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JP4054005B2 - 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法 - Google Patents

動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法 Download PDF

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JP4054005B2 JP2004168879A JP2004168879A JP4054005B2 JP 4054005 B2 JP4054005 B2 JP 4054005B2 JP 2004168879 A JP2004168879 A JP 2004168879A JP 2004168879 A JP2004168879 A JP 2004168879A JP 4054005 B2 JP4054005 B2 JP 4054005B2
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Description

本発明は、動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法に関し、詳しくは、変速機を介して駆動軸に動力を出力する電動機を備える動力出力装置およびこれを搭載し駆動軸に車軸が連結されて走行する自動車並びに動力出力装置の制御方法に関する。
従来、この種の動力出力装置としては、遊星歯車機構の各回転要素に内燃機関の出力軸,発電機の回転軸,駆動軸が接続されると共に変速機を介して駆動軸に電動機が接続されたハイブリッド自動車に搭載されたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、変速機の変速段を車速に応じて切り替えることにより、電動機からの動力を車速に応じた動力に変速して駆動軸に出力している。
特開2002−225578号公報
上述の動力出力装置では、例えば、変速段を増速側に切り替える際、必要なクラッチの係合によるエネルギ損失により電動機から駆動軸に作用する駆動力に落ち込みが生じ、その後に電動機の回転数が低下する際に電動機の回転軸のイナーシャによって駆動軸に過剰な駆動力が作用して運転者に違和感を与える場合がある。こうした駆動軸への過剰な駆動力は、電動機の回転軸のイナーシャ分を完全キャンセルさせるように電動機から出力する駆動力を減少させることにより防止できるが、イナーシャ分を完全にキャンセルさせるとクラッチの係合時の駆動力の落ち込みからの回復が遅れ、これも運転者に違和感を与える結果となる。
本発明の動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法は、変速比を変更している最中の駆動軸への駆動力の落ち込みを抑制しながら変速による違和感の発生を防止することを目的の一つとする。また、本発明の動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法は、変速比を変更している最中の駆動軸への駆動力の落ち込みを抑制しながら変速により駆動軸に過剰な駆動力が作用するのを防止することを目的の一つとする。
本発明の動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の動力出力装置は、
要求駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記電動機を駆動制御する制御手段と、
前記電動機から駆動力が出力されている最中に前記変速機における変速比の切り替えが要求されたとき、該要求された変速比に切り替わるよう該変速機を駆動制御し、前記変速比が切り替えられている最中に生じる前記電動機の回転子の慣性力により前記電動機から前記駆動軸に作用する駆動力が前記要求駆動力に一致する方向に調整されるよう該電動機を駆動制御する駆動力調整制御を行なう駆動時変速制御手段と
を備えることを要旨とする。
この本発明の動力出力装置では、電動機から駆動力が出力されている最中に変速機における変速比の切り替えが要求されたとき、要求された変速比に切り替わるよう変速機を駆
動制御し、変速比が切り替えられている最中に生じる電動機の回転子の慣性力により駆動軸に作用する駆動力が要求駆動力に一致する方向に調整されるよう電動機を駆動制御する。したがって、電動機の回転子の慣性力を完全キャンセルするものに比して変速比を変更している最中の駆動力の落ち込みを抑制できると共に変速による違和感の発生を防止することができる。
こうした本発明の動力出力装置において、前記駆動時変速制御手段は、減速側から増速側への変速比の変更が要求されたときに前記駆動力調整制御を行なう手段であるものとすることもできる。この態様の本発明の動力出力装置において、前記駆動時変速制御手段は、前記変速比が切り替えられている最中に前記電動機から出力されている動力が維持される駆動力が出力されるよう前記電動機を駆動制御し、該駆動力を該電動機から出力すると前記慣性力により前記駆動軸に作用する駆動力が前記要求駆動力を超えるときには該超える部分に相当する駆動力を減じた駆動力に調整されるよう前記電動機を駆動制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、変速比を変更している最中の駆動力の落ち込みを抑制しながら要求駆動力を超える過剰な駆動力が作用するのをより確実に防止することができる。
本発明の動力出力装置において、内燃機関と、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と第3の回転軸の3軸に接続され、該3軸のうちいずれか2軸に入出力される動力が決定されると残余の1軸に入出力される動力が決定される3軸式動力入出力手段と、前記第3の回転軸に動力を入出力可能な発電機とを備えるものとすることもできるし、内燃機関と、前記内燃機関の出力軸に接続された第1の回転子と前記駆動軸に接続された第2の回転子とを有し、電磁的な作用により該第1の回転子と該第2の回転子とを相対的に回転駆動させる発電可能な対回転子電動機とを備えるものとすることもできる。
本発明の自動車は、
上述のいずれかの態様の本発明の動力出力装置、即ち、基本的には、変速機を介して駆動軸に動力を出力する電動機を備える動力出力装置であって、要求駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記電動機を駆動制御する制御手段と、前記電動機から駆動力が出力されている最中に前記変速機における変速比の切り替えが要求されたとき、該要求された変速比に切り替わるよう該変速機を駆動制御し、前記変速比が切り替えられている最中に生じる前記電動機の回転子の慣性力により前記電動機から前記駆動軸に作用する駆動力が前記要求駆動力に一致する方向に調整されるよう該電動機を駆動制御する駆動力調整制御を行なう駆動時変速制御手段とを備える動力出力装置とを搭載し、前記駆動軸に車軸が連結されて走行する
ことを要旨とする。
この本発明の自動車では、上述のいずれかの本発明の動力出力装置を搭載するから、本発明の動力出力装置が奏する効果と同様の効果、例えば、変速比を変更している最中の駆動力の落ち込みを抑制しながら変速による違和感の発生を防止することができる効果や変速比を変更している最中の駆動力の落ち込みを抑制しながら変速により駆動軸に過剰な駆動力が作用するのを防止することができる効果などの効果を奏することができる。
本発明の動力出力装置の制御方法は、
変速機を介して駆動軸に動力を出力する電動機を備える動力出力装置の制御方法であって、
(a)要求駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記電動機を駆動制御し、
(b)前記電動機から駆動力が出力されている最中に前記変速機における変速比の切り替えが要求されたとき、該要求された変速比に切り替わるよう該変速機を駆動制御し、該変速比の切り替えの際に生じる前記電動機の回転子の慣性力により前記駆動軸に作用する駆
動力が前記要求駆動力に一致する方向に調整されるよう該電動機を駆動制御する
ことを要旨とする。
この本発明の動力出力装置の制御方法によれば、電動機から駆動力が出力されている最中に変速機における変速比の切り替えが要求されたとき、要求された変速比に切り替わるよう変速機を駆動制御し、変速比が切り替えられている最中に生じる電動機の回転子の慣性力により駆動軸に作用する駆動力が要求駆動力に一致する方向に調整されるよう電動機を駆動制御する。したがって、電動機の回転子の慣性力を完全キャンセルするものに比して変速比を変更している最中の駆動力の落ち込みを抑制できると共に変速による違和感の発生を防止することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、変速機60を介して動力分配統合機構30に接続されたモータMG2と、車両の駆動系全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32には変速機60を介してモータMG2がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32に出力する。リングギヤ32は、ギヤ機構37,デファレンシャルギヤ38を介して車両前輪の駆動輪39a,39bに機械的に接続されている。したがって、リングギヤ32に出力された動力は、ギヤ機構37,デファレンシャルギヤ38を介して駆動輪39a,39bに出力されることになる。
モータMG1およびモータMG2は、共に発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負
極母線として構成されており、モータMG1,MG2の一方で発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2から生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1とモータMG2とにより電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、共にモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44から入力した信号に基づいて図示しない回転数算出ルーチンによりモータMG1,MG2の回転子の回転数Nm1,Nm2を計算している。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
変速機60は、モータMG2の回転軸48とリングギヤ軸32aとの接続および接続の解除を行なうと共に両軸の接続をモータMG2の回転軸48の回転数を2段に減速してリングギヤ軸32aに伝達できるように構成されている。変速機60の構成の一例を図2に示す。この図2に示す変速機60は、ダブルピニオンの遊星歯車機構60aとシングルピニオンの遊星歯車機構60bと二つのブレーキB1,B2とにより構成されている。ダブルピニオンの遊星歯車機構60aは、外歯歯車のサンギヤ61と、このサンギヤ61と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ62と、サンギヤ61に噛合する複数の第1ピニオンギヤ63aと、この第1ピニオンギヤ63aに噛合すると共にリングギヤ62に噛合する複数の第2ピニオンギヤ63bと、複数の第1ピニオンギヤ63aおよび複数の第2ピニオンギヤ63bを連結して自転かつ公転自在に保持するキャリア64とを備えており、サンギヤ61はブレーキB1のオンオフによりその回転を自由にまたは停止できるようになっている。シングルピニオンの遊星歯車機構60bは、外歯歯車のサンギヤ65と、このサンギヤ65と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ66と、サンギヤ65に噛合すると共にリングギヤ66に噛合する複数のピニオンギヤ67と、複数のピニオンギヤ67を自転かつ公転自在に保持するキャリア68とを備えており、サンギヤ65はモータMG2の回転軸48に、キャリア68はリングギヤ軸32aにそれぞれ連結されていると共にリングギヤ66はブレーキB2のオンオフによりその回転を自由にまたは停止できるようになっている。ダブルピニオンの遊星歯車機構60aとシングルピニオンの遊星歯車機構60bとは、リングギヤ62とリングギヤ66、キャリア64とキャリア68とによりそれぞれ連結されている。変速機60は、ブレーキB1,B2を共にオフとすることによりモータMG2の回転軸48をリングギヤ軸32aから切り離すことができ、ブレーキB1をオフとすると共にブレーキB2をオンとしてモータMG2の回転軸48の回転を比較的大きな減速比で減速してリングギヤ軸32aに伝達し(以下、この状態をLoギヤの状態という)、ブレーキB1をオンとすると共にブレーキB2をオフとしてモータMG2の回転軸48の回転を比較的小さな減速比で減速してリングギヤ軸32aに伝達する(以下、この状態をHiギヤの状態という)。ブレーキB1,B2を共にオンとする状態は回転軸48やリングギヤ軸32aの回転を禁止するものとなる。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、図示しないが、バッテリ50の端子間に設置された電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサからの電池温度などが入力
されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量に対応したアクセル開度を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。また、ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、変速機60のブレーキB1,B2の図示しないアクチュエータに駆動信号などが出力されている。なお、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、実施例のハイブリッド自動車20の動作、主に変速機60の変速比を変更する際の動作について説明する。図3は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば8msec毎)に繰り返し実行される。
駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V、モータECU40からのモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2、バッテリECU52からのバッテリ50の充放電要求パワーPb*など制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。充放電要求パワーPb*は、バッテリ50の残容量(SOC)
が基準値より大きいときには大きいほど放電用のパワーが大きくなるように、且つ、残容量(SOC)が基準値より小さいときには小さいほど充電用のパワーが大きくなるように予め設定されたマップを用いてバッテリECU52により設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*と要求パワーPr*とを設定する(ステップS102)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図4に要求トルク設定用マップの一例を示す。要求パワーPr*は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものとして計算することができる。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kを乗じることにより求めることができる。
要求トルクTr*と要求パワーPr*とを設定すると、要求パワーPr*と充放電要求パワーPb*とロスLossとを合算することによりエンジン22から出力すべきエンジン要求パワーPe*を計算し(ステップS104)、このエンジン要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する(ステップS106)。この設定は、エンジン22を効率よく動作させる動作ラインとエンジン要求パワーPe*とに基づいて目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定することにより行なわれる。エンジン22の動作ラインの一例および目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図5に示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインとエンジン要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。
目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定すると、目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nrと動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いて次式(1)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づいて次式(2)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を計算する(ステップS108)。ここで、式(1)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図6に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2に変速機60の現在のギヤ比Grを乗じたリングギヤ32(リングギヤ軸32a)の回転数Nrを示す。モータMG1の目標回転数Nm1*は、この共線図における回転数の関係を用いることにより容易に導くことができる。したがって、モータMG1が目標回転数Nm1*で回転するようトルク指令Tm1*を設定してモータMG1を駆動制御することによりエンジン22を目標回転数Ne*で回転させることができる。式(2)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。なお、図6におけるR軸上の2つの太線矢印は、エンジン22を目標回転数Ne*および目標トルクTe*の運転ポイントで定常運転したときにエンジン22から出力されるトルクTe*がリングギヤ軸32aに伝達されるトルク(以下、これを直達トルクTerと呼ぶ)と、モータMG2から出力されるトルクTm2*が変速機60を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ−Nr/ρ ・・・(1)
Tm1*=前回Tm1*+k1(Nm1*−Nm1)+k2∫(Nm1*−Nm1)dt ・・・(2)
モータMG1のトルク指令Tm1*を計算すると、リングギヤ軸32aの要求トルクTr*とモータMG1のトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρとに基づいて次式(3)により要求トルクTr*のうちモータMG2が分担すべきモータ分担分要求トルクTmr*を計算する(ステップS110)。
Tmr*=Tr*+Tm1*/ρ ・・・(3)
そして、変速機60の変速要求(変速比の変更要求)がなされているか否かを判定する(ステップS112)。変速機60の変速要求は、例えば、車速Vや要求トルクTr*などに基づいてなされる。変速要求がなされていないときには、モータ分担分要求トルクTmr*を変速機60のギヤ比Gr(変速機60がHiギヤの状態のときにはHiギヤのギヤ比Ghi,Loギヤの状態のときにはLoギヤのギヤ比Glo)で割ってモータMG2から出力すべきトルクとしてのトルク指令Tm2*を設定する(ステップS114)。
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1のトルク指令Tm1*,モータMG2のトルク指令Tm2*を設定すると、エンジンECU24へはエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを,モータECU40へはモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をそれぞれ送信して(ステップS116)、本ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるように燃料噴射制御や点火制御などを行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
一方、変速機60の変速要求がなされていると判定されると、変速要求がLoギヤの状態からHiギヤの状態への切替要求、即ちアップシフトの要求であるか否かを判定し(ステップS118)、アップシフトの要求であると判定されると図7に例示するアップシフト実行処理を実行し(ステップS120)、アップシフトの要求でない、即ちダウンシフトの要求であると判定されると、ダウンシフト実行処理を実行し(ステップS122)、各設定値をエンジンECU24やモータECU40に送信する処理を行なって(ステップS116)、本ルーチンを終了する。ダウンシフト実行処理では、ブレーキB1がONでブレーキB2がOFFの状態からブレーキB1がOFFでブレーキB2がONの状態に切り替える処理であり、例えば、ブレーキB1をOFFとして待機し、モータMG2の回転数Nm2が変速比の変更後のモータMG2の回転数Nm2*に一致したときにブレーキB2をONとすることにより行なうことができる。以下、図7のアップシフト実行処理について詳細に説明する。
アップシフト実行処理では、フラグF1,F2の値を調べる(ステップS150)。ここで、フラグF1,F2は、アップシフトの実行段階をあらわすフラグであり、初期値としては値0が設定されている。アップシフト実行処理では、アップシフトの実行終了をあらわすフラグF3もあり、このフラグF3に値1が設定されたときに図3のステップS112で変速要求はなされていないと判定されるようになる。
フラグF1,F2が共に値0のときには、現時点のモータMG2の回転数Nm2からアップシフト後のモータMG2の回転数Nm2*を次式(4)により計算し(ステップS152)、ブレーキB2をOFFとすると共に(ステップS154)、ブレーキB1をフリクション係合する(ステップS156)。
Nm2*=Nm2・Ghi/Glo ・・・(4)
続いて、図3のステップS110で計算されたモータ分担分要求トルクTmr*を格納値Tsetに設定して(ステップS158)、設定した格納値Tsetを変速機60のLoギヤのギヤ比Gloで割ってモータMG2から出力すべきトルク指令Tm2*を設定し(ステップS160)、フラグF1に値1をセットして(ステップS162)、処理を終了する。
ステップS150でフラグF1が値1でありフラグF2が値0であると判定されると、モータMG2の回転数Nm2がステップS152で計算されたHiギヤに切替後のモータMG2の回転数Nm2*に一致するか否かを判定する(ステップS164)。まだモータMG2の回転数Nm2が回転数Nm2*に一致しないと判定されたときには、モータMG2の回転数Nm2をリングギヤ軸32aの回転数Nr(=k・V)で割って変速機60の現在のギヤ比Gsftを計算し(ステップS166)、ステップS158の格納値Tsetを計算したギヤ比Gsftで割ってモータMG2の仮モータトルクTm2tmpを設定し(ステップS168)、モータMG2の仮モータトルクTm2tmpにHiギヤのギヤ比Ghを乗じた値(=Tm2tmp×Gh)から慣性モーメントIにモータMG2の回転数Nm2の時間微分を乗じた値(=I・d(Nm2)/dt)を減じたトルクとしての出力トルクTmrと格納値Tset(モータ分担分要求トルクTmr*の格納値)とを比較する(ステップS170)。出力トルクTmrが格納値Tsetよりも大きいと判定されたときには、格納値Tsetと出力トルクTmr(=Tm2tmp・Gh−I・d(Nm2)/dt)とギヤ比Ghiとに基づいて次式(5)により仮モータトルクTm2tmpの値を調整するための調整トルクΔTm2を設定し(ステップS172)、出力トルクTmrが格納値Tset以下と判定されたときには、調整トルクΔTm2として値0を設定する(ステップS174)。こうして調整トルクΔTm2が設定されると、仮モータトルクTm2tmpに調整トルクΔTm2を足して(ステップS176)、処理を終了する。一方、モータMG2の回転数Nm2がHiギヤに切替後の回転数Nm2*に一致すると判定されると、フラグF2に値1をセットして(ステップS178)、処理を終了する。
ΔTm2=(Tset−(Tm2tmp・Ghi−I・d(Nm2)/dt))/Ghi ・・・(5)
ここで、慣性モーメントIにモータMG2の回転数Nm2の時間微分を乗じたものは、モータMG2のイナーシャトルクに相当し、このイナーシャトルクは、変速機60を介してリングギヤ軸32aに作用する。図8に、変速機60をLoギヤからHiギヤに変更する様子を示す。変速機60をLoギヤからHiギヤに切り替える際、ブレーキB1,B2の切り替えによるエネルギ損失によりモータMG2から出力されるパワーを一定に維持してもリングギヤ軸32aに作用するトルクには落ち込みが生じるが、その後に、モータMG2の回転数Nm2の減少を伴ってトルクの落ち込みは回復していく。前述したように、モータMG2の回転数Nm2が減少する際にはイナーシャトルクが変速機60を介してリングギヤ軸32aに作用するから、このイナーシャトルクによりトルクの落ち込みは急激に回復していくが、その後にイナーシャトルクにより格納値Tset(モータ分担分要求トルクTmr*)を超える過剰な出力トルクTmrがリングギヤ軸32aに作用する場合がある。これに対して、このイナーシャトルクを完全にキャンセルするようモータMG2から出力するトルクを減少させると、トルクの減少が過剰となってリングギヤ軸32aへのトルクの落ち込みからの回復が遅れ、運転者に違和感を与える。したがって、出力トルクTmrが格納値Tset(変速直前のモータ分担分要求トルクTmr*)を超えるときには超える部分に相当するトルクを調整トルクΔTm2として計算しこの調整トルクΔTm2を仮モータトルクTm2tmpに加算してトルク指令Tm2*を設定することでアップシフトの際にイナーシャトルクを利用してリングギヤ軸32aへのトルクの落ち込みを最小限に抑えながら変速終期のイナーシャトルクによりリングギヤ軸32aに過剰なトル
クが出力されるのを防止しているのである。
フラグF1,F2が共に値1に設定、即ち、モータMG2の回転数Nm2が回転数Nm2*に一致するとブレーキB1を完全にONとして(ステップS180)、格納値TsetをHiギヤのギヤ比Ghiで割ってモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し(ステップS182)、フラグF3に値1を設定して(ステップS184)、本ルーチンを終了する。これによりアップシフトの実行は終了し、次回に図3のルーチンが実行された時にステップS112で変速要求はなされていないと判定されるようになる。
図9に、変速機60をLoギヤからHiギヤへ切り替える際のモータMG2の回転数Nm2とモータMG2のトルク指令Tm2*と駆動軸(リングギヤ軸32a)への出力トルクの時間変化の様子を説明する説明図を示す。図示するように、時刻t1に変速要求によってアップシフト実行処理が開始されると、モータMG2からのパワーを一定に維持するようトルク指令Tm2*を設定したときにブレーキB1,B2の切り替えによるエネルギ損失により駆動軸(リングギヤ軸32a)への出力トルクが落ち込んでいく。その後、時刻t2にモータMG2の回転数が減少するに伴って駆動軸への出力トルクの落ち込みから回復する際、モータMG2のイナーシャトルクを利用して駆動軸への出力トルクの落ち込みは比較的急激に回復していく。時刻t3以降に、イナーシャトルクにより出力トルクが格納値Tset(変速直前のモータ分担分要求トルクTmr)を超えたときには、超えた部分のトルクを減少させてトルク指令Tm2*が設定されるから、駆動軸(リングギヤ軸32a)には過剰なトルクは作用しない。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、変速機60の変速比をLoギヤからHiギヤに切り替える際、モータMG2から出力されるパワーを一定に維持するためのトルク指令Tm2*(=仮モータトルクTm2tmp)をもってモータMG2を駆動制御することによりモータMG2の回転数Nm2の減少により発生するイナーシャトルクを利用してブレーキB1,B2の切替によるエネルギ損失により落ち込んだリングギヤ軸32aへの出力トルクTmrを迅速に回復させ、この出力トルクTmrが格納値Tset(変速直前のモータ分担分要求トルクTmr*)を超えたときには超えた部分の調整トルクΔTm2を計算し、この調整トルクΔTm2を仮モータトルクTm2tmpに加算したトルク指令Tm2*をもってモータMG2を駆動制御するから、アップシフトする際の駆動軸(リングギヤ軸32a)への出力トルクの落ち込みを迅速に回復させながらリングギヤ軸32aに過剰なトルクが作用するのを防止できる。この結果、変速の際に運転者に違和感を与えるのを防止することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、変速機60をLoギアからHiギヤに切り替える際、駆動軸としてのリングギヤ軸32aへの出力トルクTmrが格納値Tset(変速直前のモータ分担分要求トルクTmr*)を超えたときには、出力トルクTmrが格納値Tsetに完全に一致するよう調整トルクΔTm2を計算してトルク指令Tm2*を設定したが、出力トルクTmrが格納値Tsetに一致する方向であれば必ずしも完全に一致させる必要はない。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の回転軸を、駆動輪39a,39bに接続された駆動軸に変速機60を介して接続するものとしたが、図10の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の回転軸を、駆動輪39a,39bとは異なる駆動輪39c,39dに接続された駆動軸に変速機60を介して接続するものとしても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22からの動力をモータMG1が接続された動力分配統合機構30を介して駆動輪39a,39bに接続された駆動軸としての
リングギヤ軸32aに出力するものに適用したが、図11の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22からの動力を、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪39a,39bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有しエンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を介して駆動輪39a,39bに出力するものに適用することもできる。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22からの動力をモータMG1が接続された動力分配統合機構30を介して駆動軸39a,39bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものに適用したが、図12の変形例のハイブリッド自動車320に例示するように、エンジン22を変速機330を介して駆動軸に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、駆動軸に動力を出力可能なエンジン22とモータMG2とを備えるいわゆるパラレル型のハイブリッド自動車としたが、モータからの動力を変速機を介して駆動軸に出力するものであればよいから、いわゆるシリーズ型のハイブリッド自動車や単純な電気自動車などに適用しても差し支えない。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の一実施例である動力出力装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 変速機60の構成の一例を示す構成図である。 駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインの一例および目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を示す説明図である。 動力分配統合機構30の各回転要素の回転数とトルクを力学的に説明するための共線図の一例を示す説明図である。 アップシフト実行処理の一例を示すフローチャートである。 変速機60をLoギヤからHiギヤに切り替える際の変速機60の各回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を示す説明図である。 変速機60をLoギヤからHiギヤに切り替える際のモータMG2の回転数Nm2とモータMG2のトルク指令Tm2*と駆動軸への出力トルクの時間変化の様子を説明する説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車320の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 320 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、37 ギヤ機構、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b 39c,39d 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、48 回転軸、50
バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン
、60 変速機、60a ダブルピニオンの遊星歯車機構、60b シングルピニオンの遊星歯車機構、61 サンギヤ、62 リングギヤ、63a 第1ピニオンギヤ、63b
第2ピニオンギヤ、64キャリア、65 サンギヤ、66 リングギヤ、67 ピニオンギヤ、68 キャリア、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74
ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ、234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ、B1,B2 ブレーキ。

Claims (5)

  1. 変速機を介して駆動軸に動力を出力する電動機を備える動力出力装置であって、
    要求トルクが前記駆動軸に出力されるよう前記電動機を駆動制御する制御手段と、
    前記電動機からトルクが出力されている最中に前記変速機における変速比を減速側から増速側に切り替える要求がなされたとき、該要求された変速比に切り替わるよう該変速機を駆動制御すると共に前記電動機からパワーを一定に維持するための維持トルクが出力されるよう該電動機を駆動制御し、前記変速比が切り替えられている最中に前記電動機から前記維持トルクを出力すると、該維持トルクの出力により前記増速側の変速比をもって前記駆動軸に作用するトルクと前記電動機の回転子の慣性力により前記駆動軸に作用するトルクとの和の出力トルクが前記要求トルクを超えるときには、該要求トルクと前記出力トルクとの偏差のトルクにより前記維持トルクを調整したトルクが前記電動機から出力されるよう該電動機を駆動制御する変速制御手段と
    を備える動力出力装置。
  2. 請求項記載の動力出力装置であって、
    内燃機関と、
    前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と第3の回転軸の3軸に接続され、該3軸のうちいずれか2軸に入出力される動力が決定されると残余の1軸に入出力される動力が決定される3軸式動力入出力手段と、
    前記第3の回転軸に動力を入出力可能な発電機と
    を備える動力出力装置。
  3. 請求項記載の動力出力装置であって、
    内燃機関と、
    前記内燃機関の出力軸に接続された第1の回転子と前記駆動軸に接続された第2の回転子とを有し、電磁的な作用により該第1の回転子と該第2の回転子とを相対的に回転駆動させる発電可能な対回転子電動機と
    を備える動力出力装置。
  4. 請求項1ないしいずれか1項に記載の動力出力装置を搭載し、前記駆動軸に車軸が連結されて走行する自動車。
  5. 変速機を介して駆動軸に動力を出力する電動機を備える動力出力装置の制御方法であって、
    (a)要求トルクが前記駆動軸に出力されるよう前記電動機を駆動制御し、
    (b)前記電動機からトルクが出力されている最中に前記変速機における変速比を減速側から増速側に切り替える要求がなされたとき、該要求された変速比に切り替わるよう該変速機を駆動制御すると共に前記電動機からパワーを一定に維持するための維持トルクが出力されるよう該電動機を駆動制御し、前記変速比が切り替えられている最中に前記電動機から前記維持トルクを出力すると、該維持トルクの出力により前記増速側の変速比をもって前記駆動軸に作用するトルクと前記電動機の回転子の慣性力により前記駆動軸に作用するトルクとの和の出力トルクが前記要求トルクを超えるときには、該要求トルクと前記出力トルクとの偏差のトルクにより前記維持トルクを調整したトルクが前記電動機から出力されるよう該電動機を駆動制御する
    動力出力装置の制御方法。
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