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JP4044029B2 - 被膜材を形成した杭の打設方法及びその杭構造 - Google Patents

被膜材を形成した杭の打設方法及びその杭構造 Download PDF

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Description

本発明は、主として管理型廃棄物処分場の跡地に杭を打設する技術に係り、特に遮水機能を損なうことなく遮水基盤を貫通して杭基礎を構築するために杭周囲に被膜材を形成した杭の打設方法及びその杭構造に関するものである。
産業廃棄物や一般廃棄物を埋立処分する廃棄物処分場においては、埋立て・貯留されている廃棄物から汚染水や有害物質が滲出することがある。この汚染水や有害物質は、その処分場外の河川、海等の公共水域へ浸出し、又は地下水を汚染することがある。そこで、この汚染水の浸出を防止するために、埋立地の側面又は底面には、不透水性地層が存在することが必要であり、法律上これが無い場合には遮水シート等の遮水工を施さなければならい。
また、海面埋立処分場においては、沿岸部に自然状態で分布する沖積粘性土層を処分場底面の遮水基盤とすることが多い。例えば、透水係数1×10−5cm/secの粘性土は、その厚さ5m以上が必要である。
なお埋立完了後には、この遮水工の健全度を保ちつつ、処分場跡地の有効かつ高度な利用が図れることが望まれているが、処分場の廃止後においても遮水基盤を保全する必要があるため、遮水基盤を貫通して杭などを打設することが困難な状況にある。
廃棄物処分場の跡地の有効利用として、図6に示すように、ビル、橋梁等の新設の構造物51を構築する場合、廃棄物処分場の跡地の基礎地盤の支持力不足から、杭基礎を必要とする場合がある。この場合、処分場内の廃棄物層Aと遮水基盤層Bを貫通して杭52が透水性地層Cまで打ち込まれると、杭52の打設に伴い杭52の周面に廃棄物及び汚染物質が付着して、遮水基盤B及び透水性地層Cへ有害物質が連れ込まれるおそれがある。
また、図7に示すように、杭52を打設した後、杭本体と遮水基盤層Bとの間に隙間ができ、汚染水や有害物質Pがその隙間を通って処分場外へ浸出するおそれがある。
このために、廃棄物処分場の跡地に構造物51を構築する場合には、杭を用いない構造物に限定されており、跡地そのものが緑地や駐車場などの利用に限定されるなど、跡地の高度かつ有効利用が図られていないのが現状である。
杭を打設する技術としては、特許文献1の「杭施工方法」に、不透水層地盤を貫通して下部透水層地盤に達する杭を打設する場合において、杭打設時又は杭打設後に、上部透水層地盤中の汚染地下水が下部透水層地盤中に流入することを防止する技術が提案されている。これは、置換材料を用いて杭施工領域内部の上部透水層地盤を置換し、杭施工領域中心部への汚染物質の浸入を防止することにより、杭周面の間隙部等を伝わって、汚染地下水中に含有される汚染物質が下部透水層地盤に浸透することを防止して、下部透水層地盤中に含まれる清浄な地下水の汚染を防止する方法である。
また特許文献2の「杭施工方法」に、汚染物質の下部透水層地盤への浸透を防止することが可能となり、打設された杭の間を上記各種の材料により充填することにより、杭打設後における汚染物質の杭施工領域中心部への浸入を防ぎ、下部透水層地盤中に含まれる清浄な地下水の汚染を防止することが可能になる技術が提案されている。この方法は、外挿管を設置することにより、汚染地下水の杭施工領域への浸入を防ぎ、杭打設時における汚染物質の下部透水層地盤への浸透を防止するものである。また、外挿管と打設された杭の間を充填材料により充填することにより、杭打設後における汚染物質の杭施工領域中心部への浸入を防ぎ、下部透水層地盤に含まれる清浄な地下水の汚染を防止するものである。
特開平11−336060号公報 特開平11−336073号公報
しかし、上記従来の杭施工方法では、杭施工の際に置換材料を用いて杭施工領域内部の上部透水層地盤を置換し、杭施工領域中心部への汚染物質の浸入を防止するような複雑な作業工程が必要であり、それらの作業工数が増大するという問題を有していた。
また、最初に外挿管を設置し、外挿管と打設された杭の間を充填材料により充填し、杭打設後における汚染物質の杭施工領域中心部への浸入を防いだ状態で、次に杭を打設時する杭施工方法でも、複雑な作業工程が必要であり、それらの作業工数が増大するという問題を有していた。
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、杭の周囲に被膜を形成し、打設の際に外郭管を用いることにより、廃棄物層から有害物質を透水基盤層へ連れ込んだり、汚染水や有害物質の浸出を伴なうことなく杭打設を可能にし、打設後も所定の遮水機能を確保することができる被膜材を形成した杭の打設方法及びその杭構造を提供することにある。
本発明は、廃棄物処分場の跡地において、表層の廃棄物層(A)から粘性土のような遮水基盤層(B)を貫通して支持地盤となる透水性地層(C)まで杭(1)を打ち込む打設方法であって、前記杭(1)の周囲に被膜材(2)を形成し、前記廃棄物層(A)に前記杭(1)を打設する箇所に、予め中空の外郭管(3)を該廃棄物層(A)の下端以深まで挿入し、次に、該外郭管(3)の内部から廃棄物を除去し内部洗浄してから、該外郭管(3)内部に遮水材料(4)を充填し、その後、前記杭(1)を該遮水材料(4)を押し退けるようにして前記外郭管(3)内に貫入し、さらに、前記杭(1)を前記遮水基盤層(B)内に貫通させる際に、前記外郭管(3)を前記廃棄物層(A)に残留させ、かつ、前記杭(1)のみをその表面の被膜材(2)が剥離されることのないように前記遮水基盤層(B)内に貫入して前記透水性地層(C)まで打設する、ことを特徴とする被膜材を形成した杭の打設方法を提供する
また本発明は、廃棄物処分場の跡地において、表層の廃棄物層(A)から粘性土のような遮水基盤層(B)を貫通して支持地盤となる透水性地層(C)まで杭(1)を打ち込む打設方法であって、前記杭(1)の周囲に被膜材(2)を形成し、更に杭(1)の先端部外周に外郭管(3)を係止具(6)を用いて掛け止め、 前記杭(1)を前記廃棄物層(A)に貫通させる際に、掛け止めた外郭管(3)が共に分離されず一体となって貫入されるように該杭(1)を打設し、次に、次に、前記杭(1)を前記外郭管(3)とともに前記廃棄物層(A)を貫通させた後に前記係止具を取り去り、前記外郭管(3)前記廃棄物層(A)に残留させる一方前記杭(1)のみをその表面の被膜材(2)が剥離されることのないように前記遮水基盤層(B)内に貫入させ、前記透水性地層(C)まで打設する、ことを特徴とする被膜材を形成した杭の打設方法を提供する。
ここで、前記遮水基盤層(B)に貫入させた杭(1)表面の被膜材(2)を、該遮水基盤層(B)において吸水膨潤させる、ことが好ましい。
さらに本発明は、廃棄物処分場の跡地において、表層の廃棄物層(A)から粘性土のような遮水基盤層(B)を貫通して支持地盤となる透水性地層(C)まで打ち込まれる杭であって、前記杭(1)の周囲に形成した被膜材(2)に重ねるようにして、挿抜自在な係止具(6)を用いて掛け止めた外郭管(3)を備え、前記被膜材(2)は、前記杭(1)が前記遮水基盤層(B)内に貫通し、前記透水性地層(C)まで打ち込まれるときには剥離しないで、圧密沈下のような非常に遅い変形速度に対しては容易に剥離されやすい材質を形成したものであり、前記外郭管(3)は、前記杭(1)と共に前記廃棄物層(A)を貫通するが、前記遮水基盤層(B)面似深では前記係止具(6)を取り去ることで前記杭(1)から分離され、前記廃棄物層(A)内に残留する、ことを特徴とする被膜材を形成した杭構造を提供する
ここで、前記外郭管(3)に、その外郭管(3)の打設方向と反対側の筒状の周囲にフランジ形状の反力翼(5)を形成する、ことが好ましい。
なお、前記被膜材(2)は吸水ポリマーである
上記発明によれば、表層の廃棄物層(A)に挿入した外郭管(3)内に杭(1)を貫通させることにより、杭(1)が廃棄物層(A)の汚染水や有害物質に接触することを回避して、この杭(1)がこの廃棄物層(A)内の汚染水や有害物質を遮水基盤層(B)へ連込むことを防止することができる。
ここで、杭(1)の打設完了後は、遮水基盤層(B)内で水と反応して被膜材(2)が吸水して膨張し、杭(1)と遮水基盤層(B)との間に生じた隙間をうめることで、止水効果を奏することができる。更に、遮水基盤層(B)の圧密沈下のような非常に遅い変位に対しては、被膜材(2)が杭(1)への負の摩擦力(ネガティブフリクション)も除去することができる。
また、杭(1)の周囲に被膜材(2)を形成し、更にこの被膜材(2)に外郭管(3)を装着したものは、1本の杭(1)を打設するだけで外郭管(3)が共に分離されず一体となって廃棄物処分場の跡地に貫入することができる。その後は、杭(1)から分離した外郭管(3)を廃棄物層(A)に残留させ、遮水基盤層(B)からは杭(1)の被膜材(2)を露出させて、廃棄物層(A)から有害物質を遮水基盤層(B)へ連れ込み、汚染水や有害物質の浸出を伴なうことなく杭(1)を打設することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
本発明の打設方法は、杭の周囲に粘性材又は粘性のある合成樹脂等の被膜材を形成し、この杭を打設するときに、この被膜材を保護しながら打設することができる外郭管を利用するものである。この杭は、廃棄物処分場の跡地において、表層の廃棄物層から粘性土のような遮水基盤層を貫通して支持地盤となる透水性地層まで打ち込まれるが、このとき被膜材を形成した杭、外郭管で保護することにより、廃棄物層と粘性土層を貫通して杭を打設しても、廃棄物層内の汚染水や有害物質を遮水基盤層へ連込まないようにしたものである
図1は本発明の被膜材を形成した杭構造の第一の実施例を示す断面図である。図2は本発明の被膜材を形成した杭の打設方法の第一の実施例を示す説明図である。
本発明の被膜材を形成した杭の打設方法は、廃棄物処分場の跡地において、廃棄物層A及び粘性土のような遮水基盤層Bを貫通して支持地盤となる透水性地層Cまで杭1を打ち込む打設方法である。
本発明の杭1は、これを直接廃棄物処分場の跡地における表層の廃棄物層Aに打ち込むのではなく、この廃棄物層Aに予め筒形状の外郭管3を廃棄物層Aの下端以深まで挿入した後に外郭管3の内部から廃棄物を除去して内部洗浄を行った後に、この外郭管3内に打設されるものである
この杭1の全長は、廃棄物処分場の跡地における廃棄物層Aから遮水基盤層B、透水性地層Cまでの深さに応じて決定されるものであり、例えば廃棄物層Aが15m、遮水基盤層Bが15m〜30m、透水性地層Cへ数mの杭根入のときは約30m〜50m程度になる。また、杭1の直径は、60cm〜150cm程度である。この杭1に周囲に被膜材2を全面に形成する。この杭1の周囲に対して被膜材2に対して部分的に形成することができる。但し、被膜材2は杭1の下端(打設方向先端)から形成する必要がある。
この筒形状の外郭管3は、例えば金属製又は合成樹脂製等の筒材である。外郭管3の長さは廃棄物層Aの深さに応じて決定されるものであり、この廃棄物層Aの深さよりやや長いものである。また、外郭管3の内径は、被膜材2を形成した杭1の外径よりやや大きい程度が好ましい。この外郭管3は、その内側に杭1を貫通させることにより、この杭1が廃棄物層Aの汚染水や有害物質に接触することを回避させる機能を有する。
一方、被膜材2は、任意時間後には、水を吸収して膨張するようなものである。この被膜材2も、杭1の運搬、打設によっては剥がれない程度の強度を有することが必要である。この被膜材2の膜厚は、5mm程度に形成することが望ましい。但し、この膜厚に限定されないことは勿論である。
この被膜材2としては、例えば杭1の周囲に吸水ポリマーを塗布したものがある。この被膜材2は、打設している杭1が遮水基盤層B内を貫通し、透水性地層Cに打ち込まれるときに、剥離しない材質を形成したものであれば、このような吸水ポリマーに限定されず、合成樹脂材等のその他の材質のものを使用することができる。なお、透水性地層Cへ打設する際に、この被膜材2が剥離することは問題ではない。
次に、このように構成した被膜材を形成した杭の打設方法を説明する。
まず、図2のSTEP1の「外郭管挿入」に示すように、廃棄物層Aに杭1を打設する箇所に、予め中空の外郭管3をこの廃棄物層Aの下端以深まで挿入する。この外郭管3の内部から廃棄物を除去して洗浄した後、例えば粘土、粘性土等の遮水材料4を充填する。なお、この充填する遮水材料4は遮水性を有するものであれば粘土、粘性土に限定されない。
図2のSTEP2の「粘性土層打設中」に示すように、外郭管3内の遮水材料4を押し退けるように杭1を打設する。このときは、杭1周囲の外郭管3は、その位置に残留させ、内部の遮水材料4を押し退けると同時に杭1が遮水基盤層Bに貫入される。このとき杭1と被膜材2が共に剥離されず一体となって貫入される。杭1はこの外郭管3内において遮水材料4を押し退けながら、外郭管3の内側に杭1を貫通するので、この杭1は廃棄物層Aの汚染水や有害物質に接触することがない。
最後に、図2のSTEP3の「打設完了、圧密沈下時」に示すように、遮水基盤層Bが圧密し、廃棄物層Aと遮水基盤層Bとが非常に遅い速度で沈下する際には、杭1と内側被膜材2との密着力により内側被膜材2と遮水基盤層B、廃棄物層Aと外側被膜材3との摩擦(粘性)抵抗が勝って、杭1から内側被膜材2を剥離させ、杭1にネガティブフリクションを作用させない。
被膜材2に吸水ポリマーを塗布した場合は、遮水基盤層Bを抜けた杭1における被膜材2を、遮水基盤層Bにおいて吸水膨潤させる。これにより、杭1と遮水基盤層Bとの間に生じた隙間を生め、止水効果を奏することができる。
図3は本発明の被膜材を形成した杭構造の第二の実施例を示す断面図である。図4は本発明の被膜材を形成した杭の打設方法の第二の実施例を示す説明図である。上述した実施例1の杭の打設方法では、予め外郭管3を廃棄物層Aに挿入し、この外郭管3に杭1を貫入させている。
しかし実施例のように、杭1の周囲に被膜材2を形成し、更にこの被膜材2に外郭管3を装着して一体となったものを用いることも可能である。すなわち杭1を廃棄物層Aに貫通させる際に、この杭1から外郭管3が分離されないように一体として貫入してやることもできる
第二の実施例における杭1に装着する外郭管3には、杭1の打設方向と反対側の筒状の周囲にフランジ形状の反力翼5を形成する。この反力翼5は、この外郭管3を廃棄物層Aに挿入するときに、ストッパの機能を奏する。これにより外郭管3が廃棄物層Aに不必要に深く挿入されることを阻止することができる。
図5は、外郭管を杭に取り付けるための係止具等を断面図で示しており、杭1の先端には係止具6によって外郭管3を掛け止めることができるようになっている。
外郭管3を杭1と共に廃棄物層Aに貫入させるときは、杭1の先端に開けた貫通孔7から、外郭管3にも開けた貫通孔8にピン状の係止具6を挿抜自在に挿入し、外郭管3が廃棄物層Aの下端以深まで貫入したときに、この係止具6を抜くことで、外郭管3を廃棄物層Aに残留させることができる。なお、この係止具6の形状や貫通孔7,8の配置状態は図示例に限定されないことは勿論である。
次に、このように構成した被膜材を形成した杭の打設方法を図4を用いてより詳細に説明する。
まず、図4のSTEP1の「打設前」に示すように、周囲に被膜材2を形成した杭1に外郭管3を装着する。
そして図4のSTEP2の「廃棄物層打設中」に示すように、この外郭管3を装着した杭1を外郭管3と被膜材2と共に廃棄物層Aに打設する。このときは、外郭管3と杭1は一体となって廃棄物層A内に貫入される。
次に、図4のSTEP3の「粘性土層打設中」に示すように、係止具6を抜き去ることで被膜材2を形成した杭1のみを遮水基盤層B内に貫入させるように打設する。杭1周囲の外郭管3は、その位置に残留し、杭1のみが遮水基盤層Bに打設される。このとき被膜材2が杭1から剥離されず一体となって貫入される。杭1はこの外郭管3の内側を貫通するので、この杭1は廃棄物層Aの汚染水や有害物質に接触することがない。
最後に、図4のSTEPの「打設完了、圧密沈下時」に示すように、遮水基盤層Bが圧密し、廃棄物層Aと遮水基盤層Bとが非常に遅い速度で沈下する際には、杭1と内側被膜材2との密着力により内側被膜材2と遮水基盤層B、廃棄物層Aと外側被膜材3との摩擦(粘性)抵抗が勝って、杭1から内側被膜材2を剥離させ、杭1にネガティブフリクションを作用させない。
被膜材2に吸水ポリマーを塗布した場合は、遮水基盤層Bを抜けた杭1における被膜材2を、遮水基盤層Bにおいて吸水膨潤させる。これにより、杭1と遮水基盤層Bとの間に生じた隙間を生め、止水効果を奏することができる。なお、この被膜材2を透水性地層Cにおいても吸水膨潤させることができる。
なお、本発明は、外郭管3を廃棄物層Aに残留させ、この外郭管3内に杭1を貫通させることにより、この杭1が廃棄物層Aの汚染水や有害物質に接触することを回避して、この杭1がこの廃棄物層A内の汚染水や有害物質を遮水基盤層Bへ連れ込むことを防止する方法であれば、上述した発明の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
本発明は、処分場跡地の廃棄物層と遮水基盤層を貫通して杭を打設しても、廃棄物層内の有害物質を連込むことがないので、この処分場の遮水工事の健全度を保ちつつ、処分場跡地の有効かつ高度な利用を図ることができる。
杭の打設完了後は、遮水基盤層内で水と反応して被膜材が吸水して膨張し、杭と遮水基盤層との間に生じた隙間を生め、止水効果を発揮することができるので、杭と遮水基盤層との間に隙間から汚染水が処分場外へ浸出することを防止することができるために、廃棄物処分場の跡地に構造物を構築する場合にも、杭を用いた構造物に構築することができ、跡地の高度かつ有効利用を図ることができる。
また、遮水基盤層の圧密沈下のような非常に遅い変位に対しては、被膜材が杭への負の摩擦力(ネガティブフリクション)も除去することができる。
本発明の被膜材を形成した杭構造の第一の実施例を示す断面図である。 本発明の被膜材を形成した杭の打設方法の第一の実施例を示す説明図である。 本発明の被膜材を形成した杭構造の第二の実施例を示す断面図である。 本発明の被膜材を形成した杭の打設方法の第二の実施例を示す説明図である。 外郭管を杭に取り付ける係止具を示す断面図である。 廃棄物処分場の跡地の有効利用としてビル、橋梁等の新設の構造物を構築する状態を示す説明断面図である。 廃棄物処分場の跡地において杭の打設に伴い杭周面に廃棄物及び汚染物質が付着して、遮水基盤及び遮水基盤外へ有害物質が連れ込まれる状態を示す説明断面図である。
符号の説明
1 杭(杭構造)
2 被膜材
3 外郭管
4 遮水材料(粘性土)
5 反力翼
6 係止具
A 廃棄物層
B 遮水基盤層
C 透水性地層

Claims (6)

  1. 廃棄物処分場の跡地において、表層の廃棄物層(A)から粘性土のような遮水基盤層(B)を貫通して支持地盤となる透水性地層(C)まで杭(1)を打ち込む打設方法であって、
    前記杭(1)の周囲に被膜材(2)を形成し、
    前記廃棄物層(A)に前記杭(1)を打設する箇所に、予め中空の外郭管(3)を該廃棄物層(A)の下端以深まで挿入し、
    次に、該外郭管(3)の内部から廃棄物を除去し内部洗浄してから、該外郭管(3)内部に遮水材料(4)を充填し、
    その後、前記杭(1)を該遮水材料(4)を押し退けるようにして前記外郭管(3)内に貫入し、さらに、前記杭(1)を前記遮水基盤層(B)内に貫通させる際に、前記外郭管(3)を前記廃棄物層(A)に残留させ、かつ、前記杭(1)のみをその表面の被膜材(2)が剥離されることのないように前記遮水基盤層(B)内に貫入して前記透水性地層(C)まで打設する、
    ことを特徴とする被膜材を形成した杭の打設方法。
  2. 廃棄物処分場の跡地において、表層の廃棄物層(A)から粘性土のような遮水基盤層(B)を貫通して支持地盤となる透水性地層(C)まで杭(1)を打ち込む打設方法であって、
    前記杭(1)の周囲に被膜材(2)を形成し、更に杭(1)の先端部外周に外郭管(3)を係止具(6)を用いて掛け止め
    前記杭(1)を前記廃棄物層(A)に貫通させる際に、掛け止めた外郭管(3)が共に分離されず一体となって貫入されるように該杭(1)を打設し、
    次に、前記杭(1)を前記外郭管(3)とともに前記廃棄物層(A)を貫通させた後に前記係止具を取り去り、前記外郭管(3)前記廃棄物層(A)に残留させる一方前記杭(1)のみをその表面の被膜材(2)が剥離されることのないように前記遮水基盤層(B)内に貫入させ、前記透水性地層(C)まで打設する、
    ことを特徴とする被膜材を形成した杭の打設方法。
  3. 前記遮水基盤層(B)に貫通させた杭(1)の被膜材(2)を、該遮水基盤層(B)において吸水膨潤させる、ことを特徴とする請求項1又は2の被膜材を形成した杭の打設方法。
  4. 廃棄物処分場の跡地において、表層の廃棄物層(A)から粘性土のような遮水基盤層(B)を貫通して支持地盤となる透水性地層(C)まで打ち込まれる杭であって、
    前記杭(1)の周囲に形成した被膜材(2)に重ねるようにして、挿抜自在な係止具(6)を用いて掛け止めた外郭管(3)を備え、
    前記被膜材(2)は、前記杭(1)が前記遮水基盤層(B)内に貫通し、前記透水性地層(C)まで打ち込まれるときには剥離しないで、圧密沈下のような非常に遅い変形速度に対しては容易に剥離されやすい材質を形成したものであり、
    前記外郭管(3)は、前記杭(1)と共に前記廃棄物層(A)を貫通するが、前記遮水基盤層(B)面似深では前記係止具(6)を取り去ることで前記杭(1)から分離され、前記廃棄物層(A)内に残留する、ことを特徴とする被膜材を形成した杭構造。
  5. 前記外郭管(3)に、その外郭管(3)の打設方向と反対側の筒状の周囲にフランジ形状の反力翼(5)を形成した、ことを特徴とする請求項4の被膜材を形成した杭構造。
  6. 前記被膜材(2)は吸水ポリマーである、ことを特徴とする請求項4の被膜材を形成した杭構造。
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