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JP4073038B2 - テルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスからの熱安定性dnaポリメラーゼおよびエキソヌクレアーゼ活性が除去されているその変異体酵素 - Google Patents

テルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスからの熱安定性dnaポリメラーゼおよびエキソヌクレアーゼ活性が除去されているその変異体酵素 Download PDF

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Description

発明の背景
本発明は、好熱性嫌気性菌であるテルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカス(Thermoanaerobacter thermohydrosulfuricus)から得ることができる新規な熱安定性DNAポリメラーゼ、およびこの酵素のある種の欠失体(deletants)および変異体、および野生型および変異体ポリメラーゼをコードする遺伝子およびベクター、ならびに鎖置換活性、ポリメラーゼ連鎖反応、DNAシークエンシングにおける、およびリバーストランスクリプターゼとしてのそれらの使用に関する。
以下は関連する技術の説明であり、これらのいずれも本発明に対する先行技術であると認めるものではない。
DNAポリメラーゼは、DNA修復および複製に関与する酵素のファミリーである。DNAポリメラーゼは、E.coli(例えばE.coli DNAポリメラーゼIおよびそのクレノー・フラグメント)およびT4DNAポリメラーゼ、および最近では熱安定性DNAポリメラーゼが単離されている(例えばT.aquaticus(米国特許4,889,818)およびT.litoralisから)。熱安定性DNAポリメラーゼは、現存する核酸配列を元々存在する量と比較して大量に増幅するために用いることが示唆されている(米国特許4,683,195)。ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)および鎖置換増幅(Strand displacement amplification;SDA)は核酸配列を増幅する2つの方法である。
PCRは、オリゴヌクレオチドプライマーが標的DNA分子の反対側の鎖上の特定の配列にハイブリダイズし、続いてDNAポリメラーゼによりこれらのプライマーが伸長されてDNAの2つの新たな鎖が生成し、これはそれ自体後続のラウンドのハイブリダイゼーションおよび伸長のためのテンプレートとして働くことができる。PCR反応においては、1つのサイクルの生成物が次のサイクルのテンプレートとして働いて、サイクルのそれぞれの繰り返しにおいて反応系中に存在する特定の配列の量が倍増して指数関数的増幅プロセスをもたらす。
PCRは、温度サイクリングのプロセスにより増幅反応を進行させる。この温度サイクリングは、反応の1つのサイクルで形成されたDNAの鎖を分離して、次のサイクルを開始させるのに必要なオリゴヌクレオチドのハイブリダイゼーションを可能とするのに必要である。DNA鎖の分離は、通常は90−100℃の範囲の温度でDNAを溶融させることにより行い、次いでより低い温度に冷却してオリゴヌクレオチドをハイブリダイズさせ、続いて反応プロセスによって伸長またはライゲーションを行う。このサイクリングプロセスは、プロセスおよび必要な増幅の程度によって、20−50回繰り返すことができる。
温度サイクリングは、通常は、一般に熱サイクラーと称される特化された装置を使用することにより行われる。これは、広範な機械的、電気的または液圧的手段により作動することができるが、増幅反応を実施する小さい容器または多数のそのような容器を加熱および冷却するという一般的な目的にかなう。
増幅反応を所望の効率および特異性で進行させるためには、厳密に規定され再現可能な温度および時間の範囲の温度サイクリングプロセスを実施することが必要である。温度サイクリング装置が必要な条件を達成することに失敗すると、増幅反応は部分的にまたは完全に失敗する。サイクリングの時間および温度についてのこれらの厳しい要件は、多数の反応の取扱が必要な場合に重大な制限を課す可能性がある。数百またはそれ以上の反応を実施することが望まれる場合、一般的な熱サイクラーを同時に使用することは装置に必要な資本投資の点で非常に高価となるであろうし、いずれにせよ、個々の熱サイクラーの間の変動が生じやすい。大スケール使用の別の解決法は、ファン補助付きオーブンまたは多数の水浴に基づいて構成されている。しかし、そのような解決法は使用が不可避的に煩わしく、いずれにせよ蒸発を回避するためにユーザーが通常の厳しさの工程をとることを必要とし、これは多数のサイクルに適用することは非常に困難となる。
逆転写/ポリメラーゼ連鎖反応(RT/PCR)においては、DNAプライマーを標的RNA分子の鎖にハイブリダイズさせ、続いてこのプライマーをリバーストランスクリプターゼで伸長させて、DNAの新たな鎖を生成させ、これがPCRのテンプレートとして働くことができる。DNAテンプレートの調製は、好ましくは高温で実施してRNA二次構造により引き起こされるリバーストランスクリプターゼ反応の早期停止を回避する。高温、例えば50℃以上で作用する有効なリバーストランスクリプターゼは不足している。
SDAは、等温増幅プロセス、すなわち、すべての反応が同じ温度で起こり、DNA鎖を溶融させるために高温を必要としない点においてPCRと異なる。これは、ある種のDNAポリメラーゼがDNAテンプレート鎖に沿って伸長するときに既にテンプレートにハイブリダイズしている任意のDNA分子を置き換える能力を利用する反応スキームを適用することにより可能となる。SDAにおいては、この鎖置換を用いて反応プロセスの間に生成した二本鎖DNAを分離し、このことにより標的DNA配列の連続増幅を持続させる(Walker,G.T.,Little,M.C.、Nadeau,J.G.and ShankD.D.(1992)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:392−396)。したがって、37℃から60℃の温度で実施される等温プロセスは、蒸発を防ぐために厳しく用心することを必要とせず、単純な温度制御装置、例えば標準的な実験室インキュベータで実施しうるため、原理的にはSDAは多数の試料について用いるのにPCRより適している。
DNAポリメラーゼ、例えばシークエナーゼ、クレノー、Taq等はまた、DNAシークエンシングにおいて広く用いられている。例えば米国特許5,173,411を参照。
発明の概要
本発明は、テルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスからの熱安定性DNAポリメラーゼを提供する。この酵素は、SDA等の鎖置換DNA合成を必要とする方法、DNAシークエンシング、および/または逆転写に有用である。熱安定性およびDNAを複製させる能力を維持した、天然のテルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスのポリメラーゼと実質的に同じ効力を有する種々の変異体(欠失および置換)も本発明の範囲に含まれる。
第1の観点においては、本発明は、テルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスのDNAポリメラーゼ活性を有し、図2A−D(配列番号2)に示される少なくとも40個の連続するアミノ酸配列と少なくとも80%のアミノ酸ホモロジー、好ましくは少なくとも90%のホモロジーを有する精製されたDNAポリメラーゼまたはそのフラグメントを提供する。図2A−Dは、テルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスからの熱安定性DNAポリメラーゼをコードするゲノムDNA(図1A−E)(配列番号1)の、天然のポリメラーゼをコードする可能性のあるヌクレオチド1056−3674にわたるオープンリーディングフレームの翻訳を表す。
本明細書において用いる場合、アミノ酸ホモロジーとの用語は、親酵素のアミノ酸との同一性またはそれに対する保存アミノ酸の変更を意味する。
本発明の精製された酵素は、SDS−PAGEで測定したとき約90,000ダルトンの分子量を有する。これは5’−3’エキソヌクレアーゼ活性を有する。DNA合成の至適温度はアッセイ条件下で75℃付近である。DNA合成のための至適マグネシウムイオンおよびマンガンイオン濃度は、それぞれ1mMおよび0.5mMである。
熱安定性ポリメラーゼとの用語は、熱に対して安定(かつ熱耐性)であり、高温、例えば70℃でのSDAおよび/またはシークエンシングにおいて用いるのに適した酵素を意味する。本明細書では、熱安定性酵素は増幅反応において有効であるための1つの基準を満たさなければならない。すなわち、酵素は増幅を行うのに必要な時間高温にしたときに不可逆的に変性(不活性化)してはならない。本明細書の目的においては、不可逆的変性とは、永久的かつ完全な酵素的活性の喪失を表す。好ましくは、酵素は約70℃において不可逆的に変性しないが、より高い温度においては変性してもよい。本明細書における熱安定性酵素は、好ましくは、それが機能する至適温度を約40℃より高い温度に有し、これはプライマーのテンプレートへのハイブリダイゼーションが促進される温度より低い。ただし、ハイブリダイゼーションは、(1)塩の濃度および組成、および(2)プライマーの組成および長さに依存して、より高い温度(例えば45−70℃)で生じうる。酵素の至適温度が高ければ高いほど、プライマー指示性伸長プロセスの特異性および/または選択性が高くなる。しかし、40℃以下、例えば37℃で活性な酵素もまた、熱安定性であるかぎり本発明の範囲内である。好ましくは、至適温度は約50から80℃、より好ましくは50−70℃の範囲である。
本明細書において用いる場合、テルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスのDNAポリメラーゼ活性を有するDNAポリメラーゼまたはそのフラグメントとの用語は、配列番号1によりコードされる酵素と実質的に同じ効率でDNAを複製する能力を有するDNAポリメラーゼまたはそのフラグメント(以下で定義する)を意味する。実質的に同じ効率とは、配列番号1によりコードされる酵素がデオキシヌクレオチドを取り込む効率の少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%を意味する。
本発明はまた、テルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスからの精製された熱安定性DNAポリメラーゼを緩衝液中に含む安定な酵素組成物を包含する。
本発明のDNAポリメラーゼは、好ましくは精製された形態である。精製されたとは、DNAポリメラーゼが通常これに付随する大部分の宿主細胞蛋白質から単離されることを意味し、好ましくは、ポリメラーゼが調製物の蛋白質の少なくとも10%(w/w)、例えば少なくとも50%(w/w)であり、さらにより好ましくはこれが均一な調製物、例えば均一溶液として提供されることを意味する。好ましくは、DNAポリメラーゼはSDSポリアクリルアミドゲル上で単一のポリペプチドである。
中性pH(5−9)付近の緩衝液、例えば5−100mM TriS−HCl、リン酸またはMESが、本発明において用いるのに適している。
本発明はまた、本発明のポリメラーゼをコードする遺伝子を提供する。図1A−Eは、本発明のポリメラーゼをコードする遺伝子を包含する、クローン化されたゲノム配列のヌクレオチド1−5300を表す(配列番号1)。図7A−Cは、テルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスからの全長天然ポリメラーゼのDNA配列(配列番号23)を表す。
ポリメラーゼの全アミノ酸配列が酵素的活性に必要なわけではないことが見いだされている。すなわち、例えば酵素のエキソヌクレアーゼドメインを欠失させて、酵素活性を保持し、かつこの酵素をcDNAの作成に有用とするリバーストランスクリプターゼ活性を有する、SDS−PAGE上で測定したときに約64,000ダルトンの分子量の酵素が得られている。このエキソヌクレアーゼフリー酵素は、E.coli DNAポリメラーゼIのクレノーフラグメントの類似体である。すなわち、本発明はまた、テルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスのDNAポリメラーゼ活性を保持するが、1個またはそれ以上のアミノ酸が、好ましくはアミノ末端から欠失されており、依然として図2A−D(配列番号2)に示される少なくとも40個の連続するアミノ酸配列に少なくとも80%のアミノ酸ホモロジーを有するポリメラーゼのフラグメントを提供する。
別の観点においては、本発明はテルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスからのDNAポリメラーゼに対応し、アミノ末端のアミノ酸配列の3分の1までが欠失されている熱安定性DNAポリメラーゼを提供する。特に、N−末端が欠失されて578アミノ酸(図4A−Cを参照)(配列番号4)および608アミノ酸(図3を参照)(配列番号3)を与えるテルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスのフラグメントが酵素活性を保持していることが見いだされた。
DNAポリメラーゼの5’−3’エキソヌクレアーゼ活性が除去されているか、または減少していることが好ましい。これは、酵素のこの活性の原因であるアミノ酸領域を欠失させることにより、例えば、アミノ末端において3分の1までのアミノ酸配列を欠失させることにより、または適当なアミノ酸変更により、行うことができる。
エキソヌクレアーゼ活性を除去するためのN−末端欠失およびアミノ酸変更に加えて、酵素は、熱安定性または酵素活性に有意な影響を与えないように天然酵素と比較して保存アミノ酸が変更されていてもよい。このような変更には、同様に荷電したアミノ酸を互いに置換すること、または小さい側鎖を有するアミノ酸を他の小さい側鎖と置換すること、例えばalaでvalを置換することが含まれる。そのような変更によりポリメラーゼ活性にほとんどまたは全く影響がみられない重要でない領域に、より大きな変更を導入してもよい。
JoyceおよびSteitz(Annu.Rev.Biochem,63:777−822,1994)は、触媒中心、プライマーの3’末端のための結合部位、およびdNTP結合部位等のDNAポリメラーゼの種々の機能を検討している。特に、ここでは、三者複合体中のdNTPの結合に影響する変異が述べられている。欧州特許出願0655506Aは、極性の、ヒドロキシル含有アミノ酸残基がdNTP基質の結合部位の近くに存在することが、ポリメラーゼがジデオキシヌクレオチドを効率的に取り込むことが可能であるために重要であることを開示する。本出願人は、テルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスから得ることができるDNAポリメラーゼ中のdNTP基質のためのdNTP結合部位を、結合部位の近くの位置に極性の、ヒドロキシ含有アミノ酸残基を含有させることにより改変すると、ポリメラーゼがジデオキシヌクレオチドを取り込む効率が増加することを発見した。好ましくは、極性の、ヒドロキシ含有アミノ酸はチロシンである。また、天然の酵素の706位に対応する位置においてフェニルアラニンをチロシンで置き換えると、酵素をシークエンシングに用いる場合にジデオキシヌクレオチドの取り込みが改良されることが見いだされている。特に、エキソヌクレアーゼ活性が例えば点突然変異または欠失により欠失されており、かつ天然の酵素の706位に対応する位置のフェニルアラニンが、酵素がジデオキシヌクレオチドを取り込む効率を野生型酵素の少なくとも20倍に増加させるアミノ酸、例えばチロシンで置き換えられている、テルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスからのポリメラーゼが、シークエンシングにおいて用いるのに特に好ましい酵素である。好ましくは、この改変された酵素は、540−582アミノ酸、例えば560−582アミノ酸、好ましくは578アミノ酸を有する。
本発明のDNAポリメラーゼは、当業者に知られる標準的な技術を用いて構築することができる。例として、フェニルアラニンからチロシンへの変異を有するポリメラーゼを製造するためには、PheからTyrアミノ酸への所望の変更を取り込むように変異原PCRプライマーを設計することができる(1つのプライマー中でのFY変異)。エキソヌクレアーゼ機能の削除は、PCRによりアミノ末端を除去することにより、または部位指向性突然変異の標準的技術により点突然変異を生成させることにより行う。
本発明のDNAポリメラーゼの改良された発現は、サイレントコドン変更(すなわちコードされるアミノ酸が変更されない)を導入することにより達成することができる。そのような変更は、変異原性PCRプライマーを用いることにより導入することができる。サイレントコドン変更、例えば以下のものは、E.coliにおいて蛋白質生成を増加させる:
コドンGAGでGAAを置換;
コドンAGG、AGA、CGGまたはCGAでCGTまたはCGCを置換;
コドンCTT、CTC、CTA、TTGまたはTTAでCTGを置換;
コドンATAでATTまたはATCを置換;
コドンGGGまたはGGAでGGTまたはGGCを置換。
アミノ末端の3分の1までのアミノ酸配列が欠失されている、テルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスポリメラーゼからのDNAポリメラーゼをコードする遺伝子、およびフェニルアラニンからチロシンへの改変を組み込んだそのようなポリメラーゼもまた、本発明により提供される。
さらに別の観点においては、本発明は本発明のDNAポリメラーゼ活性をコードする遺伝子、例えば、天然のテルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスに対応するアミノ酸配列、または3分の1までのN−末端アミノ酸を欠失しており、706位のフェニルアラニンがチロシンにより置換されていてもよい点においてこれと異なるアミノ酸配列をコードする遺伝子を含有するベクターを含む宿主細胞を提供する。
本発明のDNAポリメラーゼは、SDAにおいて、好ましくは熱安定性制限酵素と組み合わせて適切に用いられる。したがって、本発明は、本発明のDNAポリメラーゼと熱安定性制限酵素、例えばバシラス・ステアロサーモフィラス(Bacillus stearothermophilus)からのBsoBIとを組み合わせて含む組成物を提供する。本発明はまた、本発明のDNAポリメラーゼを熱安定性制限酵素と組み合わせて含む、SDA用のキットまたは溶液を特徴とする。
本発明のポリメラーゼはまた、鎖置換増幅(SDA)メカニズムを介して核酸フラグメントを生成し増幅する方法において有用である。この方法は、一般に、a)第1のプライマーを標的核酸配列の5’側に特異的にハイブリダイズさせ、第1のプライマーは標的結合領域の5’側に制限酵素認識配列を含み;
b)3種類のdNTPおよび1種類のdNTPαSの存在下で、本発明のDNAポリメラーゼ、好ましくはエキソヌクレアーゼ活性が除去されているDNAポリメラーゼを用いてハイブリダイズした物質の3’末端を伸長させ;
c)好ましくは、制限酵素でヘミホスホロチオエート認識部位にニックを入れ;
d)本発明のDNAポリメラーゼを用いてニックにおいて3’末端を伸長させて、標的鎖の下流の相補体を置き換え;そして
e)工程(c)および(d)を繰り返す、
の各工程を含む。
このSDA方法は、1つのプライマーを上述のように用いるとき、直線的増幅速度で進行する。しかし、二本鎖DNAフラグメントの各鎖にハイブリダイズする2つのプライマーを用いると、この方法は指数関数的に進行する(Walker,G.T.,Little,M.C.、Nadeau,J.G.and Shank,D.D.(1992)Proc.Natl.Acad.Sci.USA89:392−396)。
本発明はまた、DNA分子のヌクレオチド塩基配列を決定する方法を提供する。この方法は、DNA分子を用意し、DNA分子にハイブリダイズしうるプライマー分子とアニーリングさせ、そしてアニーリングした分子を、少なくとも1種類の、好ましくは4種類のデオキシヌクレオチド三リン酸、および本発明のDNAポリメラーゼ、好ましくはフェニルアラニンからチロシンへの変異を含むDNAポリメラーゼを含む容器中でインキュベートすることを含む。また、特定のヌクレオチド塩基でDNA合成を停止させる少なくとも1つのDNA合成停止剤が提供される。この方法はさらに、インキュベーション反応のDNA生成物をサイズにしたがって分離することを含み、このことによりDNA分子のヌクレオチド塩基配列の少なくとも一部を決定することができる。
好ましい態様においては、シークエンシングは40から75℃の間の温度で実施する。
別の好ましい態様においては、DNAポリメラーゼはポリメラーゼ1mgあたり1000、250、100、50、10または2ユニットより低いエキソヌクレアーゼ活性を有し(標準的方法により測定、以下を参照)、4、6または10塩基しか有しないプライマーを用いることが可能である。インキュベート工程の開始時における4つすべてのデオキシヌクレオシド三リン酸の濃度は、停止剤、例えばddNTPにより停止されるまでDNA合成が持続することを可能にするのに十分である。
好ましくは、対応するddNTPに対して2、5、10または100倍以上過剰のdNTPが提供される。
関連する観点においては、本発明は、本発明のDNAポリメラーゼおよびシークエンシングに必要な試薬、例えば、dITP、デアザdGTP、ddNTP等の鎖停止剤、および任意にピロホスファターゼを含む、DNAシークエンシングのためのキットまたは溶液を特徴とする。
フェニルアラニンからチロシンへの変異を含む本発明のDNAポリメラーゼは、好ましくはピロホスファターゼと組み合わせて、シークエンシングにおいて好適に用いられる。したがって、本発明は、フェニルアラニンからチロシンへの変異を含む本発明のDNAポリメラーゼを、ピロホスファターゼ、好ましくはテルモプラズマ・アシドフィラム(Thermoplasma acidophilum)からの熱安定性ピロホスファターゼと組み合わせて含む組成物を提供する。
別の関連する観点においては、本発明は、1種類またはそれ以上の(好ましくは2、3または4種類の)デオキシリボヌクレオシド三リン酸、本発明のDNAポリメラーゼ、および第1の鎖停止剤を用いて、本質的に上述したようにDNAの鎖をシークエンシングする方法を特徴とする。DNAポリメラーゼは、プライマーを伸長させて、伸長されたプライマーの長さにおいて異なる第1のDNA生成物の第1の群を形成することを引き起こし、それぞれの第1のDNA生成物はその伸長された末端に鎖停止剤を有し、それぞれの第1のDNA生成物の分子の数は、20塩基以下の長さで異なる実質的にすべてのDNA生成物についてほぼ同じである。この方法はまた、第2の鎖停止剤を第1の鎖停止剤と異なる濃度でハイブリダイズした混合物中に提供することを特徴とする。ここで、DNAポリメラーゼは伸長されたプライマーの長さにおいて異なる第2のDNA生成物の第2の群の生成を引き起こし、それぞれの第2のDNA生成物はその伸長された末端に第2の鎖停止剤を有する。それぞれの第2のDNA生成物の分子の数は、互いに1−20塩基の長さで異なる実質的にすべての第2のDNA生成物についてほぼ同じであり、前記第2のDNA生成物の長さと20塩基以下の長さの差を有するすべての第1のDNA生成物の分子の数とは明確に異なる。
好ましい態様においては、3種類または4種類のそのような鎖停止剤を用いて異なる生成物を生成させ、シークエンシング反応はマグネシウムイオン、またはマンガンもしくは鉄イオンとともに提供され(例えば、0.05−100mM、好ましくは1−10mMの濃度)、そしてDNA生成物はゲルの4つまたはそれ以下のレーンで分子量にしたがって分離することができる。
別の関連する態様においては、本発明は、オリゴヌクレオチドプライマー、シークエンシングされるべき核酸、1種類から4種類のデオキシリボヌクレオシド三リン酸、本発明のDNAポリメラーゼ、および量の異なる少なくとも2つの鎖停止剤を、オリゴヌクレオチドプライマーが伸長してシークエンシングすべき核酸に相補的な核酸フラグメントを形成するのに好ましい条件下で組み合わせることにより、核酸をシークエンシングする方法を特徴とする。この方法はさらに、核酸フラグメントをサイズにより分離し、核酸配列を決定することを含む。作用物質(agent)は、プライマー伸長生成物中の標識の強度により互いに区別される。
さらに別の観点においては、本発明は、オリゴヌクレオチドプライマー、RNAの試料、本発明のDNAポリメラーゼ、および1から4種類のデオキシリボヌクレオシドリン酸を、相補的DNAの製造に好適な条件下で組み合わせることにより、相補的DNAを製造する方法を提供する。
リバーストランスクリプターゼとして作用する本発明のDNAポリメラーゼはRNaseH活性をかなり欠失しているかまたは好ましくはこれを有さず、したがって、RT/PCR、ハイブリダイゼーションプローブの生成およびRNAシークエンシングにおいて有用である。さらに別の観点においては、本発明は、1mgあたり1000ユニットより高いリバーストランスクリプターゼ活性を有する精製された熱安定性リバーストランスクリプターゼを提供する。好ましくは、リバーストランスクリプターゼはRNaseH活性を欠失しており、リバーストランスクリプターゼはテルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスからのものであり、リバーストランスクリプターゼはエキソヌクレアーゼ機能を除去するN−末端欠失またはアミノ酸変更を有する。別の観点においては、本発明は、本発明のDNAポリメラーゼおよびPCRに適したDNAポリメラーゼを同じ反応容器中で用いる逆転写/ポリメラーゼ連鎖反応(RT/PCR)のための方法を特徴とする。好ましくは、本発明のDNAポリメラーゼはテルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスからのものであり、ポリメラーゼは1個またはそれ以上のアミノ酸がアミノ末端から欠失しているかまたはアミノ酸が変更されてエキソヌクレアーゼ活性が除去されており、PCRに適したDNAポリメラーゼはTaqDNAポリメラーゼである。別の観点においては、本発明は、本発明のDNAポリメラーゼおよびPCRに適したDNAポリメラーゼを含む、RT/PCRのためのキットまたは溶液を特徴とする。好ましくは、本発明のDNAポリメラーゼはテルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスからのものであり、ポリメラーゼは1個またはそれ以上のアミノ酸がアミノ末端から欠失しているかまたはアミノ酸が変更されてエキソヌクレアーゼ機能が除去されており、PCRに適したDNAポリメラーゼはTaqDNAポリメラーゼである。
本発明の他の特徴および利点は、以下の本発明の好ましい態様の記載および特許請求の範囲から明らかであろう。
好ましい態様の説明
まず図面を簡単に説明する。
図面
図1A−Eは、テルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスからの全長DNAポリメラーゼに隣接しおよびコードするゲノムDNAの5300bpのDNA配列(配列番号1)である。
図2A−Dは、テルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスからの全長ポリメラーゼをコードしうる連続オープンリーディングフレーム(配列番号2)である。翻訳は、図1A−E中のゲノムDNAのヌクレオチド1056−3674にわたるオープンリーディングフレームのものであり、これは天然のポリメラーゼをコードする可能性がある。
図3は、ヌクレオチド796−2616、アミノ酸266−872およびアミノ末端における開始メチオニンの連続オープンリーディングフレームであり、608アミノ酸(配列番号3)を含む酵素のエキソ変異体である。
図4A−Cは、578アミノ酸を含む、エキソ変異体ポリメラーゼのF412Y変異の連続オープンリーディングフレーム(配列番号4)である。アミノ酸412において、フェニルアラニンがチロシンで置換されている。
図5は、クローン化ポリメラーゼの概略図である。文字A−Dは、実施例2の表に示される種々の構築物の開始部位を表す。
図6は、エキソ変異体酵素および逆転写活性を有する他の酵素の相対的RT活性を比較したグラフ描写である。x軸はポリメラーゼ(MMLV、AMV、Tth、USB)を表す。y軸はリバーストランスクリプターゼ活性をcpmで表す。
図7A−Cは、テルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスからの全長の天然のポリメラーゼをコードするDNA配列(配列番号23)である。
実施例
以下の実施例は、本発明のDNAポリメラーゼを例証するためのものである。
実施例1:精製および特性決定の間に用いられる一般方法
DNAポリメラーゼ活性のアッセイ
DNAポリメラーゼ活性は、活性化サケ精子DNAをテンプレートとして用いて、酸沈殿可能物質への放射性標識デオキシヌクレオチドの取り込み量を測定することによりアッセイした(Richardson,C.C.(1966)DNA Polymerase from Escherichia coli,pp.263−276,G.L.Cantoni and D.R.Davies(ed.),Procedures in nuceic acid reseach,Harper and Row,New York)。1ユニットのDNAポリメラーゼは、70℃で30分間に10nmolのデオキシヌクレオチド三リン酸の酸沈殿可能物質への取り込みを触媒する酵素の量である。アッセイは、DNAポリメラーゼを含む2−10μlの蛋白質溶液を50μlのアッセイミックス(20mM Tris HCl,pH8.5(室温で)、200μMの各デオキシヌクレオチド三リン酸、10mM KCl、5mM MgCl2、0.2mg/ml活性化サケ精子DNA、1μCiの3000Ci/mmol[α−33P]dATP)とともに70℃で10分間インキュベートすることからなる。反応は、それぞれ1mlの担体(50μg/ml魚精子DNA、2mM EDTA)および沈殿剤(20%(w/v)トリクロロ酢酸、2%(w/v)ピロホスフェートナトリウム)を含む管にアッセイの内容物を加えることにより停止する。氷上で少なくとも5分間インキュベートした後、溶液をガラス繊維フィルター(例えばGF/B,Whatman)を通して濾過し、数ミリリットルの氷冷洗浄溶液(1N塩酸、100mMピロホスフェートナトリウム)で洗浄し、水性液体シンチレーションカクテル(例えばBiosafe II、Research Products International Corp.)とともに計数バイアルに入れ、液体シンチレーションカウンターで計数する。試験溶液のDNAポリメラーゼ活性は、アッセイミックスの測定された比活性から計算する。アッセイ反応あたり0.01−0.2ユニットの直線範囲内にあると測定された活性値のみを有意であると認めた。
蛋白質濃度の測定
溶液の蛋白質濃度は、試験溶液の波長205nmにおける吸光度(A205)を決定することにより分光光度計により測定した(Scopes,R.K.(1994)pp.46−48 Protein Purification,Springer−Verlag,New York)。ポリペプチドの吸光計数はE205(1mg/ml)=31とした。
エキソヌクレアーゼ活性のアッセイ
エキソヌクレアーゼ活性は、記載されるように(Kong、H.,Kucera、R.B.and Jack、W.E.(1993)J.Bio1.Chem.268,1965−1975)、CpGメチラーゼの作用により3Hで標識されたHindIII消化ファージλDNA、またはトリチル化TTPの取り込みにより3Hで標識されたpBR322から生成された500bpのPCR生成物を基質として用いて測定した。エキソヌクレアーゼアッセイは、ポリメラーゼアッセイと同じ緩衝液(20mM Tris・HCl,pH8.5(室温)、10mM KCl、5mM MgCl2)中で、同じ温度(70℃)で実施した。
エキソヌクレアーゼの指向性のアッセイ
付随するエキソヌクレアーゼ活性の指向性は、記載されるように(Kong et al.上掲)、5’および3’末端で異なるように標識したDNA基質からの放射活性の時間依存的放出をモニターすることにより決定した。
鎖置換活性のアッセイ
SDA(鎖置換増幅)反応における有用性についてポリメラーゼを評価するために伸長アッセイが開発されている(Becton−Dickinson)。この伸長反応は、ポリメラーゼが下流の鎖を置き換える能力およびこれがニック部位から伸長を開始する能力を試験する。この置換およびニックにおける開始は、互いにすぐに隣接するそれらの5’末端で標識された2つのプライマーをアニーリングさせることにより行う。ポリメラーゼが鎖置換活性を有し、ニックにおいて開始することができれば、両方のプライマーは伸長され、2つの伸長生成物を観察することができる。ポリメラーゼがニックにおいて開始することができなれば(すなわち、ギャップにおいて開始することを好む)、またはこれが置換活性を有さなければ、下流プライマーのみが伸長され、1つの生成物のみが検出される。
プラスミドpBR322を標的として用いて、プラスミド上で互いにすぐ隣接してアニーリングする2つのプライマーpBR1およびpBR2を合成した。プライマーpBR1は上流プライマーであり、pBR322中の塩基3661−3690(GGTTCCCAACGATCAAGGCGAGTTACATGA)(配列番号5)に対応する。プライマーpBR2は、下流にアニーリングし、pBR322の3691−3720(TCCCCCATGTTGTGCAAAAAAGCGGTTAGC)(配列番号6)に対応する。これらの30merオリゴを変性ポリアクリルアミドゲルから電気溶出により精製した。10μMプライマー、50mM Tris・HCl,pH7.5、10mM MgCl2、70μCi[γ−32P]ATPおよび10ユニットのT4ポリヌクレオチドキナーゼを用いて、37℃で30分間のキナーゼ反応によりプライマーを標識した。最終濃度0.2μM(それぞれ)のこれらの2つの標識プライマーを200ngのPstI/HincII消化pBR322と合わせた。これらを、25mMリン酸カリウム,pH7.4、2.8mM MgCl2、0.2−1mM dNTPsを含む緩衝液中で98℃で3分間変性させ、反応温度(50−70℃)まで2分間冷却した。1ユニットのポリメラーゼを加え、反応を10分間続けた。等量の95%ホルムアミド、50mM EDTA、ブロモフェノールブルー染料を加えることにより反応を停止した。25μlを6%変性ゲル上で電気泳動し、ゲルはオートラジオグラフフィルムに露光した。
実施例2:天然酵素の精製
粗精製
テルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカス細胞の増殖
テルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスJW102株の凍結乾燥培養物は、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen,GmbH(DSM)から購入した。用いた増殖培地は、Clostridium Thermohydrosulfuricum Medium(DSM株カタログ、1993年版の培地#61)であり、これは1リットルあたり次のものからなる:10gトリプトン、10gショ糖、2gイーストエクストラクト、0.2gFeSO4・7H2O、0.2gNa2SO3、0.08gNa223・5H20および1mgレサズリン(Resazurin)。培養物は70℃で嫌気性条件下で増殖させた。増殖後、培地をほぼ室温まで冷却し、培養物を連続フロー遠心分離により回収した。細胞ペーストは、以後の手順の前に−80℃で保存した。
抽出物の調製
冷凍細胞ペースト(5グラム)を100mlの緩衝液A(50mM Tris・HCl,pH8.0、10mM NaCl、1mM DTT、1mM EDTA、10%(w/v)グリセロール)と合わせた。ペーストを完全に再懸濁するまで室温で撹拌した。得られた細胞懸濁液を氷浴中でインキュベートすることにより0℃に冷却し、約5分間超音波処理を行って細胞を破壊した。細胞破片を4℃、70,000xg、20分間の遠心分離により除去した。上清透明溶解物を画分1と名付けた。
液体クロマトグラフィー精製
画分1を緩衝液Aで平衡化したDEAEセルロース(DE−52、Whatman)の低圧液体クロマトグラフィーカラム(ベッド容量70ml、26mmφ)に負荷した。カラム容量の数倍の緩衝液Aでカラムを洗浄し、緩衝液A中10mM−1000mM NaClの直線塩勾配で流速0.9ml/minでDNAポリメラーゼを溶出した。このおよびこの後のすべてのクロマトグラフィー工程は、周囲温度(約25℃)において実施した。活性のピークは約32mM NaClで溶出された。活性な画分をプールし、画分2と名付けた。
画分2を緩衝液Aで平衡化したヘパリンセファロース(ヘパリンセファロースCL−6B、Pharmacia)のカラム(ベッド容量22ml、16mmφ)に直接負荷した。カラム容量の数倍の緩衝液Aでカラムを洗浄し、緩衝液A中の10mM−700mM NaClの直線塩勾配で流速0.4ml/minでDNAポリメラーゼ活性を溶出した。活性のピークは約400mM NaClで溶出された。活性な画分をプールし、画分3と名付けた。
画分3を緩衝液B(50mMリン酸カリウム,pH7.4、1mM DTT、10%(w/v)グリセロール)で平衡化したヒドロキシアパタイト(BioGel HA、Bio−Rad)のカラム(ベッド容量2ml、16mmφ)に直接負荷した。カラム容量の数倍の緩衝液Bでカラムを洗浄し、緩衝液A中の50mM−700mMリン酸カリウムの直線勾配で流速0.4ml/minでDNAポリメラーゼを溶出した。DNAポリメラーゼ含有画分をプールし、限外濾過(Centricon−50、Amicon)により容量100mlに濃縮し、これに100mlの100%グリセロールを加えて最終生成物を得た。この最終調製物は、約1000ユニットのDNAポリメラーゼを含むことが決定され、これはクマシー染色変性ポリアクリルアミドゲル(SDS−PAGE)において純度約80%であると判定された。
最適化された精製
抽出物の調製
凍結細胞ペースト(45グラム)を250mlの溶解緩衝液(50mM Tris・HCl,pH8、10mM NaCl、5mM EDTA、0.2%(v/v)NP40、1mM DTT)に再懸濁した。リゾチウムを最終濃度200mg/mlで加え、溶液を室温で60分間撹拌した。DNaseIを最終濃度10mg/mlで加え、10分間インキュベーションを続けた。不溶性物質を70,000xg、40分間の超遠心分離により除去した。デカントした上清を画分Iと名付けた。
ポリエチレンイミン沈殿
この溶解物について最小の共沈殿蛋白質含量ですべてのポリメラーゼ活性を沈殿させる最終ポリエチレンイミン(PEI)濃度を決定するために、PEI沈殿のパイロット実験を行った。PEIを10%(v/v)保存溶液から画分Iに加えて0.4%の最終濃度とした。この溶液を4℃で20分間撹拌した。PEI沈殿物を8,000xg、20分間の遠心分離により回収した。ポリメラーゼ活性は、150mlの緩衝液A(50mM Tris・HCl,pH8、1mM DTT、1mM EDTAおよび10%グリセロール)中の300mM NaClでペレットから抽出した。この溶液を17,000xgで再び遠心分離した。硫酸アンモニウムを上清に加えて80%飽和とし、溶液を4℃で1時間撹拌して蛋白質を残りのPEIから沈殿させた。硫酸アンモニウム画分を48,000xg、30分間遠心分離し、ペレットを400mlの10mM NaCl、50mM Tris・HCl,pH8中に再懸濁した。これを画分IIと名付けた。
液体クロマトグラフィー精製
ヘパリン−セファロースCL−6B(Pharmacia)のカラム(ベッド容量150ml)を緩衝液A中の150mM NaClで平衡化した。画分IIを150ml/hで負荷し、ベッド容量の2倍の緩衝液Aで洗浄した。次に緩衝液A中の150mM−700mM NaClの直線勾配でポリメラーゼ活性を溶出させ、約400mM NaClにポリメラーゼのピークを得た。ピーク画分をプールし、緩衝液B(50mM Tris・HCl,pH7.5、0.1mM DTT、1mM EDTAおよび5%グリセロール)中の100mM NaClで5倍に希釈した。このプールを画分IIIと名付けた。
ssDNAアガロース(Pharmacia)のカラム(ベッド容量4ml)を緩衝液B中の100mM NaClで平衡化した。画分IIIの3分の1を流速12ml/hrで負荷した。カラムを同じ緩衝液で洗浄し、緩衝液B中の100mM−1000mM NaClの直線勾配でポリメラーゼ活性を溶出した。ポリメラーゼ活性のピークは、約375mM NaClで溶出された。ピーク画分をプールし、Centricon−50(Amicon)で濃縮し、等量の100%グリセロールを加えて保存した。
ズブチリシン切断によるエキソ酵素の調製
約850ユニットの精製した天然のテルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスDNAポリメラーゼIを、3ラウンドの緩衝液中での希釈および限外濾過による濃縮により150mMリン酸カリウムpH6.5中に交換して、550μl中に約250mgの蛋白質を含む溶液を得た。ズブチリシン(0.06mg/ml溶液10μl)をポリメラーゼに加え、混合物を37℃で1時間インキュベートした。インキュベーション後、反応液を緩衝液Aで最終容量10mlに希釈し、15.0mM NaClを含む緩衝液Aで平衡化したヘパリンセファロース(ベッド容量4ml、16mmφ)のカラムに負荷した。カラム容量の数倍のこの緩衝液でカラムを洗浄し、緩衝液A中の150mM−700mM NaClの直線勾配でポリメラーゼ活性を溶出した。活性な画分をプールした。
実施例3:天然の酵素の特性決定
一般特性
天然の酵素は、SDS−PAGE上で約90,000Daのポリペプチド(ホスホリラーゼBのすぐ下)として移動する。酵素は鎖置換活性を有する。これは、5’−3’エキソヌクレアーゼ活性をポリメラーゼ活性の約1/80のレベル(ユニット:ユニット)で有する。アッセイ条件下で、DNA合成の至適温度は75℃付近である。DNA合成の至適Mg2+濃度は1mMである。DNA合成の至適Mn2+濃度は0.5mMである。
熱望定性のアッセイ
酵素の熱安定性を評価するために、天然のテルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスDNAポリメラーゼの試料を、いくつかの緩衝液中で高温でインキュベートした。緩衝液はすべて、25mM Tris・HCl,pH8.5、50mM KCl、5mM MgCl2、1mM 2−メルカプトエタノール、0.5%(w/v)ノニデットP−40および100mg/mlのBSAからなるものであり、以下の添加物を含んでいた:
BSA緩衝液:添加物なし
GLY緩衝液:グリセロールを40%(v/v)となるように加える
MMO緩衝液:N−メチルモルホリン−N−オキシド(MMO)を3Mとなるように加える
TMANO緩衝液:トリメチルアミン−N−オキシド(TMANO)を4Mとなるように加える
天然の酵素(0.02ユニット/μl)をこれらの緩衝液中で種々の温度でインキュベートした。5、10および15分において、5μlのアリコートを取り出し、氷上の新しい管中に入れた。すべての試料を得た後、加熱したアリコートを通常の方法によりアッセイした。結果は所定の時点に所定の温度において保持されている画分活性で表す。
酵素はBSA緩衝液中で最も不安定であり、80℃で約5分後に最初に測定したポリメラーゼ活性の半分を保持していた。GLY緩衝液中においては、酵素は、85℃で約5分後に最初の活性の半分を保持していた。MMOおよびTMANO緩衝液中においては、最初に測定した活性の半分を除去するためには85−90℃で5分間のインキュベーションが必要であった。これらのいずれの緩衝液中でも75℃で15分間のインキュベーションにより最初のDNAポリメラーゼ活性の20%以下しか失われなかった。
実施例4:ズブチリシン切断酵素の特性決定
一般特性
切断した酵素は、SDS−PAGE上で約64kDaと55kDaで移動するポリペプチドからなるダブレットとして移動する。これは検出可能なエキソヌクレアーゼ活性を有していない。酵素は鎖置換活性を有する。酵素は天然の酵素と同様の熱安定性を有する。
実施例5:クローン化64kDa酵素の調製
ゲノムDNAの調製
テルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスの凍結細胞ペースト(約350mg)を700μlの溶解緩衝液(50mM Tris・HCl,pH8.0、50mM EDTA、3%SDS(w/v)、l% 2−メルカプトエタノール(v/v))中に再懸濁し、65℃で1時間インキュベートした。この溶液を25:24:1のフェノール:クロロホルム:イソアミルアルコールで3回、クロロホルムで2回抽出し、2容量の100%エタノールで沈殿させた。ペレットを真空中で軽く乾燥させ、700μlのTE(10mM Tris・HCl,pH8.0、1mM EDTA)に溶解した。ゲノムDNAの濃度は、260nm(1A260=50μg/ml)の吸光度を測定することにより分光光度計により、および臭化エチジウム染色アガロースゲル上のバンドのUV蛍光を標準的濃度マーカーと比較することにより決定した。
DNAポリメラーゼI特異的プローブの調製
ゲノムDNAを、DNAポリメラーゼIファミリーのポリメラーゼの保存領域に対して設計された縮重オリゴヌクレオチドを用いるPCR反応の基質として用いた(Uemori,T.,Ishino,Y.,Fujita,K.,Asada,K.and Kato,I.(1993)J.Biochem.113,401−410)。標準的TaqPCR反応(20μl)は、約1ngのゲノムDNAおよび1mMの各プライマー:EPOLF(GACCC(ATC)AAC(CT)T(CG)CA(AG)AA(CT)AT(ATC)CC)(配列番号7)およびEPOLR((GT)A(CG)(CG)A(GT)(CT)TC(AG)TCGTG(GATC)AC(CT)TG)(配列番号8)を含んでいた。1ラウンドのPCRの後、生成物をアガロースゲル上で分離した。予測される600bp領域の周囲の生成物をゲルから切り出し、破砕し、TE中に浸漬し、同じ条件を用いる第2ラウンドのPCRの基質として用いた。得られた約600bpの生成物は、EPOLFおよびEPOLRプライマーを用いて直接シークエーンシングした(シークエナーゼPCR生成物シークエンシングキット、Amersham)。BLAST分析により判断して、1つのオープンリーディングフレームが既知の配列のDNAポリメラーゼIの標的領域と相同であることが見いだされた。
サブゲノムライブラリの調製およびスクリーニング
このPCR生成物を、放射活性または非放射活性ハイブリダイゼーションキット(Gene Images、USB)を用いて標識し、種々の制限酵素で消化したゲノムDNAのアガロースゲルのブロットを探索するのに用いた。ゲノムDNAをHindIIIで消化して、約1.7kbのユニークハイブリダイズフラグメントを生成した。約1.7kbのDNAフラグメントをアガロースゲルから切り出し、pBluescript II KS(+)(Stratagene)中にクローニングした。プローブにハイブリダイズした個々のコロニーを精製しシークエンシングした。同様に、テルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスのゲノムDNAをEcoRIおよびXhoIで2重に消化して、約1.9kbのユニークハイブリダイズフラグメントを生成し、EcoRIで消化して約3kbのユニークハイブリダイズフラグメントを生成した。これらのクローンの配列を合わせて、BLAST分析により判断して既知の配列のDNAポリメラーゼIのC末端部分に対して高いホモロジーを有する一貫したオープンリーディングフレームを形成した。1.7kbのHindIIIフラグメントを含むクローンをEcoRIおよびXhoIで消化して、1.4kbのフラグメントを生成し、これをゲル精製し、ニックトランスレーションにより32Pで標識し、これを用いてPstIおよびXhoIで消化したテルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスのゲノムDNAのブロットを探索した。このことにより、遺伝子の残りのN−末端部分を含む3kbのユニークハイブリダイズフラグメントが同定された。ヌクレオチド配列は図1A−E(配列番号1)に示され、天然のポリメラーゼをコードする可能性のある連続オープンリーディングフレームは図2A−D(配列番号2)に示される。
発現ベクターの調製
ゲノムDNAからいくつかのPCR生成物を作成し、これにより5’−3’エキソヌクレアーゼドメインを含まないポリメラーゼコーディング配列の一部をクローニングした(図5を参照)。文字A−Dは、以下の表にその概要が示される種々の構築物の開始部位を表す。これらのトランケートしたポリメラーゼコーディング配列を、発現ベクターpRE2(Reddy,P.,Peterkofsky,A.and McKenney,K.(1989)Nucleic Acids Res.17,10473−10488)のλPLプロモータの制御下においた。これらのベクターはE.coli DH−1 λ+(λcI+)株内で増殖させた。
PCRにおいてTaqDNAポリメラーゼにより導入される誤りを最小限にするために、改変ロングPCRを実施した。PCR反応液は以下のものを含んでいた:20mMトリシン(pH8.8)、85mM KOAc、200mMの各dNTP、5% DMSO、0.5mMの各プライマー、1.5mM MgOAc(ホットスタートとして添加)、100μlの反応につき2.5ユニットのホットタブ(Hot Tub)(またはrTth)DNAポリメラーゼ(Amersham)、100μlの反応につき0.025Uのディープベント(Deep Vent)DNA(New England Biolabs)ポリメラーゼ、100μlの反応につき20−100ngのテルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスゲノムDNA。サイクリングパラメータは次のものから構成された:94℃で30秒間、次に68℃で10分40秒間x8サイクル;94℃で30秒間、次に68℃で12分00秒間x8サイクル;94℃で30秒間、次に68℃で13分20秒間x8サイクル;94℃で30秒間、次に68℃で14分40秒間x8サイクル。
Figure 0004073038
を用いて生成された。
得られたPCR生成物をNdeIおよびKpnIで消化し、同じ制限酵素で消化したpRE2中にクローニングした。
サイレント変化(以下の表を参照)とは、5’プライマーが天然の配列と同類であるがE.coliによってより頻繁に使われるいくつかのコドンをコードすることを示す。この方法により、4種類の異なるポリペプチドをコードする6個の異なるクローンを構築した。
Figure 0004073038
クローン化64kDa酵素の発現
プラスミドpRED6404を有するE.coli MZ−1株(cI857溶原性)を50μg/mlアンピシリンを補充したLB培地(1リットルあたり:10gトリプトン、5gイーストエクストラクト、10gNaCl)中で培養した。培養物を30−32℃でOD600が1.5になるまで増殖させ、このとき、培養温度を40−42℃に上昇させた。この温度で2時間培養を続け、その後連続フロー遠心分離により培養物を回収した。細胞ペーストは、以後の手順の前に−80℃で保存した。
実施例6:クローン化全長酵素の調製
全長酵素は、ゲノムDNAのクローンからPCRによりクローニングした(配列番号1)(図1A−E)。A5’プライマーDDF−FOR(GGAATTCCATATGGCTTATAAATTTTTAATCATTGATGGTAGTAGC)(配列番号24)を合成した。このプライマーはNdeI部位をコードし、開始メチオニンの後にアラニンコドンを挿入し、2つのコドンをE.coliによって好まれる同義のコドンに変更する(ATA→ATC、アミノ酸位置6におけるIle;およびGGA→GGT、アミノ酸位置9におけるGly)。このプライマーをゲノムDNAの組み立てられたクローンからのベクタープライマーとともに用いてPCR生成物を生成し、次にこれをNdeIおよびXhoIで消化し、同様に消化したpRED6404中にサブクローニングして、pLS−3を形成した。全長酵素のDNAは図7A−C(配列番号23)に示される。
実施例7:クローン化64kDa酵素の精製
抽出物の調製
凍結細胞ペースト(370グラム)を1800mlの緩衝液A(50mM Tris・HCl,pH8.0、10mM NaCl、1mM DTT、1mM EDTA、10%(w/v)グリセロール)と合わせた。ペーストを室温で再懸濁が完了するまで撹拌した。フレンチプレスセルを用いて細胞を溶解させた。細胞破片を70,000xg、20分間、4℃で遠心分離により除去した。
液体クロマトグラフィー精製
透明にした溶解物を塩濃度300mMでDEAEセルロースのカラムに通した。回収されたフロースルーを70℃に10分間加熱し、遠心分離により再び透明にし、ヘパリンセファロースのカラム上に負荷した。DNAポリメラーゼは、前述のように塩勾配でこのカラムから溶出され、ほとんどの場合純粋であることが認められた。そうでない場合には、ヒドロキシアパタイト上でのカラムクロマトグラフィーを実施した。
実施例8:クローン化64kDa酵素の特性決定
一般特性
クローン化酵素はpRED6404の精製された遺伝子生成物を表す。クローン化酵素は、SDS−PAGE上で約64,000Daのポリペプチド(ウシ血清アルブミン、MW67,000のすぐ下)として移動する。クローン化酵素の比活性は28,000ユニット/mgである。これは検出可能なエキソヌクレアーゼ活性を有しない。DNA合成の至適温度はアッセイ条件下で72℃付近である。DNA合成の至適Mg2+濃度は2mMである。DNA合成の至適Mn2+濃度は0.7mMである。
リバーストランスクリプターゼ活性
クローン化された酵素は、ポリ(rA):オリゴ(dT12-18)および[3H]TTPを含む42℃でのアッセイにおいて、リバーストランスクリプターゼとして機能した。この酵素はMn2+を加えても加えなくても、Mg2+の存在下でRT活性を有する。
SPAフォーマットを用いる多様な酵素のリバーストランスクリプターゼ活性の測定
Amershamリバーストランスクリプターゼシンチレーションプロキシミティアッセイ(SPA)キット(NK9020)、およびMMLV(E70456)およびAMV(E70041)酵素はAmersham Internationalから供給された。上述のようにして調製したクローン化64kD酵素はUSB酵素と名付けられた。Tth(N808−0098)酵素はPerkin−Elmerから入手した。
MMLVおよびAMV酵素は、マグネシウムの存在下で、それぞれ37℃および42℃において試験した。TthおよびUSB酵素はいずれも、60℃において補因子としてのマンガンの存在下で試験した。用いたアッセイ緩衝液はSPAキット中で供給されるものと同じであるが、ただし、緩衝液ミックス中で適当な補因子を置き換えた。本質的に、アッセイは、SPAキット中で提供されるプロトコルを用いて、サルステッド管中で総反応容量100μlで以下のように2重に構成した。
50mM Tris・HCl、pH8
80mM KCl
10mM MgCl2もしくは4mM MnCl2
10mM DTT
0.05%(w/v)NP40
からなる緩衝液中のの0.77μM[3H]TTPを80μl;
10mM Tris・HCl,pH8、1mM MgCl2中の0.2μMプライマー/テンプレート(ポリr(A)にアニーリングしたビオチニル化(dT16)オリゴヌクレオチド)を10μl;
50mM Tris・HCl,pH8、10mM DTT中で希釈した10μlの1ユニット(製造者により定義される)の酵素を各管に加えて反応を開始させ、指示された温度で30分間インキュベートし、その後10μlの0.56M EDTA,pH8を加えて反応を停止させた。次に10μlの供給されたストレプトアビジンSPAビーズを各管に加え、さらに室温で10分間インキュベートした後、LKB1205シンチレーションカウンターで計数した。
酵素を含まない適当な対照も実施した。得られたデータは図6に示される。この実験は、この実験で用いたプライマーの溶融温度を考慮していない。理論的には、この実験においては60℃ではわずかのプライマーのみがテンプレートにアニーリングしたままである。実際には、このことにより、USBおよびTth酵素について観察された活性が過小評価されるであろう。
鎖置換増幅における64kDaポリメラーゼの使用
上述のエキソヌクレアーゼ欠陥クローン化酵素を鎖置換増幅(SDA)反応(Walker,et al.,(1992)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:392−396)において用いた。増幅すべき標的DNAはMycobacterium tuberculosis[GenBank受託番号M29899]からの挿入エレメントIS6110の1.2kbクローンである。標的DNAをpBluescript KS(Stratagene,La Jolla,CA)中にクローン化した。反応混合物(最終濃度:25mMリン酸カリウム,pH7.4、0.1μg/mlのBSA、それぞれ0.05μMのプライマーB1(CGATCGAGCAAGCCA)(配列番号16)およびB2(CGAGCCGCTCGCTGA)(配列番号17)、それぞれ0.5μMのプライマーS1.1(ACCGCATCGAATGCATGTCTCGGTAGGCG ACTCGACC)(配列番号18)およびS2.2(CGATTCCGCTCAGACTTCTCGGGT TACTGAGATCCCT)(配列番号19)、1.4mM dCTPαS、それぞれ0.5mMのdATP、dGTPおよびdCTP、および107コピーの標的プラスミド)を100℃に3分間加熱して標的を変性させ、次に55℃に置いた。55℃で約5分間の後、酵素ミックス(最終濃度:35ユニットの64kDポリメラーゼ、160ユニットのBsoBI制限酵素(New England Biolabs,Beverly,MA)および6.9mM MgCl2(総反応容量50μl)を加え、10分間インキュベーションを続けた。等容量の停止溶液(95%ホルムアミド、20mM EDTAおよびそれぞれ0.05%のブロモフェノールブルーおよびキシレンシアノールFF)を加え、この5μlを10%変性ポリアクリルアミドゲルで電気泳動した。臭化エチジウムで染色することによりDNAを可視化した。64kDaポリメラーゼは、予測された105ヌクレオチド全長の生成物(メジャー生成物)および予測された86ヌクレオチドのニックを有する生成物(マイナー生成物)を生成した。
64kDaポリメラーゼのRT−PCRにおける使用
64kDポリメラーゼをAmPliTaqとともにRT−PCRにおいてリバーストランスクリプターゼとして用いた。ウサギグロビンmRNAをテンプレートとして用いて、以下のプロトコルにより106コピーが検出可能であった。反応容量100μl中に、以下の成分を組み合わせた:1XPCR緩衝液(10mM Tris・HCl,pH8.3、50mM KCl)、2mM MgCl2、200μMの各dNTP、100Uのヒト胎盤RNAse阻害剤(Amersham)、106コピーのウサギグロビンmRNA(BRL)、30pmolのグロビン−ダウンプライマー(TCAGTGGTATTTGTGAGCCAGGGCATTGGCCACACCAGCCACCACCTTCT)(配列番号25)、15pmolのグロビン−アッププライマー(ATCCCCCAAAACAGACAGAATGGTGCATCTGTCC)(配列番号26)、2.5UのAmpliTaqポリメラーゼおよび5Uの64kDポリメラーゼ。反応液を65℃で30分間、続いて95℃で5分間、35サイクルの[95℃で1分間、65℃で1分間、70℃で2分間]、続いて72℃で5分間インキュベートした。生成物を2%の臭化エチジウム染色アガロースゲル上で分離し、予測された463bpの生成物が認められた。
以下のプロトコルを用いて、ラット肝臓からの総RNAを用いて、アルブミン遺伝子からのRT−PCR生成物を250ngのテンプレートから検出した。反応容量100μl中に以下の成分を組み合わせた:1XPCR緩衝液(10mM Tris・HCl,pH8.3、50mM KCl)、2mM MgCl2、200μMの各dNTP、100Uのヒト胎盤RNAse阻害剤(Amersham)、250ngのラット肝臓RNA、30pmolのアルブミン−ダウンプライマー(GTTCTCCTGGAAGGAGGTGCACATGGCCTC)(配列番号27)、15pmolのアルブミン−アッププライマー(CACACAAGAGTGAGATCGCCCATCGGTTTAAGGA)(配列番号28)、2.5UのAmpliTaqポリメラーゼおよび40Uの64kDポリメラーゼ。反応液を65℃で30分間、続いて95℃で5分間、35サイクルの[95℃で1分間、65℃で1分間、70℃で2分間]、続いて72℃で5分間インキュベートした。生成物を2%の臭化エチジウム染色アガロースゲルで分離し、予測された386bpの生成物が認められた。
実施例9:テルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスからのFYDNAポリメラーゼの構築
出発物質
FYポリメラーゼを生成するために用いたDNA構築物は以下のとおりである。pRED6706は、608アミノ酸のポリペプチドをコードする発現ベクターである。工学的に作成された開始メチオニンの後の、コードされる残りの607アミノ酸は、テルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスから得ることができるDNAポリメラーゼIのC末端部分を表す。
pRED6404は、578アミノ酸のポリペプチドをコードする発現ベクターである。工学的に作成された開始メチオニンの後の、コードされる残りの577アミノ酸は、テルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスから得ることができるDNAポリメラーゼIのC末端部分を表す。
pPREF2は、pRED6404と同じポリペプチドをコードするが、E.coliではほとんど用いられないコドンを排除するために、コドン7、10および11においてテルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカス配列の3つのサイレント変異を有する。
これらのすべての構築物は、λPLプロモーターおよびλcIIリボソーム結合部位を利用する発現ベクターpRE2(Nucleic Acids Res.(1989)17,10473−88)に由来する。
F412Yの構築
テルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスDNAポリメラーゼを配列(RXXXKXXXFXXXYG)(配列番号20)について検索して、モチーフBまたはO−ヘリックス領域の位置を求めた。予測されるpRED6706遺伝子産物のアミノ酸残基433−466に配列(RRAAKAVNFGIIYG)(配列番号21)が見いだされた。変異原性オリゴヌクレオチド、DDFY(AAGGTCAGAAAGCCCATAATCGCTTATGCCATATATTATG CCATAATTTACGGC)(配列番号22)は、ヌクレオチド1325における変更(AAA−ATA)を除き、pRED6706のコーディング配列のヌクレオチド1315−1371にアンチパラレルであるように設計した。この変更は発現したポリメラーゼにおけるフェニルアラニンからチロシンへの変更に対応する。このオリゴヌクレオチドはまた、ヌクレオチド1361におけるユニークXhol制限部位と重なっている。
オリゴヌクレオチドDDFYを、pRED6706のコーディング配列のヌクレオチド94−133に相補的でありNdeI制限部位を含むDD64pref(配列番号13)とともに用いて、PCR増幅およびpRED6706の同時突然変異誘発を行った。得られたPCR生成物をNdeIおよびXhoIで消化し、アガロースゲル電気泳動により精製し、同様に処理したpRED6404の大きいフラグメントとライゲートさせた。ライゲートさせた構築物を用いてコンピテントE.coli DH1 λ+(λcI+)株をトランスフォームした。適当な制限酵素消化パターンを与えるクローンをシークエンシングして変異を確認した。試験したすべてのクローンにおいて所望の変異に加えて偽変異が見いだされ、このため、F412Y変異(pRED6404の番号付け)のみを含むAflIII/KpnI制限プラグメントをpRED6404中にサブクローニングしてpLS−1を得た。
実施例10:F412YDNAポリメラーゼの精製
プラスミドpLS−1をE・coli MZ−1株(λc1857、溶原菌)にトランスフォームした。100μg/mlのアンピシリンを含むLB培地中の1リットルの培養物を30℃でOD600=1.1まで増殖させた。温度を42℃に上昇させ、2時間培養を続けた。細胞を遠心分離により回収し(4g湿重量)、50mM NaClを含む15mlの緩衝液A(50mM Tris・HCl,pH8.0、1mM DTT、1mM PMSF、1mM EDTA、10%(v/v)グリセロール)中に再懸濁した。再懸濁液を30秒間、4回超音波処理し、溶解物を遠心分離により透明にした。透明にした溶解物を300mMのNaClとし、300mM NaClを含む緩衝液Aで平衡化したDEAEセルロースのカラム(ベッド容量65ml)を通した。フロースルー画分(45ml)を回収し、70℃に15分間加熱し、遠心分離により透明にした。透明にした上清を、50mM NaClを含む緩衝液Aで希釈して、総量120mlとした。この溶液を、150mM NaClを含む緩衝液Aで平衡化したヘパリンセファロースのカラム(ベッド容量70ml)に負荷した。カラムをこの同じ緩衝液で洗浄し、緩衝液A中の150mM−700mM NaClの直線塩勾配によりカラムから活性を溶出した。SDS−PAGEにより純度が90%より高いと判定された活性画分をプールし、限外濾過により濃縮し、50mMリン酸、50%(v/v)グリセロールに対して透析した。配列は図4A−C(配列番号4)に与えられる。
他の態様は以下の特許請求の範囲の範囲内である。
【配列表】
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Claims (29)

  1. 配列番号2〜4のいずれかのアミノ酸配列からなるか、またはポリメラーゼ活性が保持される範囲で1個または複数個のアミノ酸の欠失または置換を有する配列番号2〜4のいずれかのアミノ酸配列からなる、テルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスの酵素的に活性な、DNAポリメラーゼ。
  2. 前記DNAポリメラーゼが、エキソヌクレアーゼ活性が除去されているものである、請求項1記載のポリメラーゼ。
  3. 前記ポリメラーゼが、アミノ末端から1個またはそれ以上のアミノ酸が欠失されているかまたはアミノ酸が変更されて、前記エキソヌクレアーゼ活性が除去されている、請求項2記載のポリメラーゼ。
  4. 前記ポリメラーゼが、706位においてフェニルアラニンがチロシンに置き換えられたものである、請求項1記載のポリメラーゼ。
  5. 前記ポリメラーゼが、アミノ末端から1個またはそれ以上のアミノ酸が欠失され、706位においてフェニルアラニンがチロシンに置き換えられたものである、請求項1記載のポリメラーゼ。
  6. 前記ポリメラーゼが、1個またはそれ以上のアミノ酸が変更されてエキソヌクレアーゼ活性が除去されており、706位においてフェニルアラニンがチロシンに置き換えられたものである、請求項1記載のポリメラーゼ。
  7. 請求項1−6のいずれかに記載の精製されたDNAポリメラーゼを緩衝液中に含む、安定な酵素的組成物。
  8. 請求項1−6のいずれかに記載のDNAポリメラーゼをコードする精製された核酸。
  9. 請求項1−6のいずれかに記載のDNAポリメラーゼをコードする核酸配列を含有するベクターを含む宿主細胞。
  10. 鎖置換増幅において用いるための、請求項1−6のいずれかに記載のDNAポリメラーゼおよび熱安定性制限酵素。
  11. 配列番号2〜4のいずれかのアミノ酸配列からなるか、またはポリメラーゼ活性が保持される範囲で1個または複数個のアミノ酸の欠失または置換を有する配列番号2〜4のいずれかのアミノ酸配列からなる、テルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスの酵素的に活性な、DNAポリメラーゼを用いて、鎖置換により核酸フラグメントを生成し増幅する方法。
  12. 前記DNAポリメラーゼが、エキソヌクレアーゼ活性が除去されたものである、請求項11記載の方法。
  13. 請求項1−6のいずれかに記載のDNAポリメラーゼおよび熱安定性制限酵素を含む、DNAの鎖置換増幅のためのキット。
  14. DNAをシークエンシングし、このことにより、DNAテンプレートのヌクレオチド塩基配列の少なくとも一部を決定することができる方法であって、請求項4、5、または6のいずれかに記載のDNAポリメラーゼを少なくとも1つの鎖停止剤の存在下で用いて、前記DNAテンプレートから鎖停止されたフラグメントを生成し、そして前記フラグメントのサイズから前記DNAテンプレートの少なくとも一部の配列を決定する、の各工程を含む方法。
  15. 請求項4、5、または6のいずれかに記載のDNAポリメラーゼおよびピロホスファターゼを含む、DNAシークエンシング用のキット。
  16. オリゴヌクレオチドプライマー、請求項1−6のいずれかに記載のポリメラーゼ、および1種類から4種類のデオキシリボヌクレオシドリン酸を提供することによりcDNAを製造する方法。
  17. リバーストランスクリプターゼとして有用な、請求項1記載のDNAポリメラーゼ。
  18. リバーストランスクリプターゼとして有用な、請求項2記載のDNAポリメラーゼ。
  19. 請求項1記載のDNAポリメラーゼおよび単一の反応容器中でポリメラーゼ連鎖反応を実施するのに適したポリメラーゼを用いる逆転写/ポリメラーゼ連鎖反応の方法。
  20. 前記DNAポリメラーゼが、エキソヌクレアーゼ活性が除去されたものである、請求項19記載の方法。
  21. ポリメラーゼ連鎖反応を実施するのに適した前記ポリメラーゼがTaqDNAポリメラーゼである、請求項19記載の方法。
  22. 請求項1記載のDNAポリメラーゼおよびポリメラーゼ連鎖反応を実施するのに適したポリメラーゼを含む、逆転写/ポリメラーゼ連鎖反応用のキット。
  23. 前記DNAポリメラーゼが、エキソヌクレアーゼ活性が除去されたものである、請求項22記載のキット。
  24. ポリメラーゼ連鎖反応を実施するのに適した前記ポリメラーゼがTaqDNAポリメラーゼである、請求項23記載のキット。
  25. 請求項1記載のDNAポリメラーゼおよびポリメラーゼ連鎖反応を実施するのに適したポリメラーゼを含む、RT/PCRにおいて用いるための溶液。
  26. 前記DNAポリメラーゼが、エキソヌクレアーゼ活性が除去されたものである。請求項25記載の溶液。
  27. ポリメラーゼ連鎖反応を実施するのに適した前記ポリメラーゼがTaqDNAポリメラーゼである、請求項25記載の溶液。
  28. 請求項1−6のいずれかに記載のDNAポリメラーゼおよび熱安定性制限酵素を含む、DNAの鎖置換増幅のための溶液。
  29. 請求項4、5、または6のいずれかに記載のDNAポリメラーゼおよびピロホスファターゼを含む、DNAのシークエンシングのための溶液。
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