JP4083921B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレクトロマイグレーション耐性の改善を図った半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体装置の高集積化および高性能化に伴って、配線の微細化や、配線の多層化が進んでいる。また、配線材料としては、加工が容易で比較的比抵抗が低いAlが従来から用いられている。
【0003】
しかし、配線の微細化や多層化により、以下のような配線問題が顕在化している。すなわち、微細化によって配線断面積は小さくなる一方であるが、信号電流の低減化が図られていないため、電流密度が増加し、エレクトロマイグレーション(EM)による断線や短絡が大きな問題となっている。
【0004】
このような問題を解決するために、Al配線内にAlに対しての拡散障壁層を形成し、Al配線をBlechの臨界長以下の微細配線に分断することが提案されている。
【0005】
この方法は、配線長が一定以下、つまりBlechの臨界長以下になると、配線内の応力勾配に起因する原子拡散と電流による原子の拡散とが釣り合って、EMによるAl原子のドリフトが生じなくなるという現象(I.A.Blech,E.Kinsborn,Thin Solid Films,25,327(1975)))に基づいたものである。
【0006】
このような配線構造の形成方法としては、配線溝内に埋込み形成されたAl配線上にCu膜を堆積し、次に熱処理によりCu膜中のCuまたはAlCu化合物をAl配線中に拡散させ、Alの結晶粒界にCu等を析出させることによって、Al配線を拡散障壁層によりBlechの臨界長以下の微細Al配線に分断する方法が知られていた。
【0007】
しかしながら、この種の形成方法には以下のような問題があった。すなわち、体拡散によりCu等はAl結晶粒界だけではなく、Al結晶粒内にも多く高濃度に固溶および析出し、これにより配線抵抗が増大してしまう。
【0008】
このようなAl結晶粒内へのCu等の析出は、Al配線をCMP法にて埋め込み形成する際に生じたAl配線表面の欠陥に、AlCu化合物が形成されることによっても起こり、これもまた配線抵抗の増大の問題を引き起こす。
【0009】
また、Al結晶粒内にCu等が析出することにより、Al結晶粒界に十分な量のCu等が析出しなくなり、これにより拡散障壁層の生成が抑制され、目的であるEM耐性の向上を図れなくなる。
【0010】
さらに、Al結晶粒内に析出したCu等が導通時のFlux Divergenceの発生起点となり、逆にEM耐性が低下する恐れもあった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如く、配線の微細化が進むと、EMによる断線や短絡が大きな問題となる。そこで、EM耐性を改善するために、Cuやその化合物をAl配線中に拡散させ、Al結晶粒界にCuを析出させることによって、Al配線をCu拡散障壁層によりBlechの臨界長以下の微細Al配線に分断する方法が提案されていた。
【0012】
しかしながら、この方法では、例えば、Cu等はAl結晶粒界だけではなく、Al結晶粒内にも多く高濃度に固溶および析出し、これにより配線抵抗が増大するという問題があった。
【0013】
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的とするところは、配線抵抗の増加を招かずに、Blechの臨界長以下の微細配線に分断されたエレクトロマイグレーション耐性およびストレスマイグレーション耐性の高い埋込み構造(ダマシン構造)の配線を形成することができる半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、この層間絶縁膜に接続孔を形成する工程と、前記接続孔の内部を、AlまたはAl合金膜からなる第1物質で形成され、前記接続孔の深さよりも厚く、かつ結晶粒界を有する導電膜で埋め込む工程と、前記導電膜上に、前記第1物質に対しての拡散障壁層となる、Cu,CuとAlの合金,AlとTiの合金,AlとHfの合金,AlとTaの合金,AlとNbの合金,またはAlとCoの合金膜からなる第2物質で形成された拡散源膜を形成する工程と、前記接続孔内の前記導電膜に関して、前記拡散源膜の成膜と同時または成膜後に、前記結晶粒界に前記第2物質を選択的に拡散させることによって、前記結晶粒界に前記第1物質に対しての拡散障壁層を選択的に形成し、前記拡散障壁層により前記接続孔内の前記導電膜を長さがBlechの臨界長以下の複数の領域に分断する工程と、前記接続孔の外部の前記導電膜および前記拡散源膜をCMP法により除去して、前記接続孔内の内部に前記導電膜からなる配線を形成する工程とを有することを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、接続孔の内部を、該接続孔の深さよりも厚い配線としての第1物質からなる導電膜で埋め込むことで、第2物質(拡散障壁層の材料)を拡散させる際に、接続孔外部の導電膜の結晶粒内に第2物質が高濃度に固溶および析出しても、接続孔内部の導電膜の結晶粒内にまで第2物質の析出が進行することを防止できる。一方、結晶粒界部には、拡散障壁層の構成材料である第2物質の拡散(粒界拡散)が結晶粒内の拡散(体拡散)に比べて極めて速いことを利用することにより、接続孔底部まで拡散障壁層を形成することが可能となる。
【0017】
すなわち、接続孔内の導電膜に関しては、その結晶粒界に選択的に第2物質を析出でき、配線抵抗の増加の原因である結晶粒内での第2物質の析出を防止できる。したがって、本発明によれば、配線抵抗の増加を招かずに、微細配線に分断されたエレクトロマイグレーション耐性の高い配線を形成することができるようになる。
【0018】
一方、配線と層間絶縁膜との熱膨張係数差に起因するストレスマイグレーションは、初期に形成されたボイドに空孔(vacancy)が拡散し、そのボイドに空孔が集積することによって配線が断線するという配線不良である。
【0019】
このような配線欠陥は、空孔の長距離拡散を抑制することによって、防止することができる。したがって、本発明のように結晶粒界に第2物質を拡散させ、第2物質からなる拡散障壁層によって配線を微細配線に分断すれば、この拡散障壁層により空孔の長距離拡散を抑制できるので、ストレスマイグレーション耐性の高い配線を得ることができるようになる。また、先に説明したように、このような拡散障壁層を形成しても、配線抵抗が増加することはない。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態(以下、実施形態という)を説明する。
【0023】
(第1の実施形態)
図1および図2は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0024】
まず、図1(a)に示すように、素子が集積形成されたシリコン基板(不図示)上にSiO2 からなる層間絶縁膜1を形成した後、この層間絶縁膜1の表面に配線幅および深さがそれぞれ0.4μmの配線溝2および0.35μmφのヴィアホール(不図示)をPEPおよびRIEを用いて形成する。その後、ヴィアホール内をW膜(Wヴィア)で埋め込み。このWヴィアは素子と接続する。
【0025】
次にスパッタ装置のチャンバ内に上記シリコン基板を導入した後、図1(b)に示すように、層間絶縁膜1の表面にTiNからなるライナー膜3をスパッタ形成し、続いてスパッタターゲット・基板間距離を長く設定した異方性の高いスパッタ法により、同図(b)に示すように、Al配線となる厚さ400nmのAl膜(第1層Al膜)4を全面に形成する。
【0026】
ここで、Al膜4は、Cu等の不純物を添加しない純Al膜である。また、Al膜4の成膜時のチャンバの真空度は例えば5×10-6Pa、チャンバ内のAr(スパッタ粒子)圧力は例えば3×10-1Paとする。なお、図中、5はAl膜4の結晶粒界を示している。
【0027】
次に図1(c)に示すように、真空を破ることなく同一装置内の別のチャンバ内で、Al配線となる厚さ400nmの別のAl膜(第2層Al膜)4をシリコン基板を450℃の高温に加熱しながら(リフロースパッタ法により)全面に形成する。この別のAl膜4も純Al膜である。
【0028】
この状態で取り出した試料をTEM(Transmission Electron Microscope)により解析したところ、Al膜4全体の構造は第2層Al膜4を高温で形成した結果、結晶粒径は2〜8μmに成長して熱的に安定し、配線溝2内のAl膜4はバンブー構造を呈し、粒界三重点はほとんど観察されなかった。
【0029】
次に図2(d)に示すように、真空を破ることなく同一装置内の別のチャンバ内で、シリコン基板を加熱し基板温度(成膜温度)が高温に達した後、成膜速度1nm/秒でもって厚さ100nmのCu膜6をAl膜4上に形成する。このCu膜6は純Cu膜である。
【0030】
この段階の試料をTEMにより解析したところ、Al膜4の結晶粒界には拡散障壁層であるθ層(CuAl2 層)7a、Al膜4の結晶粒内にはθ層7bがそれぞれ形成されていることを確認した。なお、この試料では成膜温度を250℃とした。
【0031】
ここで、結晶粒界に形成されたθ層7aは配線溝2の底まで達しており、その間隔はBlechの臨界長以下の30μm以下であった。一般にBlech長は電流密度に反比例して増加するため、実用条件におけるBlech長は今回の値よりも10倍程度長くなることにより、実用度は極めて高くなる。
【0032】
一方、結晶粒内に形成されたθ層7bはAl膜4の表面にしか形成されておらず、θ層7bは配線溝2内部のAl膜4の結晶粒内にまでは達していなかった。なお、Cu膜6の成膜温度を400℃以上にした場合には、θ層7bおよびCu固溶層29(Cu高濃度固溶領域)は配線溝2内部にまで達した。また、Cu固溶層29はさらに内部に進行していた。
【0033】
次に図2(e)に示すように、配線溝2外部のAl膜4およびCu膜6をCu用のスラリー(例えばキナルジン酸、過酸化水素、コロイダルシリカ、水など)を用いてCMP法にて研磨除去することによって、配線溝2内部にθ層7aによりBlechの臨界長以下の微細Al配線に分断されたAl配線4を埋込み形成する。このAl配線4は、Wヴィア(不図示)によりシリコン基板に集積形成された素子に電気的に接続されている。この後、洗浄を行う。
【0034】
ここで、Al膜4の表面の結晶粒内に形成されたθ層7bおよびCu固溶層29が除去されるので、Al配線4の結晶粒内には配線抵抗の増加の原因となるθ層7bは存在しない。実際、電子線回折、X線回折により調べたところ、θ層7bの存在は確認されなかった。
【0035】
また、Al配線4中のCu濃度をEDX(Energy Dispersive X-ray Spectroscopy)により分析したところ、平均濃度は10wt%であったが、結晶粒内のポイント分析では成膜温度400℃の場合で1wt%であった。この分析結果から、Cu拡散により、結晶粒界には、θ層7aまたはCu濃縮層等の拡散障壁層の形で、多量のCuが偏析していることが明らかになった。すなわち、Al配線4はθ層7a、Cu濃縮層またはこれらの両方からなる拡散障壁層によってBlechの臨界長以下の微細Al配線に分断されていることが明らかになった。
【0036】
ここでは、配線溝2外部のAl膜4およびCu膜6をドライエッチングではなくCMPにより除去した。その理由は、θ層7bをドライエッチングすると蒸気圧が低い反応生成物が生じ、この反応生成物が残ってしまうからである。
【0037】
最後に、図2(f)に示すように、厚さ800nmのパッシベーション膜8を全面に形成する。このとき、パッシベーション膜8の成膜に先立って、酸素プラズマ処理によりAl配線4の表面を処理する。
【0038】
この酸素プラズマ処理は、θ層7aの表面に薄い酸化膜(不図示)を形成し、Al配線4の表面に存在する酸化膜の状態を均一化することにより、耐ヒロック性を向上するための処理である。
【0039】
なお、上記薄い酸化膜は、酸素プラズマ処理以外の他の方法により形成しても良く、例えばパッシベーション膜8を形成するためのSi系ガスの導入する前に酸素ガスを導入して形成しても良い。この場合、酸化プロセス温度は低いほうが望ましく例えば300℃以下、さらに望ましくは250℃以下である。
【0040】
以上述べたように本実施形態によれば、Al配線4の結晶粒内には配線抵抗の増加の原因となるθ層7bおよびCu固溶層29を形成せずに済むので、これにより配線抵抗の増加を招かずに、Blechの臨界長以下の微細Al配線に分断されたエレクトロマイグレーション耐性の高いAl配線4を実現できるようになる。
【0041】
また、本発明者らは、上記製造方法において、Cu膜6の成膜温度を色々変えて試料を形成し、各試料のAl配線4の配線抵抗を四端子法を用いて室温にて測定した。
【0042】
さらに、各試料のAl配線4に225℃、2MA/cm2 の導通試験を行ってEM耐性を評価してみた。なお、試験配線はWヴィアで両終端しており、Wヴィアを介して4端子パッドに接続されている。図中、×印は100時間未満で配線破断が生じこと、丸印は100時間以上200時間未満で配線破断が生じたこと、二重丸は200時間以上経っても配線破断が生じなかったことを示している。
【0043】
さらにまた、総配線長30mmのAl配線4を400℃に20分間保持することにより高温保持試験を行った。その評価は、高温保持試験後に生じたヒロックの数、より詳細には1mm配線長当たりに存在する径500nm以上のヒロックの数で行った。
【0044】
以上の結果を下記の表1に示す。なお、表1には、比較例として、配線用の導電膜としてAl−0.5wt%Cu合金膜、成膜方法としてリフロースパッタ法を用いて形成したCu添加Al合金膜からなる埋め込み配線についての評価結果も載せてある。
【0045】
【表1】
【0046】
表1から、Cu膜6の成膜温度(Cu成膜温度)が150℃以上の高温の場合にはEM耐性が向上し、250℃以上の高温の場合にはEM耐性は極めて向上していることが分かる。これはCu膜6を高温で形成すると、Cu膜6中のCuがAl膜4の結晶粒界に析出し、Alに対しての拡散障壁層(θ層7a、Cu濃縮層29またはこれらの両層)が形成されるからである。
【0047】
また、表1から、400℃の高温においてもEM耐性の劣化は起きないが、配線抵抗は増大することが分かる。これは400℃以上の高温では配線溝2内のAl膜4の結晶粒内にもθ層7bが形成されるからである。しかし、350℃以下であれば、EM耐性の劣化および配線抵抗の増大が起こらないことが分かる、
以上の結果から、Cu成膜温度の好ましい温度範囲は150℃以上400℃以下、より好ましくは250℃以上350℃以下であることが分かった。また、このより好ましい温度範囲では、高温保持試験の結果も良く、ヒロックの発生を十分に抑制できることが分かる。すなわち、ストレスマイグレーション(SM)耐性の向上を図れることが分かる。これは、拡散障壁層により空孔の長距離拡散が十分に抑制されるからである。
【0048】
また、無加熱成膜のAl膜に同様なCu膜の成膜を行ったところ、Al膜の結晶粒界にCu等の拡散が進行せず、またEM試験を行った結果、20時間以内で破断した。これは、Cu膜の成膜時にAl結晶粒の成長が同時に進行するため、CuがAl膜の結晶粒界の深部に到達できなかった結果である。
【0049】
以上のことから、Cu膜を形成する前に、Al膜の結晶粒が十分に成長する必要があり、つまり結晶粒径の大きさが熱的に安定する必要があり、最低でもAlに対しての拡散障壁層の成膜温度以上(Cuのドーピング温度)の熱処理を行う必要がある。
【0050】
なお、本実施形態では、Al膜の加熱成膜(リフロースパッタ)によりAl膜の成膜中に結晶粒成長を行ったが、例えばAl膜の成膜後にAl膜を加熱することにより結晶粒成長を行うなど他の方法によって行っても良い。
【0051】
また、本実施形態では、純Alを用いたリフローAl膜の場合について説明したが、Siの含有量が1%程度、Cuの含有量が0.5〜数%程度のAlを用いたリフローAl膜の場合についても同様な結果が得られた。
【0052】
また、本実施形態では、拡散源膜として、単一元素(Cu)からなる膜(Cu膜)を用いた場合について説明したが、複数元素例えばAl−Cu合金からなる膜を用いても同様な効果が得られる。この場合、Cu濃度は33at.%以上が望ましい。
【0053】
また、本実施形態では、Al膜4、Cu膜6の成膜方法としてスパッタ法を用いた場合について説明したが、その代わりに抵抗加熱蒸着法,ICB法またはMOCVD法を用いても良い。さらにまた、プロセス起因の汚染を防止できるなら、高圧力埋込み法を用いても良い。
【0054】
また、本発明者らの研究によれば、特にCu膜6の成膜方法としては、自己維持スパッタ法のように飛来粒子エネルギーの高い成膜方法を用いると、拡散障壁層のプロセス温度の低減化を図れることが判明した。
【0055】
なお、本実施形態では、配線溝2内にAl配線4を直接形成したが、配線溝2内にバリア膜(例えばTiN膜、Ti膜、TiN/Ti膜、TiW膜)や、Alリフロー用のライナー膜(例えばTa膜、Nb膜、TaAl膜)等の下地膜を形成してからAl配線4を形成しても良い。
【0056】
(第2の実施形態)
まず、第1の実施形態で説明した製造方法に従って、図2(f)の構造の半導体装置を製造する。ただし、Cu成膜温度は400℃に変更する。次にPEP、RIEにてパッシベーション膜8にパッドを開口した後、アセンブリを行う。最後に、15時間のエージング処理を行う。すなわち、アセンブリ後の最終工程でエージング処理を行う。
【0057】
本発明者らは、上記製造方法において、エージング処理の温度(エージング温度)を色々変えて試料を作成し、各試料のAl配線の配線抵抗を四端子法を用いて室温にて測定した。さらに、225℃、2MA/cm2 の導通試験を行ってEM耐性の評価を行った。これらの結果を以下の表2に示す。なお、本EM試験配線は、その両端がWヴィア(via)で終端された構造のものである。
【0058】
【表2】
【0059】
表2から、Cu成膜温度が400℃という高温であっても、適切なエージング処理を施すことにより、配線抵抗を低くできることが分かる。配線抵抗が低下する理由は、適切なエージング処理を施すことにより、Al配線4の結晶粒内に固溶していたCuが結晶粒界の拡散障壁層に再析出するからである。
【0060】
また、エージング温度は、Cuの拡散速度の点およびCu固溶量の低減化の点から120℃以上350℃以下が望ましく、さらに結晶粒内のCu量の低減化の点を考慮するとGPゾーンの固溶限以上である200℃程度がより望ましい。
【0061】
表3に、エージング温度が200℃の場合におけるエージング処理の処理時間(エージング時間)と配線抵抗との関係を示す。
【0062】
【表3】
【0063】
エージング時間はAl配線4の結晶粒界におけるCu濃度が一定になれば十分であり、つまりAl配線4の配線抵抗が一定になれば十分であり、エージング温度により異なるが一般には15時間以上が望ましい。
【0064】
なお、本実施形態では、Cu成膜温度が400℃の場合について説明したが、400℃以外の温度の場合にもエージング処理を施したほう良い結果が得られることを確認した。
【0065】
(第3の実施形態)
図3は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。なお、図1および図2と対応する部分には図1および図2と同一符号を付してあり、詳細な説明は省略する。
【0066】
まず、第1の実施形態の図1(a)から図2(e)までの工程を行う。ただし、Cu成膜温度は400℃とする。また、Cu膜6の成膜は基板温度がほぼ400℃に到達したら開始する。その他の条件は、第1の実施形態と同じである。なお、Cu成膜温度は第1の実施形態で説明したように、望ましくは150℃以上400℃以下、より望ましくは250℃以上350℃以下である。
【0067】
次に図3(a)に示すように、PEPおよびRIEを用いてAl配線4上のパッシベーション膜8にヴィアホールおよびこれに繋がった配線溝を形成し、続いてヴィアホール底のAl配線4の表面の自然酸化膜をプラズマクリーニングにより除去した後、上記ヴィアホールおよび配線溝の内面を被覆するように厚さ15nmのライナー膜9をスパッタ法により全面に形成する。
【0068】
ここでは、ライナー膜9としてTiN膜、Nb膜、CuAl合金膜を用い、3種類の試料を作成する。
【0069】
次に図3(b)に示すように、真空を破ることなく別のチャンバ内で、ヴィアホールおよび配線溝の内部を充填するように、Al配線となる厚さ800nmのAl膜10をスパッタ法を用いて全面に形成し、続いて真空を破ることなく別のチャンバ内で、Al膜10上に成膜温度400℃でもって厚さ100nmのCu膜11をスパッタ法により形成する。なお、Cu成膜温度は第1の実施形態で説明したように150℃以上350℃以下であることが好ましい。
【0070】
ここで、Al膜10は2ステップで形成した。すなわち、まず、厚さ400nmの第1Al膜を室温でスパッタ法により形成し、続いて厚さ400nmの第2Al膜をシリコン基板を450℃の高温に加熱しながらスパッタ法により(リフロースパッタ法により)形成した。
【0071】
また、各膜(第1Al膜、第2Al膜、Cu膜11)を形成する各チャンバの到達真空度を5×10-6Pa以下に設定し、かつチャンバ間の移動を3分以内で行う。これにより、各金属膜の表面に酸化膜が形成されずに済み、Cuの拡散が妨げられることは一切なくなる。
【0072】
この結果、図3(b)に示すように、Al膜10の結晶粒界にはθ層(CuAl2 層)7a、Al膜10の結晶粒内にはθ層7bがそれぞれ形成される。さらに、θ層7aは配線溝の底まで達し、その間隔はBlechの臨界長以下あり、一方、θ層7bはAl膜10の表面にしか形成されておらず、ヴィアホールおよび配線溝内のAl膜10にまでは達していなかった。
【0073】
次に図3(c)に示すように、パッシベーション膜8に形成したヴィアホールおよび配線溝の外部のAl膜10およびCu膜11をCu用のスラリー(例えばキナルジン酸、過酸化水素、コロイダルシリカ、水)を用いてCMP法にて研磨除去することによって、ヴィアホールおよび配線溝の内部にθ層7aによりBlech臨界長以下の微細Al配線に分断され、Al配線4と電気的に接続するAl配線10を埋込み形成する。
【0074】
ここで、Al膜10の表面の結晶粒内に形成されたθ層7bが除去されるので、Al配線10の結晶粒内には配線抵抗の増加の原因となるθ層7bは存在しない。
【0075】
次に図3(d)に示すように、厚さ800nmのパッシベーション膜12を全面に形成する。最後に、PEP、RIEにてパッシベーション膜12にパッドを開口した後、アセンブリを行う。
【0076】
本発明者らは、以上述べた方法に従って、配線長が200μmのAl配線4と配線長が200μmのAl配線10とを交互に形成し、総配線長が2mmのチェーン構造の配線(試料)を形成し、その試料を225℃、2MA/cm2 の導通試験により評価した。なお、本EM試験配線は、パッドと接続する部分であるその両端がWヴィア(via)で終端された構造のものである。
【0077】
その結果、ライナー膜9の種類(TiN膜、Nb膜、CuAl合金膜)によらず、100時間の試験後であっても配線抵抗の上昇は初期配線抵抗の10%以下であった。
【0078】
また、試験後、ライナー膜9としてCuAl合金膜を用いた試料を解体検査した結果、Al配線4,10中にCuは固溶していた。
【0079】
以上の結果から、本発明によれば、ライナー膜の存在の有無に関係なく、信頼性の高い多層Al配線を形成できることが明らかになった。
【0080】
(第4の実施形態)
本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、拡散障壁層を形成するための拡散源膜として、Cu膜の代わりに、高融点金属(例えばTi、Hf、Ta、Nb、Co)とAlとの化合物膜(例えばHfAl3 膜、TaAl3 膜、NbAl3 膜、Co4 Al3 膜、TiAl3 膜)を用いたことにある。Hf、Ta、Nb、Coは、Al膜の結晶粒界に優先的に拡散する高融点金属である。
【0081】
本実施形態では、これらの化合物膜の膜厚、成膜速度をそれぞれ100nm、1nm/秒とし、第1の実施形態のCu膜6のそれらと同じにした。また、Al膜4の表面酸化によるAlリフローの悪化およびAl膜4中への高融点金属の拡散抑制を防止するために、Al膜4の成膜工程、各種化合物膜の成膜工程および試料の搬送は5×10-5Pa以下の高真空下で行った。その他は第1の実施形態と同じである。
【0082】
表4〜表8に、各試料について第1の実施形態と同じ各種試験を行った結果を示す。
【0083】
【表4】
【0084】
【表5】
【0085】
【表6】
【0086】
【表7】
【0087】
【表8】
【0088】
これらの表から、化合物膜の成膜温度を250℃以上に設定することにより、どの試料についてもEM耐性を十分に高くできることが分かる。ただし、配線としてAl配線を用いているので、配線信頼性保持の点から化合物膜の成膜温度は450℃以下であることが望ましい。
【0089】
また、高温保持試験の結果についても、化合物膜の成膜温度を250℃以上に設定することにより、どの試料についてもヒロックの発生を完全に防止できることが分かる。
【0090】
さらに、化合物膜の成膜温度を250℃以上に設定した場合において、400度、20分の高温保持試験を10回繰り返した後の試料を調べたところ、どの試料においてもヒロックの発生は見られなかった。
【0091】
すなわち、化合物膜の成膜温度を250℃以上に設定することにより高い熱的に安定性が得られ、これにより多層配線工程においても十分に高い配線信頼性が得られることを確認した。
【0092】
なお、本実施形態では、化合物膜として1つの高融点金属とAlとからなる化合物膜を用いたが場合について説明したが、その代わりに2つ以上の高融点金属とAlとからなる化合物膜、あるいは2つ以上の高融点金属からなる化合物膜を用いても良い。
【0093】
(第5の実施形態)
第1の実施形態において、Cu膜6の成膜速度(Cu成膜速度)は、Cuの拡散時間を間接的に変化させるパラメータである。したがって、Cu成膜速度を制御することにより、拡散障壁層の厚み等を制御することができる。
【0094】
そこで、本発明者らは、第1の実施形態において、Cu膜6(膜厚:100nm)の成膜速度を色々変えて図2(f)に示した構造の試料を作成し、各試料のAl配線4の配線抵抗、EM耐を第1の実施形態と同様の試験を行って評価した。その結果を表9、表10に示す。
【0095】
【表9】
【0096】
【表10】
【0097】
ただし、試料の作成に関し、Al膜4の表面酸化によるAlリフローの悪化およびAl膜4中へのCuの拡散抑制を防止するために、Al膜4の成膜工程、Cu膜6の成膜工程および試料の搬送は5×10-5Pa以下の高真空下で行った。これは特にCu膜6のように成膜速度が遅く、成膜に時間がかかる拡散源膜の場合に重要である。その他は第1の実施形態と同じである。
【0098】
ここで、表面酸化をより効果的に防止するためには、スパッタ時にチャンバ内に導入するArは高純度のものであることが好ましく、零点−90℃以下のものが好ましい。
【0099】
これらの表から、いずれのCu成膜温度であってもCu成膜速度が遅くなるに従って、言い換えれば、成膜時間が長くなるに従って、EM耐性は高く、配線抵抗は低くなることが分かる。また、Cu成膜温度に関しては高いほうが望ましいが、高温になると配線抵抗の増加を招く。
【0100】
なお、本実施形態では、Cu成膜速度が一定の場合について説明したが、成膜中に成膜速度が変動することは何ら問題は無く、例えば成膜中に成膜速度を速めた場合には、成膜終了後に所定の時間だけ高温状態を保持すれば良い。
【0101】
(第6の実施形態)
本実施形態は、Cu膜の最適膜厚を規定するものである。Cu膜の膜厚(Cu膜厚)が薄すぎると、Al配線をBlech長以下の微細Al配線に分断するために必要な拡散障壁層を形成することが不可能となり、一方、Cu膜厚が厚すぎると、配線抵抗の増加を招く。したがって、Cu膜厚は重要なパラメータの1つである。
【0102】
そこで、本発明者らは、第1の実施形態において、Cu膜6の膜厚を色々変えて図2(f)に示した構造の試料を作成した。
【0103】
ただし、Cu成膜速度は1nm/秒、Cu成膜温度は300℃、配線溝の幅は100μmとした。その他は第1の実施形態と同じである。
【0104】
表11に、各試料について第1の実施形態と同じ各種試験を行った結果、およびヴィアホールおよび配線溝の外部のAl膜4を除去するために行ったCMPの評価およびAl配線4の平均Cu濃度を示す。
【0105】
CMP評価は、ディッシング量(配線溝の深さに対する配線溝内から除去されたAl膜の膜厚の百分率)により行った。また、平均Cu濃度は、Al配線4の200μm□の領域についてEDXにて分析して求めた。
【0106】
【表11】
【0107】
表11において、300℃におけるAl中のCuの最大固溶量は、Al−Cu平衡状態図から0.5wt%程度であるので、平均Cu濃度がこの値を超えている試料は、拡散障壁層(CuAl2 層)によるものである。
【0108】
表11から総合的に評価すると、Al膜厚が800nmの場合において、Al配線4内に十分な拡散障壁層を形成するためには、Cu膜厚は10nm以上必要であり、また配線加工後の平均Cu濃度は望ましくは0.6wt%以上、さらに望ましくは1.2wt%以上であるが、配線抵抗の上昇を考慮すると8.0wt%以下が望ましい。
【0109】
ここではAl膜厚が800nmの場合について説明したが、配線幅、配線深さが微細化することにより、Al膜厚、さらにはCu膜厚が小さくなることは何等問題は無いが、Al配線にパターニングされた後のCu濃度は上述した値であることが望ましい。
【0110】
以上のようにAl配線内の平均Cu濃度が高いにもかかわらず、配線抵抗が低い理由は、分析の結果からAl結晶粒内のθ層および固溶Cuが少なく、これらが結晶粒界に析出していることが要因であることが分かった。例えば、Cu濃度が上述した値の場合の結晶粒内のCu濃度は、EDX分析の結果から0.5wt%以下であった。
【0111】
また、本実施形態の方法により形成したAl配線に比べ、Al−5wt%合金ターゲットを用いたリフロースパッタによりAl膜を成膜し、余剰なAl膜をCMPにて研磨除去して形成したAl配線の比抵抗は4μΩcm以上という非常に高い値であった。
【0112】
(第7の実施形態)
第1の実施形態では真空を破らずに各膜を形成したが、本実施形態ではヴィアホールおよび配線溝の内部を充填するようにAl膜4を全面に形成した後、試料を大気に晒する。
【0113】
しかし、Cu膜6を形成する前に、Al膜4の表面をRFプラズマによりエッチングし、Al膜4の表面に形成された自然酸化膜等を除去する。上記エッチング時のチャンバの排気圧力は5×10-6Pa以下、投入電力は500W、エッチング時間は30秒とする。また、導入したArガスの圧力は3×10-1Paとする。
【0114】
エッチング終了後、高真空を保持した状態で試料をCu成膜チャンバに搬送し、そこで厚さ200nmのCu膜6をCu成膜温度300℃でもって形成する。この後は第1の実施形態と同じである。
【0115】
本発明者らは、上記製造方法において、配線長が3mmの単層配線の場合において配線幅を0.2〜10μmの範囲で色々変えて試料を形成し、各試料のAl配線4に225℃、2MA/cm2 の導通試験を行った結果、2000時間を超えてもいずれの試料においてもAl配線4の配線抵抗の上昇は見られなかった。
【0116】
一方、Cu膜6を形成する前にRFエッチングを行わないことを除いて上記製造方法と同じ方法により形成した試料(比較例)のAl配線4に同じ導通試験を行ったところ、配線幅が2μm以上の場合には1000時間以前に配線抵抗は10%以上も上昇した。
【0117】
本実施形態および比較例の試料を断面TEM、EDX分析により調べた結果、比較例の試料の場合、Cu膜6の成膜時にAl膜4の表面に自然酸化膜が存在するためにCuの拡散が進行せず、配線信頼性を高めることができないことが判明した。一方、本実施形態の試料の場合には、RFプラズマによるエッチングにより少なくとも粒界部表面の自然酸化膜が除去されていることが確認された。
【0118】
以上の結果から、Cu膜6の成膜時にAl膜4の表面に自然酸化膜が存在すると、Cuの拡散が進行しないので拡散障壁層の形成が妨げられ、配線信頼性を高められなくなることが明らかになった。
【0119】
したがって、Al膜4の成膜後、試料を大気開放あるいは低真空に晒した場合には、RFプラズマ等によりAl膜4の表面の自然酸化膜を除去し、表面洗浄化を行う必要がある。また、洗浄化後は酸素分圧、水蒸気分圧の低い5×10-5Pa以下の高真空中で試料をCu膜成膜用のチャンバに搬送することが望ましい。
【0120】
なお、本実施形態では、Cu成膜温度が300℃の場合について説明したが、他の温度の場合についても試料を大気開放等に晒した場合には表面洗浄化を行うことが好ましい。
【0121】
また、自然酸化膜を除去するためのRFプラズマによるエッチングを過剰に行うと、Al膜4中に結晶欠陥が生じた。その後、Al膜4上にCu膜6を形成したところ、結晶欠陥を起点にθ層が形成され、CuがAl膜4の結晶粒内で消費された。その結果、Al膜4の結晶粒界へのCuの供給が不足し、Al膜4を横断する拡散障壁層を形成することができなかった。
【0122】
これを回避するため、各種の実験を行った結果、自然酸化膜の除去量の2倍以上のエッチング量、または1W/cm2 以上の電力を投入すると、Al膜4内に過剰の結晶欠陥が発生することが分かった。したがって、自然酸化膜の除去量の2倍未満のエッチング量、または1W/cm2 未満の電力を投入することが望ましい。
【0123】
また、自然酸化膜を除去するためのRFプラズマによるエッチングとしては、特にRF−DC結合型(RF:100MHz)によるものが望ましい。その理由は、エネルギー粒子のエネルギー分布半値幅が小さくなり、エネルギーの揃った粒子でAl膜4がエッチングされるため、Al膜4中に生じる結晶欠陥量が低減されるからである。これにより、Cu膜6中のCuがAl膜4の結晶粒界に優先的に拡散し、Al膜4の結晶粒内のCu固溶量およびθ層析出量を極力抑制できるようになる。
【0124】
上記問題は、Al膜4中に生じる結晶欠陥を除去することでも解決される。次の第8の実施形態ではこの結晶欠陥を除去する方法について説明する。
【0125】
(第8の実施形態)
図4は、本発明の第8の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0126】
まず、第1の実施形態の図1(a)から図1(c)までの工程を行う。次に図4(a)に示すように、CMP法を用いて、層間絶縁膜1上に厚さ200nmのAl膜4を残して平坦化する。このとき、Al膜4の表面には結晶欠陥28が生じる。
【0127】
次に300℃、30分の熱処理により、CMP法による平坦化工程で生じたAl膜4中の結晶欠陥28を除去する。このように結晶欠陥28を除去することにより、結晶粒内のθ層の発生核サイトを除去できる。
【0128】
次に第7の実施形態と同様にRFプラズマによるエッチングによりAl膜4の表面に形成された自然酸化膜を除去する。エッチング条件は、投入電力1W/cm2 、Ar圧力3×10-1Pa、排気圧5×10-6Paである。
【0129】
この後、高真空を保ったまま試料をCu成膜チャンバ内で、図4(b)に示すように、Al膜4上に厚さ100nmのCu膜6を高温成膜する。Cu膜6の成膜条件は、排気圧力1×10-6Pa、Ar圧力3×10-1Pa、成膜速度1nm/秒、基板温度300℃である。このとき、Al膜4の表面にθ層7b、Cu固溶層29が形成される。
【0130】
次に第1の実施形態と同様に、図4(c)に示すように、θ層7b、Cu固溶層29を含む余剰なCu膜6をCMP法により研磨除去し、Al配線4を埋め込み形成する。この後、第1の実施形態と同様に、厚さ800nmの層間絶縁膜を形成して完成する。
【0131】
以上述べた方法において、配線長を5mmに固定し、配線幅を0.2〜10μmの範囲で変えてAl配線4の抵抗測定を行ったところ、比抵抗換算後の抵抗変動率が0.5%以下という良好な結果が得られた。
【0132】
一方、本実施形態の方法から、CMP法によるAl膜4の平坦化工程を無くした方法で同様なAl配線を形成し、同様の抵抗測定を行ったところ、抵抗変動率が1%程度という結果が得られた。
【0133】
このような結果になった理由は、Al膜4が平坦化されている場合には、配線溝上のAl膜の膜厚は配線幅が異なっても同じとなり、一方、Al膜4が平坦化されていない場合には、配線溝上のAl膜4の膜厚は配線幅が異なると同じにならなくなるからである。
【0134】
すなわち、本実施形態の場合には、Al膜4の平坦化工程により、配線溝の底からのAl膜4とCu膜6との界面までの距離が配線幅によらず一定になるので、抵抗変動率の値は小さくなる。
【0135】
次に本実施形態の変形例について説明する。図4では、層間絶縁膜1上に厚さ200nmのAl膜4を残してCMP法にて平坦化したが、この変形例では配線溝2の外部のAl膜4を全てCMP法にて除去し、埋め込みAl配線4を形成する。
【0136】
次に本実施形態と同様に、300℃、30分の熱処理により、Al配線4中の結晶欠陥(不図示)を除去した後、RFプラズマによるエッチングによりAl膜4の表面に形成された自然酸化膜を除去する。
【0137】
次に高真空を維持した状態でさらにAl膜(犠牲膜)を形成し、続いてこのAl膜上に厚さ100nmのCu膜6を成膜速度1nm/秒、成膜温度300℃の条件でもって形成する。この後は本実施形態と同じである。この変形例のAl配線4について、本実施形態と同様の抵抗変動率の測定を行ったところ、0.5%以下という結果が得られた。
【0138】
また、本実施形態および変形例の両端がWヴィアで終端されたAl配線4について、225℃、2MA/cm2 のEM試験を行ったところ、200時間経過後も抵抗変動率は5%以下という結果が得られ、本実施形態および変形例のAl配線4ともに高い配線信頼性を示した。
【0139】
また、変形例の方法からAl膜(犠牲膜)の形成工程を無くした方法(比較例)によりAl配線4を形成し、同様のEM試験を行った。その結果、200時間経過後も抵抗変動率の上昇は見られず、配線信頼性は高かったが、比抵抗は4μΩcmという非常に高い値であった。
【0140】
比較例において、比抵抗が高くなった原因は、Al配線4の結晶粒内にCuが拡散して抵抗の高いCu固溶層が発生したことに加えて、Al配線4の結晶粒内にθ層が発生したからである。
【0141】
一方、変形例において、比抵抗が低くなった原因は、Cuの拡散時にAl配線4上にAl膜(犠牲膜)が存在し、配線部の結晶粒内へのCuの拡散が抑制され、Cu固溶層やθ層の発生を防止できたからである。
【0142】
なお、本実施形態ではθ層の発生核サイトとなる結晶欠陥を除去するために、300℃、30分の熱処理を行ったが、結晶欠陥が除去されるのであれば他の条件の熱処理を行っても良い。
【0143】
ただし、ヒロックの発生を抑制する観点およびAl配線4のSM耐性の劣化を抑制する観点から、熱処理温度は450℃以下であることが望ましい。また、図4(a)の工程で層間絶縁膜1上に残すAl膜4の膜厚は、図4(c)の工程で埋込み形成したAl配線4の結晶粒内のCu濃度が0.5wt%以下になるような値が望ましい。
【0144】
(第9の実施形態)
まず、第1の実施形態の図1(a)から図2(d)までの工程を行う。ただし、Cu膜6は無加熱で形成する。それ以外は第1の実施形態と同じある。
【0145】
次にCu膜6上に厚さ10nmの薄いAl膜(酸化防止膜)を形成する。このとき、各金属膜の表面にCu拡散の障壁となる自然酸化膜が生じないように、排気圧は5×10-6以下に保つ。
【0146】
次に常圧フォーミングガス(10%H2 −90%N2 中での10分間の熱処理により、Al膜4中にCu膜の6Cuを拡散させる。この後、第1の実施形態と同じ工程に従って、図2(f)に示した構造のAl配線4を形成する。
【0147】
本発明者らは、このような製造方法において、上記熱処理の温度または時間を色々変えて図2(f)に示した構造のAl配線4を形成し、各Al配線4に225℃、2MA/cm2 導通試験を行った。その結果を表12、表13に示す。
【0148】
【表12】
【0149】
【表13】
【0150】
表12から熱処理温度は200℃以上、熱処理時間は10分以上が望ましいことが分かる。
【0151】
なお、Cu膜6上に形成した厚さ10nmのAl膜は、熱処理時にCu膜6が酸化されてCuの拡散が抑制されることを防止するためのものであり、酸化が抑制できるのであれば10nm以外の他の膜厚であっても良い。Al膜の代わりにTi膜、Ta膜、Nb膜を用いた場合にも同様な良好な結果が得られた。
【0152】
また、熱処理は常圧フォーミングガス中で行ったが、減圧で行っても良いし、また還元ガス雰囲気中で行っても良い。
【0153】
また、本実施形態ではダマシンプロセスの場合について説明したが、本発明はデュアルダマシンプロセスでも有効である。
【0154】
(第10の実施形態)
本実施形態では、拡散障壁層を形成するための熱処理の温度を下げて、Cu膜下のAl配線のSM耐性の低下を抑制するとともに、Al配線の温度を上昇させることなくCuを活性化し、Al配線の結晶粒界へのCu拡散を促進することによって、Al配線の結晶粒内へのCu拡散を抑制しながら拡散障壁層を低温で形成し、これにより配線抵抗が低く、しかも信頼性の高いAl配線を形成する。
【0155】
具体的には、まず、第1の実施形態の図1(a)から図2(d)までの工程を行う。ただし、Cu膜6は無加熱(室温)で形成する。それ以外は第1の実施形態と同じある。ここでは、シングルダマシンプロセスの場合について説明するが、本発明はデュアルダマシンプロセスでも有効である。
【0156】
次に水素と酸素の分圧比(水素/酸素)が30、全ガス圧力が10TorrのCuに対して還元雰囲気中での250℃、5分間の熱処理によって、Cu膜6中のCuをAl膜4中に拡散させる。
【0157】
次に第1の実施形態と同様に、配線溝2外部のAl膜4およびCu膜6をCMP法にて研磨除去して単層のAl配線4を埋込み形成した後、厚さ800nmのパッシベーション膜8を全面に形成する。
【0158】
本実施形態の試料のAl配線4について、225℃、2MA/cm2 の通電試験を行ったところ、2000時間経過後も電気抵抗の上昇は観察されず、高い配線信頼性を示した。
【0159】
一方、水素と酸素の分圧比(水素/酸素)が30、全ガス圧力が10Torrの還元雰囲気中での250℃、5分間の熱処理の代わりに、真空中で同条件の熱処理を行った以外は本実施形態と同じ試料(比較例)のAl配線について同じ通電試験を行ったところ、1000時間以下で10%以上に電気抵抗が上昇した。
【0160】
本実施形態および比較例の試料を断面TEMにて観察した結果、本実施形態の試料の場合には配線溝底部のAl結晶粒界までθ層が形成され、拡散障壁層が十分に形成されていたのに対し、比較例の試料の場合には配線溝底部のAl結晶粒界まではθ層が達成しておらず、拡散障壁層が十分に形成されていなかったことを確認した。
【0161】
なお、水素/酸素の分圧比は上記値に限定されるものではなく、熱処理の際の雰囲気がCuにとって還元雰囲気となれば他の値でも良い。また、水素の他に一酸化炭素等の還元材を用いても良い。
【0162】
(第11の実施形態)
図5は、本発明の第11の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。なお、図1および図2と対応する部分には図1および図2と同一符号を付してあり、詳細な説明は省略する。
【0163】
まず、第1の実施形態の図1(a)までの工程を行う。次に排気圧5×10-6Pa以下の真空下で(Ar圧力は例えば3×10-1Pa)をRF電力(投入電力は例えば500W)によりプラズマ化し、図5(a)に示すように、層間絶縁膜(SiO2 膜)1の表面にArイオン13を30秒間照射することによって、層間絶縁膜1の表面のSi−Oボンディングを一部解離し、層間絶縁膜1の表面にダメージ層14を形成する。このダメージ層14は未結合手を有するOを含むものである。
【0164】
次に高真空を保持した状態で試料をチャンバに搬送した後、Al膜4を形成する。
【0165】
具体的には、無加熱でスパッタ法により厚さ400nmのAl膜を形成し、引き続き450℃に加熱しながら厚さ400nmのAl膜をスパッタ法(リフロースパッタ法)により形成する。このときの排気圧力は5×10-6Pa以下、成膜時Ar圧力は3×10-1Paである。
【0166】
この後、真空を破ること無く、成膜温度300℃でもって厚さ100nmのCu膜6をAl膜4に形成する。この後の工程は、第1の実施形態と同じである。
【0167】
図5(b)に、Al膜4(図1(a)のAl膜4に相当)を形成した段階の断面図を示す。SIMS分析の結果、層間絶縁膜1の表面には、厚さ20nm程度のアルミナとSiOとの混合層15が形成されていることを確認した。アルミナが形成されたのはダメージ層14中のOの未結合手が、Al膜中3のAlと結合したからである。
【0168】
上記製造方法に従って形成した試料に400℃、20時間の高温保持試験を行った後、デバイス特性の評価を行ったところ、Al配線4に起因する動作上の問題は見られなかった。
【0169】
また、Al配線4下の層間絶縁膜1中のCu濃度をSIMSにより測定した結果、Cu濃度は検出限界以下であった。すなわち、本実施形態の製造方法によれば、バリア膜を設けなくても混合層15によりCuの拡散を防止できることが明らかになった。
【0170】
さらに、本実施形態によれば、層間絶縁膜1の表面に形成された混合層15により、層間絶縁膜1とAl配線4との密着性を改善できる。これは混合層15にはアルミナが含まれているからである。
【0171】
ここで、アルミナは誘電率を上昇させる要因となるが、混合層15はSiOも含んでいるので、混合層15の誘電率の上昇は抑制される。実際、誘電率測定の結果、誘電率の上昇はほとんど認められなかった。
【0172】
また、本実施形態によれば、バリア膜である混合層15は層間絶縁膜1中に形成されるものであるので、配線抵抗の上昇の原因となる配線断面積の減少は起こらない。
【0173】
また、混合層15は、Arイオン13の照射工程とそれに連続するAl膜4の成膜工程によって、高温工程を経ることなく形成できるという利点も持っている。
【0174】
なお、本実施形態では、ArのRFプラズマ照射によりSi−Oボンディングを解離したが、例えばイオンガスによるプラズマ照射等の他のプラズマ照射によってもSi−Oボンディングを解離することができ、本実施形態と同様な効果が得られる。
【0175】
(第12の実施形態)
図6は、本発明の第12の実施形態に係るAl配線の形成方法を示す工程断面図である。本実施形態が第1の実施形態と主として異なる点は、RTAによる高温短時間の熱処理によって拡散障壁層を形成することにある。
【0176】
まず、図6(a)に示すように、層間絶縁膜21に配線溝22を形成する。次に同図(a)に示すように、配線溝22の内部を埋め込むように厚いAl膜23を全面に形成する。ここで、Al膜23はCuなどの添加物を含むAl合金膜でも良いし、あるいは純Al膜でも良い。なお、図中、24は結晶粒界を示している。
【0177】
次に図6(b)に示すように、Al膜23上にCu膜25を形成する。ここで、Cu膜25の膜厚は、Al膜23中にどれだけの密度で結晶粒界が存在するかによって変わるが、実用上ではCu添加量が10wt%以下になる膜厚が好ましい。
【0178】
本工程で重要な点は、CuのAl膜23中への拡散の妨げとなる自然酸化膜がAl膜23とCu膜25との界面に形成されないようにすることである。そのためには、自然酸化膜の発生を抑制できる高真空中でAl膜23を形成した後、高真空を破らずにCu膜25を連続形成するか、そうでない場合にはAl膜23の表面に形成された自然酸化膜を除去した後、Cu膜25を形成すると良い。
【0179】
次に図6(c)に示すように、500℃、60秒間の高温短時間の熱処理により、Al膜23の結晶粒界24にCu膜25のCuを優先的に拡散させ、結晶粒界24にCuまたはAlCu合金を主成分とする物質からなるAlの拡散障壁層26を形成する。
【0180】
熱処理温度については、高温ほど熱拡散し易いので好ましいが、548℃(共晶点温度)以上で30秒間の熱処理を行った場合には、Al膜23の再結晶が非常に進行し、Al膜23の表面状態や結晶粒界の変化が大きく、実用プロセスとしては不適当であった。したがって、熱処理温度は548℃未満であることが望ましい。
【0181】
一方、熱処理温度の下限は300℃程度である。その第1の理由は、実際のAl膜23の膜厚は500〜1500nmの範囲であるので、その温度であれば60秒でAl膜23の下までCuが拡散できるからである。第2の理由は、高温で長時間熱処理を行うと、上述したような過度のAl膜23の再結晶や、Al膜23やCu膜25と層間絶縁膜21との反応などの種々の望ましくない状況が発生するからである。
【0182】
また、熱処理時間に関しては、数秒から10秒程度の短い熱処理時間ではウエハの熱容量のため、Al配線に熱が均一に伝わらない。実験の結果、30秒〜60秒が実用範囲であることが分かった。
【0183】
このような高温短時間の熱処理によって、CuはAl膜23の全体中に高速拡散し、加熱後つまり冷却段階でCuは、Cu単体、AlCu合金またはその両方の状態で形でAl膜23の全ての結晶粒界に高濃度に選択的に析出し、拡散障壁層26が形成される。
【0184】
Al膜23の結晶粒界に高濃度にCuが選択的に析出する理由は、結晶粒界は結晶欠陥を多く含むからである。拡散障壁層26は、エレクトロマイグレーションで生じるAlの粒界拡散の障壁として機能するので、配線信頼性の向上に寄与する。しかも、Al膜23の全ての結晶粒界24に拡散障壁層26を形成できるので、Al膜23はエレクトロマイグレーション不良に対して非常に強くなる。
【0185】
次に図6(d)に示すように、配線溝22の外部の余剰なAl膜23をCMP法にて研磨除去することにより、Al配線23を埋め込み形成する。このとき、Al配線23の表面には自然酸化膜27が形成される。
【0186】
この自然酸化膜27の膜厚は、Cuが高濃度に存在する領域である結晶粒界24上では薄く、それ以外の領域のAl配線23上では厚くなる。このように自然酸化膜27の膜厚が不均一になっている状態で熱処理を行うと、自然酸化膜27の膜厚が薄いところからヒロックが成長しやすくなる。
【0187】
そこで、本実施形態では、図6(e)に示すように、自然酸化膜27を酸素プラズマに晒すことにより、膜厚のばらつきが十分に小さくなるまで、自然酸化膜27の膜厚を増加させることによって、ヒロックの成長を抑制する。
【0188】
本実施形態でも第1の実施形態と同様な効果が得られる。さらに本実施形態によれば、高温短時間の熱処理によって、図6(c)の工程でAl膜23の全ての結晶粒界24に拡散障壁層26を形成できるので、エレクトロマイグレーションに対して非常に強いAl配線23を形成できるとともに、自然酸化膜27を酸素プラズマに晒すことにより、自然酸化膜27の膜厚のばらつきに起因するヒロックの成長を抑制できるようになる。
【0189】
また、本実施形態ではシングルダマシンプロセスの場合について説明したが、本発明はデュアルダマシンプロセスにも有効である。
【0190】
(第13の実施形態)
図7および図8は、本発明の第13の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。なお、図1および図2と対応する部分には図1および図2と同一符号を付してあり、詳細な説明は省略する。
【0191】
本実施形態は、自然酸化膜を部分的に除去した後に、Cu膜を形成する例である。まず、素子を形成したシリコン基板上に第1の層間絶縁膜、下層W配線を形成した後、図7(a)に示すように、下層W配線(不図示)を覆うように第2の層間絶縁膜1を形成し、次に層間絶縁膜1に下層W配線に繋がるヴィアホールおよび配線溝2を形成し、次にヴィアホールおよび配線溝2内にNbからなるライナー膜3を形成し、次にリフロースパッタ法によりAl膜4を形成し、ヴィアホールおよび配線溝2内をAl膜4で埋め込む。この後、シリコンを大気に晒し、同図(a)に示すように、Al膜4の表面に自然酸化膜16を形成する。
【0192】
次に図7(b)に示すように、RFプラズマによりArイオン13を生成し、Arイオン13により自然酸化膜16をエッチングする。上記エッチング時のチャンバの排気圧力は5×10-6Pa以下、投入電力は200W、エッチング時間は40秒とする。また、チャンバ内に導入するArガスの圧力は3×10-1Paとする。
【0193】
このような条件での自然酸化膜16のエッチング量は、SiO2 膜の膜厚に換算して1nmであり、図7(b)に示すように、自然酸化膜16は完全には除去されない。すなわち、結晶粒界およびその近傍上の自然酸化膜16は除去されるが、他の領域の自然酸化膜16は除去されない。
【0194】
次に高真空を保持した状態でシリコン基板をCu膜を成膜するためのチャンバ内に搬送し、そのチャンバ内で、図8(c)に示すように、厚さ200nmのCu膜6を室温で形成する。
【0195】
この後、Cu膜6の酸化を抑制するために、Cu膜6上に厚さ10nmのAl膜4aをスパッタ法により形成する。このAl膜4aは、純Al膜およびAl・Cu合金膜のいずれでも良い。また、Al膜4aの厚さは、Cu膜6の酸化を抑制できる厚さであれば良く、上述した値(10nm)に限らない。
【0196】
次に300℃、2時間の熱処理を行い、図8(d)に示すように、θ層7aを形成する。この段階の試料を断面TEMにより調べた結果、θ層7aはライナー膜3まで達しているが、Al結晶粒内には形成されていないことが確認された。さらに、EDXにより組成分析を行った結果、Al結晶粒内のCu量は分析限界以下であることが確認された。すなわち、Al結晶粒内へのCu拡散は極力抑制され、配線抵抗の上昇を効果的に抑制できることが判明した。
【0197】
この後の工程は第1の実施形態と同様であり、図8(e)に示すように、配線溝2の外部の余剰の金属膜(Al膜、Cu膜)をCMPにより除去した後、パッシベーション膜8を全面に形成する。パッシベーション膜8の膜厚は例えば800nmである。
【0198】
本発明者らは、上記製造方法において、配線長が200μmの場合において配線幅を0.2〜10μmの範囲で色々変えて試料を形成し、各試料のAl配線4に225℃、2MA/cm2 の導通試験を行った。その結果、200時間を超えてもいずれの試料においてもAl配線4の配線抵抗の上昇は見られなかった。すなわち、EM耐性の高いAl配線4を得ることができた。また、配線抵抗は2.8μΩcmであった。また、本発明者らは、自然酸化膜の除去量がSiO2 膜厚換算で1〜3nmの範囲であれば、同様に信頼性の高いAl配線が得られることを確認した。
【0199】
これに対して、自然酸化膜16を除去せずにCu膜6を形成した試料を断面TEMにより観察した結果、自然酸化膜16によりCuの拡散が抑制されることにより、Al膜4内にθ層7aを形成することができないことが明らかになった。
【0200】
なお、試料を解析した結果、θ層は全ての結晶粒界で形成されるものではなく、ランダム粒界(general boundary)で発生し、エネルギー的に低い結晶粒界では形成されていないことが分かった。この現象は、自然酸化膜16をエッチングにより除去する際に、エネルギー的に低い結晶粒界では、自然酸化膜16のエッチングが進まなかったために起こったことに加え、エッチングされても拡散係数が小さいためと考えられる。
【0201】
また、本実施形態の製造方法で、自然酸化膜の除去量がSiO2 膜厚換算で3nmを越えても5nm以内であれば、結晶粒内にθ層が形成されることは抑制されることが確認された。
【0202】
また、本実施形態の製造方法では、θ層が形成される領域が結晶粒界に限定されるため、θ層を形成するために必要なCu量は無くて済む。そのため、Cu膜6の膜厚が100nmでも信頼性の高いAl配線が得られる。
【0203】
また、θ層を形成する際の熱処理の温度は150℃以上400℃以下が良く、望ましくは250℃以上350℃以下が良い。
【0204】
また、本実施形態の製造方法では、θ層を形成する際の熱処理の時間を2時間としたが、熱処理の時間をより短くして、プロセスの高効率化を図ることも可能である。
【0205】
また、本実施形態の製造方法は、第8の実施形態で説明した、Al膜を平坦化してからθ層を形成する方法にも適用できる。この場合も本実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0206】
また、本実施形態の場合、自然酸化膜を形成する前の工程は第1の実施形態と同じなので、Al膜(第1層Al膜、第2層Al膜)の膜厚は800nmであるが、Al膜の膜厚は配線溝がAl膜で埋め込まれる膜厚であれば良く、例えば600nmにおいても同様な良好な結果を得られることを確認した。
【0207】
(第14の実施形態)
多層Al配線内のEMによる欠陥は、W層のように全くAlを通さない拡散障壁層で配線の両端が終端されている場合、配線の両端で生じる(evolute)応力が主原因である。この応力がボイド生成の臨界応力値に達するとボイドが発生する。このボイドが成長するに伴って配線抵抗が上昇し、最終的には配線破断に至ると考えらている。
【0208】
配線に電流が導通してから配線破断に至るまでの時間は、配線端で生じた応力が上記の臨界応力値に到達するまでの時間が支配的である。そのため、応力エボリューションに主眼を置き、本発明者らは、EM防止のために有効なパラメータおよびその値をシミュレーションにより調べてみた。このシミュレーションは、M.A.Korhonen等(J.Appl.Phys. 73(8), 3790(1993))に代表される方法と基本的には同じである。以下に計算方法を記す。
【0209】
EMによる配線内の原子移動を評価する場合、電流を駆動力とする原子の移動に加え、この原子の移動により配線内に生じる応力勾配を駆動力とする拡散(Back Diffusion)を考慮する必要がある。
【0210】
原子移動量の計算は一次元の配線構造を想定して行った。図9に配線の要素モデルを示す。また、表14に計算に用いる諸定数を示す。図中、JEMは電流誘起の拡散流束、JSGは応力誘起の拡散流束である。また、JEMおよびJSGは以下の式で表される。
【0211】
【数1】
【0212】
【表14】
【0213】
ここで、DaはAlの拡散係数(cm2 /sec)、Nは原子密度(1/cm3)、Tは試験配線温度(K)、jは電流密度(A/cm2 )、eは素電荷、ρはAlの比抵抗、Z* はAlの有効電荷、σ(x)は配線長手方向(x)の応力(dyne/cm2 )、kはボルツマン定数(Boltzmann's constant)である。式(1)、式(2)を用いてX座標:x、時間:tにおけるAl原子密度は、連続の条件より、
【0214】
【数2】
【0215】
で表される。
【0216】
次に簡略化のため、配線内に生じる応力が、式(4)に示すように等方的な応力であると仮定すると、応力σ(x,t)と原子密度N(x,t)との関係は、
【0217】
【数3】
【0218】
で表される。
【0219】
ここで、εiso は等方歪み、C11、C12は弾性定数、Bは体積弾性率、N0 は標準状態での原子密度、V0 は標準状態での体積である。式(7)を用いて式(3)を解くことにより、配線内の応力分布を知ることができる。
【0220】
今回用いた拡散係数Daおよび有効電荷Z*は、式(3)より明らかなように、計算値に大きな影響を与えるパラメータである。ここでは、Daを3×10-1 2(cm2 /s)、Z*を−5とした。
【0221】
なお、計算上のセグメント長dxは0.25μm長とし、0.5秒の時間間隔で各セグメントのAl原子流束(JEM)、応力変化(JSG)を計算した。また、温度225℃の配線の初期応力は300MPaの等方引張り応力、ボイド発生の臨界応力はAl/SiO2 界面で1.15GPaと仮定した。
【0222】
以上の計算手法に加え、配線内に拡散障壁層(θ層)を発生させてシミュレーションを行った。このとき、拡散障壁層の発生位置はx=10μmで固定し、θ層の幅は変化させた。また、拡散障壁層の材料を変えて、拡散障壁層の拡散係数を変化させてシミュレーションを行い、拡散障壁層の拡散係数、拡散障壁層の厚さが配線のEM寿命に及ぼす影響を調べた。
【0223】
拡散障壁層がW層等ではなくθ層の場合、Alは拡散障壁層中を拡散することが可能である。そのため、ヴィアホールがWで埋め込まれたAl多層配線の場合、配線中最もEMの影響の大きい部位はカソード(cathode)端となる。したがって、カソード端での応力値より配線寿命を導出した。
【0224】
図10に、θ層の厚さを0.5μmとした場合のカソード端のEMストレス(応力)とEMストレス時間(試験時間)との関係を示す。図から、Alの拡散係数DAlに対するθ層の拡散係数Dθの比(Dθ/DAl)に関係なく、EMストレスがある程度増加すると、EMストレスはEMストレス時間の増加に対してほぼ直線的に増加することが分かる。
【0225】
図11に、配線長手方向のθ層の平均の厚さ(平均層厚Lθ)の異なる各Al配線のTTF(Time To Failure)の(Dθ/DAl)/Lθの依存性を示す。
【0226】
TTFは、カソード端における臨界応力値を1.15GPaとし、カソード端における応力が上記臨界応力値に達したときの試験時間(配線のEM寿命)を、θ層の無い配線のEM寿命により規格化した値である。
【0227】
また、θ層の厚さは相加平均で求めた。すなわち、配線上面側のθ層の厚さと配線底面側のθ層の厚さとの和を2で割って求めた。このようにして求めた各θ層の厚さの総和をθ層の数で割ったものが平均層厚Lθである。
【0228】
なお、EMストレスの上昇はEMストレス時間がほぼ直線で近似できることにより、臨界応力が1.15GPaから変化した場合でも、図11と同様の結果が得られる。
【0229】
図より明らかなように、
(Dθ/DAl)/Lθ≦0.1 (8)
の条件を満たすと、θ層の厚さに関係なく、配線寿命は向上する。すなわち、配線のEM寿命は、(Dθ/DAl)/Lθというパラメータで統一的に評価できることが明らかになった。
【0230】
次にθ層の厚さの効果を調べた実験結果について説明する。
【0231】
まず、実験に用いた試料の作成方法について説明する。素子を形成したシリコン基板に第1の層間絶縁膜、下層W配線、第2の層間絶縁膜を形成し、次に第2の層間絶縁膜にヴィアホールおよび配線溝を形成し、次にヴィアホールおよび配線溝内にライナー膜を形成し、次にヴィアホールおよび配線溝をAlのリフローによりAl膜により埋め込み、次にAl膜を大気に晒してAl膜の表面に自然酸化膜を形成する。
【0232】
その後、RFプラズマによりArイオンをチャンバ内に生成し、Arイオンにより上記自然酸化膜をエッチングする。
【0233】
このとき、チャンバ内に導入するArの圧力は3×10-1Paであり、チャンバ内のシリコン基板表面における排気圧力は5×10-6Pa以下である。また、自然酸化膜のエッチング量がSiO2 膜厚換算で0.5〜1nmとなるように、各種投入電力およびエッチング時間を制御する。
【0234】
上記条件でエッチングした自然酸化膜を、in situオージェ(Auger)により観察した結果、結晶粒界およびその近傍上の自然酸化膜のみが除去されていることが明らかになった。
【0235】
次に高真空を維持した状態で、シリコン基板をCu成膜チャンバ内に搬送し、Al膜上に厚さ200nmのCu膜を形成し、続いてCu膜の酸化抑制膜として厚さ10nmのAl膜をCu膜上に形成する。ここで、Al膜は純Al膜およびAl−Cu合金膜のいずれでも良く、またその膜厚はCu膜の酸化が抑制されるものであれば良い。
【0236】
次に表15に併記した条件(温度、時間)の熱処理により、θ層を形成する。を行う。表15には、配線長100μmの配線中に存在するθ層の平均層厚Lθも併記してある。平均層厚Lθは断面TEMによる観察結果から求めた。また、対象となるθ層は、配線上面より下面のライナー膜まで達しているものであって、ライナー膜まで達していないもの、すなわち配線を完全に横断していないものは対象から排除した。
【0237】
また、上記観察結果から、Al結晶粒内にはθ層が形成されていないことが確認された。θ層が形成されなかった理由は、自然酸化膜をエッチングした後にもAl膜の結晶表面に自然酸化膜が残留し、Cuの拡散が抑制されたためである。また、θ層の間隔は、全ての試験条件でほぼ10μm以内であり、blech長以下であった。
【0238】
【表15】
【0239】
次に配線溝の外部の余剰なCu膜およびAl膜をCMPにより除去した後、厚さ800nmのパッシベーション膜を全面に形成した。
【0240】
以上のようにして作成した各試料の配線幅が0.5μmまたは10μm、配線長が200μmの配線に関し、225℃、2MA/cm2 の導通試験を行った結果を表15に併記した。
【0241】
以上の結果から、Dθ/DAlを逆算するとその値は、いずれの平均層厚(Lθ)の場合もほぼ2.5×10-3となり、図11に示した曲線上に乗ることが判明した。したがって、シミュレーション結果である図11が実験結果と適合することから、平均層厚が式(8)の条件を満たすθ層を形成することにより、配線信頼性が向上することが判明した。
【0242】
今回の試験結果は、θ層形状が逆三角形形状のものが多かった。θ層形状をより厚さが一様な形状にすることにより、Dθ/DAlの実質的な値が小さくなり、同じEM耐性をより薄いθ層で達成できる。
【0243】
また、本実施形態では拡散障壁層がθ層の場合について説明したが、Alの相互拡散係数がAlの自己拡散係数より低い拡散障壁層であれば、本実施形態と同様の効果が得られる。
【0244】
また、本実施形態ではダマシン配線の場合について説明したが、RIE配線の場合にも式(8)の条件を満たすθ層を形成することにより、配線信頼性が向上することが判明した。これは、上記シミュレーションには、ダマシン配線に固有のパラメータが含まれていなことから、当然の結果であるといえる。
【0245】
また、このようなθ層でも空孔の長距離拡散を抑制できるので、ストレスマイグレーションを防止することが可能となる。
【0246】
(第15の実施形態)
図12は、本発明の第15の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。本実施形態が以上述べた実施形態と主として異なる点は、Al膜表面に形成された自然酸化膜をエッチングせずに、Al膜上にCu膜を形成することにある。
【0247】
まず、図12(a)に示すように、素子が集積形成されたシリコン基板上(不図示)上に層間絶縁膜41を形成し、続いて層間絶縁膜41上に配線溝42を形成する。
【0248】
次に図12(b)に示すように、層間絶縁膜41上にライナー膜43を形成し、次に配線溝42を埋め込むように全面にAl配線となるAl膜44をリフロースパッタ法により形成し、次にAl膜44上に拡散源膜としてのCu膜45を形成する。
【0249】
ここで、成膜装置によっては、Al膜44、Cu膜45を真空中で連続して形成することができない場合がある。この場合には、Al膜44を形成した後、Al膜44は一旦大気に晒されるため、同図(b)に示すように、Al膜44の表面には自然酸化膜46が形成される。さらに、シリコン基板(ウェハ)は水洗処理による洗浄後に成膜装置に導入されるが、上記水洗処理の際にもAl膜44の表面には自然酸化膜46が形成される。
【0250】
Al表面に形成された自然酸化膜(以下、Al自然酸化膜という)46は強固な膜である。Al自然酸化膜46がAl膜44とCu膜45との間に存在する間は、Cu膜45中のCuはAl膜44中に容易には拡散しない。
【0251】
このような不都合を解決するために、以上述べた実施形態では、Al自然酸化膜の全体をエッチングによって除去するか、またはAl自然酸化膜の一部、すなわちエッチングが容易なAl粒界およびその近傍上のAl自然酸化膜をエッチングにより除去してから、Al膜中にCuを拡散させていた。
【0252】
これに対して、本実施形態では、図12(b)に示したように、Al自然酸化膜46がある状態のままCu膜45を形成し、次に図12(c)に示すように、Al自然酸化膜46を部分的に破壊できる温度以上の熱処理によって、Cu膜45中のCuをAl膜44中に拡散させ、CuまたはCu・Al合金からなる、EM防止のための拡散障壁層(θ層)47をAl膜44中に形成する。
【0253】
このとき、Al自然酸化膜46の破壊は、Al粒界上の部分から始まるので、Al粒界にCuを優先的に拡散させることができる。
【0254】
ここで、図13に示すように、CuをAl膜44中に拡散させるために必要な熱処理温度は、Al自然酸化膜の膜厚が厚いほど高くなる。通常、Al膜44の形成後に、Al膜44を室温で空気中に十数時間放置した場合、450℃の熱処理でCuはAl膜44中に容易に拡散する。このときのAl自然酸化膜46の膜厚は0.5nm程度である。
【0255】
また、Al膜44をより長時間放置した場合、またはAl膜44に水洗処理を施した場合には、Al自然酸化膜46の膜厚は1nmを越える場合がある。これらの場合には、500℃以上の熱処理を行えば、CuをAl膜44中に拡散させることができる。
【0256】
熱処理の温度が高温の場合、素子などに対しての熱負荷が大きくなるので、RTP(Rapid Thermal Process)のように高温短時間の熱処理法が望ましい。RTPであれば、素子などの劣化を抑制できる。なお、熱処理の温度は548℃(Alの共晶点温度)未満にする必要がある。
【0257】
θ層37を形成した後は、図12(d)に示すように、配線溝42の外部の余剰なAl膜44、Cu膜45およびAl自然酸化膜46をCMPにて除去する。本実施形態の場合、Al膜44、Cu膜45を除去する際に、Al自然酸化膜46も同時にするので、工程数は増加しない。この後、パッシベーション膜を形成する工程が続く。
【0258】
以上述べたように本実施形態では、Al膜44上にAl自然酸化膜46が存在する場合でも、Al自然酸化膜46を除去せずにCu膜45を形成し、そして熱処理によってAl自然酸化膜46を部分的に破壊しつつCuをAl膜44中に拡散させることによって拡散障壁層47を形成する。
【0259】
そのため、Al膜44の形成終了後からCu膜の形成開始前までの間に、Al自然酸化膜46が形成されても良く、したがってAl膜44の形成後にAl膜44を通常の空気雰囲気中に放置しておいても構わない。
【0260】
また、水洗処理等の通常の洗浄後に、Al自然酸化膜46を除去する必要がなくなる。さらに、Al膜44の表面を積極的に酸化させる処理、例えばプラズマ酸化処理、酸素雰囲気中での熱処理後に、Al膜44の表面に形成された酸化膜を除去する必要がなくなる。
【0261】
また、Cu膜45の形成前にAl自然酸化膜46だけを除去する工程が不要になることから、製造プロセスの簡略化を図ることができる。さらに、Al膜44とCu膜45とを真空中で連続的に成膜するための成膜装置、あるいはAl自然酸化膜46をエッチングするための機構を備えた成膜装置が不要になるため、製造コストの削減化を図ることもできる。
【0262】
(第16の実施形態)
図14は、本発明の第16の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。なお、図12と対応する部分には、図12と同一符号を付してあり、詳細な説明は省略する。
【0263】
本実施形態は、Al配線の形成後にθ層45を形成する例である。まず、周知の方法に従って、図14(a)に示すように、素子が集積形成されたシリコン基板上(不図示)上に配線溝42を有する層間絶縁膜41、ライナー膜43およびAl配線44を形成する。
【0264】
次にAl成膜チャンバ内のシリコン基板を一旦大気に晒してからCu成膜チャンバ内に移し、図14(b)に示すように、Cu膜45を形成する。このとき、シリコン基板が一旦大気に晒されるので、Cu膜45は図14(b)に示すようにAl自然酸化膜46を介してAl配線44上に形成されることになる。
【0265】
次に図14(c)に示すように、第15の実施形態と同様の熱処理によってCu膜44中のCuをAl配線44中に拡散させ、Al配線44の粒界に拡散障壁層47を選択的に形成する。
【0266】
この後は、第15の実施形態と同様に、Cu膜45およびAl自然酸化膜46をCMPにより除去する工程、パッシベーションを形成する工程が続く。
【0267】
本実施形態も第15の実施形態と同様に、Al自然酸化膜46だけを除去するためのエッチング工程を追加することなく、Al配線44中にθ層47を形成でき、第15の実施形態と同様の効果が得られる。
【0268】
【発明の効果】
以上詳説したように本発明(請求項1〜13)によれば、接続孔内の導電膜に関しては、その結晶粒界に選択的に第2物質を析出でき、配線抵抗の増加の原因である結晶粒内での第2物質の析出を防止できるので、配線抵抗の増加を招かずに、Blechの臨界長以下の微細配線に分断されたエレクトロマイグレーション耐性の高い配線を実現できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の前半の製造方法を示す工程断面図
【図2】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の後半の製造方法を示す工程断面図
【図3】本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図
【図4】本発明の第8の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図
【図5】本発明の第11の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図
【図6】本発明の第12の実施形態に係るAl配線の形成方法を示す工程断面図
【図7】本発明の第13の実施形態に係る半導体装置の製造方法の前半を示す工程断面図
【図8】本発明の第13の実施形態に係る半導体装置の製造方法の後半を示す工程断面図
【図9】シミュレーションに用いた配線の要素モデルを示す図
【図10】θ層の厚さを0.5μmとした場合のカソード端のEMストレスとEMIストレス時間との関係を示す図
【図11】平均層厚Lθの異なる各Al配線のTTFの(Dθ/DAl)/Lθの依存性を示す図
【図12】本発明の第15の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図
【図13】CuをAl膜中に拡散させるために必要な熱処理温度とAl自然酸化膜の膜厚との関係を示す図
【図14】本発明の第16の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図
【符号の説明】
1…層間絶縁膜
2…配線溝
3…ライナー膜(TiN膜、Nb膜)
4,4a…Al膜(Al配線)
5…結晶粒界
6…Cu膜(拡散源膜)
7a,7b…θ層(CuAl2 層)
8…パッシベーション膜
9…ライナー膜
10…Al膜
11…Cu膜(拡散源膜)
12…パッシベーション膜
13…Arイオン
14…ダメージ層
15…混合層
16…自然酸化膜
21…層間絶縁膜
22…配線溝
23…Al膜(Al配線)
24…結晶粒界
25…Cu膜(拡散源膜)
26…拡散障壁層
27…自然酸化膜
28…結晶欠陥
29…Cu固溶層
31…層間絶縁膜
32…Al膜(Al配線)
33…自然酸化膜
34…Cu膜
35…θ層(拡散障壁層)
41…層間絶縁膜
42…配線溝
43…ライナー膜
44…Al膜(Al配線)
45…Cu膜(拡散源膜)
46…自然酸化膜
47…拡散障壁層
Claims (13)
- 半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、
この層間絶縁膜に接続孔を形成する工程と、
前記接続孔の内部を、AlまたはAl合金膜からなる第1物質で形成され、前記接続孔の深さよりも厚く、かつ結晶粒界を有する導電膜で埋め込む工程と、
前記導電膜上に、前記第1物質に対しての拡散障壁層となる、Cu,CuとAlの合金,AlとTiの合金,AlとHfの合金,AlとTaの合金,AlとNbの合金,またはAlとCoの合金膜からなる第2物質で形成された拡散源膜を形成する工程と、
前記接続孔内の前記導電膜に関して、前記拡散源膜の成膜と同時または成膜後に、前記結晶粒界に前記第2物質を選択的に拡散させることによって、前記結晶粒界に前記第1物質に対しての拡散障壁層を選択的に形成し、前記拡散障壁層により前記接続孔内の前記導電膜を長さがBlechの臨界長以下の複数の領域に分断する工程と、
前記接続孔の外部の前記導電膜および前記拡散源膜をCMP法により除去して、前記接続孔内の内部に前記導電膜からなる配線を形成する工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記導電膜の成膜と同時または成膜後に、前記導電膜中の結晶粒径の大きさを熱的に安定させ、次に前記拡散源膜を形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記導電膜の成膜後に前記導電膜中の結晶粒径の大きさを熱的に安定させる場合には、前記導電膜の成膜温度よりも高い温度の熱処理を前記導電膜に施すことを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記導電膜で埋め込む工程は、第1の導電膜を無加熱で成膜する工程と、この第1の導電膜上に第2の導電膜を加熱成膜する工程とからなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記拡散源膜を高温で形成し、該拡散源膜の成膜と同時に前記第2物質の拡散を行うことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記接続孔の外部の前記導電膜および前記拡散源膜をCMP法により除去した後、前記配線の表面を酸化することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記接続孔の外部の前記導電膜および前記拡散源膜を除去する工程後に、エージング処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記拡散源膜を形成する際に、前記導電膜の表面に酸化膜が形成されている場合には、前記酸化膜を除去した後に前記拡散源膜を形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記拡散源膜を形成する際に、前記導電膜の表面に酸化膜が形成されている場合には、前記導電膜の粒界上の前記酸化膜を除去することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記拡散源膜を無加熱で形成した後、熱処理により前記拡散源膜中の前記第2物質を前記導電膜中に拡散させて前記拡散障壁層を形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記拡散源膜を無加熱で形成した後、前記拡散源膜上に酸化防止膜を形成してから、前記熱処理を行うことを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記拡散源膜を無加熱で形成した後、前記拡散源膜上にAl、Ta、TiまたはNbを主成分とする酸化防止膜を形成してから、前記熱処理を行うことを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記拡散源膜を無加熱で形成した後、酸化性ガスと還元性ガスとの混合ガスからなり、かつ前記第2物質に対して還元雰囲気中での熱処理により、前記拡散源膜中の前記第2物質を前記導電膜中に拡散させて前記拡散障壁層を形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
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