヒータ15の上方には温度センサ24が隣接して設けられる。温度センサ24はヒータ15を囲むように設けられる背面板33の上面に密着されている。これにより、ヒータ15の輻射熱を受けた空気が上昇することにより最も加熱され易いヒータ15の上方近傍の温度が温度センサ24により検知される。
従って、温度センサ24によりヒータ15近傍の異常高温を検知した際にヒータ15を停止してヒータ15及びヒータ15周辺の破損、発火、発煙を防止することができる。また、温度センサ16の上方には温度ヒューズ30が設けられる。温度ヒューズ30は所定の温度まで高温になるとヒータ15の通電を遮断する。これにより、更に安全性を向上することができる。
図8は冷蔵庫1の中段付近の正面断面図を示している。冷凍室6の背後の冷気通路31は送風機18の前面上部を開口し、送風機18によって製氷室4に空気が送出される。製氷室4に連通する冷凍室6の下部には冷凍室ダンパ22が設けられる。冷凍室6の後方下部には、冷凍室ダンパ22を介して蒸発器17に空気を導いて冷気通路31に戻す戻り通風路21(図3参照)が設けられている。冷凍室ダンパ22の開閉により冷凍室6から出る空気の風量が調整される。
冷気通路31の上部は冷蔵室ダンパ27を介して冷気通路32に連通する。また、冷気通路31は分岐して導入通風路12が形成され、チルド室ダンパ25を介してチルド室23と連通するとともに、前述のように温度切替室吐出ダンパ13を介して温度切替室3に連通する。
冷蔵室2の背面下方には冷蔵室流出口(不図示)が開口し、野菜室5には野菜室流入口(不図示)が設けられる。冷蔵室流出口と野菜室流入口とは温度切替室3の背面を通る通路(不図示)により連結され、冷蔵室2と野菜室5が連通している。
温度切替室3に連通する戻り通風路19は温度切替室戻りダンパ20から下方に延びて温度切替室3及び野菜室5の背後に配される。温度切替室3内の空気は温度切替室戻りダンパ20を開くことにより戻り通風路19、21を介して蒸発器17に導かれる。また、野菜室5の背面には戻り通風路19に連通する野菜室流出口(不図示)が設けられる。
上記構成の冷蔵庫1において、蒸発器17で生成された冷気は、送風機18の駆動により矢印Aに示すように冷気通路31を上昇して製氷室4に送出される。製氷室4に送出された冷気は製氷室4及び冷凍室6を流通し、冷凍室ダンパ22から流出する。そして、戻り通風路21を介して蒸発器17に戻る。これにより、製氷室4及び冷凍室6内が冷却される。
送風機28の駆動により冷気通路31の上部で分岐した冷気は冷蔵室ダンパ27を介して矢印Bに示すように冷気通路32を流通し、冷蔵室2に送出される。また、矢印Cに示すように導入通風路12を流通してチルド室23に送出される。冷蔵室2及びチルド室23に送出された冷気は冷蔵室2及びチルド室23内を流通した後、野菜室5に流入する。野菜室5に流入した冷気は野菜室5内を流通して戻り通路19、21を介して蒸発器17に戻る。これにより、冷蔵室2及び野菜室5内が冷却され、設定温度になると冷蔵室ダンパ27及びチルド室ダンパ23が閉じられる。
また、送風機14の駆動により冷気通路31の上部で分岐した冷気は導入通風路12を流通して矢印Dに示すように、温度切替室吐出ダンパ13を介して温度切替室3に流入する。温度切替室3に流入した冷気は温度切替室3内を流通し、流出口33bから流出する。そして、矢印Eに示すように、戻り通風路19、21を介して蒸発器17に戻る。これにより、温度切替室3内が冷却される。
前述のように、温度切替室3は使用者により室内温度を切り替えることができるようになっている。例えば、冷凍(−15℃)、パーシャル(−8℃)、チルド(−3℃)、冷蔵(3℃)、野菜(8℃)の各温度帯等を使用者が選択できるようになっている。これにより、使用者は所望の温度で貯蔵物を冷凍保存または冷蔵保存できる。室内温度の切り替えは温度切替室吐出ダンパ13を開く量や送風機14の風量を可変して行うことができる。
この時、温度切替室戻りダンパ20のバッフル20aは開口部20bを開いて開口部20cを閉じるように配置される。このため、流入口33aから流入する冷気が温度切替室戻りダンパ20を介して戻り通風路19を流通する。
尚、例えば温度切替室3を冷凍の室内温度から冷蔵の室内温度に切り替える際にヒータ15に通電して昇温してもよい。これにより、迅速に所望の室内温度に切り替えることができる。また、ヒータ15に通電することにより、温度切替室3の室内温度を貯蔵物を冷凍保存または冷蔵保存する低温側から調理済み加熱食品の一時的な保温や温調理等を行う高温側に切り替えることができるようになっている。
温度切替室3の室内温度を高温側にした場合は、温度切替室吐出ダンパ13が閉じられるとともに、温度切替室戻りダンパ20のバッフル20aが開口部20bを閉じて開口部20cを開く位置に配置される。ヒータ15及び送風機14が駆動されると、送風機14から温度切替室3に送出された空気は流出口33bから流出し、温度切替室戻りダンパ20を介して送風機14に導かれて循環する。
従って、温度切替室3を密閉して暖気の流出を防止して高温側の温度切替室3の温度分布を均一にすることができ、ヒータ15及びヒータ周辺の変形、発火、発煙等を防止することができる。また、加熱食品を保温するための保温庫等を必要とせず使用者の経済的負担を軽減するとともに保温庫等の設置場所の確保を不要にして利便性の高い冷蔵庫を提供することができる。
高温側の室内温度は、主な食中毒菌の発育温度が30℃〜45℃であるため、ヒータ容量の公差や温度切替室3内の温度分布等を考慮して50℃以上にするとよい。これにより、雑菌の繁殖を防止できる。また、冷蔵庫に用いられる一般的な樹脂製部品の耐熱温度が80℃であるため、高温側の室内温度を80℃以下にすると安価に実現することができる。
また、食中毒菌を滅菌するためには、例えば腸管出血性大腸菌(病原性大腸菌O157)の場合では75℃で1分間の加熱が必要である。従って、ヒータ容量の公差と温度切替室3内の温度分布とを考慮して高温側の室内温度を80℃にするとより望ましい。
以下は55℃での食中毒菌の減菌に関する試験結果である。試験サンプルは初期状態で大腸菌2.4×103CFU/mL、黄色ブドウ球菌2.0×103CFU/mL、サルモネラ2.1×103CFU/mL、腸炎ビブリオ1.5×103CFU/mL、セレウス4.0×103CFU/mLを含んでいる。この試験サンプルを40分間で3℃から55℃に加温し、55℃で3.5時間保温後、80分間で55℃から3℃に戻して再度各菌の量を調べた。その結果、いずれの菌も10CFU/mL以下(検出せず)のレベルまで減少していた。従って、温度切替室3の高温側の設定温度を55℃としても充分減菌効果がある。
また、調理済の鍋等の大きな貯蔵物は載置棚35を取り外すことにより温度切替室3内に収納することができる。この時、載置棚26は温度切替室3の天井壁7または底壁8に沿って収納される。温度切替室3の側壁上部には天井壁7の近傍に天井壁7と平行なレール41が設けられ、前部に係止部44が設けられる。
これにより、載置棚26は一点鎖線26’で示すようにレール42及び係止部44により支持されて収納できるようになっている。従って、レール41と天井壁7との間のスペースは載置棚26を収納する収納部を構成する。レール42は温度切替室3の側壁に凹設した溝の上面により形成してもよい。
また、温度切替室3の底壁8の上面には凹部8aが形成される。収納ケース11を取り外すことにより、一点鎖線26”で示すように載置棚26を凹部8aに収納することができる。これにより、収納ケース11と底壁8との間のスペースは載置棚26を収納する収納部を構成する。凹部8aの前方を開放して載置棚26を前方から出し入れできるようにすると、収納ケース11を取り外す必要がなくより望ましい。
上記したように、載置棚26を取り外した際に、温度切替室3の壁面に沿った収納部に載置棚26が収納される。これにより、載置棚26に載置して小さな貯蔵物を貯蔵できるとともに、温度切替室3の容積を大きく減少させずに載置棚26を紛失することもなく大きな貯蔵物を収納することができる。従って、冷蔵庫1の利便性を向上することができる。
本発明によると、使用者により室内温度を切り替えることのできる温度切替室を備えた冷蔵庫に利用することができる。
本発明の実施形態の冷蔵庫を示す正面図 本発明の実施形態の冷蔵庫を示す右側面図 本発明の実施形態の冷蔵庫を示す右側面断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の温度切替室を示す右側面断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の温度切替室の載置棚を示す斜視図 本発明の実施形態の冷蔵庫の温度切替室の他の載置棚を示す斜視図 本発明の実施形態の冷蔵庫の温度切替室の更に他の載置棚を示す斜視図 本発明の実施形態の冷蔵庫の中段部を示す正面断面図
符号の説明
1 冷蔵庫
2 冷蔵室
3 温度切替室
4 製氷室
5 野菜室
6 冷凍室
7 天井壁
8 底壁
8a 凹部
9 扉
12 導入通風路
13 温度切替室吐出ダンパ
14、18、28 送風機
15 ヒータ
17 蒸発器
16、24 温度センサ
19、21 戻り通風路
20 温度切替室戻りダンパ
22 冷凍室ダンパ
25 チルド室ダンパ
26 載置棚
26a 中央部
26b 把持部
26c 開口部
30 温度ヒューズ
31、32 冷気通路
33 背面板
33a 流入口
33b 流出口
35 圧縮機
41、42、43 レール
44 係止部

Claims (6)

  1. 冷却装置により冷却される低温側とヒータにより加熱される高温側とに室内温度を切り替えできる温度切替室を備えた冷蔵庫において、前記温度切替室を仕切るとともに貯蔵物を載置する着脱可能な載置棚と、取り外した前記載置棚を前記温度切替室の壁面に沿って収納する収納部と、前記載置棚により仕切られた前記温度切替室の下段に設けられるとともに前後にスライド可能な収納ケースとを有し、前記収納部は前記収納ケースと前記温度切替室の底壁との間のスペースから成ることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記温度切替室は、冷蔵保存または冷凍保存する低温側と加熱食品を保温できる高温側とに室内温度を切替えできることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 上下方向に複数の貯蔵室を備え、前記温度切替室は中段の一部に配置された前記貯蔵室から成ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 手指を挿入する開口部を有して使用者が把持する把持部を前記載置棚の左右の端部に設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の冷蔵庫。
  5. 前記載置棚は貯蔵物を載置する中央部が金属製の網から成るとともに前記把持部が樹脂成形品から成ることを特徴とする請求項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記載置棚は貯蔵物を載置する中央部及び前記把持部が樹脂成形品から成ることを特徴とする請求項に記載の冷蔵庫。
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